JP2003526717A5

JP2003526717A5 -

Info

Publication number: JP2003526717A5
Application number: JP2001565797A
Authority: JP
Filing date: 2001-02-21
Publication date: 2008-03-27
Anticipated expiration: 2021-02-21

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】少なくとも１種のポリカーボネート、少なくとも１種の衝撃変性剤および少なくとも１種のハロゲンを有しないリン含有難燃剤を含有し、良好な耐燃性（ＵＬ94Ｖ火炎特性試験において壁厚さ１．５ｍｍ以下での評価がＶ-０）および２６０℃におけるせん断速度１００秒^−１での溶融粘度６００Ｐａ・秒以上を併せ持つことを特徴とする成形用組成物。
【請求項２】平均オリゴマー化度Ｎ０．５〜１０の難燃剤を含有する請求項１記載の成形用組成物。
【請求項３】グラフトポリマーまたはビニル(コ)ポリマーとの凝集物、プレ-配合物またはマスターバッチの形態で任意に使用されるフッ素化ポリオレフィンを、全組成物に対して０．１５〜１重量％含有する請求項１記載の成形用組成物。
【請求項４】ジエン、ＥＰ(Ｄ)Ｍ、アクリレートまたはシリコーンゴムをベースとするグラフトポリマーを含有する請求項１記載の成形用組成物。
【請求項５】ビニル(コ)ポリマー、ポリアルキレンテレフタレートまたはこれらの混合物を更に含有する請求項１記載の成形用組成物。
【請求項６】無機材料として、平均粒径１００ｎｍ以下の細かく粉砕された粉末を含有する請求項１記載の成形用組成物。
【請求項７】滴り防止剤、潤滑剤および離型剤、核形成剤、静電気防止剤、安定化剤、並びに着色剤および顔料から成る群より選択される工業用添加物を更に含有する請求項１記載の成形用組成物。
【請求項８】（２５℃において塩化メチレン中、０．５ｇ／１００ｍＬの濃度で測定される）相対溶液粘度１．３０以上を有する、少なくとも１種の直鎖または分枝芳香族ポリカーボネート６０〜９８重量％、少なくとも１種のグラフトポリマー０．５〜３０重量％、少なくとも１種のハロゲンを有しないリン含有難燃剤１〜２０重量％、フッ素化ポリオレフィン０．１５〜１重量％、および無機材料、特に粒子状、フレーク状または繊維状のもの０〜５重量％を含有し、前記成分の重量％の和が１００である成形用組成物。
【請求項９】各成分を混合し、そして高温でコンパウンド化する請求項１〜８のうち１以上に記載の成形用組成物の製造方法。
【請求項１０】あらゆる種類の成形品、プロフィール、シート、チューブおよび導管の製造における請求項１〜８のうち１以上に記載の成形用組成物の使用。
【請求項１１】請求項１〜８のうち１以上に記載の成形用組成物から製造される成形品並びに電気設備用のプロフィール、シート、チューブおよび導管。

好ましい成形用組成物は、
Ａ）少なくとも１種の直鎖もしくは分枝の芳香族ポリカーボネート、好ましくは相対溶液粘度が１．３０以上（２５℃において、塩化メチレン中、０．５ｇ／１００ｍＬの濃度で測定したもの）のポリカーボネートを６０〜９８重量部、好ましくは７０〜９５重量部、特に好ましくは７５〜９０重量部、
Ｂ）少なくとも１種の、ゴムベースを有するグラフトポリマーを０．５〜３０重量部、好ましくは１〜１５重量部、特に好ましくは２〜１０重量部、
Ｃ）リン酸エステルオリゴマーを１〜２０重量部、好ましくは２〜１５重量部、特に３〜１２重量部、
Ｄ）フッ素化ポリオレフィンを０．１５〜１重量部、特に好ましくは０．２〜０．５重量部、および
Ｅ）細かく粉砕された、特に粒子状、フレーク状または繊維状の無機材料を０〜５重量部、好ましくは０〜３重量部、特に０〜１．５重量部
を含有する。ここで、前記全成分（成分Ａ〜Ｅ、および場合により、更なる成分）の重量部の和は１００である。

成分Ｅ
無機材料、特に、チキソトロープ効果のために溶融安定性を高める、および／または成形用組成物の耐燃性を向上させる無機材料をポリカーボネート組成物に添加してもよい。前記無機材料は、できるだけ少量であるが、効果的な量であって、その機械特性に正の効果をもたらすか、あるいは少なくとも負の効果をもたらさない量で使用される。一般には無機材料はいずれも好適であるが、好ましくは細かく粉砕した状態のものである。例えば、特に粒子状、フレーク状または繊維状であってよい。この点で挙げられる例は、チョーク、石英粉末、二酸化チタン、ケイ酸塩／アルミノケイ酸塩であり、例えば、チョーク、珪灰石、マイカ層状粘土鉱物、モンモリナイト、特にイオン交換変性された親油性(organophilic)状態のもの、カオリン、ゼオライト、バーミキュライト、並びに酸化アルミニウム、シリカ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムおよびガラス繊維／ガラス薄片が挙げられる。異なる無機材料の混合物を使用してもよい。