JP2003526662A - 免疫調節性ポリヌクレオチド配列を用いた肝炎ウイルス感染症の抑制方法 - Google Patents
免疫調節性ポリヌクレオチド配列を用いた肝炎ウイルス感染症の抑制方法Info
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Abstract
Description
1号の優先権の利益を請求し、上記仮出願全体を本明細書中に援用する。
又は肝炎ウイルス感染の症状の改善又は予防へのそれらの使用の分野内にある。
、及び自己免疫疾患を含むさまざまな因子が肝炎を引き起こしうる。加えて、肝
炎は非肝臓関連性疾患のために二次的に起こりうる。ウイルス感染が最も一般的
な肝炎の原因である。
,D,E,F,G、及び特発性肝炎ウイルスを含む。上記肝炎ウイルスは多数の
異なるウイルス・ファミリーの間に広がっている。これらのウイルスのうち、B
型肝炎ウイルス(HBV、ヘパドナウイルス)及びC型肝炎ウイルス(HCV、
フラビウイルス)は先進産業国における最大の公衆衛生問題を引き起こす。B型
及びC型肝炎は共に血液媒介疾患であるにもかかわらず、両ウイルスは周産期に
そして性的接触を介しても感染しうる。
ルの死亡率は急性B型及びC型肝炎に起因する(主に劇症肝炎による)。しかし
ながら、それぞれの疾患の慢性型は深刻な医療問題をもたらす。HBVは世界で
最も蔓延している慢性感染症であり、そしてHBVに感染した母親の子として生
まれる子供の90%が一生の保菌者となる、HCVよりもかなり高い周産期感染
の危険性をもたらす。現在、米国においてHCVは肝臓移植の主な原因である。
状が現われ、症状、例えば黄疸、倦怠感、腹痛、及び/又は食欲不振を典型的に
は示す。無症状感染はウイルス抗原及び/又はDNAについての診断的試験を用
いて検出される。
し、そしてさらなる病的影響を経験しないが、新生児では、周産期感染した個体
の約80〜90%が慢性疾患を患う、慢性感染を患う大きな危険性が存在する。
慢性HBV感染は典型的には無症状性であるが、急性B型肝炎のいくつかの症状
は存在しうる。慢性HBV感染の長期後遺症は肝線維症/肝硬変、肝癌、肝不全
、及び死亡を含む。
でその人々がHBVに慢性的に感染している。慢性HBV感染に伴う肝細胞癌(
HCC)、つまり肝癌の割合は慢性感染のこれらの高い割合を反映している。
っとまれである。しかしながら、慢性感染への進行の非常に高い危険性(≧85
%)のために、慢性HCV感染の罹患率は慢性HBV感染のそれよりも2〜3倍
高い。加えて、HCV感染は慢性肝疾患及び肝不全の進行のより大きな危険性を
持つ。
感染に対する治療はほとんど同一である。現在、慢性B型及びC型肝炎に対して
利用可能な治療はインターフェロンに限られる。インターフェロンα−2a、イ
ンターフェロンα−2b、及びインターフェロン・アルファコン−1(組換え、
非天然起源のインターフェロン1変異体)が現在慢性肝炎ウイルス感染の治療に
使用されているが、リバビリン(抗ウイルス剤)とインターフェロンα−2bに
よる「組合せ」療法が慢性C型肝炎の治療に認可されている。しかしながら、こ
れらの薬剤は頻繁な投与を必要とし、そして「インフルエンザ様」症状(例えば
倦怠感、発熱、筋肉痛)、白血球減少、血小板減少、吐き気、嘔吐、及び関節痛
を含む多くの副作用を伴う。インターフェロン投与の1つの珍しい厄介な問題は
肝細胞毒性であり、それは胎児の段階で存在しうる。不幸なことに、患者の約4
0%だけがインターフェロン治療によるいずれかの改善が見られ、そして治療完
了後に再発しうる。
モシン、アシクロビル、ラミブジン(3TC)、及び顆粒球コロニー因子を含む
、多くの新しい薬剤が慢性HBV感染の治療のために開発されている。これらの
薬剤は長い治療単位の投与を典型的には必要とし、そして大部分は明らかな副作
用を伴う。
与は、Th1関連サイトカインの分泌により示されるTh1型傾向を有する免疫
応答を誘発する。ヘルパー細胞のTh1サブセットは古典的な細胞媒介性機能、
例えば遅延型過敏性及び細胞傷害性Tリンパ球(CTLs)の活性化を担うのに
対して、Th2サブセット機能はB細胞活性化のヘルパーとしてより効果的であ
る。抗原に対する免疫応答の種類はその抗原に応答した細胞により産生されるサ
イトカインにより一般的に影響を受ける。Th1及びTh2細胞によるサイトカ
イン分泌の違いはそれら2種類のサブセットの生物学的機能の違いを反映すると
考えられる。例えば、Romagnani (2000) Ann. Allergy Asthma Immunol. 85: 9-
18を参照のこと。
h1型免疫応答をもたらす、Roman et al. (1997) Nature Med. 3: 849-854。例
えば、生理食塩水中又はアジュバント・アルミニウム中のエッシェリシア・コリ
(Escherichia coli)(E.coli)β−ガラクトシダーゼ
(β−Gal)を皮内注射したマウスはIgG1及びIgE抗体、並びにIL−
4及びIL−5を分泌するCD4+ を特異的に産生したがIFN−γを産生しな
い応答をし、Th2サブセットのT細胞が支配的であることを証明した。しかし
ながら、β−Galをコードし、そしてISSを含む(生理食塩水中)プラスミ
ドDNAを皮下(又はタイン(tyne)スキン・スクラッチ・アプリケーター
を用いて)注射したマウスはIgG2a抗体及びIFN−γを分泌するCD4+
細胞を産生したが、IL−4及びIL−5を産生しない応答をし、主にTh1サ
ブセットのT細胞が支配的であることを証明した。さらに、上記プラスミドDN
A注射マウスで特異的なIgE産生を66〜75%減少させた、Raz et al. (19
96) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93: 5141-5145。一般的に、むき出しのDNA
免疫に対する応答は、抗原刺激されたCD4+ T細胞によるIL−2,TNFα
、及びIFN−γの産生により特徴づけられ、それらの産生はTh1型応答を示
す。これは減少したIgE産生により示されるアレルギー及び喘息の治療におい
て特に重要である。Th1型免疫応答の刺激に対する免疫活性化ポリヌクレオチ
ドの能力は細菌性抗原、ウイルス性抗原、及びアレルゲンにより証明されている
(例えばWO 98/55495を参照のこと)。
が存在する。
中に援用する。
び/又は改善の方法を提供する。したがって、本発明は、HBV又はHCV抗原
を投与することなしにHBV又はHCV感染の1以上の症状の予防、緩和、改善
、軽減、及び/又は解消方法を提供する。免疫活性化配列(ISS)を含むポリ
ヌクレオチドをHBV及び/又はHCVにさらされているか、あるいはHBV及
び/又はHCVに感染した個体に投与する。上記ISS含有ポリヌクレオチドを
あらゆるHBV又はHCV抗原なしに投与する(つまり、HBV又はHCV抗原
を同時投与しない)。上記ISSの投与はHBV及び/又はHCV感染の1以上
の症状の発症率及び/又は重さの減少をもたらす。
型肝炎ウイルス(HCV)感染の症状の予防方法を提供し、上記方法はその個体
への免疫活性化配列(ISS)を含むポリヌクレオチドを含む組成物の有効量(
つまり、急性HBV又はHCV感染の症状の予防に十分な上記組成物の量)の投
与を伴う、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′を含み、そしてここでH
BV又はHCV抗原を上記組成物と一緒に投与しない(つまり、抗原は上記IS
S含有ポリヌクレオチドと一緒に投与しない)、これにより急性HBV又はHC
V感染の症状を予防する。上記個体はHBV又はHCVにさらされているか、及
び/又は感染している。
の軽減方法を提供し、上記方法はその個体へのISSを含むポリヌクレオチドを
含む組成物の有効量の投与を伴う、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′
を含み、そしてここでHBV又はHCV抗原を上記組成物と一緒に投与しない、
これにより急性HBV又はHCV感染の症状の重症度を軽減する。上記個体はH
BV又はHCVにさらされているか、及び/又は感染している。
法を提供し、上記方法はその個体へのISSを含むポリヌクレオチドを含む組成
物の有効量の投与を伴う、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′を含み、
そしてここでHBV又はHCV抗原を上記組成物と一緒に投与しない、これによ
り急性HBV又はHCV感染の症状の進行を遅らせる。上記個体はHBV及び/
又はHCVにさらされているか、及び/又は感染している。
縮方法を提供し、上記方法はその個体へのISSを含むポリヌクレオチドを含む
組成物の有効量の投与を伴う、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′を含
み、そしてここでHBV又はHCV抗原を上記組成物と一緒に投与しない、これ
により急性HBV又はHCV感染の症状の継続期間を短縮する。上記個体はHB
V及び/又はHCVにさらされているか、及び/又は感染している。
供し、上記方法はその個体へのISSを含むポリヌクレオチドを含む組成物の有
効量の投与を伴う、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′を含み、そして
ここでHBV又はHCV抗原を上記組成物と一緒に投与しない、これにより慢性
HBV又はHCV感染の症状を予防する。上記個体はHBV及び/又はHCVに
さらされているか、及び/又は感染している。
方法を提供し、上記方法はその個体へのISSを含むポリヌクレオチドを含む組
成物の有効量の投与を伴う、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′を含み
、そしてここでHBV又はHCV抗原を上記組成物と一緒に投与しない、これに
より慢性HBV又はHCV感染の症状の重症度を軽減する。上記個体はHBV及
び/又はHCVにさらされているか、及び/又は感染している。
法を提供し、上記方法はその個体へのISSを含むポリヌクレオチドを含む組成
物の有効量の投与を伴う、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′を含み、
そしてここでHBV又はHCV抗原を上記組成物と一緒に投与しない、これによ
り慢性HBV又はHCV感染の症状の進行を遅らせる。上記個体はHBV及び/
又はHCVにさらされているか、及び/又は感染している。
縮方法を提供し、上記方法はその個体へのISSを含むポリヌクレオチドを含む
組成物の有効量の投与を伴う、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′を含
み、そしてここでHBV又はHCV抗原を上記組成物と一緒に投与しない、これ
により慢性HBV又はHCV感染の症状の継続期間を短縮する。上記個体はHB
V及び/又はHCVにさらされているか、及び/又は感染している。
ある個体のHBV又はHCV感染の抑制方法を提供し、上記方法はその個体への
ISSを含むポリヌクレオチドを含む組成物の有効量の投与を伴う、ここで上記
ISSは配列5′−C,G−3′を含み、そしてここでHBV又はHCV抗原を
上記組成物と一緒に投与しない、これによりHBV又はHCV感染を抑制する。
及び/又は感染した個体のウイルス血症の軽減方法を提供し、上記方法はその個
体へのISSを含むポリヌクレオチドを含む組成物の有効量の投与を伴う、ここ
で上記ISSは配列5′−C,G−3′を含み、そしてここでHBV又はHCV
抗原を上記組成物と一緒に投与しない、これによりHBV又はHCVウイルス血
症を軽減する。
V又はHCV抗原の血中レベルの減少方法を提供し、上記方法はその個体へのI
SSを含むポリヌクレオチドを含む組成物の有効量の投与を伴う、ここで上記I
SSは配列5′−C,G−3′を含み、そしてここでHBV又はHCV抗原を上
記組成物と一緒に投与しない、これにより肝炎ウイルス抗原の血中レベルを減少
させる。上記個体はHBV又はHCVにさらされているか、及び/又は感染して
いる。
染した個体の急性又は慢性HBV又はHCVの症状の改善に使用するためのキッ
トを提供する。このキットはISSを含むポリヌクレオチドを含む組成物を含み
、ここで上記ISSは配列5′−C,G−3′を含み、ここで上記キットはHB
V又はHCV抗原を含まず、かつ、ここで上記キットは、HBV又はHCVに感
染したか又はさらされた個体への上記組成物の投与のための取扱説明書を含む。
−プリン、プリン、C,G、ピリミジン、ピリミジン、C,G−3′又は5′−
プリン、プリン、C,G、ピリミジン、ピリミジン、C,C−3′を含む。上記
方法及びキットのさらなる態様において、そのISSは、AACGTTCC, AACGTTCG,
GACGTTCC、及びGACGTTCGから成る群から選ばれる配列を含む。
−T,C,G−3′を含む。本発明の方法及びキットのいくつかの態様において
、そのISSは配列5′−TGACTGTGAACGTTCGAGATGA−3′(配列番号1)を含む
。
る。さらなる態様において、その哺乳動物はヒトである。
ある。
ある。
法を発見した。免疫活性化配列(「ISS」)を含むポリヌクレオチドをB型肝
炎ウイルス(HBV)又はC型肝炎ウイルス(HCV)にさらされたか、及び/
又は感染した個体に投与する。ウイルス抗原の同時投与を伴わない、好ましくは
肝炎抗原なしの上記ISSの投与は慢性B型肝炎感染の動物モデルにおいてB型
肝炎の力価、並びにHBVの血清中抗原の減少をもたらす。このような減少が急
性及び/又は慢性感染に関係する1以上の症状の改善又はさらに予防を含む、感
染の重症度の軽減と解釈されるであろうことを我々は当然期待する。
び/又は予防のためのキットにも関する。肝炎ウイルス抗原を含まない上記キッ
トはISSを含むポリヌクレオチド、及び意図される治療のための個体へのIS
Sの投与を説明した取扱説明書を含む。B型肝炎にさらされたか又は感染した個
体への使用を意図したキットはB型肝炎ウイルス抗原を含まない。C型肝炎にさ
らされたか、又は感染した個体への使用を意図したキットはC型肝炎ウイルス抗
原を含まない。B型肝炎及びC型肝炎の両方に感染した個体への使用を意図した
キットはB型肝炎抗原もC型肝炎ウイルス抗原も含まない。
、微生物学、細胞生物学、生化学、及び免疫学の慣用技術を用い、これらの技術
は当業者の範囲内にある。上述の技術は文献、例えばMolecular Cloning: A Lab
oratory Manual, second edition (Sambrook et al., 1989); Oligonucleotide
Synthesis (M.J. Gait, et., 1984); Animal Cell Culture (R.I. Freshney, ed
., 1987); Methods in Enzymology (Academic Press, Inc.); Handbook of Expe
rimental Immunology (D.M. Weir & C.C. Blackwell, eds.); Gene Transfer Ve
ctors for Mammalian Cells (J.M. Miller & M.P. Calos, eds., 1987); Curren
t Protocols in Molecular Biology (F.M. Ausubel et al., eds., 1987); PCR:
The Polymerase Chain Reaction, (Mullis et al., eds., 1994); Current Pro
tocols in Immunology (J.E. Coligan et al., eds., 1991); The Immunoassay
Handbook (David Wild, ed., Stockton Press NY, 1994); 及びMethods of Immu
nological Analysis (R. Masseyeff, W.H. Albert, and N.A. Staines, eds., W
einheim: VCH Verlags gesellschaft mbH, 1993 )の中に十分に説明されている
。
用語であり、そしてヘパドナウイルス(hepadnaviridae)科のメ
ンバーであるウイルスに関し、その科はオルソヘパドナウイルス(Orthoh
epadnavirus)属(哺乳動物に感染するヘパドナウイルス)及びアビ
ヘパドナウイルス(Avihepadnavirus)属(鳥類に感染するヘパ
ドナウイルス)から成る。HBVはヒトに感染するオルソヘパドナウイルスであ
る。B型肝炎ウイルスは脂質エンベロープを持つ直径約42nmのウイルスであり
、そして環状二本鎖DNAゲノムを含む。このゲノムは、表面抗原、つまり「s
」抗原(HBsAg)が点在する脂質エンベロープに囲まれたキャプシド内に包
含されている。上記20nmの直径の粒子は感染性ではない。25〜27nmの直径
のキャプシドの主要な構造成分はコア、つまり「c」タンパク質(HBcAg)
である。ポリメラーゼ(「Pタンパク質」)も上記キャプシド内に含まれる。上
記HBVゲノムは「e」タンパク質、つまり「HBeAg」を含む多くのさらな
る産物をコードし、上記「e」タンパク質、つまり「HBeAg」は感染細胞に
よりビリオン及び他のビリオン関連粒子から独立に分泌される。上記抗原及び/
又は上記抗原に対する抗体が一般的にHBVの診断に用いられる。
用語であり、そしてフラビノウイルス(flaviviridae)科の不特定
の属の唯一のメンバーであるウイルスに関する。多くのフラビノウイルスと異な
り、HCVは媒介動物、例えば昆虫を利用せず、ヒトだけが知られている宿主で
ある(けれど、チンパンジーを実験的に感染させうる)。C型肝炎ウイルスは約
30〜80nmの直径の脂質エンベロープを持つウイルスである。HBVと異なり
、HCVは正鎖RNAゲノムを持つ。しかしながら、HCVはレトロウイルスの
ように組み込まない。HCVの血清中力価が比較的低い傾向にあるため、多くの
診断アッセイは、ウイルス・タンパク質、例えばヌクレオキャプシド・タンパク
質、あるいはNS3,NS4、及び/又はNS5タンパク質に対する患者の抗体
の検出に頼る。さらに、診断アッセイは、ゲノム・ウイルスRNAの検出が利用
可能である。
は急性C型肝炎感染症に関するが、HBV及び/又はHCVに感染した全ての個
体が急性肝炎の臨床症状を示すわけではない。急性肝炎の臨床症状は、(明らか
な黄疸を含むまでの)ビリルビン・レベルの上昇、吐き気、倦怠感、肝酵素(例
えば、アラニン・アミノトランスフェラーゼ、つまりALT及び/又はアスパラ
ギン酸アミノトランスフェラーゼ、つまりAST)の血中レベルの上昇、及び関
節痛及び/又は腹痛を含む。急性肝炎はHBV又はHCVによる初期感染の結果
であるか、あるいは慢性的な感染患者における「突然の再発(flare up
)」又は再発の結果である。HBV又はHCVによる初期感染の結果としての急
性肝炎は、抗肝炎ウイルス・イムノグロブリンの検査により再発性急性肝炎と見
分けられる。高レベルの抗ウイルスIgM(及び低レベルの抗ウイルスIgG)
がHBV又はHCVの初期感染による急性肝炎において見られる一方で、その反
対が再発又は再発性急性肝炎において見られる。
染症による肝臓の炎症が少なくとも連続6ヶ月間存在する疾患に関する。慢性肝
炎患者は倦怠感、全身倦怠、及び/又は腹痛に苦しむ。HBV又はHCVによる
慢性肝炎はHBV又はHCVの存在について試験する診断の使用により診断され
る。慢性肝炎は、慢性活動性肝炎と慢性持続性肝炎の2種類(それらはいずれか
又はともに本発明中に含まれる)に分類される。慢性活動性肝炎は、肝臓に対す
る活動性傷害、例えば継続的な肝細胞壊死を引き起こす肝炎である。慢性持続性
肝炎は一般に傷害を引き起こさないが、事前の肝臓の傷害が存在しうる肝炎感染
症である。慢性持続性肝炎の患者の予後は慢性活動性肝炎の患者のそれよりも良
好である一方で、慢性持続性肝炎は慢性活動性肝炎に進行しうる。慢性肝炎の後
遺症は門脈圧亢進症、肝硬変、及び肝細胞癌(HCC)を含む。
体からの輸血又は血液製剤での、例えば汚染された血液の注入、又はHBV又は
HCV陽性個体に使用された針の使用によって生じる「針刺し」事故若しくは事
件により感染をもたらす。
清サンプル中にウイルスに対する特異的な抗体が検出されない場合、その個体は
そのウイルスに対して「血清陰性」である。逆に、本技術分野の標準的な方法、
例えばELISAを用いて個体からの血液又は血清サンプル中にウイルスに対す
る特異的な抗体が検出される場合、その個体はそのウイルスに対して「血清陽性
」である。ウイルスに対する抗体がこれまで血清陰性であった個体からの血液又
は血清で検出される時、その個体はそのウイルスに対して「血清変換した」と言
われる。
。上述の症状は本技術分野で周知であり、そして急性及び慢性B型及びC型肝炎
の症状を含む。HBV又はHCVの症状は身体的症状、例えば黄疸、腹痛、倦怠
感(fatigue,malaise)、吐き気、及び嘔吐、並びに肝炎に関係
する臨床的/検査所見、例えば上昇した肝酵素レベル(例えば、アラニン・アミ
ノトランスフェラーゼ、つまりALT、アスパラギン酸アミノトランスフェラー
ゼ、つまりAST、及び/又は乳酸デヒドロゲナーゼ、つまりLDH)、上昇し
たビリルビン、HBV及び/又はHCVウイルス血症又は抗原レベル、門脈圧亢
進症、肝硬変、食欲不振、そして本技術分野で認知される他の症状を含む。
る側面、例えば身体的症状(例えば黄疸、倦怠感、腹痛)、肝炎関連の検査所見
(例えば血中肝酵素レベル又は肝硬変)、ウイルス複製、あるいはウイルスの量
(力価)が、本発明による治療を行わなかった個体又は個体集団におけるウイル
ス感染症の側面で比較した場合に本発明によるISS含有ポリヌクレオチドを用
いて治療をした個体又は個体集団において、(重症度及び/又は継続期間の点で
)短縮、阻害又は軽減されることに関する。ウイルス力価の減少は、制限される
ことなく、感染部位又は個体からのウイルスの排除を含む。ウイルス感染症は、
制限されることなく、症状の検出、臨床検査による肝機能の計測、肝生検、肝門
脈圧の直接的又は間接的計測、及びウイルス粒子、ウイルス核酸又はウイルス抗
原力価の計測、そして抗ウイルス抗体の検出及び/又は計測を含む本技術分野で
知られるいずれかの手段により評価される。抗ウイルス抗体はウイルス感染症の
検出及び観察に広く利用され、そして一般に市販されている。
Sにより治療した個体又は個体集団における疾患状態又は感染症の望まれない臨
床症状の発症率及び/又は時間的経過の減少を意味する。
は、本発明の方法の不使用と比べた場合に、疾患又は症状の進行を延ばす、妨げ
る、遅らせる(slow,retard)、安定させる、及び/又は延期するこ
とを意味する。この遅延は、治療する疾患及び/又は個体の過程に依存して時間
の長さを変える。当業者には明らかなことだが、事実上、十分な又は有意な遅延
は予防を含むことができ、その個体において疾患を進行させない。
ヌクレオチドを投与しない場合と比較した肝炎の1以上の症状の軽減又は改善を
意味する。「重症度の軽減」は症状の継続期間の短縮又は減少をも含む。B型肝
炎及びC型肝炎について、それらの症状は本技術分野で周知であり、そして制限
されることなく、黄疸、腹痛、倦怠感(fatigue,malaise)、吐
き気、及び嘔吐、並びに肝炎に関係する臨床/検査所見、例えば上昇した肝酵素
レベル(例えば、ALT,AST、及び/又はLDH)、上昇したビリルビン、
HBV及び/又はHCVウイルス血症、あるいは抗原レベル、門脈圧亢進症、肝
硬変、食欲不振、そして本技術分野で認められる他の症状を含む。
しない場合と比較したウイルス感染(通常症状により示される)時間の減少又は
短縮を意味する。
状が現れないことを意味する。
に感染した個体に関する。HBV感染の症状は、抗HBsAg,HBeAg又は
HBcAgに対する血清反応陽性、その個体からのサンプル中のHBsAg,H
BeAg又はHBcAgの存在、あるいはその個体からのサンプル中のHBV
DNAの存在、並びに本技術分野で知られる他の症状を含む。HCV感染症の症
状は、ヌクレオキャプシド・タンパク質又はNS3,NS4、及び/若しくはN
S5タンパク質に対する抗体についての血清反応陽性、その個体からのサンプル
中のヌクレオキャプシド・タンパク質又はNS3,NS4、及び/若しくはNS
5タンパク質の存在、あるいは個体からのサンプル中のHCV RNA又はDN
Aの存在、並びに本技術分野で知られる他の症状を含む。
そして診断又は観察アッセイに使用される。上記の定義は、血液及び生物起源の
他の液体サンプル、固形の組織サンプル、例えば生検標本若しくは組織培養又は
それら由来の細胞、及びその子孫を含む。上記の定義はそれらの調達後にいずれ
かの方法、例えば試薬による処理、可溶化又は特定の成分、例えばタンパク質又
はポリヌクレオチドの濃縮により操作されたサンプルをも含む。上記用語「生物
学的サンプル」は臨床サンプルを含み、そして培養中の細胞、細胞上清、細胞溶
解物、血清、血漿、生物学的体液、及び組織サンプルをも含む。
プル中のウイルスの量を示す。「ウイルス血症」は血流中のウイルスの存在及び
/又は血液又は血清サンプル中のウイルス力価として、本技術分野で周知の用語
である。ウイルスの量は、制限されることなく、ウイルス核酸の量;ウイルス粒
子(例えばHBsAg、つまりB型肝炎表面抗原粒子)の存在;複製単位(RU
);プラーク形成単位(PFU)を含むさまざまな計測により示される。一般的
に、体液サンプル、例えば血液及び尿について、ウイルスの量は単位体液、例え
ばミリリットルにつき測定される。固形サンプル、例えば組織サンプルについて
、ウイルスの量は、重量単位、例えばグラムにつき測定される。
動物は、制限されることなく、ヒト、家畜、スポーツ動物(sport ani
mals)、げっ歯類、霊長類、及び一部のペットを含む。脊椎動物は制限され
ることなく、鳥(つまり、鳥類の個体)及びは虫類(つまり、は虫類の個体)を
も含む。
/又はエクスビボにおいて計測される時に計測可能な免疫応答に影響を与えるポ
リヌクレオチド配列に関する。計測可能な免疫応答の例は、制限されることなく
、抗原特異的抗体産生、サイトカインの分泌、リンパ球集団、例えばNK細胞、
CD4+ Tリンパ球、CD8+ Tリンパ球、Bリンパ球等の活性化又は展開を含
む。好ましくは、ISS配列は優先的にTh1型応答を活性化する。本発明の方
法に使用するためのポリヌクレオチドは少なくとも1のISSを含む。
リゴヌクレオチド」は、1本鎖DNA(ssDNA)、2本鎖DNA(dsDN
A)、1本鎖RNA(ssRNA)、及び2本鎖RNA(dsRNA)、修飾オ
リゴヌクレオチド及びオリゴヌクレオシド又はそれらの組合せ物を含む。上記オ
リゴヌクレオチドは線状又は環状の構造をとるか、あるいは上記オリゴヌクレオ
チドは線状及び環状セグメントの両方を含む。
らされる受容宿主において上記抗原に対する免疫応答を非特異的に促進又は可能
にする物質に関する。
らすか又は所望の結果をもたらすのに十分な量である。有効量は1以上の投与で
投与される。「治療として有効量」は、制限されることなく、ウイルス感染症に
関係する1以上の症状の軽減、並びに疾患の予防(例えば感染症の1以上の症状
の予防)を含む臨床結果に有益な効果をもたらす量である。
場合、マイクロキャリアは「生分解性」と考えられる。一般的に、それが正常ヒ
ト血清中、37℃で72時間インキュベートした後に分解される(つまり、その
質量及び/又は平均重合体長の少なくとも5%が失われる)場合、マイクロキャ
リアは生分解性だと考えられる。逆にそれが通常の哺乳動物の生理条件下で分解
されないか又は破壊されない場合、マイクロキャリアは「非生分解性」と考えら
れる。一般的に、それが正常ヒト血清中、37℃で72時間インキュベートした
後に分解されない(つまり、その質量及び/又は平均重合体長の5%未満しか失
われない)場合、マイクロキャリアは非生分解性だと考えられる。
合体」はISS含有ポリヌクレオチドとマイクロキャリアの複合体に関する。上
記複合体の要素は共有又は非共有結合されている。非共有結合は、疎水的相互作
用、イオン(静電)結合、水素結合、及び/又はファンデルワールス引力を含む
いずれかの非共有結合力により媒介される。疎水結合の場合、その結合は一般的
に上記ISSに共有結合した疎水性分子(例えばコレステロール)を介する。
な意味で使用される;上記の意味は上記用語「含む」及び対応する同種の語の相
当語句である。
の指示がなければ複数の言及を含む。例えば、ウイルス感染症の症状(「a」s
ymptom)は1以上のさらなる症状を含む。
を改善(つまり、重症度の軽減)及び/又は予防方法を提供し、上記方法は個体
にHBV又はHCV抗原の投与を伴わずISS含有ポリヌクレオチド(本明細書
中で「ISS」と互換性を持って使用する)の投与によりHBV及び/又はHC
V感染症の後遺症(つまり、肝硬変又は劇症肝不全)の発症率の低下又は出現の
遅延を含む。本発明はウイルス血症の軽減方法、並びに血中肝炎ウイルス抗原の
レベル低下方法をも提供する。肝炎ウイルスは急性疾患を引き起こすだけでなく
、慢性感染症及び他の疾患状態をももたらすため、個体中のウイルス負荷の制御
及び/又は軽減はいくつかの有益な側面を持つ。加えて、B型及びC型肝炎の伝
染は血液及び血液製剤を通して、周産期に、並びに性的接触により起こる。上記
肝炎ウイルスはHBV又はHCVであるが、HBVとHCVの両方による同時感
染も治療しうる。D型肝炎ウイルス感染症がHBVに感染した個体の中に存在し
うることに留意すべきである。
はHCVにさらされたか、感染したか、及び/又はそれによる感染の1以上の症
状を示す個体に投与する。ISSを受ける個体は好ましくは哺乳動物、より好ま
しくはヒトである。本発明により、HBV又はHCV抗原のいずれもISS投与
と一緒に個体に投与されない(つまり、上記ISS投与の時又はその頃とは別の
投与で投与される)。
る。さらされた個体は熟練の臨床医又は疫学者により容易に確認されうる。一般
に、さらされた個体は、HBV及び/又はHCVを伝染しうる経路を通してHB
V及び/又はHCVにさらされた個体である。例えば、さらされた個体は(例え
ば、輸血又は「針刺し」事故により)HBV及び/又はHCVに感染した個人に
由来する血液又は血液製剤に経皮的にさらされたヒトである。あるいは、さらさ
れた個体はHBV又はHCVに感染した個体から生まれた子供であるか、あるい
は障害法避妊を行わないHBV又はHCV感染した個体の性交渉の相手である。
V又はHCVによる感染症は診断試験又は感染した個体の臨床評価により検出さ
れる。全ての感染個体が肝炎の明らかな症状を示すわけではないので、ウイルス
抗原、ウイルスDNA又はRNA、ウイルス抗原に対する宿主抗体を検出する診
断アッセイは感染症のより確実な指標と考えられる。一般的にHBsAgがHB
Vに関する診断抗原であり、そしてヌクレオキャプシド、NS3,NS4、及び
/又はNS5タンパク質がHCVに関する診断抗原である。感染は通常、感染個
体からの血液又は血液製剤に経皮的にさらされること、例えば輸血、静中薬剤使
用中の針の共有又は「針刺し」事件により引き起こされるが、性感染及び出産又
は周産期の間の母から子供への「垂直」感染が感染経路でもある。
持つ。急性肝炎は当業者により容易に見分けられ、そして黄疸、倦怠感(fat
igue,malaise)、上昇した肝酵素、例えばAST及び/又はALT
の血中レベル、暗色尿、及び当業者に知られる他の症状により特徴づけられる。
しかしながら、肝炎の種類の大部分はこれらの症状により特徴づけられるので、
HBV又はHCVに関する陽性診断試験はB型肝炎又はC型肝炎のそれぞれを同
定することが求められる。慢性B型肝炎及びC型肝炎は一般的にいずれか特有の
明らかな症状により特徴づけされないが、これらの疾患の後遺症、例えば肝腫張
、(肝臓により産生される凝固因子のレベルの低下による)崩壊した血液凝固、
腹水形成、肝硬変、門脈圧亢進等が臨床医により確認される。しかしながら、(
肝酵素の血中レベル増加により証明される)変貌した肝機能は検査試験により検
出される。さらに、慢性B型肝炎及びC型肝炎患者は時々発生する「突然の再発
」の対象であり、それで急性肝炎の症状に戻る。
オチドを含む組成物)の投与を含む。本発明により、上記免疫活性化ポリヌクレ
オチドは少なくとも1のISSを含み、そして複合ISSsを含みうる。上記I
SSsは上記のポリヌクレオチド内で隣接するか、又はそれらは上記ポリヌクレ
オチド内で付加的なヌクレオチド塩基により分けられる。あるいは、複合ISS
sは別個のポリヌクレオチドとしてデリバリーされる。
イトカイン分泌、抗体産生、NK細胞活性化、及びT細胞増加を示す標準的なア
ッセイを用いてすでに同定されている。例えば、WO 97/28259;WO
98/16247;WO 99/11275;Krieg et al. (1995); Yamamot
o et al. (1992); Ballas et al. (1996); Klinman et al. (1997); Sato et al
. (1996); Pisetsky (1996a); Shimada et al. (1986) Jpn. J. Cancer Res. 77
: 808-816; Cowdery et al. (1996) J. Immunol. 156: 4570-4575; Roman et al
. (1997); 及びLipford et al. (1997a)を参照のこと。
配列5′−シトシン、グアニン−3′を含み、好ましくは15塩基又は塩基対超
、より好ましくは20塩基又は塩基対超の長さである。本技術分野で周知である
ように、上記5′−シトシン、グアニン−3′配列のシトシンはメチル化されて
いない。ISSは配列5′−プリン、プリン、C,G、ピリミジン、ピリミジン
、C,G−3′をも含む。ISSは配列5′−プリン、プリン、C,G、ピリミ
ジン、ピリミジン、C,C−3′をも含む。以下のポリヌクレオチド配列に示さ
れるとおり、ISSは配列5′−T,C,G−3′を含む(つまり1以上の配列
5′−T,C,G−3′を含む)。いくつかの態様において、ISSは配列5′
−C,G、ピリミジン、ピリミジン、C,G−3′(例えば5′−CGTTCG−3′
)を含む。いくつかの態様において、ISSは配列5′−C,G、ピリミジン、
ピリミジン、C,G、プリン、プリン−3′を含む。いくつかの態様において、
ISSは配列5′−プリン、プリン、C,G、ピリミジン、ピリミジン−3′(
例えば5′−AACGTT−3′)を含む。
ン、ピリミジン−3′を含む。
して)以下の長さのいずれかに関してそれよりも短かい:10,000;5,0
00;2500;2000;1500;1250;1000;750;500;
300;250;200;175;150;125;100;75;50;25
;10。いくつかの態様において、ISS含有ポリヌクレオチドは(塩基又は塩
基対として)以下の長さのいずれかに関してそれよりも長い:8;10;15;
20;25;30;40;50;60;75;100;125;150;175
;200;250;300;350;400;500;750;1000;20
00;5000;7500;10000;20000:50000。あるいは、
上記ISSは、10,000;5,000;2500;2000;1500;1
250;1000;750;500;300;250;200;175;150
;125;100;75;50;25;又は10の上限、そして独立に選ばれる
、8;10;15;20;25;30;40;50;60;75;100;12
5;150;175;200;250;300;350;400;500;75
0;1000;2000;5000;7500、の下限を持ついずれかのサイズ
の範囲であり、ここで上記下限は上記上限より低い。
CC; GACGTCCC; GACGTTCC; GACGCCCC; AGCGTTCC; AGCGCTCC; AGCGTCCC; AGCGCCCC
; AACGTCCC; AACGCCCC; AACGTTCC; AACGCTCC; GGCGTTCC; GGCGCTCC; GGCGTCCC;
GGCGCCCC; GACGCTCG; GACGTCCG; GACGCCCG; GACGTTCG; AGCGCTCG; AGCGTTCG; AG
CGTCCG; AGCGCCCG; AACGTCCG; AACGCCCG; AACGTTCG; AACGCTCG; GGCGTTCG; GGCG
CTCG; GGCGTCCG; GGCGCCCG。いくつかの態様において、上記免疫活性化ポリヌク
レオチドは配列5′−TGACTGTGAACGTTCGAGATGA−3′(配列番号1)を含む。
; GACGUC; GACGUU; GACGUT; GACGTU; AGCGUU; AGCGCU; AGCGUC; AGCGUT; AGCGTU
; AACGUC; AACGUU; AACGCU; AACGUT; AACGTU; GGCGUU; GGCGCU; GGCGUC; GGCGUT
; GGCGTU。
CC; GABGTCCC; GABGTTCC; GABGCCCC; AGBGTTCC; AGBGCTCC; AGBGTCCC; AGBGCCCC
; AABGTCCC; AABGCCCC; AABGTTCC; AABGCTCC; GGBGTTCC; GGBGCTCC; GGBGTCCC;
GGBGCCCC; GABGCTCG; GABGTCCG; GABGCCCG; GABGTTCG; AGBGCTCG; AGBGTTCG; AG
BGTCCG; AGBGCCCG; AABGTCCG; AABGCCCG; AABGTTCG; AABGCTCG; GGBGTTCG; GGBG
CTCG; GGBGTCCG; GGBGCCCG; GABGCTBG; GABGTCBG; GABGCCBG; GABGTTBG; AGBGCT
BG; AGBGTTBG; AGBGTCBG; AGBGCCBG; AABGTCBG; AABGCCBG; AABGTTBG; AABGCTBG
; GGBGTTBG; GGBGCTBG; GGBGTCBG; GGBGCCBG、ここでBは5−ブロモシトシンで
ある。
CC; GABGUCCC; GABGUTCC; GABGTUCC; GABGUUCC; AGBGUUCC; AGBGTUCC; AGBGUTCC
; AGBGCUCC; AGBGUCCC; AABGUCCC; AABGUUCC; AABGUTCC; AABGTUCC; AABGCUCC;
GGBGUUCC; GGBGUTCC; GGBGTUCC; GGBGCUCC; GGBGUCCC; GABGCUCG; GABGUCCG; GA
BGUUCG; GABGUTCG; GABGTUCG; AGBGCUCG; AGBGUUCG; AGBGUTCG; AGBGTUCG; AGBGUCCG; AA
BGUCCG; AABGUUCG; AABGUTCG; AABGTUCG; AABGCUCG; GGBGUUCG; GGBGUTCG; GGBG
TUCG; GGBGCUCG; GGBGUCCG; GABGCUBG; GABGUCBG; GABGUUBG; GABGUTBG; GABGTU
BG; AGBGCUBG; AGBGUUBG; AGBGUCBG; AGBGUTBG; AGBGTUBG; AABGUCBG; AABGUUBG
; AABGUTBG; AABGTUBG; AABGCUBG; GGBGUUBG; GGBGUTBG; GGBGTUBG; GGBGCUBG;
GGBGUCBG、ここでBは5−ブロモシトシンである。
トシンであり; 5′−TGACTGTGAABGTTCGAGATGA−3′(配列番号7)、ここでBは5−ブロモシ
トシンであり; 5′−TGACTGTGAABGTTBGAGATGA−3′(配列番号8)、ここでBは5−ブロモシ
トシンである。
本技術分野で知られるいずれかで、制限されることなく、3′−OH又は5′−
OHの修飾、ヌクレオチド塩基の修飾、糖成分の修飾、及びリン酸基の修飾を含
む。このようなさまざまな修飾を以下に説明する。
他の修飾ポリヌクレオチドである。ISSは先に記載のモチーフ内に存在するか
又はそのモチーフを越えて広がる1以上のパリンドローム領域を含むかどうかわ
からない。ISSは付加的なフランキング配列を含み、そのいくつかを本明細書
中に記載する。ISSは天然又は修飾された、非天然塩基を含み、そして修飾さ
れた糖、リン酸、及び/又は末端を含む。例えば、リン酸修飾物は、制限される
ことなく、ホスホン酸メチル、ホスホロチオエート、ホスホルアミドエート(架
橋又は未架橋)、ホスホトリエステル、及びホスホロジチオエートを含み、そし
てあらゆる組合せで使用される。他の非リン酸結合をも使用する。好ましくは、
本発明のオリゴヌクレオチド又はホスホロチオエート骨格を含む。本技術分野で
知られる糖修飾物、例えば2′−アルコキシ−RNAアナログ、2′−アミノ−
RNAアナログ、及び2′−アルコキシ−又はアミノ−RNA/DNAキメラ、
並びに本明細書中に記載される他のものを作製し、そしていずれかのリン酸修飾
物と組合せる。塩基修飾物の例は、制限されることなく、上記ISSのシトシン
のC−5及び/又はC−6への電子求引性部分(例えば5−ブロモシトシン、5
−クロロシトシン、5−フルオロシトシン、5−ヨードシトシン)の付加を含む
。
オリゴヌクレオチド配列の分解を含む本技術分野で周知の技術及び核酸合成装置
を用いて合成しうる。例えばAusubel et al. (1987); 及びSambrook et al. (19
89) を参照のこと。酵素的に会合させる場合、個々の単位は、例えばリガーゼ、
例えばT4 DNA又はRNAリガーゼにより連結される。米国特許第5,12
4,246号。オリゴヌクレオチドの分解は、オリゴヌクレオチドを米国特許第
4,650,675号に例示されるヌクレアーゼにさらすことを通して達成され
る。
は、制限されることなく、ゲノム又はcDNAライブラリーへのプローブのハイ
ブリダイゼーション及びポリメラーゼ連鎖反応による部分的な天然配列の合成を
含む。
。上記環状ISSが単離又は組換え法を通して得られる場合、上記ISSは好ま
しくはプラスミドであろう。より小さな環状オリゴヌクレオチドの化学合成は文
献に記載のいずれかの方法を用いて実施される。例えば、Gao et al. (1995) Nu
cleic Acids Res. 23: 2025-2029; 及びWang et al. (1994) Nucleic Acids Res
. 22: 2326-2333を参照のこと。
れている。リン酸ジエステル結合を含む天然DNA又はRNAは3′末端で固形
支持体に付着した成長オリゴヌクレオチドの5′水酸基への適当なヌクレオシド
・ホルホルアミダイトの連続した連結と、それに続く媒介亜リン酸トリエステル
のリン酸トリエステルへの酸化により一般に合成される。所望のオリゴヌクレオ
チド配列が合成されるとすぐに、そのオリゴヌクレオチドを上記支持体から外し
、そのリン酸トリエステル基を脱保護してリン酸ジエステルにし、そしてそのヌ
クレオシド塩基をアンモニア水又は他の塩基を用いて脱保護する。例えば、Beau
cage (1993)“Oligodeoxyribonucleotide Synthesis”in Protocols for Oligon
ucleotides and Analogs, Synthesis and Properties (Agrawal, ed.) Humana P
ress, Totowa, NJ; Warner et al. (1984) DNA 3: 401 、及び米国特許第4,4
58,066号を参照のこと。
結合又は非リン酸結合を含むポリヌクレオチドの合成が本技術分野で知られてい
る。概説として、Matteucci (1997)“Oligonucleotide Analogs: an Overview”
in Oligonucleotides as Therapeutic Agents, (D.J. Chadwick and G. Cardew,
ed.) John Wiley and Sons, New York, NY を参照のこと。本発明のオリゴヌク
レオチド中の糖又は糖アナログに付着しうるリン誘導体(又は修飾リン酸基)は
1リン酸、2リン酸、3リン酸、アルキルホスホネート、ホスホロチオエート、
ホスホロジチオエート等である。先に記載したリン酸アナログの調製、並びにそ
れらのヌクレオチド、修飾ヌクレオチド、及びオリゴヌクレオチド内への組み込
み自体は知られてもおり、本明細書中に詳細に記載する必要はない。Peyrottes
et al. (1996) Nucleic Acids Res. 24: 1841-1848; Chaturvedi et al. (1996)
Nucleic Acids Res. 24: 2318-2323; 及びSchultz et al. (1996) Nucleic Aci
ds Res. 24: 2966-2973 。例えば、ホスホロチオエート・オリゴヌクレオチドの
合成は、酸化ステップが硫化ステップに置き換えられていることを除いて天然の
オリゴヌクレオチドに関する先の記載に類似している(Zon (1993)“Oligonucle
oside Phosphorothioates”in Protocols for Oligonucleotides and Analogs,
Synthesis and Properties (Agrawal, ed.) Humana Press, pp. 165-190)。同様
に、他のリン酸アナログ、例えばホスホトリエステル(Miller et al. (1971) J
ACS 93: 6657-6665)、未架橋ホスホルアミドエート(Jager et al. (1988) Bio
chem. 27: 7247-7246), N3'→P5'ホスホルアミドエート(Nelson et al. (1997)
JOC 62: 7278-7287)及びホスホロジチオエート(米国特許第5,453,49
6号)の合成が記載されてもいる。他の非リン・ベースの修飾オリゴヌクレオチ
ドを使用することもできる(Stirchak et al. (1989) Nucleic Acids Res. 17:
6129-6141)。ホスホロチオエート骨格を持つオリゴヌクレオチドはホスホジエ
ステル骨格を持つものよりも免疫原性であり、そして宿主への注入後の分解に対
してより抵抗性であるように見える。Braun et al. (1988) J. Immunol. 141: 2
084-2089; 及びLatimer et al. (1995) Mol. Immunol. 32: 1057-1064。
分としてリボースを含む)リボヌクレオチド、(主要な糖成分としてデオキシリ
ボースを含む)デオキシリボヌクレオチドを含むか、あるいは本技術分野で知ら
れるような修飾糖若しくは糖アナログをそのISS内に組み込みうる。よって、
リボース及びデオキシリボースに加え、上記糖部分はペントース、デオキシペン
トース、ヘキソース、デオキシヘキソース、グルコース、アラビノース、キシロ
ース、リキソース、及び糖「アナログ」シクロペンチル基でありうる。上記糖は
ピラノシル又はフラノシル型でありうる。上記ISS中、好ましくは上記糖部分
はリボース、デオキシリボース、アラビノース又は2′−O−アルキルリボース
のフラノシドであり、そして上記糖をα又はβアノマー配置いずれかのそれぞれ
のヘテロ環式基に付着しうる。糖修飾は、制限されることなく、2′−アルコキ
シ−RNAアナログ、2′−アミノ−RNAアナログ、及び2′−アルコキシ−
又はアミノ−RNA/DNAキメラを含む。これらの糖又は糖アナログ、及び上
記糖又は糖アナログがヘテロ環式基(核酸塩基)に付着されるところのそれぞれ
の「ヌクレオシド」自体の調製は知られ、そして上述の調製がいずれかの特有の
実施例に関する範囲を除いて、本明細書中に記載する必要はない。糖修飾はIS
Sの製造において作製され、そしていずれかのリン酸修飾と組合せられうる。
及びピリミジン塩基(すなわち、前述のとおり、ウラシル又はチミン、シトシン
、アデニン、及びグアニン)、並びに天然及び上記主要塩基の合成的修飾である
。
を含む多数の「合成」非天然ヌクレオシドが本技術分野で利用可能であり、そし
て本発明の他の基準を満たす限り、上記ISSは天然核酸の主要な5の塩基成分
以外の1又はいくつかのヘテロ環式基を含みうる。好ましくは、しかしながら、
上記ISS内のヘテロ環式基は、プリンが上記ISSの糖部分にその9位を介し
て、ピリミジンが1位を介して、ピロロピリミジンが7位を介して、及びピラゾ
ロピリミジンが1位を介して付着する時、制限されることなく、ウラシル−5−
イル、シトシン−5−イル、アデニン−7−イル、アデニン−8−イル、グアニ
ン−7−イル、グアニン−8−イル、4−アミノピロロ[2,3−d]ピリミジ
ン−5−イル、2−アミノ−4−オキソピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル、2−アミノ−4−オキソピロロ[2,3−d]ピリミジン−3−イル基を
含む。
第99/62923号のものを含む。本明細書中で使用する場合、用語「修飾塩
基」は「塩基アナログ」と同義である、例えば「修飾シトシン」は「シトシン・
アナログ」と同義である。同様に、「修飾」ヌクレオシド又はヌクレオチドはヌ
クレオシド又はヌクレオチド「アナログ」と同義であると本明細書中で定義され
る。塩基修飾の例は、制限されることなく、上記ISSのシトシンのC−5及び
/又はC−6への電子求引性部分の付加を含む。好ましくは、上記電子求引性部
分はハロゲンである。上記修飾シトシンは、制限されることなく、アザシトシン
、5−ブロモシトシン、ブロモウラシル、5−クロロシトシン、塩素化シトシン
、シクロシトシン、シトシン・アラビノシド、5−フルオロシトシン、フルオロ
ピリミジン、フルオロウラシル、5,6−ジヒドロシトシン、5−ヨードシトシ
ン、ヒドロキシウレア、ヨードウラシル、5−ニトロシトシン、ウラシル、及び
あらゆる他のピリミジン・アナログ又は修飾ピリミジンを含む。
を用いた修飾オリゴヌクレオチドの合成は、例えば米国特許第4,910,30
0号、同第4,948,882号、及び同第5,093,232号に記載されて
いる。これらの塩基修飾ヌクレオシドは、それらが化学合成によりオリゴヌクレ
オチドの末端又は内側部分のいずれかに組み込まれるように設計されている。オ
リゴヌクレオチドの末端か又は内側部分のいずれかに存在する上述の塩基修飾オ
リゴヌクレオシドはペプチド又は他の抗原の付着部位としての機能を果たす。そ
れらの糖部分を修飾したヌクレオシドも記載され(制限されることなく、米国特
許第4,849,513号、同第5,015,733号、同第5,118,80
0号、同第5,118,802号を含む)、そして同様に使用されうる。
造される。ISS−マイクロキャリア複合体はマイクロキャリア(MC)に結合
したISS含有ポリヌクレオチドを含む。ISS−MC複合体は、マイクロキャ
リアーの表面に結合されたISS(つまり、上記ISSはそのMC内に封入され
ていない)、マイクロキャリア内に同化されたISS(例えばPLGAビーズに
同化されたISS)、又はMC内に封入されたISS(例えばリポソーム内に取
り込まれたISS)を含む。
ヌクレオチドはインビトロにおいて免疫活性化活性を持つことがあらかじめ示さ
れている(Liang et al., (1996), J. Clin. Invest 98: 1119-1129)。しかしな
がら、最近の結果は、金、ラテックス、及び磁性粒子に結合したISS含有オリ
ゴヌクレオチドが7TDI細胞の増加刺激に活性がないことを示し(Manzel et
al., (1999), Antisense Nucl. Acid Drug Dev. 9: 459-464)、上記細胞はIS
S含有オリゴヌクレオチドに対する応答により増加する。
m未満、好ましくは約10μm未満、より好ましくは約10nm〜約10μm、2
5nm〜約5μm、50nm〜約4.5μm又は1.0μm〜約2.0μmである。
マイクロキャリアはあらゆる形状、例えば球状、楕円状、棒状等であるが、球状
マイクロキャリアが通常好ましい。好ましいマイクロキャリアは50nm、200
nm、1μm、1.2μm、1.4μm、1.5μm、1.6μm、1.8μm、
2.0μm、2.5μm又は4.5μmの、あるいはほぼそれ位のサイズを有す
る。マイクロキャリアの「サイズ」は一般的に製造業者により示される粒子の「
設計サイズ」又は意図されたサイズである。サイズは直接的計測される寸法、例
えば平均又は最大直径であるか、あるいは間接的なアッセイ、例えばろ過選別ア
ッセイにより決定される。マイクロキャリア・サイズの直接的計測は、既知のサ
イズの粒子と比較して、顕微鏡、一般的には光学顕微鏡又は走査型電子顕微鏡(
SEM)によるか、あるいはマイクロメータを参照することにより典型的には実
施される。製造工程の間にサイズの軽微なばらつきが生じるので、計測値がその
マイクロキャリアが示された計測値の約±5〜10%であることを示す場合、マ
イクロキャリアは示されたサイズであると考えられる。サイズの特徴は動的光散
乱により測定されもする。あるいは、マイクロキャリア・サイズはろ過選別アッ
セイにより決定される。少なくとも97%の粒子がその示されたサイズの「選別
型」フィルター(つまり、保持された粒子をそのフィルター内にとどめる「デプ
ス・フィルター」ではなく、保持された粒子をそのフィルター、例えばポリカー
ボネート又はポリエーテルスルホンフィルターの表面上に存在するフィルター)
を通過する場合、そのマイクロキャリアは示されたサイズに満たない。マイクロ
キャリア粒子の少なくとも約97%がその示されたサイズの選別型フィルターに
より保持される場合、そのマイクロキャリアは示されたサイズより大きい。よっ
て、サイズが約10μm〜約10nmのマイクロキャリアの少なくとも97%は1
0μm孔の選別フィルターを通過し、そして10nmの選別フィルターにより保持
される。
及は、近いばらつき及び示されたサイズ及び/又はサイズ範囲の近似値を暗に含
む。これはサイズ及び/又はサイズ範囲に対して言及する場合の用語「約」の使
用により反映されるので、「約」に対する言及のないサイズ又はサイズ範囲に対
する言及がそのサイズ及び/又はサイズ範囲が厳密であることを意味するわけで
はない。
ポソーム、ミセル又は油及び水エマルジョン状態の油滴)である。液相マイクロ
キャリアはリポソーム、ミセル、油滴、及び他の脂質又は油ベースの粒子を含む
。1の好ましい液相マイクロキャリアは油/水エマルジョン中の油滴である。好
ましくは、マイクロキャリアとして使用される油/水エマルジョンは生体適合性
物質、例えばスクアレンを含む。液相マイクロキャリアは通常非生分解性である
と考えられるが、しかしその液体マイクロキャリア組成物中への1以上の生分解
性重合体の組み込みにより製造されうる生分解性液相マイクロキャリアでもあり
うる。1の好ましい態様において、上記マイクロキャリアは、水性pHバッファー
中、スクアレン、ソルビタン、トリオレエート、TWEEN80(商標)の乳化
により製造される油/水エマルジョン中の油滴である。
分解性材料又は非生分解性材料から作製され、そしてアガロース又は修飾アガロ
ースマイクロキャリアを含むかもしれない。有用な固相生分解性マイクロキャリ
アは、制限されることなく:生分解性重合体、例えばポリ(乳酸)、ポリ(グリ
コール酸)、及びそれらの共重合体(ブロック共重合体を含む)、並びにポリ(
乳酸)とポリ(エチレングリコール)のブロック共重合体;ポリオルソエステル
、例えば3,9−ジエチリデン−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン(DETOSU)ベースの重合体;ポリ無水物、例えばセバシン
酸、p−(カルボキシフェノキシ)プロパン又はp−(カルボキシフェノキシ)
ヘキサン・ベースのポリ(無水物)重合体;ポリ無水物イミド、例えばアミノ酸
、例えばグリシン又はアラニンを組み込んだ(つまり、上記アミノ末端窒素を通
してイミド結合によりセバシン酸に連結した)セバシン酸誘導モノマー・ベース
のポリ無水物重合体;ポリ無水物エステル;ポリホスファゼン、特にカルボン酸
基の発生を通してその重合体骨格の分解を触媒しうる加水分解感受性エステル基
を含むポリ(ホスファゼン)(Schacht et al. (1996) Biotechnol. Bioeng. 19
96: 102); そしてポリアミド、例えばポリ(乳酸−co−リジン)を含む。マイ
クロキャリアの製造に好適な多種多様な非生分解性材料も知られ、制限されるこ
となく、ポリスチレン、ポリエチレン、ラテックス、金、及び強磁性又は常磁性
材料を含む。固相マイクロキャリアを共有的に修飾し、例えばアミン反応性架橋
剤を用いた共有結合のためのアミン基の付加により上記ISSの連結のための1
以上の部分を組み込む。
有結合ISS−MC複合体は直接的に結合されるか又は1以上の原子の架橋部分
(典型的には架橋剤の残基)により結合される。上記ISSは修飾されて(例え
ば、共有架橋のための遊離のメルカプト基の組み込みか、又は疎水結合のための
疎水部分、例えば脂質、ステロイド、ステロール、例えばコレステロール、及び
テルペンの付加により)上記MCへの結合をもたらす又は増強されるが、非修飾
ISSは静電的相互作用によるか又は(例えば、そのマイクロキャリアに結合す
る相補オリゴヌクレオチドを有するISSの少なくとも一部分での塩基対形成に
よる)塩基対形成により非共有的ISS−MC複合体の形成のために使用される
。ISS含有ポリヌクレオチドは固相マイクロキャリア又は本技術分野で知られ
る慣用技術を用いたISS−MC複合体形成を促進するための他の化学部分に連
結される。ここで上記慣用技術は、例えば利用可能なヘテロビ(heterob
i)機能性架橋剤(例えばアミン誘導化マイクロキャリアと遊離メルカプト基を
含めるために修飾したISSの共有結合のためのサクシンイミジル4−(N−マ
レイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート又はそのスルホン基誘
導体)の使用か又は疎水性マイクロキャリア、例えば油/水エマルジョン中の油
滴への結合を促進するための(例えば、Godard et al. (1995) Eur. J. Biochem
. 232: 404-410の方法での)化合物、例えばコレステロールの付加による。ある
いは、例えば本技術分野で知られる修飾ヌクレオシド又はヌクレオチドを上記I
SSのいずれかの末端又は内側の位置に組み込みうる。これらはブロックされた
官能基を含み、これらの官能基は脱ブロックされた時に上記マイクロキャリア又
はマイクロキャリアへの結合を促進するであろう部分に存在するか又は付着され
たさまざまな官能基と反応しうる。結合ペア(例えば抗体とその同系の抗原又は
ビオチンとストレプトアビジン若しくはアビジン)を利用する非共有結合ISS
−MC複合体のある態様、ここで上記結合ペアの一方のメンバーを上記ISSに
結合させ、そして上記マイクロキャリアをその結合ペアの他方のメンバーにより
誘導化する(例えば、ビオチン化ISSとストレプトアビジン誘導マイクロキャ
リアは連結し非共有結合ISS−MC複合体を形成する)。
陰性荷電を利用する静電的結合により結合した。したがって、非共有結合ISS
−MC複合体に使用するためのマイクロキャリアは生理的なpH(例えば、約pH6
.8〜7.4)で陽性に荷電する。上記マイクロキャリアは元来陽性荷電を有す
るが、しかし、通常は陽性荷電を持たない化合物から作製されるマイクロキャリ
アは誘導体化されるか又は陽性荷電を持つように別の方法で修飾される。例えば
、上記マイクロキャリアに使用される重合体は、陽性荷電基、例えば第1アミン
を付加して誘導体化される。あるいは、陽性荷電化合物を製造の間にそのマイク
ロキャリアの配合物中に組み込む(例えば、得られたマイクロキャリア粒子に陽
性荷電を与えるために、陽性荷電界面活性剤をポリ(乳酸)/ポリ(グリコール
酸)共重合体の製造の間に使用する)。
、それらはエマルジョン−溶媒抽出/留去技術により製造する。一般的に、この
技術において、エマルジョンの分散相(DP)を形成するために生分解性重合体
、例えばポリ無水物、ポリ(アルキル−α−シアノアクリレート)及びポリ(α
−ヒドロキシ・エステル)、例えばポリ(乳酸)、ポリ(グリコール酸)、ポリ
(D,L−乳酸−co−グリコール酸)、及びポリ(カプロラクトン)を好適な
有機溶媒、例えばメチレン・クロライド中に溶解する。溶解界面活性剤、例えば
ポリビニルアルコール(PVA)又はポリビニルピロリドン(PVP)を含む過
剰量の水性連続相(CP)中にDPを高速の均質化により乳化させる。CP中の
界面活性剤は個々の、そして好適なサイズのエマルジョン滴の形成を確保する。
次にその有機溶媒を上記CPにより抽出し、続いてシステム温度を上げることに
より留去する。次に上記固形微粒子を遠心分離又はろ過により分離し、そして、
例えば凍結乾燥又は減圧の利用により乾燥させて、4℃で保存する。
重合体、例えば1,2−ジオレオリル−1,2,3−トリメチルアンモニオプロ
パン(DOTAP)、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)又はポリ
リジンをDP又はCPの相の中のそれらの溶解性のためにDP又はCPのいずれ
かに加える。乾燥ミクロスフィアの物理化学的特徴、例えば平均サイズ、サイズ
分布、及び表面荷電を測定する。サイズの特徴を、例えば動的光散乱法により測
定し、そして上記表面荷電をゼータ電位を計測することにより測定した。
ンキュベーションすることにより上記カチオン性ミクロスフィア中に吸収されう
る。ミクロスフィアはISS適用前後のサイズ及び表面荷電により特徴づけられ
る。次に選択したバッチを本明細書に記載した活性について評価した。
/あるいはHBV及び/又はHCVに感染した後に投与する。ある例において、
上記ISS含有ポリヌクレオチドをウイルス感染症の身体的症状(例えば黄疸、
倦怠感等)のない感染個体に投与する。適宜、HBV及び/又はHCVにさらす
、感染する、並びに/あるいはその感染の症状の始まりに関係して、ISS含有
ポリヌクレオチドの投与はさまざまな回数でなされる。加えて、ISS含有ポリ
ヌクレオチドを用いた治療は、他の治療又は「第一線」治療の失敗の後に用いら
れる「第二線」治療と一緒に用いられもする(例えば、ISS含有ポリヌクレオ
チド療法はインターフェロン療法の失敗後に用いられうる)。さらに、ISS含
有ポリヌクレオチドは単回投薬又は複数回投薬で投与される。上記ISS含有ポ
リヌクレオチドが複数回に投与される場合、そのISSは臨床医により選ばれる
いずれかの計画、例えば毎日、1日おき、3日ごと、4日ごと、5日ごと、6日
ごと、毎週、隔週、毎月又はあらゆる長さの間隔(これらは治療の経過の間、同
じく続くかもしれない)に投与される。複数投与が与えられる場合、そのISS
含有ポリヌクレオチドは2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれ以上の
別々の投与として与えられる。
CVにさらされた個体に投与される場合、ISS含有ポリヌクレオチドはHBV
及び/又はHCVの身体的症状の発症より前に投与される。好ましくは、ISS
含有ポリヌクレオチドはHBV及び/又はHCVにさらされた後、約28、21
又は14日未満で、好ましくはHBV及び/又はHCVにさらされた後、約10
日未満で、より好ましくはHBV及び/又はHCVにさらされた後、約7日未満
で、さらにより好ましくはHBV及び/又はHCVにさらされた後、約5日未満
でHBV及び/又はHCVにさらされた個体に投与される。いくつかの態様にお
いて、ISS含有ポリヌクレオチドはHBV及び/又はHCVにさらされた後、
約3日で投与される。他の態様において、上記ISS含有ポリヌクレオチドはさ
らされたことを知った後(例えば、針を刺すか、あるいはHBV及び/又はHC
Vに汚染されたと分かっているか又は考えられる体液又は他の物質に経皮的にさ
らされた後)できるだけ早く投与される。このような態様において、上記ISS
含有ポリヌクレオチドはさらされた後、48、36、24又は12時間以内に好
ましくは投与される。
症の少なくとも1の症状の発症により、又はその後に投与される。好ましくは、
ISS含有ヌクレオチドはHBV及び/又はHCV感染症の症状発症を受けて、
約28、21、14、7、5又は3日以内に投与される。しかしながら、症状を
示したある感染個体は他の療法(例えばインターフェロン・ベースの療法)によ
る治療の1以上の治療単位がすでに始められているであろう。このような個体又
はそれらの症状の意味の察知に失敗した個体において、上記ISS含有ポリヌク
レオチド感染を受けてあらゆる時点でも投与される。
査(例えば献血した時)を通して確認される。よって、感知しうる又は気付きう
る身体的症状の存在しない個体のために、上記ISS含有ポリヌクレオチドは感
染に続いてどの時点でも投与される。
剤、半固形剤又は液剤中に配合される。非経口投与のために、好ましくは、IS
Sポリヌクレオチドを液剤で投与したが、特に上記ISSポリヌクレオチドが徐
放性製剤の形態で配合される場合に、固形又は半固形製剤が利用されもする。
スモライト、抗酸化剤、界面活性剤(detergents、surfacta
nts)、及び本技術分野で知られる医薬として許容される賦形剤を含む。一般
的に、液体ISSポリヌクレオチド製剤は注入のためのVSP水により作製し、
そして無菌であり、等張であり、かつ、生理学的に許容されるpH、例えば約pH6
.8〜7.5にpH緩衝化する。
マルジョン又は徐放性製剤中に配合される。ポリヌクレオチドをこれらの形態中
に配合する方法は本技術分野で周知である。
アジュバント及び免疫刺激性サイトカインをも含むかどうかわからない。
制を提供するものであり、そして詳しい肝炎ウイルス、そのポリヌクレオチドの
ISS配列、そのポリヌクレオチドの分子量、及び投与経路を含む多くの要因に
依存する。用量は、本技術分野で知られるさまざまなパラメーター、例えば症状
の重さ、患者の病歴等に従い医師又は他の医療従事者により一般的に選ばれる。
一般的に、約20塩基のISS含有ポリヌクレオチドについて、用量範囲は、例
えば独立に選ばれる、例えば約0.1、0.25、0.5、1、2、5、10、
20、30、40、50、60、80、100、200、300、400又は5
00μg/kgの下限から下限より大きく、独立に選ばれる約60、80、100
、200、300、400、500、750、1000、1500、2000、
3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000又は
10000μg/kgの上限から選ばれる。例えば、用量はおよそ以下のいずれか
である:0.1〜100μg/kg、0.1〜50μg/kg、0.1〜25μg/
kg、0.1〜10μg/kg、1〜500μg/kg、100〜400μg/kg、2
00〜300μg/kg、1〜100μg/kg、100〜200μg/kg、300
〜400μg/kg、400〜500μg/kg、500〜1000μg/kg、50
0〜5000μg/kg、又は500〜10,000μg/kg。一般に、非経口経
路の投与は、増加した長さのISS含有ポリヌクレオチドが行う感染組織への直
接適用よりも高い用量のISSを必要とする。
的投与により投与されるが、感染部位の到達しにくさに関係するため、全身的投
与が好ましい。局所/局部的投与のために、ISSを含むポリヌクレオチドは門
脈に投与されるが、しかしこの投与経路は手順の侵襲性の理由から好ましくない
。
。非経口投与経路は、制限されることなく、経皮、経粘膜、鼻咽喉、肺、及び直
接注入を含む。注入による非経口投与は、制限されることなく、静中(IV)、
腹腔内(IP)、筋中(IM)、皮下(SC)、及び皮内(ID)経路を含むい
ずれかの非経口注入経路による。経皮及び経粘膜投与は、例えば担体(例えばジ
メチルスルフォキシド、DMSO)の包含、電気的刺激(例えばイオントフォレ
ーゼ)又はそれらの組合せにより達成される。さまざまなデバイスが本発明によ
り使用されうる経皮投与に利用可能である。
及び経肺胞経路を含む。よって、上記ISS含有ポリヌクレオチドはエアゾール
、噴霧液体又は粉末の吸入により投与される。ISS含有組成物の吸入による投
与に好適なデバイスは、制限されることなく、ネブライザー、アトマイザー、ベ
ポライザー、及び測定された用量の吸入器を含む。上記ISS含有ポリヌクレオ
チドを含む製剤に満たされているか、又はそれを含むリザーバを用いるネブライ
ザー、アトマイザー、ベポライザー、及び測定された用量の吸入器は、上記IS
S含有ポリヌクレオチドの吸入デリバリーに使用されるために好適なさまざまな
デバイスの中にある。他の呼吸粘膜へのデリバリーの方法は、例えば点鼻剤によ
る液剤のデリバリーを含む。
いて、投与はボーラス、注入又は移植可能なデバイス、例えば移植可能なミニポ
ンプ(例えば浸透性又は機械的なミニポンプ)又は徐放性インプラントによる。
上記ISSポリヌクレオチドはIV、IP、IM、ID又はSC投与に適合した
徐放性製剤にデリバリーされもする。吸入による投与は個々用量(例えば測定さ
れた用量の吸入器)で好ましくは達成されるが、注入に類似したデリバリーはネ
ブライザーの使用により達成される。経皮及び経粘膜経路を介した投与は連続性
か又は拍動性である。
CVの1以上の症状の予防、緩和、及び/又は改善をもたらす。予防、緩和又は
改善の厳密な形態は特定の肝炎ウイルス、その患者が経験した症状、及び肝炎の
ステージに依存するが、しかし1以上の身体的症状、例えば黄疸、倦怠感、腹痛
等、及び/又は肝炎に関する臨床的/検査所見、例えばウイルス血症、肝酵素の
血中レベル門脈圧亢進症、肝硬変等の軽減又は改善を含む。
する。当業者には明らかなことだが、計測される症状及びそれらの計測の方法は
特定の肝炎ウイルス及び感染のステージに依存して変わる。急性HBV及び/又
はHCV感染症の身体的症状は黄疸、倦怠感、腹痛、暗色尿、及び本技術分野で
知られる他の症状を含む。自覚的な身体的症状、例えば腹痛及び倦怠感を定性(
例えば有/無)ベースで又は視覚的スケール・システムを用いて定量化して計測
する。黄疸を定性ベースで又はビリルビンの血中又は血清中レベルの計測により
定量化する。
を通して通常どおり計測する。例えば、肝酵素の血/血清中レベルをその個体の
血液又は血清中のAST及びALTレベルの定量化を含む標準的な臨床検査の肝
機能パネルの試験を行うことにより定量化する。ウイルス血症(つまり、血液又
は血清サンプル中のウイルス力価)を本技術分野で知られるいずれかの方法、例
えばウイルス粒子の定量化(例えば分離及び可視化によるか又はDNase抵抗
性粒子のアッセイによる)、血液又は血清サンプル中のウイルス抗原の検出、血
液又は血清サンプル中の抗ウイルス抗体の検出、並びに/又はウイルス核酸の検
出(例えばHBV又はHCV特異的プライマーを用いたPCR増幅によるか又は
ウイルス特異的プローブによるin situハイブリダイゼーションによる)
により計測する。ウイルス力価を肝組織生検においても一般的にウイルス核酸の
定量化により計測するが、ウイルス抗原をウイルス力価の計算に使用することも
できる。組織サンプルからのウイルス力価を組織の単位重量当たりのウイルス粒
子で計算する。
又は予防)を実施するためのキットを提供する。それ故に、さまざまなキットを
提供する。上記キットは以下のいずれか1以上のために使用される(そして、そ
れに応じて、以下の用途のいずれか1以上のための取扱説明書を含む):B型肝
炎及び/又はC型肝炎に感染した個体における血中のB型肝炎及び/又はC型肝
炎の抗原レベルの減少;B型肝炎及び/又はC型肝炎に感染したか又はさらされ
た個体におけるウイルス血症の減少;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎
の両方にさらされた個体におけるB型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以上の
症状の予防;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方に感染した個体に
おけるB型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の重傷度の軽減;B型
肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方に感染した個体におけるB型肝炎及
び/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の進行の遅延;B型肝炎、C型肝炎又は
B型及びC型肝炎の両方に感染した個体におけるB型肝炎及び/又はC型肝炎感
染症の1以上の症状の継続期間の短縮;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝
炎の両方に感染した個体における慢性B型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以
上の症状の重傷度の軽減;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方に感
染した個体における慢性B型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の予
防;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方に感染した個体における慢
性B型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の進行の遅延;B型肝炎、
C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方に感染した個体における慢性B型肝炎及び
/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の継続期間の短縮。本技術分野で理解され
ているとおり、これらの用途のいずれか1以上がB型肝炎及び/又はC型肝炎感
染症の治療又は予防を指示する取扱説明書に含まれるであろう。
説明書のセットを含む、上記取扱説明書は、一般的に書面に取扱説明書であるが
、取扱説明書を含む電子記憶媒体(例えば磁気ディスケット又は光ディスク)も
利用可能であり、そして意図された治療(例えば、B型肝炎及び/又はC型肝炎
に感染した個体における血中のB型肝炎及び/又はC型肝炎の抗原レベルの減少
;B型肝炎及び/又はC型肝炎に感染したか又はさらされた個体におけるウイル
ス血症の減少;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方にさらされた個
体におけるB型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の予防;B型肝炎
、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方に感染した個体におけるB型肝炎及び/
又はC型肝炎感染症の1以上の症状の重傷度の軽減;B型肝炎、C型肝炎又はB
型及びC型肝炎の両方に感染した個体におけるB型肝炎及び/又はC型肝炎感染
症の1以上の症状の進行の遅延;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両
方に感染した個体におけるB型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の
継続期間の短縮;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方に感染した個
体における慢性B型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の重傷度の軽
減;B型肝炎、C型肝炎又はB型及びC型肝炎の両方に感染した個体における慢
性B型肝炎及び/又はC型肝炎感染症の1以上の症状の予防;B型肝炎、C型肝
炎又はB型及びC型肝炎の両方に感染した個体における慢性B型肝炎及び/又は
C型肝炎感染症の1以上の症状の進行の遅延;B型肝炎、C型肝炎又はB型及び
C型肝炎の両方に感染した個体における慢性B型肝炎及び/又はC型肝炎感染症
の1以上の症状の継続期間の短縮)についてのISS含有ポリヌクレオチドの使
用及び用量に関する。上記キットに含まれる取扱説明書は意図される治療につい
ての用量、投薬計画、及び投与計画に関する情報を一般的に含む。ISSの容器
は単位用量、バルク包装(例えば複数回投薬包装)又はサブユニット用量である
。
器を含まない。上記キットは治療に使用されることを意図する。よって、B型肝
炎にさらされたか又は感染した個体での使用を意図するキットにおいてそのキッ
ト中のISS含有ポリヌクレオチドを含む容器と他の容器はいずれもB型肝炎ウ
イルス抗原を含まず、C型肝炎にさらされたか又は感染した個体での使用を意図
するキットにおいて、そのキット中のISS含有ポリヌクレオチドを含む容器と
他の容器はいずれもC型肝炎ウイルス抗原を含まず、そしてB型肝炎及びC型肝
炎の両方に感染した個体での使用を意図するキットにおいて、そのキット中のI
SS含有ポリヌクレオチドを含む容器と他の容器はいずれもB型肝炎又はC型肝
炎ウイルス抗原を含まない。
いる。例えば上記ISSが凍結乾燥製剤である場合、弾性の栓を持つアンプルが
通常用いられる、なぜなら弾性の栓を通して流体を注入することでその薬剤を容
易に再構築しうるからである。非弾性の取り外し可能なふた(例えば密封された
ガラス容器)又は弾性の栓を持つアンプルがISSの注入可能な形態のために最
も慣用的に使用される。また、上記キットがISS含有ポリヌクレオチドの液剤
により提供される場合、充填済シリンジが使用される。特定のデバイス、例えば
吸入器、鼻腔内投与デバイス(例えばアトマイザー)又は注入デバイス、例えば
ミニポンプと組合せて使用するための包装が考えられもする。
例えば以下のISSのいずれかを含むあらゆるポリヌクレオチドが使用されうる
:配列5′−シトシン、グアニン−3′、配列5′−T、C、G−3′、配列5
′−C、G、ピリミジン、ピリミジン、C、G−3′、配列5′−プリン、プリ
ン、C、G、ピリミジン、ピリミジン、C、G−3′、配列5′−プリン、プリ
ン、C、G、ピリミジン、ピリミジン、C、C−3′;配列番号1の配列;配列
5′−プリン、プリン、B、G、ピリミジン、ピリミジン−3′、ここでBは5
−ブロモシトシン、又は配列5′−プリン、プリン、B、G、ピリミジン、ピリ
ミジン、C、G−3′ここでBは5−ブロモシトシン。
オエート・オリゴヌクレオチド(5′−TGACTGTGAACGTTCGAGATGA−3′(配列番
号1)をSTC系トランスジェニック・マウスにデリバリーし、続いてHBV
DNA及びHBsAg製造の計測をした。
これらのマウスの大部分はAyw遺伝子型のHBV(Galibert et al. (1979) N
ature 281: 646)を血清1ml当たり106-8 ウイルス・ゲノム等量の力価まで分
泌する。STCマウスを、FVB系から誘導し、そしてHBVゲノムDNAのマ
イクロインジェクションにより構築した。STCマウスはHBVの複製を阻害す
る薬剤に対して応答性であることが示されているため、慢性HBVの優れたモデ
ルと考えられる。
Agの血清レベルを試験した。ほぼ同じレベルのHBsAgを持つ40匹のST
Cマウスのプールを選び、そしてそれぞれ動物10匹の4の処理群に無作為に割
り当てた。上記の群を以下のとおり処理した: 1.100μgのISSを週1回3週間(0、7、14日目)、皮下注射 2.100μgのISSを14日目に皮下注射 3.100ngのマウスIL−12を12、13、及び14日目に腹腔内注射 4.PBSを皮下注射(0、7、14日目) 血液サンプルを0、7、14、15(最後のIL−12注射の22時間後)、
18、28、及び35日目に採取した。その血液サンプルから調製した血清を定
量的PCR(Hepadnavirus Testing, Inc.に委託して行った試験)によりHBV
DNAについて、並びにAbbott Laboratories から市販の、HBsAgのため
のEIAキットを用いてHBsAgについて試験した。動物を35日目に屠殺し
、そして肝臓を組織学的分析のために回収した。
る血清HBV DNAレベルについての定量的PCRの結果を図1にまとめる。
上記結果をそれぞれの一連のサンプルによる4の群それぞれのHBV DNAレ
ベルの平均としてプロットする。サンプルが分析者に分からないようにした。I
SS及びマウスIL−12の両方がSTCマウスにおけるウイルス力価減少に有
効であった。非常に大幅な力価減少の大部分は第2群(14日目でのISSの単
回皮下注射)で見られ、ここでその平均ウイルスDNAを注射3日後に90分の
1まで減少させた。
る血清HBsAgレベルについての分析結果を図2にまとめる。上記結果をそれ
ぞれの一連のサンプルによる4の群それぞれの抗原レベルの平均としてプロット
する。そのデータはPBSにより処理した対照マウスに比べISSにより処理し
た動物の平均HBsAg値が減少に向かう傾向を示した。
察期間に、処理前でさえ、あるいは上記対照による処理により力価がはっきりと
減少した。−7日目のランダム化にもかかわらず、これらのマウスのより多くが
第3と第4群(それぞれIL−12と対象)で見つかり、おそらく上記ISSに
よるより劇的な効果をあいまいにしているであろう。
相当物及び修飾物は当業者に明白であり、そして本発明の範囲の中に含まれる。
力価に対する効果を表すグラフである。示された結果は経時的(日)な血中ウイ
ルスDNA力価(1ml当たりのコピー)である。図1(A)は0、7、及び14
日目(0、1、及び2週目)でISSを注射したSTCマウスについての結果を
表し;図1(B)は14日目(2週目)だけISSを注射したSTCマウスにつ
いての結果を表し;図1(C)は12、13、及び14日目に100ngのマウス
IL−12を注射したSTCマウスについての結果を表し;そして図1(D)は
0、7、及び14日目に生理的食塩水(PBS)を注射したSTCマウスについ
ての結果を表す。エラー・バーは±標準偏差を示す。
sAg)レベルに対する効果を表すグラフである。結果は経時的(日)に−1日
目での値に対する割合として示される。白ぬき四角形は0、7、及び14日目(
0、1、及び2週目)でISSを注射したSTCマウスについての結果を示し;
黒ひし形は14日目(2週目)だけISSを注射したSTCマウスについての結
果を示し;黒四角形は12、13、及び14日目に100ngのマウスIL−12
を注射したSTCマウスについての結果を示し;そして白ぬきひし形は0、7、
及び14日目に生理的食塩水を注射したSTCマウスについての結果を示す。
Claims (20)
- 【請求項1】 B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した個体におけるウイル
ス血症の軽減方法であって、前記個体に免疫活性化配列(ISS)を含むポリヌ
クレオチドを含む組成物の投与を含み、ここで前記ISSは配列5′−C,G−
3′を含み、ここでHBV抗原を前記組成物と一緒に投与せず、かつ、ここで前
記組成物をHBVウイルス血症の軽減に十分な量で投与する前記方法。 - 【請求項2】 前記ISSが配列5′−T,C,G−3′を含む、請求項1
に記載の方法。 - 【請求項3】 前記ISSが配列5′−プリン、プリン、C,G、ピリミジ
ン、ピリミジン、C,G−3′又は5′−プリン、プリン、C,G、ピリミジン
、ピリミジン、C,C−3′を含む、請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 前記ISSが5′−AACGTTCC−3′,5′−AACGTTCG−3′
,5′−GACGTTCC−3′、及び5′−GACGTTCG−3′から成る群から選ばれる配
列を含む、請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 前記ISSが配列5′−TGACTGTGAACGTTCGAGATGA−3′(配
列番号1)を含む、請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 前記個体が哺乳動物である、請求項1に記載の方法。
- 【請求項7】 投与を静中又は皮下に行う、請求項1に記載の方法。
- 【請求項8】 B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した個体における肝炎ウ
イルス抗原の血中レベルを下げる方法であって、前記個体に免疫活性化配列(I
SS)を含むポリヌクレオチドを含む組成物の投与を含み、ここで前記ISSは
配列5′−C,G−3′を含み、ここでHBV抗原を前記組成物と一緒に投与せ
ず、かつ、ここで前記組成物を肝炎ウイルス抗原の血中レベルを下げるのに十分
な量で投与する前記方法。 - 【請求項9】 前記ISSが配列5′−T,C,G−3′を含む、請求項8
に記載の方法。 - 【請求項10】 前記ISSが配列5′−プリン、プリン、C,G、ピリミ
ジン、ピリミジン、C,G−3′又は5′−プリン、プリン、C,G、ピリミジ
ン、ピリミジン、C,C−3′を含む、請求項8に記載の方法。 - 【請求項11】 前記ISSが5′−AACGTTCC−3′,5′−AACGTTCG−3
′,5′−GACGTTCC−3′、及び5′−GACGTTCG−3′から成る群から選ばれる
配列を含む、請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記ISSが配列5′−TGACTGTGAACGTTCGAGATGA−3′(
配列番号1)を含む、請求項8に記載の方法。 - 【請求項13】 前記個体が哺乳動物である、請求項8に記載の方法。
- 【請求項14】 投与を静中又は皮下に行う、請求項8に記載の方法。
- 【請求項15】 前記肝炎ウイルス抗原がHBsAgである、請求項8に記
載の方法。 - 【請求項16】 HBVに感染したか又はさらされた個体におけるウイルス
血症の軽減のためのキットであって、免疫活性化配列(ISS)を含むポリヌク
レオチドを含む組成物を含み、ここで前記ISSは配列5′−C,G−3′を含
み、ここで前記キットはHBV抗原を含まず、かつ、ここで前記キットはウイル
ス血症を軽減するためのHBVに感染したか又はさらされた個体への前記組成物
の投与についての取扱説明書を含む前記キット。 - 【請求項17】 前記ISSが配列5′−T,C,G−3′を含む、請求項
16に記載のキット。 - 【請求項18】 前記ISSが配列5′−プリン、プリン、C,G、ピリミ
ジン、ピリミジン、C,G−3′又は5′−プリン、プリン、C,G、ピリミジ
ン、ピリミジン、C,C−3′を含む、請求項16に記載のキット。 - 【請求項19】 前記ISSが配列5′−AACGTTCG−3′を含む、請求項1
8に記載のキット。 - 【請求項20】 前記ISSが配列5′−TGACTGTGAACGTTCGAGATGA−3′(
配列番号1)を含む、請求項16に記載のキット。
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