JP2003520549A - 受信機帯域幅内の送信信号スペクトラムを打消す方法および装置 - Google Patents

受信機帯域幅内の送信信号スペクトラムを打消す方法および装置

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JP2003520549A
JP2003520549A JP2001553672A JP2001553672A JP2003520549A JP 2003520549 A JP2003520549 A JP 2003520549A JP 2001553672 A JP2001553672 A JP 2001553672A JP 2001553672 A JP2001553672 A JP 2001553672A JP 2003520549 A JP2003520549 A JP 2003520549A
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receiver
filter
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ウェズリィ、 ケイ. メイセンテン、
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ディトランス コーポレイション
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    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
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  • Transceivers (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 受信機帯域幅内の送信信号スペクトラムを減衰する方法および装置。この装置は、適応デジタルコヒーレントスペクトルキャンセラに関する。この方法は、劣化された受信機信号と基準送信信号の両方をデジタル化することと、その後で適応コヒーレントスペクトルキャンセラモジュールをデジタル的に実現して、受信機帯域幅内の残留送信スペクトル信号電力を抑制することと、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景
【0002】 発明の分野 本発明は、無線通信に関する。さらに詳しくは、本発明は、受信機の帯域幅内
の送信機信号エネルギーを打消す(キャンセルする)ことに関する。
【0003】 関連技術の説明 移動通信用の符号分割多元接続(CDMA)、GSM(Grobal System of Mobi
le Communication)および時分割多元接続(TDMA)リモート装置および基地
局などの用途を支援する全二重モードで動作できる低コスト、高性能の無線トラ
ンシーバに対する需要が増大している。
【0004】 現在、標準的なトランシーバは、送信機と、受信機と、送受切替器(デュプレ
クサ)とを備えている。標準的なトランシーバの1つの問題は、送信信号のいく
らかが受信機へ漏れ、それにより、受信機により処理される受信信号が劣化する
ことである。
【0005】 発明の概要 いくつかのトランシーバにおいては、送受切替器は、1つまたは複数のサーキ
ュレータと、受信フィルタと、送信フィルタとの少なくとも1つを用いることに
より、受信機により受けられる送信信号を減少するように機能する。たとえば、
送受切替器内のサーキュレータは、送信信号をアンテナ放射器へ向け、受信フィ
ルタは、受信フィルタの帯域幅の外にある受信機へ向けられた残留送信エネルギ
ーを除去する。あるいは、ある種の送受切替器はサーキュレータを使用しない。
【0006】 不完全な送受切替器は、2つの問題を生ずる。第1に、送信機からの高レベル
送信信号は受信機を非直線動作領域へ押しやる。この問題は、受信フィルタの除
去特性を大きくして、送信機信号の主スペクトルローブをより効果的に減衰する
により、解決できる。あるいはこの問題は、ロスレス(無損失)デジタルフィル
タリングで所要のフィルタ特性を実現できる、大きなダイナミックレンジのダイ
レクトコンバージョン(直接変換)デジタル受信機を使用することにより、小さ
くできる。
【0007】 第2の問題は、受信機に漏れてその雑音指数を高くする、送信機からのノイズ
である。第2の問題は、送信機出力をさらにフィルタリングし、信号設計と送信
増幅器の線形動作化によるスペクトルサイドローブエネルギーの減少によって、
小さくできる。しかし、それらの変更は送信機効率の観点からは望ましくない。
【0008】 望ましくない信号の適応キャンセラによる打消し(キャンセル)が、B. Widro
wらによって、「Adaptive Noise Cancelling Principles and Applications(適
応ノイズキャンセルの原理と応用)」Proc. IEEE, Vol. 63, pp. 1269-1716, 19
75年12月において紹介されている。その論文は参照することによりここに包含さ
れる。電話チャネルを介するデータ通信における適応ノイズキャンセルとエコー
キャンセルに対する特定の応用が、J. G. Proakisらによって、「Advanced Digi
tal Signal Processing(アドバンストデジタル信号処理)」、Macmillan Publi
shing Co., New York, 1992, pp. 322-327, 331-332により、与えられている。
【0009】 本発明は、受信機帯域幅中の送信信号スペクトラムの適応デジタルキャンセル
(打消し)方法および装置に関する。この装置は、受信機の帯域幅に入っている
送信機からのスペクトル成分を減衰するデジタルコヒーレントスペクトルキャン
セラに関する。デジタルコヒーレントスペクトルキャンセラは、劣化させられた
受信機信号と基準送信信号の両方をデジタル化し、そして適応デジタルコヒーレ
ントスペクトルキャンセラ適応化モジュールをデジタル的に実現する。
【0010】 本発明の一実施形態は、自動利得制御なしでイメージ(影像)なしの高ダイナ
ミックレンジを達成するダイレクトコンバージョン(直接変換)デジタル受信機
において実現される。受信機のダイナミックレンジを拡大するために用いられる
自動利得制御は、セルラー通信などのスペクトルが混み合っている用途には望ま
しくないことがある。その理由は、自動利得制御が受信機の感度を信号チャネル
の外側の信号および妨害に依存させることがあるからである。たとえば、隣接チ
ャネル内の強い信号が受信機のフロントエンドを占めて、対象とするチャネル中
の弱い信号を検出できなくするように受信機の感度を低下させることがあり得る
。これは、受信機が多数のリモート装置からの入来信号を受信するような基地局
受信機において、特に有害である。さらに、自動利得制御の使用は、誤りとノイ
ズをひき起こすかも知れない利得変化にデジタルコヒーレントキャンセラが追従
することを求めるようになる。
【0011】 本発明の一実施形態は、全デジタルで実現された適応トランスバーサルフィル
タを使用して、送信機から受信機への漏れ経路と、受信機帯域幅または対象とす
る帯域幅にわたる基準として利用される送信信号経路との間の振幅および位相の
違いを補償する。
【0012】 本発明の利点は、複雑さが減じて低コストなことである。これは、(1)送受
切替器の性能に対する要求が小さいこと、(2)送信信号フィルタリングに対す
る要求が小さいこと、(3)送信増幅器の高い直線性すなわち線形動作性に対す
る要求が小さいこと、によって達成される。
【0013】 本発明の1つの様相は、適応コヒーレントデジタルキャンセラ装置に関する。
キャンセラ装置は、受信機の帯域幅に入っている送信機からの信号スペクトルを
減衰するように構成されている。キャンセラ装置は、基準帯域通過フィルタと、
基準ダイレクトコンバータと、相互相関測定器と、たとえばマイクロコントロー
ラで実行される適応コヒーレントスペクトルキャンセラアルゴリズムモジュール
と、適応デジタルトランスバーサルフィルタと、合成器とを備えている。
【0014】 基準ダイレクトコンバータは、受信機の帯域幅内の送信機のスペクトルエネル
ギーのデジタル化された送信信号基準を出力するようにされている。適応デジタ
ルトランスバーサルフィルタは、基準経路内のデジタル化された送信信号基準の
振幅と位相を漏れ受信機経路内の送信信号に合わせるようにされている。適応デ
ジタルトランスバーサルフィルタは、補償されまたは等化されたデジタル化され
た送信信号基準を出力する。合成器は、補償されたデジタル化された送信信号基
準を、劣化したデジタル化された受信機信号からコヒーレント(可干渉的)に差
し引いて、受信機の帯域幅に入っている送信機スペクトル信号電力が抑制された
残部を形成するようにされている。
【0015】 本発明の他の様相は、受信機の帯域幅内の送信信号スペクトルを減衰する方法
に関する。この方法は、送信信号の成分によって劣化させられた受信信号をデジ
タル化することと、受信機の帯域幅内の送信信号のデジタル化された基準送信信
号を形成することと、デジタル化された基準送信信号の振幅と位相と時間遅延を
デジタル化された受信信号に合わせることと、デジタル化された基準送信信号を
デジタル化された受信信号から差し引いて残部を形成することと、受信機の帯域
幅内の残部の送信機スペクトル信号電力を抑制することと、を備えている。
【0016】 実施形態の詳細な説明 図1は、本発明を実現できる通信システムの例を示す。あるいは、本発明は、
他のシステムおよび他の用途に使用できる。図1は本発明に基づくトランシーバ
200とプロセッサ900の実施の一形態を示す。実施の一形態ではトランシー
バ200は全二重トランシーバであるが、本発明は、通信システムが全二重動作
を行うかどうかとは無関係に基地局が同時に送信および受信するような通信シス
テムに、使用できる。
【0017】 実施に一形態では、トランシーバ200は、符号分割多元接続(CDMA)移
動局および基地局トランシーバ用のものである。他の実施形態では、トランシー
バ200は、GSM基地局およびIS−54基地局のために使用されるトランシ
ーバなどの時分割多元接続(TDMA)トランシーバ用のものである。図1にお
いて、トランシーバ200は、送受信アンテナ放射器102と、送受切替器(デ
ュプレクサ)210と、受信機106と、送信機280と、デジタルコヒーレン
トスペクトルキャンセラ30と、を備えている。実施の一形態では、受信機10
6は、ここで説明しているダイレクトコンバージョン(直接変換)デジタル受信
機である。他の実施形態では、受信機106は、Williamsによる、自動利得制御
を排除するために改変された「Direct Conversion Receiver For Multiple Prot
ocols(多重プロトコル用ダイレクトコンバージョン受信機)」という名称の米
国特許第5,557,642号に記載されている修正されたダイレクトコンバー
ジョンデジタル受信機である。
【0018】 図1において、送信機280およびデジタルコヒーレントスペクトルキャンセ
ラ230は、プロセッサ900に結合されている。送受信アンテナ放射器102
は、送受切替器210に結合され、送受切替器210は、受信機106とデジタ
ルコヒーレントスペクトルキャンセラ230と送信機280とに結合されている
。プロセッサ900は、データと制御信号を送信機280へ送り、送信機280
は、アンテナ放射器102を通じて送信するためにデータを送受切替器210へ
送る。送受切替器210は、基準送信機信号をキャンセラ102へ送る。また送
受切替器210は、放射器102からデータを受けてその受信したデータを受信
機106へ送る。受信機106は、受信したデータをキャンセラ230へ送る。
キャンセラ230とプロセッサ900は、送受切替器210からの基準送信信号
を用いて、受信機帯域幅に漏れた送信機280からのノイズをキャンセルする。
【0019】 いくつかの従来のシステムでは、受信機106に漏れた送信機280からのノ
イズを、送信機出力をさらにフィルタリングすることにより、かつ信号の設計と
送信増幅器の直線化とによってスペクトルサイドローブエネルギーを減少するこ
とにより、減少できる。しかし、それらの変更は、送信機効率の観点からは望ま
しくない。
【0020】 本発明のデジタル適応コヒーレントスペクトルキャンセラ230は、受信機1
06の帯域幅に入る送信機280からのスペクトル成分を減衰する。デジタルキ
ャンセラ230は、劣化された受信機信号と基準送信信号の両方をデジタル化し
、その後で適応コヒーレントスペクトルキャンセラ適応化モジュールをプロセッ
サ900を用いてデジタル的に実現する。
【0021】 受信機106は、自動利得制御を使用しない、イメージ(影像)なしの、広い
ダイナミックレンジを達成するダイレクトコンバージョンデジタル受信機である
ことが好ましい。受信機のダイナミックレンジを広くするために用いられる自動
利得制御は、セルラー通信システムなどのスペクトル的に混んでいる用途には望
ましくないことがある。その理由は、自動利得制御は、受信機の感度を信号チャ
ネルの外にある信号および妨害に依存させることがあるからである。
【0022】 本発明のデジタルコヒーレントスペクトルキャンセラ230とキャンセラ23
0を使用する方法とは、従来のシステムよりも優れたいくつかの点を有する。そ
れらの利点には、(1)送受切替器210に対する性能要求を減少する、(2)
送信信号フィルタリングに対する要求を減少する、および(3)送信増幅器の高
い直線性または直線化に対する要求が減少する、ことが含まれる。
【0023】 図2Aは、送信周波数fTを中心として、
【0024】
【外1】
【0025】 として示されている、送信信号パワースペクトラム(スペクトル密度)400と
、受信周波数fRを中心として、
【0026】
【外2】
【0027】 として示されている、受信通信信号パワー404とを有する単一チャネルのシス
テムを示す。図2A、図2Bおよび図4において、横軸は、例えばギガヘルツな
どの単位で周波数(f)を表わし、縦軸は、例えばデシベルなどの単位で信号パ
ワーの振幅を表わす。横軸は、より多くの信号エネルギーを示すことができるよ
うに、不連続にされている。
【0028】 図2Aは、図5Aを参照して以下で説明する受信機帯域通過フィルタ214な
どの、受信機帯域通過フィルタからの受信機帯域幅402も示す。受信機帯域幅
402は、受信信号404を通過させるが、主送信信号400は通さないように
構成されている。送信信号パワースペクトラム400と受信機帯域幅402が破
線で示されている。図2Aは、単一チャネルから受信機帯域幅402への送信ス
ペクトルの漏れ406も示す。いいかえると、送信機280(図1)からのノイ
ズ406が受信機106内に漏れて(こぼれて)、受信機のノイズ指数を高める
。図1のキャンセラ230は、受信機帯域幅402内のこの送信ノイズを打消す
(キャンセルする)ように設計されている。
【0029】 図2Bは、複数の送信信号パワー400'、400"、400'"と、受信機帯域
幅402と、複数の受信通信信号パワー404'、404"、404'"とを有する
多チャネルシステムを示す。図2Bは、多チャネル(複数の送信信号と複数の受
信信号)から受信機帯域幅402への送信スペクトルの漏れ406も示す。図2
Aと図2Bにおいて、プロットは、図1の受信機106内の、図5Aに示されて
いる低ノイズ増幅器216などの、増幅器を通った信号を表わす。
【0030】 図4は、図1に示され、以下で図5A、図5Bおよび図6を参照して非常に詳
細に説明される適応コヒーレントスペクトルキャンセラ230の入力と出力にお
けるスペクトル密度の例を示す。図4は、図2Bの受信機帯域幅402内のプロ
ットに基づいている。図4において、受信機帯域通過フィルタ214(図5A)
の帯域通過伝達関数402は、3つの受信信号パワー密度404'、404"、4
04'"と送信ノイズスペクトル密度406を通す。
【0031】 図4において、図5Aを参照して以下で説明するダイレクトコンバータ220
などの、ダイレクトコンバータフィルタは、受信機帯域通過フィルタ伝達関数4
02よりも一層選択的である伝達関数408を有する。ダイレクトコンバータフ
ィルタ伝達関数408は、3つの信号スペクトル密度404'、404"、404
'"の2つだけ404'、404"と送信ノイズスペクトル密度406の一部を通す
。いいかえると、2つの受信スペクトル密度404'、404"だけがダイレクト
コンバータ220を効率的に通されてキャンセラ230(図1と図5A)へ送ら
れる。図4に示されているように、キャンセラ230は、送信ノイズスペクトル
密度406を残留スペクトル密度410かそれより低くなるまで低下する。
【0032】 図3は、図1のプロセッサ900およびトランシーバ200の入力、出力、信
号流れおよび機能のいくつかを示す。図3は、アンテナ放射器102と、トラン
シーバ200と、プロセッサ900と、送信機周波数シンセサイザおよびVCO
600とを示す。トランシーバ200は、図1、図5A、図5Bおよび図6に示
されているように、本発明の適応デジタルキャンセラ230を備えている。
【0033】 図3において、プロセッサ900は、キャンセラ適応化アルゴリズムモジュー
ル910と、デジタル復調器モジュールと、周波数制御モジュールと、信号波形
クロックモジュールとを備えている。モジュールは、ソフトウエア、ファームウ
エア、ハードウエア、またはそれらの任意の組合わせからなっている。あるいは
、ディスクリートロジックによって、または特定用途集積回路(ASIC)内で
実現できる。別の実施の形態では、キャンセラ適応化モジュール910は、プロ
セッサ900とは別体である専用素子で実現できる。実施の一形態では、プロセ
ッサ900は、ARMまたはPower Point(パワーポイント)マイク
ロプロセッサなどの処理素子と、Qualcomm MSM3000などの専用
デジタルモデムとを組み合わされて構成されている。あるいは、他の実施の形態
では、プロセッサ900の構成は異ならせることができる。
【0034】 図3において、アンテナ放射器102はトランシーバ200に結合され、トラ
ンシーバ300はプロセッサ900に結合されている。プロセッサ900は、送
信機周波数シンセサイザおよびVCO600に結合され、送信機周波数シンセサ
イザおよびVCO600はトランシーバ200に結合されている。プロセッサ9
00は、データと制御信号の少なくとも一方をプロセッサ900へ転送し、ある
いは、プロセッサ900から信号を受ける他の部品に結合できる。
【0035】 図3に示されているように、トランシーバ200は、アンテナ放射器102を
介して信号を送受信する。トランシーバ200は、I及びQのフィルタリングさ
れた信号、および以下で図5を参照して説明するように相関測定データ(j)な
どの種々のデータをプロセッサ900へ送る。この応用では、(j)などの変数
の下線は、その変数が複素変数、すなわち、同相(I)成分および直交成分(Q
)からなっている変数であることを示す。
【0036】 プロセッサ900は、クロック波形CLK、キャンセラパラメータW(j)およ
び送信機データなどの種々のデータをトランシーバ200へ送ることができる。
プロセッサ900は、受信機周波数制御信号などの制御情報をトランシーバ20
0へ供給することもできる。プロセッサ900は、送信機周波数制御信号または
校正周波数制御信号などの制御情報を送信機周波数シンセサイザおよびVCO6
00へ供給することもできる。送信機周波数シンセサイザおよびVCO600は
、信号をトランシーバ200へ送る。
【0037】 図5Aは、共用されている受信機/送信機(Rx/Tx)アンテナ放射器10
2と適応デジタルコヒーレントスペクトルキャンセラ230とを有する図3のト
ランシーバ200の実施の一形態を示す。図5Aにおいて、トランシーバ200
は、送受切替器210と、低ノイズ増幅器(LNA)216と、受信機ダイレク
トコンバータ220と、デジタル適応コヒーレントスペクトルキャンセラ230
と、整合フィルタまたはチャネルフィルタ250と、送信機280と、を備えて
いる。送受切替器210は、サーキュレータ212と、受信機帯域通過フィルタ
214と、送信機帯域通過フィルタ218と、方向性結合器235と、を備えて
いる。キャンセラ230は、合成器(combiner)232と、適応デジタルトランス
バーサルフィルタ(または等化器)234と、基準帯域通過フィルタ236と、
基準ダイレクトコンバータ238と、相互相関測定モジュール240と、を備え
ている。
【0038】 他の実施形態では、送受切替器210は方向性結合器235を備えず、その代
わりに、アンテナ放射器102へ送られたエネルギーのいくらかが、キャンセラ
230内の基準帯域通過フィルタ236の入力に結合される。
【0039】 図5Aにおいて、送信機280は、データと制御信号をデジタルプロセッサイ
ンターフェースから受ける。送信機280は、送信機帯域通過フィルタ218に
結合され、送信機体域通過フィルタ218は、方向性結合器235に結合されて
いる。方向性結合器235は、サーキュレータ212と基準帯域通過フィルタ2
36に結合されている。サーキュレータ212は、アンテナ放射器102と受信
機帯域通過フィルタ214に結合され、受信機帯域通過フィルタ214は、LN
A216に結合されている。LNA216は、受信機ダイレクトコンバータ22
0に結合され、受信機ダイレクトコンバータ220は、合成器232と、基準ダ
イレクトコンバータ238と、デジタルプロセッサインターフェースとに結合さ
れている。合成器232は、整合フィルタまたはチャネルフィルタ250と、適
応デジタルトランスバーサルフィルタ234とに結合されている。実施の一形態
では、合成器232は、相互相関測定モジュール240にも結合されている。整
合フィルタ250は、デジタルプロセッサインターフェースと相互相関測定モジ
ュール240とに結合されている。基準帯域通過フィルタ236は、基準ダイレ
クトコンバータ238に結合され、基準ダイレクトコンバータ238は、受信機
ダイレクトコンバータ220と、デジタルプロセッサインターフェースと、適応
デジタルトランスバーサルフィルタ234と、相互相関測定モジュール240と
に結合されている。適応デジタルトランスバーサルフィルタ234と相互相関測
定モジュール240の両方が、キャンセラ適応化モジュール910に結合され、
キャンセラ適応化モジュール910は、デジタルプロセッサ900(図3)によ
り、または別個のマイクロコントローラにより実行される。
【0040】 トランシーバ200の全体的な使用法と動作を図1〜図5Aを参照して説明す
る。図5Aにおいて、アンテナ放射器102は入来信号を受信し、その入来信号
をサーキュレータ212へ転送する。実施の一形態では、入来信号は約2ギガヘ
ルツ(GHz)の搬送波周波数を中心とするデジタル的に変調されたRF信号な
どの、高周波信号である。あるいは他の実施形態では、他の信号および他の搬送
波周波数を本発明にしたがって使用できる。サーキュレータ212は、受信信号
を受信機帯域通過フィルタ214へ転送する。
【0041】 同時に、送信機280は、信号を送信機帯域通過フィルタ218へ送ることが
ある。送信機帯域通過フィルタ218は、送信機信号STX(t)をサーキュレータ
212へ出力する。ここで述べている信号は、時間(t)の関数として、あるい
は、そのフーリエ等価物として周波数(ω)の関数として表わすことができる。サ
ーキュレータ212は、送信信号をアンテナ放射器102へ送る。図2A、図2
Bおよび図4に示されているように、送信信号STX(t)に関連するエネルギーの
いくらかが受信機帯域通過フィルタ214に漏れる。その理由は、サーキュレー
タ212が完全な分離を行わないからである。この漏れ信号エネルギー406は
、図2A、図2Bおよび図4に示されているように、帯域通過フィルタ214に
より制限される。
【0042】 STX(t)および受信信号に起因する受信機帯域通過フィルタ214の結果出力
は、LNA216に入力される。LNA216はその信号を増幅してその信号を
受信機ダイレクトコンバータ220へ送る。受信機ダイレクトコンバータ220
は、フィルタリングされた信号217をベースバンドのデジタル化およびフィル
タリングされた信号に変換して出力(n)を生ずる。
【0043】 図5Aにおいて、デジタルコヒーレントスペクトルキャンセラ230は、図4
に示されている受信機帯域402内の送信機スペクトル漏れ406を適応的に抑
制する。特に、方向性結合器235は、基準信号をデジタルコヒーレントスペク
トルキャンセラ230に供給する。基準信号は、送信信号STX(t)を表す。キャ
ンセラ230内では、基準信号は基準帯域通過フィルタ236へ送られる。基準
帯域通過フィルタ236の伝達関数HREF(ω)は、受信機ダイレクトコンバータ
220への前述した漏れ経路中の受信機帯域通過フィルタ214の伝達関数HRX (ω)に合致することが好ましい。あるいはフィルタ214、236の一方を、他
のフィルタ214、236と比較してより狭い帯域幅をキャンセルする(より多
く除去する)ように構成できる。基準帯域通過フィルタ236は、信号を基準ダ
イレクトコンバータ238に出力する。基準ダイレクトコンバータ238におい
ては基準信号は、デジタル化されたベースバンド信号に変換される。
【0044】 基準ダイレクトコンバータ238は、受信機の帯域幅402(図4)内の送信
機280のスペクトルエネルギーのデジタル化された基準を形成して出力(n)
を生ずる。基準ダイレクトコンバータ238は、信号(n)を適応デジタルトラ
ンスバーサルフィルタ234と相互相関測定モジュール240へ転送する。
【0045】 適応デジタルトランスバーサルフィルタ234は、送信機−受信機漏れ経路(
受信機フィルタ214とダイレクトコンバータ220)と、受信機帯域幅すなわ
ち対象とする帯域幅における基準として用いられる基準送信信号経路(基準フィ
ルタ236とダイレクトコンバータ238)との間の振幅の違いと位相の違いを
補償する。好適な実施の形態では、適応デジタルトランスバーサルフィルタ23
4は、漏れ受信機経路を通る送信漏れ信号の振幅および位相にほぼ一致させるよ
うに、基準経路からのデジタル化された送信信号基準(n)の振幅と位相を合わ
せて成形する。適応デジタルトランスバーサルフィルタ234は、出力信号U(
n)を合成器232に出力する。
【0046】 図5Aにおいて、合成器232は、2つの加算器424、426を用いて、適
応デジタルトランスバーサルフィルタ234の出力(n)をデジタル化された受
信機出力(n)からコヒーレントに差し引いて、信号(n)を形成する。受信機
帯域幅内のその信号の送信機スペクトル漏れ信号パワー(誤差)が、図4に示さ
れているように、抑制される。信号(n)は、整合フィルタまたはチャネルフィ
ルタ250へ送られる。整合フィルタまたはチャネルフィルタ250は、信号 (n)を出力する。信号(n)と(n)の少なくとも一方を「残留(成分)」と呼
ぶことがある。
【0047】 整合フィルタまたはチャネルフィルタ250は、残留信号(n)を相互相関測
定モジュール240へ送る。相互相関測定モジュール240は、信号入力を相互
相関することにより、受信機経路と基準経路との共通の信号特性を特定する。実
施の一形態では、相互相関測定モジュール240は,(n)と(n)の間の共通
の信号特性を特定する。相互相関測定モジュール240は、パラメータ(j)を
キャンセラ適応化モジュール910へ出力する。
【0048】 キャンセラ適応化モジュール910は、以下で説明する適応キャンセルアルゴ
リズムを実行して、適応フィルタ係数(j)を適応デジタルトランスバーサルフ
ィルタ234へ出力する。キャンセラ適応化モジュール910は、デジタル化さ
れた送信基準信号(n)と残留成分(n)との間の相互相関が、対象とする帯域
幅にわたって最小自乗的に最小にされるように、適応フィルタ係数(j)を調整
する。
【0049】 あるいは他の実施形態では、残部として(n)を(n)の代わりに使用できる
。それは相互相関測定モジュール240に入力される。キャンセル帯域幅は、残
留信号のためにR(n)の代わりに合成器232の出力(n)を使用することによ
り、受信機帯域通過フィルタ214と基準帯域通過フィルタ236の帯域幅、F
(ω)=1、まで拡張できる。
【0050】 適応コヒーレントスペクトルキャンセラ230は、2つの高ダイナミックレン
ジダイレクトコンバータ220、238によって実現されていることが好ましい
。ダイレクトコンバータ220、238は、高ダイナミックレンジで、性能がほ
ぼ同一であり、自動利得制御を持たない。デジタル化によって、適応デジタルト
ランスバーサルフィルタ234などの、高性能で、反復可能性を容易に得られる
デジタルフィルタを使用できる。一般に、デジタルフィルタは、アナログフィル
タよりも反復可能性が大である。より効果的に打消し(キャンセル)するために
、本発明ではデジタルフィルタを使用すると有利である。
【0051】 図5Aにおいて、受信機ダイレクトコンバータ220は、同じ局部発振器信号
VCORXを基準ダイレクトコンバータ238として用いて、結合された信号21
7を変換することが好ましい。その理由は、図2A、図2Bおよび図4に示され
ているように、キャンセラ230は、受信機の帯域幅内にあるフィルタリングさ
れた送信信号スペクトルの部分に絞って対象としているからである。
【0052】 図5Bは、別々の受信アンテナ放射器120および送信アンテナ放射器122
と、適応送信キャンセラ230とを有する、図3のトランシーバ200'の別の
実施の形態を示す。図5Bにおいて、トランシーバ200'は、受信機帯域通過
フィルタ214と、低ノイズ増幅器(LNA)216と、受信機ダイレクトコン
バータ220と、デジタル適応コヒーレントスペクトルキャンセラ230と、方
向性結合器235と、送信機帯域通過フィルタ218と、送信機280と、を備
えている。
【0053】 図5Bにおいて、送信機238は、データと制御信号をデジタルプロセッサイ
ンターフェースから受ける。送信機280は、送信機帯域通過フィルタ218に
結合され、送信機帯域通過フィルタ218は、方向性結合器235に結合されて
いる。方向性結合器235は、送信機アンテナ放射器122とスペクトルキャン
セラ230に結合されている。受信機アンテナ放射器120は、受信機帯域通過
フィルタ214に結合され、受信機帯域通過フィルタ214は、LNA216に
結合されている。LNA216は、受信機ダイレクトコンバータ220に結合さ
れている。受信機ダイレクトコンバータ220は、デジタルプロセッサインター
フェースとスペクトルキャンセラ230に結合されている。スペクトルキャンセ
ラ230は、デジタルプロセッサインターフェースと、整合フィルタまたはチャ
ネルフィルタ250に結合されている。整合フィルタまたはチャネルフィルタ2
50は、デジタルプロセッサインターフェースにも結合されている。
【0054】 図5Aのトランシーバ200におけるものとは異なって、図5Bのトランシー
バ200'にはサーキュレータ212はないが、図5Bのトランシーバ200'は
、受信機アンテナ放射器120が送信機アンテナ放射器122により放射された
信号エネルギーを受けた時に、受信経路への送信スペクトル漏れを依然として被
ることがある。
【0055】 問題とする送信機周波数からの漏れをキャンセルすることまたは減衰すること
に加えて、図5Bのトランシーバ200'は、受信機の近くに配置されている他
の送信アンテナからの妨害をキャンセルするように構成することもできる。
【0056】 図6は、図5Aと図5Bのトランシーバ200、200'内のデジタルコヒー
レントスペクトルキャンセラ230の実施の一形態を示す。上で説明したように
、キャンセラ230は、合成器232と、適応デジタルトランスバーサルフィル
タ234と、基準帯域通過フィルタ236と、基準ダイレクトコンバータ238
と、相互相関測定モジュール240と、を備えている。
【0057】 図6において、基準帯域通過フィルタ236は、方向性結合器235(図5A
)から信号を受け、基準ダイレクトコンバータ238に信号を出力する。基準ダ
イレクトコンバータ238は、適応デジタルトランスバーサルフィルタ234と
、相互相関測定モジュール240と、デジタルプロセッサインターフェース(図
5A)とに結合されている。適応デジタルトランスバーサルフィルタ234は、
キャンセラ適応モジュール910と合成器232に結合されている。合成器23
2は、整合フィルタまたはチャネルフィルタ250(図5A)と受信機ダイレク
トコンバータ220(図5A)に結合されている。図5Aに示されているように
、合成器232は、相互相関測定モジュール240に結合されることもある。相
互相関測定モジュール240は、整合フィルタ250(図5A)とキャンセラ適
応化モジュール910に結合されている。
【0058】 図6において、基準ダイレクトコンバータ238は、受信機の帯域幅内の送信
機280のスペクトルエネルギーのデジタル化された基準を形成して出力(n)
を生ずる。図6に示されているように、基準ダイレクトコンバータ238の出力 (n)は、同相成分ZI(n)と直交成分ZQ(n)とからなる。基準ダイレクトコン
バータ238は、信号(n)のI成分とQ成分の両方を適応デジタルトランスバ
ーサルフィルタ234と相互相関測定モジュール240に出力する。相互相関測
定モジュール240は、整合フィルタまたはチャネルフィルタ250から、残留
信号(n)のI成分とQ成分も受ける。適応デジタルトランスバーサルフィルタ
234は、出力信号U(n)の同相成分UI(n)と直交成分UQ(n)(IおよびQ成
分)を合成器232へ出力する。
【0059】 図6において、合成器232は、基準経路と漏れ受信機経路との間の時間遅延
の差を補償するために、デジタル遅延器ΔTs420、422を使用することが
好ましい。デジタル遅延器は、受信機経路と基準経路との間の異なる経路長と処
理時間とに起因する時間脱相関(time de-correlation)の影響と不安定さを減少
する。
【0060】 図6において、合成器232の同相成分と直交成分出力は、 (1) YI(n)=XI(n−Δ)−UI(n) (2) YQ(n)=XQ(n−Δ)−UQ(n) として与えられる。ここに、各項は次のように定義される: XI(n) ダイレクトコンバータ220のI経路のデジタル化された出力、 XQ(n) ダイレクトコンバータ220のQ経路のデジタル化された出力、 YI(n) 合成器232のI経路出力、 YQ(n) 合成器232のQ経路出力、 UI(n) 適応デジタルトランスバーサルフィルタ234のI経路出力、 UQ(n) 適応デジタルトランスバーサルフィルタ234のQ経路出力、 Δ 基準経路と信号経路の間の遅延の違いをほぼ補償するために付加された
遅延に対するサンプリング(標本)周期TSの整数。
【0061】 適応デジタルトランスバーサルフィルタ234の出力は、
【0062】
【数1】
【0063】 である。ここに各項は次のように定義される: ZI(n) 基準ダイレクトコンバータ238のI経路のデジタル化された出
力、 ZQ(n) 基準ダイレクトコンバータ238のQ経路のデジタル化された出
力、 WK-I(j) キャンセラ適応化モジュール910の適応化アルゴリズムのj
番目の反復における適応デジタルトランスバーサルフィルタ234のI係数、 WK-Q(j) キャンセラ適応化モジュール910の適応化アルゴリズムのj
番目の反復における適応デジタルトランスバーサルフィルタ234のQ係数、 K 適応デジタルトランスバーサルフィルタ234におけるタップ(複素係
数)の数。
【0064】 適応化モジュール910は、ダイレクトコンバータ220、238の帯域幅ま
たは帯域通過フィルタ214、236の帯域幅により決定される帯域幅内の送信
機エネルギーを最小にするために、適応トランスバーサルフィルタ234の係数
ベクトル(j)を調整する。特に、これは誤差
【0065】
【数2】
【0066】 を最少にするものとして表わすことができる。ここに各項は次のように定義され
る。
【0067】 (ω) 受信機ダイレクトコンバータ220のデジタル化されてフィルタリ
ングされた出力、 (ω) 基準器ダイレクトコンバータ238のデジタル化されてフィルタリ
ングされた出力、 (ω) 適応デジタルトランスバーサルフィルタ234の伝達関数、 (ω) 整合フィルタまたはチャネルフィルタ250の伝達関数、ここに別
の実施の形態では(ω)=1である、 ω2 これより周波数の高い送信機スペクトラムは除去すべきであるような
(ラジアンでの)上側周波数 ω1 これより周波数の低い送信機スペクトラムは除去すべきであるような
(ラジアンでの)下側周波数 TS 受信機ダイレクトコンバータ220と基準ダイレクトコンバータ23
8との出力のサンプリング周期(サンプリング周波数の逆数)。
【0068】 ここに係数[[WK-I(j),WK-Q(j),],k=1...K]は、ε(ω)を最小にす
るように選択される。
【0069】 ε(ω)を最小にする適応デジタルトランスバーサルフィルタ234により使用
される適応化アルゴリズムに関連する係数は、 (6) WK-I(j+1)=ρ・WK-I(j)+υ・CK-I(j) (7) WK-Q(j+1)=ρ・WK-Q(j)+υ・CK-Q(j) であり、ここに、
【0070】
【数3】
【0071】 である。k=1...Kに対し、Mは測定間隔におけるサンプル(標本)の数を表
わし、ρは積分および相関されたノイズ成分が反復とともに大きくならないよう
にする定数の組を表わし、υは各反復におけるステップサイズを表す。
【0072】 図9A、図9B、図10Aおよび図10Bは、適応デジタルトランスバーサル
フィルタ234の複素係数(タップ)の関数として得ることができる打消しの例
を示すために一緒に用いられる。ここにF(ω)の帯域幅は、サンプリング周波数
の4分の1である。図9A〜図10Bにおいて、横軸は周波数×1000/サン
プリングレートを表わす。縦軸はデシベル(dB)で表した振幅を表わす。
【0073】 図9Aは、図5Aの受信機フィルタ214と送信基準フィルタ236の実施の
一形態の実効ベースバンド応答(伝達関数)の例430、432を示す。ここに
受信機フィルタ214と基準フィルタ236、HRX(ω)とHREF(ω)は、それぞ
れ0.01dBおよび1.0dbなどの種々の通過帯リップルを有する、等しい
ス阻止帯域幅および通過帯域幅に対して設計されているチェビシェフ(Chebyshev
)帯域通過フィルタである。別の実施の形態においては、図9Aに示されている
ベースバンド応答430、432は、切り替えることができる。いいかえると、
図9Aに示されているいずれのベースバンド応答430、432も、受信機フィ
ルタ214と送信基準フィルタ236の少なくとも一方に関連付けることができ
る。
【0074】 図9Bは、図6のデジタルコヒーレントスペクトル230に起因する送信機2
80からのスペクトル漏れのデシベル単位で表わしたキャンセル比10log10 |Y(ω)|2/|X(ω)|2を示す。曲線434〜440は、図6のデジタルコヒ
ーレントスペクトル230に対する異なるタップ数を表わす。ここに受信機フィ
ルタ214と基準フィルタ236、HRX(ω)とHREF(ω)は、図9Aに示されて
いるベースバンド応答を有するチェビシェフ帯域通過フィルタである。図9Bに
おいて、デジタルコヒーレントスペクトルキャンセラ230の性能は、ω1=0
ないしω2=250の帯域幅にわたる打消しを反映する。図9Bにおいて、線4
34は、1つのタップの適応デジタルトランスバーサルフィルタ234で達成さ
れる打消し(キャンセル)の量を表す。このキャンセル量は、2つの経路の間の
周波数依存性の不整合特性を補償(等化)しない。図9Bに示されているように
、適応デジタルトランスバーサルフィルタ234がより多くの数のタップを使用
するものとすると、キャンセル性能は大幅に改善される。
【0075】 受信機フィルタ214(図9A)とほぼ同じ設計の(すなわち、図5Aにおけ
る伝達関数HRX(ω)とHREF(ω)がほぼ類似する)基準フィルタ236による基
準送信機出力信号のフィルタリングは、少なくとも2つの利点をもたらす。まず
それは、基準ダイレクトコンバータ238(図5A)は受信機帯域幅内に入って
いる送信機信号のスペクトルサイドローブ内の信号をデジタル化するのみである
ようするように、受信機帯域の外側の信号を大きく減衰することによって、ダイ
ナミックレンジに対する要求を減ずることができる。この減衰は、基準ダイレク
トコンバータ238への分解能の要求と直線性の要求を大きく減ずることができ
る。その理由は、受信機フィルタの帯域幅内のサイドローブが、通常、送信機信
号のピークから40dB以上、大きく抑制されるからである。
【0076】 第2に、送受切替器210に関連する受信機フィルタ214と同じ設計(すな
わち伝達関数)の基準帯域通過フィルタ236を用いることによって、抑制量を
また増すことができる。その理由は、両方の信号がダイレクトコンバータ220
、238にそれぞれ入力される前に、フィルタ214、236がそれらの信号に
同じ振幅変化および位相変化を与えるからである。適応トランスバーサル等化器
234は、図5AにおけるHRX(ω)とHREF(ω)が実質的には類似しない場合に
求められるものよりも少ない数のタップを用いて、伝達関数のいかなる小さな違
いも補償するから有利である。
【0077】 図10Aは、図5Aの受信機フィルタ214と基準帯域通過フィルタ236の
別の実施の形態でのキャンセル比応答の例442、444を示すものであって、
受信機フィルタと基準フィルタ、HRX(ω)とHREF(ω)は、それぞれ0.5dB
および1.5dBなどの種々の通過帯リップルを有する、種々の帯域幅に対して
設計されているチェビシェフ帯域通過フィルタである。図10Aの伝達関数44
2、440、HRX(ω)とHREF(ω)は、図9Aの伝達関数430、432にあま
り類似していない。他の実施の形態では、図10Aに示されているベースバンド
応答442、444は、切り替えることができる。いいかえると、図10Aに示
されているいずれのベースバンド応答442、444も、受信機フィルタ214
と送信基準フィルタ236の少なくとも一方に関連付けることができる。
【0078】 図10Bは、図6のデジタルコヒーレントスペクトルキャンセラ230に起因
する送信機280からのスペクトル漏れのデシベルで表したキャンセル比10l
og10|Y(ω)|2/|X(ω)|2を示す。曲線446〜452は、図6のデジタ
ルコヒーレントスペクトルキャンセラ230についての異なる数のタップを表す
。ここに受信機フィルタ214と基準フィルタ236、HRX(ω)とHREF(ω)は
図、10Aに示されているベースバンド応答を有するチェビシェフ帯域通過フィ
ルタである。この例では、図10Aの伝達関数442、440、HRX(ω)とHRE F (ω)は、図9Aの伝達関数430、432にあまり類似していないので、図9
Bに示されている性能とほぼ同じレベルのキャンセル性能を達成するためには、
適応デジタルトランスバーサルフィルタ234により一層の複雑さ(タップ)を
必要とすることがある。
【0079】 図7は、図5Aまたは図5Bのトランシーバ200、200'内のダイレクト
コンバータ220の実施の一形態を示す。基準ダイレクトコンバータ238の構
造は、受信機ダイレクトコンバータ220の構造にほぼ類似する。図7において
、ダイレクトコンバータ220は、LNA202と、分配器205と、同相経路
のための変換(translating)デルタ−シグマ変調器213と、直交経路のための
変換デルタ−シグマ変換変調器211と、受信機周波数シンセサイザおよびクロ
ック発生器500と、I及びQデシメーション(間引き)フィルタ300と、を
備えている。実施の一形態では、図5AのLNA202とLNA216は2つの
別々の構成要素である。他の実施の形態では、LNA202とLNA216は単
一のLNA構成要素を表わす。分配器205は、各種の能動素子と受動素子の少
なくとも一方で実現できる。分配器205はスプリッタ(分波器)として実現で
きる。あるいは、LNA216の出力は、変換デルタ−シグマ変調器211、2
13の両方に直接結合できる。
【0080】 ダイレクトコンバータ220のLNA202とLNA216の少なくとも一方
が、RF信号201を受信機帯域通過フィルタ214(図5A)から受ける。L
NA202は分配器205に結合され、分配器105は変換デルタ−シグマ変調
器213、211の両方に結合されている。変換デルタ−シグマ変調器213、
211は、I及びQデシメーションフィルタ300と受信機シンセサイザおよび
クロック発生器500とに結合されている。受信機シンセサイザおよびクロック
発生器500は、基準ダイレクトコンバータ238(図5A)とデジタルプロセ
ッサインターフェース(図5A)に結合されている。デシメーションフィルタ3
00は合成器232(図5A)に結合されている。
【0081】 図7において、LNA202は、入来信号201を増幅し、しかも過大なノイ
ズと歪みが加わることを避けている。分配器205は、増幅された信号を同相成
分と直交成分に分離し、同相成分と直交成分を同相変調器213と直交変調器2
11にそれぞれ出力する。変調器213、211は、受けたI及びQ信号成分を
受信信号のベースバンドにfRXだけ周波数変換して、I及びQ信号成分をデジタ
ル化する。変調器213、211は、デシメーションフィルタ300に対する出
力を生ずる。実施の一形態では、各変調器213、211のデジタルデータ出力
は、fRXに等しいサンプリングレートでの1ビットデータストリームである。
【0082】 デシメーションフィルタ300は、デジタルフィルタリングとデシメーション
を行ってデジタル語をクロックレートCLKで生ずる。図7において、デシメー
ションフィルタ300は、1ビットデジタル語を、信号の通常の2進表現を構成
しているNビットデジタル語に変換する。実施の一形態では、デシメーションフ
ィルタ300は、2進表現が形成され、かつフィルタリングされた出力を転送す
るために用いられる速度(レート)を示すクロック信号CLK_Mを生ずる。デ
シメーションフィルタ300により語が発生される速度(レート)は、オーバー
サンプリング比により決定される。オーバーサンプリング比がMであると、出力
クロックレートは入来データのレートの1/M倍、いいかえると、図13の実施
の形態では、出力クロックレートは、fRX/Mに等しい。ここにfRXは周波数変
換(translation)および変換(conversion)クロックCLKのレートである。
【0083】 デシメーションフィルタ300は、対象とする帯域幅の外の望ましくない信号
源とノイズ源を、対象とする信号を保持しながら、減衰もする。デシメーション
フィルタ300の所望のフィルタ特性は、受信信号の特性と変換クロックレート
RXに基づいて選択される。実施の一形態では、デシメーションフィルタ300
は、各種の波形を取扱えるように修正できる、プログラム可能な特性を有する。
デシメーションフィルタ300は、フィルタ係数の値を変更することによって特
性が修正されるような有限インパルス応答(FIR)フィルタで実現することが
好ましい。デジタルフィルタのフィルタ係数の値は、そのような修正を実用的な
ものにするソフトウエアによって容易に変更できる。
【0084】 図8は、図5Aあるいは図5Bのトランシーバ200、200'内のダイレク
トコンバータ800の別の実施の形態を示す。図8において、ダイレクトコンバ
ータ800は、LNA802と、分配器804と、一対の増幅器808、809
と、一対のバランスドミキサ(平衡混合器)810、811と、一対の低域通過
フィルタ/増幅器812、813と、一対のアナログ−デジタル変換器814、
815と、直角ハイブリッドモジュール805と、受信機周波数シンセサイザお
よびVCO816とを備えている。実施の一形態では、LNA802と図5Aの
LNA216は2つの別個の構成要素である。他の実施の形態では、LNA80
2とLNA216は単一のLNA構成要素を表わす。
【0085】 LNA802とLNA216の少なくとも1つは、受信機帯域通過フィルタ2
14(図5A)からRF信号201を受ける。LNA202は分配器804に結
合され、分配器804は増幅器808、809の両方に結合されている。増幅器
808はバランスドミキサ810に結合され、バランスドミキサ810は直角ハ
イブリッドモジュール805と低域通過フィルタ/増幅器812に結合されてい
る。低域通過フィルタ/増幅器812はアナログ−デジタル変換器814に結合
され、アナログ−デジタル変換器814は、アナログ−デジタル変換器815と
、合成器232(図5A)と、デジタルプロセッサインターフェース(図5A)
とに結合されている。増幅器809は、バランスドミキサ811に結合され、バ
ランスドミキサ811は、直角ハイブリッドモジュール805と低域通過フィル
タ/増幅器813に結合されている。低域通過フィルタ/増幅器813は、アナ
ログ−デジタル変換器815に結合され、アナログ−デジタル変換器815は、
アナログ−デジタル変換器814と、合成器232(図5A)と、デジタルプロ
セッサインターフェース(図5A)とに結合されている。
【0086】 図11は、図5Aまたは図5Bのトランシーバ200、200'内のダイレク
トコンバータ220'の別の実施形態を示す。図11において、ダイレクトコン
バータ220'は、分配器205と、同相経路のための変換デルタ−シグマ変調
器213と、直交経路のための変換デルタ−シグマ変調器211と、クロック発
生器504と、I及びQデシメーションフィルタ300と、I及びQ利得、直交
およびオフセット修正モジュール410と、を備えている。実施の一形態では、
図11のダイレクトコンバータ220'は、分配器205のRF入力に結合され
ている入力LNAを含むことがある。
【0087】 図11において、分配器205は、RF入力をLNA216(図5A)から受
ける。分配器205は、変換デルタ−シグマ変調器213、211の両方に結合
されている。変換デルタ−シグマ変調器213、211は、I及びQデシメーシ
ョンフィルタ300とクロック発生器504に結合されている。クロック発生器
504は、基準ダイレクトコンバータ238(図5A)とデジタルプロセッサイ
ンターフェース(図5A)に結合されている。デシメーションフィルタ300は
、I及びQ利得、直交およびオフセット修正モジュール410に結合され、I及
びQ利得、直交およびオフセット修正モジュール410は合成器232(図5A
)に結合されている。
【0088】 図12は、図5Aまたは図5Bのトランシーバ200、200'内のダイレク
トコンバータ800'の別の実施形態を示す。図12において、ダイレクトコン
バータ800'は、分配器804と、一対の増幅器808、809と、一対のバ
ランスドミキサ810、811と、一対の低域通過フィルタ/増幅器812、8
13と、一対のアナログ−デジタル変換器814、815と、直角ハイブリッド
モジュール805と、I及びQ利得、直交およびオフセット修正モジュール85
0と、を備えている。実施の一形態では、図12のダイレクトコンバータ800
'は、分配器205のRF入力に結合されている入力LNAを含むことがある。
【0089】 図12において、分配器804は、RF入力をLNA216(図5A)から受
ける。分配器804は、増幅器808、809の両方に結合されている。増幅器
808は、バランスドミキサ810に結合され、バランスドミキサ810は直角
ハイブリッドモジュール805と低域通過フィルタ/増幅器812に結合されて
いる。低域通過フィルタ/増幅器812は、アナログ−デジタル変換器814に
結合され、アナログ−デジタル変換器814は、アナログ−デジタル変換器81
5と、I及びQ利得、直交およびオフセット修正モジュール850と、デジタル
プロセッサインターフェース(図5A)とに結合されている。増幅器809は、
バランスドミキサ811に結合され、バランスドミキサ811は、直角ハイブリ
ッドモジュール805と低域通過フィルタ/増幅器813に結合されている。低
域通過フィルタ/増幅器813は、アナログ−デジタル変換器815に結合され
、アナログ−デジタル変換器815は、アナログ−デジタル変換器814と、I
及びQ利得、直交およびオフセット修正モジュール850と、デジタルプロセッ
サインターフェース(図5A)とに結合されている。
【0090】 図13は、図7と図11のダイレクトコンバータ220、220'内の変換デ
ルタ−シグマ変調器211の実施の一形態を示す。変調器213は、変調器21
1とほぼ同じであるので、ここでは変調器211のみについて説明する。図13
において、変調器211、213は、相補型増幅器310と、スイッチ312と
、ループ増幅器314と、1ビットデジタル−アナログ変換器316と、ループ
フィルタ318と、エッジトリガ型のコンパレータ320と、を備えている。
【0091】 図13において、分配器205(図7または図11)の出力206が、相補型
増幅器310に入力される。増幅器310は、スイッチ312に結合されている
。スイッチ312はループ増幅器314に結合されている。ループ増幅器314
は、デジタル−アナログ変換器316と、ループフィルタ318とに結合され、
ループフィルタ318は、コンパレータ320に結合されている。CLK信号は
、スイッチ312とエッジトリガのコンパレータ320に結合されている。
【0092】 変調器211は、受けたI及びQ信号成分をCLK信号の周波数fRXに等しい
量だけ、受信信号のベースバンドに向けて周波数変換(translate)し、I及びQ
信号成分をデジタル化する。図13において、相補型増幅器310は、変調され
たRF搬送波信号を受ける。相補型増幅器310は、非反転出力において、相補
型増幅器310の入力における電圧のG倍の電圧を生ずる。相補型増幅器310
は、反転出力において、相補型増幅器310の入力における電圧の−G倍の電圧
を生ずる。相補型増幅器310の非反転出力と反転出力は、スイッチ312の2
つの入力ポートに結合されている。スイッチ312の制御ポートは、スイッチ3
12の出力ポートが相補型増幅器310の非反転出力端子と反転出力端子に交互
に結合されるように、スイッチ312のどの入力ポートが増幅器310の出力ポ
ートに結合され、変換クロックCLKにより駆動されるかを決定する。
【0093】 相補型増幅器310とスイッチ312は、ともに、変調されたRF搬送波信号
の極性を変換クロックCLKの半サイクルごとに反転するコミュテータ(整流子
)の機能を実行する。変換クロックCLKの周波数が変調されたRF搬送波信号
の搬送波周波数にほぼ等しいように選択されるものとすると、実効的に、コミュ
テータは、直流を中心とするベースバンドまたは周波数がオフセットされたベー
スバンドに、搬送波信号の変調を周波数変換する。低周波信号成分に加えて、高
周波信号成分もコミュテータによって発生される。しかし、高周波成分はデルタ
−シグマ変調器211により減衰され、さらにフィルタリングされる。実施の一
形態では、変換クロックCLKの周波数は、各種の波形を中心周波数の範囲にわ
たって周波数変換できるようにするために、プログラム可能である。
【0094】 実施の一形態では、相補型増幅器310とスイッチ312で構成されているコ
ンミュテータは、通常のダウンコンバータではない。通常のダウンコンバータの
ための数学的なパラダイム(模範)は、正弦波信号による乗算である。通常のダ
ウンコンバータ(ダイオードリングをまたはギルバート(Gilbert)乗算器回路を
用いる回路など)の実際的な実現は、望ましくないスプリアス信号を形成する結
果をもたらす歪みおよびフィードスルー作用を導入することなしに、この数学的
なパラダイムを実現することはできない。
【0095】 対照的に、コミュテータの数学的なパラダイムは、クロック信号の相互に逆の
半サイクルで+1と−1を入力信号に交互に乗ずるというものである。高速スイ
ッチを採用しているコミュテータの実際的な実現は、この数学的パラダイムに一
層近いように挙動し、それによって、従来のダウンコンバータと比較して、ベー
スバンド信号中に信号の非直線成分が生ずることを避ける。
【0096】 スイッチ312の出力は、コアデルタ−シグマ変調器の入力に結合され、コア
デルタ−シグマ変調器は、ループ増幅器314と、ループフィルタ318と、エ
ッジトリガのコンパレータ320と、1ビットデジタル−アナログ(D/A)変
換器316と、を備えている。好適な実施の形態では、コアデルタ−シグマ変調
器は、コミュテータの周波数と同じ周波数で動作させられる。搬送波周波数また
はその近くで動作する変換クロックを使用すると、典型的な実施の形態において
高いオーバーサンプリングレートが与えられるので、デルタ−シグマ変換の周知
の原理にしたがって、高分解能、広いダイナミックレンジの性能が達成される。
【0097】 図13において、ループ増幅器314の出力は、その非反転入力ポートと反転
入力ポートとに結合されている電圧の間の差に電圧利得Avを乗じたものである
。ここに電圧利得は、通常は、大きな正の定数である。ループフィルタ318は
、通常はアナログ低域通過フィルタであるが、他の形態で具体化することもでき
る。実施の一形態では、ループ増幅器314とループフィルタ318は、積分器
として動作する。エッジトリガのコンパレータ320への信号入力における電圧
値が、変換クロックの遷移時における所定のしきい値より高いと、出力は論理値
1である。エッジトリガのコンパレータ320への信号入力における電圧値が、
変換クロックの遷移時における所定のしきい値より低いと、出力は論理値0であ
る。エッジトリガのコンパレータ320の出力は、1ビットデジタル−アナログ
変換器316の入力に結合されている。1ビットデジタル−アナログ変換器31
6は、その出力に、その入力に加えられたデジタル論理値に依存する2つのアナ
ログレベルのうちの1つを生ずる。1ビットデジタル−アナログ変換器316の
出力は、ループ増幅器314の反転入力に結合されている。
【0098】 図13に示され、上で説明したコアデルタ−シグマ変調器211、213は、
標準の1ビットデジタル−シグマ変調器である。しかし、各種のデルタ−シグマ
変調器とデルタ−シグマ変調技術を本発明の教示に組合わせることができる。例
えば、デルタ−シグマ変調器に関する追加の情報が、1996年にIEEE Pressに
より発行されたSteven R.Norsworthy著「Delta-Sigma Data Converters: Theory
,Design, and Simulation(デルタ−シグマデータ変換器:理論、設計およびシ
ミュレーション)」に見出される。
【0099】 金属酸化物半導体(MOS)技術は、容量(キャパシタ)比に基づいた離散時
間フィルタを実現することに本質的に向いているので、先行技術のシステムは、
スイッチドキャパシタを使用してデルタ−シグマ変調器を実現している。本質的
に、スイッチドキャパシタフィルタは、エイリアシングの原因となり、したがっ
て、システムに対する追加の妨害の原因となる。また、MOSスイッチドキャパ
シタ回路は、はるかに低いオーバーサンプリングレシオで動作せねばならないの
で、それらの回路は、本発明の変調器211の実施の一形態と比較して、所与の
任意の次数のデルタ−シグマ変調器と同程度の分解能は持たない。分解能を得る
ために、先行技術のシステムは、通常、条件付きでのみ安定であるより高い次数
のループフィルタを使用する。デルタ−シグマ変調器の次数が増大するにつれて
、高いクロック周波数で動作できる安定なループの実現がますます困難になる。
【0100】 対照的に、変調器211の実施の一形態は、ループフィルタ318のために連
続時間フィルタを備えている。上記のように、デルタ−シグマ変調器211の実
施の一形態は、搬送波周波数またはその近くで動作する。高周波クロックを使用
するために、より高い次数のフィルタリングの使用して高い分解能を達成する必
要はない。したがって、より低い次数の連続時間フィルタの使用は、変調器21
1、213の実施の一形態と協働して、実際的である。連続時間フィルタは、ス
イッチドキャパシタよりも実現するのがあまり困難ではなく、扱いやすい。さら
に、所与の半導体技術では、連続時間フィルタは、スイッチドキャパシタ回路よ
りもはるかに高い周波数で動作できる。最後に、連続時間フィルタの使用によっ
て、スイッチドキャパシタフィルタにより潜在的に発生されるエイリアシングを
なくすという、追加の利点が得られる。
【0101】 シリコン金属酸化物半導体(MOS)技術で実現される最新のデルタ−シグマ
変換器の多くを現在入手できる。通常は、そのような設計は、変換のために入来
信号をサンプリングするために、スイッチドキャパシタを使用する。しかし、シ
リコンバイポーラ技術、シリコンゲルマニウム(SiGe)技術、ガリウムひ素
(GaAs)技術から製造される回路などの、高周波入力信号を処理できる回路
は、システム効率を高くするために、電流ステアリングアーキテクチャを使用で
きる。
【0102】 図14A〜14Eは、図1のトランシーバ200の種々の実施の形態の動作を
示すために用いられるスペクトルプロットを示す。デシメーションフィルタ30
0の所望の特性の理解を、縦軸がデシベルの単位などでエネルギーを表わし、横
軸がギガヘルツの単位などで周波数を表わす図14Aを参照して理解できる。図
14Aは、3種類の搬送波周波数fc1、fc2、fc3にそれぞれ中心を置く受信信
号エネルギー330、332、334を示すスペクトルプロットを示す。実施の
一形態では、各信号エネルギー330、332、334が、デジタル的に変調さ
れた対象とするRF信号を含む入来波形を含んでいると仮定する。また、変換ク
ロックCLKが、周波数fc1とfc2の間の周波数fRXで動作すると仮定する。図
14Aでは、より多くの信号エネルギーを示すことができるように、横軸は途中
で切断してある。
【0103】 図14Bは、図14Aのスペクトラムが図13のスイッチ312に加えられた
時のその対応する出力(ノイズを除く)を表わす。たとえば、典型的な実施の形
態では、周波数fRXは、1851.4MHzに等しく、周波数fc1、fc2、fc3 は、それぞれ、1851、1851.6、1852.2MHzである。各信号エ
ネルギー330、332、334の帯域幅は約100kHzである。したがって
、図14Bでは、信号エネルギー336、338、340は、信号エネルギー3
30、332、334にそれぞれ対応し、かつそれぞれ約−400kHz、20
0kHzおよび800kHzに中心を置く。信号エネルギー336は、周波数軸
の負の部分に移動(周波数変換)させられていることに注目されたい。
【0104】 図14Cの破線は、実施の一形態におけるデシメーションフィルタ300の伝
達曲線を示す。図14Cの実施の形態では、低域通過デシメーションフィルタ3
00は、3つの信号エネルギー336、338、340の全てを通過させる。(
例えば、信号エネルギー336、338、340のおのおのは、異なる送信装置
で発生できる。)この例では、信号エネルギーのいずれも直流に中心を置いてい
ない。したがって、システム内のいかなる直流オフセットの影響や1/fノイズ
(ゼロ周波数を中心とするスペクトルノイズ密度曲線343における増大によっ
て示されている)の影響も、引き続くフィルタリング、例えば整合フィルタリン
グによって小さくできる。図14Cのスペクトルノイズ密度曲線343は、スペ
クトルノイズ密度レベルが、ゼロ周波数付近の1/f増加を除き、周波数の上昇
とともに高くなることを示している。その結果、信号エネルギー340の帯域幅
内のノイズレベルは、信号エネルギー336または338についてのそれよりも
高い。実施の一形態では、デシメーションフィルタ300は、低域通過フィルタ
リングによって実現され、等価な帯域通過フィルタリングが次の整合フィルタで
実現される。
【0105】 別の実施の形態では、デシメーションフィルタ300は、信号エネルギーの1
つのみ(単一の送信装置によって発生されることがあるものなど)が大きな減衰
なしに通されるように、より周波数選択的である。例えば、図14Dにおいて、
破線344は、そのようなデシメーション・フィルタ300の伝達特性を示す。
図14Dに示されているように、この別の実施の形態では、信号エネルギー33
8のみがデシメーションフィルタ300を効率的に通される。
【0106】 さらに別の実施形態では、ダウンコンバージョンされた波形は、直流を中心に
される。すなわち、図14Eに示されているように、波形はゼロ周波数オフセッ
トを有する。直流を中心とするベースバンドへの変換は、量子化ノイズの影響を
最小にすべきである広帯域信号に対して特に有利であり得る所与のクロックレー
トに対して、より高い分解能を達成するという利点を有する。1/fノイズの影
響は、広帯域システムにおいてはあまり顕著ではなく、性能を大幅に低下するこ
となくゼロ周波数でノッチフィルタによりフィルタリングできる。図14Eの破
線346は、そのような実施の形態におけるデシメーションフィルタ300の伝
達曲線を示す。デシメーションフィルタの設計に関するより多くの情報を、R. E
. CrosshiereおよびL. R. Rabiner著「Multi-Rate Digital Signal Processing
(マルチレート・デジタル信号処理)」, Prentice-Hall Inc., Englewood Clif
fs, NJ, 1983に見出すことができる。
【0107】 受信機106(図1)は、2つ以上の通信プロトコルにしたがって動作すると
有利である。例えば受信機は、GSM(Global System for Mobile Communicatio
n)などの狭帯域時分割多元接続(TDMA)システム、または、「Mobile Stati
on-Base Station Capability Standard for Dual-Mode Wide band Spread Spect
rum Cellular System(デュアル−モード広帯域スペクトル拡散セルラーシステ
ム用移動局−基地局可能性規格)」, TIA/EIA/IS-95という表題のTelephone Indu
stry Association、Electronic Industry Association (TIA/EIA)のinterim stan
dard(暫定規格)で定められているものなどの広帯域符号分割多元接続(CDM
A)システムで動作できる。
【0108】 TDMA動作中は、デシメーションフィルタ300は、破線344で示されて
いる、狭帯域伝達特性を取ることができる。あるいは、CDMA動作中は、線3
42により示されている、このフィルタのオフセットおよび帯域幅を、デジタル
フィルタリングおよび信号受信の周知の原理に従って増大できる。あるいは、単
一の広帯域低域通過デシメーションフィルタを利用でき、プログラム可能な帯域
幅が後段の整合フィルタリングで実現される。
【0109】 I及びO利得、直交およびオフセット修正 図11において、デシメーションフィルタ300の出力がI及びO利得、直交
およびオフセット修正構成要素410に入力される。図15は、構成要素410
の実施の一形態を示すブロック図である。図15において、デシメーションフィ
ルタ300のクロックおよびデータ出力が校正回路350に結合されている。校
正回路350は、同相信号経路および直交信号経路が相互に平衡させられるよう
に、相対的な利得と位相を調整する。信号に歪みが加えられることを避けるため
には、同相信号経路および直交信号経路の相対的な利得と位相が同じであること
が重要である。
【0110】 図15に示されているデジタル信号処理アーキテクチャの1つの利点は、アナ
ログ回路素子におけるよりもデジタル回路素子における方がパラメータを一層容
易に制御できることである。典型的には、不平衡は、IチャネルとQチャネルの
間の利得の違いと、IチャネルとQチャネルの間の相対的な90°位相差中の誤
差とから生ずる。また、直流オフセットのどのような違いも校正によってなくす
ことができる。校正を実行することに関するさらなる情報をは、「OFFSET CORRE
CTION CIRCUIT(オフセット修正回路)」という名称の米国特許第5,422,
889号、「SYSTEM FOR CORRECTING QUADRATURE GAIN IN-PHASE ERROR IN A DI
RECT CONVERSION SINGLE-SIDE BAND RECEIVER INDEPENDENT OF THE CHARACTERIS
TIC OF THE MODULATED SIGNAL(ダイレクトコンバージョン単側波帯受信機にお
ける直交利得同相誤差を変調された信号の特性とは独立に修正するシステム)」
という名称の米国特許第5,604,929号で見出すことができる。
【0111】 図15において、校正回路350の出力は、サンプリングレート変換器352
の入力に結合されている。サンプリングレート変換器352は、信号のデータ転
送速度を変換して外部クロックCLK波形のレートに同期させる。実施の一形態
では、この機能は、J. G. Proakis他およびMcMillian Publishing Co.による「A
dvanced Digital Signal Processing(アドバンストデジタル信号処理)」に記
載されているものなどの直線補間法またはより高次の補間法で行われる。
【0112】 図15において、サンプリングレート変換器352の出力が、周波数変換器3
54の入力に結合されている。実施の一形態では、周波数変換器354は、対象
とする信号の中心周波数を直流を中心とするベースバンドに周波数変換するため
に使用される。周波数変換器354は、サンプリングレート変換器352の出力
における信号に、対象とする信号の中心周波数に等しい周波数を持つ正弦波信号
のデジタル表現を乗ずる。周波数変換の利点は、信号のための整合フィルタ35
6を低域通過フィルタとして実現できるようにすることと、デジタル復調器の入
力のために求められるベースバンドI入力とQ入力を供給することである。ただ
1つの信号があり、かつそれがゼロオフセットであるような図14Eに示されて
いる状況では、周波数変換器354は使用しないことが好ましい。
【0113】 周波数変換器354が利用され、整合フィルタまたはチャネルフィルタ250
の出力が図5Aに示されているように相互相関測定モジュール240への入力と
して利用される場合には、相互相関測定モジュール240への入力(n)に対し
ても同じ周波数変換も行わなければならない。周波数変換は、相互相関測定モジ
ュール240に周波数変換器を含めることによって行うことができる。
【0114】 図15において、周波数変換器354の出力は、信号整合フィルタとして動作
できる低域通過フィルタ356に結合されている。低域通過フィルタ356は、
対象とする帯域幅の外の干渉を除去するためにも使用される。低域通過フィルタ
356の出力は、デジタルIおよびQ信号入力を、デジタル復調器クロックCL
波形に同期されているデジタル復調器に供給する。
【0115】 クロック発生器 図16は、図7のクロック発生器500の実施の一形態のブロック図である。
図16において、周波数シンセサイザ360は、変換クロックCLKのレートの
2倍でアナログ波形を生ずる。周波数シンセサイザ360の出力は、制限増幅器
362の入力に結合されている。この実施の形態では、周波数シンセサイザ36
0による信号出力の正へ向かうゼロ交差(ゼロクロッシング)が制限増幅器36
2によってしきい値と比較される。しきい値が適切に選択されていると、制限増
幅器362は、周波数シンセサイザ360からの出力の周波数と同じ周波数でデ
ジタル論理値を有し、かつ50%のデューティサイクル(すなわち、論理「1」
パルスの持続時間が論理「0」パルスの持続時間と同じである)を有する波形を
生ずる。
【0116】 図16において、制限増幅器362は、マスタラッチ364とスレーブラッチ
368を含むマスタスレーブフリップフロップ376を駆動する。マスタスレー
ブフリップフロップ376は、2分周であるように構成されている。この構成で
は、フリップフロップ364のQ出力366と
【0117】
【外3】
【0118】 出力372が、フリップフロップ368のD入力と
【0119】
【外4】
【0120】 出力374にそれぞれ接続されており、フリップフロップ368のQ出力370
【0121】
【外5】
【0122】 出力374がフリップフロップ364の
【0123】
【外6】
【0124】 入力とD入力にそれぞれ接続されている。マスタスレーブフリップフロップがこ
のようにして接続されると、4つのラッチ出力端子366、372、370、3
74が、相互に0°、90°、380°、270°のクロック位相を持つ。それ
らの出力のうちの2つ(例えば、出力366と出力370)をI_CLKおよび
Q_CLKとしてそれぞれ使用できる。図16の実現は、説明のためにここで明
快に含まれているが、本発明にしたがってクロック信号を発生するために各種の
他の手段(リング発振器など)を使用できる。
【0125】 変調器の他の実施形態 図17は、二重サンプリング(すなわち、クロック信号の両方のエッジで標本
化する)を採用する変換(translating)デルタ−シグマ変調器380の別の実施
の形態を示す。図17のデルタ−シグマ変調器380は、図13に示されている
単一サンプリングアーキテクチャと同じ原理のいくつかの下で、サンプリングレ
ートを2倍にして動作し、それにより回路に求められる速さを2分の1に緩和す
る。デルタ−シグマ変調器380は、図7に示されているアーキテクチャ内で、
送信デルタ−シグマ変調器211、213として使用できる。
【0126】 図17において、相補型増幅器382は、搬送波周波数を中心とするデジタル
的に変調されたRF信号を受ける。相補型増幅器382は、非反転出力に、相補
型増幅器382への入力における電圧のG倍の電圧を生ずる。相補型増幅器38
2は、反転出力に、相補型増幅器382への入力における電圧の−G倍の電圧を
生ずる。相補型増幅器382の反転出力と非反転出力は、スイッチ384の2つ
の入力ポートに結合されている。スイッチ384の制御ポートは、スイッチ38
4の出力ポートが相補型増幅器382の反転出力と非反転出力に交互に結合され
るように、どの入力ポートが出力ポートに結合され、かつ、変換クロックCLK
により駆動されるかを決定する。
【0127】 相補型増幅器382とスイッチ384は、図13を参照して上で詳細に説明し
たコミュテータの諸機能を一緒に実行する。スイッチ384の出力端子は、コア
二重サンプリングデルタ−シグマ変調器の入力に結合されている。コア二重サン
プリングデルタ−シグマ変調器は、合成器388と、ループ増幅器390と、ル
ープフィルタ392と、偶位相エッジトリガコンパレータ394Aと、奇位相エ
ッジトリガコンパレータ394Bと、偶位相デジタル−アナログ変換器396A
と、奇位相デジタル−アナログ変換器396Bと、で構成されている。
【0128】 スイッチ384の出力は、ループ増幅器390の非反転入力に結合されている
。ループ増幅器390の出力は、それの非反転入力ポートに結合されている電圧
とそれの反転入力ポートに結合されている電圧の差に電圧利得Avを乗じたもの
である。ここに、電圧利得は通常は大きい正の定数である。ループ増幅器390
の出力は、ループフィルタ392の入力に結合されている。好適な実施形態では
、ループフィルタ392は、アナログ低域通過フィルタであるが、他の形態でも
具体化できる。実施の一形態では、ループ増幅器390とループフィルタ392
は、積分器として動作する。
【0129】 ループフィルタ392の出力は、偶位相エッジトリガコンパレータ394Aの
入力と、奇位相エッジトリガコンパレータ比較器394Bの入力にも結合されて
いる。偶位相エッジトリガコンパレータ394Aと奇位相エッジトリガコンパレ
ータ比較器394Bのクロック入力は、変換クロックCLKに結合されている。
偶位相エッジトリガコンパレータ比較器394Aと奇位相エッジトリガコンパレ
ータ比較器394Bは、比較クロックCLKの相対するエッジを用いてクロック
される。例えば実施の一形態では、偶位相エッジトリガコンパレータ比較器39
4Aは、比較クロックCLKの立上がりエッジで比較を行い、奇位相エッジトリ
ガコンパレータ比較器394Bは、比較クロックCLKの立下がりエッジで比較
を行う。
【0130】 偶位相エッジトリガコンパレータ394Aと奇位相エッジトリガコンパレータ
394Bによって出力された論理値は、それぞれ、デジタル−アナログ変換器3
96Aとデジタル−アナログ変換器396Bの入力に結合される。デジタル−ア
ナログ変換器396Aとデジタル−アナログ変換器396Bの出力は合成器38
8で組合わされ、ループ増幅器390の反転入力を駆動する。実施の一形態では
、合成器388は2つの値を一緒に単に加え合わせるだけである。他の実施の形
態では、合成器388は、値を時分割多重化してループに供給する。合成器38
8の1つの有用な寄与は、デジタル−アナログ変換器396Aとデジタル−アナ
ログ変換器396Bの間の緊密な整合なしに直線性を達成できることである。そ
の理由は、それらの変換器のそれぞれの出力がループ増幅器に供給される前に効
果的に平均化されるからである。
【0131】 実施の一形態では、偶位相エッジトリガコンパレータ比較器394Aと奇位相
エッジトリガコンパレータ394B出力端子は、単一サンプリングの場合に類似
するやり方で、デシメーションフィルタ300に結合されている。その実施の形
態では、通常はデシメーションフィルタ300のアーキテクチャは、単一の高速
シリアルビットストリームの代わりに2ビットシリアル語の形で標本を処理でき
るように、適切に変更される。
【0132】 図7、図13および図17に示されているダイレクトコンバータの実施の形態
の連続時間性質のために、ダイレクトコンバータの実施の形態は、従来の多段ダ
ウンコンバータとは対照的に、ダイナミックレンジを制限されない。したがって
、自動利得制御を受信機のフロントエンドに含ませる必要はない。例えば図5A
において、受信機ダイレクトコンバータ220に加えられる入来波形の振幅は、
受信アンテナ放射器102により受けられる信号の振幅の定数比例値である。と
いうのは、自動利得制御が含まれていないからである。上記のように、受信機の
ダイナミックレンジを広げるために用いられる自動利得制御は、セルラー通信な
どのスペクトルが混んでいる用途には望ましくないことがある。その理由は、自
動利得制御は受信機の感度を信号チャネルの外にある信号および干渉に依存させ
ることがあるからである。例えば、隣接チャネル内の強い信号が受信機のフロン
トエンドを捕らえて、対象とするチャネル内の弱い信号を検出できなくするよう
に受信機の感度をなくすることがあり得る。これは、受信機が多数の遠隔装置か
ら入来信号を受ける基地局受信機において、特に有害である。さらに、自動利得
制御を使用すると、デジタルコヒーレントキャンセラが、誤りとノイズを導入し
得る利得変化に追従することを、求めるようになる。
【0133】 受信機ダイレクトコンバータ220(図5A、図7および図8)と、基準ダイ
レクトコンバータ238(図5A)と、低いサイドローブを持つ整合さフィルタ
またはチャネルフィルタ250(図5A)とのデジタルデシメーションフィルタ
リングは、所望の信号帯域幅の外の送信信号を大きく抑制することができる。好
適な実施の形態では、それらのデシメーションフィルタ220、238、250
は、ほぼ90dBの減衰を行う。この減衰は、送受切替器受信機フィルタ214
によって行われるフィルタリングの量を減少するから有利である。
【0134】 実施の一形態では、基準ダイレクトコンバータ238と受信機ダイレクトコン
バータ220との少なくとも一方が、対象とする搬送波周波数のサンプリングレ
ートにほぼ等しいサンプリングレートを有する。これは、エイリアシング周波数
(すなわち、RF周波数の半分)での減衰を与えるための送受切替器受信機フィ
ルタ214と基準帯域通過フィルタ236に対する要求を大きく減少させる。
【0135】 本発明は、それの要旨および範囲を逸脱することなく他の特定の形態で具体化
できる。説明した実施形態はあらゆる面で例示的なものであって、限定するもの
ではなく、したがって、発明の範囲は上記説明ではなくて、添付されている特許
請求の範囲により示されるものであるとみなすべきである。特許請求の範囲と均
等である意味および範囲内に入る全ての変更はそれらの範囲に包含されるべきで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトランシーバおよびプロセッサの実施の一形態を示す。
【図2A】 単一のチャネルを有する受信機帯域幅への送信機スペクトル漏れを示す。
【図2B】 複数のチャネルを有する受信機帯域幅への送信機スペクトル漏れを示す。
【図3】 本発明のトランシーバを有する通信システムの実施の一形態を示す。
【図4】 図1のトランシーバ内の適応コヒーレントスペクトルキャンセラの入力と出力
におけるスペクトル密度の例を示す。
【図5A】 共用された送信および受信アンテナ放射器を有するトランシーバの実施の一形
態を示す。
【図5B】 別々の送信および受信アンテナ放射器を有するトランシーバの実施の一形態を
示す。
【図6】 図5Aと図5Bのトランシーバ内のデジタルコヒーレントスペクトルキャンセ
ラの実施の一形態を示す。
【図7】 図5Aと図5Bのトランシーバ内のダイレクトコンバータの実施の一形態を示
す。
【図8】 図5Aと図5Bのトランシーバ内のダイレクトコンバータの別の実施形態を示
す。
【図9A】 図5Aのトランシーバ内の受信フィルタと送信基準フィルタの実施の一形態で
のベースバンド応答の例を示す。
【図9B】 図9Aのフィルタ応答を有し変化する数のタップを有する図5Aのデジタルコ
ヒーレントスペクトルキャンセラの結果としての、送信機からのスペクトル漏れ
のキャンセル比を示す。
【図10A】 図5Aのトランシーバ内の受信フィルタと送信基準フィルタの別の実施の形態
でのベースバンド応答の例を示す。
【図10B】 図10Aのフィルタ応答を有し変化する数のタップを有する図5Aのデジタル
コヒーレントスペクトルキャンセラの実施の一形態での出力の例を示す。
【図11】 図5Aと図5Bのトランシーバ内のダイレクトコンバータの別の実施の形態を
示す。
【図12】 図5Aと図5Bのトランシーバ内のダイレクトコンバータの別の実施の形態を
示す。
【図13】 図7と図11のダイレクトコンバータ内の変換(translating)デルタ−シグマ
変調器の実施の一形態を示す。
【図14】 図14A〜図14Eは、図1のトランシーバの種々の実施の形態の動作を示す
ために用いられるスペクトルプロット図である。
【図15】 図11と図12内の部品の実施の一形態を示すブロック図である。
【図16】 図7のクロック発生器の実施の一形態を示すブロック図である。
【図17】 図7と図11のダイレクトコンバータ内の変調器の別の実施の形態を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K011 DA03 DA27 EA02 EA03 GA06 JA01 KA05 5K046 AA05 EE06 HH02 HH11 HH78 5K052 AA01 BB02 DD04 EE13 FF02 FF05 FF32 GG26

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信機の帯域幅内に漏れる送信機漏れ信号スペクトラムを減
    衰するように構成されている、適応コヒーレントデジタルキャンセラ装置であっ
    て、 受信した信号をフィルタリングするようにされている受信機フィルタに実質的
    に類似する伝達関数を有し、送信機からの送信信号をフィルタリングする基準フ
    ィルタと、 フィルタリングされた信号を前記基準フィルタから受けるとともに、受信機の
    帯域幅内の送信機のスペクトルエネルギーに対する、位相と振幅を有するデジタ
    ル化された送信信号基準を出力するようにされている、基準ダイレクトコンバー
    タと、 前記基準ダイレクトコンバータから出力信号を受けるとともに、受信機経路か
    らの第1の信号を前記基準ダイレクトコンバータからの第2の信号と相互相関さ
    せる、相互相関測定器と、 前記相互相関測定器からパラメータを受ける適応コヒーレントスペクトルキャ
    ンセラモジュールと、 前記基準ダイレクトコンバータから出力信号を受け、前記キャンセラモジュー
    ルから係数を受けるとともに、前記基準ダイレクトコンバータからの前記出力信
    号の前記振幅と位相を前記受信機経路中の前記送信機漏れ信号スペクトラムに合
    わせ、補償されたデジタル化された送信信号基準を出力する適応デジタルトラン
    スバーサルフィルタと、 前記補償されたデジタル化された送信信号基準を前記送信機漏れ信号スペクト
    ラムを含んでいる前記受信機信号からコヒーレントに差し引いて、前記受信機の
    帯域幅内の送信機スペクトル信号パワーが抑制されている残部を形成するように
    されている合成器と、を備えている、キャンセラ装置。
  2. 【請求項2】 前記基準ダイレクトコンバータは高ダイナミックレンジのダ
    イレクトコンバータを備えている請求項1に記載のキャンセラ装置。
  3. 【請求項3】 受信機と、前記送信機漏れ信号スペクトラムを有する前記受
    信機信号をフィルタリングする高ダイナミックレンジダイレクトコンバータと、
    をさらに備えている請求項1に記載のキャンセラ装置。
  4. 【請求項4】 前記基準フィルタは、受信機帯域通過フィルタの帯域通過伝
    達関数に実質的に類似する帯域通過伝達関数を有する、請求項1に記載のキャン
    セラ装置。
  5. 【請求項5】 前記トランスバーサルフィルタからの前記補償されたデジタ
    ル化された送信信号基準と前記受信機経路との間の時間遅延のいかなる差も補償
    するために前記合成器がデジタル遅延器を使用し、前記デジタル遅延器は、前記
    受信機経路と基準経路との間の異なる経路長および処理時間に起因する時間脱相
    関作用と不安定さとを減少する請求項1に記載のキャンセラ装置。
  6. 【請求項6】 受信信号を受信信号のベースバンド信号に周波数変換し、前
    記周波数変換された受信信号をデジタル化する受信機ダイレクトコンバータと、 受信機の帯域幅内の送信機のスペクトルエネルギーのデジタル化された送信信
    号基準を出力する基準ダイレクトコンバータを有する適応キャンセラと、 整合フィルタと、 を備え、前記受信機ダイレクトコンバータと前記基準ダイレクトコンバータと
    前記整合フィルタは、前記受信機の帯域幅内の前記送信機のスペクトルエネルギ
    ーを抑制する、トランシーバ。
  7. 【請求項7】 前記トランシーバは全二重トランシーバである請求項6に記
    載のトランシーバ。
  8. 【請求項8】 送受信アンテナ放射器をさらに備えている請求項6に記載の
    トランシーバ。
  9. 【請求項9】 送信アンテナ放射器と受信アンテナ放射器とをさらに備えて
    いる請求項6に記載のトランシーバ。
  10. 【請求項10】 前記受信機ダイレクトコンバータと前記基準ダイレクトコ
    ンバータと前記整合フィルタとが約90dBの減衰量を有する請求項6に記載の
    トランシーバ。
  11. 【請求項11】 前記受信機ダイレクトコンバータは、対象とする搬送波周
    波数のサンプリングレートにほぼ等しいサンプリングレートを有する請求項6に
    記載のトランシーバ。
  12. 【請求項12】 前記基準ダイレクトコンバータは、対象とする搬送波周波
    数のサンプリングレートにほぼ等しいサンプリングレートを有する請求項6に記
    載のトランシーバ。
  13. 【請求項13】 前記キャンセラは、基準経路中の前記デジタル化された送
    信信号基準の振幅と位相を漏れ受信機経路中の送信信号に合わせるようにされて
    いる適応デジタルトランスバーサルフィルタをさらに備え、前記適応デジタルト
    ランスバーサルフィルタは補償されたデジタル化された送信信号基準を出力する
    、請求項6に記載のトランシーバ。
  14. 【請求項14】 前記トランシーバは、同じ場所に設置されている他の送信
    アンテナからの干渉をキャンセルするようにされている、請求項6に記載のトラ
    ンシーバ。
  15. 【請求項15】 受信機の帯域幅内の送信機信号スペクトルを減衰する方法
    であって、 送信信号の成分によって劣化された受信信号をデジタル化し、 前記受信機の帯域幅内の前記送信信号のデジタル化された基準送信信号を生成
    し、 振幅と位相と時間遅延とに関し前記デジタル買われた基準送信信号を前記デジ
    タル化された受信信号に合わせ、 前記デジタル化された基準送信信号を前記デジタル化された受信信号から差し
    引いて残部を形成し、 前記受信機の帯域幅内の前記残部の送信機スペクトル信号パワーを抑制する、
    方法。
  16. 【請求項16】 前記デジタル化された基準送信信号を前記デジタル化され
    た受信信号から差し引くことによって決定された前記残部に基づいて、前記送信
    信号を調整することをさらに備えている、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 アンテナに結合されている送受切替器と、 前記送受切替器から第1の信号を受ける受信機と、 第2の信号を前記送受切替器へ送る送信機と、 前記受信機と前記送信機に結合され、前記第1の信号の帯域幅内の前記第2の
    信号の信号スペクトラム漏れを減衰する適応デジタルコヒーレントスペクトルキ
    ャンセラと、 を備えているトランシーバ。
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