JP2003526645A - ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンを含有するヘアケア組成物 - Google Patents

ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンを含有するヘアケア組成物

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JP2003526645A
JP2003526645A JP2001566506A JP2001566506A JP2003526645A JP 2003526645 A JP2003526645 A JP 2003526645A JP 2001566506 A JP2001566506 A JP 2001566506A JP 2001566506 A JP2001566506 A JP 2001566506A JP 2003526645 A JP2003526645 A JP 2003526645A
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Abstract

(57)【要約】 下記式(I)、(II)のポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン又はこれらの混合物を含むヘアケア組成物を開示する: 【化1】 【化2】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する飽和型、不飽和型、直鎖状又は分岐鎖状アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する飽和型、不飽和型、直鎖状又は分岐鎖状アルキル基であり、各mは2又は3であり、各nは2又は3であり、各x及び各yは独立に1以上の数で、各xと各yの合計が約3〜約9であり;X-は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、酢酸イオン、クエン酸イオン、乳酸イオン、グリコール酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、スルホン酸イオン、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルスルホン酸イオン、グルタミン酸イオン、アスパラギン酸イオン及びこれらの混合物から成る群から選択される、安全で好適な任意の塩形成アニオンであり;ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンの融点が約45℃未満である;並びにカチオン界面活性剤、固体脂肪族化合物及び水を含むゲルマトリックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (相互参照) 本出願は、2000年3月14日、米国を含めたすべての国に向け英語にて出
願された国際特許出願PCT/US00/06665号の優先権を主張する。
【0002】 (技術分野) 本発明は、ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンを含有するヘアケ
ア組成物に関する。
【0003】 (発明の背景) ヒトの毛髪は周囲環境との接触及び頭皮から分泌される皮脂によって次第に汚
れる。毛髪が汚れると、毛髪は汚い又は油っぽい感触となり、魅力のない外観を
示すようになる。毛髪の汚れは定期的にシャンプーする必要がある。 シャンプーをすると、過剰な汚れや皮脂を除去することにより、毛髪が清潔に
なる。しかし、シャンプーをすると、毛髪を濡らし、もつれさせ、そして一般に
扱いにくい状態になる可能性がある。シャンプーの後、毛髪の天然の油分及び他
の天然のコンディショニング成分や加湿成分が除去されるため、毛髪が乾燥し、
ごわごわし、艶がなく又は縮れた状態のままになることが多い。毛髪は更に乾燥
するとともに静電気の程度が高くなって、櫛の梳きぐあいを損ない、一般に「は
ねた毛髪」と呼ばれる状態を招き得る。一部の顧客はこのようなはねた毛髪や、
それにともなって全体の毛髪のボリュームが増加することは望ましくないと考え
ている。従って、はねた毛髪のボリューム及び毛髪全体のボリュームを減らす一
方で、滑らかで、柔軟で、絹のような感触で、且つ健康に見える毛髪の提供が望
ましい。さらに、通常、ヘアケア組成物の生分解性を高めることが望ましい。
【0004】 これらの問題に対処する様々な試みが開発されている。このような試みは一般
的には、ヘアコンディショニング化合物、一般的にはカチオン界面活性剤のよう
なカチオン系化合物をヘアケア組成物に包含させることによって、滑らかさ、柔
軟性及び光沢を求めるものである。このようなヘアコンディショニング化合物は
、静電気を軽減する可能性もある。理論上は、第四級アンモニウム化合物を含む
これらのカチオン系化合物は、毛髪上の静電気を中和しようとし、それによって
はねた毛髪ボリュームをある程度まで低減する。しかしながら、このようなヘア
コンディショニング化合物は、毛髪全体のボリュームを十分には減らさず、毛髪
、皮膚又は頭皮にきつすぎる可能性がある。 従って、ヘアケア組成物を効果的に毛髪に付着させて、かさばった毛髪のボリ
ューム及びはねた毛髪のボリュームの両方を減らすことにより、毛髪全体のボリ
ュームをめだって減少させることが必要とされている。また油状成分を添加した
状態で安定であるヘアケア組成物も必要とされている。さらに、毛髪、皮膚、及
び頭皮に一層穏やかであり、生分解性の向上したヘアケア組成物が必要とされて
いる。
【0005】 (発明の概要) 本発明は、下記式(I)、(II)のポリアルキレングリコール(n)アルキ
ルアミン又はこれらの混合物を含むヘアケア組成物に関する:
【0006】
【化6】
【0007】
【化7】
【0008】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する飽和、不飽和、直鎖又は分
岐鎖アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する飽和、不飽和、直
鎖又は分岐鎖アルキル基であり、各mは2又は3であり、各nは2又は3であり
、各x及び各yは独立に1以上の数で、各xと各yの合計が約3〜約9であり;
-は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、酢酸イオン、クエン酸イオン
、乳酸イオン、グリコール酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、スルホン酸イ
オン、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルスルホン酸イオン、グルタミ
ン酸イオン、アスパラギン酸イオン及びこれらの混合物から成る群から選択され
る、安全で好適な任意の塩形成アニオンであり;ポリアルキレングリコール(n
)アルキルアミンの融点が約45℃未満である;並びにカチオン界面活性剤、固
体脂肪族化合物及び水を含むゲルマトリックス。
【0009】 現在、ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン及びゲルマトリックス
を含有するヘアケア組成物、好ましくはヘアコンディショニング組成物、及び/
又はスタイリング組成物が、有効に毛髪に付着し、顧客が所望する有意な利益(
例えば、毛髪の改善された外観及び感触、かさばった毛髪のボリュームの減少、
はねた毛髪のボリュームの減少、並びに毛髪全体のボリュームの減少)を与える
ことが見い出されている。さらに、ヘアケア組成物は、油状成分を添加した場合
でも安定であり、毛髪、皮膚及び頭皮に対してより穏やかで、向上した生分解性
を有する。 本発明の、前記及び他の特徴、態様、効果、変形形態及び本明細書に記載され
た実施形態は、本請求の範囲内に含まれ、添付の請求の範囲と共に本開示を読め
ば、当業者には明らかになろう。
【0010】 (発明の詳細な説明) 本明細書において、特に指定しない限り、全てのパーセント、割合及び比率は
最終ヘアケア組成物の重量による。本明細書で用いられる分子量は、特に指定し
ない限り、全て重量平均分子量による。本明細書で用いられる温度は、特に指定
しない限り、全て摂氏(℃)による。本明細書において引用した全ての文書はそ
の全文を参考として本明細書に組み入れられる。いかなる引例の引用も、特許請
求した発明の従来技術としての有用性についての決定に関する容認ではない。本
明細書における図面は、必ずしも一定の比率に拡大/縮小して描かれたものでは
ない。 本明細書で用いられる場合、用語「アルキル」は、直鎖状、分岐鎖状又は環状
の飽和又は不飽和のヒドロカルビル部分を意味する。特に指定しない限りアルキ
ル部分は、好ましくは飽和又は二重結合を伴う不飽和であって、好ましくは二重
結合は1つ又は2つである。用語「アルキル」には、アシル基のアルキル部分が
含まれる。
【0011】 本明細書で使用されるとき、用語「ヘアコンディショニングの効用」は、コン
ディショニング、柔軟化、かさばった毛髪ボリュームの減少、はねた毛髪ボリュ
ームの減少、毛髪全体のボリュームの減少、保湿、濡れた毛髪又は乾いた毛髪の
感触の改善、潤滑性、滑らかさ、柔軟性及び/又は毛髪に適用したときの他の効
果を指す。かさばった毛髪のボリューム、はねた毛髪のボリューム及び/又は毛
髪全体のボリュームの減少は全て、本明細書に記述されるような画像解析プロト
コルによるものである。 本明細書で使用されるとき、用語「水不溶性」はその化合物が25℃で実質的
には水に可溶性ではないことを意味し、この化合物を1.0重量%より高い濃度
で、好ましくは0.5重量%より高い濃度で水と混合させると、化合物は一時的
に分散して水中に不安定なコロイドを形成し、次いで速やかに水と分離して二相
に分かれる。
【0012】 ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン 本発明のヘアケア組成物は、ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン
を含有し、このものは室温で実質的に液体であり、一般的に約45℃未満、より
好ましくは約30℃未満の融点を有する。 理論に限定されるものではないが、本明細書で有用なポリアルキレングリコー
ル(n)アルキルアミンは次のメカニズムによってかさばった髪のボリュームを
減少させると考えられている:すなわち、洗い流した条件下であっても、アミノ
及び疎水性のアルキル部分が化合物の毛髪繊維への付着を助け、その一方で親水
性のアルコキシレート基類が水分子を引き付け、毛髪繊維中の水分含有量の変化
を低下させる水分緩衝液として機能する。これが、毛髪繊維を柔軟で、柔らかく
、可塑的な状態に保つのを助ける。次に、これによって毛髪繊維はよく整った形
態(他の毛髪繊維と比較して)に維持され、変形から容易に回復する。これによ
りさらに、毛髪繊維が平行性を維持する可能性及び/又は真っ直ぐ下に下がる可
能性が高まる。これにより、個々の毛髪繊維間の空間が顕著に減少し、それによ
ってかさばった毛髪のボリューム及びはねた毛髪のボリュームが共に減少する。
【0013】 理論に限定されるものではないが、さらにポリアルキレングリコール(n)ア
ルキルアミンは、はねた髪のボリュームを減少させる可能性があることも考えら
れている。ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンのアミン部分は、水
性キャリア中又は低pH環境下で、わずかに正に帯電しているので、毛髪の表面
に引き付けられ、よく付着する。従って、毛髪繊維に潤いを与える効果と共に、
ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンはまた、毛髪繊維の静電気及び
歪みをも減少させる可能性がある。これによって静電気反発力及び毛髪繊維間の
空間が減少し、その結果はねた毛髪のボリュームが減少することになる。 本発明に有用なポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンは、下記一般
式(I)、(II)を有するか、又はこの2種の混合物である:
【0014】
【化8】
【0015】
【化9】
【0016】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子、好ましくは約8〜約22個の炭素
原子、より好ましくは約10〜約18個の炭素原子を有する飽和、不飽和、直鎖
又は分岐鎖アルキル基であり;R’は1〜約4個の炭素原子を有する飽和、不飽
和、直鎖又は分岐鎖アルキル基であり、好ましくは水素、メチル又はエチルであ
り;各mは2又は3、好ましくは2であり;各nは2又は3、好ましくは2であ
り;各x及び各yは独立に1以上の数で、各xと各yの合計が約3〜約9、好ま
しくは4〜6であり、X-は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、酢酸イ
オン、クエン酸イオン、乳酸イオン、グリコール酸イオン、リン酸イオン、硝酸
イオン、スルホン酸イオン、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルスルホ
ン酸イオン、グルタミン酸塩及びアスパラギン酸ラジカルイオンなどの安全で好
適な任意の塩形成アニオンである。
【0017】 好ましいポリアルキレングリコール(n)アルキルアミン類は、一般式(I)
を有するものである。一般式(I)の化合物は、一般的に酸と組み合わせて用い
られ、カチオンを供給する。本明細書において有用な好ましい酸としては、L−
グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、ク
エン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、L−アスパラギン酸及びこれらの混合物が挙
げられる。プロトン化可能なアミン類と、前記酸からのH+とのモル比は、好ま
しくは約1:0.3〜1:1.2である。極めて好適なポリアルキレングリコー
ル(n)アルキルアミン類は、m及びnが共に約2であるポリエチレングリコー
ル(n)アルキルアミン類である。
【0018】 本発明に有用なきわめて好ましいポリエチレングリコール(n)アルキルアミ
ン類は、xとyの合計が約5でPEG−5オレイルアミンとも略されるポリエチ
レングリコール−5−オレイルアミン及びRが実質上10〜16個の炭素原子を
有する直鎖アルキル類でできており、xとyの合計が約5であるPEG−5コカ
ミンとも略されるポリエチレングリコール−5−コカミンである。 このポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンは、ヘアケア組成物の重
量に対して、約0.1%〜約5%の濃度で存在することが好ましく、より好まし
くは約0.4%〜約3%で、さらに好ましくは約0.5%〜約2%である。 特に好ましく且つ市販されているポリアルキレングリコール(n)アルキルア
ミン類は、商品名バロニック(Varonic)Q−205であるPEG−5−オレイ
ルアミン及び商品名バロニックK−205であるPEG−5−コカミンであり、
共にゴールドシュミットAG(Th.GoldschmidtAG.)から入手可能である。
【0019】 ゲルマトリックス 本発明のヘアケア組成物は、ゲルマトリックスを含む。このゲルマトリックス
は、ヘアケア組成物の重量に対して、好ましくは約60%〜約99%で含まれ、
好ましくは約70%〜約95%、より好ましくは約80%〜約95%である。ゲ
ルマトリックスには、カチオン界面活性剤、固体脂肪族化合物及び水が含まれる
。ゲルマトリックスは、アルキルエトキシレートの水性キャリアとして作用し、
通常、25℃、せん断速度1.0rpmでブルックフィールド粘度計(Brookfie
ld Viscometer)を用いて測定した場合、約5,000cps〜約40,000
cps、好ましくは約10,000cps〜約30,000cps、より好まし
くは約12,000cps〜約28,000cpsの粘度を特徴とする。理論に
限定されるものではないが、ゲルマトリックスが上記アルキルエトキシレートの
毛髪への付着性を有意に向上させるものと考えられている。
【0020】 きわめて好ましい実施形態では、ゲルマトリックスは層状のゲルマトリックス
であり、付着性の向上、濡れた髪の感触、柔軟性及び他の多くの利益を提供する
。層状のゲルマトリックスにおいて、カチオン界面活性剤と固体脂肪族化合物と
の重量比は、約1:1〜約1:20、好ましくは約1:2〜約1:10、より好
ましくは約1:3〜1:5である。一般に、層状のゲルマトリックスにおける好
ましいカチオン界面活性剤は、1又は2個の長鎖(例えば、C1230)アルキル
基及び第三級又は第四級アミン基を含有する。1又は2個のC1622アルキル鎖
を有する三級アミン基が好ましい。
【0021】 層状のゲルマトリックスの存在を、組成物の示差走査熱量計(以下、「DSC
]という)の測定によって検出してもよい。DSC測定によって得られた特性チ
ャートには、走査試料の化学的及び物理的変化(試料の温度が変動した場合のエ
ンタルピー変化又はエネルギー勾配を含む)が示される。例えば、本発明のヘア
コンディショニング組成物の成分間の相挙動及び相互作用をDSC特性によって
理解することができる。本発明の組成物のDSC測定を、利用可能な任意の好適
な機器によって行ってもよい。例えば、セイコーインスツルメンツ社(Seiko In
struments Inc)から入手可能なセイコー(Seiko)DSC6000機器によりD
SC測定を適切に行ってもよい。代表的な測定手順においては、適量の組成物を
DSC測定用の容器に封入することによって試料を調製し、密封する。試料の重
量を記録する。空試料、すなわち、同じ容器の封入されていない試料も調製する
。試料及び空試料を機器内部に置き、約−50℃〜約130℃の測定条件下、約
1℃/分〜約10℃/分の加熱速度で測定する。認められたピーク面積を計算し
、試料の重量で割ることによりエンタルピーの変化をmJ/mgの単位で得る。
【0022】 好ましい層状のゲルマトリックスに関して、DSC特性において、約3mJ/
mgより大きいピークの形成がみられる。ピーク位置をピークのトップ位置から
同定する。好ましい層状ゲルマトリックスのDSC特性は、ピークのトップ温度
が約55℃〜約75℃で、約6mJ/mg〜約10mJ/mgの単一ピークを示
す。層状ゲルマトリックスの好ましいDSC特性は、40℃〜55℃で3mJ/
mgより大きいピークを示さない。主にこのようなゲルマトリックスで形成され
た組成物は、約40℃〜約55℃の温度範囲で比較的安定な相挙動を示す。さら
により好ましい層状ゲルマトリックスにおいて、DSC特性は、約60℃〜70
℃のピークトップ温度で約8mJ/mgの単一ピークを示し、40℃〜約55℃
で3mJ/mgより大きいピークを示さない。 このゲルマトリックスは不安定になる可能性があり、最悪の場合、ある成分の
存在下で崩壊するようになる可能性がある。このような成分としては、高濃度の
アニオン界面活性剤類及びアニオン部分を有する皮膜形成ポリマー類が挙げられ
る。実質的にこのような成分を含まない組成物がきわめて好ましい。
【0023】 a.カチオン界面活性剤 本明細書で有用なカチオン界面活性剤の中では、下記一般式(I)に対応する
ものもある:
【0024】
【化10】
【0025】 式中、R101、R102、R103、及びR104の少なくとも1つは、炭素原子8〜30
個の脂肪族基又は、炭素原子を約22個まで有する芳香族、アルコキシ、ポリオ
キシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール又は、アルキ
ルアリール基から選択され、R101、R102、R103及びR104の残りは独立に、炭
素原子1〜約22個の脂肪族基又は、炭素原子を約22個まで有する芳香族、ア
ルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリ
ール又は、アルキルアリール基から選択され、X-はハロゲン(例えば塩素イオ
ン、臭素イオン)、酢酸イオン、クエン酸イオン、乳酸イオン、グリコール酸イ
オン、リン酸イオン、硝酸イオン、スルホン酸イオン、硫酸イオン、アルキル硫
酸イオン、アルキルスルホン酸ラジカルイオンから選択されるような塩形成アニ
オンである。脂肪族基類には、炭素及び水素原子に加え、エーテル結合類及びア
ミノ基類のような他の基類を含むこともできる。更に長鎖の脂肪族基類、例えば
、炭素数約12以上のものは、飽和にも不飽和にもなり得る。好ましいのは、R 101 、R102、R103及びR104が独立にC1〜約C22アルキルから選択される場合
である。本発明において有用なカチオン界面活性剤の非限定例としては、次のC
TFA指定物質が挙げられる:クアテルニウム−8、クアテルニウム−14、ク
アテルニウム−18、クアテルニウム−18メト硫酸塩、クアテルニウム−24
及びこれらの混合物。
【0026】 一般式(I)のカチオン界面活性剤の中では、少なくとも16個の炭素を有す
る少なくとも1つのアルキル鎖を分子内に含有しているものが好ましい。このよ
うな好ましいカチオン界面活性剤の非限定例としては、例えば、クローダ(Crod
a)から商品名INCROQUAT TMC−80として及び三洋化成(日本、
大阪)から商品名ECONOL TM22として入手可能なベヘニルトリメチル
塩化アンモニウム;ニッコーケミカル(日本、東京)から商品名CA−2350
として入手可能なセチルトリメチル塩化アンモニウム、水素添加タローアルキル
トリメチル塩化アンモニウム、ジアルキル(14−18)ジメチル塩化アンモニ
ウム、ジタローアルキルジメチル塩化アンモニウム、ニ水素添加タローアルキル
ジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、ジセチル
ジメチル塩化アンモニウム、ジ(ベヘニル/アラキジル)ジメチル塩化アンモニ
ウム、ジベヘニルジメチル塩化アンモニウム、ステアリルジメチルベンジル塩化
アンモニウム、ステアリルプロピレングリコールホスフェートジメチル塩化アン
モニウム、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジル塩化アンモニウム、ス
テアロイルアミドプロピルジメチル(ミリスチル酢酸塩)塩化アンモニウム及び
N−(ステアロイルコラミノホルミルメチル)塩化ピリジニウムが挙げられる。
【0027】 またカチオン界面活性剤として好ましいのは、親水性置換型カチオン界面活性
剤であり、少なくとも1つの置換基が置換基又はラジカル連鎖の結合部として存
在する1つ以上の芳香族、エーテル、エステル、アミド又はアミノ部分を含有し
、この際R101〜R104ラジカルの少なくとも1つが、アルコキシ(好ましくはC 1 〜C3アルコキシ)、ポリオキシアルキレン(好ましくはC1〜C3ポリオキシア
ルキレン)、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル及びこれ
らの組合せから選択される1つ以上の親水性部分を含有する。好ましくは、親水
性置換型カチオン界面活性剤は、上記の範囲内に位置する、2〜約10の非イオ
ン性の親水性部分を含有する。好ましい親水性置換型カチオン界面活性剤として
は、下記式(II)〜(VIII)の界面活性剤が挙げられる:
【0028】
【化11】
【0029】 式中、n1は8〜約28であり、m1+m2は2〜約40であり、Z1は短鎖アルキ
ルであり、好ましくはC1〜C3アルキル、より好ましくはメチル又は(CH2
2O)m3Hであり、m1+m2+m3は約10〜約60であり、X-は上記で定義
した塩形成アニオンである;
【0030】
【化12】
【0031】 式中、n2は1〜5であり、R105、R106及びR107のうち1つ以上は、独立に、
1〜C30アルキルであり、残りはCH2CH2OHであり、R108、R109及びR1 10 のうち1又は2つは、独立に、C1〜C30アルキルであり、残りはCH2CH2
OHであり、X-は上述の塩形成アニオンである;
【0032】
【化13】
【0033】
【化14】
【0034】 式中、式(IV)及び(V)については独立に、Z2はアルキル、好ましくはC1 〜C3アルキル、より好ましくはメチルであり、Z3は短鎖のヒドロキシアルキル
、好ましくはヒドロキシメチル又はヒドロキシエチルであり、n3及びn4は独立
に、2〜4の整数、好ましくは2〜3、より好ましくは2であり、R111及びR1 12 は、独立に、置換型又は非置換型ヒドロカルビルであり、C12〜C20アルキル
又はアルケニルであり、X-は上記で定義した塩形成アニオンである;
【0035】
【化15】
【0036】 式中、R113はヒドロカルビル、好ましくはC1〜C3アルキル、より好ましくは
メチルであり、Z4及びZ5は、独立に、短鎖のヒドロカルビル、好ましくはC2
〜C4アルキル又はアルケニル、より好ましくはエチルであり、m4は2〜約40
、好ましくは約7〜約30であり、X-は上記で定義した塩形成アニオンである
【0037】
【化16】
【0038】 式中、R114及びR115は、独立に、C1〜C3アルキル、好ましくはメチルであり
、Z6はC12〜C22ヒドロカルビル、アルキルカルボキシ又はアルキルアミドで
あり、Aはタンパク質、好ましくはコラーゲン、ケラチン、乳タンパク質、シル
ク、大豆タンパク質、小麦タンパク質又はこれらの加水分解物であり;X-は上
記で定義した塩形成アニオンである;
【0039】
【化17】
【0040】 式中、n5は2又は3であり、R116及びR117は、独立に、C1〜C3ヒドロカル
ビル、好ましくはメチルであり、X-は上記で定義した塩形成アニオンである。
本発明に有用な親水性置換型カチオン界面活性剤の非限定例としては、以下のC
IFA名称を有する物質及びこれらの混合物が挙げられる:クアテルニウム−1
6、クアテルニウム−26、クアテルニウム−27クアテルニウム−30、クア
テルニウム−33、クアテルニウム−43、クアテルニウム−52、クアテルニ
ウム−53、クアテルニウム−56、クアテルニウム−60、クアテルニウム−
61、クアテルニウム−62、クアテルニウム−70、クアテルニウム−71、
クアテルニウム−72、クアテルニウム−75、クアテルニウム−76水素添加
コラーゲン、クアテルニウム−77、クアテルニウム−78、クアテルニウム−
79加水分解コラーゲン、クアテルニウム−79加水分解ケラチン、クアテルニ
ウム−79加水分解乳タンパク質、クアテルニウム−79加水分解シルク、クア
テルニウム−79加水分解大豆タンパク質及びクアテルニウム−79加水分解小
麦タンパク質、クアテルニウム−80、クアテルニウム−81、クアテルニウム
−82、クアテルニウム−83、クアテルニウム−84。
【0041】 きわめて好ましい親水性置換カチオン界面活性剤としては、ジアルキルアミド
エチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキルアミドエチルジモニウム塩、ジ
アルキロイルエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキロイルエチルジモニ
ウム塩及びこれらの混合物が挙げられ、これらは例えば、次の商品名で市販され
ている;すなわち、ウィトコケミカル(WitcoChemicals)(米国コネティカット
州グリーンウイッチ)からVARISOFT 110、VARISOFT 22
2、 VARIQUAT K1215及び VARIQUAT 638、マッキ
ンタイア(McIntyre)からMACKPRO KLP、MACKPRO WLW、
MACKPRO MLP、MACKPRO NSP、MACKPRO NLW、
MACKPRO WWP、MACKPRO NLP、MACKPRO SLP、
アクゾー(Akzo)からETHOQUAD18/25、ETHOQUAD O/1
2PG、ETHOQUAD C/25、ETHOQUAD S/25、及びET
HODUOQUAD、ヘンケル(Henkel)(ドイツ)からDEHYQUAT S
P、ICIアメリカ(ICIAmericas)(米国デラウェア州ウィルミントン)から
ATLAS G265である。
【0042】 一級、二級及び三級脂肪族アミン類の塩類も、好適なカチオン界面活性剤であ
る。このようなアミン類のアルキル基は、好ましくは約12〜約22個の炭素原
子を有し、置換型又は非置換型であり得る。特に有用なものはアミド置換型三級
脂肪族アミン類である。本明細書において有用なかかるアミン類としては、ステ
アラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステ
アラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタ
ミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタ
ミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプ
ロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチル
ジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメ
チルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチ
ルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラ
ミドが挙げられる。ジメチルステアラミン、ジメチル大豆アミン、大豆アミン、
ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロープ
ロパンジアミン、エトキシル化(5モルのエチレンオキシドによる)ステアリル
アミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン及びアラキジルベヘニルアミンも
また有用である。こうしたアミン類は通常、酸と組み合わせて用いられ、カチオ
ンを提供する。本明細書において有用な好ましい酸としては、L−グルタミン酸
、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−
グルタミン酸塩酸塩、L−アスパラギン酸及びこれらの混合物;より好ましくは
L−グルタミン酸、乳酸、クエン酸が挙げられる。本発明において有用なものの
中に含まれるカチオン系アミン界面活性剤は、1981年6月23日発行のナハ
チガル(Nachtigal)他、米国特許第4,275,055号に開示されている。 プロトン化可能なアミン類と、前記酸からのH+とのモル比は、好ましくは約
1:0.3〜約1:1.2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1.1である
【0043】 b.固体脂肪族化合物 本明細書で有用な固体脂肪族化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪族アル
コール類、脂肪酸類及びこれらの混合物から成る群から選択される。本明細書の
この節で開示された化合物は、場合によっては1つ以上の分類に属することがで
き、例えば、ある種の脂肪族アルコールの誘導体を脂肪酸誘導体として分類して
もよいことは、当業者には理解されている。しかしながら、示される分類はこの
特定の化合物に限定することを意図しているのではなく、分類及び命名の便宜上
そうしているものである。更に、二重結合の数と位置及び分岐鎖の長さと位置に
応じて、特定の必要な炭素原子を有する特定の化合物の融点が25℃未満であっ
てよいことは、当業者には理解されている。この項では、融点の低いこのような
化合物を含むことは意図していない。融点の高い化合物の非限定例は、国際化粧
品材料辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)、第5版、19
93年及び、CTFA化粧品材料ハンドブック(Cosmetic Ingredient Handbook
)、第2版、1992年に記載されている。
【0044】 この固体脂肪族化合物は、組成物中重量で約0.1%〜約20%、より好まし
くは約1%〜約15%、さらに好ましくは約2%〜約10%の濃度で含まれてい
る。 本明細書で有用な脂肪族アルコール類は、約14〜約30個の炭素原子、好ま
しくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪族アルコ
ール類は飽和であり、直鎖又は分岐鎖アルコール類とすることができる。脂肪族
アルコール類の非限定例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、
ベヘニルアルコール及びこれらの混合物が挙げられる。 本明細書で有用な脂肪酸類は、約10〜約30個の炭素原子、好ましくは約1
2〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有する
ものである。これらの脂肪酸は飽和であり、直鎖又は分岐鎖の酸類とすることが
できる。さらに、本明細書の要件を充たす、二酸、三酸及び他の多酸類もまた含
まれる。さらに本明細書には、これらの脂肪酸類の塩類もまた含まれる。脂肪酸
類の非限定例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、
セバシン酸及びこれらの混合物が挙げられる。
【0045】 高純度の単一化合物の固体脂肪族化合物類が好ましい。純粋なセチルアルコー
ル、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールから成る群から選択される純
粋な脂肪族アルコール類の単一化合物類が極めて好ましい。 本明細書では、「純粋」とは、化合物が少なくとも約90%、好ましくは少な
くとも約95%の純度を有することを意味する。高純度のこれらの単一化合物は
、消費者が組成物を洗い流す時に、毛髪からの良好な洗い流し効果を提供する可
能性がある。 本発明において有用な市販の固体脂肪族化合物類としては、セチルアルコール
、ステアリルアルコール、及び新日本理化(Shin-nihon Rika)(日本、大阪)
から商品名KONOLシリーズとして及びNOF(日本、東京)から商品名NA
Aシリーズとして入手可能なベヘニルアルコール、和光化学(Wako Chemical)
(日本、大阪)から商品名1−DOCOSANOLとして入手可能な純粋ベヘニ
ルアルコール、アクゾ(Akzo)(米国、イリノイ州シカゴ)から商品名NEO−
FATとして、ウィトコ社(Witco Corp.)(米国、オハイオ州ダブリン)から
商品名HYSTRENEとして及びヴェヴィ(Vevy)(イタリア、ジェノバ)か
ら商品名DERMAとして入手可能な各種脂肪酸類が挙げられる。
【0046】 ポリ脂肪族アルコール類がゲルマトリックスを形成してもよいが、モノ脂肪族
アルコール類が好ましい。ゲルマトリックスを形成する際に、カチオン界面活性
剤及び/又は固体脂肪族化合物のいずれかを、まず水と混合、懸濁及び/又は溶
解させてもよい。
【0047】 c.水 一般に、本発明の最終ヘアケア組成物は、少なくとも約60%、好ましくは少
なくとも約70%の水、より好ましくは約75%〜約95%の水を含む。脱イオ
ン水を使用することが好ましい。製品の所望の特徴に応じて、ミネラルカチオン
類を含有する天然供給源から得られる水もまた使用することができる。
【0048】 ポリプロピレングリコール 本発明のヘアケア組成物は、約200g/モル〜約100,000g/モル、
好ましくは約1,000g/モル〜約60,000g/モルの重量平均分子量を
有するポリプロピレングリコールを含有することが好ましい。理論に限定される
ものではないが、本明細書のポリプロピレングリコールは、毛髪に付着するか又
は毛髪中に吸収されて保湿緩衝剤として作用し及び/又は1以上の他の望ましい
ヘアコンディショニング利益を提供すると考えられている。本明細書で使用する
時、用語「ポリプロピレングリコール」は、単一ポリプロピレングリコール鎖セ
グメントポリマー類及び多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー類を
含む。本明細書における多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー類の
ような分岐鎖状ポリマー類の一般構造は、例えば、G.オディアン(G. Odian)
著「重合の原理(Principles of Polymerization)」17〜19ページ、(ジョ
ン・ワイリー&サンズ社(John Wiley & Sons, Inc.)、第3版、1991年)
に記載されている。
【0049】 本明細書のポリプロピレングリコールは通常多分散性ポリマー類である。本明
細書で有用なポリプリピレングリコール類は、約1〜約2.5、好ましくは約1
〜約2、より好ましくは約1〜約1.5の多分散性を有する。本明細書で使用さ
れるとき、用語「多分散性」は、ポリマー試料の分子量分布の程度を指す。具体
的には、上記多分散性は1を越える比率であり、重量平均分子量を数平均分子量
で割った数に等しい。多分散性に関するさらなる議論については、G.オディア
ン(G. Odian)著「重合の原理(Principles of Polymerization)」20〜24
ページ(ジョン・ワイリー&サンズ社(John Wiley & Sons, Inc.)、第3版、
1991年)を参照されたい。
【0050】 本明細書で有用なポリプロピレングリコールは、重合度や他の部分が付いてい
るかどうかにより、水溶性であっても、水不溶性であっても又は水に対して限ら
れた溶解度を有してもよい。ポリプロピレングリコールの水に対する所望の溶解
度は、大部分はヘアケア組成物の形式(例えば、残留型又は洗い流し形式)によ
るであろう。本明細書におけるポリプロピレングリコールの水に対する溶解度は
、種々の因子によって当業者により選択されてよい。従って、残留型のヘアケア
組成物としては、本明細書のポリプロピレングリコールは、水溶性のポリプロピ
レングリコールであることが好ましい。溶解度の情報は、三洋化成(日本、大阪
)などのポリプロピレングリコールの供給元から容易に入手可能である。一方、
本発明はまた洗い流しのヘアケア組成物の形式を採ってもよい。理論に限定され
るものではないが、このような組成物において、水溶性のポリプロピレングリコ
ールは、容易に洗い流され過ぎてしまい、有効に毛髪上に付着して所望の利益を
提供できないと考えられている。このため、かかる組成物については、水にあま
り溶けやすくないか、又は水不溶性でさえあるポリプロピレングリコールが好ま
しい。従って、洗い流し型のヘアケア組成物としては、本明細書におけるポリプ
ロピレングリコールは、25℃の水に対する溶解度が水100gに対して約1g
未満であることが好ましく、より好ましくは水に対する溶解度が水100gに対
して約0.5g未満、更により好ましくは水に対する溶解度が水100gに対し
て約0.1g未満である。
【0051】 このポリプロピレングリコールは、一般的にはヘアケア組成物の重量で約0.
5%〜約10%、好ましくは約2%〜約6%の濃度で存在する。 このポリプロピレングリコールは、好ましくは、単一ポリプロピレングリコー
ル鎖セグメントポリマー、多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー、
及びこれらの混合物から成る群から選択され、より好ましくは下の式Iの単一ポ
リプロピレングリコール鎖セグメントポリマー、下の式IIの多ポリプロピレン
グリコール鎖セグメントポリマー及びこれらの混合物から成る群から選択される
【0052】 単一ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー 従って、きわめて好ましい単一ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマ
ーは次式を有する。 HO−(C36O)aH (III) 式中、aは約4〜約400、好ましくは約20〜約100、より好ましくは約2
0〜約40の値である。 本明細書で有用な単一ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマーは、通
常安価であり、例えば三洋化成(日本、大阪)、ダウケミカル(Dow Chemicals
)(米国ミシガン州ミドランド)、カルゴンケミカル(Calgon Chemical, Inc.
)(米国イリノイ州スコキエ)、アルコケミカル(Arco Chemical Co.)(米国
ペンシルバニア州ニュートンスクエア)、ウィトコケミカル(Witco Chemicals
Corp.)(米国コネチカット州グリーンウイッチ)及びPPGスペシャルティケ
ミカル(PPG Specialty Chemicals)(米国イリノイ州ガーニー)から、容易に
入手可能である。
【0053】 多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマー 極めて好ましい多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマーは、下記式
を有する:
【0054】
【化18】
【0055】 式中、nは約0〜約10、好ましくは約0〜約7、より好ましくは約1〜4の値
である。式IVにおいて、各R’’は、独立に、H及びC1〜C30アルキルから
成る群から選択され、好ましくは各R’’は、独立に、H及びC1〜C4アルキル
から成る群から選択される。式IVにおいて、各bは、独立に、約0〜約2、好
ましくは約0〜約1の値、より好ましくはb=0である。同様に、c及びdは独
立に、約0〜約2、好ましくは約0〜約1の値である。ただし、b+c+dの合
計は少なくとも約2、好ましくはb+c+dの合計は約2〜約3である。各eは
独立に、0又は1の値で、nが約1〜約4の場合には、eは1に等しいことが好
ましい。また式IVでは、x、y及びzは独立に、約1〜約120、好ましくは
約7〜約100、より好ましくは約7〜約100の値であり、x+y+zは約2
0より大きい。
【0056】 本明細書で特に有用な、式IVの多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポ
リマーの例としては、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル(n=1、R’
=H、b=0、c及びd=1、e=1、且つx、y、zは独立に個々のポリプロ
ピレングリコール鎖セグメントの重合度を示し、三洋化成(Sanyo Kasei)(日
本、大阪)からニュー・ポール(New Pol)GP−4000として入手可能)、
ポリプロピレントリメチロールプロパン(n=1、R’=C25、b=1、c及
びd=1、e=1、且つx、y、zは独立に個々のポリプロピレングリコール鎖
セグメントの重合度を示す)、ポリオキシプロピレンソルビトール(n=4、各
R’=H、b=0、c及びd=1、各e=1、且つy、z及び各xは独立に個々
のポリプロピレングリコール鎖セグメントの重合度を示し、三洋化成(Sanyo Ka
sei)(日本、大阪)からニュー・ポル(New Pol)SP−4000として入手可
能)、及びPPG−10ブタンジオール(n=0、c及びd=2、且つy+z=
10で、米国ニュージャージー州パーシッパニー(Parsippany)のクローダ(Cr
oda, Inc.)からプロブチル(Probutyl)DB−10として入手可能)が挙げら
れる。
【0057】 好ましい実施形態では、ポリプロピレングリコール中の1つ以上のプロピレン
反復基は、イソプロピルオキシド反復基である。より好ましくは、式IIIのポ
リプロピレングリコール及び/又は式IVのポリプロピレングリコールの、1つ
以上のプロピレンオキシド反復基は、イソプロピルオキシド反復基である。さら
により好ましくは、式IIIのポリプロピレングリコール及び/又は式IVのポ
リプロピレングリコールの実質的に全てのプロピレンオキシド反復基は、イソプ
ロピルオキシド反復基である。従って、きわめて好ましい単一ポリプロピレング
リコール鎖セグメントポリマーは次式を有する。
【0058】
【化19】
【0059】 式中、aは式IIIに対して上述したように定義する。同様に、きわめて好まし
い多ポリプロピレングリコール鎖セグメントポリマーは次式を有する。
【0060】
【化20】
【0061】 式中、n、R’’、b、c、d、e、x、y及びzは、式IVに対して上のよう
に定義する。イソプロピルオキシド反復基はまた、単一でも、又は上に示したも
のとの連結とのいずれでも下記と一致することが認識されている。
【0062】
【化21】
【0063】 エステル油 本発明のヘアケア組成物は、エステル油を含有することが好ましい。本明細書
で有用なエステル油は、次式のものである。 R°COOR° (式V) 式中、各R°は独立にC1〜C22アルキルで、好ましくは少なくとも1つのR°
がC8〜C22アルキルである。 各R°は直鎖状又は分岐鎖状アルキル鎖のいずれ
かであってよい。R°が分岐鎖状である場合、R°が2〜4の分岐鎖を有するこ
とが好ましい。エステル油のHLB値は、約4未満、好ましくは約0〜約3であ
る。本明細書で有用なエステル油は、配合及び製法が容易であるべきである。従
って、エステル油は一般的には融点が約40℃未満であり、好ましくは水不溶性
で、かつ25℃で液状である。
【0064】 HLB値は、特定の化合物の親水性−疎水性の均衡を表す、理論的指数値であ
る。一般に、HLB指数は、0(非常に疎水性)〜40(非常に親水性)の範囲
であることが認識されている。アルキルアルコキシレートのHLB値は、当該技
術分野で既知の表及びチャートで調べることができ、又は以下の一般式を用いて
計算することもできる:HLB=7+Σ(疎水性基の値)+Σ(親水性基の値)
。化合物のHLB及びHLBの計算方法は、M.J.シック(M. J. Schick)著
「界面活性剤の科学シリーズ、第1巻:非イオン界面活性剤(Surfactant Scien
ce Series, Vol. 1: Nonionic Surfactants)」606〜613ページ(ニュー
ヨーク、マーセルデッカー(Marcel Dekker, Inc.)、1996)に詳細に説明
されている。
【0065】 特に指定しないかぎり、本明細書で有用なエステル油類の重量平均分子量は、
約70g/モルより大きく、好ましくは約100g/モル〜約2,000g/モ
ルで、より好ましくは約160g/モル〜約1,200g/モルが特に本明細書
で有用である。本明細書で有用な好ましいエステル油としては、ペンタエリスリ
チルエステル油類、トリメチロールエステル油類、クエン酸エステル油類、グリ
セリルエステル油類及びこれらの混合物が挙げられる。 理論に限定されるものではないが、エステル油類はかさばった髪のボリューム
を減らし及び/又は、他のヘアコンディショニング利益をもたらすものと考えら
れている。さらに、本明細書のエステル油は、潤いのある感触、滑らかな感触及
び、毛髪が乾いている時の毛髪の扱い易さを提供し、しかも毛髪を油っぽい感触
のままにはしない。従って、エステル油の添加によって、毛髪が濡れている時及
び乾燥後にも、その両方で、特に好適なコンディショニング利益を提供する可能
性のある組成物が得られる。エステル油は、組成物の重量で約0.1%〜約20
%、好ましくは約0.2%〜約10%、より好ましくは約0.5%〜約5%の濃
度で含むことができる。 本明細書で有用なペンタエリスリチルエステル油類は、少なくとも800g/
モルの重量平均分子量を有する以下の式のようなものである。
【0066】
【化22】
【0067】 式中、R1、R2、R3及びR4は独立に、1〜約30個の炭素を有する、分岐鎖、
直鎖、飽和又は不飽和の、アルキル基、アリール基及びアルキルアリール基であ
る。好ましくは、R1、R2、R3、及びR4は独立に、約8〜約22個の炭素を有
する、分岐鎖、直鎖、飽和又は不飽和アルキル基である。より好ましくは、R1
、R2、R3及びR4は、化合物の重量平均分子量が約800g/モル〜約1,2
00g/モルとなるように定義される。 本明細書で有用なトリメチロールエステル油類は、少なくとも800g/モル
の重量平均分子量を有する以下の式のようなものである。
【0068】
【化23】
【0069】 式中、R11は、1〜約30個の炭素を有するアルキル基であり、R12、R13及び
14は独立に、1〜約30個の炭素を有する、分岐鎖、直鎖、飽和又は不飽和の
アルキル基、アリール基及びアルキルアリール基である。好ましくは、R11はエ
チルであり、R12、R13及びR14は独立に、8〜約22個の炭素を有する、分岐
鎖状、直鎖状、飽和型又は不飽和型のアルキル基である。より好ましくは、R11 、R12、R13及びR14は、化合物の重量平均分子量が約800g/モル〜約1,
200g/モルとなるように定義される。
【0070】 特に好ましいエステル油類は、ペンタエステル油類及びトリメチロールエステ
ル油類であり、より好ましくはペンタエリスリチルテトライソステアレート、ペ
ンタエリスリチルテトラオレエート、トリメチロールプロパントリイソステアレ
ート、トリメチロールプロパントリオレエート及びこれらの混合物である。この
ような化合物は、高級アルコール(Kokyo Alcohol)(日本)から商品名KAK
P.T.I.及びKAK T.T.I.として、及び新日本理化(Shin-nihon
Rika)(日本、東京)から商品名PTO及びENUJERUBU TP3SO
として入手可能である。 本明細書で有用なクエン酸エステル油類は、少なくとも約500g/モルの重
量平均分子量を有し、以下の式を有するものである:
【0071】
【化24】
【0072】 式中、R21は、OH又はCH3COOであり、R22、R23及びR24は独立に、1
〜約30個の炭素を有する分岐鎖、直鎖、飽和又は不飽和のアルキル基、アリー
ル基及びアルキルアリール基である。好ましくは、R21はOHであり、R22、R 23 及びR24は独立に、8〜約22個の炭素を有する分岐鎖、直鎖、飽和又は不飽
和のアルキル基、アリール基及びアルキルアリール基である。より好ましくは、
21、R22、R23及びR24は、化合物の重量平均分子量が少なくとも約800g
/モルとなるように定義される。本明細書で特に有用なクエン酸エステル油類と
しては、バーネル(Bernel)から商品名CITMOL316として入手可能なト
リイソセチルクエン酸塩、フェニックス(Phoenix)から商品名PELEMOL
TISCとして入手可能なトリイソステアリルクエン酸塩及びバーネル(Bern
el)から商品名CITMOL320として入手可能なトリオクチルドデシルクエ
ン酸塩が挙げられる。 本明細書で有用なグリセリルエステル油類は、少なくとも約400g/モルの
重量平均分子量を有し、以下の式を有するものである:
【0073】
【化25】
【0074】 式中、R41、R42及びR43は独立に、1〜約30個の炭素を有する、分岐鎖、直
鎖、飽和又は不飽和のアルキル基、アリール基及びアルキルアリール基である。
好ましくはR41、R42及びR43は独立に、8〜約22個の炭素を有する、分岐鎖
、直鎖、飽和又は不飽和のアルキル基、アリール基及びアルキルアリール基であ
る。より好ましくは、R41、R42及びR43は、化合物の重量平均分子量が少なく
とも約500g/モルとなるように定義される。 本明細書で特に有用なグリセリルエステル油類としては、デグサヒュールズA
G(Degussa-Hu lsAG)(ドイツ、フランクフルト)から商品名ミグリオール(M
iglyol)812として入手可能なカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、太陽
化学(Taiyo Kagaku)から商品名サン・エスポール(SUN ESPOL)G−318と
して入手可能なトリイソステアリン、クローダ(Croda, Inc.)(米国、ニュー
ジャージー州、パーシパニー)から商品名CITHROL GTOとして入手可
能なトリオレイン、ヴェヴィ(Vevy)(イタリア、ジェノバ)から商品名EFA
DERMA−Fとして入手可能又はブルックス(Brooks)(米国、ニュージャー
ジー州、サウスプレインフィールド)から商品名EFA−GLYCERIDES
として入手可能なトリリノレインが挙げられる。
【0075】 追加成分 本発明では、特定の成分を追加することが好ましい。本明細書に包含する場合
、これらには、例えば、追加的なヘアケア及び/又はヘアコンディショニング利
益を提供し得る化合物が挙げられる。好ましい追加成分としては、アルキルエト
キシレート、液体脂肪族アルコール類及び酸類、炭化水素類、シリコーン化合物
類、カチオン系ポリマー類及びこれらの混合物が挙げられる。特に指定しない限
り、このような追加成分は、一般に、組成物の重量でそれぞれ約0.001%〜
約10.0%、好ましくは約0.01%〜約5.0%の濃度で通常用いられる。
【0076】 アルキルエトキシレート 本発明のヘアケア組成物はアルキルエトキシレートを含む。本明細書で有用な
アルキルエトキシレートは次式を有する。 R−O−(C24O)nH 式中、Rは約1〜約30個の炭素原子、好ましくは約6〜約22個の炭素原子、
より好ましくは約8〜約18個の炭素原子を有するアルキル基であり、Rは分岐
鎖、直鎖、飽和、不飽和であってよいが、好ましくは直鎖且つ飽和又は約1個の
二重結合を有する不飽和であり、nは約1〜約10、好ましくは約2〜約8、よ
り好ましくは約3〜約6であり、アルキルエトキシレートの重量平均分子量は約
500g/モル未満、好ましくは約100〜約500g/モル、より好ましくは
約200〜約500g/モルであり、アルキルエトキシレートのHLB値は約5
〜約12、好ましくは約6〜約11、より好ましくは約6〜約10である。
【0077】 HLB値からわかるように、このようなアルキルエトキシレート類は油及び水
の両方に混和性を有する。更に、このようなアルキルエトキシレート類は、通常
融点が約30℃未満、好ましくは約25℃未満、より好ましくは約20℃未満で
あり、曇点(1%溶液)が約50℃未満、好ましくは約40℃未満、より好まし
くは約35℃未満である。 HLB値は、特定の化合物の親水性−疎水性の均衡を表す、理論的指数値であ
る。一般に、HLB指数は、0(非常に疎水性)〜40(非常に親水性)の範囲
であることが認識されている。アルキルエトキシレートのHLB値は、当該技術
分野で既知の表及びチャートで調べることができ、又は次の一般式で計算するこ
ともできる:HLB=7+Σ(疎水性基の値)+Σ(親水性基の値)。化合物の
HLB及びHLBの計算方法は、M.J.シック(M. J. Schick)著「界面活性
剤の科学シリーズ、第1巻:非イオン界面活性剤(Surfactant Science Series,
Vol. 1: Nonionic Surfactants)」606〜613ページ(pp.606〜13)(ニ
ューヨーク、マーセルデッカー(Marcel Dekker, Inc.)、1996)に詳細に
説明されている。
【0078】 理論に限定されるものではないが、本明細書のポリプロピレングリコールは、
毛髪に付着するか又は毛髪内に吸収されて、保湿剤/加湿剤として作用し、及び
/又は1またはそれ以上の他の望ましいヘアコンディショニング効果を提供する
と考えられている。 本発明で有用なアルキルエトキシレートのきわめて好ましい例としては、例え
ば、CTFAの名称:オレス−5、オレス−3、ステアレス−5、ステアレス−
4、セテアレス−5、セテアレス−4、及びセテアレス−3が挙げられ、そして
またC911EO5の混合物、C911EO2.5の混合物、C1213EO3の混
合物、C1113EO5の混合物及びこれらの混合物が挙げられる。これらのアル
キルエトキシレート類は、例えば、クローダ(Croda, Inc.)(米国、ニュージ
ャージー州パーシッパニー)、シェルケミカル(Shell Chemical)(米国)、B
ASF(ドイツ)、三菱化学(日本、東京)、ニッコーケミカル(Nikko Chemic
al)(日本、東京)から入手可能である。このようなアルキルエトキシレート類
は、洗い流し型のヘアコンディショニング組成物における使用で特に好ましい。
【0079】 ヘアケア組成物中に存在するアルキルエトキシレートの濃度は、ヘアケア組成
物の重量で、好ましくは約0.1%〜約20%、より好ましくは約0.2%〜約
15%、更により好ましくは約0.5%〜約10%である。上記ヘアケア組成物
が洗い流し型ヘアコンディショニング組成物である場合、その際アルキルエトキ
シレートは、洗い流し型ヘアコンディショニング組成物の重量で、好ましくは少
なくとも約1%、より好ましくは約2%〜約20%、更により好ましくは約3%
〜約10%の濃度で存在する。 上記ヘアケア剤組成物を洗い流し型ヘアコンディショニング剤組成物として使
用しようとする場合、上記アルキルエトキシレートの曇点が約40℃未満である
ことがきわめて好ましい。理論に限定されるものではないが、このことが上記ア
ルキルエトキシレートの毛髪への付着効率を有意に向上させるものと考えられて
いる。
【0080】 液体脂肪族アルコール及び脂肪酸 本明細書で有用な液体脂肪族アルコール類としては、約10〜約30個の炭素
原子、好ましくは約12〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22
個の炭素原子を有するものが挙げられる。このような液体脂肪族アルコール類は
、直鎖アルコール類でも分岐鎖アルコール類でもよく、飽和アルコール類でも不
飽和アルコール類でもよいが、好ましくは不飽和アルコール類である。固体脂肪
族化合物とは、実質的に純粋な状態の時、25℃で固体である脂肪族アルコール
類のことであり、液体脂肪族アルコール類とは25℃で液体である脂肪族アルコ
ール類のことである。このような化合物の非限定例としては、オレイルアルコー
ル、パルミトレイン酸アルコール、イソステアリルアルコール、イソセチルアル
コール及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書ではポリ脂肪族アルコール類
は有用であるが、モノ脂肪族アルコール類が好ましい。
【0081】 本明細書で有用な脂肪酸類としては、約10〜約30個の炭素原子、好ましく
は約12〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22個の炭素原子を
有するものが挙げられる。これらの脂肪酸類は、直鎖又は分岐鎖の酸類であるこ
とができ、飽和又は不飽和であることができる。好適な脂肪酸類としては、例え
ば、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸、リノレン酸、エチルリノール
酸、エチルリノレン酸、アラキドン酸及びリシノール酸が挙げられる。 本明細書では脂肪酸誘導体類及び脂肪族アルコール誘導体類は、例えば、脂肪
酸類のエステル類、アルコキシ化脂肪族アルコール類、脂肪族アルコール類のア
ルキルエーテル類、アルコキシ化脂肪族アルコール類のアルキルエーテル類及び
これらの混合物を含有するものとして定義される。脂肪酸誘導体類及び脂肪族ア
ルコール誘導体類の非限定的例としては、例えばリノール酸メチル、リノール酸
エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸イソプロ
ピル、オレイン酸エチル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、
オレイン酸デシル、オレイン酸ブチル、オレイン酸メチル、ステアリン酸オクチ
ルドデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソパルミチン酸オクチルド
デシル、イソペラルゴン酸オクチル、ペラルゴン酸オクチル、イソステアリン酸
ヘキシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソデシル、イソステ
アリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸メチル及び
オレス−2が挙げられる。
【0082】 市販の液体脂肪族アルコール類及び本発明で有用なこれらの誘導体類としては
、新日本理化(Shin-nihon Rika)から商品名UNJECOL 90BHRとし
て入手可能なオレイルアルコール、シェール(Scher)から商品名SCHERC
EMOLシリーズとして入手可能な種々の液体エステル類、並びに高級アルコー
ル(Kokyu Alcohol)から商品名HISとして入手可能なイソステアリン酸ヘキ
シル及び商品名ZPISとして入手可能なイソステアリン酸イソプロピルが挙げ
られる。
【0083】 炭化水素 本発明で有用な炭化水素類としては、約25℃以下の融点を有していさえすれ
ば、飽和又は不飽和のいずれでもよく、直鎖、環状及び分岐鎖炭化水素類が挙げ
られる。これらの炭化水素類は約12〜約40個の炭素原子、好ましくは約12
〜約30個の炭素原子、そして好ましくは約12〜約22個の炭素原子を有する
。本明細書には、C26アルケニルモノマー類のポリマー類などの、アルケニル
モノマー類のポリマー炭化水素類もまた含まれる。これらのポリマー類は、直鎖
又は分岐鎖ポリマー類である。上記直鎖ポリマー類は、一般的には長さが比較的
短く、上述のような総数の炭素原子を有している。上記分岐鎖ポリマー類は、実
質的により長い鎖長を有することができる。このように、物質の数平均分子量は
、広範に変わり得るが、通常は約500g/モルまでで、好ましくは約200g
/モル〜約400g/モルであり、より好ましくは約300g/モル〜約350
g/モルである。本明細書では、種々の等級の鉱物油類もまた有用である。鉱物
油類は、石油から得られる炭化水素類の液体混合物である。好適な炭化水素物質
の特定な例としては、パラフィン油、鉱物油、ドデカン、イソドデカン、ヘキサ
デカン、イソヘキサデカン、エイコセン、イソエイコセン、トリデカン、テトラ
デカン、ポリブテン、ポリイソブテン及びこれらの混合物が挙げられる。本明細
書での使用には、鉱物油、イソドデカン、イソヘキサデカン、ポリブテン、ポリ
イソブテンなどのポリα−オレフィン油類及びこれらの混合物から成る群から選
択される炭化水素類が好ましい。
【0084】 本明細書で有用なポリα−オレフィン油類は、約6〜約16個の炭素、好まし
くは約6〜約12個の炭素原子を有する、1−アルケンモノマー類から誘導され
るものである。ポリα−オレフィン油類の調製に有用な1−アルケンモノマー類
の非限定例としては、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン
、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、4−メチル−1−ペンテンなどの分岐
鎖状異性体及びこれらの混合物が挙げられる。ポリα−オレフィン油類を調製す
るのに有用な好ましい1−アルケンモノマー類は、1−オクテン、1−デセン、
1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン及びこれらの混合物である
。本明細書で有用なポリα−オレフィン油類は、さらに、約1〜約35,000
cpsの粘度、約200g/モル〜約60,000g/モルの重量平均分子量及
び3以下の多分散性を有する。
【0085】 重量平均分子量が少なくとも約800g/モルのポリα−オレフィン油類は本
明細書で有用であり、長く続く潤いのある感触を毛髪に与える。しかし、重量平
均分子量が約800g/モル未満のポリα−オレフィン油類もまた本明細書で有
用であり、滑らかで、軽く、清潔な感触を毛髪に与える。本明細書で特に有用な
ポリα−オレフィン油類としては、モービル・ケミカル(Mobil Chemical Co.)
から、重量平均分子量が約500の商品名PURESYN6及び重量平均分子量
が3000g/モルを越える商品名PURESYN100として入手可能な、ポ
リデセン類が挙げられる。
【0086】 本発明で有用な市販の炭化水素類としては、プレスパース(Presperse)(米
国、ニュージャージー州サウスプレインフイールド)から商品名PERMETH
YL 99A、PERMETHYL 101A及びPERMETHYL 108
2として入手可能なイソドデカン、イソヘキサデカン及びイソエイコセン、アモ
コケミカル(Amoco Chemicals)(米国、イリノイ州シカゴ)から商品名IND
OPOL H−100として入手可能なイソブテンとノーマルブテンのコポリマ
ー、ウィトコケミカル(Witco Chemicals)から商品名BENOLとして入手可
能な鉱物油、エクソンケミカル(Exxon Chemical Co.)(米国、テキサス州ヒュ
ーストン)から商品名ISOPARとして入手可能なイソパラフイン、モービル
ケミカル(Mobil Chemical Co.)(米国、テキサス州ヒューストン)から商品名
PURESYN 6として入手可能なポリデセンが挙げられる。
【0087】 シリコーン化合物 本明細書で有用なシリコーン化合物としては、揮発性で可溶性又は不溶性又は
非揮発性で可溶性又は不溶性のシリコーンコンディショニング剤が挙げられる。
可溶性とは、このシリコーン化合物が上記組成物のキャリアと同一相の部分を形
成するように混和可能であることを意味する。不溶性とは、このシリコーンがキ
ャリアと分離した不連続相を例えばシリコーンの液滴のエマルション又は懸濁液
の形式で形成することである。本明細書のシリコーン化合物はエマルション重合
を含めて当該技術分野で既知の任意の好適な方法で製造することができる。この
シリコーン化合物はさらに、機械的混合によって又はエマルション重合を通した
合成段階で、アニオン界面活性剤類、非イオン界面活性剤類、カチオン界面活性
剤類及びこれらの混合物から選択される界面活性剤の助けにより、又は助けなし
に製造されるエマルションの形態で本発明の組成物に組み込むことができる。
【0088】 本明細書で用いるためのシリコーン化合物は、25℃で、好ましくは約1,0
00〜約2,000,000センチストークの粘度を有し、より好ましくは約1
0,000〜約1,800,000センチストーク、更により好ましくは約10
0,000〜約1,500,000センチストークである。上記粘度は、ダウ・
コーニング・コーポレート試験方法(Dow Corning Corporate Test Method)C
TM0004(1970年7月20日)に記載のガラス毛管粘度計によって測定
することができる。高分子量のシリコーン化合物はエマルション重合によって製
造することができる。好適なシリコーン液体類としては、ポリアルキルシロキサ
ン類、ポリアリールシロキサン類、ポリアルキルアリールシロキサン類、ポリエ
ーテルシロキサンコポリマー類及びこれらの混合物が挙げられる。ヘアコンディ
ショニング特性を有する他の非揮発性シリコーン化合物を使用することもできる
。 本明細書のシリコーン化合物には、以下の構造(I)をもつポリアルキル又は
ポリアリールシロキサン類もまた含まれる。
【0089】
【化26】
【0090】 式中、R123はアルキル又はアリールで、xは約7〜約8,000の整数である
。Z8はシリコーン鎖の末端を保護する基を表す。シロキサン鎖(R123)上、又
はシロキサン鎖の末端Z8において置換されたアルキル又はアリール基は、次の
条件であれば、すなわち結果として生成されるシリコーンが室温で液体であり、
分散性で、毛髪に適用した時に刺激性や毒性もなければ有害性もなく、組成物中
の他の成分と適合性があり、通常の使用及び保管条件において化学的に安定であ
り、毛髪に付着可能で、毛髪をコンディショニングすることができれば、任意の
構造を有することができる。好適なZ8基類としては、ヒドロキシ、メチル、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ及びアリールオキシが挙げられる。シリコーン原
子上の2つのR123基は同じ基を表していても、違う基を表していてもよい。2
つのR123基が同じ基を表していることが好ましい。好適なR123基類としては、
メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチルが挙
げられる。好ましいシリコーン化合物は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチ
ルシロキサン及びポリメチルフェニルシロキサンである。ジメチコーンとしても
知られているポリジメチルシロキサンが特に好ましい。使用できるポリアルキル
シロキサン類としては、例えば、ポリジメチルシロキサン類が挙げられる。これ
らのシリコーン化合物は、例えば、ゼネラルエレクトリック社(General Electr
ic Company)(米国、ニューヨーク州ウオーターフォード)からビスカシル(Vi
scasil)(登録商標)及びSF96シリーズとして、又はダウ・コーニング社(
Dow Corning Corp.)(米国、ミシガン州ミッドランド)からダウ・コーニング
(Dow Corning)200シリーズ及びBY22−067として入手可能である。
【0091】 ポリアルキルアリールシロキサン液体もまた使用することができ、例えば、ポ
リメチルフェニルシロキサン類が挙げられる。これらのシロキサン類は、例えば
ゼネラルエレクトリック社(General Electric Company)からSF1075メチ
ルフェニル液として又はダウコーニング(Dow Corning)から556コスメチッ
クグレード液として入手可能である。 毛髪の輝き特性を高めるには、高度にアリール化したシリコーン化合物、例え
ば約1.46以上、特に約1.52以上の屈折率を有する高度にフェニル化した
ポリエチルシリコーンなどが特に好ましい。これらの高屈折率のシリコーン化合
物を使用する時は、以下に記載するように、これらを界面活性剤又はシリコーン
樹脂のような展着剤と混合して表面張力を低下させ、その物質の膜形成能を高め
るべきである。
【0092】 使用できるシリコーン化合物としては、例えば、ポリプロピレンオキシド修飾
ポリジメチルシロキサンが挙げられるが、エチレンオキシド又はエチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドの混合物もまた使用することができる。シリコーンの分
散性特性に干渉しない程度に、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの濃度は
、十分に低くあるべきである。これらの物質はまた、ジメチコーンコポリオール
類としても知られている。 他のシリコーン化合物としてはアミノ置換物質が挙げられる。好適なアルキル
アミノ置換シリコーン化合物には、次の構造(II)によって表されるものが含
まれる。
【0093】
【化27】
【0094】 式中、R124はH、CH3又はOHであり、p1、p2、q1、及びq2は、その分子
量に依存する整数で、この重量平均分子量はおよそ5,000〜10,000の
間である。このポリマーはまた、「アモジメチコーン」としても知られている。
これらのアモジメチコーンは、例えばダウ・コーニング(Dow Corning)からS
M8704Cとして入手可能である。 好適なアミノ置換シリコーン液体類には式(III)で表されるものが含まれ
る。 (R125a3-a−Si−(OSiG2p3−(OSiGb(R1252-bp4
O−SiG3-a(R125a (III) 式中、Gは、水素、フェニル、OH、C1〜C8アルキルから成る群から選択され
、好ましくはメチルであり;aは0又は1〜3の整数を示し、好ましくは0に等
しく;bは0又は1を示し、好ましくは1に等しく;p3+p4の合計は1〜2,
000、好ましくは50〜150の数であり、p3は0〜1,999の数を示す
ことができ、好ましくは49〜149であり、p4は1〜2,000の整数を示
すことができ、好ましくは1〜10であり;R125は式Cq32q3Lの一価のラジ
カルであり、式中q3は2〜8の整数であり、Lは以下の基から選択される。
【0095】 −N(R126)CH2−CH2−N(R1262 −N(R1262 −N(R1263X’ −N(R126)CH2−CH2−NR1262X’ 式中、R126は、水素、フェニル、ベンジル、飽和炭化水素ラジカル、好ましく
は1〜20個の炭素原子を含むアルキルラジカル、から成る群から選択され、X
’はハロゲンイオンを示す。 式(III)に対応する特に好ましいアミノ置換シリコーンは、R124がCH3 であり、「トリメチルシリルアモジメチコーン」として知られるポリマーである
。 本明細書で有用な他のアミノ置換シリコーンポリマー類には、式(V)によっ
て表されるカチオン性アミノ置換シリコーン類が含まれる。
【0096】
【化28】
【0097】 式中、R128は1〜18個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルを表し、
好ましくはメチルなどのアルキル又はアルケニルラジカルであり;R129は炭化
水素ラジカルを表し、好ましくはC1〜C18アルキレンラジカル、又はC1〜C18 で、より好ましくはC1〜C8アルキレンオキシラジカルであり;Q-はハロゲン
イオンで、好ましくは塩素であり;p5は2〜20の平均統計値を表し、好まし
くは2〜8であり;p6は20〜200の平均統計値を表し、好ましくは20〜
50である。この区分に入る好ましいポリマーは、ユニオン・カーバイド(Unio
n Carbide)から「UCAR SILICONE ALE56」の名称で入手可
能である。
【0098】 好適な非揮発性分散シリコーン化合物を開示している参考文献としては、ジー
ン(Geen)によって発行された米国特許第2,826,551号;1976年6
月22日ドラコフ(Drakoff)によって発行された米国特許第3,964,50
0号;1982年12月21日ペイダー(Pader)によって発行された米国特許
第4,364,837号及びウールストン(Woolston)によって発行された英国
特許第849,433号が挙げられる。1984年ペトラーチ・システムズ(Pe
trarch Systems, Inc.)出版の「シリコーン化合物(Silicon Compounds)」は
、好適なシリコーン化合物の、限定的ではなく、広範な表を提供している。
【0099】 特に有用になり得るもう1つの非揮発性分散シリコーンは、シリコーンゴムで
ある。本明細書で使用するとき、用語「シリコーンゴム」は、25℃で1,00
0,000センチストーク以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン物質を意
味する。本明細書に記載されているシリコーンゴム類はまた、上記で開示したシ
リコーン化合物とある程度重複し得ることが認められている。この重複はこれら
の物質のいずれをも限定するものではない。シリコーンゴム類は、ペトラーチ(
Petrarch)及び1979年5月1日発行の米国特許第4,152,416号(ス
ピッツァー他に譲渡)(to Spitzer, et al.)及びノル、ウォルター(Noll, Wa
lter)のシリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)
(ニューヨーク:アカデミック・プレス(New York: Academic Press)196
8年)を含む他の文献に記載されている。シリコーンゴムについては、ゼネラル
・エレクトリック(General Electric)のシリコーンラバー製品データシート(
Silicone Rubber Product Data Sheets)SE30、SE33、SE54及びS
E76にもまた記載されている。この「シリコーンゴム類」は、典型的に重量平
均分子量約200,000以上であり、通常は約200,000と約1,000
,000の間である。具体例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチ
ルシロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン
ジフェニルシロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー及びこれらの混合物
が含まれる。
【0100】 高度に架橋したポリマーシロキサン系のシリコーン樹脂類もまた有用である。
この架橋は、シリコーン樹脂製造中に、一官能性シラン類又はニ官能性シラン類
又はこれらの両方と共に、三官能性シラン類及び四官能性シラン類を組み入れる
ことによって導入される。当該技術分野では良く理解されているように、シリコ
ーン樹脂を得るのに必要な架橋の程度は、シリコーン樹脂に組み入れられる特定
のシランユニットによって変動するであろう。一般に、十分なレベルの三官能性
及び四官能性のシロキサンモノマーユニットを有し、そしてそれ故に十分なレベ
ルの架橋を有し、乾燥して堅くなるか又は硬質の皮膜になるシリコーン物質が、
シリコーン樹脂であるとみなされる。酸素原子とケイ素原子の比は、特定のシリ
コーン物質での架橋レベルを表す。ケイ素1原子当たり少なくとも約1.1の酸
素原子を有するシリコーン物質は、本明細書においては一般にシリコーン樹脂と
なる。好ましくは、酸素原子:ケイ素原子の比率は少なくとも約1.2:1.0
である。シリコーン樹脂の製造に用いられるシラン類としては、最も一般に利用
されているメチル置換シラン類と共に、モノメチル−、ジメチル−、トリメチル
−、モノフェニル−、ジフェニル−、メチルフェニル−、モノビニル−及びメチ
ルビニルクロロシラン類及びテトラクロロシランが挙げられる。好ましい樹脂類
は、ゼネラル・エレクトリック(General Electric)からGESS4230及び
SS4267として提供されている。市販のシリコーン樹脂類は、一般に、低粘
度の揮発性又は非揮発性シリコーン液体中に溶解された形態で供給されることに
なる。本明細書で使用されるシリコーン樹脂類は、当業者にはすぐに明らかにな
るように、上記のような溶解した形態で、供給され、本発明の組成物中に組み入
れられるべきである。理論に限定されるものではないが、これらのシリコーン樹
脂類は、他のシリコーン化合物の毛髪への付着を高めることができ、そして高屈
折率容量で毛髪の輝きを高めることが可能であると考えられている。
【0101】 その他の有用なシリコーン樹脂は、CTFAの呼称がポリメチルシルセキオキ
サンである物質のようなシリコーン樹脂粉末であり、トスパール(Tospearl)(
登録商標)として東芝シリコーン(Toshiba Silicones)より市販されている。 これらシリコーン化合物の製造方法は、ポリマーの科学とエンジニアリング百
科事典(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering)15巻、第2版
、204〜308ページ(ジョン・ワイリー&サンズ社(John Wiley & Sons, I
nc.)、1989年)中に見ることができる。
【0102】 特にシリコーン物質類やシリコーン樹脂類は、「MDTQ」命名法として当業
者に良く知られている省略命名システムに従って好都合に同定することができる
。このシステムでは、当該シリコーンはそのシリコーンを構成する種々のシロキ
サンモノマーユニットの存在に従って記載される。簡単に述べると、記号Mは一
官能性ユニット(CH33SiO0.5を示し、Dはニ官能性ユニット(CH32
SiOを示し、Tは三官能性ユニット(CH3)SiO1.5を示し、Qは四−又は
四官能性ユニットSiO2を示す。ユニット記号、例えば、M´、D´、T´及
びQ´のダッシュ記号は、メチル以外の置換基を表し、出てくる度に具体的に定
義しなければならない。典型的な代替置換基としては、ビニル、フェニル、アミ
ノ、ヒドロキシル等のような基が挙げられる。種々のユニットのモル比は、記号
に対する下付き文字によりシリコーン内のユニットの各タイプの総数を示すか、
又はこれらの平均を示すか、又は重量平均分子量との併用により、具体的に示さ
れた比として示すかであるが、このモル比により、MDTQシステムにおけるシ
リコーン物質の記述が完成する。シリコーン樹脂内のD、D’、M及び/又はM
’に対する、T、Q、T’及び/又はQ’の相対的モル量がより高いことは、架
橋レベルがより高いということを示している。しかし、前述のように、架橋の全
体的なレベルはまた、酸素とケイ素の比によっても示すことができる。
【0103】 本明細書で有用な好ましいシリコーン樹脂類は、MQ、MT、MTQ、MQ及
びMDTQ樹脂である。従って、好ましいシリコーン置換基はメチルである。M
:Q比が約0.5:1.0〜約1.5:1.0で、樹脂の重量平均分子量が約1
000〜約10,000であるMQ樹脂が特に好ましい。 本明細書で有用である市販のシリコーン化合物としては、商品名D−130の
ジメチコーン、商品名DC2502のセチルジメチコーン、商品名DC2503
のステアリルジメチコーン、商品名DC1664及びDC1784の乳化ポリジ
メチルシリコーン及びDC2−2845のアルキルグラフト化コポリマーシリコ
ーンエマルジョン;すべてダウコーニング・コーポレーション(Dow Corning Co
rporation)(アメリカミシガン州ミドランド)から入手可能、英国特許出願2
,303,857号に記載されている東芝シリコーン社(Toshiba Silicone Co.
, Ltd.)(日本、東京)から入手可能なエマルジョン重合されたジメチコノール
(Tokyo, Japan)、商品名DCQ2−1403のジメチコーンとジメチコノール
の混合物、商品名DRQ2−1401のシクロメチコーンとジメチコノールとの
混合物(双方の混合物はダウコーニング(Dow Corning)から入手可能)が挙げ
られる。
【0104】 カチオン系ポリマー 本発明のヘアケア組成物は、1つ以上のカチオン系ポリマーを含有することが
できる。本明細書で用いられる場合、用語「ポリマー」は、1タイプのモノマー
の重合により作られるか又は2(例えばコポリマー)又はそれ以上のタイプのモ
ノマー類により作られた物質を含む。好ましくは、カチオン系ポリマーは水溶性
カチオン系ポリマーである。本明細書で使用されるとき、用語「水溶性」カチオ
ン系ポリマーとは、水に十分可溶であり、25℃の水(蒸留水又は同等の水)に
0.1%の濃度で、肉眼で見て実質的に透明な溶液を形成するポリマーを指す。
好ましいカチオン系ポリマーは、十分に可溶性であり、0.5%の濃度で、より
好ましくは1.0%の濃度で実質的に透明な溶液を形成する。カチオン系ポリマ
ーを使用する場合は、通常、組成物の重量に対して、約0.5%〜約5%の濃度
であることが好ましく、更に好ましくは約1%〜約3%の濃度である。
【0105】 本発明におけるカチオン系ポリマー類は、一般に、重量平均分子量が少なくと
も約5,000であり、典型的には約10,000〜約10,000,000の
ものである。重量平均分子量は約100,000〜約2,000,000が好ま
しい。カチオン系ポリマーは一般に、四級アンモニウム又はカチオン性アミノ部
分及びこれらの混合物などの、カチオン性窒素含有部分を有することになる。 カチオン性窒素含有部分は、通常、カチオン系ヘアコンディショニングポリマ
ーの全モノマーユニット部分上に置換基として存在することになる。このため、
カチオン系ポリマーは、四級アンモニウム又はカチオン性アミン置換型モノマー
ユニット及び本明細書においてスペーサーモノマーユニットと呼ばれる他の非カ
チオン性ユニットの、コポリマー類やターポリマー類などを含んでもよい。この
ようなポリマー類は、当該技術分野で既知であり、多種多様なものを、エストリ
ン(Estrin)、クローズリィ(Crosley)及びヘインズ(Haynes)編集のCTF
A化粧品材料事典、第3版(ワシントンD.C.米国化粧品工業会(The Cosmet
ic, Toiletry, and Fragrance Association, Inc.)1982年)に見ることが
できる。
【0106】 カチオン系ポリマーのカチオン電荷密度は、好ましくは少なくとも約0.1ミ
リ当量/g、より好ましくは少なくとも約0.5ミリ当量/g、さらに好ましく
は少なくとも約1.1ミリ当量/g、さらにより好ましくは少なくとも約1.2
ミリ当量/gである。カチオン系ポリマーのカチオン電荷密度は、ケールダール
法(Kjeldahl Method)によって測定することができる。アミノ含有ポリマー類
の電荷密度がpH及びアミノ基の等電点に応じて変わり得ることは、当業者には
認識されよう。電荷密度は意図された用途のpHで、上述の限度内であるべきで
ある。 水溶性の基準を満たす限り、任意のアニオン性対イオンを、カチオン系ポリマ
ーのために利用することができる。好適な対イオンとしては、例えば、ハロゲン
化物(例えば、Cl、Br、I、又はF、好ましくはCl、Br、又はI)、硫
酸塩及び硫酸メチルが挙げられる。
【0107】 好適なカチオン系ポリマー類としては、例えば、アクリルアミド、メタクリル
アミド、アルキルアクリルアミド及びジアルキルアクリルアミド、アルキルメタ
クリルアミド及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキ
ルメタクリレート、ビニルカプロラクトン及びビニルピロリドンのような水溶性
スペーサーモノマー類をもつ4級アンモニウム官能基類又はカチオン性アミンを
有するビニルモノマー類のコポリマー類が挙げられる。カチオン性アミン類は、
特定の種及び組成物のpHにより、一級、二級又は三級アミン類であってもよい
。一般に、二級及び三級アミン類、特に三級アミン類が好ましい。アルキル置換
モノマー及びジアルキル置換モノマーは、好ましくはC1〜C7アルキル基、より
好ましくはC1〜C3アルキル基を有する。他の好適なスペーサーモノマー類とし
ては、ビニルエステル類、ビニルアルコール(ポリ酢酸ビニルの加水分解によっ
て得られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコール及びエチレングリコール
が挙げられる。
【0108】 アミン置換型ビニルモノマー類をアミン形態で重合させてもよく、その後任意
に、四級化反応によってアンモニウムに変換させてもよい。アミン類はまた、ポ
リマーの形成に続いて、同様に四級化させてもよい。例えば、三級アミン官能基
類は式R’Xの塩との反応によって四級化することができ、式中、R’は短鎖ア
ルキルで、好ましくはC1〜C7アルキル、より好ましくはC1〜C3アルキルであ
り、X-は四級化アンモニウムとともに水溶性の塩を生成するアニオンである。 好適なカチオン性アミノ及び四級アンモニウムモノマー類としては、例えば、
ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレ
ート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキル
メタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリ
アルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル四級アンモニウム塩
類で置換されたビニル化合物及びピリジニウム、イミダゾリウム及び四級化ピロ
リドンなどの環状カチオン性窒素含有環を有するビニル四級アンモニウムモノマ
ー類、例えば、アルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、
アルキルビニルピロリドン塩類が挙げられる。これらのモノマー類のアルキル部
分は、好ましくはC1〜C3のアルキル類、より好ましくはC1及びC2のアルキル
類のような低級アルキル類である。本明細書で使用するのに好適なアミン置換ビ
ニルモノマー類としては、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキル
アミノアルキルメタクリレート、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド及び
ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドが挙げられ、ここでアルキル基は好
ましくはC1〜C7炭化水素類、より好ましくはC1〜C3アルキル類である。
【0109】 本明細書で有用なカチオン系ポリマー類は、アミン及び/又は四級アンモニウ
ム置換型モノマーから得られるモノマーユニット及び/又は適合性のあるスペー
サーモノマー類の混合物を含んでもよい。 好適なカチオン系ヘアコンディショニングポリマー類としては、例えば、1−
ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば塩
化物塩)のコポリマー類(業界では「CTFA」すなわち米国化粧品工業会(Th
e Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)により、ポリクアテルニ
ウム−16と呼ばれる)であって、BASFワイアンドット社(BASF Wyandotte
Corp.)(米国、ニュージャージー州パーシッパニー)より商品名LUVIQU
AT(例えばLUVIQUAT FC370)として市販されているもの;1−
ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー
類(業界ではCTFAにより、ポリクアテルニウム−11と呼ばれる)、例えば
、ガフ社(Gaf Corporation)(米国、ニュージャージー州ウェイン)より商品
名GAFQUAT(例えばGAFQUAT755N)として市販されているもの
;カチオン性ジアリル四級アンモニウム含有ポリマー類であって、例えばジメチ
ルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー(業界(CTFA)では、ポリク
アテルニウム−6と呼ばれる)及びアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニ
ウムクロリドのコポリマー(業界(CTFA)では、ポリクアテルニウム−7と
呼ばれる)を含むもの;及び3〜5の炭素原子を有する不飽和カルボン酸のホモ
ポリマー及びコポリマーのアミノアルキルエステルの鉱酸塩類であって、197
7年2月22日ノヴァック(Nowack)他によって発行された米国特許第4,00
9,256号に記載のものが挙げられる。
【0110】 他の有用なカチオン系ポリマー類としては、カチオン性セルロース誘導体類、
及びカチオン性スターチ誘導体類のような、カチオン系多糖類ポリマー類が挙げ
られる。本発明での使用に好適なカチオン性多糖類ポリマー材料としては次の式
のものが挙げられる。
【0111】
【化29】
【0112】 式中、Aはデンプン又はセルロースの無水グルコース残留のような無水グルコー
ス残基であり、Rはアルキレンオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン又はヒ
ドロキシアルキレン基又はこれらの組み合わせであり、R1、R2及びR3は独立
に、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシア
ルキル又はアルコキシアリールの基であって、各基は約18個までの炭素原子を
含有し、各カチオン部分に対する炭素原子合計数(すなわちR1、R2及びR3
炭素原子の合計)は好ましくは約20個以下で、X-は既に述べたようにアニオ
ン性対イオンである。 カチオン系セルロースは、アメルコール社(Amerchol Corp.)(米国、ニュー
ジャージー州エディソン)からポリマー類のシリーズであるポリマーJR(登録
商標)及びLR(登録商標)として、ヒドロキシエチルセルロースとトリメチル
アンモニウム置換エポキシドを反応させた塩として入手可能であり、業界(CT
FA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)10と呼ばれている。別のタ
イプのカチオン系セルロースとしては、ヒドロキシエチルセルロースとラウリル
ジメチルアンモニウム置換エポキシドを反応させたポリマー四級アンモニウム塩
類、業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)24と呼ばれ
るものが挙げられる。これらの物質は、アメルコール社(Amerchol Corp.)(米
国、ニュージャージー州エディソン)から商品名ポリマーLM−200(Polyme
r LM-200)(登録商標)として入手可能である。
【0113】 他の使用可能なカチオン系ポリマー類としては、グアーヒドロキシプロピルト
リモニウムクロリド(セラニーズ社(Celanese Corp.)のジャガー(Jaguar)R
シリーズとして市販されている)のようなカチオン系グアーゴム誘導体類が挙げ
られる。他の物質としては、四級窒素含有セルロースエーテル類(例えば米国特
許第3,962,418号に記載されているもの、参照として本明細書に組み入
れる)及びエーテル化セルロースとデンプンのコポリマー(例えば米国特許第3
,958,581号に記載されているもの、参照として本明細書に組み入れる)
が挙げられる。
【0114】 他の追加成分 本明細書のヘアケア組成物は、さらに他の追加成分を含んでもよく、それは最
終製品の所望の特性に従って技術者によって選択されてよく、組成物をより美容
的又は審美的に満足にさせるために又はさらなる使用利益をもたらすために好適
なものである。 本発明の組成物に配合してもよい好ましい他の追加成分のさらなる例としては
、ホーメル(Hormel)から商品名ペプチン(Peptein)2000として入手可能
な加水分解コラーゲン、ロシュ(Roche)から入手可能なパンテノール、ロシュ
(Roche)から入手可能なパンテニルエチルエーテル、加水分解ケラチン、タン
パク質類、ポリゴナタム・マルチフローリ(Polygonatum multiflori)抽出物の
ような植物抽出物及び栄養剤などの他のコンディショニング剤;エーザイ(Eisa
i)から商品名Eミックス−d(Emix-d)で入手可能なビタミンE、チロシンメ
チルエーテル、ヒスチジン及び塩酸リジンのようなビタミン類及び/又はアミノ
酸類、;カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びこれら
の混合物のような界面活性剤;ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピル
パラベン及びイミダゾリジニル尿素のような防腐剤;クエン酸、クエン酸ナトリ
ウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムのようなpH調整
剤;酢酸カリウム及び塩化ナトリウムのような一般的な塩;FD&C又はD&C
染料のような任意の着色剤;過酸化水素、過ホウ酸塩及び過硫酸塩のような毛髪
酸化(漂白)剤;チオグリコレートのような毛髪還元剤;香水;エチレンジアミ
ン四酢酸ニナトリウムのような金属イオン封鎖剤;蛍光漂白剤及びサリチル酸オ
クテルのような紫外線及び赤外線スクリーニング及び吸収剤;亜鉛ピリチオン、
ピロクトンオラミン、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(トリクロサン)
、トリクロカルバン及びサリチル酸のような抗フケ剤が挙げられる。
【0115】 製造方法 本発明のヘアケア組成物は、当技術分野において既知の任意のプロセスにより
簡便かつ安価に製造でき、好ましくはポリアルキレングリコール(n)アルキル
アミンをゲルマトリックスと同時に又はゲルマトリックスが好適な相条件に達し
た後、組み合わせることにより製造される。極めて好ましいゲルマトリックスを
形成するためには、通常水を少なくとも約70℃まで、好ましくは約80℃〜約
90℃まで加熱する。カチオン界面活性剤及び固体脂肪族化合物を水と組み合わ
せて、混合物を形成する。ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンを、
この工程で、安定性を向上させた組成物に添加することもできる。混合物の温度
を、好ましくは、カチオン界面活性剤の融点と、固体脂肪族化合物の融点の両方
よりも高く保持し、混合物全体を均質化する。固形物が見られなくなるまで混合
した後、この混合物を徐々に(例えば、約2℃/分の速度で)60℃以下まで、
好ましくは約55℃未満まで冷却する。この緩やかな冷却工程において、約55
℃と約75℃の間に、顕著な粘度の増加が観察される。これはきわめて好ましい
ゲルマトリックスが形成されたことを示す。あるいは、ポリアルキレングリコー
ル(n)アルキルアミンをこの段階で、任意の他の付加的成分とともに添加し、
ゲルマトリックスと混合させ、室温に冷却することもできる。 ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンを含有する、上述のプロセス
によって製造されたヘアケア組成物は、良好な安定度及び優れた性能を有する。
【0116】 使用方法 本発明のヘアケア組成物は、例えば、ヘア化粧品組成物、ヘアスタイリング組
成物、残留型及び/又は洗い流し型ヘアコンディショニング組成物としての使用
に好適である。これらのヘアケア組成物は従来の方法で使用されるとき、本発明
の、調湿、洗浄性、スタイリング及び/又はその他の利益を提供する。このよう
な使用方法は使われている組成物のタイプによるが、一般には毛髪に対する製品
の有効量の適用を含み、この有効量はその後毛髪から洗い流してもよく(ヘアリ
ンスの場合のように)、毛髪上に残したままにしてもよい(ゲル、ローション、
及びクリームの場合のように)。「有効量」とは、かさばった毛髪を減少させる
望ましい利益を提供するのに十分な量を意味する。一般に、約1g〜約50gが
毛髪及び/又は頭皮に適用される。この組成物は、通常毛髪及び頭皮をこするか
又はマッサージすることによって毛髪全体に行き渡らせることができ又は毛髪の
一部分に選択的に適用させることができる。この組成物は、濡れた又は湿った毛
髪に適用し、毛髪を乾燥させる前に十分な水で洗い流すことが好ましい。このよ
うな組成物を毛髪に適用した後、使用者の好みに応じて、毛髪を乾かし、整える
。別の方法では、ヘアスタイリング組成物のように、乾燥した毛髪に適用しても
よく、その後使用者の好みに応じて毛髪を櫛で梳かすか又は整える。
【0117】 画像解析プロトコ−ル 画像解析プロトコ−ルは、次々に毛髪全体の面積を形成している、かさばった
毛髪面積とはねた毛髪面積の成分を、デジタル測定し解析するために設計された
システム及び手順である。このプロトコ−ルは、ヘアケア組成物による処理の前
後で、毛髪全体の面積、はねた毛髪面積及びかさばった毛髪面積の、正確な識別
、測定及び比較をするための、定量可能で再現可能な方法を提供する。この毛髪
全体の面積、はねた毛髪面積及びかさばった毛髪面積は、それぞれ直接に、毛髪
全体のボリューム、はねた毛髪のボリューム及びかさばった毛髪のボリュームと
関係している。本発明のヘアケア組成物は、かさばった毛髪の面積を顕著にめだ
って減少させ、以下に述べる方法で測定すると、少なくとも約10%減少させる
ことが好ましい。本発明のヘアケア組成物は、毛髪の面積の3つのタイプの全て
で、顕著でめだった減少をもたらすことが好ましく、すなわち以下に述べる方法
で測定した時、かさばった毛髪の面積を少なくとも約10%、より好ましくは少
なくとも約15%減少させ、はねた毛髪の面積を少なくとも約20%、より好ま
しくは少なくとも約30%減少させ、毛髪全体の面積を少なくとも約12.5%
、より好ましくは少なくとも約20%減少させる。
【0118】 かさばった毛髪面積の減少は、扱いやすさを高め及び/又は梳かしやすさを向
上させるような、1つ以上の消費者が望む顕著な利益と関係していることがわか
っている。例えば、かさばった毛髪面積の減少は毛髪の潤いと相互に関連し、こ
の潤いのある毛髪は、乾燥した毛髪より柔らかく、より可塑性があり、滑らかで
また柔軟性があると考えられている。毛髪に潤いがあると、毛髪が他の毛髪と共
によりよく整列し、個々の毛髪間の空間がより少なくなるので、かさばった毛髪
面積が減少する。潤いのある毛髪はまた、より梳かしやすく扱いやすい。
【0119】 図面を参照すると、図1は、本明細書で有用な画像解析システムの好ましい実
施形態の平面図を示す。この画像解析システム10は、白色スクリーン12、照
明装置14、試料ホルダー16、高解像度デジタルカメラ18及びパーソナルコ
ンピューター20から成る。試料ホルダー16を白色スクリーン12と高解像度
デジタルカメラ18の間に置く。試料ホルダー16は、通常、白色スクリーン1
2の約40cm前で毛髪試料22を安定に吊るすクリップ又はクランプである。
試料ホルダー16は、通常、高解像度デジタルカメラ18から約80cmのとこ
ろにあり、撮影された画像に写らないように高解像度デジタルカメラの視野より
上方に設置する。
【0120】 白色スクリーン12は、マットな仕上がり(例えばノングレア)の白色のスク
リーンであり、これに照明を当てて、毛髪試料22を測定するときの、一定した
再現可能な背景を提供する。かさばった毛髪面積とはねた毛髪面積の差は画像の
輝度により判断されるため(下記参照)、毛髪試料は一定の輝度を有する背景の
前で写真撮影することが重要である。図1に見られるように、好ましい照明装置
14は、試料の各側面に位置する二つの写真撮影用ライトと、白色スクリーンに
向いたポインティングとから構成される。これらの各ライトは好ましくは、照明
器具の中に取付けられた二つの蛍光管ライトであり、通常試料ホルダー16の側
面まで約20cm〜約60cmにある。このため、高解像度デジタルカメラ18
から見えないように、ライトは毛髪試料22から十分離して置かれている。これ
により、撮影された画像には確実に毛髪試料22の画像のみが含まれ、例えば照
明装置14の背面は含まれないことになる。従って、照明装置14が撮られる写
真に干渉したり、妨害したりすることはない。またこのような構成では、毛髪試
料22は照明装置14によって直接的に照明されない。その代わり、光はまず白
色スクリーン12で反射し、次いで毛髪試料22を通過して、高解像度デジタル
カメラ18に達する。この高解像度デジタルカメラ18は、白色スクリーン12
ではなく毛髪試料22に焦点を合わせる。使い易くするために、高解像度デジタ
ルカメラ18をパソコン20に接続し、撮影した画像を自動的にコンピュータの
画像処理ソフトに転送する。このような配置により、毛髪試料22のプロファイ
ルの正確な写真が得られ、毛髪試料22の測定や解析の支障となり得る、いかな
るグレア及び/又は影も回避される。
【0121】 好ましくは、画像解析システムを気流又は毛髪試料を乱し得る他の力から離し
て設置するべきであり、確実に再現性のある結果を得るために、管理された温度
及び湿度環境の中に置かれる。高解像度デジタルカメラ(例えば富士フイルム(
Fujifilm Co.)(日本、東京)のモデルHC−2500 3−CCD)は、少な
くとも、水平方向1280ピクセル及び垂直方向1000ピクセルの解像度を有
する。高解像度デジタルカメラをリニアゲインに較正し、全輝度における増分(
8ビット、0〜255輝度スケール)を等しくする。このような較正は、例えば
、標準グレースケール較正セル及び/又は高解像度デジタルカメラ内部のルック
・アップ・テーブル(LUT)を利用して行うことができる。較正の目的のため
、白色スクリーン(照明装置により照明されている場合)は、約245より高い
輝度、好ましくは約250〜約255の輝度を必要とする。
【0122】 代表的な毛髪試料は、15cm(5g)の、アジア人の黒色直毛のヘアピース
(カワムラヤ(Kawamuraya Co.)(日本、大阪)より入手可能)又は白人の茶色
直毛のヘアピース(インターナショナル・ヘアー・インポーターズ・アンド・プ
ロダクツ社(International Hair Importers & products Inc.)(米国、ニュー
ヨーク州ベルローズ)より入手可能)から成る。白色スクリーンに対するコント
ラストがより容易に観察できるので、アジア人の黒色直毛ヘアピースが好ましい
。黒色ヘアピースを用いた場合には、画像解析プロトコルを用いた測定は、顕著
により簡単で、より再現可能である。しかし本発明の毛髪面積減少の利益及びそ
れに関連する毛髪のボリューム減少の利益は、すべてのタイプのヘアピースに適
用可能である。さらに、ヘアピースで得られた結果は、人が実際に使用する際に
得られた結果と同等であることがわかっている。
【0123】 毛髪試料は以下のように調製する: 1)毛髪試料を温湯(38℃)で30秒間濡らす。 2)1mlのラウリル硫酸アンモニウム溶液を毛髪試料に適用し、30秒間泡
立てる。 3)毛髪試料を60秒間洗い流す。 4)毛髪試料を温水に24時間浸す。 5)1mlのラウリル硫酸アンモニウム溶液を毛髪試料に適用し、30秒間泡
立てる。 6)毛髪試料を30秒間洗い流す。 7)1mlのラウリル硫酸アンモニウム溶液を毛髪試料に適用し、30秒間泡
立てる。 8)毛髪試料を60秒間洗い流す。 9)処理された毛髪試料に対し:この毛髪試料に試験されるヘアケア組成物1
mlを適用する。 10)処理された毛髪試料に対し:毛髪試料を10秒間洗い流す。 11)毛髪試料の前側を5回櫛で梳かす。 12)毛髪試料の後ろ側を5回櫛で梳かす。 13)毛髪試料から余分な水を搾り出し、断面を丸くする。 14)毛髪試料を21℃/相対湿度65%の部屋に24時間放置する。 15)これで画像解析システムによる測定のための毛髪試料を準備する。
【0124】 ステップ9及び10は、単に、処理された毛髪試料に対して行う。かさばった
毛髪面積、はねた毛髪面積及び毛髪全体の面積上のヘアケア組成物の効果を比較
するために、毛髪試料の「未処理写真」を先ず撮影し、次いで「処理後の写真」
を撮影する。次いで、写真に示される、未処理及び処理後のかさばった毛髪面積
、はねた毛髪面積及び毛髪全体の面積を比較する。通常、同じヘアピースをまず
未処理毛髪試料として使用し、次いで上述の手順に従って、処理後の毛髪試料と
して使用する。同じヘアピースを用いることにより、試料間のばらつきを最小限
にする。
【0125】 一旦毛髪試料22(処理済又は未処理のいずれか)を調製したら、それを白色
スクリーン12の前の試料ホルダー16上に置く。高解像度デジタルカメラ18
と毛髪試料22との距離は、処理済みと未処理の写真の両方に対して同じにすべ
きである。未処理及び処理済の両方の写真について、毛髪試料の最も幅の広いプ
ロフィル(毛髪試料の下端による)が高解像度デジタルカメラで撮影されるよう
に、毛髪試料を配置する。この配置は毛髪の頭への配列のしかたに似せているた
め、処理後の毛髪面積(及び毛髪のボリューム)に対する効果を最も正確に見る
ことができる。これはまた、かさばった毛髪面積の減少、はねた毛髪面積の減少
及び/又は毛髪全体の面積の減少効果の正確な測定を保証する。
【0126】 一旦毛髪が本質的に動かなくなったら、高解像度デジタルカメラ18によって
8ビットのグレー・スケールの写真を撮影する。通常、高解像度デジタルカメラ
18は、各ピクセルに0(完全な黒)〜255(完全な白)の輝度を割り当てる
。次いでこの写真をパーソナルコンピューター20に転送する。別の方法として
は、あまり好ましくないが、パーソナルコンピューターで各ピクセルに0〜25
5の輝度を割り当ててもよい。このような写真は「取り込み画像」とも呼ばれ、
後で参照できるように、電子的に、例えばTIFF(タグ付きイメージファイル
形式)ファイルとして保存することができる。この取り込み画像では、各毛髪試
料は、白色背景上に灰色〜黒色として現れる。次いで、画像処理ソフト(例えば
、メディアサイバネティクス(MediaCybernetics)(米国、メリーランド州シル
バースプリングス)のオプティマス(Optimas)バージョン6.2(v.6.2)とし
て入手可能)で、取り込み画像をピクセルごとに解析する。画像処理ソフトは、
カメラにより各ピクセルに割り当てられた輝度を用いて、各ピクセルを黒色(輝
度=0〜120)、灰色(輝度=121〜235)又は白色(輝度=236〜2
55)のいずれかに分類する。次いで、画像ソフトによって、黒色の線で境界付
けられた最も大きな連続領域として、取り込み画像の中で「かさばった毛髪」を
定義する。「はねた毛髪」は1以上の灰色の線で区切られた、黒色、灰色及び白
色領域として定義される。画像処理ソフトに関して本明細書で使用されるとき、
用語「区切られた」は、指定された陰影の少なくとも1つの線で参照領域が完全
に取り囲まれることを指す。
【0127】 次いで画像処理ソフトは、各領域の面積を、通常cm2で計算して、かさばっ
た毛髪面積とはねた毛髪面積を算出する。毛髪全体の面積は、かさばった毛髪面
積とはねた毛髪面積の合計である。こうして、かさばった毛髪面積及び/又はは
ねた毛髪面積の、毛髪全体の面積に対するパーセンテージもまた計算することが
できる。好ましい実施形態では、画像処理ソフトは自動的に未処理の全体の毛髪
面積を1.0の値に等しく設定し、それに従って他の値を標準化する。画像処理
ソフトはまた、容易に参照できるように、かさばった毛髪面積及び/又ははねた
毛髪面積の輪郭を描いたり及び/又はカラーコードを付けることができる。
【0128】 処理後の毛髪のボリュームの減少は、未処理と処理後の毛髪試料の解析から得
られたデータの比較に基づいている。未処理の毛髪全体の面積(UTA)、未処
理のかさばった毛髪面積(UBA)及び未処理のはねた毛髪面積(UFA)に対
して毛髪面積を計算する。次いでこれらを、処理後の毛髪全体の面積(TTA)
、処理後のかさばった毛髪面積(TBA)及び処理後のはねた毛髪面積(TFA
)に対して計算された毛髪面積と比較する。処理後のかさばった毛髪面積の減少
は、かさばった毛髪のボリュームの減少に相当し、以下の式により計算する: かさばった毛髪面積の減少=100*[1−(TBA/UBA)] 同様に、処理後のはねた毛髪面積のパーセントの減少は、はねた毛髪のボリュ
ームの減少に相当し、以下の式に従って計算する: はねた毛髪面積の減少=100*[1−(TFA/UFA)] 処理後の毛髪全体の面積のパーセントの減少は、毛髪全体のボリュームの減少
に相当し、以下の式に従って計算する: 全体の毛髪面積の減少=100*[1−(TTA/UTA)] 特定のヘアケア組成物(又はコントロール)は、一般に、少なくとも3つの別
個の毛髪試料で試験する。次いで、かさばった毛髪面積の減少、はねた毛髪面積
の減少及び毛髪全体の面積の減少を、各毛髪試料について計算し、かさばった毛
髪面積の減少の平均、はねた毛髪面積の減少の平均及び毛髪全体の面積の減少の
平均を計算する。
【0129】 画像解析プロトコールの好ましい実施形態では、未処理と処理後のそれぞれの
毛髪試料について、2枚の写真を撮影する。1枚目の写真は毛髪試料の最も幅の
広いプロファイルに対応し、一方2枚目の写真は毛髪試料の最も狭いプロフィル
に対応し、これは通常、最も幅の広いプロファイルを90°回転したものである
。その後、未処理のかさばった毛髪面積、処理後のかさばった毛髪面積などにつ
いて平均値を計算する。次いでこのような平均値を上記の式に適用する。このよ
うな手順は、本来の外形又は洗浄のために、わずかに曲がっている毛髪試料に特
に有用である。
【0130】 (実施例) 以下の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態についてさらに述べ、実
施するものである。これらの実施例は単に説明の目的で示されるもので、本発明
を制限するものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の
多くの変形形態が実施可能である。成分は化学名によって特定し、そうでない場
合は以下のように定義する。
【0131】 (実施例1) ヘアコンディショニング組成物は以下の方法で調製する。 好適なキャリアは水性ゲルマトリックスであり、これは以下のように形成され
る:81%の脱イオン水を85℃まで加熱し、Th.ゴールドシュミットAG(
Th. Goldschmidt AG)から入手可能なPEG−5を1%、ニッコーケミカル(Ni
kko Chemical)から入手可能なステアラミドプロピルジメチルアミン2%及びア
ジノモト(Ajinomoto)から入手可能なL−グルタミン酸1.4%を、新日本理
化(Shin-nihon Rika)から入手可能なセチルアルコール3.6%及びステアリ
ルアルコール6.4%と混合する。諸成分が均質化し、固体が観察されなくなる
まで、水性キャリアを約5分間、温度約85℃に維持する。次いで、水性キャリ
アを約55℃まで冷却し、ゲルマトリックスが形成されるまでこの温度に維持す
る。高級アルコール工業(Koukyu Alcohol Kogyo Co.)から入手可能なペンタエ
リスリチルテトライソステアレートのようなエステル油類もまたゲルマトリック
スに加えてもよい。
【0132】 三洋化成(Sanyo Kasei)から入手可能な2%PPG−34(分子量=2,0
00)をゲルマトリックスと混合し、15分間一定の攪拌とミルを行って、確実
に均質化する。例えば、ガム及び商品名BY22−072(ダウコーリング(Do
w Corning))の20cs液体混合のエマルジョンなどのシリコーン又はシリコ
ーンエマルジョンもこの段階で添加することができる。ゲルマトリックスを、こ
の期間約50℃に維持する。均質化した後、室温まで冷却して、包装し、保管す
る。香料及び防腐剤もまたヘアケア組成物に添加する。 この組成物は、画像解析プロトコールによる測定で、はねた毛髪面積31%の
減少、かさばった毛髪面積17%の減少、毛髪全体の面積22%の減少をもたら
す。
【0133】 (実施例2〜7) 以下のヘアケア組成物を、本明細書に記載の方法により、形成する:
【0134】
【表1】
【0135】
【表2】
【0136】 成分の定義 *1 PEG−5コカミン:バロニック(Varonic)K−205(Th.ゴー
ルドシュミット(Goldschmidt)AGから入手可能) *2 PEG−5オレイルアミン:バロニック(Varonic)Q−205(Th
.ゴールドシュミット(Goldschmidt)AGから入手可能) *3 PPG−34:ニューポール(New Pol)PP−2000(三洋化成(S
anyo Kasei)から入手可能) *4 PPG−26:ポリグリコールP−2000(ダウケミカル(Dow Chem
ical)から入手可能) *5 PPG−30:ポリグリコールP−4000(ダウケミカル(Dow Chem
ical)から入手可能) *6 オレイルアルコール:UNJECOL 90BHR(新日本化学(New
Japan Chemical)から入手可能) *7 カプリル酸/カプリル酸トリグリセリド:ミグルヨール(Miglyol)8
12(ヒュールス(Huls)AGから入手可能) *8 ペンタエリスリチルテトライソステアレート:KAK P.T.I.(
高級アルコール工業(Koukyu Alcohol Kogyo Co.)から入手可能) *9 鉱物油:BENOL(ウィトコ(Witco)から入手可能) *10 ステアラミドプロピルジメチルアミン(イノレックス(Inolex)から
入手可能) *11 L−グルタミン酸(味の素(Ajinomoto)から入手可能) *12 乳酸(昭和化工Showa Kako)から入手可能) *13 塩化ベヘントリモニウム;VarisoftBT85(ウィトコ(Wi
tco)から入手可能) *14 塩化ステアリルトリモニウム:VarisoftTSC(ウィトコ(
Witco)から入手可能) *15 塩化セトリモニウム:VarisoftCTB40(ウィトコ(Witc
o)から入手可能) *16 塩化ジステアリルジモニウム:VarisoftTA100(ウィト
コ(Witco)から入手可能) *17 セチルアルコール:KONOLシリーズ(新日本化学(New Japan Ch
emical)から入手可能) *18 ステアリルアルコール:KONOLシリーズ(新日本化学(New Japa
n Chemical)から入手可能) *19 ジメチコーンガム/液混合(fluid blend):BY22−067(ダ
ウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能) *20 アモジメチコーンエマルジョン:SM8704C(ダウ・コーニング
(Dow Corning)から入手可能) *21 シクロメチコーン及びジメチコーン:D5シクロメチコーン及びジメ
チコーンガムの85%/15%混合(約400,000〜約600,000の重
量分子量)(ゼネラル・エレクトリック(General Electric Co.)から入手可能
) *22 ジメチコーン及びジメチコノール:DCQ2−1403(ダウ・コー
ニング(Dow Corning)から入手可能) *23 シクロメチコーン/ジメチコノール:DCQ2−1401(ダウ・コ
ーニング(Dow Corning)から入手可能) *24 ヘキシレングリコール:三井東圧(Mitsui Toatsu)から入手可能な
ヘキシレングリコール) *25 ポリエチレングリコール200:カーボワックス(Carbowax)PEG
200(ユニオンカーバイド(Union Carbide)から入手可能) *26 メトキシけい皮酸オクチル:パラソール(Parasol)MCX(ロシュ
(Roche)から入手可能) *27 ビタミンE:Eミックス−d(Emix-d)(エーザイ(Eisai)から入
手可能) *28 DL−パンチル:パンチル(Pantyl)(ロシュ(Roche)から入手可
能) *29 DL−パンテノール:パンテノール(Panthenol)(ロシュ(Roche)
から入手可能) 先行の実施例により開示され、示された実施形態には多くの利点がある。例え
ば、これらの組成物は次のように毛髪面積を減少させることができる:画像解析
プロトコールによる測定で、はねた毛髪の面積を少なくとも20%減少、かさば
った毛髪の面積を少なくとも10%減少、毛髪全体の面積を少なくとも12.5
%減少させる。これらの組成物は簡便な製造方法で作ることができる。
【0137】 本明細書の実施例や実施形態は説明の目的のみのために記載されるものであり
、これらを考慮して、本発明の精神や範囲から逸脱することなく、種々の修正又
は変更が当業者に示唆されることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像解析システムの好ましい実施形態の平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ヤン,ジャン−ジョン 兵庫県神戸市東灘区向洋町中1丁目2−1 −215−727 Fターム(参考) 4C083 AB011 AB102 AC072 AC112 AC152 AC172 AC301 AC302 AC331 AC342 AC421 AC422 AC441 AC482 AC532 AC581 AC582 AC642 AC692 AD041 AD042 AD071 AD111 AD131 AD152 AD161 AD162 AD662 BB34 BB60 CC31 CC33 DD23 EE21 EE28 【要約の続き】 ン、酢酸イオン、クエン酸イオン、乳酸イオン、グリコ ール酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、スルホン酸 イオン、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルス ルホン酸イオン、グルタミン酸イオン、アスパラギン酸 イオン及びこれらの混合物から成る群から選択される、 安全で好適な任意の塩形成アニオンであり;ポリアルキ レングリコール(n)アルキルアミンの融点が約45℃ 未満である;並びにカチオン界面活性剤、固体脂肪族化 合物及び水を含むゲルマトリックス。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下を含むヘアケア組成物: A.下記式(I)、(II)のポリアルキレングリコール(n)アルキル
    アミン、又はこれらの混合物: 【化1】 【化2】 式中、各Rは独立に1〜約30個の炭素原子を有する飽和、不飽和、直鎖又は分
    岐鎖アルキル基であり、R’は1〜約4個の炭素原子を有する飽和、不飽和、直
    鎖又は分岐鎖アルキル基であり、各mは2又は3であり、各nは2又は3であり
    、各x及び各yは独立に1以上の数で、各xと各yの合計が約3〜約9であり;
    -は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、酢酸イオン、クエン酸イオン
    、乳酸イオン、グリコール酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、スルホン酸イ
    オン、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルスルホン酸イオン、グルタミ
    ン酸イオン、アスパラギン酸イオン及びこれらの混合物から成る群から選択され
    る、安全で好適な任意の塩形成アニオンであり;前記ポリアルキレングリコール
    (n)アルキルアミンの融点が約45℃未満である;並びに B.カチオン界面活性剤、固体脂肪族化合物及び水を含むゲルマトリック
    ス。
  2. 【請求項2】 前記ポリアルキレングリコール(n)アルキルアミンが式(
    I)から選択され、さらにL−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸
    、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、L−アスパラ
    ギン酸及びこれらの混合物から成る群から選択される酸を含み、前記ポリアルキ
    レングリコール(n)アルキルアミンと、前記酸からのH+とのモル比が、好ま
    しくは、約1:0.3〜1:1.2である請求項1記載のヘアケア組成物。
  3. 【請求項3】 Rが約8〜約22個の炭素原子を有する飽和アルキル基であ
    り、mが2であり、そしてxとyの合計が3〜7である請求項1記載のヘアケア
    組成物。
  4. 【請求項4】 前記組成物がさらに、下記式(III)、式(IV)、又は
    これらの混合物から成る群から選択されるポリプロピレングリコールを含む請求
    項1記載のヘアケア組成物: HO−(C36O)aH (III) 式中、aは約4〜約400である; 【化3】 式中、nは0〜約10であり、各R’’は独立にH及びC1〜C30アルキルから
    成る群から選択され、各bは独立に0〜約2で、c及びdは独立に約0〜約2の
    値で、b+c+dの合計が少なくとも約2であり、各eは独立に0又は1であり
    、x、y及びzは独立に約1〜約120の値で、x+y+zが約20より大きい
  5. 【請求項5】 前記ポリプロピレングリコールが式(I)を有し、式中aが
    約20〜約40である請求項4に記載のヘアケア組成物。
  6. 【請求項6】 前記組成物がさらに、下記一般式のエステル油を含む請求項
    1記載のヘアケア組成物: R°COOR° 式中、R°は、独立に、直鎖又は分岐鎖C1〜C22アルキル及び好ましくは少な
    くとも1つのR°がC8〜C22アルキルであり、約40℃未満の融点を有する。
  7. 【請求項7】 前記エステル油が少なくとも800g/モルの重量平均分子
    量を有するペンタエリスリチルエステル油類、少なくとも800g/モルの重量
    平均分子量を有するトリメチロールエステル油類、少なくとも約500g/モル
    の重量平均分子量を有するクエン酸エステル油類、少なくとも約400g/モル
    の重量平均分子量を有するグリセリルエステル及びこれらの混合物から成る群か
    ら選択される請求項6記載のヘアケア組成物。
  8. 【請求項8】 さらに、アモジメチコーンを含む請求項1記載のヘアケア組
    成物。
  9. 【請求項9】 前記カチオン界面活性剤が、アミド置換型第三級脂肪族アミ
    ンであり、前記固体脂肪族化合物が、約16〜約22個の炭素アルキルを有する
    脂肪族アルコールであり、前記カチオン界面活性剤と前記固体脂肪族化合物との
    重量比が、約1:1〜約1:20である前記請求項のいずれかに記載のヘアケア
    組成物。
  10. 【請求項10】 重量基準で以下を含む請求項1記載のヘアコンディショニ
    ング組成物: A.下記式のポリアルキレン(n)アルキルアミン約0.1%〜約5%: 【化4】 式中、Rは1〜約30個の炭素原子を有する飽和、不飽和、直鎖又は分岐鎖アル
    キル基であり、mは2又は3であり、nは2又は3であり、x及びyは独立に1
    以上の数で、x及びyの合計が約3〜約9であり、ポリアルキレン(n)アルキ
    ルアミンの融点が約30℃未満である; B.式(III)、(IV)又はこれらの混合物から成る群から選択され
    るポリプロピレングリコール約0.5%〜約10%: HO〜(C36O)aH (III) 式中、aは約4〜約400である; 【化5】 式中、nは0〜約10であり、各R’’は、独立に、H及びC1〜C30アルキル
    から成る群から選択され、各bは独立に0〜約2であり、c及びdは独立に約0
    〜約2の値であり、b+c+dの合計は少なくとも約2であり、各eは独立に0
    又は1であり、x、y及びzは独立に約1〜約120の値であり、x+y+zは
    約20より大きい; C.下記一般式のエステル油約0.1%〜約20%: R°COOR° 式中、R°は、独立に、直鎖又は分岐鎖C1〜C22アルキルであり、好ましくは
    、少なくとも1つのR°はC8〜C22アルキルであり、約40℃未満の融点を有
    する;及び D.カチオン界面活性剤、固体脂肪族化合物及び水を含むゲルマトリック
    ス。
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