JP2003524707A - ウールの処理方法 - Google Patents

ウールの処理方法

Info

Publication number
JP2003524707A
JP2003524707A JP2000601242A JP2000601242A JP2003524707A JP 2003524707 A JP2003524707 A JP 2003524707A JP 2000601242 A JP2000601242 A JP 2000601242A JP 2000601242 A JP2000601242 A JP 2000601242A JP 2003524707 A JP2003524707 A JP 2003524707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wool
alkali
solution
protease
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000601242A
Other languages
English (en)
Inventor
パトリック マクデビット,ジェイソン
シー シャンホン,キャロライン
Original Assignee
ノボザイムス ノース アメリカ,インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノボザイムス ノース アメリカ,インコーポレイティド filed Critical ノボザイムス ノース アメリカ,インコーポレイティド
Publication of JP2003524707A publication Critical patent/JP2003524707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M11/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with inorganic substances or complexes thereof; Such treatment combined with mechanical treatment, e.g. mercerising
    • D06M11/32Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with inorganic substances or complexes thereof; Such treatment combined with mechanical treatment, e.g. mercerising with oxygen, ozone, ozonides, oxides, hydroxides or percompounds; Salts derived from anions with an amphoteric element-oxygen bond
    • D06M11/36Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with inorganic substances or complexes thereof; Such treatment combined with mechanical treatment, e.g. mercerising with oxygen, ozone, ozonides, oxides, hydroxides or percompounds; Salts derived from anions with an amphoteric element-oxygen bond with oxides, hydroxides or mixed oxides; with salts derived from anions with an amphoteric element-oxygen bond
    • D06M11/38Oxides or hydroxides of elements of Groups 1 or 11 of the Periodic Table
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M13/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
    • D06M13/10Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with compounds containing oxygen
    • D06M13/144Alcohols; Metal alcoholates
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M13/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
    • D06M13/10Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with compounds containing oxygen
    • D06M13/144Alcohols; Metal alcoholates
    • D06M13/148Polyalcohols, e.g. glycerol or glucose
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M16/00Biochemical treatment of fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, e.g. enzymatic
    • D06M16/003Biochemical treatment of fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, e.g. enzymatic with enzymes or microorganisms
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M2101/00Chemical constitution of the fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, to be treated
    • D06M2101/02Natural fibres, other than mineral fibres
    • D06M2101/10Animal fibres
    • D06M2101/12Keratin fibres or silk

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明はウール、ウール繊維又は獣毛をアルカリ含有アルコール溶液、しかる後に水性タンパク質分解酵素溶液で処理する方法を提供する。記載の方法は向上した防縮性を供し、また風合い、外観、湿潤性の向上、フェルト化傾向の抑制、高い白色度、毛玉の抑制、向上した柔軟性、向上した引張強さ、並びに向上した染色特性、例えば染料取込み及び染色堅牢度を供することができうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は向上した特性、例えば防縮性及び風合いを提供するためにウール、ウ
ール繊維又は獣毛を処理する方法に関連する。
【0002】 発明の背景 ウールに関わる二つの大きな問題はそれが毛羽立つ(かゆくなる)こと及び収
縮し易くなることにある。ウールの柔軟性及び風合いの向上は様々な化学剤、例
えばシリコーン柔軟剤の添加又はタンパク質分解酵素の添加により図ることがで
きる。しかしながら、これらの向上のための費用は達成される利益を超えてしま
うことがある。更に、ウールの一の特性の変化は他の特性に有害な影響を及ぼす
ことがある。例えば、プロテアーゼ処理は一般にウール材料の強度及び重量に有
害な影響を及ぼす。
【0003】 ウールの防縮性の向上に最もよく利用されている方法はIWS/CSIRO
Chlorine Hercosettプロセスであり、それは酸塩素化、しか
る後のポリマーの添加を包含する。このプロセスはウールに高度の防縮性を供す
るが、ウールの風合いを損い、ウール繊維を破壊し、そして環境的に有害な廃棄
物を出す。
【0004】 損傷を最小限にしながら有益な効果を最大限にするための方法は一般に繊維表
面に分解反応をとどめ、繊維全体の顕著な損傷を回避することを試みている。Mc
Phee, Text. Research J., 1960, 30 : 358には、繊維を過マンガン酸カリウム
で、飽和塩溶液中で、繊維膨潤を抑制する条件下で処理することが記載されてい
る。有機溶媒中の分解剤も膨潤しない条件下で繊維表面を改質するために用いら
れている。Leederら、Proc. 7th Int. Wool Text. Res. Conf., Tokyo, 1985, V
ol. IV, 312 には、ウールを膨潤しない条件下で、アルコール溶媒中の一連の無
水アルカリを用いて処理する方法が記載されている。かかる処理は向上した防縮
性及び優れた染色特性をウールに供与する。
【0005】 様々な酵素的方法がウールの処理に利用されている。JP−A 510991
96にはウール布帛をアルカリ性プロテアーゼで処理する方法が記載されている
。WO98/27264にはウールをオキシダーゼ又はペルオキシダーゼ溶液と
、その酵素がウールと反応するのに適当な条件下で接触させることを含んで成る
ウールの収縮を抑制するための方法が記載されている。米国特許第453335
9号には動物繊維のスケール除去方法が記載され、それは動物繊維を酸化剤で表
面酸化、次いでその繊維を飽和又はほぼ飽和の水性無機塩溶液中でタンパク質分
解酵素で処理することを含んで成る。米国特許第5,529,928号には、一
次処理、例えば化学酸化工程、又はペルオキシダーゼ、カタラーゼもしくはリパ
ーゼによる処理、それに続くプロテアーゼ及び加熱処理を利用することによる、
柔軟なウール風合い及び防縮特性をもったウールを獲得するための方法が記載さ
れている。EP 358386A2にはタンパク質分解処理と、酸化処理(例え
ばNaOCl)及びポリマー処理の一方もしくは双方とを含んで成るウールの処
理方法が記載されている。EP 134267には動物繊維を酸化剤、次いで塩
含有組成物中でのタンパク質分解酵素により処理する方法が記載されている。
【0006】 ウール処理のための現行の工業的プロセスに関わる環境的及び性能的欠点は、
防縮性又は柔軟性に関連する更なる向上を供する新規の方法のニーズを証明して
いる。単独で、又は酸化化学工程と組合されて利用されている酵素的ウール処理
方法は商業的成功が小さく、その原因はその比較的高い費用並びに重量及び強度
損失を原因としてウールに損傷を与えてしまうことにある。従って、ウール、ウ
ール繊維又は獣毛材料を処理するための改良方法であって、公知の処理と比べ柔
軟性、防縮性、外観、白色度、染料取込み度、及び毛玉のできにくさを向上させ
、しかも繊維損傷を及ぼさない方法が当業界において望まれている。
【0007】 発明の概要 本発明はケラチン質材料を処理する方法であって、当該材料を順に(a)アル
カリ含有アルコール溶液、次いで(b)水性溶液中のタンパク質分解酵素で、そ
のケラチン質材料に少なくとも一の向上特性を授ける条件下で処理することを含
んで成る方法を提供する。ケラチン質材料には、限定することなく、ウール、ウ
ール繊維及び獣毛が挙げられる。このアルカリ含有アルコール溶液は適当な化合
物をアルコール溶液に加え、アルコキシド又はヒドロキシドアニオンが溶液内で
生成されるようにして調製する。適当な化合物には、限定することなく、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、ブトキシドカリウム、水酸化アンモニウム及びカ
リウム(金属)が挙げられる。このアルコール溶媒は好ましくはC2 −C12アル
コール、例えば限定することなく、一価アルコール、例えばエタノール、シクロ
ヘキサノール、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール及びジ(
エチレングリコール)エチルエーテル;二価アルコール、例えばエチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタン
ジオール及びジ(エチレングリコール)及び高級多価アルコール、例えばグリセ
ロールである。所望の効果を供する、任意のプロテアーゼ又はプロテアーゼの組
合せ、例えば限定することなくセリンプロテアーゼ、例えばズブチリシンが利用
されうる。
【0008】 向上した特性には、限定することなく、向上した防縮性、向上した風合い、向
上した外観、向上した湿潤性、フェルト化傾向の低下、向上した白色度、毛玉の
できにくさ、向上した柔軟性、向上した伸長性、向上した引張強さ並びに向上し
た染色特性、例えば染料の取込み及び染料洗濯堅牢度が挙げられる。上記の特性
のいずれかの向上には、(i)未処理ウール、(ii)アルカリ含有アルコール溶
媒のみで処理したウール(即ち、連続組合せ工程の第一工程)又は(iii )タン
パク質分解酵素のみで処理したウール;のいずれかと比較して確認されることが
理解されるであろう。更、本発明の方法は、プロテアーゼ処理だけと比べ、布帛
重量損失の低下及び破裂強さの上昇により明示される通り、繊維損傷の抑制をも
たらすことができる。
【0009】 別の観点において、本発明はケラチン質材料を処理する方法であって、当該材
料をアルカリ含有ポリオール溶液と、上記の向上特性の少なくとも一つを供する
条件下で接触させることを含んで成る方法を提供する。適当なポリオールには、
限定することなく、二価アルコール、例えばエチレングリコール、1,2−プロ
パンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール及びジ(エ
チレングリコール)、及び高級多価アルコール、例えばグリセロールが挙げられ
る。このアルカリ含有ポリオール処理は、例えば可燃性一価アルコールの利用と
比べ、有意に安全な利点を供する。更に、アルカリ含有一価アルコール溶液と比
べ、アルカリ含有ポリオール溶液の利用は処理を高温で安全に行えるようにし、
かくして上記の如き特性に潜在的な利益を供する。
【0010】 別の観点において、本発明は本発明の方法により処理されたケラチン質材料を
提供する。
【0011】 発明の詳細な説明 本発明はケラチン質材料、例えばウール、ウール繊維及び獣毛を処理して、そ
の材料の1又は複数の特性、例えば限定することなく、防縮性、風合い、外観、
湿潤性、フェルト化傾向、白色度、毛玉のできにくさ、引張強さ及び染色性を向
上する方法を提供する。本発明の方法はコントロールと比べて向上した防縮性を
提供する。本発明の方法はウールに防縮性を授けるその他の公知の方法と比べ、
コスト低下、環境ダメージの低下、並びに処理されたウールの向上した特性、例
えば強さ、白色度及び風合いのうちの1又は複数の利益を供する。
【0012】 本方法はケラチン質材料を順に(a)アルカリ含有アルコール溶液、次いで(
b)プロテアーゼで処理することを含んで成る。任意に、この材料は工程(a)
と(b)との間で水性溶液ですすいでよい。この材料は工程(b)の前、最中又
は後に柔軟剤と接触させてもよい。驚くべきことに、ケラチン質材料のアルコー
ル溶媒中のアルカリでの処理は、ウールをその後のタンパク質分解処理の所望さ
れない効果(例えば強さ及び重量の損失)からある程度守り、しかもタンパク質
分解処理による有益な観点、例えば防縮性、白色度、柔軟性及び染料取込みの上
昇といった恩恵をケラチン質材料が受けることを維持することが明らかとなった
【0013】 別の観点において、本発明はケラチン質材料をアルカリ含有ポリオール溶液で
、その後のタンパク質分解酵素処理工程抜きで、処理することも包含する。
【0014】 本発明が実施されるケラチン質材料は任意の獣毛製品、例えば限定することな
く、ヒツジ、ラクダ、ウサギ、ヤギ、ラマ由来のウール、並びにメリノウール、
シェトランドウール、カシミヤウール、アルパカウール、モヘア等として知られ
るウールを包含しうる。このウール又は獣毛材料はトップ、繊維、糸又は織物も
しくはニット布帛の形態であってよい。本発明の方法はウール又は獣毛材料から
成るルーズフロック又は衣料品に対して実施してもよい。
【0015】 本発明の方法は単独で、又はその他の処理、例えばスコーリングもしくは染色
と組合せて実施してよく、そして処理はその様々な工程、例えば染色の前又は後
に実施してよい。多種多様な化学添加剤、例えば湿潤剤及び柔軟剤を酵素と一緒
に添加してよい。
【0016】アルカリ含有アルコール処理 本発明の実施において、アルカリ含有アルコール溶液は、2〜12個の炭素原
子を好適に含むアルコール、例えば限定することなく、一価アルコール、例えば
エタノール、シクロヘキサノール、1−プロパノール、1−ブタノール、シクロ
ヘキサノール及びジ(エチレングリコール)エチルエーテル;並びにポリオール
、例えばエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジ
オール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタン
ジオール、1,2−ヘキサンジオール、ジ(エチレングリコール)、ジ(プロピ
レングリコール)、トリ(エチレングリコール)、テトラ(エチレングリコール
)、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、
シクロヘキサンジメタノール並びに上記の化合物の異性体を利用して調製する。
ポリオールとは、複数のヒドロキシ基を含む化合物と本明細書では定義する。
【0017】 好適な態様において、アルカリ含有アルコール溶液はポリオールである。多く
のポリオールは一価アルコール、特に溶媒として利用されている商品化アルコー
ルと比べて有意に高い沸点及びフラッシュ点を有する。従って、産業的スケール
ではポリオールはより安全、且つより実用的でありうる。更に、高温で有効であ
ることは、ケラチン質材料の特性の向上をもたらしうる。ポリオール溶液はポリ
オール100%から成る必要はないと理解されるべきである。水及び一価アルコ
ールが不純物、残留成分又は添加剤として入っていてよい。特に好適な態様にお
いて、ポリオール溶液は重量ベースでアルコール生体の80%超がポリオールで
ある溶液である。
【0018】 本発明の実施において、アルカリ含有アルコール溶液は1又は複数種の化学剤
をアルコール溶媒又はアルコール溶媒混合物に添加することにより生成される。
アルカリ含有アルコール溶液はROH及びRO-1型の化合物を含む(ここで、R
- はアニオンであり、そしてRは独立して水素、炭化水素又は置換化炭化水素
であってよい)。「炭化水素」基とは、ここでは炭素及び水素原子だけを含む線
形、枝分れ又は環状の基を意味するために用いている。ここで用いている「置換
化炭化水素」とは、1又は複数個の異項原子で置換された炭化水素を意味する。
典型的には、このアルカリ含有アルコール溶液は約0.001M〜約0.5Mの
RO- 、好ましくは約0.01M〜約0.1MのRO- を含む。
【0019】 適当な塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム又
は水酸化アンモニウムをアルコール溶媒、例えばプロパノールに直接添加してア
ルカリ含有アルコール溶液を作ってよい。他方、アルカリ含有アルコール溶液は
アルカリ又はアルカリ土類金属をアルコール溶液に、例えばカリウムをtert
−ブタノールに添加することにより作ってよい。
【0020】 本発明の実施において、塩基のアルコール溶媒への添加は迅速な平衡化を供す
ることが理解されるであろう。例えば、水酸化ナトリウムのメタノールへの添加
は溶液内でのヒドロキシド及びメトキシドアニオンの平衡混合物を供する。その
動力学的平衡なウールからのペプチド及び脂質等の化合物の遊離により処理の間
に影響を及ぼされうる。往々にして、ウールから遊離した化合物は酸性であり、
それ故アルコール溶液中のアルカリの一部を中和するであろう。更に、適当な化
合物のアルコール溶液への添加はその瞬間的な溶解をもたらさないことがあり、
溶解速度は温度及び濃度の如き要因により影響されうる。
【0021】 好適な態様において、このアルカリ含有アルコール溶液は約10重量%未満、
好ましくは約2重量%未満の水を含む。水和ケラチン質材料、例えばウールも、
この材料の処理に用いる任意の平衡混合物に水分子を付与しうる。
【0022】 典型的には、このケラチン質材料をアルカリ含有アルコール溶液に約1秒〜約
90分、好ましくは約1分〜約60分の時間、約−15℃〜約120℃、好まし
くは約0℃〜約110℃、最も好ましくは約20℃〜100℃の温度で接触させ
る。利用する特定の条件はいろいろな要因のうち、とりわけ溶媒として用いた特
定の1又は複数のアルコールに依存する。
【0023】 典型的には、アルカリ含有アルコール溶液で処理したケラチン質材料はプロテ
アーゼ処理の前に水ですすいでよい。
【0024】プロテアーゼ処理 本発明の実施において、実際の処理条件にてタンパク質分解活性を発揮する任
意のタンパク質分解酵素(2種以上のかかる酵素の組合せを含む)が利用されう
る。このプロテアーゼは微生物を起源とするもの、即ち、細菌、真菌又は酵母に
由来するもの;植物を起源とするもの、例えばパパイン、ブロメライン、フィシ
ン;又は動物を起源とするもの、例えばトリプシン及びキモトリプシンであって
よい。
【0025】 更に、任意のタンパク質分解酵素変異体が本発明の方法において利用されうる
。本明細書でいう「変異体」とは、天然タンパク質分解酵素遺伝子の突然変異に
より得られたタンパク質分解酵素をコードする遺伝子を発現する生物により産生
される酵素を意味し、その突然変異はランダム又は部位特異的なものであってよ
く、遺伝子シャフリングを介する突然変異遺伝子の構築が含まれる。
【0026】 好適な態様において、このタンパク質分解酵素はセリンプロテアーゼ、メタロ
プロテアーゼ又はアスパラギン酸プロテアーゼである。セリンプロテアーゼは活
性部位において必須セリン残基を含む酵素である(White, Handler and Smith,
1973「Principles of Biochemsitry」第5版、McGraw-Hill Book Company, NY,
pp. 271-272)。セリンプロテアーゼは典型的にはジイソプロピルフルオロホスフ
ェートにより阻害されるが、メタロプロテアーゼとは対照的に、エチレンジアミ
ン四酢酸(EDTA)に対して耐性である(但し、それらはカルシウムイオンに
より高温で安定化される)。セリンプロテアーゼは通常アルカリpH域において最
大タンパク質分解活性を発揮し、一方メタロプロテアーゼ及びアスパラギン酸プ
ロテアーゼは通常それぞれ中性及び酸性pH域において最大タンパク質分解活性を
発揮する。
【0027】 好適なプロテアーゼはズブチラーゼであり、相同性によりセリンプロテアーゼ
の型と規定される(Siezenら、Protein Engng. 4 (1991) 719-737)。いくつかの
ズブチラーゼ、例えばバチルス(Bacillus)株由来の少なくとも6種の
ズブチラーゼ、即ち、ズブチリシン168、ズブチリシンBPN’、ズブチリシ
ンカールスバーグ、ズブチリシンDY、ズブチリシンアミロサッカリティカス及
びメセンテリコペプチダーゼ、放線菌目由来の一のズブチリシン、サーモアクチ
ノマイセス・バルガリス(Thermoactinomyces vulgar
is)由来のサーミターゼ、及び一の真菌ズブチリシンであるトリチラチウム・
アルブム(Tritirachium album)由来のプロテイナーゼKの
アミノ酸配列が決定されている。一のタイプのズブチラーゼ、ズブチリシンは更
に2つに副分類される。一の副分類I−S1は「古典型」なズブチリシン、例え
ばズブチリシン168、ズブチリシンBPN’、ズブチリシンカールスバーグ(
ALCALASE(登録商標)Novo Nordisk A/S)、及びズブ
チリシンDYを含んで成る。他の副分類I−S2は高度にアルカリ性のズブチリ
シンとして発表され、そしてズブチリシンPB92(MAXACAL(登録商標
)Genecor International,Inc.)、ズブチリシン1
09(SAVINASE(登録商標)Novo Nordisk A/S)、ズ
ブチリシン147(ESPERASE(登録商標)Novo Nordisk
A/S)及びアルカリエラスターゼYaBの如き酵素を含んで成る。
【0028】 グループI−S2のこれらのズブチリシン及びその変異体は本発明の方法にお
いて有用な好適なプロテアーゼのクラスを構成する。有用なズブチリシン変異体
の例はズブチリシン309の変異体(SAVINASE(登録商標))であり、
それにおいては195位にてグリシンがフェニルアラニンにより置換されている
(G195F又は 195Gly→ 195Phe)。
【0029】 好都合には、慣用の発酵商業プロテアーゼが有用である。かかる商業用プロテ
アーゼの例はAlcalase(登録商標)(Bacillus lichen
iformis株の浸漬発酵により生成)、Esperase(登録商標)(B
acillusの好アルカリ種の浸漬発酵により生成)、Rennilase(
登録商標)(Mucor mieheiの非病原性の浸漬発酵により生成)、S
avinase(登録商標)(Bacillusの遺伝子修飾株の浸漬発酵によ
り生成)、例えばWO92/19729として公開の国際特許出願に開示の変異
体、及びDurazym(登録商標)(Savinase(登録商標)のプロテ
インエンジニア変異体)である。上述の商業用プロテアーゼは全てNovo Nordisk
A/S, DK-2880 Bagsvaerd, Denmarkにより製造販売されている。その他の好適な
セリンプロテアーゼはNocardiopsis,Aspergillus,R
hizopus,Bacillus alcabphilus,B.cereu
s,N.Natto,B.vulgatus,B.mycoide由来のプロテ
アーゼ、並びにBacillus由来のズブチリシン、特にNocardiop
sis種及びNocardiopsis dassonvillei由来のプロ
テアーゼ、例えばWO88/03947として公開の国際特許出願に開示のもの
、特にNocardiopsis種NRRL 18262及びNocardio
psis dassonvillei種NRRL 18133由来のプロテアー
ゼである。更にその他の好適なプロテアーゼは国際特許出願PCT/DK89/
00002及びPCT/DK97/00500、並びにWO91/00345と
して公開の国際特許出願に開示のバチルスズブチリシンの変異体由来のセリンプ
ロテアーゼ、並びにEP415296A2に開示のプロテアーゼである。
【0030】 プロテアーゼのその他の好適なクラスは微生物起源のメタロプロテアーゼであ
る。好都合には、慣用の発酵商業プロテアーゼが有用である。かかる商業プロテ
アーゼの例はNeutrase(登録商標)(Zn)(バチルス・ズブチリス株
の浸漬発酵により生成)であり、Novo Nordisk A/S, DK-2880, Bagsvaerd, Denm
ark より製造販売されている。
【0031】 その他の有用な商業プロテアーゼ酵素調製品にはSandoz AG, Basle, Switzerl
and より入手可能なBactosol(商標)WO及びBactosol(商標
)SI、Tokyo Boseki Co., Ltd., Japan より入手可能なToyozyme(商
標);並びにKao Corporation Ltd. Japanより入手可能なProteinase
K(商標)(バチルス種KSM−K16株の浸漬発酵により生成)が挙げられ
る。
【0032】 使用するタンパク質分解酵素の量は好ましくはケラチン質材料1kg当り、約0
.001g〜約20gの酵素タンパク質、好ましくは約0.01g〜約10g、
より好ましくは約0.05g〜約5gとする。
【0033】 典型的には、この材料を酵素含有溶液と約1分〜約150分の時間、約15℃
〜約90℃、好ましくは35℃〜75℃の温度で接触させる。この水性溶液はバ
ッファー(酸性、中性又はアルカリ性pHにて)並びに1又は複数種の界面活性剤
及び/又は柔軟剤を含んで成ってよい。pHは反応の間に変わりうることが理解さ
れるであろう。特定の条件、例えば酵素濃度、pH、バッファー組成、時間及び温
度はケラチン質材料の起源、酵素及びアルカリ含有アルコール処理工程の種類に
応じて変わりうることが理解されるであろう。これら及びその他の要因の最適化
はルーチン実験を利用して回ることができうる。
【0034】 更に、ウール及びその他の獣毛材料は生物を起源とするものであるため、それ
らは動物の生存条件及び健康に依存して化学組成及び形態学的構造が著しく変動
しうる。従って、ウール又はその他の獣毛製品を本発明の方法に委ねることによ
り得られる効果は出発材料の特性に応じて変わりうる。
【0035】柔軟剤 柔軟剤は酵素処理の最中又は後に利用してよい。任意の慣用の柔軟剤、例えば
限定することなく、カチオン柔軟剤、有機カチオン柔軟剤又はシリコーンベース
製品;アニオン柔軟剤;及び非イオン柔軟剤が利用されうる。有用な柔軟剤の非
限定的な例には、ポリエチレン柔軟剤、シリコーン柔軟剤、例えばジメチルポリ
シロキサン(シリコーン油)、H−ポリシロキサン、シリコーンエラストマー、
アミノ官能ジメチルポリシロキサン、アミノ官能シリコーンエラストマー、及び
エポキシ官能ジメチルポリシロキサン;並びに有機カチオン柔軟剤、例えばアル
カリ第四級アンモニウム誘導体が挙げられる。
【0036】向上した特性 本発明の方法はウール及びその他のケラチン質材料の1又は複数の特性、例え
ば限定することなく、防縮性、風合い、外観、湿潤性、白色度、毛玉のできにく
さ、引張強さ及び染色性の向上をもたらす。特に、本発明の方法は未処理ウール
と比べて向上した防縮性をもたらす。一連の処理工程を包含する方法は、この処
理工程の全ての段階を経たウールと比べて向上した防縮性をも供する。
【0037】 アルカリ含有アルコール溶液によるウール、ウール繊維又は獣毛の処理は未処
理ウールと比べて防縮性及び耐毛玉性の向上をもたらす。ウールのアルカリ含有
ポリオール溶液による処理は未処理ウールと比べて防縮性及び耐毛玉性の向上を
もたらし、そしてアルカリ含有一価アルコール溶媒によるウールの処理と比べ安
全という利点が伴う。
【0038】 アルカリ含有アルコール溶液による一次処理の後(任意的に、更にはすすぎ工
程の後)のタンパク質分解酵素処理によるウールの処理は白色度、柔軟性及び防
縮性の観点で(アルカリ含有アルコール溶液だけ、即ち、タンパク質分解酵素工
程抜きで処理したウールと比べ)有意な追加の利益を供する。本処理の第二工程
だけ(即ち、プロテアーゼ工程だけで、アルカル含有アルコール工程なし)に委
ねたウールと比べ、一連の組合せ処理に委ねられたウールは優れた防縮性を生み
出し、そして好ましくは重量損失及び強さ損失の低下により明示される損傷の低
下を供する。
【0039】 驚くべきことに、アルコール中のアルカリによる前処理はウールをタンパク質
分解処理の所望されない効果、例えば強さ及び重量の損失から効果的に守り、し
かも防縮性、白色度、柔軟性及び染料取込み等のタンパク質分解処理の有利な観
点での恩恵をウールが受けることを維持する。何ら理論に拘束されるわけでもな
いが、一次アルカリ含有アルコール溶液処理にかけられたウールは、タンパク質
分解処理の間の内部損傷から繊維を守るのに役立つ形態学及び/又は化学的変化
を受けるものと信じられている。
【0040】 多種多様な変動要因を、様々な物理特性結果を図るために調節してよい。例え
ば、タンパク質分解酵素の量は重量損失を抑えるために少なくしてよく、しかし
これはまた防縮性の低下を招くこともある。
【0041】 タンパク質分解処理の際に利用されるバッファー系は極めて重要な変動要因で
ある。pH、バッファー塩又はバッファー塩濃度の変化は重量損失及び防縮性の如
き特性に対して劇的な作用を有しうる。これらの要因は特定の目的のために最適
化を図ることができる。例えば、本発明の方法に従い、且つ全てのその他の要因
を同一にして、ジエタノールアミンバッファー中のタンパク質分解酵素によるウ
ールの処理は往々にして、同一のpH及びイオン強度にて硼酸バッファー中のタン
パク質分解酵素で処理したウールと比べ、重量損失が抑制されているが、防縮性
が抑制されているウールを供する。バッファー系は、所定の範囲内で、十分に選
定されたバッファーが他のバッファー系と比べて向上した防縮性及び抑制された
重量損失を供するよう、最適化が図られうることが考慮される。
【0042】 防縮性は、水性溶液内での洗浄により誘導されるウール繊維の暫進的なからみ
により引き起こされる不可逆的な収縮である繊維のフェルト化収縮を測定するこ
とにより決定される。フェルト化収縮は、初期緩和収縮を計算した後の、洗浄に
より誘導される長さ及び/又は幅及び/又は面積の減少として定義する。収縮は
任意の慣用の手順、例えば限定することなく、IWS,TM31又は下記の手順
(以降の実施例に使用)により測定されうる。ウールサンプル(24cm×24cm
)をその縁に沿って縫い、そして長方形(18cm×18cm)を刻み込む。サンプ
ルを処理し、風乾し、次いで5回の洗濯機洗濯及び乾燥(温水洗浄、高熱乾燥)
サイクルに、外性バラスト、例えばタオル及び布製品と一緒にしてかける。長方
形の寸法を5回のサイクルの後に測定し、そして収縮を長方形の寸法の変化とし
て特定する。ここで用いる布帛に関し、緩和収縮は324cm2 から264cm2
至る面積減少を司る。「収縮」と称する全ての更なる減少がフェルト化収縮を担
う。防縮性の上昇はフェルト化の低下を意味し、それ故向上した防縮性を供する
全ての方法は「耐フェルト化」特性も供する。
【0043】 「向上した防縮性」とは、IWS TM31又は上記の交互手順のいずれかを
利用する測定に従い、防縮性の正の変化と定義する。好ましくは、この変化は統
計学的に有意なものをいう。この変化の程度は数多くの変動要因、例えばケラチ
ン質材料の種類に依存することが理解されるであろう。例えば、本発明の方法を
本明細書に記載の布帛(TestFabrics,Inc.,スタイルTF53
2由来のジャージーニットウール)に対して実施すると、統計学的に有意な防縮
性の正の変化をもたらすであろう。
【0044】 風合いは生地の触感を意味する。布帛風合いは1〜3の等級(最悪から最良)
を利用するパネルテストにより評価される。
【0045】 外観の一の観点は白色度であり、それはウールの色彩の程度を反映する。白色
度は任意の慣用の方法、例えばMacbeth Color−Eye(登録商標
)7000の如き適当な光度計でのCIE Ganz 82法を利用して測定で
きうる。
【0046】 耐毛玉性は、影を落とし、それ故布帛の表面上で見きわめることのできるほど
に十分な密度を有する玉(毛玉)に至る繊維のからみである毛玉を測定すること
により決定する。毛玉は任意の慣用の方法、例えばIWS Test Method 196 又はAm
erican Society for Testing and Materials protocal ASTM D 4970-89に従いMa
rtindale Abrasion and Pilling Tester (James H. Heal & Co, UK)を利用して
測定できる。後者の方法では、毛玉形成は1から5のスケールで目視評価され、
ここで1はひどい毛玉形成を意味し、5は毛玉なしを意味する。毛玉は布帛の外
観の重要な要素である(白色度の如きその他の特性と共に)。
【0047】 布帛強さは任意の慣用の方法、例えばIWS TM29又はASTMプロトコ
ールD 3786−87に従い、Mullen Burstテスター(Model C,
B.F. Perkins, Chicopee MA)を利用して測定される。破裂強さは環状の検体が
膨張して破裂するまでにかけられる圧力を意味する。破裂強さはウェット又はド
ライ布帛のいずれでも測定できる。
【0048】 染色特性には、染料の取込み及びウェットアルカリ試薬との接触に対する染色
堅牢度(IWS TM174に定義)が含まれる。染料取込みはウール又は獣毛
材料が染料溶液の中に浸されたときに有用な染料を吸収できる能力の尺度である
。この特性は以下の試験により測定できる。適当な反応槽の中で、ウール又は獣
毛材料をアシッドブラック172の緩衝溶液に入れる(300mlの0.05Mの
NaOAcバッファー、pH4.5、7.5mlの1.0%w/wのアシッドブラッ
ク172水溶液)。この槽を振盪湯浴の中で50℃で15分、軽く撹拌しながら
インキュベーションする。この材料を溶液から取り出し、風乾させ、次いで適当
な光度計で測定してCIELAB値を決定する。染料取込みをL* 測定により決
定し、そして染料取込みは未処理材料に対するdL* を決定することによりもと
められる。
【0049】 以下の実施例は本発明の非限定的例示を目的とする。方法: 以下の実施例はジャージーニットウール(TestFabrics、スタイル
TF532由来)の見本(24cm×24cm、各々18×18cm2 の長方形が刻み
込まれている。各々約9g)で行った。サンプルを物理特性の試験の前に5回の
洗濯/乾燥サイクルにルーチン的にかけた。サンプルは下記の条件に従って洗濯
機で洗った。
【0050】水レベル負荷重量 約1.4kg洗剤 0.5%のAATCC標準洗剤温度 高/低洗濯速度 レギュラー(速/遅)洗濯時間 6minすすぎ 第二すすぎ総合時間 45min乾燥サイクル 中(ニット)
【0051】 サンプルを中(ニット)サイクルを利用し、下記の条件に従って洗濯機タンブ
ルー乾燥した。温度 60℃未満時間 60分冷却時間 10分総合時間 70分
【0052】 以下の実施例に示すデーターの表で、以下の略式行見出しを使用し、そして全
ては5回の洗濯機洗濯/乾燥サイクルにかけてから試験した特性を意味する:「
Area 5W/D」(面積5W/D)は5回の洗濯機洗濯/乾燥サイクルにかけた
後のウール上に刻印された四角形の面積である。「Shrinkage」(収縮
)は予め決定された264cm2 の「ゼロフェルト化収縮」面積に対する四角形の
面積である。「Weight Loss」(重量損失)は布帛のもとの重量に対
する、処理及び5回の洗濯/乾燥サイクルにかけた後の平衡布帛の重量の変化で
ある。重量損失の正の値は重量の損失を意味し、負の値は重量の見かけ上の増大
を意味する(一般にはより多くの水分の取り込みに原因する)。「Yellow
ness」(黄ばみ)は、ASTM標準方法E313に従って測定した、布帛の
黄色の程度である。「Whiteness」(白色度)はCIE Ganz 8
2法に従って測定される。「Dye uptake」は詳細な説明の章で説明し
た染料取込みの試験の後の布帛の色調である。dL* 値が高いと染料取込みは少
ない。「Burst Strength」(破裂強さ)は布帛のウェット破裂強
さであり、そして少なくとも5回の測定の平均値である。n/aのデーター入力
は測定値が得られなかったことを意味する。
【0053】実施例1 方法:5枚のウール見本のグループを有機溶媒(180mlの1−ブタノール、
320mlの1−プロパノール)又は水ブランク(500mlの水)と0.5gのN
aOH(予め溶解)のいずれかを含むLaunder−O−meterビーカー
に入れ、そしてLaunder−O−meterの中で軽く撹拌しながら29℃
で30分処理した。見本をその容器から取り出し、そしてすすぎ、次いでタンパ
ク質分解処理にかけた。
【0054】 2枚の見本のグループを500mlのバッファー(硼酸ナトリウムH2 SO4
ッファー、0.01M、pH8.2)を含むLaunder−O−Meter容器
に入れた。0.2mlのESPERASE(登録商標)8.0L(Kilo Novo Prot
ease Unit で8.0KNPU(E)/gの活性を有する市販の調製品;タンパク
質分解活性はNovo Nordisk公開物AF−220に記載の自動動的ア
ッセイを利用し、酵素標準品に対して決定)又は0.2mlのSAVINASE(
登録商標)16.0L(16.0KNPU(S)/g)のいずれかのプロテアー
ゼ溶液をこの容器に加えた(コントロールサンプルは500mlの水に入れ、プロ
テアーゼ溶液は加えていない)。サンプルをLaunder−O−Meterの
中で44℃で40分撹拌し、次いで温度を80℃に10分かけて上げ、80℃に
10分保って酵素を不活化した。サンプルを溶液から取り出し、すすぎ、一定の
温度及び湿度の雰囲気下で乾かし、秤量し、そして測定し、しかる後に5回の洗
濯機洗濯及び乾燥のサイクルにかけた。
【0055】 結果:見本を秤量し、重量、収縮、黄ばみ及び白色度を評価した。その結果を
以下の表1に示す:
【表1】
【0056】 これらの結果は、アルカリ含有アルコール溶液処理単独がコントロールサンプ
ルと比べて防縮性の有意な向上を供し、そしてプロテアーゼ処理(一次アルカリ
水性洗浄の後)もコントロールサンプルと比べて有意な防縮性及び白色度を供す
るが(重量損失、そしておそらくは同様に強さ損失の犠牲はあるが)、本発明の
方法、即ち、アルカリ含有アルコール処理、それに続くタンパク質分解処理は、
未処理のウール又は一次アルカリ含有アルコール処理だけで処理したウールと比
べ、白色度及び防縮性における追加の利点を供し、且つ水性ベース、次いでタン
パク質分解酵素で連続的に処理したウールと比べて防縮性及び/又は強さ/重量
損失の向上を供することを証明する。最も重要なことには、このアルカリ含有ア
ルコール溶液処理は、ウールを後続のタンパク質分解処理により引き起こされる
の過剰の有害な重量損失から守るが(サンプル9〜12の重量損失をサンプル3
〜6のそれと比較されたい)、タンパク質分解処理の所望の点、例えばウールの
ちくちくさの抑制、黄ばみの抑制及び収縮の抑制、は可能にする。
【0057】実施例2: 方法:4枚のウール見本のグループを500mlのアルコール(メタノール、エ
タノール、1−プロパノール、1−ブタノール又はtert−ブタノール)又は
水と1.0gのNaOH(予め溶解)を含むLaunder−O−meterビ
ーカーに入れ、そしてLaunder−O−meterの中で軽く撹拌しながら
32℃で20分処理した。見本を容器から取り出し、そしてすすぎ、次いでタン
パク質分解処理にかけた。
【0058】 2枚の見本のグループを500mlのバッファー(硼酸ナトリウム/H2 SO4
バッファー、0.01M、pH8.2;又はジエタノールアミン/H2 SO4 バッ
ファー、0.01M、pH8.6のいずれか)を含むLaunder−O−met
er容器に入れた。次にプロテアーゼ溶液(0.2mlのESPERASE(登録
商標)8.0)をこの容器に加えた。サンプルをLaunder−O−mete
rの中で44℃で40分撹拌し、しかる後に温度を10分かけて80℃に上げ、
次いで80℃に10分保持して酵素を不活化した。そのサンプルを溶液から取り
出し、すすぎ、一定の温度及び湿度の雰囲気下で乾かし、秤量し、そして測定し
、次いで5回の洗濯機洗濯及び乾燥サイクルにかけた。
【0059】 結果:見本を重量、収縮、黄ばみ、白色度及び染料取込みについて評価した。
その結果を以下の表2に示す。
【表2】
【0060】 これらの結果は、水性水酸化ナトリウム処理後のタンパク質分解処理(サンプ
ル1〜4)が、アルコール溶液中の水酸化ナトリウムによる一次処理後の同等の
プロテアーゼ処理よりもはるかに強い損傷をウール布帛に与えることを示した。
この損傷は高い重量損失で明白である。サンプル1〜4はより強い損傷を負った
が、サンプル5〜24と比べ防縮性の対応の向上は示していない(但し、白色度
は有意に上昇していた)。
【0061】 これらのデーターは、重量損失と防縮性との連鎖がプロテアーゼ処理の際のバ
ッファーの賢明な選択により回避されうることも示す。ジエタノールアミンバッ
ファー中で処理したサンプルは、硼酸バッファーで処理したサンプルと比べ、実
質的に少ない重量損失及び同等の防縮レベルを示した。エタノールアミン官能基
を含むその他のバッファー、例えば生物学的バッファー、例えばTrisもこの
保護能力を有する。しかしながら、往々にして、その他の非エタノールアミン型
バッファー、例えば硼酸系バッファーはタンパク質分解酵素のより効率的な用途
を供する。
【0062】 最後に、これらのデーターは溶媒の選択も重要であることを示唆する。アルカ
リ含有メタノール処理は高級アルコールほどにウールをその後のタンパク質分解
損傷から守るのに効果的でない(サンプル5〜8をサンプル9〜24と対比)。
【0063】実施例3: 方法:4枚のウール見本のグループを500mlの1−ブタノール又は1−ブタ
ノールに溶解した1.0gの水酸化ナトリウムを含む溶液を含むLaunder
−O−meterビーカーに入れた。サンプルをLaunder−O−mete
rで軽く撹拌しながら25℃で30分処理した。見本を容器から取り出し、そし
てすすぎ、次いでタンパク質分解処理にかけた。
【0064】 2枚の見本のグループを500mlの水性溶液(硼酸ナトリウム/H2 SO4
ッファー、0.01M、pH8.2;ジエタノールアミン/H2 SO4 バッファー
、0.01M、pH8.6;又は2Mの水酸化ナトリウムのいずれか)を含むLa
under−O−Meter容器に入れた。容器当り0.2ml、0.1ml、0.
02ml又は0mlといった様々な量のESPERASE(登録商標)8.0L溶液
をこの容器に加えた。サンプルをLaunder−O−meterの中で44℃
で40分撹拌し、しかる後温度を10分かけて80℃にまで上げ、そして80℃
に10分保持し、酵素を不活化させた。サンプルを溶液から取り出し、すすぎ、
一定の温度及び湿度の雰囲気下で乾かし、秤量し、測定し、次いで5回の洗濯機
洗濯及び乾燥サイクルにかけた。
【0065】 結果:見本を重量、収縮、黄ばみ及び白色度について評価した。その結果を以
下の表3に示す。
【表3】
【0066】 これらのデーターは、添加アルカリの不在下で、ブタノール処理がアルカリ含
有ブタノール処理ほどにウールに防縮性を授けるのに有効でないことを示す。
【0067】実施例4: 方法:4枚のウール見本のグループを500mlの1,2−プロパンジオール(
プロピレングリコール)及び1.0gの水酸化ナトリウムを含むLaunder
−O−meterビーカーに入れた。2枚の見本の単独のグループを250mlの
1,2−プロパンジオール(水酸化物の添加なし)を含むLaunder−O−
meterビーカーに入れた。サンプルをLaunder−O−meterの中
で軽く撹拌しながら25℃で30分処理した。見本を容器から取り出し、そして
すすぎ、次いでタンパク質分解処理にかけた。
【0068】 2枚の見本のグループを500mlの水性溶液(硼酸ナトリウム/H2 SO4
ッファー、0.01M、pH8.2;ジエタノールアミン/H2 SO4 バッファー
、0.01M、pH8.6;又は水ブランクのいずれか)を含むLaunder−
O−Meter容器に入れた。容器当り0.2ml、0.1ml、0.04ml又は0
mlといった様々な量のESPERASE(登録商標)8.0L溶液をこの容器に
加えた。サンプルをLaunder−O−meterの中で44℃で40分撹拌
し、しかる後温度を10分かけて80℃にまで上げ、そして80℃に10分保持
し、酵素を不活化させた。サンプルを溶液から取り出し、すすぎ、一定の温度及
び湿度の雰囲気下で乾かし、秤量し、測定し、次いで5回の洗濯機洗濯及び乾燥
サイクルにかけた。
【0069】 結果:見本を重量、収縮、黄ばみ及び白色度について評価した。その結果を以
下の表4に示す。
【表4】
【0070】 これらのデーターは、プロピレングリコール/NaOH前処理とその後のプロ
テアーゼ処理との組合せが、低い重量損失をもって良好な防縮性を供することを
示す。
【0071】実施例5: 方法:2枚のウールの見本のグループを500mlの1−ブタノール及び0.5
gの水酸化ナトリウム、又は400mlの1−ブタノール、100mlの水及び0.
5gの水酸化ナトリウム、又は水酸化ナトリウムを含まないバッファーブランク
(硼酸ナトリウム/H2 SO4 バッファー、0.01M、pH8.2)を含むLa
under−O−meterビーカーに入れた。サンプルをLaunder−O
−meterビーカーの中で軽く撹拌しながら25℃で30分処理した。見本を
容器から取り出し、すすぎ、そして一定の温度及び湿度の雰囲気下で乾かし、秤
量し、測定し、次いで5回の洗濯機洗濯及び乾燥サイクルにかけた。
【0072】 結果:見本を重量、収縮及び引張強さについて評価した。その結果を以下の表
5に示す。
【表5】
【0073】 これらの結果は、溶媒処理工程においてあまり多い量の水は回避するのが所望
されることを示す。
【0074】実施例6: 方法:4枚のウール見本のグループを300mlのグリコール溶液(120mlの
1,4−ブタンジオール、190mlのエチレングリコール)及び1.0gの水酸
化カリウムを含むLaunder−O−meterビーカーに入れた。4枚のウ
ール見本の第二のグループを400mlの水及び1.0gの水酸化カリウムを含む
Launder−O−meterビーカーに入れた。サンプルをLaunder
−O−meterの中で軽く撹拌しながら49℃で30分処理した。見本を容器
から取り出し、そしてすすぎ、次いでタンパク質分解処理にかけた。
【0075】 2枚の見本のグループを500mlの水性溶液(硼酸ナトリウム/H2 SO4
ッファー、0.01M、pH8.2)を含むLaunder−O−Meter容器
に入れた。サンプルの半分はESPERASE(登録商標)8.0L溶液で処理
し、残り半分はタンパク質分解処理にかけなかった。サンプルをLaunder
−O−meterの中で44℃で40分撹拌し、しかる後温度を10分かけて8
0℃にまで上げ、そして80℃に10分保持し、酵素を不活化させた。サンプル
を溶液から取り出し、すすぎ、一定の温度及び湿度の雰囲気下で乾かし、秤量し
、測定し、次いで5回の洗濯機洗濯及び乾燥サイクルにかけた。
【0076】 結果:見本を重量、収縮及び引張強さについて評価した。その結果を以下の表
6に示す。
【表6】
【0077】 これらの結果は、アルカリ含有ポリオール溶液によるウールの処理により供さ
れる利益を示唆する。未処理ウールはこの実験条件に委ねると25%縮んだ(多
くの実験を通しての複合平均により決定)のに対し、グリコール溶液中の水酸化
カリウムで処理したウールは5回の洗濯機洗濯/乾燥サイクルを経て10%未満
収縮した。アルカリ含有ポリオール溶液によるウールの一次処理後、タンパク質
分解酵素による更なる処理(サンプル1及び2参照)は防縮性並びにその他の特
性、例えば白色度、柔軟性及び染色性において更なる向上を供した。
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月3日(2001.9.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 シャンホン,キャロライン シー アメリカ合衆国,ノース カロライナ 27587,ウェイク フォレスト,スタジア ム ドライブ 817,アパートメント エ フ Fターム(参考) 4L031 AA05 AB01 AB32 AB33 BA11 BA39 CA01 DA20 4L033 AA03 AB01 AB05 AB06 AC01 BA12 DA07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケラチン質材料の処理のための方法であって、ケラチン質材
    料を順に(a)アルカリ含有アルコール溶液、次いで(b)プロテアーゼ含有水
    性溶液で処理することを含んで成り、ここで当該処理された材料は未処理材料又
    は(a)もしくは(b)のいずれか一方に委ねた材料に比べ、向上した防縮性を
    示す、方法。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ含有アルコール溶液がエタノール、シクロヘキ
    サノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノ
    ール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノール、ジ(エチレングリコ
    ール)エチルエーテル、2−エトキシエタノール、2−プロポキシエタノール、
    2−ブトキシエタノール、3−エトキシ−1−プロパノール、プロピレングリコ
    ールプロピルエーテル及び任意のこれらの組合せから成る群から選ばれるアルコ
    ールを含んで成る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ含有アルコール溶液がポリオール溶液である、
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ケラチン質材料がウール、ウール繊維及び獣毛から成る
    群から選ばれる、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ含有アルコール溶液が、アルコール溶液に水酸
    化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム及び水酸化アンモニウムから
    成る群から選ばれるアルカリを添加することにより生成される、請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 前記アルカリ含有アルコール溶液が約10%未満の水を含ん
    で成る、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記アルカリ含有アルコール溶液が約2%未満の水を含んで
    成る、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 更に、工程(a)の後、且つ工程(b)の前に、前記材料を
    水性溶液ですすぐことを含んで成る、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記プロテアーゼが細菌、真菌、植物又は動物を起源とする
    、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記プロテアーゼがパパイン、ブロメライン、フィシン及
    びトリプシンから成る群から選ばれる、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記プロテアーゼがセリンプロテアーゼである、請求項9
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記セリンプロテアーゼバチルス(Bacillus)又
    はトリチラチウム(Tritirachium)に由来するズブチリシンである
    、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記材料を材料1kg当り約0.001g〜約10gのプロ
    テアーゼと接触させる、請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 更に、工程(a)の後、且つ工程(b)と同時に又はその
    後に、前記材料を柔軟剤と接触させることを含んで成る、請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の方法により処理されたケラチン質材料。
  16. 【請求項16】 ケラチン質材料を処理するための方法であって、ケラチン
    質材料をアルカリ含有ポリオール溶液と接触させることを含んで成り、ここで当
    該処理された材料は未処理材料と比べて向上した防縮性を示す、方法。
  17. 【請求項17】 前記接触を40℃超、100℃未満の温度で行う、請求項
    16記載の方法。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の方法により処理されたケラチン質材料。
JP2000601242A 1999-02-23 2000-02-23 ウールの処理方法 Pending JP2003524707A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/256,609 US6099588A (en) 1999-02-23 1999-02-23 Method for treatment of wool
US09/256,609 1999-02-23
PCT/US2000/004535 WO2000050686A1 (en) 1999-02-23 2000-02-23 A method for treatment of wool

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003524707A true JP2003524707A (ja) 2003-08-19

Family

ID=22972889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000601242A Pending JP2003524707A (ja) 1999-02-23 2000-02-23 ウールの処理方法

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6099588A (ja)
EP (1) EP1157155A1 (ja)
JP (1) JP2003524707A (ja)
KR (1) KR20020059571A (ja)
CN (1) CN1348519A (ja)
AU (1) AU767642B2 (ja)
BR (1) BR0008434A (ja)
CA (1) CA2362068A1 (ja)
MX (1) MXPA01008512A (ja)
NZ (1) NZ513647A (ja)
PL (1) PL366288A1 (ja)
TR (1) TR200102477T2 (ja)
WO (1) WO2000050686A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010168719A (ja) * 2008-12-24 2010-08-05 Ist Corp 漆黒色獣毛繊維、漆黒色羊毛繊維および布帛
CN104213415A (zh) * 2014-08-22 2014-12-17 浙江全美实业有限公司 一种抗起球羊绒衫的生产方法
JP2018510979A (ja) * 2015-04-01 2018-04-19 ウールケミー エヌゼット リミテッドWoolchemy Nz Limited ウール処理方法および製品

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2002309359B2 (en) * 2002-05-21 2009-01-08 Universidade Do Minho Treatment of animal hair fibers with modified proteases
FI119700B (fi) * 2002-12-16 2009-02-13 Suedwolle Gmbh & Co Kg Villan teollinen biotekninen viimeistysmenetelmä ja menetelmällä valmistettu villatekstiili
US7090701B2 (en) * 2003-06-30 2006-08-15 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Methods of improving shrink-resistance of natural fibers, synthetic fibers, or mixtures thereof, or fabric or yarn composed of natural fibers, synthetic fibers, or mixtures thereof
ATE474956T1 (de) * 2004-06-10 2010-08-15 Keraplast Tech Ltd Neues und schonendes verfahren zur umwandlung des cystins von keratinhaltigen stoffen in lanthionin
US20070032848A1 (en) * 2005-08-04 2007-02-08 Cliff Bridges Elastic therapeutic wrap
US8098770B2 (en) * 2008-05-06 2012-01-17 Broadcom Corporation Unbiased signal-to-noise ratio estimation for receiver having channel estimation error
PT2488690E (pt) 2009-10-16 2014-09-03 Univ Masarykova Método para melhorar as propriedades de feltragem de fibras de origem animal por tratamento de plasma
CN102080330B (zh) * 2010-12-20 2012-02-15 广东柏堡龙股份有限公司 一种对纺织品织物及成衣进行超爽整理的方法
CN102243169B (zh) * 2011-04-25 2012-11-14 上海嘉麟杰纺织品股份有限公司 一种检测羊毛损伤程度的方法
CN102936833B (zh) * 2012-11-15 2015-05-20 浙江中新毛纺织有限公司 一种全面易护理羊毛条的制备方法及其产品
CN103255613B (zh) * 2013-06-08 2015-04-15 武汉纺织大学 一种棉型织物丝光的方法
CN104357604B (zh) * 2014-11-14 2016-08-24 际华三五一二皮革服装有限公司 绵羊毛皮毛被制作成均匀珍珠颗粒卷毛的方法
CN106811980A (zh) * 2017-01-17 2017-06-09 常熟市新光毛条处理有限公司 一种丝光超柔防缩澳毛条
CN108049214B (zh) * 2018-01-05 2020-05-08 常州纺织服装职业技术学院 一种改善羊毛天然染料和活性染料染色深度的制备方法
CN113152106A (zh) * 2021-02-18 2021-07-23 桐乡市云霆生物科技有限公司 一种通过微生物菌群处理羊毛细化的方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2367273A (en) * 1939-10-30 1945-01-16 Tootal Broadhurst Lee Co Ltd Treatment of wool
GB538711A (en) * 1939-10-30 1941-08-13 Tootal Broadhurst Lee Co Ltd Improvements in treating materials with alkaline reagents and reagents therefor
JPS5848669B2 (ja) * 1975-02-24 1983-10-29 東洋紡績株式会社 ジユウモウセンイセイヒンノ シヨリホウホウ
JPS58144105A (ja) * 1982-02-12 1983-08-27 Kurabo Ind Ltd スケ−ル除去獣毛繊維の製法
JPS61259781A (ja) * 1985-05-13 1986-11-18 Toa Nenryo Kogyo Kk 曲面多段エツジ部を有する超音波霧化用振動子
US5529928A (en) * 1987-10-28 1996-06-25 Schoeller Hardtrum Ag Enzymatic treatment of wool
GB8820561D0 (en) * 1988-08-31 1988-09-28 Precision Proc Textiles Ltd Method for treatment of wool
US5525509A (en) * 1991-03-26 1996-06-11 Rohm Gmbh Method for the enzymatic liming of skins and hides
JPH06256793A (ja) * 1993-03-03 1994-09-13 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
TR199501643A2 (tr) * 1994-12-21 1996-07-21 Nova Nordisk As Yünün enzimlerle tedavisi icin yöntem.
US5980579A (en) * 1996-12-17 1999-11-09 Genencor International, Inc. Process for improved shrink resistance in wool
EP0983397A1 (en) * 1997-05-23 2000-03-08 The Procter & Gamble Company Wet cleaning of delicate, non-structured garments with minimized wrinkling, shrinkage and color damage

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010168719A (ja) * 2008-12-24 2010-08-05 Ist Corp 漆黒色獣毛繊維、漆黒色羊毛繊維および布帛
CN104213415A (zh) * 2014-08-22 2014-12-17 浙江全美实业有限公司 一种抗起球羊绒衫的生产方法
JP2018510979A (ja) * 2015-04-01 2018-04-19 ウールケミー エヌゼット リミテッドWoolchemy Nz Limited ウール処理方法および製品

Also Published As

Publication number Publication date
CA2362068A1 (en) 2000-08-31
TR200102477T2 (tr) 2004-11-22
EP1157155A1 (en) 2001-11-28
KR20020059571A (ko) 2002-07-13
AU3004900A (en) 2000-09-14
BR0008434A (pt) 2003-03-05
AU767642B2 (en) 2003-11-20
US6099588A (en) 2000-08-08
CN1348519A (zh) 2002-05-08
PL366288A1 (en) 2005-01-24
MXPA01008512A (es) 2003-08-19
WO2000050686A1 (en) 2000-08-31
NZ513647A (en) 2001-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003524707A (ja) ウールの処理方法
US6258129B1 (en) Method for enzymatic treatment of wool
EP0885311B1 (en) Enzyme treatment to enhance wettability and absorbency of textiles
WO1999060199A1 (en) A method for enzymatic treatment of wool
ES2216072T3 (es) Proceso combinado de desencolado y "lavado a la piedra" de tejidos denim teñidos.
CN102965959B (zh) 一种羊毛细化处理液及处理方法
CN109972390B (zh) 一种利用蛋白酶k对羊毛织物进行防毡缩整理的方法
WO2004059075A1 (en) A method of treating polyester fabrics
JPH08503752A (ja) セルラーゼを用いたセルロース布帛の処理方法
AU757109B2 (en) A method for enzymatic treatment of wool
US6140109A (en) Method for enzymatic treatment of wool
US20030154555A1 (en) Method for enzymatic treatment of textiles such as wool
AU2002309359A1 (en) Treatment of animal hair fibers with modified proteases
WO2002004739A1 (en) A method for enzymatic treatment of textiles such as wool
JP2724018B2 (ja) ジーンズ製品の製造方法
MXPA97004549A (en) Method for the enzymatic treatment of the l
JPH05272057A (ja) 獣毛繊維処理剤および処理方法
JPH1193066A (ja) 植物繊維の着色成分除去方法