JP2003519703A - Atrpマクロモノマーからのクシ型ポリマー - Google Patents

Atrpマクロモノマーからのクシ型ポリマー

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JP2003519703A JP2001551118A JP2001551118A JP2003519703A JP 2003519703 A JP2003519703 A JP 2003519703A JP 2001551118 A JP2001551118 A JP 2001551118A JP 2001551118 A JP2001551118 A JP 2001551118A JP 2003519703 A JP2003519703 A JP 2003519703A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ATRP(原子移動ラジカル重合)法により調製されるアクリラートを基礎とするクシ型コポリマー及びマクロモノマーに関する。これらのポリマーは、特定の溶媒において顔料を分散させる、向上した能力を有する。本発明はまた、クシ型ポリマー及びマクロモノマー分散性無機又は有機顔料粒子を含む組成物にも関する。該組成物は、あらゆる適切な支持体、例えば金属、木材、プラスチック又はセラミック材料に適用されて使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、クシ型コポリマー、クシ型コポリマーと分散性顔料粒子を含む組成
物、ATRPポリマーからなるマクロモノマー、マクロモノマーと硬化剤を含む
組成物、及びATRP法によりマクロモノマーを調製する方法に関する。
【0002】 本発明は、特に、ATRP(原子移動ラジカル重合)マクロモノマーから調製
されるクシ型ポリマーを含む顔料組成物、顔料組成物から調製される顔料分散体
、及び低多分散範囲、好ましくは3より低い多分散範囲、モノマーからポリマー
への変換効率の向上及びあらかじめ決めた分子量により特徴付けられるマクロモ
ノマーに関する。
【0003】 顔料及びポリマー添加剤を含む分散体は、ほぼ無限の数の、異なる技術的な応
用に使用され、例えば、被覆材料、印刷インクとして、繊維を包含するプラスチ
ック材料、ガラス若しくはセラミック製品を着色するために、化粧品に配合する
ために、又は塗料系、特に自動車塗料及びカラーペーストを調製するために使用
される。
【0004】 顔料分散体におけるポリマーの機能は多種多様である。それらは、特定の分散
剤、例えば水又は有機溶媒中で可溶化剤として作用する。また、沈殿又は凝集を
防ぐための安定剤として、適切なポリマーが必要である。ポリマーは、また、顔
料分散体の光沢を改良するか、又はレオロジーを向上させる。分散剤、例えば、
水、有機溶媒又はそれらの混合物の種類及び極性に応じて、種々の構造をもつポ
リマーが選択される。環境上の必要性から、水性顔料分散体が特に好ましい。
【0005】 顔料とポリマー添加剤とを含む分散体は、ほぼ無限の数の、異なる技術的な応
用に使用され、例えば、被覆材料、印刷インクとして、繊維を包含するプラスチ
ック材料、ガラス若しくはセラミック製品を着色するために、化粧品に配合する
ために、又は塗料系、特に自動車塗料及びカラーペーストを調製するために使用
される。
【0006】 多数の異なる、充分に確立された方法が、ポリマーの調製に使用できる。基移
動重合(GTP)は、アクリラートモノマーから特定の構造のA−Bブロックコ
ポリマーを調製する方法である。親水性「B」ブロック(中和された酸又はアミ
ンを含有するポリマー)により、これらのポリマーは、水性顔料分散体の調製に
有用である。疎水性「A」ブロック(メタクリラートモノマーのホモ−又はコポ
リマー)は、界面活性であり、顔料又はエマルションポリマー表面のどちらかと
会合する(H. J. Spinelli, Progress in Organic Coatings 27 (1996), 255-26
0を参照)。
【0007】 広範囲な用途及び有用性にもかかわらず、GTP法は依然としていくつかの欠
点を有する。親水性/疎水性の「バランス」は、特定のアクリラート及びメタク
リラートモノマーの限定されたグループを共重合することにより得られる。更に
、この方法に使用される重合開始剤、例えば、U.S. 4,656,226に開示されている
シリルケテンアセタール類、例えば、1−トリメチルシリルオキシ−1−イソブ
トキシ−2−メチルプロペンは、反応性が高く、多工程合成で調製することが難
しい。このことが、注意深く乾燥及び精製した反応体の使用を必要とし、この方
法の産業上の利用を制限している。
【0008】 U.S. 4,581,429は、ブロック及びグラフトコポリマーを含む規定のオリゴマー
ホモポリマー及びコポリマーを製造するポリマー鎖の、制御された又は「リビン
グ(living)」成長によるフリーラジカル重合工程を開示している。工程の実施
態様は、部分式:R′R″N−O−Xで示される開始剤の使用である。重合工程
において、フリーラジカル種R′R″N−O・及び・Xが生成される。・Xは、
エチレン基を含有するモノマー単位を重合できるフリーラジカル基、例えば、te
rt−ブチル又はシアノイソプロピル基である。モノマー単位Aは、開始剤フラグ
メントR′R″N−O・及び・Xで置換され、タイプ:R′R″N−O−A−X
(A:ポリマーブロック)の構造に重合する。上記の特定のR′R″N−O−X
開始剤は、環式構造、例えば2,2,6,6−テトラメチルピペリジンから、又
は開鎖分子、例えばジ−tert−ブチルアミンから誘導される。
【0009】 この方法の改良がWO 96/30421に記載され、ATRP法を用いたエチレン性不
飽和ポリマー、例えば、スチレン又は(メタ)アクリラートの制御又は「リビン
グ」重合工程が開示されている。この方法により、開始剤を使用し、異なる酸化
状態の遷移金属、例えば、Cu(I)及びCu(II)のような酸化還元系の存在
下、ラジカル原子、例えば、・Clを発生させて、「リビング」又は制御された
ラジカル重合が提供される。
【0010】 規定構造のポリマーを調製するためのこれらの及び他の従来の方法の欠点は、
ポリマーが直鎖状分子鎖からなることである。これらの鎖の構造変化が与える影
響は、疎水性が優位なコポリマーブロックと親水性が優位なコポリマーブロック
との間の極性差を漸進的にするにすぎない。したがって、これらのコポリマーは
、顔料分散体、特に水性顔料分散体において顔料を分散する能力が限られている
【0011】 本発明が関連する課題は、特定の溶媒中に顔料を分散する高い能力があるポリ
マーを調製できる合成上の可能性における、より多くの選択肢に対する必要性で
ある。この課題に対する1つのアプローチは、増加した極性差が分子構造の範囲
内に存在する、新しいポリマーを調製するための合成上の可能性の選択肢を増や
すことである。ポリマー構造の範囲内における極性の増加は、分散剤の両親媒性
を増加させる。
【0012】 予期しなかったことに、極性の増加は、親水性優位、又は代わりに疎水性優位
の規定された個別のポリマー鎖が結合している、疎水性優位、又は代わりに親水
性優位のポリマー主鎖が存在する分岐鎖状ポリマーを調製することにより達成さ
れることが見出された。ポリマー構造の範囲内での極性の増加は、特に、親水性
優位の規定された個別のポリマー鎖が結合している、疎水性優位のポリマー主鎖
が存在する分岐鎖状ポリマーを調製することにより、達成される。
【0013】 本発明は、式(I): {In−〔(Ax−By)}p−Z〕q (I) (式中 Inは、制御されたラジカル重合を活性化する触媒の存在下に、エチレン性不
飽和モノマーの重合を開始できる重合開始剤のフラグメントを表し; Aは、重合性モノマー又はオリゴポリマーのエチレン性不飽和反復単位からな
るオリゴポリマー又はポリマーフラグメントを表し; xは、1を超える数であって、Aの反復単位の数を定義し; Bは、Aと共重合するモノマー、オリゴポリマー又はポリマーフラグメントを
表し; yは、0又は0を超える数であって、Bのモノマー、オリゴポリマー又はポリ
マー反復単位の数を定義し; Zは、重合性のエチレン性不飽和モノマーからの反復単位からなるポリマー主
鎖を表し; pは、1又は1を超える数であって、ポリマー主鎖Z1個当たりの部分式(A
): In−(Ax−By)− (A) の基の数を定義し; qは、1又は1を超える数であって、部分式(B): −(A−B)−Z (B) の基の数を定義し; 但し、p及びqのうちの一方が1であり、他方が1又は1を超える数である)
で示されるクシ型コポリマーに関する。
【0014】 上記の但し書きは、下記の2個の代替実施態様に関する。 i)1個以上の基(A)が1個のポリマー主鎖Zに結合している。この場合、
開始剤フラグメントIn1個当たり1個の移動可能な基、例えば、1個の塩素又
は臭素がある。あるいは、 ii)1個以上の基(B)が1個の開始剤フラグメントInに結合している。この
場合、6個まで、好ましくは4個までの移動可能な基が、開始剤フラグメントI
nに結合している。
【0015】 i)の好ましい実施態様は、式(IA): {In−(Ax−By)}p−Z (IA) (式中、pは、1〜100の数であり;そしてIn、A、x、B、y及びZは上
記と同義である)の分岐鎖状クシ型ポリマーに関する。
【0016】 ii)の他の好ましい実施態様は、式(IB): In−〔(Ax−By)−Z〕q (IB) (式中、pは、1〜6、好ましくは1〜4の数であり;そしてIn、A、x、B
、y及びZは上記と同義である)の分岐鎖状クシ型ポリマーに関する。
【0017】 本発明の明細書で使用される用語及び定義は、好ましくは下記の意味を有する
: 本発明の記載の文脈において、用語アルキルは、メチル、エチル並びにプロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウン
デシル及びドデシルの異性体を含む。アリール置換アルキルの例はベンジルであ
る。アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ並びにプロポキシ及びブトキシの異
性体である。アルケニルの例は、ビニル及びアリルである。アルキレンの例は、
エチレン、n−プロピレン、1,2−又は1,3−プロピレンである。
【0018】 シクロアルキルのいくつかの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル及び
メチルシクロヘキシルである。置換シクロアルキルの例は、メチル−、ジメチル
−、トリメチル−、メトキシ−、ジメトキシ−、トリメトキシ−、トリフルオロ
メチル−、ビストリフルオロメチル−及びトリストリフルオロメチルで置換され
た、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。
【0019】 アリールの例は、フェニル及びナフチルである。アリールオキシの例は、フェ
ノキシ及びナフチルオキシである。置換アリールの例は、メチル−、ジメチル−
、トリメチル−、メトキシ−、ジメトキシ−、トリメトキシ−、トリフルオロメ
チル−、ビストリフルオロメチル−又はトリストリフルオロメチル置換フェニル
である。アラルキルの例はベンジルである。置換アラルキルの例は、メチル−、
ジメチル−、トリメチル−、メトキシ−、ジメトキシ−、トリメトキシ−、トリ
フルオロメチル−、ビストリフルオロメチル−又はトリストリフルオロメチル置
換ベンジルである。
【0020】 脂肪族カルボン酸のいくつかの例は、酢酸、プロピオン酸又は酪酸である。脂
環式カルボン酸の例は、シクロヘキサン酸である。芳香族カルボン酸の例は、安
息香酸である。リン含有酸の例は、メチルホスホン酸である。脂肪族ジカルボン
酸の例は、マロニル、マレオイル又はスクシニルである。芳香族ジカルボン酸の
例はフタロイルである。
【0021】 用語へテロシクロアルキルは、窒素、硫黄及び酸素からなる群より選択される
ヘテロ原子1〜4個を有する複素環基1又は2個を、特定の構造の範囲内に包含
する。ヘテロシクロアルキルのいくつかの例は、テトラヒドロフリル、ピロリジ
ニル、ピペラジニル及びテトラヒドロチエニルである。ヘテロアリールのいくつ
かの例は、フリル、チエニル、ピロリル、ピリジル及びピリミジニルである。
【0022】 一価シリルラジカルの例は、トリメチルシリルである。
【0023】 クシ型ポリマー(I)及びマクロモノマー(II)において、Inは、式(III
):
【0024】
【化2】
【0025】 (式中、Inは、エチレン基を含有するモノマー又はオリゴマーの重合を開始で
きる重合開始剤のフラグメントを表し、−Yは、容易にラジカル的に移動されう
る原子又は基を表し、そしてq′は、1又は1を超える数である)で示される重
合開始剤の重合開始剤フラグメントを表す。適切な重合開始剤は、フラグメント
A及びBの原子移動ラジカル重合を開始することができ、その後、ATRP又は
関連する方法において既知の反応メカニズムにより進行される。ラジカル的に移
動されうる原子又は基・Xを含有する適切な重合開始剤は、WO 96/30421及びWO
98/01480に記載されている。好ましいラジカル的に移動されうる原子又は基・X
は、・Cl又は・Brであり、開始剤分子からラジカルとして開裂され、続いて
重合の後に、離脱基として重合性鎖末端基−Xで置換される。基Y、例えば塩素
又は臭素が開始剤分子(III)に存在する場合、指数q′は1である。q′が1
である代表的な開始剤分子(III)は、下記式:
【0026】
【化3】
【0027】 (式中、Halは、塩素又は臭素を表す)の化合物である。
【0028】 q′が3の数である代表的な開始剤分子は、下記式:
【0029】
【化4】
【0030】 の「星型」化合物であり、q′が4までの数である代表的な開始剤分子は、下記
式:
【0031】
【化5】
【0032】 の「星型」化合物である。
【0033】 上記式中、Xは、塩素又は臭素を表す。これらの開始剤分子は、下記式:
【0034】
【化6】
【0035】 のα−ハロゲンカルボン酸の反応性官能誘導体、例えば、この化合物の酸塩化物
又は酸臭化物を、下記式: HO−R2 (式中、R2′は、OH基と一緒になって分岐鎖状トリヒドロキシアルコール、
例えば、1,1,1−(トリスヒドロキシメチル)プロパンを表すか、又は分岐
鎖状テトラヒドロキシアルコール、例えば、ペンタエリトリトールを表す)のア
ルコールと反応させることにより調製される。
【0036】 q′が1であり、開始剤フラグメントIn1個当たり1個の移動されうる基−
Yが存在する開始剤(III)の使用は、直鎖状マクロモノマー(II)を生成する。
q′が1より大きい重合開始剤は、個別のポリマー「分岐」が開始剤フラグメン
トInにおいて互いに結合している分岐鎖状マクロモノマー(II)を生成する。
分岐鎖状クシ型ポリマー(IB)は、これらのマクロモノマーから得ることができ
、特に、分岐鎖状クシ型ポリマーは、上記式の「星型」開始剤から得ることがで
きる。
【0037】 直鎖状マクロモノマーを生成する好ましい重合開始剤(III)は、C1−C8
ルキルハライド、C6−C15アラルキルハライド、C2−C8ハロアルキルエステ
ル、アレーンスルホニルクロリド、ハロアルカンニトリル、α−ハロアクリラー
ト及びハロアセトンからなる群より選択される。
【0038】 具体的な開始剤(III)は、α,α′−ジクロロ−又はα,α′−ジブロモキシ
レン、p−トルエンスルホニルクロリド(PTS)、ヘキサキス(α−クロロ−
又はα−ブロモメチル)ベンゼン、1−フェネチルクロリド又はブロミド、メチ
ル又はエチル 2−クロロ−若しくは2−ブロモプロピオナート、メチル又はエ
チル−2−ブロモ−若しくは2−クロロイソブチラート及び対応する2−クロロ
−若しくは2−ブロモプロピオン酸、2−クロロ−又は2−ブロモイソ酪酸、ク
ロロ−又はブロモアセトニトリル、2−クロロ−又は2−ブロモプロピオニトリ
ル、α−ブロモベンズアセトニトリル、α−ブロモ−γ−ブチロラクトン(=2
−ブロモジヒドロ−2(3H)−フラノン)及び1,1,1−(トリスヒドロキ
シメチル)プロパンから誘導される開始剤並びに上記式のペンタエリトリトール
からなる群より選択される。
【0039】 用語ポリマーは、オリゴマー、コオリゴマー、ポリマー又はコポリマー、例え
ば、ブロック、マルチブロック、星型、勾配、ランダム、コーム、高分岐状及び
樹枝状コポリマーならびにグラフトコポリマーを含む。ブロックコポリマー単位
Aは、1個以上のオレフィン二重結合を有する重合性脂肪族モノマーの少なくと
も2個の反復単位(x≧2)を含有する。ブロックコポリマー単位Bは、1個以
上のオレフィン二重結合を有する少なくとも1個の重合性脂肪族モノマー単位(
y≧0)を含有する。
【0040】 ポリマーブロックAとBの極性の差は、イオン性界面活性剤に存在する親水性
官能基、例えば、カルボキシラート、スルホキシラート、ホスホナート、アンモ
ニオ、アルキル化アンモニオ又はヒドロキシ基を含有するモノマー(「官能性モ
ノマー」)の異なる量を、ポリマーブロックA及びBにおいてそれぞれ共重合す
ることにより得られる。本発明の好ましい実施態様では、ポリマーブロックA又
はBそれぞれにおける官能基を含有するモノマーの含有量は、ポリマーブロック
相互間で少なくとも20重量%異なる。特に好ましくは、ATRP法又は関連す
る方法により調製される規定の構造のアクリルA−Bブロックコポリマーである
。親水性「B」ブロック(中和された酸又はアミンを含有するポリマー)を伴う
、これらのポリマーブロックの存在は、水性顔料分散体の調製に有用である。疎
水性「A」ブロック(メタクリラートモノマーのホモ−又はコポリマー)は、優
位な界面活性を有し、顔料又はエマルションポリマー表面のいずれかと会合する
【0041】 ポリマーブロックA及びBは、両方とも、1個のオレフィン二重結合を有する
重合性モノマーの反復単位を含有してよい。これらのモノマーは、好ましくは、
スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル酸又はC1−C4 アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、アクリル酸−C1−C24アルキル
エステル並びにC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステルから
なる群より選択される。
【0042】 適切なスチレン類は、フェニル基において、ヒドロキシ、C1−C4アルコキシ
、例えば、メトキシ又はエトキシ、ハロゲン、例えば、クロロ、及びC1−C4
ルキル、例えば、メチル又はエチルからなる群より選択される1〜3個の更なる
置換基で置換されてよい。
【0043】 適切なアクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエス
テル類は、メチル、エチル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチ
ルヘキシル、イソボルニル、イソデシル、ラウリル、ミリスチル、ステアリル及
びベヘニルメタクリラート並びに対応するアクリラートからなる群より選択され
る。
【0044】 2個以上の二重結合を含有するエチレン性不飽和モノマーの例は、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレング
リコール若しくはビスフェノールAのジアクリラート、4,4′−ビス(2−ア
クリロイルオキシエトキシ)ジフェニルプロパン、又はトリメチロールプロパン
トリアクリラート若しくはテトラアクリラートである。
【0045】 本発明の好ましい実施態様において、ポリマーブロックBは、ポリマーブロッ
クAと比較してより親水性であり、官能基を担持するモノマーをより多量に含有
する。該モノマーは、4−アミノスチレン、ジ−C1−C4アルキルアミノスチレ
ン、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル又はC1
4アルキルアクリルアミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルモノ−若
しくはジ−C1−C4アルキルアミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリル−
ジ−C1−C4アルキルアミノ−C2−C4アルキルアミド、アクリル又はC1−C4 アルキルアクリルアミノ−C2−C4アルキルアミド、アクリル酸又はC1−C4
ルキルアクリル酸の無水物及び塩、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸
−モノ−若しくはジ−C1−C4アルキルアミノ−C2−C4アルキルエステル、ア
クリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−ヒドロキシ−C2−C4アルキルエス
テル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アルキル)3
リルオキシ−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアク
リル酸−(C1−C4アルキル)3シリル−C2−C4アルキルエステル、アクリル
酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アルキルエステ
ル、C1−C24アルコキシル化ポリ−C2−C4アルキレングリコールアクリル酸
又はC1−C4アルキルアクリル酸エステル、アクリル酸−C1−C24アルキルエ
ステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステルからなる
群より選択される。
【0046】 適切なモノマーはまた、ビニル置換複素環化合物、例えば、N−ビニルピロリ
ドン、スチレンスルホン酸及び塩、ビニル安息香酸及び塩、ビニルホルムアミド
及びアミドスルホン酸誘導体である。
【0047】 上記の塩は、有機若しくは無機酸を用いた反応、又は四級化により得られる。
【0048】 上記官能性モノマーの具体的な例は、アクリル酸又はメタクリル酸、その酸無
水物及び塩、例えば、アクリル酸又はメタクリル酸(C1−C4アルキル)アンモ
ニウム塩、アクリル酸又はメタクリル酸(C1−C4アルキル)3NH塩、例えば
、アクリル酸又はメタクリル酸テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアン
モニウム塩、トリメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウム塩又はトリエチル
−2−ヒドロキシエチルアンモニウム塩、アクリル酸又はメタクリル酸トリメチ
ルアンモニウム塩、トリエチルアンモニウム塩、ジメチル−2−ヒドロキシエチ
ルアンモニウム塩又はジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウム塩である。
【0049】 C1−C4アルキルアクリル酸モノ−又はジ−C1−C4アルキルアミノ−C2
4アルキルエステルの具体的な例は、アクリル酸又はメタクリル酸−2−モノ
メチルアミノエチルエステル、アクリル酸又はメタクリル酸−2−ジメチルアミ
ノエチルエステル若しくは2−モノエチルアミノエチル若しくは2−ジエチルア
ミノエチルエステル、あるいはアクリル酸又はメタクリル酸−2−tert−ブチル
アミノエチルエステル、ならびにこれらのアミノ置換(メタ)アクリラートの対
応する塩である。
【0050】 アクリル酸又はC1−C4アルキルアリル酸−ヒドロキシ−C2−C4アルキルエ
ステルの具体的な例は、アクリル酸若しくはメタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ルエステル(HEA、HEMA)又はアクリル酸若しくはメタクリル酸−2−ヒ
ドロキシプロピルエステル(HPA、HPMA)である。
【0051】 上記C1−C4アルキルアクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アルキルエステ
ルの具体的な例は、アクリル酸又はメタクリル酸−2−(N−モルホリニル)エ
チルエステルである。アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸シリルオキシ
−C2−C4アルキルエステルは、アクリル酸又はメタクリル酸−2−トリメチル
シリルオキシエチルエステル(TMS−MEA、TMS−HEMA)により例示
される。アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アルキル)3
シリル−C2−C4アルキルエステルは、アクリル酸若しくはメタクリル酸−2−
トリメチルシリルエチルエステル又はアクリル酸若しくはメタクリル酸−3−ト
リメチルシリル−n−プロピルエステルにより例示される。
【0052】 C1−C24アルコキシル化ポリ−C2−C4アルキレングリコールアクリル酸又
はC1−C4アルキルアクリル酸エステルは、下記式:
【0053】
【化7】
【0054】 (式中、R1及びR2は、互いに独立して、水素又はメチルを表し、そしてR3
、C1−C24アルキル、例えばメチル、エチル、n−若しくはイソプロピル、n
−、イソ−若しくはtert−ブチル、n−若しくはネオペンチル、ラウリル、ミリ
スチル若しくはステアリル、又はアリールC1−C24アルキル、例えばベンジル
又はフェニル−n−ノニル、C1−C24アルキルアリールあるいはC1−C24アル
キルアリール−C1−C24アルキルである)で示されるアクリラート及びメタク
リラートにより例示される。
【0055】 アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アル
キルエステルは、アクリル酸又はメタクリル酸−2−(2−ピリジル、−1−イ
ミダゾリル、−2−オキソ−1−ピロリジニル、−4−メチルピペリジン−1−
イル、又は−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチルエステルにより例示
される。
【0056】 上記のアクリル又はC1−C4アルキルアクリルアミド、アクリル又はC1−C4 アルキルアクリルモノ−若しくはジ−C1−C4アルキルアミド、アクリル又はC 1 −C4アルキルアクリルジ−C1−C4アルキルアミノ−C2−C4アルキルアミド
及びアクリル又はC1−C4アルキルアクリルアミノ−C2−C4アルキルアミドは
、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,
N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−(N,N−ジメチルアミノエチル)
アクリルアミド、2−(N,N−ジメチルアミノエチル)メタクリルアミド、2
−(N,N−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、2−アミノエチルア
クリルアミド及び2−アミノエチルメタクリルアミドにより例示される。
【0057】 ビニル置換複素環化合物は、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニル
カルバゾール及びビニルピリジン並びに2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸によるアミドスルホン酸誘導体により例示される。
【0058】 ジ−C1−C4アルキルアミノスチレンは、4−N,N−ジメチルアミノスチレ
ンにより例示される。
【0059】 官能基を含有する上記のモノマーを、U.S. 4,656,226及びEP-A-311 157に記載
のように誘導体化して、更に親水性を与えることができる。
【0060】 上記の官能性モノマー、特に塩基性アミノ基を含有するモノマーはまた、その
対応する塩の形態で使用できることが理解される。例えば、アミノ基を含有する
アクリラート、メタクリラート又はスチレンは、有機若しくは無機酸とともに塩
として、又は既知のアルキル化剤、例えば、塩化ベンジルを用いて四級化するこ
とにより使用できる。塩形成はまた、予め形成されたブロックコポリマーにおけ
る引続いての反応として、適切な試薬を用いて実施することもできる。他の実施
態様では、塩形成は、組成物又は配合物においてその場で実施され、例えば、顔
料濃縮の調製の間に適切な中和剤を用いてブロックコポリマーを塩基若しくは酸
性基と反応させることにより実施される。
【0061】 本発明の好ましい実施態様において、ポリマーブロックA若しくはB又は両方
は、グリシジルアクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸エステル、2−イソ
シアナトエチルアクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸エステル及びC3
8アルキル又はC3−C8アルケニルジカルボン酸無水物からなる群より選択さ
れる反応性の官能性モノマーを有する反応生成物である。
【0062】 ポリマーブロックAの指数xは、1を超える数であって、Aのモノマー反復単
位の数を定義する。その最小数は2である。xの好ましい範囲は2〜1000で
ある。
【0063】 yは、0又は0を超える数であって、Bのモノマー反復単位の数を定義する。
yの好ましい範囲は0〜1000である。
【0064】 1つの特に好ましい実施態様において、yは0を表す。この場合、マクロモノ
マーは、重合性末端基が末端にある1個のブロックが存在するのみである。
【0065】 クシ型コポリマー(I)において、ブロックA及びBの好ましい分子量の範囲
は、約1000〜100000、特に約1000〜50000である。極めて好
ましい範囲は、約2000〜15000である。
【0066】 Zは、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル酸又は
1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、アクリル酸−C1−C24
アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステ
ル、アミノ官能性アクリル酸エステル又はアミノ官能性C1−C4アルキルアクリ
ル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル置換複素環化合
物、スチレンスルホン酸及び塩、ビニル安息香酸及び塩、ビニルホルムアミド並
びにアミドスルホン酸誘導体からなる群より選択される、重合性のエチレン性不
飽和モノマーの反復単位からなるポリマー主鎖を表す。
【0067】 これらのモノマーの特定の例は、ポリマーブロックA又はBを形成するモノマ
ーに関連して上記に記載されている。
【0068】 指数pは、1又は1を超える数(p≧1)であって、ポリマー主鎖Z1個当た
りの部分式(A)の基の数を定義する。Zの側鎖の数は無制限である。本発明の
好ましい実施態様では、pは1〜100の数である。
【0069】 指数qは、1又は1を超える数(q≧1)であって、開始剤フラグメントIn
1個当たりの部分式(B)の基の数を定義する。本発明の好ましい実施態様では
、qは1〜6、特に1〜4の数である。
【0070】 本発明の好ましい実施態様は、式(I) (式中、 Inは、C1−C8アルキルハライド、C6−C15アラルキルハライド、C2−C 8 ハロアルキルエステル、アレーンスルホニルクロリド、ハロアルカンニトリル
、α−ハロアクリラート及びハロアセトンからなる群より選択される重合開始剤
のフラグメントを表し、 A及びBは、極性が異なる、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリ
ル酸、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、ア
クリル酸−C1−C24アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1
24アルキルエステルからなる群より選択される、重合性のエチレン性不飽和モ
ノマーの反復単位を含むポリマーブロックを表し; x及びyは、上記と同義であり; Zは、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル酸又は
1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、アクリル酸−C1−C24
アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステ
ル、アミノ官能性アクリル酸エステル又はアミノ官能性C1−C4アルキルアクリ
ル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル置換複素環化合
物、スチレンスルホン酸及び塩、ビニル安息香酸及び塩、ビニルホルムアミド並
びにアミドスルホン酸誘導体からなる群より選択される、重合性のエチレン性不
飽和モノマーの反復単位を含むポリマー主鎖を表し; pは、1〜100の数であり;そして qは1である) で示されるクシ型ポリマーに関する。
【0071】 本発明の特に好ましい実施態様は、式(I) (式中、 Inは、C1−C8アルキルハライド、C6−C15アラルキルハライド、C2−C 8 ハロアルキルエステル、アレーンスルホニルクロリド、ハロアルカンニトリル
、α−ハロアクリラート及びハロアセトンからなる群より選択される重合開始剤
のフラグメントを表し; A及びBは、極性が異なる、4−アミノスチレン、ジ−C1−C4アルキルアミ
ノスチレン、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル又
はC1−C4アルキルアクリルアミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルモ
ノ−若しくはジ−C1−C4アルキルアミド、アクリル又はC1−C4アルキルアク
リル−ジ−C1−C4アルキルアミノ−C2−C4アルキルアミド、アクリル又はC 1 −C4アルキルアクリルアミノ−C2−C4アルキルアミド、アクリル又はC1
4アルキルアクリル酸の無水物及び塩、アクリル酸又はC1−C4アルキルアク
リル酸−モノ−若しくはジ−C1−C4アルキルアミノ−C2−C4アルキルエステ
ル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−ヒドロキシ−C2−C4アルキ
ルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アルキル
3シリルオキシ−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキ
ルアクリル酸−(C1−C4アルキル)3シリル−C2−C4アルキルエステル、ア
クリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アルキル
エステル、C1−C24アルコキシル化ポリ−C2−C4アルキレングリコールアク
リル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸エステル、アクリル酸−C1−C24アル
キルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステルか
らなる群より選択される重合性のエチレン性不飽和モノマーの反復単位を含むポ
リマーブロックを表し; x及びyは、上記と同義であり; Zは、4−アミノスチレン及びその塩、ジ−C1−C4アルキルアミノスチレン
及びその塩、アクリル酸若しくはC1−C4アルキルアクリル酸又はその無水物及
び塩、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−モノ−若しくはジ−C1
4アルキルアミノ−C2−C4アルキルエステル及びその塩、例えば、2−ジメ
チルアミノエチルメタクリラート、2−ジエチルアミノエチルメタクリラート若
しくは2−t−ブチルアミノエチルメタクリラート、アクリル酸又はC1−C4
ルキルアクリル酸−ヒドロキシ−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC 1 −C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アルキル)3シリルオキシ−C2−C4
ルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アル
キル)3シリル−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキル
アクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アルキルエステル及びその塩、C1−C2 4 アルコキシル化ポリ−C2−C4アルキレングリコールアクリル酸又はC1−C4
アルキルアクリル酸エステル、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルアミド、
アクリル又はC1−C4アルキルアクリルモノ−若しくはジ−C1−C4アルキルア
ミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリル−ジ−C1−C4アルキルアミノC 2 −C4アルキルアミド及びその塩、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルアミ
ノ−C2−C4アルキルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、4−ア
ミノスチレン及びその塩、ジ−C1−C4アルキルアミノスチレン及びその塩、ビ
ニル置換複素環化合物、スチレンスルホン酸及びその塩、ビニル安息香酸及びそ
の塩、ビニルホルムアミド並びにアミドスルホン酸誘導体からなる群より選択さ
れる重合性のエチレン性不飽和モノマーの反復単位を含むポリマー主鎖を表し; pは、1〜100の数であり;そして qは1である) で示されるクシ型ポリマーに関する。
【0072】 極めて好ましくは、式(I)(式中、 Inは、C1−C8アルキルハライド、C6−C15アラルキルハライド、C2−C 8 ハロアルキルエステル、アレーンスルホニルクロリド、ハロアルカンニトリル
、α−ハロアクリラート及びハロアセトンからなる群より選択される重合開始剤
のフラグメントを表し; A及びBは、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル
酸又はC1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、アクリル酸−C1
−C24アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキル
エステルからなる群より選択される重合性のエチレン性不飽和モノマーの反復単
位を含むポリマーブロックを表し; x及びyは、上記と同義であり; Zは、アクリル酸若しくはC1−C4アルキルアクリル酸又はその無水物及び塩
、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−モノ−若しくはジ−C1−C4
ルキルアミノ−C2−C4アルキルエステル及びその塩、アクリル酸又はC1−C4 アルキルアクリル酸−ヒドロキシ−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又は
1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アルキル)3シリルオキシ−C2−C4
アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4
ルキル)3シリル−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキ
ルアクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アルキルエステル及びその塩、C1
24アルコキシル化ポリ−C2−C4アルキレングリコールアクリル酸又はC1
4アルキルアクリル酸エステル、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルアミ
ド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルモノ−若しくはジ−C1−C4アルキ
ルアミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリル−ジ−C1−C4アルキルアミ
ノC2−C4アルキルアミド及びその塩、アクリル又はC1−C4アルキルアクリル
アミノ−C2−C4アルキルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、4
−アミノスチレン及びその塩、ジ−C1−C4アルキルアミノスチレン及びその塩
、ビニル置換複素環化合物、スチレンスルホン酸及びその塩、ビニル安息香酸及
びその塩、ビニルホルムアミド並びにアミドスルホン酸誘導体からなる群より選
択される重合性のエチレン性不飽和モノマーからの反復単位からなるポリマーブ
ロックを表し; pは、1〜100の数であり;そして qは1である) で示されるクシ型ポリマーに関する。
【0073】 クシ型ポリマー(I)ならびに下記で定義するマクロモノマー(II)は、組成
物及びこの組成物に基づく分散体を調製するために更に加工され、ほとんどの場
合、更なる精製工程に付することなく使用される。工業的な規模拡大が意図され
る場合、これは重要な利点である。特定の場合、得られたクシ型ポリマーを更な
る反応工程、例えば、混和されたアミノ官能性モノマーを、有機若しくは無機酸
により中和する(完全又は部分的)か、又は強アルキル化剤により四級化するこ
とによって改質することが有利でありうる。
【0074】 本発明は、また、 a)上記と同義のクシ型コポリマー(I);及び b)分散性無機又は有機顔料粒子 を含む組成物に関する。
【0075】 上記の組成物に関する本発明の好ましい実施態様において、成分b)の分散性
有機顔料粒子は、アゾ、ジアゾ、ナフトール、ベンズイミダゾロン、アゾ縮合、
金属錯体からなるアゾ顔料群、イソインドリノン及びイソインドリン顔料、キノ
フタロン顔料、ジオキサジン顔料、及びインディゴ、チオインディゴ、キナクリ
ドン、フタロシアニン、ペリレン、ペリノン、アントラキノン、例えばアミノア
ントラキノン又はヒドロキシアントラキノン、アントラピリミジン、インダント
ロン、フラバントロン、ピラントロン、アンタントロン、イソビオラントロン、
ジケトピロロピロール及びカルバゾールからなる多環顔料群、顔料並びに真珠光
沢フレークから選択される。
【0076】 上記の組成物に関する本発明の他の好ましい実施態様において、成分b)の分
散性無機顔料粒子は、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素及びケイ酸
塩、酸化鉄(III)、酸化クロム(III)、酸化チタン(IV)、酸化ジルコニウム
(IV)、酸化亜鉛、硫化亜鉛、リン酸亜鉛、金属酸化物リン酸混合物、硫化モリ
ブデン、硫化カドミウム、カーボンブラック又はグラファイト、バナジン酸塩、
クロム酸塩、モリブデン酸塩並びにこれらの混合物、結晶形態又は改質体からな
る群より選択される。
【0077】 上記の組成は、結合剤と、界面活性剤、安定剤、消泡剤、染料、可塑剤、チキ
ソトロープ剤、乾燥触媒、皮張り防止剤及びレベリング剤からなる群より選択さ
れる従来の添加剤とを更に含むことができる。
【0078】 組成物はまた、水、有機溶媒及びそれらの混合物からなる群より選択される液
状担体を含むことができる。
【0079】 上記組成物、特に顔料分散体は、多様な用途に有用であり、例えば印刷工程、
例としてフレキソグラフィック、スクリーン、包装、セキュリティインク、凹版
又はオフセット印刷などにおけるインク若しくは印刷インクの調製に、プレプレ
ス工程及び捺染用に、オフィス、家庭又はグラフィックの用途に、紙製品に、ペ
ン、フェルトチップ、ファイバーチップ、ボール紙、木材、(木材)ステイン、
金属、インクパッドに、若しくは衝撃印刷(打刻インクリボン)用インクに、あ
るいはコーティングに、例として塗料用、織物装飾及び工業用マーキングに、ロ
ーラーコーティング若しくは粉末コーティングに;又はハイソリッド、低溶媒、
水含有若しくは金属被覆材料用、又は水含有配合物、水含有塗料用の自動車の仕
上塗装に;又はコーティング、繊維、プラッター、若しくは金型担体用の顔料プ
ラスチックの調製、非衝撃印刷用材料に、デジタル印刷に、昇華型熱転写印刷に
、インクジェット印刷に、又は熱転写印刷に、あるいは特に400〜700nmの
範囲の可視光線用であり、液晶ディスプレー(LCD)若しくは電荷結合素子(
CCD)の製造に使用できるカラーフィルタの製造、あるいは化粧品、トナー、
又は乾式複写用トナー及び湿式複写用トナー用のトナー若しくは電子写真用トナ
ーの調製用のポリマーインク粒子の調製に役立つ。トナーはマスターバッチとし
て調製され、次に着色プラスチックの調製のために、マスターバッチで順に使用
される。
【0080】 顔料をポリマー分散剤に、高速混合、ボールミル粉砕、砂粉砕、磨砕粉砕又は
二本若しくは三本ロール混練のような従来の技術を使用して加える。得られる顔
料分散体は、顔料を分散剤に対して約0.1:100〜1000:1の割合で有
する。
【0081】 本発明は、また、顔料分散体の調製方法であり、上記と同義の式(I)で示さ
れるクシ型ポリマーの存在下、又は代わりに下記と同義のマクロモノマー(II)
の存在下に、顔料粒子を、水、有機溶媒及びそれらの混合物からなる群より選択
される液状担体に分散させることを含む方法に関する。
【0082】 分散体に存在する有機溶媒は、上記(方法を参照すること)で言及されていて
、好ましくは、極性の水混和性溶媒、例えば、C1−C4アルコール、例としては
メタノール、エタノール又はイソプロパノール、あるいはポリオール、例として
はグリセリン又はエチレン、ジエチレン、トリエチレン若しくはプロピレングリ
コールである。
【0083】 この方法の好ましい実施態様において、微細顔料分散体は、顔料を、場合によ
り更なる界面活性剤の存在下に、クシ型ポリマー(I)又はマクロモノマー(II
)又は両者の、溶液若しくは分散体と混合し、得られる混合物を、溶媒を留去し
て好ましくは乾固するまで濃縮し、場合により、得られる濃縮物を熱処理に付し
て、顔料とポリマーを含む混合物を調製し、それを次に続いて水性及び/又は有
機溶媒に分散させることにより調製される。この方法により、容易に分散されう
る改質顔料を調製できる。
【0084】 上記に定義した組成物を調製するためにあらゆる既知の方法、例えば、高速混
合、ボールミル粉砕、砂粉砕、磨砕粉砕又は二本若しくは三本ロール混練を、分
散体を作成する場合に、代替的に使用できる。
【0085】 本発明の他の好ましい実施態様は、分散性無機又は有機顔料粒子、及び適切な
有機酸による部分若しくは完全中和、又はアルキル化剤による四級化で改質され
たアミン基を含有するクシ型ポリマーを含む組成物である。これらの「改質クシ
型ポリマー」は、安定化された顔料含有組成物を調製するために、異なる方法に
従って使用できる。1つの実施態様において、改質クシ型ポリマーは、例えば濃
縮された添加溶液として別途に調製され、次に、例えば流水中に添加される。他
の実施態様において、アミン性クシ型ポリマー及び有機酸は、別々に、場合によ
り顔料の粉砕と異なる時点で添加される。この場合、「改質クシ型ポリマー」は
、顔料を粉砕している間、その場で調製される。他の実施態様において、有機酸
及び/又はアミン性クシ型ポリマーを、最初に顔料上に吸着させて表面処理顔料
を得ることができる。これらの表面処理顔料は、後で顔料濃縮物又は塗料配合物
に、場合により更に分散剤を加えて容易に混和することができる。
【0086】 同様に特に興味深いのは、被覆組成物、例えば塗料が調製される、上記の組成
物を調製する方法の、特定の実施態様である。本発明はまた、被覆用のポリマー
膜を形成する結合剤が添加された組成物に関する。
【0087】 本発明の好ましい実施態様は、 a′)上記と同義のクシ型コポリマー(I);及び b′)水性エマルション及び水性分散ポリマーに基づくポリマー結合剤 を含む被覆組成物に関する。
【0088】 被覆組成物は、好ましくは、組成物中に、組み合わせた成分a)及びb)を、
固体結合剤100重量部当たり0.01〜10重量部、特に0.05〜10重量
部、特別に0.1〜5重量部含有する。
【0089】 結合剤は、産業用途で慣用のあらゆる結合剤、例えば、Ullmann's Encycloped
ia of Industrial Chemistry, 5th Edition, Vol. A18, pp. 368-426, VCH, Wei
nheim 1991, Germanyに記載されているものでよい。一般的に、膜形成結合剤は
、熱可塑性又は熱硬化性樹脂、主として熱硬化性樹脂に基づく。その例は、アル
キド、アクリル、ポリエステル、フェノール、メラミン、エポキシ及びポリウレ
タン樹脂並びにそれらの混合物である。また、放射線により硬化されうる樹脂又
は自然乾燥樹脂が使用できる。
【0090】 結合剤は、任意の常温硬化性又は熱硬化性結合剤であることができ、硬化触媒
の添加が有利である。結合剤の硬化を促進する適切な触媒は、例えば、Ullmann'
s, Vol. A18, p. 469に記載されている。
【0091】 結合剤が機能性アクリラート樹脂及び架橋剤を含む被覆組成物が好ましい。特
定の結合剤を含有する被覆組成物の例は、下記である: 1)低温又は熱架橋性アルキド、アクリラート、ポリエステル、エポキシ若しく
はメラミン樹脂又はそのような樹脂の混合物に基づき、所望であれば硬化触媒を
加えた塗料; 2)ヒドロキシル含有アクリラート、ポリエステル又はポリエーテル樹脂、及び
脂肪族又は芳香族イソシアナート、イソシアヌラート若しくはポリイソシアナー
トに基づく二成分系ポリウレタン塗料; 3)焼付けの間に脱封鎖される封鎖イソシアナート、イソシアヌラート又はポリ
イソシアナートに基づき、所望であればメラミン樹脂を加えた一成分系ポリウレ
タン塗料; 4)トリスアルコキシカルボニルトリアジン架橋剤及びヒドロキシル基含有樹脂
、例えばアクリラート、ポリエステル又はポリエーテル樹脂に基づく一成分系ポ
リウレタン塗料; 5)ウレタン構造内に遊離アミノ基を有する脂肪族若しくは芳香族ウレタンアク
リラート又はポリウレタンアクリラート、及びメラミン樹脂又はポリエーテル樹
脂に基づき、所望であれば硬化触媒を有する一成分系ポリウレタン塗料; 6)(ポリ)ケチミン及び脂肪族又は芳香族イソシアナート、イソシアヌラート
若しくはポリイソシアナートに基づく二成分系塗料; 7)(ポリ)ケチミン及び不飽和アクリラート樹脂又はポリアセトアセタート樹
脂又はメタクリルアミドグリコラートメチルエステルに基づく二成分系塗料; 8)カルボキシル−又はアミノ含有ポリアクリラート及びポリエポキシドに基づ
く二成分系塗料; 9)無水物基含有アクリラート樹脂及びポリヒドロキシ又はポリアミノ成分に基
づく二成分系塗料; 10)アクリラート含有無水物及びポリエポキシドに基づく二成分系塗料; 11)(ポリ)オキサゾリン、及び無水物基含有アクリラート樹脂あるいは不飽
和アクリラート樹脂、あるいは脂肪族若しくは芳香族イソシアナート、イソシア
ヌラート又はポリイソシアナートに基づく二成分系塗料; 12)不飽和ポリアクリラート及びポリマロナートに基づく二成分系塗料; 13)熱可塑性アクリラート樹脂又は外部架橋アクリラート樹脂とエーテル化メ
ラミン樹脂との組み合わせに基づく熱可塑性ポリアクリラート塗料; 14)シロキサン改質又はフッ素改質アクリラート樹脂に基づく塗料系。
【0092】 本発明の組成物は、上記成分に加えて、好ましくは、立体障害アミン類、2−
(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン及び/又は2−ヒドロキ
シフェニル−2H−ベンゾトリアゾール類の光安定剤を含む。有利に添加される
2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン類の光安定剤の更な
る例は、特許公報、例えば、US-A-4,619,956、EP-A-434 608、US-A-5,198,498、
US-A-5,322,868、US-A-5,369,140、US-A-5,298,067、WO-94/18278、EP-A-704 43
7、GB-A-2,297,091、WO-96/28431に見出すことができる。技術的に特に興味深い
のは、2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン及び/又は2
−ヒドロキシフェニル−2H−ベンゾトリアゾール、特に2−(2−ヒドロキシ
フェニル)−1,3,5−トリアジンの添加である。
【0093】 組成物は、上記の成分以外に更なる成分も含むことができ、例としては、溶媒
、顔料、染料、可塑剤、安定剤、チキソトロープ剤、乾燥触媒及び/又はレベリ
ング剤である。可能な成分の例は、Ullmann's, Vol. A18, pp. 429-471に記載さ
れているものである。
【0094】 有用な乾燥触媒又は硬化触媒は、例えば、有機金属化合物、アミン、アミノ含
有樹脂及び/又はホスフィンである。有機金属化合物の例は、金属カルボン酸塩
、特に金属がPb、Mn、Co、Zn、Zr若しくはCuのもの、又は金属キレ
ート、特に、金属がAl、Ti若しくはZrのもの、又は、例えば、有機スズ化
合物のような有機金属化合物である。
【0095】 金属カルボン酸塩の例は、Pb、Mn若しくはZnのステアリン酸塩、Co、
Zn若しくはCuのオクタン酸塩、Mn及びCoのナフテン酸塩又は対応するリ
ノール酸塩、樹脂酸塩若しくはトール油脂肪酸塩である。
【0096】 金属キレートの例は、アセチルアセトン、エチルアセチルアセタート、サリチ
ルアルデヒド、サリチルアルドキシム、o−ヒドロキシアセトフェノン又はエチ
ルトリフルオロアセチルアセタートの、アルミニウム、チタン又はジルコニウム
キレート及びこれらの金属のアルコキシドである。
【0097】 有機スズ化合物の例は、酸化ジブチルスズ、ジブチルスズジラウラート又はジ
ブチルスズジオクトアートである。
【0098】 アミンの例は、特に第三級アミンであり、例えば、トリブチルアミン、トリエ
タノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−ジメチルエタノールアミ
ン、N−エチルモルホリン、N−メチルモルホリン又はジアザビシクロオクタン
(トリエチレンジアミン)及びその塩である。更なる例は、例えば、トリメチル
ベンジルアンモニウムクロリドのような第四級アミンである。
【0099】 アミノ含有樹脂は、結合剤であると同時に硬化触媒である。その例は、アミノ
含有アクリラートコポリマーである。
【0100】 使用される硬化触媒は、ホスフィン、例えばトリフェニルホスフィンであるこ
ともできる。
【0101】 新規組成物の特定の実施態様は、放射線硬化被覆組成物である。この実施態様
において、エチレン性不飽和結合を含有するモノマー又はオリゴマー化合物を本
質的に含む結合剤は、適用後、化学線により硬化され、架橋された高分子量形態
に変換される。組成物がUV硬化される場合は、一般的に光開始剤も含有する。
対応する系は、上記参考文献、Ullmann's, Vol. A18, pp. 451-453に記載されて
いる。放射線硬化被覆組成物において、新規安定剤はまた、所謂、立体障害アミ
ンを添加しないでも使用できる。
【0102】 本発明の組成物は、あらゆる適切な支持体、例えば、金属、木材、プラスチッ
ク又はセラミック材料に適用することで使用される。それらは、好ましくは自動
車の仕上用の仕上塗として使用される。仕上塗が、下層が着色され、上層が無着
色である2層を含む場合、新規被覆組成物は、上層若しくは下層のいずれかに又
は両方の層使用されるが、好ましくは上層に使用される。組成物は、例えば、は
け塗、吹付け、流延、浸漬又は電気泳動など慣用の方法で支持体に適用される(
Ullmann's, Vol. A18, pp. 491-500も参照すること)。
【0103】 被覆は、結合剤系に応じて室温又は加熱により硬化されうる。被覆は、好まし
くは50〜150℃で硬化され、粉末被覆又はコイル被覆の場合は更に高温で硬
化される。
【0104】 本発明により得られる被覆は、光、酸素及び熱の有害な影響に対して優れた耐
性を有し、そのようにして得られた被覆、例えば塗料の良好な光安定性及び耐候
性が特に言及されるべきである。
【0105】 したがって、本発明はまた、本発明のクシ型ポリマー(I)及び/又はマクロ
モノマー(II)を含有することによって光、酸素及び熱の有害な影響に対して安
定化された被覆、特に塗料に関する。塗料は、好ましくは自動車の仕上塗である
。本発明は、更に、光、酸素及び/又は熱の損傷から有機ポリマーに基づく被覆
を安定化させる方法で、被覆組成物をクシ型ポリマー(I)及び/又はマクロモ
ノマー(II)を含む混合物と混合することを含む方法、並びに光、酸素及び/又
は熱の損傷に対する安定剤としてクシ型ポリマー(I)及び/又はマクロモノマ
ー(II)の化合物を含む混合物の、被覆組成物中での使用に関する。
【0106】 被覆組成物は、結合剤が可溶性の有機溶媒又は溶媒混合物を含むことができる
。そうでなければ被覆組成物は、水溶液又は分散体であることができる。ビヒク
ルは、有機溶媒と水の混合物であることもできる。被覆組成物は、ハイソリッド
塗料であってよいか、又は無溶媒(例えば、粉末被覆材料)であることができる
。粉末被覆は、例えば、Ullmann's, A18, pp. 438-444に記載のものである。粉
末被覆材料は、また、粉末スラリー(好ましくは水中の粉末分散体)の形態を有
してよい。
【0107】 同様に好ましくは、自動車産業用の仕上塗として、特に塗料仕上の着色又は無
着色仕上塗としての被覆組成物の使用である。下塗被覆としての代替使用も可能
である。
【0108】 上記組成物又は分散系、特に被覆組成物は、更に、充填剤、例えば炭酸カルシ
ウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、ガラスビーズ、タルク、カオリン、雲母、硫酸バ
リウム、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉、他
の天然生成物の粉末及び繊維、合成繊維、可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、レオ
ロジー添加剤、触媒、流動助剤、蛍光増白剤、難燃剤、帯電防止剤、発泡剤を含
むことができる。
【0109】 本発明の式(I)のクシ型コポリマーは、式(II): In−〔(Ax−By)−X〕q (II) (式中、In、A、B、x、y及びqは、上記と同義であり、そしてXは、重合
性のエチレン性不飽和モノマー単位を表す)のマクロモノマーを異なる量の重合
性のエチレン性不飽和モノマーと重合させる、それ自体既知の方法により調製さ
れる。
【0110】 重合のために既知の方法が使用され、例えば、ニトリル類、例としてはAIB
N、又は過酸化ベンゾイル若しくはジ−tert−ブチルペルオキシドのような過酸
化物の開始剤を用いるラジカル重合である。この方法において使用されるマクロ
モノマー(II)も、本発明の主題である。
【0111】 本発明はまた、式(II): In−〔(Ax−By)−X〕q (II) (式中 Inは、制御されたラジカル重合を活性化する触媒の存在下に、エチレン性不
飽和モノマーの重合を開始できる重合開始剤のフラグメントを表し; Aは、重合性モノマー又はオリゴポリマーのエチレン性不飽和反復単位からな
るオリゴポリマー又はポリマーフラグメントを表し; xは、1を超える数であって、Aの反復単位の数を定義し; Bは、Aと共重合するモノマー、オリゴポリマー又はポリマーフラグメントを
表し; yは、0又は0を超える数であって、Bのモノマー、オリゴポリマー又はポリ
マー反復単位の数を定義し; Xは、重合性のエチレン性不飽和モノマー単位を表し;そして qは、1又は1を超える数であって、開始剤フラグメントIn1個当たりの部
分式(B′): −(Ax−By)−X (B′) の基の数を定義する)で示されるマクロモノマーに関する。
【0112】 上記マクロモノマー(II)は、下記式: In−(Ax−By)− (A) のポリマーフラグメント1個当たり1個の、重合性のエチレン性不飽和モノマー
単位Xの存在により定義され、−Xの「官能価」は≦1である。
【0113】 本発明の好ましい実施態様は、 Inが、C1−C8アルキルハライド、C6−C15アラルキルハライド、C2−C 8 ハロアルキルエステル、アレーンスルホニルクロリド、ハロアルカンニトリル
、α−ハロアクリラート及びハロアセトンからなる群より選択される重合開始剤
のフラグメントを表し; A及びBが、極性が異なる、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリ
ル酸、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、ア
クリル酸−C1−C24アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1
24アルキルエステルからなる群より選択される、重合性のエチレン性不飽和モ
ノマーの反復単位を含むポリマーブロックを表し; Xが、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル酸又は
1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、アクリル酸−C1−C24
アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル置換複素環化合物、スチレ
ンスルホン酸及び塩、ビニル安息香酸及び塩、ビニルホルムアミド並びにアミド
スルホン酸誘導体からなる群より選択される重合性のエチレン性不飽和モノマー
単位を表し; qが、1〜4の数である、マクロモノマー(II)に関する。
【0114】 また更なる好ましい実施態様は、In、A、x、B及びyが、クシ型ポリマー
(I)に関連する上記の好ましい意味を有する、マクロモノマー(II)に関する
。重合性のエチレン性不飽和モノマー単位−Xは、ポリマー主鎖Zに存在するモ
ノマー単位に関連する上記と同じ好ましい意味を有する。
【0115】 上記に定義されたマクロモノマー(II)は、クシ型ポリマー(I)と本質的に
同様にして、更に加工されうる。マクロモノマー(II)は、ほとんどの場合いか
なる追加の精製工程なしで、組成物及びこれらの組成物に基づく分散体の調製の
ために使用される。
【0116】 したがって、本発明はまた、 a″)上記と同義のマクロモノマー(II);及び b″)分散性無機又は有機顔料粒子 を含む組成物に関する。
【0117】 式(I)のクシ型ポリマーを含む組成物に関しては、同じ成分b′)が上記組
成物に存在してよい。上記の同様の好ましい、例えば被覆組成物としての実施態
様、適用及び用途が、マクロモノマー(II)を含む組成物にも適用される。組成
物はまた、クシ型ポリマー(I)及びマクロモノマー(II)を含有する混合物を
含んでもよい。
【0118】 本発明の特に好ましい実施態様は、 α)上記と同義のマクロモノマー(II);及び β)少なくとも1個の硬化剤 を含む組成物に関する。
【0119】 適切な硬化剤は、クシ型ポリマー(I)を含む被覆組成物に関して、上記に記
載されている。特に適切なものは、フリーラジカル開始剤、例えばアゾ化合物、
過酸化物、酸化還元開始剤系又は光開始剤である。
【0120】 本発明はまた、In、A、B、x、y、X及びqが上記と同義であるマクロモ
ノマー(II)の調製方法であり、触媒有効量の被酸化性遷移金属錯体触媒の存在
下の原子移動ラジカル重合(ATRP)により、式(III):
【0121】
【化8】
【0122】 (式中、Inは、エチレン基を含有するモノマー又はオリゴポリマーの重合を開
始できる重合開始剤のフラグメントを表し、−Yは、ラジカル的に移動されうる
原子又は基を表し、そしてq′は、1又は1を超える数である)で示される重合
開始剤の存在下に、エチレン基を含有する脂肪族モノマー又はオリゴマーを重合
し、そして式(IV): In−〔(Ax−By)−Y〕q (IV) で示される重合体において−Yを重合性のエチレン性不飽和モノマー単位−Xで
置換することを含む方法に関する。
【0123】 重合工程は、水又は有機溶媒又はそれらの混合物の存在下で実施されてもよい
。更なる共溶媒又は界面活性剤、例えば、グリコール若しくは脂肪酸アンモニウ
ム塩を、反応混合物に加えてよい。溶媒の量は、可能な限り少量に保つべきであ
る。反応混合物は、上記モノマー又はオリゴマーを、重合体に存在するモノマー
に基づき1.0〜99.9重量%、好ましくは5.0〜99.9重量%、特に好
ましくは50.0〜99.9重量%の量で含んでよい。
【0124】 有機溶媒が使用される場合、適切な溶媒又は溶媒の混合物は、典型的には、純
粋なアルカン類(ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン)、炭化水素類
(ベンゼン、トルエン、キシレン)、ハロゲン化炭化水素類(クロロベンゼン)
、アルカノール類(メタノール、エタノール、エチレングリコール、エチレング
リコールモノエチルエーテル)、エステル(酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブ
チル若しくは酢酸ヘキシル)及びエーテル類(ジエチルエーテル、ジブチルエー
テル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン)又はこれら
の混合物である。
【0125】 溶媒として水が使用される場合、反応混合物に水混和性又は親水性共溶媒を補
充できる。次に反応混合物は、モノマー変換を通して均質単一相に維持される。
水性溶媒媒体が、重合が完全に終了するまで反応体又はポリマー生成物の沈殿若
しくは相分離を防ぐ溶媒系の提供に効果的である限りは、あらゆる水可溶性又は
水混和性共溶媒が使用される。この工程に有用な代表的な共溶媒は、脂肪族アル
コール、グリコール、エーテル、グリコールエーテル、ピロリジン、N−アルキ
ルピロリジノン、N−アルキルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、アミド、カルボン酸及びその塩、エステル、有機硫化物、ス
ルホキシド、スルホン、アルコール誘導体、ヒドロキシエーテル誘導体、例えば
、ブチルカルビトール又はセルソルブ、アミノアルコール、ケトン等、ならびに
これらの誘導体及び混合物からなる群より選択されてもよい。特定の例としては
、メタノール、エタノール、プロパノール、ジオキサン、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセロール、ジプロピレング
リコール、テトラヒドロフラン及び他の水可溶性又は水混和性物質並びにこれら
の混合物が挙げられる。水及び水可溶性又は水混和性有機溶媒の混合物が工程に
選択される場合、水の共溶媒に対する重量比は、典型的には約100:0〜約1
0:90の範囲である。
【0126】 モノマー混合物又はモノマー/オリゴマー混合物が使用される場合、モル%の
計算は、混合物の平均分子量に基づく。
【0127】 重合温度は、約50℃〜約180℃、好ましくは約80℃〜約150℃の範囲
である。約180℃を超える温度では、モノマーのポリマーへの制御された変換
が減少し、熱開始ポリマーのような望ましくない副産物が形成されるか、又は成
分の分解が起こる。
【0128】 ATRPを活性化できる適切な触媒は、酸化還元系の低酸化状態において被酸
化性錯体イオンとして存在する遷移金属錯体触媒塩である。そのような酸化還元
系の好ましい例は、族V(B)、VI(B)、VII(B)、VIII、IB及びIIB元素か
らなる群より選択され、例えば、Cu+/Cu2+、Cu0/Cu+、Fe0/Fe2+
Fe2+/Fe3+、Cr2+/Cr3+、Co+/Co2+、Co2+/Co3+、Ni0/Ni+
Ni+/Ni2+、Ni2+/Ni3+、Mn0/Mn2+、Mn2+/Mn3+、Mn3+/Mn4+
又はZn+/Zn2+である。
【0129】 イオン電荷は、遷移金属の錯体化学において周知の陰イオンリガンド、例えば
、ヒドリドイオン(H)又は無機若しくは有機酸から誘導される陰イオン、例
としてはハロゲン化物、例えばF、Cl、Br若しくはI、遷移金属と
のハロゲン錯体、例えばCuIBr2 -、類BF4 -、PF6 -、SbF6 -若しくはA
sF6 -のハロゲン錯体、酸素酸、アルコラート若しくはアセチリドの陰イオン又
はシクロペンタジエンの陰イオンによって平衡している。
【0130】 酸素酸の陰イオンは、例えば、硫酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、過臭素酸塩、
過ヨウ素酸塩、アンチモン酸塩、ヒ酸塩、硝酸塩、炭酸塩、C1−C8カルボン酸
の陰イオン、例としてはギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸塩
、フェニル酢酸塩、モノ−、ジ−若しくはトリクロロ又はフルオロ酢酸塩、スル
ホン酸塩、例えば、メチルスルホナート、エチルスルホナート、プロピルスルホ
ナート、ブチルスルホナート、トリフルオロメチルスルホナート(トリフラート
)、非置換又はC1−C4アルキル−、C1−C4アルコキシ−若しくはハロ−、特
にフルオロ−、クロロ−若しくはブロモ置換フェニルスルホナート若しくはベン
ジルスルホナート、例えば、トシラート、メシラート、ブロシラート、p−メト
キシ−又はp−エトキシフェニルスルホナート、ペンタフルオロフェニルスルホ
ナート又は2,4,6−トリイソプロピルスルホナート、ホスホナート、例えば
、メチル−、エチル−、プロピル−、ブチル−、フェニル−、p−メチルフェニ
ル−又はベンジルホスホナート、C1−C8カルボン酸から誘導されるカルボン酸
塩、例えば、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸塩、フェニル
酢酸塩、モノ−、ジ−若しくはトリクロロ−又はフルオロ酢酸塩、及びC1−C1 2 アルコラート、例としては直鎖状又は分岐鎖状C1−C12アルコラート、例えば
、メタノラート又はエタノラートである。
【0131】 陰イオンリガンド及び中性は、錯体陽イオンの好ましい配位数まで存在するこ
とができ、特に4、5又は6である。更なる負電荷は、陽イオン、特に一価陽イ
オン、例えばNa+、K+、NH +又は(C1−C4アルキル)4+によって平衡
している。
【0132】 適切な中性リガンドは、遷移金属の錯体化学において周知の無機又は有機中性
リガンドである。これらは、σ−、π−、μ−、η−型結合又はこれらの任意の
組み合わせを通して、錯体陽イオンの好ましい配位数まで金属イオンに配位する
。適切な無機リガンドは、アコ(H2O)、アミノ、窒素、一酸化炭素及びニト
ロシルからなる群より選択される。適切な有機リガンドは、ホスフィン、例えば
(C653P、(i−C373P、(C593P若しくは(C6113P、
ジ−、トリ−、テトラ−及びヒドロキシアミン、例えばエチレンジアミン、エチ
レンジアミノテトラアセタート(EDTA)、N,N−ジメチル−N′,N′−
ビス(2−ジメチルアミノエチル)エチレンジアミン(Me6TREN)、カテ
コール、N,N′−ジメチル−1,2−ベンゼンジアミン、2−(メチルアミノ
)フェノール、3−(メチルアミノ)−2−ブタノール若しくはN,N′−ビス
(1,1−ジメチルエチル)−1,2−エタンジアミン、N,N,N′,N″,
N″−ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)、C1−C8グリコー
ル又はグリセリド、例えばエチレン若しくはプロピレングリコール又はその誘導
体、例えばジ−、トリ−若しくはテトラグリム及び単座又は二座複素環式e-
与体リガンドからなる群より選択される。
【0133】 複素環式e-供与体リガンドは、例えば、フラン、チオフェン、ピロール、ピ
リジン、ビスピリジン、ピコリルイミン、γ−ピラン、γ−チオピラン、フェナ
ントロリン、ピリミジン、ビスピリミジン、ピラジン、インドール、クマロン、
チオナフテン、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ピラゾー
ル、イミダゾール、ベンズイミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ビスチア
ゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、キノリン、ビスキノリン、イソキノ
リン、ビスイソキノリン、アクリジン、クロメン、フェナジン、フェノキサジン
、フェノチアジン、トリアジン、チアントレン、プリン、ビスイミダゾール及び
ビスオキサゾールからなる群より選択される、非置換又は置換ヘテロアレンから
誘導される。
【0134】 被酸化性遷移金属錯体触媒は、そのリガンドから別個の予備反応工程で形成さ
れうるか、又は好ましくはその遷移金属塩、例えばCu(I)Clからその場で
形成され、次にそれは錯体触媒に存在するリガンドに対応する化合物を加える、
例えば、エチレンジアミン、EDTA、Me6TREN又はPMDETAを加え
ることにより錯体化合物に変換される。
【0135】 被酸化性遷移金属錯体触媒塩における遷移金属は、上記の酸化還元系における
低酸化状態から高酸化状態へ変換される。工程の好ましい実施態様において、C
u(I)錯体触媒塩は、対応するCu(II)酸化状態へ変換される。
【0136】 現在のATRPによる重合は「リビング」重合であるため、実質的に随意に開
始及び終了させることができる。工程で得られるコポリマー(IV)及びその後の
マクロモノマー(II)は、低多分散性を有する。好ましくは、多分散性は、1.
01〜2.2、より好ましくは1.01〜1.9、最も好ましくは1.01〜1
.5である。
【0137】 順応性のある重合反応を可能にするこの種類の工程の様々な利点が、K. Matyj
aszewski in ACS Symp. Ser. Vol. 685 (1998), pg. 2-30に記載されている。
【0138】 重合性鎖末端基−Xによる移動基−Y、例えば、ハロゲンの除去は、重合体を
溶媒に溶解させ、非求核塩基、例えばジアザビシクロウンデセン(DBU)の存
在下、又はより高温での他の塩基の存在下に、−Xに対応するモノマー化合物を
加える方法で有利に実施される。従来のエステル化反応である反応は、室温〜反
応混合物の沸点、好ましくは室温〜100℃の温度の範囲内での通常のエステル
化反応の条件下で実施される。
【0139】 下記の実施例は、本発明をその範囲を制限することなく説明する。 A)合成例 実施例1 1.1 マクロモノマーの調製:
【0140】
【化9】
【0141】 1を実施例1.2に従ってn−ブチルアクリラートからATRP法により調製
した(Mn:1300、Mw:1560、PDI:1.52、Br含有量:5.3
1%)。1(3.32mmol、−Br末端基を有するポリマー)5.0gを電磁撹
拌機を備えた25ml丸底フラスコ中の塩化メチレン5mlに溶解させた。そこにア
クリル酸(Fluka社、スイス、purum)0.72g(10.0mmol)及び1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)1.52g(10
mmol)を加えた。僅かな発熱反応が観察された。反応混合物を室温で20時間撹
拌し、溶媒を蒸発させ、酢酸エチルに溶解させ、水及び飽和塩化ナトリウム水溶
液で洗浄した。硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過した後、有機相からロータ
リーエバポレーターで溶媒を蒸発させ、真空下、100℃で1時間乾燥させた。
無色で粘性の液体3を得た。収量:3.6g(72%)。分析データ:
【0142】
【表1】
【0143】 GPC(THF、PS標準):Mn:1380、Mw:1670、PDI=1.2
【0144】 1.1.1 溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を用いて、実施
例1.1と同様の方法によりマクロモノマー3を得た。収量:4.2g(84%
)。分析データ:
【0145】
【表2】
【0146】 GPC(THF、PS標準):Mn:1420、Mw:1760、PDI=1.2
【0147】 1.1.2 溶媒としてNMPを用いて実施例1.1と同様の方法により3と同
様のマクロモノマーを得た。供給:実施例1.2の方法により調製した末端基−
Brを有するホモポリマー、n−ブチルアクリラート75.77g(18.3mm
ol);アクリル酸3.95g(54.9mmol);DBU 8.35g(54.9
mmol);NMP 50ml。反応混合物を室温で19時間撹拌し、酢酸エチル10
0mlで希釈した。相分離させた後、得られた生成物を水及び飽和塩化ナトリウム
水溶液で洗浄し、真空下、90℃で乾燥させた。収量:64.6g(85%);
GPC(THF、PS標準):Mn:3900、Mw:5330、PDI=1.3
6。
【0148】 1.1.3 実施例1.1.1と同様の方法によりマクロモノマー3をkgスケー
ルで得た。1(実施例1.2に従って合成したポリ−n−ブチルアクリラート(
n:2770、Mw:3950、PDI=1.43、Br含有量:2.68%)
555g(0.186mol、末端基−Brを有するポリマー)を、NMP 35
0mlで希釈した。アクリル酸40.2g(38.3ml、0.558mol)を加え
、続いてDBU 84.95g(83.1ml、0.558mol)を加えた。僅か
な発熱反応(40℃)が観察された。反応混合物を酢酸エチル500mlで希釈し
、SiO2 200gを加えた。濾過し、塩化ナトリウム水溶液(25%)で抽
出(3×)した後、有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濾過した。溶媒相をロー
タリーエバポレーター中で、最初は60℃(p=100mbar)、次に100℃で
1時間(p<0.1mbar)かけて溶媒を蒸発させた。収量:506g(91%)
。分析データ:
【0149】
【表3】
【0150】 GPC(THF、PS標準):Mn:3070、Mw:4340、PDI=1.4
1;GPC(DMF、PS標準):Mn:5150、Mw:6070、PDI=1
.18;MALDI−TOF−MS:Mn:2180、Mw:2790、PDI=
1.28;二重結合分析(メルカプタンによる滴定):0.35mg当量/g(計
算値)、0.32mg当量/g(実測値);Cu含有量:<10mg/kg
【0151】 1.2 ATRP法による−Br末端基を有するn−ブチルアクリラートホモポ
リマーの調製(〔M〕:〔I〕:〔CuBr〕:〔L〕=30:1:0.2:0
.4)
【0152】
【化10】
【0153】 CuBr(Fluka社、purum、酢酸により洗浄して精製した)0.75g(5.
2mmol)及びリガンド形成剤2,2′−ビピリジル(Fluka社、puriss、p.a.)
1.62g(10.4mmol)を、電磁撹拌機を備えた250ml丸底フラスコに加
えた。窒素により3回排気及びすすぎをして、フラスコから空気を除去した。n
−ブチルアクリラート(BASF社、purum)100.0g(111.3ml、0.7
8mol)及びDMF(Fluka社、puriss p.a.)11.1mlを加えた。窒素により
3回排気及びすすぎをして、フラスコから再び空気を除去した。反応混合物を撹
拌しながら80℃で加熱した。メチル−2‐ブロムプロピオナート(MBP、開
始剤)4.34g(2.9ml、26mmol)を加え、反応混合物を110℃まで加
熱した。これにより発熱重合反応が開始した。油浴から取り出すと、温度が11
8℃に上昇した。生成量はCDCl3における1H−NMR分析により測定した(
150分後で90%)。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチル100mlで
希釈し、濾過した。中性酸化アルミニウム(クロマトグラフィー用ALOX、Merck
社)20gを加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、濾過し、ロータリーエバ
ポレーター中、100℃で完全に乾燥させた後、無色で粘性の液体を得た。収量
:93.5g(89%)。分析データ:
【0154】
【表4】
【0155】 GPC(THF):Mn:3780、Mw:5130、PDI:1.36
【0156】 実施例2 マクロモノマーの調製:
【0157】
【化11】
【0158】 6は実施例1.2に従ってn−ブチルアクリラートからATRP法により調製
したポリマーである(Mn:1490、PDI:1.87、Cl含有量:1.9
2%)。6(5.40mmol、−Cl末端基を有するポリマー)10.0gを、電
磁撹拌機を備えた100 ml丸底フラスコ中のNMP(Fluka社、purum)10ml
に溶解させた。そこにアクリル酸(Fluka社、purum)1.17g(16.2mmol
)及びDBU 2.47g(16.2mmol)を加えた。僅かな発熱反応が観察さ
れた。不透明な反応混合物を室温で15時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、酢酸エチ
ルに溶解させ、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸マグネシウム
上で乾燥させ、濾過した後、有機相からロータリーエバポレーターで溶媒を蒸発
させ、真空下、100℃で1時間乾燥させた。無色で粘性の液体7を得た。収量
:5.88g(53%)。分析データ:
【0159】
【表5】
【0160】 GPC(THF、PS標準):Mn:2000、Mw:4020、PDI=2.0
【0161】 実施例3 3.1 末端基としてメタクリラートを有するマクロモノマーの1ポット工程の
合成:
【0162】
【化12】
【0163】 Cu(I)Br 11.93g(0.0832mol)を2.5リットル反応器
(N2により3回排気及びすすぎをした)に加え、続いてDMF 90mlに溶解
させたn−ブチルアクリラート(4)800g(6.24mol)と、ビピリジン
25.92g(0.166mol)を加えた。混合物を撹拌し、90℃に加熱して
均質化した。開始剤、メチル−2−ブロモプロピオナート34.73g(0.2
08mol)を加え、混合物を2時間半110℃で加熱した。1H−NMRで8への
74%の変換をモニターした。混合物を酢酸エチル400mlで希釈し、濾過した
。メタクリル酸21.52g(0.25mol、1.2当量)及びDBU 38.
06g(0.25mol、1.2当量)を加え、反応混合物を室温で19時間撹拌
した。反応混合物を濾過し、SiO2 200gを加えた。反応混合物を再び濾
過し、溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させた。マクロモノマー9を高真
空下(p<0.1mbar)、100℃で乾燥させた。収量:僅かに橙色で透明な粘
性液体605.1g(96.5%)。分析データ:
【0164】
【表6】
【0165】 GPC(THF、PS標準):Mn:3440、PDI=1.36;GPC(D
MF、PS標準):Mn:5270、Mw:6070、PDI=1.17;MAL
DI−TOF−MS:Mn:2640、Mw:3200、PDI=1.21;二重
結合分析(メルカプタンによる滴定):0.30mg当量/g(計算値)、0.2
9mg当量/g(実測値);Cu含有量:<10mg/kg
【0166】 3.2 末端基としてメタクリラートを有するマクロモノマーの1ポット工程の
代替合成: Cu(I)Br 7.46g(0.052mol)を2.5リットル反応器(N2 により5回排気及びすすぎをした)に加え、続いてn−ブチルアクリラート10
00g(7.80mol)及びアセトン350mlを加えた。反応混合物を機械式撹
拌により均質化した。PMDETA 9.0g(0.052mol)をシリンジで
加え、緑色の溶液を得た。開始剤としてメチル−2−ブロモプロピオナート43
.43g(0.26mol)を加えた後、混合物を60℃に加熱した。激しい発熱
反応のため、約60℃の温度を4時間維持するために、氷で冷却する必要があっ
た。1H−NMRで74%の変換をモニターした。反応混合物を室温に冷却し、
溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させた。残渣を酢酸エチル300mlで希
釈した後、SiO2 2×150gを加えた。混合物を濾過し、マクロモノマー
に直接変換した。 メタクリル酸26.86g(0.31mol、1.2当量)及びDBU 47.
51g(0.31mol、1.2当量)を反応混合物に加え、次にそれを室温で1
5時間撹拌した。濾過した後、SiO2 200gを加えた。反応混合物を半時
間撹拌し、再び濾過した。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させ、マクロ
モノマーを高真空下(p<0.1mbar)、100℃で乾燥させた。収量:僅かに
黄色で透明な粘性液体803.3g(97.5%)。分析データ:
【0167】
【表7】
【0168】 GPC(THF、PS標準):Mn:3960、PDI=1.14;二重結合分
析(メルカプタンによる滴定):0.25mg当量/g(計算値)、0.23mg当
量/g(実測値);Cu含有量:<10mg/kg
【0169】 3.3 実施例3.2と同様の方法により末端基としてメタクリラートを有する
ポリ(n−ブチルアクリラート)マクロモノマーをCu(I)Br/PMDET
Aを用いたn−ブチルアクリラートのATRPにより合成した。分析データ:
【0170】
【表8】
【0171】 二重結合分析(メルカプタンによる滴定):0.30mg当量/g(計算値)、0
.29mg当量/g(実測値);Cu含有量:<4.0mg/kg
【0172】 3.4 末端基としてメタクリラートを有するマクロモノマーの1ポット工程の
代替合成:反応を制御するためのCu(II)Br2の添加: Cu(I)Br 2.44g(0.017mol)及びCu(II)Br2(0.00
3mol、Cu(I)の20%)0.67gを750ml反応器(N2により5回排気
及びすすぎをした)に加え、続いてn−ブチルアクリラート128.1g(1.
00mol)及びアセトン32gを加えた。反応器を再びN2により4回排気及びす
すぎをした。PMDETA 3.46g(0.02mol)を加えた後、混合物を
機械式撹拌により均質化した。メチル−2−ブロモプロピオナート16.7g(
0.10mol)を開始剤として加えた後、混合物を油浴中、63℃に予熱した。
これにより発熱反応が開始し、氷で冷却しながら温度を58〜65℃に維持した
1H−NMR法により60分後に68%の変換、90分後に80%の変換が観
測された。90分後、室温に冷却し、大気に暴露して反応を停止させた。Cu(
I)/Cu(II)錯体触媒を濾過により除去した。少量の酢酸エチル及びSiO2 50gを加えた後、混合物を再び濾過した。 メタクリル酸10.33g(0.12mol、1.2当量)及びDBU 18.
27g(0.12mol、1.2当量)を反応混合物に加え、次にそれを室温で2
0時間撹拌した。形成された白色の沈殿物(DBU・HBr)を濾過して除いた
後、SiO2 50gを加えた。反応混合物を半時間撹拌し、再び濾過した。溶
媒をロータリーエバポレーターで蒸発させ、マクロモノマーを高真空下(p<0
.1mbar)、90℃で45分間乾燥させた。収量:僅かに黄色で透明な粘性液体
116.9g(98%)。分析データ:
【0173】
【表9】
【0174】 GPC(THF、PS標準):Mn:1390、PDI=1.15;二重結合分
析:0.72mg当量/g(計算値);0.75mg当量/g(実測値)
【0175】 3.5 末端基としてメタクリラートを有する高分子量マクロモノマーの1ポッ
ト工程の代替合成 供給:Cu(I)Br 0.71g(0.005mol);n−n−ブチルアクリ
ラート128.1g(1.0mol);アセトン32g;PMDETA 0.87
g(0.005mol);メチル−2−ブロモプロピオナート1.67g;メタク
リル酸1.03g(0.012mol、1.2当量)及びDBU 1.83g(0
.012mol、1.2当量) 反応を実施例3.1〜3.3の工程と同様な方法により実施した。収量:僅か
に黄色で透明な粘性液体100.0g(98%)。分析データ:
【0176】
【表10】
【0177】 GPC(THF、PS標準):Mn:10700、PDI=1.08;二重結合
分析:0.093mg当量/g(計算値)、0.091mg当量/g(実測値)
【0178】 実施例4 末端基としてメタクリラートを有するマクロモノマーのポリジメチルアミノエチ
ルアクリラート(ポリDMAEA)からの1ポット工程の合成:
【0179】
【化13】
【0180】 Cu(I)Br 0.43g(0.003mol)を50ml三つ首フラスコ(N2 により3回排気及びすすぎをした)に加え、続いて2−ジメチルアミノエチルア
クリラート(DMAEA)(10)28.63g(0.20mol)を加えた。反
応器を再びN2により4回排気及びすすぎをした。反応混合物を機械式撹拌によ
り均質化し、続いてシリンジでMe6TREN 0.69g(0.001mol)を
加え、開始剤としてメチル−2−ブロモプロピオナート1.67g(0.010
mol)を加えた。混合物を油浴中、63℃に加熱した。激しい発熱反応のため、
約58〜65℃の温度を1時間維持するために、氷で冷却する必要があった。反
応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル20mlで希釈し、濾過した。Al23
4gを加えた後、混合物を再び濾過した。 メタクリル酸1.03g(0.012mol、1.2当量)、DBU 1.83
g(0.012mol、1.2当量)及び酢酸エチル30mlを、11を含有する反
応混合物に加え、次にそれを室温で20時間撹拌した。形成された白色の沈殿物
(DBU・HCl)を濾過により除いた後、SiO2 14gを加えた。反応混
合物を半時間撹拌し、再び濾過した。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発さ
せ、マクロモノマー12を高真空下(p<0.1mbar)、100℃で60分間乾
燥させた。収量:僅かに黄色で透明な粘性液体(12)12.41g(41.0
%)。分析データ:
【0181】
【表11】
【0182】 GPC(THF、PS標準):Mn:1780、PDI=1.27
【0183】 実施例5 星型マクロモノマーの合成:
【0184】
【化14】
【0185】 5.1 THF 250ml中に懸濁したペンタエリトリトール27.2g(0.2mol
)及びピリジン63.2g(0.80mol)を1500ml丸底フラスコ(N2によ
りすすぎをした)中で撹拌した。THF 250ml中に溶解させた2−ブロモプ
ロピオニルブロミド181.7g(0.80mol)を10〜15℃で滴下した。
混合物を油浴中、60℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を濾過し
、Na2SO4上で乾燥させた。濾過し、溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発
させた後、粗生成物(13)150gを得て、それをイソプロパノールから再結
晶させて精製した。収量:白色の結晶35.48g(26%);融点:94.6
℃(DSC);分析データ:
【0186】
【表12】
【0187】 5.2 Cu(I)Br 0.28g(0.002mol)及びn−ブチルアクリラート
15.38g(0.12mol)を50ml三つ首フラスコ(N2により4回排気及び
すすぎをした)に加えた。シリンジを介してPMDETA 0.35g(0.0
02mol)を加えた後、混合物を電磁式撹拌により均質化した。ガス抜きをした
ジオキサン15.4gに溶解した実施例5.1で得られた星型開始剤(13)6
.76g(0.010mol)を50℃で加えた。混合物を油浴中、80℃で1時
間半加熱した。1H−NMRにより約100%の変換をモニターした。混合物を
室温に冷却し、ジオキサン30mlで希釈し、濾過した。Al23 30gを加え
、混合物を再び濾過した。収量:透明な液体(14)19.88g(90%);
分析データ:
【0188】
【表13】
【0189】 GPC(THF、PS標準):Mn=1770、PDI=1.27;Mn(計算値
)=2210;MALDI−TOF−MS:Mn=1920;PDI=1.09
【0190】 5.3 実施例5.2の方法で得られた末端Br基を有する星型ポリ(n−n−ブチル
アクリラート)(14)2.0gを酢酸エチル10mlに溶解した。メタクリル酸
0.342g(0.004mol、1.2当量)及びDBU 0.61g(0.0
12mol、1.2当量)を混合物に加え、それを室温で20時間撹拌した。DB
U・HBrを含む黄色の懸濁液を濾過した後、SiO2 2.5gを加えた。半
時間撹拌し、濾過した後、溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させた。マク
ロモノマー15を高真空下(p<0.1mbar)、100℃で1時間乾燥させた。
収量:透明な液体2.11g(90%);GPC(THF、PS標準):Mn
2110、PDI=1.10;二重結合滴定:1.79mg当量/g(計算値)、
1.80mg当量/g(実測値)
【0191】 実施例6
【0192】
【化15】
【0193】 6.1 マクロモノマー及びDMAEAからのクシ型コポリマーの調製 6.1.1 実施例3.1の方法により得られたマクロモノマー(9)200g(0.05
81mol、65wt%)、N,N−ジメチルアミノエチルアクリラート(DMAE
A)10 107.7g(0.752mol、35wt%)、n−ブチルアセタート
233ml及びAIBN 9.33g(0.0562mol、モノマーに対して3w
t%)を1.5リットルの反応器(N2により3回排気及びすすぎをした)に導入
した。均質の混合物を80℃(最大90℃の発熱反応)で3時間重合した。16
を含有する混合物を顔料分散体として試験に直接使用した。乾燥サンプルの分析
データ:
【0194】
【表14】
【0195】 GPC(THF、PS標準)M=10300、PDI=3.6
【0196】 6.1.2 実施例3.2の方法により得られたマクロモノマー(9)400g(0.12
9mol)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリラート(DMAEMA、Agefl
ex(登録商標)FM1)112.8g(0.717mol)、n−ブチルアセター
ト130.3g(148ml)と217.2g(246.8ml)及びAIBN 1
0.25g(62.4mmol) マクロモノマーを、機械式撹拌及び真空/N2入口/出口を備えた1.5リッ
トル反応器に導入した。N2ですすぎをした後、AIBNをDMAEMAに溶解
させた。n−ブチルアセタート 148mlを加え、混合物を撹拌して均質化した
。明澄な溶液を、N2により4回排気及びすすぎをして酸素を除去した。反応混
合物を油浴中、60℃で24時間加熱した。1H−NMR分光分析法によって観
察したモノマー及びマクロモノマー変換はほとんど定量的であった。n−ブチル
アセタート246.8mlを加えた後、混合物を大気中、60℃で撹拌して均質化
した。分析データを得るために少量のサンプルを完全に乾燥させた。乾燥サンプ
ルの分析データ:
【0197】
【表15】
【0198】 GPC(THF、RI測定):Mn=72700、Mw=262000、PDI=
3.6
【0199】 6.2 クシ型コポリマーにおける窒素の四級化:
【0200】
【化16】
【0201】 n−ブチルアセタート中の両親媒性クシ型コポリマー16の60%溶液166
.6g及び酢酸ブチル12.15ml中の塩化ベンジル15.95g(0.126
mol)の溶液を機械式撹拌を備えた350mlフラスコに装填した。混合物を油浴
中、80℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、明澄で粘性の溶液を更なる工
程に使用した。収量:160g;四級化の程度:50%
【0202】 6.3 酸付加塩の形成
【0203】
【化17】
【0204】 n−ブチルアセタート中の両親媒性クシ型コポリマー16の60%溶液166
.6g及び酢酸ブチル16g中のp−トルエンスルホン酸23.96g(0.1
26mol)の溶液を機械式撹拌を備えた350mlフラスコに装填した。混合物を
室温で1時間撹拌し、次に80℃に加熱して粘性を低下させた(他のフラスコに
移すために)。室温に冷却した後、明澄で粘性の溶液を更なる工程に使用した。
収量:195.7g;中和度:50%。
【0205】 実施例7
【0206】
【化18】
【0207】 供給:実施例1.1の方法により得られたマクロモノマー(3)0.66g(0
.46mmol);アクリル酸0.35g(4.9mmol);AIBN 30mg(3wt
%);DMF(Fluka社、puriss p.a.)1.0g 試薬を電磁撹拌機及びN2/真空接続を備えた25ml丸底フラスコ中で混合し
た。フラスコを、N2により約10回排気及びすすぎをした。フラスコを撹拌し
ながら60℃で1時間、70℃で2時間加熱した。1H−NMRによる分析は、
二重結合の消滅による完全な反応を示した。溶媒をロータリーエバポレーター(
1時間、100℃)で除去した。収量:白色の弾性ポリマー(19)1.0g。
DSC:Tg(1):−48℃(ポリ(n−BA);Tg(2):47℃(ポリ(
n−BA−co−AA));GPC(DMF、PS標準):Mn:140000
00;PDI=1.15!(ミセルの形成)。
【0208】 実施例8
【0209】
【化19】
【0210】 供給:実施例3.1の方法により得られた末端アクリラート基を有するマクロモ
ノマー(3)197.7g(57.5mmol);アクリル酸34.9g(0.48
4mol);AIBN 150mg(3wt%);酢酸ブチル(Fluka社、purum)15
9.3g 80℃の温度で実施例7と同様の方法によりこの工程を実施した。分析データ
【0211】
【表16】
【0212】 GPC(DMF、PS標準):Mn:3400000、PDI=9.8;滴定に
よる酸価の測定:実測値0.98mg当量/g、計算値1.25mg当量/g
【0213】 実施例8.1 トリス−2−(エチルヘキシルアミン)により部分的に中和されている(50%
)実施例8の両親媒性クシ型コポリマー
【0214】
【化20】
【0215】 実施例8のクシ型ポリマー116.6g(酢酸ブチル中の60wt%溶液);ト
リス−2−(エチルヘキシルアミン)(Fluka社、purum)20.2g; 酢酸ブチル(Fluka社、purum)13.47g; 試薬を室温で1時間混合し、均質化した。混合物を更に精製しないで合成に使
用した。中和度:50%
【0216】 実施例9
【0217】
【化21】
【0218】 供給:実施例1.1.2の方法により得られた末端アクリラート基を有するマク
ロモノマー(21)3.25g(0.83mmol);メタクリル酸(Fluka社、pur
um)1.75g(20.3mmol);AIBN 0.15g(3.0wt%);DM
F 5.0g 試薬を電磁撹拌機及びN2/真空入口を備えた25ml丸底フラスコ中で混合し
た。フラスコを、N2により約10回排気及びすすぎをした。フラスコを70℃
で3時間加熱した。粘性の液体を得た。ポリマーが水中に沈殿し、真空下、50
℃で一晩乾燥させた。収量:白色の弾性ポリマー(22)4.8g
【0219】 実施例10
【0220】
【化22】
【0221】 供給:実施例1.1.2の方法により得られた末端アクリラート基を有するマク
ロモノマー(21)3.25g(0.83mmol);1−ビニル−2−ピロリドン
(Fluka社、pract)1.75g(15.1mmol);AIBN 0.15g(3.
0wt%);DMF 5.0g 試薬を電磁撹拌機及びN2/真空入口を備えた25ml丸底フラスコ中で混合し
た。フラスコを、N2により約10回排気及びすすぎをした。フラスコを70℃
で3時間加熱した。粘性の液体を得た。次いで、ロータリーエバポレーター(1
時間、100℃)で真空下、溶媒を除去してポリマーを得た。収量:白色の弾性
ポリマー(23)5.0g(100%)
【0222】 実施例11 実施例3.2のメタクリラート末端基を有するマクロモノマー(85wt%)とN
,N−ジメチルアクリルアミドとのコポリマーの形成: 供給:実施例3.2のマクロモノマー100.0g;N,N−ジメチルアクリル
アミド(15wt%)17.64g;AIBN(3wt%)3.53g;n−ブチル
アセタート80.8g 実施例7と同様の方法により重合を実施した(3時間、80℃)。100%変
換。収率:定量。分析データ:
【0223】
【表17】
【0224】 GPC(DMF、PS標準);Mn: 104000、PDI=4.3;極限粘
度数(THF):〔η〕0.23dl/g;光散乱:慣性半径(およそミセル半径)
:21nm(THF)、27nm(DMF)
【0225】 実施例12 実施例3.2のマクロモノマー(85wt%)とN,N−ジメチルアクリルアミド
(15wt%)及び2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリラート(15wt
%)の混合物とのコポリマーの形成: 供給:実施例3.1のマクロモノマー(9)80.0g(70wt%);N,N−
ジメチルアクリルアミド17.15g(15wt%);2−(N,N−ジメチルア
ミノ)エチルアクリラート17.15g(15wt%);AIBN 3.43g(
3wt%)、n−ブチルアセタート78.5g 実施例7と同様の方法により、重合を実施した(3時間、80℃)。100%
変換。収量:定量;分析データ;
【0226】
【表18】
【0227】 GPC(DMF、PS標準);Mn:21000、PDI=13.4;極限粘度
数(THF):〔η〕:<0.1dl/g;光散乱:慣性半径(ミセル半径に相当)
:22nm(THF)、40nm(DMF)
【0228】 実施例13 メタクリラート末端基を有するポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)マクロ
モノマーの合成
【0229】
【化23】
【0230】 供給:Cu(I)Cl(Fluka社、puriss p.a.)99mg(1.0mmol);Me6
TREN0.69g(3.0mmol);メチル−2−クロロプロピオナート(Merc
k Schuchardt社)0.3g(2.5mmol);N,N−ジメチルアクリルアミド(
Fluka社、purum)4.95g(50mmol);トルエン(Fluka社、puriss p.a.)
15ml、メタクリル酸(Fluka社、purum)0.26g(3mmol);DBU(Fluk
a社、purum)0.45g(3mmol) Cu(I)Clを25ml反応器(N2により5回排気及びすすぎをした)に加
え、続いてN,N−ジメチルアクリルアミド及びトルエン15mlを加えた。反応
混合物を再びN2により5回排気及びすすぎをして、機械式撹拌により均質化し
た。Me6TRENをシリンジで加え、混合物を均質化し、90℃で18時間加
熱した。1H−NMRにより73%の変換を観察した。反応混合物を室温に冷却
し、Al23 10g上で30分間撹拌した。混合物を濾過し、第2工程に直接
使用した。 メタクリル酸及びDBUを反応混合物に加え、それを次に室温で24時間撹拌
した。トルエン15mlで希釈した後、SiO2 5gを加えた。反応混合物を半
時間撹拌し、再び濾過した。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させ、マク
ロモノマーを高真空下(p<0.1mbar)、90℃で1時間乾燥させた。収量:
樹脂3.1g(80%)。分析データ:GPC:(THF、PS標準);Mn
1240、Mw=1540、PDI=1.24
【0231】 実施例14 メタクリラート末端基を有する両親媒性ブロックコポリマーマクロモノマーの合
成:
【0232】
【化24】
【0233】 14.1(第1工程) 供給:Cu(I)Br(Aldrich社、氷酢酸で洗浄して精製した)0.43g(
3.0mmol)、Me6TREN0.69g(3.0mmol);メチル−2−ブロモ
プロピオナート(Fluka社、purum)1.67g(10.0mmol);N,N−ジメ
チルアミノエチルアクリラート(BASF社、techn)28.63g(20mmol) 実施例3.2と同様の方法により反応を実施した。Cu(I)Clを100ml
反応器(N2により5回排気及びすすぎをした)に加え、続いてN,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリラートを加えた。反応混合物を再びN2により5回排気及
びすすぎをして、機械式撹拌により均質化した。Me6TRENをシリンジで加
えた。均質化した後、開始剤を加えた。混合物を60℃に加熱した。激しい発熱
反応のため、約60℃の温度を1時間維持するために、氷で冷却する必要があっ
た。1H−NMRで74%の変換をモニターした。反応混合物を室温に冷却し、
酢酸エチル50mlで希釈し、Al23 14g上で30分間撹拌した。混合物を
濾過し、溶媒及び残留モノマーをロータリーエバポレーター(30分間、90℃
、HV)で留去した。収量:21.68g(95%)
【0234】 14.2(第2工程) 供給:上記のポリ(DMAEA)21.68g;Cu(I)Br(Aldrich社、
氷酢酸で洗浄して精製した)0.68g(4.75mmol);PMDETA(Fluk
a社、purum)0.82g(4.75mmol);n−ブチルアクリラート(BASF社、
techn.)97.11g(0.757mol);アセトン37.5ml 第1工程のCu(I)Br及びポリ(DMAEA)を350ml反応器(N2
より5回排気及びすすぎをした)に加え、続いてn−ブチルアクリラート及びア
セトンを加えた。反応混合物を再びN2により5回排気及びすすぎをして、機械
式撹拌により均質化した。PMDETAをシリンジで加え、均質化された反応化
合物を、60℃で18時間加熱した。1H−NMRにより40%の変換をモニタ
ーした。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル150mlで希釈し、Al23
50g上で30分間撹拌した。混合物を濾過し、第3工程に直接使用した。
【0235】 14.3(第3工程) 上記の濾液(第2工程)を酢酸エチル150ml及びメタクリル酸1.033g
(12mmol、1.2当量)で希釈した。DBU 1.82g(12mmol、1.2
当量)を反応混合物に加え、それを次に室温で18時間撹拌した。濾過した後、
SiO2 15gを加えた。反応混合物を半時間撹拌し、再び濾過した。溶媒を
ロータリーエバポレーターで蒸発させ、マクロモノマーを高真空下(p<0.1
mbar)、90℃で1時間乾燥させた。収量:僅かに着色した透明な粘性液体48
g(80%) 分析データ:
【0236】
【表19】
【0237】 GPC:(THF、PS標準);Mn=11200、PDI=1.23
【0238】 実施例16 スチレン末端基を有する三官能性マクロモノマーの合成:
【0239】
【化25】
【0240】 開始剤を、実施例5.1と同様の方法によりトリメチロールプロパン、2−ブ
ロモプロピオニルブロミド及びピリジンから調製した。 開始剤を用いたn−ブチルアクリラートの重合、その後の4−ビニル安息香酸
によるBr末端基の交換を実施例5.2及び5.3と同様の方法により実施した
。 供給:Cu(I)Br(Aldrich社、氷酢酸で洗浄して精製した)61mg(0.
425mmol);Cu(II)Br2(Fluka社、purum)16.8mg(0.075mmo
l);開始剤1.35g(2.5mmol);n−ブチルアクリラート(BASF社、tec
hn.)4.81g(37.5mmol);PMDETA(Fluka社、purum)86.7m
g(0.5mmol);アセトン1.5ml;4−ビニル安息香酸(Fluka社、purum)
1.33g(9.0mmol);DBU(Fluka社、purum)1.37g(9.0mmol
);酢酸エチル/DMF1:1 30ml。収量:粘性ポリマー4.2g(63%
)。分析データ:
【0241】
【表20】
【0242】 前駆体(4−ビニル安息香酸によるBr末端基の交換前)のBr含有量は9.
83%(計算値9.74%)であった。したがって約90%の末端基が置換され
ており、スチレン官能性を有する。GPC:(THF、PS標準);Mn=22
80、Mw:2610、PDI=1.15;1H−NMR:δ(ppm)、重要なシ
グナル:7.9(d)、7.4(d)、それぞれ2H;芳香族H;6.65(dx
d)、5.75(d)、5.3(d)、それぞれ1H:スチレン単位のオレフィ
ン性H;5.1(m)1H:エステル及びベンゾアートに対するCHα;3.7
〜4.1(br,m)ブチルエステルの0−CH2
【0243】 B)適用例 実施例17 17.1 顔料分散体として代表的なクシ型ポリマーの評価 異なるクシ型ポリマー分散剤の性能を練り顔料調製物及びこれから製造された
対応する被覆配合物において評価した。市販の分散剤を有する比較サンプルは、
有機顔料のための本発明の分散剤の性能を証明した。結果は代表的な有機顔料で
あるIrgazin(登録商標)DPP Red BOを用いて示した。
【0244】 17.2 アルキド/メラミン型の被覆系による試験
【0245】 17.2.1 練り顔料の調製及び試験 下記の「処方」のアルキド混練顔料配合物を使用した: Alkydal F310 35.47g 顔料 22.40g シリコーン油 0.80g 分散剤(60%活性) 1.87g キシレン/1−メトキシ−2−プロパノール/ブタノール 70/15/15 19.46g 合計 80.00g
【0246】 使用された異なる分散剤の活性含有量に応じて、顔料と結合剤の比率を1に調
整するために、溶媒及び樹脂により「処方」を僅かに調節した。成分を、振とう
機(DIN 53238-13)を用いてガラスビーズで4時間粉砕した。粉砕後の練り顔料
の粘性を、コーンプレートレオメータ(Paar Physica UDS 200)を用いて異なる
ずれ速度で測定した。特に中間から低速度、例えば、ずれ速度16において練り
顔料の粘性を低下させることにより、いずれも効率の良い分散性を見ることがで
きた。
【0247】 17.2.2 アルキド/メラミン型の純色被覆の調製及び試験 顔料含有量7.4%を有する純色配合物をアルキド練り顔料から下記の一般的
な「処方」に従って調製した: 練り顔料 20.00g Alkydal F 310 24.40g Maprenal MF 650 14.11g キシレン/1−メトキシ−2−プロパノール/ブタノール 70/15/15 17.49g 合計 76.00g
【0248】 純色配合物を湿潤厚100μmでガラス上に引き落とし、室温で乾燥させ、次
に130℃で30分間硬化させた。光沢の測定を硬化被覆で行った。仕上塗にお
ける顔料の良好な分散性が高光沢により示された。分散剤として使用された代表
的なクシ型ポリマー及び改質クシ型ポリマーを用いた適用試験の結果を表に示す
。被覆系アルキド/メラミンにおけるIRGAZIN DPP RED BOを用いた適用結果であ
る。
【0249】
【表21】
【0250】 市販の分散剤と比較して、実施例4〜11のクシ型ポリマーが仕上塗において
光沢を向上させることが示され、練り顔料の向上されたレオロジーを与えている
ことが示されることがこの例から見ることができる。このことは分散剤の性能が
改良されていることを証明している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 アウシュラ,クレメンス ドイツ国 79106 フライブルク レンヴ ェーク 7 (72)発明者 エックシュタイン,エルンスト ドイツ国 79618 ラインフェルデン ヒ ンテルム ホルツ 18 Fターム(参考) 4J002 BB061 BC081 BD051 BG021 BP002 CF001 CK021 DA026 DA036 DA096 DE096 DE106 DE116 DE136 DE146 DE186 DG026 DH046 DJ016 FD016 FD097 GH00 4J027 AA02 AJ01 AJ03 BA05 BA06 BA07 BA13 BA14 BA19 BA24 CA12 CA14 CA17 CA18 CA21 CB03 CB09 CD08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): {In−〔(Ax−By)}p−Z〕q (I) (式中 Inは、制御されたラジカル重合を活性化する触媒の存在下に、エチレン性不
    飽和モノマーの重合を開始できる重合開始剤のフラグメントを表し; Aは、重合性モノマー又はオリゴポリマーのエチレン性不飽和反復単位からな
    るオリゴポリマー又はポリマーフラグメントを表し; xは、1を超える数であって、Aの反復単位の数を定義し; Bは、Aと共重合するモノマー、オリゴポリマー又はポリマーフラグメントを
    表し; yは、0又は0を超える数であって、Bのモノマー、オリゴポリマー又はポリ
    マー反復単位の数を定義し; Zは、重合性のエチレン性不飽和モノマーからの反復単位からなるポリマー主
    鎖を表し; pは、1又は1を超える数であって、ポリマー主鎖Z1個当たりの部分式(A
    ): In−(Ax−By)− (A) の基の数を定義し; qは、1又は1を超える数であって、開始剤フラグメントIn1個当たりの部
    分式(B): −(Ax−By)−Z (B) の基の数を定義し; 但し、p及びqのうちの一方が1であり、他方が1又は1を超える数である)
    で示されるクシ型コポリマー。
  2. 【請求項2】 式(IA): 〔In−(Ax−By)〕p−Z (IA) (式中 pは、1〜100の数であり;そして In、A、x、B、y及びZは、請求項1と同義である)で示される請求項1
    記載のクシ型コポリマー。
  3. 【請求項3】 式(IB): In−〔(Ax−By)−Z〕q (IB) (式中 qは、1〜6の数であり;そして In、A、x、B、y及びZは、請求項1と同義である)で示される請求項1
    記載のクシ型コポリマー。
  4. 【請求項4】 Inが、C1−C8アルキルハライド、C6−C15アラルキル
    ハライド、C2−C8ハロアルキルエステル、アレーンスルホニルクロリド、ハロ
    アルカンニトリル、α−ハロアクリラート及びハロアセトンからなる群より選択
    される重合開始剤のフラグメントを表し; A及びBが、極性が異なる、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリ
    ル酸、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、ア
    クリル酸−C1−C24アルキルエステル並びにC1−C4アルキルアクリル酸−C1 −C24アルキルエステルからなる群より選択される、重合性のエチレン性不飽和
    モノマーの反復単位を含むポリマーブロックを表し; x及びyが、請求項1と同義であり; Zが、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル酸又は
    1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、アクリル酸−C1−C24
    アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステ
    ル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸のアミノ官能性エステル、アク
    リロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル置換複素環化合物、スチレンスルホ
    ン酸及び塩、ビニル安息香酸及び塩、ビニルホルムアミド並びにアミドスルホン
    酸誘導体からなる群より選択される重合性のエチレン性不飽和モノマーの反復単
    位からなるポリマー主鎖を表し; pが、1〜100の数を表し;そして qが、1を表す、請求項1記載のクシ型コポリマー(I)。
  5. 【請求項5】 Inが、C1−C8アルキルハライド、C6−C15アラルキル
    ハライド、C2−C8ハロアルキルエステル、アレーンスルホニルクロリド、ハロ
    アルカンニトリル、α−ハロアクリラート及びハロアセトンからなる群より選択
    される重合開始剤のフラグメントを表し; A及びBが、極性が異なる、4−アミノスチレン、ジ−C1−C4アルキルアミ
    ノスチレン、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル又
    はC1−C4アルキルアクリルアミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルモ
    ノ−若しくはジ−C1−C4アルキルアミド、アクリル又はC1−C4アルキルアク
    リル−ジ−C1−C4アルキルアミノ−C2−C4アルキルアミド、アクリル又はC 1 −C4アルキルアクリルアミノ−C2−C4アルキルアミド、アクリル酸又はC1
    −C4アルキルアクリル酸の無水物及び塩、アクリル酸又はC1−C4アルキルア
    クリル酸−モノ−若しくはジ−C1−C4アルキルアミノ−C2−C4アルキルエス
    テル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−ヒドロキシ−C2−C4アル
    キルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アルキ
    ル)3シリルオキシ−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アル
    キルアクリル酸−(C1−C4アルキル)3シリル−C2−C4アルキルエステル、
    アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アルキ
    ルエステル、C1−C24アルコキシル化ポリ−C2−C4アルキレングリコールア
    クリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸エステル、アクリル酸−C1−C24
    ルキルエステル並びにC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステ
    ルからなる群より選択される、重合性のエチレン性不飽和モノマーの反復単位を
    含むポリマーブロックを表し; x及びyが、請求項1と同義であり; Zが、4−アミノスチレン及びその塩、ジ−C1−C4アルキルアミノスチレン
    及びその塩、アクリル酸若しくはC1−C4アルキルアクリル酸又はその無水物及
    び塩、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−モノ−若しくはジ−C1
    4アルキルアミノ−C2−C4アルキルエステル及びその塩、アクリル酸又はC1 −C4アルキルアクリル酸−ヒドロキシ−C2−C4アルキルエステル、アクリル
    酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アルキル)3シリルオキシ−C2 −C4アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1
    4アルキル)3シリル−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4
    ルキルアクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アルキルエステル及びその塩、C 1 −C24アルコキシル化ポリ−C2−C4アルキレングリコールアクリル酸又はC1 −C4アルキルアクリル酸エステル、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルア
    ミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルモノ−若しくはジ−C1−C4アル
    キルアミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリル−ジ−C1−C4アルキルア
    ミノC2−C4アルキルアミド及びその塩、アクリル又はC1−C4アルキルアクリ
    ル−アミノ−C2−C4アルキルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
    、4−アミノスチレン及びその塩、ジ−C1−C4アルキルアミノスチレン及びそ
    の塩、ビニル置換複素環化合物、スチレンスルホン酸及び塩、ビニル安息香酸及
    び塩、ビニルホルムアミド並びにアミドスルホン酸誘導体からなる群より選択さ
    れる、重合性のエチレン性不飽和モノマーからの反復単位からなるポリマー主鎖
    を表し、 pが、1〜100の数を表し;そして qが、1を表す、請求項1記載のクシ型コポリマー(I)。
  6. 【請求項6】 Inが、C1−C8アルキルハライド、C6−C15アラルキル
    ハライド、C2−C8ハロアルキルエステル、アレーンスルホニルクロリド、ハロ
    アルカンニトリル、α−ハロアクリラート及びハロアセトンからなる群より選択
    される重合開始剤のフラグメントを表し; A及びBが、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル
    酸又はC1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、アクリル酸−C1
    −C24アルキルエステル並びにC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキ
    ルエステルからなる群より選択される、重合性のエチレン性不飽和モノマーの反
    復単位を含むポリマーブロックを表し; x及びyが、請求項1と同義であり; Zが、アクリル若しくはC1−C4アルキルアクリル酸又はその無水物及び塩、
    アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−モノ−若しくはジ−C1−C4アル
    キルアミノ−C2−C4アルキルエステル及びその塩、アクリル酸又はC1−C4
    ルキルアクリル酸−ヒドロキシ−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC 1 −C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アルキル)3シリルオキシ−C2−C4
    ルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸−(C1−C4アル
    キル)3シリル−C2−C4アルキルエステル、アクリル酸又はC1−C4アルキル
    アクリル酸−ヘテロシクリル−C2−C4アルキルエステル及びその塩、C1−C2 4 アルコキシル化ポリ−C2−C4アルキレングリコールアクリル酸又はC1−C4
    アルキルアクリル酸エステル、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルアミド、
    アクリル又はC1−C4アルキルアクリルモノ−若しくはジ−C1−C4アルキルア
    ミド、アクリル又はC1−C4アルキルアクリル−ジ−C1−C4アルキルアミノC 2 −C4アルキルアミド及びその塩、アクリル又はC1−C4アルキルアクリルアミ
    ノ−C2−C4アルキルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、4−ア
    ミノスチレン及びその塩、ジ−C1−C4アルキルアミノスチレン及びその塩、ビ
    ニル置換複素環化合物、スチレンスルホン酸及び塩、ビニル安息香酸及び塩、ビ
    ニルホルムアミド並びにアミドスルホン酸誘導体からなる群より選択される、重
    合性のエチレン性不飽和モノマーからの反復単位からなるポリマーブロックを表
    し、 pが、1〜100の数を表し;そして qが、1を表す、請求項1記載のクシ型コポリマー(I)。
  7. 【請求項7】 a)請求項1記載のクシ型コポリマー(I)0.1〜99.
    9重量%;及び b)分散性無機又は有機顔料粒子0.1〜99.9重量%、 を含む組成物。
  8. 【請求項8】 成分b)の分散性有機顔料粒子が、アゾ、ジアゾ、ナフトー
    ル、ベンズイミダゾロン、アゾ縮合、金属錯体、イソインドリノン及びイソイン
    ドリン顔料からなるアゾ顔料群、キノフタロン顔料、ジオキサジン顔料、及びイ
    ンディゴ、チオインディゴ、キナクリドン、フタロシアニン、ペリレン、ペリノ
    ン、アントラキノン、例えばアミノアントラキノン又はヒドロキシアントラキノ
    ン、アントラピリミジン、インダントロン、フラバントロン、ピラントロン、ア
    ンタントロン、イソビオラントロン、ジケトピロロピロール及びカルバゾールか
    らなる多環顔料群、顔料並びに真珠光沢フレークから選択される、請求項7記載
    の組成物。
  9. 【請求項9】 成分b)の分散性無機顔料粒子が、アルミニウム、酸化アル
    ミニウム、酸化ケイ素及びケイ酸塩、酸化鉄(III)、酸化クロム(III)、酸化
    チタン(IV)、酸化ジルコニウム(IV)、酸化亜鉛、硫化亜鉛、リン酸亜鉛、金
    属酸化物リン酸混合物、硫化モリブデン、硫化カドミウム、カーボンブラック又
    はグラファイト、バナジン酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩並びにこれらの混
    合物、結晶形態又は改質体からなる群より選択される、請求項7記載の組成物。
  10. 【請求項10】 結合剤と、界面活性剤、安定剤、消泡剤、染料、可塑剤、
    チキソトロープ剤、乾燥触媒、皮張り防止剤及びレベリング剤からなる群より選
    択される従来の添加剤とを更に含む、請求項7記載の組成物。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の組成物と、水、有機溶媒及びそれらの混合
    物からなる群より選択される液体担体とを含む顔料分散体。
  12. 【請求項12】 a′)請求項1記載のクシ型コポリマー(I);及び b′)水性エマルション及び水性分散ポリマーから選択されるポリマー結合剤
    を含む組成物。
  13. 【請求項13】 ポリマー結合剤が、ポリアクリラート、スチレン/アクリ
    ラートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリ塩化ビニルとそのコ
    ポリマー、ポリエステル、アルキドポリマー、ポリウレタン及びエポキシポリマ
    ーからなる群より選択される、請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 式(II): In−〔(Ax−By)−X〕q (II) (式中 Inは、制御されたラジカル重合を活性化する触媒の存在下に、エチレン性不
    飽和モノマーの重合を開始できる重合開始剤のフラグメントを表し; Aは、重合性モノマー又はオリゴポリマーのエチレン性不飽和反復単位からな
    るオリゴポリマー又はポリマーフラグメントを表し; xは、1を超える数であって、Aの反復単位の数を定義し; Bは、Aと共重合するモノマー、オリゴポリマー又はポリマーフラグメントを
    表し; yは、0又は0を超える数であって、Bのモノマー、オリゴポリマー又はポリ
    マー反復単位の数を定義し; Xは、重合性のエチレン性不飽和モノマー単位を表し;そして qは、1又は1を超える数であって、開始剤フラグメントIn1個当たりの部
    分式(B′): −(Ax−By)−X (B′) の基の数を定義する)で示されるマクロモノマー。
  15. 【請求項15】 Inが、C1−C8アルキルハライド、C6−C15アラルキ
    ルハライド、C2−C8ハロアルキルエステル、アレーンスルホニルクロリド、ハ
    ロアルカンニトリル、α−ハロアクリラート及びハロアセトンからなる群より選
    択される重合開始剤のフラグメントを表し; A及びBが、極性が異なる、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリ
    ル酸、アクリル酸又はC1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、ア
    クリル酸−C1−C24アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1
    24アルキルエステルからなる群より選択される、重合性のエチレン性不飽和モ
    ノマーの反復単位を含むポリマーブロックを表し; Xが、スチレン、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、アクリル酸又は
    1−C4アルキルアクリル酸のアミド、無水物及び塩、アクリル酸−C1−C24
    アルキルエステル及びC1−C4アルキルアクリル酸−C1−C24アルキルエステ
    ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル置換複素環化合物、スチレ
    ンスルホン酸及び塩、ビニル安息香酸及び塩、ビニルホルムアミド並びにアミド
    スルホン酸誘導体からなる群より選択される、重合性のエチレン性不飽和モノマ
    ー単位を表し; qが、1〜4の数を表す、請求項14記載のマクロモノマー(II)。
  16. 【請求項16】 α)請求項14記載のマクロモノマー(II);及び β)少なくとも1個の硬化剤 を含む組成物。
  17. 【請求項17】 In、A、B、x及びyが請求項1と同義であり、そして
    X及びqが請求項14と同義であるマクロモノマー(II)の調製方法であって、
    触媒的に有効な量の被酸化性遷移金属錯体触媒の存在下の原子移動ラジカル重合
    (ATRP)により、式(III): 【化1】 (式中、Inは、エチレン基を含有するモノマー又はオリゴポリマーの重合を開
    始できる重合開始剤のフラグメントを表し、−Yは、ラジカル的に移動されうる
    原子又は基を表し、そしてq′は、1又は1を超える数である)で示される重合
    開始剤の存在下に、エチレン基を含有する脂肪族モノマー又はオリゴマーを重合
    し、そして式(IV): In−〔(Ax−By)−Y〕q (IV) で示される重合体において−Yを重合性のエチレン性不飽和モノマー単位Xで置
    換することを含む方法。
  18. 【請求項18】 請求項1記載のクシ型コポリマー(I)の調製方法であっ
    て、請求項14記載のマクロモノマー(II)を、異なる量の重合性のエチレン性
    不飽和モノマーを用いて重合することを含む方法。
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