JP2009534464A - ポリマー系制癌剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は特に癌細胞の分裂増殖速度を減らすことにより、癌を治療しそして防止するための両親媒性ブロックコポリマーの使用に関する。望ましいブロックコポリマーは、望ましくは酸化ポリプロピレン鎖である主疎水性鎖が望ましくは酸化ポリエチレン鎖である少なくとも二つの親水性側鎖と結合することからなる。
【選択図】図11

Description

本発明は一般的に癌の治療に関し、そして特にこのような癌治療におけるポリマー系制癌剤の使用に関する。
(背景)
癌は細胞の制御不可能な分裂で特徴づけられる病気のクラスでありそして侵入を通して隣の組織内への直接増殖、あるいは転移により人体の離れた箇所内への内移植のいずれかにより拡大するこられの細胞の能力である。
今日、癌はヒトの死亡の主たる原因でありそして影響を受ける個人の数は毎年増加している。いろいろな癌治療の方法、例えば、化学療法、内分泌療法、放射線療法そして外科手術がここ10年ものすごく改善されてきたが、種々な癌の型に対する成果に関しては完全から遠い。さらに、知られている癌治療のいくつかは高い治療費、副作用そして患者の苦痛そして比較的非効率な不利益により台無しになっている。これらの理由のために、広い研究が癌治療の代替法あるいは補助形式を発見するために行われている。
文献[1]は大腸癌および/あるいは直腸癌の治療のための医薬品の調合剤の有効薬剤として非発酵浸透性緩下剤の使用を開示している。このような緩下剤の例はBASF社から入手できるPLURONIC(登録商標)F68である。これらの化合物は緩下性およびゲル化の性質をもつている。化合物はこれらの物理化学的性質により大腸内に水を惹きつけそして保持し、そして繊維質なしに糞便の排せつを増加することができる。化合物の緩下性、非発酵性、浸透性および水保持性は二つの特別な癌の型の大腸癌そして直腸癌に関して保護効果をもっている。
文献[2]は転移に発展する循環する腫瘍細胞の能力を討論しており、そこではこの能力は内皮に対する固有の物理化学的癒着と微小血栓の形成に基づいている。凝固の過程を妨げる物質が腫瘍の転移の防止のために使用されることが記述されている。提案された物質はヘパリン、ナトリウムワルファリン(抗凝血製剤)およびPLURONIC(登録商標)F68である。これらの物質は手術の腫瘍処置に次いで転移を防ぐため外科手術と連結して使用される。
(概要)
本発明は従来技術の取り決めのこれらおよび他の欠点を克服する。
癌の治療および予防のために使用できるポリマー系の薬剤を提供することが本発明の全般の目的である。
癌細胞の分裂増殖を減らすポリマー系の薬剤を提供することが本発明の他の目的である。
これらおよび他の目的は付帯する特許請求項で定義される発明により明らかにされる。
手短に言えば、本発明は両親媒性のブロックコポリマーの予期せぬ制癌剤効果を含んでいる。これらのコポリマーは種々の癌の型に対して効果的な化学療法薬剤でありそして癌細胞の分裂増殖速度を減らす効果をもっている。
本発明の両親媒性のブロックコポリマーは少なくとの二つの親水性側鎖に結合する一つの疎水性ポリマー鎖から望ましくはなる。疎水性ポリマー鎖は、少なくとも一つの、望ましくは一つあるいは二つの親水性側鎖に結合する第一端をもち、そして少なくとも一つの、望ましくは一つあるいは二つの親水性側鎖に結合する第二端をもつ主鎖で望ましくはある。
望ましい両親媒性のブロックコポリマーは構造式(I)をもつものである。
Figure 2009534464
かくして、酸化エチレン側鎖により側面に並ぶ酸化プロピレンの主ポリマー鎖をもつコポリマーが望まれる。付加すると、nは望ましくはpに等しい。このようなコポリマーはBASF社により商品名PLURONIC(登録商標)で利用できる。
本発明の望ましいこのようなPLURONIC(登録商標)コポリマーは少なくとも40重量%の平均酸化エチレン含有量で望ましくは80重量%以下の平均酸化エチレン含有量をもつものである。両親媒性ブロックコポリマーの平均酸化プロピレン含有量は望ましくは少なくても2,000g/mol、さらに望ましくは、約4,000±500g/molのような少なくとも3,000g/molである。望ましいコポリマーの例は平均分子量12,600g/mol、73.2±1.7%の平均酸化エチレン含有量で56℃の融点をもつPLURONIC(登録商標)F127である。
発明者はこれらのコポリマーが細胞の分裂増殖あるいは癌細胞の増殖速度を減らしそして阻害しそして癌細胞のDNA合成を減らす制癌効果をもつことを驚くべきことに発見した。この驚くべき効果は少なくとも部分的に細胞膜に結合しそして膜上のそれぞれの受容体への異なる成長因子の結合をブロックするコポリマーの効果による。
本発明の薬剤組成は望ましくは本発明の単独の化学療法薬剤として単一の両親媒性ブロックコポリマーあるいは少なくとも二つのコポリマーの混合物からなる。
(図面の簡単な説明)
さらなる目的およびこの利点をともなう本発明は付帯する図と一緒になされる以下の説明を参照してよく理解され、図は以下である:
図1はヒトの乳癌セルラインMCF−7の増殖速度へのPLURONIC(登録商標)F127の効果を示す図である;
図2はヒトの乳癌セルラインSK−BR−3の増殖速度へのPLURONIC(登録商標)F127の効果を示す図である;
図3はFCS刺激ヒト血管平滑筋細胞の増殖速度へのPLURONIC(登録商標)F127の効果を図示する;
図4は無刺激およびFCS刺激ドブネズミの大動脈平滑筋細胞の増殖速度へのPLURONIC(登録商標)F127の効果を示す図である。
図5はPLURONIC(登録商標)F127およびTritonX−100の細胞毒性を成立させる細胞の比較を示す図である;
図6はFCS刺激ヒト血管平滑筋細胞への異なる両親媒性ブロックコポリマーの相対的細胞増殖阻害効果を示す図である;
図7は刺激ドブネズミの大動脈平滑筋細胞へのPLURONIC(登録商標)F127の増殖速度阻害と平滑筋細胞上の受容体に結合する線維芽細胞増殖因子をブロックするPLURONIC(登録商標)F127の効果の間の相関性を示す図である。
図8はドブネズミ大動脈平滑筋細胞上の受容体に結合する血小板由来増殖因子をブロックするPLURONIC(登録商標)F127の効果の図である;
図9はPLURONIC(登録商標)P105で治療されあるいはされないでハツカネズミに移殖されたU937/gtb癌細胞で中空線維中の細胞密度を示す図である;
図10はPLURONIC(登録商標)P105で治療されあるいはされないでハツカネズミに移殖されたH69癌細胞で中空線維中の細胞密度を示す図である;
図11は異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である;
図12Aから12Oは異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である;そして
図13Aから13CはPLURONIC(登録商標)P84、F127あるいはL121に曝露された異なる癌セルラインの生存指標を示す図である。
(詳細説明)
本発明は癌の治療および特に癌細胞の増殖そして分裂増殖を阻害しそして減らすための両親媒性ブロックコポリマーの使用に一般的に関係している。
本発明の活性のある制癌化合物は疎水性及び親水性モノマーの両親媒性ブロックコポリマーである。それ故、ブロックコポリマーは少なくとも一つの水溶解性(親水性)部分と少なくとも一つの低水溶解性あるいは水不溶解性に等しい(疎水性)部分からなっている。提案する望ましいブロックコポリマーでは、主疎水性鎖は少なくとも二つの親水性側鎖により取り囲まれている。さらに望ましくは、主疎水性鎖は少なくとも一つの、望ましくは一つあるいは二つの親水性側鎖に結合する第一端をもち、そして少なくとも一つの、望ましくは一つあるいは二つの親水性側鎖に結合する第二端をもっている。構造式(II)および(III)はこのような望ましい両親媒性ブロックコポリマーを下に図式的に示している。
Figure 2009534464
ここで、X、X、XおよびZ、Z、Zはそれぞれの親水性側鎖を表しそしてYは疎水性主鎖を表す。好ましい実施においては、X=Z、そしてX=X、Z=Zそしてさらに望ましくはX=X=Z=Zである。
好ましい実施態様で、本発明の両親媒性ブロックコポリマーは酸化エチレンと酸化プロピレンのブロックコポリマーである。種々の異なるこのようなコポリマーはBASF社からのポリマーPLURONIC(登録商標)およびTETRONIC(登録商標)を含み、現在異なる製造者から利用できる。
手短に言えば、PLURONIC(登録商標)は一般構造式(III)をもつ酸化エチレン(EO)と酸化プロピレン(PO)のコポリマーである:
Figure 2009534464
望ましい実施態様において、n=pである。
下の表1はBASF社から利用できる種々のPLURONIC(登録商標)コポリマーでこれは本発明に従って使用される。
Figure 2009534464
技術として知られているように、PLURONIC(登録商標)商品名のアルファベット表示は25℃での商品の物理的な形を示し、ここで“L”は液体を示し、“P”はペーストを示しそして“F”は固体を示す。300倍した三つの数字の製品名の最初の数字あるいは二つの最初の数字は疎水性主酸化ポリプロピレン鎖のおおよその分子量を示している。最後の数字は、10倍したとき、ポリマー中のおおよその酸化エチレン含有量(%で)を示している。この酸化エチレン含有量は式(1)から計算できる。
Figure 2009534464
ここで、m、nおよびpは構造式(I)におけると同様に定義される。
もし疎水性すなわち油可溶解性部分(PO)が過剰に減らされると、すなわち、mが小さい整数であると、増殖抑制効果は著しく減る。結論として、本発明のPLURONIC(登録商標)コポリマーはそれ故、少なくとも約2,000g/molである疎水性部分をもつ、すなわち、三つの数字の製品名をもつかあるいは製品名の最初の数字が6より大きい表1のこれらのPLURONIC(登録商標)コポリマーである。
付け加えると、大きな親水性含有量をもつPLURONIC(登録商標)コポリマー、すなわち、約80%あるいはそれ以上のおおよその酸化エチレン含有量は試験されたコポリマーの最も小さい効果の制癌効果をもつことがまた示された。これらのコポリマーは表1の製品名の最後の数字に8をもっている。
もしブロックコポリマーの酸化エチレンの含有量が酸化プロピレンの含有量に比べて非常に低いならば、コポリマーは低い水溶解性であるかあるいはそれどころか不溶解性ですらある。このようなブロックコポリマーはそれで非水ベースの溶媒が使用されねばならないため臨床的に有益性は低い。
さらに、構造式(I)のm、nの両方とpがL31、L42、L43、L44、L61そしてL63のように非常に小さいなら、すなわち比較的短い疎水性ブロックコポリマーであれば、ポリマーは癌性および非癌性細胞の両方に毒性となる。結論として、低い医薬剤濃度がこのようなコポリマーに対しては使用されねばならない。
PLURONIC(登録商標)コポリマーの市販されている望ましい例はF127、P84、P105、P123、F87およびL121そして特にF127を含んでいる。
実験はPLURONIC(登録商標)コポリマーの親水性側鎖の一つを除かれて行われた。この場合には、阻害効果は著しく減るかあるいはひどく失われる。結論として、本発明の望ましい両親媒性コポリマーは疎水性(酸化ポリプロピレン)鎖に結合した少なくとも二つの親水性(酸化ポリエチレン)鎖からなる。
本発明に従って使用される他の関係するコポリマーはBASF社からまた利用できるTETRONIC(登録商標)ポリマーである。これらのコポリマーは次の構造式(V)によって示される。
Figure 2009534464
下記の表2は利用できるTETRONIC(登録商標)ポリマーのいくつかの性質を表にしている。
Figure 2009534464
これらのTETRONIC(登録商標)コポリマーで、TETRONIC(登録商標)1307は本発明に従う市販の望ましい両親媒性コポリマーである。1307コポリマーは効果的な制癌効果をもっており、一方、水溶解性でそして非分裂増殖細胞に対して比較的無毒性である。
また他の両親媒性(amphipathic)(amphiphilic)ブロックコポリマーは本発明に従って使用される。例えば、酸化ポリエチレンのそれぞれの側鎖に結合した主酸化ポリスチレン鎖をもつコポリマーは増殖阻害効果をもっている。かくして、本発明はまた酸化ポリエチレン鎖および多数の酸化ポリエチレン側鎖からなるコポリマー以外に他の両親媒性ブロックコポリマーを包含した。
BASF社はまたPLURONIC(登録商標)およびTETRONIC(登録商標)コポリマーに関連する他の関連する両親媒性ブロックコポリマーをもつている。PLURONIC(登録商標)Rは酸化エチレンおよび酸化プロピレンがPLURONIC(登録商標)に比べて位置を変更されたコポリマーである。言い換えれば、ポリマーは次の一般構造式をもっている:
Figure 2009534464
表3はこのようなコポリマーを表にしている。
Figure 2009534464
同様に、TETRONIC(登録商標)の酸化エチレンおよび酸化プロピレンが位置を変更したコポリマーはPLURONIC(登録商標)Rポリマーで示めされる。表4はBASF社から利用できるこのようなポリマーを表にしている。
Figure 2009534464
コポリマーの分子量がこの文書に記述されるとき、平均の理論的分子量を意味していることは注意されることである。技術に習熟した人によく知られているように、特別のコポリマーの与えられた一群でポリマー分子は全て全く同一のポリマーの長さそして分子量をもっているとは限らない。かくして、与えられた分子量は平均値でありそしてこの平均値の近くに分布している。平均値の近くの分布の同じ議論が、例えば、ポリマーの平均酸化エチレン含有量によって表されるようにコポリマーの親水性に適用する。
本発明のコポリマーは大変低い投与量でさえ体外で癌増殖の効果的な阻害剤である。増殖抑制効果はゆっくり増殖する細胞に比べて急速に増殖する癌においてさらに言明される。付け加えると、少なくとも本発明の両親媒性ブロックコポリマーのいくつかは、もし異なる増殖因子の付加により刺激されないならば、非癌性細胞の機能に影響するいかなる細胞分裂増殖をももたない。
コポリマーは癌セルラインの異なる型の増殖速度を減らしそして正常化するために使用される。さらにコポリマーは高い分裂増殖を正常の増殖速度に下げるように減らし、さらに進行しないと思われる。結論として、非癌性細胞はこれらが既に低い正常増殖速度で分裂増殖しているので影響されない。
癌細胞の増殖速度が一旦減らされると、(ヒトの)患者の免疫システムは癌を除去するために癌細胞をもっと効果的に取扱いできそして除去しようとする。
本発明のコポリマーは突然変異が癌細胞内でおきる速度を防ぐかあるいは少なくとも減らす影響をまたもっている。この発見は突然変異のために、被験者の固有の癌防御機構を避けたりあるいは除去しようとするさらなる傾向がある癌細胞形成の危険性を減らすので特に重要である。
本発明に従って、両親媒性コポリマーは技術において通常の技能として知られる定式化された方法を使用する医薬剤として受け入れられる定式として提供される。これらの定式は標準的なルートで管理される。一般的に、コポリマーは静脈注射、腹腔、皮下、ほほ、直腸、真皮、鼻、経口、気管、気管支、局所的に、医薬剤の許容投薬量の形式で活性成分からなる医薬剤調合の形式で、いずれかの他の特許のルートによりあるいは吸入により投与される。
現在の望ましい投与ルートは静脈内の投与であり、薬剤医療の組成は選択された溶媒の溶液中の本発明の両親媒性コポリマーからなる。
特別な投与の実施において、コポリマーを含む溶液は癌治療を必要としている人に一度あるいは緊急時には望ましくは多数回注射される。例えば、医療用ポンプあるいは他の投与装置から薬剤の連続的あるいは半連続的供給を採用することはまた可能である。また、いわゆるゆっくりの放出による投与は可能でありそして本発明の範囲内である。
他の特別な実施において、腫瘍内のあるいは腫瘍と関連した局所投与は活性な成分の比較的高い局所濃度を認めるために使用される。この局所投与は一つあるいはそれ以上の系統的な投与によって同時に行われる。
通常、調合は望ましくは液体のキャリアーあるいは時には細かく分離された固体キャリアーあるいは両方そしてそれでもし必要であれば製品成型して活性な成分と均一で親密に連携することにより準備される。
非経口的な投与に適した調合は、予定する受容者の血液と等調の調合となる抗オキシダント、緩衝剤、静菌剤および溶質を含む水溶液および非水溶液の殺菌した注射溶液、そして懸濁した薬剤および濃縮した薬剤を含む水溶液および非水溶液の殺菌した懸濁液を含む。調合は単一投与量あるいは複数投与量の容器、例えば、封をしたアンプルおよび水薬びんで供給され、そして殺菌した液体のキャリアー、例えば、使用の直ぐ前に注射用水の追加のみを要求される冷凍乾燥(凍結乾燥)状態で貯蔵される。
特に本発明の水不溶解性コポリマーに対して、水媒体以外の媒体は薬剤を注射するときに使用される。このような媒体の例はポリエチレングリコール(PEG)である。他の例は水中の油あるいは油中の水の乳濁液を含んでいる。鉱物あるいはDrakeol 6VRあるいはDrakeol 5(Penreco、Butler、PA)のような他の油状物質が懸濁液の油相として使用される。水相は生理機能のあるリン酸塩緩衝生理食塩水あるいは生理機能のある塩溶液である。水に対する油の比は望ましくは約80:20と1:100の間である。
経口投与に適した調合は粉末あるいは微粒として活性成分のあらかじめ決められた量をそれぞれに含むカプセル、オブラートあるいは錠剤として;水溶液体あるいは非水溶液体の溶液、懸濁液、乳濁液として提供される。皮膚への典型的な投与に適した調合は薬剤の受容できるキャリアー内に投与されるための成分を含む軟膏、クリーム、ゲルおよびペーストとして提供される。直腸投与のための調合は、例えば、ココア、バターあるいはサルチル酸塩からなる適当なベースをもつ座薬として提供される。膣投与のための調合は、活性成分に適当である技術として知られたキャリアーを添加して含むペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡あるいは噴霧調合として提供される。
単位投与量の調合の例は、ここに上記で列挙したように、一日の供与量あるいは単位、一日の半供与量、あるいは投与成分のこれらの適当な分轄を含む調合である。
本発明に従って使用される最大許容投与量は、数あるなかで、特殊な両親媒性ブロックコポリマーの毒性、その制癌効果、すなわち増殖速度の阻害効果、および投与ルートに依存する。両親媒性コポリマーの最大許容濃度は本提供文献の実施例箇所に記載された毒性研究に従って推算される。ハツカネズミあるいはいくつかの他の動物の毒性研究からの結果は 技術としてよく知られた技法を使用して、ヒトを含む他の動物の最大許容濃度を推算するためにそれから補正される。例えば、Freireich等の投与量換算係数表[17]が使用される。この換算係数表に従って、約1/12のハツカネズミからヒトへの換算係数が提案され、もしX%の最大ポリマー濃度がハツカネズミに許容されるなら、ヒトにおける相応する推算最大濃度は約X/12%であることを意味している。
例えば、ハツカネズミの毒性研究は約30重量%の最大ポリマー濃度がどのような副作用もなしにハツカネズミに安全に注射できるかを示している。それでこれはヒト投与に対して約2.5重量%に濃度制限に相応する。PLURONIC(登録商標)を含む本発明の上記リストの両親媒性コポリマーのいくつかは臨床段階の研究および広範囲の毒性調査を受けている。
ポリマーの投与に使用される濃度は上記の手法に基づき技術に習熟した人により干渉なく決定される。25、20、15あるいは10重量%以上、あるいは7.5重量%以上のような30重量%以上、少なくとも0.1重量%のような望ましくは0.001から5重量%、さらに望ましくは少なくとも0.01重量%のポリマー濃度が適当な濃度であることが期待される。
適当な濃度は5重量%以下、多分2.5重量%以下そして特に1重量%以下の平均血液濃度を与える濃度である。望ましい濃度範囲は0.01重量%以上あるいは0.1重量%以上のような0.0001重量%と1重量%ポリマーの間である。
本発明は動物被検者、望ましくは哺乳類被検者およびさらに望ましくはヒト被検者について使用される。
本発明の活性コポリマーは異なる癌のラインおよび型の腫瘍の増殖速度を減らすために役立つ。本発明は、制限されないで、ヒトの肉腫および癌腫を含むいくつかの異なる型の癌に適用でき、例えば、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、背索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭癌、乳頭腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支原生癌、肝癌、胆管癌、絨毛癌、精上皮癌、胎児性癌、ウイルムス腫瘍、子宮癌、睾丸腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状膠細胞癌、髄芽細胞癌、頭蓋咽頭腫、上皮細胞腫、血管芽細胞腫、乏突起神経膠腫、黒色腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、白血病、例えば、急性リンパ性白血病(ALL)、および急性骨髄性白血病(骨髄芽球性、前骨髄性、骨髄単球性、単球性および赤白血病)、慢性白血病(慢性骨髄性白血病、慢性顆粒性白血病およびリンパ球性白血病)、真性多血症、リンパ腫(ホジキン病および非ホジキン病)、多発性骨髄腫、ワルデンシュトレ−ム型マクログロブリン血症およびH鎖病である。
本発明の医薬剤組成は本発明の両親媒性ブロックコポリマーの一つを含む。他の実施態様では、組成は少なくとも本発明の二つの両親媒性ブロックコポリマーを含む。
さらに本発明は伝統的な癌治療技術、例えば、照射、化学療法、ホルモン治療等、患者の癌に打ち勝つために補体として使用される。
本発明のポリマーは他の化学療法薬剤と一緒に優位に使用される。この場合に、少なくとも一つのこのような化学療法薬剤は本発明の少なくとも一つの両親媒性コポリマーの比較投与を同時にあるいは引き続いて投与される。
本発明のコポリマーと一緒に使用される適当な化学療法薬剤の例は次を含む:
・シスプラチン、カルボプラチン、オキサプラチン、メクロレタミン、シクロホスファミド、クロラムブシルのようなアルキル化薬剤;
・メトトレキサート、アザチオプリン、メルカプトプリン、チオグアニン、フルダラビン、ペントスタチン、クラドリビン、5−フルオロウラシル、フロクスウラジン、シトシンアラビノシドのような代謝拮抗薬剤;
・ダウノルビシン、ドキソルビシン、エビルビシン、イダルビシン、ミトキサントロンのようなアンスラサイクリン系薬剤;
・ビンクラスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシンのような植物アルカロイド系薬剤;
・エトポシド、テニポシドのようなポドフィロトキシン系薬剤;
・パラシリタキセル、ドセタキセルのようなタキサン系薬剤;そして
・イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、エトポシド、エトポシドリン酸塩、テニポシドのようなトポイソメラーゼ阻害薬剤
本発明のコポリマーの増殖阻害効果に対する可能な理論はこの中に続く。しかしながら、本発明はこの理論に全ては拘束されない。投与あるいは体外においてコポリマーは癌細胞に到達しそして反応する好ましくは水溶解性である。コポリマーの疎水性部分は細胞膜に浸透しそしてそこに結合する。親水性部分はコポリマーを膜の内に侵入することを防ぐ。これはコポリマーが細胞表面に典型的に固定されることを意味している。膜に固定されると、コポリマーは異なる方法でコポリマーの細胞増殖阻害作用を働かせる。
両親媒性コポリマーは増殖因子に結合しそしてそれによってこれらを不活性にするかあるいは少なくとも癌細胞膜の増殖受容体と結合しそして受容体を活性化することを防ぐ。これは細胞膜上のそれぞれの受容体への線維芽細胞増殖因子2(FGF2、また塩基性FGFと表示される)および血小板由来増殖因子(PDGF)の結合をブロックすることができる本発明の両親媒性ブロックコポリマーの一つの実験において見られる。
付加すると、両親媒性コポリマーは膜内の増殖受容体をブロックしそして細胞内に信号を送るためにしばしば必要であるこれらの受容体が一緒に対になることを防止できた。
付加すると、あるいは代替として、両親媒性コポリマーは増殖受容体と結合しそしてそれによりそれらを不活性化しあるいは少なくともそれらをブロックしそしてそれにより増殖因子を受容体に結合しそして受容体を活性化することを防止する。
本発明の両親媒性ブロックコポリマーのいくつかは以前に制腫瘍剤として使用されてきた。例えば、選択されたPLURONIC(登録商標)ポリマーおよび酸化ポリエチレンの組み合わせは抗腫瘍剤の毒性を減らしそしてi)血流内の薬剤の安定性を増加し、ii)薬剤をさらに溶解性とし、あるいはiii)細胞膜を横断する薬剤の輸送を改善することにより制癌活性を増加するため使用されていることが知られている[18]。PLURONIC(登録商標)ブロックポリマーは薬剤流出輸送体の増殖を含む種々の明らかな薬剤耐性に影響し、酸性小嚢における薬剤隔離を駄目にし、そしてグルチオン/グルタチオンS−トランスフェラーゼ解毒システムを阻害することが知られている。全てのこれらの薬剤耐性の機構はエネルギー依存性でありそしてそれ故多重薬剤耐性癌細胞内でPLURONIC(登録商標)ブロックコポリマーにより引き起こされるATP(アデノシン三リン酸)の消耗がアントラサイクリン抗生物質およびPLURONIC(登録商標)コポリマーの一緒にした投与により経験される温熱化学増感に対する理由として考えられる。
しかしながら、PLURONIC(登録商標)コポリマーのような両親媒性ブロックコポリマーが分裂増殖を阻害する形式および癌細胞の増殖速度においてそれ自体で制癌効果をもつことは今までは実現していなかった。このように効果的な制癌薬剤がどのような先行技術の化学療法薬剤なしにそして癌を防ぎそして治療するにことにさらに効果的である本発明の両親媒性ブロックコポリマーからなることは実現されていなかった。
本発明の第一の観点は抗細胞分裂増殖あるいは抗細胞増殖速度薬剤として本発明の両親媒性ブロックコポリマーからなる薬学的組成物に関する。この観点はまた抗細胞分裂増殖あるいは抗細胞増殖薬剤の製造における本発明の両親媒性ブロックコポリマーの使用に関する。本発明は生体外で調整する方法、すなわち、細胞の、望ましくは癌細胞の分裂増殖速度あるいは増殖速度を減らしあるいは阻害すらすることをまたもたらした。この方法は細胞、望ましくは癌細胞と両親媒性ブロックコポリマーと接触することを含んでいる。両親媒性ブロックコポリマーは望ましくは細胞に対して使用される培養保存液に添加される。さらなる実施態様は生体内で調整する方法、すなわち、細胞の、望ましくは癌細胞の分裂増殖速度あるいは増殖速度を減らしあるいは阻害すらすることに関する。方法は本発明の第一の観点に従って被験者に薬学的組成物を投与することを含み、ここではこの被験者は動物被験者、望ましくは哺乳類被験者、そしてさらに望ましくはヒト被験者である。
本発明の第二の観点は、両親媒性ブロックコポリマーがPLURONIC(登録商標)F68(平均分子量8,400g/mol、平均酸化エチレン含有量81.8±1.9%、融点52℃そして平均Brookfield粘度1000cps(77℃)、そして平均化学構造式HO−(CH2CH2O)80−(CH(CH3)CH2O)27−(CH2CH2O)80−H)でない但し書きで癌を治療しそして防止するための化学療法剤として本発明の両親媒性ブロックコポリマーからなる薬学的組成物に関する。他の実施態様はブロックコポリマーがPLURONIC(登録商標)F68でない但し書きで癌を治療しそして防止するための薬剤の製造に化学療法薬剤(活性制癌剤)として両親媒性ブロックコポリマーの使用に関する。この観点はまた被験者、望ましくは哺乳類被験者、そしてさらに望ましくはヒト被験者の癌を治療しそして防止する方法に関する。方法は被験者に対する第二の観点に従って薬学的組成物を投与することを含む。
本発明の第三の観点は癌にかかった被験者、望ましくは哺乳類被験者そしてさらに望ましくはヒト被験者の癌細胞の増殖速度を減らしあるいは阻害するための本発明の両親媒性ブロックコポリマーからなる薬学的組成物に関する。この観点の実施態様は癌にかかった被験者の癌細胞の増殖速度を阻害しあるいは減らすための薬剤の製造における本発明の両親媒性ブロックコポリマーの使用に関する。この観点はまた癌にかかった被験者の癌細胞の増殖速度を減らす方法に関し、ここで方法は被験者に対する第三の観点の薬学的組成物を投与することを含む。
本発明の第四の観点は。構造式(IV)により表される両親媒性ブロックコポリマーからなる薬学的組成物に関する:
Figure 2009534464
ここでm、n及びpはそれぞれ整数であり、癌が結腸癌あるいは直腸癌でない但し書きで被験者、望ましくは哺乳類被験者そしてさらに望ましくはヒト被験者の癌を治療しそして防止するための望ましくは多様な整数である。実施態様は前記癌が結腸癌あるいは直腸癌でない但し書きで被験者の癌を治療しそして防止するための薬剤の製造における化学療法薬剤として構造式(IV)によって表される両親媒性ブロックコポリマーの使用を教える。この観点はまた被験者に対する第四の観点の薬学的組成物を投与することにより被験者の結腸癌あるいは直腸癌と異なる癌を治療しそして防止する方法に関する。
本発明の第五の観点は生体外の方法を含み、細胞の細胞膜上の増殖因子受容体への増殖因子の結合をブロックする方法に関する。方法は細胞を本発明に従う両親媒性ブロックコポリマーと接触させることからなる。
(実施例)
実験で異なる両親媒性ブロックコポリマーが使用される。PLURONIC(登録商標)およびTETRONIC(登録商標)ポリマーはBASF社から取得された。DORVAL1と表記された両親媒性ブロックコポリマーはPLURONIC(登録商標)の変形であるがしかし主酸化ポリプロピレン鎖を相応するポリスチレン鎖と置換したものである。この ブロックコポリマーはPolymer Source Inc.、カナダから注文された。コポリマーは次の図式構造をもつ:(EO)−(St)−(EO)、ここでx≒70そしてy≒27、Mn:PEO(3100)−PSt(2800)−PEO(3100)そしてM/M=1.11。
(乳癌細胞の成長速度阻害)
PLURONIC(登録商標)F127の効果は生体外で培養したヒト乳癌セルラインの細胞増殖について試験された。増殖速度はH−チミジンの結合で測定された。活動的に増殖する乳癌セルライン、MCF−7およびもっと遅く増殖する乳癌セルライン、SK−BK−3が試験された。
手短に言えば、約3×10細胞は10%FCS(子ウシ胎児血清)、インシュリン(1mg/100mL)そして1%抗生物質で補足された1.0mL RPMI(Roswell Park Memorial 研究所)培養媒地中に24−ウエルマイクロタイタープレートに内で播種され、夜間中培養された(湿った空気、5%二酸化炭素、37℃)。一晩培養ののち、媒地は消毒されたPasteurピペットを使用する真空吸引により除去されそしてウエル当り0.1%FCSで1.0mL RPMIにより交換された。一晩の培養に続いて、PLURONIC(登録商標)F127および/あるいは10%FCSを調整する増殖速度の異なる濃度(0.01、0.1、0、3、1および2重量%)で補足されたRPMIが細胞(n=3)に添加された。制御ウエルおよび1%F127をともなうウエルを除く全てのウエルで、FCSがまたウエルに添加された。ウエルは約15時間培養された。
1μCi/mLH−チミジン(American−Phamacia Biotech)がウエル当り添加されそして4時間培養された。標識化期間の終わりに、培地は除去されそして細胞はPBS中で2回ゆすがれそして冷却された(4℃)10%TCA(3塩素化酢酸)で10分間固定された。TCAはそれから除去されそして単層は95%エタノールで洗浄されそして室温で20分間空気乾燥された。
その後、1.0mL 0.2M NaOHがウエル当り添加されそして細胞を溶解するため室温で少なくとも1時間培養された。各ウエルの内容物1.0mLは5mLシンチレーション管に4mL Highsafe II シンチレーション溶液に希釈された。放射線量がベータ線計測器で測定された。
図1および2に見られるように、PLURONIC(登録商標)F127は両方の乳癌セルラインの増殖を著しく減らした。急速に増殖する癌(MCF−7)に最も現れた効果はおおよそ80%細胞分裂増殖を減らした1%PLURONIC(登録商標)F127であった。SK−BR−3にまた現れた効果は増殖がおおよそ60%減らされたことであった。
増殖刺激FCSの添加はSK−BR−3において分裂増殖を増加したがしかしMCF−7では多分最大速度でMCF−7それ自身の分裂増殖により増加しない。SK−BR−3ではPLURONIC(登録商標)F127の効果は無刺激細胞に比べてFCS刺激の細胞では増加した。
PLURONIC(登録商標)F127は試験した最も低い濃度(0.01重量%)でさえ分裂増殖の阻害に効果的であつた。
(刺激平滑筋細胞へのDNA合成阻害)
上記の増殖速度実験はまた男性、ドブネズミおよび兔からの血管平滑筋で体外で行った。実験はPLURONIC(登録商標)F127がDNA合成を阻害したことを男性、ドブネズミおよび兔からの増殖刺激(10%FCSの存在)血管平滑筋細胞でチミジンと合体により測定される投薬量依存法で確認した。しかしながら、PLURONIC(登録商標)F127無刺激筋肉細胞の増殖速度に影響しなかった。
短く言えば、大きな血管に対しては、解剖される血管は切り開かれそして内皮はメスでこすり取られた。血管は裏返しさらに外膜がこすり取られた。小さい血管に対しては、内皮は0.1%Triton X−100で10秒間血管腔を洗浄することにより除去され、洗浄に続いてDMEM(Dulbecco’s Modified Eagles’s Medium)培養媒地で洗浄された。
血管は小さい片、約1×1mmにぶった切られた。血管片は10%FCSと1%抗生物質で補足されたDMEMをともなう細胞培養容器に10日間培養するために移された。ヒト細胞では、DMEM媒地はまた10%ヒト血清(NHS)で補足された。
細胞の通過で、使用済み培養媒地はピペットで取り出され廃棄された。細胞はフラスコにPBS(10mL/75cmフラスコ)の添加により、細胞単層を混乱させないように注意して、2回洗浄された。単層はフラスコを前後に緩やかに揺り動かすことにより洗浄された。PBSは除去されそして廃棄された。トリプシン( 3.5mL/75cmフラスコ)がフラスコに添加されそしてフラスコは全ての単層がトリプシン溶液で覆われることを確実にするよう緩やかに揺り動かされた。
フラスコは細胞が離れ始めるまで3から5分間培養された。3.5mL10%FCSがトリプシンを‘中性化する’ためフラスコ当りに添加されそして溶液は、細胞が単一細胞懸濁液内に分散されるまで、ピペットで取り出しそして入れたりされた。
溶液は300gで5分間遠心分離されそして上澄み液は除去されそして廃棄された。細胞ペレットはDMEMに溶解されそして2つの新しい培養フラスコに移された。
細胞増殖速度(DNA合成)実験は上記の2つの乳癌セルラインに対すると同様な方法でそれから行われた。
図3はヒト血管平滑筋細胞へのPLURONIC(登録商標)F127の増殖速度調整の結果を図示する。PLURONIC(登録商標)F127はFCS刺激筋細胞への投薬量依存分裂増殖速度阻害をもつものとみられる。比較した結果はドブネズミおよび兔の血管平滑筋細胞からまた得られた。
比較研究で、F127および他のPLURONIC(登録商標)ポリマーのFCS刺激(10%)平滑筋細胞へのDNA合成阻害効果が研究された。結果は10%FCSで補足された媒地に増殖する制御細胞のDNA合成(上記のチミジンを基本とする方法を使用して決定される)に標準化された下記表5に示される。試験細胞は10%FCSそして10、1あるいは0.1mg/mLの濃度のコポリマーで補足された媒地で増殖された。これらの試験で制御細胞のDNA合成は100%に設定されそして試験物質は制御細胞のDNA合成のパーセントとして表現される。
Figure 2009534464
これらの実験はPLURONIC(登録商標)ポリマーはDNA合成を阻害するために使用されることを確認する。実験はまたPLURONIC(登録商標)F68はこのようなどんな阻害効果ももつようには思えない。最も高い試験濃度(10mg/mL)でL31は細胞を殺す傾向がある。
(刺激平滑筋細胞への細胞増殖阻害)
DNA合成の阻害が細胞数、すなわち分裂増殖速度阻害を減らすことによることを確認するために、比色法がPLURONIC(登録商標)F127治療に続いて細胞数を測定するために使用された。
ドブネズミの大動脈からの血管平滑筋細胞は上記の手順を使用して得られた。10%FCSにより補足された200μLのDMEM中の5,000のドブネズミの大動脈細胞がCellTiter 96(登録商標)AQuousプレート(Promega社)中にウエル当り播種された。細胞は約1日間培養された。媒地はピペットで取り出されそして廃棄されそしてウエル当り0.1%FCSをともなう200μL DMEMにより置換された。
2日後、細胞DMEM媒地(マイナス制御)、10%FCSをともなうDMEM媒地(プラス制御)、1あるいは5%PLURONIC(登録商標)F127をともなうDMEM媒地、あるいは10%FCSと1あるいは5%PLURONIC(登録商標)F127をともなうDMEM媒地が異なるウエル(n=3)に添加され CellTiter 96(登録商標)非放射性細胞分裂増殖/細胞毒性評価製造社の臨床試験計画表に従って培養された。
ウエルは製造社の臨床試験計画表に従ってPBSで3回洗浄されそして20μLのMTS溶液がそれからウエル当り添加された。プレートは1から4時間培養されそして吸光度が490nmで測定された。
結果は図4に図示される。比色法は上述のDNA合成法を使用して観察されたPLURONIC(登録商標)F127の細胞分裂増殖速度阻害を確認することが図で分かる。PLURONIC(登録商標)F127がFCSの増殖刺激効果を阻害したがしかし無刺激細胞ではどのような効果もなかった。
(細胞仲介細胞毒性)
PLURONIC(登録商標)F127の細胞分裂増殖阻害効果が細胞へのコポリマーのどのような毒性効果によるかどうか決定するために、細胞仲介細胞毒性試験はPLURONIC(登録商標)F127の細胞毒性試験がTriton X−100、PEG10000および他のPLURONIC(登録商標)ポリマーP123に対して比較された場所で実施された。
Promega社からのCellTiter 96(登録商標)非放射性細胞分裂増殖/細胞毒性評価を使用した上述の手順はPLURONIC(登録商標)F127、1%Triton X−100、1%PEG10000および1%PLURONIC(登録商標)F123の異なる濃度で使用して実施された。図5はTriton X−100、PLURONIC(登録商標)F127の細胞毒性のパーセントで発現した異なるPLURONIC(登録商標)F127濃度の細胞毒性効果が5%の最も高い試験濃度でさえ細胞毒性を示さないことを図示している。しかしながら、他の試験したPLURONIC(登録商標)ポリマーは比較的顕著な高い細胞毒性を示した。
(両親媒性ブロックコポリマーの比較研究)
PLURONIC(登録商標)F127以外のBASF会社からのPLURONIC(登録商標)F38、F68、F87、F98、P105、F108そしてTETRONIC(登録商標)T908、T1307およびPolymer Source Inc.からのDORVAL1を含む他の両親媒性ブロックコポリマーの増殖速度阻害効果が刺激(10%FCS)ヒト血管平滑筋細胞で試験された。
実験は上述で図3に図示されたチミジンベースのDNA合成実験と同様な方法で、三つの濃度1、0.1、0.01重量%がブロックコポリマー当り試験された差異で実施された。
増殖速度阻害の結果は図6に示され、そこでは増殖速度は最も高く測定された増殖速度(T908および001重量%)と比較して標準化された。
最も高い親水性含有量(約90%)、これはF38、F68、F108そしてT908、をもつコポリマーがFCS刺激平滑筋細胞に最も低い細胞増殖阻害効果を示したことが図から分かる。コポリマーF87はF127と同様の効果をもつが、一方、P105は示された実験の設定では最も高い阻害効果を達成した。
(結合実験)
試験実験はPLURONIC(登録商標)F127の増殖速度阻害効果がドブネズミの大動脈平滑筋細胞のそれぞれの受容体に異なる成長因子の結合のブロックによって仲介されるかどうか決定するために行われた。
前述のように提供されたドブネズミ大動脈細胞はウエル当り約5000細胞濃度で24ウエルマイクロタイタープレートのウエルに培養媒地(10%FCs)中に添加された。プレートは一晩培養され細胞はウエル底の層を形成した。培養媒地はそれから0.1%FCSで補足された培養媒地で置換されそして2日間培養された。
培養媒地はそれから除去されそしてウエルはPBSで2回洗浄された。PLURONIC(登録商標)F127の異なる濃度(2、1、0.1、0.01、0.001および0.0001重量%)の150μLのNaCl溶液が、緩衝溶液(0.237モルNaCl、0.0054モルKCl、0.00044モルKHPO、0.00126モルCaCl、0.00018モルMgSO、0.020モルHEHESおよび0.3%BSA)に希釈された1μL125I−FGF2(放射性標識線維芽細胞増殖因子2)あるいは1μL125I−PDGF(血小板由来増殖因子)と一緒に添加されそして30分間、37℃で培養された。ウエルはそれからPBS(リン酸塩緩衝生理食塩水;1000mL蒸留水当り0.2g KCl、0.2g KHPO、1.35g NaHPOおよび8.0g NaCl)で5回洗浄され、それから1mL 0.2モルNaClがウエル当りに添加されそしてプレートは一晩冷蔵庫に置かれた。放射性標識増殖因子の結合量はそれから従来のガンマ線測定で決定された。
PLURONIC(登録商標)は投薬量依存手法で細胞のこれらのそれぞれの受容体に二つの増殖因子の結合をブロックすることが結論づけられた。追加して図7に図示されるように、そこでは増殖阻害効果とFGF2結合の阻害に対して要求されるF127の間に非常に高い相関性がある。図8は放射性標識PDGFへのF127ポリマーの相応する結合ブロック効果を図示する。結論として、細胞膜内の受容体へのこの増殖因子結合のブロッキングは本発明の両親媒性ブロックコポリマーの増殖速度阻害の機構の少なくとも一つである。
(ハツカネズミにおける毒性研究)
実験は PLURONIC(登録商標)P105がハツカネズミに静脈投与の後、毒性反応を生じるかどうか試験するために行われた。
10匹のNMRI白色種のハツカネズミ、到着時重量約25gが実験に使用された。動物はScanbur BKから取得されそして研究の開始前1週間条件を整えられた。動物は即興的に食物および水を提供された。
活性な物質PLURONIC(登録商標)P105は、それぞれ10%溶液に対してNaCl(9mg/L)中にそして50%溶液に対してNaCl(9mg/L)とPEG中にコポリマーの重量で10および50%の二つの大容積の溶液中に準備された。
動物は五つのグループに分離されそして尾静脈に静脈内投与で5日間1日1回処置された。全てのグループの注射容量は150μLであった。注射は10秒間実施された。
・グループ1:50%PLURONIC(登録商標)P105(n=2)
・グループ2:40%PLURONIC(登録商標)P105(n=2)
・グループ3:30%PLURONIC(登録商標)P105(n=2)
・グループ4:20%PLURONIC(登録商標)P105(n=2)
・グループ5:10%PLURONIC(登録商標)P105(n=2)
体重は最初の投与前そして6日目に記録された。動物は毒性の臨床的兆候(柔毛の質、唾液分泌過多、落涙、下痢、呼吸作用、運動障害、意欲低下、振顫、痙攣および昏睡)を0から30分間および試験物質の投与後1、2、3,4、8,24、48および72時間目で観察された。
予備的な研究は10%PLURONIC(登録商標)P105で処置された2匹のハツカネズミおよび50%PLURONIC(登録商標)P105で処置された2匹のハツカネズミで実施された。最も低いP105で処置された動物はよく繰り返し処置を許容したがしかし50%P105で処置された動物は第2の注射で既に浮腫および溶血性尾を示した。付加すると、これらの2匹の動物は減少した運動行動を示しそしてその後処置開始後3日で安楽死された。この時点で、40%、30%および20%に生理食塩水で希釈された50%調合で6匹のハツカネズミを処置することが決定された。
40%P105で処置された動物は処置期間持続した2日目に尾の僅かの溶血性退色を示した。いくらかの浮腫が注目された。これらの動物はまた減少した重量取得を示した。表6参照。
20%および30%希釈で注射された動物は処置をよく耐えることが見いだされた。
Figure 2009534464
(中空ファイバー移殖試験)
試験はPLURONIC(登録商標)P105がハツカネズミに中空ファイバーモデルで腫瘍細胞増殖を阻害するかどうか調査するため行われた。
18のNMRI白色種の雄ハツカネズミ、到着時重量約25gが実験に使用された。動物はScanbur BKから取得されそして研究の開始前1週間条件を整えられた。動物は即興的に食物および水を提供された。
ファイバーの充填はUppsara大学病院、臨床薬学部で実施された。ファイバーは次の腫瘍細胞で負荷された:U936/gtbをもつ黄色のファイバーおよびH69をもつ青色ファイバー。
毛を剃りそして消毒した後、小さい皮膚の切開が、イソフルラン麻酔のもと、動物の背中になされた。三つのファイバー、二つの黄色と一つの青色が行き当たりばったりの方式で皮下に埋め込まれそして皮膚の切開はとじ金を使用して閉じられた。
動物は三つのグループに分離されそして埋め込み後に直ちに開始し5日間毎日1回尾静脈に静脈注射に従うよう処置された:
・グループ1:10%PLURONIC(登録商標)P105 NaClに希釈(n=6)
・グループ2:25%PLURONIC(登録商標)P105 PEGおよびNaClに希釈(n=6)
・グループ3:賦形剤(n=6)
体重は第一の投与前そして安楽死の前に記録された。動物は、例えば、通常の健康状態の変化の兆候のような食物の摂取、活動の変化等の兆候を毎日点検された。ファイバー埋め込み後6日の後、動物はイソフルランで麻酔されそして大凡250μLの血液が血液学のため眼窩叢から取得された。その後、動物は頸椎脱臼により安楽死されそしてファイバーは抜き出されそして細胞密度および生存性を評価する前に細胞培養媒地(37℃)中に置かれた。
統計的評価がWindows(登録商標)XPでHP Compac dx 2000計算機を使いGraph Pad Prism 改訂4(Graph Pad Software Inc.、San Diego、U.S.)を使用して実施された。Tukey多重比較検定の一元配置分散分析が処置グループ間の血液学変数における統計的差異を検定するために使用された。対応のあるt検定が処置前後の体重の差異を統計的に検定するために使用された。
どの動物にも健康状況に変化の明白な兆候はなかった。処置前後の体重に関してグループ間に統計的に顕著な差異はなかった。
グループ間の統計的に顕著な差異は血液学パラメーターRBs(p=0.0127、グループ1対グループ3およびグループ2対グループ3)、HGB(p=0.021、グループ1対グループ3およびグループ2対グループ3)そしてPLT(p=0.0006、グループ1対グループ3およびグループ2対グループ3)で発見された。表7参照。
Figure 2009534464
ファイバーの細胞密度は制御されたものと比較してPLURONIC(登録商標)P105の高い投薬量で処置されたファイバーを含むU937/gtb中で顕著に減少した(p<0.05)。図9参照。同様の傾向はP105の低い投薬量で処置された動物の細胞埋め込みに対してもまた観察された。平均細胞密度を低くする傾向はコポリマーで処置された動物のH69セルラインに対して観察された。図10参照。
(コポリマーの細胞毒性活性の体外評価)
現在の研究は異なるPLURONIC(登録商標)およびTETRONIC(登録商標)コポリマーの細胞毒性活性を調査することを目的としている。モデルシステムとして、10の選択されたヒト腫瘍セルラインおよび一つの追加された前立腺癌セルラインのパネルを定義するウエルが使用された。敏感なリンパセルラインU937/gtbで選定したのち選択された三つの化合物が全てのセルラインにおいて調査されている。
この研究に使用したモデルシステムはヒト腫瘍セルラインのセルラインパネルである[3]。この概念はアメリカ合衆国の国立癌研究所(NCI)から始まり、ここでは大凡60の異なるセルライン(ヒト癌の形式を最も示している)が新しい化合物の活性の輪郭を定義するために通常使用される[4]。セルラインパネルは相関分析の使用により特別の機構グループ(例えば、代謝拮抗剤、アルキレーター、トポイソメラーゼII阻害剤)に関連づけられるため薬剤を上手く分類できる。細胞毒性薬剤耐性の定義された種類を示すヒト腫瘍セルラインのさらに制約された数(10)が最初の評価および制癌剤の予備的機構分類のために上手く利用される[6]。
腫瘍細胞は細胞毒性薬剤に耐性を得ることができ、そして知られている耐性機構の例は、細胞の解毒システムの活性を増加し、チューブリンの結合/機能と薬剤の細胞内再配置を変更すると同様にトポイソメラーゼII(トポII)のような核指標酵素の機能を変更するP糖蛋白質(Pgp)および多剤耐性関連蛋白質(MRP)である。使用されるセルラインパネルはこれらの表現型のいくつかを発現するセルラインを含んでいる[3]。
薬剤の排出ポンプ、例えば、PgpおよびMRPは基質に対して低い特異性を示しそしてかくして種々の分類の薬剤、例えば、ツルニチソウアルカロイド、アンスラサイクリン、タキサン、エピポドフィロトキシンそして他の薬剤に対して感度を減少するように寄与する[7]。
ヒト腫瘍細胞の最初の培養は新しい薬剤を選定しそして開発の状況に比較的に注目を受けていない代わりのモデルシステムである。しかしながら、異なる腫瘍から最初の培養を実施される体外評価は臨床腫瘍型の特別な活性に良く相関することが証明されている[8]。
異なる細胞毒性薬剤を組み合わせそして薬剤の理解をあるいは薬剤の効果を増加する化合物を含む薬剤調合の創造は癌化学療法において進展している分野である。薬剤の相互作用に関する前臨床研究を実施しそして説明する数多くの方法が提案されてきている。単一の薬剤およびこれらの組み合わせが固定濃度で利用されるとき、“多重増殖概念”(追加的モデル)が一般的に使用される。ここで、追加的相互反応は単一の薬剤の生存断片の生成物に等しい生存断片となり、薬剤の独立した反応を示す二つの薬剤の組み合わせと定義される。[9]。もし組み合わせの効果が添加効果に打ち勝つならば、相互反応は相互作用である。
薬剤の活性パターンを評価するために、異なる耐性の機構を示す四つの感度のある親のセルライン、五つの薬剤耐性サブラインのヒトセルラインパネルおよび初期耐性をもつ一つのセルラインが使用された。含まれたセルラインは、骨髄種セルラインPRMI8226/Sおよびそのサブライン8226/Dox40および8226/LR−5(W.S.Dalton、アリゾナ大学アリゾナ癌センター薬学部、Tucson、AZの好意の寄贈品)、白血病セルラインU−937/gtbおよびU−937−Vcr(K.Nilsson、スエーデン、ウプサラ大学、病理学部の好意の寄贈品、)、SCLCセルラインNCI−H69およびそのサブラインH69AR(アメリカ型培養収集(American Type Culture Collection);ATCC、Rockville、MD)、腎臓の腺癌セルラインACHN(ATCC)および白血病細胞ラインCCRF−CEMそしてそのサブラインCEM/VM−1(W.T.Beck、テネシー大学、医学単科大学、薬学部の好意の寄贈品)であった。
8226/Dox40はドキソルビシン耐性に対して選択されそしてP糖蛋白質(Pgp)の過剰出現をともなう古典的MDR表現型を示す[10]。8226/LR−5はメルファラン耐性に対して選択されそしてGSHの増加した水準と関連されると提案された。U−937−Vcrはビンクリスチン耐性に対して選択されそしてチューブリンに関連されると提案された[12]。ドキソルビシン耐性に対して選択されたH69ARはMRPにより調整されると提案されたMDRを発現する[13]。テニポシド耐性に対して選択されたCEM/VM−1はトポイソメラーゼII(トポII)に関連されるよう提案される単型MDRを発現する。初期耐性のACHNセルラインに対する耐性の正確な機構は知られておらずそして多重競合である。
セルラインは以下に記述するように37℃、5%二酸化炭素を含む加湿大気中で完全な培養媒地中で増殖された。8226/Dox40は024μg/mLのドキソルビシンで月に一度処置されそして8226/LR−5は1.53μg/mLメルファランで媒地の変更毎に処置された。U−937−Vcrはビンクリスチンの10ng/mLの存在のもとで連続的に培養されそしてH69ARは薬剤の含まない媒地およびドキソルビシンの0.46μg/mLを含む媒地で交互に供給された。CEM/VM−1セルラインは6から8月間耐性のどのような損失もなしに薬剤を含まない媒地中で培養された。セルラインの耐性パターンは制御実験において定期的に確認された。
ヒト前立腺癌PC−3細胞はアメリカ型培養収集(Rockville、MD)から取得された。これらは10%胎児のウシ亜科の血清、ペニシリンGおよびストレプトマイシンで補足したDulbeccoの調整Eagle媒地中で増殖された。
Figure 2009534464
10%非活性化されたFCSで補足された炭酸塩緩衝培養媒地RPMI−1640(HyClone、Cramlington、UK)、2ミリモルグルタミン、、ストレプトマイシンの50μg/mL、そしてペニシリンの60μg/mLを含む完全な媒地がセルラインに対して終始使用された。FDA(Sigma、St Louis、MO)がDMSOに溶解されそして光から防御された貯蔵溶液として冷凍保存(−20℃)された。
試験化合物は次の表9に従って溶解された。
Figure 2009534464
初期の選定の主な部分は塩化ナトリウムとエタノールのみに溶解された物質(F127およびF68)の最初の一群でのみで作られた。いくつかの実験で、活性は塩化ナトリウムとエタノールに溶解されたコポリマーそしてPEGとエタノールに溶解されたコポリマーの間で比較され、そしてそこには顕著な効能の差異はなかった。簡単にするため全ての受領した水薬びん中の試験物質濃度は50重量%と仮定される。これらからの希釈は溶液を清浄にするためリン酸塩緩衝生理食塩水(PBS:Sigma Aldrich)でなされた。
腫瘍細胞は約20,000細胞/ウエルの細胞密度で96−ウエルプレートを準備された薬剤中で播種された。
FDAの加水分解から完全な血漿膜をもつ細胞により蛍光を発生する蛍光を測定することに基づく蛍光測定微小培養細胞毒評価(FMCA)および詳細に以前に記述されたように[16]使用された。プレートは37℃、二酸化炭素5%を含む湿度大気で、72時間培養された。培養期間の終わりにプレートは遠心分離され(1000rpm、5分間)そして媒地は吸引で除去された。PBSで一度洗浄されたのち、生理学緩衝液(10μg/mL)に溶解されたFDAの100μL/ウエルが添加された。プレートは45分間培養されそしてそれぞれのウエルから発生した蛍光が96−ウエル走査蛍光分析計で測定された(Fluoroscan II、Labsystems Oy、Helsinki、Finland)。蛍光度はウエル中の正常細胞の数に比例している。
成功した分析の品質標準は、5回平均ブランク値よりも大きい制御ウエルの蛍光度信号、培養に先立ち細胞準備において30%より少なくそして70%腫瘍細胞よりも大きい制御ウエルの平均変動係数(CV)を含んだ。実験は2回実施せれ、平均値は一貫して使用される。
細胞の生存は制御ウエルの蛍光度のパーセントで実験ウエルの蛍光度として引き算されたブランクウエルの値で、定義された生存指標(SI)として表される。全てのセルライン実験は少なくとも2回実施され、そして全てのデータは分析に含まれた。
セルラインパネル実験からのデータは最も一般的に使用される細胞毒性薬剤を含む150以上の異なるデータベースと比較された。この目的のため、IC50は全ての薬剤およびセルラインに対して計算され、単純対数−直線回帰を使用する50%生存指標を導く薬剤濃度として定義された。各薬剤に対する10のIC50値のセットがデータベースの全ての他の薬剤から相応するデータのセットとピアソン相関係数を用いて相関された。これらのIC50から活性パターンはDeltaを使用してまた表示され、セルラインパネルの平均logIC50から一つのセルラインのlogIC50の偏差として定義された。これらの計算は国立癌研究所(www.dtp.nci.nih.gov)で使用される手順から修正されたDhar等に従って実施された。
両方のセルラインパネルから濃度−効果データがGraphPad Prism ソフトウエア(GraphPad Software、San Diego、CA)の非線型回帰を使用して変動勾配でS状結腸投与量応答式に適合された。0および100細胞生存は、それぞれ、最大効果とベースラインとしてセットされそしてEC50(50%効果を与える濃度)は曲線の適合によって示された。耐性因子はセルライン対における耐性および親のセルラインにおけるEC50間の比として計算された。
化合物は−70℃で4週間貯蔵後これらの細胞毒性活性を保持した。濃度−効果曲線は4週間保存されたプレートを使用するときそして新しく準備したプレート(図示されない)を使用するとき同様であった。
U937gtbの全ての試験された化合物に対する濃度−効果曲線は図11に示される。比較試験コポリマーは図12Aから12Oに独立して描かれる。IC50値は下の表10に示される。NaCl/EtOHおよびPEG/NaCl/EtOHに溶解された試料が比較されたとき、同様な結果が得られた(示されない)。
Figure 2009534464
もう一度、結果は平均約80%の親水性含有量のPLURONIC(登録商標)コポリマーははるかに最も低い制癌効果をもつことを確認した。全てのセルラインに対するEC50は表11から選ばれた三つの最も高い効果のあるコポリマーに対して表11に表示される。図13Aから13Cは結果のグラフ表示である。
Figure 2009534464
物質は0.0016重量%の最低濃度に低くして試験された。これ以下のEC50値は曲線の外挿をした直線回帰解析からの評価である。曲線の適用が不適当でそして最低濃度で細胞の大多数が死んだとき、EC<<0.0016が使用された。
種々の修正および変更が付属する特許請求項により定義される範囲から逸脱しないで本発明がなされることは技術を習得した人によって理解される。
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ヒトの乳癌セルラインMCF−7の増殖速度へのPLURONIC(登録商標)F127の効果を示す図である。 ヒトの乳癌セルラインSK−BR−3の増殖速度へのPLURONIC(登録商標)F127の効果を示す図である。 FCS刺激ヒト血管平滑筋細胞の増殖速度へのPLURONIC(登録商標)F127の効果を図示する。 無刺激でそしてFCS刺激ドブネズミの大動脈平滑筋細胞の増殖速度へのPLURONIC(登録商標)F127の効果を示す図である。 PLURONIC(登録商標)F127およびTritonX−100の細胞毒性を成立させる細胞の比較を示す図である。 FCS刺激ヒト血管平滑筋細胞への異なる両親媒性ブロックコポリマーの相対的細胞増殖阻害効果を示す図である。 刺激ドブネズミの大動脈平滑筋細胞へのPLURONIC(登録商標)F127の増殖速度阻害と平滑筋細胞上の受容体に結合する線維芽細胞増殖因子をブロックするPLURONIC(登録商標)F127の効果の間の相関性を示す図である。 ドブネズミ大動脈平滑筋細胞上の受容体に結合する血小板由来増殖因子をブロックするPLURONIC(登録商標)F127の効果の図である。 PLURONIC(登録商標)P105で治療されあるいはされないでハツカネズミに移殖されたU937/gtb癌細胞で中空線維中の細胞密度を示す図である。 PLURONIC(登録商標)P105で治療されあるいはされないでハツカネズミに移殖されたH69癌細胞で中空線維中の細胞密度を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 異なる両親媒性ブロックコポリマーに曝露されたU937/gtb癌細胞の生存指標を示す図である。 PLURONIC(登録商標)P84、F127あるいはL121に曝露された異なる癌セルラインの生存指標を示す図である。 PLURONIC(登録商標)P84、F127あるいはL121に曝露された異なる癌セルラインの生存指標を示す図である。 PLURONIC(登録商標)P84、F127あるいはL121に曝露された異なる癌セルラインの生存指標を示す図である。

Claims (20)

  1. 両親媒性ブロックコポリマーが構造式(V)によって表されるコポリマーでないという条件で癌を治療しあるいは防止するための薬剤の製品において化学療法薬剤として前記両親媒性ブロックコポリマーの使用:
    Figure 2009534464
    ここで、aおよびbはコポリマーが8,400g/molの平均分子量、81.8±1.9%の平均酸化エチレン含有量、52℃の融点および77℃で1,000cpsの平均Brookfield粘度をもつように定義される。
  2. 構造式(V)によって表される前記コポリマーがPLURONIC(登録商標)F68である請求項1に従う使用。
  3. 癌を被った被験者における癌細胞の増殖速度を減らすための薬剤の製品に両親媒性ブロックコポリマーの使用:
  4. 制細胞分裂増殖薬剤の製品に両親媒性ブロックコポリマーの使用:
  5. 前記両親媒性ブロックコポリマーが、少なくとも一つの親水性ポリマー側鎖に結合する第1端および少なくとも一つの親水性ポリマー側鎖に結合する第2端をもつ主疎水性ポリマー鎖をもつ請求項1から4のいずれかに従う使用:
  6. 前記両親媒性ブロックコポリマーが構造式(I)によって表される請求項5に従う使用:
    Figure 2009534464
    ここで、m、nおよびpはそれぞれ整数である。
  7. 構造式(I)によって表される両親媒性ブロックコポリマーの使用:
    Figure 2009534464
    ここで、m、nおよびpは前記癌が結腸癌あるいは直腸癌でないという条件で被験者における癌を治療しあるいは防止するための薬剤の製品において化学療法薬剤としてそれぞれ整数である。
  8. nがpに等しい請求項6あるいは7に従う使用。
  9. 前記両親媒性ブロックコポリマーの平均酸化エチレン含有量が少なくとも40重量%である請求項6から8のいずれかに従う使用。
  10. 前記両親媒性ブロックコポリマーの平均酸化エチレン含有量が80重量%以下である請求項6から9のいずれかに従う使用。
  11. 前記両親媒性ブロックコポリマーの平均酸化プロピレン含有量が少なくとも2,000g/molである請求項6から10のいずれかに従う使用。
  12. 前記平均酸化ポリプロピレン含有量が少なくとも3,000g/molである請求項11に従う使用。
  13. 前記平均酸化ポリプロピレン含有量が3,500から4,500g/molの範囲にあり、望ましくは約4,000g/molである請求項12に従う使用。
  14. 前記両親媒性ブロックコポリマーが12,600g/molの平均分子量、73.2±1.7%の平均酸化エチレン含有量および56℃の融点をもつ請求項6から13のいずれかに従う使用。
  15. 前記癌が腎臓癌、肺癌、骨髄腫、リンパ腫および前立腺癌からなるグループから選ばれる請求項14に従う使用。
  16. 前記薬剤が単独の化学療法薬剤として前記両親媒性ブロックコポリマーあるいは少なくとも二つの両親媒性ブロックコポリマーの混合物を含む請求項1から15のいずれかに従う利用。
  17. 細胞の分裂増殖速度を調整する体外の方法であって、前記方法は前記細胞を両親媒性ブロックコポリマーと接触することを含む。
  18. 前記細胞が癌細胞である請求項17に従う方法。
  19. 細胞の細胞膜上の増殖因子受容体に増殖因子の結合をブロックする方法であって、前記方法は前記細胞を両親媒性ブロックコポリマーと接触することを含む。
  20. 前記増殖因子が線維芽細胞増殖因子あるいは血小板由来増殖因子である請求項19に従う方法。
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