JP2003523186A - 精子特異的リゾチーム−様タンパク質 - Google Patents

精子特異的リゾチーム−様タンパク質

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、リゾチームパラ体である、2種の新規の精巣−特異的タンパク質(C19及びC23)に関する。前記タンパク質は、精子の受精能獲得及び卵の受精において役割を演じると思われる。従って、それらの化合物は、避妊薬の企画のための理想的な標的物を製造する。C19及びC23はまた、リゾチーム活性を確立するために修飾され、そして次に、その修飾されたタンパク質は、リゾチームのために現在、存在するすべての用途において使用され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 : 本発明は、C19及びC23と称する、2種の新規の精巣−特異的タンパク質に向け
られる。それらのタンパク質は、他のリゾチーム−Cに見出される決定的アミノ
酸のそれらの高い程度の保存性のために、リゾチームパラ体(paralogue)と呼
ばれて来た。
【0002】発明の背景 : リゾチームは、多くの細胞を溶菌できるヒドロラーゼである。それらは、細菌
細胞壁ペプチドグリカン(ムレイン)のN−アセチルムラミン酸のC−1とN−ア
セチルグルコサミンのC−4との間のβ−グリコシド結合を切断する。このムラ
ミダーゼ活性の他に、それらはまた、いくらかのキチナーゼ(菌類細胞壁成分)
活性を示す。リゾチームはまた、溶菌活性とは異なる抗菌及び抗ウィルス能力を
有すると信じられている。例えば、リゾチームは、HIV 1抗ウィルス活性を有す
ることが示されている。
【0003】 リゾチームは、多くの生物学的組織及び切片に見出されている。胃リゾチーム
(牛、木の葉を食用とするサル)は、低いpHで機能することが言及されている。
動物界において見出される次の2種のタイプのリゾチームが存在する:鶏卵白リ
ゾチームにより表されるC−タイプ又は鶏タイプのリゾチーム;及びガチョウ卵
白リゾチームにより表されるG−タイプ又はガチョウタイプリゾチーム。C−タイ
プリゾチームは、従来のリゾチーム、カルシウム−結合リゾチーム及びα−ラク
トアルブミンを包含するスーパーファミリーであると実際、思われる。すべての
リゾチームは、非常に類似する三次構造を有するが、しかしアミノ酸組織におい
て異なる。
【0004】 わずか1つのリゾチームが、ヒト組織及び体液から同定され、そしてクローン
化されている。ヒトリゾチームをコードする遺伝子は、染色体12上に位置する。
第2のリゾチームC遺伝子は染色体17上に見出されているが、しかしその対応す
るタンパク質は記載されていない(H. Nomiyama, J of Interferon and (ytokin
e Research 19: 227, 1999)。リゾチームCは、5856bpの遺伝子であり、そして4
個のエキソンを含んで成る。そのコードされるアミノ酸は、分泌タンパク質であ
り、そして18個のアミノ酸のシグナル配列及び130個の残基の成熟タンパク質を
含んで成る。成熟タンパク質は、Cys6−Cys128, Cys30−Cys116, Cys65−Cys81
及びCys77−Cys77−Cys95の間に4個のジスルフィド結合を含む。このタンパク
質は、胎盤、羊水、乳汁、涙、腸細胞及び白血球から単離された。
【0005】 本発明は、最近単離された2種のヒト精子タンパク質(C19及びC23)に向けら
れ、そしてリゾチーム−Cパラ体であると思われる。それらのタンパク質は、精
子細胞において特異的に発現され、そして精子/卵融合及び受精に関する現象に
おいて機能すると思われる。
【0006】定義 : 本発明の記載及び請求においては、次の用語法が下記に示される定義に従って
使用されるであろう。 本明細書において使用される場合、“核酸”、“DNA”及び類似する用語はま
た、核酸類似体、すなわちホスホジエステル主鎖以外を有する類似体を包含する
。例えば、当業界において知られており、そして主鎖にホスホジエステル結合の
代わりにペプチド結合を有する、いわゆる“ペプチド核酸”は、本発明の範囲内
であると思われる。
【0007】 用語“ペプチド”とは、3個又はそれ以上のアミノ酸の配列を包含し、ここで
アミノ酸は天然に存在するか又は合成(天然に存在しない)のアミノ酸である。
ペプチド擬似体は、1又は複数の次の修飾を有するペプチドを包含する: 1.1又は複数のペプチジル−C(O)NR−連鎖(結合)が、非ペプチジル連鎖、
例えば−CH2−カルドメート連鎖(−CH2OC(O)NR−)、ホスホネート連鎖、−CH2 −スルホンアミド(−CH2−S(O)2NR−)連鎖、尿素(−NHC(O)NH−)連鎖、−CH 2 −第2アミン連鎖、又はアルキル化されたペプチジル連鎖(−C(O)NR−)(こ
こで、RはC1−C4アルキルである)により置換されているペプチド; 2.N−末端が−NRR1基、−NRC(O)R基、−NRC(O)OR基、−NRS(O)2R基、−NHC(
O)NHR基(ここでR及びR1は水素又はC1−C4アルキルであるが、但しR及びR1は両
者とも水素ではない)に誘導されるペプチド; 3.C末端が−C(O)R2(ここでR2はC1−C4アルコキシから成る群から選択され
る)、及び−NR3R4(ここでR3及びR4は、水素及びC1−C4アルキルから成る群か
ら独立して選択される)に誘導されるペプチド。
【0008】 ペプチドにおける天然に存在するアミノ酸残基は、IUPAC−IUB Biochemical N
omenclature Commissionにより推薦されるように次の通りに短縮される:フェニ
ルアラニンはPhe又はFであり;ロイシンはLeu又はLであり;イソロイシンはIle
又はIであり;メチオニンはMet又はMであり;ノルロイシンはNIeであり;バリン
はVat又はVであり;セリンはSer又はSであり;プロリンはPro又はPであり;トレ
オニンはThr又はTであり;アラニンはAla又はAであり;チロシンはTyr又はYであ
り;ヒスチジンはHis又はHであり;グルタミンはGln又はQであり;アスパラギン
はAsn又はNであり;リシンはLys又はKであり;アスパラギン酸はAsp又はDであり
;グルタミン酸はGlu又はEであり;システインはCys又はCであり;トリプトファ
ンはTrp又はWであり;アルギニンはArg又はRであり;グリシンはGly又はGであり
;そしてXはいずれかのアミノ酸である。他の天然に存在するアミノ酸は、例え
ば4−ヒドロキシプリン、5−ヒドロキシリシン及び同様のものを包含する。
【0009】 合成又は天然に存在しないアミノ酸とは、インビボで天然において存在しない
が、しかし本明細書に記載されるペプチド構造体中に組み込まれ得るアミノ酸を
言及する。得られる“合成ペプチド”は、ペプチドの1,2又は複数の位置で20
個の天然に存在する遺伝子的にコードされるアミノ酸以外のアミノ酸を含む。例
えば、ナフチルアラニンは、合成を促進するためにトリプトファンに置換され得
る。
【0010】 ペプチド中に置換され得る他の合成アミノ酸は、L−ヒドロキシプロピル、L−
3,4−ジヒドロキシフェニルアラニル、α−アミノ酸、例えばL−α−ヒドロ
キシリシル及びD−α−メチルアラニル、L−α−メチルアラニル、β−アミノ酸
、及びイソキノリルを包含する。Dアミノ酸及び天然に存在しない合成アミノ酸
もまた、ペプチド中に組み込まれ得る。他の誘導体は、他の側鎖による、20個の
遺伝子的にコードされるアミノ酸(又はいずれかのL又はDアミノ酸)の天然に存
在する側鎖の置換を包含する。
【0011】 本明細書において使用される場合、用語“保存性アミノ酸置換”とは、次の5
種のグループの1つのグループ内の交換として本明細書において定義される: I.小さな脂肪族、非極性又はわずかに極性の残基: Ala, Ser, Thr, Pro, Gly; II.極性の負に荷電された残基及びそれらのアミド; Asp, Asn, Glu, Gln; III.極性の正に荷電された残基: His, Arg, Lys; IV.大きな脂肪族の非極性残基: Met, Leu, Ile, Val, Cys; V.大きな芳香族残基: Phe, Tyr, Trp。
【0012】 本明細書において使用される場合、用語“精製された”及び同様の用語は、生
来の又は天然の環境下で分子又は化合物に通常関連する汚染物を実質的に有さな
い形での分子又は化合物の単離に関する。 本明細書において使用される場合、用語“C19ポリペプチド”及び同様の用語
は、配列番号2を含んで成るポリペプチド及びその生物学的フラグメント(例え
ば、配列番号8により表される成熟形)を言及し、そして用語“C23ポリペプチ
ド”及び同様の用語は、配列番号4を含んで成るポリペプチド及びその生物学的
活性フラグメント(例えば、配列番号9により表される成熟形)を言及する。
【0013】 本明細書において使用される場合、C19又はC23ポリペプチドの“生物学的活性
フラグメント”又は“生活性フラグメント”とは、それぞれの天然のポリペプチ
ドの天然のリガンドの少なくとも1つに特異的に結合することができる、それぞ
れ配列番号2又は4の天然又は合成部分を包含する。 “作用可能に連結される”とは、成分が、それらの有用な機能を行うために形
成される並列を言及する。従って、コード配列に作用可能に連結される対照配列
又はプロモーターは、コード配列の発現をもたらすことができる。 本明細書において使用される場合、用語“医薬的に許容できるキャリヤー”と
は、標準の医薬キャリヤーのいずれか、例えばリン酸緩衝溶液、水及びエマルジ
ョン、例えば油/水又は水/油エマルジョン、及び種々のタイプの湿潤剤を包含す
る。
【0014】発明の要約 : 本発明は、2種のリゾチーム−様タンパク質(C19及びC23)、それらのタンパ
ク質をコードする核酸配列、及び前記タンパク質に対して生成される抗体に向け
られる。生来のC19又はC23ペプチドを含んで成る組成物は、避妊用ワクチン製剤
に使用される。さらに、C10及びC23に対して生成される抗体は、診断剤として使
用され得、又は卵母細胞への精子細胞の結合を妨げるために使用される組成物に
配合され得る。1つの態様においては、本発明は、リゾチーム活性を有する修飾
されたC19及びC23タンパク質の誘導体に向けられる。それらの修飾されたタンパ
ク質は、ヒトクゾチームCを現在、使用するいずれかの用途、例えば抗菌及び抗
ウィルス製剤に使用され得る。
【0015】発明の特定の記載 : 2種のヒト精子タンパク質、すなわちリゾチーム−Cパラ体であると思われるC
19及びC23が最近単離されている。それらのタンパク質は、他のリゾチーム−Cに
見出される決定的なアミノ酸のそれらの高い程度の保存性のために、リゾチーム
パラ体として分類される。しかしながら、それらは、核酸及びアミノ酸配列にお
いて既知のヒトリゾチーム−Cとは有意に異なり、そしてそれらの遺伝子は異な
った染色体上に位置する。
【0016】 新規のタンパク質C19及びC23は、それぞれ、5.2及び5.9のpIと共に約15kDaを
有する。それらは、既知のリゾチーム−Cに対する配列相同性を有し;しかしな
がら、C19及びC23はそれぞれ、染色体17及びX−染色体上に位置し、そして従っ
て、それらの2種の遺伝子は新規のヒトリゾチーム−様遺伝子を表す。C19の核
酸配列及び推定されるアミノ酸配列は、それぞれ配列番号1及び3により表され
、そしてC23の核酸配列及び推定されるアミノ酸配列は、それぞれ配列番号2及
び4により表される。
【0017】 C19及びC23はそれぞれシグナルペプチドを含む。初期C19ポリペプチドは、23.
4kDaのMW及び8.0のpIを有する、215個のアミノ酸のポリペプチド(配列番号2)
として合成される。成熟C19ペプチドは、約14.5kDaのMW及び5.0のpIを有する、1
28個のアミノ酸(配列番号8)である。初期C28ポリペプチドは、17.9kDaのMW及
び5.9のpIを有する、159個のアミノ酸のポリペプチド(配列番号4)として合成
される。成熟C23ペプチドは、138個のアミノ酸(配列番号9)であり、そして約
15.7kDaのMW及5.9のpIを有する。
【0018】 C19及びC23は、お互い間で48.8%の配列同一性を有し、そしてそれぞれ1つの
既知の成熟ヒトリゾチームCと52%及び44%のアミノ酸配列同一性を有し、そし
て染色体17q11.2上の予測されるリゾチーム相同体と44%及び43%のアミノ酸配
列同一性を有する。C19はヒトリゾチームに最も接近して関連し(52%の配列同
一性)、そしてC23は鶏リゾチームに最も接近して関連する(51%の配列同一性
)。
【0019】 C19をコードする遺伝子は、染色体17上に位置し、そして6012bpの長さである
。C19遺伝子は、5個のエキソン(それぞれ、109, 309, 159, 79及び164bp)、
及び4個のイントロン(それぞれ、3436, 1125, 443及び188bp)を含む。C23を
コードする遺伝子は染色体Xp11.1上に位置し、そして1950bpの長さである。C23
遺伝子は、4個のエキソン(それぞれ、169, 159, 79及び181bp)及び3個のイ
ントロン(それぞれ、428, 830,及び104bp)を含む。興味あることには、C19の
エキソン3及び4は、2種の完全なタンパク質間の全体的な配列同一性よりも高
い(すなわち、48.8%以上)、C23のエキソン2及び3との配列同一性を有し、
そいてC19のエキソン3及び4は、それぞれC23のエキソン2及び3とサイズ的に
同一である。
【0020】 C19及びC23の発現は、精巣に制限される(図1を参照のこと)。C19及びC23の
発現をさらに特徴づけるために、抗体がC19及びC23に対して生ぜしめられた。そ
れらの抗体は、標的ペプチドに対して特異的であり、そいてお互いのそれぞれの
リゾチーム−様タンパク質と交差反応しない。C19免疫蛍光及びC19及びC23 EM局
在化実験は、C19及びC23タンパク質の発現が精子先体に局在化することを示す。
【0021】 組換えC19及びC23は、E.コリ及び酵母において発現する。酵母において発現
されるタンパク質は、培地中に分泌される形で生成され、そしてC19が培地から
精製され、そしてリゾチーム活性について試験するためにアッセイにおいて使用
された。ピチア・パストリス(Pichia pastoris)から可溶性タンパク質として
のC19及びC23の推定上プロセッシングされた形(C23は、粗形で存在した)の分
泌は、リゾチーム基質としてミクロコーカス・リソデイキチカス(Micrococcus
lysodeikticus)を用いて、C19及びC23についてリゾチーム活性を示さなかった
【0022】 特に、ミクロコーカス・リソデイキチカスは、ペトリ皿上で集密性まで増殖さ
れ、そしてその細胞が330UのヒトリゾチームC(正の対照として)、負の対照(
負の対照として)及び1650Uの精製された可溶性C19タンパク質(yrC19)と接触
せしめられた。リゾチーム活性が、導入サンプルの回りの透明な領域により示さ
れるように、ヒトリゾチームC部分(正の対照)において観察されたが、しかし
活性はyrC19について検出されなかった。それらの化合物は現在のアッセイにお
いてはリゾチーム活性を示さないが、それらの化合物は未知の機構を通して抗菌
/抗ウィルス活性をまだ示すことができる。
【0023】 すべての既知リゾチーム−C配列(75以上)のうち、20個のアミノ酸残基が不
変である(図2及び3を参照のこと)。C19は、それらの不変のアミノ酸の2つ
(E35T, Y54N)を除くすべてを含む。アミノ酸35−Eは、触媒機能のための決定
的なアミノ酸と思われる(すなわち、N−アセチルグルコサミンとN−アセチルム
ラミン酸との間の多糖結合を切断する)。C23は、20個の保存されたアミノ酸の
1つ(D53E)を除くすべてを含む。アミノ酸53−Dは触媒機能のための決定的な
アミノ酸と思われ;しかしながら、g−タイプのリゾチームは、その対応する位
置にDを有さない。C19及びC23の相同遺伝子がまた、それらの遺伝子の触媒性残
基に類似する突然変異を含む他の哺乳類種(例えば、マウス)から、出願人によ
り単離されている。
【0024】 本発明の1つの態様によれば、C19及びC23タンパク質の修飾されたバージョン
が提供され、ここでC19の35−Tが35−E(配列番号5)に転換され、そしてC23の
53−Eが53−D(配列番号6)に転換されている。それらの単一のアミノ酸置換が
個々のリゾチーム−様タンパク質において行われる場合、修飾されたタンパク質
は、リゾチーム活性を示し、そして従って、既知のヒトリゾチーム−Cを現在用
いるすべての用途において、二者択一の化合物として使用され得ることが推定さ
れる。さらに、1つの態様においては、35Tが35−Eに転換され、そして54−Nが5
6−Yに転換されている、C19の修飾されたバージョン(配列番号7)が強調される
。このC19の修飾されたバージョンはまた、リゾチーム活性を有することが予測
される。
【0025】 C19及びC23の生来のポリペプチドは、リゾチーム活性を有するよう修飾される
場合、アメリカ特許第4,945,051号、アメリカ特許第5,585,257号、アメリカ特許
第5,618,712号及びWO9924589号(DE19749973号)(それらは引用により本明細書
に組み込まれる)に記載される用途のいずれかにおいて使用され得る。本発明の
新規リゾチームはまた、抗菌創傷用包帯、菌苔予防製剤、抗炎症咽喉用ロゼイン
、抗−アクネ用組成物、ドライマウス状態を調節するためのスプレー及び損傷を
予防するための食品添加剤において活性剤として使用され得る。リゾチームはHI
Vに対しても効果的であることが報告されている(Lee−Huang,S., PNAS96: 267
8, 1999)。
【0026】 1つの態様においては、配列番号8, 9, 10及び11から成る群から選択されたア
ミノ酸を含んで成るポリペプチドが、抗菌及び抗ウィルス組成物における活性剤
として使用される。1つの好ましい態様においては、配列番号10又は11のアミノ
酸配列を含んで成るポリペプチドが、抗菌及び抗ウィルス剤として使用される。
本発明のリゾチームタンパク質の質はまた、標準の抗菌及び抗ウィルス剤と共に
それらの剤の効能を増強するために組み込まれ得る。1つの態様によれば、配列
番号8, 9, 10及び11から成る群から選択されたアミノ酸配列を含んで成る組成物
は、性的に伝達される疾病の危険性を低めるために膣内ゲル又はフォームに抗菌
/抗ウィルス添加剤として使用される。
【0027】 もう1つの態様においては、生来のC19又はC23ポリペプチド又はそのフラグメ
ントを含んで成る組成物は避妊薬として使用される。特に、修飾されていないC1
9及びC23タンパク質は、受精能獲得/受精を妨げるよう企画された避妊用ワクチ
ンの基礎であり得る精子特異的機能を有することが予測される。例えば、1つの
態様によれば、C19又はC23ポリペプチド又はそのフラグメントは、避妊用ワクチ
ンの成分として使用される。
【0028】 本発明の1つの観点においては、C19及びC23ポリペプチド(別々に又は組合し
てのいずれか)は、活性免疫応答を誘発するために対象に供給される。ワクチン
は、本発明の卵表面タンパク質の機能の一時的及び可逆的アンタゴニストとして
作用する。例えば、そのようなワクチンは、卵血漿抗原への精子の接近を一時的
に阻止するための抗体応答を高めるために、対象の活性免疫化のために使用され
得る。本発明の1つの観点においては、抗原は、月の一定期間、例えば受精を阻
止するために女性対象の排卵の間、投与される。
【0029】 本発明のもう1つの観点においては、C19及びC23ポリペプチド(別々に又は組
合してのいずれか)は、対象の永久的不妊手術のためのワクチンとして使用され
る。そのようなワクチンは、不可逆的不妊手術のための方法として有用なオソリ
ティク(othoritic)効果を有する、卵に対するT−細胞介在性攻撃を誘発するた
めに使用され得る。T−細胞特異的応答を生成するための方法、例えば養子免疫
療法が当業界において良く知られている(例えば、Vaccine Design, Michael F.
Powell and Mark J. Newman Eds., Plenum Press, New York, 1995, pp. 847-8
67を参照のこと)。そのような技法は、一回の用量のワクチン接種が所望される
、獣医用避妊又は不妊目的のために特に有用である。
【0030】 1つの態様においては、本発明は、配列番号2のアミノ酸配列、又は1又は複
数の保存性アミノ酸置換により配列番号2とは異なるアミノ酸配列を含んで成る
精製されたポリペプチドに向けられる。より好ましくは、前記精製されたポリペ
プチドは、10又はそれ以下の保存性アミノ酸置換により配列番号2とは異なるア
ミノ酸配列を含んで成る。他方では、前記ポリペプチドは、1〜3個の変更によ
り配列番号2とは異なるアミノ酸を含んで成り、ここで前記変更は、単一のアミ
ノ酸欠失、挿入又は置換から独立して選択される。
【0031】 他方では、本発明の1つの態様は、本発明は、配列番号4のアミノ酸配列、又
は1又は複数の保存性アミノ酸置換により配列番号4とは異なるアミノ酸配列を
含んで成る精製されたポリペプチドに向けられる。より好ましくは、前記精製さ
れたポリペプチドは、10又はそれ以下の保存性アミノ酸置換により配列番号4と
は異なるアミノ酸配列を含んで成る。他方では、前記ポリペプチドは、1〜3個
の変更により配列番号4とは異なるアミノ酸を含んで成り、ここで前記変更は、
単一のアミノ酸欠失、挿入又は置換から独立して選択される。
【0032】 本発明のもう1つの態様は、配列番号5, 6, 7, 8及び9から成る群から選択され
たアミノ酸配列、及び10又はそれ以下の保存性アミノ酸置換により配列番号5, 6
, 7, 8及び9とは異なるアミノ酸配列を包含する。本発明はまた、配列番号2及
び4のフラグメントも包含し、ここで前記ペプチドフラグメントは、少なくとも
10個の長さのアミン酸であり、そして配列番号2又は4の10個の連続したアミノ
酸部分に対して配列において同一である10個の連続したアミノ酸を含んで成る。
【0033】 1つの態様においては、本発明は、は尾列番号2又は4のポリペプチドと相互
作用する剤、小分子又はタンパク質についてのスクリーニング方法を提供する。
本発明は、C19又はC23に結合するか又はその活性を調節し、そして従って、受精
能のための治療又は診断マーカーとして有用である、小分子、化合物、組換えタ
ンパク質、ペプチド、核酸、抗体等をスクリーンするためのインビボ及びインビ
トロアッセイを包含する。
【0034】 例えば、C19又はC23ポリペプチド又はその生活性フラグメントは、生理学的条
件下で前記それぞれの生来のポリペプチドに結合するリガンドを単離するために
使用される。前記方法は、C19又はC23ポリペプチドと化合物の混合物とを生理学
的条件下で接触し、未結合の及び非特異的に結合された材料を除去し、そしてC1
9又はC23ポリペプチドに結合されたまま存続する化合物を単離する段階を含んで
成る。
【0035】 典型的には、C19又はC23ポリペプチドは、化合物の急速なスクリーニングを可
能にするために標準の技法を用いて固体支持体に結合されるであろ。前記固体支
持体は、生物学的化合物を固定するために使用されて来たいずれかの表面から選
択され、そしてポリスチレン、アガロース、シリカ又はニトロセルロースを包含
するが、但しそれらだけには限定されない。1つの態様においては、固体表面は
、官能化されたシリカ又はアガロースビーズを包含する。そのような化合物につ
いてのスクリーニングは、医薬剤のライブラリー及び当業者に知られている標準
の技法を用いて達成され得る。
【0036】 1つの態様によれば、C19及びC23ポリペプチド及びペプチドフラグメントは、
C19及びC23に結合する卵母細胞タンパク質を単離するために使用される。卵母細
胞タンパク質を回収し、そしてC19及びC23に結合するリガンドをスクリーニング
するための方法は、当業者に良く知られている。1つの態様においては、C19又
はC23ポリペプチドは、固体支持体に固定され、そしてタンパク質が、結合を可
能にする条件下で、卵母細胞タンパク質の溶液/懸濁液と接触せしめられる。次
に、未結合及び非特異的結合の材料が固定支持体から洗浄され、そして残る結合
された材料が回収され、そして分析される(例えば、マイクロ配列決定による)
。回収されたタンパク質のマイクロ配列決定は、回収されたタンパク質をコード
するその対応する遺伝子の同定及びクローニングのための核酸プローブ及びプラ
イマーの企画を可能にするであろう。
【0037】 本発明はまた、C19及びC23ポリペプチドをコードする核酸配列、及びその生活
性フラグメント及び誘導体を包含する。特に、本発明は、配列番号1又は3の配
列を含んで成るアミノ酸配列又はそのフラグメントに向けられる。1つの態様に
おいては、配列番号1又は3のいずれかの20個の連続したヌクレオチドに対して
同一である少なくとも20個の連続したヌクレオチド(すなわち、ハイブリダイズ
できる部分)を含んで成る精製された核酸が提供される。他の態様においては、
核酸は、配列番号1又は3の少なくとも25個(連続した)のヌクレオチド、50個
のヌクレオチド、100個のヌクレオチド、200個のヌクレオチド又は500個のヌク
レオチドを含んで成る。
【0038】 本発明の1つの態様はまた、配列番号1により表されるヌクレオチド配列のす
べては一部にハイブリダイズする(本明細書において定義される条件下で)核酸
、又はその補体を包含する。他方では、本発明はまた、配列番号3により表され
るヌクレオチド配列のすべては一部にハイブリダイズする(本明細書において定
義される条件下で)核酸、又はその補体を包含する。ハイブリダイズする核酸の
ハイブリダイズする部分は典型的には、少なくとも15個(例えば、20, 25, 30又
は50個)の長さのヌクレオチドである。本明細書に記載される型のハイブリダイ
ズする核酸は、例えば、クローニングプローブ、プライマー(例えば、PCRプラ
イマー)又は診断用プライマーとして使用され得る。配列番号1又は3のDNA配
列又はそのフラグメントが、他の脊椎動物腫からの相同遺伝子を検出するための
プローブとして使用され得る。
【0039】 核酸重複体又はハイブリッドの安定性は、核酸重複体がその成分の一本鎖DNA
に分離する温度である溶融温度又はTmとして表される。この溶融温度は、必要と
される緊縮条件を定義するために使用される。典型的には、1%のミスマッチは
、Tmにおける1℃の低下をもたらし、そしてハイブリダイゼーション反応におけ
る最終洗浄の温度は結果的に低められる(例えば、2種の配列が95%以上の同一
性を有する場合、最終洗浄温度は5℃、Tmから低められる)。実際問題として、
Tmの変化は、1%のミスマッチ当たり0.5℃〜1.5℃であり得る。
【0040】 本発明は、配列番号1及び3の核酸配列、及び緊縮又は高い緊縮条件下でその
配列(またはフラグメント)に対してハイブリダイズする核酸配列に向けられる
。本発明によれば、高い緊縮条件は、−5℃よりも低くないTmでのハイブリダイ
ゼーション及び洗浄条件の実施として定義される。緊縮条件は、5×SSC/5×De
nhardt’s溶液/1.0%SDSにおける68℃でのハイブリダイゼーション及び3×SSC/
0.1%SDSによる42℃での洗浄を包含する。そのような条件に関する追加の案内は
、Sambrookなど., 1989, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Cold Spri
ng Press, N.Y.;及びAusubelなど. (eds.), 1995, Current Protocols in Molec
ular Biology, (John Wiley & Sons, N.Y. ), Unit 2.10により、当業界におい
て容易に入手できる。
【0041】 本発明のもう1つの態様においては、C19又はC23ポリペプチドをコードする核
酸配列は、標的細胞上でのそれらの受容体の発現を増強するために、発現ベクタ
ー中に挿入され、そして細胞をトランスフェクトするために使用され得る。1つ
の態様によれば、C19又はC23をコードする核酸配列、又はそのフラグメント又は
誘導体が、適切な調節配列に遺伝子配列を操作可能に連結する態様で、真核生物
発現ベクター中に挿入され、そして組換えC19又組換えC23は真核宿主細胞におい
て発現される。適切な真核宿主細胞及びベクターは、当業者に知られている。特
に、C19又はC23をコードする核酸配列が、供給機構、例えばリポソーム、ウィル
スに基づくベクター又はマイクロインジェクションを用いて、インビトロ又はイ
ンビボで細胞に付加され得る。従って、本発明の1つの観点は、C19又はC23を発
現する組換え遺伝子を含むトランスジェニック細胞系に向けられる。
【0042】 本発明はまた、抗体、例えば抗−イディオタイプ抗体、アンタゴニスト及びア
ゴニスト、並びにC19及びC23遺伝子の発現を阻害する化合物又はヌクレオチド構
造体(転写因子インヒビター、アンチセンス及びリボザイム分子、又は遺伝子又
は調節配列置換構造体)、又はC19及びC23の発現を促進する化合物又は分子構造
体(例えば、C19又はC23コード配列が発現制御要素、例えばプロモーター、プロ
モーター/エンハンサー等により作用可能に結合される発現構造体)を包含する
。C19及び/又はC23機能のアンタゴニストは、脊椎動物の精子の受精能獲得及び
卵子の受精を妨げるために使用され得、そして従って、避妊薬として使用され得
る。さらに、C19又はC23タンパク質に対する抗体は、C19又はC23の発現又は過剰
発現により特徴づけられる状態又は疾病の診断のために、又はC19又はC23アゴニ
スト、アンタゴニスト又はインヒビターにより処理される患者をモニターするた
めのアッセイにおいて使用され得る。
【0043】 1つの態様によれば、C19又はC23ポリペプチド、そのフラグメント、他の誘導
体又はその類似体は、免疫原を免疫特異的に結合する抗体を生成するために免疫
原として使用され得る。本発明の1つの態様によれば、抗原性化合物が抗体を生
成するために供給され、ここで前記化合物は、配列番号2, 4, 5, 6, 7, 8及び9
から成る群から選択されたアミノ酸配列を含んで成る。生成される抗体は、標準
のキャリヤーと共に配合され、そして任意には、治療又は診断組成物を調製する
ためにラベルされ得る。C19又はC23に対する抗体は、当業界において良く知られ
ている方法を用いて生成され得る。
【0044】 1つの態様によれば、C19又はC23のエピトープに対するウサギポリクローナル
抗体が得られる。抗体の生成に関しては、種々の動物、例えばウサギ、マウス、
ラット、等(但し、それらだけには限定されない)が、C19又はC23ペプチドによ
る注射により免疫化され得る。種々のアジュバント、例えばフロイン(完全及び
不完全)、無機ゲル、例えば水酸化アルミニウム、表面活性物質、例えばリゾレ
シチン、プルロニックポリオール、ポリアニオン、ペプチド、油エマルジョン、
キーホールリンペットヘモシアニン、ジニトロフェノール、及び実質的に有用な
ヒトアジュバント、例えばBCG(Bacill Calmette-Guerin)及びコリネバクテリ
ウム・パルバム(Corynebacterium parvum)(但し、それらだけに限定されない)
が、宿主種に依存して、免疫学的応答を高めるために使用される得る。
【0045】 卵表面タンパク質配列又はその類似体に対して向けられたモノクローナル抗体
の調製に関しては、連続細胞系による抗体分子の生成を提供するいずれかの技法
が使用され得る。例えば、Kohler and Milstein (1975, Nature 256: 495-497)
により最初に開発されたハイブリドーマ技法、及びトリオーマ技法、ヒトB−細
胞ハイブリドーマ技法(Kozborなど., 1983, Immunology Today 4: 72)、並び
にヒトモノクローナル抗体を生成するためのEBV−ハイブリドーマ技法(Coleな
ど., 1985, in Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, In
c.,pp.77-96)を参照のこと。本発明のさらなる態様においては、モノクロー
ナル抗体は、無菌動物を利用する最近の技法(PCT/US90/02545号)により生成さ
れ得る。
【0046】 本発明によれば、ヒト抗体が使用され得、そしてヒトハイブリドーマの使用(
Coteなど., 1983, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 80: 2026-2030)、又はインビ
トロでのEBVウィルスによるヒトB細胞の形質転換(Coleなど., 1985, Monoclona
l Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, pp. 77-96)により得られる
。実際、本発明によれば、適切な生物学的活性のヒト抗体分子からの遺伝子と共
に、C19又はC23のエピトープに対して特異的なマウス抗体分子からの遺伝子をス
プライシングすることにより、“キメラ抗体”の生成のために開発された技法(
Morrisonなど., 1984, Pro. Natl. Acad. Sci. USA 81: 6851-6855; Neuberger
など., 1984, Nature 312; 604-608; Takedaなど., 1985, Nature 314: 452-454
) が使用され得;そのような抗体は本発明の範囲内である。
【0047】 本発明によれば、一本鎖抗体の生成について記載される技法(アメリカ特許第
4,949,778号)が、卵表面タンパク質特異的一本鎖抗体を生成するために適合さ
れ得る。本発明のさらなる態様は、卵表面タンパク質、誘導体又は類似体に対し
て所望する特性を有するモノクローナル抗体Fabフラグメントの急速且つ容易な
同定を可能にするために、Fab発現ライブラリーの構成について記載される技法
(Huseなど., 1989, Science 246: 1275-1281)を利用する。
【0048】 分子のイディオタイプを含む抗体フラグメントは、既知技法により生成され得
る。例えば、そのようなフラグメントは、次のものを包含するが、但しそれらだ
けには限定されない:抗体分子のペプシン消化により生成され得るF(ab’)2フラ
グメント;F(ab’)2のジスルフィド架橋を還元することによって生成され得るFa
b’フラグメント;パパイン及び還元剤により抗体分子を処理することにより生
成され得るFabフラグメント;及びFvフラグメント。
【0049】 抗体の生成においては、所望する抗体のスクリーニングは、当業界において知
られている技法、例えばELISA(酵素結合の免疫吸着アッセイ)により達成され
得る。前述の抗体は、本発明のC19又はC23タンパク質の局在化及び活性に関して
、それらのタンパク質をイメージングし、生物学的サンプルにおけるそのレベル
を、診断方法、等により測定するために、当業界において知られている方法にお
いて使用され得る。
【0050】 本発明に従って精製される抗体は、ポリクローナル、モノクローナル、キメラ
(すなわち“ヒト適合された”抗体)、一本鎖(組換え)、Fabフラグメント、
及びFab発現ライブラリーにより生成されるフラグメントを包含するが、但しそ
れらだけには限定されない。それらの抗体は、C19又はC23の発現又は過剰発現に
より特徴づけられる病状又は疾病の診断のための診断剤として、又はC19又はC23
受容体アゴニスト、アンタゴニスト又はインヒビターにより処理される患者をモ
ニターするためのアッセイにおいて使用され得る。診断目的のために有用な抗体
は、治療剤について上記に記載されるそれらの態様と同じ態様で調製され得る。
抗体は、修飾を伴なって又はそれを伴わないで使用され得、そして受容体分子と
それらを、共有又は非共有結合することによってラベルされ得る。
【0051】 1つの態様によれば、配列番号2, 4, 5, 6, 7, 8及び9から成る群から選択さ
れたポリペプチドに対して特異的に結合する抗体が供給される。1つの好ましい
態様によれば、抗体はモノクローナル抗体である。
【0052】 1つの態様においては、C19及び/又はC23タンパク質に対する抗体が、卵への
精子細胞の結合を妨げる避妊薬として使用される。1つの実験が、C19及びC23に
対する抗体が卵へのヒト精子の結合能力を妨げるかどうかを決定するために行わ
れ得る(例2を参照のこと)。アッセイは、ヒト精子及びハムスター卵を用いて
インビトロで行われた。C19及びC23は、先体膜上に存在し、そして先体の透過性
に基づいて暴露される。精子のほぼ1/3がインビトロで先体反応を受ける。例2
に見られるように、C19に対する抗体は、ハムスター卵に結合する精子細胞の能
力を妨げ、そして効果は、C23に対して生成された抗体については観察されなか
った。それらの結果は、C19タンパク質についてのユニーク受容体が哺乳類の卵
上に存在し、そしてこの受容体自体は避妊薬のための標的物として作用すること
を示唆する。
【0053】 本発明はまた、C19及びC23タンパク質の機能を阻害するために(すなわち、C1
9及びC23タンパク質の発現を阻害することによって又はタンパク質の機能を妨げ
ることによって)、精子細胞と接触して配置され得る組成物も包含する。特に、
前記組成物は、精子細胞により摂取され、そしてC19又はC23の天然のリガンドと
の結合のために競争する、C19又はC23のペプチドフラグメント、又はその類似体
を含んで成る。そのような阻害ペプチドは、精子細胞膜の侵入においてペプチド
を助ける脂肪酸側鎖を包含するよう修飾され得る。C19又はC23阻害剤を含む組成
物は、個人の受精能を調節するために使用され得、そして1つの態様においては
、阻害剤は雄用避妊医薬として機能する。1つの態様によれば、配列番号2又は
4の8〜15個の連続したアミノ酸配列に対して同一である8〜15個のアミノ酸配
列、及び医薬的に許容できるキャリヤーを含んで成る組成物が提供される。
【0054】実施例1.C19及びC23タンパク質の単離 材料及び方法 : ヒト精子タンパク質の溶解及び電気泳動: 精液検体の調製及び精子タンパク質の溶解を、これまでに記載されるようにし
て(Naaby−Hansenなど., 1997a)行った。分析用二次元電気泳動のために、界
面活性剤/尿素抽出されたタンパク質を、アクリルアミド管ゲルにおいて等電点
電気泳動(IEF)により分離し、その後、Protean II xi Multi-Cell装置(Bio-R
ad, Richmond, CA)において、又は分離用2Dゲル電気泳動のためにも使用される
大きな形式(23×23cm)のゲル(Investigator 2-D Electrophoresis System, E
SA)上で行われる二次元ゲル電気泳動(SDS−PAGE)により分離した。
【0055】 ニトロセルロース膜への電気移行及び金染色によるタンパク質の続く明視化は
、これまでに記載のようにして(Naaby-Hansenなど., 1997)、達成され、そし
てPVDF膜(0.2mmの孔サイズ、Pierce)への電気移行は、Matsudaira(1987)の
移行緩衝組成物(10mM の3−[シクロヘキシル]−1−プロパンスルホン酸、10
%のメタノール、pH11)を用いて、Henzelなど., (1993) により記載のようにし
て行われた。固定されたタンパク質を、0.1%のクーマシーR250、40%メタノー
ル及び0.1%酢酸を含む溶液において1分間、染色し、続いて、10%酢酸及び50
%メタノールの溶液において3×3分間、脱色することによって、明視化した。
【0056】 ゲル精製されたC19及びC23に対する抗血清の生成: 86kDaのクーマシー−染色されたタンパク質スポットを、ヒト精子抽出物の3
個の1.5mmの厚さの2−D SDS−PAGEゲルから切除した。ゲル円柱を、PBS1ml中、
スラリー中に細かく切り刻み、そして等体積の完全フロイントアジュバントによ
り乳化した。600μlのこのエマルジョンを、New Zealand白色ウサギ中に皮膚下
注射し、続いて、不完全フロントアジュバントと共に、類似して調製された抗原
の2ヶ月ごとの皮下追加免疫化した。血清を、個々の追加免疫注射の20日後に集
めた。
【0057】 C19及びC23タンパク質のマイクロ配列決定: C19及びC23染色されたタンパク質のスポットを、1.5mmの厚さの2D SDS−ポリ
アクリルアミドゲルから切除し、そして小切片に断片化した。タンパク質をメタ
ノールにおいて脱色し、10mMのジチオトレイトールにおいて還元し、そして0.1M
の炭酸水素アンモニウム中、50mMのヨードアセトアミドにおいてアルキル化した
。試薬を除去した後、ゲル片を、50mMの炭酸水素アンモニウムにおいて、37℃で
一晩、12.5ng/mlのトリプシンと共にインキュベートした。
【0058】 ペプチドを、5%蟻酸中、50%アセトニトリルにゲル片から抽出し、そしてタ
ンデム質量分光測定により、及びUniversity of Virginia のBiomolecular Rese
arch FacilityでEdman分解によりマイクロ配列決定した。配列におけるロイシン
及びイソロイシンの区別を、HPLC単離されたペプチドのEdman配列決定により決
定した。変性デオキシイノシン含有プライマーを、前記マイクロ配列決定に基づ
いて、及びPCR技法を用いて、C19及びC23 cDNAクローンを単離するために使用し
た。
【0059】 ノザン及びドットブロット分析: 8種の選択されたヒト組織からの2mgのポリ (A)+RNAを含むノザンブロットを
、Clontechから得た。ノザンブロットを、32P−ラベルされたC19 cDNA(図1A)
又は32P−ラベルされたC23 cDNA(図1B)によりプローブした。プローブは、ラ
ンダムオリゴヌクレオチドプライムラベリング(Feinberg and Vogelstein, 198
3)により調製された。ハイブリダイゼーションを、ExpressHyb溶液(Clontech
)において、68℃で1時間、行い、続いて、室温で2×SSC, 0.05%のSDSにより
3度、洗浄し、そして50℃で0.1×SSC、0.1%のSDSにより2度、洗浄した。
【0060】 50種の異なったヒト組織からの89〜514ngのmRNAを含む標準化されたRNAドット
ブロットを、Clontechから得、そして32P−ラベルされたC19 cDNA又は32P−ラベ
ルされたC23 cDNAによりプローブした。グリッド上に存在する標準化された(10
0−500ng)ポリ−(A)+mRNAが次の種々の組織源から単離された:完全な脳、扁
桃、尾状核、大脳、大脳皮質、前葉、海馬、延髄、後頭葉、被殻、黒質、側頭葉
、視床、視床下部核、脊髄、心臓、大動脈、骨格筋、結腸、膀胱、子宮、前立腺
、胃、精巣、卵巣、膵臓、下垂体、副腎、脳腺、唾液腺、乳腺、腎臓、肝臓、小
腸、脾臓、胸腺、末梢白血球、リンパ筋、骨髄、虫垂、肺、気管、胎盤、胎児脳
、胎児心臓、胎児腎臓、胎児肝臓、胎児脾臓、胎児胸腺、胎児肺、100ngの全酵
母RNA、100ngの酵母tRNA、100ngのE.コリrRNA、100ngのE.コリDNA、100ngのポ
リr(A), 100ngのCot1ヒトDNA, 100ngのヒトDNA、500ngのヒトDNAを表す。
【0061】 ブロットを、2つの強化スクリーンを伴なって、−70℃で60時間、X−線フィ
ルムに照射した。ドットプロットを、コード領域Aに対応する同じ32P−ラベルさ
れたcDNAによりプローブした。ブロットを、サケ精子DNA及びヒト胎盤Cot−1 D
NAを含むExpresshHyb溶液(Clontech)において、65℃で一晩ハイブリダイズし
た。次に、ブロットを、2×SSC、1%のSDSにより65℃で3度、洗浄し、続いて
0.1×SSC、0.5%のSDSにより55℃でさらに2度、洗浄し、その後、2つの強化ス
クリーンを伴なって、−70℃で18時間、X−線フィルムに照射した。ハイブリダ
イゼーションは、単に、精巣RNAドットにおいて検出された。
【0062】実施例2.帯フリーハムスター卵を用いてのヒト精子結合及び融合アッセイ 精子調製: 運動精子を、Bronson and Fusi (1990) のスウィムアップ(Swim up)方法に
より収穫した。手短には、500mlの精子サンプルを、5mg/mlのHSAを含むBWW培地2
ml下に配置した。精子の1.5〜2時間のスウィムアップを可能にした。スウィム
アップ精子を集め、そして8mlのBWW+5mg/mlのHSAを添加した。前記組成物を、6
00×gで8分間、RTで回転せしめ、上清液を除去し、そして8mlの培地を、前記ペ
レットに添加した。再懸濁されたペレットを、600×gで8分間、RTで回転した。
上清液を除去し、そして50mlのBWW及び30mg/mlのHSAを、ペレットに添加した。
全精子細胞を計数し、そして次に、BWW+30mg/mlのHSAにおいて、20×106個の精
子/mlの濃度で一晩インキュベートした。
【0063】 卵採取: 雌ハムスターは、30IUのPMSG、続いて72時間後、30IUのhCGのi.p.注射を受け
た。hCG注射の14〜16時間後、ハムスターを殺害し、そして卵管を、5mg/mlのHSA
を含むBWW培地に集める。卵丘細胞を、1mg/mlのヒアルロニダーゼにより除去し
、卵を洗浄し、そして帯ペルシダーゼを1mg/mlのトリプシンにより除去した。次
に、卵を十分に洗浄し、そしてインキュベーターに静置した。
【0064】 精子/抗体のインキュベーション: 精子を、20×106個の精子/mlに希釈し、そしてパラフィン油被覆された微小液
滴において、プレー免疫又は免疫血清(最初に、1:10及び1:50の希釈度の血清
が試験される)の適切な希釈溶液と共にインキュベートした。 ハムスター卵を、精子+抗体を含む液滴に添加した。次に、配偶子を3時間、
同時インキュベートした。
【0065】 結合及び融合の評価: 卵を、5(50ml)洗浄液滴を通しての連続的な通過により、結合されていない
精子及びゆるく結合された精子を洗浄した。同じピペットが、個々の実験におい
て洗浄されるすべての卵のために使用される。次に、卵を、BSA/BWW(30mg/ml)
中、1mMのアクリジンオレンジ−3%DMSOへの短時間(5−15秒)の暴露により染
色し、4 (50ml) 洗浄液滴を通して洗浄し、そして22×22mmのカバースリップ下
に固定した。UV照射下で、卵細胞膜−付着の精子の十分に拡張されていない頭部
を計数し、そして卵細胞を通過した精子は、拡張された緑色頭部を示した。すべ
ての実験は3度、反復された。結果 : C19抗体の1:10希釈: 卵当たりの結合した(bound)精子の数: 免疫前:38.2;免疫:21.8 P値=7.78×106 卵当たり融合した(fused)精子の数: 免疫前:3.2;免疫:2.9 P値=0.6 C23抗体の1:10希釈: 卵当たりの結合した精子の数: 免疫前:28.7;免疫:27.4 P値=0.79 卵当たり融合した精子の数: 免疫前:1.8;免疫:1.6 P値=0.71
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、複数の組織のノザンブロットのコピーであり、ここでC19 cDNAが32P
により放射性ラベルされ、そして2μgのポリ−(A)+mRNAにハイブリダイズさ
れ、精巣RNAにおいてのみ1kbのメッセージが示される。分子量マーカーのサイズ
は左側に示され、レーン1〜8はそれぞれ、脾臓、胸腺、前立腺、精巣、卵巣、
小腸、結腸及び白血球から単離されたポリ−(A)+mRNAを含む。図1Aの下方パ
ネルは、正の対照としてのβ−アクチンcDNAによりプローブされた同一のブロッ
トを示す。
【図1B】 図1Bは、複数の組織のノザンブロットのコピーであり、ここでC23 cDNAが32P
により放射性ラベルされ、そして2μgのポリ−(A)+mRNAにハイブリダイズさ
れ、精巣RNAにおいてのみ0.8kbのメッセージが示される。分子量マーカーのサイ
ズは左側に示され、レーン1〜8はそれぞれ、脾臓、胸腺、前立腺、精巣、卵巣
、小腸、結腸及び白血球から単離されたポリ−(A)+mRNAを含む。図1Bの下方
パネルは、正の対照としてのβ−アクチンcDNAによりプローブされた同一のブロ
ットを示す。
【図2】 図2は、他の種の成熟リゾチームペプチドと成熟C19ポリペプチドとの比較で
ある。
【図3】 図3は、他の種の成熟リゾチームペプチドと成熟C23ポリペプチドとの比較で
ある。
【配列表】
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月18日(2002.9.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/21 C12N 9/36 4C085 5/10 C12Q 1/02 4H045 9/36 A61K 39/00 H C12Q 1/02 39/395 D // A61K 38/46 N 39/00 A61P 31/04 39/395 31/12 C12N 15/00 ZNAA A61P 31/04 5/00 A 31/12 A61K 37/54 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ヤイエス,フリーデリケ アメリカ合衆国,ノースカロライナ 27502,エイペックス,パーク サミット ブールバード 2025 (72)発明者 マンダル,アラビンダ アメリカ合衆国,バージニア 22903,シ ャルロッツビル,ブランドン アベニュ 600,#32 (72)発明者 シェティー,ジャガトパラ アメリカ合衆国,バージニア 22903,シ ャルロッツビル,ペイトン コート 287 −3 (72)発明者 ボルコビッツ,マイケル ジェイ. アメリカ合衆国,バージニア 22901,シ ャルロッツビル,ハイドローリック ロー ド 2607−イー Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA12 CA02 CA09 HA14 4B050 CC01 DD11 LL01 LL03 4B063 QA18 QR77 4B065 AB01 CA31 CA44 CA46 4C084 AA01 AA02 AA07 BA01 BA08 BA22 DC22 ZB332 ZB352 4C085 AA03 AA13 AA14 AA15 BA99 BB41 CC22 CC23 EE01 EE03 4H045 AA11 CA40 DA75 EA31 EA50 【要約の続き】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号2のアミノ酸配列; 1又は複数の保存性アミノ酸置換により配列番号2とは異なるアミノ酸配列;
    又は 単一のアミノ酸欠失、挿入又は置換を表す単一の突然変異により配列番号2と
    は異なるアミノ酸配列; を含んで成る精製されたポリペプチド。
  2. 【請求項2】 配列番号4のアミノ酸配列; 1又は複数の保存性アミノ酸置換により配列番号4とは異なるアミノ酸配列;
    又は 単一のアミノ酸欠失、挿入又は置換を表す単一の突然変異により配列番号4と
    は異なるアミノ酸配列; を含んで成る精製されたポリペプチド。
  3. 【請求項3】 配列番号2, 4, 5, 6, 7,8及び9から成る群から選択
    されたアミノ酸配列を含んで成る精製された又は組換えのポリペプチド。
  4. 【請求項4】 配列番号5, 6, 7から成る群から選択されたアミノ酸配列
    、又は1〜5個の保存性アミノ酸置換により配列番号5, 6, 7とは異なるアミ
    ノ酸配列を含んで成る精製された又は組換えのポリペプチド。
  5. 【請求項5】 配列番号10、11から成る群から選択されたアミノ酸配列、又
    は1〜5個の保存性アミノ酸置換により配列番号10、11とは異なるアミノ酸配列
    を含んで成る精製された又は組換えのポリペプチド。
  6. 【請求項6】 配列番号1又は3の配列を含んで成る核酸配列。
  7. 【請求項7】 緊縮条件下で配列番号1又は3の100個のヌクレオチドのフ
    ラグメントに対してハイブリダイズする核酸配列。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のヌクレオチド配列を含んで成るトランスジェ
    ニック宿主細胞。
  9. 【請求項9】 配列番号1又は3の連続した25bpの配列に対して同一である
    25bpの核酸配列を含んで成る核酸配列。
  10. 【請求項10】 可能性あるヒト治療剤についてスクリーニングするための
    方法であって、C19又はC23タンパク質と候補化合物とを接触せしめ;そして前記
    候補化合物がC19又はC23タンパク質に対して選択的に結合するかどうかを決定す
    ることを含んで成る方法。
  11. 【請求項11】 前記C19又はC23タンパク質が、細胞の表面上で発現される
    請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 配列番号2のタンパク質に対して特異的に結合する抗体。
  13. 【請求項13】 配列番号4のタンパク質に対して特異的に結合する抗体。
  14. 【請求項14】 配列番号2, 4, 5, 6, 7,8及び9から成る群から選
    択されたアミノ酸配列を含んで成る抗原性化合物。
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