JP2003519330A - 内燃機関の暖機運転のための方法 - Google Patents
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Abstract
Description
気管または燃焼室に噴射し、内燃機関の所定の運転温度以下では、噴射燃料量を
増大するための暖機運転ファクタを算出する形式のものに関する。さらに本発明
は、相応の内燃機関ならびにこのような形式の内燃機関のための相応の制御装置
に関する。
置は例えばいわゆる吸気管噴射装置に関したものが公知である。この場合、燃料
は、吸気段階中に均質燃焼運転で内燃機関の吸気管に噴射され、次いで燃焼室に
吸い込まれる。相応して、いわゆる直接噴射式の内燃機関では、燃料は吸気段階
でまたは圧縮段階で直接に燃焼室に噴射され燃焼される。
吸気管もしくは燃焼室に噴射されなければならない。このことは公知のように、
内燃機関の所定の運転温度以下で、噴射すべき燃料量に影響を与える暖機運転フ
ァクタによって行われる。
フレキシブルには使用できない。特に暖機運転ファクタの公知の算出法は、直接
噴射式内燃機関のためには条件付きで使用することしかできない。
シブル性と特に簡単な適用とが得られるような、内燃機関の暖機運転のための方
法を提供することである。
クタと、負荷に依存したファクタとから算出するようにした。冒頭で述べた形式
の内燃機関及び制御装置においても課題は、本発明により相応に解決される。
り、種々の運転モードの負荷に依存したファクタを、基本ファクタとは無関係に
算出することができる。これにより直接噴射式の内燃機関において、本発明によ
る暖機運転の算出を簡単に行うことができる。
に無関係に使用することもできる。これは、直接噴射式内燃機関の異なる運転モ
ードにおける負荷に依存したファクタの算出にも相応に該当することである。
して後から変更する必用がない。
いても使用可能である。この場合もとりわけ、基本ファクタと、負荷に依存した
ファクタとの互いに無関係な適用が有利である。
された空気質量及び/又は積分された燃料質量及び/又はエンジン温度に依存し
て算出する、及び/又は、負荷に依存したファクタを、内燃機関の相対的な空気
充填量及び/又は相対的な燃料質量及び/又は実際ラムダまたは目標ラムダ及び
/又は実際モーメントまたは目標モーメントに依存して算出する。
機関の負荷変更及び/又はその他の内燃機関の運転量の変更に反応させるのが重
要である。これにより、低い運転温度でも内燃機関の主観的に良好な「走行性」
という利点が得られる。
する。これにより、基本ファクタを特に簡単に且つ十分に算出することができる
。
により互いに結合させる。これにより本発明により互いに無関係に算出されたフ
ァクタは再び暖機運転ファクタとなるようにまとめられる。
ァクタと基本ファクタとの和に、内燃機関の回転数に依存して重みづけする。こ
の回転数重みづけは、即ち、負荷に依存したファクタだけに、または、負荷に依
存したファクタと基本ファクタとの和に作用する。これにより、内燃機関のタイ
プに依存して回転数重みづけに関した相応の適合が行われる。
レメントの形式で実現するのが特に有利である。この場合、この制御エレメント
には、演算装置、特にマイクロプロセッサで実行可能であって、本発明による方
法の実行のために適しているプログラムが記憶されている。この場合、本発明は
、制御エレメントに記憶されたプログラムにより実現されるので、方法を実行す
るのに適したプログラムが設けられたこの制御エレメントは、方法と同様に本発
明を成す。制御エレメントとしては、例えばリード・オンリ・メモリまたはフラ
ッシュメモリのような、特に電気的な記憶媒体が使用される。
された本発明の実施例にも記載されている。この場合、記載された全ての特徴お
よび図示された全ての特徴は、請求項またはその従属項における従属関係とは無
関係に、かつ、明細書および図面における形式もしくは図示とは無関係に、それ
自体でも、または任意に組み合わされた状態でも本発明の対象である。
がシリンダ3内で往復運動可能である。シリンダ3には燃焼室4が設けられてお
り、この燃焼室はとりわけピストン2と吸気弁5と排気弁6とによって制限され
ている。吸気弁5には吸気管7が、排気弁6には排気管8が連結されている。
突入している。噴射弁9を介して燃料を燃焼室4に噴射することができる。点火
プラグ10によって燃焼室4内の燃料を点火できる。
ロットルバルブ11を介して吸気管7に空気が供給可能である。供給される空気
の量は、スロットルバルブ11の角度位置に応じたものである。排気管8には触
媒12が取り付けられている。この触媒は、燃料の燃焼により生じた排ガスの浄
化のために働く。
戻し管13には排ガス戻し弁14が取り付けられている。この排ガス戻し弁14
によって、吸気管7へと戻される排ガスの量を調節することができる。排ガス戻
し管13と排ガス戻し弁14とはいわゆる排ガス再循環装置を形成している。
クパージ導管16にはタンクパージ弁17が取り付けられている。このタンクパ
ージ弁17により、燃料タンク15からの吸気管7に供給される燃料蒸気の量が
調節可能である。タンクパージ導管16とタンクパージ弁17とは1つのいわゆ
るタンクパージ装置を形成している。
運動はクランクシャフト(図示せず)に伝えられ、クランクシャフトにトルクを
加える。
信号19が付与される。例えば、制御装置18は空気質量センサと、ラムダセン
サ(空気過剰率センサ)と、回転数センサなどに接続されている。さらに制御装
置18は、信号を発するアクセルペダルセンサに接続されている。このアクセル
ペダルセンサは、運転者によって操作されるアクセルペダルの位置と、ひいては
要求されたトルクを表す信号を発生させる。制御装置18により出力信号20が
発せられ、この出力信号20により、アクチュエータもしくは作動装置を介して
内燃機関1の状態に影響が与えられる。例えば制御装置18は噴射弁9と、点火
プラグ10と、スロットル弁11などに接続されていて、これらの制御に必要な
信号を発する。
めに設けられている。例えば、噴射弁9により燃焼室4内に噴射された燃料質量
は、制御装置18によって特に、僅かな燃料消費量及び/又は僅かな有害物質発
生量が達成されるように制御及び/又は調節される。この目的で、制御装置18
にはマイクロプロセッサが設けられている。このマイクロプロセッサの記憶媒体
、特にフラッシュメモリには、上記制御及び/又は調節を行うために適したプロ
グラムが記憶されている。
関1を均質燃焼運転、層状燃焼運転、リーンバーンによる均質燃焼運転、ダブル
噴射を行う運転モードなどで運転させることができる。
4に噴射される。燃料はこれにより点火までほぼ渦流を有しているので、燃焼室
4内にはほぼ均質な燃料、空気混合物が生じる。生ぜしめるべきモーメントはこ
の場合ほぼ、制御装置18によってスロットルバルブ11の位置を介して調節さ
れる。均質燃焼運転では内燃機関1の運転量が、ラムダ(λ、空気過剰率)が1
であるように制御及び/又は調節されている。均質運転は特に全負荷時に行われ
る。
は1よりも大きい値であるように調節される。
直接に噴射される。これにより点火プラグ10による点火の際に、燃焼室4内に
均一な混合気は存在せず、燃料層が生じる。スロットルバルブ11は、例えば排
ガス再循環装置及び/又はタンクパージ装置の要求を除いて、完全に開放され、
内燃機関1はこれにより絞られずに運転される。生ぜしめたいモーメントは層状
燃焼運転でほぼ燃料質量体にわたってほぼ調節される。内燃機関1は層状燃焼運
転によって、特にアイドリング時および部分負荷時に運転される。
きる。このような形式の切換は制御装置18によって行われる。
関1は例えば外気温度が低い場合には、比較的長い停止状態後に始動され、これ
により、燃焼室4に噴射される燃料量は増大される。このようにして、燃焼室4
内では、点火可能な空気・燃料混合物が存在するだけでなく、燃料がエンジンオ
イルへと流入することにより及び/又は燃料から成る壁膜が燃焼室4に形成され
ることにより生じる燃料の損失も発生する。
々に減じられる。内燃機関1の運転温度に達すると、噴射される燃料量は少なく
ともこの限りではもはや増やされない。
に行われる解除は、暖機運転ファクタfWLに基づいて制御装置18によって行
われる。このような暖機運転ファクタfWLは、いわゆるアフタースタートファ
クタにも乗算的に結合しており、これによりその後、燃焼室4に噴射される燃料
量に影響を与えることができる。
タfWLは、基本ファクタfGと負荷に依存したファクタfLAとから算出され
る。即ち、主としてアイドリング運転にしか相当しないファクタ、即ち基本ファ
クタfGと、負荷下でしか生じないファクタ、即ち負荷に依存したファクタfL
Aとは区別される。従って基本ファクタfGと負荷に依存したファクタfLAと
は、互いに無関係であって、別個に適用することができる。
のアイドリング運転特性マップ10にはエンジン始動温度TMSとエンジン温度
TMとが入力される。アイドリング運転特性マップ10により基本ファクタfG
は、アイドリング運転のためにもしくは負荷が小さい場合に所望のラムダ経過が
生じるように調節されている。
これにより、外気温が低い場合の再スタートのためと、暖かいが運転温度ではな
い内燃機関で再スタートするためとではスタートプログラムは異なる。エンジン
温度TMとは、各燃焼により上昇する実際のエンジン温度である。内燃機関1の
始動時には、エンジン始動温度TMSとモータ温度TMとは少なくとも短時間は
同じである。
、相対的な空気充填rlに特性マップ11を介して論理結合される。燃焼室4に
おける相対的な空気充填rlにより、ファクタfLAの負荷依存性が得られる。
相対的な空気充填rlの代わりに、相対的な燃料質量及び/又は実際ラムダまた
は目標ラムダ及び/又は実際モーメントまたは目標モーメント又はこれに類似の
ものでもよい。
を介して論理結合される。これにより、特性マップ11により得られた値は、内
燃機関1が加熱されるにつれ減じられる。積分された空気質量mliは、燃焼室
4内で変換されたエネルギのための基準となる。このエネルギは、これに付随し
た燃焼を介して内燃機関1の温度を上昇させる。積分された空気質量mliの代
わりに、積分された燃料質量及び/又は単にエンジン温度TMでもよいことは自
明である。
により、負荷に依存したファクタfLAが生じる。この負荷に依存したファクタ
fLAは、加法的に基本ファクタfGに結合され、これにより暖機運転ファクタ
fWLが得られる。
nは特性線13によって算出される。特性線13の代わりに、回転数依存性に加
えて付加的に、温度または相対空気質量または相対燃料質量に依存した特性マッ
プが設けられてもよい。
結合を介して負荷に依存したファクタfLAに直接に作用する。他方では選択的
に図2の点線で示したように、回転数重みづけfnを、負荷に依存したファクタ
fLAと基本ファクタfGとの和に初めて、乗算して作用させることができる。
別の分岐の1つに結合されている特性線または特性マップを設けることもできる
。
燃機関1の運転モードに応じて算出される。これは、図2の特性マップ10,1
1,12もしくは特性線13が、内燃機関1の各運転モードのために設けられて
いる、即ち、特に層状燃焼運転と均質燃焼運転のために設けられていることを意
味している。
ファクタfWLの算出に関する切り換えも行われる。エンジン温度TMが内燃機
関1の運転温度に近づくと、暖機運転ファクタfWLは1に向かい、噴射すべき
燃料質量への影響は0に向かう。
吸気管噴射を行う内燃機関で使用されるならば、図2の特性マップ10,11,
12もしくは特性線13は一度だけのものであり、即ち均質燃焼運転のためのも
のである。運転モード間の切換は行われない。
ャートである。
Claims (11)
- 【請求項1】 特に自動車の内燃機関(1)の暖機運転のための方法であっ
て、燃料を吸気管または燃焼室(4)に噴射し、内燃機関(1)の所定の運転温
度以下では、噴射燃料量を増大するための暖機運転ファクタ(fWL)を算出す
る形式のものにおいて、 暖機運転ファクタ(fWL)を、基本ファクタ(fG)と、負荷に依存したフ
ァクタ(fLA)とから算出することを特徴とする、自動車の内燃機関の暖機運
転のための方法。 - 【請求項2】 負荷に依存したファクタ(fLA)を、内燃機関(1)の、
積分された空気質量(mli)及び/又は積分された燃料質量及び/又はエンジ
ン温度(TM)に依存して算出する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 負荷に依存したファクタ(fLA)を、内燃機関(1)の相
対的な空気充填量(rl)及び/又は相対的な燃料質量及び/又は実際ラムダま
たは目標ラムダ及び/又は実際モーメントまたは目標モーメントに依存して算出
する、請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 負荷に依存したファクタ(fLA)を、乗算結合により算出
する、請求項2または3記載の方法。 - 【請求項5】 基本ファクタ(fG)を、エンジン温度(TM)に依存して
算出する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項6】 負荷に依存したファクタ(fLA)と基本ファクタ(fG)
とを加算法により互いに結合させる、請求項1から5までのいずれか1項記載の
方法。 - 【請求項7】 負荷に依存したファクタ(fLA)または、負荷に依存した
ファクタ(fLA)と基本ファクタ(fG)との和に、内燃機関(1)の回転数
(n)に依存して重みづけする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法
。 - 【請求項8】 負荷に依存したファクタ(fLA)及び/又は基本ファクタ
(fG)及び/又は暖機運転ファクタ(fWL)を、エンジン始動温度(TMS
)に依存して算出する、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項9】 特に自動車の内燃機関(1)の制御装置(18)のための制
御エレメント、特にリード・オンリ・メモリまたはフラッシュメモリであって、
該制御エレメントには、演算装置、特にマクロプロセッサで実行可能な、請求項
1から8までのいずれか1項記載の方法を実行するためのプログラムが記憶され
ていることを特徴とする、特に自動車の内燃機関(1)の制御装置(18)のた
めの制御エレメント。 - 【請求項10】 特に自動車の内燃機関(1)であって、暖機運転の際に燃
料が吸気管または燃焼室(4)に噴射可能であって、内燃機関(1)の所定の運
転温度以下では噴射される燃料量を増大させるための暖機運転ファクタ(fWL
)を算出する制御装置(18)を有している形式のものにおいて、 制御装置(18)によって、暖機運転ファクタ(fWL)を、基本ファクタ(
fG)と、負荷に依存したファクタ(fLA)とから算出することができる、特
に自動車の内燃機関。 - 【請求項11】 特に自動車の内燃機関(1)のための制御装置(18)で
あって、内燃機関(1)では暖機運転の際に燃料が吸気管または燃焼室(4)に
噴射可能であって、内燃機関(1)の所定の運転温度以下では噴射される燃料量
を増大させるための暖機運転ファクタ(fWL)を算出する制御装置(18)が
設けられている形式のものにおいて、 制御装置(18)によって、暖機運転ファクタ(fWL)を、基本ファクタ(
fG)と、負荷に依存したファクタ(fLA)とから算出可能であることを特徴
とする、特に自動車の内燃機関(1)のための制御装置(18)。
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