JP2003526679A - 各種物質の可溶化用組成物と剤形及びそれらの製造方法 - Google Patents

各種物質の可溶化用組成物と剤形及びそれらの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 モノグリセリドを乳化剤および溶媒と混合した無水液状組成物およびこれらの製造方法、特に、モノグリセリドを不溶性物質、乳化剤および溶媒と混合した無水液状組成物およびこれらの製造方法に関する。さらに、本発明は、混合液状組成物を水に溶かし、凍結保護物質を添加して製造した凍結乾燥粉末およびこれらの製造方法に関する。分散過程において、凍結乾燥液状組成物および粉末組成物は機械的力なしに手で振るなどの緩和な方法で200〜500nmの粒子が生成できる。凍結乾燥液状組成物および粉末組成物は水を含んでいないため、保管時酸化や加水分解、または相分離を起こさないので、物理化学的に安定である。原料物質が生体適合性材料であることを考慮するとき、本発明は医学および薬物伝達のような医薬分野においても非常に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔技術分野〕 本発明は、各種物質を可溶化する新規な可溶化用組成物、前記可溶化用組成物
の液状剤形(液状製剤)および粉末剤形(粉末製剤)、薬物を含む可溶化用液状
剤形および粉末剤形、並びに前記組成物および剤形の製造方法に係り、より詳し
くは、1種以上のモノグリセリド(monoglyceride)系化合物9〜
90重量%、1種以上の乳化剤0.01〜90重量%および有機溶媒0〜90.
9重量%からなる(難溶性物質を可溶化するための)可溶化用組成物に関する。
【0002】 〔背景技術〕 物質の可溶化は、様々な分野に応用することができる。化学工程においては、
触媒、反応物、中間体などが難溶性物質である場合、これらの可溶化が反応の収
率および進行方向を決定することもある。また、生理効果に優れた多くの薬物が
難溶性物質であるため、生体内効能は高い反面、低い溶解度によって生体利用率
が低い短所がある。これらの薬物の可溶化は、薬物の投与経路を簡便にし、薬効
を高めるので、難溶性薬物を製品化するためには、薬物の可溶化技術が必須的で
あり、世界各国の製薬会社および研究チームは各種薬物の可溶化研究を行ってい
る。
【0003】 たとえば、サイクロスポリン(Cyclosporin)やパクリタキセル(
taxol; paclitaxel)は代表的な難溶性薬物であって、低い溶
解度のため単独投与が難しいので、開発段階から可溶化技術の開発が同時に行わ
れた。サイクロスポリンとパクリタキセルはクレモフォール(Cremopho
r)エマルジョンの予備濃縮剤(pre−concentrate)として市販
されており、これらの薬物は水に分散すると自然にマイクロエマルジョン(mi
croemulsion)を形成することができる(米国特許第5,438,0
72号)。
【0004】 一般的に、可溶化用剤形(可溶化製剤)としては、脂質を媒質とするエマルジ
ョンやリポソーム(liposome)、高分子を媒質とする高分子微粒球(p
olymeric nanoparticle)または高分子ミセル(poly
meric micelle) などが知られている(Langer,R,Na
ture,392,5−10,1998)。
【0005】 これらのうち、脂質を媒質とする可溶化剤形は、原料物質が生体適合性である
ため、特に薬物伝達システムを含む医薬分野に広範囲に活用できる。特に、エマ
ルジョンは、乳化剤を用いて油剤基剤を水に分散した剤形であって、水中油滴型
エマルジョン(oil−in−water type emulsions)は
、難溶性薬物を油剤基剤に溶解して可溶化することができる。また、リポソーム
剤形は、脂質2重膜からなる球形の脂質小嚢(vesicle)からなり、難溶
性薬物は脂質2重膜小嚢中に存在し、これらの脂質2重膜小嚢が水に溶解して難
溶性薬物の可溶化が行われる。
【0006】 一方、脂質を用いた剤形には前記2つの代表的な剤形の他にも、1990年代
初スウェーデン科学者らによって初めて開発されたキュボソーム(Cuboso
me)という剤形がある。キュボソーム剤形は、モノグリセリド(monogl
yceride)に水を加えると自然に形成する安定な立方相(cubic p
hase)構造体を乳化剤を用いて水に分散したものである(米国特許第5,5
31,925号)。
【0007】 キュボソーム粒子の内部は、立方相をなす3次元的網目構造(network
structure)からなり、油相と水相が各々連続的な3次元的通路で構
成されており、油相と水相通路の境界面に比較的広い面積の中間層(inter
face)が存在する。したがって、既存のエマルジョン剤形やリポソーム剤形
は各々脂溶性または水溶性薬物の可溶化だけ可能であったのに対し、キュボソー
ム剤形は脂溶性、水溶性薬物だけでなく、両親媒性薬物まで可溶化することがで
きるという利点がある。
【0008】 キュボソームは、まず、モノグリセリドに水と乳化剤を加えて立方相の粘性が
強い液相を形成させ、これを水に分散して製造するが、水に分散する際に、キュ
ボソームは数μm程度の平均粒子径を有し、乳化剤の比率が高い場合は、1μm
以下の粒子径を有し得る。薬物の可溶化のためには、さらに微細なキュボソーム
粒子を得なければならないので、 微細流動化(microfluidizat
ion)などの方法を通じて立方相の粘性の強い液相を微細に分散させる。
【0009】 しかし、機械力を用いた方法で微細なキュボソーム粒子を製造する場合、その
過程に伴う高エネルギーおよび高温によって剤形の構成成分や封入された物質が
物理化学的に不安定になり、微細流動化の際、空気と激烈に混じるため、構成成
分の加水分解、酸化などが起り得る。さらに、微細流動化によってキュボソーム
分散液を製造しても長期保存後分散系が不安定となり、したがって、粒子の凝集
(aggregation)によって相分離が起こり得るという問題がある。こ
のように、キュボソーム剤形は、従来の剤形に比べて向上した特性を有している
ものの、熱的に安定に薬物をカプセル化できないという問題がある。したがって
、良好な薬物伝達システムを提供するために、剤形の物理化学的な安定性を改善
することが要求されている。
【0010】 〔発明の開示〕 本発明者らは、上記問題を解決するために鋭意研究した結果、モノグリセリド
類および乳化剤を有機溶媒からなる均一な液状剤形を製造するのに成功した。こ
の液状剤形は、激しい物理力を使用することなく、水に容易に分散して500n
m未満の粒子分散度として形成する。この均一液状剤形は、単一相液体であるた
め、物理的に安定で、水が含まれておらず、剤形の製造過程中物理力を必要とし
ないため化学的にも安定である。このように、本発明の液状剤形は、長期間保存
可能であることを見出した。
【0011】 したがって、本発明の目的は、物質を安定に可溶化でき、安定に長期保存でき
る新規な可溶化用組成物およびそれらの製造方法を提供することである。 また、本発明の他の目的は、前記可溶化用組成物の液状剤形および粉末剤形、
並びにそれらの製造方法を提供することである。なお、本発明のまた他の目的は
、前記剤形を薬物伝達システム(drug delivery system)
に用いるための、前記可溶化組成物に薬物が添加された新たな可溶化用液状剤形
および粉末剤形、並びにそれらの製造方法を提供することである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、1種以上のモノグリセリド(monoglyceride)系化合
物9〜90重量%、1種以上の乳化剤0.01〜90重量%、および有機溶媒0
〜90.9重量%からなる可溶化用組成物に関する。この可溶化用組成物は、1
種以上のモノグリセリド系化合物を1種以上の乳化剤とともに有機溶媒に溶かし
た後、有機溶媒を取除いて製造される。
【0013】 モノグリセリド系化合物としては、飽和または不飽和のC10〜C22である
モノグリセリド系化合物のうち1種以上を選択して使用することが好ましい。本
発明のモノグリセリド系化合物には、モノオレイン(Monoolein)、モ
ノパルミトレイン(Monopalmitolein)、モノミリストレイン(
Monomyristolein)、モノエライジン(Monoelaidin
)およびモノエルシン(Monoerucin)が含まれ、さらに好ましくはモ
ノオレインが用いられる。
【0014】 乳化剤としては、リン脂質、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、
陽イオン系界面活性剤または胆汁酸(bile acid)を用いることが好ま
しい。
【0015】 リン脂質としては、ホスファチジルコリン(Phosphatidyl Ch
oline)およびその誘導体、ホスファチジルエタノールアミン(Phosp
hatidyl ethanolamine)およびその誘導体、ホスファチジ
ルセリン(Phosphatidyl serine)およびその誘導体、親水
性高分子が結合された脂質(polymeric lipid)などが用いられ
る。
【0016】 非イオン系界面活性剤としては、ポロクサマー(Poloxamer;Plu
ronic; ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体)、ソルビ
タンエステル(Sorbitan esters;Span)、ポリオキシエチ
レンソルビタン(polyoxyethylene sorbitans;Tw
een)、ポリオキシエチレンエーテル(polyoxy ehtylene
ethers; Brij)などが用いられる。
【0017】 陰イオン系界面活性剤としては、ホスファチジルセリンおよびその誘導体、ホ
スファチジン酸(Phosphatidic acid)およびその誘導体、ド
デシル硫酸ナトリウム(sodium dodecyl sulfate;以下
、「SDS」と略称する)などが用いられる。
【0018】 陽イオン系界面活性剤としては、1,2−ジオレイル−3−トリメチルアンモ
ニウムプロパン(1,2−dioleyl−3−trimethylammon
ium propane;以下、「DOTAP」と略称する)、ジメチルジオク
タデシルアンモニウムブロミド(dimethyldioctadecylam
monium bromide;以下、「DDAB」と略称する)、N−[1−
(1,2−ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド(N−[1−(1,2−dioleyloxy)propyl]−N
,N,N−trimethylammonium chloride;以下、「
DOTMA」と略称する)、1,2−ジオレイル−3−エチルホスホコリン(1
,2−dioleyl−3−ethylphosphocholine;以下、
「DOEPC」と略称する)または3β−[N−[(N’,N’−ジメチルアミ
ノ)エタン]カルバモイル]コレステロール(3β−[N−[(N’,N’−d
imethylamino)ethan]carbamoyl]chlores
terol;以下、「DC−Chol」と略称する)などが用いられる。
【0019】 胆汁酸としては、コール酸(cholic acid)とその塩および誘導体
、デオキシコール酸(Deoxycholic acid)とその塩および誘導
体、チェノコール酸(Chenocholic acid)とその塩および誘導
体、ウルソデオキシコール酸(ursodeoxycholic acid)と
その塩および誘導体、リトコール酸(Lithocholic acid)とそ
の塩および誘導体などが用いられる。
【0020】 有機溶媒は、アルコール、エチレングリコール(ethylene glyc
ol)、プロピレングリコール(propylene glycol)、ポリエ
チレングリコール(Polyethylene glycol)、ジメチルスル
ホキシド(DMSO, Dimethylsulfoxide)またはこれらの
混合溶媒を用いることが好ましく、本発明による剤形の用途が薬物伝達システム
に使用することではない場合は脂質乳化剤および難溶性物質を共同で溶解する有
機溶媒であるアセトン(acetone)、クロロホルム(chlorofor
m)、ベンゼン(benzene)、トルエン(toluene)、アセトニト
リル(acetonitrile)、アルコール、またはこれらの混合溶媒を用
いることが好ましい。
【0021】 また、上記可溶化用組成物にはその他添加剤を5重量%以内で添加でき、たと
えば、脂肪酸、脂肪酸エステル、および脂肪酸アルコールなどを添加できる。
【0022】 また、本発明は、上記可溶化用組成物の液状剤形(液状製剤)を提供する。本
発明の液状剤形は1種以上のモノグリセリド系化合物9〜90%、1種以上の乳
化剤0.01〜90%および有機溶媒9〜90.9重量%からなる。このような
可溶化用液状剤形は、上述の可溶化用組成物1〜99重量%を有機溶媒1〜99
%と混合して製造される。具体的な上記液状剤形の製造方法は、1)1種以上の
モノグリセリド系化合物を1種以上の乳化剤とともに有機溶媒に完全に溶かし、
有機溶媒を取除く段階(段階1);および2)上記段階1の可溶化用組成物を有
機溶媒と混合して均一な液相を製造する段階(段階2)からなる。
【0023】 上記の段階1において、有機溶媒は特にアルコール、クロロホルム、ベンゼン
、トルエン、アセトニトリルまたはこれらの混合溶媒を使用することが好ましく
、エタノールを使用することがさらに好ましい。また、上記段階2において、有
機溶媒はアルコール、エチレングリコール (ethylene glycol
)、プロピレングリコール(propylene glycol)、ポリエチレ
ングリコール(Polyethylene glycol)、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)またはこれらの混合溶媒を使用することが好ましく、本発明に
よる剤形の用途が薬物伝達システムに使用するものでない場合には、脂質乳化剤
および難溶性物質を共同で溶解する有機溶媒であるアセトン(acetone)
、クロロホルム(chloroform)、ベンゼン(benzene)、トル
エン(toluene)、アセトニトリル(acetonitrile)、アル
コール、またはこれらの混合溶媒を使用することが好ましい。
【0024】 上記液状剤形の製造方法を一例として説明すると、1種以上のモノグリセリド
系化合物を1種以上の乳化剤とともにエタノールなどの有機溶媒に完全に溶かし
た後、エタノールを窒素雰囲気下、約40℃で加熱するか、減圧下で蒸発させる
。この際、微量のエタノールが混合物に残ることもあるが、これは最終剤形の物
性に影響を及ぼさなかった。粘性の液体、すなわち可溶化用組成物にさらにエタ
ノール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール
、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの溶媒を同量添加して均一な混合液状
剤形を製造する。
【0025】 また、本発明は、上記の可溶化用液状剤形を凍結乾燥して製造される可溶化用
粉末剤形を提供する。この粉末剤形は、1種以上のモノグリセリド系化合物9〜
90%、1種以上の乳化剤0.01〜90%および有機溶媒9〜90.9重量%
からなる上記液状剤形を過量の水に分散した後に凍結乾燥して製造される。具体
的な可溶化用粉末剤形の製造方法は、1)上記可溶化用組成物の液状剤形を過量
の水に分散する段階(段階1);および2)上記段階1の分散液に選択的に凍結
保護物質を添加して凍結乾燥する段階(段階2)からなる。
【0026】 凍結乾燥の際には、剤形内成分の変性を防止するために凍結保護物質(cry
oprotectant)を使用してもよく、上記液状剤形に対して30%(w
/v)以下で添加することが好ましい。凍結保護物質としては、マンニトール(
mannitol)またはトレハロース(trehalose)などの糖類、ア
ルギニン(arginine)などのアミノ酸類、アルブミンなどタンパク質を
使用することが好ましい。
【0027】 また、本発明は、上述の可溶化用液状剤形を難溶性または両親媒性化合物のた
めの薬物伝達システムに使用する用途を提供する。特に、薬物を含む可溶化用液
状剤形および粉末剤形、そしてこれらの剤形の製造方法を提供する。
【0028】 本発明による薬物を含む可溶化用液状剤形は、1種以上のモノグリセリド系化
合物9〜90重量%;1種以上の乳化剤0.01〜90重量%;薬物0.001
〜50重量%;および有機溶媒9〜90重量%からなる。
【0029】 モノグリセリド系化合物、乳化剤および有機溶媒の種類は前述した通りである
。このような薬物を含む可溶化用液状剤形には、親水性(hydrophili
c)、親油性(hydrophobic)または両親媒性(amphipath
ic)化合物がすべて封入できる。具体的に、本発明に使用され得る薬物として
は、抗ウイルス剤、ステロイド系消炎剤(Steroidal Anti−In
flammatory Drugs;以下「SAID」と略称する)、非ステロ
イド系消炎剤(Non−Steroidal Anti−Inflammato
ry Drugs;以下、「NSAID」と略称する)、抗生剤、抗真菌剤、ビ
タミン、ホルモン、レチノイン酸、プロスタグランジン(prostaglan
din)、プロスタサイクリン(prostacyclin)、抗癌剤、抗代謝
剤、縮瞳剤(miotics)、コリン作動性薬物、アドレナリン拮抗剤(ad
renaline antagonist)、抗痙攣剤、抗不安剤、メジャー
トランキライザー、抗鬱剤、麻酔剤、鎮痛剤、タンパク同化ステロイド、エスト
ロゲン(estrogen)、プロゲステロン(progesteron)、グ
リコサミノグリカン(glycosaminoglycan)、ポリヌクレオチ
ド(polynucleotide)、免疫抑制剤または免疫促進剤などがあり
、特に免疫抑制剤であるサイクロスポリンA(cyclosporin A)、
抗癌剤であるパクリタキセル(paclitaxel)のように可溶化が困難な
薬物も本発明によって容易に可溶化できる。
【0030】 また、このような、薬物を含む可溶化用液状剤形は、通常用いられるその他添
加剤を5重量%以内で含み得る。添加剤としては、脂肪酸、脂肪酸のエステル誘
導体、脂肪酸のアルコール誘導体などが用いられる。
【0031】 このような、薬物を含む可溶化用液状剤形の製造方法は、1)1種以上のモノ
グリセリド系化合物および1種以上の薬物を1種以上の乳化剤とともに有機溶媒
に溶かした後、有機溶媒を取除く段階(段階1);および2)上記段階1の可溶
化用組成物を有機溶媒と混合して均一な液相を製造する段階(段階2)からなる
【0032】 上記の段階1において、有機溶媒としては特にアルコール、クロロホルム、ベ
ンゼン、トルエン、アセトニトリルまたはこれらの混合溶媒を使用することが好
ましく、さらに好ましくはエタノールを用いる。また、上記の段階2において、
有機溶媒としてはアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ジメチルスルホキシドまたはこれらの混合溶媒を用いる
ことが好ましく、本発明による剤形の用途が薬物伝達システムに使用するもので
はない場合には、脂質乳化剤および難溶性物質を共に溶解する有機溶媒であるア
セトン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、アルコール、ま
たはこれらの混合溶媒を使用することが好ましい。
【0033】 上述の液状剤形の製造方法につき、その一例を説明すると、モノグリセリド系
化合物および乳化剤をエタノールなどの溶媒に完全に溶かした後、溶媒を窒素雰
囲気の下、約40℃で加熱するか、減圧下で蒸発させる。この際、微量のエタノ
ールが混合物に残ることもあるが、これは、最終剤形の物性に影響を及ぼさない
。粘性の液体、すなわち可溶化用組成物にさらにエタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジメチルスルホキシドな
どの溶媒を同量添加し、これを均一な混合液状剤形に製造する。
【0034】 なお、本発明は、上述の難溶性物質を含む可溶化液状剤形を凍結乾燥して製造
される薬物を含む難溶性物質の可溶化用粉末剤形を提供する。この粉末剤形の製
造方法は、1)1種以上のモノグリセリド系化合物9〜90重量%、1種以上の
乳化剤0.01〜90重量%、薬物0.001〜50%、および有機溶媒9〜9
0重量%からなる上記液状剤形を過量の水に分散する段階(段階1);および2
)上記段階1の分散液に選択的に凍結保護物質を添加して凍結乾燥する段階(段
階2)からなる。
【0035】 凍結乾燥の際に剤形内成分の変性を防止するために凍結保護物質を使用しても
よく、上述の液状剤形に対して30%(w/v)以下で添加することが好ましい
。凍結保護物質としては、マンニトールまたはトレハロースのような糖類、アル
ギニンのようなアミノ酸、およびアルブミンのようなタンパク質を使用すること
が好ましい。
【0036】 本発明に係る上述の可溶化用粉末剤形は、簡単に手で振り混ぜると同程度の最
小限の機械的助けによって容易に水に分散できる。キュボソーム粒子の分散系を
形成する粒子の大きさは通常200〜500nm程度であり、乳化剤や薬物の物
性に従って変化する。特に、粒子の形成時、過酷な機械的力を加える必要がない
ので、粒子の構成成分や薬物が変性することを防止できる。
【0037】 なお、本発明に係る各剤形は、剤形の特性の変化や相分離を起こすことなく、
室温で密封して長期間安定に保管できる。特に、長期保管の場合、粉末剤形は有
機溶媒および水分と接触しないため、さらに好ましい。
【0038】 また、本発明に係る各剤形は、含んでいる薬物に対して徐放型放出様相を示す
ので、特に薬物伝達システムに有用である(図1および図2参照)。特に、本発
明に係る各剤形を薬物伝達システムに使用する場合は、静脈内注射、粘膜投与、
口腔内投与、鼻腔内投与などが可能であり、経口投与が最も好ましい。
【0039】 以下、本発明について、実施例を示して具体的に説明する。但し、下記実施例
は本発明を例示するためのものであり、本発明の内容が下記実施例に限定される
ものではない。
【0040】
【実施例】
〔実施例1〕:乳化剤量を変えた液状剤形の製造1 (1)可溶化用組成物の製造 エタノール約1mlにモノオレイン100mgとプルロニックF−127を各
々15、20、25、30、35、40mg添加して完全に溶解した。この溶液
に窒素または熱を加えながら攪拌してエタノールを蒸発させた。この際、微量の
エタノールが残っていても剤形の製造に影響を及ぼさなかった。 (2)液状剤形の製造 上記(1)の可溶化用組成物にエタノールを最終濃度が約50w/w%となる
ように、各組成当たり各々115、120、125、130、135、140m
gを加えた後、手で振るか放置する方法で内容物を完全に溶解して液状剤形を製
造した。 (3)液状剤形の特性分析 蒸留水3mlに上記(2)で得られた液状剤形2μlを加えた後、マルバーン
社製ゼータサイザー(Malvern Zetasizer)を用いてエマルジ
ョンの粒子径を測定した。同一の試料を3回測定して平均平均値および分散度を
測定した(Orr, Encyclopedia of emulsion t
echnology, 1, 369−404, 1985)。下記のすべての
実施例において粒子径および分散度の測定に上記方法を用いた。
【0041】 上記の剤形は水によく分散され、平均粒子径は250nm程度であった。一方
、対照群として実施例1の(1):段階1と同様の方法で製造された可溶化用組
成物の各々に有機溶媒の代わりに過量の蒸留水を加えた。その結果、粘性が強い
ゲルが形成され、偏光顕微鏡の下で等方性(isotropic)構造を有する
ことを確認した。また、この場合は、剤形が水に分散されないため、粒子径の測
定が不可能であった。
【0042】 〔実施例2〕:乳化剤量を変えた液状剤形の製造2 実施例1の(1)と同様の方法で製造された可溶化用組成物にPEG400を
最終濃度が約50w/w%になるように実施例1の(1)の各組成当たり各々1
15、120、125、130、135、140mgを加えたことを除いては、
実施例1と同様の方法で液状剤形および分散液を製造し、粒子径および分散度を
測定した。この結果、上記剤形は水によく分散され、粒子径は約250nmであ
った。
【0043】 〔実施例3〕:乳化剤量を変えた液状剤形の製造3 実施例1の(1)と同様の方法で製造された可溶化用組成物にプロピレングリ
コールを最終濃度が約70w/w%になるように実施例1の(1)の各組成当た
り269、280、292、303mgを加えたことを除いては、実施例1と同
様の方法で液状剤形および分散液を製造し、粒子径および分散度を測定した。 この結果、上記剤形は水によく分散され、粒子径は350nmであった。 実施例1〜3の結果を下記表1に示す。
【0044】
【表1】 結果として、液状剤形の製造時、有機溶媒を添加しなかった場合、剤形が水に
分散されず、本発明に係る剤形は400nm以下の小さい粒子径に容易に分散さ
れ得ることが確認された。
【0045】 〔実施例4〕:溶媒量を変えた液状剤形の製造1 (1)可溶化用組成物の製造 エタノール約0.1mlにモノオレイン10mgとプルロニックF−127
1.5mgを加えて完全に溶解した。この溶液に窒素または熱を加えながら攪拌
してエタノールを蒸発させた。この際、微量のエタノールが残っていても剤形の
製造に影響を及ぼさなかった。 (2)液状剤形の製造 上記可溶化用組成物11.5mgにエタノールを最終濃度が約50%(w/w
)になるように各々6.25、9.5、14.5、22.0、34.0、57.
5、129.5μlずつ加えた後、エタノールの振るか放置して内容物を完全に
溶解した。製造された液状剤形2μlを蒸留水3mlに加えた後、よく振って分
散し、粒子径および分散度を測定した。
【0046】 エタノールを6.25μl、9.5μlを加えて液状剤形を製造した場合は、
剤形が水によく分散されなかったが、エタノール9.5μ以上を加えた場合はよ
く分散され、粒子径は250nm程度であった。一方、対照群として、実施例4
の(1)と同様の方法で製造された可溶化組成物にエタノールの代わりに過量の
蒸留水を加えた。その結果、粘性の強いゲルが形成され、偏光顕微鏡の下で等方
性構造を有することを確認した。この場合は、剤形が水に分散されなかったため
粒子径測定が不可能であった。
【0047】 〔実施例5〕:溶媒添加量を変えた液状剤形の製造2 実施例4の(1)と同様の方法で製造された可溶化用組成物11.5mgにP
EG400(ポリエチレングリコール400)を各々14.5、22.0、34
.0、57.5、129.5μlずつ加えたことを除いては、実施例4と同様の
方法で液状剤形を製造し、水に分散して粒子径および分散度を測定した。この剤
形は水によく分散され、粒子径は約300nmであった。
【0048】 〔実施例6〕:溶媒添加量を変えた液状剤形の製造3 実施例4の(1)と同様の方法で製造された可溶化用組成物11.5mgにプ
ロピレングリコールを各々14.5、22.0、34.0、57.5、129.
5μlずつ加えたことを除いては、実施例4と同様の方法によって液状剤形を製
造し、水に分散して粒子径および分散度を測定した。 プロピレングリコールを14.5μl、22.0μl加えて液状剤形を製造し
た場合は、剤形が水によく分散されなかったが、それ以上を加えた場合は水によ
く分散され、粒子径は約300nmであった。実施例4〜6の結果をまとめて下
記表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】 〔実施例7〕:乳化剤量を変えた液状剤形の製造4 (1)可溶化用組成物の製造 エタノール約1mlにモノオレイン100mgと乳化剤としてPEG2000
PEを各々15、20、25、30、35、40mgを添加して完全に溶解した
。この溶液に窒素または熱を加えながら攪拌してエタノールを蒸発させた。この
際、微量のエタノールが残っていても剤形の製造に影響を及ぼさなかった。 (2)液状剤形の製造および特性分析 上記段階(1)の可溶化用組成物にエタノールを最終濃度が約50%(w/w
)になるように各々115、120、125、130、135、140mgを加
えた後、振るか放置する方法で内容物を完全に溶解して液状剤形を製造した。こ
の液状剤形2μlを蒸留水3mlに加えた後、よく振って分散液を製造した後、
粒子径および分散度を測定した。この結果、20mg以下のPEG2000PE
を添加した場合はよく分散されなかったが、PEG2000PEをそれ以上添加
した場合はよく分散され、粒子径は約350nmであった。一方、対照群として
上記段階(1)で製造された可溶化用組成物に過量の蒸留水を添加した。この場
合、粘性の強いゲルが形成され、よく分散されず、偏光顕微鏡で観察した結果、
等方性構造を有することを確認した。
【0051】 〔実施例8〕:乳化剤量を変えた液状剤形の製造5 有機溶媒として、エタノールの代わりにPEG400を用いたことを除いては
、実施例7と同様の方法で液状剤形を製造し、分散液を製造した後、粒子径およ
び分散度を測定した。PEG400を15mg以下添加した場合はよく分散され
なかったが、それ以上添加した場合はよく分散され、粒子径は約400nmであ
った。
【0052】 〔実施例9〕:乳化剤量を変えた液状剤形の製造6 有機溶媒として、エタノールの代わりにプロピレングリコールを各々269、
280、292、303、315、327mg用いたことを除いては、上記実施
例7と同様の方法で液状剤形を製造し、分散液を製造した後、粒子径および分散
度を測定した。この場合はプロピレングリコールの添加量に係らず液状剤形はよ
く分散され、粒子径は約350nmであった。実施例7〜9の結果をまとめて下
記表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】 〔実施例10〕:乳化剤を変えた液状剤形の製造1 モノオレイン100mgとプルロニックF−68 20mgをエタノール約1
mlに添加して完全に溶解した後、実施例1と同様の方法でエタノールを取除い
て可溶化用組成物を製造した。この可溶化用組成物にエタノール120mgを加
えて実施例1と同様の方法で液状剤形を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水
3mlに入れて分散液を製造し、粒子径および分散度を測定した。この結果、上
記剤形は水によく分散され、平均粒子径は287.3nm、分散度は0.273
であった。一方、対照群として上記可溶化用組成物に過量の蒸留水を添加した。
この場合、粘性の強いゲルが形成され、水によく分散されず、偏光顕微鏡で観察
した結果等方性構造を有することを確認した。
【0055】 〔実施例11〕:乳化剤を変えた液状剤形の製造2 モノオレイン100mgとプルロニックF−68 20mgをエタノール約1
mlに添加して完全に溶解した後、実施例1と同様の方法でエタノールを取除い
て可溶化用組成物を製造した。この可溶化用組成物にプロピレングリコール12
0mgを加えて実施例1と同様の方法で液状剤形を製造した。この液状剤形2μ
lを蒸留水3mlに入れて分散液を製造し、粒子径および分散度を測定した。こ
の場合、上記剤形は水によく分散され、平均粒子径は265.0nm、分散度は
0.259であった。
【0056】 〔実施例12〕:乳化剤を変えた液状剤形の製造3 プルロニックF−68の代わりにDNPC(Dinonanoylphosp
hatidylcholine)15mgを用いたことを除いては実施例10と
同様の方法で可溶化用組成物を製造し、この可溶化用組成物にエタノールを添加
して液状剤形を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水3mlに入れて分散液を
製造し、粒子径および分散度を測定した。この結果、上記剤形は水によく分散さ
れ、平均粒子径は505.0nm、分散度は0.422であった。一方、対照群
として上記可溶化用組成物に過量の蒸留水を添加した。この場合、粘性の強いゲ
ルが形成され、水によく分散されず、偏光顕微鏡で観察した結果等方性構造を有
することを確認した。
【0057】 〔実施例13〕:乳化剤を変えた液状剤形の製造4 プルロニックF−68の代わりにTween20 20mgを用いたことを除
いては実施例10と同様の方法で可溶化用組成物を製造し、この可溶化用組成物
にエタノールを添加して液状剤形を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水3m
lに入れて分散液を製造し、粒子径および分散度を測定した。この結果、上記剤
形は水によく分散され、平均粒子径は264.5nm、分散度は0.476であ
った。一方、対照群として上記可溶化用組成物に過量の蒸留水を添加した。この
場合、粘性の強いゲルが形成され、水によく分散されず、偏光顕微鏡で観察した
結果等方性構造を有することを確認した。
【0058】 〔実施例14〕:乳化剤を変えた液状剤形の製造5 プルロニックF−68の代わりにTween80 20mgを用いたことを除
いては実施例10と同様の方法で可溶化用組成物を製造し、この可溶化用組成物
にエタノールを添加して液状剤形を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水3m
lに入れて分散液を製造した後、粒子径および分散度を測定した。この結果、上
記剤形は水によく分散され、平均粒子径は234.0nm、分散度は0.305
であった。一方、対照群として上記可溶化用組成物に過量の蒸留水を添加した。
この場合、粘性の強いゲルが形成され、水によく分散されず、偏光顕微鏡で観察
した結果等方性構造を有することを確認した。
【0059】 〔実施例15〕:乳化剤を変えた液状剤形の製造6 プルロニックF−68の代わりにクレモフォールEL(cremophor
EL)20mgを用いたことを除いては実施例10と同様の方法で可溶化用組成
物を製造し、この可溶化用組成物にエタノールを添加して液状剤形を製造した。
この液状剤形2μlを蒸留水3mlに入れて分散液を製造した後、粒子径および
分散度を測定した。この結果、上記剤形は水によく分散され、平均粒子径は21
8.4nm、分散度は0.330であった。一方、対照群として上記可溶化用組
成物に過量の蒸留水を添加した。この場合、粘性の強いゲルが形成され、水によ
く分散されず、偏光顕微鏡で観察した結果等方性構造を有することを確認した。
【0060】 〔実施例16〕:乳化剤を変えた液状剤形の製造7 プルロニックF−68の代わりにDOTAP(Dioleyltrimeth
ylammonium−propane)20mgを用いたことを除いては実施
例10と同様の方法で可溶化用組成物を製造し、この可溶化用組成物にエタノー
ルを添加して液状剤形を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水3mlに入れて
分散液を製造した後、粒子径および分散度を測定した。この結果、上記剤形は水
によく分散され、平均粒子径は397.1nm、分散度は0.439であった。 一方、対照群として上記可溶化用組成物に過量の蒸留水を添加した。この場合
、粘性の強いゲルが形成され、水によく分散されず、偏光顕微鏡で観察した結果
等方性構造を有することを確認した。上記実施例10〜16の結果をまとめて下
記表4に示す。
【0061】
【表4】 註)* 使用した乳化剤の種類にかかわらず、比較例(可溶化用組成物を有機溶
媒の使用なしに直接水に分散した場合)はすべて水に分散されなかった。
【0062】 〔実施例17〕:乳化剤の複合使用による液状剤形の製造1 (1)可溶化用組成物の製造 モノオレイン65mg、乳化剤である卵ホスファチジルコリン(lecith
ine, PC)35mgおよびプルロニックF−127 10mgをエタノー
ル約1mlに加えて完全に溶解した。この混合物を手で振るか放置して完全に溶
解して液状剤形を製造した。この際、微量のエタノールが残っていても剤形の製
造に影響を及ぼさなかった。 (2)液状剤形の製造および物性分析 上記段階(1)の可溶化用組成物にエタノール120mgを加えた後、手で振
るか放置する方法で内容物を完全に溶解して液状剤形を製造した。この液状剤形
2μlを蒸留水3mlに加えて分散液を製造した後、粒子径および分散度を測定
した。この結果、上記剤形は水によく分散され、粒子径は約351.6nm、分
散度は0.505であった。一方、対照群として上記可溶化用組成物に過量の蒸
留水を添加した。この場合、粘性の強いゲルが形成され、偏光顕微鏡で観察した
結果、等方性構造を有することを確認した。この場合、平均粒子径は2117.
1nm、分散度は1.000であった。
【0063】 〔実施例18〕:乳化剤の複合使用による液状剤形の製造2 モノオレイン100mg、乳化剤であるPEG2000PE 15mgおよび
DMPC 15mgをエタノール約1mlに加えて実施例17と同様の方法で可
溶化組成物を製造した。この可溶化組成物にエタノール120mgを加えて手で
振るか放置する方法で内容物を完全に溶解して液状剤形を製造した。この液状剤
形2μlを蒸留水3mlに入れて分散液を製造した後、粒子径および分散度を測
定した。この結果、上記剤形は水によく分散され、平均粒子径は486.7nm
、分散度は0.190であった。一方、対照群として上記可溶化用組成物に過量
の蒸留水を添加した。この場合、粘性の強いゲルが形成され、水によく分散され
ず、偏光顕微鏡で観察した結果等方性構造を有することを確認した。
【0064】 〔実施例19〕:乳化剤の複合使用による液状剤形の製造3 モノオレイン100mg、乳化剤であるプルロニックF−127 15mgお
よびTween20 15mgをエタノール約1mlに加えて実施例17と同様
の方法で可溶化用組成物を製造した。この可溶化組成物にエタノール120mg
を加えて振るか放置する方法で内容物を完全に溶解して液状剤形を製造した。こ
の液状剤形2μlを蒸留水3mlに入れて分散液を製造した後、粒子径および分
散度を測定した。この結果、上記剤形は水によく分散され、平均粒子径は275
.8nm、分散度は0.223であった。一方、対照群として上記可溶化用組成
物に過量の蒸留水を添加した。この場合、粘性の強いゲルが形成され、水によく
分散されず、偏光顕微鏡で観察した結果等方性構造を有することを確認した。上
記実施例17〜19の結果をまとめて下記表5に示す。
【0065】
【表5】
【0066】 〔実施例20〕:非水溶性化合物を含む液状剤形の製造 モノオレイン10mg、プルロニックF−127 2mgおよびオレイルアル
コール(oleyl alcohol)0.2mgをエタノール約0.1mlに
加えて完全に溶解した後、実施例1の(1)と同様の方法で可溶化用組成物3つ
を製造した。これに、各々エタノール、プロピレングリコール、PEG400を
13mgずつ加えた後、振るか放置する方法で内容物を完全に溶解して液状剤形
を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水3mlに入れて分散液を製造した後、
粒子径および分散度を測定した。この結果、上記剤形は水によく分散され、粒子
径および分散度の測定結果を下記表6に示す。一方、対照群として上記可溶化用
組成物に過量の蒸留水を添加した。この場合、粘性の強いゲルが形成され、よく
分散されず、偏光顕微鏡で観察した結果等方性構造を有することを確認した。
【0067】
【表6】
【0068】 〔実施例21〕:薬物を含む液状剤形の製造1 ブロモクレゾールグリーン(bromocresol green)0.5m
gをモノオレイン100mgおよびプルロニックF−127 20mgとともに
エタノール約1.4mlに添加して溶解した後、実施例1の(1)と同様の方法
で可溶化組成物を製造した。これにエタノール130mgを添加した後、振るか
放置する方法で内容物を完全に溶解して液状剤形を製造した。この液状剤形2μ
lを蒸留水3mlに入れて分散液を製造した後、粒子径および分散度を測定した
。この結果、上記剤形は水によく分散され、平均粒子径は283.1nm、分散
度は0.583であった。
【0069】 〔実施例22〕:薬物を含む液状剤形の製造2 リファンピシン(rifampicin)0.5mgをモノオレイン100m
g、プルロニックF−127 20mgとともにエタノール約1.4mlに添加
して溶解した後、実施例1の(1)と同様の方法で可溶化組成物を製造した。こ
れにエタノール130mgを添加した後、振るか放置する方法で内容物を完全に
溶解して液状剤形を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水3mlに入れて分散
液を製造した後、粒子径および分散度を測定した。この結果、上記剤形は水によ
く分散され、平均粒子径は321.3nm、分散度は0.367であった。
【0070】 〔実施例23〕:薬物を含む液状剤形の製造3 ブピバカイン(bupivacaine)2mgをモノオレイン100mg、
プルロニックF−127 20mgとともにエタノール約1.4mlに添加して
溶解した後、実施例1の(1)と同様の方法で可溶化用組成物を製造した。これ
にエタノール130mgを添加した後、振るか放置する方法で内容物を完全に溶
解して液状剤形を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水3mlに入れて分散液
を製造した後、粒子径および分散度を測定した。この結果、上記剤形は水によく
分散され、平均粒子径は317.6nm、分散度は0.563であった。
【0071】 〔実施例24〕:薬物を含む液状剤形の製造4 パクリタキセル(paclitaxel)1mgをモノオレイン100mg、
プルロニックF−127 20mgとともにエタノール約1.4mlに添加して
溶解した後、実施例1の(1)と同様の方法で可溶化用組成物を製造した。これ
にエタノール130mgを添加した後、振るか放置する方法で内容物を完全に溶
解して液状剤形を製造した。この液状剤形2μlを蒸留水3mlに入れて分散液
を製造した後、粒子径および分散度を測定した。この結果、上記剤形は水によく
分散され、平均粒子径は196.6nm、分散度は0.329であった。上記実
施例21〜24の結果をまとめて下記表7に示す。
【0072】
【表7】 表7から分かるように、薬物の種類にかかわらず、すべて粒子径が350nm
以下であり、本発明に係る難溶性薬物の可溶化が非常に優れていることを確認し
た。
【0073】 〔実施例25〕:凍結乾燥粉末剤形の製造1 実施例10と同様の方法で製造された液状剤形0.1mlを5%トレハロース
水溶液1mlに添加し、手で振って分散した後、凍結乾燥して粉末(powde
r)剤形を製造した。この粉末剤形約3mgを各々蒸留水3mlに再分散して分
散液を製造した後、実施例1と同様の方法で粒子径および分散度を測定した。そ
の結果、平均粒子径は388.0nm、分散度は0.386であった。
【0074】 〔実施例26〕:凍結乾燥粉末剤形の製造2 実施例11と同様の方法で製造された液状剤形0.1mlを5%トレハロース
水溶液1mlに添加し、手で振って分散した後、凍結乾燥して粉末(powde
r)剤形を製造した。この粉末剤形約3mgを各々蒸留水3mlに再分散して分
散液を製造した後、実施例1と同様の方法で粒子径および分散度を測定した。そ
の結果、平均粒子径は395.6nm、分散度は0.666であった。実施例2
5〜26の結果をまとめて下記表8に示す。
【0075】
【表8】 表8から分かるように、液状剤形を凍結乾燥して製造した粉末剤形をさらに蒸
留水に分散しても粒子径は依然として400nmと小さく、したがって、本発明
に係る粉末剤形は分散性に優れていることを確認した。
【0076】 〔実験例1〕:薬物放出実験1 エタノール約1.4mlにモノオレイン140mg、プルロニックF−127
28mgおよびリファンピシン0.7mgを加えて完全に溶解した後、実施例
1と同様の方法で可溶化用組成物を製造した。この可溶化用組成物にPEG40
0 180mgを加え、振るか放置して内容物を完全に溶解して液状剤形を製造
した。上記液状剤形250μlを蒸留水1.75mlに加え、手で振って分散液
を製造した後、透析膜バック(MWCO = 3500, Spectra/P
orR, Spectrum Medical Industries, In
c. Laguna Hills, CA. 米国)に入れ、両方をクロージャ
(closure)で縛った後、リン酸緩衝溶液(Phosphate buf
fered saline, pH = 7.4)10mlを含む50mlコニ
カルチューブに入れた。放出実験のために、コニカルチューブを振盪恒温槽(3
7℃)に置いた。一定時間間隔で透析膜バック外部のリン酸緩衝溶液を取り、放
出された薬物を蛍光分光分析法で定量した(λex=370nm,λem=48
0nm)。対照群としてリファンピシン0.7mgを蒸留水2mlに溶解した水
溶液を用いて放出実験を行った。その結果、対照群は5時間内に80%以上の薬
物が放出されたのに対し、本発明に係る液状剤形は徐放型放出様相を示し、12
0時間以上持続的に徐々に薬物が放出された。
【0077】 〔実験例2〕:薬物放出実験2 リファンピシンの代わりにブロモクレゾールグリーン0.7mgを用いたこと
を除いては、実験例1と同様の方法で液状剤形を製造して放出実験を行った。緩
衝液として、溶出された薬物を617nmにおける吸光度を測定して定量した。
対照群としては、ブロモクレゾールグリーン0.7mgのみを蒸留水2mlに溶
解した水溶液を用いて放出実験を行った。その結果、対照群は5時間内に80%
以上の薬物が放出された反面、本発明に係る液状剤形は徐放型放出様相を示した
。実験例1および2の放出実験結果をまとめて下記表9に示す。
【0078】
【表9】
【0079】 〔実験例3〕:保存期間による安定性実験1 実施例1に従って製造された液状剤形の安定性を本発明に係る液状剤形からな
る粒子径および分散度を測定した。製造後すぐ水に分散し、また製造後120日
間室温で保管した後、蒸留水に分散して粒子径および分散度を測定した。その結
果を下記表10に示す。
【0080】
【表10】 表10から分かるように、本発明に係る剤形から製造された分散液は120日
が経過した後にも依然として小さい粒子径と狭い分散度を示した。
【0081】 〔実験例4〕:保存期間による安定性実験2 実験例1および実験例2と同様の方法で製造されたリファンピシンまたはブロ
モクレゾールを含む液状剤形を製造した。この液状剤形に対して製造直後、室温
保管30日および120日経過後に蒸留水に分散して粒子径および分散度を測定
した。その結果を下記表11に示す。
【0082】
【表11】 表11から分かるように、対照群の場合、製造直後には分散性に優れていたが
、長期保管すると、分散液中の粒子径が著しく増加し、分散性が低下し、相分離
現象が現れた。これに対し、本発明に係る液状剤形から製造された分散液を製造
直後および製造後120日が経過した場合、小さい粒径および狭い分散度を保っ
た。
【0083】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明に係る各剤形は、薬物を安定に可溶化させるだけ
でなく、水に分散したとき500nm以下の均質な粒子を形成する。また、本発
明に係る各剤形は機械的力を加えなくとも容易に分散でき、長期保管時にも相分
離、加水分解および酸化の問題を生じないので、薬物伝達システムに非常に効果
的に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リファンピシン(リファンピシン)を含有する液状剤形の薬物放出速度を示す
グラフである(−○−;本発明の液状剤形、−●−;対照群)。
【図2】 ブロモクレゾールグリーン(bromocresol green)を含有す
る液状剤形の薬物放出速度を示すグラフである(−○−;本発明の液状剤形、−
●−;対照群)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/10 A61K 47/12 47/12 47/14 47/14 47/16 47/16 47/18 47/18 47/20 47/20 47/24 47/24 47/26 47/26 47/28 47/28 47/34 47/34 47/42 47/42 47/44 47/44 A61P 35/00 A61P 35/00 37/06 37/06 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 クォン,イク,チャン 大韓民国 ソウル 139−230,ノウォン− ク,ハケ−ドン,シヨン7次アパート 706−704 (72)発明者 ション,ヘソン 大韓民国 インチョン 402−715,ナム− ク,クォンキョ−ドン,サンヨンアパート 3−507 Fターム(参考) 4C076 AA13 AA29 BB01 BB11 CC01 CC04 CC05 CC07 CC10 CC21 CC22 CC27 CC29 CC30 CC32 CC34 CC35 DD34 DD35 DD37 DD38 DD46 DD49 DD51 DD55 DD63 DD67 DD68 DD70 EE23 EE41 FF06 FF12 FF15 FF33 GG02 GG06 GG41 4C084 AA01 BA01 BA18 BA24 CA56 CA59 MA05 MA17 MA43 MA52 MA66 NA02 NA03 ZB082 ZB262 4C086 AA01 BA02 MA03 MA05 MA17 MA43 MA52 MA66 NA02 NA03 ZB08 ZB26

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1種以上のモノグリセリド(monoglyceride)
    系化合物9〜90重量%と、1種以上の乳化剤0.01〜90重量%と、1種以
    上の難溶性物質0〜50重量%と、有機溶媒0〜90.9重量%と、添加剤0〜
    5重量%とからなることを特徴とする可溶化用組成物。
  2. 【請求項2】 前記モノグリセリド系化合物が、炭素数10〜22の飽和ま
    たは不飽和モノグリセリド系化合物であることを特徴とする請求項1記載の可溶
    化用組成物。
  3. 【請求項3】 前記モノグリセリド系化合物が、モノオレイン、モノパルミ
    トレイン、モノミリストレイン、モノエライジンまたはモノエルシンであること
    を特徴とする請求項2記載の可溶化用組成物。
  4. 【請求項4】 前記乳化剤が、リン脂質、非イオン系界面活性剤、陰イオン
    系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤または胆汁酸であることを特徴とする請求
    項1記載の可溶化用組成物。
  5. 【請求項5】 前記リン脂質が、ホスファチジルコリン(PC)およびその
    誘導体、ホスファチジルエタノールアミン(PE)およびその誘導体、ホスファ
    チジルセリン(PS)およびその誘導体または親水性高分子が結合された脂質(
    polymeric lipid)を含む群から選ばれることを特徴とする請求
    項4記載の可溶化用組成物。
  6. 【請求項6】 前記非イオン系界面活性剤が、ポロクサマー;プルロニック
    (Poloxamer; Pluronic;ポリオキシエチレン−ポリオキシ
    プロピレン共重合体)、ソルビタンエステル(Sorbitan esters
    ; Span)、ポリオキシエチレンソルビタン(polyoxyethyle
    ne sorbitans;Tween)またはポリオキシエチレンエーテル(
    polyoxyehtylene ethers; Brij)を含む群から選
    ばれることを特徴とする請求項4記載の可溶化用組成物。
  7. 【請求項7】 前記陰イオン系界面活性剤が、ホスファチジルセリン(PS
    )およびその誘導体、ホスファチジン酸(PA)およびその誘導体またはドデシ
    ル硫酸ナトリウム(SDS)を含む群から選ばれることを特徴とする請求項4記
    載の各種物質の可溶化用組成物。
  8. 【請求項8】 前記陽イオン系界面活性剤が、1,2−ジオレイル−3−ト
    リメチルアンモニウムプロパン(DOTAP)、ジメチルジオクタデシルアンモ
    ニウムブロミド(DDAB)、N−[1−(1,2−ジオレイルオキシ)プロピ
    ル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(DOTMA)、1,2−
    ジオレイル−3−エチルホスホコリン(DOEPC)または3β−[N−[(N
    ’,N’−ジメチルアミノ)エタン]カルバモイル]コレステロール(DC−C
    hol)を含む群から選ばれることを特徴とする請求項4記載の可溶化用組成物
  9. 【請求項9】 前記胆汁酸が、コール酸とその塩および誘導体、デオキシコ
    ール酸とその塩および誘導体、ウルソデオキシコール酸、チェノコール酸とその
    塩および誘導体、リトコール酸とその塩および誘導体を含む群から選ばれること
    を特徴とする請求項4記載の可溶化用組成物。
  10. 【請求項10】 前記有機溶媒が、アルコール、エチレングリコール(et
    hylene glycol)、プロピレングリコール(propylene
    glycol)、ポリエチレングリコール(Polyethylene gly
    col)、アセトニトリル(acetonitrile)、クロロホルム(ch
    loroform)、ベンゼン(benzene)、トルエン(toluene
    )またはこれらの混合溶媒を含む群から選ばれることを特徴とする請求項1記載
    の可溶化用組成物。
  11. 【請求項11】 前記難溶性物質が、親水性(hydrophilic)、
    親油性(hydrophobic)または両親媒性(amphipathic)
    化合物であることを特徴とする請求項1記載の可溶化用組成物。
  12. 【請求項12】 前記胆汁酸が、抗ウイルス剤、ステロイド系消炎剤(SA
    ID)、非ステロイド系消炎剤(NSAID)、抗生剤、抗真菌剤、ビタミン、
    ホルモン、レチノイン酸、プロスタグランジン、プロスタサイクリン、抗癌剤、
    抗代謝剤、縮瞳剤(miotics)、コリン作動性薬物、アドレナリン拮抗剤
    、抗痙攣剤、抗不安剤、メジャートランキライザー、抗鬱剤、麻酔剤、鎮痛剤、
    タンパク同化ステロイド、エストロゲン、プロゲステロン、グリコサミノグリカ
    ン、ポリヌクレオチド、免疫抑制剤または免疫促進剤を含む群から選ばれること
    を特徴とする請求項4記載の可溶化用組成物。
  13. 【請求項13】 前記免疫抑制剤が、サイクロスポリンAであることを特徴
    とする請求項12記載の可溶化用組成物。
  14. 【請求項14】 前記抗癌剤が、パクリタキセル(paclitaxel)
    であることを特徴とする請求項12記載の可溶化用組成物。
  15. 【請求項15】 前記その他添加剤が、脂肪酸、脂肪酸エステル類、脂肪酸
    アルコール類であることを特徴とする請求項1記載の可溶化用組成物。
  16. 【請求項16】 1種以上のモノグリセリド系化合物と、1種以上の乳化剤
    と、1種以上の難溶性物質とを有機溶媒に溶かした後、有機溶媒を取除く段階か
    らなることを特徴とする請求項1記載の可溶化用組成物を製造する方法。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の可溶化用組成物1〜99重量%と、有機溶
    媒1〜99重量%とからなる液状剤形。
  18. 【請求項18】 前記有機溶媒が、アルコール、エチレングリコール、プロ
    ピレングリコール、ポリエチレングリコール、アセトニトリル、クロロホルム、
    ベンゼン、トルエン、ジメチルスルホキシド、アセトンおよびこれらの混合溶媒
    を含む群から選ばれることを特徴とする請求項17記載の液状剤形。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の可溶化用組成物を有機溶媒と混合して均一
    な液状剤形を製造する段階からなる請求項17記載の液状剤形を製造する製造方
    法。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の液状剤形に0〜30重量%(w/v)の
    凍結保護物質(cryoprotectant)を加えた分散液を凍結乾燥して
    製造される粉末剤形。
  21. 【請求項21】 前記凍結保護物質が、マンニトール(mannitol)
    およびトレハロース(trehalose)などの糖類、アルギニンなどのアミ
    ノ酸類、アルブミンなどのタンパク質類、またはこれらの混合物であることを特
    徴とする請求項20記載の粉末剤形。
  22. 【請求項22】 1)請求項17の液状剤形を過量の水に分散する段階(段
    階1)と、 2)前記段階1の分散液に選択的に凍結保護物質を添加して凍結乾燥する段階
    (段階2)とからなることを特徴とする請求項20記載の粉末剤形を製造する製
    造方法。
  23. 【請求項23】 1種以上のモノグリセリド系化合物9〜90重量%と、1
    種以上の乳化剤0.01〜90重量%と、1種以上の薬物0.001〜50重量
    %と、有機溶媒9〜90.9重量%と、その他添加剤0〜5重量%とからなるこ
    とを特徴とする難溶性物質の可溶化用液状剤形。
  24. 【請求項24】 前記薬物が、親水性(hydrophilic)、親油性
    (hydrophobic)または両親媒性(amphipathic)化合物
    であることを特徴とする請求項23記載の可溶化用液状剤形。
  25. 【請求項25】 前記薬物が、抗ウイルス剤、ステロイド系消炎剤(SAI
    D)、非ステロイド系消炎剤(NSAID)、抗生剤、抗真菌剤、ビタミン、ホ
    ルモン、レチノイン酸、プロスタグランジン、プロスタサイクリン、抗癌剤、抗
    代謝剤、縮瞳剤(miotics)、コリン作動性薬物、アドレナリン拮抗剤、
    抗痙攣剤、抗不安剤、メジャートランキライザー、抗鬱剤、麻酔剤、鎮痛剤、タ
    ンパク同化ステロイド、エストロゲン、プロゲステロン、グリコサミノグリカン
    、ポリヌクレオチド、免疫抑制剤または免疫促進剤を含む群から選ばれることを
    特徴とする請求項23記載の可溶化用液状剤形。
  26. 【請求項26】 前記免疫抑制剤が、サイクロスポリンAであることを特徴
    とする請求項25記載の可溶化用液状剤形。
  27. 【請求項27】 前記抗癌剤が、パクリタキセル(paclitaxel)
    であることを特徴とする請求項25記載の可溶化用液状剤形。
  28. 【請求項28】 1)1種以上のモノグリセリド系化合物および1種以上の
    薬物を1種以上の乳化剤とともに有機溶媒に溶かした後に有機溶媒を取除く段階
    (段階1)と、 2)前記段階1により得られた可溶化用組成物を有機溶媒と混合して均一な液
    状剤形を製造する段階(段階2)とからなることを特徴とする請求項23記載の
    可溶化用液状剤形を製造する製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項23記載の可溶化用液状剤形に0〜10%(w/v
    )の凍結保護物質を加えた分散液を凍結乾燥して製造されたことを特徴とする可
    溶化用粉末剤形。
  30. 【請求項30】 1)請求項23記載の可溶化用液状剤形を過量の水に分散
    する段階(段階1)と、 2)前記段階1の分散液に選択的に凍結保護物質を添加して凍結乾燥する段階
    (段階2)とからなることを特徴とする請求項29記載の可溶化用粉末剤形を製
    造する製造方法。
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