JP2003520132A - 水性系における微生物の抑制方法 - Google Patents

水性系における微生物の抑制方法

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Abstract

(57)【要約】 同じ程度の効果を得るに必要なN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダントインの量よりも少ない量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを用いて水性系中の微生物の抑制が達成される。水性媒質中の大腸菌および/またはエンテロコックス・ファエキウム、並びに水性媒質に接触した表面上の緑膿菌によって見出されるようなバイオフィルムの駆除法は、殺生物剤的に有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを媒質中に導入する方法である。米国環境保護局の規制に従って水中において使用される微生物抑制剤は1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを含む、米国環境保護局によって公布された要求に従った投与レベルを示すラベルが貼付された水質抑制剤の容器の形で提供される。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインは大きな平均粒径(例えば175μ以上)の生成物または圧縮生成物の形で使用または提供される。圧縮生成物は接合剤を用いないで製造することができ、この場合は1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインは平均粒径が175μ以上のものを用いる。別法として微粒化した合成ポリオレフィンをベースにした炭化水素ワックスおよび/または微粒化した合成ポリフルオロ炭素ワックスを接合剤として用いて圧縮生成物をつくることができるが、この場合はワックスが1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと相容性をもっていることが必要である。この場合、平均粒径は20〜600μの範囲であることができる。同様に、接合剤として或る量の通常は固体の飽和脂肪酸アミドを用い、平均粒径が少なくとも175μの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインから圧縮生成物をつくることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (本発明の背景) 1,3−ジハロ−5,5−ジアルキルヒダントインは例えば工業用冷却水、再
生水、および廃水のような水系に対する殺生物剤として有効である。
【0002】 このような目的に対してN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジアルキルヒダン
トインが広く使用されている。このような材料に対して強調される特徴の一つは
、使用時において殺生物剤から放出される塩素が、水処理操作の際に生成した不
活性な臭素化合物から活性臭素を再生することである。換言すれば、最初用いら
れるN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジアルキルヒダントイン中の塩素原子が
実際には衛生の目的で用いられる余分の活性臭素の前駆体と見做される。
【0003】 当業界に公知のように、塩素、次亜塩素酸塩、および或る種のハロゲン化され
た有機性の水処理剤が不足すると、使用中に望ましくない消毒副成物が生じる。
これらの副成物は環境の立場および毒性の立場の両方から望ましくない。
【0004】 水の消毒を行う場合に関連した他の極めて重大な問題はバイオフィルムが生じ
ることである。バイオフィルムは例えば熱交換器の表面、導管の内部、および他
の処理装置のような水に接触した表面に固着したバクテリアのフィルムである。
これらのフィルムは危険な病原菌の棲み家となり、それらのフィルムがくっつい
ている表面に損傷を与えるために極めて望ましくない。さらにバクテリアはバク
テリアを保護する細胞外のポリサッカリドのねばねばした層をつくり、この層は
このようなバクテリアを駆除する目的で使用される殺生物剤の侵入を阻止する障
壁になる。水が炭酸カルシウムの湯垢を生じ易いような状況では、このようなゼ
ラチン状の細胞外ポリサッカリドが存在すると、それによって基質の表面に結合
した湯垢の層を生じることができる。ポリサッカリドのフィルムおよびポリサッ
カリドによって結合した湯垢のフィルムはその断熱性のために熱交換器の操作を
著しく妨害し、またこのようなポリサッカリドは詰まる傾向をもっているのでフ
ィルターの機能およびパイプおよび導管を通る水の流れを甚だしく妨害する。
【0005】 従って水系のバイオフィルムに対して殺生物的な抑制、特に根絶を行うか或い
は少なくとも最低限度に抑制する殺生物剤、さらに非常に低い水中濃度で使用し
てもこのような殺生物的抑制を行い得る殺生物剤が必要とされている。
【0006】 (本発明の概要) 本発明には特に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインは水処理
に使用した場合、N,N’−ブロモクロロ−5,5−ジアルキルヒダントインの
1種または混合物を使用した場合に必要とされる僅か半分の投与レベルで米国環
境保護局U.S.Environmental protection Age
ncy)により義務づけられた要求を達成できるという驚くべき発見が含まれて
いる。即ちこの発見により水を効果的に消毒するために極端に低い濃度の1,3
−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを使用することができる、同時に優
れた微生物の抑制を行うことができる。さらにこのような低濃度で効果的に使用
できる能力のために、消毒による副成物を著しく減少させることができる。
【0007】 本発明の他の重要な切り口としては、現在知られている限り1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダントインは従来水の消毒のための単一の消毒剤としては
決して使用されなかったという事実がある。従来法においてはその代わりに1,
3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインは遥かに大量のN,N’−ブロモ
クロロ−5,5−ジアルキルヒダントインとの混合物として水の消毒に使用する
のが適当であると考えられていた。
【0008】 1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを水性系に使用することに
よって得られる全体的に見て予想外の利点は、バイオフィルムを破壊して除去す
る上で例外的に有効であることである。実際1,3−ジブロモ−5,5−ジメチ
ルヒダントインはN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジアルキルヒダントインに
比べバイオフィルムを根絶する上において効果が殆ど2倍であることが見出され
ている。このような大きな効果のために1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
ダントインは極端に低い濃度においてバイオフィルムの制御に効果的に使用する
ことができる。このことにより環境的な立場および処理費用の立場から実質的な
利点が得られる。
【0009】 さらに好ましいことには、AOACの公式方法:水泳用プールの消毒(これは
また推定効力試験(Presumptive Efficacy Test)と
も呼ばれる)において、水1リットル当たり僅かに1mgの1,3−ジブロモ−
5,5−ジメチルヒダントイン由来の臭素(Br2として)によってラベリング
(labeling)の目的に対する公的な要求が満足されることが見出された
。これとは鋭い対照をなしてN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジアルキルヒダ
ントインを用い平行して行われた試験でこれらの公的な要求を満たすためには、
水1リットル当たり2mgの臭素(Br2として)が必要であった。
【0010】 同様に、バイオフィルムを抑制する効果を測定するためにCalgary大学
で開発された標準的な試験においては、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
ダントインはバイオフィルムを抑制する上において緑膿菌(Pseudomon
as aeruginosa)に対し最小1.4mg/L程度のBr2(全ハロ
ゲンはBr2として測定)のレベルにおいて効果があるが、N,N’−ブロモク
ロロ−5,5−ジアルキルヒダントインを使用した場合には少なくとも2.5m
g/L(全ハロゲンはBr2として測定)のレベルが必要であることが見出され
た。
【0011】 従って本発明によれば、その一具体化例において、同じ微生物の抑制および/
またはバイオフィルムの根絶を達成するのに必要なN,N’−ブロモクロロ−5
,5−ジアルキルヒダントインの量よりも遥かに少ない量の1,3−ジブロモ−
5,5−ジメチルヒダントインを処理すべき水の中に導入することを特徴とする
微生物の抑制および/またはバイオフィルムの根絶を行うために水を処理する方
法が提供される。
【0012】 本発明の他の具体化例においては、水性媒質中に殺生物剤的に有効な量の1,
3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを導入することから成る水性媒質
中の大腸菌(Escherichia coli)の駆除法が提供される。この
量は大腸菌に対して同じ効果を達成するのに必要なN,N’−ブロモクロロ−5
,5−ジアルキルヒダントインの量よりも遥かに少ない。
【0013】 本発明のさらに他の具体化例においては、水性媒質中に殺生物剤的に有効な量
の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを導入することから成る水
性媒質中のエンテロコックス・ファエキウム(Enterococcus fa
ecium)の駆除法が提供される。この量はエンテロコックス・ファエキウム
に対して同じ効果を達成するのに必要なN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジア
ルキルヒダントインの量よりも遥かに少ない。
【0014】 本発明の好適な具体化例においては、水性媒質中に殺生物剤的に有効な量の1
,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを導入することから成る水性媒
質中の大腸菌およびエンテロコックス・ファエキウムを同時に駆除する方法が提
供される。この場合もエッシェリキア・コリおよびエンテロコックス・ファエキ
ウムに対して同時に抑制を達成するのに必要な1,3−ジブロモ−5,5−ジメ
チルヒダントインの量はN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジアルキルヒダント
インを用いる場合に比べ遥かに少ない。
【0015】 本発明のさらに他の具体化例においては、水性媒質と接触した表面上の緑膿菌
のバイオフィルムを根絶または少なくとも低減させる方法において、水性媒質中
に殺生物剤的に有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを
該水性媒質に導入することから成る方法が提供される。上記と同様にこの1,3
−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの量はこのようなバイオフィルムを
除去する上で同じ効果を得るのに必要なN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジア
ルキルヒダントインの量よりも著しく少ない。
【0016】 本発明のさらに他の具体化例においては、米国環境保護局の規制に従った水に
対する微生物抑制剤を提供する方法において、1,3−ジブロモ−5,5−ジメ
チルヒダントインを含む水質抑制剤の容器を調達し、この容器は米国環境保護局
によって公布された要求に従った投与量レベルをもつラベルを貼付するようにす
る。典型的にはこの水質抑制剤は例えば粒剤、錠剤、ブリケットまたはパック(
puck)のような圧縮された形をしている。
【0017】 本発明の他の具体化例、特徴、および利点は下記の説明および特許請求範囲か
ら明らかであろう。
【0018】 (本発明の詳細な説明) 本発明の特徴の中には、上記の圧縮された形は接合剤なしで製造し提供するこ
とができるという事実がある。この予測できない特徴は、先ず平均粒径が少なく
とも約175μの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを製造でき
るという事実によって可能になる。実際平均粒径が少なくとも約200μ、少な
くとも約300μおよび少なくとも約600μの1,3−ジブロモ−5,5−ジ
メチルヒダントインは、2000年1月18日付けの同じ出願人による同時出願
の米国特許願09/484,844号に記載された方法を用いて製造することが
できる。接合剤を含まない圧縮された形の製造法は2000年1月18日付けの
同じ出願人による同時出願の米国特許願09/484,687号に記載されてい
る。
【0019】 本発明のさらに他の特徴は、優れた機械的および物理的性質を有する圧縮され
た生成物を生成する新規型の接合剤を用いて1,3−ジブロモ−5,5−ジメチ
ルヒダントインの高度に効果的な形が製造できることである。この圧縮された形
の製造法は同じ出願人による同時出願の米国特許願09/484,816号に記
載されている。
【0020】 本発明のさらに他の具体化例に従えば、本発明方法において圧縮されていない
形の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの使用することができる
。これを可能にしたのは大きな平均粒径をもち、優れた流動性を有するために生
成物をそれが充填された容器から容易に取り出し得る1,3−ジブロモ−5,5
−ジメチルヒダントインを製造することができると言う発見である。さらに平均
粒径の大きな生成物は消費者に対し、貯蔵中、特に暖かい湿った気候において、
従来市販されていた細かい1,3−ジハロ−5,5−ジメチルヒダントインに比
べ、ケーキングを起こす傾向が少ない製品が得られるという利点が得られる。大
きな粒径をもった1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインのさらに他
の利点は、使用中放出装置に充填するか或いは他の方法で処理すべき水の中に生
成物を放出または散布する場合に生じる刺激性のある粉塵に消費者がさらされな
いということである。現在このような大きな平均粒径をもった1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダントインを製造する唯一の方法は同じ出願人による同時
出願の米国特許願09/484,844号に記載されている。
【0021】 従って本発明は圧縮したまたは圧縮しない形の1,3−ジブロモ−5,5−ジ
メチルヒダントインの使用を含んでいる。圧縮した形で使用する場合、1,3−
ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの平均粒径が少なくとも175μであ
る限り接合剤を使用しないでこの圧縮した形をつくることができる。別法として
、接合剤を用いて圧縮した形をつくることができる。このような圧縮した生成物
をつくるのに好適な接合剤は、例えば1996年10月15日付けのL.K.H
all,J.A.FalterおよびT.E.Farinaの米国特許5,56
5,576号に記載された通常は固体の飽和脂肪酸アミドである。本発明を実施
する場合このような脂肪酸アミド接合剤は平均粒径が少なくとも175μの1,
3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと共に使用される。圧縮された(c
ompacted)形の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを製造するの
に使用される特に好適な種類の接合剤は、圧縮された生成物をつくるのに有効な
微粒化された合成ポリオレフィンをベースにした炭化水素ワックス、および/ま
たは微粒化された合成ポリフルオロ炭素ワックスであるが、但しこの場合これら
のワックスが1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインに対し適切な相
容性をもっていることが必要である。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダ
ントインと微粒化された合成ポリオレフィンをベースにした炭化水素ワックス、
および/または微粒化された合成ポリフルオロ炭素ワックスとの混合物を用いて
本発明を実施する場合、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの平
均粒径は20〜600μの範囲であることができるが、1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントインの平均粒径は175〜400μの範囲であり、そうで
ないとしても幾分大きいことが好ましい。
【0022】 本発明方法を実施するのに使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
ダントインの量は殺生物剤として有効な量であり、例えば微生物の抑制が完全に
行われないとしても処理すべき水中において少なくとも実質的に微生物の抑制を
行うのに十分な量であるか、および/または処理すべき水性系に接触した表面か
ら完全にはバイオフィルムが根絶されないとしても実質的にバイオフィルムの根
絶が行われる量である。この目的に使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメ
チルヒダントインの典型的な投与量は、水1リットル当たりBr2として臭素0
.2〜10mgの範囲に入るであろう。好ましくはこのような投与量は水1リッ
トル当たりBr2として臭素0.2〜5mgの範囲に入る。しかし適用し得る政
府の規制を含むそれぞれの場合の必要に応じて、十分な微生物の抑制ができる場
合にはこれらの範囲からのずれも許容される。
【0023】 本発明方法の効率を例証するために、独立した微生物実験室およびウイルス実
験室によって一連の試験を行った。上記のAOAC公式法を使用するこのような
一連の試験の一つには、大腸菌・バクテリアに対する微生物抑制度の決定が含ま
れる。他の組の試験にはエンテロコックス・ファエキウムに対する微生物抑制度
の決定が含まれる。それぞれの場合N,N’−ブロモクロロ−5,5−ジメチル
ヒダントインを用いて同じ方法で比較試験を行った。要約すれば、この試験では
試験化合物の貯蔵水溶液からつくられた種々の濃度の臭素溶液に微生物の培養基
を露出する。種々の時間間隔において試験懸濁液中の臭素を化学的に中和し、栄
養寒天上で培養し37℃において2日間保温することによって残存する生きたバ
クテリアの量を数える。結果は群体生成単位(CFU)の対数(log10CFU
)で表される。この試験では30秒以内でバクテリアを完全に殺す(即ち生きた
バクテリアが残っていない)のに要する化合物の濃度が決定され、水泳プールの
消毒剤としてこの製品を登録するために米国環境保護局に報告される。このよう
な試験は米国環境保護局(EPA)に対し製品を登録するのに要する必要事項の
一つであり、これによって製品の有効投与量のレベルを示すラベルを付けた製品
の調達が可能になる。
【0024】 表1には、それぞれ1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(DB
DMH)およびN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(BC
DMH)を使用し、それぞれ微生物として大腸菌を用いて行った試験で得られた
データを示す。この表においては、30秒以内でバクテリアが完全に殺されてい
ることから証明されるように、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
ンは水1リットル当たりBr2として臭素1mgにおいて試験に合格したが、N
,N’−ブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダントインでは、30秒以内に完全
に殺すためには水1リットル当たりBr2として臭素2mgが必要なことが分か
る。
【0025】
【表1】
【0026】 表2には、それぞれ1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(DB
DMH)およびN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(BC
DMH)を使用し、それぞれ微生物としてエンテロコックス・ファエキウムを用
いて行った試験で得られたデータがまとめられている。表2には、30秒以内で
バクテリアが完全に殺されていることから証明されるように、1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダントインは水1リットル当たりBr2として臭素1mg
において試験に合格したが、N,N’−ブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダン
トインでは、30秒以内に完全にバクテリアを殺すためには水1リットル当たり
Br2として臭素2mgが必要なことが示されている。
【0027】
【表2】
【0028】 表3には、カナダ、CalgaryのMSEC Biofilm Techn
ologies,Inc.において行われたバイオフィルムの除去に関する種々
の殺生物剤の効果がまとめられている。この試験はCalgary大学で開発さ
れたもので、注意深くコントロールされた条件下において96個のバイオフィル
ムの成長を許す装置を使用する。この装置は、底板に対して密封を行う96個の
釘を含む上板から成る二つの部分をもつ容器から成っている。底板は樋(バイオ
フィルムを成長させるため)または標準的な96個のウェル・プレート(wel
l plate)(殺生物剤を作用させるため)のいずれかから成っていること
ができる。バイオフィルムは96個の釘の上に発生する。従来からこの装置は抗
生物質およびバイオフィルムに対する殺生物剤の効果を評価する一般的な方法と
して使用されてきた。この点に関しては H.Ceri等、”The MBEC
Test: A New In Vitro Assay Allowing
Rapid Screening for Antibiotic Sens
itivity of Biofilm,” Proceedings of
the ASM誌,1998年、89巻、525頁; Ceri等,”Anti
fungal and Biocide Susceptibility te
sting of Candida Biofilms using the
MBEC Device”,Proceedings of the Inte
rscience Conference on Antimicrobial
Agents and Chemotherapy誌,1998年、38巻、
495頁;および H.Ceri等,”The Calgary Bioffi
m Device: A New Technology for the R
apid Determination of Antibiotic Sus
ceptibility of Bacteria Biofilms”,Jo
urnal of Clinical Microbiology誌,1999
年、37巻、1771〜1776頁を参照のこと。
【0029】 上記の試験法および試験装置を使用して6個の殺生物剤系を評価した。これら
の系の中で5個は酸化性の殺生物剤、即ち塩素(NaOClから)、ハロゲン(
NaOCl+NaBrから)、ハロゲン(BCDMH)から、臭素(DBDMH
から)、および塩素(トリクロロイソシアヌル酸から)を使用するが、すべてB
r2としてmg/L単位の臭素で表し、同じ基準ですべての試験結果を比較した
。6番目の殺生物剤はグルアルアルデヒドであり、これは非酸化性の殺生物剤で
ある。
【0030】 これらの殺生物剤系を使用してプシュードモナス・アエルギノサ(ATCC
1 5442)のバイオフィルムを駆除した。これは工業用水系およびレクリエ
ーション用水系に見出される微生物の粘液中に存在するグラム陰性菌である。こ
の点に関しては米国New York、Marcel Dekker publ
ishers 1994年発行、A.L.BaltchおよびR.P.Smit
h編、Pseudomonas aeruginosa Infections
and Treatmentの中のJ.W.CostertonおよびH.A
nwar著、”Pseudomonas aeruginosa: The M
icrobe and Pathogen”を参照のこと。
【0031】 表3において表示されたMBEC(バイオフィルム根絶最低濃度)の結果はこ
の試験に使用された殺生物剤と1時間接触させた結果である。ハロゲンを含む殺
生物剤に対して与えられた値はBr2としてのmg/L単位の臭素の量として表
されている。グルタルアルデヒドに対するデータは活性成分としてのmg/Lの
単位の値である。これらのデータは本発明に従って使用されたDBDMHがこれ
らの条件下で試験された他の殺生物剤のいずれよりも効果があり、MBECはB
2として臭素1.4mg/Lであることを示している。事実BCDMHから必
要とされるBr2として表された全ハロゲンと比較して、バイオフィルムを除去
するために必要なDBDMHからの臭素の量は半分よりも僅かに多い量に過ぎな
い。
【0032】
【表3】
【0033】 実施例1 1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの粒剤を使用して夏季の6
1日間水泳プールを消毒した。この粒剤を市販品の供給業者から得た3ポンドの
プールの浮きの中に入れた。最初浮きに最大容量を装入し、必要に応じ再装入を
行った。砂のフィルターを取り付けた地上にある46,935L(12,400
ガロン)のビニルでライニングした水泳プールをこの試験に使用した。プールは
全部が日光に露出している。1.5馬力のポンプを用いて午前7時から午後7時
まで水を循環させた。1日に2回、即ち朝(午前8時)1回と午後(午後1時)
1回ハロゲンのレベル、pHおよび温度を測定した。工業標準と比較し易くする
ために臭素のレベルは塩素として表した。このような塩素値から臭素値へ変換す
るためには、塩素値に2.25を乗じなければならない。アルカリのレベルは1
日に1回測定した。5,5−ジメチルヒダントイン、臭素イオンのレベル、およ
びカルシウム硬度の濃度は1週間に1回測定した。
【0034】 消費データによれば、プールにおいて微生物の抑制を維持するためには、浮き
の中で1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを毎週37,850L
当たり1.135〜1.362kg(毎週10,000ガロン当たり2.5〜3
.0ポンド)使用することが適当であることが示唆される。表4には、試験期間
中朝に記録された存在する遊離の塩素および全塩素として報告された臭素のレベ
ルがまとめられている。この試験のデータは、野外条件下における微生物の抑制
に対しこれらの粒剤が適切なハロゲン・レベルを好結果をもって維持しているこ
とを示している。
【0035】
【表4】
【0036】 実施例2 冷却塔用水中の微生物の抑制に対する1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
ダントインの効果を研究した。冷却塔は交叉流の設計の500トンのユニット2
個から成っていた。全システムに含まれる容積は52,990L(14,000
ガロン)であり、この塔は中程度の効率をもったフィルム充填材を含んでいた。
塔から出た水が2個の300トンの空調機(冷却器)のコイルを冷却する。この
塔は典型的にはpH約9.1において4サイクルの濃度で動作する。減速は伝導
度によって制御される。調合用水は軟化した良質の水道水から成っていた。調合
用水はカルシウム濃度が非常に低い(<10mg/L)が、pHは高い(8.7
)。アルカリ度は145mg/L(CaCO3として)であり、シリカ・レベル
は28mg/Lであった。この塔は腐蝕および沈澱の抑制に通常のポリ燐酸塩/
モリブデン酸塩/フォスフォン酸塩プログラムを使用している。
【0037】 固体ハロゲン供給器(米国フィラデルフィア州、LansdaleのNept
une Chemical Pump Co.,Inc.製のNeptune
model BT−40)に装入した粒剤を用いて,1,3−ジブロモ−5,5
−ジメチルヒダントインを水の中に導入する。野外試験は51日間続けた。1週
間に3回、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを用いて塔のスラ
グ・ドージング(slug dosing)を行った。スラグ・ドージングは、
全ハロゲン残留量が約0.75mg/L(Cl2として)になるまで1〜5時間
の間、粒剤を含む供給器を通して循環水の側流を分岐させることによって行った
。この殺生物剤プログラムは全体の水の中のバクテリアのレベルを平均二桁程度
減少させ、殺生物剤を投与した後の全体の水の中のバクテリア・レベルは101
〜103CFUs/mLの範囲になる。表5に冷却塔用紙を処理するために1,
3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを用いた結果をまとめる。
【0038】
【表5】
【0039】 他の試験においては1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの粒剤
を使用して夏季中野外の温泉の消毒を行った。生成物は種々の浮き装置を用いて
放出させた。この浮き装置の設計上の欠点のために生成物の放出量にはいくらか
の誤差がある。従って微生物の抑制にも幾分誤差が伴っている。生成物の放出に
異なった方法を用いれば改善された挙動が期待されよう。
【0040】 本発明を実施するのに使用するための1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
ダントインを製造する現在公知のもっとも効果的な方法は、2000年1月18
日付けの同じ出願人による同時出願の米国特許願09/484,844号に記載
されている。この方法は例えば(i)無機塩基と5,5−ジメチルヒダントイン
とからつくられた水溶液または水性スラリおよび(ii)臭素化剤を、各窒素原
子が臭素原子によって置換されこれによって水性反応混合物中に沈澱する生成物
が連続的に生成するような割合で同時に供給する工程から成っている。反応混合
物のpHは連続的に5.5〜8.5の範囲に維持される。実施例3〜13により
この方法を例示する。実施例3〜13においてはpHメーターを用いてpHを監
視した。実施例3〜12においてはCole−Partner Masterf
lex計算駆動装置およびEasy−Load(R)ポンプを用いて臭素を供給
した。実施例11および12の連続操作を行う場合には、得られる反応スラリを
反応器の底から手動で間欠的に集める。それぞれの部分を500mLのフラスコ
の中に集めた。
【0041】 実施例3 235gのNaOH(5.85モル)を1800gの水に溶解し、375gの
5,5−ジメチルヒダントイン(2.93モル)をこのNaOH溶液に加える。
臭素の貯蔵器に935gのBr2(5.85モル)を入れる。1リットルのジャ
ケット付きフラスコにBr2および5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶
液を供給し、冷却浴を用いて25℃に保つ。5,5−ジメチルヒダントイン/N
aOH溶液はBr2と同時に、但し別々に反応フラスコに一緒に供給する。5,
5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液の供給はBr2の供給を開始する少し
前(例えば3〜4分前)に開始する。5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH
溶液の供給速度は10mL/分であり、Br2の供給速度は1.60〜1.70
mL/分である。反応混合物を350〜400rpmの速度で機械的撹拌機を用
いて撹拌した。反応中pHの範囲は7.4〜7.9である。反応フラスコ中の液
面が一定に保たれるような速度で、反応の進行と共に生成するスラリを捕集する
。生成物の500mLの部分を、各部分について平均30分の時間で反応フラス
コを通して捕集した。5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液の供給が終
わった時、臭素貯蔵器の中に86gのBr2(0.54モル)が残っていた。
【0042】 生成物の各部分を濾過し、500mLの水を3回用いて洗滌し、窒素流の下で
固体分を乾燥する。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの分離さ
れた収量は673gであり、5,5−ジメチルヒダントインに関する収率は80
%、Br2に関する収率は89%であった。活性臭素含量はヨード滴定法で決定
して少なくとも99%であった。
【0043】 実施例4 44gのNaOH(1.1モル)を338gの水に溶解し、70.4gの5,
5−ジメチルヒダントイン(0.55モル)をこのNaOH溶液に加える。臭素
の貯蔵器に175.1gのBr2(1.1モル)を入れる。反応フラスコにBr2 および5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液を供給し、加熱浴を用いて
これを35℃に保つ。反応フラスコに1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダ
ントインの濾液(母液)の残りの部分約200ml(238g)を装入する。反
応混合物を400rpmの速度で機械的撹拌機を用いて撹拌した。反応中pHの
範囲は6.9〜8.2であった。0.5時間の添加時間の間反応温度は37℃で
安定していた。試薬の供給が終わった時、橙色のスラリを35℃で濾過し、65
0mLの水で洗滌した。得られた白色の固体を一晩窒素気流の下で乾燥する。1
,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの分離された収量は147.6
gであり、収率は94%、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの
活性臭素含量はヨード滴定法で決定して55.1重量%(理論値の98.6%)
であった。
【0044】 実施例5 44gのNaOH(1.1モル)を338gの水に溶解し、70.4gの5,
5−ジメチルヒダントイン(0.55モル)をこのNaOH溶液に加える。臭素
の貯蔵器に172.0gのBr2(1.07モル)を入れる。反応フラスコにB
2および5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液を供給し、加熱浴を用
いてこれを67℃に保つ。反応フラスコに1,3−ジブロモ−5,5−ジメチル
ヒダントインの濾液(母液)の残りの部分約200ml(238g)を装入する
。5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液はBr2と同時に、但し別々に
反応フラスコに一緒に供給する。臭素は窒素で希釈し、反応フラスコ中の溶液の
表面より下に供給する。反応混合物を400rpmの速度で機械的撹拌機を用い
て撹拌した。反応中pHの範囲は6.7〜7.1であった。0.5時間の添加時
間の間反応温度は67℃で安定していた。試薬の供給が終わった時、橙色のスラ
リを反応フラスコからビーカーに取り出して徐々に冷却させる。このスラリを4
5℃で濾過し、各500mLの水で2回洗滌した。得られた白色の固体を一晩窒
素気流の下で乾燥する。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの分
離された収量は130.5gであり、5,5−ジメチルヒダントインに関する収
率は83%、Br2に関する収率は85%であった。1,3−ジブロモ−5,5
−ジメチルヒダントインの活性臭素含量はヨード滴定法で決定して55.9重量
%(理論値の100%)であった。生成物の代表的な乾燥した試料に関してこの
操作で生成した1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン生成物の粒径
のデータを表6にまとめる。
【0045】
【表6】
【0046】 実施例6 354gのNaOH(8.85モル)を2700gの水に溶解し、562gの
5,5−ジメチルヒダントイン(2.93モル)をこのNaOH溶液に加える。
反応フラスコに1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの濾液(母液
)の残りの部分約500mlを装入する。臭素の貯蔵器に935gのBr2(5
.85モル)を入れる。ジャケット付きフラスコにBr2および5,5−ジメチ
ルヒダントイン/NaOH溶液を供給し、加熱または冷却をせずに同時にしかし
別々にBr2を供給する。5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液の供給
速度は10mL/分であり、Br2の供給速度は最初1.70mL/分であるが
、後で1.68mL/分に調節し、反応混合物のpHを約7.0に保つ。反応混
合物を400rpmの速度で機械的撹拌機を用いて撹拌した。反応温度は約42
℃で安定した。反応フラスコ中の液面が一定に保たれるような速度で、反応の進
行と共に生成するスラリを捕集する。生成物の500mLの8個の部分を、各部
分について平均30分の時間で反応フラスコを通して捕集した。反応中全部で1
374.5g(8.59モル)のBr2を加えた。
【0047】 各生成物を濾過し500mlの水で洗滌した。次いで真空乾燥器中で50℃に
おいて固体を乾燥した。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの分
離された全収量は1152gであり、5,5−ジメチルヒダントインに関する収
率は92%、Br2に関する収率は94%であった。1,3−ジブロモ−5,5
−ジメチルヒダントインの活性臭素含量はヨード滴定法で決定して55.4〜5
5.7重量%(理論値の99.1〜99.7%)であった。この1,3−ジブロ
モ−5,5−ジメチルヒダントインの平均粒径は150μよりも大きい。
【0048】 実施例7 89gのNaOH(2.2モル)を676gの水に溶解し、141gの5,5
−ジメチルヒダントイン(1.1モル)をこのNaOH溶液に加える。臭素の貯
蔵器に350gのBr2(2.2モル)を入れる。反応フラスコにBr2および5
,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液を供給し、加熱浴を用いてこれを6
7℃に保つ。反応フラスコに1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン
の濾液(母液)の残りの部分約400mlを装入する。5,5−ジメチルヒダン
トイン/NaOH溶液はBr2と同時にしかしそれとは別々に供給する。反応混
合物を400rpmの速度で機械的撹拌機を用いて撹拌した。反応中pHの範囲
は6.8〜7.1であった。66分の添加時間の間反応温度は67℃で安定して
いた。試薬の供給が終わった時、橙色のスラリを43℃で濾過し、1000mL
(2×500mL)の水で洗滌した。得られた白色の固体を一晩窒素気流の下で
乾燥する。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの分離された収量
は212.5gであり、Br2に関する収率は77%、5,5−ジメチルヒダン
トインに関する収率は68%であった。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
ダントインの活性臭素含量はヨード滴定法で決定して55.9重量%(理論値の
100%)であった。
【0049】 実施例8 88gのNaOH(2.2モル)を338gの水に溶解し、140.8gの5
,5−ジメチルヒダントイン(1.1モル)をこのNaOH溶液に加える。臭素
の貯蔵器に352gのBr2(2.2モル)を入れる。反応フラスコにBr2およ
び5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液を供給し、加熱浴を用いてこれ
を69℃に保つ。反応フラスコに1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダント
インの濾液(母液)の残りの部分約200ml(240g)を装入する。5,5
−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液はBr2と同時にしかしそれとは別々に
供給する。反応混合物を400rpmの速度で機械的撹拌機を用いて撹拌した。
反応中pHの範囲は6.8〜7.0であった。66分の添加時間の間反応温度は
68〜69℃で安定していた。試薬の供給が終わった時、橙色のスラリを40℃
で濾過し、500mLの水で洗滌した。得られた白色の固体を一晩窒素気流の下
で乾燥する。285.5gのBr2(1.78モル)が反応フラスコに供給され
た。分離された1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの収量は18
6.8gであり、Br2に関する収率は73%、5,5−ジメチルヒダントイン
に関する収率は60%であった。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダント
インの活性臭素含量はヨード滴定法で決定して53.4重量%(理論値の96%
)であった 表7に実施例7および8の生成物に対する粒径のデータをまとめる。
【0050】
【表7】
【0051】 実施例9 44.2gのNaOH(1.1モル)を338gの水に溶解し、70.4gの
5,5−ジメチルヒダントイン(0.55モル)をこのNaOH溶液に加える。
臭素の貯蔵器に173gのBr2(1.08モル)を入れる。反応フラスコにB
2および5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液を供給し、加熱浴を用
いてこれを57℃に保つ。反応フラスコに1,3−ジブロモ−5,5−ジメチル
ヒダントインの濾液(母液)の残りの部分約200ml(244g)を装入する
。5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液はBr2と同時にしかしそれと
は別々に供給する。反応混合物を400rpmの速度で機械的撹拌機を用いて撹
拌した。反応中pHの範囲は6.8〜7.2であった。臭素の供給速度を調節し
て所望のpHを維持する。33分の添加時間の間反応温度は57℃で安定してい
た。試薬の供給が終わった時、橙色のスラリを38℃で濾過し、500mLの水
で洗滌した。得られた白色の固体を一晩窒素気流の下で乾燥する。285.5g
のBr2(1.78モル)が反応フラスコに供給された。分離された1,3−ジ
ブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの収量は139.8gであり、Br2
関する収率は97%、5,5−ジメチルヒダントインに関する収率は89%であ
った。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの活性臭素含量はヨー
ド滴定法で決定して55.7重量%(理論値の99.7%)であった。
【0052】 実施例10 44.2gのNaOH(1.1モル)を338gの水に溶解し、70.3gの
5,5−ジメチルヒダントイン(0.55モル)をこのNaOH溶液に加える。
臭素の貯蔵器に172.5gのBr2(1.08モル)を入れる。反応フラスコ
にBr2および5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液を供給し、加熱浴
を用いてこれを48℃に保つ。反応フラスコに1,3−ジブロモ−5,5−ジメ
チルヒダントインの濾液(母液)の残りの部分約200mlを装入する。5,5
−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液はBr2と同時にしかしそれとは別々に
供給する。反応混合物を400rpmの速度で機械的撹拌機を用いて撹拌した。
反応中pHの範囲は6.8〜7.2であった。臭素の供給速度を調節して所望の
pHを維持した。34分の添加時間の間反応温度は48℃で安定していた。試薬
の供給が終わった時、橙色のスラリを38℃で濾過し、500mLの水で洗滌し
た。得られた白色の固体を一晩窒素気流の下で乾燥する。分離された1,3−ジ
ブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの収量は144.8gであり、Br2
関する収率は94%、5,5−ジメチルヒダントインに関する収率は92%であ
った。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの活性臭素含量はヨー
ド滴定法で決定して55.0重量%(理論値の98.4%)であった。
【0053】 表8に実施例9および10の生成物に対する粒径のデータをまとめる。
【0054】
【表8】
【0055】 実施例11 この実施例の方法は連続法で行われた。5,5−ジメチルヒダントイン/Na
OHの供給溶液は5,5−ジメチルヒダントインを9重量%のNaOH溶液に加
えることにより、例えば5,5−ジメチルヒダントインの濃度が約1.1Mにな
るようにして加えた。5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液はBr2
同時にしかしそれとは別々に供給する。フラスコを加熱浴の中に吊り下げる。反
応混合物を500rpmの速度で機械的撹拌機を用いて撹拌した。反応混合物の
pHを約7.0±0.2に維持し、反応温度を55℃に保つ。生成物の10個の
部分を1部分当たり平均30分の時間で捕集する。分離された1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダントインの収率は収量は5,5−ジメチルヒダントイン
に関して90%であり、Br2に関して92%であった。白色結晶生成物である
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの純度は理論的な臭素含量に
関して99.8%であった。部分5〜10は定常的な操作条件の間に生じた生成
物の粒径を表している。表9には、連続法の定常的な操作の間に採取された各部
分の試料に関して部分5〜10に関する平均粒径および粒径分布データをまとめ
る。この決定によって生成物の双峰分布がつくられていることが示される。生成
物の全体的な平均粒径は512.3μであった。
【0056】
【表9】
【0057】 実施例12 実施例11と同様にして355g(8.87モル)を3550gの水に溶解し
て供給溶液をつくった。これに500g(4.37モル)の5,5−ジメチルヒ
ダントインを加えた。水性反応混合物のpHを7.0±0.2に保つように同時
供給流の調節を行った。温度を55℃に保った。臭素(Br2)の全供給量は1
359.4g(8.50モル)であった。実施例11と同様に反応混合物の10
個の部分を捕集した。しかしこの操作においては平均滞在時間が部分1個当たり
約1時間になるように添加速度を調節した。分離された1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントインの収率は使用した5,5−ジメチルヒダンに関して8
8%であり、添加した臭素に関して90%であった。1,3−ジブロモ−5,5
−ジメチルヒダントインは白色の結晶性固体として得られた。表10にはこの反
応で生じた生成物に関する平均粒径のデータおよび生成物の粒度分布データをま
とめる。部分5〜10は定常状態の操作条件で生じた生成物の粒径を表している
。実施例11と同様に生成物は双峰分布をしている。表10において「n.d.
」は大きな粒径部分の粒径分布の決定が行われなかったことを意味する。使用し
た装置は大きさが2000μよりも大きな粒径を測定することができなかった。
生成物の全体的な平均粒径は少なくとも455.5μであった。
【0058】
【表10】
【0059】 実施例13 ガラスの反応器を用いて他の連続操作を行った。反応器の中に連続的に5,5
−ジメチルヒダントインおよびNaOHからつくられた水溶液、およびこれとは
別に臭素の供給流を同時に供給する。この水溶液はNaOHの9重量%水溶液に
5,5−ジメチルヒダントインを加えてつくった。この溶液は約22.4重量%
の5,5−ジメチルヒダントインと7重量%のNaOHを含んでいる。外径が7
2mmの錨形の撹拌機を備えた内径が82mm、容量が1リットルのジャケット
付き反応器を使用し、流体のシリコーン(Rhodersil 4720V20
fluid; Rhone−Poulenc社製)をジャケットの中に循環さ
せた。反応温度を38℃にコントロールした。両方の供給流はポンプでコントロ
ールした。5,5−ジメチルヒダントイン/NaOH溶液の平均供給速度はPr
ominent Gamma G/4A容積形ポンプを介して15.84/分で
あり、臭素の供給速度はMasterflex Easy−Load容積形ポン
プを介して4.67/分であった。平均反応混合物を400rpmで撹拌する。
pHメーターを用いて流出液のpHを測定することによって反応のpHを監視し
た。反応中のpHは6.06〜6.36の範囲であった。やはりポンプを用いて
反応器からの生成物の取り出しを制御した。滞在時間は1部分毎に平均30分で
あった。各部分の容積は約500mLである。反応器に供給した5,5−ジメチ
ルヒダントインに関し1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの収率
は90.5%であった。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの活
性臭素含量は標準的なヨード滴定法で決定して55.3%より大であった。従っ
てこの生成物の純度は99.0%より高い。
【0060】 表11に実施例13の連続操作で得られた1,3−ジブロモ−5,5−ジメチ
ルヒダントイン生成物に対する粒径のデータをまとめる。これらのデータは定常
状態に達した後、即ち実質的な定常状態が達成された後に異なった二つの時間に
おいて採取された二つの試料に基づいている。
【0061】
【表11】
【0062】 実施例14および15は平均粒径の大きな1,3−ジブロモ−5,5−ジメチ
ルヒダントインから接合剤を用いずに錠剤を製造する方法、およびこのような接
合剤を含まない錠剤の例外的な破砕強さを例示する。実施例16は粒径が大きな
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインがもつ優れた流動性および低
粉塵発生性を例示する。
【0063】 実施例14 上記の方法で製造された1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの
5gの試料を、接合剤を用いずに、Hastelloy(R)C合金からつくら
れたパンチおよびダイス型を備えたSintech(R)プレス(MTS Sy
stems Corporation製、米国ミネソタ州、Edenprair
ie)の中で圧縮した。ダイス型の中に充填する前に、ダイス型の内面に微粒化
したポリプロピレン・ワックス(MICROPRO 400 wax; Mic
ro Powders,Incorporated製、米国ニューヨーク州、T
arrytown)を軽くまぶして潤滑剤の作用をさせた。持続時間なしで34
,475kg(5000psi)の圧力をかけた。即ち34,475kg(50
00psi)に達したら直ちに自動的に圧力を取り去った。得られた錠剤をダイ
ス型から取り出した後に6日間室温で老化させた。次にMTS Systems
Corporationから提供されたTestworksソフトウエアを備
えたSintech(R)1/S装置(MTS Systems Corpora
tion製、米国ミネソタ州、Edenprairie)を用いて破砕強度の試
験を行った。この装置は、コンピュータに連結された水平の円の形をしたロード
セル、やはりコンピュータに連結されたディジタル・マイクロメーター、および
該ロードセルの上方に配置されロードセルに対して垂直な下向きの力をかけるス
クリューで駆動される垂直方向のピストンを含んでいる。この破砕強度を測定す
る方法では、マイクロメーターで錠剤の厚さを測定してコンピュータに対するデ
ィジタル化された入力をつくる。次に錠剤をロードセルの縁に載せ、錠剤の上方
の縁をピストンに接触させる。次にこの装置を作動させ、ピストンが錠剤に対し
て次第に増加する下向きの直径方向の力をかけるようにする。同時にロードセル
によって錠剤にかけた下向きの力を連続的に測定し、この測定値の入力をコンピ
ュータに伝える。かけた力がその直前にかけた力の10%に急激に減少する点に
達したら錠剤が破壊された点に達したのであり、ソフトウエア・プログラムによ
って直ちに力をかけることを止める。コンピュータへの入力から二つの値、即ち
錠剤の破壊点における力(ポンド)および破壊点における錠剤の厚さ当たりの力
(ポンド)が与えられる。即ちこの力が大きいほど強度は大きい。このような二
つの組の試験を行った。第1の組(A組)では実施例12に記載した連続法によ
ってつくられた1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインのバッチから
5個の錠剤を作って評価した。他の組(B組)の試験では実施例8に記載したバ
ッチ法でつくられた1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインのバッチ
から3個の錠剤を作った。
【0064】
【表12】
【0065】 粒径の小さな1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの錠剤は接合
剤を用いない場合上記方法では錠剤にすることはできない。
【0066】 実施例15 接合剤を用いて組成物にした1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
ンからつくられた錠剤の破砕強度を、実施例14に記載したような方法で行われ
た一群の試験において例示する。錠剤の製造方法は次の通りである。実施例13
記載の方法で製造された1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを、
米国ニューヨーク州、TarrytownのMicro Powders In
corporated製の微粒化したポリエチレン・ワックス3重量%と約30
分間手で混合した。次に得られた組成物を実施例14記載の方法で錠剤に変えた
。実施例14記載の方法で行われた破砕強度を表13にまとめる。
【0067】
【表13】
【0068】 実施例16 1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの試料および市販の1,3
−ジハロ−5,5−ジメチルヒダントイン製品を用いて比較流動性試験を行った
。これらの試験では236.6cc(8オンス)のジャーの中にその容量の約1
/3の所まで試験試料を充填する。ジャーを閉じた後、その側方において一方向
にジャーをゆっくりと回転させながら内容物の特性を観察する。表14にこれら
の流動性試験の観察結果をまとめる。表14では次のような略号を用いた。
【0069】 DBDMH: 1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン DCDMH: 1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン BCDMH: N,N’−ジブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダントイ
【0070】
【表14】
【0071】 実施例17〜25は本出願による同時出願の米国特許願09/487,816
号記載の新規接合剤を用いて1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン
からつくられた圧縮生成物の製造法および性質を例示する。
【0072】 実施例17 微粒化したポリエチレン・ワックス2.5g(米国ニューヨーク州、Tarr
ytownのMicro Powders Incorporated製のMP
P−611)を秤量して結晶皿の中に入れ、次いで1,3−ジブロモ−5,5−
ジメチルヒダントイン(47.5g)を加える。広刃のスパチュラを使用し、料
理人がバターを小麦粉の中に練り込むようにしてこの混合物を配合する。この方
法で10分間手で混合した後、生成物をガラス瓶の中に入れ、これを転がして混
合物の流動性を評価した。配合物をつくるのに使用した1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントインに比べ流動性は改善されていた。
【0073】 実施例18 微粒化したポリエチレン・ワックス2.5g(米国ニューヨーク州、Tarr
ytownのMicro Powders Incorporated製のMI
CROPRO 400)を秤量して結晶皿の中に入れ、次いで1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダントイン(47.5g)を加える。この混合物を実施例
17記載の方法で配合し、ガラス瓶の中に移し、配合物の流動性を評価した。配
合物をつくるのに使用した1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインに
比べ流動性は改善されていた。
【0074】 実施例19 実施例17および18でつくられた1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダ
ントイン配合物について圧縮試験を行った。各試料を秤量し、Hastello
(R)C合金からつくられた直径1.80cm(0.71インチ)のダイス型の
中に入れ、やはりHastelloy(R)C合金からつくられたスクリュー駆動
式パンチを用いて予め定められた圧力まで圧縮する。ダイス型を充填する前に、
ダイス型の内面に微粒化したポリプロピレン・ワックスを軽くまぶして潤滑剤の
作用をさせた。圧縮圧力に達した後の加圧持続時間はない(直ちに圧力を緩める
)。ダイス型から錠剤を抜き出し、マイクロメーターで錠剤の厚さを測定し、錠
剤を目で観測した。
【0075】 比較のためにこれらの配合物を、配合しない新しい工業的に製造された平均粒
径が約64.5μの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、および
他のハロゲン化ヒダントイン化合物との混合物として知られている市販の便器用
製品(表15にはCTBと略記)と比較した。この便器用パックはスーパーマー
ケットで販売されており、乳鉢と乳棒を用いて破砕して粉末にし、上記の方法で
再圧縮した。
【0076】 表15に実験条件と観察結果をまとめる。
【0077】
【表15】
【0078】 実施例20 実施例18でつくられた1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン/
5重量%MPP−611の錠剤を水の入ったガラスのビーカーの中に入れる。こ
の錠剤には何事も起こらなかったように思われた。錠剤は数ヶ月に亙りゆっくり
と溶解するから、その物理的一体性はそのままの状態に保たれる。溶解したハロ
ゲンを放出することを証明するために、錠剤を水から取り出し、脱イオン水で洗
滌し、紙タオルを用いて乾燥した。次にプラスティックスの洗滌瓶を用い、N,
N−ジエチルフェニレンジアミン(DPD)粉末を含む脱イオン水溶液の中に錠
剤を洗滌して流し込む。洗滌水を導入するとこの溶液は直ちにピンク色に変り、
可溶性のハロゲンが錠剤から洗い出されたことを示した。この点に関しDPDは
ppmレベルで可溶性のハロゲンの存在を検出するのに用いられる高感度の指示
薬である。このような量の溶解したハロゲンが存在する場合、DPDはピンクに
変わる。
【0079】 実施例21 1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを微粒化したポリエチレン
・ワックス(MPP−611)と、該ワックスを3重量%含むような割合で配合
する。この配合物(5g)の試料をHastelloy(R)C合金からつくられ
たダイス型の中に導入し、34,475kPa(5000psi)の圧力まで圧
縮する。さらに3個の試料(それぞれ5g)を同じ方法で圧縮し、それぞれ圧力
を緩めた後にダイス型から一つの錠剤を取り出した。いずれの場合もダイス型を
充填する前に、微粒化したポリプロピレン・ワックスをダイス型の内面に軽くま
ぶして潤滑剤の作用をさせた。錠剤を手で壊して二つの同じ大きさの片にした。
各錠剤の半分の一つを乳鉢で破砕して粉末にし、この粉末を滴定して活性臭素の
重量%を決定する。錠剤の他の半分を密封したガラス瓶の中に入れ、50℃の乾
燥器の中に入れる。30日後試料を乾燥器から取り出し、摩砕し、滴定して活性
臭素の重量%を決定する。比較の目的で平均粒径が約64.5μの工業的に製造
された1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(微粒化したポリエチ
レン・ワックスを含まない)の対照試料について同じ操作を行う。この対照試料
の場合、ダイス型から一つの錠剤を抜き取ることができず、粉砕された積層品に
ついてだけ試験することができた。
【0080】 表16には1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン/3重量%微粒
化ポリエチレン・ワックス配合物の4個の試料、および添加剤を含まない対照試
料から得られた結果を示す。
【0081】
【表16】
【0082】 表16のデータは、使用した分析技術の再現性の範囲内において、1,3−ジ
ブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの錠剤の中に3重量%の微粒化されたポ
リエチレン・ワックスが存在すると、30日間50℃で貯蔵した後にも活性臭素
の損失が起こらないことを示している。このように活性臭素の損失が誘起されな
いことは1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと微粒化されたポリ
エチレン・ワックスとの化学的な相容性を示すものである。
【0083】 実施例22 実施例21記載の方法で種々の量の微粒化したポリエチレン・ワックスと一緒
に錠剤にした1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの強度を一連の
破砕強度試験で測定した。各試験において、5gの配合した材料をHastel
loy(R)C合金からつくられたダイス型に加え、やはりHastelloy(R) C合金からつくられたスクリュー駆動式のパンチで圧力34,475kPa(5
000psi)まで圧縮する。いずれの場合もダイス型を充填する前に、微粒化
したポリプロピレン・ワックスをダイス型の内面に軽くまぶして潤滑剤の作用を
させた。ダイス型から錠剤を抜き取った後錠剤を目で観測した。
【0084】 Testworksソフトウエアを備えたSintech(R)1/S圧縮装置
を用い錠剤の破砕強度を決定した。そのためにスクリュー駆動式ピストンを用い
錠剤が破砕するまで錠剤に圧力をかけた。破壊点に達するのに必要な圧力を破砕
強度として記録し報告する。
【0085】 錠剤の破砕強度を市販の便器用製品(表17にはCTBと略記)と比較した。
この便器用パックはスーパーマーケットで販売されており、乳鉢と乳棒を用いて
破砕して粉末にし、上記の方法で再圧縮した。
【0086】 表17に観察の結果を示す。破砕強度のデータは3個の別々の測定値の平均を
表す。
【0087】
【表17】
【0088】 表17のデータによれば、錠剤の破砕強度は微粒化したポリエチレン・ワック
スの充填量の関数であり、微粒化したポリエチレン・ワックスを1,3−ジブロ
モ−5,5−ジメチルヒダントインと一緒に使用した場合、市販の便器用製品よ
りも強い製品が得られることが明らかに示されている。
【0089】 実施例23 種々の微粒化したワックス(米国ニューヨーク州、TarrytownのMi
cro Powders Incorporated製)を用いて一連の異なっ
た配合物をつくった。各配合物は実施例17記載の方法で製造され、配合物が3
重量%のワックスを含むようにした。これらの配合物をつくるのに使用したDB
DMH原料は工業的に製造された粒径が約64.5μの1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントインであった。錠剤の製造および破砕強度試験は実施例2
1および22記載の方法で行った。
【0090】 錠剤の破砕強度を市販の便器用製品(表18にはCTB製品と略記)と比較し
た。この市販の便器用製品はスーパーマーケットで販売されており、破砕して粉
末にし、実施例21記載の条件で再圧縮した。
【0091】 表18に観察の結果を示す。破砕強度のデータは3個の別々の測定値の平均を
表す。
【0092】
【表18】
【0093】 表18に総括した試験において1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダント
インの錠剤はCTB製品の製造された試料ほど強くはなかったが、これらの錠剤
はダイス型から取り出した時に無傷の状態のままであり、適切な破砕強度を示す
と言う点において、すべての微粒化したワックスは1,3−ジブロモ−5,5−
ジメチルヒダントインに対する効果的な接合剤として作用していた。しかし微粒
化した変性石油樹脂(Hnady Tack 140、米国ニューヨーク州、T
arrytownのMicro Powders Incorporated製
)およびフッ素化した炭化水素混合物(Polysilk 600、米国ニュー
ヨーク州、TarrytownのMicro Powders Incorpo
rated製)は両方とも1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと
化学的に相容性をもたない兆候を示した。
【0094】 実施例24 規模を大きくして配合および錠剤化の研究を行った。容積2立方フィートのリ
ボン配合機を使用して工業的に製造された粒径が64.5μの1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダントイン25kgを、微粒化したポリエチレン・ワック
ス(MPP−611)と混合してワックスの充填量が2.0重量%および2.5
重量%のものをつくった。それぞれの場合混合時間は60分であった。容積が5
立方フィートの二重円錐振盪配合機を用い、25kgの1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントインをポリエチレン・ワックスと混合してワックスの充填
量が3重量%の配合物をつくった。混合時間は240分であった。
【0095】 各配合物をChilsonator(R)破砕機(The Fitzpatri
ck Company,米国イリノイ州 Ehnhurst)および一組の篩に
通して米国篩での大きさが12〜18の圧縮した粒剤をつくった。粒径が約64
.5μの工業的に製造された新しい1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダン
トインを、微粒化したポリエチレン・ワックスを加えないで同じ装置に通した。
この材料は圧縮されず、粒剤にはならなかった。Chilsonator(R)
を出た材料は大部分がゆるい粉末であった。
【0096】 1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン/微粒化ポリエチレン・ワ
ックス配合物のそれぞれの粒剤を回転錠剤プレスの供給ホッパーに導入した。タ
レット(turret)はそれぞれ直径が1.905cm(0.75インチ)の
18個のダイス型のキャビティを含み、この中に粒剤が自動的に充填され、Ha
stelloy(R)C合金からつくられた二つのパンチの間で圧縮される。錠剤
プレス機から放出される錠剤を集め、7日後に破砕強度試験を行った。表19に
示された結果は少なくとも3個の試験の平均である。
【0097】
【表19】
【0098】 実施例24の実験における主な発見は、平均粒径が約64.5μの工業的に製
造された1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインは単独では圧縮して
錠剤をつくるのに適した粒剤にすることはできず、このような微粉末の1,3−
ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと共に微粒化したポリエチレン・ワッ
クス(MPP−611)が存在することによって圧縮して粒剤にする過程が促進
されるということであった。これらの粒剤は錠剤機に供給して圧縮して粒剤にす
ることができる。錠剤の破砕強度は微粒化したポリエチレン・ワックスの存在量
に支配される。微粒化したポリエチレン・ワックスの量が多いほど錠剤は強くな
る。
【0099】 実施例25 大きな粒径の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと接合剤との
組成物の破砕強度を測定した。この1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダン
トインの平均粒径は約189μであり、接合剤は微粒化したポリエチレン・ワッ
クス(MPP−611)であり、配合物中の接合剤の含量は3重量%であった。
測定にはTestworksソフトウエアを備えたSintech(R)圧縮機を
使用した。これらの試験において錠剤の長手方向の軸に沿ってかける力を破砕が
起こるまで次第に増加させた。表20に破砕強度の結果をまとめる。
【0100】
【表20】
【0101】 この新規大きさの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン沈澱粉末
は同じ出願人による2000年1月18日付けの同時出願の米国特許願09/4
84,844号に記載された方法によって製造することができる。この方法では
例えば(i)無機塩基および5,5−ジメチルヒダントインからつくられた水溶
液または水性スラリと(ii)臭素化剤とを、各窒素原子が臭素原子により置換
され水性反応混合物の中で沈澱する生成物が連続的に生成するような割合で別々
に供給する。この混合物のpHは5.5〜8.5の範囲に連続的に保たれる。
【0102】 上記の説明から分かるように、本発明は当業界の現状を進歩させる多くの重要
な具体化例から成っている。要約すればその幾つかは次の通りである。
【0103】 (A) 微生物を抑制するための水の処理方法において、この方法は処理すべ
き水の中に同じ程度の微生物抑制を達成するのに必要なN,N’−ブロモブロモ
−5,5−ジメチルヒダントインの量よりも少ない量の1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントインを導入する方法。
【0104】 (B) 上記(A)の個々の方法において、(a)平均粒径範囲が20〜60
0μ、(b)平均粒径が少なくとも約175μ、(c)平均粒径が少なくとも約
200μ、(d)平均粒径が少なくとも約300μ、または(e)平均粒径が少
なくとも約400μの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを使用
する方法。
【0105】 (C) 上記(A)の個々の方法において、使用する1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントインが、(i)接合剤を含まないでつくられた圧縮生成物
の形、(ii)1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと相容性をも
ったポリオレフィンをベースにした微粒化された合成炭化水素ワックスおよび/
または微粒化された合成ポリフルオロ炭化水素ワックスを、圧縮生成物をつくる
のに有効な量で接合剤とし使用してつくられた圧縮生成物の形、或いは(iii
)平均粒径が少なくとも175μの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダン
トインから、圧縮生成物をつくるのに有効な量の通常は固体の飽和脂肪酸アミド
を接合剤として用いてつくられた圧縮生成物の形をしている方法。
【0106】 (D)上記(C)の(i)の個々の方法において、使用する1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダントインの平均粒径が少なくとも約175μ、少なくと
も200μ、少なくとも300μ、または少なくとも400μである方法。
【0107】 (E)上記(C)の(ii)の個々の方法において、ワックスが微粒化したポ
リエチレン・ワックスであり、圧縮の前においてその平均粒径が約15μ以下で
あり、最大粒径が約40μ以下であり、密度が25℃において0.9〜1.4g
/ccであるか;或いは該ポリエチレン・ワックスは圧縮の前において109〜
111℃の温度範囲で熔融し、その平均粒径が5.0〜7.0μであり、最大粒
径が約22μであり、密度が25℃において0.9〜1.4g/ccであるか;
または該ポリエチレン・ワックスは圧縮の前において140〜143℃の温度範
囲で熔融し、その平均粒径が5.0〜7.0μであり、最大粒径が約22μであ
る方法。
【0108】 (F) 上記(C)の(iii)の個々の方法において、使用する1,3−ジ
ブロモ−5,5−ジメチルヒダントインは平均粒径が少なくとも約200μ、少
なくとも約300μ、少なくとも約400μ、または少なくとも約500μであ
る方法。
【0109】 (G) 水性媒質中の大腸菌および/またはエンテロコックス・ファエキウム
を駆除する方法において、処理すべき水の中で同じ程度の微生物抑制を達成する
のに必要なN,N’−ブロモブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの量よりも
少ない殺生物剤的に有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
ンを導入する方法。
【0110】 (H) 米国環境保護局の規制に従った水中に使用する微生物抑制剤を提供す
る方法において、米国環境保護局で公布された要求に従う投与レベルのラベルを
貼付した、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを含む水質抑制剤
の容器を提供する方法。
【0111】 (I) 上記(G)または(H)の個々の方法において、(G)に使用する1
,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン或いは(H)に使用する抑制剤
が、(i)接合剤を含まないでつくられた圧縮生成物の形、(ii)1,3−ジ
ブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと相容性をもったポリオレフィンをベー
スにした微粒化された合成炭化水素ワックスおよび/または微粒化された合成ポ
リフルオロ炭化水素ワックスを、圧縮生成物をつくるのに有効な量で接合剤とし
使用してつくられた圧縮生成物の形、或いは(iii)平均粒径が少なくとも1
75μの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインから、圧縮生成物を
つくるのに有効な量の通常は固体の飽和脂肪酸アミドを接合剤として用いてつく
られた圧縮生成物の形をしている方法。
【0112】 (J) 上記(I)の(i)の個々の方法において、使用する1,3−ジブロ
モ−5,5−ジメチルヒダントインは平均粒径が少なくとも約175μ、約20
0μ、少なくとも約300μ、または少なくとも約400μである方法。
【0113】 (K) 上記(I)の(ii)の個々の方法において、ワックスが微粒化した
ポリエチレン・ワックスであり、圧縮の前においてその平均粒径は約15μ以下
であり、最大粒径が約40μ以下であり、密度が25℃において0.9〜1.4
g/ccであるか;或いは該ポリエチレン・ワックスは圧縮の前において109
〜111℃の温度範囲で熔融し、その平均粒径が5.0〜7.0μであり、最大
粒径が約22μであり、密度が25℃において0.9〜1.4g/ccであるか
;または該ポリエチレン・ワックスは圧縮の前において140〜143℃の温度
範囲で熔融し、その平均粒径が5.0〜7.0μであり、最大粒径が約22μで
ある方法。
【0114】 (L) 上記(I)の(iii)の個々の方法において、使用する1,3−ジ
ブロモ−5,5−ジメチルヒダントインは平均粒径が少なくとも約200μ、少
なくとも約300μ、または少なくとも約400μである方法。
【0115】 (M) 上記(A)〜(G)の個々の方法において、処理すべき水は(i)再
生水または(ii)工業用冷却水、廃水または処理水である方法。
【0116】 (N) 上記(M)の(i)の方法において、水の処理法は水の側流を水の中
に殺生物剤的に有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインが
放出されるように1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインのベッドに
通すか、或いは殺生物剤的に有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
ダントインが水の中に放出されるように浮き装置から1,3−ジブロモ−5,5
−ジメチルヒダンを放出さるさせる方法。
【0117】 (O) 上記(M)の(ii)の方法において、水の処理方法は殺生物剤的に
有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインが水の中に放出さ
れるように水の側流を1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインのベッ
ドに通す方法。
【0118】 (P) 上記(H)〜(L)の個々の方法において、殺生物剤的に有効な量の
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを導入する方法は、水の側流
を水の中に殺生物剤的に有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダン
トインが放出されるように1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの
ベッドに通すか、或いは殺生物剤的に有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジ
メチルヒダントインが水の中に放出されるように浮き装置から1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダンを放出さるさせる方法。
【0119】 (Q) 上記(H)の個々の方法において、再生水に使用するために微生物抑
制剤を提供するか、或いは冷却水、廃水または処理水の少なくとも一つに使用す
るために微生物抑制剤を提供する方法。
【0120】 (R) 水と接触した表面上のバイオフィルムを根絶、実質的に根絶、或いは
低減させるために水を処理する方法において、該表面上のバイオフィルムを根絶
、実質的に根絶、或いは少なくとも低減させるのに有効な量の1,3−ジブロモ
−5,5−ジメチルヒダントインを水の中に導入し、該量は好ましくは同じバイ
オフィルムを根絶または低減させるのに必要なN,N’−ブロモクロロ−5,5
−ジメチルヒダントインな量よりも少ない方法。
【0121】 (S) 上記(R)の個々の方法において、1,3−ジブロモ−5,5−ジメ
チルヒダントインは(a)平均粒径が20〜600μの範囲であるか、(b)平
均粒径が少なくとも175μであるか、或いは(c)平均粒径が少なくとも約2
00μであるか、(d)平均粒径が少なくとも約300μであるか、または(e
)平均粒径が少なくとも約400μである方法。
【0122】 (T) 上記(R)の個々の方法において、使用する1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントインが、(i)接合剤を含まないでつくられた圧縮生成物
の形、(ii)1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと相容性をも
ったポリオレフィンをベースにした微粒化された合成炭化水素ワックスおよび/
または微粒化された合成ポリフルオロ炭化水素ワックスを、圧縮生成物をつくる
のに有効な量で接合剤とし使用してつくられた圧縮生成物の形、或いは(iii
)平均粒径が少なくとも175μの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダン
トインから、圧縮生成物をつくるのに有効な量の通常は固体の飽和脂肪酸アミド
を接合剤として用いてつくられた圧縮生成物の形をしている方法。
【0123】 (U) 上記(T)の(i)の個々の方法において、使用する1,3−ジブロ
モ−5,5−ジメチルヒダントインの平均粒径が少なくとも約175μ、少なく
とも200μ、少なくとも300μ、または少なくとも400μである方法。
【0124】 (V) 上記(V)の(ii)の個々の方法において、ワックスが微粒化した
ポリエチレン・ワックスであり、圧縮の前においてその平均粒径が約15μ以下
であり、最大粒径が約40μ以下であり、密度が25℃において0.9〜1.4
g/ccであるか;或いは該ポリエチレン・ワックスは圧縮の前において109
〜111℃の温度範囲で熔融し、その平均粒径が5.0〜7.0μであり、最大
粒径が約22μであり、密度が25℃において0.9〜1.4g/ccであるか
;または該ポリエチレン・ワックスは圧縮の前において140〜143℃の温度
範囲で熔融し、その平均粒径が5.0〜7.0μであり、最大粒径が約22μで
ある方法。
【0125】 (W) 上記(T)の(iii)の個々の方法において、使用する1,3−ジ
ブロモ−5,5−ジメチルヒダントインは平均粒径が少なくとも約200μ、少
なくとも約300μ、少なくとも約400μ、または少なくとも約500μであ
る方法。
【0126】 (X) 主として水から成る水性媒質と接触した表面上の緑膿菌のバイオフィ
ルムを根絶、実質的に根絶、または少なくとも低減させる方法において、該表面
上の緑膿菌のバイオフィルムを根絶、実質的に根絶、または少なくとも低減させ
る量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを水性媒質中に導入す
る方法。
【0127】 (Y) 水性媒質中の大腸菌および/またはエンテロコックス・ファエキウム
を駆除する方法および/または水性媒質と接触した表面上の緑膿菌のバイオフィ
ルムを根絶、実質的に根絶、または少なくとも低減させる方法において、水性媒
質中の大腸菌および/またはエンテロコックス・ファエキウムを駆除するのに有
効な、および/または該表面上のシュードモナス・アエルギノサのバイオフィル
ムを根絶、実質的に根絶、または少なくとも減少させるのに有効な量の1,3−
ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを水性媒質中に導入し、ここで好まし
くは該量は大腸菌および/またはエンテロコックス・ファエキウムおよび/また
は緑膿菌に対し同じ程度の効果を達成するのに必要なN,N’−ブロモブロモ−
5,5−ジメチルヒダントインの量よりも少ない量である方法。
【0128】 (Z) 米国環境保護局の規制に従った水中で使用するバイオフィルム抑制剤
を提供する方法において、水性媒質中で使用する1,3−ジブロモ−5,5−ジ
メチルヒダントインを含む、米国環境保護局によって公布された要求に従う投与
量のラベルを貼付したバイオフィルム抑制剤の容器を提供する方法。
【0129】 本明細書において水性媒質または水と接触した表面上のバイオフィルムという
言葉は、水性媒質または水が常にこのような表面と接触していることを必要とす
るものではないことを了解されたい。水性媒質または水がしばしば表面と接触し
て十分にこのような表面上にバイオフィルムをつくることができる限り、本発明
方法に従いこのような水性媒質または水を処理してこのようなバイオフィルムを
根絶させることは本発明の範囲内に入るものとする。例えば本発明はバイオフィ
ルムが十分な頻度で発生する表面上にまたは表面に対して撥ねかけられ、噴霧さ
れ、或いは滴下された水性媒質または水を処理することも含んでいる。また、こ
の水性媒質または水は種々の汚染物質および/または不純物を含むことができる
と考えられたい。唯一の必要事項は、このような水性媒質または水が表面と周期
的にまたは恒常的に接触し、この表面上にバイオフィルムが生じ、このような表
面上のバイオフィルムを根絶させるかその量を少なくとも低減させる1,3−ジ
ブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの作用が該水性媒質または水の中の汚染
物質および/または不純物によって妨害されないことである。
【0130】 特許請求の範囲を含む本明細書において使用される「提供(purvey)」
すると言う言葉は、下記の一つまたはそれ以上の活動を行う或いはその原因とな
る動作を意味する:広告、市場調査、販売促進、販売の提供、売却、バーター取
引、交易、リース、商取引、輸入、輸出、通商関連の取引、供給、流通、配達、
その他の同様な重要性をもった他の活動。
【0131】 本明細書の任意の場所で化学名または化学式によって示されている化合物は、
単数名または複数名の如何に拘わらず、化学名または化学種によって示された他
の物質(例えば他の成分または溶媒)と接触する前に存在した化合物を表す。得
られる混合物または溶液の中で起こる予備的な反応はもし起こったとしても問題
はない。このような変化は、例えばこの説明に関して求められる条件下において
特定の物質を一緒にしたことに伴う当然の結果だからである。また特許請求の範
囲には現在形(例えば「成る」とか「ある」)で物質の説明が行われているが、
本発明の説明に従ってその物質が1種またはそれ以上の他の物質と最初に接触、
配合または混合される直前に存在した状態を示すものとする。
【0132】 特記しない限り、冠詞「a」または「an]は請求項をその冠詞が示す単一の
要素に限定するつもりはなく、またそう考えるべきではない。むしろ冠詞「a」
または「an]は本明細書で使用される場合特に明示的に示されない限り一つま
たはそれ以上のこのような要素を含むものとする。
【0133】 さらに「実質的な」および「実質的に」という言葉は化学的な操作または処理
が通常絶対的に完全には行われないことを意味するものと理解されたい。従って
表される変数または結果に実質的に近いものとして変数または結果を記述する方
が遥かに現実的である。例えば生物体の根絶を記述する場合、全部完全に根絶さ
れたと言うよりも生物体が実質的に根絶されたと言う方が現実的である。何故な
ら当業界の専門家は実質的な殺菌が極めて望ましい結果であり、生物体の少しの
部分がこの処理で生き残ったとしても、大部分の場合全体的な結果は極めて有利
である可能性が常に存在することを熟知しているからである。従って本明細書は
常識を適用して読まれるべきであろう。
【0134】 実施する場合本発明はかなりの変形を行うことができる。従って本発明を上記
の特定の実施例に限定するつもりはなく、またそうすべきではないと考える。法
律の許す範囲において特許請求の範囲の請求項並びにその同等物は本発明に含ま
れるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 C02F 1/50 532D 532H 540 540D 540E (72)発明者 サンダース,マイケル・ジエイ アメリカ合衆国ルイジアナ州70810バトン ルージユ・ハイプレインズアベニユー725 (72)発明者 シエルトン,デイビツド・エル アメリカ合衆国ルイジアナ州70816バトン ルージユ・サウスフオークドライブ11555

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物の抑制、および/または水性媒質の表面と接触した表
    面上のバイオフィルムを根絶または低減させるために水性媒質を処理する方法に
    おいて、同じ程度の効果を得るのに必要なN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジ
    メチルヒダントインの量よりも少ない有効量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメ
    チルヒダントインを処理すべき水性媒質に導入することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
    ンは少なくとも約175μの平均粒径をもっていることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
    ンは少なくとも約200μの平均粒径をもっていることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
    ンは少なくとも約300μの平均粒径をもっていることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
    ンは、接合剤を用いることなく、また圧縮能(compactibility)を強化するために
    固体の予備処理を行うことなく、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダント
    インの固体粒子を加圧して圧縮することによってつくられた形状保持性をもった
    加圧圧縮成形品(pressure compacted article)の形をしていることを特徴とする
    方法。
  6. 【請求項6】 該成形品の形をした1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
    ダントインの固体粒子は圧縮する前に少なくとも約175μの平均粒径をもって
    いることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
    ンは、接合剤を用い、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの固体
    粒子を加圧して圧縮することによってつくられた形状保持性をもった加圧圧縮成
    形品の形をしていることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 該成型品の形をした1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
    ダントインの固体粒子は圧縮する前に少なくとも約175μの平均粒径をもって
    いることを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイ
    ンは、接合剤として該1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインと相容
    性をもっている微粒化された合成ポリオレフィンをベースにした炭化水素ワック
    ス、および/または微粒化された合成ポリフルオロ炭素ワックスを圧縮された製
    品をつくるのに有効な量で使用し、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダン
    トインの固体粒子を加圧して圧縮することによってつくられた形状保持性をもっ
    た加圧圧縮成形品の形をしていることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 該ワックスは圧縮の前に平均粒径が約15μ以下であり、
    最大粒径は約40μ以下であり、25℃における密度が0.9〜1.4g/cc
    のポリエチレン・ワックスであることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 該ワックスは109〜111℃の温度範囲で熔融するポリ
    エチレン・ワックスであることを特徴とする請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 該ワックスは圧縮の前における平均粒径が5.0〜7.0
    μの範囲であり、最大粒径が約22μであり、25℃における密度が0.9〜1
    .4g/ccのポリエチレン・ワックスであることを特徴とする請求項9記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 該ワックスは140〜143℃の温度範囲で熔融し、圧縮
    の前における平均粒径が5.0〜7.0μの範囲であり、また圧縮の前における
    最大粒径が約22μのポリエチレン・ワックスであることを特徴とする請求項9
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダント
    インは粒径が少なくとも175μの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダン
    トインからつくられた圧縮生成物の形をしており、該圧縮生成物は該圧縮製品を
    つくるのに有効な量の通常は固体の飽和脂肪酸アミドを接合剤として用いてつく
    られることを特徴とする請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダント
    インは少なくとも約200μ以下の平均粒径をもっていることを特徴とする請求
    項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 使用される1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダント
    インは少なくとも約300μ以下の平均粒径をもっていることを特徴とする請求
    項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 水性媒質中において少なくとも大腸菌および/またはエン
    テロコックス・ファエキウムを駆除する方法において、該媒質に殺生物剤的に有
    効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを導入することを特
    徴とする方法。
  18. 【請求項18】 該量は同じ程度の効果を得るのに必要なN,N’−ブロモ
    クロロ−5,5−ジメチルヒダントインの量よりも少ないことを特徴とする請求
    項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 水性媒質または水と接触した表面上のバイオフィルムを根
    絶または少なくとも低減させる方法において、該水性媒質または水に該バイオフ
    ィルムを根絶または少なくとも低減させるのに有効な量の1,3−ジブロモ−5
    ,5−ジメチルヒダントインを導入することを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 該量は同じ程度のバイオフィルムの根絶または低減を達成
    するのに必要なN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダントインの量よ
    りも少ないことを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 水性媒質または水と接触した表面上の緑膿菌のバイオフィ
    ルムを根絶または少なくとも低減させる方法において、該水性媒質または水に該
    バイオフィルムを根絶または少なくとも低減させるのに有効な量の1,3−ジブ
    ロモ−5,5−ジメチルヒダントインを導入することを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】米国環境保護局の規制に従って水中で使用される微生物抑制
    剤を調達する(purveying)方法において、該方法は1,3−ジブロモ−5,5−
    ジメチルヒダントインを含む水質制御剤の容器を調達し、該容器は米国環境保護
    局によって公布された要求に従った投与量レベルを示すラベルを貼付しているこ
    とを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 調達される抑制剤は接合剤を用いないでつくられた圧縮生
    成物の形をしていることを特徴とする請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 調達される抑制剤は接合剤を用いてつくられた圧縮生成物
    の形をしていることを特徴とする請求項22記載の方法。
  25. 【請求項25】 圧縮生成物の中に使用される接合剤は、該1,3−ジブロ
    モ−5,5−ジメチルヒダントインと相容性をもっている微粒化された合成ポリ
    オレフィンをベースにした炭化水素ワックス、および/または微粒化された合成
    ポリフルオロ炭素ワックスであることを特徴とする請求項21記載の方法。
  26. 【請求項26】 該ワックスは圧縮の前において平均粒径が約15μ以下で
    あり、最大粒径が約40μ以下であり、25℃における密度が0.9〜1.4g
    /ccのポリエチレン・ワックスであることを特徴とする請求項25記載の方法
  27. 【請求項27】 該ワックスは109〜111℃の温度範囲で熔融するポリ
    エチレン・ワックスであることを特徴とする請求項25記載の方法。
  28. 【請求項28】 該ワックスは圧縮の前における平均粒径が5.0〜7.0
    μの範囲であり、最大粒径は約22μであり、25℃における密度が0.9〜1
    .4g/ccのポリエチレン・ワックスであることを特徴とする請求項25記載
    の方法。
  29. 【請求項29】 該ワックスは140〜143℃の温度範囲で熔融し、圧縮
    の前において平均粒径が5.0〜7.0μの範囲であり、また圧縮の前において
    最大粒径が約22μであるポリエチレン・ワックスであることを特徴とする請求
    項25記載の方法。
  30. 【請求項30】 調達される該抑制剤は、平均粒径が少なくとも175μの
    1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン固体粒子からつくられた圧縮
    生成物の形をしており、該圧縮生成物は該圧縮生成物をつくるのに有効な量の通
    常は固体の飽和脂肪酸アミドを接合剤として用いてつくられることを特徴とする
    請求項22記載の方法。
  31. 【請求項31】 該圧縮生成物をつくるのに使用される1,3−ジブロモ−
    5,5−ジメチルヒダントインは圧縮する前において少なくとも約200μの平
    均粒径をもっていることを特徴とする請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 該生成物が調達される水は再生水(recreation water)であ
    ることを特徴とする請求項22記載の方法。
  33. 【請求項33】 該生成物が調達される水は工業用冷却水であることを特徴
    とする請求項22記載の方法。
  34. 【請求項34】 該生成物が調達される水は廃水または処理水、或いは両方
    であることを特徴とする請求項22記載の方法。
  35. 【請求項35】 該生成物を調達する使用目的は水に接触した表面上のバイ
    オフィルムの根絶または低減であることを特徴とする請求項22記載の方法。
  36. 【請求項36】 該生成物を調達する使用目的は少なくとも大腸菌またはエ
    ンテロコックス・ファエキウムの抑制、または水に接触した表面上の少なくとも
    緑膿菌のバイオフィルムの根絶または低減であることを特徴とする請求項22記
    載の方法。
  37. 【請求項37】 表面上のバイオフィルムを根絶または低減させる方法にお
    いて、該バイオフィルムを根絶または少なくとも低減させるのに有効な量の1,
    3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン導入した水性媒質または水と接触
    させ、その接触時間を該バイオフィルムを根絶または少なくとも低減させるのに
    十分な長さの期間またはそれよりも長い期間にすることを特徴とする方法。
  38. 【請求項38】 該量は同じ程度のバイオフィルムの根絶または低減を達成
    するのに必要なN,N’−ブロモクロロ−5,5−ジメチルヒダントインの量よ
    りも少ないことを特徴とする請求項37記載の方法。
  39. 【請求項39】 表面上の少なくとも緑膿菌のバイオフィルムを根絶または
    低減する方法において、該バイオフィルムを根絶または少なくとも低減させるの
    に有効な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン導入した水性媒
    質または水と接触させ、その接触時間を該バイオフィルムを根絶または少なくと
    も低減させるのに十分な長さの期間またはそれよりも長い期間にすることを特徴
    とする方法。
  40. 【請求項40】 水性媒質または水と接触した表面上のバイオフィルムを根
    絶または少なくとも低減させ、同時に該水性媒質または水の中に存在する微生物
    種に対して微生物の抑制を行うのに有効な量で水性媒質または水の中に1,3−
    ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを連続的にまたは周期的に放出するこ
    とを特徴とする方法。
  41. 【請求項41】 水性媒質または水の処理は、水性媒質または水の側流の中
    に1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを放出し、処理によって得
    られた側流を水性媒質または水の全体の中に流し込むことを特徴とする請求項4
    0記載の方法。
  42. 【請求項42】 水性媒質または水の処理は、浮き装置から1,3−ジブロ
    モ−5,5−ジメチルヒダントインを放出させ、これによって殺生物剤的に有効
    な量の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインを水中に放出する方法
    であることを特徴とする請求項40記載の方法。
  43. 【請求項43】 処理すべき水は再生水、工業冷却水、廃水または処理水で
    あることを特徴とする請求項40記載の方法。
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