JP2003525360A - 製織装置の制御方法および前記方法を実行するための製織装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 杼道を含む製織機械を有する織機を制御する方法および装置であって、杼道を通って糸が少なくとも１つのメイン横糸インジェクタによって運ばれ、メインインジェクタに対して加圧媒体が供給され、少なくとも杼道の終端に糸が到着する時間が検出され、杼道の終端における糸の理想到着時間が織機の回転数に基づいて決定され、製織工程の始期において、横糸挿入の初期段階中にメインインジェクタを介して糸に対し送られる理想媒体パルスは糸の端が前述の理想時点に特定の理想速度で杼道の終端に到達するように決定され、杼道の多数の位置に対応する理想到着時間の検出は前記位置において行われ、そこから杼道を通って運ばれた糸に関する理想位置時間ダイヤグラムが導かれ、その後、糸の端が到着する時間は製織工程中の横糸挿入のたびに前述のいくつかの位置において検出され、時間はその後、以前決定された前記位置に対応する理想到着時間と比較され、その後、測定時間および理想時間の間に差異が検出されるとき、メインインジェクタの糸に送られる媒体パルスは測定された差異が全くまたは部分的に除去されるように適合される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、杼道を含む製織機械を有する織機を制御する方法に関し、杼道を通
って糸が少なくとも１つのメイン横糸インジェクタによって運ばれ、メインイン
ジェクタに対し加圧媒体が供給され、少なくとも杼道の終端における糸の到着時
間が検出され、時間は所望時間と比較され、この後検出時間および所望時間の間
に差異がある場合、メインインジェクタに対する媒体供給量が、検出到着時間が
所望時間と一致するほどまでに杼道における糸速度を変更するために調節される
。

【０００２】 上記種類の方法は、米国特許第４７２２３７０号から知られる。 本発明が関連する種類の織機に関して、糸はメインインジェクタによって杼道
を通って給糸ドラムから運ばれる。メインインジェクタの糸に対する媒体からの
パルスの送信の変動、および糸が杼道の飛行において遭遇する摩擦の変動のよう
な様々な自然現象が、杼道を通った糸の輸送時間に相当な変動を起こすおそれが
あり、結果として杼道の終端に糸の端が到達する時間の変動、および杼道の終端
に糸が到達する速度の変動を生じる。このような到着時間の変動は、製織工程お
よび織物製品の品質に不利な効果を有し、結果としてそれらは可能な限り除去さ
れる必要がある。

【０００３】 目的を達成するために、米国特許第４４４６８９３号は杼道の終端に配置され
た検出器を有する織機を開示し、検出器は、糸の到着時間を検出し、多数の横糸
挿入サイクル中の前記到着時間を平均し、かつ所望到着時間とこうして得られた
平均到着時間とを比較する。検出平均到着時間と所望到着時間との間に差異があ
る場合、メインインジェクタに供給された媒体の圧力は、次の横糸挿入における
糸の初速度が対応到着時間と所望到着時間とが一致するようになる結果にまで調
節される。この先行技術の織機に関して、調節は多数の横糸挿入が行われるまで
なされない。

【０００４】 横糸挿入の間にすでに調節可能とするために、前述の米国特許第４７２２３７
０号において開示された織機は、杼道の終端に到着時間を検出する検出器のみな
らず、杼道の始めに設置された位置で速度または到着時間を検出する検出器も含
む。この後者の検出器に関し、糸速度は横糸挿入の初期段階の間測定され、もし
前記速度が所望速度と異なれば、メインインジェクタに対する媒体供給量は、糸
の端が所望の時点に到達するような方法で、速度が横糸挿入の間にすでに調節さ
れるほどまでに調節される。

【０００５】 確かに、前述の方法を使用するとき、糸の端は所望の時点で杼道の終端に到達
するであろうけれども、糸が杼道の終端に到達する速度は、全く相違するか、ま
たは所望よりもさらに一層高いであろう。

【０００６】 少なくとも横糸挿入の終了時において、糸の張力のピークを可能な限り避ける
ために、杼道の終端に到着時の糸の速度、さらに到着より前の速度は、一般の条
件下において可能な限り遅くなければならない。さらに、前記到着時の速度はで
きる限り再現可能、すなわちほとんど変動を示してはならない。到着時の低いか
つ再現可能な速度は、張力のピークを防止するのみならず、糸が横糸挿入の終了
時に受けるブレーキ工程を伴う点で有利である。

【０００７】 本発明の目的は、織機を制御する方法を提供することであり、糸は所望の再現
可能な時点に低速度で杼道の終端に到着する。目的を達成するために、本発明に
従った方法は、杼道の終端に糸の端が到着する理想時間が織機の回転数に基づい
て決定され、 その後、製織工程の始期において、横糸挿入の初期段階の間、メインインジェ
クタを介して糸に送られる理想媒体パルスは、糸の端が前述の理想時点に特定の
理想速度で杼道の終端に到達するように決定され、 前記杼道における多数の位置に対応する理想到着時間の検出が、前記位置にお
いて行われ、そこから杼道を通って運ばれた糸に関する理想位置時間のダイヤグ
ラムが導かれ、 その後、糸の端が到着する時間が製織工程中の横糸挿入のたびに前述のいくつ
かの時点において検出され、時間は以前決定された前記位置に対応する理想到着
時間と比較され、 その後、もし測定時間と理想時間との間に差異が検出されれば、前記メインイ
ンジェクタにおける糸に送られる媒体パルスが、測定差異が全くまたは部分的に
除去されるように適合されることを特徴とする。

【０００８】 本発明に従った方法に関して、杼道の終端に糸の端が到着する理想時間が最初
に決定される。前記時間は織機が杼道を閉める時点に事実上一致する。時点にお
いて、横糸は杼道の終端に到着しなければならなかった。もし、横糸の到着が遅
れれば、杼道の全体を通してまだ延長せず、結果として製織の欠陥が生じるであ
ろう。本質的に、早期の到着は、あまり深刻な問題ではなく、それは到着時の糸
速度が高過ぎたことを暗示する。すでに述べたように、理想到着時間は事実上杼
道が閉められる時と一致しなければならないけれども、いくつかの横糸挿入中に
生じる到着時間内の必然的な小さい変動を考慮して、理想到着時間は、杼道が閉
められるよりわずかに前の時点となるであろう。一旦、理想時間が決定されれば
、横糸挿入の初期段階の間、メインインジェクタを介して糸に送られる理想媒体
パルスは、所望理想到着時間が理想低速度と共同して前記理想媒体パルスを実現
するように決定される。前記理想媒体パルスは本質的に理論上計算され得るけれ
ども、前記理想媒体パルスは、本発明に従った方法の別の実施形態に従って、反
復工程において決定される。反復工程において、糸の強さに左右される最高許容
媒体パルスから続けて、糸が理想時点に平均して到着するパルス時間を決定しよ
うとされ、その後、到着時間の変動が測定され、前記変動が所望よりも大きいと
き、パルスの高さは低減され、パルス時間は糸が再び理想時点に平均して到着す
るまで延長され、その後、到着時間の変動は再び測定され、該工程は、理想時間
に糸が到着するパルスの高さおよびパルス時間の組み合わせが検出されるまで、
所望の小さい程度の変動のまま継続される。このようにして、理想媒体パルスは
得られ、糸は、正確な理想到着時点に、かつ理想的な低速度で杼道の終端に到着
する。その後、杼道における多数の位置に対応する理想到着時間の検出は前記位
置で行われ、この時間はその後に記録され、時間から、杼道を通過する糸に関す
る理想位置時間ダイヤグラムが導かれる。環境条件次第で、理想媒体パルスを決
定する前述の工程はまた、初期の低い媒体パルスが使用されるように実行される
ことができ、この後、パルスの高さおよび／または存続時間の調節を通して、糸
の端が再び正確な時間に杼道の終端に到達する状況に達し、その間変動は小さい
ままである。続いて、前述の位置で測定された到着時間は、製織工程中の次の横
糸挿入のたびに以前決定された前記位置への理想到着時間と比較され、その後、
測定時間および理想時間の間の差異の検出において、メインインジェクタにおけ
る糸に送られる媒体パルスは、検出差異が除去されるような方法で変更される。

【０００９】 検出差異は、検出時間が理想時間よりも遅くなるようになり得る。したがって
、このことは糸の速度が低くなりすぎることを意味する。これを修正するために
、糸の端の速度は増加されなければならない。これは追加のインジェクタを使用
することで、糸の端がある位置で糸の端に対し追加の媒体パルスを送ることによ
ってなされる。したがって、これはより複雑な構造を形成する。この状況を回避
するために、別の有利な実施形態として、横糸挿入の初期段階中にメインインジ
ェクタにおける媒体に対して送信された媒体パルスが、理想媒体パルスよりも大
きいように選択され、その後、もし測定糸速度および理想糸速度の間に差異が検
出されれば、糸に対して送信された媒体パルスは、媒体がインジェクタに供給さ
れる間の時間を短縮することによって、および／または媒体が供給されている位
置の圧力を減少させることによって減少する。この実施形態において、糸に対し
当初送信される媒体パルスは理想媒体パルスに対応するものよりも高い値を有す
る。この結果として、糸の初速度は理想速度よりも高くなるであろう。結果とし
て、糸の端は、理想位置時間ダイヤグラムに定められたよりも早く杼道の特定位
置に到達するであろう。この差異はセンサによって検出され、その後、インジェ
クタに供給される媒体パルスは減少するであろう。この結果として、糸は、杼道
を飛行している間により強くブレーキをかけられ、この結果、速度は理想位置時
間ダイヤグラムに対応する速度と一致するほどまでに減少するであろう。この方
法において糸は、事実上常に、一定の所望時間かつ最低速度で糸の端に到着する
ようにされる。

【００１０】 糸の端が杼道の特定位置に到達する時点は、たとえば、杼道に配置されるセン
サによって検出され得る。さらに、糸がインジェクタに入る前にすでに通過した
特定の測定された糸の長さを検出し、そこから杼道における糸の端の現在位置を
導くことができる。

【００１１】 織機が給糸ドラムを備えた糸準備装置を含み、前記ドラムにおいて多数の巻糸
が巻回可能であり、前記巻糸が織機に対して供給されるために、前記ドラムから
再び解かれることができる場合、本発明に従った方法の別の実施形態に従えば、
解かれる巻糸を検出し、かつそれぞれの巻糸がドラムを離れる時点に基づいて測
定する巻糸計測器によって糸の端が杼道における特定位置に到達した時間を検出
することができ、その後、特定の巻糸が解かれる時点の杼道における糸の端の位
置は、ドラムを離れる巻糸の検出に基づいて測定され、ドラムを巻糸が離れる時
点は杼道における特定位置に到着する時間として使用される。この方法において
、杼道に配置されたセンサを使用することなしに、杼道の特定位置に糸の端が到
着した時点を正確に測定することはいまだ可能である。

【００１２】 織機および方法は、以下の図面の説明においてより詳細に説明されるであろう
。 図１において、参照符１は織機の杼道を概略的に示す。参照符２はメインイン
ジェクタを示し、メインインジェクタの一側面に対して横糸３が供給され、一方
、加圧媒体がライン４を介して前記メインインジェクタの別の側面に供給される
。横糸３は糸準備装置のドラム５から解かれ、ここに対して多数の巻糸６が巻か
れ得る。さらに、巻糸計測器７がドラム５に存在し、巻糸計測器は巻糸がドラム
５を離れる時に巻糸を検出する。さらに、ブレーキ装置８（概略的に示される）
は糸が杼道の最終部に到達するときに糸にブレーキをかけるために供給される。
巻糸計測器７は信号ライン９を介して電子装置１０に接続され、電子装置に対し
巻糸計測器７は巻糸６がドラムを離れる時間を表示する信号を供給する。

【００１３】 メインインジェクタ２に対する媒体の供給のための供給ライン４は、適切なラ
インを介して、バルブ１１および１２、あるいはさらに多数のバルブ１３および
１４等に接続される。バルブ１１〜１４は、次には、加圧媒体を供給するメイン
供給ライン１５に接続する減圧バルブ１１’〜１４’に接続される。バルブ１１
〜１４のうちの少なくとも１つが、装置の動作中に、少なくとも横糸挿入の初期
段階の間に開かれ、メインインジェクタ４に対し加圧媒体を供給し、この結果と
して糸３はドラム５を離れ、杼道１を通って運ばれるであろう。それによって、
ドラム５から解かれる巻糸は、それぞれの巻糸がドラムを離れる時間を表示する
信号９を電子装置１０に対し送信する巻糸計測器７によって検出される。解かれ
るそれぞれの巻糸は、糸の先端の杼道における位置が巻糸が解かれるたびに判る
ように、特定の糸の長さを表示する。これは図２の位置時間ダイヤグラムの水平
軸上で表示され、この場合では８つの巻が杼道の全長を埋めるために必要とされ
ることが仮定された。巻糸１が解かれるとき、最終の巻が解かれ、糸の先端が杼
道の終端８に到達するまで、糸の先端は位置１等に位置する。

【００１４】 高圧力を受けた媒体は図示されない手段によってメイン圧力ライン１５に供給
される。前記媒体は減圧バルブ１１’および１２’を介してバルブ１１および１
２に供給され、特定の圧力Ｐ１がバルブ１１において調節され、より低い圧力Ｐ
２がバルブ１２において調節される。本装置において、糸の端が杼道１の終端に
到着する理想時点は準備段階において第一に決定される。理想的には、前記時点
は杼道が閉まる時点と一致する。前記時点は図２の参照符８によって示される。
その後、媒体パルスはバルブ１１〜１４によってインジェクタ２に供給され、こ
の結果、横糸は杼道に供給され、糸の端が杼道の終端に到達した時間の検出が行
われる。前記時間が理想時間８と異なるならば、媒体パルスは、糸が時間８に杼
道の終端に到達するという状況が達成されるまで、バルブ１１〜１４によって変
動されるであろう。この状況において、糸は横糸挿入の開始と終了との間で使用
可能な時間内に杼道全体を通過するように正確にその速度で杼道を通過するであ
ろう。その状況において、図２の実線である理想位置時間のダイヤグラムが決定
され得る。またこの方法において、糸が位置１〜８（図２の水平軸上に示す）に
届かなければならない理想時間が決定される。製織工程の間、糸の端が横糸挿入
の間に前記位置１〜８に到達した時間は、理想線（実線）上の時点ごとに表示さ
れる理想時間と比較され得る。

【００１５】 糸の端が様々な位置に到達した時間は巻糸計測器７から得られる。前記巻糸計
測器は、連続する巻糸をカウントし、また、それぞれの巻糸が解かれる時間を検
出する。ドラムを離れるそれぞれの巻糸は、杼道における糸の先端の正確な位置
が正確に判るように、たとえば第１の巻糸の後は位置１、第２の巻糸の後は位置
２と、特定の糸の長さを表示する。それぞれの巻糸が解かれる時間が記録されて
から、前記解糸時間はまた、位置１、２等における到着時間に対応する。これら
のデータは、信号ライン９を介して、前記データを登録して位置１、２等に到着
する現在の時間を図２の理想位置時間ダイヤグラムから得られる理想到着時間と
比較する電子装置１０に対して供給される。

【００１６】 装置の通常の使用の間、媒体パルスはバルブ１１を介してインジェクタ２に供
給され、パルスは、理想速度で糸を供給するために必要とされる媒体パルスより
も大きい。この結果は糸の初速度が高すぎるということであり、この結果として
糸は、少なくとも初期段階の間、図２のライン８’’に従うであろう。制御方法
次第で、例えば、糸が位置３に早期に到着したことは前記位置３において立証さ
れるであろう。これを修正するために、インジェクタ２に対する媒体パルスは、
すぐにバルブ１１を閉めることによるか、または供給される媒体の圧力を減少さ
せることによるかどちらか、たとえばバルブ１１を閉めて、より低圧力でバルブ
１２を開くことによって減少する。このようにして、糸速度は減少し、該速度は
もはやライン８’’には従わず、ライン８に従うであろう。あるいは、現在の到
着時間と理想時間との間の比較はいくつかの位置でまたは全ての位置でなされる
ことができ、差異がある場合、インジェクタに対する媒体の供給量は直接に調節
され得る。このようにして、糸が理想位置時間ダイヤグラムのとおりに、かつ常
に正確な時間に杼道の終端に到着することが確実にされる。到着時間が常に同一
であるのみならず、到着時の速度が理想的に低く、もちろん自然の原因のため常
に生じ得る小さい差異にも配慮するであろう。

【００１７】 前述の記載は理想位置時間ダイヤグラムのとおりの糸速度よりも高い糸初速度
が使用されているという状況に基づいているけれども、より低い初速度を使用す
ることも環境条件次第で可能である。この結果として、図２の位置時間ダイヤグ
ラムの到着時間はライン８’に従い、すなわち理想ライン８よりも高いであろう
。この差異は、早い段階で検出され、その後、杼道の糸は加速されなければなら
ない。しかしながら、この場合において、インジェクタ２の糸に対して送信され
るパルスは糸の先端の速度にこれ以上影響し得ないから、これはインジェクタ２
に対する媒体の供給量を増加することによってなされ得ない。いずれにしてもこ
の場合、糸の先端を加速させるためには、更なるインジェクタ手段が、前記先端
に対してパルスを送信する目的で杼道に供給されることを必要とするであろう。

【００１８】 杼道の特定の位置に糸が到着する時間を検出するために前述においては巻糸計
測器が使用されるけれども、環境条件次第では杼道に配置されるタイムセンサを
使用することも可能である。しかしながら、これは構成をより複雑にさせる。

【００１９】 杼道の特定の位置における糸の到着時間を検出するために巻糸計測器を使用す
る代わりに、メインインジェクタの前に配置される１つまたは２つ以上のセンサ
を使用することも可能であり、センサは通過する特定の通過する糸の長さを検出
し、この情報から杼道の特定位置に糸の端が到着する時間が、巻糸計測器によっ
てなされるのと同様にして導かれ得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に従った織機の概略図を示す。

【図２】 糸が織機の杼道を通って運ばれる位置時間のダイヤグラムの例を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 杼道を含む製織機械を有する織機を制御する方法であって、前
   記杼道を通って糸が少なくとも１つのメイン横糸インジェクタによって運ばれ、
   前記メインインジェクタに対して加圧媒体が供給され、少なくとも前記杼道の終
   端における糸の到着時間が検出され、時間は所望時間と比較され、その後、検出
   時間および所望時間の間に差異がある場合は、検出到着時間が所望時間と一致す
   る程度まで糸の速度を変更するように、前記メインインジェクタに対する媒体供
   給量を調節する方法において、 前記杼道の終端における糸の端の理想到着時間が織機の回転数に基づいて決定
   され、 その後、製織工程が開始すると、横糸挿入の初期段階中に前記メインインジェ
   クタを介して糸に送られる理想媒体パルスが、糸の端が前述の理想時点において
   特定の理想速度で前記杼道の終端に到達するように決定され、 前記杼道における多数の位置に対応する理想到着時間の検出が前記位置におい
   て行われ、該時間から、前記杼道を通って運ばれる糸に関する理想位置時間ダイ
   ヤグラムが導出され、 その後、糸の端の到着時間が、製織工程中の横糸挿入のたびに前述のいくつか
   の位置において検出され、該時間は以前決定された前記位置に対応する理想到着
   時間と比較され、 その後、もし測定時間および理想時間の間に差異が検出されると、前記メイン
   インジェクタの糸に送られる前記媒体パルスが、測定された差異が完全にまたは
   部分的に除去されるように適合されることを特徴とする方法。
2. 【請求項２】 前記理想媒体パルスが反復工程において決定され、該反復工程
   において糸の強さに左右される最高許容媒体パルスから開始して、糸が、平均し
   て、理想時点で到着するパルス時間を決定しようとされ、その後、到着時間の変
   動が測定され、前記変動が所望よりも大きいとき、パルスの高さが低減されて、
   糸が、平均して、再び理想時点で到着するまでパルス時間が延長され、その後、
   到着時間の変動が再び測定され、前記理想時間に糸が到着し、変動が小さい、パ
   ルスの高さとパルス時間との組み合わせが見つけられるまで、該工程が継続され
   ることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 横糸挿入の初期段階中に前記メインインジェクタにおける前記
   媒体に送られる媒体パルスが、該パルスが理想媒体パルスよりも大きいように選
   択され、その後、測定糸速度および理想糸速度の間に差異が検出されるとき、前
   記媒体が前記インジェクタに供給される時間を短縮することによって、および／
   または前記媒体が供給される圧力を減少させることによって、糸に送られる前記
   媒体パルスを減少させることを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. 【請求項４】 前記糸の端が前記杼道の特定の位置に到達した時間の検出が、
   糸が前記インジェクタに入る前に通過する特定の測定された糸の長さを検出する
   ことによって行われ、そこから、前記糸の端が前記杼道における連続する位置に
   到達した時点を導出することを特徴とする請求項１、２または３に記載の方法。
5. 【請求項５】 前記糸の端が前記杼道における特定位置に到達した時間の検出
   が、巻糸計測器であって、解かれる巻糸の数をカウントし、それぞれの巻糸がド
   ラムを離れる時点を測定する巻糸計測器によって行われ、その情報から前記糸の
   端が前記杼道における連続する位置に到達した時点が導出されることを特徴とす
   る請求項１、２または３に記載の方法。
6. 【請求項６】 前記糸の端が前記杼道における特定位置に到達した時間が、多
   数の横糸挿入にわたって平均され、それぞれの位置に関する平均検出時間が理想
   時間と比較され、その後、前記インジェクタに対する媒体供給量が、検出時間と
   理想時間との間の差異に基づいて調節されることを特徴とする先行する請求項の
   うちのいずれかに記載の方法。
7. 【請求項７】 杼道を含む製織機械を有する、先行する請求項のうちのいずれ
   かに記載の方法を実行するために適した織機であって、前記杼道を通って糸が少
   なくとも１つのメイン横糸インジェクタによって運ばれ、メインインジェクタに
   対して加圧媒体が供給され、少なくとも杼道の終端における糸の到着時間を検出
   する手段と、前記時間を所望時間と比較し、２つの時間の間に差異がある場合に
   、インジェクタに対して媒体を供給するユニットに対し信号を送る手段とが存在
   する織機において、 前記杼道の特定位置における糸の到着時間を検出する前記手段が、前記メイン
   インジェクタの前に配置された少なくとも１つのセンサによって構成され、セン
   サは通過する特定の測定された糸の長さを検出かつ計測し、電子装置に信号を送
   り、電子装置は通過した糸の長さを計測してこれが行われた時間を登録し、 電子装置は、最終の糸の長さの通過時間をその理想時間と比較する手段を含み
   、該手段は、２つの時間の間に差異がある場合、前記インジェクタに対して媒体
   を供給するユニットに対して信号を送り、結果として媒体供給量が調節されるこ
   とを特徴とする織機。
8. 【請求項８】 給糸ドラムを備えた糸準備装置を含み、前記ドラムに多数の巻
   糸が巻回可能であり、巻糸が織機の前記杼道に運ばれるために前記ドラムから解
   かれ、 前記杼道の特定位置における糸の到着時間を検出するための前記手段が、巻糸
   計測器であって、前記ドラムを離れる巻糸を検出し、解かれる巻糸を計測してそ
   れぞれの巻糸がドラムを離れる時間を登録する電子装置に対して、信号を送る巻
   糸計測器によって構成され、 該電子装置は、最終の巻糸がドラムを離れた時間をその理想時間と比較する手
   段を含み、該手段は２つの時間の間に差異がある場合に前記インジェクタに対し
   て媒体を供給するユニットに対して信号を送り、その結果として媒体供給量が調
   節されることを特徴とする請求項７に記載の織機。