JPH07114706B2 - 新規測定試薬 - Google Patents

新規測定試薬

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JPH07114706B2
JPH07114706B2 JP28824486A JP28824486A JPH07114706B2 JP H07114706 B2 JPH07114706 B2 JP H07114706B2 JP 28824486 A JP28824486 A JP 28824486A JP 28824486 A JP28824486 A JP 28824486A JP H07114706 B2 JPH07114706 B2 JP H07114706B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、β−1,3−グルカンに特異的に反応する成分
を含んで成る試薬及びそれを用いたβ−1,3−グルカン
の定量方法に関する。
〔発明の背景〕
β−1,3−グルカン(以下、β−Gと略称する。)は、
自然界には、酵母やカビの細胞壁の骨格構成物として、
また多くの担子菌子実体(キノコ)の主要な多糖成分と
して存在している。β−Gがガブトガニ血球成分を用い
たエンドトキシン検出方法である所謂リムルステストに
於て陽性を示すことはよく知られており、その性質を利
用して、カブトガニ血球成分から精製された試薬を用い
てβ−Gを特異的に定量する方法が発表されているが
(臨床病理,33 639−644,1985)、未だ実用化には到っ
ていない。また、本発明者の一部らは、蚕から得られた
体液が、エンドキシンとは反応しないが、β−Gまたは
ペプチドグリカン(以下、PGと略称する。)と反応し、
それにより少なくとも3種の酵素、即ち、N−α−ベン
ゾイル−L−アルギニンエチルエステル分解酵素(以
下、BAEEaseと略称する。)、プロ−フェノールオキシ
ダーゼ活性化酵素(以下、PPAEと略称する。)及びフェ
ノールオキシダーゼ(以下、POと略称する。)が活性化
されることを先に見出した(Insect Biochem.,16,539〜
545,1986)が、特異性に問題があるため、これをβ−G
の定量に応用する迄には到らなかった。
このように、定量方法が未だ確立していないためもあっ
て、β−Gの人体への影響についてはいまのところ不明
な点が多いが、最近では、セルロース系血液透析膜使用
時に起こるショックの一因であるとの疑いや、真菌感染
症の患者の体液中に存在するという示唆等もあり、β−
Gの定量は、医学、薬学、微生物学の分野で今後ますま
す重要となると考えられている。
〔発明の目的〕
本発明は上記した如き状況に鑑みなされたもので、PGと
は反応すぜにβ−Gと特異的に反応して酵素活性を発現
する成分を含ませて成るβ−G測定用試薬とそれを用い
たβ−Gの定量方法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明は、昆虫の体液からPGと反応して酵素活性を発現
する成分を除去して得られる、PGとは反応せずにβ−G
と特異的に反応して酵素活性を発現する成分を含ませて
成るβ−G測定用試薬及び該試薬を用いることを特徴と
するβ−1,3−グルカンの定量方法の発明である。
即ち、本発明者らは昆虫の体液からPGとは反応せずにβ
−G5特異的に反応して酵素活性を発現する物質をとり出
すべく鋭意研究を重ねた結果、これの分離精製に成功
し、これをβ−Gを含む検体と反応させ、発現するBAEE
ase,PPAE,PO等の酵素活性を測定することにより、或
は、これらの酵素活性の発現時間を測定することによ
り、β−Gの定量が可能となることを見出し本発明を完
成するに到った。
本発明に用いることのできる体液の得られる昆虫として
は、特に制限はないが、なるべく大型のもので飼育方法
の確立しているものが望ましく、例えば、タバコスズメ
ガ,カイコガ等の鱗翅類、センチニクバエ,イエバエ等
の双翅類、トノサマバッタ,エンマコオロギ等の直翅
類、センノキカミキリ等の甲虫類等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
体液としては、体腔から得られるヘモリンパ(hemolymp
h)が最も得られやすくより一般的である。
体液を得る方法としては、例えば、本発明者の一部らが
行った方法(Insect Biochem.,11,57〜65,1981)があ
る。即ち、昆虫を氷上に置き動きを止めた後、トウキビ
因子(サトウキビに含まれるグルコース,アミノ酸など
かろ成る高分子物質)を不純物として含む蔗糖、または
トウキビ因子そのものを含む生理食塩水を体腔に注射
し、その後しばらく放置して、体腔よりヘモリンパを集
める。集めた液を遠心分離器にかけ血球を除いた後透析
すれば血漿が得られる。
このようにして得られた血漿中には、エンドトキシンと
は反応しないがβ−Gと特異的に反応して酵素活性を発
現する物質(或は発現を誘引する物質)と、PGと特異的
に反応して酵素活性を発現する物質(或は発現を誘引す
る物質)と、β−G,PGのいずれとも反応して酵素活性を
発現する物質(或は発現を誘引する物質)とが共存して
いるので、このうちPGと反応して酵素活性を発現する
(或は発現を誘引する)成分を除去すれば、これをPGと
は反応せずにβ−Gと特異的に反応して酵素活性を発現
する成分とすることができる。
昆虫の血漿から、PGと反応して酵素活性を発現する(或
は発現を誘引する)成分を除去する方法としては、ゲル
過法、電気泳動法、高速液体クロマトグラフィー法、
アフィニティークロマトグラフィー法等、一般に生化学
の分野で用いられている分離精製法がいずれも挙げられ
るが、PGを結合させた担体を用いたアフィニティークロ
マトグラフィーによりこれを行えば、極めて容易に且つ
効率よくこれを行うことができるので、特に好ましい。
以下、この方法について述べる。
PGを結合させる担体としては、セルロース、アガロー
ス、デキストラン、ポリアクリルアミド、多孔性ガラス
等、アフィニティークロマトグラフィーに於て通常用い
られている担体は、いずれも使用可能であるが、中でも
アガロースが特に好ましい。アガロース系担体の具体的
商品としては、セファロース(ファルマシア社)、バイ
オゲルA(BIO−RAD社)等があり、デキストラン系のも
のとしては、セファデックス(ファルマシア社)、セフ
ァクリル(ファルマシア社)が、また、ポリアクリルア
ミド系のものとしては、エンザフィックスP(和光純薬
工業(株))、バイオゲルP(BIO−RAD社)等が夫々市
販されているが、これらに限定されるものではない。こ
れらの担体にPGを結合させる為には担体を活性化させる
必要があることは言うまでもない。担体の活性化法は種
々あり、特に限定されるものではないが、例えば、アガ
ロース系担体の場合には、CNBrによる活性化が最も一般
的でよく用いられる。また、活性化アガロースとして
は、他にエポキシ活性化アガロース等もあるが、同様に
使用可能であることは言うまでもない。
担体に結合させるPGとしては、各種細菌(例えば、Micr
ococcus属,Streptococcus属,Mycobacterium属,Bacillus
属,Staphylococcus属等)の細胞壁から得られる天然の
それでもよいし、また、卵白リゾチーム等適当な酵素で
或る程度分解(消化)したものでも良い。
尚、PGを上記した如き担体に結合して用いる代りに、PG
そのものを担体として用いてアフィニティークロマトグ
ラフィーを行うことも勿論可能である。
アフィニティークロマトグラフィーをより効果的に行う
には、予め血漿中にキレート剤等を添加して体液中に存
在するCa2+、Mg2+等2価の陽イオンの影響を除いた状態
にした後これを行うことが望ましい。この目的で用いら
れるキレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四
酢酸ナトリウム(EDTA)、エチレングリコールビス(β
−アミノエチルエーテル)−N,N,N′,N′−四酢酸ナト
リウム(EGTA)等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。キレート剤の使用量は特に限定されるも
のではないが、通常、血漿中の濃度が1mM〜10mM程度に
なるように用いられる。
アフィニティークロマトグラフィーの操作法自体は自体
公知なアフィニティークロマトグラフィーの操作法に従
ってこれを行えば足りる。
このようにして、昆虫の血漿をPGを結合させた担体(若
しくはPGからなる担体)を用いたアフィニティークロマ
トグラフィーにより処理すれば、PGとは反応せずにβ−
Gと特異的に反応して酵素活性を発現する成分が容易に
得られるので、これをβ−G測定用試薬として用いてβ
−Gの定量を行えばよい。
β−Gの定量を行うには、β−Gを含む検体と、上記PG
とは反応せずにβ−Gと特異的に反応して酵素活性を発
現する成分を含ませて成る試薬(以下、β−G試薬と略
称する。)とをよく混合して反応液とし、一定時間後の
反応液中の酵素活性、例えば、BAEEase、PPAE、PO等の
活性を自体公知の測定方法に従って測定し、予め、濃度
既知のβ−Gの標準液を用いて同様の操作により作成し
た検量線からβ−Gの定量を行ってもよいし(以下、本
法をエンド法と略称する。)、また、POの活性化に要す
る時間が検体中のβ−G濃度に依存する現象を利用し
て、β−G試薬と検体とを混合した後、POによる反応生
成物の量がある一定値となるまでの時間を測定する方法
(本発明者らが見出した方法。以下、タイム法と略称す
る。)によってこれを行ってもよい。
これらのいずれの方法で行うにせよ、この定量を行う際
には、先にPGとは反応せずにβ−Gと特異的に反応して
酵素活性を発現する成分を取り出す際に除去した2価の
金属イオン、例えば、Ca2+、Mg2+等を反応液中に改めて
添加してやる必要がある。その濃度としては、反応液中
の最終濃度として、4mM〜10mM程度が好ましく用いられ
る。
酵素活性測定に必要な、基質、緩衝剤、共役酵素、補酵
素等、更には、要すれば、発色剤、酵素賦活剤、酵素や
色素の安定化剤、界面活性剤等、目的とする酵素活性の
測定法として自体公知の方法に於て使用されるものは当
然のことながら本発明に於てもそれに準じて使用される
が、これらは予めβ−G試薬中に溶解しておいてもよい
し、また、エンド法で行う場には、別に酵素活性測定用
の試液を準備しておき、反応液の一部を採取しそれを試
料として改めて酵素活性を測定してもよい。
これらの方法によりβ−Gの定量を行う際、β−Gを含
む検体とβ−G試薬との反応温度は、反応が進行する温
度であれば特に限定はされないが、通常、20〜40℃が好
ましく用いられる。
反応pHは、測定する酵素の種類によって当然異ってくる
が、通常、pH6〜10が好ましく用いられる。またこの反
応pHを維持する為、通常緩衝剤が用いられるが、この緩
衝剤としては反応に影響を与えないものであれば種類及
び使用濃度に特に制約はなく、例えば、リン酸塩、ホウ
酸塩、酢酸塩、トリス緩衝液、グッズ(Good's)緩衝液
等がいずれも挙げられる。
本発明の方法により測定可能なβ−Gとしては、例え
ば、ザイモサン、カードラン、パキマン等の所謂β−G
の他、β−1,3−結合を有するグルコースポリマーやそ
の誘導体、例えばスクレロタン、レンチナン、シゾフィ
ラン、コリオラン、ラミナラン、リケナンなども挙げら
れる。
以下に実施例及び参考例を挙げ、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるもの
ではない。
〔実施例〕
参考例 1.蚕血漿の調製法 芦田法(Insect Biochem.,11,57〜65,1981)に従って以
下のように行った。
第五齢の蚕幼虫を氷上に10分間置き動きを止めた後、20
mMのサトウキビから精製された蔗糖、または6μg/mlの
トウキビ因子を含む生理食塩水を蚕の体重の半量分、蚕
の第5及び第6腹部節の間より注射した。注射した液が
漏れないように細い糸で第5腹部節の前で縛り、20分室
温放置後、第3腹部節の足を切ってヘモリンパ(hemoly
mph)を集めた。集めたヘモリンパを1,500×gで5分
間、低温で遠心し血漿を除いた。上清約100mlを0.01M−
トリス−リンゴ酸緩衝液(0.15MのKClを含有、pH6.5)
3中で、2日間、低温下透析を行い目的の蚕血漿とし
た。
参考例 2.PGの調製 ミクロコッカス ルテウス(Micrococcus luteus)ATCC
4698の菌体を冷水150ml中に懸濁し、直径0.1mmのガラ
スビーズを0.6g/ml添加したのち0℃で超音波処理を行
って菌体を破砕した。ガラスビーズを除去した後、2,20
0×gで10分間遠心分離して沈澱を除去し、さらに上清
を20,000×gで45分間遠心分離した。得られた沈澱を1M
NaCl溶液150mlに懸濁し、遠心分離により2,200×g〜2
0,000×gの分画を集め粗細胞壁標品とした。
得られた粗細胞壁標品を80mlの水に懸濁し、100℃で20
分間加温したのち冷却し、2M酢酸−酢酸ナトリウム緩衝
液(pH5.9)140ml及びRNA分解酵素10mgを加え37℃で3
時間反応させた。その後20,000×gで1時間遠心分離
し、得られた沈澱を50mMトリス−塩酸緩衝液(20mM MgC
l2、1mM CaCl2及び7mgのDNaseI(Sigma社製)を含む。p
H7.5)に懸濁し37℃で3時間反応させた。その後、20,0
00×gで1時間遠心分離し、得られた沈澱を0.4%ドデ
シル硫酸ナトリウム溶液100mlに懸濁して室温で1時間
放置した。その後沈澱を蒸留水で6回洗浄し、凍結乾燥
して精製細胞壁標品とした。
得られた精製細胞壁標品を0.1N塩酸中に懸濁し60℃で24
時間放置後、20,000×gで1時間遠心分離し、得られた
沈澱を蒸留水で洗浄した後、凍結乾燥してPGを得た。
実施例 1. (1)PG固定化セファロース4Bカラムの調製 参考例2で得られた精製PG153mgを80mM酢酸アンモニウ
ム153mlに懸濁し、卵白リゾチーム1.5mgを加えて45℃で
4分間撹拌加温後、37℃で2時間消化した。ミリポアフ
ィルター(HAWPO 4700)で過し、液を凍結乾燥し
た。凍結乾燥品を蒸留水6mlで溶解し、その5.5mlをセフ
ァデックスG−50SFのカラム(溶出液:50mM炭酸アンモ
ニウム溶液、2.5×90cm、溶出速度:15ml/hr)でゲル
過を行った。消化された結果生ずる還元糖の活性のある
分画の中心部を集めて凍結乾燥し、その凍結乾燥品を0.
1M炭酸ナトリウム緩衝液(pH10)6.3mlに溶解してPG溶
液とした。このPG溶液とCNBr活性化セファロース4B(フ
ァルマシア社製)2.7gを常法に従って反応させ、PG固定
化セファロース4Bとした。
この様にして得られた、PG固定化セファロース4Bをカラ
ム(0.6×1.7cm)に充填し、0.01Mトリス−リンゴ酸緩
衝液(0.15M KCl及び1mM EDTAを含む。pH6.5)で平衡化
し、PGカラムとした。
(2)β−G試薬の調製 参考例1で得られた蚕血漿に100mM EDTA溶液(pH6.5)
をEDTAの終濃度が1mMとなるように添加し、その溶液15m
lを(1)で得られたPGカラムで処理した(溶出液:0.15
M KCl及び1mM EDTA含有0.01Mトリス−リンゴ酸緩衝液、
pH6.5。溶出速度:6ml/hr)。試料を注入した直後から12
mlの溶出液を集めβ−G試薬とした。
(3)β−G試薬及び蚕体液中の不活性酵素のザイモサ
ン(β−G)又はPGによる活性化度の測定 (測定操作法) 参考例1で得られた蚕血漿又は(2)で得られたβ−G
試薬200μlに80mM CaCl2溶液20μlを添加し、更に1mg
/mlのザイモサン溶液あるいは1mg/mlのPG溶液を20μl
加えてよく混合し、25℃で反応させた。所定の時間に所
定量の反応液を採取し、POの活性化度あるいはBAEEase
の活性値を測定した。
PO活性化度の測定 基質溶液(4mM 4−メチルカテコール及び8mM 4−ヒドロ
キシプロリンエチルエステル含有0.1Mリン酸緩衝液、pH
6.0)1mlに試料(前記反応液)10μlを加え30℃で10分
間反応させた後、生成するキノン色素の520nmの吸光度
を測定してPOの活性化度を求めた。
第1図に各種試料を基質溶液と反応させたときの反応時
間による520nmに於ける吸光度の変化を示す。但し、−
●−はザイモサンとβ−G試薬とを、−▲−はPGとβ−
G試薬とを、−○−はザイモサンと蚕血漿とを、また、
−△−はPGと蚕血漿とを夫々反応させて得られた試料を
用いたときの吸光度変化を夫々示す。
BAEEase活性の測定 予め25℃に保温した基質溶液(2mM N−α−ベンゾイル
−L−アルギニンエチルエステル、1mM NAD(ニコチン
アミドアデニンジヌクレオチド)、0.1mg/mlアルコール
デヒドロゲナーゼ、0.25Mトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン及び0.2Mセミカルバジド含有、pH8.5、at2
5℃)1mlに試料30μlを加えよく混合し、25℃で反応さ
せて生ずるNADH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌク
レオチド)の340nmの吸光度の増加を測定した。
尚、BAEEaseの1単位(U)は上記反応条件下で1分間
に1n molのエタノールを生成する量とした。
結果を表1に示す。
これらの結果から明らかなように、蚕体液中の酵素はザ
イモサン及びPGによって活性化されるが、β−G試薬中
の酵素はザイモサンによってのみ活性化され、PGによて
は活性化されないことがわかる。
実施例 2. カードランによる検量線の作成 (測定操作) 実施例1で得られたβ−G試薬2mlに80mM CaCl2溶液200
μlを添加しよく混合した。この10μlに所定濃度のカ
ードラン溶液10μlを加え30℃で60分間加温後、実施例
1で用いたPO活性測定用基質溶液1mlを加え、更に30℃
で10分間反応させた後、520nmの吸光度を測定した(測
定値;ES)。カードラン溶液の代りに精製水を用いて同
様に操作して盲検値(EBl)を得た。
(結 果) 第2図に、カードラン濃度と(ES−EBl)値の関係を横
軸、縦軸共に対数軸を用いて示した。
この結果から明らかな如く、良好な直線性が得られた。
実施例 3. カードランによる検量線の作成 (測定操作) 実施例1で得られたβ−G試薬2mlに80mM CaCl2 200μ
lを添加しよく混合した。この70μlに、0.1Mリン酸緩
衝液(20mM L−ドーパ含有、pH6.0)70μl及び所定濃
度のカードラン溶液70μlを加えてよく混合し、25℃
で、トキシノメーター(和光純薬工業(株)製)を用い
て透過光量が15%減少するまでの時間(Δt)を測定し
た。
(結 果) 第3図に、Δtとカードラン濃度の関係を横軸、縦軸共
に対数軸を用いて示した。
この結果から明らかな如く、良好な直線性が得られた。
〔発明の効果〕
以上述べた如く、本発明はPGとは反応せずにβ−Gと特
異的に反応して酵素活性を発現する成分を含ませて成る
β−G測定用試薬、及び該試薬を用いた、β−Gの定量
方法を提供するものであり、本発明の定量法を用いるこ
とにより、真菌汚染の検出、セルロース系血液透析膜の
製品検査、エンドトキシン以外のリムルステスト反応物
質の検査等が可能となり、しかも、極めて容易に且つ精
度よくこれを行うことができる点に甚だ顕著な効果を奏
するものであり、斯業に貢献するところ大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1に於て得られた各種試料と基質溶液と
を反応させたときの、反応時間による520nmに於ける吸
光度の変化を示し、横軸の各時間(分)について得られ
た520nmの吸光度を縦軸に沿ってプロットした点を結ん
だものである。但し、−●−は試料としてβ−G試薬と
ザイモサンとの反応液を、−▲−はβ−G試薬とPGとの
反応液を、−○−は蚕血漿とザイモサンとの反応液を、
また、−△−は蚕血漿とPGとの反応液を夫々用いた時の
結果を示す。 第2図は、実施例2に於て得られた検量線を示し、横軸
はカードラン濃度(ng/ml)を、また、縦軸は520nmに於
ける吸光度を夫々示す。 第3図は、実施例3に於て得られた検量線を示し、横軸
はカードラン濃度(ng/ml)を、また、縦軸は透過光量
が15%減少するまでの時間(分)を夫々示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昆虫の体液からペプチドグリカンと反応し
    て酵素活性を発現する成分を除去して得られる、ペプチ
    ドグリカンとは反応せずにβ−1,3−グルカンと特異的
    に反応して酵素活性を発現する成分を含ませて成るβ−
    1,3−グルカン測定用試薬。
  2. 【請求項2】検体と、昆虫の体液からペプチドグリカン
    と反応して酵素活性を発現する成分を除去して得られ
    る、ペプチドグリカンとは反応せずにβ−1,3−グルカ
    ンと特異的に反応して酵素活性を発現する成分を含ませ
    て成るβ−1,3−グルカン測定用試薬とを混合し、その
    結果活性化される酵素の活性を測定することにより検体
    中のβ−1,3−グルカンの定量を行うことを特徴とする
    β−1,3−グルカンの定量方法。
  3. 【請求項3】検体と、昆虫の体液からペプチドグリカン
    と反応して酵素活性を発現する成分を除去して得られ
    る、ペプチドグリカンとは反応せずにβ−1,3−グルカ
    ンと特異的に反応して酵素活性を発現する成分を含ませ
    て成るβ−1,3−グルカン測定用試薬とを混合し、その
    結果活性化される酵素の活性の発現時間を測定すること
    により検体中のβ−1,3−グルカンの定量を行うことを
    特徴とするβ−1,3−グルカンの定量方法。
JP28824486A 1986-12-03 1986-12-03 新規測定試薬 Expired - Fee Related JPH07114706B2 (ja)

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