JP2003526652A - ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び有機酸を含むヘアケア組成物 - Google Patents

ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び有機酸を含むヘアケア組成物

Info

Publication number
JP2003526652A
JP2003526652A JP2001566518A JP2001566518A JP2003526652A JP 2003526652 A JP2003526652 A JP 2003526652A JP 2001566518 A JP2001566518 A JP 2001566518A JP 2001566518 A JP2001566518 A JP 2001566518A JP 2003526652 A JP2003526652 A JP 2003526652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
independently
care composition
hair care
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001566518A
Other languages
English (en)
Inventor
ヤン,ジャン−ジョン
フング,雪香
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2003526652A publication Critical patent/JP2003526652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/45Derivatives containing from 2 to 10 oxyalkylene groups
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/12Preparations containing hair conditioners

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンを含有するヘアケア組成物を開示する。本発明の1つの実施形態は、例えば、ヘアケア組成物が、A.式(I)のポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンであって、 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び有機酸を含有
するヘアケア組成物に関する。
【0002】 (発明の背景) ヒトの毛髪は周囲環境との接触及び頭皮から分泌される皮脂によって次第に汚
れる。毛髪が汚れると、毛髪は汚い又は油っぽい感触となり、魅力のない外観を
示すようになる。毛髪の汚れは定期的にシャンプーする必要がある。 シャンプーをすると、過剰な汚れや皮脂を除去することにより、毛髪が清潔に
なる。しかし、シャンプーをすると、毛髪を濡らし、もつれさせ、そして一般に
扱いにくい状態にする可能性がある。シャンプーの後、毛髪の天然の油分、及び
他の天然のコンディショニング成分や加湿成分が除去されるため、毛髪が乾燥し
、ごわごわし、艶がなく、又は縮れた状態のままになることが多い。毛髪は更に
乾燥するとともに静電気の程度が高くなって、櫛の梳きぐあいを損ない、一般に
「はねた毛髪」と呼ばれる状態を招き得る。一部の顧客はこのようなはねた毛髪
や、それにともなって全体の毛髪のボリュームが増加することは望ましくないと
考えている。従って、はねた毛髪のボリューム及び毛髪全体のボリュームを減ら
す一方で、滑らかで、柔軟で、絹のような感触で、且つ健康に見える毛髪の提供
が望ましい。更に、通常、ヘアケア組成物の生分解性を高めることが望ましい。
【0003】 これらの問題に対処する様々なアプローチが開発されている。かかるアプロー
チは、典型的には、ヘアコンディショニング化合物、典型的には陽イオン系界面
活性剤のような陽イオン系化合物をヘアケア組成物に包含させることによって、
滑らかさ、柔軟性、及び光沢を求めるものである。かかるヘアコンディショニン
グ化合物は、静電気を軽減する可能性もある。理論上は、第四級アンモニウム化
合物を含むこれらの陽イオン系化合物は、毛髪上の静電気を中和しようとし、そ
れによってはねた毛髪ボリュームをある程度まで低減する。しかしながら、この
ようなヘアコンディショニング化合物は、毛髪全体のボリュームを十分には減ら
さず、毛髪、皮膚又は頭皮に強すぎる可能性がある。 従って、ヘアケア組成物を効果的に毛髪に付着させて、かさばった毛髪のボリ
ューム及びはねた毛髪のボリュームの両方を減らすことにより、毛髪全体のボリ
ュームを目立って減少させることが必要とされている。また油状成分を添加した
状態で安定したヘアケア組成物も必要とされている。更に、毛髪、皮膚、及び頭
皮に一層穏やかであり、生分解性の向上したヘアケア組成物が必要とされている
【0004】 (発明の概要) 本発明は、 A.式(I)のポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンであって、
【0005】
【化7】
【0006】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する、飽和型、不飽和型、直鎖
状、又は分枝状のアルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する、飽
和型、不飽和型、直鎖状、又は分枝状のアルキル基であり、各mは2又は3であ
り、各nは2又は3であり、各x及び各yは独立に1以上の数で、各xと各yの
合計が約3〜約9であり、融点が45℃未満であるポリアルキレングリコール(
n)アルキルアミン、 B.少なくとも3つの酸性基、その塩、又はこれらの混合物とを有する有機酸
、 C.陽イオン系界面活性剤、 D.固体脂肪族化合物、及び E.水 を含有するヘアケア組成物に関する。
【0007】 本発明はまた、 A.式(II)のポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩で
あって、
【0008】
【化8】
【0009】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する飽和型、不飽和型、直鎖状
、又は分枝状のアルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する飽和型
、不飽和型、直鎖状、又は分枝状のアルキル基であり、各mは2又は3であり、
各nは2又は3であり、各x及び各yは独立に1以上の数で、各xと各yの合計
が約3〜約9であり、X-が、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、クエン酸塩
、乳酸塩、グリコール酸塩、リン酸塩、硝酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、硫酸ア
ルキル、スルホン酸アルキル、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、及びこれら
の混合物から成る群から選択される、安全で好適な任意の塩生成陰イオンであり
、融点が45℃未満であるポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウ
ム塩、 B.少なくとも3つの酸性基、その塩、又はこれらの混合物を有する有機酸、 C.陽イオン系界面活性剤、 D.固体状の脂肪族化合物、及び E.水 を含むヘアケア組成物に関する。
【0010】 本発明は更に、 A.化学式(III)のポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウ
ム塩で、
【0011】
【化9】
【0012】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する、飽和型、不飽和型、直鎖
状、又は分枝状のアルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する、飽
和型、不飽和型、直鎖状、又は分枝状のアルキル基であり、各mは2又は3であ
り、各nは2又は3であり、各x及び各yは独立に1以上の数であり、各xと各
yの合計が約3〜約9であり、X-が少なくとも3つの酸性基を有する有機酸か
ら成る群から選択される陰イオンであり、融点が約45℃未満のポリアルキレン
グリコール(n)アルキルアンモニウム塩、 B.陽イオン系界面活性剤、 C.固体状の脂肪族化合物、 D.水 とを包含するヘアケア組成物に関する。
【0013】 本発明のヘアケア組成物、好ましくはヘアコンディショニング組成物、及び/
又はスタイリング組成物は、効果的に毛髪上に付着することができ、毛髪の見栄
えや感触の改善、かさばった毛髪のボリュームの減少、はねた毛髪のボリューム
の減少、及び毛髪全体のボリュームの減少など、消費者が望む顕著な利益を提供
することが分かっている。更に、本発明のヘアケア組成物は、油状成分を添加し
た条件下でも安定であり、毛髪、皮膚、及び頭皮により穏やかで、向上した生分
解性を有する 本発明の、前記及び他の機能、態様、効果、変形形態、及び本明細書に記載さ
れた実施形態は、本請求の範囲内に含まれ、添付の請求の範囲と共に本開示を読
めば、当業者には明らかになる。
【0014】 (発明の詳細な説明) 本明細書において、特に指定しない限り、全てのパーセント、割合及び比率は
最終ヘアケア組成物の重量による。本明細書で用いられる分子量は、特に指定し
ない限り、全て重量平均分子量による。本明細書で用いられる温度は、特に指定
しない限り、全て摂氏(℃)による。本明細書において引用した全ての文書はそ
の全文を参考として本明細書に組み入れる。いかなる引例の引用も、いかなる決
定をも特許請求した発明の従来技術としての有用性とみなす容認ではない。本明
細書における図面は、必ずしも一定の比率に拡大/縮小して描かれたものではな
い。 本明細書で用いられる場合、用語「アルキル」は、直鎖状、分枝状、又は環状
の飽和型又は不飽和型の炭化水素部分を意味する。特に指定しない限り、アルキ
ル部分は、好ましくは飽和型、又は二重結合を伴う不飽和型であって、好ましく
は二重結合は1つ又は2つである。用語「アルキル」には、アシル基のアルキル
部分が包含される。
【0015】 本明細書で使用されるとき、用語「ヘアコンディショニング利益」は、コンデ
ィショニング、柔軟性、かさばった毛髪ボリュームの減少、はねた毛髪ボリュー
ムの減少、毛髪全体のボリュームの減少、保湿、濡れた毛髪又は乾いた毛髪の感
触の改善、潤滑性、滑らかさ、柔軟性、及び/又は毛髪に適用したときの他の効
果を指す。かさばった毛髪のボリューム、はねた毛髪のボリューム、及び/又は
毛髪全体のボリュームの減少は全て、本明細書に記述されるような画像解析プロ
トコルによるものである。 本明細書で使用されるとき、用語「水不溶性」は、その化合物が25℃で実質
的には水に可溶性ではないことを意味し、この化合物を1.0重量%より高い濃
度で、好ましくは0.5重量%より高い濃度で水と混合させると、化合物は一時
的に分散して水中に不安定なコロイドを形成し、次いで速やかに水と分離して二
相に分かれる。
【0016】 ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン、ポリアルキレングリコール (n)アルキルアンモニウム塩 本発明のヘアケア組成物は、ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン
又はポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩を含有し、共に室
温で実質的に液体であり、典型的に融点は約45℃未満、より好ましくは約30
℃未満である。 理論に限定されるものではないが、ポリアルキレングリコール(n)アルキル
アミン及びポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩の両方は、
少なくとも3つの酸性基を有する有機酸の存在条件で、陽イオン界面活性剤及び
固体脂肪族化合物と共に、改善されたゲルマトリックス、すなわちより高いレベ
ルのゲルマトリックスを提供することができ、更に、消費者が望む著しい利益、
例えば毛髪の外観及び手触りの改善、かさばった毛髪のボリュームの減少、はね
た毛髪のボリュームの減少、及び毛髪全体のボリュームの減少を提供するものと
考えられている。理論に限定されるものではないが、改善された網状ゲル(geln
etwork)は、有機酸の各酸性基と、ポリアルキレングリコール(n)アルキルア
ミン又はポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩との間に形成
される結合によるものと考えられている。
【0017】 理論に限定されるものではないが、このゲルマトリックスは、ポリアルキレン
グリコール(n)アルキルアミン及びポリアルキレングリコール(n)アルキル
アンモニウム塩の毛髪への付着を著しく向上させるものと考えられている。きわ
めて好ましい実施形態では、ゲルマトリックスは層状のゲルマトリックスであり
、付着性の向上、濡れた髪の感触、柔軟性、及び他の多くの利益を提供する。こ
のゲルマトリックスは不安定になる可能性があり、最悪の場合、ある成分の存在
下で崩壊するようになる可能性がある。かかる成分としては、高濃度の陰イオン
系界面活性剤類、及び陰イオン部分を有する被膜形成ポリマー類が挙げられる。
実質的にかかる成分を含まない組成物がきわめて好ましい。
【0018】 理論に限定されるものではないが、本明細書で有用なポリアルキレングリコー
ル(n)アルキルアミン及びポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニ
ウム塩は、次のメカニズムによってかさばった髪のボリュームを減少させると考
えられている。すなわち、洗い流した条件下であっても、アミノ及び疎水性のア
ルキル部分が組成物の毛髪繊維への付着を助け、その一方で親水性のアルコキシ
レート基類が水分子を引き付け、毛髪繊維中の水分含有量の変化を低下させる水
分緩衝液として機能する。これが、毛髪繊維を柔軟で、柔らかく、可塑的な状態
に保つのを助ける。次に、これによって毛髪繊維はよく整った形態(他の毛髪繊
維と比較して)に維持され、変形から容易に回復する。これにより、更に毛髪繊
維が平行性を維持する可能性、及び/又は真っ直ぐ下に下がる可能性が高まる。
これにより、個々の毛髪繊維間の空間が顕著に減少し、それによってかさばった
毛髪のボリューム及びはねた毛髪のボリュームが共に減少する。
【0019】 理論に限定されるものではないが、更にポリアルキレングリコール(n)アル
キルアミン及びポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩は、は
ねた髪のボリュームを減少させる可能性があるとも考えられている。ポリアルキ
レングリコール(n)アルキルアミンのアミン部分が、本発明の有機酸によって
プラスに帯電しており、又はポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニ
ウム塩がプラスに帯電しており、そのために、毛髪の表面上に引き付けられ、よ
く付着するものと考えられている。従って、毛髪繊維に潤いを与える効果と共に
、ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン、及びポリアルキレングリコ
ール(n)アルキルアンモニウム塩はまた、毛髪繊維の静電気及び歪みをも減少
させる可能性がある。これによって静電気反発力及び毛髪繊維間の空間が減少し
、その結果はねた毛髪のボリュームが減少することになる。 本発明で有用なポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンは一般式(I
)を有し、
【0020】
【化10】
【0021】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子、好ましくは約8〜約22個の炭素
原子、より好ましくは約10〜約18個の炭素原子を有する、飽和型、不飽和型
、直鎖状、又は分枝状アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する
、飽和型、不飽和型、直鎖状、又は分枝状アルキル基で、好ましくは水素、メチ
ル、又はエチルであり、各mは2又は3、好ましくは2であり、各nは2又は3
、好ましくは2であり、各x及び各yは独立に1以上の数であり、各x及び各y
の合計は約3〜約9、好ましくは4〜6である。 本発明で有用なポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩は次
の一般式(II)を有し、
【0022】
【化11】
【0023】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子、好ましくは約8〜約22個の炭素
原子、より好ましくは約10〜約18個の炭素原子を有する、飽和型、不飽和型
、直鎖状、又は分枝状アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する
、飽和型、不飽和型、直鎖状、又は分枝状アルキル基で、好ましくは水素、メチ
ル、又はエチルであり、各mは2又は3、好ましくは2であり、各nは2又は3
、好ましくは2であり、各x及び各yは独立に1以上の数で、各x及び各yの合
計は約3〜約9、好ましくは4〜6であり、X-は、塩化物、臭化物、ヨウ化物
、酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、リン酸塩、硝酸塩、スルホン
酸塩、硫酸塩、スルホン酸アルキル、硫酸アルキル、グルタミン酸塩、アスパラ
ギン酸塩、ラジカル類などの、安全且つ好適な任意の塩形成陰イオンである。 本発明で有用なポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩は一
般式(III)を有し、
【0024】
【化12】
【0025】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する、飽和型、不飽和型、直鎖
状、又は分枝状アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する、飽和
型、不飽和型、直鎖状、又は分枝状アルキル基であり、各mは2又は3であり、
各nは2又は3であり、各x及び各yは独立に1以上の数で、各x及び各yの合
計は約3〜約9であり、X-は、少なくとも3つの酸性基を有する有機酸から成
る群から選択される陰イオンである。 本発明では、ポリエチレングリコール(n)アルキルアミン及びポリアルキレ
ングリコール(n)アルキルアンモニウム塩は、同じ組成物中で一緒に使用する
ことができる。
【0026】 本発明で好ましいのは、化学式(I)のポリエチレングリコール(n)アルキ
ルアミンである。本発明で有用なきわめて好ましいポリエチレングリコール(n
)アルキルアミン類は、xとyの合計が約5であるPEG−5オレイルアミンと
も略されるポリエチレングリコール−5−オレイルアミンと、及びRが実質上1
0〜16個の炭素原子を有する直鎖アルキル類でできているxとyの合計が約5
であるPEG−5コカミンとも略されるポリエチレングリコール−5−コカミン
である。 このポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び/又はポリアルキレ
ングリコール(n)アルキルアンモニウム塩は、ヘアケア組成物の約0.1重量
%〜約5重量%の濃度で存在することが好ましく、より好ましくは約0.4重量
%〜約3重量%、更に好ましくは約0.5重量%〜約2重量%である。 特に好ましく且つ市販されているポリアルキレングリコール(n)アルキルア
ミン類は、商品名バロニック(Varonic)Q−205であるPEG−5−オレイ
ルアミン、及び商品名バロニック(Varonic)K−205であるPEG−5−コ
カミンであり、共にゴールドシュミットAG(Th.GoldschmidtAG.)から入手可
能である。
【0027】 有機酸 本発明のヘアケア組成物は、有機酸を含む。本発明で有用な有機酸類は、少な
くとも3つの酸性基、これらの塩類、及びこれらの混合物を有する有機酸類であ
る。本発明で有用な好ましい有機酸類は、少なくとも3つのカルボン酸基、これ
らの塩類、及びこれらの混合物を有する有機酸類である。本発明で有用なきわめ
て好ましい有機酸としては、例えば、クエン酸、アコニット酸、エチレンジアミ
ン四酢酸、これらの塩類、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0028】 理論に限定されるものではないが、本発明の有機酸は、陽イオン界面活性剤、
固体脂肪族化合物、及びポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び/
又はポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩類と共に、有機酸
の各酸性基とポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び/又はポリア
ルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩類との間に形成された結合の
ためと思われる、改善されたゲルマトリックスを提供し得ると考えられている。
理論に限定されるものではないが、以下に述べるように連結は有機酸と陽イオン
界面活性剤との間にもまた形成されると考えられており、異なる連結が同じ有機
酸内に形成され得ると考えられている。すなわち、1つの有機酸が、陽イオン界
面活性剤とポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び/又はポリアル
キレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩類の両方の間に連結を形成し得
ると考えられている。理論に限定されるものではないが、1つ又は2つの酸性基
を有する酸類などの他の酸類に比べ、本発明の有機酸はより高いレベルのゲルマ
トリックスを提供し得ると考えられている。
【0029】 本発明のヘアケア組成物では、本発明で化学式(I)のポリアルキレングリコ
ール(n)アルキルアミンを使用する時には、有機酸は特定のモル比、例えばA
(有機酸類からの酸性基類)対B(ポリアルキレングリコール(n)アルキルア
ミン類からのアミン基類)を実現する濃度で含まれていることが好ましい。Aと
Bのモル比は、好ましくは約1:1〜約5:1であり、より好ましくは約1.5
:1〜約4:1であり、更に好ましくは約1.8:1〜約2.8:1である。本
発明のヘアケア組成物では、本発明で化学式(II)のポリアルキレングリコー
ル(n)アルキルアンモニウム塩を使用する時には、有機酸は特定のモル比、例
えばA(有機酸類からの酸性基類)対B’(ポリアルキレングリコール(n)ア
ルキルアンモニウム塩からのアミン基類)を実現する濃度で含まれていることが
好ましい。AとB’のモル比は、好ましくは約0.5:1〜約3:1であり、よ
り好ましくは約0.8:1〜約1.8:1である。本発明のヘアケア組成物では
、化学式(III)のポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム塩
類を使用する時には、有機酸は対陰イオンであり、さらなる量の有機酸を含有す
ることができる。含有されるさらなる量の有機酸は、A’(さらなる有機酸類か
らの酸性基類)とB’(ポリアルキレングリコール(n)アルキルアンモニウム
塩類からのアミン基類)の特定のモル比をもたらす。A’とB’のモル比は、好
ましくは約2:1まで、より好ましくは約0.8:1までである。
【0030】 陽イオン界面活性剤 本発明のヘアケア組成物は、陽イオン界面活性剤を含む。 陽イオン界面活性剤は、ヘアケア組成物の好ましくは約0.1重量%〜約5重
量%、より好ましくは約0.5重量%〜約4重量%、更に好ましくは約1重量%
〜約3重量%の濃度で存在する。 本明細で有用な陽イオン界面活性剤の中では、一般式(I)に一致するものも
ある。
【0031】
【化13】
【0032】 式中、R101、R102、R103、及びR104の少なくとも1つは、炭素原子8〜30
個の脂肪族基、又は、炭素原子を約22個まで有する芳香族、アルコキシ、ポリ
オキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、若しくは
アルキルアリール基から選択され、R101、R102、R103、及びR104の残りは独
立に、炭素原子1〜約22個の脂肪族基、又は、炭素原子を約22個まで有する
芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアル
キル、アリール、若しくはアルキルアリール基から選択され、X-は、ハロゲン
(例えば塩化物、臭化物)酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、リン
酸塩、硝酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、硫酸アルキル、及びスルホン酸アルキル
ラジカル類から選択されるような塩形成陰イオンである。脂肪族基類には、炭素
及び水素原子に加え、エーテル結合類、並びにアミノ基類のような他の基類を包
含することもできる。更に長鎖の脂肪族基類、例えば、炭素数約12以上のもの
は、飽和にも不飽和にもなり得る。好ましいのは、R101、R102、R103、及び
104が独立にC1〜約C22アルキルから選択される場合である。本発明において
有用な陽イオン界面活性剤の非限定例としては、次のCTFA名称:クアテルニ
ウム−8、クアテルニウム−14、クアテルニウム−18、クアテルニウム−1
8メト硫酸塩、クアテルニウム−24、及びこれらの混合物を有する物質が挙げ
られる。
【0033】 一般式(I)の陽イオン界面活性剤の中では、少なくとも16個の炭素を有す
る少なくとも1つのアルキル鎖を分子内に含有しているものが好ましい。かかる
好ましい陽イオン界面活性剤の非限定例としては、例えば、クローダ(Croda)
から商品名INCROQUAT TMC−80として及びサンヨーカセイ(日本
、大阪)から商品名ECONOL TM22として入手可能なベヘニルトリメチ
ル塩化アンモニウム、例えばウィトコ(Witco)から商品名バリソフト(Varisof
t)CTB40として及びニッコー・ケミカル(NikkoChemical)(日本、東京)
から商品名CA−2350として入手可能なセチルトリメチル塩化アンモニウム
、例えばウィトコ(Witco)から商品名バリソフト(Varisoft)TSCとして入
手可能なステアリルトリメチル塩化アンモニウム、水素添加タローアルキルトリ
メチル塩化アンモニウム、ジアルキル(14−18)ジメチル塩化アンモニウム
、ジタローアルキルジメチル塩化アンモニウム、ニ水素添加タローアルキルジメ
チル塩化アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、ジセチルジメ
チル塩化アンモニウム、ジ(ベヘニル/アラキジル)ジメチル塩化アンモニウム
、ジベヘニルジメチル塩化アンモニウム、ステアリルジメチルベンジル塩化アン
モニウム、ステアリルプロピレングリコールホスフェートジメチル塩化アンモニ
ウム、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジル塩化アンモニウム、ステア
ロイルアミドプロピルジメチル(ミリスチル酢酸塩)塩化アンモニウム、及びN
−(ステアロイルコラミノホルミルメチル)塩化ピリジニウムが挙げられる。
【0034】 また陽イオン界面活性剤として好ましいのは、親水性置換型陽イオン界面活性
剤であり、少なくとも1つの置換基が、置換基又はラジカル連鎖の結合部として
存在する1つ以上の芳香族、エーテル、エステル、アミド、又はアミノ部分を含
有し、この際R101〜R104ラジカルの少なくとも1つが、アルコキシ(好ましく
はC1〜C3アルコキシ)、ポリオキシアルキレン(好ましくはC1〜C3ポリオキ
シアルキレン)、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル、及
びこれらの組合せから選択される1つ以上の親水性部分を含有する。好ましくは
、親水性置換型陽イオン界面活性剤は、前記の範囲内に位置する、2〜約10の
ノニオンの親水性部分を含有する。好ましい親水性置換型陽イオン界面活性剤と
しては、以下の式(II)〜(VIII)のものが挙げられる。
【0035】
【化14】
【0036】 式中、n1は8〜約28であり、m1+m2は2〜約40であり、Z1は短鎖アルキ
ルで、好ましくはC1〜C3アルキルで、より好ましくはメチル、又は(CH2
2O)m3Hであり、この際m1+m2+m3は約10〜約60で、X-は前に定義
した塩生成陰イオンである。
【0037】
【化15】
【0038】 式中、n2は1〜5で、R105、R106、及びR107の1つ以上は、独立にC1〜C3 0 アルキルで、その残りはCH2CH2OHであり、R108、R109、及びR110の1
つ又は2つは独立にC1〜C30アルキルで、その残りはCH2CH2OHであり、
-は前述の塩生成陰イオンである。
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】 式(IV)及び(V)に対して独立に、式中、Z2はアルキルで、好ましくは
1〜C3アルキルで、より好ましくはメチルであり、Z3は短鎖ヒドロキシアル
キル、好ましくはヒドロキシメチル又はヒドロキシエチルであり、n3及びn4
独立に2〜4の整数で、好ましくは2〜3の整数で、より好ましくは2であり、
111及びR112は独立に置換型又は非置換型炭化水素類、C12〜C20アルキル、
又はアルケニルであり、X-は前に定義した塩生成陰イオンである。
【0042】
【化18】
【0043】 式中、R113は炭化水素で、好ましくはC1〜C3アルキルで、より好ましくはメ
チルであり、Z4及びZ5は独立に短鎖炭化水素類で、好ましくはC2〜C4アルキ
ル又はアルケニルで、より好ましくはエチルであり、m4は2〜約40、好まし
くは約7〜約30であり、X-は前に定義した塩生成陰イオンである。
【0044】
【化19】
【0045】 式中、R114及びR115は独立に、C1〜C3アルキルで、好ましくはメチルであり
、Z6はC12〜C22炭化水素、アルキルカルボキシ、又はアルキルアミドであり
、Aはタンパク質、好ましくはコラーゲン、ケラチン、乳タンパク質、絹、大豆
タンパク、小麦タンパク、又はこれらの加水分解形態であり、X-は前に定義し
た塩生成陰イオンである。
【0046】
【化20】
【0047】 式中、n5は2又は3であり、R116及びR117は独立に、C1〜C3炭化水素類で
、好ましくはメチルであり、X-は前に定義した塩生成陰イオンである。本発明
で有用な親水性置換型陽イオン界面活性剤の非限定例としては、次のCTFA名
称:クアテルニウム−16、クアテルニウム−26、クアテルニウム−27、ク
アテルニウム−30、クアテルニウム−33、クアテルニウム−43、クアテル
ニウム−52、クアテルニウム−53、クアテルニウム−56、クアテルニウム
−60、クアテルニウム−61、クアテルニウム−62、クアテルニウム−70
、クアテルニウム−71、クアテルニウム−72、クアテルニウム−75、クア
テルニウム−76コラーゲン加水分解物、クアテルニウム−77、クアテルニウ
ム−78、クアテルニウム−79コラーゲン加水分解物、クアテルニウム−79
ケラチン加水分解物、クアテルニウム−79乳タンパク加水分解物、クアテルニ
ウム−79絹加水分解物、クアテルニウム−79大豆タンパク加水分解物、及び
クアテルニウム−79小麦タンパク加水分解物、クアテルニウム−80、クアテ
ルニウム−81、クアテルニウム−82、クアテルニウム−83、クアテルニウ
ム−84、及びこれらの混合物を有する物質が挙げられる。
【0048】 非常に好ましい親水性置換型陽イオン界面活性剤としては、ジアルキルアミド
エチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキルアミドエチルジモニウム塩、ジ
アルキロイルエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキロイルエチルジモニ
ウム塩、及びこれらの混合物が挙げられ、これらは、例えば、次の商品名で市販
されている;すなわち、ウィトコ・ケミカル(WitcoChemicals)(米国コネティ
カット州グリーンウイッチ)からVARISOFT 110、VARISOFT
222、 VARIQUAT K1215、及び VARIQUAT 638
、マッキンタイア(McIntyre)からMACKPRO KLP、MACKPRO
WLW、MACKPRO MLP、MACKPRO NSP、MACKPRO
NLW、MACKPRO WWP、MACKPRO NLP、MACKPRO
SLP、アクゾー(Akzo)からETHOQUAD18/25、ETHOQUAD
O/12PG、ETHOQUAD C/25、ETHOQUAD S/25、及
びETHODUOQUAD、ヘンケル(Henkel)(ドイツ)からDEHYQUA
T SP、ICIアメリカ(ICIAmericas)(米国デラウェア州ウィルミントン
)からATLAS G265である。
【0049】 一級、二級、及び三級脂肪族アミン類の塩類は、陽イオン界面活性剤として使
用することができる。かかるアミン類のアルキル基は、好ましくは約12〜約2
2個の炭素原子を有し、置換型又は非置換型であり得る。特に有用なものはアミ
ド置換型三級脂肪族アミン類である。本明細書において有用なかかるアミン類と
しては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチル
アミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミ
ン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミ
ン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、
ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘ
ナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミド
プロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミド
エチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエ
チルステアラミドが挙げられる。ジメチルステアラミン、ジメチル大豆アミン、
大豆アミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、
N−タロープロパンジアミン、エトキシル化(5モルのエチレンオキシドによる
)ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、及びアラキジルベ
ヘニルアミンもまた有用である。こうしたアミン類は通常、酸と組み合わせて用
いられ、陽イオン種を提供する。本明細書において有用な好ましい酸としては、
L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸
、L−グルタミン酸塩酸塩、L−アスパラギン酸、及びこれらの混合物が挙げら
れる。表題「有機酸」内で前述した、少なくとも3つの酸性基を有する有機酸も
本発明で使用するのに好ましい。本発明で有用な有機酸としては、例えば、クエ
ン酸、アコニット酸、及びエチレンジアミン四酢酸が挙げられる。前記酸類の中
でより好ましいのは、L−グルタミン酸、乳酸、クエン酸、アコニット酸、エチ
レンジアミン四酢酸、及びこれらの混合物であり、きわめて好ましいのはクエン
酸、アコニット酸、エチレンジアミン四酢酸、及びこれらの混合物である。本発
明において有用なものの中に含まれる陽イオン系アミン界面活性剤は、1981
年6月23日発行のナハチガル(Nachtigal)他、米国特許第4,275,05
5号に開示されている。本明細に前述の酸類からのH+に対するプロトン化可能
なアミン類のモル比は、好ましくは約1:0.3〜1:1.2で、より好ましく
は約1:0.4〜約1:1.1である。
【0050】 前述の陽イオン界面活性剤の中で、本発明で好ましい陽イオン界面活性剤は次
の一般式を有するものである。
【0051】
【化21】
【0052】 式中、R71、R72、R73、及びR74の1つは、炭素原子数8〜30個、好ましく
は炭素原子数12〜30個、より好ましくは炭素原子数16〜22個の長アルキ
ル基であり、R71、R72、R73、及びR74の残りは独立に、炭素原子数1〜3個
の短アルキル基、又は親水性基である。本発明で有用な疎水性の長アルキル基は
、飽和型、不飽和型、直鎖状、分枝状、又は環状であることができる。本発明で
有用な疎水性の長アルキル基は、アミド基類、エステル基類などの他の基類を含
有することができる。本発明で有用な親水性の基としては、例えば、アルキレン
グリコール基類、ポリアルキレングリコール基類が挙げられる。理論に限定され
るものではないが、2又は3の長アルキル基を有する他の陽イオン界面活性剤に
比べ、1つの長アルキル基を有する陽イオン界面活性剤は、より高レベルのゲル
マトリックスを提供し得ると考えられている。
【0053】 本発明できわめて好ましい陽イオン界面活性剤は、炭素原子数8〜30個、好
ましくは炭素原子数12〜30個、より好ましくは炭素原子数16〜22個の長
アルキル基1つ、及び炭素原子数1〜3個の短アルキル基3つを有するものであ
る。かかる陽イオン界面活性剤としては、例えば、クローダ(Croda)からIN
CROQUAT TMC−80の商品名で、及びサンヨーカセイ(SanyoKasei)
(日本、大阪)からECONOL TM22の商品名で入手可能なベヘニルトリ
メチル塩化アンモニウム、例えば、ウィトコ(Witco)からバリソフト(Varisof
t)CTB40の商品名で、及びニッコー・ケミカル(NikkoChemical)(日本、
東京)からCA−2350の商品名で入手可能なセチルトリメチル塩化アンモニ
ウム、例えば、ウィトコ(Witco)からバリソフト(Varisoft)TSCの商品名
で入手可能なステアリルトリメチル塩化アンモニウム、及び、水素添加タローア
ルキルトリメチル塩化アンモニウムが挙げられる。
【0054】 固体脂肪族化合物 本発明のヘアケア組成物は、固体脂肪族化合物を含む。 本明細書で有用な固体脂肪族化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪族アル
コール類、脂肪酸類、及びこれらの混合物から成る群から選択される。本明細書
のこの項で開示された化合物は、場合によっては1つ以上の分類に属することが
でき、例えば、ある種の脂肪族アルコールの誘導体を脂肪酸誘導体として分類し
てもよいことは、当業者には理解されている。しかしながら、示される分類はこ
の特定の化合物に限定することを意図しているのではなく、分類及び命名の便宜
上そうしているものである。更に、二重結合の数と位置、及び分枝の長さと位置
に応じて、特定の必要な炭素原子を有する特定の化合物の融点が25℃未満であ
ってよいことは、当業者には理解されている。この項では、融点の低いかかる化
合物を包含することは意図していない。融点の高い化合物の非限定例は、国際化
粧品材料辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)、第5版、1
993年、及び、CTFA化粧品材料ハンドブック(Cosmetic Ingredient Hand
book)、第2版、1992年に記載されている。
【0055】 この固体脂肪族化合物は、組成物中に、約0.1重量%〜約20重量%の濃度
で含まれていることが好ましく、より好ましくは約1重量%〜約15重量%、更
に好ましくは約2重量%〜約10重量%の濃度で含まれている。本発明の組成物
では、固体脂肪族化合物は、固体脂肪族化合物と陽イオン界面活性剤との重量比
が、好ましくは約0.5:1〜約30:1、より好ましくは約1:1〜約20:
1、更に好ましくは約2:1〜約10:1に従う濃度で含まれることができる。 本明細書で有用な脂肪族アルコール類は、約14〜約30個の炭素原子、好ま
しくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪族アルコ
ール類は飽和型であり、直鎖又は分枝鎖アルコール類であり得る。脂肪族アルコ
ール類の非限定例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコール及びこれらの混合物が挙げられる。
【0056】 本明細書で有用な脂肪酸類は、約10〜約30個の炭素原子、好ましくは約1
2〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有する
ものである。これらの脂肪酸は飽和型であり、直鎖又は分枝鎖の酸類であり得る
。更に、本明細書の要件を満たす、二酸、三酸、及び他の多酸類もまた含まれる
。また本明細書には、これらの脂肪酸類の塩類も含まれる。脂肪酸類の非限定例
としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、セバシン酸及
びこれらの混合物が挙げられる。 高純度の単一化合物の固体脂肪化合物類が好ましい。純粋なセチルアルコール
、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールから成る群から選択される純
粋な脂肪族アルコール類の単一化合物類が極めて好ましい。 本明細書では、「純粋」とは、化合物が少なくとも約90%、好ましくは少な
くとも約95%の純度を有することを意味する。高純度のこれらの単一化合物は
、消費者が組成物を洗い流す時に、毛髪からの良好な洗い流し効果を提供する可
能性がある。
【0057】 本発明において有用な市販の固体脂肪族化合物としては、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、及び新日本理化(Shin-nihon Rika)(日本、大阪)か
ら商品名KONOLシリーズとして、及びNOF(日本、東京)から商品名NA
Aシリーズとして入手可能なベヘニルアルコール、和光化学(Wako Chemical)
(日本、大阪)から商品名1−DOCOSANOLとして入手可能な純粋ベヘニ
ルアルコール、アクゾ(Akzo)(米国、イリノイ州シカゴ)から商品名NEO−
FATとして、ウィトコ(Witco Corp.)(米国、オハイオ州ダブリン)から商
品名HYSTRENEとして、及びヴェヴィ(Vevy)(イタリア、ジェノバ)か
ら商品名DERMAとして入手可能な各種脂肪酸類が挙げられる。 前述の固体脂肪族化合物類の中で、本発明においては脂肪族アルコール類がき
わめて好ましい。
【0058】 本発明の組成物には水が含まれる。脱イオン水を使用することが好ましい。製
品の所望の特徴に応じて、ミネラル陽イオン類を含有する天然供給源から得られ
る水も使用することができる。一般に、本発明の組成物は少なくとも約60%、
好ましくは少なくとも約70%、より好ましくは約75%〜約95%の水を含む
。脱イオン水を使用することが好ましい。製品の所望の特徴に応じて、ミネラル
陽イオン類を含有する天然供給源から得られる水も使用することができる。 本発明の組成物のpHは、好ましくは約2〜約9、より好ましくは約2.5〜
約6、更により好ましくは約3〜約4.5である。緩衝液や他のpH調節剤を含
有して、所望のpHを達成することができる。
【0059】 ポリプロピレングリコール 本発明のヘアケア組成物は、重量平均分子量が約200g/mol〜約100
,000g/mol、好ましくは約1,000g/mol〜約60,000g/
molのポリプロピレングリコールを含有することが好ましい。理論に限定され
るものではないが、本明細書のポリプロピレングリコールは、毛髪に付着するか
又は毛髪中に吸収されて保湿緩衝剤として作用し、及び/又は1以上の他の望ま
しいヘアコンディショニング利益を提供すると考えられている。本明細書で使用
する時、用語「ポリプロピレングリコール」は、単ポリプロピレングリコール鎖
セグメントポリマー類、及び多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー
類を包含する。本明細書における多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリ
マー類のような分枝状ポリマー類の一般構造は、例えば、G.オディアン(G. O
dian)著「重合の原理(Principles of Polymerization)」17〜19ページ、
(ジョン・ワイリー&サンズ社(John Wiley & Sons, Inc.)、第3版、199
1年)に記載されている。
【0060】 本明細書のポリプロピレングリコールは典型的には多分散性ポリマー類である
。本明細書で有用なポリプロピレングリコール類は、約1〜約2.5、好ましく
は約1〜約2、より好ましくは約1〜約1.5の多分散性を有する。本明細書で
使用されるとき、用語「多分散性」は、ポリマー試料の分子量分布の程度を指す
。具体的には、前記多分散性は1を越える比率であり、重量平均分子量を数平均
分子量で割った数に等しい。多分散性に関するさらなる議論については、G.オ
ディアン(G. Odian)著「重合の原理(Principles of Polymerization)」20
〜24ページ(ジョン・ワイリー&サンズ社(John Wiley & Sons, Inc.)、第
3版、1991年)を参照されたい。
【0061】 本明細書で有用なポリプロピレングリコールは、重合度や他の部分が付いてい
るかどうかにより、水溶性であっても、水不溶性であっても、又は水に対して限
られた溶解度を有してもよい。ポリプロピレングリコールの水に対する所望の溶
解度は、大部分はヘアケア組成物の形式(例えば、残留型、又は洗い流し形式)
による。本明細書におけるポリプロピレングリコールの水に対する溶解度は、種
々の因子によって当業者により選択されてよい。従って、残留型のヘアケア組成
物としては、本明細書のポリプロピレングリコールは、水溶性のポリプロピレン
グリコールであることが好ましい。溶解度の情報は、サンヨーカセイ(日本、大
阪)などのポリプロピレングリコールの供給元から容易に入手可能である。一方
、本発明は洗い流しのヘアケア組成物の形式を取ってもよい。理論に限定される
ものではないが、かかる組成物において、水溶性のポリプロピレングリコールは
、容易に洗い流され過ぎてしまい、有効に毛髪上に付着して所望の利益を提供で
きないと考えられている。このため、かかる組成物については、水にあまり溶け
やすくないか、又は水不溶性でさえあるポリプロピレングリコールが好ましい。
従って、洗い流し型のヘアケア組成物としては、本明細書におけるポリプロピレ
ングリコールは、25℃の水に対する溶解度が水100gに対して約1g未満で
あることが好ましく、より好ましくは水に対する溶解度が水100gに対して約
0.5g未満、更により好ましくは水に対する溶解度が水100gに対して約0
.1g未満である。
【0062】 このポリプロピレングリコールは、典型的にはヘアケア組成物の約0.5重量
%〜約10重量%、好ましくは約2重量%〜約6重量%の濃度で存在する。 このポリプロピレングリコールは、好ましくは、単ポリプロピレングリコール
鎖セグメントポリマー、多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー、及
びこれらの混合物から成る群から選択され、より好ましくは下の式Iの単ポリプ
ロピレングリコール鎖セグメントポリマー、下の式IIの多ポリプロピレングリ
コール鎖セグメントポリマー、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0063】 単ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー 従って、きわめて好ましい単ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー
は次式を有する。 HO−(C36O)aH (III) 式中、aは約4〜約400、好ましくは約20〜約100、より好ましくは約2
0〜約40の値である。
【0064】 本発明で有用な単ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマーは、通常安
価であり、例えばサンヨーカセイ(日本、大阪)、ダウ・ケミカル(Dow Chemic
als)(米国ミシガン州ミドランド)、カルゴン・ケミカル(Calgon Chemical,
Inc.)(米国イリノイ州スコキエ)、アルコ・ケミカル(Arco Chemical Co.)
(米国ペンシルバニア州ニュートンスクエア)、ウィトコ・ケミカル(Witco Ch
emicals Corp.)(米国コネチカット州グリーンウイッチ)、及びPPGスペシ
ャルティ・ケミカル(PPG Specialty Chemicals)(米国イリノイ州ガーニー)
から、容易に入手可能である。
【0065】 多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー きわめて好ましい多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマーは次式を
有する。
【0066】
【化22】
【0067】 式中、nは約0〜約10、好ましくは約0〜約7、より好ましくは約1〜約4の
値である。式IVでは、各R’’は独立にH及びC1〜C30アルキルから成る群
から選択され、好ましくは各R’’は独立にH及びC1〜C4アルキルから成る群
から選択される。式IVでは、各bは独立に、約0〜約2、好ましくは約0〜約
1の値で、より好ましくはb=0である。同様に、c及びdは独立に、約0〜約
2、好ましくは約0〜約1の値である。ただし、b+c+dの合計は少なくとも
約2、好ましくはb+c+dの合計は約2〜約3である。各eは独立に、0又は
1の値で、nが約1〜約4の場合には、eは1に等しいことが好ましい。また式
IVでは、x、y及びzは独立に、約1〜約120、好ましくは約7〜約100
、より好ましくは約7〜約100の値であり、x+y+zは約20より大きい。
【0068】 本明細書で特に有用な、式IVの多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポ
リマーの例としては、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル(n=1、R’
=H、b=0、c及びd=1、e=1、且つx、y、zは独立に個々のポリプロ
ピレングリコール鎖セグメントの重合度を示し、サンヨーカセイ(Sanyo Kasei
)(日本、大阪)からニュー・ポル(New Pol)GP−4000として入手可能
)、ポリプロピレントリメチロールプロパン(n=1、R’=C25、b=1、
c及びd=1、e=1、且つx、y、zは独立に個々のポリプロピレングリコー
ル鎖セグメントの重合度を示す)、ポリオキシプロピレンソルビトール(n=4
、各R’=H、b=0、c及びd=1、各e=1、且つy、z、及び各xは独立
に個々のポリプロピレングリコール鎖セグメントの重合度を示し、サンヨーカセ
イ(Sanyo Kasei)(日本、大阪)からニュー・ポル(New Pol)SP−4000
として入手可能)、及びPPG−10ブタンジオール(n=0、c及びd=2、
且つy+z=10で、米国ニュージャージー州パーシッパニー(Parsippany)の
クローダ(Croda, Inc.)からプロブチル(Probutyl)DB−10として入手可
能)が挙げられる。
【0069】 好ましい実施形態では、ポリプロピレングリコール中の1以上のプロピレン反
復基は、イソプロピルオキシド反復基である。より好ましくは、式IIIのポリ
プロピレングリコール及び/又は式IVのポリプロピレングリコールの、1以上
のプロピレンオキシド反復基は、イソプロピルオキシド反復基である。更により
好ましくは、式IIIのポリプロピレングリコール及び/又は式IVのポリプロ
ピレングリコールの実質的に全てのプロピレンオキシド反復基は、イソプロピル
オキシド反復基である。従って、きわめて好ましい単ポリプロピレングリコール
鎖セグメントポリマーは次式を有する。
【0070】
【化23】
【0071】 式中、aは式IIIに対して前述したように定義する。同様に、きわめて好まし
い多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマーは次式を有する。
【0072】
【化24】
【0073】 式中、n、R’’、b、c、d、e、x、y、及びzは、式IVに対する前のよ
うに定義する。イソプロピルオキシド反復基は、単一又は前に示したものとの連
結のいずれかと一致することも認識されている。
【0074】
【化25】
【0075】 エステル油 本発明のヘアケア組成物は、エステル油を含有することが好ましい。本明細書
で有用なエステル油は、次式のものである。 R°COOR° (式V) 式中、各R°は独立にC1〜C22アルキルで、好ましくは少なくとも1つのR°
がC8〜C22アルキルである。各R°は直鎖状又は分枝状アルキル鎖のいずれか
であってよい。R°が分枝状である場合、R°が2〜4の分枝を有することが好
ましい。エステル油のHLB値は、約4未満、好ましくは約0〜約3である。本
明細書で有用なエステル油は、配合、及び製法が容易であるべきである。従って
、エステル油は典型的には融点が約40℃未満であり、好ましくは水溶性で、か
つ25℃で液状である。
【0076】 HLB値は、特定の化合物の親水性−疎水性の均衡を表す、理論的指数値であ
る。一般に、HLB指数は、0(非常に疎水性)〜40(非常に親水性)の範囲
であることが認識されている。アルキルアルコキシレートのHLB値は、当該技
術分野で周知の表及びチャートで調べることができ、又は以下の一般式を用いて
計算することもできる:HLB=7+Σ(疎水性基の値)+Σ(親水性基の値)
化合物のHLB及びHLBの計算方法は、M.J.シック(M. J. Schick)著「
界面活性剤の科学シリーズ、第1巻:非イオン界面活性剤(Surfactant Science
Series, Vol. 1: Nonionic Surfactants)」606−613ページ(ニューヨ
ーク、マーセルデッカー(Marcel Dekker, Inc.)、1996年)に詳細に説明
されている。 特に指定しないかぎり、本明細書で有用なエステル油類の重量平均分子量は、
約70g/molより大きく、好ましくは約100g/mol〜約2,000g
/mol、より好ましくは約160g/mol〜約1,200g/molが特に
本明細書で有用である。本明細書で有用な好ましいエステル油としては、ペンタ
エリスリチルエステル油類、トリメチロールエステル油類、クエン酸エステル油
類、グリセリルエステル油類、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0077】 理論に限定されるものではないが、エステル油はかさばった髪のボリュームを
減らし、及び/又は、他のヘアコンディショニング利益をもたらすものと考えら
れている。更に、本明細書のエステル油は、潤いのある感触、滑らかな感触、及
び、毛髪が乾いている時の毛髪の扱い易さを提供し、しかも毛髪を油っぽい感触
のままにはしない。従って、エステル油の添加によって、毛髪が濡れている時及
び乾燥後にも、その両方で、特に好適なコンディショニング利益を提供する可能
性のある組成物が得られる。エステル油は、組成物の約0.1重量%〜約20重
量%、好ましくは約0.2重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.5重量
%〜約5重量%の濃度で含むことができる。 本明細書で有用なペンタエリスリチルエステル油類は、少なくとも800g/
molの重量平均分子量を有する以下の式のものである。
【0078】
【化26】
【0079】 式中、R1、R2、R3、及びR4は独立に、1〜約30個の炭素を有する、分枝状
、直鎖状、飽和型、又は不飽和型の、アルキル基、アリール基、及びアルキルア
リール基である。好ましくは、R1、R2、R3、及びR4は独立に、約8〜約22
個の炭素を有する、分枝状、直鎖状、飽和型、又は不飽和型アルキル基である。
より好ましくは、R1、R2、R3、及びR4は、化合物の重量平均分子量が約80
0g/mol〜約1,200g/molとなるように定義される。 本明細書で有用なトリメチロールエステル油類は、少なくとも800g/mo
lの重量平均分子量を有する以下の式のものである。
【0080】
【化27】
【0081】 式中、R11は、1〜約30個の炭素を有するアルキル基であり、R12、R13、及
びR14は独立に、1〜約30個の炭素を有する、分枝状、直鎖状、飽和型、又は
不飽和型のアルキル基、アリール基、及びアルキルアリール基である。好ましく
は、R11はエチルであり、R12、R13、及びR14は独立に、8〜約22個の炭素
を有する、分枝状、直鎖状、飽和型、又は不飽和型のアルキル基である。より好
ましくは、R11、R12、R13、及びR14は、化合物の重量平均分子量が約800
g/mol〜約1,200g/molとなるように定義される。 特に好ましいエステル油類は、ペンタエステル油類及びトリメチロールエステ
ル油類であり、より好ましくはペンタエリスリチルテトライソステアレート、ペ
ンタエリスリチルテトラオレエート、トリメチロールプロパントリイソステアレ
ート、トリメチロールプロパントリオレエート、及びこれらの混合物である。か
かる化合物は、コーキョーアルコール(Kokyo Alcohol)(日本)から商品名K
AK P.T.I.及びKAK T.T.I.として、及び新日本理化(Shin-n
ihon Rika)(日本、東京)から商品名PTO及びENUJERUBU TP3
SOとして入手可能である。 本明細書で有用なクエン酸エステル油類は、少なくとも約500g/molの
重量平均分子量を有し、以下の式を有するものである。
【0082】
【化28】
【0083】 式中、R21は、OH又はCH3COOであり、R22、R23、及びR24は独立に、
1〜約30個の炭素を有する分枝状、直鎖状、飽和又は不飽和のアルキル基、ア
リール基、及びアルキルアリール基である。好ましくは、R21はOHであり、R 22 、R23、及びR24は独立に、8〜約22個の炭素を有する分枝状、直鎖状、飽
和型、又は不飽和型のアルキル基、アリール基、及びアルキルアリール基である
。より好ましくは、R21、R22、R23、及びR24は、化合物の重量平均分子量が
少なくとも約800g/molとなるように定義される。本明細書で特に有用な
クエン酸エステル油類としては、バーネル(Bernel)から商品名CITMOL3
16として入手可能なトリイソセチルクエン酸塩、フェニックス(Phoenix)か
ら商品名PELEMOL TISCとして入手可能なトリイソステアリルクエン
酸塩、及びバーネル(Bernel)から商品名CITMOL320として入手可能な
トリオクチルドデシルクエン酸塩が挙げられる。 本明細書で有用なグリセリルエステル油類は、少なくとも約400g/mol
の重量平均分子量を有し、以下の式を有するものである。
【0084】
【化29】
【0085】 式中、R41、R42、及びR43は独立に、1〜約30個の炭素を有する、分枝状、
直鎖状、飽和型、又は不飽和型のアルキル基、アリール基、及びアルキルアリー
ル基である。好ましくはR41、R42、及びR43は独立に、8〜約22個の炭素を
有する、分枝状、直鎖状、飽和型、又は不飽和型のアルキル基、アリール基、及
びアルキルアリール基である。より好ましくは、R41、R42、及びR43は、化合
物の重量平均分子量が少なくとも約500g/molとなるように定義される。 本明細書で特に有用なグリセリルエステル油類としては、デグサヒュールズA
G(Degussa-HulsAG)(ドイツ、フランクフルト)から商品名ミグリオール(Mi
glyol)812として入手可能なカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、タイ
ヨーカガク(Taiyo Kagaku)から商品名サン・エスポール(SUN ESPOL)G−3
18として入手可能なトリイソステアリン、クローダ(Croda, Inc.)(米国、
ニュージャージー州、パーシパニー)から商品名CITHROL GTOとして
入手可能なトリオレイン、ヴェヴィ(Vevy)(イタリア、ジェノバ)から商品名
EFADERMA−Fとして入手可能、又はブルックス(Brooks)(米国、ニュ
ージャージー州、サウスプレインフィールド)から商品名EFA−GLYCER
IDESとして入手可能なトリリノレインが挙げられる。
【0086】 追加成分 本発明では、特定の成分を追加することが好ましい。本明細書に包含する場合
、これらには、例えば、追加的なヘアケア及び/又はヘアコンディショニング利
益を提供し得る化合物が挙げられる。好ましい追加成分としては、アルキルエト
キシレート、液体脂肪族アルコール類及び酸類、炭化水素類、シリコーン化合物
類、陽イオン系ポリマー類、及びこれらの混合物が挙げられる。特に指定しない
限り、かかる追加成分は、一般に、組成物のそれぞれ約0.001重量%〜約1
0.0重量%、好ましくは約0.01重量%〜約5.0重量%の濃度で典型的に
用いられる。
【0087】 アルキルエトキシレート 本発明のヘアケア組成物はアルキルエトキシレートを含む。本明細書で有用な
アルキルエトキシレートは次式を有する。 R−O−(C24O)nH 式中、Rは約1〜約30個の炭素原子、好ましくは約6〜約22個の炭素原子、
より好ましくは約8〜約18個の炭素原子を有するアルキル基であり、Rは分枝
状、直鎖状、飽和型、不飽和型であってよいが、好ましくは直鎖状且つ飽和型、
又は約1個の二重結合を有する不飽和型であり、nは約1〜約10、好ましくは
約2〜約8、より好ましくは約3〜約6であり、アルキルエトキシレートの重量
平均分子量は約500g/mol未満、好ましくは約100〜約500g/mo
l、より好ましくは約200〜約500g/molであり、アルキルエトキシレ
ートのHLB値は約5〜約12、好ましくは約6〜約11、より好ましくは約6
〜約10である。
【0088】 HLB値からわかるように、かかるアルキルエトキシレート類は、油及び水の
両方に混和性である。更に、かかるアルキルエトキシレート類は、典型的に融点
が約30℃未満、好ましくは約25℃未満、より好ましくは約20℃未満であり
、曇点(1%溶液)が約50℃未満、好ましくは約40℃未満、より好ましくは
約35℃未満である。 HLB値は、特定の化合物の親水性−疎水性の均衡を表す、理論的指数値であ
る。一般に、HLB指数は、0(非常に疎水性)〜40(非常に親水性)の範囲
にあることが認識されている。アルキルエトキシレートのHLB値は、当該技術
分野で既知の表及びチャートで調べることができ、又は次の一般式で計算するこ
ともできる:HLB=7+Σ(疎水性基の値)+Σ(親水性基の値)化合物のH
LB及びHLBの計算方法は、M.J.シック(Schick)著「界面活性剤の科学
シリーズ、第1巻:ノニオン界面活性剤(Surfactant Science Series, Vol. 1
: Nonionic Surfactants)」606−613ページ(ニューヨーク、マーセル
デッカー(Marcel Dekker, Inc.)、1996年)に詳細に説明されている。
【0089】 理論に限定されるものではないが、本明細書のポリプロピレングリコールは、
毛髪に付着するか又は毛髪内に吸収されて、保湿剤/加湿剤として作用し、及び
/又は1以上の他の望ましいヘアコンディショニング利益を提供すると考えられ
ている。 本発明で有用なアルキルエトキシレートのきわめて好ましい例としては、例え
ば、CTFAの名称:オレス−5、オレス−3、ステアレス−5、ステアレス−
4、セテアレス−5、セテアレス−4、及びセテアレス−3、並びにC911
O5の混合物、C911EO2.5の混合物、C1213EO3の混合物、C111 3 EO5の混合物、及びこれらの混合物が挙げられる。これらのアルキルエトキ
シレート類は、例えば、クローダ(Croda, Inc.)(米国、ニュージャージー州
パーシッパニー)、シェル・ケミカル(Shell Chemical)(米国)、BASF(
ドイツ)、三菱化学(日本、東京)、ニッコー・ケミカル(Nikko Chemical)(
日本、東京)から入手可能である。かかるアルキルエトキシレート類は、洗い流
し型のヘアコンディショニング組成物における使用で特に好ましい。
【0090】 ヘアケア組成物中に存在するアルキルエトキシレートの濃度は、ヘアケア組成
物の、好ましくは約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.2重量
%〜約15重量%、更により好ましくは約0.5重量%〜約10重量%である。
前記ヘアケア組成物が洗い流し型ヘアコンディショニング組成物である場合、ア
ルキルエトキシレートは、洗い流し型ヘアコンディショニング組成物の、好まし
くは少なくとも約1重量%、より好ましくは約2重量%〜約20重量%、更によ
り好ましくは約3重量%〜約10重量%の濃度で存在する。 前記ヘアケア剤組成物を洗い流し型ヘアコンディショニング剤組成物として使
用しようとする場合、前記アルキルエトキシレートの曇点が約40℃未満である
ことがきわめて好ましい。理論に限定されるものではないが、このことが前記ア
ルキルエトキシレートの毛髪への付着効率を有意に向上させるものと考えられて
いる。
【0091】 液体脂肪族アルコール及び脂肪酸 本明細書で有用な液体脂肪族アルコール類としては、約10〜約30個の炭素
原子、好ましくは約12〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22
個の炭素原子を有するものが挙げられる。このような液体脂肪族アルコール類は
、直鎖アルコールでも分枝鎖アルコールでもよく、飽和アルコールでも不飽和ア
ルコールでもよいが、好ましくは不飽和アルコール類である。固体脂肪族化合物
とは、実質的に純粋な状態の時、25℃で固体である脂肪族アルコール類のこと
であり、液体脂肪族アルコール類とは25℃で液体である脂肪族アルコール類の
ことである。このような化合物の非限定例としては、オレイルアルコール、パル
ミトレイン酸アルコール、イソステアリルアルコール、イソセチルアルコール、
及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書ではポリ脂肪族アルコール類は有用
であるが、モノ脂肪族アルコール類が好ましい。
【0092】 本発明で有用な脂肪酸類としては、約10〜約30個の炭素原子、好ましくは
約12〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有
するものが挙げられる。これらの脂肪酸類は、直鎖状又は分枝鎖状の酸類である
ことができ、飽和型又は不飽和型であることができる。好適な脂肪酸類としては
、例えば、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸、リノレン酸、エチルリ
ノール酸、エチルリノレン酸、アラキドン酸、及びリシノール酸が挙げられる。
【0093】 本明細書では脂肪酸誘導体類及び脂肪族アルコール誘導体類を、例えば、脂肪
酸類のエステル類、アルコキシ化脂肪族アルコール類、脂肪族アルコール類のア
ルキルエーテル類、アルコキシ化脂肪族アルコール類のアルキルエーテル類、及
びこれらの混合物を含有するものとして定義される。脂肪酸誘導体類及び脂肪族
アルコール誘導体類の非限定的例としては、例えば、メチルリノレエート、エチ
ルリノレエート、イソプロピルリノレエート、イソデシルオレエート、イソプロ
ピルオレエート、エチルオレエート、オクチルドデシルオレエート、オレイルオ
レエート、デシルオレエート、ブチルオレエート、メチルオレエート、オクチル
ドデシルステアレート、オクチルドデシルイソステアレート、オクチルドデシル
イソパルミテート、オクチルイソペラルゴネート、オクチルペラルゴネート、ヘ
キシルイソステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソデシルイソノナ
ノエート、イソプロピルイソステアレート、エチルイソステアレート、メチルイ
ソステアレート、及びオレス−2が挙げられる。 市販の液体脂肪族アルコール類及び本発明で有用なこれらの誘導体類としては
、新日本理化(Shin-nihon Rika)から商品名UNJECOL 90BHRとし
て入手可能なオレイルアルコール、シェール(Scher)から商品名SCHERC
EMOLシリーズとして入手可能な種々の液体エステル類、並びにコーキューア
ルコール(Kokyu Alcohol)から商品名HISとして入手可能なヘキシルイソス
テアレート及び商品名ZPISとして入手可能なイソプロピルイソステアレート
が挙げられる。
【0094】 炭化水素 本発明で有用な炭化水素類としては、約25℃以下の融点を有してさえいれば
、飽和型又は不飽和型のいずれにもなり得る、直鎖、環状、及び分枝鎖炭化水素
類が挙げられる。これらの炭化水素類は約12〜約40個の炭素原子、好ましく
は約12〜約30個の炭素原子、そして好ましくは約12〜約22個の炭素原子
を有する。本明細書には、C26アルケニルモノマー類のポリマー類のような、
アルケニルモノマー類のポリマー炭化水素類もまた包含される。これらのポリマ
ー類は、直鎖又は分枝鎖ポリマー類であり得る。前記直鎖ポリマー類は、一般的
には長さが比較的短く、前述のような総数の炭素原子を有している。前記分枝鎖
ポリマー類は、実質的により長い鎖長を有することができる。かかる物質の平均
分子量は、広範に変わり得るが、通常は約500g/molまで、好ましくは約
200g/mol〜約400g/mol、より好ましくは約300g/mol〜
約350g/molである。本明細書では、種々の等級の鉱物油類もまた有用で
ある。鉱物油類は、石油から得られる炭化水素類の液体混合物である。好適な炭
化水素物質の特定な例としては、パラフィン油、鉱物油、ドデカン、イソドデカ
ン、ヘキサデカン、イソヘキサデカン、エイコセン、イソエイコセン、トリデカ
ン、テトラデカン、ポリブテン、ポリイソブテン、及びこれらの混合物が挙げら
れる。本明細書での使用には、鉱物油、イソドデカンイソヘキサデカン、ポリブ
テン、ポリイソブテンなどのポリα−オレフィン油類、及びこれらの混合物から
成る群から選択される炭化水素類が好ましい。
【0095】 本明細書で有用なポリα−オレフィン油類は、約6〜約16個の炭素、好まし
くは約6〜約12個の炭素原子を有する、1−アルケンモノマー類から誘導され
るものである。ポリα−オレフィン油類の調製に有用な1−アルケンモノマー類
の非限定例としては、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン
、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、4−メチル−1−ペンテンなどの分枝
状異性体、及びこれらの混合物が挙げられる。ポリα−オレフィン油類を調製す
るのに有用な好ましい1−アルケンモノマー類は、1−オクテン、1−デセン、
1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、及びこれらの混合物であ
る。本明細書で有用なポリα−オレフィン油類は、更に、約1〜約35,000
cpsの粘度、約200g/mol〜約60,000g/molの重量平均分子
量、及び3以下の多分散性を有する。
【0096】 重量平均分子量が少なくとも約800g/molのポリα−オレフィン油類は
本明細書で有用であり、長く続く潤いのある感触を毛髪に与える。しかし、重量
平均分子量が約800g/mol未満のポリα−オレフィン油類もまた本明細書
で有用であり、滑らかで、軽く、清潔な感触を毛髪に与える。本明細書で特に有
用なポリα−オレフィン油類としては、モービル・ケミカル(Mobil Chemical C
o.)から、重量平均分子量が約500の商品名PURESYN6、及び重量平均
分子量が3000g/molを越える商品名PURESYN100として入手可
能な、ポリデセン類が挙げられる。
【0097】 本発明で有用な市販の炭化水素類としては、プレスパース(Presperse)(米
国、ニュージャージー州サウスプレインフイールド)から商品名PERMETH
YL 99A、PERMETHYL 101A、及びPERMETHYL 10
82として入手可能なイソドデカン、イソヘキサデカン、イソエイコセン、アモ
コ・ケミカル(Amoco Chemicals)(米国、イリノイ州シカゴ)から商品名IN
DOPOL H−100として入手可能なイソブテンとノーマルブテンのコポリ
マー、ウィトコ・ケミカル(Witco Chemicals)から商品名BENOLとして入
手可能な鉱物油、エクソン・ケミカル(Exxon Chemical Co.)(米国、テキサス
州ヒューストン)から商品名ISOPARとして入手可能なイソパラフイン、モ
ービル・ケミカル(Mobil Chemical Co.)(米国、テキサス州ヒューストン)か
ら商品名PURESYN 6として入手可能なポリデセンが挙げられる。
【0098】 シリコーン化合物 本明細書で有用なシリコーン化合物としては、揮発性で可溶性若しくは不溶性
、又は非揮発性で可溶性若しくは不溶性のシリコーンコンディショニング剤が挙
げられる。可溶性とは、このシリコーン化合物が前記組成物のキャリアと、同一
相の部分を形成するように混和可能であることを意味する。不溶性とは、このシ
リコーンが、キャリアと分離した不連続相を、例えば、シリコーンの液滴のエマ
ルション又は懸濁液の形式で形成することである。本明細書のシリコーン化合物
は、エマルション重合を含めて、当該技術分野で既知の任意の好適な方法で製造
することができる。このシリコーン化合物は更に、機械的混合によって、又はエ
マルション重合を通した合成段階で、陰イオン界面活性剤類、非イオン界面活性
剤類、陽イオン界面活性剤類及びこれらの混合物から選択される界面活性剤の助
けにより、若しくは助けなしに製造されるエマルションの形態で本発明の組成物
に組み込むことができる。
【0099】 本明細書で用いるためのシリコーン化合物は、25℃で、好ましくは約1,0
00〜約2,000,000センチストークの粘度を有し、より好ましくは約1
0,000〜約1,800,000センチストーク、更により好ましくは約10
0,000〜約1,500,000センチストークである。前記粘度は、ダウ・
コーニング・コーポレート試験方法(Dow Corning Corporate Test Method)C
TM0004(1970年7月20日)に記載のガラス毛管粘度計の手段によっ
て測定することができる。高分子量のシリコーン化合物はエマルション重合によ
って製造することができる。好適なシリコーン液体類としては、ポリアルキルシ
ロキサン類、ポリアリールシロキサン類、ポリアルキルアリールシロキサン類、
ポリエーテルシロキサンコポリマー類、及びこれらの混合物が挙げられる。ヘア
コンディショニング特性を有する他の非揮発性シリコーン化合物を使用すること
もできる。 本発明のシリコーン化合物には、以下の構造(I)を持つポリアルキル又はポ
リアリールシロキサン類も含まれる
【0100】
【化30】
【0101】 式中、R123はアルキル又はアリールで、xは約7〜約8,000の整数である
。Z8はシリコーン鎖の末端を保護する基を表す。シロキサン鎖(R123)上、又
はシロキサン鎖の末端Z8における置換型アルキル又はアリール基は、次の条件
であれば、すなわち結果として生成されるシリコーンが室温で液体であり、分散
性で、毛髪に適用した時に刺激性や毒性もなければ有害性もなく、組成物中の他
の成分と適合性があり、通常の使用及び保管条件において化学的に安定していて
、毛髪に付着可能で、毛髪をコンディショニングすることができれば、任意の構
造を有することができる。好適なZ8基類としては、ヒドロキシ、メチル、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、及びアリールオキシが挙げられる。シリコーン原
子上の2つのR123基は、同じ基を表していても、違う基を表していてもよい。
2つのR123基が同じ基を表していることが好ましい。好適なR123基類としては
、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル、及びフェニルメチル
が挙げられる。好ましいシリコーン化合物は、ポリジメチルシロキサン、ポリジ
エチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンである。ジメチコーンと
しても知られているポリジメチルシロキサンが、特に好ましい。使用できるポリ
アルキルシロキサン類としては、例えば、ポリジメチルシロキサン類が挙げられ
る。これらのシリコーン化合物は、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(Gene
ral Electric Company)(米国、ニューヨーク州ウオーターフォード)のビスカ
シル(Viscasil)(登録商標)及びSF96シリーズ、又はダウ・コーニング社
(Dow Corning Corp.)(米国、ミシガン州ミッドランド)のダウ・コーニング
(Dow Corning)200シリーズ及びBY22−067として入手可能である。
【0102】 ポリアルキルアリールシロキサン液体も使用することができ、例えば、ポリメ
チルフェニルシロキサン類が挙げられる。これらのシロキサン類は、例えば、ゼ
ネラル・エレクトリック社(General Electric Company)のSF1075メチル
フェニル液、又はダウ・コーニング(Dow Corning)の556コスメチックグレ
ード液として入手可能である。 毛髪の輝き特性を高めるには、高度にアリール化したシリコーン化合物、例え
ば、約1.46以上、特に約1.52以上の屈折率を有する高度にフェニル化し
たポリエチルシリコーンなどが特に好ましい。これらの高屈折率のシリコーン化
合物を使用する時は、以下に記載するように、これらを界面活性剤又はシリコー
ン樹脂のような展着剤と混合して、表面張力を低下させ、その物質の膜形成能を
高めるべきである。
【0103】 使用できるシリコーン化合物としては、例えば、ポリプロピレンオキシド修飾
ポリジメチルシロキサンが挙げられるが、エチレンオキシド又はエチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドの混合物も使用することができる。シリコーンの分散性
特性に干渉しない程度に、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの濃度は、十
分に低くあるべきである。これらの物質は、ジメチコーンコポリオール類として
も知られている。 他のシリコーン化合物としてはアミノ置換型物質が挙げられる。好適なアルキ
ルアミノ置換型シリコーン化合物には、次の構造(II)によって表されるもの
が含まれる。
【0104】
【化31】
【0105】 式中、R124はH、CH3又はOHであり、p1、p2、q1、及びq2は、その分子
量に依存する整数で、この重量平均分子量はおよそ5,000〜10,000の
間である。このポリマーは、「アモジメチコーン」としても知られている。これ
らのアモジメチコーンは、例えば、ダウ・コーニング(Dow Corning)からSM
8704Cとして入手可能である。 好適なアミノ置換型シリコーン液体類には式(III)で表されるものが含ま
れる。 (R125a3-a−Si−(OSiG2p3−(OSiGb(R1252-bp4
O−SiG3-a(R125a (III) 式中、Gは、水素、フェニル、OH、C1〜C8アルキルから成る群から選択され
、好ましくはメチルであり、aは0又は1〜3の整数を示し、好ましくは0に等
しく、bは0又は1を示し、好ましくは1に等しく、p3+p4の合計は1〜2,
000、好ましくは50〜150の数であり、p3は0〜1,999の数を示す
ことができ、好ましくは49〜149であり、p4は1〜2,000の整数を示
すことができ、好ましくは1〜10であり、R125は式Cq32q3Lの一価のラジ
カルであり、式中q3は2〜8の整数であり、Lは以下の基から選択される。
【0106】 −N(R126)CH2−CH2−N(R1262 −N(R1262 −N(R1263X’ −N(R126)CH22−CH2−NR1262X’ 式中、R126は、水素、フェニル、ベンジル、飽和炭化水素ラジカル、好ましく
は1〜20個の炭素原子を含むアルキルラジカルから成る群から選択され、X’
はハロゲンイオンを示す。 式(III)に対応する特に好ましいアミノ置換型シリコーンは、R124がC
3であり、「トリメチルシリルアモジメチコーン」として知られるポリマーで
ある。 本明細書で有用な他のアミノ置換型シリコーンポリマー類には、式(V)によ
って表される陽イオン性アミノ置換型シリコーン類が含まれる。
【0107】
【化32】
【0108】 式中、R128は1〜18個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルを表し、
好ましくはメチルなどのアルキル又はアルケニルラジカルであり、R129は炭化
水素ラジカルを表し、好ましくはC1〜C18アルキレンラジカル、又はC1〜C18 で、より好ましくはC1〜C8アルキレンオキシラジカルであり、Q-はハロゲン
イオンで、好ましくは塩素であり、p5は2〜20の平均統計値を表し、好まし
くは2〜8であり、p6は20〜200の平均統計値を表し、好ましくは20〜
50である。この区分に入る好ましいポリマーは、ユニオン・カーバイド(Unio
n Carbide)から「UCAR SILICONE ALE56」の名称で入手可
能である。
【0109】 好適な非揮発性分散シリコーン化合物を開示している参考文献としては、ジー
ン(Geen)に発行された米国特許第2,826,551号、1976年6月22
日ドラコフ(Drakoff)に発行された米国特許第3,964,500号、198
2年12月21日ペイダー(Pader)に発行された米国特許第4,364,83
7号、及びウールストン(Woolston)に発行された英国特許第849,433号
が挙げられる。1984年ペトラーチ・システムズ(Petrarch Systems, Inc.)
出版の「シリコーン化合物(Silicon Compounds)」は、好適なシリコーン化合
物の限定的ではなく広範な表を提供している。 特に有用になり得るもう1つの非揮発性分散シリコーンは、シリコーンゴムで
ある。本明細書で使用するとき、用語「シリコーンゴム」は、25℃で1,00
0,000センチストーク以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン物質を意
味する。本明細書に記載されているシリコーンゴム類は、前記で開示したシリコ
ーン化合物とある程度重複し得ることも認められている。この重複はこれらの物
質のいずれをも限定するものではない。シリコーンゴム類は、ペトラーチ(Petr
arch)、及び1979年5月1日発行の米国特許第4,152,416号(スピ
ッツァー(Spitzer)ら)、及びノル、ウォルター(Noll, Walter)のシリコー
ンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)(ニューヨーク:
アカデミック・プレス(New York: Academic Press)1968年)を含む他の
文献に記載されている。また、シリコーンゴムについては、ゼネラル・エレクト
リック(General Electric)のシリコーンラバー製品データシート(Silicone R
ubber Product Data Sheets)SE30、SE33、SE54、及びSE76に
も記載されている。この「シリコーンゴム類」は、典型的に重量平均分子量約2
00,000以上であり、通常は約200,000と約1,000,000の間
である。具体例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン
メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサンジフェニルシ
ロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が含まれる
【0110】 また、高度に架橋したポリマーシロキサン系のシリコーン樹脂類も有用である
。この架橋は、シリコーン樹脂製造中に、一官能性シラン類又はニ官能性シラン
類又はこれらの両方と共に、三官能性シラン類及び四官能性シラン類を組み入れ
ることによって導入される。当該技術分野ではよく理解されているように、シリ
コーン樹脂を得るのに必要な架橋の程度は、シリコーン樹脂に組み入れられる特
定のシランユニットによって変動する。一般に、十分なレベルの三官能性及び四
官能性のシロキサンモノマーユニットを有し、それ故に十分なレベルの架橋を有
し、乾燥して堅くなるか又は硬質の被膜になるシリコーン物質が、シリコーン樹
脂であるとみなされる。酸素原子とケイ素原子の比は、特定のシリコーン物質で
の架橋レベルを表す。ケイ素1原子当たり少なくとも約1.1の酸素原子を有す
るシリコーン物質は、本明細書においては一般にシリコーン樹脂となる。好まし
くは、酸素原子:ケイ素原子の比率は少なくとも約1.2:1.0である。シリ
コーン樹脂の製造に用いられるシラン類としては、最も一般に利用されているメ
チル置換型シラン類と共に、モノメチル−、ジメチル−、トリメチル−、モノフ
ェニル−、ジフェニル−、メチルフェニル−、モノビニル−、及びメチルビニル
クロロシラン類及びテトラクロロシランが挙げられる。好ましい樹脂類は、ゼネ
ラル・エレクトリック(General Electric)からGESS4230及びSS42
67として提供されている。市販のシリコーン樹脂類は、一般に、低粘度の揮発
性又は非揮発性シリコーン液体中に溶解された形態で供給されることになる。本
明細書で使用されるシリコーン樹脂類は、当業者にはすぐに明らかになるように
、前記のような溶解した形態で、供給され、本発明の組成物中に組み入れられる
べきである。理論に限定されるものではないが、これらのシリコーン樹脂類は、
他のシリコーン化合物の毛髪への付着を高めることができ、高屈折率容量で毛髪
の輝きを高めることが可能であると考えられている。
【0111】 その他の有用なシリコーン樹脂は、CTFAの呼称がポリメチルシルセキオキ
サンである物質のようなシリコーン樹脂粉末であり、トスパール(Tospearl)(
商標)として東芝シリコーン(Toshiba Silicones)より市販されている。 これらシリコーン化合物の製造方法は、ポリマーの科学とエンジニアリング百
科事典(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering)15巻、第2版
、204−308ページ(ジョン・ワイリー&サンズ社(John Wiley & Sons, I
nc.)、1989年)中に見ることができる。
【0112】 特にシリコーン物質類やシリコーン樹脂類は、「MDTQ」命名法として当業
者によく知られている省略命名システムに従って好都合に同定することができる
。このシステムでは、当該シリコーンはそのシリコーンを構成する種々のシロキ
サンモノマーユニットの存在に従って記載される。簡単に述べると、記号Mは一
官能性ユニット(CH33SiO0.5を示し、Dはニ官能性ユニット(CH32
SiOを示し、Tは三官能性ユニット(CH3)SiO1.5を示し、Qは四−又は
四原子−官能性ユニットSiO2を示す。ユニット記号、例えば、M´、D´、
T´、及びQ´のダッシュ記号は、メチル以外の置換基を表し、出てくる度に具
体的に定義しなければならない。典型的な代替置換基としては、ビニル、フェニ
ル、アミノ、ヒドロキシル等のような基が挙げられる。種々のユニットのモル比
は、記号に対する下付き文字によりシリコーン内のユニットの各タイプの総数を
示すか、又はこれらの平均を示すか、又は重量平均分子量との併用により、具体
的に示された比として示すかであるが、このモル比により、MDTQシステムに
おけるシリコーン物質の記述が完成する。シリコーン樹脂内のD、D’、M、及
び/又はM’に対する、T、Q、T’、及び/又はQ’の相対的モル量がより高
いことは、架橋レベルがより高いという指標である。しかし、前述のように、架
橋の全体的なレベルは、酸素とケイ素の比によっても示すことができる。
【0113】 本明細書で有用な好ましいシリコーン樹脂類は、MQ、MT、MTQ、MQ、
及びMDTQ樹脂である。従って、好ましいシリコーン置換基はメチルである。
M:Q比が約0.5:1.0〜約1.5:1.0で、樹脂の重量平均分子量が約
1000〜約10,000であるMQ樹脂が特に好ましい。 本発明で有用なシリコーン化合物の市販品としては、ダウ・コーニング(Dow
Corning Corporation)(米国、ミシガン州ミッドランド)から入手可能な、商
品名D−130のジメチコーン、商品名DC2502のセチルジメチコーン、商
品名DC2503のステアリルジメチコーン、商品名DC1664及びDC17
84の乳化ポリジメチルシロキサン類、及び商品名DC2−2845のアルキル
グラフト化コポリマーシリコーンエマルション、英国特許出願2,303,85
7に記載されているような東芝シリコーン(Toshiba Silicone Co., Ltd.)(日
本、東京)から入手可能なエマルション重合ジメチコノール、ダウ・コーニング
(Dow Corning)から入手可能な、商品名DCQ2−1403のジメチコーンと
ジメチコノールの混合物、商品名DRQ2−1401のシクロメチコーンとジメ
チコノールの混合物が挙げられる。
【0114】 陽イオン系ポリマー 本発明のヘアケア組成物は、1つ以上の陽イオン系ポリマーを含有することが
できる。本明細書で用いられる場合、用語「ポリマー」は、1タイプのモノマー
の重合により作られるか、又は2(例えばコポリマー)若しくはそれ以上のタイ
プのモノマー類により作られた物質を含む。好ましくは、陽イオン系ポリマーは
水溶性陽イオン系ポリマーである。本明細書で使用されるとき、用語「水溶性」
陽イオン系ポリマーとは、水に十分可溶性であり、25℃の水(蒸留水は同等の
水)に0.1%の濃度で、肉眼で見て実質的に透明な溶液を形成するポリマーを
指す。好ましい陽イオン系ポリマーは、十分に可溶性であり、0.5%の濃度で
、より好ましくは1.0%の濃度で実質的に透明な溶液を形成する。陽イオン系
ポリマーを使用する場合は、典型的には、組成物の約0.5重量%〜約5重量%
の濃度であることが好ましく、更に好ましくは約1重量%〜約3重量%の濃度で
ある。
【0115】 本発明における陽イオン系ポリマー類は、一般に、重量平均分子量が少なくと
も約5,000であり、典型的には約10,000〜約10,000,000の
ものである。重量平均分子量は約100,000〜約2,000,000が好ま
しい。陽イオン系ポリマーは、一般に、四級アンモニウム、又は陽イオン性アミ
ノ部分、及びこれらの混合物などの陽イオン性窒素含有部分を有することになる
。 陽イオン性窒素含有部分は、通常、陽イオン系ヘアコンディショニングポリマ
ーの全モノマーユニット部分上に置換基として存在することになる。このため、
陽イオン系ポリマーは、四級アンモニウム、又は陽イオン性アミン置換型モノマ
ーユニット、及び本明細書においてスペーサーモノマーユニットと呼ばれる、他
の非陽イオン性ユニットのコポリマー類やターポリマー類などを含んでもよい。
かかるポリマー類は、当該技術分野で既知であり、多種多様なものを、エストリ
ン(Estrin)、クローズリィ(Crosley)、及びヘインズ(Haynes)編集のCT
FA化粧品材料事典、第3版(ワシントンD.C.米国化粧品工業会(The Cos
metic, Toiletry, and Fragrance Association, Inc.)1982年)に見ること
ができる。
【0116】 陽イオン系ポリマーの陽イオン電荷密度は、好ましくは少なくとも約0.1ミ
リ当量/g、より好ましくは少なくとも約0.5ミリ当量/g、更に好ましくは
少なくとも約1.1ミリ当量/g、更により好ましくは少なくとも約1.2ミリ
当量/gである。陽イオン系ポリマーの陽イオン電荷密度は、ケールダール法(
Kjeldahl Method)によって測定することができる。アミノ含有ポリマー類の電
荷密度がpH及びアミノ基の等電点に応じて変わり得ることは、当業者には認識
できる。電荷密度は意図された用途のpHで、前述の限度内であるべきである。 水溶性の基準を満たす限り、任意の陰イオン性対イオンを、陽イオン系ポリマ
ーのために利用することができる。好適な対イオンとしては、例えば、ハロゲン
化物(例えば、Cl、Br、I、又はF、好ましくはCl、Br、又はI)、硫
酸塩、及び硫酸メチルが挙げられる。
【0117】 好適な陽イオン系ポリマー類としては、例えば、アクリルアミド、メタクリル
アミド、アルキルアクリルアミド及びジアルキルアクリルアミド、アルキルメタ
クリルアミド及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキ
ルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、及びビニルピロリドンのような水溶
性スペーサーモノマー類を持つ4級アンモニウム官能基類又は陽イオン性アミン
を有するビニルモノマー類のコポリマー類が挙げられる。陽イオン性アミン類は
、特定の種及び組成物のpHにより、一級、二級、又は三級アミン類であっても
よい。一般に、二級及び三級アミン類が好ましいが、特に三級アミン類が好まし
い。アルキル置換型モノマー及びジアルキル置換型モノマーは、好ましくはC1
〜C7アルキル基、より好ましくはC1〜C3アルキル基を有する。他の好適なス
ペーサーモノマー類としては、ビニルエステル類、ビニルアルコール(ポリビニ
ル酢酸塩の加水分解によって得られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコー
ル、及びエチレングリコールが挙げられる。
【0118】 アミン置換型ビニルモノマー類をアミン形態で重合化させてもよく、その後任
意に、四級化反応によってアンモニウムに変換させてもよい。アミン類は、ポリ
マーの形成に続いて、同様に四級化させてもよい。例えば、三級アミン官能基類
は式R’Xの塩との反応によって四級化することができ、式中、R’は短鎖アル
キルで、好ましくはC1〜C7アルキル、より好ましくはC1〜C3アルキルであり
、X-は四級化アンモニウムとともに水溶性の塩を生成する陰イオンである。
【0119】 好適な陽イオン性アミノ及び第四級アンモニウムモノマー類としては、例えば
、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリ
レート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキ
ルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ト
リアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウ
ム塩類で置換されたビニル化合物、及び、ピリジニウム、イミダゾリウムなどの
環状陽イオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマー類、及び
、例えば、アルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アル
キルビニルピロリドン塩類などの四級化ピロリドンが挙げられる。これらのモノ
マー類のアルキル部分は、好ましくはC1〜C3のアルキル類、より好ましくはC 1 及びC2のアルキル類のような低級アルキル類である。本明細書で使用するのに
好適なアミン置換型ビニルモノマー類としては、ジアルキルアミノアルキルアク
リレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、ジアルキルアミノアルキ
ルアクリルアミド、及びジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドが挙げられ
、ここでアルキル基は好ましくはC1〜C7炭化水素類、より好ましくはC1〜C3 アルキル類である。
【0120】 本明細書で有用な陽イオン系ポリマー類は、アミン及び/又は四級アンモニウ
ム置換型モノマーから得られるモノマーユニット、及び/又は適合性のあるスペ
ーサーモノマー類の混合物を含んでもよい。
【0121】 好適な陽イオン系ヘアコンディショニングポリマー類としては、例えば、1−
ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば、
塩化物)のコポリマー類(業界では「CTFA」すなわち米国化粧品工業会(Th
e Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)により、ポリクアテルニ
ウム(Polyquaternium)−16と呼ばれる)であって、BASFワイアン・ドッ
ト社(BASF Wyandotte Corp.)(米国、ニュージャージー州パーシッパニー)よ
り商品名LUVIQUAT(例えばLUVIQUAT FC370)として市販
されているもの、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリ
レートとのコポリマー類(業界ではCTFAにより、ポリクアテルニウム(Poly
quaternium)−11と呼ばれる)であって、ガフ社(Gaf Corporation)(米国
、ニュージャージー州ウェイン)より商品名GAFQUAT(例えば、GAFQ
UAT755N)として市販されているもの、陽イオン性ジアリル四級アンモニ
ウム含有ポリマー類であって、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド
ホモポリマー(業界(CTFA)では、ポリクアテルニウム(Polyquaternium)
−6と呼ばれる)、及びアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリ
ドのコポリマー(業界(CTFA)では、ポリクアテルニウム(Polyquaternium
)−7と呼ばれる)を含むもの、及び3〜5の炭素原子を有する不飽和カルボン
酸のホモポリマー及びコポリマーのアミノアルキルエステルの鉱酸塩類であって
、1977年2月22日ノヴァック(Nowack)らに発行された米国特許第4,0
09,256号に記載のものが挙げられる。
【0122】 他の有用な陽イオン系ポリマー類としては、陽イオン性セルロース誘導体類、
及び陽イオン性スターチ誘導体類のような、陽イオン系多糖類ポリマー類が挙げ
られる。本発明での使用に好適な陽イオン性多糖類ポリマー材料としては次の式
のものが挙げられる。
【0123】
【化33】
【0124】 式中、Aはデンプン又はセルロースの無水グルコース残留のような無水グルコー
ス残基であり、Rはアルキレンオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、又は
ヒドロキシアルキレン基、又はこれらの組み合わせであり、R1、R2、及びR3
は独立に、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコ
キシアルキル、又はアルコキシアリールの基であって、各基は約18個までの炭
素原子を含有し、各陽イオン部分に対する炭素原子合計数(すなわちR1、R2
及びR3の炭素原子の合計)は好ましくは約20個以下で、X-は既に述べたよう
に陰イオン性対イオンである。
【0125】 陽イオン系セルロースは、アメルコール(Amerchol Corp.)(米国、ニュージ
ャージー州エディソン)からポリマー類のシリーズであるポリマーJR(登録商
標)及びLR(登録商標)として、ヒドロキシエチルセルロースとトリメチルア
ンモニウム置換型エポキシドを反応させた塩として入手可能であり、業界(CT
FA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)10と呼ばれている。別のタ
イプの陽イオン系セルロースとしては、ヒドロキシエチルセルロースとラウリル
ジメチルアンモニウム置換型エポキシドを反応させたポリマー第四級アンモニウ
ム塩類、業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)24と呼
ばれるものが挙げられる。このような物質は、アメルコール(Amerchol Corp.)
(米国、ニュージャージー州エディソン)から商品名ポリマー(Polymer)LM
−200(登録商標)として入手可能である。
【0126】 他の使用可能な陽イオン系ポリマー類としては、グアーヒドロキシプロピルト
リモニウムクロリド(セラニーズ社(Celanese Corp.)のジャガー(Jaguar)R
シリーズとして市販されている)のような陽イオン系グアーゴム誘導体類が挙げ
られる。他の物質としては、第四級窒素含有セルロースエーテル類(例えば、米
国特許第3,962,418号に記載されているもの、参照として本明細書に組
み入れる)、及びエーテル化セルロースとデンプンのコポリマー(例えば、米国
特許第3,958,581号に記載されているもの、参照として本明細書に組み
入れる)が挙げられる。
【0127】 他の追加成分 本明細書のヘアケア組成物は、更に他の追加成分を含んでもよく、それは最終
製品の所望の特性に従って技術者によって選択されてよく、組成物をより美容的
若しくは審美的に満足にするために、又はさらなる使用利益をもたらすために好
適なものである。
【0128】 本発明の組成物に配合してもよい好ましい他の追加成分のさらなる例としては
、ホーメル(Hormel)から商品名ペプチン(Peptein)2000として入手可能
な加水分解コラーゲン、ロシュ(Roche)から入手可能なパンテノール、ロシュ
(Roche)から入手可能なパンテニルエチルエーテル、加水分解ケラチン、タン
パク質類、ポリゴナタム・マルチフローリ(Polygonatum multiflori)抽出物の
ような植物抽出物、及び栄養剤などの他のコンディショニング剤;エーザイ(Ei
sai)から商品名Eミックス−d(Emix-d)で入手可能なビタミンEのようなビ
タミン類及び/又はアミノ酸類、チロシンメチルエーテル、ヒスチジン、及び塩
酸リジン;陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及びこ
れらの混合物のような界面活性剤;ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロ
ピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素のような防腐剤;クエン酸、クエン酸
ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムのようなp
H調整剤;酢酸カリウム及び塩化ナトリウムのような一般的な塩;FD&C又は
D&C染料のような任意の着色剤;過酸化水素、過ホウ酸塩、及び過硫酸塩のよ
うな毛髪酸化(漂白)剤;チオグリコレートのような毛髪還元剤;香水;エチレ
ンジアミン四酢酸ニナトリウムのような金属イオン封鎖剤;紫外線及び赤外線ス
クリーニング、並びに蛍光漂白剤及びサリチル酸オクテルのような吸収剤;亜鉛
ピリチオン、ピロクトンオラミン、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(ト
リクロサン)、トリクロカルバン、及びサリチル酸のような抗フケ剤が挙げられ
る。
【0129】 製造方法 本発明のヘアケア組成物は、当該技術分野で既知の任意の方法によって、便利
で且つ安価に作ることができる。極めて好ましいゲルマトリックスを形成するた
めには、典型的には水を少なくとも約70℃まで、好ましくは約80℃と約90
℃の間まで加熱する。陽イオン系界面活性剤及び固体脂肪族化合物を水と混合し
、混合物を形成する。組成物の安定性を向上させるために、このステップでポリ
アルキレングリコール(n)アルキルアミン、及び/又はポリアルキレングリコ
ール(n)アルキルアンモニウム酸、及び有機酸を加える。混合物の温度は、好
ましくは、陽イオン界面活性剤の融点と、固体脂肪化合物の融点の両方よりも高
く保持し、混合物全体を均質化する。固形物が見られなくなるまで混合した後、
この混合物を徐々に(例えば、約2℃/分の速度で)60℃未満まで、好ましく
は約55℃未満まで冷却する。この緩やかな冷却工程の間に、約55℃と約75
℃の間に、顕著な粘度の増加が観察される。これはきわめて好ましいゲルマトリ
ックスが形成されたことを示す。この段階で、他の追加成分を加えて混ぜ、室温
まで冷却することができる。 前述の方法で作られたヘアケア組成物は、優れた安定性とすばらしい性能を有
している。
【0130】 使用方法 本発明のヘアケア組成物は、ブルックフィールド(Brookfield)粘度計手段に
より1.0rpmの剪断速度で25℃で測定したとき、約5,000cps〜約
40,000cpsの粘度を有することが好ましい。 本発明のヘアケア組成物は、例えば、ヘア化粧品組成物、ヘアスタイリング組
成物、残留型及び/又は洗い流し型ヘアコンディショニング組成物としての使用
に好適であり、特に洗い流し型ヘアケア組成物としての使用が好適である。これ
らのヘアケア組成物は従来の方法で使用されるとき、本発明の、調湿、洗浄性、
スタイリング、及び/又はその他の利益を提供する。かかる使用方法は使われて
いる組成物のタイプによるが、一般には毛髪に対する製品の有効量の適用を包含
し、この有効量はその後毛髪から洗い流してもよく(ヘアリンスの場合のように
)、毛髪上に残したままにしてもよい(ジェル、ローション、及びクリームの場
合のように)。「有効量」とは、かさばった毛髪を減少させる望ましい利益を提
供するのに十分な量を意味する。一般に、約1g〜約50gが毛髪及び/又は頭
皮に適用される。この組成物は、典型的には毛髪及び頭皮をこするか又はマッサ
ージすることによって毛髪全体に行き渡らせることができ、又は毛髪の一部分に
選択的に適用させることができる。この組成物は、濡れた又は湿った毛髪に適用
し、毛髪を乾燥させる前に十分な水で洗い流すことが好ましい。かかる組成物を
毛髪に適用した後、使用者の好みに応じて、毛髪を乾かし整える。別の方法では
、ヘアスタイリング組成物のように、乾燥した毛髪に適用してもよく、その後使
用者の好みに応じて毛髪を櫛で梳かすか又は整える。
【0131】 画像解析プロトコル 画像解析プロトコルは、毛髪全体の面積を形成している、かさばった毛髪面積
とはねた毛髪面積の成分を、デジタル測定し解析するために設計されたシステム
及び手順である。このプロトコルは、ヘアケア組成物による処理の前後で、毛髪
全体の面積、はねた毛髪面積、及びかさばった毛髪面積の、正確な識別、測定、
及び比較をするための、定量化可能で再現可能な方法を提供する。この毛髪全体
の面積、はねた毛髪面積、及びかさばった毛髪面積は、それぞれ直接に、毛髪全
体のボリューム、はねた毛髪のボリューム、及びかさばった毛髪のボリュームと
関係している。本発明のヘアケア組成物は、かさばった毛髪の面積を顕著に目立
って減少させるが、以下に述べる方法で測定すると、少なくとも約10%減少さ
せることが好ましい。本発明のヘアケア組成物は、毛髪の面積の3つのタイプの
全てで、顕著で目立った減少をもたらすことが好ましく、すなわち以下に述べる
方法で測定した時、かさばった毛髪の面積を少なくとも約10%、より好ましく
は少なくとも約15%、更に好ましくは少なくとも約20%減少させ、はねた毛
髪の面積を少なくとも約20%、より好ましくは少なくとも約30%減少させ、
毛髪全体の面積を少なくとも約12.5%、より好ましくは約20%、更に好ま
しくは約25%減少させる。
【0132】 かさばった毛髪面積の減少は、扱いやすさを高め、及び/又は梳かしやすさを
向上させるような、1つ以上の消費者が望む顕著な利益と関係していることがわ
かっている。例えば、かさばった毛髪面積の減少は毛髪の潤いと相互に関連し、
この潤いのある毛髪は、乾燥した毛髪より柔らかく、より可塑性があり、滑らか
で、また柔軟性があると考えられている。毛髪に潤いがあると、毛髪が他の毛髪
と共によりよく整列し、個々の毛髪間の空間がより少なくなるので、かさばった
毛髪面積が減少する。潤いのある毛髪は、また、より梳かしやすく扱いやすい。
【0133】 図面を参照すると、図1は、本明細書で有用な画像解析システムの好ましい実
施形態の平面図を示す。この画像解析システム10は、白色スクリーン12、照
明装置14、サンプルホルダー16、高解像度デジタルカメラ18、及びパソコ
ン20から成る。サンプルホルダー16を白色スクリーン12と高解像度デジタ
ルカメラ18の間に置く。サンプルホルダー16は、典型的には白色スクリーン
12の約40cm前で毛髪試料22を安定させて吊るすクリップ又はクランプで
ある。サンプルホルダー16は、典型的には、高解像度デジタルカメラ18から
約80cmのところにあり、撮影された画像に写らないように高解像度デジタル
カメラの視野より上方に設置する。
【0134】 白色スクリーン12は、マットな仕上がり(例えば、ノングレア)の白色のス
クリーンであり、これに照明を当てて、毛髪試料22を測定するときの一定した
再現可能な背景を提供する。かさばった毛髪面積とはねた毛髪面積の差は画像の
輝度により判断されるため(下記参照)、毛髪試料は一定の輝度を有する背景の
前で写真撮影することが重要である。図1に見られるように、好ましい照明装置
14は、サンプルの各側に位置するツインの写真撮影用ライトと、白色スクリー
ンに向いたポインティングとから構成される。これらの各ライトは、好ましくは
照明器具の中に含有されるツインの蛍光管ライトであり、典型的にはサンプルホ
ルダー16の側面まで約20cm〜約60cmにある。このため、高解像度デジ
タルカメラ18から見えないように、ライトは毛髪試料22から十分離して置か
れている。これにより、撮影された画像には確実に毛髪試料22の画像のみが含
まれ、例えば、照明装置14の背面は含まれないことになる。従って、照明装置
14が撮られる写真に干渉したり、写真を妨害したりすることはない。またかか
る構成では、毛髪試料22は照明装置14によって直接的に照明されない。その
代わり、光はまず白色スクリーン12で反射し、次いで毛髪試料22を通過して
、高解像度デジタルカメラ18に達する。この高解像度デジタルカメラ18を、
白色スクリーン12ではなく毛髪試料22に焦点を合わせる。使い易くするため
に、高解像度デジタルカメラ18をパソコン20に接続し、撮影した画像を自動
的にコンピュータの画像処理ソフトに転送する。このような配置により、毛髪試
料22のプロフィルの精確な写真が得られ、毛髪試料22の測定や解析の支障と
なり得る、いかなるグレア及び/又は影も回避される。
【0135】 好ましくは、画像解析システムは、気流又は毛髪試料を乱し得る他の力から離
して設置されるべきであり、確実に再現性のある結果を得るために、管理された
温度及び湿度環境の中に置く。高解像度デジタルカメラ(例えば、富士フイルム
(Fujifilm Co.)(日本、東京)のモデルHC−2500 3−CCD)は、少
なくとも、水平方向1280ピクセル、及び垂直方向1000ピクセルの解像度
を有する。高解像度デジタルカメラをリニアゲインに較正し、全輝度における増
分(8ビット、0〜255輝度スケール)を等しくする。このような較正は、例
えば、標準グレースケール較正セル及び/又は高解像度デジタルカメラ内部のル
ック・アップ・テーブル(LUT)を利用して行うことができる。較正の目的の
ため、白色スクリーン(照明装置により照明されている場合)は、約245より
高い輝度、好ましくは約250〜約255の輝度を有するべきである。
【0136】 代表的な毛髪試料は、15cm(5g)の、アジア人の黒色直毛のヘアピース
(カワムラヤ(Kawamuraya o.)(日本、大阪)より入手可能)、又は白人の茶
色直毛のヘアピース(インターナショナル・ヘアー・インポーターズ・アンド・
プロダクツ社(International air mporters & products Inc.)(米国、ニュー
ヨーク州ベルローズ)より入手可能)から成る。白色スクリーンに対するコント
ラストがより容易に観察できるので、アジア人の黒色直毛ヘアピースが好ましい
。黒色ヘアピースを用いた場合には、画像解析プロトコルを用いた測定は、顕著
に、より簡単で、より再現可能である。しかし本発明の毛髪面積減少の利益、及
びそれに関連する毛髪のボリューム減少の利益は、すべてのタイプのヘアピース
に適用可能である。更に、ヘアピースで得られた結果は、人が実際に使用する際
に得られた結果と同等であることがわかっている。
【0137】 毛髪試料は以下のように調製する。 1)毛髪試料を湯(38℃)で30秒間濡らす。 2)1mlのラウリル硫酸アンモニウム溶液を毛髪試料に適用し、30秒間泡
立てる。 3)毛髪試料を60秒間洗い流す。 4)毛髪試料を温水に24時間浸す。 5)1mlのラウリル硫酸アンモニウム溶液を毛髪試料に適用し、30秒間泡
立てる。 6)毛髪試料を30秒間洗い流す。 7)1mlのラウリル硫酸アンモニウム溶液を毛髪試料に適用し、30秒間泡
立てる。 8)毛髪試料を60秒間洗い流す。
【0138】 9)処理された毛髪試料に対し、試験する毛髪試料にヘアケア組成物1mlを
適用する。 10)処理された毛髪試料に対し、毛髪試料を10秒間洗い流す。 11)毛髪試料の前側を5回櫛で梳かす。 12)毛髪試料の後ろ側を5回櫛で梳かす。 13)毛髪試料から余分な水を搾り出し、断面を丸くする。 14)毛髪試料を21℃/相対湿度65%の部屋に24時間放置する。 15)これで画像解析システムによる測定のための毛髪試料を準備する。
【0139】 ステップ9及び10は、単に、処理された毛髪試料に対して行う。かさばった
毛髪面積、はねた毛髪面積、及び毛髪全体の面積上のヘアケア組成物の効果を比
較するために、毛髪試料の「未処理写真」を先ず撮影し、次いで「処理後の写真
」を撮影する。次いで、写真に示される、未処理及び処理後のかさばった毛髪面
積、はねた毛髪面積、及び毛髪全体の面積を比較する。通常、同じヘアピースを
、まず未処理毛髪試料として使用し、次いで前述の手順に従って、処理後の毛髪
試料として使用する。同じヘアピースを用いることにより、サンプル間のばらつ
きを最小限にする。 一旦毛髪試料22(処理済又は未処理のいずれか)を調製したら、それを白色
スクリーン12の前のサンプルホルダー16上に置く。高解像度デジタルカメラ
18と毛髪試料22との距離は、処理済みと未処理の写真の両方に対して同じに
すべきである。未処理及び処理済の両方の写真について、毛髪試料の最も幅の広
いプロフィル(毛髪試料の下端により)が高解像度デジタルカメラで撮影される
ように、毛髪試料を配置する。この配置は毛髪の頭への配列のしかたに似せてい
るため、処理後の毛髪面積(及び毛髪のボリューム)に対する効果を、最も正確
に見ることができる。これは、また、かさばった毛髪面積の減少、はねた毛髪面
積の減少、及び/又は毛髪全体の面積の減少効果の正確な測定を保証する。
【0140】 一旦毛髪が本質的に動かなくなったら、高解像度デジタルカメラ18によって
8ビットのグレー・スケールの写真を撮影する。典型的には、高解像度デジタル
カメラ18は、各ピクセルに0(完全な黒)〜255(完全な白)の輝度値を割
り振る。次いでこの写真をパソコン20に転送する。別の方法としては、あまり
好ましくないが、パソコンで各ピクセルに0〜255の輝度値を割り振ってもよ
い。かかる写真は「取り込み画像」とも呼ばれ、後で参照できるように、電子的
に、例えばTIFF(タグイメージ・ファイル形式)ファイルとして保存するこ
とができる。この取り込み画像では、各毛髪試料は、白色背景上に灰色〜黒色と
して現れる。次いで、画像処理ソフト(例えば、メディアサイバネティクス(Me
dia Cybernetics)(米国、メリーランド州シルバースプリングス)のオプティ
マス(Optimas)バージョン6.2(v.6.2)として入手可能)で、取り込み画像
をピクセルごとに解析する。画像処理ソフトは、カメラにより各ピクセルに割り
当てられた輝度を用いて、各ピクセルを黒色(輝度=0〜120)、灰色(輝度
=121〜235)、又は白色(輝度=236〜255)のいずれかに分類する
。次いで、画像ソフトによって、黒色の線で境界付けられた最も大きな連続領域
として、取り込み画像の中で「かさばった毛髪」を定義する。「はねた毛髪」は
、1以上の灰色の線で境界付けられた、かさばった毛髪を除く、黒色、灰色及び
白色領域として定義される。画像処理ソフトに関して本明細書で使用されるとき
、用語「境界付けられた」は、指定された陰影の少なくとも1つの線で参照領域
が完全に取り囲まれることを指す。
【0141】 次いで画像処理ソフトは、各領域の面積を、通常cm2で計算して、かさばっ
た毛髪面積と、はねた毛髪面積を算出する。毛髪全体の面積は、かさばった毛髪
面積と、はねた毛髪面積の合計である。こうして、かさばった毛髪面積、及び/
又ははねた毛髪面積の、毛髪全体の面積に対するパーセンテージもまた計算する
ことができる。好ましい実施形態では、画像処理ソフトは自動的に未処理の全体
の毛髪面積を1.0の値に等しく設定し、それに従って他の値を標準化する。画
像処理ソフトは、また、容易に参照できるように、かさばった毛髪面積及び/又
ははねた毛髪面積のアウトライン及び/又はカラーコードを行うことができる。
【0142】 処理後の毛髪のボリュームの減少は、未処理と処理後の毛髪試料の解析から得
られたデータの比較に基づいている。未処理の毛髪全体の面積(UTA)、未処
理のかさばった毛髪面積(UBA)、及び未処理のはねた毛髪面積(UFA)に
対して毛髪面積を計算する。次いでこれらを、処理後の毛髪全体の面積(TTA
)、処理後のかさばった毛髪面積(TBA)、及び処理後のはねた毛髪面積(T
FA)に対して計算された毛髪面積と比較する。処理後のかさばった毛髪面積の
減少は、かさばった毛髪のボリュームの減少に相当し、以下の式により計算する
。 かさばった毛髪面積の減少=100*[1−(TBA/UBA)] 同様に、処理後のはねた毛髪面積のパーセントの減少は、はねた毛髪のボリュ
ームの減少に相当し、以下の式に従って計算する。
【0143】 はねた毛髪面積の減少=100*[1−(TFA/UFA)] 処理後の毛髪全体の面積のパーセントの減少は、毛髪全体のボリュームの減少
に相当し、以下の式に従って計算する。 全体の毛髪面積の減少=100*[1−(TTA/UTA)] 特定のヘアケア組成物(又はコントロール)は、一般に、少なくとも3つの別
個の毛髪試料で試験する。次いで、かさばった毛髪面積の減少、はねた毛髪面積
の減少、及び毛髪全体の面積の減少を、各毛髪試料について計算し、かさばった
毛髪面積の減少の平均、はねた毛髪面積の減少の平均、及び毛髪全体の面積の減
少の平均を計算する。
【0144】 画像解析プロトコルの好ましい実施形態では、未処理と処理後のそれぞれの毛
髪試料について、2枚の写真を撮影する。1枚目の写真は毛髪試料の最も幅の広
いプロフィルに対応し、一方2枚目の写真は毛髪試料の最も狭いプロフィルに対
応し、これは通常、最も幅の広いプロフィルを90°回転したものである。その
後、未処理のかさばった毛髪面積、処理後のかさばった毛髪面積などについて平
均値を計算する。次いでこのような平均値を前記の式に適用する。かかる手順は
、本来の外形又は洗浄のために、わずかに曲がっている毛髪試料に特に有用であ
る。
【0145】 (実施例) 以下の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態について更に述べ、実施
するものである。これらの実施例は単に説明の目的で示されるもので、本発明を
制限するものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の多
くの変形形態が実施可能である。成分は、化学名によって特定し、そうでない場
合は以下のように定義する。
【0146】 実施例1 ヘアコンディショニング組成物は以下の方法で調製する。 好適なキャリアは水性ゲルマトリックスであり、これは次のように作られる:
81%脱イオン水を85℃まで加熱し、Th.ゴールドシュミットAG(Th. Go
ldschmidt AG)から入手可能な1%PEG−5、サンヨーカセイ(Sanyo Kasei
)から入手可能な2%塩化ベヘントリモニウム(behentrimonium)クロリド、及
びADMから入手可能な0.29%クエン酸とを、新日本理化から入手可能な2
.5%セチルアルコール(alcohl)及び4.5%ステアリルアルコールと混合す
る。組成物が均質化し、固体が観察されなくなるまで、水性キャリアを温度約8
5℃に維持する。次いで、水性キャリアを約55℃まで冷却し、ゲルマトリック
スが形成されるまでこの温度に維持する。コーキューアルコール工業(Koukyu
Alcohol Kogyo Co.)から入手可能なペンタエリスリチルテトライソステアレー
トのようなエステル油類も、ゲルマトリックスに加えてもよい。
【0147】 サンヨーカセイ(Sanyo Kasei)から入手可能な2%PPG−34(MW=2
,000)をゲルマトリックスと混合し、15分間一定の攪拌とミルを行って、
確実に均質化する。均質化した後、室温まで冷却して、包装し、保管する。香料
及び防腐剤もまたヘアケア組成物に添加する。 この組成物は、次の毛髪面積の減少をもたらす:画像解析プロトコルによる測
定で、はねた毛髪面積72%の減少、かさばった毛髪面積25%の減少、毛髪全
体の面積39%の減少。
【0148】 実施例2〜7 以下のヘアケア組成物は、本明細書に記載の方法により、形成する。
【0149】
【表1】
【0150】成分の定義 *1 PEG−5コカミン:バロニック(Varonic)K−205(Th.ゴー
ルドシュミット(Goldschmidt)AGから入手可能) *2 PEG−5オレイルアミン:バロニック(Varonic)Q−205(Th
.ゴールドシュミット(Goldschmidt)AGから入手可能) *3 PPG−34:ニューポル(New Pol)PP−2000(サンヨーカセ
イ(Sanyo Kasei)から入手可能) *4 PPG−26:ポリグリコールP−2000(ダウ・ケミカル(Dow Ch
emical)から入手可能) *5 PPG−30:ポリグリコールP−4000(ダウ・ケミカル(Dow Ch
emical)から入手可能) *6 オレイルアルコール:UNJECOL 90BHR(新日本化学(New
Japan Chemical)から入手可能) *7 カプリル酸/カプリル酸トリグリセリド:ミグルヨール(Miglyol)8
12(ヒュールス(Huls)AGから入手可能) *8 ペンタエリスリチルテトライソステアレート:KAK P.T.I.(
コーキューアルコール工業(Koukyu Alcohol Kogyo Co.)から入手可能) *9 鉱物油:BENOL(ウィトコ(Witco)から入手可能) *10 クエン酸:(ADMから入手可能) *11 塩化ベヘントリモニウム:エコノール(Econol)TM−22(サンヨ
ーカセイ(Sanyo Kasei)から入手可能) *12 塩化ステアリルトリモニウム:バリソフト(Varisoft)TSC(ウィ
トコ(Witco)から入手可能) *13 塩化セトリモニウム:バリソフト(Varisoft)CTB40(ウィトコ
(Witco)から入手可能) *14 塩化ジステアリルジモニウム:バリソフト(Varisoft)TA100(
ウィトコ(Witco)から入手可能) *15 セチルアルコール:KONOLシリーズ(新日本化学(New Japan Ch
emical)から入手可能) *16 ステアリルアルコール:KONOLシリーズ(新日本化学(New Jap
an Chemical)から入手可能) *17 ジメチコーンガム/液体混合(fluid blend):BY22−067(
ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能) *18 アモジメチコーンエマルション:SM8704C(ダウ・コーニング
(Dow Corning)から入手可能) *19 シクロメチコーン及びジメチコーン:D5シクロメチコーンとジメチ
コーンガムの85%/15%混合(分子量(weight molecular weight)約40
0,000〜約600,000)(ゼネラル・エレクトリック(General Electr
ic Co.)から) *20 ジメチコーン及びジメチコノール:DCQ2−1403(ダウ・コー
ニング(Dow Corning)から入手可能) *21 シクロメチコーン/ジメチコノール:DCQ2−1401(ダウ・コ
ーニング(Dow Corning)から入手可能) *22 へキシレングリコール:へキシレングリコール(ミツイトーアツ(Mi
tsui Toatsu)から入手可能) *23 ポリエチレングリコール200:カーボワックス(Carbowax)PEG
200(ユニオン・カーバイド(Union Carbide)から入手可能) *24 メトキシケイ皮酸オクチル:パラゾール(Parasol)MCX(ロシュ
(Roche)から入手可能) *25 ビタミンE:Eミックス−d(Emix-d)(エーザイ(Eisai)から入
手可能) *26 DL−パンチル:パンチル(Pantyl)(ロシュ(Roche)から入手可
能) *27 DL−パンテノール:パンテノール(Panthenol)(ロシュ(Roche)
から入手可能) 先行の実施例により開示され、示された実施形態には多くの利点がある。例え
ば、これらの組成物は次のように毛髪面積を減少させることができる:画像解析
プロトコルによる測定で、はねた毛髪の面積を少なくとも20%減少、かさばっ
た毛髪の面積を少なくとも10%減少、毛髪全体の面積を少なくとも12.5%
減少。これらは好都合な製造方法で作ることができる。
【0151】 先行の実施例により開示され、示された実施形態は、例えば、ヘアコスメティ
ック組成物、ヘアスタイリング組成物、残留型及び/又は洗い流し型ヘアコンデ
ィショニング組成物としての使用に好適であり、特に洗い流し型ヘアコンディシ
ョニング組成物としての使用が好適である。 本明細書の実施例や実施形態は説明の目的のみのために記載されるものであり
、これらを考慮して、本発明の精神や範囲から逸脱することなく、種々の修正又
は変更が当業者に示唆されることが理解される。
【図面の簡単な説明】
本明細書は、本発明を具体的に提示し、かつ本発明を請求する請求項をもって
終結するが、以下の添付図面を参照することにより、本発明がよりよく理解され
ると考える。
【図1】 画像解析システムの好ましい実施形態の平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ヤン,ジャン−ジョン 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2−1−215 −727 (72)発明者 フング,雪香 兵庫県神戸市灘区記田町3−2−15−301 Fターム(参考) 4C083 AA162 AB051 AB052 AC071 AC072 AC112 AC291 AC301 AC302 AC331 AC342 AC392 AC531 AC532 AC642 AC691 AC692 AD041 AD042 AD152 AD172 AD662 BB06 BB53 CC33 DD23 DD27 EE06 EE28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.化学式(I)のポリアルキレングリコール(n)アルキ
    ルアミンであって、 【化1】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する飽和型、不飽和型、直鎖状
    、又は分枝状アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する飽和型、
    不飽和型、直鎖状、又は分枝状アルキル基であり、各mは2又は3であり、各n
    は2又は3であり、各x及び各yは独立に1以上の数であり、各xと各yの合計
    が約3〜約9であり、融点が約45℃未満であるポリアルキレングリコール(n
    )アルキルアミンと、 B.少なくとも3つの酸性基、その塩、又はこれらの混合物を有する有機
    酸と、 C.陽イオン界面活性剤と、 D.固体脂肪族化合物、及び E.水 を含むヘアケア組成物。
  2. 【請求項2】 A.化学式(II)のポリアルキレングリコール(n)アル
    キルアンモニウム塩であって、 【化2】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する飽和型、不飽和型、直鎖状
    、又は分枝状アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する飽和型、
    不飽和型、直鎖状、又は分枝状アルキル基であり、各mは2又は3であり、各n
    は2又は3であり、各x及び各yは独立に1以上の数で、各xと各yの合計が約
    3〜約9であり、X-は、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、クエン酸塩、乳
    酸塩、グリコール酸塩、リン酸塩、硝酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、硫酸アルキ
    ル、スルホン酸アルキル、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、及びこれらの混
    合物から成る群から選択される、安全で好適な任意の塩生成陰イオンであり、融
    点が約45℃未満であるポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンアンモ
    ニウム塩と、 B.少なくとも3つの酸性基、その塩、及びこれらの混合物を有する有機
    酸と、 C.陽イオン界面活性剤と、 D.固体脂肪族化合物、及び E.水 を含むヘアケア組成物。
  3. 【請求項3】 A.化学式(III)のポリアルキレングリコール(n)ア
    ルキルアンモニウム塩であって、 【化3】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する飽和型、不飽和型、直鎖状
    、又は分枝状アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する飽和型、
    不飽和型、直鎖状、又は分枝状アルキル基であり、各mは2又は3であり、各n
    は2又は3であり、各x及び各yは独立に1以上の数で、各xと各yの合計が約
    3〜約9であり、X-は、少なくとも3つの酸性基を有する有機酸から成る群か
    ら選択される陰イオンであり、融点が45℃未満であるポリアルキレングリコー
    ル(n)アルキルアンモニウム塩と、 B.陽イオン界面活性剤と、 C.固体脂肪族化合物、及び D.水 を含むヘアケア組成物。
  4. 【請求項4】 前記有機酸が、少なくとも3つのカルボキシル酸基を有する
    、請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  5. 【請求項5】 前記有機酸が、クエン酸、アコニット酸、エチレンジアミン
    四酢酸、及びこれらの混合物から成る群から選択される請求項4に記載のヘアケ
    ア組成物。
  6. 【請求項6】 Rが約8〜約22個の炭素原子を有する飽和アルキル基で、
    mが2で、xとyの合計が3〜7である請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘ
    アケア組成物。
  7. 【請求項7】 前記固体脂肪族化合物が、約16〜約22個の炭素のアルキ
    ルを有する脂肪族アルコールである請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアケ
    ア組成物。
  8. 【請求項8】 前記陽イオン界面活性剤が、8〜30個の炭素原子の長アル
    キル基1つ及び1〜3個の炭素原子の短アルキル基3つを有する四級アンモニウ
    ム塩である請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  9. 【請求項9】 前記組成物が更に、式(III)、式(IV)、又はこれら
    の混合物から成る群から選択されるポリプロピレングリコールを含み、 HO−(C36O)aH(III) 式中、aは約4〜約400で、 【化4】 式中、nは0〜約10で、各R’’は独立にH及びC1〜C30アルキルから成る
    群から選択され、各bは独立に0〜約2で、c及びdは独立に約0〜約2の値で
    、b+c+dの合計が少なくとも約2であり、各eは独立に0又は1であり、且
    つx、y、及びzは独立に約1〜約120の値で、x+y+zが約20より大き
    い、請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  10. 【請求項10】 前記ポリプロピレングリコールが式(III)を有し、a
    が約20〜約40である請求項9に記載のヘアケア組成物。
  11. 【請求項11】 前記組成物が更に、次の一般式で作られるエステル油を含
    み、 R°COOR° 式中、各R°は独立に、直鎖又は分枝状C1〜C22アルキルであり、好ましくは
    少なくとも1つのR°がC8〜C22アルキルで、約40℃未満の融点を有する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  12. 【請求項12】 前記エステル油が、重量平均分子量が少なくとも800g
    /molのペンタエリスリチルエステル油類、重量平均分子量が少なくとも80
    0g/molのトリメチロールエステル油類、重量平均分子量が少なくとも約5
    00g/molのクエン酸エステル油類、重量平均分子量が少なくとも約400
    g/molのグリセリルエステル油類、及びこれらの混合物から成る群から選択
    される請求項11に記載のヘアケア組成物。
  13. 【請求項13】 A.次式の約0.1重量%〜約5重量%のポリアルキレン
    (n)アルキルアミンであって、 【化5】 式中、Rは1〜約30個の炭素原子を有する飽和型、不飽和型、直鎖状、又は分
    枝状アルキル基であり、mは2又は3であり、nは2又は3であり、x及びyは
    独立に1以上の数で、xとyの合計が約3〜約9であり、融点が約30℃未満で
    あるポリアルキレン(n)アルキルアミンと、 B.有機酸類からの酸性基とポリアルキレングリコール(n)アルキルア
    ミン類からのアミン基のモル比が約1:1〜約5:1となるような濃度で、少な
    くとも3つの酸性基、その塩、又はこれらの混合物を有する有機酸と、 C.約0.1重量%〜約20重量%の固体脂肪族化合物と、 D.約0.1重量%〜約5重量%の陽イオン界面活性剤と、 D.式(III)、(IV)、又はこれらの混合物から成る群から選択さ
    れる約0.5重量%〜約10重量%のポリプロピレングリコールであって、 HO−(C36O)aH(III) 式中、aは約4〜約400で、 【化6】 式中、nは0〜約10であり、各R’’は独立にH、及びC1〜C30アルキルか
    ら成る群から選択され、各bは独立に0〜約2で、c及びdは独立に約0〜約2
    の値で、b+c+dの合計が少なくとも約2であり、各eが独立に0又は1であ
    り、x、y及びzが独立に約1〜約120の値で、x+y+zが約20より大き
    い、ポリプロピレングリコールと、 C.次の一般式で作られる約0.1重量%〜約20重量%のエステル油で
    あって、 R°COOR° 式中、各R°が独立に直鎖又は分枝状C1〜C22アルキルで、好ましくは少なく
    とも1つのR°がC8〜C22アルキルで、40℃未満の融点を有するエステル油
    、及び D.水 を含む請求項1に記載のヘアケア組成物。
  14. 【請求項14】 画像解析プロトコルによれば、前記組成物が、かさばった
    毛髪の面積を少なくとも約15%減らし、はねた毛髪の面積を少なくとも約30
    %減らし、毛髪全体の面積を少なくとも約20%減らす、請求項1〜13のいず
    れか一項に記載のヘアケア組成物。
  15. 【請求項15】 画像解析プロトコルによれば、かさばった毛髪の面積を少
    なくとも約10%減らす、請求項1のヘアケア組成物を毛髪に適用するステップ
    を含む方法。
JP2001566518A 2000-03-14 2000-09-13 ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び有機酸を含むヘアケア組成物 Pending JP2003526652A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US00/06665 2000-03-14
US0006665 2000-03-14
PCT/US2000/024965 WO2001068051A1 (en) 2000-03-14 2000-09-13 HAIR CARE COMPOSITION CONTAINING POLYALKYLENEGLYCOL(n)ALKYLAMINE AND ORGANIC ACID

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003526652A true JP2003526652A (ja) 2003-09-09

Family

ID=21741150

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001566518A Pending JP2003526652A (ja) 2000-03-14 2000-09-13 ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び有機酸を含むヘアケア組成物
JP2001566506A Pending JP2003526645A (ja) 2000-03-14 2001-03-09 ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンを含有するヘアケア組成物

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001566506A Pending JP2003526645A (ja) 2000-03-14 2001-03-09 ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンを含有するヘアケア組成物

Country Status (7)

Country Link
EP (2) EP1263407A1 (ja)
JP (2) JP2003526652A (ja)
CN (2) CN1450889A (ja)
AU (2) AU2000274796A1 (ja)
CA (2) CA2398587A1 (ja)
MX (2) MX234468B (ja)
WO (2) WO2001068051A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138108A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Milbon Co Ltd 毛髪処理剤
JP2012197267A (ja) * 2011-03-04 2012-10-18 Kawaken Fine Chem Co Ltd 毛髪用組成物
JP2014043419A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Kracie Home Products Ltd 毛髪化粧料
JP2015083593A (ja) * 2014-12-22 2015-04-30 株式会社ミルボン 毛髪処理剤
JP2016510048A (ja) * 2013-03-04 2016-04-04 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 毛髪処理の方法
JP2016518384A (ja) * 2013-04-30 2016-06-23 ローディア オペレーションズ 半透明ゲル系

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3763567B2 (ja) * 2001-01-19 2006-04-05 株式会社資生堂 化粧料
JP4320243B2 (ja) * 2003-11-14 2009-08-26 株式会社資生堂 化粧料
JP4327068B2 (ja) * 2004-11-08 2009-09-09 株式会社資生堂 化粧料
JP4717900B2 (ja) * 2007-02-20 2011-07-06 株式会社 資生堂 毛髪形状調整用組成物
EP2293765A2 (en) 2008-06-25 2011-03-16 The Procter & Gamble Company Hair conditioning composition having higher yield point and higher conversion rate of fatty compound to gel matrix
EA020616B1 (ru) * 2009-05-28 2014-12-30 Унилевер Н.В. Кондиционирующая композиция для волос
MX2015017496A (es) * 2013-06-19 2016-03-31 Procter & Gamble Metodo para preparar una composicion para el acondicionamiento del cabello que comprende poliol.
WO2016060915A1 (en) * 2014-10-16 2016-04-21 Dow Global Technologies Llc Fatty amine ethoxylate in polyalkylene glycol based engine oils
JP6735085B2 (ja) * 2015-11-16 2020-08-05 花王株式会社 毛髪化粧料

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61102481A (ja) * 1984-10-25 1986-05-21 ライオン株式会社 柔軟剤組成物
DE3500877A1 (de) * 1985-01-12 1986-07-17 Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf Haarfaerbemittel-zubereitung
DE3640755A1 (de) * 1986-11-28 1988-06-09 Henkel Kgaa Fliessfaehiges perlglanzkonzentrat
US4874604A (en) * 1988-06-23 1989-10-17 S. C. Johnson & Son, Inc. Hairspray with improved adhesion/removability upon washing
TW446563B (en) * 1996-01-16 2001-07-21 Colgate Palmolive Co Low static conditioning shampoo
WO1998004238A1 (en) * 1996-07-31 1998-02-05 The Procter & Gamble Company Conditioning shampoo compositions comprising quaternary polyalkoxylated polyalkyleneamine
CA2274109A1 (en) * 1996-12-06 1998-06-11 The Procter & Gamble Company Hair conditioning compositions comprising water-insoluble high molecular weight oily compound
KR20010024125A (ko) * 1997-09-17 2001-03-26 데이비드 엠 모이어 고분자량 에스테르 오일을 함유하는 모발 콘디쇼닝 조성물

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138108A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Milbon Co Ltd 毛髪処理剤
JP2012197267A (ja) * 2011-03-04 2012-10-18 Kawaken Fine Chem Co Ltd 毛髪用組成物
JP2014043419A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Kracie Home Products Ltd 毛髪化粧料
JP2016510048A (ja) * 2013-03-04 2016-04-04 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 毛髪処理の方法
JP2016518384A (ja) * 2013-04-30 2016-06-23 ローディア オペレーションズ 半透明ゲル系
JP2015083593A (ja) * 2014-12-22 2015-04-30 株式会社ミルボン 毛髪処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001068039A3 (en) 2002-01-31
JP2003526645A (ja) 2003-09-09
MXPA02008894A (es) 2003-02-10
EP1263407A1 (en) 2002-12-11
CN1450889A (zh) 2003-10-22
MX234468B (es) 2006-02-15
AU2001243563A1 (en) 2001-09-24
WO2001068051A1 (en) 2001-09-20
CN1418082A (zh) 2003-05-14
MXPA02008896A (es) 2003-08-01
AU2000274796A1 (en) 2001-09-24
CA2398587A1 (en) 2001-09-20
EP1263395A2 (en) 2002-12-11
WO2001068039A2 (en) 2001-09-20
CA2398609A1 (en) 2001-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6946122B2 (en) Hair care composition containing a polyalkylene (n) alkylamine which provide hair volume reduction
JP2003531108A (ja) 抗ふけ用ヘアコンディショニング組成物
WO2001017492A1 (en) A process for forming a hair care composition and a composition formed by same
US6730292B1 (en) Hair care composition comprising a polypropylene glycol and an ester oil
JP2003526652A (ja) ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及び有機酸を含むヘアケア組成物
US20030084519A1 (en) Hair care composition containing a polyalkyleneglycol (n) alkylamine
JP2003513897A (ja) 疎水変性カチオン系セルロースを含むヘアコンディショニング組成物
JP2003525209A (ja) カチオンシリコーンエマルションを含むヘアコンディショニング組成物
US6849252B1 (en) Hair care composition comprising a polypropylene glycol
JP2004500393A (ja) 毛髪のボリューム減少をもたらす、ポリアルキレン(n)アルキルアミンを含有するヘアケア組成物
JP3860470B2 (ja) ポリプロピレングリコール含有ヘアケア組成物
JP2003508474A (ja) アルキルエトキシレートを含むヘアケア組成物及びその製造方法
KR20010024125A (ko) 고분자량 에스테르 오일을 함유하는 모발 콘디쇼닝 조성물
JP2003508475A (ja) ポリプロピレングリコール及びエステル油を含むヘアケア組成物
JP2000515562A (ja) 第一オイルおよび第二オイルを含むヘアーコンディショニング組成物
JP2003508476A (ja) ヘアケア組成物及びそのための使用方法
SK3972000A3 (sk) Názov prihlášky vynálezu. Vlasový kondicionačný prípravok obsahujúci vysokomolekulárny esterový olej
CZ2000991A3 (cs) Vlasový kondicionační přípravek obsahující vysokomolekulární esterový olej

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315