JP2003520043A - β−1、3−グルカン検出用組成物、その製造方法及びそれを利用したβ−1、3−グルカン検出用キット - Google Patents

β−1、3−グルカン検出用組成物、その製造方法及びそれを利用したβ−1、3−グルカン検出用キット

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、β−1、3−グルカンを検出し得る組成物、その製造方法及びβ−1、3−グルカン検出用キットに関するものである。本発明に係る組成物は、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンによりフェノールオキシダーゼ活性を示す。本発明に係る組成物を利用して、検体から試料を採取し、該試料に本発明に係る組成物及びカルシウムイオンを添加した後、前記試料におけるフェノールオキシダーゼ活性を測定することでβ−1、3−グルカンを検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、β−1、3−グルカン検出用組成物、その製造方法及びβ−1、3−グ
ルカン検出用キットに関するものである。 背景技術 ガン患者または臓器移植手術患者若しくはエイズ(AIDS)患者など免疫機能の
低下された患者に、真菌感染症または原生動物による感染が増加しているという
ことは、医療系における深刻な問題となってあり、それによる死亡率も漸次増加
している。このような免疫機能の低下された患者達に対する真菌感染の可否を早
期に判断して適切な抗真菌剤を投与することは非常に必要なことであるが、現在
は真菌感染可否を早期に判断するということが困難である。また、数多くのエイ
ズ患者がニューモシスティス・カリニ(Pneumocystis carinii)による肺炎によ
り死亡しており、最近、ニューモシスティス・カリニの細胞壁成分としてβ−1
、3−グルカンが存在するということが報告されている(Kottom et al.、J.Bio
l.Chem.(2000)、275(51)、pp.40628-34)。
【0002】 即ち、患者を診断する場合、免疫機能の低下された患者の真菌感染可否を診断
する方法として、今までは真菌学的方法を用いて、患者の血液を採取して培養す
ることで真菌の感染可否を判断していたが、この方法は、培養期間が2〜5日も掛
るので、治療時期に間に合わないという短所があった。最近には、真菌の抗原を
利用する方法または真菌の代謝産物を利用して診断する方法が提示されているが
、後者の場合は、多様な代謝産物を全て分析すべきであるだけでなく、真菌代謝
産物の頻繁な変異誘導によってその感度や正確度が低下するという問題点があっ
た。従って、このような問題点を解決するため、真菌感染の初期段階で感染患者
の血液中に微量存在するβ−1、3−グルカンを正確に認識するシステムを探索す
る多様な研究が進行されている。
【0003】 例えば、ザリガニや魚介類を人工養殖する場合、かびが養殖槽に感染されると
、ザリガニや魚介類の多量が怪死するため、養殖業者の経済的被害が深刻である
。従って、このような場合、真菌の感染を初期診断することができるようになれ
ば、適切な措置を行うことで水産養殖の効率を向上することができる。
【0004】 昆虫に対するメラニンの形成は、体内に存在するフェノール性物質の酸化から
開始され、この過程で作用する酵素のフェノールオキシダーゼは、昆虫の体内で
平素は不活性形態のプロフェノールオキシダーゼの形態に存在するが、外部異質
物により活性化されるプロフェノールオキシダーゼ連鎖反応の最終産物の刺激に
よって最終活性形態のフェノールオキシダーゼに転換されるものと知られている
。このようなプロフェノールオキシダーゼの活性化は、微生物の細胞壁成分のβ
−1、3−グルカン、リポ多糖体及びペプチドグリカンなどにより開始されると報
告されている。
【0005】 且つ、完全変態昆虫の生体内にはプロフェノールオキシダーゼが存在され、β
−1、3−グルカンまたはリポ多糖体により活性化されるカスケード反応によって
フェノールオキシダーゼに活性化される。一連のカスケード段階からなる前記反
応システムは、外部から侵入した病院菌や異質物、若しくは自分の血球細胞の脱
顆粒化反応により誘導される内部因子などによって容易に活性化されてフェノー
ルオキシダーゼに変化されて、カテコールアミン類を利用してメラニンを形成し
てしまうため、前記反応システムを生体外に分離することは困難である。
【0006】 また、アシダ(Ashida)氏は、米国特許4、970、152号に、エンドトクシンと
は反応せず、ペプチドグリカン及びβ−1、3−グルカンと反応する蚕の血漿から
得た組成物を利用して、ペプチドグリカンまたはβ−1、3−グルカンを検出する
方法を提示した。且つ、この特許には、親和クロマトグラフィーによりペプチド
グリカンと反応する蛋白質を除去することで、β−1、3−グルカンを特異的に認
識する組成物が提供されている。
【0007】 前記アシダ(Ashida)氏は、Eur.J.Biochem、188、507-515(1990)に、蚊の幼
虫から分離した、β−1、3−グルカンを認識する組成物を提示しながら、プロフ
ェノールオキシダーゼの活性に2価イオンが重要な役割を果たすことを明らかに
した。
【0008】 また、米国特許5、266、461号には、リムルス(Limulus)の血球混合物から分離
した、β−1、3−グルカンを認識する組成物が提示されているが、このとき、リ
ムルスは稀貴動物であって、殆どの国家で自然保護動物として指定されていると
いう問題点がある。 発明の要約 本発明は、β−1、3−グルカン検出用組成物に関するものである。
【0009】 本発明は、β−1、3−グルカン検出用組成物の製造方法に関するものである。
【0010】 本発明は、β−1、3−グルカンの検出方法に関するものである。
【0011】 本発明は、β−1、3−グルカン検出用キットに関するものである。 発明の詳細な説明 本発明は、試料内のβ−1、3−グルカンを検出し得る組成物、その製造方法及
びそれを利用したβ−1、3−グルカン検出用キットに関するものである。
【0012】 本発明において、フェノールオキシダーゼシステムとは、昆虫内に存在する、
β−1、3−グルカンによりフェノールオキシダーゼに活性化されるシステムを示
したものである。
【0013】 本発明において、フェノールオキシダーゼ組成物とは、フェノールオキシダー
ゼシステム成分の全部または一部を包含し、カルシウムイオンの存在下でβ−1
、3−グルカンによりフェノールオキシダーゼ活性を示す組成物を示す。
【0014】 本発明は、カルシウムの存在下で、β−1、3−グルカンによりフェノールオキ
シダーゼ活性を示す組成物に関するものである。本発明の組成物は、昆虫のフェ
ノールオキシダーゼシステム全部または一部を包含し、その一例として、プロフ
ェノールオキシダーゼを包含する。 また、本発明は、β−1、3−グルカンを好ましくは20pg/mlまで検出し得る組
成物に関するものである。
【0015】 このようにβ−1、3−グルカンを検出し得る本発明に係る組成物は、個体にカ
ンジダのような真菌の感染可否及びニューモシスティス・カリニのような原生動
物の感染可否の確認に利用することができる。
【0016】 本発明において、昆虫とは、体内にフェノールオキシダーゼシステムを有する
昆虫を示し、完全変態昆虫が好ましい。例えば、ザリガニや海老のような甲殻類
や甲虫目(Coleoptesra)などが挙げられ、好ましくは、甲虫目としてゴミムシダ
マシ科及びコガネムシ科などを使用することができる。
【0017】 また、本発明は、カルシウムの存在下で、β−1、3−グルカンによりフェノー
ルオキシダーゼ活性を示す組成物を製造する方法に関するものである。本発明に
係る方法は、血漿と血球溶解物との混合物を試料として使用し、分離工程中のカ
ルシウムイオンの生理的作用を遮断することで、β−1、3−グルカンにより活性
化されるフェノールオキシダーゼ組成物を分離することができる。
【0018】 従って、本発明に係る方法は、昆虫の血漿と血球溶解物との混合物である試料
を得、その得られた試料を、該試料及び分離工程中に存在するカルシウムイオン
を充分にキレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒または緩衝液により処
理して分画を得た後、得られた分画中カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グ
ルカンによりフェノールオキシダーゼ活性を示す分画を選択することを包含して
構成される。
【0019】 本発明に係る方法の他の例は、昆虫の血漿を、該血漿及び分離工程中に存在す
るカルシウムイオンを充分にキレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒ま
たは緩衝液により処理して分画を得、得られた分画に血球溶解物または部分精製
された血球溶解物を添加した後、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカ
ンによりフェノールオキシダーゼ活性を示す分画を選択することを包含して構成
される。
【0020】 本発明に係る方法では、必要に応じて、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3
−グルカンによりフェノールオキシダーゼ活性を示す分画に血球溶解物を追加添
加することができる。
【0021】 本発明では、昆虫に存在するフェノールオキシダーゼシステムがβ−1、3−グ
ルカンにより活性化されるだけでなく、カルシウムイオンによっても活性化され
ることを明らかにした。従って、昆虫からフェノールオキシダーゼシステムを分
離するためには、β−1、3−グルカンだけでなく、カルシウムイオンによる活性
化も抑制することが必要である。この発見に基づいて、本発明は、昆虫体液、ま
たは、血漿と血球溶解物から、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカン
によりフェノールオキシダーゼ活性を示す組成物を製造する方法を提供する。
【0022】 本発明に係る方法は、試料及び分離工程中に存在するカルシウムイオンを充分
にキレーティングし得るキレート剤の存在下で昆虫から体液、または、血漿と血
球溶解物との混合物の試料を得、得られた試料を前記試料及び分離工程中に存在
するカルシウムイオンを充分にキレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒
または緩衝液により処理して分画を得た後、得られた分画の中からカルシウムイ
オンの存在下でβ−1、3−グルカンによりフェノールオキシダーゼ活性を示す分
画を選択することを包含して構成される。
【0023】 本発明の方法において、好ましくは、昆虫から試料を採取する時、体液凝固を
抑制し得る抗凝固緩衝液を使用する。抗凝固緩衝液は、昆虫の体液凝固を抑制し
得る緩衝液であれば何れのものでも使用することが可能で、特に、クエン酸緩衝
液が好ましい。
【0024】 また、本発明者等は、昆虫の血漿と血球溶解物との混合物を試料として使用す
ることで、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンにより特異的にフェ
ノールオキシダーゼ活性を示す組成物が得られることを明らかにした。本発明の
組成物は、血漿と血球溶解物との混合物からβ−1、3−グルカンを20pg/mlまで
検出することができる。血漿と血球溶解物との混合物は、昆虫の体液を採取して
血漿と血球とを分離させた後、分離された血球を溶血させて血漿に混合させるか
、血球溶解物または部分精製された血球溶解物を部分精製された血漿に添加する
ことで得ることができる。他の方法として、体液内の血球を分離せず、そのまま
一部または全部の血球を溶血させて得ることもできる。例えば、体液または分離
した血球を超音波粉砕(sonication)するか、または、高速遠心分離することで血
球を溶血させることができる。
【0025】 本発明に係る方法において、キレート剤を含有する溶媒または緩衝液により試
料を処理して分画を得る工程は、例えば、カラムクロマトグラフィーにより行う
ことができる。
【0026】 本発明に係る方法において、試料採取及び分離工程中に存在するカルシウムイ
オンを充分にキレーティングし得るキレート剤として、公知のキレート剤を特に
限定せずに使用することが可能で、例えば、EDTA、EGTA及びクエン酸などを使用
することができる。キレーティング剤の量は、対象昆虫試料やカラムの種類、使
用溶媒など分離工程条件によって可変されるが、昆虫試料及び分離工程中に存在
するカルシウムイオンを充分にキレーティングし得る量であれば良い。従って、
この分野における通常の専門家は、過剰な実験を行わずにキレーティング剤の量
を決定することができる。
【0027】 本発明に係る製造方法において、使用可能な溶媒または緩衝液の種類は特に限
定されないが、pHが6.5以下であるものが好ましい。pHが6.5よりも高いと、フェ
ノールオキシダーゼカスケード反応の一つの成分であるセリンプロテアゼが活性
化されて、プロフェノールオキシダーゼをフェノールオキシダーゼに活性化させ
てしまうので、本発明に係る組成物を得ることが困難になる。
【0028】 本発明において、昆虫試料をキレート剤を含有する溶媒または緩衝液により処
理する方法の一例としてはカラムクロマトグラフィーが挙げられ、即ち、レジン
を充填させたカラムに昆虫試料をローディングした後、キレート剤を含有する溶
媒または緩衝液により溶出させることで分画を得ることができる。本発明におい
ては、アフィニティークロマトグラフィーのような別途のややこしい精製過程を
施すことなく、カラムクロマトグラフィーを行うことによってβ−1、3−グルカ
ンを20pg/mlまで特異的に検出し得る組成物を精製することができる。
【0029】 本発明において、カラムクロマトグラフィーに使用し得るレジンとしては、デ
キストランまたはビニールを原料とするレジンが好ましい。一例として、セファ
デックスまたはトヨパール(Toyopearl)を使用することができる。
【0030】 本発明に係る組成物は、β−1、3−グルカンを特異的に検出することができる
ため、β−1、3−グルカンを細胞壁成分として有する微生物の感染診断に有用で
ある。
【0031】 従って、本発明は、検体にβ−1、3−グルカンを細胞壁成分として有する微生
物感染を診断する方法に関するもので、本発明の方法は、検体から試料を採取し
、該試料にカルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンによりフェノールオ
キシダーゼ活性を示す組成物及びカルシウムイオンを添加して、前記試料におけ
るフェノールオキシダーゼ活性を測定することで構成される。一例として、本発
明に係る方法において、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンにより
フェノールオキシダーゼ活性を示す組成物は、試料及び分離工程中に存在するカ
ルシウムイオンを充分にキレーティングし得るキレート剤の存在下で、準備され
た昆虫の血漿と血球溶解物の試料を、該試料及び分離工程中に存在するカルシウ
ムイオンを充分にキレーティングし得るキレート剤を包含する溶媒により処理し
て得られた分画中、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンによりフェ
ノールオキシダーゼを活性化させる分画を選択して製造される組成物である。
【0032】 本発明に係るβ−1、3−グルカンの検出方法において、検体は、人間を包含す
る動物であるか、生物が棲息する環境である。一例として、検体から血液を採取
して真菌感染を診断することができる。他の一例として、養殖業の場合は、養殖
場の水を採取して、真菌のようにβ−1、3−グルカンを細胞壁成分として有する
微生物感染を診断することができる。
【0033】 β−1、3−グルカンを細胞壁成分として有する微生物感染診断の特異性を向上
させるために、必要な場合、検体試料に存在するリポ多糖体を除去する前処理を
行うことができる。例えば、検体試料を、ポリミキシン(polymyxin)のようにリ
ポ多糖体と特異的に結合するか、リポ多糖体を沈殿させる物質により処理するこ
とで、リポ多糖体の影響を除去することができる。
【0034】 本発明において、真菌感染の診断方法に利用されるフェノールオキシダーゼの
活性測定方法は、公知のフェノールオキシダーゼ測定方法をそのまま、または、
変形させて利用することができる。一例として、後述する4−メチルカテコル/4
−ヒドロキシプロリンエチルエステル(4−MC/4−HP)を利用した発色反応や、ド
ーパミンを利用したメラニン形成反応を利用して吸光度を測定することで、フェ
ノールオキシダーゼ活性を測定することが可能で、それに基づいて初期段階の真
菌感染を容易に診断することができる。
【0035】 また、本発明は、β−1、3−グルカン検出用キットに関するものである。本発
明に係るβ−1、3−グルカン検出用キットは、カルシウムイオンの存在下でβ−
1、3−グルカンによりフェノールオキシダーゼ活性を示す組成物を含有する。一
例として、本発明において、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンに
よりフェノールオキシダーゼ活性を示す組成物は、試料及び分離工程中に存在す
るカルシウムイオンを充分にキレーティングし得るキレート剤の存在下で、準備
された昆虫の血漿と血球溶解物との混合物である試料を、該試料及び分離工程中
に存在するカルシウムイオンを充分にキレーティングし得るキレート剤を包含す
る溶媒により処理して得られた分画中、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−
グルカンによりフェノールオキシダーゼを活性化させる分画を選択して製造され
る組成物である。
【0036】 本発明において、使用される緩衝液及びフェノールオキシダーゼ活性測定方法
は次のようである。
【0037】 抗凝固緩衝液(pH5.5):NaCl 15mM、クエン酸トリナトリウム136mM、クエン酸
26mM、EDTA 20mM β−1、3−グルカン溶液:β−1、3−グルカン(curdlan、Wako Pure Chemic
al Industries、Ltd. Japan)10mgを0.1NのNaOH 1mlに溶かした溶液10μlと20
mMのトリス緩衝液(pH8.0)990μlとを混合して形成した溶液 4−MC/4−HP発色反応 濃度別に希釈したβ−1、3−グルカン溶液10μlにフェノールオキシダーゼ組
成物30μlを混合して30℃で5分間前反応させ、20mMのトリス緩衝液(pH7.5)437.5
μl、1MのCaCl2 5μl、250mMの4−メチルカテコル(MC)2μl及び62.5mMの4−ヒ
ドロキシプロリンエチルエステル(HP)16μlをそれぞれ入れて総量が500μlにな
るようした後、30℃で30分間反応させる。更に、20%の酢酸500μlを入れて反応
を中止させた後、520nmにおける吸光度を測定する。
【0038】 メラニン生成反応 希釈したβ−1、3−グルカン溶液10μlにフェノールオキシダーゼ組成物30μl
を混合して30℃で10分間前反応させた後、0.02Mのトリス緩衝液(pH8.0)405μl、
1MのCaCl2 5μl及び10mMのドーパミン溶液50μlをそれぞれ加えて30℃で60分間
反応させ、400nmにおける吸光度を測定して標準曲線を得る。検体から採血した
血液を遠心分離して得た血漿を試料として使用し、前記と同様な方法によって40
0nmにおける吸光度を測定する。標準曲線から試料内に存在するβ−1、3−グル
カンの量を決定する。 実施例 以下、実施例を示して本発明をより詳しく説明するが、本発明の範囲は特許請
求の範囲を外れない限りそれら実施例に限定されるものではない。
【0039】 実施例1 甲虫目褐色ゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)の幼虫を氷上で麻酔させ、25
Gの注射針が連結された5mlの滅菌注射器に抗凝固緩衝液を満たした後、頭部側の
一番目の節に刺して流出される体液を一匹当り3滴ずつ集めた。採取した体液60m
lを203、006gの速度で4℃で4時間の間遠心分離した後、上澄み液を濾過(0.45um)
して不純物を除去して55mlを集めた。それを限外ろ過(cut off:10、000)して3
mlまで濃縮した。トヨパール(Toyopearl)HW−55Sレジンを1×50cmカラムに充填
させ、充分な量の抗凝固緩衝液によりコラムを洗浄した。濃縮された試料をロー
ディングし、0.18ml/分の速度で抗凝固緩衝液を流しながら溶出液を3.8mlずつ
集めた後、280nmにおける吸光度を測定して蛋白質濃度を調査し、β−1、3−グ
ルカン溶液を使用した4−MC/4−HP発色反応を施して、β−1、3−グルカンが存
在するときに発色する分画だけを集めて、1次精製されたフェノールオキシダー
ゼ組成物を3.8ml得た。得られた前記1次精製されたフェノールオキシダーゼ組成
物を使用して、Ca2+の存在または不存在下におけるβ−1、3−グルカン検出能力
を確認した。
【0040】 前記1次精製されたフェノールオキシダーゼ組成物3.8mlを再び前記と同様なカ
ラムにローディングし、抗凝固緩衝液を0.16ml/分の速度で流しながら溶出液を
3mlずつ集めた後、280nmにおける吸光度を測定して蛋白質濃度を調査し、β−1
、3−グルカン溶液を使用した4−MC/4−HP発色反応を施して、β−1、3−グル
カンが存在するときに発色する分画だけを集めて、2次精製されたフェノールオ
キシダーゼ組成物を得、それを最終的にフェノールオキシダーゼ組成物とした。
最終Ca2+濃度がそれぞれ0mM又は5mMとなるようにし、β−1、3−グルカン溶液10
0ng/mlを含有する溶液10ulを使用してフェノールオキシダーゼ組成物により4−
MC/4−MP発色反応を行った後、反応時間による結果を確認した。その結果を図1
に示した(図中、黒ひし形:緩衝液、黒四角:フェノールオキシダーゼ組成物、
黒三角:フェノールオキシダーゼ組成物+Ca2+、−×−:フェノールオキシダー
ゼ組成物+Ca2++β−1、3−グルカン、をそれぞれ示す)。図示されたように、
β−1、3−グルカンが存在する場合、フェノールオキシダーゼ組成物がフェノー
ルオキシダーゼ活性を示すことが分かる。
【0041】 フェノールオキシダーゼ組成物のβ−1、3−グルカンの濃度によるフェノール
オキシダーゼ活性を測定して標準曲線とした。0〜200pg/mlのβ−1、3−グルカ
ンの濃度に対し、30℃で1時間の間前記発色反応を施して、520nmにおける吸光度
を測定し、その結果を図2に示した。濃度と活性との相関係数は0.9862となって
、極微量のβ−1、3−グルカンを検出し得ることが確認された。
【0042】 実施例2 実施例1のフェノールオキシダーゼ組成物がβ−1、3−グルカンに対する特異
性を有するかを確認するために、リポ多糖体及びペプチドグリカンに対してフェ
ノールオキシダーゼ活性を測定した。50mMのトリス緩衝液(pH7.0)にリポ多糖体(
シグマケミカル社製)及びペプチドグリカン(シグマケミカル社製)をそれぞれ懸
濁させて、ペプチドグリカンはそのまま、リポ多糖体は2〜3分間超音波破砕して
、基質として使用した。リポ多糖体は、200pg/ml、20ng/ml及び20ug/mlの濃
度のものを基質として使用して、最終Ca2+濃度5mM及びフェノールオキシダーゼ
組成物に対する4−MC/4−MP発色反応を行い、β−1、3−グルカン20ng/mlを基
質として使用した時と比較して、その結果を図3に示した(図中、□:フェノール
オキシダーゼ組成物+Ca2+を添加した陰性対照区(以下、Aと称す)、□:A+リポ
多糖体200pg/ml、□:A+リポ多糖体20ng/ml、□:A+リポ多糖体20ug/ml、
黒四角:A+β−1、3−グルカン20ng/ml(陽性対照区)、をそれぞれ示したもの
である)。
【0043】 また、ペプチドグリカンに対しても前記と同一条件下でフェノールオキシダー
ゼ活性を測定して、その結果を図4に示した(図中、□:フェノールオキシダーゼ
組成物+Ca2+を添加した陰性対照区(以下、Aと称す)、□:A+ペプチドグリカン
200pg/ml、□:A+ペプチドグリカン20ng/ml、□:A+ペプチドグリカン20ug
/ml、黒四角:A+β−1、3−グルカン20ng/ml(陽性対照区)、をそれぞれ示し
たものである)。
【0044】 その結果、リポ多糖体及びペプチドグリカンが高濃度、即ち、20ug/mlである
ときも、その反応時間を増加させたがフェノールオキシダーゼ活性を示さないの
で、本発明に係るフェノールオキシダーゼ組成物は、β−1、3−グルカンを特異
的に検出し得ることが分かる。
【0045】 比較例1 甲虫目褐色ゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)の幼虫を氷上で麻酔させ、25
Gの注射針が連結された5mlの滅菌注射器に抗凝固緩衝液を満たした後、頭部側の
一番目の節に刺して流出される体液を一匹当り3滴ずつ集めた。採取した体液85m
lを372gで4℃で5分間遠心分離した後、上澄み液を血漿として、沈殿物を血球細
胞として得た。血漿60mlを203,006gの速度で4℃で4時間の間遠心分離した後、上
澄み液を濾過(0.45um)して不純物を除去して58mlを集め、限外ろ過(cut off:1
0、000)により3mlまで濃縮した。トヨパール(Toyopearl)HW-55Sレジンを1×50cm
コラムに充填させ、充分な量の抗凝固緩衝液によりカラムを洗浄した。濃縮され
た試料をローディングし、0.18ml/分の速度で抗凝固緩衝液を流しながら溶出液
を3.8mlずつ集めた後、280nmにおける吸光度を測定して蛋白質濃度を調査し、β
−1、3−グルカン溶液を使用した4−MC/4−HP発色反応を施して、β−1、3−グ
ルカンが存在するときに発色する分画だけを集めて、1次精製された血漿由来の
フェノールオキシダーゼ組成物を3.8ml得た。
【0046】 一方、沈殿物の血球細胞に対し、抗凝固緩衝液により洗浄した後遠心分離して
血漿部分を除去した。この過程を3回ほど反復して行い、血球細胞を完全に破壊
するために超音波粉砕を施した後、372gの速度で4℃で5分間遠心分離して3mlの
上澄み液を血球細胞溶解物として得た。
【0047】 部分精製された血漿のフェノールオキシダーゼ組成物、血球細胞溶解物及び実
施例1の体液から1次精製されたフェノールオキシダーゼ組成物の同一蛋白質含有
量(400ug)に対し、Ca2+の存在下における各β−1、3−グルカン(濃度2ng/ml)検
出能力を比較し、その結果を図5に示した。図示されたように、体液から得たフ
ェノールオキシダーゼ組成物は、β−1、3−グルカンに対して検出能があること
が分かる。
【0048】 一方、前記血漿由来のフェノールオキシダーゼ組成物を使用してβ−1、3−グ
ルカンの濃度によるβ−1、3−グルカン検出能力を確認し、その結果を図6に示
した。図示されたように、血漿だけで得たフェノールオキシダーゼ組成物に対し
ては、β−1、3−グルカンとフェノールオキシダーゼの活性間には相関関係がな
いことが分かる。
【0049】 実施例3 フェノールオキシダーゼ組成物がβ−1、3−グルカンを特異的に検出するかを
確認するために、多様な糖を試料に使用して、上述された方法によりメラニン生
成反応を行った。400nmにおける吸光度を測定して生成されたメラニン量を測定
した結果、フェノールオキシダーゼ組成物は、β−1、3−グルカンの存在下での
み有意性のあるメラニンを生成した。その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】 実施例4 韓国産の韓国産コガネムシ(Holotrichia diomphalia)幼虫から分離した体
液50mlを420g速度で4℃で20分間遠心分離して、上澄み液及び沈殿物をそれぞれ
血漿及び血球細胞として得た。先ず、沈殿された血球細胞5mlに50mMのトリス緩
衝液/1mMのEDTA(pH6.5)5mlを加えて超音波粉砕を施した後、22、000gの速度で4
℃で20分間遠心分離してその上澄み液を血球細胞溶解物として使用する。
【0052】 一方、上澄み液の血漿50mlを203,006gの速度で4℃で4時間遠心分離した後、上
澄み液を限外ろ過(cut off:10、000)して3mlまで濃縮した。トヨパールHW55S
レジンを1×50cmのカラムに充填させ、50mMのトリス緩衝液/20mMのEDTA(pH6.5)
に平衡化させた後、濃縮された血漿3mlをローディングした。50mMのトリス緩衝
液/20mMのEDTA(pH6.5)を0.16mL/分の速度で流しながら溶出液を約3.2mLずつ集
めた後、280nmにおける吸光度を測定して蛋白質濃度を調査し、4−MC/4−HP発
色反応を施して5mMのCa2+が存在するときに発色する分画をそれぞれ集めた。そ
れら分画から血球溶解物及びβ−1、3−グルカンの存在下でフェノールオキシダ
ーゼ活性を示す分画だけを集めて、部分精製された血漿液(3.2ml)とした。
【0053】 部分精製された血漿液(蛋白質含有量:25ug)、前記血球溶解物(蛋白質含有量1
75ug)及びそれらの混合物のフェノールオキシダーゼ組成物(蛋白質含有量比25ug
:175ug)のそれぞれに対し、β−1、3−グルカンに対する検出能を測定して図7
に示した。反応条件は、最終Ca2+濃度を5mMにし、β−1、3−グルカンを0.1ug/
ml濃度含有する溶液10ulを使用して、30分間4−MC/4−HP発色反応を行った。部
分精製された血漿液と血球溶解物との混合物は、β−1、3−グルカンが存在する
場合にフェノールオキシダーゼ活性を示すことが分かる。
【0054】 また、前記フェノールオキシダーゼ組成物を使用して、前記と同一条件下で反
応時間によるβ−1、3−グルカンの検出能を確認して図8に示した(図中、黒丸:
カルシウムの最終濃度5mM+β−1、3−グルカン2μg/ml、□―□:カルシウム
の最終濃度5mM、○―○:20mMのトリス緩衝液、黒三角:β−1、3−グルカン2μ
g/ml、をそれぞれ示したものである)。図示されたように、カルシウムイオン及
びカルシウムイオンの存在下でのβ−1、3−グルカンによりフェノールオキシダ
ーゼ活性が観察された。
【0055】 実施例5 健康な成人男女11人及び入院中のガン患者50人から採血した。血液にヘパリン
(heparin)を処理した後、遠心分離して得た血漿をβ−1、3−グルカン検出用
試料として使用した。
【0056】 患者から得た血漿10μlに、実施例1の1次精製されたフェノールオキシダーゼ
組成物10μlを混合して4−MC/4−HP発色反応を行った。520nmにおける吸光度を
測定して、標準曲線から試料に存在するβ−1、3−グルカンの量を求めた。健康
な成人男女(11人)から採血した血漿からはβ−1、3−グルカンが殆ど検出されな
かった。抗ガン治療により免疫性が低下された固形腫よう(solid tumor)及び血
液腫よう(hematogenic tumor)を有する患者は、炎症性疾患患者等と比較して
著しく高いβ−1、3−グルカン濃度を示した(図9参照、括弧内の数字は、実行さ
れた実験の回数を意味し、β−1、3−グルカンの濃度はug/血清mlで表示し、平
均値±SEMである)。図9中の、その他に表示された患者は、炎症性疾患だけを有
して腫ようはない患者である。図10に示したように、炎症性疾患患者の場合は、
β−1、3−グルカンが殆ど検出されず、腫よう及び炎症性疾患を同時に有する患
者の場合は、その値が一層高く現れた(括弧内の数字は、実行された実験の回数
を意味し、β−1、3−グルカンの濃度は平均値±SEMである)。後者の場合は、
腫ようだけを有する患者に比べて腫よう及び炎症性疾患を同時に有する患者の場
合は、免疫性が一層低下して真菌感染程度が高いためであると推測される。
【0057】 カンジダ症(Candidiasis)があると確診された患者の場合はβ−1、3−グルカ
ンの濃度がより高く、カンジダ症患者中、抗真菌治療を受けている患者の場合は
有意性を有してβ−1、3−グルカンの濃度が低かった(図11参照、図中、括弧内
の数字は実行された実験の回数を意味し、β−1、3−グルカンの濃度は平均値±
SEMである)。本発明の組成物を使用して試料内のβ−1、3−グルカン濃度を測
定することによって、有効性のある真菌感染可否を診断し得ることが分かった。 産業上の利用可能性 本発明により、β−1、3−グルカンを細胞壁成分として有する微生物の感染可
否を初期診断することができる。免疫機能の低下された患者に、β−1、3−グル
カンを細胞壁成分として有する微生物の感染可否を早期判断して適切な抗菌剤を
投与することで、微生物感染による死亡を低減させることが可能である。また、
水産養殖業などの場合、かびの感染に対する措置を早期に取ることができるため
、被害を低減し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カルシウムイオン及びβ−1、3−グルカンの存在下で、反応時間による褐色ゴ
ミムシダマシの体液から分離したフェノールオキシダーゼ組成物のフェノールオ
キシダーゼ活性を示したグラフである。
【図2】 β−1、3−グルカン濃度による褐色ゴミムシダマシの体液から分離したフェノ
ールオキシダーゼ組成物のフェノールオキシダーゼ活性を示した標準曲線である
【図3】 褐色ゴミムシダマシの体液から分離したフェノールオキシダーゼ組成物のリポ
多糖体に対する検出の特異性を調べたグラフである。
【図4】 褐色ゴミムシダマシの体液から分離したフェノールオキシダーゼ組成物のペプ
チドグリカンに対する検出の特異性を調べたグラフである。
【図5】 褐色ゴミムシダマシの血漿、血球溶解物及び体液からそれぞれ得た組成物がβ
−1、3−グルカンにより誘導されてフェノールオキシダーゼ活性を示す程度を比
較したグラフである。
【図6】 β−1、3−グルカンの濃度に依存する褐色ゴミムシダマシの血漿から得たフェ
ノールオキシダーゼ組成物のフェノールオキシダーゼ活性を観察したグラフであ
る。
【図7】 韓国産コガネムシ(Holotrichia diomphalia)幼虫の血漿から分離したフェ
ノールオキシダーゼ組成物、血球溶解物及びそれらの混合物のβ−1、3−グルカ
ンに対するフェノールオキシダーゼ活性をそれぞれ比較したグラフである。
【図8】 カルシウムイオン及びβ−1、3−グルカン存在下で、韓国産コガネムシ(Holo
trichia diomphalia)幼虫の血漿から分離したフェノールオキシダーゼ組成物
と血球溶解物との混合物の時間経過に対するフェノールオキシダーゼ活性を示し
たグラフである。
【図9】 ガン患者の血液を対象に、フェノールオキシダーゼ組成物を利用したβ−1、3
−グルカン検出結果を示したグラフである。
【図10】 腫よう及び炎症性疾患を有する患者の血液を対象に、フェノールオキシダーゼ
組成物を利用したβ−1、3−グルカン検出結果を示したグラフである。
【図11】 カンジダ症患者を対象に、フェノールオキシダーゼ組成物を利用したβ−1、3
−グルカン検出結果を示したグラフである。
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Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昆虫の血漿と血球溶解物との混合物の試料を得、 得られた試料を、該試料及び分離工程中に存在するカルシウムイオンを充分に
    キレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒または緩衝液により処理して分
    画を得た後、 得られた分画の中からカルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンにより
    フェノールオキシダーゼ活性を示す分画を選択すること を包含する方法により製造されることを特徴とする、カルシウムイオンの存在
    下でβ−1、3−グルカンによりフェノールオキシダーゼ活性を示すβ−1、3−グ
    ルカン検出用組成物。
  2. 【請求項2】 カルシウムイオンの存在下で、β−1、3−グルカンを最低20
    pg/mlまで検出することを特徴とする組成物。
  3. 【請求項3】 昆虫の血漿と血球溶解物との混合物の試料を得、 得られた試料を、該試料及び分離工程中に存在するカルシウムイオンを充分に
    キレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒または緩衝液により処理して分
    画を得た後、 得られた分画の中からカルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンにより
    フェノールオキシダーゼ活性を示す分画を選択すること を特徴とする、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンにより活性化
    されるフェノールオキシダーゼ組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記昆虫は、甲虫目(Coleoptera)の昆虫であることを特徴
    とする請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記甲虫目の昆虫は、ゴミムシダマシ科(Tenebrionidae)
    またはコガネムシ科(Scarabaeidae)の昆虫であることを特徴とする請求項4記
    載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記分画は、カラムクロマトグラフィーにより得られること
    を特徴とする請求項3記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記カラムクロマトグラフィーに使用されたカラムは、デキ
    ストランまたはビニールを含んで成るレジンにより充填されたことを特徴とする
    請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンにより
    フェノールオキシダーゼ活性を示す分画に、血球溶解物を追加添加することを特
    徴とする請求項3記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 昆虫の血漿を、該血漿及び分離工程中に存在するカルシウム
    イオンを充分にキレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒または緩衝液に
    より処理して分画を得、 得られた分画に血球溶解物または部分精製された血球溶解物を添加した後、 カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンによりフェノールオキシダー
    ゼ活性を示す分画を選択すること を特徴とする、カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンにより活性化
    されるフェノールオキシダーゼ組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記昆虫は、甲虫目の昆虫であることを特徴とする請求項
    9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記甲虫目の昆虫は、ゴミムシダマシ科またはコガネムシ
    科の昆虫であることを特徴とする請求項9記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記分画は、カラムクロマトグラフィーにより得られるこ
    とを特徴とする請求項9記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記カラムクロマトグラフィーに使用されたコラムは、デ
    キストランまたはビニールを含んで成るレジンにより充填されたことを特徴とす
    る請求項12記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンによ
    りフェノールオキシダーゼ活性を示す分画に、全又は部分精製された血球溶解物
    を追加添加することを特徴とする請求項9記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 検体から試料を採取し、 請求項1の組成物及びカルシウムイオンを前記採取した試料に添加して、 前記試料におけるフェノールオキシダーゼ活性を測定する段階 を含んで成る、β−1、3−グルカンの検出方法。
  16. 【請求項16】 カルシウムイオンの存在下で、β−1、3−グルカンを最低
    20pg/mlまで検出する組成物を含有することを特徴とするβ−1、3−グルカン検
    出用キット。
  17. 【請求項17】 昆虫の血漿と血球溶解物との混合物の試料を得、 得られた試料を、該試料及び分離工程中に存在するカルシウムイオンを充分に
    キレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒または緩衝液により処理して分
    画を得た後、 得られた分画の中からカルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンにより
    フェノールオキシダーゼ活性を示す分画を選択すること を含んで成る方法により製造されるβ−1、3−グルカン検出用キット。
  18. 【請求項18】 前記昆虫は、甲虫目の昆虫であることを特徴とする請求項
    17記載のβ−1、3−グルカン検出用キット。
  19. 【請求項19】 昆虫の血漿を、該血漿及び分離工程中に存在するカルシウ
    ムイオンを充分にキレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒または緩衝液
    により処理して分画を得、 得られた分画に血球溶解物または部分精製された血球溶解物を添加した後、 カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンによりフェノールオキシダー
    ゼ活性を示す分画を選択すること を含んで成る方法により製造されるβ−1、3−グルカン検出用キット。
  20. 【請求項20】 前記昆虫は、甲虫目の昆虫であることを特徴とする請求項
    19記載のβ−1、3−グルカン検出用キット。
  21. 【請求項21】 昆虫の血漿を、該血漿及び分離工程中に存在するカルシウ
    ムイオンを充分にキレーティングし得るキレート剤を含有する溶媒または緩衝液
    により処理して分画を得、 得られた分画に血球溶解物または部分精製された血球溶解物を添加した後、 カルシウムイオンの存在下でβ−1、3−グルカンによりフェノールオキシダー
    ゼ活性を示す分画を選択すること を含んで成る方法により製造される、カルシウムイオンの存在化でβ−1、3−
    グルカンによりフェノールオキシダーゼ活性を示すβ−1、3−グルカン検出用組
    成物。
  22. 【請求項22】 検体から試料を採取し、 請求項21の組成物及びカルシウムイオンを前記採取した試料に添加して、 試料におけるフェノールオキシダーゼ活性を測定する段階 を含んで成る、β−1、3−グルカンの検出方法。
  23. 【請求項23】 前記組成物は、フェノールオキシダーゼ活性を測定するこ
    とを特徴とする請求項2記載の組成物。
  24. 【請求項24】 前記検出用キットは、フェノールオキシダーゼ活性を測定
    することを特徴とする請求項16記載のキット。
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