JP2003525301A - 胃特異的プロドラッグ - Google Patents

胃特異的プロドラッグ

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JP2003525301A JP2001564186A JP2001564186A JP2003525301A JP 2003525301 A JP2003525301 A JP 2003525301A JP 2001564186 A JP2001564186 A JP 2001564186A JP 2001564186 A JP2001564186 A JP 2001564186A JP 2003525301 A JP2003525301 A JP 2003525301A
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コリンズ,ポール・ダブリユ
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フアルマシア・コーポレーシヨン
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Abstract

(57)【要約】 RおよびRが、独立してアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アルカリールまたは親水基であり、Rが、親水基であり、AWが、薬剤AWHの共有結合した形であり、ここでWが、O、NH、Sまたはエノラート基である式AW−SiRを有する化合物を開示する。この親水基は、非中性、またはポリオールのいずれかでもよい。この化合物は、薬剤AWHのプロドラッグとして役立つ。これらの化合物の調製法も開示する。該プロドラッグ化合物を投与することによる胃潰瘍の治療法と予防法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 発明の分野 本発明は、シリコン原子上に少なくとも1種の親水基を含有するシリルエーテ
ルプロドラッグに関する。これらのプロドラッグは低いpHで加水分解し、胃の
pH範囲内で活性薬剤の遊離を可能にする。さらに本発明は、シリルエーテルプ
ロドラッグの調製法、またはミソプロスロールのプロドラッグによる胃潰瘍の治
療法または予防法に関する。
【0002】 関連した背景技術 トリアルキルシリルエーテル基は、薬剤分子のpH選択的送達系に使用される
ことは当技術分野で知られている。J.Chem.Soc.Perkin Tr
ans.、10巻、3043頁(1992年);J.Pharm.Sci.、7
7巻、116頁(1988年);Int.J.Pharm.、28巻、1頁(1
986年);J.Pharm.Sci.、71巻、1頁(1982年);Sci
entia Pharmaceutica、43巻、217頁(1975年);
および日本国特許第8,165,301号。これらの引用文献において、トリア
ルキルシリルエーテル類を含有するプロドラッグは、水酸基含有薬剤から形成さ
れ、低いpH値でのみ加水分解を受けて、薬剤を遊離することが判っている。こ
のような系は、pH値が一般に1〜4の範囲である胃に対する薬剤の選択的送達
用として特に重要である。残りのプロドラッグが一般に約7であるpH値の腸を
通過するとき、薬剤の遊離が止まるので、腸管吸収に通常伴う副作用が避けられ
る。
【0003】 プロスタグランジン系列の薬の1つまたは複数の水酸基で形成されるトリアル
キルシリルエーテル類もまたよく知られている。米国特許第3,965,143
号では、プロスタグランジン剤であるミソプロストールの16位にトリエチルシ
リルエーテルが形成される。米国特許第5,055,604号および第5,07
5,478号、およびES特許第545634号では、ミソプロストールの11
−トリエチルシリルエーテルが形成される。米国特許第5,252,763号は
、アルキル基が、ミソプロストールの11位に1〜6個の炭素原子を含有するト
リアルキルシリルエーテルを作製する方法を開示する。最後に、PCT出願WO
96/28419号は、アルキル基が1〜8個の炭素原子を含む11位のトリア
ルキルシリルエーテルを開示している。前記の引用文献の全てにおいて、トリア
ルキルシリルエーテル類は、プロスタグランジン類の合成中間体として開示され
ている。これらの化合物がプロスタグランジン類の送達システムとして有用であ
る、または親水基がトリアルキルシリルエーテルのアルキル基に置換されるとい
う示唆は成されていない。
【0004】 プロスタグランジンなどの薬剤が、水酸基の置換基を介して共有結合し、所定
のpHで選択的に遊離されるポリマー送達系は、PCT出願WO92/0147
7号;米国特許第5,474,767号;およびJournal of Med
icinal Chemistry、36巻、3087頁(1993年)に記載
されている。これらの引用文献に記載されたpH選択的薬剤送達系は、リンカー
上の塩化シリル官能基との反応によりリンカーに共有結合され、それによって酸
に鋭敏なシリルエーテル結合を形成する薬剤と、リンカーと薬剤の連結に共有結
合したポリマーとを含む。このポリマーは、リンカー結合後、また場合によって
は、リンカー結合前に架橋される。酸性環境下で、該シリルエーテル結合は加水
分解し、薬剤分子をポリマーマトリックスから拡散させる。しかし、多くのプロ
ドラッグと違って、ポリマー結合薬剤は、あまり大きな親水性を持たない。これ
らの引用文献では、薬剤に親水基を結合させるような示唆が成されていない。
【0005】 発明の概要 本発明は、式AW−SiRの化合物を提供する。式中RおよびR が、独立してアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール
、アラルキル、アルカリールまたは親水基であり、Rが、親水基であり、およ
びAWが、薬剤AWHの共有結合体であり、ここでWが、O、CO、NH、S
またはエノラート基である。もちろん、Rの各々または全ては、独立
して親水基を含んでもよい。該親水基は、非中性であっても、またはポリオール
であってもよい。最も好ましい実施形態において、該親水基は、第三級アミンま
たはポリエチレングリコールである。この化合物は、薬剤AWHのプロドラッグ
として役立つ。
【0006】 本発明はまた、第1に薬剤AWHを、式YSiRを有する化合物と
反応させることにより、これらの化合物を調製する方法を提供する。式中Yが、
ハロ、またはアルキル−、ハロアルキル−、アリール−、アルカリール−、アラ
ルキル−、またはハロアリール−スルホン酸エステルであり、RおよびR
以前に記載したものであり、Rが、ハロ基で置換された基である。この第1ス
テップの生成物を、(1)少なくとも1つのアミノ基を含有する化合物または(
2)ポリオールのいずれかと反応させる。好ましい実施形態では、この第1ステ
ップの生成物を、少なくとも1つの第三級アミンを含有する化合物と反応させる
。他の好ましい実施形態では、第1ステップの生成物を、アミン置換ポリオール
、または20個以下の炭素数のアルキルアミンと反応させ、さらに次に変換ポリ
オールと反応させてアミン置換ポリオールを提供することができる。他の好まし
い実施形態では、第1ステップの生成物を、場合によっては変換されていてもよ
い未修飾ポリオールと反応させることができ、次いで第三級アミンと反応させる
。好ましい実施形態では、本発明のポリオール類はポリエチレングリコール(P
EG)である。
【0007】 本発明はまた、本発明のプロドラッグ化合物を投与することによる胃潰瘍の治
療法または予防法を提供する。
【0008】 発明の詳細な説明 本明細書に使用される以下の用語を定義する。用語の「THF」とは、溶媒の
テトラヒドロフランを示す。用語の「DMF」とは、溶媒のN,N−ジメチルホ
ルムアミドを示す。用語の「メルカプト」とは、硫黄原子を介して基質上の炭素
原子に結合する置換基部分のSHをいう。用語の「アルキル」とは、1〜20個
の炭素原子を含有する線状または分枝状アルキルをいう。用語の「アルケニル」
とは、1〜20個の炭素原子および少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有
する線状または分枝状アルキルをいう。用語の「アルキニル」とは、1〜20個
の炭素原子および少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含有する線状または分
枝状アルキルをいう。用語の「シクロアルケニル」とは、20個までの炭素原子
を含有する環式アルキルをいう。用語の「アリール」とは、20個までの炭素原
子を有する環式芳香族化合物から誘導された置換基をいう。用語の「アラルキル
」とは、アリール基で置換されたアルキル基をいう。用語の「アルカリール」と
は、アルキル基で置換されたアリール基をいう。用語の「ハロ」とは、フルオロ
基、クロロ基、ブロモ基またはヨード基を意味する。用語の「Ph」とは、1位
および4位に置換された二官能性フェニレン部をいう。用語の「ポリオール」と
は、好ましくは酸素で置換されてもよい炭素骨格上に2つ以上の水酸基部分を含
有する多水酸基含有化合物をいう。代表的なポリオール化合物は、限定しないが
、グリコール類、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール;ポリグリ
コール類、例えばPEG、ポリプロピレングリコール;および多価アルコール類
が挙げられる。
【0009】 用語の「変換」とは、ポリオールの水酸基が遊離基で置換された反応を言い、
したがって用語の「変換ポリオール」とは、このように反応したポリオールをい
う。ポリオール類は、トシラート、メシラート、トリフラートとの反応または当
業界によく知られた他の方法により変換し得る。用語の「非修飾ポリオール」と
は、変換されていないポリオールをいう。
【0010】 本発明のプロドラッグ化合物は、一般式AW−SiRを有し、式中
およびRが、独立してアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、アラルキル基、アルカリール基または親水基であり;
が、親水基であり;AWが、薬剤AWHの共有結合体であり、本明細書での
Wが、O、CO、NH、Sまたはエノラート基である。R、RまたはR の各々または全てが、独立して親水基を含み得る。該親水基は、非中性であるか
、またはポリオールであってもよい。これらの分子中のAW−Siは、低いpH
値で加水分解に鋭敏である。AW−Si結合の加水分解は、プロドラッグが胃の
低pH環境に達すると、プロドラッグから薬剤を遊離する。逆に、腸のより高い
pH環境を通過する残りのプロドラッグは、もはや薬剤を遊離せず、そのため腸
管吸収に通常伴った副作用を避ける。
【0011】 好ましくは、RおよびRは、独立してアルキル、シクロアルキル、アルケ
ニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アルカリールまたはポリオールであ
り;Rは、少なくとも1種の第四級アンモニウム塩またはポリエチレングリコ
ールを含む基であり、非中性またはポリオールである親水基のRにする。
【0012】 Rが、2個、3個または4個のアミノ基または第四級アンモニウム塩基を含
む場合、該プロドラッグは、それぞれ2個、3個または4個のAW−SiR 基を含み得る。さらに、1種以上の薬剤AWが、この複合プロドラッグシステ
ムから遊離し得る。一般的にはRは、式−L−(NR
基であり、 式中Xが、ハロゲンイオンまたは任意の製薬的に許容し得るアニオンであり
、Lが、二官能性アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基、ポリオール、
または式(CH−Ar−(CHの基であり、 Arが、二官能性アリールまたはシクロアルキル基であり、mが、0から3ま
での整数であり、nが、0から2までの整数であり、RおよびRが、独立し
てアルキル、アルケニル、アルキニルまたはポリオールであり、Rが、アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、ポリオールまたは式−B−(NR−L
−SiRWA Xの基であり、 Bが、二官能性アルキル、アルケニル、アルキニル基、ポリオール、または式
(CH−Ar−(CHの基であり、 jが、0から3までの整数であり、kが、0から3までの整数である。
【0013】 Rの前記の定義において、Rの選択が式−B−(NR−L−S
iRWA Xを有する基である場合、本発明の化合物は二量体となる。
【0014】 Rのこの選択により、該化合物の生じる二量体構造は、AWSiR
L−(NR−B−(NR−L−SiRWA 2X となる。以前に記載したように、他の実施形態においてAWは、1種以上の薬剤
であってもよい。
【0015】 最も好ましくは、RおよびRは、独立してアルキルまたはアリール、およ
び Rは、式
【0016】
【化2】 の基である。
【0017】 これは、Lの選択が式(CH−Ar−(CHを有する基であるこ
とを表し、式中Arは1,4−フェニレン基であり、mは2であり、nは1であ
り、R、RおよびRは、全てメチルであり、XはClである。
【0018】 水酸基含有薬剤、すなわちAOHは、本発明の化合物、特に一般的な胃のpH
値1と4の間で胃における遊離が、腸管遊離よりも好ましい、または遊離速度制
御が、全身作用にとって望ましいものに取り込むのが最も好ましい。例えば、胃
に対する送達が好ましい薬剤として、天然または合成プロスタグランジン類およ
びプロスタサクリン類(例えば、ミソプロストール、エニソプロスト、エンプロ
スチル、イロプロストおよびアルバプロスチル)、任意の消化性潰瘍治療薬また
は予防薬、胃の抗分泌性薬剤、抗菌剤、前動態的薬剤、細胞保護薬剤などが挙げ
られる。代表的な抗菌剤として、胃内微生物の根絶のために使用できるテトラサ
クリン、メトロニダゾールおよびエリスロマイシンが挙げられる。本発明のプロ
ドラッグの使用に最も好ましい薬剤は、ミソプロストールである。
【0019】 本発明はまた、第1に薬剤AWHを、式YSiRを有する化合物と
反応させてプロドラッグを作製する方法を含む。式中Yは、ハロ、またはアルキ
ル−、ハロアルキル−、アリール−、アルカリール−、アラルキル−、またはハ
ロアリール−スルホン酸エステルであり、RおよびRは、以前に記載された
とおりであり、Rは、ハロ基で置換された基である。この第1ステップの生成
物を、(1)少なくとも1個のアミノ基を含有する化合物または(2)ポリオー
ルのいずれかと反応させる。好ましい実施形態では、この第1ステップの生成物
を、少なくとも1個の第三級アミンを含有する化合物と反応させる。他の好まし
い実施形態では、第1ステップの生成物を、アミン置換ポリオール、または20
個以下の炭素数のアルキルアミンと反応させ、次にさらに変換ポリオールと反応
させてアミン置換ポリオールを提供することができる。他の好ましい実施形態で
は、第1ステップの生成物を、場合によっては変換されてもよいポリオールと反
応させることができ、次いで第三級アミンと反応させ得る。好ましい実施形態に
おいて、本発明のポリオール類はポリエチレングリコール(PEG)である。
【0020】 本発明の好ましい実施形態では、第1に薬剤AWHを、式YSiR の化合物と反応させて式AWSiR(式中、Rが、式−L−Xの基
、または式(CH−Ar−(CHXの基である)の化合物を形成さ
せ、式中Y、R、RおよびLは、以前に記載されたとおりであり、Xはハロ
である。この第1のステップは、薬剤を置換シランと結合させてシリルエーテル
、シリルエステル、シリルアミド、シリルチオエーテルまたはシリルエノールエ
ーテルを形成する。
【0021】 第2のステップでは、第1のステップの該シリルエーテル生成物を次いで(1
)少なくとも1個のアミノ基を含有する化合物または(2)ポリオールのいずれ
かと反応させる。
【0022】 第2のステップの好ましい実施形態では、少なくとも1個のアミノ基を含有す
る化合物は、式Z(NRで表され、式中RおよびRが、独立して
水素、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはポリオールであり、Zが、水素
、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはポリオールであり、pが1であり、
またはpが2であり、Zが二官能性アルキル基、アルケニル基またはアルキニル
基またはポリオール、または式(CH−Ar−(CHを有する基で
あり、式中jが、0〜3までの整数であり、kが、0〜3までの整数である。こ
のステップでは、1個のシリル置換基上のハロ置換基が、アミノ基で置換される
。好ましい実施形態では、RおよびRが、独立してアルキル、アルケニル、
アルキニルであり;Zが、アルキル、アルケニルまたはアルキニル、および1個
のシリル置換基上のハロ置換基が第三級アミンで置換されて第四級アンモニウム
塩を生成する。pが2で、Zが2官能性である場合、すなわちZ(NR がジアミンである場合、これらの変換生成物は二量体となる。このような場合
、好ましくは、該ジアミンがシリル出発物質の2分子の各々からハロまたはスル
ホナート置換基を置換し、それにより対称的二量体構造を生成する。
【0023】 アミノ基とRの反応により生成したアニオン、Xが、製薬的に許容し得る
アニオンでない場合、当業者によく知られたイオン交換法のいずれかを使用して
、そのアニオンを製薬的に許容し得るもので置き換える。
【0024】 第2ステップの他の好ましい実施形態では、第1ステップのシリルエーテル生
成物を、少なくとも1個のアミノ基を含有するアミン置換ポリオールと反応させ
る。好ましくは、該ポリオールは、式R(CHCHO−CHCH NHで表されるアミノまたはジアミノポリエチレンエチレングリコールであり
、式中Rが、アルコキシ、アミノ、水酸基または水素基であり、kが1〜10
0、好ましくは10〜50の範囲の整数である。アミノまたはジアミノポリエチ
レンエチレングリコール類は、ミズーリ州セントルイスのSigma−Aldr
ich社またはアラバマ州ハンツビレのShearwater Polymer
s社から商品として入手できる。生じたアミノ置換ポリオール系は、ポリオール
の水酸基の効果により極性であり、したがって製薬適用に有用な親水性を提供す
る。
【0025】 この生じたアミン−置換ポリオール系はまた、別の経路によっても達成できる
。第1ステップのシリルエーテル生成物を、アミン−置換ポリオールと反応させ
る代わりに、該生成物を、20個以下の炭素数のアルキルアミンと反応させる。
次いでアルキルアミンを、変換ポリオールと反応させて生じた上記と同一のアミ
ノ置換ポリオール系を提供する。無置換ポリオール試薬が、アミン置換ポリオー
ル類よりも安価であることから、この代替ルートは商業的に有利である。
【0026】 さらに他の好ましい実施形態では、第1ステップのシリルエーテル生成物を、
代わりに式R(CHCHO−CHCH)Rで表されるポリオールと
反応させることができ、式中Rが、上記のとおりであり、Rがアルコキシ、
アミノまたは水酸基であり、kが、上記のとおりである。生じたポリオール系は
、非中性であるが、それにもかかわらず極性であり、製薬適合に有用な親水性を
有する。任意のステップとして、生じたポリオール系を、ポリオール上の水酸基
を遊離基に変換し、変換ポリオールを式Z(NRの第三級アミンと反
応させることによりさらに修飾でき、式中Z、N、R、Rおよびpは、上記
のとおりである。
【0027】 本発明の方法の使用に好ましい塩化シリル反応物は、2ステップ工程で合成で
きる。第1ステップは、反応性ハロ置換基もまた有している基質上の不飽和置換
基へのシリル部分の導入である。好ましくは、これは触媒的ヒドロシリル化によ
り達成される。この反応のための好適な基質としては、ヒドロシリル化反応を受
けることができる炭素−炭素二重結合を有するものや4−ビニルベンジルハロゲ
ン化物のような反応性ハロ置換基が挙げられる。最も好ましい基質は、塩化4−
ビニルベンジルである。この反応の使用に好ましいシラン類としては、ジメチル
シラン、メチルエチルシラン、ジエチルシラン、メチルイソプロピルシラン、エ
チルイソプロピルシラン、ジイソプロピルシラン、イソブチルイソプロピルシラ
ン、イソブチルプロピルシラン、イソブチルエチルシラン、イソブチルメチルシ
ラン、プロピルイソプロピルシラン、プロピルエチルシラン、プロピルイソブチ
ルシラン、t−ブチルメチルシラン、t−ブチルエチルシラン、t−ブチルフェ
ニルシラン、t−ブチルイソプロピルシラン、t−ブチルイソブチルシランなど
のジアルキルシラン類またはアルキルアリールシラン類が挙げられる。最も好ま
しいシラン類は、ジイソプロピルシラン、t−ブチルメチルシランおよびt−ブ
チルフェニルシランである。ヒドロシリル化反応を促進するのに好ましい触媒と
して、白金ジビニルテトラメチルジシロキサンおよび塩化トリス(トリフェニル
ホスフィン)ロジウム(I)(「ウィルキンソン触媒」)などの種々の白金およ
びロジウム触媒が挙げられる。最も好ましい触媒は、白金ジビニルテトラメチル
ジシロキサンである。ヒドロシリル化の使用に好ましい溶媒は、基質を溶解し、
ヒドロシリル化を受けない任意の溶媒を含み得る。例としては、トルエン、キシ
レン類およびエチルベンゼンのいずれかなど芳香族炭化水素溶媒、およびペンタ
ン類、ヘキサン類、ヘプタン類、オクタン類、シクロヘキサン、シクロペンタン
など、およびそれらの混合液のいずれかなどの脂肪族炭化水素溶媒である。最も
好ましい溶媒は、トルエンおよびキシレン類およびそれらの混合液である。ヒド
ロシリル化反応は、好ましくは約15℃から約120℃、最も好ましくは50℃
から80℃の範囲の温度で実施される。好ましくは反応を、約1時間から約24
時間、最も好ましくは5時間から14時間の間進行させる。
【0028】 好ましい塩化シリル出発物質の調製において第2ステップは、第1ステップの
シラン生成物の塩素化である。これは、一般に有機溶媒中、塩素ガス溶液による
処理により達成される。この反応に好適な溶媒としては、クロロベンゼン、1,
2−ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、テトラクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2−テ
トラクロロエタン、テトラクロロエチレンなどのハロゲン化溶媒が挙げられる。
好ましい溶媒は、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンおよびテトラクロロ
メタンである。最も好ましい溶媒はジクロロメタンである。塩素化は、一般に室
温以下、好ましくは約−20℃、最も好ましくは約−78℃で実施される。好ま
しくは、該反応は約10分から約3時間の間進行させる。反応混合物は、ガスク
ロマトグラフィなど、出発原料、生成物またはそれら両方の濃度を検出できる分
析法を用いてモニタが可能である。該反応は、出発物質が実質的に消費されるま
で進行させ得る。
【0029】 この好ましい実施形態では、ヒドロシリル化および塩素化のステップは、同一
条件下でジアルキルシランまたはアルキルアリールシラン出発物質ではなく、ジ
アルキルクロロシランまたはアルキルアリールクロロシラン出発物質によるヒド
ロシリル化を効果的に組み合わせることにより実施することができる。例えば、
塩化4−ビニルベンジルとジアルキルクロロシランとのヒドロシリル化では、所
望の1−ジアルキルクロロシリル−2−[4−(クロロメチル)フェニル]エタ
ンを直接生成する。
【0030】 本発明の好ましい実施形態では、好ましい塩化シリル出発物質を薬剤分子に結
合させる。これは、一般に溶媒中、薬剤と塩化シリルを組み合わせることにより
達成される。このステップに好適な溶媒は、薬剤を溶解できるが、塩化シリルの
官能基に対し反応しないものが挙げられ、N,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、THF、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、1,2
−ジメトキシエタン、およびクロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、ジク
ロロメタン、テトラクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1
,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、テトラク
ロロエチレンなどのハロゲン化溶媒などの極性の非プロトン性溶媒が挙げられる
。好ましい溶媒は、DMF、ジクロロメタンおよびTHFである。最も好ましい
溶媒は、DMFである。追加の化合物は、カップリング反応の促進剤として、一
般に窒素含有化合物が添加できる。好ましい促進剤としては、イミダゾールおよ
び4−ジメチルアミノピリジンが挙げられる。最も好ましい促進剤はイミダゾー
ルである。本反応は、好ましくは約15℃から約100℃、最も好ましくは20
℃から40℃の範囲の温度で実施される。好ましくは、本反応は、約1時間から
約18時間の間進行させる。反応の経過は、薄層クロマトグラフィまたは液体ク
ロマトグラフィなど、出発原料、生成物またはそれら両方の濃度を検出できる方
法を用いて追跡できる。本反応は、出発物質が実質的に消費されるまで進行させ
得る。
【0031】 好ましくは、上記の結合生成物は、次に以下の(1)第三級アミン、(2)ア
ミン置換ポリオール、(3)アルキルアミンに次いで変換ポリオールのいずれか
1つと反応させ、または(4)場合によっては変換されてもよい非修飾ポリオー
ルと反応させ、次いで第三級アミンと反応させる。これら4つの反応のいずれも
、一般に溶媒中、結合生成物とアミンまたはポリオールとを結合させることによ
り達成される。このステップのための好適な溶媒としては、THF、DMF、N
,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、1,2−ジメトキシエタ
ンなどの極性の非プロトン性溶媒が挙げられる。好ましい溶媒は、DMFおよび
THFである。最も好ましい溶媒は、THFである。好ましくは、本反応は、約
15℃から約75℃、最も好ましくは20℃から40℃の範囲の温度で実施され
る。好ましくは、本反応は、約10時間から約3日、最も好ましくは18時間か
ら2日の間進行させる。
【0032】 結合生成物を、ポリオール含有化合物と反応させる場合、触媒を溶媒に添加で
きる。推奨する触媒としては、限定しないが、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウ
ムおよびテトラブチルアンモニウムが挙げられる。好ましくは、該触媒は、室温
から100℃の範囲の温度条件下で添加する必要がある。
【0033】 ポリオールの変換が必要とされる場合、非修飾ポリオールの水酸基の1つをト
シラート、メシラートまたはトリフラートとの反応により、または当業界によく
知られた他の方法により遊離基に変換できる。該反応は、室温から100℃の範
囲の温度条件下で達成される。変換ポリオールは、次いで上記のアルキルアミン
または第三級アミンのアミノ基と反応できる。
【0034】 薬剤結合生成物のポリオール類またはそれらの誘導体に対する反応により、実
質より遅い遊離速度を有する薬物送達系が生じる。遊離速度は、ポリオールの大
きさによりさらに制御でき、より大きな分子量のポリオール類ではより速い遊離
速度となる。PEGなどの生体適合性ポリオール類は、これらが水性溶媒および
有機溶媒の両方に溶解でき、非毒性、非免疫原性で容易に排泄されるという他の
利点を提供する。PEGは、ミズーリ州セントルイスのSigma−Aldri
ch社、またはアラバマ州ハンツビレのShearwater Polymer
s社などの製造元から種々の分子量の商品として入手できる。
【0035】 本発明の他の実施形態は、本発明のプロドラッグの投与による胃潰瘍の治療法
または予防法に向けられる。本発明の活性成分は、薬剤、シーケストラント、ま
たは金属錯体形成用リガンドなど、酸性環境下で選択的遊離による投与が望まれ
るいずれの物質であってもよい。各々の場合、好適な活性成分は、シリル化合物
とのpH鋭敏共有結合を形成するものである。活性成分は、シリル化合物と反応
して共有結合を形成できる水酸基、カルボキシラート基、アミノ基、メルカプト
基またはエノール性のカルボニル基で置換される。好ましくは、活性成分は、ヒ
ドロキシ含有生物学的活性物質であり、例えば経口投与が意図された薬剤、特に
1から6の間の典型的な胃のpH値で胃での遊離が、腸管での遊離よりも好まし
いもの、または遊離速度の制御が、全身作用にとって望ましいものである。例え
ば、胃への送達が好ましい薬剤としては、天然または合成プロスタグランジン類
およびプロスタサイクリン類(例えば、ミソプロストール、エニソプロスト、エ
ンプロスチル、イロプロストおよびアルバプロスチル)、他の任意の消化性潰瘍
治療薬または予防薬、胃の抗分泌性薬剤、抗菌剤、前動態的薬剤、細胞保護薬剤
などが挙げられる。本発明のプロドラッグにより送達できる好ましいプロスタグ
ランジン薬剤は、PCT出願WO92/01477号に記載されているものであ
り、その開示は本明細書に参照として組込まれる。代表的な抗菌剤として、胃の
微生物の根絶のために使用できるテトラサイクリン、メトロニダゾールおよびエ
リスロマイシンが挙げられる。本発明のプロドラッグによる送達に最も好ましい
薬剤は、ミソプロストールである。
【0036】 投与されるプロドラッグの好ましい量は、本発明の送達系が投与されることに
なっている望ましい時間の条件で予防、治癒または治療するのに十分な量であり
、このような量を本明細書では「有効量」と言う。特に医薬技術においてよく知
られているように、医薬品の有効量は、使用される具体的な薬剤、治療条件、お
よび医薬品を含む組成物が体内から除去される速度により変化し、またそれが用
いられる被験者および被験者の体重により変化する。有効量は、本発明の組成物
において、所望の時間で治療される被験者の体内で活性成分の必要な活性を提供
するために活性成分の十分な量を提供する量であり、通常使用されるその量より
も少なくできる。
【0037】 具体的な疾病を治療するのに好適な具体的な活性成分の量が、一般的に知られ
ている限り、このような範囲で活性成分を含有する一連のプロドラッグを製剤化
し、具体的なプロドラッグのためにこのような活性成分の有効量を決定すること
は比較的容易である。本明細書での記載および以下の例の知識に基づいて、任意
の具体的な活性成分の量を選択し、過度の実験無しでこのような活性成分の有効
量を送達するために本明細書に記載されたプロドラッグを形成することは当業界
の範囲である。全活性成分の有効量は述べることはできないが、本発明の典型的
な組成物は、1回投与あたり約1マイクログラムから約1グラムの活性成分を含
むことができる。より好ましくは、本発明の組成物は、1回投与あたり約1マイ
クログラムから約250ミリグラムを含むことができる。
【0038】 以下の実施例は、本発明のある一定の好ましい実施形態の例示として意図され
ており、本発明の限定を意味するものではない。
【0039】 実施例1 1−ジイソプロピルクロロシリル−2−[(p−クロロメチル)フェニル]エ
タンの調製、ミソプロストールとのカップリングおよび第四級塩の形成 (a)塩化p−ビニルベンジルとジイソプロピルシランとのヒドロシリル化 N雰囲気下、250ml丸底フラスコに塩化p−ビニルベンジル(31g、
0.20モル)、ジイソプロピルシラン(24g、0.20モル);白金ジビニ
ルテトラメチルジシロキサン(キシレン中2.3%溶液、14g)および25g
のトルエンを入れた。室温で1時間攪拌後、反応混合物を70℃に加熱し、14
時間攪拌した。トルエンをロータリー蒸発により留去後、残渣の生成物をヘキサ
ンに再度溶解し、濾過した。ヘキサン留去後、生成物をシリカゲルからヘキサン
により溶出して精製した。純粋生成物をヘキサン溶出液から得た(40g、71
%)。Hおよび13C NMRおよび質量分析によりヒドロシリル化生成物の
構造を確認した。
【0040】 (b)(a)の生成物の塩素化 (a)部分(30g)の純粋生成物を25mlのジクロロメタンに溶解し、−
78℃に冷却した。塩素ガスのジクロロメタン溶液を、全てのシランが所望の1
−ジイソプロピルクロロシリル−2−[(p−クロロメチル)フェニル]エタン
に変換されるまで、−78℃で溶液にゆっくりと加えた。反応をガスクロマトグ
ラフィによりモニタした。反応が完了すると直ちに、Nガスにより溶液を吹き
つけて塩素ガスを除去した。ジクロロメタン溶媒の留去後得られた生成物を95
%以上の純度を有した。
【0041】 (c)ミソプロストールとのカップリング ミソプロストール(0.5g、1.3ミリモル)を、2mlの乾燥DMFに溶
解してからイミダゾール(0.175g、2.0ミリモル)のDMF(2ml)
溶液を加えた。次いで1−ジイソプロピルクロロシリル−2−[(p−クロロメ
チル)フェニル]エタン(452mg、1.5ミリモル)を加え、反応混合物を
室温で14時間攪拌した。溶出液として酢酸エチル中20%ヘキサンによるシリ
カゲルクロマトグラフィ後、結合生成物を溶出液から単離した(0.51g、6
0%)。
【0042】 (d)トリメチルアミンによるアミン化 Fischer−Porterボトルに、ステップ(c)の生成物の70mg
をTHF(10ml)に溶解してから、無水トリメチルアミン(約200mg)
をドライアイス温度で加え、反応液を室温で24時間攪拌した。粗製の第四級化
生成物(80mg)をTHFの蒸発により単離した。生成物をジクロロメタン(
10ml)に溶解に溶解し、ジエチルエーテル(0.5〜1ml)の付加により
溶液から生成物を沈殿させることにより精製した。最終精製の生成物のTLCは
、遊離のミソプロストールが無いことを示した。この構造は、FAB質量分析(
計算値673.5102、実測値673.5146)、29Si(12ppm)
Hおよび13C NMRにより確認された。
【0043】 1(d)の生成物が以下の構造であることを決定した:
【0044】
【化3】
【0045】 実施例2 1−ジイソプロピルイソブチルクロロシリル−2−[(p−クロロメチル)フ
ェニル]エタンの合成、ミソプロストールとのカップリングおよび第四級塩の形
成 (a)イソプロピルイソブチルクロロシランによるp−ビニルベンジルクロリ
ドの合成 1オンスのFischer−Porterボトルに、乾燥トルエン(4.82
g)、イソプロピルイソブチルクロロシラン(2.5g、0.0152モル)、
塩化p−ビニルベンジル(2.32g、0.0152モル)および白金ジビニル
テトラメチルジシロキサン(1.47g、キシレン中2.3%溶液)を入れた。
反応混合物を100℃で8時間加熱した。溶媒留去後、生成物を乾燥トルエン中
に保存した。収率は72%であった。
【0046】 (b)ミソプロストールとの結合 アルゴン雰囲気下、3mlのバイアルに、ミソプロストール(0.4g、1.
046ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(0.141g、1.15ミリ
モル)、ジクロロメタン(1.0g)を加えた。次いで1.8gジクロロメタン
中のステップ(a)の生成物を加えた。反応混合物を室温で20時間攪拌してか
ら、ジクロロメタン(50ml)で希釈し、水(20ml)で洗浄した。生成物
を、溶出液として酢酸エチル中20%ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラ
フィにより精製した。
【0047】 (c)トリメチルアミンとの反応 Fischer−Porterボトルに、ステップ(b)の生成物(70mg
)をTHF(8ml)に溶解してから、無水トリメチルアミン(3g)を−78
℃で加えた。反応混合液を室温に温めて3日間攪拌した。THFを留去後、残渣
をヘキサンで洗浄して不純物を除いた。生成物を高分解能質量分析(計算値66
9.4293、実測値669.4273)により特性評価し、さらにH、13 Cおよび29Si NMR(14.5ppm)により特性評価した。
【0048】 ステップ2(c)の生成物が以下の構造であることを決定した:
【0049】
【化4】
【0050】 実施例3 実施例1(c)生成物のオクチルジメチルアミン第四級誘導体の調製 50mlの丸底フラスコ中、実施例1(c)の生成物(0.049g、0.0
75ミリモル)およびオクチルジメチルアミン(240mg、10当量)を2m
lTHF中4日間攪拌した。所望の生成物をヘキサン(4ml)による沈殿によ
って単離した。
【0051】 本実施例の生成物が以下の構造であることを決定した:
【0052】
【化5】
【0053】 実施例4 1−t−ブチルフェニルクロロシリル−2−[(p−クロロメチル)フェニル
]エタンの調製、ミソプロストールとのカップリングおよび第四級塩の形成 (a)t−ブチルフェニルジクロロシランの還元 攪拌バー、水冷冷却器およびN導入アダプターを取り付けた100mlの三
ツ口丸底フラスコに、t−ブチルフェニルジクロロシラン(64.3ミリモル)
および乾燥ジエチルエーテル(30g)を加えた。この溶液を氷浴で冷却し、N で掃流した。水素化リチウムアルミニウム(128.6ミリモル)を加え、混
合液を0℃で30分間攪拌してから室温に温め、さらに1.5時間攪拌した。次
にその混合液を、N掃流下、44℃で42時間還流させた。反応混合液を、攪
拌棒、滴下ロートおよびN導入アダプターを取り付けた250mlの三ツ口丸
底フラスコに移してからクエンチした。混合液を、N雰囲気下氷浴で、0℃に
冷却し、水(14.5ml)を滴下ロートからゆっくりと加えて、混合液を30
分間攪拌した。15%NaOH溶液(14.5ml)を滴下ロートからゆっくり
と加えて、混合液を30分間攪拌した。追加の水(43.2ml)を滴下ロート
からゆっくりと加えて、混合液を室温に温めて2時間攪拌したが、その間、該溶
液の色は灰色から白色に変化した。固体を中間のガラスフリットロートを用いて
濾過し、ジエチルエーテルでよく洗浄した。濾液を飽和NaCl水溶液で抽出し
、次いで硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒をロータリー蒸発により留去し、さ
らに残渣を真空ラインで乾燥した。収率は95%であった。
【0054】 (b)塩化4−ビニルベンジルのヒドロシリル化 ドライボックス中、攪拌バーおよびバルブトップ付きの3オンスのFisch
er−Porterボトルに、t−ブチルフェニルシラン(ステップ(a)で調
製した、30.4ミリモル)、塩化4−ビニルベンジル(30.4ミリモル)お
よび蒸留トルエン(17.77g)を入れた。ウィルキンソン触媒(クロロトリ
ス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、0.018g)を加え、ボトル
を50℃の油浴に入れて21時間加熱した。生成物を、溶出液としてヘキサンを
用いるシリカゲルカラム(230〜400メッシュ)を用いて精製した。シリカ
ゲルを2回通すことを必要とし、ガスクロマトグラフィとNMRにより測定して
約95%純度を得た。
【0055】 (c)ステップ4(b)の生成物の塩素化 スバシールで密封され、攪拌バーを入れた100mlの丸底フラスコに、ステ
ップ(b)で調製された生成物(9.6ミリモル)を入れた。Nで掃流しなが
ら、無水ジクロロメタン(60ml)を加えた。次にその溶液をドライアイス−
アセトン浴で冷却した。塩素ガス溶液を、Fischer−Porterボトル
中ドライアイス温度で塩素を凝縮させて無水ジクロロメタン(0.1gのCl 当たり1mlのCHCl)を加えて調製した。ガスクロマトグラフィにより
反応経過をモニタしながら、該塩素溶液はシリンジを介して少量づつシラン溶液
に加えた。添加は、出発物質の全てが塩化物に変換されるまで続けた。窒素を室
温で溶液に通気させて過剰の塩素を除去した。次に溶液をドライボックス中に置
いて、ジクロロメタンを真空ラインにより除去した。溶液を濾過して琥珀色のバ
イアルに保存した。
【0056】 (d)ミソプロストールのカップリング グローブボックス中、攪拌バーを入れたバイアルに、ミソプロストール(1.
046ミリモル)のDMF(3.8g)溶液、イミダゾール(2.04ミリモル
)および追加の無水DMF(3.8g)を加えた。この混合液を攪拌して反応物
を溶解した。ステップ(c)で調製された生成物(1.255ミリモル)を加え
、混合液を96時間攪拌した。無水メタノール(3.5ミリモル)を加え、混合
液を一晩攪拌した。次いでバイアルの物質を125mlの分液ロートに移し、水
(HPLCグレード、25ml)とジエチルエーテル(30ml)で抽出した。
水層をジエチルエーテル(30ml)で2度抽出した。全てのエーテル層を合わ
せ、飽和NaCl水溶液で抽出した。生じた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し
、蒸発乾固した。所望の生成物を、移動相としてヘキサン中の20%酢酸エチル
によるシリカゲルカラム(230〜400メッシュ)を用いて単離した。
【0057】 (e)トリメチルアミンによるアミン化 攪拌バーを入れた1オンスのFischer−Porterボトルに、ステッ
プ(d)の生成物(0.214ミリモル)および無水DMF(9g)を入れた。
無水トリメチルアミンの無水DMF溶液(0.19M、2.26ml、2当量)
を加えた。ボトルを密封し、内容物を室温で一晩攪拌した。混合液を、攪拌棒付
きの100ml丸底フラスコに移し、真空ラインで一晩乾燥してDMFを留去し
た。
【0058】 ステップ4(e)の生成物が以下の構造であることを決定した:
【0059】
【化6】
【0060】 実施例5 1−(t−ブチルメチルクロロシリル−4−(ジメチルアミノ)ベンゼンの合
成、ミソプロストールとのカップリングおよび第四級塩の形成 (a)t−ブチルメチルクロロシランの調製 ドライボックス中、攪拌バー、滴下ロートおよびN導入アダプターを取り付
けた500mlの三ツ口丸底フラスコに、ジクロロメチルシラン(86.9ミリ
モル)を加えた。フラスコをドライボックスから取り出し、N掃流下、該シラ
ンを氷浴で0℃に冷却した。カニューレを用いて、t−ブチルリチウム(ペンタ
ン中1.7M溶液、51ml)を滴下ロートに移した。t−ブチルリチウム溶液
を、0℃で攪拌しながらシランに滴下により加えた。次に混合液をゆっくりと温
めて室温で一晩攪拌した。反応混合液を、少量のサンプルを取り出し、水とジエ
チルエーテルで抽出し、乾燥し、NMRスペクトルを得ることにより分析し、反
応が完全であることを示した。
【0061】 (b)4−ジメチルアミノフェニルリチウムの調製およびt−ブチルクロロシ
ランとのカップリング ドライボックス中、攪拌バーを入れた250mlの三ツ口丸底フラスコに、細
かく切断されたリチウムワイア(鉱油中、約1%、0.2モル)とジエチルエー
テル(87g)を入れた。次に滴下ロート、水冷冷却器およびアルゴン導入アダ
プターを取り付けた。大きなボトルに、4−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン
(86.9ミリモル)とジエチルエーテル(17.4g)を計量した。生じた溶
液を滴下ロートに入れた。ボトルを、滴下ロートにまた加えた追加のジエチルエ
ーテル(12.6g)で洗い落した。フラスコをドライボックスから取り出した
。フラスコをアルゴンで掃流して攪拌しながら、アニリン溶液をリチウム−エー
テル混合液にゆっくりと加えた。添加が終了後、混合液を30分間攪拌してから
2.5時間還流し(44℃)、冷却し、滴下ロートに移した。滴下ロートの内容
物を0℃でt−ブチルメチルクロロシラン(ステップ(a)で調製した)に滴下
して加えた。反応混合液をゆっくりと室温に温めてから、室温で一晩攪拌した。
反応混合液を、500mlの分液ロート中の氷で冷却した飽和NHCl水(3
00ml)に注いだ。内容物を完全に振って分離させた。エーテル層を取り出し
、取っておいた。水層を、エーテル200mlづつでさらに2回抽出した。全て
のエーテル層を合わせて飽和NaCl水溶液で一度だけ抽出した。次に、エーテ
ル層を硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾過により除き、蒸発乾固し、真
空ラインで乾燥した。緑褐色固体生成物をジエチルエーテルに溶解し、1gの脱
色炭で処理し、30〜35℃で攪拌した。炭素を除去するために濾過後、濾液を
ロータリーエバポレーターにより蒸発乾固した。残渣をエタノール(150ml
)に再度溶解して攪拌棒付きの600mlのビーカーに入れた。分液ロートから
水(50ml)をゆっくりと加えて、生成物を溶液から沈殿させた。生成物を集
めて、エタノールに再度溶解して水による沈殿を繰返した。清浄な生成物をジエ
チルエーテル(100ml)に溶解し、飽和NaCl水溶液で抽出した。エーテ
ル層を硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾過により除き、次いで溶媒をロ
ータリーエバポレーターで蒸発により留去してから、残渣を真空ラインで乾燥し
た。白色生成物をNMR、GCおよび質量分析により分析して、1−(t−ブチ
ルメチルシリル)−4−(ジメチルアミノ)ベンゼンと決定した。
【0062】 (c)塩素化 攪拌バーを入れた100mlの丸底フラスコに、ステップ(b)で調製された
生成物(2.26ミリモル)と5%Pd/C(乾燥、96mg、0.02当量)
を入れて、フラスコをドライボックスに置いた。蒸留トルエン(3g)を加え、
内容物をよく混合するために攪拌した。塩化アセチル(2.26ミリモル)を滴
下により加えた。該反応は速く、数分以内で完了した。混合液を濾過して中間の
ガラスフリットロートを用いて触媒を除いた。濾液を真空ラインで蒸発させて、
NMR並びに質量分析により分析して、1−(t−ブチルメチルクロロシリル−
4−(ジメチルアミノ)ベンゼンの生成物を確認した。
【0063】 (d)ミソプロストールのカップリング 攪拌バーを入れたバイアルに、ミソプロストール(1.046ミリモル)を計
り、該バイアルをドライボックス中に置いた。イミダゾール(2.04ミリモル
)および無水DMF(3.8g)を加えて、この混合液を攪拌して内容物を溶解
した。別のバイアルに、ステップ(c)で調製された生成物(1.26ミリモル
)と無水DMF(2g)を加えた。この溶液を第1のバイアル中の溶液に加え、
第2のバイアルは、無水DMF(1.8g)で洗浄し、再度第1のバイアルに加
えた。ドライボックス中、反応混合液を室温で攪拌した。23.5時間後、内容
物を125mlの分液ロートに移し、HPLCグレードの水(25ml)とジエ
チルエーテル(30ml)で抽出した。水層をジエチルエーテル(25ml)で
2度抽出した。全てのエーテル層を合わせ、飽和NaCl水溶液で一度抽出した
。エーテル層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターを用いて
蒸発乾固した。所望の生成物を、Waters Delta Prep4000
(2本のカラム40×200mm)および移動相として80%HPLC用ヘキサ
ン/20%HPLC用酢酸エチルを用いて単離した。NMR並びに質量分析を用
いて、生成物の構造を確かめた。
【0064】 (e)ヨウ化メチルによる四級化 攪拌バーを入れた1オンスのFischer−Porterボトルに、ステッ
プ(d)で調製された生成物(0.851ミリモル)および無水DMF(6ml
)を入れた。ヨウ化メチル(1.702ミリモル)を加え、ボトルを密封し、室
温で3日間攪拌した。次に内容物を、攪拌棒付きの50mlの丸底フラスコに移
し、真空ラインで乾燥した。
【0065】 (f)塩化物−ヨウ化物の交換 攪拌バーを入れた250mlの丸底フラスコに、ステップ(e)で調製された
生成物(0.887ミリモル)、乾燥アセトン(65ml)および銀塩化物(8
.87ミリモル)を入れた。混合液を室温で一晩攪拌した。中間のガラスフリッ
トロートを用いて濾過し、濾液はロータリーエバポレーターを用いて蒸発乾固し
た。残渣に幾つかの固体がまだ残っていたので、これを無水メタノール(25m
l)に溶解し、30分間攪拌し、細かいガラスフリットロートを用いて濾過した
。濾液はロータリーエバポレーターを用いて蒸発乾固し、真空ラインで乾燥した
。残渣を2mlのジエチルエーテルに溶解し、無水ヘキサン(1ml)の添加に
より沈殿させた。この沈殿は、2度繰り返してから、生成物をエーテルに溶解し
、蒸発乾固して真空ラインで一晩乾燥した。生成物の構造は、NMRと質量分析
により確認した。
【0066】 ステップ5(f)の生成物は、以下の構造であると決定した:
【0067】
【化7】
【0068】 実施例6 1−(イソブチルイソプロピルクロロシリル)−2−[(p−クロロメチル)
フェニル]エタンの合成、ミソプロストールとのカップリングおよび第四級塩の
形成 (a)ヒドロシリル化 ドライボックス中、攪拌バーおよびバルブトップ付きの3オンスのFisch
er−Porterボトルに、塩化p−ビニルベンジル(16.38ミリモル)
、イソブチルイソプロピルクロロシラン(16.38ミリモル)および蒸留トル
エン(5.2g)を入れ、さらに白金ジビニルテトラメチルジシロキサン(キシ
レン中2〜3%Pt錯体、1.59g)を加えて攪拌し、よく混合した。この反
応容器を密封しドライボックスから取り出し、100℃の油浴に入れて7時間加
熱した。次に反応容器生成物をドライボックスに戻した。脱色炭を溶液に加え、
30分間攪拌してから細かいガラスフリットロート上のセライトを通して濾過し
た。濾液を真空ラインで蒸発させて、生成物の構造をNMRにより確認した。
【0069】 (b)ミソプロストールのC−11におけるクロロトリエチルシランとのカッ
プリング ドライボックス中の25mlの丸底フラスコに、ミソプロストール(1.76
ミリモル)と無水DMF(3g)を計量した。イミダゾール(2.64ミリモル
)の無水DMF(2g)溶液を加え、次いでクロロトリエチルシラン(1.76
ミリモル)の無水DMF(2.6g)溶液を加えた。この混合液を室温で3.5
時間攪拌してから、ドライボックスから取り出し、この物質を、20mlのHP
LC用の水と20mlのジエチルエ−テルとが入った分液ロートに移した。水層
をエーテルで2度抽出した。全てのエーテル層を合わせ、40mlづつHPLC
グレードの水で2度抽出した。エーテル層を硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、
濾液はロータリーエバポレーターを用いて蒸発乾固した。所望の生成物を、移動
相として80%HPLC用ヘキサン/20%HPLC用酢酸エチルによるシリカ
カラム(230〜400メッシュ)を用いて単離した。生成物の構造をNMRに
より確認した。
【0070】 (c)ステップ(a)の生成物とステップ(b)の生成物とのカップリング 攪拌バーを入れたバイアルに、ステップ(b)で調製した生成物(0.403
ミリモル)を計量した。バイアルをドライボックスに入れた。イミダゾール(0
.605ミリモル)および無水ジクロロメタン(0.369g)を加えた。内容
物が溶解するまで攪拌した。ステップ(a)で調製されたシランリンカー(0.
403ミリモル)を加え、該混合物を室温で102時間攪拌してから、ドライボ
ックスから取り出し、10mlのジエチルエ−テルと10mlのHPLC用の水
とが入った分液ロートに移した。水層をジエチルエーテル(10ml)で2度抽
出した。全てのエーテル層を合わせ、HPLCグレードの水で1度だけ抽出した
。エーテル層を硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、濾液はロータリーエバポレー
ターを用いて蒸発乾固した。残渣を蒸留THF(11g)に再度溶解し、0.1
N HCl(2ml)を加え、混合液を75分間攪拌し、10mlのジエチルエ
−テルと10mlのHPLC用の水とが入った分液ロートに移した。水層をエー
テルで2度抽出した。全てのエーテル層を合わせ、HPLCグレードの水で1度
だけ抽出した。エーテル層を硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、濾液はロータリ
ーエバポレーターを用いて蒸発乾固した。生成物を、移動相として80%ヘキサ
ン/20%酢酸エチルによるシリカゲルカラム(230〜400メッシュ)を用
いて単離した。生成物の構造をNMRにより確認した。
【0071】 (d)トリメチルアミンによるアミン化 攪拌バーおよびバルブトップ付きの1オンスのFischer−Porter
ボトルに、ステップ(c)の生成物の蒸留THF(6g)溶液を入れた。内容物
をドライアイスで冷却した。トリメチルアミンガスを溶液に通気させた。内容物
を室温まで温め、室温で65時間攪拌した。ボトルの出口を開けてNでよく掃
流した。内容物を100mlの丸底フラスコに移し、ロータリーエバポレーター
を用いて蒸発乾固した。無水ヘキサン(3ml)を加え、混合液をリストシェー
カーで15分間振った。上澄液をデカントし、ヘキサン抽出を3回繰返した。洗
浄された生成物を乾燥した。生成物を13mgだけ得た。生成物の構造をNMR
により確認した。
【0072】 ステップ6(d)の生成物は、次の構造を有するものとして決定された:
【0073】
【化8】
【0074】 遊離速度データ 合成の幾つかが実施例で示されている種々のプロドラッグからミソプロストー
ルのインビトロ遊離速度データが得られ、表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】 表1に記載された遊離速度セットは、4mlの0.001N塩酸+1.5ml
のアセトニトリル+0.1〜0.8mg基質/mlを含んだ0.5mlアセトニ
トリル中で測定された。速度データは、通常、変換レベル0%と25%との間で
得た。反応はHPLCでモニタし、ミソプロストールの出現を調べた。
【0077】 実施例7 Shearwater(商標)PEG3500と1−イソプロピルイソブチル
クロロシリル−2−[(p−クロロメチル)フェニル]エタン−ミソプロストー
ル系とのカップリング 50ml丸底フラスコ中の実施例1(c)の生成物(0.367g、0.56
5ミリモル)を、2ml乾燥DMF中攪拌バーにより攪拌した。混合後、0.4
945gのShearwater(商標)PEG3500分子量のアミノ末端P
EGを加えた。次にジイソプロピルエチルアミン(0.083g、0.565ミ
リモル)および2mlDMF、次いでヨウ化カリウム(0.094g、0.56
5ミリモル)を加えて攪拌した。その溶液を35℃に加熱した。
【0078】 反応をTLCによりモニタし、実施例1(c)の生成物の消失を調べた。該反
応は、全部で68時間進行させた。
【0079】 次にDMFを真空ラインで留去し、残っている生成物をTHFに溶かし、1μ
mのフィルターを通して濾過した。次に所望の生成物を、ヘキサンで5回沈殿を
繰返して除き、モノマー不純物を除いた。
【0080】 沈殿したポリマーを一晩乾燥し、PEG基とミソプロストール系とのカップリ
ングを、NMRおよび分子量分析により確認した。
【0081】 実施例7の生成物に関する遊離速度データは表2に示す。
【0082】 実施例8 Shearwater(商標)PEG10,000と1−イソプロピルイソブ
チルクロロシリル−2−[(p−クロロメチル)フェニル]エタン−ミソプロス
トール系とのカップリング より多量のDMF(全部で14ml)以外、実施例7に記載されたとおり、S
hearwater(商標)PEG10,000を実施例1(c)の生成物に加
えた。
【0083】 沈殿したポリマーを一晩乾燥し、PEG基とミソプロストール系とのカップリ
ングを、NMRおよび分子量分析により確認した。
【0084】 実施例8の生成物に関する遊離データは下表に示す。
【0085】
【表2】
【0086】 表2に記載された遊離速度は、750μlのpH1.4緩衝液と100μlの
試験液(2mg基質/ml)とをバイアルに混合することにより測定された。該
バイアルを振り、種々の間隔で100μlの溶液を取り、ミソプロストールの出
現をHPLCによりモニタした。
【0087】 表2は、pH1.4において、PEGなしの薬物送達系に対してPEGを含む
薬物送達系のそれぞれの速度を比較する。pH4.0以上の実施例のいずれにお
いてもミソプロストロールは検出できなかった。
【0088】 pH1.4におけるPEGを含む送達系は、PEG無しの系と比較してミソプ
ロストールの遊離速度を低下させる。さらに、低分子量PEG系(3,500の
分子量PEG)は、高分子量PEG−ミソプロストール系(10,000分子量
)よりも有意に遅い遊離速度を示した。
【0089】 本発明の他の変更および修正は、当業者にとって明らかであろう。本発明は、
特許請求の範囲に記載された以外は限定されない。
【手続補正書】特許協力条約第19条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月22日(2001.6.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 の基である請求項11に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 フエントン,リツキー・エル アメリカ合衆国、イリノイ・62234、コリ ンズビル、バンカー・ヒル・414 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 DA44 MA01 MA04 NA14 ZA68 4H049 VN01 VP01 VQ36 VR23 VR41 VU06 VU09 VW02

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式AW−SiRの化合物であって、式中Rおよ
    びRが、独立してアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、アリール基、アラルキル基、アルカリール基または親水基であり、Rが親
    水基であり、AWが薬剤AWHの共有結合体であり、ここでWは、O、NH、S
    またはエノラート基であり、前記薬剤AWHが、プロスタグランジン類、プロス
    タサイクリン類、胃の抗分泌性薬剤、抗菌剤、前動態的薬剤、細胞保護薬剤およ
    び消化性潰瘍の治療薬または予防薬から成る群から選ばれる化合物。
  2. 【請求項2】 該親水基が、非中性であるか、またはポリオールを含んで成
    る請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 該親水基が、非中性である請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが、少なくとも1種の第四級アンモニウム塩またはポリ
    オールを含む基であり、RおよびRが、独立してアルキル、シクロアルキル
    、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アルカリールまたはポリオ
    ールである請求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Rが、少なくとも1種の第四級アンモニウム塩を含む基で
    あり、RおよびRが、独立してアルキル、シクロアルキル、アルケニル、ア
    ルキニル、アリール、アラルキルまたはアルカリールである請求項4に記載の化
    合物。
  6. 【請求項6】 Rが、少なくとも2種の第四級アンモニウム塩および少な
    くとも2種のAW−SiR基を含有する基である請求項5に記載の化合物
  7. 【請求項7】 該化合物が、1種以上の薬剤AWを含む請求項6に記載の化
    合物。
  8. 【請求項8】 Rが、式−L−(NRの基であり、 式中Xが、ハロゲンイオンまたは任意の製薬的に許容し得るアニオンであり
    、Lが、二官能性アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基、ポリオール、
    または式(CH−Ar−(CHの基であり、 Arが、二官能性アリール基またはシクロアルキル基であり、mが、0から3
    までの整数であり、nが、0から2までの整数であり、RおよびRが、独立
    してアルキル、アルケニル、アルキニルまたはポリオールであり、Rが、アル
    キル、アルケニル、アルキニル、ポリオールまたは式−B−(NR
    L−SiRWA Xの基であり、 −B−が、二官能性アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基、ポリオー
    ル、または式(CH−Ar−(CHの基であり、 jが、0から3までの整数であり、kが、0から3までの整数である請求項6
    に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 LまたはBが、ポリオールである請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 該ポリオールが、ポリエチレングリコールである請求項9
    に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 該親水基が、ポリオールを含む請求項2に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 該ポリオールが、ポリエチレングリコールである請求項1
    1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 該ポリオールが、式R(CHCHO−CHCHを有し、式中Rが、アルコキシ、アミノ、水酸基または水素基であり
    、Rが、アルコキシ、アミノまたは水酸基であり、kが、1から100の範囲
    の整数である請求項11に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 kが、10から50の範囲の整数である請求項13に記載
    の化合物。
  15. 【請求項15】 式AW−SiRの化合物を調製する方法であっ
    て、式中RおよびRが、独立してアルキル、シクロアルキル、アルケニル、
    アルキニル、アリール、アラルキル、アルカリールまたは親水基であり、R
    、親水基であり、AWが、薬剤AWHの共有結合体であり、ここでWが、O、N
    H、Sまたはエノラート基であり、 (a)薬剤AWHを、Yが、ハロ、またはアルキル−、ハロアルキル−、アリ
    ール−、アルカリール−、アラルキル−、またはハロアリール−スルホン酸エス
    テルであり、Rが、ハロ基で置換された式YSiRの化合物と反応
    させて、式AW−SiRの化合物を形成するステップと、 (b)ステップ(a)の生成物を、少なくとも1種のアミノ基またはポリオー
    ルを含む化合物と反応させて、R、RまたはRがポリオールを含む式AW
    −SiRの化合物を生産する、ステップとを含む方法。
  16. 【請求項16】 該ポリオールが、ポリエチレングリコールである請求項1
    5に記載の方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも1種のアミノ基を含有する化合物が、第三級ア
    ミンを含む請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 Rが、式−L−(NRの基であり、
    式中Xが、ハロゲンイオンまたは任意の製薬的に許容し得るアニオンであり、
    Lが、二官能性アルキル、アルケニルまたはアルキニル基、ポリオール、または
    式(CH−Ar−(CHの基であり、Arが、二官能性アリールま
    たはシクロアルキル基であり、mが、0から3までの整数であり、nが、0から
    2までの整数であり、少なくとも1種の第三級アミノ基を含む化合物が、式Z(
    NRを有し、式中RおよびRが、独立してアルキル、アルケニル
    、アルキニルまたはポリオールであり、Rが、アルキル、アルケニル、アルキ
    ニル、ポリオールまたは式−B−(NR−L−SiRWA X の基であり、−B−が、二官能性アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ポ
    リオール、または式(CH−Ar−(CHの基であり、jが、0か
    ら3までの整数であり、kが、0から3までの整数である請求項17に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 LまたはBが、ポリオールを含んで成る請求項18に記載
    の方法。
  20. 【請求項20】 Rが、ポリオールを含んで成る請求項15に記載の方法
  21. 【請求項21】 Rが、式: 【化1】 の基である請求項15に記載の方法。
  22. 【請求項22】 ポリオールを含有する化合物が、アミノ置換ポリオールで
    ある請求項20または21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも1種のアミノ基を含有する化合物が、20個以
    下の炭素原子を含むアルキルアミンである請求項20または21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 さらに、変換したポリオールと反応させてアミン置換ポリ
    オールを提供するステップを含む請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 該アミン置換ポリオールが、式R(CHCHO−C
    CHNHで表され、式中Rが、アルコキシ基、アミノ基、水酸基
    または水素基であり、kが1から100の範囲の整数である請求項24に記載の
    方法。
  26. 【請求項26】 ポリオールを含有する化合物が、非修飾ポリオールである
    請求項20または21に記載の方法。
  27. 【請求項27】 さらに、該非修飾ポリオールを変換して変換ポリオールを
    生産するステップを含む請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 該変換ポリオールを、第三級アミンと反応させるステップ
    を含む請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 薬剤AWHが、プロスタグランジンまたはプロスタサイク
    リンである請求項15に記載の方法。
  30. 【請求項30】 該プロスタグランジンが、ミソプロストールである請求項
    29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 請求項1に記載の化合物を、胃潰瘍を患うヒトに投与する
    ことを含む胃潰瘍の治療法。
  32. 【請求項32】 請求項1に記載の化合物を、ヒトに投与することを含む胃
    潰瘍の予防法。
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