JP2003526670A - 免疫調節性ポリヌクレオチド配列を使用するヘルペス感染の症候の寛解法 - Google Patents

免疫調節性ポリヌクレオチド配列を使用するヘルペス感染の症候の寛解法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヘルペスウイルス感染を予防及び/又は治療する新しい方法を提供し、この方法は、特に、感染、単純ヘルペスウイルス感染の1以上の症状、及び1以上の症状の再発を減少させる。アルファ−ヘルペスビリナエ(alpha-herpesviriae)に被爆される危険にあるか、アルファヘルペスビリナエに被爆されているか、又はアルファヘルペスビリナエに感染した人に、免疫賦活性配列(ISS)を含むポリヌクレオチドが投与される。前記ISSは、いかなるアルファヘルペスビリナエ抗原を伴わずに投与される。前記ISSの投与は、アルファヘルペスビリナエ感染の1以上の症状の、減少された、発生率、再発、及び重大さを結果として生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願の参照 本出願は、2000年3月10日に出願された、米国仮出願60/188,5
56号の優先権の利益を主張し、この出願全体をここに援用する。
【0002】 技術分野 本発明は、免疫調節性ポリヌクレオチドの分野にあり、より詳細には、ヘルペ
スウイルス感染及び/又はヘルペスウイルス感染の症状を寛解し、又は予防する
ことにおける、それらの使用にある。
【0003】 背景技術 ヘルペスウイルスは、多くの顕著な疾病を引き起こす。単純ヘルペスウイルス
(HSV)は、神経毒性であることができ(例えば、中枢神経組織における感染
及び複製)、しかし、脳のHSV感染は稀である。新生児及び免疫が抑制された
人におけるHSV感染は、重大でありえる。単純ヘルペスウイルス−1(HSV
−1)は、口唇の疱疹性の病変に対する主な原因であるが、陰部ヘルペスも同様
にHSV−1によって引き起こされることができる。単純ヘルペスウイルス−2
(HSV−2)は、陰部ヘルペスの主な原因であり、かつHSV−2によって引
き起こされた陰部ヘルペスは、HSV−1に起因する陰部ヘルペスよりも、一般
にいっそう重大である。さらに、HSV−2は、さらに大きな、公衆の健康の脅
威を示すが、なぜなら、HSV−2感染は一定の生殖管ガンと関連し、さらに分
娩の間に母から子へ伝染されることができるからである。
【0004】 ヘルペスウイルスの水痘−帯状疱疹ウイルス(VZV)との最初の感染は、ヒ
トの病気である水痘を生じさせるが、これは水痘(chicken pox)としても知られ
る。最初の感染は、脊髄神経節細胞の潜伏性感染を誘導し、ウイルスの蓄積を引
き起こし、このウイルスは再活性化されうる。潜伏性VZVの再活性化は、帯状
疱疹又は帯状ヘルペスとよばれる状態を引き起こす。最初の、及び再活性化され
たVZV感染の両者は、皮膚の病変を引き起こすが、水痘症状は、口唇の病変も
同様に含みうる。
【0005】 陰部HSV−2は、女性において、最も普通に性的に伝染される感染症の中に
ある。臨床的な感染は、成人の20〜30%に生じる(Parrら、(1997) J. Repr
od. Immunol. 36: 77〜92頁;Burkeら、(1994) J. Infect. Dis. 170: 1110〜11
19頁)、そして、最大85%の女性が、その生涯にHSV−2抗体を作り出す(
Kinghorn(1996) Scand. J. Infect. Dis. Suppl. 100: 20〜25頁)。再発の頻度
は、毎月程度しばしばあることがあり、時々、数日続くことがあり得る。Stanbe
rryら(1986) J. Infect. Dis. 153: 1055〜1061頁。合併症が著しく、しばしば
、社会病理学的病的状態、アデノパシー、脳炎神経症候群を生じることがありう
る。新生児感染は、1:2000出生程度に高く、通常は、HSV−2の逆行性
伝播、又は感染された生殖器官を通る胎児の通過によって引き起こされるかもし
れない。死亡(未治療の、感染した新生児の最大85%)は、汎発性血管内凝固
、破壊性脳炎、及びその他の神経性の病気から起こる。Stanberry(1993) Rev. M
ed. Virol. 3: 37〜46頁。
【0006】 陰部(genital)HSV−2の罹患率は、増大し続けている。推定で700,0
00の新しい症例が、米国だけで各年に発生する。再活性化は普通であり、推定
2500万症例の再発性の陰部ヘルペス(genital herpes)が各年に発生する。伝
染は一般的に、無防備の性的接触を通じ、特に無症候性のウイルス脱粒の期間の
あいだに生じ、さらに、出生時の胎生伝染が発生した場合、強められた病的状態
及び死亡を引き起こす。陰部HSV−2の現在の治療は、抗ウイルス薬を含むが
、抗ウイルス薬は単に対症的で、治癒を提供することなく、症状及び悪化を制御
するに過ぎない。さらに、これらの化学療法は高価であり、副作用及び強い薬物
相互作用と関連づけられることがあり得る。ワクチンは、薬物治療又は予防に対
して、よりいっそう好ましい代替物であり、かつHSV−2に対して開発されて
おり、伝染又は再発を制限する。動物モデル及び臨床研究において有効性を示し
た特異的ワクチンは、弱毒性ウイルス、組換え型HSV−2表面タンパク質、又
はそれらの対応するcDNAを使用した。これらの有用性は、しかしながら、非
経口投与の必要によって相殺されるが、非経口投与は、しばしば、不充分に許容
され、かつ承認されていないアジュバントを伴い、さらに、ヒトにおいて所望さ
れる臨床上の有効性及び患者の許容性より、少ないものしか持たない。
【0007】 HSV−2の臨床的な制御は、現在、局所、経口、又は静脈内の抗ウイルス薬
の使用に限られる。これらの薬剤は、症状を制御するのに有効であることができ
、さらに伝染及び再発の速度を減少することができるが、治癒的ではない。これ
らの薬剤はさらに、特に無症候性のウイルス性脱粒の間、伝染を防止しない。潜
伏期からの伝染又は再発の明確な予防は、臨床上の制御の好ましい方法であろう
。ワクチン接種を通じてのHSV−2の免疫学的予防法は、したがって、化学療
法に対する治療上の代替法として現れた。より詳細には、ウイルス宿主の増殖の
原因となる、標的とされた免疫原性成分、例えばグリコプロテインDは、免疫化
のための最も適当な戦略を提供した。Stokesら、(1997) Virus Res. 50: 159
〜174頁。
【0008】 弱毒化され又は不活性なウイルス、又はそれらの成分を用いる研究の宿主は、
ワクチンとしてのいくらかの有用性を示した。Stanberry(1995) Trends Microbi
ol. 3: 244〜247頁。さらに最近、組換え型HSV−2表面タンパク質ワクチン
、特にHSV−2グリコプロテインD(gD2)が、免疫応答を刺激することに
おいて大きな有効性を示しており、再発の期間及び重大さを制限する。Stanberr
yら、(1988) J. Infect. Dis. 157: 156〜163頁; Straus(1994) Lancet 343:
1460〜1463頁; Straus(1997) J. Infect. Dis. 176: 1129〜1134頁; Langen
berg(1995) Ann. Intern. Med. 122: 889〜898頁。gD2は、膜内在性タンパク
質であり、ウイルスの外被中に存在し、かつ宿主細胞中でのウイルスの付着、及
び続いて起こる増殖のために必要とされる。成熟タンパク質は、368残基から
構成され、C末端部分は、膜貫通領域を含んでいる。多重グリコシル化部位(3
つのNに結合された、及び2から3のOに結合された)が存在する。ペプチド断
片、又は細菌的に発現されたgDタンパク質は、抗原性を有し、グリコシル化は
、最大の免疫原性応答を引き出すことにおいて必要のようであり、真核生物細胞
発現ベクターが、このタンパク質抗原を産生するためによりいっそう適当である
ということを示唆する。Stokesら、(1997);Damhoffら、(1994) J. Chromatogr.
676; 43〜49頁。
【0009】 その他は、核酸ワクチン、例えばgD2をコード化するプラスミドDNAが、
同様にHSV−2に対し有効に免疫化することができ、それは細胞性及び体液性
免疫応答の両者の刺激による。Bourneら、(1996) J. Infect. Dis. 173: 800〜8
07; Bourneら、(1996) Vaccine 14: 1230〜1234頁。しかしながら、全てのこれ
らのワクチンは、非経口投与のために設計されており、しばしば未承認又は不充
分に許容されたアジュバントを含む。
【0010】 一方、抗原のデリバリーの非伝統的経路、例えば粘膜ワクチン接種が、有効な
免疫化の代替として出現している。証拠の主要部は、粘膜ワクチン接種が病原体
、例えばHSV−2に対して、よりいっそう有効な免疫化を提供することができ
ることを示唆し、本質的には、それは病原体及び宿主の相互作用の前に、被爆の
部位、すなわち生殖器粘膜内で、細胞の付着を防止すること又は毒素を中和する
ことによる。Clements (1997) Nature Biotech. 15: 622〜623頁。これらの免疫
応答は、アジュバント、例えばコレラ毒素β−サブユニットの併合投与で、顕著
に増強される。
【0011】 特に膣ワクチン接種を通じて免疫防御を提供する発想は、さらに非経口ワクチ
ン接種に対する有効な代替であることが提案されている。Parrら、(1997); Clem
ents (1997) Nature Biotech. 71: 1497〜1504頁; Uehlingら、(1991) J. Urol.
146:223頁; Uehlingら、(1994) J. Urol. 152: 2308〜2311頁; Uehlingら、
(1994) J. Urol. 151: 213頁。動物モデルにおいて、不活性化された尿路病原体
を用いる、この経路のワクチン接種は、膣の、及び泌尿器の分泌中の、増加した
IgA応答を生じさせ、それは臨床上明確な再感染における減少を伴う。Uehlin
gら、(1991); Uehlingら、(1994) J. Urol. 151: 213頁。マウスにおいても同様
に、膣内に適用されたHSV−2の弱毒化株は、血清及び膣分泌の両者において
、体液性(特に、免疫化−刺激されたIgG)及び細胞性免疫を誘発した。Parr
ら、(1997); McDermottら、(1970) J.Gen.Virol.71: 1497〜1504頁。膣投与され
た粘膜アジュバント、特にコレラ毒素β−サブユニットは、生殖器粘膜中のIg
A及びIgGレベルを顕著に引き上げる(Johannssonら、(1998) Inf. Immun. 6
6: 514〜520頁)。これらの研究は、粘膜に関連したリンパ系組織が、局所的な
免疫が介在した防御の発生に関与するという発想を支持する。さらに、非経口ワ
クチンと異なり、粘膜ワクチン接種、例えば膣デリバリーは、発熱物質を含まな
いワクチンの必要性を排除し、ほとんど副作用を引き起こさず、さらに慣例の追
加免疫化を容易に行える。
【0012】 一般的に免疫賦活性の配列、又は“ISS”として知られる、一定のDNA配
列の投与は、Th1−関連のサイトカインの分泌によって示されるように、Th
1タイプのバイアスをともなう免疫応答を誘発する。ヘルパー細胞のTh1サブ
セットは、古典的な細胞介在機能、例えば遅延型の過敏症及びキラーTリンパ球
(CTLs)の活性化の原因となるが、それに対して、Th2サブセットは、B
細胞活性化のためのヘルパーとして、よりいっそう有効に機能する。抗原に対す
る免疫応答のタイプは、通常、抗原に応答する細胞によって産生されたサイトカ
インによる影響を受ける。Th1及びTh2細胞によって分泌されたサイトカイ
ン中の差違は、これら2つのサブセットの異なる生物学的機能を反映すると信じ
られる。例えば以下を参照されたい、Romagnani (2000) Ann. Allergy Asthma I
mmunol. 85: 9〜18頁。
【0013】 抗原を伴う、免疫賦活性のポリヌクレオチドの投与は、その投与された抗原に
対するTh−1タイプの免疫応答を引き起こす。Romanら、(1997) Nature Med.
3: 849〜854頁。例えば、食塩水中又はミョウバンアジュバント中のエスケリキ
ア・コリ(E.coli)β−ガラクトシダーゼ(β−Gal)を皮内注射されたマウス
は、特異的なIgG1及びIgE抗体、並びにCD4細胞を産生することによ
って応答したが、CD4細胞はIL−4及びIL−5を分泌し、しかし、IF
N−γは分泌せず、これはT細胞が、Th2サブセットについて支配的であるこ
とを示していた。しかしながら、β−Galをコード化し、ISSを含む(食塩
水中の)プラスミドDNAを皮内に(又はタイン・スキン・スクラッチ・アプリ
ケーター(tyne skin scratch applicator)で)注射されたマウスは、IgG2a
抗体及びCD4細胞を産生することによって応答し、CD4細胞は、IFN
−γを分泌したが、しかし、IL−4及びIL−5を分泌せず、T細胞がTh1
サブセットに関して支配的であることを示していた。さらに、プラスミドDNA
を注射されたマウスによる特異的IgE産生は、66〜75%減少された。Ratz
ら、(1996) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93: 5141〜5145頁。一般に、裸のDN
Aの免疫化に対する応答は、抗原刺激されたCD4T細胞によるIL−2、T
NFα、及びIFN−γの産生によって特徴づけられ、CD4T細胞はTh1
−タイプの応答を暗示する。これは、減少されたIgE産生によって示されるよ
うに、アレルギー及び喘息の治療において、特に重要である。Th1−タイプの
免疫応答を刺激するための、免疫賦活性のポリヌクレオチドの能力は、細菌性抗
原、ウイルス性抗原、及びアレルゲンとともに示された(例えば、WO98/55495を
参照されたい)。
【0014】 ISSを記述しているその他の文献は、以下を含む:
【0015】
【化1】
【0016】 当技術分野において、ヘルペスウイルス感染の有効な治療に対するニーズが存
在する。
【0017】 ここに引用された全ての出版物及び特許出願は、それら全体を本願中に援用す
る。
【0018】 本発明の開示 本発明は、個体におけるヘルペスウイルス感染を抑制し、寛解し、及び/又は
予防する方法を提供し、この方法は免疫賦活性ポリヌクレオチド配列を用いる。
従って、1つの局面においては、本発明は、アルファヘルペスビリナエ(alphahe
rpesvirinae)抗体を投与することなく、ヘルペスウイルス感染、好ましくは、単
純ヘルペスウイルス感染の1以上の症状を予防し、緩和し、回復し、軽減し、及
び/又は除去する方法を提供する。免疫賦活性配列(“ISS”)を含むポリヌ
クレオチドは、アルファヘルペスビリナエに被爆される危険にあるか、アルファ
ヘルペスビリナエに被爆されたか、又はアルファヘルペスビリナエに感染された
個体に投与される。このISS含有ポリヌクレオチドは、いかなるアルファヘル
ペスビリナエ抗原も伴わずに投与される(すなわち、アルファヘルペスビリナエ
抗原は、併合投与(co-administered)されない)。ISSの投与は、アルファヘ
ルペスビリナエ感染の1以上の症状の、減少された発生率、再発、及び/又は重
大さを生じさせる。
【0019】 1つの実施態様において、本発明は、アルファヘルペスビリナエに被爆される
危険にある個体におけるアルファヘルペスビリナエ感染の症状を予防するための
方法を提供し、その方法はその個体に対して、免疫賦活性配列(ISS)を含む
ポリヌクレオチドを含有する、有効量の組成物(すなわち、アルファヘルペスビ
リナエ感染の症状を予防するために充分な組成物の量)を投与することを伴い、
ここで、このISSは、配列5’-C,G−3’を含み、さらにここでアルファ
ヘルペスビリナエ抗原はその組成物の投与と結合して投与されず(すなわち、抗
原はISS含有ポリヌクレオチドとともに投与されない)、それによりアルファ
ヘルペスビリナエ感染の症状を予防する。
【0020】 本発明の別の実施態様は、アルファヘルペスビリナエに被爆された個体におけ
るアルファヘルペスビリナエ感染の症状を予防するための方法を提供し、それは
その個体にISSを含むポリヌクレオチドを含有する組成物の有効量を投与する
ことを含み、ここで、ISSは、配列5’-C,G-3’を含み、かつここで、ア
ルファヘルペスビリナエ抗原はこの組成物の投与と結合して投与されず、それに
よりアルファヘルペスビリナエ感染の症状を予防する。
【0021】 本発明の別の実施態様は、アルファヘルペスビリナエに感染された個体におい
て、アルファヘルペスビリナエ感染の症状の重大さを減少する方法を提供し、そ
れはその個体に、ISSを含むポリヌクレオチドを含有する組成物の有効量を投
与することによるものであり、ここで、このISSは配列5’-C,G-3’を含
み、さらにここでアルファヘルペスビリナエ抗原は、この組成物の投与と結合し
て投与されず、それによりアルファヘルペスビリナエ感染の症状の重大さを減少
する。さらなる実施態様において、本発明は、アルファヘルペスビリナエ、例え
ばHSV−1又はHSV−2で感染された個体におけるウイルス脱粒のレベルを
減少する方法を提供する。
【0022】 本発明の別の実施態様は、アルファヘルペスビリナエに感染されたか又は感染
される危険にある個体において、アルファヘルペスビリナエ感染を抑制する方法
を提供し、その方法は、その個体に対してISSを含むポリヌクレオチドを含有
する、有効量の組成物を投与することを伴い、ここで、このISSは、配列5’
-C,G-3’を含み、さらにここでアルファヘルペスビリナエ抗原は、この組成
物の投与と結合して投与されず、それによりアルファヘルペスビリナエ感染を抑
制する。
【0023】 本発明の別の実施態様は、アルファヘルペスビリナエに感染されたか又は感染
される危険にある個体において、アルファヘルペスビリナエ感染、及び/又はア
ルファヘルペスビリナエ感染の症状の発生を遅延する方法を提供し、その方法は
、その個体に対して、ISSを含むポリヌクレオチドを含有する有効量の組成物
を投与することを伴い、ここで、このISSは、配列5’-C,G-3’を含み、
さらにここでアルファヘルペスビリナエ抗原は、この組成物の投与と結合して投
与されず、それによりアルファヘルペスビリナエ感染、及び/又はアルファヘル
ペスビリナエ感染の症状の発生を遅延する。
【0024】 本発明の別の実施態様は、アルファヘルペスビリナエに感染されたか又は感染
される危険にある個体において、アルファヘルペスビリナエ感染の持続時間を減
少する方法を提供し、その方法は、その個体に対してISSを含むポリヌクレオ
チドを含有する、有効量の組成物を投与することを伴い、ここで、このISSは
、配列5’-C,G-3’を含み、さらにここでアルファヘルペスビリナエ抗原は
、この組成物の投与と結合して投与されず、それによりアルファヘルペスビリナ
エ感染の発生を遅延する。
【0025】 別の実施態様において、本発明は、アルファヘルペスビリナエに感染された個
体において、アルファヘルペスビリナエ感染の症状の再発を減少する方法を提供
し、その方法は、その個体に対してISSを含むポリヌクレオチドを含有する、
有効量の組成物を投与することを伴い、ここで、このISSは、配列5’-C,
G-3’を含み、さらにここでアルファヘルペスビリナエ抗原は、この組成物の
投与と結合して投与されず、それによりアルファヘルペスビリナエ感染の症状の
再発を減少する。
【0026】 別の局面においては、本発明は、アルファヘルペスビリナエに感染したか、被
爆されたか、又は被爆される危険にある個体における、アルファヘルペスビリナ
エ感染の症状を寛解及び/又は予防することにおける使用のためのキットを提供
する。このキットは、ISSを含むポリヌクレオチドを含有する組成物を含み、
ここで、このISSは、配列5’-C,G-3’を含み、さらにここでこのキット
は、アルファヘルペスビリナエ抗原を含まず、さらにこのキットは、アルファヘ
ルペスビリナエに感染され、被爆され、又は被爆される危険にある個体に対する
、この組成物の投与のための説明書を含む。
【0027】 本発明の方法及びキットのいくつかの実施態様において、このISSは、配列
5’-プリン,プリン,C,G,ピリミジン,ピリミジン,C,G-3’、又は、
5’-プリン,プリン,C,G,ピリミジン,ピリミジン,C,C-3’ を含む
。この方法及びキットのさらなる実施態様において、このISSは、AACGT
TCC、AACGTTCG、GACGTTCC、及びGACGTTCGからなる
群から選ばれる配列を含む。
【0028】 本発明の方法及びキットのいくつかの実施態様において、このISSは、配列
5’-T,C,G-3’ を含む。本発明の方法及びキットのいくつかの実施態様
において、このISSは、配列TGACTGTGAACGTTCGAGATGA
(配列番号:1)を含む。
【0029】 本発明の方法及びキットのいくつかの実施態様において、上記の個体は、哺乳
動物である。さらなる実施態様において、この哺乳動物はヒトである。
【0030】 本発明の方法及びキットのいくつかの実施態様において、アルファヘルペスビ
リナエは、単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus)である。本発明の方法
及びキットのさらなる実施態様において、単純ヘルペスウイルスは、単純ヘルペ
スウイルス1(HSV−1)ウイルス、又は単純ヘルペスウイルス2(HSV−
2)ウイルスである。
【0031】 本発明の方法及びキットのいくつかの実施態様において、アルファヘルペスビ
リナエは、水痘帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus)(VZV)である。
【0032】 本発明を実施するための方法 我々は、ヘルペスウイルス感染を予防し、及び/又は治療する方法を発見した
。本発明は、免疫調節性ポリヌクレオチドを用いる方法を提供し、このポリヌク
レオチドは、抗ウイルス細胞介在免疫応答を誘発し、かつ抗ヘルペスウイルス効
果を促進する。本明細書に記述する方法は、アルファヘルペスビリナエ(例えば
、単純ヘルペスウイルス、並びに水痘帯状疱疹ウイルス)に適用可能であり、さ
らに、単純ヘルペスウイルス感染の予防及び/又は治療に特に適用可能である。
免疫賦活性配列(“ISS”)を含むポリヌクレオチドは、アルファヘルペスビ
リナエに被爆される危険にあるか、アルファヘルペスビリナエに被爆されたか、
又はアルファヘルペスビリナエに感染された個体に投与される。ヘルペスウイル
ス抗原の併合投与を伴わないISSの投与は、ヘルペスウイルス感染の動物モデ
ルにおいて、アルファヘルペスビリナエ感染の1以上の症状についての、減じら
れた発生率、再発、及び/又は重大さを生じる。
【0033】 本発明はさらに、被爆された個体において、ヘルペスウイルス感染の症状を寛
解し、及び/又は予防するためのキットに関する。このキットは、アルファヘル
ペスビリナエ抗原を含まず、ISSを含むポリヌクレオチド、及び意図された治
療のための、個体に対するISS含有ポリヌクレオチドの投与を記述する説明書
を含む。
【0034】 実施例がマウスにおけるヘルペスウイルス感染の技術的に許容されるモデル、
すなわちHSV−2に感染されたマウスに対するISSの投与を例示するように
、我々は、ISSでの治療が、症候を示す個体において症状の発現及び死に至る
時間の両者で、減少された発生率(すなわち、HSV−2感染の症状を示してい
る個体)、改善された生き残り及び遅延を引き起こすことを示した。加えて、急
性及び再発の単純ヘルペスウイルス疾病の技術的に許容されるモデル、すなわち
HSV−2に感染されたモルモットにおいて、我々は、ISSでの治療が、病変
の再発の顕著な減少、及びウイルス脱粒のレベルにおける顕著な減少を引き起し
たことを示した。ウイルス脱粒における減少に対する利点。ウイルス脱粒のレベ
ルは、ウイルス伝染に関連づけられるため、ISS治療は、ウイルス伝染におけ
る減少に有効であることができる。特に、ISSによる免疫調節の、以前の報告
に反して、我々は、このウイルスの関連においてISSの臨床上の有効性を報告
する。
【0035】 一般的技術 本発明の実施は、その他の示唆がない限り、分子生物学(組換え技術を含む)
、微生物学、細胞生物学、生化学、及び免疫学の従来の技術を用いるであろうし
、それは本分野の技術内にある。そのような技術は、以下の文献中で完全に説明
されており、例えば、以下である。
【0036】
【化2】
【0037】 定義 “ヘルペスウイルス”の語は、ヘルペスビリダエ(herpesviridae)ファミリ
ーのメンバーであるウイルスをいう。ヘルペスウイルスは、キャプシド(capsid)
中に含まれる直鎖状DNAゲノムを含む。このキャプシドは、162のキャプソ
メア(capsomere)を含み、かつ直径が約100〜110nmである。このキャプ
シドは、非晶質の外被に取り囲まれ、さらにウイルスグリコプロテインスパイク
で覆われたエンベロープによって包まれている。“ヒト”ヘルペスウイルス(す
なわち、ヒトの細胞に感染するヘルペスウイルス)は、単純ヘルペスウイルス1
(HSV−1、ヒトヘルペスウイルス1としても知られる)、単純ヘルペスウイ
ルス2(HSV−2、ヒトヘルペスウイルス2としても知られる)、水痘帯状疱
疹ウイルス(VZV、ヒトヘルペスウイルス3としても知られる)、エプスタイ
ン・バー・ウイルス(EBV、ヒトヘルペスウイルス4としても知られる)、サ
イトメガロウイルス(CMV、ヒトヘルペスウイルス5としても知られる)、並
びにヒトヘルペスウイルス6、7、及び8を含む。HSV−1、HSV−2、及
びVZVは、サブファミリーのアルファヘルペスビリナエ(alphaherpesvirinae)
のヒトのメンバーである。“水痘帯状疱疹ウイルス”又は“VZV”は、ヒトの
細胞に感染するVZVをいう。アルファヘルペスビリナエは、短い繁殖サイクル
、感染された細胞の効率良い破壊、及び潜在性感染を成立する能力によって特徴
づけられる。活動的なアルファヘルペスビリナエ感染は、皮膚の、粘膜の、及び
/又は知覚神経の障害を引き起こす。
【0038】 “単純ヘルペスウイルス”は、HSV−1及びHSV−2を含む。
【0039】 ウイルスに対する“被爆”は、ウイルスとの遭遇を意味し、それが感染せしめ
るが、例えば具体例として、感染された個体との接触においてである。
【0040】 当技術分野における通常の方法、例えばELISAを使用し、個体からの血液
又は血清サンプル中に、ウイルスに特異的な抗体が検出されることができない場
合、個体(individual)は、ウイルスに対して“血清陰性(seronegative)”である
。反対に、当技術分野における通常の方法、例えばELISAを使用し、個体か
らの血液又は血清サンプル中に、ウイルスに特異的な抗体が検出されることがで
きる場合、個体(individual)は、ウイルスに対して“血清陽性(seropositive)”
である。以前、血清陰性だった個体からの血液又は血清中に、ウイルスに対する
抗体が検出されることができる場合、個体はウイルスに対して“抗体陽転(セロ
コンバート(seroconvert))”したといわれる。
【0041】 ヘルペスウイルスに対し、“被爆される危険(at risk of being exposused)”
にある個体は、ウイルスに遭遇し、ウイルスが個体に感染する(すなわち、ウイ
ルスが細胞に侵入し、複製する)可能性がある個体である。HSV−1の関連に
おいて、HSV−1感染の高い罹患率を仮定すれば、HSV−1に被爆される危
険にある個体は、HSV−1に対して血清陰性である全ての個体である。HSV
−2の関連において、このウイルスに被爆される危険にある個体は、HSV−2
に対して血清陰性であり、かつ1以上の高い危険行為(すなわち、防御の予防法
の使用がないオーラルセックス又は性的関係)にかかわっている個体である。V
ZVに被爆される危険にある個体は、活動的な原発性又は再発性VZV病変を有
する別の個体のすぐ近接に入る個体である。
【0042】 ヘルペスウイルス感染を“抑制すること”は、ウイルス感染のすべての局面、
例えば、ウイルス複製、感染の時間経過、ウイルスの量(力価)、病変、及び/
又は1以上の症状が、短縮され、抑止され、又は(重大さ及び/又は持続期間に
関して)減少されることを示すが、それは、本発明に従って治療されなかった個
体又は個体群におけるウイルス感染の局面と比較した場合に、本発明に従いIS
S含有ポリヌクレオチドで治療された個体又は個体群において、である。ウイル
ス力価(viral titer)における減少は、感染された部位又は個体からのウイルス
の除去を含むが、これに限定されない。ウイルス感染は、当分野で公知のいかな
る方法によっても評価されることができ、それは、ウイルス粒子、ウイルス核酸
、又はウイルス抗原の測定、及びウイルス感染の1以上の症状の検出、並びに抗
ウイルス抗体の検出及び/又は測定を含むが、これに限定されない。抗ウイルス
抗体は、ウイルス感染を検出及び監視するために広く用いられ、通常市販され入
手可能である。 疾病、あるいは疾病又は感染の1以上の症状を“寛解すること”は、本発明に
従ってISSで治療された個体又は個体群において、疾病状態又は感染の、望ま
しくない臨床上の発現の範囲及び/又は時間経過を少なくすることを意味する。
【0043】 本明細書中で使用されるように、ウイルス感染の発生、又はウイルス感染の症
状を“遅延すること”は、本発明の方法を使用しない場合と比較した場合、その
疾病又は症状の発生を、延ばし、遅らせ、緩慢にし、進行を遅らせ、安定化し、
及び/又は延期することを意味する。この遅延は、疾病及び/又は治療される個
体の履歴に依存して、時間の長さは変動しうる。当業者には明らかなように、充
分な又は顕著な遅延は、事実上、予防を包含し、そこにおいては個体は疾病を発
症しない。
【0044】 ウイルス感染の“症状の重大さを減少すること”又は“症状を寛解すること”
は、ISS含有ポリヌクレオチドを投与しない場合と比べ、ウイルス感染の1以
上の症状を軽減すること又は改善を意味する。“重大さを減少すること”はさら
に、症状の持続期間の短縮又は縮小を含む。アルファヘルペスビリナエについて
は、これらの症状は当分野において周知であり、皮膚又は粘膜の病変(例えば、
皮膚、口、又は陰部のヘルペス性びらん)、及びウイルス脱粒(例えば、ウイル
ス排出)を含むが、これに限定されない。
【0045】 “ウイルス感染の持続期間を減少すること”は、ISS含有ポリヌクレオチド
を投与しない場合と比べ、ウイルス感染の時間の長さ(通常、症状によって示さ
れる)が、減少され、又は短縮されることを意味する。
【0046】 ヘルペスウイルスによる“感染の症状を予防すること”は、ウイルスに被爆後
、症状が現れないことを意味する。
【0047】 “再発を減少すること”は、感染された個体又は感染された個体群において、
1以上の再発性ウイルス症状の頻度、重大さ、及び/又は量における減少を表す
。個体群に適用した場合、“再発を減少すること”は、再発性ウイルス症状の頻
度、重大さ、量、及び/又は持続期間の平均又は中央値における減少を意味する
【0048】 “感染された個体”の語は、本明細書中で用いるように、ヘルペスウイルスに
よって感染されている個体を表す。アルファヘルペスビリナエに対し、感染の症
状は、血清陽性(全てのアルファヘルペスビリナエに対して)、口顔の疱疹性病
変(HSV−1に対して)、陰部の疱疹性病変(HSV−2及び場合によりHS
V−1に対して)、水痘疾患、これはまた水痘としても知られる(VZVに対し
て)、並びに当分野で公知のその他の症状を含む。
【0049】 “生物学的サンプル”は、個体から得た、多様なサンプルのタイプを包含し、
さらに診断又は監視評価に用いることができる。この定義は、生物学的起源の血
液及びその他の液体サンプル、固体組織サンプル、例えば生検標本又は培養組織
又はそれらから誘導された細胞、及びそれらの子孫を包含する。この定義は、さ
らにそれらの入手後、どのような方法でも処理されたサンプルを含み、例えば、
試薬による処置、可溶化、又は一定の成分、例えばタンパク質又はポリヌクレオ
チドの濃縮化による。“生物学的サンプル”の語は、臨床のサンプルを包含し、
さらに培養液中の細胞、細胞上清、細胞可溶化液、血清、血漿、生物の体液、及
び組織サンプルを含む。
【0050】 “ウイルス力価(viral titer)”は、当技術分野で周知の用語であり、かつ、
与えられた生物学的サンプル中のウイルスの量を示す。ウイルスの量は、さまざ
まな測定によって表され、この測定は、ウイルス核酸の量;ウイルス粒子の存在
;複製ユニット(replicating unit)(RU);プラーク形成ユニット(PFU)
を含むが、これに限定されない。一般に、液体サンプル、例えば血液及び尿に対
し、ウイルスの量は、単位液体、例えばミリリットル当たりで定められる。固体
サンプル、例えば組織サンプルに対しては、ウイルスの量は、質量単位、例えば
グラム当たりで定められる。ウイルスの量を決定するための方法は、当技術分野
において公知であり、本明細書中に記載される。
【0051】 “個体”は、脊椎動物、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくはヒトである。
哺乳動物は、ヒト、飼育動物、スポーツ動物、げっ歯類、霊長類、及び一定のペ
ットを含むが、これらに限定されない。脊椎動物はまた、鳥類(すなわち、トリ
の個体)及び、はちゅう類(すなわち、はちゅう類の個体)を含むが、これに限
定されない。
【0052】 用語“ISS”は、本明細書中で用いられるように、インビトロ(in vitro)
、インビボ(in vivo)及び/又はエキソビボ(ex vivo)で測定された場合、測
定可能な免疫応答をもたらすポリヌクレオチド配列を表す。測定可能な免疫応答
の例は、抗原特異的抗体産生、サイトカインの分泌、リンパ球集団、例えばNK
細胞、CD4Tリンパ球、CD8Tリンパ球、Bリンパ球、その他同様のも
のの活性化又は増大を含むが、これらに限定されない。
【0053】 好ましくは、このISS配列は、Th1−タイプの応答を優先的に活性化する
。本発明の方法における使用のためのポリヌクレオチドは、少なくとも1つのI
SSを含む。
【0054】 本明細書中で互換性をもって使用されるように、用語“ポリヌクレオチド”及
び“オリゴヌクレオチド”は、一本鎖DNA(ssDNA)、二本鎖DNA(d
sDNA)、一本鎖RNA(ssRNA)、及び二本鎖RNA(dsRNA)、
修飾されたオリゴヌクレオチド及びオリゴヌクレオシド、又はこれらの組み合わ
せ物を含む。ポリヌクレオチドは、直鎖状又は環状に配置されることができ、又
はポリヌクレオチドは、直鎖状及び環状セグメントの両者を含むことができる。
【0055】 “アジュバント”は、免疫原性薬剤、例えば抗原に添加した場合に、その混合
物にさらされた受容宿主において、その薬剤に対する免疫応答を非特異的に亢進
又は増強する物質を表す。
【0056】 物質の“有効量”又は“充分な量”は、臨床結果を含み、有益な又は所望する
結果をもたらすために充分な量である。有効量は1以上の投与で投与されること
ができる。“治療に有効な量”は、有益な臨床結果をもたらす量であり、それは
、ウイルス感染に関連する1以上の症状の軽減、並びに疾病の予防(例えば、感
染の1以上の症状の予防)を含むが、これに限定されない。
【0057】 マイクロキャリア(microcarrier)は、それが、通常の哺乳動物の生理的条件下
で分解可能又は破壊可能である場合、“生分解性”と考えられる。一般に、マイ
クロキャリアは、それが通常のヒト血清中、37℃で72時間のインキュベーシ
ョンの後、分解される(すなわち、その質量及び/又は平均ポリマー長の少なく
とも5%を失う)場合、生分解性と考えられる。反対に、マイクロキャリアは、
それが、通常の哺乳動物の生理的条件下で分解又は破壊されない場合、“非生分
解性”と考えられる。一般に、マイクロキャリアは、それが、通常のヒト血清中
、37℃で72時間のインキュベーションの後、分解されない(すなわち、その
質量及び/又は平均ポリマー長の5%未満しか失わない)場合、非生分解性と考
えられる。
【0058】 用語“免疫賦活性配列−マイクロキャリア複合体”又は“ISS−MC複合体
”は、ISS含有ポリヌクレオチド及びマイクロキャリアの複合体を表す。この
複合体の成分は、共有結合又は非共有結合で連結されることができる。非共有結
合の連結は、いずれかの非共有結合力によって仲介されることができ、それは、
疎水的相互作用、イオン的(静電的)相互作用、水素結合、及び/又はファン・
デル・ワールス引力を含む。疎水的連結の場合、この連結は一般に、ISSと共
有結合で連結された疎水性残基(例えば、コレステロール)を介する。
【0059】 本明細書中で使用されるように、用語“含有する(comprising)”及び、その同
種のものは、それらの包括的な意味において使用される;すなわち、用語“含む
(including)”及びその対応する同種のものと同義である。
【0060】 本明細書中で使用されるように、単数形“一つの(a)”、“一つの(an)”
、及び“その(the)”は、他に指示がないかぎり、複数の参照事項を含む。例
えば、ウイルス感染の“1つの(a)”症状は、1以上の追加の症状を含む。
【0061】 本発明の方法 本発明は、ヘルペスウイルス感染の1以上の症状を予防すること、ヘルペスウ
イルス感染の1以上の症状の、治療、重大さの減少、及び/又は発生の遅延、並
びにヘルペスウイルス感染の1以上の症状の再発の減少のための方法を提供する
が、それは、ヘルペスウイルス抗原を投与することなしに、ISS含有ポリヌク
レオチド(本明細書中“ISS”と互換性あるものとして使用される)を、個体
に投与することによるものである。このヘルペスウイルスは、アルファヘルペス
ビリナエのいずれかであることができ、好ましくは、単純ヘルペスウイルスの1
つである。ヘルペスウイルス抗原を含まないISS含有組成物は、アルファヘル
ペスビリナエに対する被爆の危険にあるか、被爆されたか、感染されたか、及び
/又は感染の1以上の症状を示している個体に投与される。ISSを受容する個
体は、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくはヒトである。本発明に従い、IS
Sの投与と結合して、ヘルペスウイルス抗原がその個体に投与されることはない
(すなわち、ISSの投与の時間、又はだいたいその時間に分離投与で投与され
ない)。いくつかの実施態様において、ウイルス脱粒のレベル(例えば、大きさ
又は量)は、ISSの投与の後、減少される。
【0062】 いくつかの実施態様において、個体は、ウイルスに被爆される危険にある。危
険にある個体の決定は、1以上の因子に基づくが、その因子は疾病発生に関連し
、かつ一般に当業臨床家により公知であり、又は評価されることができる。危険
にある個体は、ISSを受容するための特に適した候補であることができるが、
なぜなら、これらの個体は、感染の症状を発生することに特に発生しやすいと一
般に考えられるからであり、感染は他の合併症にさらに導くこともできる。例え
ば、HSV−1感染の状況において、いずれの非感染の個体も危険にあると考え
られるが、それは、HSV−1感染の広く広がった罹患率に帰因する。HSV−
2感染の状況において、危険にある個体は、不安全な性的活動(例えば、バリア
ータイプの予防法を使用することなく、口−陰部、陰部−陰部接触に従事する)
を行う個体である。危険にある個体のその他の例は、免疫無防備状態にある個体
である。VZVに被爆される危険にある個体は、活性な原発性又は再発性VZV
病変を有する別の個体のすぐ近接に入る個体である。
【0063】 他の実施態様においては、この個体は、ウイルスに被爆されるか、又は被爆さ
れたか、及び/又は感染されるか、又は感染された個体である。ウイルスに対す
る被爆は、感染された個体又は感染された部位との充分な接触によることが、一
般に示される。被爆は、さらに、ウイルス感染と関連した1以上の症状の発生に
よっても、示されることができる。ウイルスによる感染は、上記いずれか、並び
に個体からの生物学的サンプル中のウイルス又は抗ウイルス抗体(すなわち、そ
の個体は血清陽性になる)の検出によって示されることができる。
【0064】 ISS 本発明の方法は、ISSを含むポリヌクレオチド(または、そのようなポリヌ
クレオチドを含む組成物)を投与することを伴う。本発明に従い、免疫調節性の
ポリヌクレオチドは、少なくとも1つのISSを含み、さらに、複数のISSを
含むことができる。このISSは、そのポリヌクレオチド中に隣接されることが
でき、または、ポリヌクレオチド中で、追加のヌクレオチド塩基によって分離さ
れることもできる。それに代わり、複数のISSは、個別のポリヌクレオチドと
してデリバリーされることができる。
【0065】 ISSは、当技術分野において記述され、かつ、免疫応答、例えば、サイトカ
イン分泌、抗体産生、NK細胞活性化、及びT細胞増殖の様々な局面を示す通常
の評価を用いて、容易に同定されることができる。例えば、WO 97/28259; WO 98
/16247; WO 99/11275; Kriegら(1995); Yamamotoら(1992); Ballasら(1996); Kl
inmanら(1997); Satoら(1996); Pisetsky(1996a); Shimadaら(1986) Jpn. J. Ca
ncer Res. 77: 808〜816頁; Cowderyら(1996) J. Immunol. 156: 4570〜4575頁;
Romanら(1997); 及びLipfordら(1997a)を参照されたい。
【0066】 このISSは、6塩基又は塩基対より長い、いかなる長さであることもでき、
さらに、長さが、好ましくは15塩基又は塩基対、さらに好ましくは20塩基又
は塩基対よりも長い、配列5’-シトシン,グアニン-3’を通常含む。当技術分
野において周知であるように、配列5’-シトシン,グアニン-3’のシトシンは
、メチル化されない。ISSは、さらに、配列5’-プリン,プリン,C,G,
ピリミジン,ピリミジン,C,G-3’を含有することができる。ISSは、さ
らに、配列5’-プリン,プリン,C,G,ピリミジン,ピリミジン,C,C-3
’を含むことができる。以下に、ポリヌクレオチド配列中で示されるように、I
SSは、配列5’-T,C,G-3’を含有する(すなわち1以上のこの配列を含
む)ことができる。いくつかの実施態様において、ISSは、配列5’-C,G
,ピリミジン,ピリミジン,C,G-3’(例えば、5’-CGTTCG-3’)
を含むことができる。いくつかの実施態様において、ISSは、配列5’-C,
G,ピリミジン,ピリミジン,C,G,プリン,プリン-3’を含むことができ
る。いくつかの実施態様において、ISSは、配列5’-プリン,プリン,C,
G,ピリミジン,ピリミジン-3’(例えば、5’-AACGTT-3’)を含む
【0067】 いくつかの実施態様において、ISSは、配列5’-プリン,T,C,G,ピ
リミジン,ピリミジン-3’を含むことができる。
【0068】 いくつかの実施態様において、ISS含有ポリヌクレオチドは、(塩基または
塩基対の)次に示す長さのおよそいずれかより小さい:10,000;5,00
0;2500;2000;1500;1250;1000;750;500;3
00;250;200;175;150;125;100;75;50;25;
10。いくつかの実施態様においては、ISS含有ポリヌクレオチドは、(塩基
または塩基対の)次に示す長さのおよそいずれかより大きい:8;10;15;
20;25;30;40;50;60;75;100;125;150;175
;200;250;300;350;400;500;750;1000;20
00;5000;7500;10000;20000;50000。それに代わ
り、ISSは、10,000;5,000;2500;2000;1500;1
250;1000;750;500;300;250;200;175;150
;125;100;75;50;25;または10の上限、及び8;10;15
;20;25;30;40;50;60;75;100;125;150;17
5;200;250;300;350;400;500;750;1000;2
000;5000;7500の独立して選択される下限を有する、いずれかの範
囲の大きさであることができ、ここで、上記下限は、上記上限より小さい。
【0069】 いくつかの実施態様において、ISSは、以下の配列の何れかを含む:
【0070】
【化3】
【0071】 いくつかの実施態様においては、免疫調節性ポリヌクレオチドは、配列5’-
TGACTGTGAACGTTCGAGATGA-3’(配列番号:1)を含む
【0072】 いくつかの実施態様においては、ISSは、以下の配列の何れかを含む:
【0073】
【化4】
【0074】 いくつかの実施態様において、ISSは、以下の配列の何れかを含む:
【0075】
【化5】
【0076】 いくつかの実施態様において、ISSは、以下の配列の何れかを含む:
【0077】
【化6】
【0078】 その他の実施態様において、ISSは、以下の配列の何れかを含む: 5’-TGACCGTGAACGTTCGAGATGA-3’(配列番号:2)
; 5’-TCATCTCGAACGTTCCACAGTCA-3’(配列番号:3
); 5’-TGACTGTGAACGTTCCAGATGA-3’(配列番号:4)
; 5’-TCCATAACGTTCGCCTAACGTTCGTC-3’(配列番
号:5); 5’-TGACTGTGAABGTTCCAGATGA-3’(配列番号:6)
、ここで、Bは、5−ブロモシトシンである; 5’-TGACTGTGAABGTTCGAGATGA-3’(配列番号:7)
、ここで、Bは、5−ブロモシトシンである;及び 5’-TGACTGTGAABGTTBGAGATGA-3’(配列番号:8)
、ここで、Bは、5−ブロモシトシンである。
【0079】 いくつかの実施態様において、免疫調節性ポリヌクレオチドは、配列5’-T
CGTCGAACGTTCGTTAACGTTCG-3’(配列番号:9)を含
む。
【0080】 ISS及び/又はISS含有ポリヌクレオチドは、修飾を含むことができる。
ISSの修飾は、本技術で公知の全てを含み、3’-OHまたは5’-OH基の修
飾、ヌクレオチド塩基の修飾、糖成分の修飾、及びホスフェート基の修飾を含む
がこれに限定されない。そのような修飾の多くが、以下に記述される。
【0081】 ISSは、一本鎖または二本鎖DNA、さらに、一本鎖または二本鎖RNA、
あるいはその他の修飾されたポリヌクレオチドであることができる。ISSは、
1以上のパリンドローム領域(palindromic regions)を含むことも、含まないこ
ともでき、この領域は、上述されたモチーフ中に存在することも、またそのモチ
ーフの他に伸長することもできる。ISSは、追加のフランキング配列(flankin
g sequences)を含むことができ、そのいくつかは本明細書中に記述される。IS
Sは、天然または修飾された非天然の塩基を含むことができ、さらに、修飾され
た、糖、ホスフェート、及び/又は終端を含むことができる。例えば、ホスフェ
ート修飾を含み、メチルホスホネート、ホスホロチオエート(phosphorothioate)
、ホスホルアミデート(phosphoramidate)(架橋又は非架橋)、ホスホトリエス
テル(phosphotriester)、及びホスホロジチオエート(phosphorodithioate)を含
むがこれに限定されず、さらに、いかなる組み合わせにおいて用いられることも
できる。その他の非ホスフェート連結も同様に用いられることができる。好まし
くは、本発明のポリヌクレオチドは、ホスホロチオエートのバックボーンを含む
。糖の修飾は、当分野で公知であり、例えば、2’-アルコキシRNAアナログ
、2’-アミノ-RNAアナログ、及び2’-アルコキシ-又はアミノ-RNA/D
NAキメラ、並びに本明細書中で記述されるその他のものが、同様に作られ、い
ずれかのホスフェート修飾と結合されることができる。塩基修飾の例は、ISS
のシトシンのC−5及び/又はC−6に対する電子吸引性基の追加(例えば、5
−ブロモシトシン、5−クロロシトシン、5−フルオロシトシン、5−ヨードシ
トシン)を含むが、これらに限定されない。
【0082】 ISSは、当分野で周知である技術及び核酸合成装置を使用して合成されるこ
とができ、それらは、酵素的方法、化学的方法、及び、より大きなポリヌクレオ
チド配列の分解を含むがこれらに限定されない。例えば、Ausubelら(1987); 及
びSambrookら(1989)を参照されたい。酵素的に構築された場合、個々のユニット
は、例えばリガーゼ、例えばT4DNAまたはRNAリガーゼで、結合されるこ
とができる。米国特許第5,124,246号。ポリヌクレオチド分解は、ヌクレアーゼ
に対するポリヌクレオチドの曝露を通して達成されることができ、米国特許第4,
650,675号中に例示される。
【0083】 ISSは、さらに通常のポリヌクレオチド単離手順を用いて、単離されること
ができる。そのような手順は、ゲノム又はcDNAライブラリーに対するプロー
ブのハイブリダイゼーション、及びポリメラーゼ連鎖反応による特定天然配列の
合成を含むが、これらに限定されない。
【0084】 環状ISSは、単離され、組換え法で合成され、又は化学的に合成されること
ができる。環状ISSが単離を通じ、又は組換え法を通じて入手される場合、I
SSは、好ましくはプラスミドであるだろう。より小さな環状オリゴヌクレオチ
ドの化学的合成は、文献中に記載されたいずれかの方法を用いて行われることが
できる。例えば、Gaoら(1995) Nucleic Acids Res. 23: 2025〜2029頁;及びWan
gら(1994) Nucleic Acid Res. 22: 2326〜2333頁を参照されたい。
【0085】 ポリヌクレオチド及び修飾されたポリヌクレオチドを作成するための技術は、
当分野で公知である。ホスホルジエステル結合を含む、天然のDNA又はRNA
は、一般に、3’-末端で固体支持体に結合された、伸びつつあるポリヌクレオ
チドの5’-水酸基に、適当なヌクレオシドホスホルアミダイト(phosphoramidit
e)を順次にカップリングし、中間のホスファイトトリエステルのホスフェートト
リエステルへの酸化が続くことにより合成される。一旦、所望のポリヌクレオチ
ド配列が合成されたら、このポリヌクレオチドは、支持体から取り除かれ、ホス
フェートトリエステル基は、ホスフェートジエステルに脱保護され、さらにこの
ヌクレオチド塩基は、アンモニア水又はその他の塩基を用いて脱保護される。例
えば、Beaucage(1993) Protocols for Oligonucleotides and Analogs, Synthes
is and Properties (Agrawal編) Humana Press, Totowa, NJ 中の “Oligodeoxy
ribonucleotide Synthesis”; Warnerら(1984) DNA 3: 401頁、及び米国特許第4
,458,066号を参照されたい。
【0086】 ISSはさらに、ホスフェート修飾ポリヌクレオチドを含むことができる。修
飾されたホスフェート結合又は非ホスフェート結合を含むポリヌクレオチドの合
成は、同様に当技術分野で公知である。概説のため、Matteucci(1997) Oligonuc
leotides as Therapeutic Agents (D.J.Chadwick及びG.Cardew編), John Wiley
and Sons, New York, NY.中の“Oligonucleotide Analogs: an Overview”を参
照されたい。ホスホラス誘導体(又は修飾されたホスフェート基)は、本発明の
ポリヌクレオチド中の糖又は糖アナログ残基に結合されうるが、それは、モノホ
スフェート、ジホスフェート、トリホスフェート、アルキルホスホネート、ホス
ホロチオエート、ホスホロジチオエート、又はその他同様のものであることがで
きる。上記のホスフェートアナログの調製、並びにヌクレオチド、修飾されたヌ
クレオチド、及びポリヌクレオチド中への組み込みは、それ自身、同様に公知で
あり、さらに、詳細に本明細書中で記述する必要はない。Peyrotteら(1996) Nuc
leic Acids Res. 24: 1841〜1848頁; Chaturvediら(1996) Nucleic Acids Res
. 24: 2318〜2323頁;及びSchultzら(1996) Nucleic Acids Res. 24: 2996〜297
3頁。例えば、ホスホロチオエートポリヌクレオチドの合成は、酸化ステップが
、スルフリル化ステップに置換されることを除き、天然のポリヌクレオチドのた
めに上述された合成と類似する(Zon(1993) Protocols for Oligonucleotides a
nd Analogs, Syntesis and Properties(Agrawal編) Humana Press, 165〜190頁
の、“Oligonucleoside Phosphorothioates”)。同じように、その他のホスフ
ェートアナログ、例えばホスホトリエステル(Millerら(1971)JACS 93:6657〜666
5頁)、非架橋ホスホルアミデート(Jagerら(1988) Biochem. 27: 7247〜7246頁)
、N3’からP5’へのホスホルアミデート(Nelsonら(1997)JOC 62:7278〜7287
頁)、及びホスホロジチオエート(米国特許第5,453,496号)の合成がさらに記述
されている。その他の非ホスホラスに基づく修飾されたポリヌクレオチドも同様
に使用される(Stirchakら(1989) Nucleic Acids Res. 17: 6129〜6141頁)。ホス
ホロチオエートバックボーンをもつポリヌクレオチドは、ホスホルジエステルバ
ックボーンをもつものより、さらに免疫原性であることができ、かつ宿主中に注
入後、分解に対して、よりいっそう抵抗性であるらしい。Braunら(1988) J. Imm
unol. 141: 2084〜2089頁;及びLatimerら(1995) Mol. Immunol. 32: 1057〜106
4頁。
【0087】 本発明で用いられるISS含有ポリヌクレオチドは、リボヌクレオチド(唯一
又は主要な糖成分としてリボースを含む)、デオキシリボヌクレオチド(主要な
糖成分としてデオキシリボースを含む)、又は、当技術分野で公知のように、修
飾された糖又は糖アナログが、ISS中に組み込まれることができる。従って、
リボース及びデオキシリボースに加え、この糖残基は、ペントース、デオキシペ
ントース、ヘキソース、デオキシヘキソース、グルコース、アラビノース、キシ
ロース、リキソース、及び糖“アナログ”シクロペンチル基であることができる
。この糖は、ピラノシル又はフラノシル型であることができる。ISS中におい
て、糖残基は、好ましくは、リボース、デオキシリボース、アラビノース、又は
2’-O-アルキルリボースのフラノシドであり、さらに糖は、α又はβアノマー
配置のいずれかで、それぞれのヘテロ環状塩基に結合されることができる。糖の
修飾は、2’-アルコキシ-RNAアナログ、2’-アミノ-RNAアナログ、及び
2’-アルコキシ-又はアミノ-RNA/DNAキメラを含むが、これらに限定さ
れない。これらの糖又は糖アナログ、並びに、そのような糖又はアナログがヘテ
ロ環状塩基(核酸塩基)に結合される、個々の“ヌクレオシド”自体は、公知で
あり、かつ、そのような調製が、いずれかの具体例に関連しうるという程度を除
き、本明細書中に記述される必要はない。ISSの製造において、糖の修飾も同
様に行われ、かつ何れかのホスフェート修飾と結合されることができる。
【0088】 ISS中に組み込まれる、ヘテロ環状塩基、又は核酸塩基は、天然の主要なプ
リン及びピリミジン塩基(すなわち、上述したように、ウラシル又はチミン、シ
トシン、アデニン、及びグアニン)、並びに、その主要塩基の天然及び合成的な
修飾物であることができる。
【0089】 当業者は、様々なヘテロ環状塩基及び様々な糖残基(及び糖アナログ)を含む
数多くの“合成”非天然ヌクレオシドが、当技術分野において入手可能であるこ
と、並びに本発明のその他の基準が満足される限り、ISSが、天然の核酸の主
要な5つの塩基成分以外の1又はいくつかのヘテロ環状塩基を含むことができる
ことを認めるであろう。しかしながら、好ましくは、ISS中のヘテロ環状塩基
は、ウラシル−5−イル、シトシン−5−イル、アデニン−7−イル、アデニン
−8−イル、グアニン−7−イル、グアニン−8−イル、4−アミノピロール[
2.3−d]ピリミジン−5−イル、2−アミノ−4−オキソピロール[2,3
−d]ピリミジン−5−イル、2−アミノ−4−オキソピロール[2.3−d]
ピリミジン−3−イル基を含むが、これらに限定されず、ここで、プリンはIS
Sの糖残基に9位で、ピリミジンは1位で、ピローロピリミジンは7位で、そし
てピラゾロピリミジンは1位で結合される。
【0090】 ISSは、例えば、一般に認められた国際出願WO99/62923中に記述
されているように、少なくとも1つの修飾塩基を含むことができる。本明細書中
で使用されるように、用語“修飾された塩基(modified base)”は、“塩基アナ
ログ”と同義であり、例えば“修飾されたシトシン”は、“シトシンアナログ”
と同義である。同様に、“修飾された(modified)”ヌクレオシド又はヌクレオチ
ドは、本明細書において、ヌクレオシド又はヌクレオチド“アナログ”と同義で
あると定義される。塩基修飾の例は、ISSのシトシンのC−5及び/又はC−
6への電子吸引性基の追加を含むが、これに限定されない。好ましくは、この電
子吸引性基はハロゲンである。そのような修飾されたシトシンは、アザシトシン
、5−ブロモシトシン、ブロモウラシル、5−クロロシトシン、塩素化シトシン
、シクロシトシン、シトシンアラビノシド、5−フルオロシトシン、フルオロピ
リミジン、フルオロウラシル、5,6−ジヒドロシトシン、5−ヨードシトシン
、ヒドロキシウレア、ヨードウラシル、5−ニトロシトシン、ウラシル、及びい
ずれかのその他のピリミジンアナログ又は修飾されたピリミジンを含むことがで
きるが、これらに限定されない。
【0091】 塩基修飾されたヌクレオシドの製造、及びその塩基修飾されたヌクレオシドを
前駆体として用いる、修飾されたポリヌクレオチドの合成は、例えば、米国特許
第4,910,300号、同4,948,882号、及び同5,093,232
号中に記載されている。これらの塩基修飾されたポリヌクレオシドは、それらが
ポリヌクレオチドの末端又は内部位置のどちらかの中に、化学合成によって結合
されることができるようにデザインされている。そのような塩基修飾されたヌク
レオシドは、ポリヌクレオチドの末端又は内部位置のいずれかに存在し、ペプチ
ド又はその他の抗原の結合のための部位として働くことができる。糖残基におい
て修飾されたヌクレオシドは、同様に記述されており(例えば、米国特許第4,
849,513号、同5,015,733号、同5,118,800号、同5,
118,802号を含むが、これらに限定されない)、かつ、同様に用いられる
ことができる。
【0092】 本発明の方法で用いられるISSは、ISS−マイクロキャリアー複合体とし
て製造されることができる。ISS−マイクロキャリアー複合体は、マイクロキ
ャリアー(MC)に結合されたISS含有ポリヌクレオチドを含む。ISS−M
C複合体は、マイクロキャリアーの表面に結合され(すなわち、ISSは、MC
に被包されない)、マイクロキャリアー内に吸着され(例えば、PLGAビーズ
に吸着された)、又はMC中に被包された(例えば、リポソーム内に取り込まれ
た)ISSを含む。
【0093】 微小粒子(SEPHAROSE(商標)ビーズ)に結合されたISS含有オリゴヌクレ
オチドは、インビトロで免疫賦活性活性を有することが、以前示されている(Li
angら、(1996), J. Clin. Invest. 98: 1119〜1129頁)。しかしながら、最近の
結果は、金、ラテックス、及び磁性を有する粒子に結合されたISS含有オリゴ
ヌクレオチドは、7TD1細胞の増殖を刺激することにおいて活性ではないこと
を示すが、この細胞は、ISS含有オリゴヌクレオチドに応答して増殖する(Ma
nzelら、(1999), Antisense Nucl. Acid Drug Dev. 9: 459〜464頁)。
【0094】 マイクロキャリアーは、純水中に不溶であり、かつ、大きさで約50〜60μ
m未満であり、好ましくは大きさで約10μm未満であり、さらに好ましくは1
0nm〜約10μm、25nm〜約5μm、50nm〜約4.5μm、又は1.
0μm〜約2.0μmの大きさである。マイクロキャリアーは、いかなる形状、
例えば球状、楕円状、棒状、及びその他同様の形状であることができるが、球状
マイクロキャリアーが、通常好ましい。好ましいマイクロキャリアーは、約50
nm、200nm、1μm、1.2μm、1.4μm、1.5μm、1.6μm
、1.8μm、2.0μm、2.5μm、又は4.5μmの大きさを有する。マ
イクロキャリアーの“大きさ(サイズ(size))”は、一般に、製造者によって提示
された、その粒子の“デザインサイズ”又は意図されたサイズである。大きさは
、直接測定された寸法、例えば平均又は最大直径であることができ、あるいは非
直接的評価、例えば濾過スクリーニング評価によって決定されることができる。
マイクロキャリアーサイズの直接測定は、典型的には、顕微鏡、一般的には、光
学顕微鏡又は走査電子顕微鏡(SEM)によって、公知の大きさの粒子と比較し
て、又はマイクロメーターを参照して行われる。大きさのわずかな変化が、製造
プロセスの間に生じるので、測定が、そのマイクロキャリアーが表明された測定
値の±約5〜10%であることを示す場合、マイクロキャリアーは表明された大
きさであると考えられる。大きさの特性は、さらに動的光散乱によって決定され
ることもできる。それに代わり、マイクロキャリアーサイズは、濾過スクリーニ
ング評価によって決定されることもできる。粒子の少なくとも97%が、表明さ
れた大きさの“スクリーンタイプ”フィルター(すなわち、その中に粒子を保持
する“デプスフィルター”が、フィルター内に収容するのと対照的に、粒子をそ
の中に保持するフィルターがフィルター、例えば、ポリカーボネート又はポリエ
ーテルスルホンフィルターの表面にある)を通過する場合、マイクロキャリアー
は、表明された大きさ未満である。表明された大きさのスクリーンタイプフィル
ターによって、少なくとも約97%のマイクロキャリアー粒子が保持される場合
、マイクロキャリアーは、表明された大きさより大きい。したがって、大きさで
約10μm〜約10nmの、少なくとも97%のマイクロキャリアーが、10μ
m細孔スクリーンフィルターを通過し、かつ、10nmスクリーンフィルターに
よって保持される。
【0095】 上記の議論が示すように、マイクロキャリアーに対する大きさ又は大きさの範
囲への言及は、暗黙のうちに、表明された大きさ及び/又は大きさの範囲の近似
した変化、及び近似値を含む。このことは、大きさ及び/又は大きさの範囲に言
及するときの、用語“約”の使用によって示され、さらに、“約”に言及するこ
とない、大きさ又は大きさの範囲への言及は、その大きさ及び/又は大きさの範
囲が正確であることを意味しない。
【0096】 マイクロキャリアーは固相(例えば、ポリスチレンビーズ)又は液相(例えば
、リポソーム、ミセル、又は油及び水のエマルジョン中の油滴)であることがで
きる。液相マイクロキャリアーは、リポソーム、ミセル、油滴、及び他の脂質又
は油をベースとした粒子を含む。1つの好ましい液相マイクロキャリアーは、水
中油型エマルジョンの中の油滴である。好ましくは、マイクロキャリアーとして
用いられた水中油型エマルジョンは、生体適合性置換基、例えばスクアレンを含
む。液相マイクロキャリアーは、通常、非生分解性と考えられるが、生分解性液
相マイクロキャリアーであることができ、このマイクロキャリアーは液体マイク
ロキャリアー配合物中への1以上の生分解性ポリマーの混入によって製造される
ことができる。1つの好ましい実施態様において、このマイクロキャリアーは、
水性pH緩衝液中でのスクアレン、ソルビタントリオレエート、TWEEN80
(商標)の乳化によって製造された水中油型エマルジョン中の油滴である。IS
S−マイクロキャリアー複合体中での使用のための固相マイクロキャリアーは、
生分解性材料又は非生分解性材料から作られることができ、さらに、アガロース
又は修飾されたアガロースマイクロキャリアーを含むか、又は除外することがで
きる。有用な固相生分解性マイクロキャリアーは、以下を含むがこれらに限定さ
れない:生分解性ポリエステル、例えば、ポリ(乳酸)、ポリ(グリコール酸)
、及びそれらの共重合体(ブロック共重合体を含む)、並びにポリ(乳酸)及び
ポリ(エチレングリコール)のブロック共重合体;ポリオルソエステル、例えば
、3,9−ジエチリデン−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウ
ンデカン(DETOSU)に基づくポリマー;ポリ無水物、例えば、セバシン酸
、p−(カルボキシフェノキシ)プロパン、又はp−(カルボキシフェノキシ)
ヘキサンに基づくポリ(無水物)ポリマー;ポリ無水物イミド、例えば、アミノ
酸、例えばグリシン又はアラニンを組み込んだセバシン酸−誘導体モノマー(す
なわち、アミノ末端窒素を通じてのイミド結合によってセバシン酸に結合された
)に基づくポリ無水物ポリマー;ポリ無水物エステル;ポリホスファゼン、特に
、加水分解に敏感なエステル基を含むポリ(ホスファゼン)で、このエステル基
が、カルボン酸基の生成を通じて、ポリマーバックボーンの分解を触媒すること
ができる(Schachtら、(1996) Biotechnol. Bioeng. 1996: 102頁);及び、ポ
リアミド、例えば(乳酸−リジン)コポリマー。マイクロキャリアー製造のため
に適した多様な非生分解性材料が同様に知られており、それは、ポリスチレン、
ポリエチレン、ラテックス、金、及び強磁性又は常磁性材料を含むが、これらに
限定されない。固相マイクロキャリアーは、ISSへの結合に使用するための1
以上の残基を結合するために、共有結合的に修飾されることができるが、例えば
、アミン反応性の架橋剤を用いる、共有結合のためのアミノ基の追加による。
【0097】 ISS−マイクロキャリアー複合体は、共有結合的に、又は非共有結合的に連
結されることができる。共有結合的に連結されたISS−MC複合体は、直接結
合されるか、又は1以上の原子の架橋残基(典型的には、架橋試薬の残基)によ
って結合されることができる。ISSは、MCへの結合を、許すか又は増大させ
るために修飾されることができるが(例えば、共有結合するためのフリーのスル
フヒドリル基の取り込み、又は疎水性結合のための、疎水性基、例えば、脂質、
ステロイド、ステロール例えばコレステロール、及びテルペンの追加による)、
とはいえ、非修飾のISSは、静電的相互作用によるか、又は塩基対生成による
(例えば、マイクロキャリアーに結合された相補的なオリゴヌクレオチドを伴う
ISSの少なくとも1部分と塩基対生成することによって)非共有結合性ISS
−MC複合体形成のために用いられることができる。ISS含有ポリヌクレオチ
ドは、固相マイクロキャリアー又はその他の化学基に連結され、当技術分野で公
知の一般的な技術を用いて、ISS−MC複合体形成を容易にすることができ、
その技術は、例えば、利用可能なヘテロ二官能性架橋剤の使用(例えば、アミン
修飾されたマイクロキャリアー及びフリーのスルフヒドリルを含むように修飾さ
れたISSを共有結合的に連結するための、スクシンイミジル4−(N−マレイ
ミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート又はそのスルホ誘導体)、
又は、疎水性マイクロキャリアー、例えば水中油型エマルジョン中の油滴への結
合を容易にするための、コレステロールのような化合物の添加(例えば、Godard
ら(1995) Eur. J. Biochem. 232: 404〜410頁の方法による)である。それに代
わり、当技術分野において公知であるように、修飾されたヌクレオシド又はヌク
レオチドは、ISSの末端、又は内部の位置に取り込まれることができる。これ
らは、ブロックされた官能基を含むことができ、この官能基は、脱ブロックされ
た場合、様々な官能基と反応性であり、その官能基はマイクロキャリアー又は、
マイクロキャリアーへの結合を容易にすることができる残基上に存在するか、又
は結びつけられることができる。非共有結合的に連結されたISS−MC複合体
の一定の実施例は、結合対(例えば、抗体及びその同族の抗原、あるいはビオチ
ン、及びストレプトアビジン又はアビジン)を利用するが、ここで結合対の1つ
のメンバーは、ISSに結合され、かつマイクロキャリアーは結合対の他方のメ
ンバーで誘導体化される(例えば、ビオチン化ISS及びストレプトアビジン−
誘導体化マイクロキャリアーは、結合され、非共有結合的に連結されたISS−
MC複合体を形成することができる)。
【0098】 静電的結合によって結合された非共有結合的ISS−MC複合体は、典型的に
は、そのポリヌクレオチドバックボーンの高い負電荷を利用する。従って、非共
有結合的に結合されたISS−MC複合体に使用するためのマイクロキャリアー
は、生理的pH(例えば、約pH6.8〜7.4)で、通常、正に荷電される(
例えば、カチオン性)。このマイクロキャリアーは、本質的に正の電荷を有する
ことができるが、通常は正電荷を有しない化合物から作られたマイクロキャリア
ーは、正に荷電(例えば、カチオン性)されるようになるために、誘導体化され
、さもなければ修飾されることができる。例えば、マイクロキャリアーを作るた
めに用いられたポリマーは、誘導体化され、正に荷電された基、例えば一級アミ
ンを追加されることができる。それに代わり、正に荷電された化合物が、製造の
間に、マイクロキャリアーの配合物中に取り込まれることができる(例えば、正
に荷電された界面活性剤が、ポリ(乳酸)/ポリ(グリコール酸)共重合体の製
造の間に用いられることができ、得られるマイクロキャリアー粒子上に正の電荷
を付与する)。
【0099】 固相微小球は、当業者に公知の技術を使用して、製造される。例えば、それら
は、エマルジョン−溶媒抽出/留去技術によって製造されることができる。一般
に、この技術においては、生分解性ポリマー、例えば、ポリ無水物、ポリ(アル
キル−α−シアノアクリレート)、及びポリ(α−ヒドロキシエステル)、例え
ば、ポリ(乳酸)、ポリ(グリコール酸)、(D,L−乳酸−グリコール酸)共
重合体、及びポリ(カプロラクトン)は、適当な有機溶媒、例えば塩化メチレン
中に溶解され、エマルジョンの分散相(DP)を構成する。DPは、過剰体積の
水性連続相(CP)中へ、高速ホモジナイズ化によってエマルジョン化されるが
、CPは溶解された界面活性剤、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、又
はポリビニルピロリドン(PVP)を含む。CP中の界面活性剤は、分離し、か
つ適当な大きさにされたエマルジョン小滴の形成を確実にするためである。有機
溶媒は次に、CP中に抽出され、さらに系の温度を上昇することによって、続い
て留去される。固体微小粒子は、次に遠心分離又は濾過によって分離され、さら
に、4℃で貯蔵される前に、例えば、凍結乾燥又は真空の適用によって乾燥され
る。
【0100】 通常、カチオン性微小粒子を製造するために、カチオン性脂質又はポリマー、
例えば、1,2−ジオレイル−1,2,3−トリメチルアンモニオプロパン(D
OTAP)、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTAB)、又はポリ
リジンが、DP又はCPのいずれかに、これらの相中でのそれらの溶解度に従っ
て添加される。
【0101】 物理化学的な特性、例えば平均サイズ、サイズ分布、及び乾燥された微小粒子
の表面電荷が決定されることができる。サイズ特性は、例えば、動的光散乱技術
によって決定され、さらに表面電荷は、ゼータ・ポテンシャルを測定することに
よって決定された。
【0102】 一般に、ISS含有ポリヌクレオチドは、カチオン性微小粒子上に吸着される
ことができるが、それは、4℃での、ISS及びこの粒子の、夜通しの水性イン
キュベーションによる。微小粒子は、ISS結合の前及び後の、サイズ及び表面
電荷について特徴づけられる。選択されたバッチは、次に本明細書中に記述した
ように、活性について評価されることができる。
【0103】 投与 ISS含有ポリヌクレオチドは、ヘルペスウイルスに対する被爆前、間、及び
/又は後に投与されることができる。ISSポリヌクレオチドも同様に、ヘルペ
スウイルスによる被爆前、間、及び/又は後に投与されることができる。ISS
ポリヌクレオチドは同様に、ヘルペスウイルス感染の症状の発症前又は後に投与
されることができる。従って、ISS含有ポリヌクレオチドの投与は、ウイルス
による被爆、感染、及び/又は症状の発症に関して、様々な時期に行われること
ができる。さらに、1以上の投与をすることができる。ISS含有ポリヌクレオ
チドが複数の機会に投与される場合、ISSは、臨床家によって選択されるいず
れかのスケジュール、例えば、毎日、2日ごと、3日ごと、4日ごと、5日ごと
、6日ごと、1週ごと、2週ごと、1月ごと、又はとても長い間隔(これらは治
療の経過の間、同じに留まっていても、留まっていなくてもよい)で投与される
ことができる。複数部分からなる投与が与えられる場合、ISS含有ポリヌクレ
オチドは、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はより多くの分離された
投与で与えられることができる。
【0104】 ISS含有ポリヌクレオチドがウイルスに対する被爆の危険にある個体に投与
される場合(すなわち、感染前)、ISS含有ポリヌクレオチドは、好ましくは
、ウイルスに対する被爆の前約14日より短い日数に、好ましくは、ウイルスに
対する被爆の前約10日より短い日数に、さらに好ましくは、ウイルスに対する
被爆の前約7日より短い日数に、なおさらに好ましくは、ウイルスに対する被爆
の前約5日より短い日数に投与される。いくつかの実施態様においては、ISS
含有ポリヌクレオチドは、ウイルスに対する被爆の前約3日に投与される。
【0105】 さらなる実施態様において、ISS含有ポリヌクレオチドは、ヘルペスウイル
スに対する被爆後、しかし、症状の発現前に投与される。この実施態様は、HS
V−2及びVZVとの関係で、特に関連がある。好ましくは、ISS含有ポリヌ
クレオチドは、被爆後約3日より少ない日数、さらに好ましくは被爆後、約1日
より少なく、12時間、6時間、又は2時間に投与されるが、それは被爆の時が
わかっているか又は推測される場合である。
【0106】 別の実施態様において、ISS含有ポリヌクレオチドは、ヘルペスウイルス感
染の少なくとも1つの症状の発現後に投与される。好ましくは、ISS含有ポリ
ヌクレオチドは、ヘルペスウイルス感染の症状の発現に続く、約28、21、1
4、7、5、又は3日以内に投与される。しかしながら、症状を示している、い
くつかの感染された個体は、別の療法での1以上の治療の過程を既に受けている
であろう。そのような個体、又はそれらの症状の意味を認識することに失敗した
個体においては、このISS含有ポリペプチドは、感染に続くいずれかの時点で
投与されることができる。
【0107】 加えて、ISS含有ポリヌクレオチドを使用する治療は、さらに、その他の治
療と結合して、又は‘最初の道筋’の治療の失敗の後に使用された‘第2の道筋
’の治療として用いられることができる。
【0108】 ISSポリヌクレオチドは、当技術分野において公知の全ての形態、例えば、
乾燥粉末、半固体、又は液体配合物中に配合されることができる。非経口投与の
ためには、ISSポリヌクレオチドは、好ましくは、液体配合物で投与されるが
、固体又は半個体配合物も同様に許容可能であり、特にISSポリヌクレオチド
が、徐放性製剤の形態で配合される場合である。ISSポリヌクレオチドは、局
所投与のためには、液体又は乾燥粉末形態中に通常配合されるが、半固体配合物
も有用でありえる。
【0109】 ISSポリヌクレオチド配合物は、追加の成分、例えば塩類、緩衝剤、増量剤
(bulking agents)、浸透圧調整剤(osmolytes)、抗酸化剤、洗浄剤(detergents
)、界面活性剤、及び、当技術分野で公知である、その他の医薬として許容可能
な賦形剤を含むことができる。通常、液体ISSポリヌクレオチド配合物は、注
入のためのUSP水中に作られ、無菌、等張性であり、かつ生理学的に許容可能
なpH、例えば約pH6.8〜7.5にpH緩衝される。
【0110】 ISS含有ポリヌクレオチドは、デリバリー媒体、例えばリポソーム、油/水
エマルジョン、又は除放性製剤配合物中に配合されることができる。そのような
形態中へのポリヌクレオチドの配合法は、当技術分野において周知である。
【0111】 ISS含有ポリヌクレオチド配合物は、さらに免疫調節性薬剤、例えばアジュ
バント及び免疫賦活性サイトカインを含むか、又は排除することができ、これら
は当技術分野で周知である。
【0112】 適当な投与量の範囲又は有効な量は、症状の所望される軽減、及び/又はウイ
ルス感染の抑制を提供することができる量であり、かつ多くの因子に依存し、こ
の因子は、具体的なヘルペスウイルス、ポリヌクレオチドのISS配列、ポリヌ
クレオチドの分子量、及び投与の経路に依存する。投与量は、通常、当技術分野
で公知の多くのパラメーター、例えば、症状の重大さ、患者の履歴、及びその他
同様のものに従い、医師又はその他の健康管理専門家によって選択される。一般
に、約20塩基のISS含有ポリヌクレオチドに対して、投与量範囲は、例えば
、約0.1、0.25、0.5、1、2、5、10、20,30、40、50、
60、80、100、200、300、400、又は500μg/kgのような
独立に選択される下限から、約60、80,100、200、300、400、
500、750、1000、1500、2000、3000、4000、500
0、6000、7000、8000、9000、又は10,000μg/kgの
、前記最低限度より大きな、独立に選択される上限までから選択されることがで
きる。例えば、投与量は概略以下のいずれかであることができる:0.1〜10
0μg/kg、0.1〜50μg/kg、0.1〜25μg/kg、0.1〜1
0μg/kg、1〜500μg/kg、100〜400μg/kg、200〜3
00μg/kg、1〜100μg/kg、100〜200μg/kg、300〜
400μg/kg、400〜500μg/kg、500〜1000μg/kg、
500〜5000μg/kg、又は500〜10,000μg/kg。一般に、
非経口経路の投与は、感染された組織へのいっそう直接的な適用に比べて、IS
Sのいっそう多い投与量を必要とするが、増加した長さのISS含有ポリヌクレ
オチドでも同様である。
【0113】 ISSを含有するポリヌクレオチドは、全身への(例えば、非経口の)、又は
特定場所への(例えば、局所的な)投与によって、投与されることができる。
【0114】 1つの実施態様において、ISS含有ポリヌクレオチドは、局所的に投与され
る。局所的投与は、感染の部位(例えば、HSV−2の場合は陰部領域)である
ことができ、それは症状の部位(例えば、疱疹性病巣)であることができ、又は
、それはヘルペスウイルスに対し被爆可能な部位(例えば、陰部領域)であるこ
とができる。
【0115】 別の実施態様において、ISS含有ポリヌクレオチドは、病変部分中に局所的
に注入される。病巣内注入は、感染部位であることもでき(例えば、HSV−2
の場合の陰部領域)、又は症状の部位であることもできる(例えば、疱疹性病巣
)。
【0116】 その他の実施態様において、ISS含有ポリヌクレオチドは、非経口で投与さ
れる。非経口経路の投与は、経皮の、粘膜経由の、鼻咽頭への、肺への、及び直
接の注入を含むが、これらに限定されない。注入による非経口投与は、いずれか
の非経口注入経路によるものであることができ、それは、静脈内(IV)、腹腔
内(IP)、筋肉内(IM)、皮下(SC)、皮内(ID)経路を含むが、これ
らに限定されない。経皮及び粘膜経由の投与は、例えば、担体(例えば、ジメチ
ルスルホキシド、DMSO)の埋め込み、電気的な衝撃(例えば、イオン注入)
の適用、又はこれらの組み合わせ法によって達成されることができる。経皮投与
のために、様々な装置が利用でき、これらは本発明に従って使用されうる。
【0117】 鼻咽頭、及び肺経路の投与は、鼻腔内、吸入、経気管支性、及び経肺胞性経路
を含むが、これらに限定されない。ISS含有ポリヌクレオチドは、したがって
、アエロゾル、微粒子化された液体又は粉末の吸入によって投与されることがで
きる。ISS含有組成物の吸入による投与のために適した装置は、噴霧器、アト
マイザ(atomizers)、気化器、及び計量された投与量の吸入器を含むが、これら
に限定されない。ISS含有ポリヌクレオチドを含む配合物で満たされたか、又
はそれを含む貯蔵器を用いる、噴霧器、アトマイザ、気化器、及び計量された投
与量の吸入器は、ISS含有ポリヌクレオチドの吸入デリバリーでの使用のため
に適した様々な装置の中のものである。呼吸器粘膜へデリバリーするその他の方
法は、液体配合物のデリバリーを含み、例えば、点鼻薬による。
【0118】 IV、IP、IM、及びID投与は、大量瞬時投与(ボーラス)又は注入投与
によることができる。SC投与に対しては、投与はボーラス、注入によるか、又
は埋め込み可能な装置、例えば埋め込み可能なミニポンプ(例えば、浸透圧又は
機械式ミニポンプ)又は徐放性植込錠(slow release implant)によることができ
る。ISSポリヌクレオチドはさらに、IV、IP、IM、ID、又はSC投与
に対して適用された徐放性配合物中にデリバリーされることができる。吸入によ
る投与は、好ましくは、分離された投与量で達成される(例えば、計量された投
与量の吸引器による)が、注入に類似したデリバリーは、噴霧器の使用を通じて
達成されることができる。経皮及び粘膜経由経路による投与は、連続的又は拍動
性であることができる。
【0119】 評価 いくつかの実施態様において、ISS含有ポリヌクレオチドの投与は、ヘルペ
スウイルス感染の1以上の症状の、予防、緩和、及び/又は改善をもたらす。予
防、緩和、又は改善の正確な形態は、具体的なヘルペスウイルス次第であろうが
、(全てのアルファヘルペスビリナエに対する)疱疹性病変の大きさ及び/又は
持続時間の減少、(VZVに対する)水痘の症状の減少、又は(全てのアルファ
ヘルペスビリナエに対する)再発性の疱疹性病変の頻度又は数の減少を含む。い
くつかの実施態様において、ISS含有ポリヌクレオチドの投与は、ウイルス力
価の減少(これは、ウイルス感染の抑制を示す)をもたらす。その他の実施態様
においては、ウイルス脱粒(例えば、ウイルス排出)が減少される。いくつかの
実施態様においては、ウイルス脱粒のレベル(例えば、強度又は量)が減少され
る。ウイルス脱粒は、原発性、初期、又は再発性感染の時に症状とともに、又は
症状なしに起こることができ、さらに、例えばウイルス又はウイルス核酸の存在
に対する、感染が疑われる部分から掻爬した組織の検査によって、検出されるこ
とができる。その他の実施態様においては、ウイルス感染が抑制されるが、これ
は、多くのパラメーターのいずれか1以上によって示されることができ、パラメ
ーターは1以上の症状の広がり、及びウイルス力価を含むが、これらに限定され
ない。その他の実施態様においては、通常、感染に関連する1以上の症状の発現
によって示される再発が、減少される。
【0120】 感染の症状は、その個体又は臨床家により、ISS含有ポリヌクレオチドの投
与の前及び後に評価されることができる。当業者に明らかであるであろうように
、その症状は、具体的なヘルペスウイルス、及び症状の部位によって変化するだ
ろう。単純ヘルペスウイルス感染の症状は、当技術分野で周知であるが、疱疹性
の病変、ウイルス脱粒、及び、いくつかの場合は、神経毒性を含む。VZV感染
の症状は、皮膚の、及び粘膜の水痘病変、及び発熱、さらに再発においては、皮
膚の病変、及び神経障害、特に知覚神経の神経障害を含む。
【0121】 ウイルス力価は、当技術分野の標準の方法を用い、生物学的サンプルにおいて
評価されることができる。ウイルス核酸のレベルは、そのサンプルから核酸を単
離すること、及び、プローブとしてウイルスポリヌクレオチド配列を用いるブロ
ット分析、又はPCR分析によって評価されることができる。別の方法は、ウイ
ルス特異的プローブとのイン・サイチュー・ハイブリダイゼーション(in situ h
ybridization)を行うことである。その他の評価は、生物学的測定、例えば、プ
ラーク形成単位(PFU)、又はウイルス誘起された細胞変性効果(CPE)、
例えば合胞体の形成の定量化を含む。ウイルス粒子の広がり又は量は、何れかの
感染された部分、例えば感染された組織又は粘膜の分泌物から測定されることが
できる。サンプルが液体である場合、ウイルス力価は、単位体積当たりのウイル
ス又はウイルス粒子の数又は量(例えば、感染性の粒子、プラーク形成単位、感
染性投与量、又は中央値の組織培養感染性投与量(TCID50))の、いくつ
かの指標で計算される。固体サンプル、例えば組織サンプルにおいては、ウイル
ス力価は、単位質量当たりのウイルス粒子で計算される。減少は、ウイルス力価
を、初期の時点で測定されたウイルス力価と比較すること、及び/又は治療され
ていない感染を表す(例えば、動物又は臨床学的研究に基づいて)概算された力
価と比較することによって示される。
【0122】 本発明のキット 本発明は、本発明の方法を実施するためのキットを提供する。従って、多様な
キットが提供される。このキットは、以下のいずれか1以上に用いられることが
できる(そして、したがって、以下の使用のいずれか1以上のための説明書を含
むことができる):アルファヘルペスビリナエに感染された個体におけるアルフ
ァヘルペスビリナエ感染を治療すること;ウイルス脱粒を減少すること(アルフ
ァヘルペスビリナエの伝染の可能性及び/又は危険を減少することを含む);ア
ルファヘルペスビリナエに感染される危険にある個体におけるアルファヘルペス
ビリナエ感染を予防すること;アルファヘルペスビリナエに被爆された個体にお
けるアルファヘルペスビリナエ感染を予防すること;アルファヘルペスビリナエ
に被爆される危険にある個体におけるアルファヘルペスビリナエ感染の1以上の
症状を予防すること;アルファヘルペスビリナエに被爆された個体におけるアル
ファヘルペスビリナエ感染の1以上の症状を予防すること;アルファヘルペスビ
リナエに感染された個体におけるアルファヘルペスビリナエ感染の1以上の症状
の重大さを減少すること;アルファヘルペスビリナエに感染された個体における
アルファヘルペスビリナエ感染の1以上の症状の再発を減少すること;アルファ
ヘルペスビリナエに感染されたか、又は感染される危険にある個体におけるアル
ファヘルペスビリナエ感染を抑制すること;アルファヘルペスビリナエに感染さ
れたか又は感染される危険にある個体におけるアルファヘルペスビリナエ感染及
び/又はアルファヘルペスビリナエ感染の症状の発生を遅延すること;アルファ
ヘルペスビリナエに感染されたか又は感染される危険にある個体におけるアルフ
ァヘルペスビリナエ感染の持続期間を減少すること。当技術分野で理解されるよ
うに、これらの使用のいずれか1以上は、アルファヘルペスビリナエ感染を治療
又は予防することに向けられた説明書の中に含まれるであろう。
【0123】 本発明のキットは、ISS含有ポリヌクレオチドを含む1以上の容器、及び説
明書のセットを含み、説明書のセットは、通常、文書の説明書であるが、説明書
を含む電子的貯蔵媒体(例えば、磁気ディスク又は光学ディスク)も同様に許容
でき、説明書は所望される治療のための、ISS含有ポリヌクレオチドの使用及
び投与量に関する(例えば、アルファヘルペスビリナエに被爆される危険にある
個体におけるアルファヘルペスビリナエ感染の1以上の症状を予防すること、ア
ルファヘルペスビリナエに被爆された個体におけるアルファヘルペスビリナエ感
染の1以上の症状を予防すること、アルファヘルペスビリナエに感染された個体
におけるアルファヘルペスビリナエ感染の1以上の症状の重大さを減少すること
、及び/又はアルファヘルペスビリナエに感染された個体におけるアルファヘル
ペスビリナエ感染の1以上の症状の再発を減少すること)。このキットとともに
含まれる説明書は、通常、意図される治療のための、投与量、投与スケジュール
、及び投与経路に関する情報を含む。ISSの容器は、単位投与量、バルクパッ
ケージ(bulk packages)(例えば、複数投与量包装)、又は副次的単位(サブユ
ニット)投与量であることができる。
【0124】 本発明のキットは、このキットが治療するために使用されることが意図される
アルファヘルペスビリナエからのウイルス抗原を含む、いかなる包装又は容器も
含まない。したがって、ISS含有ポリヌクレオチドを含む容器、及びこのキッ
ト中のいかなる他の容器も、アルファヘルペスビリナエ・ウイルス抗原を含まな
い。
【0125】 このキットのISS成分は、何れかの使いやすく、適当な包装中に包装される
ことができる。例えば、ISSが凍結乾燥された配合物である場合、弾性体のス
トッパーを有するアンプルが通常使用されるが、それにより、この薬は、弾性体
のストッパーを通して液体を注入することにより、容易に元に戻すことができる
。非弾性体で、除去可能な仕切(例えば、シールされたガラス)、又は弾性体の
ストッパーを有するアンプルは、ISSの注入可能な形態のために、最も便利に
使用される。さらに、このキットがISS含有ポリヌクレオチドの液体配合物と
ともに供給される場合、充填済みシリンジが用いられることができる。このキッ
トは、適当な包装中に、局所的配合物のための軟膏中のISSを含むことができ
る。さらに、特殊な装置、例えば吸入器、鼻腔投与装置(例えば、アトマイザー
)又は注入装置、例えばミニポンプを併合して、使用のためのパッケージが意図
される。
【0126】 上述したように、本明細書中に記述された、何れかのISS含有ポリヌクレオ
チドが用いられることができ、例えば具体例として、以下のISSの何れかを含
む何れかのポリヌクレオチドである:配列5’-シトシン,グアニン-3’、配列
5’-T,C,G-3’、配列5’-C,G,ピリミジン,ピリミジン,C,G-3
’、配列5’-プリン,プリン,C,G,ピリミジン,ピリミジン,C,G-3’
;配列5’-プリン,プリン,C,G,ピリミジン,ピリミジン,C,C-3’;
配列番号:1;配列番号:9;配列5’-プリン,プリン,B,G,ピリミジン
,ピリミジン-3’ ここでBは、5−ブロモシトシン、または、配列5’-プリ
ン,プリン,B,G,ピリミジン,ピリミジン,C,G-3’ ここでBは、5−
ブロモシトシン。
【0127】 以下の実施例は、本発明を説明するために提供され、これらに限定されない。
【0128】 実施例 実施例1:ISSの投与による、マウスにおけるHSV疾病発生の遅延 HSV−2株186で膣に感染された、非近交系スイス・ウエブスター・マ
ウス(outbred Swiss Webster mice)を、HSV感染のモデルとして用いた。これ
らの動物において、ウイルス感染の最初の徴候は、平均で、接種後5日の、脱毛
及び膣付近の紅斑(HLE)の発生である。感染の次の段階は、平均で、接種後
6日の、膀胱調節の喪失に基づく慢性的な湿り気(chronic wetness(CW))に
よって示される。動物の一部(感染されたマウスの約50%)は、おおよそ同時
点に、後肢麻痺(hind limb paralysis(HLP))を発生する。CNS疾患の徴
候によってしばしば先行される死亡は、ウイルス接種後、平均7〜9日で発生す
る。
【0129】 マウスは、サイクルを同期させ、かつ膣上皮を薄くするため、デポプリベン(d
epopriven)での初期2回投与処置により、感染のために用意した。膣粘膜は、ア
ルギン酸カルシウムでこすることによって除去し、次にHSV−2株186の致
命的な誘発投与(滴定によって決定された)を、正置換ピペッターによってデリ
バリーした。接種されたマウスは、ランダムに4つの処置群の1つにグループ化
した(n=15/グループ)。グループ1の動物は、いかなる処置も受けず、本
研究のための対照をつとめた。第2及び第3のグループの動物は、リン酸緩衝食
塩水(PBS)中に懸濁した100μgのISS含有ホスホロチオエートオリゴ
ヌクレオチド(5’-TGACTGTGAACGTTCGAGATGA-3’)(
配列番号:1)で局所的に処置した。このグループは、接種後2又は6時間に処
置した。媒体対照として、グループ4は、PBS単独で処置した。
【0130】 ISSでの処置は、減少された発生率(すなわち、HSV−2感染の症状を示
す個体)、改善された生き残り、並びに、症状の発現及び症候性の個体における
死亡までの時間の両者における遅延を生じさせた。本実験中に死亡したこれらの
個体に対し、死亡までの平均時間は、接種後2時間にISSで処置した動物にお
いて、2日を超える平均によって増加された。データの対数順位解析(log rank
analysis)は、無処置又はPBS媒体処置グループのいずれかと比較して、両I
SS処置時間に対する統計的な差違を示した(それぞれ、p=0.0014、及
び0.0146)。この実験からのデータは、表1にまとめた(PI、接種後(p
ost-inoculation))。
【0131】
【表1】
【0132】 別の実験において、接種されたマウスをランダムに8つの処置グループにグル
ープ分けした(n=16/グループ)。このグループの動物は、以下の表2中に
略述した処置を受けた。このグループは、ウイルス接種後2時間に処置した。
【0133】
【表2】
【0134】 まとめると、ISSでの処置は、減少された発生率(すなわち、HSV−2感
染の症状を示す個体)、改善された生き残り、並びに、症状の発現及び症候性の
個体における死亡までの時間の両者における遅延を生じた。例えば、この実験の
生き残りの結果を、図1に表した。2つのISSオリゴヌクレオチドで処置され
た動物に対する生き残り曲線は互いに区別できず、かつ、両者は非ISSオリゴ
ヌクレオチド及びPBSで処置されたグループ、並びに未処置のグループの曲線
から著しく異なる。
【0135】 実施例2:ISSの投与による、モルモットにおけるHSV病変の減少 再発性HSV−2疾病、及び原発性疾病の局面は、水胞潰瘍性病変形成、及び
無症候性脱粒を含み、HSV−2でのモルモットの膣への接種によって有効にモ
デル化される(Milliganら、(1995) Virol. 206: 234〜241頁)。このモルモッ
トモデルにおいては、動物は、実施例1に記述したように、アルギン酸カルシウ
ムでこすることの後、HSV−2の滴下注入によって感染させた。接種後3〜5
日に、粘膜の病変が発生し、さらにいくつかの場合に、尿の貯留が観察された。
動物は、4ポイント・スケールを用い、病変の重大さに対して毎日得点をつけら
れた(Bourneら、(1996) J. Infect. Dis. 173: 800〜807頁)。原発性疾病は、
接種後14日(接種後14日、d14PI)までに回復する。接種後15から7
0日まで、動物は、再発性病変の発生について、毎日得点をつけられた。再発の
頻度は、顕著な結果の測定であり、なぜなら治療が有するであろう潜伏及び再活
性化についての何れかの影響を示すからである。このモデルは、抗ウイルス薬及
びワクチンを試験するための非常に有効なシステムであることが証明されている
(Bourneら、(1996) Vaccine 14(3): 1230〜1234頁;Stanberry (1989) Antivir
al Res. 11: 203〜214頁;Stanberryら、(1990) Antiviral Res. 13: 277〜286
頁)。
【0136】 スイス・ハートレー・モルモット(チャールズ・リバー・ラボラトリーズ(Cha
rles River Laboratories))に、膣にウイルスを単純にデリバリーすることによ
って、HSV−2株MSを膣内に接種し、次に原発性感染を通して追跡した(d
14PI)。疱疹性病変を示さない動物は、その先の研究から除外した。残りの
動物は、ランダムに3つのグループの1つに割り当てた(n=16/グループ)
。再発性病変の発生に対するISS治療の影響を評価するため、この3つの研究
グループのうちの2つを、接種後21日、PBS中に懸濁された200μgの実
施例1のISS含有ポリヌクレオチド(5’-TGACTGTGAACGTTC
GAGATGA-3’)(配列番号:1)で処置した。第3のグループは、PB
S単独の注入を受けた。2つのISS処置されたグループの1つは、接種後(po
st-inoculation(PI))42日及び63日に、2つの追加のISS注入を受け
た(グループ#3)。再発性病変の毎日の得点付けを、各動物について完成し、
再発頻度についてのISSの影響を決定した。これらの得点は、それぞれのグル
ープに対して毎日平均し、さらに累積合計を図2に表した。左のグラフは、最初
のISS注入にすぐ続く期間(22〜41日)を示し、これに対し、右のグラフ
は、全観察期間にわたるデータを示す(22日〜78日まで)。
【0137】 この結果の統計解析(ANOVA)は、ISS治療に続く再発の頻度における
顕著な減少を示した(p=0.012)。ISS治療の前は、いかなる差違も、
グループ間に観察されなかった。複数回及び単一回処置の間の結果は、統計的に
顕著ではないが(p>0.05)、データの傾向は、複数回処置がさらに、再発
を減少することができることを示唆した。
【0138】 別な実験において、モルモットを、上述したようにして、5×10pfuの
HSV−2、MS株で膣内に感染させた。感染された動物は、グループに分け、
さらに表3に略述した処置を受けさせた。
【0139】
【表3】
【0140】 再発性疾病は、接種後15〜56日監視した。動物の膣をこすることは、21
〜43日に行い、PCR分析を行って、ウイルス脱粒のレベルを決定した。再発
性疾病に対するISS治療の効果を評価するため、再発性病変の累積数を期間に
わたり監視し、さらに平均をそのグループに対して計算した。この実験からの結
果を図3に表した。21日めにおけるISSでの1回の局所処置は、非ISS対
照オリゴヌクレオチドで処置された動物、又は未処置の動物と比較して、累積平
均の再発病変日数を顕著に減少した。アシクロビル(ACV)グループも同様に
、累積再発平均病変日数における顕著な減少を示したが、このグループは、この
効果を達成するために、7日にわたり、合計21の処置を受けた。
【0141】 ウイルス脱粒の頻度は、全てのグループに対して、日数の20%だった。した
がって、ウイルス脱粒の頻度は、ISS処置によって影響を受けない。しかしな
がら、図4に示されたように、ウイルス脱粒の強度は、対照グループと比較して
、ISSでの1回の局所処置を受けたグループで、顕著に減少した。そのP値(
p<0.001)は、ダンの多重比較試験(Dunn’s Multiple Comparison test)
を用いるANOVA分析によって計算し、未処置グループ及び非ISS対照オリ
ゴヌクレオチドグループの両者に対して妥当である。ウイルス脱粒の強度は、ウ
イルス伝染に関連づけられる。ISS処置がウイルス脱粒の強度における減少を
引き起こしたので、ISS処置は、ウイルス伝染における減少に有効であること
ができる。
【0142】 実施例3:ISSは、ウイルス複製についてのいかなる直接的活性も示さない 以下の実験で示すように、ISSはウイルス複製についてのいかなる直接的活
性も有しないようにみえる。
【0143】 アフリカ・ミドリザルの腎臓に由来する細胞系統の、ベロ細胞(vero cells)を
、HSV−1又はHSV−2の添加前に、様々に変えた時間に、様々に変化させ
た濃度のISS又は非ISSオリゴヌクレオチドで前処理した。オリゴヌクレオ
チドは、1μg/ml又は10μg/mlで用い、さらに細胞を、30秒、10
分、又は24時間の間、このオリゴヌクレオチドでインキュベートした。ウイル
ス力価は、このオリゴヌクレオチドで処理されていない細胞によって産生された
、対照力価のパーセントとして計算した。実験条件及び結果は、表4にまとめた
(NA=未取得)。このデータは、対照力価のパーセントとして表した。
【0144】
【表4】
【0145】 HSV−1又はHSV−2ウイルスは、様々に変えた濃度のISS又は非IS
Sオリゴヌクレオチドで10分間前処理してから、プレートされたベロ細胞にこ
の混合物を添加した。オリゴヌクレオチドは、1μg/ml又は10μg/ml
で用いた。ウイルス力価は、このオリゴヌクレオチドで処理されていない細胞に
よって産生された対照力価のパーセントとして計算した。実験条件及び結果は、
表5にまとめる。このデータは、対照力価のパーセントとして表した。
【0146】
【表5】
【0147】 表4及び5に示されるように、インビトロでのHSV感染に先立ち、ISSで
細胞をインキュベートすること、及びインビトロで細胞に感染する前にISSで
HSVウイルスをインキュベートすることは、対照と比較して、感染された細胞
からのウイルス力価についてのいかなる影響も有しない。
【0148】 本発明を、直接的記述及び実施例による両者により詳述した。本発明と等価な
もの及び修飾されたものは、当業者に明らかであろうし、かつ本発明の範囲に含
まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、HSV−2を感染させたマウスのISS処置の結果をまとめる。この
グラフは、HSV−2の致死負荷投与量、及び続いての処置処方の後、生き残っ
た動物を表す。ISS処置を受けた動物は、非ISSオリゴヌクレオチド処置、
PBSを受けたか、又はいかなる処置も受けなかった動物と比較して、改善され
た生き残りを示した。
【図2】 図2は、HSV−2を感染させたモルモットのISS処置の結果をまとめる。
このグラフは、1回のISS処置(“ISS 1”)を受けたか、合計3回のI
SS処置(“ISS 3”)を受けたか、又はPBS単独(“偽(sham)”)を受
けた動物の群において、観察期間にわたる累積平均の疱疹性病変を表す。
【図3】 図3は、HSV−2を感染させたモルモットのISS治療の結果をまとめる。
このグラフは、1回のISS処置、1回の非ISSオリゴヌクレオチド処置、2
1アシクロビル(acyclovir)処置、又は無処置を受けた動物の群における、観察
期間にわたる累積平均の疱疹性病変を表す。
【図4】 図4は、モルモットにおける疱疹性病変からの脱粒現象(shedding event)あた
りの、ゲノム当量の平均数のグラフ表現である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単純ヘルペスウイルスに被爆された個体における単純ヘルペ
    スウイルス感染の症状を予防するための方法であって、前記個体に免疫賦活性配
    列(ISS)を含むポリヌクレオチドを含有する組成物を投与することを含み、
    ここで、前記ISSは、配列5’-C,G-3’を含み、ここで単純ヘルペスウイ
    ルス抗原は、前記組成物の投与と結合して投与されず、かつここで、前記組成物
    が単純ヘルペスウイルス感染の症状を予防するために充分な量で投与される方法
  2. 【請求項2】 前記ISSが、配列5’-T,C,G-3’を含む、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ISSが、配列5’-プリン,プリン,C,G,ピリミ
    ジン,ピリミジン,C,G-3’、又は5’-プリン,プリン,C,G,ピリミジ
    ン,ピリミジン,C,C-3’を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ISSが、5’-AACGTTCC-3’、5’-AAC
    GTTCG-3’、5’-GACGTTCC-3’、及び5’-GACGTTCG-
    3’からなる群から選ばれる配列を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ISSが、配列5’-TGACTGTGAACGTTC
    GAGATGA-3’(配列番号:1)を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ISSが、配列5’-TCGTCGAACGTTCGT
    TAACGTTCG-3’(配列番号:9)を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記個体が哺乳動物である、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 投与が感染の部位においてである、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記単純ヘルペスウイルスが、単純ヘルペスウイルス2(H
    SV−2)ウイルスである、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 単純ヘルペスウイルスで感染された個体における単純ヘル
    ペスウイルス感染の症状の重大さを減少する方法であって、前記個体に免疫賦活
    性配列(ISS)を含むポリヌクレオチドを含有する組成物を投与することを含
    み、ここで、前記ISSは、配列5’-C,G-3’を含み、ここで単純ヘルペス
    ウイルス抗原は、前記組成物の投与と結合して投与されず、かつここで、前記組
    成物が、単純ヘルペスウイルス感染の症状の重大さを減少するために充分な量で
    投与される方法。
  11. 【請求項11】 前記ISSが、配列5’-T,C,G-3’を含む、請求項
    10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ISSが、配列5’-プリン,プリン,C,G,ピリ
    ミジン,ピリミジン,C,G-3’、又は5’-プリン,プリン,C,G,ピリミ
    ジン,ピリミジン,C,C-3’を含む、請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記ISSが、5’-AACGTTCC-3’、5’-AA
    CGTTCG-3’、5’-GACGTTCC-3’、及び5’-GACGTTCG
    -3’からなる群から選ばれる配列を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ISSが、配列5’-TGACTGTGAACGTT
    CGAGATGA-3’(配列番号:1)を含む、請求項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ISSが、配列5’-TCGTCGAACGTTCG
    TTAACGTTCG-3’(配列番号:9)を含む、請求項10に記載の方法
  16. 【請求項16】 前記組成物が、ウイルス脱粒のレベルを減少するために充
    分な量で投与される、請求項10に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記個体が哺乳動物である、請求項10に記載の方法。
  18. 【請求項18】 投与が感染の部位においてである、請求項10に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記単純ヘルペスウイルスが、単純ヘルペスウイルス2(
    HSV−2)ウイルスである、請求項10に記載の方法。
  20. 【請求項20】 単純ヘルペスウイルスで感染された個体における単純ヘル
    ペスウイルス感染の症状の再発を減少する方法であって、前記個体に対して免疫
    賦活性配列(ISS)を含むポリヌクレオチドを含有する組成物を投与すること
    を含み、ここで、前記ISSが配列5’-C,G-3’を含み、ここで、単純ヘル
    ペスウイルス抗原が前記組成物の投与と結合して投与されず、さらにここで、前
    記組成物が単純ヘルペスウイルス感染の症状の再発を減少するために充分な量で
    投与される方法。
  21. 【請求項21】 前記ISSが、配列5’-T,C,G-3’を含む、請求項
    20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記ISSが、配列5’-プリン,プリン,C,G,ピリ
    ミジン,ピリミジン,C,G-3’、又は5’-プリン,プリン,C,G,ピリミ
    ジン,ピリミジン,C,C-3’を含む、請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記ISSが、5’-AACGTTCC-3’、5’-AA
    CGTTCG-3’、5’-GACGTTCC-3’、及び5’-GACGTTCG
    -3’からなる群から選ばれる配列を含む、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記ISSが、配列5’-TGACTGTGAACGTT
    CGAGATGA-3’を含む、請求項20に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記ISSが、配列5’-TCGTCGAACGTTCG
    TTAACGTTCG-3’(配列番号:9)を含む、請求項20に記載の方法
  26. 【請求項26】 前記個体が哺乳動物である、請求項20に記載の方法。
  27. 【請求項27】 投与が感染の部位においてである、請求項20に記載の方
    法。
  28. 【請求項28】 前記単純ヘルペスウイルスが、単純ヘルペスウイルス2(
    HSV−2)ウイルスである、請求項20に記載の方法。
  29. 【請求項29】 単純ヘルペスウイルスに感染されたか、被爆されたか、又
    は被爆される危険にある個体において、単純ヘルペスウイルス感染の症状を寛解
    し又は予防することにおける使用のためのキットであって、以下の: 免疫賦活性配列(ISS)を含むポリヌクレオチドを含有する組成物であって
    、ここで前記ISSが配列5’-C,G-3’を含み、かつ、ここで前記キットが
    単純ヘルペスウイルス抗原を含まず;及び 単純ヘルペスウイルスに感染されたか、被爆されたか、又は被爆される危険に
    ある個体に対する前記組成物の投与のための説明書、 を含むキット。
  30. 【請求項30】 前記ISSが、配列5’-T,C,G-3’を含む、請求項
    29に記載のキット。
  31. 【請求項31】 前記ISSが、配列5’-プリン,プリン,C,G,ピリ
    ミジン,ピリミジン,C,G-3’、又は5’-プリン,プリン,C,G,ピリミ
    ジン,ピリミジン,C,C-3’を含む、請求項29に記載のキット。
  32. 【請求項32】 前記ISSが、5’-AACGTTCC-3’、5’-AA
    CGTTCG-3’、5’-GACGTTCC-3’、及び5’-GACGTTCG
    -3’からなる群から選ばれる配列を含む、請求項31に記載のキット。
  33. 【請求項33】 前記ISSが、配列5’-TGACTGTGAACGTT
    CGAGATGA-3’(配列番号:1)を含む、請求項29に記載のキット。
  34. 【請求項34】 前記ISSが、配列5’-TCGTCGAACGTTCG
    TTAACGTTCG-3’(配列番号:9)を含む、請求項29に記載のキッ
    ト。
  35. 【請求項35】 前記単純ヘルペスウイルスが、単純ヘルペスウイルス2(
    HSV−2)ウイルスである、請求項29に記載のキット。
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