JP2003525952A - ポリマーを含むホスホン酸基のコーティング層を有する重合フィルム - Google Patents
ポリマーを含むホスホン酸基のコーティング層を有する重合フィルムInfo
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Abstract
Description
料として使用するのに適しているコーティング層を有している。
可能な光電性層を含む。適当な光電を画像に(imagewise)暴露(ex
posure)すると、光重合可能な層の硬化が起こり、層の硬化していない部
分は溶媒で洗浄することにより除去できるようになる。結果として、親水性の基
板上に疎水性のポリマー画像(image)ができ、平板印刷版として使用でき
る。別の方法では、レーザー結像方法を用いて、疎水性トナーを親水性コーティ
ング層に応用する。
する上で非常に重要なものになり得る。例えば、いくつかの先行する類似技術で
は、親水性のコーティング層はコーティングの質が悪く、基礎をなす基板および
/または上にある光重合層またはトナーへの接着が不十分である。さらに、コー
ティング層は、不十分な親水性および/または固化していない光重合部分の不適
当な除去を招き、比較的質の悪い印刷画像の形成を繰り返す可能性がある表面微
細構造を与えるかもしれない。レーザートナーを基礎とするプロセスでは、最終
的な画質を下げるトナーの散乱を制御または予防するために、親水性のコーティ
ング層は、帯電防止性を必要としてもよい。
れ、印刷版に存在するあらゆる重合フィルムのカールおよび平面度に影響を及ぼ
すことができる。
なわち「オフ−ライン」で、重合フィルムに慣例的に塗布され、結果として、コ
ーティングフィルムの製造に必要なプロセスステップの数が増加する。製造プロ
セスの効率の単純化および改良のためにゼラチンを使用することなく、フィルム
製造プロセス中、すなわち「イン−ライン」でコーティング層の塗布を可能にす
る必要がある。
る重合フィルムを発明した。
なくともその一方の表面にコーティング層(少なくとも1以上の繰り返し単位を
持つポリマーを含んでいる)を有する重合フィルム基板を含む重合フィルムを提
供する、ここで、前記繰り返し単位は少なくとも1以上のペンダント(−POX
Y)基を有し、同一若しくは異なるものであるXおよびYはOH若しくはOMで
あり、Mはカチオンである。
する工程、基板の少なくとも一方の表面にコーティング組成物を塗布する工程を
含む方法を提供する、ここで、前記コーティング組成物は、少なくとも1以上の
ペンダント(−POXY)基を有する少なくとも1以上の繰り返し単位を有する
ポリマーを含み、ここで、同一若しくは異なるものであるXおよびYはOH若し
くはOMであり、Mはカチオンである。
(少なくとも1以上の繰り返し単位を持つポリマーを含んでいる)を有している
重合フィルム基板を含む印刷版を提供する、ここで、前記繰り返し単位は少なく
とも1以上のペンダント(−POXY)基を有し、同一若しくは異なるものであ
るXおよびYはOH若しくはOMであり、Mはカチオンである。
ためのコーティングとして融解することができる。本重合フィルム基板は、基布
がなくても独立で存在することのできるフィルムである。
れた基板は、適した全てのフィルム形成ポリマー材料から形成されても良い。熱
可塑性材料が好ましく、エチレン、プロピレンおよび1−ブテンなどの1−オレ
フィンのホモポリマーまたはコポリマー、ポリアミド、ポリカーボネートが含ま
れ、ポリエステル、特に、1以上のジカルボン酸若しくはその低級アルキル(炭
素原子6個まで)ジエステル、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸
、2,5−、2,6−若しくは2,7−ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、セ
バシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、ヘ
キサヒドロ−テレフタル酸または1,2−ビス−p−カルボキシフェノキシエタ
ン(任意でピバル酸などのモノカルボン酸とともに)と、1以上のグリコール、
特に脂肪族グリコール(例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールおよび1,4−シクロヘ
キサン−ジメタノール)との縮合によって得ることのできる合成線状ポリエステ
ルがより好ましい。ポリエチレンテレフタレートおよび/またはポリエチレンナ
フタレートフィルムが好ましい。ポリエチレンテレフタレートフィルムが特に好
ましく、主には、互いに垂直な二方向に順次一軸延伸する(典型的には70から
125℃の範囲の温度で、好ましくは、典型的に150から250℃の範囲の温
度でのヒートセットで)ことによって二軸延伸されたフィルムなどであり、例え
ば、GB−A−838708に記述される。別の好ましいフィルムは、テレフタ
ル酸およびイソフタル酸とエチレングリコールとのコポリマーを含む。基板は、
ポリアリールエーテルまたはそのチオ類似体、特に、ポリアリールエーテルケト
ン、ポリアリールエーテルスルホン、ポリアリールエーテルエーテルケトン、ポ
リアリールエーテルエーテルスルホン、またはそのコポリマー若しくはチオ類似
体を含んでもよい。これらのポリマーの例は、EP−A−1879、EP−A−
184458およびUS−A−4008203に開示されている。これらのポリ
マーのブレンドを用いてもよい。ポリp−フェニレンスルフィドフィルムもまた
適している。
脂、ビス−マレイミド(bis−maleimides)および不飽和ポリエス
テルなど)、ホルムアミド縮合体樹脂(尿素、メラミンまたはフェノールとの縮
合体など)、シアナート樹脂、イソシアナート樹脂、エポキシ樹脂、機能性ポリ
エステル、ポリアミドまたはポリイミドが含まれる。
または延伸(例えば、一軸延伸)されているのが好ましく、または機械的性質と
物理的性質とを十分に兼備するためには、フィルムの平面中で互いに垂直な二方
向に延伸することによって二軸延伸されるのがより好ましい。フィルムの形成は
、重合フィルム製造の技術分野で知られているあらゆるプロセス、例えばインフ
レーション法またはフラットフィルム法により達成することができる。
より達成され、その熱可塑性ポリマー管は続いて急冷され、再加熱され次に内部
ガス圧力により膨張して横の延伸が誘導され、並びに縦の延伸を誘導する速度で
回収される。
るように、フィルム−形成ポリマーをスロットダイを通して押出成形し、直ちに
チル鋳造表面(ドラム)上で急冷する。次に、ポリマーのガラス転移温度よりも
高い温度で、急冷した押出物を少なくとも1方向に延伸することにより、配向を
行う。連続的配向は、平らな急冷した押出物をフィルム延伸機に通して、まず一
方向(通常は縦方向、すなわち順方向)、次に横方向に延伸することにより達成
することができる。押出物の前方への一軸延伸は、従来、一組の回転ロールを介
して若しくは二組のニップロールの間で行われ、次に横方向の延伸がステンター
装置内で行われる。一軸延伸はフィルム−形成ポリマーの性質により決定される
大きさまで行われる、例えば、ポリエステルは通常、延伸されたポリエステルフ
ィルムの寸法が、延伸の各方向に、元の寸法の2.5から4.5倍になるまで一
軸延伸される。
但しその融点よりは低い温度における、寸法拘束下でのヒートセットにより寸法
安定化されてポリマーの結晶化を誘導することができ、またそれが好ましい。
ルおよび改良された平面度(または、しわ)を有するために、重合フィルムは、
150℃で0.01から1.0%のフィルムの横方向の熱膨張百分率(TD)お
よび150℃で0.4から2.0%のフィルムの縦方向の熱収縮百分率(MD)
を有する。フィルムは、150℃で0.2から0.8%のTD膨張および150
℃で0.5から1.5%のMD収縮、特に150℃で0.3から0.5%のTD
膨張および150℃で0.7から1.0%のMD収縮を示すのが好ましい。
ムの基板を調製することができる。二軸延伸フィルム製造のための典型的な方法
では、フィルムは、最初に一連の回転ロールを介して縦方向に一軸延伸され、次
にステンターオーブン内で横方向に延伸され、好ましくは、続いてステンター装
置内で張力をかけてヒートセットされる。横方向の張力は、フィルムを保持する
クリップにより提供されることができ、このクリップはステンター装置の反対側
の上の平行なレールに取付けられる。横方向の張力は、例えば、レールをステン
ターの出口先端の方向へ内側に動かすこと(これは「トーイン(toe−in)
」として知られている)により小さくできる。トーインを利用することによりフ
ィルムをある程度収縮することができ、かつ、この方法を用いることにより、所
望のTD膨張およびMD収縮の特性を有するフィルムを得ることができる。使用
されるトーインの量は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムの製造では
、0.1から10%であるべきであり、好ましくは3から7%、特に3.5から
6%である。必要とされるトーインの正確な量は、製造される特定のフィルムお
よび使用される他のプロセス条件によって決まる。ステンターは、比較的高い温
度で稼働することが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムの場
合、ステンター温度は230から245℃、特に235から240℃が適してい
る。
び低いヘーズを示し、広角ヘーズは、好ましい175μmの厚さのフィルムにつ
いて標準ASTMD1003−61に従って測定したときに、<8%であるのが
好ましく、より好ましくは<6%、特に<5%、とりわけ<3%が好ましい。基
板中に粒状添加物をほとんど存在させないか、全く存在させないことにより、前
記光学的特性を適切に達成することができる。基板は比較的少量、例えば、5か
ら3000ppmの範囲、好ましくは50から2000ppm、より好ましくは
100から1000ppmで、充填材料を含んでもよい。適した充填材には、シ
リカ、チャイナクレー、炭酸カルシウムなどの無機材料と、シリコン樹脂粒子な
どの有機材料とが含まれる。球状の単分散充填材を使用してもよい。基板は、フ
ィルム製造プロセスで再生フィルムを用いる通常の実施による充填材を含んでも
よい。
、これは、好ましい175μmの厚さのフィルムについて、0.75から1.7
5、特に1.2から1.5の透過性光学的濃度(Sakuraデンシトメータ;
型PDA65;透過性モード)を示すフィルムとして定義される。有効量の不透
明剤を基板層の合成ポリマーに添合することにより、重合フィルムは都合よく不
透明にされる。適した不透明剤には、粒状無機充填材、不相溶の樹脂充填材、ま
たは2つ以上のそのような充填材の混合物が含まれる。
ものであってもよい。
料および充填材、特に、金属若しくはメタロイド酸化物(例えば、アルミナ、シ
リカおよびチタニア)、およびアルカリ金属塩(例えば、カルシウムおよびバリ
ウムの炭酸塩および硫酸塩)が含まれる。適した無機充填材は、均質のものであ
ってよく、本質的に単一の充填材料または化合物(例えば、二酸化チタンまたは
硫酸バリウムのみ)から成っていてもよい。あるいは、充填材の少なくとも一部
分が不均質で、一次充填材料が添加改質成分と会合していてもよい。例えば、一
次充填材粒子は表面改質剤(例えば、顔料、石けん、界面活性剤カップリング剤
または他の改質剤)で処理されて、その充填材が外側の層のポリマーと相溶性と
なる程度が促進される。
ってよく、すなわち、ボイドによって、離散して閉じられた気泡の少なくとも一
部を含んでいる気泡構造を含むことを意味する。硫酸バリウムは、結果としてボ
イドを形成する充填材の一例である。二酸化チタンは、使用される二酸化チタン
の特定のタイプに応じて、ボイドのあるタイプまたはボイドのないタイプであっ
てよい。本発明の好ましい実施態様では、フィルム基板は二酸化チタン粒子を含
み、ボイドのないタイプのものがより好ましい。
て、2質量%以上で40質量%を越えないことが望ましい。充填材(二酸化チタ
ンが適当)の濃度が基板ポリマーの質量を基礎として、好ましくは5質量%から
25質量%の範囲内、より好ましくは8質量%から18質量%、特に11質量%
から14質量%であるときに、特に満足のいく不透明度のレベルが達成される。
ン粒径(全粒子の体積の50%に相当する球の径に等しく、粒子の質量%が径に
相関する累積分布カーブ上で読みとれ、しばしば「D(v,0.5)値」と表さ
れる)を有し、より好ましくは0.4から1.1μm、特に0.6から0.8μ
m、とりわけ0.65から0.75μmの範囲で有する。
酸化チタン粒子は、好ましくは大部分がアナターゼであり、より好ましくはアナ
ターゼを少なくとも60質量%、特に少なくとも80質量%、とりわけほぼ10
0質量%含む。この粒子は、塩化物を用いる方法または好ましくは硫酸塩を用い
る方法などの標準的な手法により調製することができる。
イ素、亜鉛、マグネシウムまたはこれらの混合物などの元素の無機酸化物でコー
ティングされる。好ましくは、コーティングはさらに、脂肪酸および好ましくは
アルカノールなどの有機化合物を含み、8から30個、好ましくは12から24
個の炭素原子を有するものが適している。ポリジメチルシロキサンまたはポリメ
チル水素シロキサンなどの、ポリジオルガノシロキサン類またはポリオルガノ水
素シロキサン類が適した有機化合物である。
。無機酸化物は、アルミン酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、硝酸アルミニウム、ケイ酸またはケイ酸ナトリウムなどの水溶性の化合物か
ら、水性懸濁液中で沈殿される。
0.4μmの範囲で平均結晶サイズを有するのが適しており、好ましくは0.1
から0.3μm、さらに好ましくは0.2から0.25μmである。本発明のよ
り好ましい実施態様では、一次の二酸化チタン粒子は、凝集して複数の二酸化チ
タン粒子を含むクラスターまたは凝集物を形成する。一次の二酸化チタン粒子の
凝集プロセスは、二酸化チタンの実際の合成の間および/またはポリマーおよび
/またはポリマーフィルムの製造プロセスの間に行ってもよい。
び二次加工中に生じる最高温度において、溶けない樹脂、または実質的に基板ポ
リマーと不混和である樹脂を意図する。そのような樹脂には、ポリエステルフィ
ルムへの混和のためのポリアミドおよびオレフィンポリマー、特に、その分子中
に6個までの炭素原子を含むモノ−アルファ−オレフィンのホモ−ポリマー若し
くはコ−ポリマー、またはポリオレフィンフィルムへの混和のための前述したよ
うなポリエステルが含まれる。
は、基板ポリマーの質量を基礎として、好ましくは1質量%から15質量%、よ
り好ましくは3質量%から10質量%、特に5質量%から8質量%の範囲である
。
そこからのフィルム形成に先立った顆粒若しくは小片の形状でのポリマーとのド
ライブレンディングによって、またはマスターバッチング技術を用いて、不透明
剤(無機充填材が好ましい)を基板層ポリマーへ混和することができる。
ポリマーの主鎖の一部ではない基、すなわち、ポリマーの主鎖に結合した側鎖中
に存在する基、を意図している。同一または異なるものであるXおよびYは、O
HまたはOMであり、Mはカチオンである。Mは、金属イオンであってよく、好
ましくはアルカリ金属イオン、より好ましくはLi+、Na+若しくはK+、また
はテトラメチルアンモニウムイオンである。XおよびYは共にOH基が好ましい
、すなわち、好ましいペンダント基は、
の塩若しくは他の誘導体を有する繰り返し単位を含んでいることが好ましい。
マーの重合の間に誘導され、芳香族、複素環式、脂肪族および脂環式であってよ
い。好ましいモノマーには、ビニルホスホン酸、ジビニルホスホン酸、アリルホ
スホン酸、メタリルホスホン酸、ビニルホスホン酸モノメチルエステル、メタク
リルアミドメタンホスホン酸、2−アリールアミド−2−メチルプロパンホスホ
ン酸、3−ホスホノプロピルアクリレートおよび3−ホスホノプロピルメタクリ
レートが含まれる。ビニルリン酸は特に好ましいモノマーである。
を含む繰り返し単位を、5モル%以上、好ましくは10から90モル%、より好
ましくは30から80モル%、特に45から75モル%、とりわけ50から70
モル%の範囲で含んでいるものが適当である。
位に加えて1以上のコモノマー(アクリルのが好ましい)を含んでいるコポリマ
ーである。適した添加コモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸またはアクリル
酸若しくはメタクリル酸の誘導体、好ましくはアクリル酸若しくはメタクリル酸
のエステル、特にアルキル基が10個までの炭素原子を含むもの(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、テルブチ
ル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、ヘプチル、およびn−オクチルなど)であ
るアルキルエステルから選択してもよい。アルキルアクリレート(例えば、エチ
ルアクリレートまたはブチルアクリレートなど)、および/またはアルキルメタ
クリレート(例えば、メチルメタクリレートなど)を使用してもよい。
単位を含み、これはペンダントカルボキシ基、または加水分解でカルボキシ基を
形成する基を含んでいる。適したカルボキシ基を含む反復基は、モノマー(例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ま
たはそれらの誘導体など)の重合の間に誘導される。アクリル酸は、特に好まし
いカルボキシ基を含むコモノマーである。
を含んでいる繰り返し単位を、好ましくは10から70モル%、より好ましくは
30から60モル%、特に30から55モル%、とりわけ30から50モル%の
範囲で含む。
、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ハロ−置換アクリロニトリル、ハロ
−置換メタクリロニトリル、ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、イタコン酸、無水イタコン酸およびイタ
コン酸の半エステルが含まれる。他の任意のコモノマーには、酢酸ビニル、クロ
ロ酢酸ビニルおよび安息香酸ビニルなどのビニルエステル;ビニルピリジン;塩
化ビニル;塩化ビリニデン;マレイン酸;無水マレイン酸;ブタジエン;エチレ
ンイミン;ビニルスルホン酸などのスルホン化モノマー;スチレン並びにスチレ
ンの誘導体(クロロスチレン、ヒドロキシスチレンおよびアルキル化スチレンな
ど)が含まれる。コモノマーの好ましい種類には、ビニルスルホン酸またはその
塩若しくは他の誘導体(例えば、ビニルスルホン酸ナトリウム)などのスルホン
化モノマーが含まれる。ビニルスルホン酸の他の適した塩には、カリウム塩およ
びリチウム塩が含まれる。
マーを、好ましくは1〜60モル%、より好ましくは3〜50モル%、特に5〜
30モル%含む。
ン酸)コポリマーである。さらに好ましいコーティング層のポリマーは、アクリ
ル酸、ビニルホスホン酸およびビニルスルホン酸ナトリウムの部分を含むターポ
リマーである。
かし平均分子量は、好ましくは5,000,000未満、より好ましくは2,0
00から200,000の範囲内、特に25,000から100,000の範囲
内、とりわけ35,000から80,000の範囲内である。コーティング層組
成物中に存在するコーティング層のポリマーの量は組成物の固体物全体と比較し
て、0.1から50質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.1
から20質量%、特に0.5から10質量%である。
できる樹脂を含んでもよい。適した樹脂には、アクリルポリマーおよびコポリマ
ー、スチレンのホモポリマーおよびコポリマー、アクリロニトリル、スルホン化
ポリエステル、並びに前述のポリマーおよびコポリマーのブレンドが含まれる。
相溶化させる樹脂の好ましい種類の1つは、スチレンとアクリルモノマーのコポ
リマーであり、例えば、ZenecaからNeocryl BT70として販売
されている樹脂である。
ミナ、二酸化チタンおよび/または金属酸化物などの粒子状材料が適している。
子の体積の50%に相当する球の径に等しく、粒子の質量%が径に相関する累積
分布カーブ上で読みとれ、しばしば「D(v,0.5)値」と表される)を有す
るのが好ましい。
により測定することができ、レーザー光回折を基礎とした技術が好ましい。
較して、0.001から30質量%の範囲であることが好ましく、より好ましく
は10質量%未満である。
剤は、コーティング層の形成以前は、有機物質が適しており、モノマー種および
/またはオリゴマー種、特にモノマー種が好ましい。架橋剤の分子量は2000
未満が好ましく、より好ましくは1500未満、特に1000未満、とりわけ2
50から500の範囲内である。適した架橋剤は、アルキド樹脂、ヘキサメトキ
シメチルメラミンのようなアミン誘導体、および/またはアミン(例えば、メラ
ミン、ジアジン、尿素、環状エチレン尿素、環状プロピレン尿素、チオ尿素、環
状エチレンチオ尿素、アジリジン、アルキルメラミン、アリールメラミン、ベン
ゾグアナミン、グアナミン、アルキルグアナミンおよびアリールグアナミンなど
)とアルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド)との縮合生成物を含んでもよい。
好ましい架橋剤は、メラミンとホルムアルデヒドとの縮合生成物である。縮合生
成物は任意でアルコキシル化されてもよい。架橋剤の架橋作用を促進するために
、触媒を使用するのも好ましい。メラミンホルムアルデヒドの架橋に好ましい触
媒には、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム、リ
ン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、パラトルエンスルホン酸
、硫酸、塩基で安定化したマレイン酸、アンモニウムパラトルエンスルホン酸お
よびモルフォリニウム(morpholinium)パラトルエンスルホン酸が
含まれる。
ため、並びにコーティング層の基層表面への接着を改良するために、架橋剤は少
なくとも3つの官能性(すなわち、3つの官能基)を示すのが好ましい。
して、0.1から25質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.
15から10質量%、特に0.2から5質量%、とりわけ0.25から2質量%
である。
その結果としてコーティング層の中に存在する架橋剤に対する比は、質量比で5
00から0.005の範囲:1であることが好ましく、より好ましくは150か
ら0.01:1、特に50から0.1:1である。
きにその広がりを促進するために界面活性剤を含んでもよい。
の厚さへの加工を促進するためにアルキルアリールフタレートを含んでいるのが
好ましい。
未満の水接触内角を示すことが好ましく、より好ましくは55゜未満、特に、大
きくて50゜未満である。コーティング層の表面は、前述のように測定したとき
に、140゜より大きい水中油接触角を示すことが好ましく、より好ましくは1
45゜より大きく、特に、150゜より大きい角である。
くは少なくとも90゜、もっとも好ましくは95゜より大きい。
グ技術によって基板フィルム表面に塗布されてもよい。塗布される媒体は、一般
に1から30、好ましくは2から15、特に5から10質量%の範囲内で固形分
を有しており、直ぐに乾燥されて分散剤が除去され、並びに層の架橋が達成され
る。乾燥は従来の技術、例えばコーティングされたフィルムを熱風炉に通すこと
によって行ってよい。形成後の通常のフィルム処理(ヒートセットなど)の間に
、乾燥を行ってもよい。
ましくは0.4μmより厚く、特に薄くて1.0μmである。
かし、コーティング媒体の塗布は、あらゆる一軸延伸操作の前、またはその間に
行われるのが好ましい。特に、本発明によれば、親水性コーティング組成物は二
軸延伸操作の2つの段階(縦および横)の間にフィルムに塗布されることが好ま
しい。このような一連の一軸延伸とコーティングとの連続は、ポリエチレンテレ
フタレートフィルムなどの線状ポリエステルフィルムの製造にとって特に好まし
く、本フィルムは、好ましくは最初に一連の回転ロールを介して縦方向に一軸延
伸され、コーティング層組成物でコーティングされ、次にステンターオーブン内
で横方向に延伸される、また、続いてヒートセットされるのが好ましい。
わなくてもよいし、その上に機能性層(放出(release)層、裏層または
、帯電層など)を有してもよい。
薬剤を含んでも差し支えない。したがって、染料、顔料、滑剤、酸化防止剤、静
電防止剤、界面活性剤、スリップ剤、接着向上剤、引掻抵抗増強剤、光沢改良剤
、プロデグラダント、難燃剤、および紫外線安定剤などの薬剤を基板および/ま
たはコーティング層に、適当に添合してもよい。
フィルムはその全体の厚さが5から350μmの範囲にあることが好ましく、よ
り好ましくは25から250μm、特に125から200μmである。
を測定するために使用される。
ことによって得た。この角は、ネガを投射し、3つの層の接触の点において液滴
分布に接線を引くことによって測定した。標準偏差に引用された角は、各液体の
液滴9個について測定した角の平均である。標準偏差は4であった。
utral 150)の接触角は、蒸留水が入っているガラスセル(60×50
×55mm)中で試料試験表面を反転し、油の液滴(10〜40μl)を水に浸
した表面の裏面上にシリンジと曲がった針とを使って挿入することにより測定し
た。滴分布の画像は、FTA−200 Dynamic Contact An
gle Systemを用いて取り込んだ、また接触角は、測定器ソフトウェア
を用いて自動的に計算した。引用した接触角は、9滴の平均である。標準偏差は
4であった。
ールターLS130(Coulter Electronics Ltd. L
uton,UK)粒径測定器を用いて測定した。
cromeritics Limited,Dunstable,UK)を用い
てマルチ−ポイント窒素吸着により測定した。0.05と0.21との間の相対
圧力を用い、ガス抜き条件は窒素パージ(1から2リットル/時)を伴って、1
40℃で1時間であった。
cromeritics Limited,Dunstable,UK)を用い
てヘリウム比重びん法により測定した。
ら剥がれたトナーの量を測定することによって推定した: 試験画像(トナーの)は、Xanteレーザープリンタ−を用いてコーティン
グされたフィルムの試料上に印刷した。試験画像は、8個の黒い長方形ブロック
から構成された。8個のブロックそれぞれの光学濃度は、色透過−反射デンシト
メータ(Optronic Colour Communicationsによ
り供給される、型 Mackbeth TR927)を用いて測定した。最高の
および最低の測定値は無視し、他6つの値の平均値をV1として記録した。次に
、一片の接着テープ(Tesa4104)を貼り、普通の方法でテープを剥ぐこ
とにより、1つのブロックからトナーを除去した。トナーを除去した領域で、デ
ンシトメータ測定をさらに8回行い、平均値(最高のおよび最低の測定値は無視
)、V2を前述の平均値と比較した。以下の式にしたがって、除去されたトナー
の%を計算した。
詳述する。各調合物の組成は、表2に示す。
%テレフタレート+エチレングリコールからできたポリエステルコポリマーと共
に同時押出し、冷却した回転ドラムの上に流し込み、元の長さの約3倍まで、押
出し方向に一軸延伸した。冷却した一軸延伸フィルムのコポリマー側を、ゴムイ
ンキローラーを用いたオフセットグラビア塗布により、以下の成分を特定量含む
水性コーティング組成物でコーティングした。
ルムをステンターオーブンの中に通してフィルムを乾燥し、元の長さの約3倍ま
で横方向に延伸した。二軸延伸したコーティングフィルムを、通常の方法により
約200℃の温度にヒートセットした。最終的なコーティングの厚さは、塗布質
量約0.3から0.5mgdm-2で0.03〜0.05μmであった。コーティ
ングフィルムの表面特性およびトナーの接着は、上述のように試験を行い、その
結果は表3に示している。
と同じ方法でフィルムをコーティングした。乾燥したコーティングの厚さが2.
8、1.2および0.7μmになるように、異なる3つの塗布質量でコーティン
グした。水接触角を測定し、結果を表3に示す。結果は、フィルムが厚い程水接
触角が小さくなり、それゆえ親水性になることを示している。
にして用いる。マイクロ−エマルジョンを調製するのに実施例7および8を用い
た。
ronic NP10を、清浄なプラスチックボトルに入れる。蓋を回して締め
、透明で一層の液体を生成するまで、十分に振盪する。脱イオン水9リットルを
入れた容器の中へ、撹拌しながらゆっくりと流し込んだ。10分間撹拌し、泡が
消えるのを待つ。
じ方法でフィルムをコーティングした。
261などの延伸剤を添加することにより、実質的に水接触角を低下することを
示している。
Claims (14)
- 【請求項1】 実質的にゼラチンを含まない重合フィルムであって、この重
合フィルムは少なくともその一つの表面にコーティング層を有する重合フィルム
基板を含み、このコーティング層は少なくとも1以上の繰り返し単位を持つポリ
マーを含み、この繰り返し単位は少なくとも1以上のペンダント基−POXYを
含み、このXおよびYは、同じかまたは異なっていてもよく、OHまたはOMで
あり、Mはカチオンである、ことを特徴とする重合フィルム。 - 【請求項2】 前記コーティング層のポリマーが、ペンダントホスホン酸基
および/またはその塩またはその誘導体を有する繰り返し単位を含むことを特徴
とする請求項1に記載のフィルム。 - 【請求項3】 前記コーティング層のポリマーが、1以上のアクリルコモノ
マーを有するコポリマーを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のフィ
ルム。 - 【請求項4】 前記コーティング層のポリマーが、ペンダントカルボキシ基
若しくは加水分解でカルボキシ基を形成することができる基を含んでいる繰り返
し単位をさらに含むことを特徴とする前記いずれかの請求項に記載のフィルム。 - 【請求項5】 前記コーティング層のポリマーが、アクリル酸およびビニル
ホスホン酸のコポリマーを含むことを特徴とする請求項4に記載のフィルム。 - 【請求項6】 前記コーティング層のポリマーが、スルホン化モノマーまた
はその塩若しくは他の誘導体であるコモノマーをさらに含むことを特徴とする前
記いずれかの請求項に記載のフィルム。 - 【請求項7】 前記コーティング層のポリマーが、アクリル酸、ビニルホス
ホン酸およびビニルホスホン酸ナトリウムのコポリマーを含むことを特徴とする
前記いずれかの請求項に記載のフィルム。 - 【請求項8】 前記コーティング層が、さらに延伸(drawing)剤を
含むことを特徴とする前記いずれか1つの請求項に記載のフィルム。 - 【請求項9】 延伸剤がアルキルアリールフタレートを含むことを特徴とす
る請求項8に記載のフィルム - 【請求項10】 前記コーティング層のポリマーが、さらに充填材を含むこ
とを特徴とする前記いずれか1つの請求項に記載のフィルム。 - 【請求項11】 前記コーティング層のポリマーが、さらに架橋剤を含むこ
とを特徴とする前記いずれか1つの請求項に記載のフィルム。 - 【請求項12】 重合フィルムを製造する方法であって、重合フィルム基板
を形成する工程、基板の少なくとも一方の表面にコーティング組成物を塗布する
工程を含み、このコーティング組成物が少なくとも1以上のペンダント(−PO
XY)基を有する少なくとも1以上の繰り返し単位を有するポリマーを含み、こ
こで、同一若しくは異なるものであるXおよびYがOH若しくはOMであり、M
がカチオンであることを特徴とする方法。 - 【請求項13】 フィルム基板の分子配向を達成するために用いられるあら
ゆる延伸作業の前またはその間に、コーティング組成物を基板に塗布することを
特徴とする請求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 少なくとも一方の表面にコーティング層を有する重合フィ
ルム基板を含む印刷版であって、ここで、コーティング層が、少なくとも1以上
のペンダント(−POXY)基を有する少なくとも1以上の繰り返し単位を持つ
ポリマーを含み、ここで、同一若しくは異なるものであるXおよびYがOH若し
くはOMであり、Mがカチオンであることを特徴とする印刷版。
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