JP2003518513A - 血漿プロテアーゼからのフィブリノゲンの分離 - Google Patents
血漿プロテアーゼからのフィブリノゲンの分離Info
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Abstract
Description
漿画分I沈降物(plasma fraction I precipitate)からのフィブリノゲンの分離
方法に関する。別の態様では、本発明は、イオン交換クロマトグラフィーを用い
たフィブリノゲンの精製に関する。
フィブリノゲンは、エタノール(BlombackとBlomback, 1956)、硫酸アンモニウ
ム(Takeda, 1996)、βアラニン/グリシン(JakobsenとKieruif, 1976)、ポ
リマー(ポリエチレングリコール)、および低イオン強度溶液(Holm,1985)を
用いて、比較的高収量かつ均質に、血漿から沈降されている。
(Stathakisら,1978)およびアフィニティークロマトグラフィー(Kuyasら,1990
)により行うことができる。特定の不純物、例えば、フィブロネクチンは固定さ
れたゼラチンで、プラスミノゲンは固定されたリシンで吸着排除することができ
る(Vuentoら,1979)。
フィー方法は、現在、代替法として、また、フィブリノゲン濃縮物の純度改善の
ために研究されている。
模に分離する方法を記載している。この方法は、フィブリノゲン精製の出発物質
としてヘパリン沈降ペーストの使用を含む。ヘパリン沈降ペーストは、第VIII因
子(抗血友病因子、AHF)の製造方法の副生成物である。
ノゲンそのものを精製する試みが、刊行物に広く公表されている。最も一般的な
方法は、リシンが、プラスミノゲン分子の二つの“クリングル”の一方に結合す
るという能力を利用するものである。アフィニティークロマトグラフィー工程の
利用は、1970年にDeutschとMertzにより公表された論文に最初に開示された。Ba
xter International Inc.は、この技術を利用している。この技術は、不安定化
レベルのプラスミノゲン産物を含まないフィブリノゲン濃縮物の大規模製造に関
する特許WO95/25748に開示されているように、フィブリノゲンからプラスミノゲ
ンを除去する工程にリシン−セファロース物質を使用することを含む。科学文献
に公表された他の技術は、リシンまたはε-アミノカプロン酸の結合を利用する
。しかしながら、これらは、プラスミノゲン分子の可溶性を変更するために用い
られる。希釈フィブリノゲン溶液にリシンを添加した後に、得られた溶液を7%
エタノールの存在下で沈降させる。プラスミノゲンの除去は、この工程を繰り返
して、90%より高く、不純物の全体的除去をもたらす(Mosesson, 1962)。沈
降方法は、商用フィブリノゲンの製造に広く用いられているが、Mosesson(1962)
により公表された研究は、製造規模での実施にとって実際的なプロセスとは言え
ない、フィブリノゲンの希釈溶液を利用する。
イオン強度に関わりなくプラスミノゲンを結合および溶出することは、クリング
ル含有タンパクの精製について記載したNovo Nordisk A/Sにより1994年に出願さ
れた特許(WO94/00483)に開示されている。この方法は、樹脂の選択としてS-
セファロースを選択する。また、ゲル濾過とイオン交換クロマトグラフィーとの
組合せも、プラスミノゲンを精製するために利用されている(Robbinsら,1965)
。
なる出発物質から精製された形態で回収されうることを見出した。この方法で回
収されたフィブリノゲンは、不安定化レベルのプラスミノゲンおよびその他のプ
ロテアーゼを含んでいない。また、この方法で回収されたフィブリノゲンは、フ
ィブリングルー(glue)の形成におけるフィブリンポリマーの架橋を増強するため
に必要とされる第XIII因子も含む。さらに、この方法で得られたフィブリノゲン
の収量は、ヘパリン沈降ペーストのような他の出発物質を用いる方法で得られる
量よりも予想外に高い。
善された方法を開発した。これは、少なくとも一つのω-アミノ酸を、カラムに
添加されたフィブリノゲン含有物質に、あるいは、フィブリノゲンを溶出する前
にカラムを洗浄するために用いる溶液に、添加することを含む。
り、かつ、寒冷沈降物が遠心により除かれた凍結血漿を指す。次いで、得られた
寒冷上清(cryosupernatant)をエタノールと混合して、画分Iを沈降させる。
、この方法は、フィブリノゲンが抽出バッファーに可溶化されるように、画分I
沈降物と抽出バッファーとを混合することにより、画分I沈降物からフィブリノ
ゲンを抽出することを含む。ここで前記抽出バッファーは、少なくとも0.1M
の濃度で塩を、そして少なくとも10IU/mlの濃度でヘパリンを含む。
好ましくは少なくとも0.4M、さらに好ましくは約0.8Mである。
酸塩および酢酸塩からなる群から選択される少なくとも一つの塩を含み、より好
ましくはNaClを含む。
濃度でクエン酸三ナトリウム(Tri-sodium citrate)も含む。
つのω-アミノ酸をさらに含む。好ましくは、少なくとも一つのω-アミノ酸が、
少なくとも5mMの濃度で抽出バッファーに存在する。
1IU/mlの濃度でアンチトロンビンIII(ATIII)を含む。
濃度でクエン酸三ナトリウム、約0.8Mの濃度でNaCl、約60IU/ml
の濃度でヘパリン、そして、約5mMの濃度で少なくとも一つのω-アミノ酸を
含む。好ましくは、抽出バッファーは、約7.3のpHを有する。
で行われる。好ましくは、抽出は、少なくとも60分間、さらに好ましくは少な
くとも90分間行われる。
水酸化アルミニウムとインキュベートし、遠心して沈降物を取り除く工程をさら
に含む。
)バッファーの添加により、抽出されたフィブリノゲン溶液からフィブリノゲン
を沈降させる工程をさらに含む。好ましくは、Gly/NaClバッファーは、
約2.1Mの濃度でグリシン、約20mMの濃度でクエン酸Na、約3.6Mの
濃度で塩化ナトリウム、および約2.4mMの濃度でCaCl2を含む。
約1.1Mの濃度のCaCl2、約10mMの濃度のクエン酸Na、約10mM
の濃度のトリス、および約45mMの濃度のスクロースを含み、好ましくは約6
.9のpHのバッファーに、フィブリノゲン沈降物を可溶化する工程をさらに含
む。
がイオン交換マトリックスに結合するような条件下で添加する工程、 −マトリックスからフィブリノゲンを溶出する工程;および −任意に溶出物からフィブリノゲンを回収する工程 をさらに含む。
を溶出する前に、少なくとも一つのω-アミノ酸を含むバッファーでイオン交換
マトリックスを洗浄することをさらに含む。好ましくは、洗浄バッファーは、少
なくとも5mMの濃度で少なくとも一つのω-アミノ酸を含む。
トリス、(ii)約20mMの濃度の少なくとも一つのω-アミノ酸、および約90
mMの濃度のNaClを含む。好ましくは、バッファーは、約8.0のpHを有
する。好ましくは、バッファーは、約11.1mS/cmの伝導度を有する。
に可溶化されるように、画分I沈降物を抽出バッファーと混合して、画分I沈降
物からフィブリノゲンを抽出する工程; (b)フィブリノゲンを沈降させる工程;および (c)少なくとも100mMの濃度で少なくとも一つのω-アミノ酸を含む溶液
にフィブリノゲンを可溶化させる工程 を含む、フィブリノゲンを精製する方法を提供する。
.2M、さらに好ましくは少なくとも0.4M、さらに好ましくは0.8Mであ
る。
酸塩および酢酸塩からなる群から選択される少なくとも一つの塩を含み、より好
ましくはNaClを含む。
含む。
0IU/ml、さらに好ましくは約60IU/mlの濃度でヘパリンをさらに含
む。
つのω-アミノ酸をさらに含む。好ましくは、少なくとも一つのω-アミノ酸は、
少なくとも5mMの濃度で抽出バッファーに存在する。
濃度のクエン酸Na、約0.8Mの濃度のNaCl、および約60IU/mlの
濃度のヘパリンを含む。好ましくは、抽出バッファーは、約7.3のpHを有す
る。
(Gly/NaCl)バッファーの添加により、工程(b)で沈降させる。好ま
しくは、Gly/NaClバッファーは、約2.1Mの濃度でグリシン、約20
mMの濃度でクエン酸Na、約3.6Mの濃度で塩化ナトリウム、および約2.
4mMの濃度でCaCl2を含む。
0mMの濃度のNaCl、約1.1Mの濃度のCaCl2、約10mMの濃度の
クエン酸Na、約10mMの濃度のトリス、および約45mMの濃度のスクロー
スを含むバッファーを用いて、工程(c)で可溶化させる。好ましくは、このバ
ッファーは、約6.9のpHを有する。
リノゲンが前記マトリックスに結合するような条件下で添加する工程、 (e)マトリックスからフィブリノゲンを溶出する工程;および (f)任意に溶出物からフィブリノゲンを回収する工程 をさらに含む。
する前に、少なくとも一つのω-アミノ酸を含むバッファーでイオン交換マトリ
ックスを洗浄することをさらに含む。好ましくは、洗浄バッファーは、少なくと
も5mMの濃度で少なくとも一つのω-アミノ酸を含む。
mMの濃度のトリス、(ii)約20mMの濃度の少なくとも一つのω-アミノ酸、
および約90mMの濃度のNaClを含む。好ましくは、バッファーは、約8.
0のpHを有する。好ましくは、バッファーは、約11.1mS/cmの伝導度
を有する。
くはω-アミノ酸を含む)は、イオン交換マトリックスに添加される前に、伝導
度が10.5mS/cm以下となるように希釈する。
トリス、10mMのクエン酸塩、45mMのスクロース;および200mMから
1.0M、好ましくは約400mMの濃度のNaClを含むバッファーに、マト
リックスから溶出する。好ましくはバッファーは、約7.0のpHを有する。
ファーにフィブリノゲンが溶解されるように、フィブリノゲン含有物質を抽出バ
ッファーと混合することにより前記物質からフィブリノゲンを抽出する工程; (b)イオン交換マトリックスに、工程(a)で得られた抽出バッファーを、フ
ィブリノゲンが前記マトリックスに結合するような条件下で添加する工程; (c)前記マトリックスからフィブリノゲンを溶出する工程;および (d)任意にフィブリノゲンを溶出物から回収する工程 を含む、フィブリノゲンを精製する方法を提供する。
-アミノ酸を含む溶液で、イオン交換マトリックスを洗浄することをさらに含む
。
製する方法を提供するものであって、この方法は、以下の工程: (a)前記溶液をイオン交換マトリックスに、フィブリノゲンがマトリックスに
結合するような条件下で適用する工程; (b)イオン交換マトリックスを、少なくとも一つのω-アミノ酸を含む溶液で
洗浄する工程; (c)マトリックスからフィブリノゲンを溶出する工程;および (d)任意に溶出物からフィブリノゲンを回収する工程 を含む。
、溶液に少なくとも一つのω-アミノ酸を添加することをさらに含む。
ゲンを含む血漿から誘導されたあらゆる物質とすることができる。かかる溶液の
例は、これらに限定されるわけではないが、血漿(抗凝固化血漿を含む)、また
は血漿画分を含む。好ましい実施態様では、ヘパリン沈降ペーストであり、これ
は第VIII因子の製造方法の副生成物である。ヘパリン沈降ペーストを塩溶液で可
溶化して、高い比活性のフィブリノゲン調製物を得てもよい。ヘパリンを用いて
寒冷沈降物抽出物からフィブリノゲンを沈降させる方法は、Winkelmanら,1989に
記載されており、この全内容を参照としてここに含める。また、フィブリノゲン
含有物質は、好ましくは本発明の第一または第二の態様の方法に従って、画分1
沈降物から抽出される。
500mM、好ましくは50−500mM、さらに好ましくは約100mMの濃
度で抽出バッファー中に存在する。
液(好ましくはω-アミノ酸を含む)は、イオン交換マトリックスに適用する前
に、伝導度が10.5mS/cm以下となるように希釈される。
スを洗浄するために用いられるバッファーは、(i)約50mMの濃度のトリス
、(ii)約20mMの濃度のω-アミノ酸、および約90mMの濃度のNaCl
を含む。好ましくはバッファーは、約8.0のpHを有する。好ましくは、バッ
ファーは、約11.1mS/cmの伝導度を有する。
10mMのトリス、10mMのクエン酸塩、45mMのスクロース;および20
0mMから1.0M、好ましくは約400−500mMの濃度のNaClを含む
バッファーにマトリックスから溶出させる。好ましくは、バッファーは約7.0
のpHを有する。
ミノ酸は、カルボン酸とω-アミノ基との間の炭素鎖に少なくとも4つの炭素原
子を含む。適切な直鎖ω-アミノ酸の例は、4-アミノ酪酸、5-アミノペントイ
ン酸、6-アミノヘキサン酸(ε-アミノカプロン酸(EACA))、7-アミノヘ
プタン酸、8-アミノオクタン酸、およびアルギニンである。環状ω-アミノ酸の
例は、トランス-4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸(トラネザミン酸)
およびパラ-アミノメチル安息香酸である。特に好ましい実施態様では、ω-アミ
ノ酸は、EACAである。
リックスを本発明において用いることができる。好ましいマトリックスは、Macr
oPrep HQ樹脂(BioRad, カタログ番号156−0041)である。さらに好まし
い実施態様では、イオン交換マトリックスはカラムに充填される。
ノゲンとその他のプロテアーゼを含まないフィブリノゲンの大規模な製造のため
のアフィニティークロマトグラフィーに代わる方法を提供する可能性を有するこ
とを理解できるであろう。かかる態様の方法は、高い回収量(約75%)で、生
物学的流体から、不安定化レベルのプラスミノゲンおよびその他のプロテアーゼ
を含まないフィブリノゲンを単離するための、イオン交換クロマトグラフィーを
用いる唯一の処理工程のみを必要とする。血液タンパクからフィブリノゲンを精
製するこの新規方法の使用は、純度と安定性の両方に優れた産物をもたらす、よ
り簡単な製造方法を実現する可能性を有する。
るフィブリノゲンの使用の両方に関して、多くの利点を与える。フィブリノゲン
成分からプラスミノゲンを除去することは、フィブリノゲン成分とフィブリング
ルーの所望の安定性を得るために、ヒト、動物、または合成由来の阻害剤を添加
する必要がないという自由度を製造者に与える。阻害剤の添加は、別の問題を生
じることがあり、これは、最終的産物からプラスミノゲンを除去することによっ
て妨げられる。
法で用いられるリシン-セファロースまたは固定化リシン樹脂のコストよりもは
るかに経済的である。
nt)、全体(integer)または工程(step)、あるいは要素、全体または工程の群を含
むが、他の要素、全体または工程、あるいは要素、全体または工程の群を排除し
ないことを意味するものと解する。
動 Gly/NaCl グリシン/塩 SD 溶媒/界面活性剤 εACA エプシロンアミノカプロン酸 TNBP トリ-N-ブチルホスファート Al(OH)3 水酸化アルミニウム RT 室温 PET 血漿処理技術 IEX イオン交換 SHP 可溶化ヘパリンペースト上清
ト抽出バッファーの比率で抽出した。この抽出は、室温で2時間行った。 1.1.2 ヘパリンペースト抽出バッファー 0.4M NaCl 5mM εACA 20mM クエン酸Na pH7.3
液を、10.8%の濃度で、可溶化したヘパリンペースト上清(SHP)に加え
た。この混合物を、室温で15分間攪拌しながらインキュベートし、10分間遠
心し、ペレットを捨てた。 1.1.4 Gly/NaCl沈降 アルヒドロゲル上清(ASFP)およびGly/NaClバッファーを30℃±3℃
まで熱した。次いで、この上清を、4.5分間にわたって、1:2.05の比率
でGly/NaClバッファーに加えた。次いで、上清を攪拌しながら20分間30℃
でインキュベートした後に、10分間5010gで遠心した。この上清を捨て、
沈降物を、画分Iペーストからのフィブリノゲンの抽出後に得られた上清の量の
1/3に相当する量のバッファーDを用いて可溶化した。この沈降物を、可溶化
の間、室温で攪拌してもよい。
のポリソルバート80および0.3%のTNBPを加えることによって実施した
。 1.1.8 湿熱処理 溶媒界面活性剤処理したフィブリノゲンを、濃縮スクロース/グリシンバッフ
ァーを用いて1/15に希釈して、約1mg/mLのタンパク、60%スクロー
ス、および1Mグリシンの終濃度とした。得られた産物を60℃まで熱し、10
時間9インキュベートした。 1.1.9 イオン交換クロマトグラフィー 湿熱処理したフィブリノゲンを、平衡化したアニオン交換樹脂に添加した。樹
脂を洗浄した後に、産物を、塩含有バッファーを用いて溶出した。 1.1.10 37℃での安定性 処理過程において、サンプルをウォーターバスにて37℃でインキュベートし
、サンプルを取り出し、規則的な時間間隔で凍結した。サンプルの安定性を、還
元条件下で、SDS−PAGEにより分析した。安定性は、フィブリノゲンのα
サブユニットの分解をゲル上に肉眼で観察できない最後の時点として定量的に評
価した。
ファーを用いて直ちに抽出した。可溶化した画分1ペーストを分注し、アッセイ
まで−80℃で凍結貯蔵した。 1.1.12 抽出2工程 画分1ペーストを、産物から新たに得た。12gを、ヘパリンペースト抽出バ
ッファーを用いて直ちに抽出した。このペーストをAl(OH)3で処理し、Gly
/NaClバッファーを用いて沈降させた。沈降物を、バッファーDに可溶化した。
サンプルを各段階で得て、アッセイまで−80℃で凍結した。残りの画分1ペー
ストを、−80℃で貯蔵した。 1.1.13 抽出3(凍結ペースト)工程 画分1ペースト(30g)を37℃で解凍し、ヘパリンペースト抽出バッファ
ーを用いて抽出した。可溶化画分1ペーストをAl(OH)3で処理し、Gly/Na
Clバッファーを用いて沈降させた。このGly/NaCl沈降物をバッファーDを用い
て可溶化した。εACAを、0mM、20mM、100mM、200mMおよび
500mMの濃度で、可溶化したGly/NaCl沈降物のサンプルに添加した。この
サンプルを37℃で安定性について評価した。 可溶化したGly/NaCl沈降物を、SDで処理し、MacroPrep HQイオン交換カラ
ムに添加した。画分を回収し、37℃で安定性について評価した。
ッファーを用いて直ちに抽出した。抽出から2時間後に、画分1ペーストは完全
には可溶化されなかった。この物質を遠心*し、この上清(可溶化した画分1ペ
ースト#1)をAl(OH)3で処理し、Gly/NaClバッファーを用いて沈降させ
た。このGly/NaCl沈降物を、バッファーDを用いて可溶化した。εACAを、
0mM、20mM、125mM、250mMおよび500mMの濃度で、可溶化
したGly/NaCl沈降物の2セットのサンプルに添加した。一方のグループのサン
プルは、37℃で直ちにインキュベートし、経時的に安定性についてアッセイし
た。他方のグループのサンプルを、−80℃で60時間凍結貯蔵し、解凍し、次
いで、安定性に関して37℃でインキュベートした。残りの可溶化したGly/NaC
l沈降物をSD処理し、イオン交換カラムに添加した。 *非可溶化画分1物質(14.13g)を、0.8MのNaClを含有するヘパリ
ンペースト抽出バッファーに再抽出した。可溶化画分1物質(#2)を分注し、
−80℃で凍結貯蔵した。
℃で、4.5日間貯蔵した。この実験では、抽出を、1IU/mLのATIIIを含
むまたは含まないバッファーに、4℃(新鮮ペースト)および−80℃(凍結ペ
ースト)を用いて行った。標準抽出バッファーに対するさらなる変化は、0.8
Mへの塩濃度の増加であった。 画分1ペースト(6g)を、以下の各条件の下に抽出した: (1)新鮮なペーストを、20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.8
M NaCl、pH7.3に抽出。 (2)新鮮なペーストを、20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.8
M NaCl、1IU/mL ATIII、pH7.3に抽出。 (3)凍結ペーストを37℃で解凍し、次いで、20mM クエン酸Na、5
mM εACA、0.8M NaCl、pH7.3に抽出。 (4)凍結ペーストを37℃で解凍し、次いで、20mM クエン酸Na、5
mM εACA、0.8M NaCl、1IU/mL ATIII、pH7.3に抽出。 可溶化した画分1ペーストを、アルヒドロゲル吸着させ、Gly/NaClバッファ
ーを用いて沈降させた。沈降物を半分に分けた。半分の沈降物を−80℃に貯蔵
し、他の半分をバッファーDを用いて可溶化した。可溶化沈降物を再び半分に分
け、0 εACAまたは250mMのεACAを添加した。このサンプルを37
℃で安定性について評価した。 凍結Gly/NaCl pptを、37℃で解凍し、バッファーD+100mM εACA
を用いて可溶化した(30℃まで温めた)。可溶化を30℃で行った。サンプル
を37℃で、安定性について評価した。
4つの抽出を、20IU/mLまたは60IU/mLのヘパリンの存在下で1I
U/mLのATIIIを含むおよび含まないバッファーを用いて実施した。 画分1ペースト(6g)を、以下の各条件下で抽出した。 (1)新鮮なペーストを、20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.4
M NaCl、20IU/mL ヘパリン、pH7.3に抽出。 (2)新鮮なペーストを、20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.4
M NaCl、60IU/mL ヘパリン、pH7.3に抽出。 (3)新鮮なペーストを、20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.4
M NaCl、20IU/mL ヘパリン、1IU/mL ATIII、pH7.3に抽
出。 (4)新鮮なペーストを、20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.8
M NaCl、60IU/mL ヘパリン、1IU/mL ATIII、pH7.3に抽
出。 可溶化画分1ペーストを、Al(OH)3を用いて処理し、Gly/NaClバッファ
ーを用いて沈降させた。沈降物を半分に分けた。半分の沈降物を−80℃に貯蔵
し、他の半分をバッファーDを用いて可溶化した。可溶化沈降物を再び半分に分
け、0 εACAまたは250mMのεACAを添加した。このサンプルを37
℃で安定性について評価した。 凍結ペレットの可溶化を、凍結Gly/NaCl沈降物中に、バッファーD+100
mM εACA(30℃に温めた)を添加することによって実施した。可溶化を
30℃で行った。サンプルを、37℃で安定性について評価した。
.5g、および9gを、0.8MのNaClを含む50gの抽出バッファーに可溶化
した。サンプルを、全タンパクおよび凝固可能なタンパク用に取りわけた。残り
の物質を捨てた。 調査II: 画分1ペースト(Batch #3715001253)を、産物から新たに得た。4.5g、
9g、13.5g、18g、22.5gおよび27gを、0.8M NaCl、60
IU/mLのヘパリンを含有する150mLの抽出バッファーに、37℃で90
分間可溶化した。サンプルを、全タンパクおよび凝固可能なタンパク用に取りわ
けた。
Lの20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.8M NaCl、pH7.
3に抽出した。別の18gを、37℃で2時間、150mLの20mM クエン
酸Na、5mM εACA、0.8M NaCl、pH7.3に抽出した。サンプ
ルを、全タンパクおよび凝固可能なタンパクの抽出の間、30分、60分、90
分、および120分の時点で採取した。可溶化されたペーストを遠心し、別のサ
ンプルを取り分けた。
33gバッファーの比率で、20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.8
M NaCl、60IU/mLヘパリン、pH7.3に、PETグループにより
抽出した。抽出を、37℃で90分間実施した。 可溶化画分1ペーストを、アルヒドロゲル吸着処理し、Gly/NaCl沈降を実施
した。沈降物を二つに分け、半分の沈降物を、100mM εACAを含有する
バッファーDに可溶化し、他の半分を−80℃で凍結させた。可溶化したGly/N
aCl沈降物をSDで処理し、湿熱処理し、イオン交換カラムに添加した。溶出物
を回収し、サンプル化し、−80℃で凍結させた。 凍結ペレットの可溶化を、凍結させたGly/NaCl沈降物にバッファーD+10
0mM εACA(30℃に温めた)を添加することにより実施した。可溶化を
30℃で行った。このサンプルを、37℃での安定性について評価した。 製造規模抽出II: 画分1ペーストを、産物から新たに得た。30.0kgを1gペースト:8.
33gバッファーの比率で、20mM クエン酸Na、5mM εACA、0.8
M NaCl、60IU/mLヘパリン、pH7.3に、PETグループにより
抽出した。抽出を、37℃で90分間実施した。サンプルを、全タンパクおよび
凝固可能なタンパクのために取り分けた。
52.47gの上清を回収し、ペレットを捨てた。 タンパクの特徴決定 可溶化画分1ペーストを、全タンパク、凝固可能なタンパク、第XIII因子、プ
ラスミノゲンおよびフィブロネクチンについて、表1に記載したようにアッセイ
した。血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を表2に算出した。サイ
ズ排除分析を、スーパーローズ6(Superose 6)を用いて実施し、その結果を表3
に記載した。
はフィブリノゲンである高レベルのタンパクが抽出されたことを示している。ま
た、可溶化画分1ペーストは、高レベルの第XIII因子とプラスミノゲンを含有す
るが、低レベルのフィブロネクチンを含有していた。
トと比較して高く、血漿のキログラム当たり1.22gのフィブリノゲンが抽出
された。
低分子量タンパクが存在する約65%のフィブリノゲンモノマーを示した。 SDS−PAGE解析 SDS−PAGE解析の結果は、非還元条件下で高分子量タンパクの存在を示
し、かつ、還元条件下で約40−60kDaの間の三つの主なバンドを示した。
このプロフィールは、フィブリノゲンに富んだ物質に特有である。 37℃における安定性 可溶化画分1ペーストの安定性は、約24時間であった。可溶化画分1ペース
トサンプルは、37℃で24時間から32時間の間のインキュベーションで凝固
した。
し、遠心し、Al(OH)3吸着し、Gly/NaClで沈降させた。 タンパクの特徴決定 全てのサンプルを、全タンパク、凝固可能なタンパク、第XIII因子、第II因子
、プラスミノゲンおよびフィブロネクチンについてアッセイし、血漿のキログラ
ム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表4)。サイズ排除解析を、スー
パーローズ6を用いて実施し、この結果を表5に記載した。
高レベルのタンパクの抽出を示した。この結果は、抽出Iから得られたものと一
致する。また、高レベルの第XIII因子とプラスミノゲン、並びに低レベルのフィ
ブロネクチンも抽出された。血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量も
、1.83g/kgと高かった。 Al(OH)3吸着後には、可溶化画分1ペースト中に0.53IU/mLで
あることが観察された第II因子が検出されなかった。凝固可能タンパクは、77
%であることが観察され、FXIII、ブラスミノゲンおよびフィブロネクチンの濃
度は比較的変化しなかった。血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量は
、約22%低減したが、これは、この段階で予想された結果である。 Gly/NaCl沈降は、フィブリノゲンの純度を92%の凝固可能物まで増加させ
、かつフィブロネクチンを無視できるレベルまで除いた。
の59%から74%へとフィブリノゲンピークの増大を伴うフィブリノゲンの精
製を示した。 SDS−PAGE解析 可溶化画分1ペーストのSDS−PAGE解析は、抽出1で生成されたものと
非常に類似したタンパク組成を示した。また、処理サンプルのSDS−PAGE
解析も、Gly/NaCl工程でフィブリノゲンの精製を示した。可溶化Gly/NaCl沈降
サンプルは、還元条件下で分析した場合に、より少ない高分子量タンパクバンド
を含み、非還元条件下で分析した場合に、200kDa、150kDaおよび5
5kDaのバンドの欠失を示した。
心し、Al(OH)3吸着し、かつGly/NaCl沈降させた。Gly/NaClバッファー
に産物を加えた際に、一部の産物が凝固した。可溶化Gly/NaCl沈降物をSD処
理し、イオン交換カラムに添加し、フィブリノゲンを塩含有バッファーに溶出し
た。 タンパク特徴決定 全てのサンプルを、全タンパク、凝固可能なタンパク、第XIII因子、第II因子
、についてアッセイし、血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出
した(表6)。サイズ排除解析を、スーパーローズ6を用いて実施し、この結果
を表7に記載した。
なかった。可溶化Gly/NaCl沈降物の一つのサンプルも解凍時に凝固し、結果と
して、この段階で第XIII因子レベルについて全くデータを入手できなかった。 分析されたサンプルは、先の抽出実験と類似のプロフィールを示した。凝固可
能タンパクは、Al(OH)3吸着後約60%であり、Gly/NaCl沈降後、80%
よりも高く増大した。第XIII因子は、Al(OH)3吸着後7IU/mLで存在
し、第II因子は、検出不可能であった。血漿のキログラム当たりのフィブリノゲ
ンの収量は、Gly/NaCl沈降後、僅かに0.4g/kgと検出される低いもので
あった。GASFPイオン交換カラムに添加して、プラスミノゲンからフィブリ
ノゲンを精製した。
ンパクを示した。ここでも、Gly/NaCl沈降後に、全エリアの40%から60%
へとフィブリノゲン含量の増大を伴ってフィブリノゲンの精製が見られた。 SDS−PAGE解析 可溶化画分1ペーストの第一サンプルは、サンプルが解凍時に凝固したのでS
DS−PAGEで解析しなかった。還元および非還元条件下における、Al(O
H)3およびGly/NaCl段階後のサンプルのSDS−PAGE解析は、フィブリノ
ゲンの精製を示す。イオン交換カラム溶出の分析は、主なタンパク成分がフィブ
リノゲンであることを示した。
凝固したのでSDS−PAGEで分析しなかった。可溶化画分1ペースト安定性
サンプルの残りは、37℃で放置後24時間から32時間の間のいずれかで凝固
した。Al(OH)3サンプルの解析は、24時間の時点でフィブリノゲン分解
の証拠を示した。 Gly/NaCl沈降後、フィブリノゲンは44時間の時点で安定であったが、分解
は144時間の時点で明らかだった(72時間サンプルは見られなかった)。2
00または500mMのεACAを、可溶化Gly/NaCl沈降物に添加したときに
、フィブリノゲンは240時間よりも安定であった。 イオン交換カラムからの溶出後、フィブリノゲンは、εACAを全く添加せず
に、少なくとも208時間(試験した最終時点)安定であった。
し、遠心し、Al(OH)3吸着し、かつGly/NaCl沈降させた。εACAを、0
mM、20mM、125mM、250mMおよび500mMの濃度で可溶化Gly
/NaCl沈降物の2セットのサンプルに添加した。一方のグループのサンプルを、
37℃で直ちにインキュベートし、経時的に安定性を評価した。他方のグループ
のサンプルを−80℃で60時間凍結貯蔵し、解凍し、安定性について37℃で
インキュベートした。可溶化Gly/NaCl沈降物をSD処理し、イオン交換カラム
に添加し、フィブリノゲンを塩含有バッファーに溶出した。 タンパク特徴決定 全てのサンプルを、全タンパク、凝固可能なタンパク、第XIII因子、第II因子
、およびフィブロネクチンについてアッセイし、血漿のキログラム当たりのフィ
ブリノゲンの収量を表8に算出した。第一の抽出後に残ったペレットを、0.8
MのNaClを含有するバッファーで再抽出した。このサンプルのタンパク特徴
決定および血漿kg当たりの収量を、表9に記載した。スーパーローズ6解析は
行わなかった。
を示した。約68%の凝固可能なタンパクを、画分1ペーストから抽出した。A
l(OH)3処理は、第II因子を検出できないレベルまで低減し、Gly/NaCl沈降
は凝固可能なタンパクを89%まで増大させ、フィブロネクチンを無視できるレ
ベルまで低減させた。可溶化画分1ペースト段階での血漿のkg当たりのフィブ
リノゲンの収量は1.85であったが、Al(OH)3処理およびGly/NaCl沈降
後には1.35に落ち、これはこれらの工程で予想されるものであった。イオン
交換クロマトグラフィー工程での回収量は約76%であった。 凍結GASFPを解凍し、イオン交換カラムに添加した。溶出は凝固可能タン
パクが高レベルであることを示し、低レベルのプラスミノゲンを含んでいた。G
ASFPのプラスミノゲンのレベルは、試験しなかった。それゆえイオン交換段
階でのプラスミノゲンの回収量は算出できなかった。しかしながら、溶出物中の
8mg/mLのフィブリノゲンと<0.2μg/mLのプラスミノゲンは、60
mg/mLの濃縮産物中において1.6μg/mL未満に匹敵する。この結果は
、イオン交換カラムが産物からプラスミノゲンを除くのに効率的に作用している
ことを示唆する。 14.13gの画分1ペースト(抽出#1後に残ったもの)を、117.7m
Lのフィブリノゲン抽出バッファー(0.8M NaCl、pH7.3)に可溶
化した。
ト段階における血漿kg当たり1.85+0.7g=2.5gのフィブリノゲン
として算出できた。 SDS−PAGE解析 SDS−PAGE解析は、全ての画分にフィブリノゲンの存在を示した。Gly
/NaCl処理後には、いくつかのタンパクのバンドが、還元条件下で観察され、タ
ンパクの特徴決定により見られたフィブリノゲン分子の精製を示している。
した場合に64時間安定であった。64時間後、サンプルは凝固した。125m
MのεACAの添加により、サンプルは72時間安定であったが、分子の分解は
100時間の時点で明らかであった。 250mMおよび500mMのεACAの添加は、可溶化Gly/NaCl沈降物の
安定性を124時間より増大させ、最終的なサンプルをとった。 ゼロまたは20mMのεACAを添加し、安定化試験を開始する前に−80℃
で60時間凍結させた可溶化Gly/NaClサンプルは、可溶化非凍結沈降物よりも
安定性が低いことが観察された。ゼロまたは20mMのεACAを添加すると、
非凍結サンプルの64時間と比べて、サンプルは24時間安定であったが、その
後、凝固した。しかしながら、125mM、250mM、および500mMのε
ACAの添加は、>96時間、最終時点までフィブリノゲンの安定性を増大させ
、非凍結サンプルで見られた124時間から顕著に異なるものではなかった。か
くして、フィブリノゲンは、少なくとも125mMのεACAの添加だけで−8
0℃で安定であった。 イオン交換溶出の安定性の解析は、εACAを添加することなく>170時間
であることを示した。
±1IU/mL ATIII)で抽出し、遠心し、Al(OH)3吸着させ、Gly/NaCl
沈降させた。この沈降物を半分に分けた。半分の沈降物を−80℃に貯蔵し、他
の半分をバッファーDを用いて可溶化した。可溶化沈降物を再び半分に分け、0 εACAまたは250mM εACAを加えた。このサンプルを、37℃で安定
性について評価した。
ACA、0.8M NaCl、pH7.3を含む50.34gのバッファーに抽
出した。可溶化画分1ペーストをAl(OH)3で処理し、Gly/NaClバッファー
を用いて沈降させた。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表10)。
結果と一致した。約60%の凝固可能なタンパクが画分1ペーストから抽出され
、これはGly/NaCl沈降段階後に85%の凝固可能タンパクとなるまでに増大し
た。収量は、先の抽出よりも低く、血漿のキログラム当たりに0.85gのフィ
ブリノゲンが抽出された。
ACA、0.8M NaCl、1IU/ml ATIII、pH7.3を含む49.8
4gのバッファーに抽出した。可溶化画分1ペーストをAl(OH)3で処理し
、Gly/NaClバッファーを用いて沈降させた。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表11)。
の特徴決定は、ATIIIを含まない抽出バッファーと非常に類似していた。約65
%の凝固可能なタンパクが画分1ペーストから抽出され、これはGly/NaCl沈降
段階後に85%の凝固可能タンパクとなるまでに増大した。収量は、先の抽出よ
りも低く、血漿のキログラム当たり0.74gのフィブリノゲンが抽出された。
mM εACA、0.8M NaCl、pH7.3を含む50.5gのバッファー
に抽出した。可溶化画分1ペーストをAl(OH)3で処理し、Gly/NaClバッフ
ァーを用いて沈降させた。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表12)。
の凝固可能なタンパクの抽出を示し、これは、Gly/NaCl沈降後に84%にまで
増大した。これらの凝固可能なタンパクの結果は、新鮮な、および凍結した、ペ
ースト出発物質の間で一致していた。血漿のキログラム当たりの収量は、新鮮な
ペーストから抽出されるものよりも低く、血漿のキログラム当たりに0.6g未
満のフィブリノゲンが抽出された。
mM εACA、0.8M NaCl、1IU/mL ATIII、pH7.3を含む5
0.59gのバッファーに抽出した。可溶化画分1ペーストをAl(OH)3で
処理し、Gly/NaClバッファーを用いて沈降させた。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表13)。
生成された処理サンプルの特徴決定は、先の抽出物±ATIIIから得られた結果と
、凝固可能タンパクおよび収量に関して非常に類似した結果を示した。 37℃での安定性 各抽出実験からの処理安定性サンプルのSDS−PAGE解析を実施した。 新鮮(4℃)および凍結(−80℃)ペーストからの、ATIIIを含む(+)お
よび含まない(−)バッファーに抽出した、可溶化画分1ペースト、Al(OH
)3吸着、およびGly/NaCl沈降サンプルの安定性(時間)を以下の表14に記載
した。
εACAを用いて可溶化した。この沈降物を、30分以内に可溶化した。次いで
、サンプルを、以下の表15において全タンパクおよび凝固可能なタンパクにつ
いてアッセイし、および37℃での安定性についてアッセイした。
ブリノゲン/kg血漿の収量または凝固可能なタンパクのレベルに影響しないこ
とを示した。 解凍した可溶化Gly/NaCl沈降物の安定性分析は、全ての抽出条件からのフィ
ブリノゲンが120時間安定であることを示した。この結果は、非凍結Gly/NaC
l沈降物安定性の結果と一致する。
l(OH)3で処理し、Gly/NaClバッファーを用いて沈降させた。この沈降物を
半分に分けた。半分の沈降物を−80℃に貯蔵し、他の半分をバッファーDを用
いて可溶化した。可溶化沈降物を再び半分に分け、250mM εACAを一方
の半分に加え、もう一方の半分にはεACAを全く加えなかった。このサンプル
を、37℃で安定性について評価した。 タンパク特徴決定 抽出1 新鮮な画分1ペースト(6.0g)を、20mM クエン酸Na、5mM εA
CA、0.4M NaCl、20IU/mL ヘパリン、pH7.3を含む50.
0gの抽出バッファーに抽出した。可溶化画分1ペーストを、Al(OH)3で
処理し、Gly/NaClバッファーを用いて沈降させた。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表16)。
理サンプルの特徴決定は、元の抽出バッファーを用いて得られたものと非常に類
似していた。凝固可能なタンパクは抽出後67%であり、Gly/NaCl沈降後は8
8%までに増加した。収量は高く、1.67gのフィブリノゲンが血漿のキログ
ラム当たりに抽出された。
ACA、0.4M NaCl、60IU/mL ヘパリン、pH7.3を含む50
.17gのバッファーに抽出した。可溶化画分1ペーストをAl(OH)3で処
理し、Gly/NaClバッファーを用いて沈降させた。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表17)。
ストからの処理サンプルの特徴決定は、全タンパクおよび凝固可能タンパク、並
びにフィブリノゲン収量に関して、元の抽出バッファーと非常に類似した結果を
示した。
ACA、0.4M NaCl、20IU/mL ヘパリン、1IU/mL ATIII、
pH7.3を含む50.25gのバッファーに抽出した。可溶化画分1ペースト
をAl(OH)3で処理し、Gly/NaClバッファーを用いて沈降させた。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表18)。
ペーストからの処理サンプルの特徴決定は、元の抽出バッファーを用いて得られ
たものと非常に類似した結果を示した。収量は低く、血漿のキログラム当たり1
gのフィブリノゲンが抽出された。
ACA、0.4M NaCl、60IU/mL ヘパリン、1IU/mL ATIII、
pH7.3を含む50.09gのバッファーに抽出した。可溶化画分1ペースト
をAl(OH)3で処理し、Gly/NaClバッファーを用いて沈降させた。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表19)。
固可能タンパクの特徴決定の結果は一致した。Gly/NaCl沈降段階での顕著な損
失に注目すべきである。しかしながら、先の結果に基づけば、ヘパリンとATIII
の存在は、この工程での損失に寄与しないと考えられる。
、かつATIIIを含む(+)および含まない(−)バッファーに抽出した、可溶化
画分1ペースト、Al(OH)3吸着、およびGly/NaCl沈降サンプルの安定性を
以下の表20に記載した。
を増大するように見えた。60IU/mLのヘパリンの存在は、この安定性を、
250mMのεACAを添加した後に得られるレベルにまでさらに増大させるよ
うに見えた。
εACAを用いて可溶化した。この沈降物を、30分以内に可溶化した。次いで
、サンプルを、以下の表21において全タンパクおよび凝固可能なタンパクにつ
いてアッセイし、および37℃での安定性についてアッセイした。
または凝固可能なタンパクのレベルに影響しないことを示した。抽出4のGly/N
aCl沈降からの収量は低いが、これは、非凍結GASFPに観察された低い収量
と関連するものであった。 解凍した可溶化Gly/NaCl沈降物の安定性分析は、抽出1からのフィブリノゲ
ンが少なくとも36時間(最終時点)安定であり、抽出2が少なくとも72時間
(最終時点)安定であり、抽出3が少なくとも72時間(最終時点)安定であり
、そして抽出4が96時間安定であることを示した。この結果は、非凍結Gly/N
aCl沈降物安定性の結果と一致する。
ストを、0.8M NaClを含有する抽出バッファー50gに可溶化した。全
てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、血漿
のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表22)。
のレベルは類似していた(図1参照)。 しかしながら、血漿のキログラム当たりに抽出されたフィブリノゲンの収量は
、一致しなかった(図2参照)。 この実験における最大収量は、ペースト:バッファー比が1:11.1の場合
に得られた。2時間の抽出後には、1.5g、3gおよび4.5gの画分1ペー
ストの抽出物が完全に可溶化されたが、6g、7.5gおよび9gの画分1ペー
ストの抽出物は可溶化されなかったことに注意すべきである。これは、50mL
バッファーにおける4.5gの画分1ペースト(1:11.1)が、完全に抽出
される場合に、最大レベルのフィブリノゲンが抽出されることを示唆し得る。ペ
ーストと抽出バッファーとの比率が増すと、存在する全てのフィブリノゲンが抽
出されるわけではない。あるいは、血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの
収量の差異は、出発物質の不均一性によるものかもしれない。
、37℃で90分間可溶化した。 全てのサンプルを、全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、
血漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表23)。
完全に可溶化されたことに注意すべきである。 画分1ペーストとバッファーとの比率に関わらず、抽出した凝固可能タンパク
のレベルは類似していた(表23参照)。 血漿のキログラム当たりに抽出されたフィブリノゲンの収量も、ペーストとバ
ッファーとの比率の範囲にわたって変化しなかった(図3)。これは、先の実験
の一致した結果(図2)が、ヘパリンペーストの不均一な性質によるものである
ことを示唆する。さらに、このデータは、より高いペースト:バッファー比を最
初の抽出に用いることができ、これはより少ない可溶化画分1ペースト量をもた
らすことを示唆している。
エン酸Na、5mM εACA、0.8M NaCl、pH7.3)に、1g:8
.33gバッファーの比率で、2時間、室温および37℃で抽出した。抽出の間
、サンプルを、30分、60分、90分、および120分の時点で得た。可溶化
ペーストを遠心し、別のサンプルを得た(125分)。 全てのサンプルを全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、血
漿のキログラム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表24)。
化しなかった(図4参照)。 しかしながら、収量の算出は、37℃で抽出した画分1ペーストから抽出され
たフィブリノゲンレベルが、室温であらゆる時点で抽出されたものよりも高いこ
とを示した。また、画分1ペーストは、室温で2時間抽出した後では完全には可
溶化されなかったが、37℃で2時間抽出した後には完全に可溶化されていたこ
とにも注意すべきである(図5参照)。
クエン酸Na、5mM εACA、0.8M NaCl、60IU/mL ヘパリ
ン、pH7.3のバッファーに、1gペースト:8.33gバッファーの比率で
抽出した。 可溶化画分1ペーストをAl(OH)3で処理し、Gly/NaCl沈降を行った。こ
の沈降物を二つに分け、半分の沈降物を100mMのεACAを含有するバッフ
ァーDに可溶化し、他の半分を−80℃で凍結させた。この可溶化したGly/NaC
l沈降物の半分を、次いでSDで処理し、MacroPrepカラムに添加した。この溶出
物を回収し、サンプル化し、−80℃で凍結させた。他の半分をSDで処理し、
湿熱処理し、MacroPrepカラムに添加した。溶出物を回収し、サンプル化し、−
80℃で凍結させた。この凍結させたGly/NaClペレットを解凍し、可溶化し(
FTR)、全タンパクおよび凝固可能タンパク用のサンプルとした。全てのサン
プルを全タンパクおよび凝固可能タンパクについてアッセイし、血漿のキログラ
ム当たりのフィブリノゲンの収量を算出した(表25)。
抽出されたものと非常に類似した結果を示した。約62%の凝固可能なタンパク
が、この段階で、血漿のキログラム当たり1.78gのフィブリノゲンの収量で
抽出された。Gly/NaCl沈降後、凝固可能なタンパクは、予想通り85%より多
く増大した。(解凍および可溶化後の凍結Gly/NaCl沈降物の分析は、全タンパ
ク、凝固可能タンパクまたは血漿のkg当たりのフィブリノゲンの収量に全く損
失を示さなかった。)カラムを溶出した物質も、凝固可能タンパクと収量におい
て高かった。この溶出物のプラスミノゲンレベルは、0.66μg/mLで非常
に低く、これはこの工程を経てプラスミノゲンレベルの160倍の低減に匹敵す
る。 湿熱処理し、イオン交換カラムに添加した可溶化Gly/NaCl沈降物は、湿熱処
理の前後で凝固可能タンパクにおいて高かった。フィブリノゲンの損失は、湿熱
処理工程で全く見られなかった。湿熱処理した物質は、イオン交換カラムからの
溶出後、凝固可能タンパクにおいて高かったが、僅かに30%だけのフィブリノ
ゲンしか回収されなかった。プラスミノゲンレベルも、0.42μg/mLで低
かった。GASFPのイオン交換クロマトグラフィーおよび湿熱処理したGAS
FPの結果は、産物からプラスミノゲンを除去するのに有効に作用していること
を示している。
により見られるようなフィブリノゲンに富んでいた。 37℃での安定性 サンプルの安定性は、先の知見と類似していた(安定性ゲルに関する補足を参
照)。可溶化画分1ペーストは約15時間安定であった。このサンプルは37℃
で39時間以前に凝固した。Al(OH)3吸着後、フィブリノゲン分子は48
時間安定であった、そしてGly/NaCl沈降後は>70時間安定であった。イオン
交換カラムから溶出後、湿熱処理および非湿熱処理のフィブリノゲンは、少なく
とも113時間安定であった。
クエン酸Na、5mM εACA、0.8M NaCl、60IU/mL ヘパリ
ン、pH7.3のバッファーに、1gペースト:8.33gバッファーの比率で
抽出した。 全タンパクおよび凝固可能タンパクを調べ、血漿のキログラム当たりの収量を
以下の表26に算出した。
いたものと同じバッチのものである。小規模では、血漿のキログラム当たりのフ
ィブリノゲンの平均収量は1.16であった。この実験規模の1000倍以上の
規模では、収量は1.49g/kg血漿であることが示された。これはさらに、
画分1ペーストの不均一性の結果として、製造規模で期待される収量を象徴しな
いことを示唆する。 これら二つの製造規模の抽出の結果は、血漿のキログラム当たりのフィブリノ
ゲンの予期される収量が1.5−1.8g/kgであることを示す。
パリンペーストの比較 この報告で説明した実験から得られたデータを、以下の表27にまとめる。
フィブリノゲンの収量に顕著な増大を示した。 安定性に関する画分1ペーストとヘパリンペーストの比較は、両方の処理を介
してフィブリノゲンの安定性が増すことを示した。最終的なフィブリノゲン濃度
は、出発物質に関わりなく同様に安定であった。
パリンをバッファーに加える効果を評価し、かつ、抽出処理の温度の影響を評価
するために実験した。結果は、抽出バッファーにおけるヘパリンの存在が、処理
のこの段階およびその後の段階でフィブリノゲン分子の安定性を増加することを
示した。同じ安定性は、可溶化Gly/NaCl段階で、少なくとも125mMのεA
CAを添加することによっても得られた。 37℃で抽出を行うことにより、フィブリノゲンの抽出率、および血漿のキロ
グラム当たりのフィブリノゲンの収量を増加することが示された。かくして、画
分1ペーストについて推奨される抽出条件は、20mM クエン酸三ナトリウム(
Tri-sodium citrate)、0.8M NaCl、5mM εACA、60IU/mL
ヘパリン、pH7.3、37℃で90分間の抽出である。
で行った。これらの大規模な実験では、画分1ペーストは、最適化バッファー(
ヘパリンを含有し、37℃で実施)で抽出され、結果的な収量は1.78g/k
g血漿および1.49g/kg血漿であった。同じバッチの画分1ペーストを、
同一の抽出条件下で実験規模および製造規模の両方で抽出したところ、得られた
収量はそれぞれ、1.15g/kgおよび1.49g/kgであった。可溶化画
分1ペースト段階では血漿のキログラム当たり1.5gのフィブリノゲンという
予想収量であったが、画分1ペーストからの収量は、ヘパリンペーストから抽出
されたもの(0.42g/kg血漿)よりも顕著に高かった。 種々の画分1ペースト:抽出バッファー比は、4.5g:50mLバッファー
(1:11.1の比)が最も高い収量/kg血漿を得るのに最適であるというこ
とを、最初の小規模の実験で示唆した。しかしながら、この規模の三倍で、改善
された抽出バッファーを用いて行ったその後の実験では、最も高いペースト:バ
ッファー比(1:5.5)であっても、全てのフィブリノゲンが抽出された。こ
の結果は、ヘパリンペースト(1:8.33)と比較して、より多くの量の画分
1ペーストが、抽出バッファーに可溶化されうることを示唆しており、これはよ
り小さい全抽出量とする。
似性と差異を示した。各出発物質から得られた凝固可能なタンパクの量は、約6
5%で類似している。プラスミノゲンおよび第XIII因子のレベルは、ヘパリンペ
ーストから抽出されたものよりも可溶化画分1ペーストでより高かったが、フィ
ブロネクチンのレベルは顕著に低かった。可溶化画分1ペーストがヘパリンペー
スト法を用いてさらに処理される場合には、この物質は、後の精製工程で、ヘパ
リンペースト物質と同様に挙動した。アルヒドロゲル吸着は、第II因子を検出不
能なレベルにまで低減し、これは37℃でのフィブリノゲンの安定性の増大に関
連する。Gly/NaCl沈降は、80%より高い凝固可能タンパクまでにフィブリノ
ゲンの精製をもたらし、かつフィブロネクチンの減少を無視できるレベルとした
。イオン交換クロマトグラフィーは、溶出物中においてプラスミノゲンを無視で
きるレベルにまで低減し、かつ、フィブリノゲンの安定性を、ヘパリンペースト
溶出物の安定性と同等な約120時間までに増大させることが示された。 画分1ペーストは別の産生処理の副生成物であるので、フィブリノゲン製造処
理を開始する前の段階で産物を保持することが有利である。ヘパリンペースト、
第VIII因子濃縮物の副生成物は、かつて抽出された凝固可能なタンパクの結果的
なレベルに影響を与えることなく、−80℃で13ヶ月までの間凍結貯蔵するこ
とができる。
ムに関して処理した後では、産物は優れた安定性を示した(>208時間)。後
の実験では(セクション4.5)、凍結画分1ペーストを、ATIIIの存在下およ
び不在下で抽出した。いずれのバッファーにおいても、凍結画分1ペーストの抽
出後には操作上の問題はなく、SFPとASFPの安定性は、先のまたは後の実
験について観察されたものよりもはるかに高かった。 また、可溶化の前にGly/NaCl沈降段階でこの処理を用いる可能性を評価する
ために実験を行った。−80℃で凍結され、その後解凍され、可溶化されたGly
/NaClペレットの結果は、この実施時点が、凝固可能タンパクに関する品質、安
定性、または収量を落とさないことを示した。 ここに示した結果は、画分Iペーストがフィブリノゲンの精製に適した出発物
質であり、最終産物の収量をヘパリンペーストと比較して3倍に増加する可能性
を有することを示す。
リノゲンの分離 2.1 物質と方法 2.1.1 サンプル調製 Gly/NaCl沈降物を、Winklemanら,1989に記載された方法の修正を用いて寒冷
沈降物から得た。最初に、凍結した可溶化Gly/NaCl沈降物(−80℃)をウォ
ーターバスで30℃で解凍した。40gの可溶化Gly/NaCl沈降物に、2.19
gのストック界面活性剤溶液と132mgのTNBPとを加えた。このサンプル
を、伝導度が10.5mS/cm以下となるまで、サンプル希釈バッファー(2
5mM Tris、pH8.0)を用いて希釈した。最後に、このサンプルを、0.
8μmの膜フィルターを通して濾過した。各サンプルを、それぞれを流し始める
直前に調製した。サンプルを希釈しないと、多くの場合、大量の未結合ピークを
もたらし、すなわち一部のフィブリノゲンが未結合物中に溶出されてしまう。
た: ベッド高さ−約20cm カラム量−約100ml 流速−10ml/分(〜113cm/時間) 検出−UV@280nm クロマトグラフィー方法 平衡化:≧1.5CVのMQバッファーおよび伝導度(カラム後)が90−11
0%の場合調製したバッファー 充填サンプル 洗浄:6CVのMQバッファー 溶出:MEバッファー−バッファーD&200mM NaCl、pH7.0 再生:2CVの1M NaCl
.0)を用いた精製 洗浄(MQ)バッファーとして、25mMトリス、100mM NaCl、p
H8.0を用いて二重に流した。サンプルをMacroPrepカラムに充填し、回収し
た画分を分析した。結果は表28に記載されている。
た。これらの数値は、この方法に対するさらなる修正の成功を評価するベンチマ
ークとして用いた。
く、かくして、一部の希釈されたサンプルが室温で放置され、その他のサンプル
が精製される。この間にサンプルが破壊されることが見出された。 100mMのεアミノカプロン酸、EACA(未希釈の可溶化Gly/NaClペー
ストの量に対して)を、サンプルに添加することにより、0−15時間から15
−23時間へとサンプルの安定性が増加する。クロマトグラフィープロフィール
に顕著な変化はなく、フィブリノゲンの回収率は93%であった。
mM リシン、100mM NaCl、pH8.0および(ii)50mM トリス
、20mM EACA、100mM NaCl、pH8.0。サンプルを、Macrop
repカラムを用いて精製し、回収した画分を比較した。結果は、以下の表29に
示されている。
された画分の安定性は71−91時間に増加し、凝固可能タンパクの回収率は7
1.3%であった。より長い安定性は、おそらくは、プラスミノゲンの除去によ
るものであろう。クロマトグラムの未結合領域は、低いUV吸収を示した。 平均の凝固可能タンパク回収率は、20mMのリシンおよび25mMのトリス
をMQバッファーに加えた場合に、51.3%に減少した。クロマトグラフィー
プロフィールでは、洗浄工程中の吸収は、MQを用いて得られるものよりも大き
かった。かくして、MQへのリシンとトリスの添加は、フィブリノゲンを未結合
ピークに溶出させると仮定できる。回収された画分の安定性は、48−71時間
の間であった。 これらの結果は、EACAの添加およびMQにおけるトリス濃度の増加が、凝
固可能タンパクの回収率とカラム溶出物の安定性を増加したことを示す。
を調べ、かつ、サンプルへのEACAの添加の効果を評価することである。表3
0は、画分1の結果をまとめたものである。
リス、100mM NaCl、pH8.0)を洗浄バッファーとして用いた場合
に、HPPC04およびHPPC06に関する画分1の平均タンパク回収率がそれぞれ77%
および78%であったことを示している。安定性は、HPPC04について約24時間
であり、HPPC06について<47時間であった。
用いて得られたものと類似していたが、回収した画分の安定性は66時間まで増
加した。 MQバッファー(50mM トリス、20mM リシン、100mM NaCl
、pH8.0)に対するリシンの添加では、HPPC06に関する画分1の平均タンパ
ク回収率は48%であり、安定性は<47時間であった。プラスミノゲン回収率
は、10.2%から0.5%未満に劇的に低下した。
ッファーがリシンを含むMQである場合、タンパクおよびプラスミノゲンの回収
率は、EACAをサンプルに添加しない場合に得られたものとほぼ同じであった
。しかしながら、溶出物の安定性は、HPPC06について、<47時間から68−9
3時間に増加し、HPPC04については41時間に増加した。 EACAをサンプルに加え、洗浄バッファーが50mM トリス、20mM E
ACA、100mM NaCl、pH8.0である場合には、タンパク回収率は
、MQを用いた場合と類似していた。すなわち、HPPC04では68%であり、HPPC
06では79%であった。顕著な差異は、回収された画分の安定性であった。安定
性は、MQバッファーを用いた場合の約24時間と比較して113時間多かった
。 これらの結果は、50mM トリス、20mM EACA、100mM NaC
l、pH8.0を含む洗浄バッファーが、良好な結果を与えたことを示す。特に
、これらの回収された画分は、高いタンパク回収率、低いプラスミノゲン回収率
、および長い安定性を有していた。
に画分をプールできるか否かを調べるべく、以下の実験を設計した。回収した画
分を、個別に、およびまるで一つの画分が回収されたかのような比率でプールし
て、安定性について調べた。 精製方法は、洗浄バッファーとして、50mM Tris、20mM EACA、1
00mM NaClの使用を含み、そして、EACAをMacroPrepカラムに充填す
る前にサンプルに加えた。結果を表31に示す。 一般に、表31は、最初の画分が後の画分よりも安定であることを示している
。これは、恐らくは、後者の画分が、画分1よりも顕著に低く濃縮されているか
らであり、画分の組成によるものではない。これは、さらに、カラムから溶出さ
れるのと同じ比率で画分をプーリングすることによって調べられた。 4つの画分がプールされた場合、安定性は画分1と同じであった。全部で4つ
の画分をプーリングすることにより、タンパクの回収率は、約25%増加した。
し、F19 11a&F19 11bは可溶化Gly/NaCl沈降物バッチNo.HPPC06を使用した
。
ることを示している。結合画分のプロフィールは、テーリングを伴う大きなピー
クを示し、次いで、カラムを1M NaClで洗浄した場合に第二のピークを示
した。第二のピークは、1M NaClの高いイオン強度によるテーリングの圧
縮である。単一のピークとしてフィブリノゲンを溶出するために、溶出バッファ
ーのイオン強度を増加することが決められた。それゆえ、MEバッファーにおけ
るNaClの濃度を、300mMから500mM、750mMおよび1Mまで増
加した。結果を表32に示す。
リングを伴わずに、単一のピークにフィブリノゲンを溶出するのに十分であった
。回収された画分の特徴決定の結果には顕著な差異がなかった。750mMおよ
び1M NaClを含むMEバッファーも作用するが、精製処理に以後の工程を
必要とするため500mMを含むMEを用いるのが好ましい。
果 この実験の目的は、100または200mMのEACAを含むサンプル(可溶
化Gly/NaCl沈降物)からMacroPrepカラムを溶出した結合画分を比較することで
ある。 結果は、タンパク回収率(93.7%、95.4%)、凝固可能タンパク(9
6.0%、99.2%)、プラスミノゲン(両方とも<0.2μg/ml)、お
よび安定性の結果(両方とも>1日)が、両方のサンプルから回収された画分に
ついて同等であることを示した。言い換えると、同様の結果が、100または2
00mMεACAを含む可溶化Gly/NaClサンプルについて得られた。 上記イオン交換クロマトグラフィー法を含む好ましいフィブリノゲン精製処理
を図6に示した。
、特定の実施態様に示された発明に対して、多くの変更および/または修正をな
すことができることを理解するであろう。それゆえ、本発明の実施態様は、例示
的であって制限的でないと考えるべきである。
ノゲンの収量
の収量
の収量
ノゲンの収量
ィブリノゲン精製方法を図示するフローチャート
Claims (45)
- 【請求項1】 フィブリノゲンを精製する方法であって、フィブリノゲンが
抽出バッファーに可溶化されるように、画分I沈降物を抽出バッファーと混合す
ることにより画分I沈降物からフィブリノゲンを抽出することを含み、ここで、
前記抽出バッファーが少なくとも0.1Mの濃度で塩を含み、かつ、少なくとも
10IU/mlの濃度でヘパリンを含む方法。 - 【請求項2】 塩の濃度が少なくとも0.4Mである、請求項1記載の方法
。 - 【請求項3】 塩が、塩化物、リン酸塩、および酢酸塩またはこれらの混合
物からなる群から選択される、請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 塩がNaClである、請求項1ないし3のいずれか一項に記
載の方法。 - 【請求項5】 ヘパリンの濃度が少なくも約20IU/mlである、請求項
1ないし4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項6】 ヘパリンの濃度が少なくも約60IU/mlである、請求項
1ないし4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 抽出バッファーが、約20mMの濃度でクエン酸三ナトリウ
ムをさらに含む、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】 抽出バッファーが、少なくとも一つのω-アミノ酸をさらに
含む、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項9】 少なくとも一つのω-アミノ酸が、少なくとも5mMの濃度
で抽出バッファー中に存在する、請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 抽出バッファーが、少なくとも約1IU/mlの濃度でア
ンチトロンビンIII(ATIII)をさらに含む、請求項1ないし9のいずれか一項に
記載の方法。 - 【請求項11】 抽出バッファーが、約20mMの濃度でクエン酸三ナトリ
ウム、約0.8Mの濃度でNaCl、約60IU/mlの濃度でヘパリン、およ
び、約5mMの濃度で少なくとも一つのω-アミノ酸を含む、請求項1ないし1
0のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項12】 抽出バッファーが約7.3のpHを有する、請求項1ない
し11のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項13】 フィブリノゲンの抽出が、約37℃で行われる、請求項1
ないし12のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項14】 抽出された溶液中のフィブリノゲンを水酸化アルミニウム
とインキュベートし、遠心して沈降物を取り出す工程をさらに含む、請求項1な
いし13のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項15】 グリシンとNaClの添加により、抽出されたフィブリノ
ゲン溶液中のフィブリノゲンを沈降させる工程をさらに含む、請求項1ないし1
4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項16】 約100mMの濃度のNaCl、約1.1Mの濃度のCa
Cl2、約10mMの濃度のクエン酸Na、約10mMの濃度のトリス、および
約45mMの濃度のスクロースを含み、約6.9のpHを有するバッファーに、
フィブリノゲン沈降物を可溶化させる工程をさらに含む、請求項15記載の方法
。 - 【請求項17】 以下の工程: イオン交換マトリックスに、抽出したフィブリノゲン溶液を、フィブリノゲン
が前記マトリックスに結合するような条件下で適用する工程; マトリックスからフィブリノゲンを溶出する工程;および 任意に溶出物からフィブリノゲンを回収する工程; をさらに含む、請求項1ないし16のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項18】 マトリックスからフィブリノゲンを溶出する前に、少なく
とも一つのω-アミノ酸を含むバッファーでイオン交換マトリックスを洗浄する
ことをさらに含む、請求項17記載の方法。 - 【請求項19】 以下の工程 (a)フィブリノゲンが、少なくとも0.1Mの濃度の塩を含む抽出バッファー
に可溶化されるように、画分I沈降物を抽出バッファーと混合して、画分I沈降
物からフィブリノゲンを抽出する工程; (b)フィブリノゲンを沈降させる工程;および (c)少なくとも100mMの濃度で少なくとも一つのω-アミノ酸を含む溶液
にフィブリノゲンを可溶化させる工程; を含む、フィブリノゲンを精製する方法。 - 【請求項20】 抽出バッファーの塩の濃度が、少なくとも0.4Mである
、請求項18記載の方法。 - 【請求項21】 塩が、塩化物、リン酸塩および酢酸塩、またはこれらの混
合物からなる群から選択される、請求項19または20記載の方法。 - 【請求項22】 塩がNaClである、請求項19ないし21のいずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項23】 バッファーが、約20mMの濃度でクエン酸三ナトリウム
をさらに含む、請求項19ないし22のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項24】 抽出バッファーが、少なくとも10IU/mlの濃度でヘ
パリンをさらに含む、請求項19ないし23のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項25】 少なくとも一つのω-アミノ酸が、少なくとも5mMの濃
度で抽出バッファーに存在する、請求項19ないし24のいずれか一項に記載の
方法。 - 【請求項26】 抽出バッファーが、約20mMの濃度のクエン酸Na、約
0.8Mの濃度のNaCl、および約60IU/mlの濃度のヘパリンを含む、
請求項19ないし25のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項27】 フィブリノゲンを、グリシンとNaClを含むバッファー
の添加により、工程(b)において沈降させる、請求項19ないし26のいずれ
か一項に記載の方法。 - 【請求項28】 フィブリノゲン沈降物を、約100mMの濃度のNaCl
、約1.1Mの濃度のCaCl2、約10mMの濃度のクエン酸Na、約10m
Mの濃度のトリス、および約45mMの濃度のスクロースを含むバッファーを用
いて、工程(c)において可溶化させる、請求項19ないし27のいずれか一項
に記載の方法。 - 【請求項29】 以下の工程: (d)イオン交換マトリックスに、工程(c)のフィブリノゲン溶液を、フィブ
リノゲンが前記マトリックスに結合するような条件下で適用する工程; (e)マトリックスからフィブリノゲンを溶出する工程;および (f)任意に溶出物からフィブリノゲンを回収する工程; をさらに含む、請求項19ないし28のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項30】 マトリックスからフィブリノゲンを溶出する前に、少なく
とも一つのω-アミノ酸を含むバッファーでイオン交換マトリックスを洗浄する
ことをさらに含む、請求項29記載の方法。 - 【請求項31】 少なくとも一つのω-アミノ酸がε-アミノカプロン酸(E
ACA)である、請求項8ないし30のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項32】 以下の工程 (a)少なくとも5mMの濃度の少なくとも一つのω-アミノ酸を含む抽出バッ
ファーにフィブリノゲンが溶解されるように、フィブリノゲン含有物質を抽出バ
ッファーと混合することにより前記物質からフィブリノゲンを抽出する工程; (b)イオン交換マトリックスに、工程(a)で得られた抽出バッファーを、フ
ィブリノゲンが前記マトリックスに結合するような条件下で適用する工程; (c)前記マトリックスからフィブリノゲンを溶出する工程;および (d)任意にフィブリノゲンを溶出物から回収する工程; を含む、フィブリノゲンを精製する方法。 - 【請求項33】 工程(b)の後に、少なくとも一つのω-アミノ酸を含む
溶液で、イオン交換マトリックスを洗浄することをさらに含む、請求項32記載
の方法。 - 【請求項34】 フィブリノゲン含有溶液からフィブリノゲンを精製する方
法であって、以下の工程: (a)前記溶液をイオン交換マトリックスに、フィブリノゲンがマトリックスに
結合するような条件下で適用する工程; (b)イオン交換マトリックスを、少なくとも一つのω-アミノ酸を含む溶液で
洗浄する工程; (c)マトリックスからフィブリノゲンを溶出する工程;および (d)任意に溶出物からフィブリノゲンを回収する工程 を含む方法。 - 【請求項35】 ω-アミノ酸がε-アミノカプロン酸(EACA)である、
請求項32ないし34のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項36】 ω-アミノ酸が、5−500mMの濃度で抽出バッファー
中に存在する、請求項32ないし35のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項37】 ω-アミノ酸が、50−500mMの濃度で抽出バッファ
ー中に存在する、請求項36記載の方法。 - 【請求項38】 ω-アミノ酸が、100mMの濃度で抽出バッファー中に
存在する、請求項37記載の方法。 - 【請求項39】 フィブリノゲン含有溶液が、イオン交換マトリックスに適
用する前に、伝導度が10.5mS/cm以下となるように希釈される、請求項
32ないし38のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項40】 イオン交換マトリックスを洗浄するために用いられるバッ
ファーが、(i)約50mMの濃度のトリス、(ii)約20mMの濃度のω-アミ
ノ酸、および約90mMの濃度のNaClを含む、請求項33ないし39のいず
れか一項に記載の方法。 - 【請求項41】 イオン交換マトリックスを洗浄するために用いられるバッ
ファーが、約8.0のpHを有する、請求項40記載の方法。 - 【請求項42】 イオン交換マトリックスを洗浄するために用いられるバッ
ファーが、約11.1mS/cmの伝導度を有する、請求項40または41記載
の方法。 - 【請求項43】 フィブリノゲンを、約10mMのトリス、10mMのクエ
ン酸塩、45mMのスクロース;および200mMから1.0Mの間の濃度のN
aClを含むバッファーにおいてマトリックスから溶出させる、請求項32ない
し42のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項44】 NaClが、約400−500mMの濃度である、請求項
43記載の方法。 - 【請求項45】 溶出バッファーが約7.0のpHを有する、請求項43ま
たは44記載の方法。
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