JP2003518028A - 固形のケラチン繊維用染料 - Google Patents

固形のケラチン繊維用染料

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JP2003518028A
JP2003518028A JP2001546394A JP2001546394A JP2003518028A JP 2003518028 A JP2003518028 A JP 2003518028A JP 2001546394 A JP2001546394 A JP 2001546394A JP 2001546394 A JP2001546394 A JP 2001546394A JP 2003518028 A JP2003518028 A JP 2003518028A
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amino
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エリック・シュルツェ・ツーア・ヴィーシェ
ブリッタ・ボスマン
デトレフ・ホレンベルク
ミヒャエル・ドレヤ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1種の染料前駆物質、酸化剤および少なくとも1種のアルカリ性化剤を化粧用に許容し得る担体中に含有するケラチン繊維染色用成形体に関する。本発明の成形体は速やかに溶解し、高純度の色を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、染料前駆物質および酸化剤に加えてアルカリ性化剤をも含有するケ
ラチン繊維染色用成形体、染毛製剤を調製するための該組成物の使用、並びに該
成形体を使用するケラチン繊維の染色方法に関する。
【0002】 (背景技術) 今日、人毛は毛髪用化粧品製剤によって多様に手入れされている。そのような
手入れは、例えば、シャンプーによる洗髪、リンスおよび処置剤による毛髪のケ
アおよび再生、染色製剤、着色製剤、ウェーブ製剤およびスタイリング製剤によ
る毛髪の脱色、染色および整髪を包含する。これに関連して、頭髪色を変更また
は変化するための製剤は重要な位置を占めている。
【0003】 直接染料を染色成分として含有する染料またはティントは通例、一時的な染色
に用いられる。直接染料は、毛髪に直接付着する染料分子で、酸化発色過程を要
しない。そのような染料は例えば、古くから身体および毛髪の染色に用いられて
きたヘンナを包含する。直接染料による色は通例、酸化染色した色よりもシャン
プーに対する感受性が非常に高いので、しばしば望ましくない色の変化または目
に見える色褪せが一層速く起こる。
【0004】 永久的な高純度の堅牢性の高い色を得るには、酸化染料を使用する。酸化染料
は通例、酸化染料前駆物質である、いわゆるデベロッパー成分およびカップラー
成分から成る。デベロッパー成分どうし、またはデベロッパー成分と1種もしく
はそれ以上のカップラー成分とが酸化剤または空気中の酸素の作用下にカップリ
ングして、実際の染料を生成する。酸化染料は良好な染色結果をもたらし、それ
を持続する。自然に見える色を得るためには通例、比較的多数の酸化染料前駆物
質を混合して使用しなければならない。多くの場合、色合の調節のために直接染
料も使用する。
【0005】 最近、新しい染色方法が注目を集めている。その方法においては、天然毛髪色
素メラニンの前駆物質を毛髪に適用し、毛髪中での酸化過程範囲内で、天然に近
い色素を生成する。染料前駆物質として5,6−ジヒドロキシインドリンを用い
るそのような方法が、EP−B1530229に記載されている。5,6−ジヒ
ドロキシインドリン含有製剤を適用(とりわけ、反復適用)することによって、
白髪を元の色に回復することができる。この発色は空気中の酸素のみを酸化剤と
して行い得るので、他の酸化剤を要しない。毛髪が元は中間ブロンドないし褐色
であった人には、染料前駆物質としてインドリン化合物のみを使用し得る。しか
し、毛髪が元は赤色および特に濃色ないし黒色であった人の場合、他の染料成分
(とりわけある種の酸化染料前駆物質)も併用しなければ満足できる結果の得ら
れないことが多い。
【0006】 染毛剤は通例、水性エマルジョンまたは染色ゲルの形態に調製し、必要に応じ
て適用直前に酸化剤製剤と混合する。しかし、この過程は、製剤の貯蔵安定性、
計量性、および取扱い易さに関してさらに改善することができるだろう。
【0007】 JP−B−46−004280は、錠剤形態の染毛剤組成物を提案しており、
この組成物においては染料を含有する染料製剤と酸化剤製剤とが接触していない
。染毛成分と酸化剤製剤とを不活性中間層、例えばAvicel、デンプンまたはセ
ルロース誘導体から成る不活性中間層で隔てることが提案されている。錠剤は通
例、製造、貯蔵および輸送中に割れるか、または激しく磨耗することがないよう
に、強く圧縮される。しかし、そのような成形体によって達成し得る染色結果は
、従来の二成分系の染色性能よりも依然として劣り、そのような形態の組成物は
これまでのところあまり市場に浸透していない。
【0008】 (発明の開示) (発明が解決しようとする技術的課題) 本発明の課題は、染色用成形体を染色性および溶解性に関して最適化すること
である。
【0009】 (その解決方法) 驚くべきことに、アルカリ性化剤を加えると、達成し得る染色を色の純度およ
び堅牢性に関して顕著に改善することができ、成形体の溶解時間が顕著に短縮さ
れることがわかった。 従って、本発明は第一に、少なくとも1種の染料前駆物質、少なくとも1種の
酸化剤およびそれに加えて少なくとも1種のアルカリ性化剤を化粧用に許容し得
る担体中に含有するケラチン繊維染色用成形体に関する。
【0010】 本発明によると、ケラチン繊維とは、毛皮、羊毛、羽毛および特に人毛を意味
すると理解される。本発明の成形体はケラチン繊維の染色に特に適当であるが、
これは原則的に他の分野における使用を妨げるものではない。
【0011】 アルカリ性化剤 原則的にアルカリ性化剤に何ら制限はない。適当なアルカリ性化剤の例は、ア
ンモニウム塩、カーボネート、アミノ酸、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ
土類金属水酸化物、および有機アミンである。 本発明の好ましい態様においては、固体のアルカリ性化剤を使用する。
【0012】 本発明の更なる態様においては、水溶性の良好なアルカリ性化剤を使用するこ
とが有利であり得る。本発明によると、易水溶性化合物とは、15℃の水100
mlに少なくとも5gが溶解する化合物である。15℃の水100mlに7.5gより
も多く溶解する化合物が特に好ましい。 更に、本発明の成形体中に組み合せた後、成形体外での分圧が極くわずかとな
るアルカリ性化剤が特に好ましいことがわかった。
【0013】 本発明の好ましい態様においては、使用するアルカリ性化剤はアミノ酸または
オリゴペプチドで、少なくとも1個のアミノ基およびカルボキシルまたはスルホ
基を有し、濃度2.5%のその水溶液のpHが9.0よりも大きいものである。 この態様において、アミノカルボン酸(とりわけα−アミノカルボン酸および
ω−アミノカルボン酸)が特に好ましい。α−アミノカルボン酸の中では、リジ
ンおよび特にアルギニンが好ましい。
【0014】 本発明の成形体に、アミノ酸を好ましくは遊離形態で加え得る。しかし多くの
場合、アミノ酸を塩形態で使用することも可能である。好ましい塩はハロゲン化
水素酸との塩、とりわけ塩酸塩および臭化水素酸塩である。 また、アミノ酸をオリゴペプチドおよびタンパク質加水分解物の形態で使用し
てもよい(その中に本発明に従って使用するアミノ酸の必要量が確実に存在する
場合)。これに関連して、特に引用するDE−A2215303の開示を参照さ
れたい。
【0015】 非常に好ましいアルカリ性化剤はアルギニン(特に遊離形態のもの、また塩酸
塩として使用するもの)であるが、これは、そのアルカリ性に加えて、染料の浸
透性を顕著に向上する作用も有するからである。 アルカリ性化剤は本発明の成形体中に、組成物全体に対して好ましくは0.5
〜20重量%、とりわけ5〜15重量%の量で存在する。
【0016】 酸化剤 酸化剤の選択には原則的に何ら制限はないが、本発明によると、過酸化水素付
加物、とりわけ尿素、メラミンまたはホウ酸ナトリウムの過酸化水素付加物を酸
化剤として使用することが有利であり得る。パーカルバミドを使用することが特
に好ましい。
【0017】 酵素を用いて酸化を行ってもよい。この場合、酸化性過化合物を生成するため
、および少量存在する酸化剤の作用を向上するために酵素を使用する。 酵素(酵素群1:酸化還元酵素)は、適当なデベロッパー成分(還元剤)から
電子を空気中の酸素に移すことができる。好ましい酵素はオキシダーゼ、例えば
チロシナーゼおよびラッカーゼであるが、グルコースオキシダーゼ、ウリカーゼ
またはピルビン酸オキシダーゼを使用してもよい。少量(例えば、組成物全体に
対して1%またはそれ以下)の過酸化水素の作用を、ペルオキシダーゼによって
向上する方法もある。
【0018】 ある種の金属イオンを成形体に添加することによって発色を補助および向上し
得る。そのような金属イオンの例は、Zn2+、Cu2+、Fe2+、Fe3+、Mn2+ 、Mn4+、Li+、Mg2+、Ca2+およびAl3+である。Zn2+、Cu2+および
Mn2+が特に適当である。基本的に、金属イオンを任意の生理学的適合性塩の形
態で使用し得る。好ましい塩は、酢酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物、乳酸塩および
酒石酸塩である。そのような金属塩の使用によって、発色を促進し、色調に所望
の影響を与えることができる。しかし、染色性向上のために金属イオンを錯体の
形態またはゼオライト上に配置した形態で使用することが実際的であることもわ
かっている。
【0019】 染料前駆物質 本発明において、本発明による成形体中に使用する染料前駆物質に関して何ら
制限はない。本発明の成形体は、染料前駆物質として、 ・デベロッパーおよびカップラー型の酸化染料前駆物質、 ・天然物類似染料の前駆物質、例えばインドールおよびインドリン誘導体、 並びに上記群の化合物の混合物 を含有し得る。
【0020】 通常使用するデベロッパー成分は、パラまたはオルト位に遊離または置換ヒド
ロキシルまたはアミノ基を更に有する第一級芳香族アミン、ジアミノピリジン誘
導体、複素環ヒドラゾン、4−アミノピラゾール誘導体、並びに2,4,5,6−
テトラアミノピリミジンおよびその誘導体である。
【0021】 本発明によると、p−フェニレンジアミン誘導体またはその生理学的適合性塩
をデベロッパー成分として使用することが有利であり得る。特に好ましいのは下
記式(E1)で示されるp−フェニレンジアミン誘導体である:
【化1】
【0022】 [式中、 ・Gは水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、
2−4ポリヒドロキシアルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基
、4'−アミノフェニル基、窒素含有基で置換されたC1−4アルキル基、フェ
ニル基、または4'−アミノフェニル基であり; ・Gは水素原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、
2−4ポリヒドロキシアルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基
、または窒素含有基で置換されたC1−4アルキル基であり; ・Gは水素原子、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素原子
)、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C1−4ヒドロ
キシアルコキシ基、C1−4アセチルアミノアルコキシ基、C1−4メシルアミ
ノアルコキシ基、またはC1−4カルバモイルアミノアルコキシ基であり; ・Gは水素原子、ハロゲン原子、またはC1−4アルキル基であるか;あるい
は ・GとGとが互いにオルト位に位置する場合、それらが共同で架橋α,ω−
アルキレンジオキソ基、例えばエチレンジオキシ基を形成し得る。]。
【0023】 本発明における化合物中の置換基としてのC1−4アルキル基の例は、メチル
、エチル、プロピル、イソプロピルおよびブチル基である。好ましいアルキル基
はエチルおよびメチルである。本発明において好ましいC1−4アルコキシ基の
例は、メトキシまたはエトキシ基である。また、C1−4ヒドロキシアルキル基
の好ましい例としては、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒ
ドロキシプロピル基または4−ヒドロキシブチル基を挙げることができる。2−
ヒドロキシエチル基が特に好ましい。本発明によるとハロゲン原子の例はF、C
lまたはBr原子で、Cl原子が特に好ましい。それ以外の用語も、ここに挙げる
定義に基づき本発明に従って導き出される。式(II)の窒素含有基の例はとりわ
け、アミノ基、C1−4モノアルキルアミノ基、C1−4ジアルキルアミノ基、
1−4トリアルキルアンモニウム基、C1−4モノヒドロキシアルキルアミノ
基、イミダゾリニウムおよびアンモニウムである。
【0024】 式(E1)で示される特に好ましいp-フェニレンジアミン誘導体は、下記化合
物から選択するものである: p-フェニレンジアミン、 p-トリレンジアミン、 2-
クロロ-p-フェニレンジアミン、 2,3-ジメチル-p-フェニレンジアミン、 2,6-ジメ
チル-p-フェニレンジアミン、 2,6-ジエチル-p-フェニレンジアミン、 2,5-ジメチ
ル-p-フェニレンジアミン、 N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン、 N,N-ジエチル
-p-フェニレンジアミン、 N,N-ジプロピル-p-フェニレンジアミン、 4-アミノ-3-
メチル-(N,N-ジエチル)-アニリン、 N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレ
ンジアミン、 4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、 4-N,
N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、 2-(β-ヒドロキシエチ
ル)-p-フェニレンジアミン, 2-フルオロ-p-フェニレンジアミン、 2-イソプロピ
ル-p-フェニレンジアミン、 N-(β-ヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジアミン、
2-ヒドロキシメチル-p-フェニレンジアミン、 N,N-ジメチル-3-メチル-p-フェニ
レンジアミン、 N,N-(エチル,β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、 N-(
β,γ-ジヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジアミン、 N-(4'-アミノフェニル)-
p-フェニレンジアミン、 N-フェニル-p-フェニレンジアミン、 2-(β-ヒドロキシ
エチルオキシ)-p-フェニレンジアミン、 2-(β-アセチルアミノエチルオキシ)-p-
フェニレンジアミン、 N-(β-メトキシエチル)-p-フェニレンジアミン および 5,
8-ジアミノベンゾ-1,4-ジオキサン 並びにそれらの生理学的適合性塩。
【0025】 本発明によると式(E1)で示される特に好ましいp-フェニレンジアミン誘導
体は、p-フェニレンジアミン、 p-トリレンジアミン、 2-(β-ヒドロキシエチル)-
p-フェニレンジアミン および N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジ
アミンである。
【0026】 本発明によると、アミノおよび/またはヒドロキシル基で置換された少なくと
も2個の芳香核を有する化合物をデベロッパー成分として使用することも有利で
あり得る。 本発明の染色用組成物中に使用し得る二核デベロッパー成分として、下記式(
E2)で示される化合物およびその生理学的適合性塩を特に挙げることができる
【化2】
【0027】 [式中、 ・ZおよびZは互いに独立して、ヒドロキシルまたはNH基であって、C 1−4 アルキル基で、C1−4ヒドロキシアルキル基で、および/または架橋Y
で置換されていてもよく、あるいは架橋環系の一部を構成していてもよく; ・架橋Yは炭素原子数1〜14のアルキレン基、例えば直鎖もしくは分枝状アル
キレン鎖またはアルキレン環であって、その中に介在するかまたはその末端をな
す1個またはそれ以上の窒素含有基および/または1個またはそれ以上のヘテロ
原子(例えば酸素、イオウまたは窒素原子)を有してもよく、また、1個または
それ以上のヒドロキシルまたはC1−8アルコキシ基で置換されていてもよく、
あるいは直接結合であり、 ・GおよびGは互いに独立して、水素もしくはハロゲン原子、C1−4アル
キル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル
基、C1−4アミノアルキル基、または架橋Yへの直接結合であり、 ・G、G、G、G10、G11およびG12は互いに独立して、水素原子
、架橋Yへの直接結合、またはC1−4アルキル基であり、 ただし、 ・式(E2)で示される化合物は1分子当たり架橋Yを1個のみ有し、 ・式(E2)で示される化合物は、水素原子少なくとも1個を有するアミノ基を
少なくとも1個有する。]。
【0028】 本発明によると、式(E2)中の置換基は前記と同様に定義される。 式(E2)で示される好ましい二環デベロッパー成分はとりわけ以下の化合物
である:N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-
ジアミノプロパン-2-オール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-
アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレ
ンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テ
トラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジ
アミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレン
ジアミン、ビス(2-ヒドロキシ-5-アミノフェニル)メタン、1,4-ビス(4'-アミノ
フェニル)ジアザシクロヘプタン、N,N'-ビス(2-ヒドロキシ-5-アミノベンジル)
ピペラジン、N-(4'-アミノフェニル)-p-フェニレンジアミン および 1,10-ビス-
(2',5'-ジアミノフェニル)-1,4,7,10-テトラオキサデカン 並びにそれらの生理
学的適合性塩。
【0029】 式(E2)で示される特に好ましい二環デベロッパー成分は、N,N'-ビス(β-
ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパン-2-オ
ール、ビス(2-ヒドロキシ-5-アミノフェニル)メタン、N,N'-ビス(4'-アミノフェ
ニル)-1,4-ジアザシクロヘプタン および 1,10-ビス(2',5'-ジアミノフェニル)-
1,4,7,10-テトラオキサデカンまたはそれらの生理学的適合性塩である。
【0030】 更に、本発明によると、p−アミノフェノール誘導体またはその生理学的適合
性塩をデベロッパー成分として使用することも有利であり得る。特に好ましいの
は、下記式(E3)で示されるp−アミノフェノール誘導体である:
【化3】
【0031】 [式中、 ・G13は水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキ
シアルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−4アミノアル
キル基、ヒドロキシ−C1−4アルキルアミノ基、C1−4ヒドロキシアルコキ
シ基、C1−4ヒドロキシアルキル−C1−4アミノアルキル基、またはジC −4 アルキルアミノ−C1−4アルキル基であり、 ・G14は水素もしくはハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロ
キシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、C1−4アルコキシ−C 1−4 アルキル基、C1−4アミノアルキル基、またはC1−4シアノアルキル
基であり、 ・G15は水素、C1−4アルキル基、C1−4モノヒドロキシアルキル基、C −4 ポリヒドロキシアルキル基、フェニル基、またはベンジル基であり、 ・G16は水素またはハロゲン原子である。]。
【0032】 式(E3)中の置換基は、前記と同様に本発明に従って定義される。 式(E3)で示される好ましいp-アミノフェノール誘導体はとりわけ以下の化
合物である:p-アミノフェノール、 N-メチル-p-アミノフェノール、 4-アミノ-3-
メチルフェノール、 4-アミノ-3-フルオロフェノール、 2-ヒドロキシメチルアミ
ノ-4-アミノフェノール、 4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、 4-アミノ-2
-(2-ヒドロキシエトキシ)フェノール、 4-アミノ-2-メチルフェノール、 4-アミノ
-2-ヒドロキシメチルフェノール、 4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、 4-ア
ミノ-2-アミノメチルフェノール、 4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチル-アミノメ
チル)フェノール、 4-アミノ-2-フルオロフェノール、 4-アミノ-2-クロロフェノ
ール、 2,6-ジクロロ-4-アミノフェノール、 4-アミノ-2-((ジエチルアミノ)メチ
ル)フェノール、およびそれらの生理学的適合性塩。
【0033】 式(E3)で示される特に好ましい化合物は、p-アミノフェノール、 4-アミノ
-3-メチルフェノール、 4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、 および4-アミノ-2
-((ジエチルアミノ)メチル)フェノールである。
【0034】 更に、デベロッパー成分は、o−アミノフェノールおよびその誘導体、例えば
2−アミノ−4−メチルフェノールまたは2−アミノ−4−クロロフェノールか
ら選択することもできる。
【0035】 更に、デベロッパー成分は、複素環デベロッパー成分、例えばピリジン、ピリ
ミジン、ピラゾール、ピラゾール−ピリミジンの誘導体、およびそれらの生理学
的適合性塩から選択することもできる。
【0036】 好ましいピリジン誘導体はとりわけ、特許GB1026978およびGB11
53196に記載された化合物、例えば2,5−ジアミノピリジン、2−(4−
メトキシフェニル)アミノ−3−アミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メト
キシピリジン、2−(β−メトキシエチル)アミノ−3−アミノ−6−メトキシ
ピリジン、および3,4−ジアミノピリジンである。
【0037】 好ましいピリミジン誘導体はとりわけ、ドイツ特許DE2359399、公開
された日本特許出願明細書JP02019576A2、または公開された特許明
細書WO96/15765に記載された化合物、例えば2,4,5,6−テトラア
ミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、2−ヒド
ロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2−ジメチルアミノ−4,5,6−ト
リアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジアミノピリミジン、およ
び2,5,6−トリアミノピリミジンである。
【0038】 好ましいピラゾール誘導体はとりわけ、特許DE3843892、DE413
3957、並びに特許出願WO94/08969、WO94/08970、EP
−740931およびDE19543988に記載された化合物で、その例を以
下に挙げる:4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、 4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキ
シエチル)ピラゾール、 3,4-ジアミノピラゾール、 4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベ
ンジル)ピラゾール、 4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、 4,5-ジアミノ-3-
メチル-1-フェニルピラゾール、 4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、
4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、 1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3
-メチルピラゾール、 4,5-ジアミノ-3-t-ブチル-1-メチルピラゾール、 4,5-ジア
ミノ-1-t-ブチル-3-メチルピラゾール、 4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)
-3-メチルピラゾール、 4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、 4,5-ジア
ミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、 4,5-ジアミノ-1-エチル-3
-ヒドロキシメチルピラゾール、 4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピ
ラゾール、 4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、 4,5-
ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、 4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)
アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、 3,4,5-トリアミノピラゾール、 1-メチル-3,4,
5-トリアミノピラゾール、 3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾール
および 3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール。
【0039】 好ましいピラゾール−ピリミジン誘導体はとりわけ、下記式(E4)で示され
るピラゾール−[1,5−a]−ピリミジン誘導体、および互変異性平衡が存在
する場合はその互変異性体である:
【化4】
【0040】 [式中、 ・G17、G18、G19およびG20は互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル
基、アリール基、C1−4ヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアル
キル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、C1−4アミノアルキル基
(場合によりアセチルウレイドまたはスルホニル基で保護されていてもよい)、
1−4アルキルアミノ−C1−4アルキル基、ジ(C1−4アルキル)−C −4 アミノアルキル基(該ジアルキル基は場合により炭素環または複素環(5ま
たは6員)を形成していてもよい)、C1−4ヒドロキシアルキルまたはジ(C 1−4 ヒドロキシアルキル)−C1−4アミノアルキル基であり、 ・X基は互いに独立して、水素原子、C1−4アルキル基、アリール基、C1− ヒドロキシアルキル基、C2−4ポリヒドロキシアルキル基、C1−4アミノ
アルキル基、C1−4アルキルアミノ−C1−4アルキル基、ジ(C1−4アル
キル)−C1−4アミノアルキル基(該ジアルキル基は場合により炭素環または
複素環(5または6員)を形成していてもよい)、C1−4ヒドロキシアルキル
またはジ(C1−4ヒドロキシアルキル)アミノアルキル基、アミノ基、C1− アルキルまたはジ(C1−4ヒドロキシアルキル)アミノ基、ハロゲン原子、
カルボン酸基、またはスルホン酸基であり、
【0041】 ・iは0、1、2または3の値であり、 ・pは0または1の値であり、 qは0または1の値であり、 ・nは0または1の値であり、 ただし、 ・p+qの合計は0ではなく、 ・p+qが2ならばnは0であり、基NG1718とNG1920とが(2,3)、
(5,6)、(6,7)、(3,5)または(3,7)の位置に存在し、 ・p+qが1ならばnは1であり、基NG1718(またはNG1920)と基OH
とが(2,3)、(5,6)、(6,7)、(3,5)または(3,7)の位置
に存在する。]。
【0042】 式(E4)中の置換基は、前記と同様に本発明に従って定義される。 式(E4)で示されるピラゾール−[1,5−a]−ピリミジンが環系の2、
5または7位の一つにヒドロキシル基を有する場合、下記式で例示されるような
互変異性平衡が存在する:
【化5】
【0043】 式(E4)で示されるピラゾール−[1,5−a]−ピリミジン誘導体のうち
、以下の化合物を特に挙げることができる: - ピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン; - 2,5-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン; - ピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,5-ジアミン; - 2,7-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,5-ジアミン; - 3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-オール; - 3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-5-オール; - 2-(3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-イルアミノ)エタノール; - 2-(7-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3-イルアミノ)エタノール; - 2-[(3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-イル)-(2-ヒドロキシエチル
)アミノ]エタノール; - 2-[(7-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3-イル)-(2-ヒドロキシエチル
)アミノ]エタノール; - 5,6-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン; - 2,6-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン; - 2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン; およびそれらの生理学的適合性塩、並びに互変異性平衡が存在する場合はそれら
の互変異性体。
【0044】 式(E4)で示されるピラゾール−[1,5−a]−ピリミジンは、文献に記
載されているように、アミノピラゾールまたはヒドラジンを出発物質とする環化
によって合成し得る。
【0045】 カップラー成分としては、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール類、レ
ゾルシノールおよびレゾルシノール誘導体、ピラゾロン類並びにm−アミノフェ
ノール誘導体を通例使用する。特に適当なカップラー成分は、1−ナフトール、
1,5−、2,7−および1,7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メ
チルフェノール、m−アミノフェノール、レゾルシノール、レゾルシノールモノ
メチルエーテル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル−3−メチル−5−ピ
ラゾロン、2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、1,3−ビス−(2,4
−ジアミノフェノキシ)−プロパン、2−クロロレゾルシノール、4−クロロレ
ゾルシノール、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−アミノ−
3−ヒドロキシピリジン、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノー
ル、および2−メチル−4−クロロ−5−アミノフェノールである。
【0046】 本発明によると、好ましいカップラー成分は次のものである: ・m−アミノフェノールおよびその誘導体、例えば5−アミノ−2−メチルフェ
ノール、3−アミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール、2−ヒドロキシ−4
−アミノフェノキシエタノール、2,6−ジメチル−3−アミノフェノール、3
−トリフルオロアセチルアミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール、5−アミ
ノ−4−クロロ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチ
ルフェノール、5−(2'−ヒドロキシエシチル)−アミノ−2−メチルフェノー
ル、3−(ジエチルアミノ)−フェノール、N−シクロペンチル−3−アミノフェ
ノール、1,3−ジヒドロキシ−5−(メチルアミノ)−ベンゼン、3−(エチルア
ミノ)−4−メチルフェノール、および2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール
、 ・o−アミノフェノールおよびその誘導体、
【0047】 ・m−ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば2,4−ジアミノフェノキシエ
タノール、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、1−メトキ
シ−2−アミノ−4−(2'−ヒドロキシエチルアミノ)−ベンゼン、1,3−ビス
−(2,4−ジアミノフェニル)−プロパン、2,6−ビス−(2−ヒドロキシエチ
ルアミノ)−1−メチルベンゼン、および1−アミノ−3−ビス−(2'−ヒドロ
キシエチル)−アミノベンゼン、 ・o−ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば3,4−ジアミノ安息香酸、お
よび2,3−ジアミノ−1−メチルベンゼン、 ・ジ−およびトリヒドロキシベンゼン誘導体、例えばレゾルシノール、レゾルシ
ノールモノメチルエーテル、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノ
ール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2−クロロレゾルシノール、4−クロ
ロレゾルシノール、ピロガロール、および1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、
【0048】 ・ピリジン誘導体、例えば2,6−ジヒドロキシピリジン、2−アミノ−3−ヒ
ドロキシピリジン、2−アミノ−5−クロロ−3−ヒドロキシピリジン、3−ア
ミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4
−ジメチルピリジン、2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン、2,6−ジア
ミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジン、および3,5−ジアミ
ノ−2,6−ジメトキシピリジン、 ・ナフタレン誘導体、例えば1−ナフトール、2−メチル−1−ナフトール、2
−ヒドロキシメチル−1−ナフトール、2−ヒドロキシエチル−1−ナフトール
、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、1,7−
ジヒドロキシナフタレン、1,8−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキ
シナフタレン、および2,3−ジヒドロキシナフタレン、
【0049】 ・モルホリン誘導体、例えば6−ヒドロキシベンゾモルホリン、および6−アミ
ノベンゾモルホリン、 ・キノキサリン誘導体、例えば6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノキ
サリン、 ・ピラゾール誘導体、例えば1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、
・インドール誘導体、例えば4−ヒドロキシインドール、6−ヒドロキシインド
ール、および7−ヒドロキシインドール、 ・ピリミジン誘導体、例えば4,6−ジアミノピリミジン、4−アミノ−2,6−
ジヒドロキシピリミジン、2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジン、2,4
,6−トリヒドロキシピリミジン、2−アミノ−4−メチルピリミジン、2−ア
ミノ−4−ヒドロキシ−6−メチルピリミジンおよび4,6−ジヒドロキシ−2
−メチルピリミジン、 ・メチレンジオキシベンゼン誘導体、例えば1−ヒドロキシ−3,4−メチレン
ジオキシベンゼン、1−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、および1
−(2'−ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン。
【0050】 特に好ましいカップラー成分は、1−ナフトール、1,5−、2,7−および1
,7−ジヒドロキシナフタレン、3−アミノフェノール、5−アミノ−2−メチ
ルフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、レゾルシノール、4−ク
ロロレゾルシノール、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−メ
チルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノ
ール、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジンである。
【0051】 酸化染料前駆物質も、直接染料も、単一の化合物である必要はない。本発明の
染毛組成物は、各染料の製造方法に起因する少量の他の成分を、それが染色結果
に悪影響を及ぼすこと、または他の理由(例えば毒物学的理由)によって排除する
必要の無い限り、含有してよい。
【0052】 本発明の毛髪染色および着色組成物中に使用し得る染料に関しては、下記も特
に参照されたい:Ch.Zviak、The Science of Hair Care、第7章(第2
48〜250頁;直接染料)および第8章(第264〜267頁;酸化染料前駆
物質)[“Dermatology”シリーズの第7巻として刊行されたもの(Ch.Cul
nan およびH.Maibach編)、Verlag Marcel Dekker Inc.、ニューヨーク
/バーゼル、1986]、並びに“Europaeische Inventar der Kosmetik−
Rohstoffe”(Europaeische Gemeinschaftから刊行され、フロッピー(登録
商標)ディスク形態でBundesverband Deutscher Industrie- und Handelsun
ternehmen fuer Arzneimittel,Reformwaren und Koerperpflegemittel d.V
.、マンハイムから入手し得るもの)。 酸化染料前駆物質は、本発明の組成物中に、組成物全体に対して好ましくは0
.01〜20重量%、より好ましくは0.5〜5重量%の量で存在する。
【0053】 天然物類似染料の好ましい前駆物質は、少なくとも1個のヒドロキシルまたは
アミノ基を、好ましくは6員環上の置換基として有するインドール化合物および
インドリン化合物である。それらの基は、例えばヒドロキシル基のエーテルもし
くはエステル化物またはアミノ基のアルキル化物の形態で、更なる置換基を有し
得る。
【0054】 天然物類似染毛料の特に適当な前駆物質は、式(Ia):
【化6】 [式中、互いに独立して、 R1は水素、C1-4アルキル基、またはC1-4ヒドロキシアルキル基であり、 R2は水素、または−COOH基(この−COOH基は生理学的適合性カチオ
ンとの塩として存在してもよい)であり、 R3は水素、またはC1-4アルキル基であり、 R4は水素、C1-4アルキル基、または基−CO−R6であり、R6はC1-4アル
キル基であり、 R5はR4として定義する基のいずれかである。] で示される5,6−ジヒドロキシインドリン誘導体、および有機または無機酸と
のその生理学的適合性塩である。
【0055】 特に好ましいインドリン誘導体は、5,6−ジヒドロキシインドリン、N−メ
チル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシイン
ドリン、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−ブチル−5,6−
ジヒドロキシインドリン、5,6−ジヒドロキシインドリン−2−カルボン酸、
並びに6−ヒドロキシインドリン、6−アミノインドリンおよび4−アミノイン
ドリンである。 上記群の中で特に重要なものは、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリ
ン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−プロピル−5,6−ジヒ
ドロキシインドリン、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、およびと
りわけ5,6−ジヒドロキシインドリンである。
【0056】 天然物類似染毛料の特に適当な他の前駆物質は、式(Ib):
【化7】 [式中、互いに独立して、 R1は水素、C1-4アルキル基、またはC1-4ヒドロキシアルキル基であり、 R2は水素、または−COOH基(この−COOH基は生理学的適合性カチオ
ンとの塩として存在してもよい)であり、 R3は水素、またはC1-4アルキル基であり、 R4は水素、C1-4アルキル基、または基−CO−R6であり、R6はC1-4アル
キル基であり、 R5はR4として定義する基のいずれかである。] で示される5,6−ジヒドロキシインドール誘導体、または有機もしくは無機酸
とのその生理学的適合性塩である。
【0057】 特に好ましいインドール誘導体は、5,6−ジヒドロキシインドール、N−メ
チル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−エチル−5,6−ジヒドロキシイン
ドール、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−ブチル−5,6−
ジヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸、
並びに6−ヒドロキシインドール、6−アミノインドール、および4−アミノイ
ンドールである。 上記群の中で特に重要なものは、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドー
ル、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−プロピル−5,6−ジヒ
ドロキシインドール、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドール、およびと
りわけ5,6−ジヒドロキシインドールである。
【0058】 本発明の方法において使用する染料組成物中でインドリンおよびインドール誘
導体は、遊離塩基として使用しても、無機もしくは有機酸との生理学的適合性塩
(例えば塩酸塩、硫酸塩および臭化水素酸塩)の形態で使用してもよい。染料組
成物中に、インドールまたはインドリン誘導体は、通例0.05〜10重量%、
好ましくは0.2〜5重量%の量で存在する。
【0059】 とりわけインドリンまたはインドールタイプの染料前駆物質を使用する場合は
、アルカリ性化剤としてアミノ酸および/またはオリゴペプチドを使用すること
が有利であることがわかった。
【0060】 更なる色調の調節のために、本発明の成形体は染料前駆物質に加えて直接染料
をも含有し得る。直接染料は通例、ニトロフェニレンジアミン類、ニトロアミノ
フェノール類、アゾ染料、アントラキノン類およびインドフェノール類から選択
する。好ましい直接染料は下記国際名または商品名で知られる化合物である:H
C Yellow 2、HC Yellow 4、HC Yellow 5、HC Yellow 6、Basic
Yellow 57、HC Orange 1、Disperse Orange 3、HC Red 1、HC
Red 3、HC Red 13、HC Red BN、Basic Red 76、HC Blue
2、HC Blue 12、Disperse Blue 3、Basic Blue 7、Basic Blue
26、Basic Blue 99、HC Violet 1、Disperse Violet 1、Dispers
e Violet 4、Basic Violet 2、Basic Violet 14、Acid Violet 43
、Disperse Black 9、Acid Black 52、Basic Brown 16、およびBas
ic Brown 17、並びに1,4−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−
ニトロベンゼン、3−ニトロ−4−(β−ヒドロキシエチル)アミノフェノール、
4−アミノ−2−ニトロジフェニルアミン−2'−カルボン酸、6−ニトロ−1,
2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン
、ヒドロキシエチル−2−ニトロトルイジン、ピクラミン酸、2−アミノ−6−
クロロ−4−ニトロフェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ安息香酸、およ
び2−クロロ−6−エチルアミノ−1−ヒドロキシ−4−ニトロベンゼン。この
態様の本発明組成物は好ましくは、直接染料を染料組成物全体に対して0.01
〜20重量%の量で含有する。
【0061】 本発明の組成物は、天然に生成する染料、例えばヘンナ・レッド、ヘンナ・ニ
ュートラル、ヘンナ・ブラック、カモミール花、ビャクダン、紅茶、セイヨウイ
ソノキ樹皮、セージ、ロッグウッド、アカネ根、カテキュ、シーダーおよびアル
カンナ根も含有し得る。
【0062】 溶解促進剤 本発明の成形体は、本発明の好ましい態様において、溶解促進剤を含有する。
溶解促進剤とは、ガス放出成分、予め発生させおよび封入したガス、崩壊剤、お
よびそれらの混合物を包含する。
【0063】 本発明の一態様においては、溶解促進剤としてガス放出成分を使用する。この
ような成分は水と接触すると反応し合って、その場でガスを発生し、これが錠剤
中で圧力を生じて錠剤を比較的小さい片に崩壊させる。そのような系の一例は適
当な酸と塩基との組み合わせである。pKa値が1.0〜6.9の一、二または三
塩基性酸が好ましい。好ましい酸は、クエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン
酸、イタコン酸、酒石酸、シュウ酸、グルタル酸、グルタミン酸、乳酸、フマル
酸、グリコール酸およびそれらの混合物である。クエン酸が特に好ましい。粒子
状で、粒子直径が1000μm未満、好ましくは700μm未満、より好ましくは
400μm未満のクエン酸を使用することが特に有利であり得る。他の適当な酸
は、アクリル酸、マレイン酸、メタクリル酸またはイタコン酸の、分子量200
0〜200000のホモポリマーまたはコポリマーである。特に好ましいのは、
アクリル酸ホモポリマー、およびアクリル酸とマレイン酸のコポリマーである。
【0064】 本発明によると、好ましい塩基はアルカリ金属シリケート、カーボネート、水
素カーボネートおよびそれらの混合物である。メタシリケート、水素カーボネー
トおよびカーボネートが特に好ましく、水素カーボネートが一層好ましい。特に
好ましいのは、粒子状水素カーボネートで、粒子直径が1000μm未満、好ま
しくは700μm未満、より好ましくは400μm未満のものである。上記塩基の
ナトリウム塩またはカリウム塩が特に好ましい。ガス放出成分は本発明の染色用
成形体中に、好ましくは少なくとも10重量%、とりわけ少なくとも20重量%
の量で存在する。
【0065】 本発明の他の態様においては、ガスを予め発生させるかまたは封入し、すなわ
ち成形体の溶解開始の際にガスを放出し始めて更なる溶解を促進し始める。適当
なガスの例は、空気、二酸化炭素、NO、酸素および/または他の無毒性不燃
性ガスである。
【0066】 本発明の第三の特に好ましい態様においては、成形体崩壊剤と称される崩壊助
剤を、崩壊時間を短縮するために溶解促進剤として成形体に組み合わせる。Roem
pp(第9版、第6巻、第4440頁)およびVoigt“Lehrbuch der pharmazeutis
chen Technology”(第6版、1987、第182−184頁)によると、成形
体崩壊剤または崩壊促進剤とは、成形体を水または胃液内で速やかに崩壊させ、
吸収可能な形態の薬物を放出させる助剤を意味すると理解される。
【0067】 そのような物質(その作用の故に崩壊剤とも称される)は、水が浸入すると体
積を増す(膨潤する)。膨張性崩壊助剤の例は、合成ポリマー、例えばポリビニ
ルピロリドン(PVP)、または天然ポリマーもしくは改質天然物質、例えばセ
ルロースおよびデンプンおよびそれらの誘導体、アルギネートまたはカゼイン誘
導体である。
【0068】 本発明の目的のために、好ましい崩壊剤はセルロース系の崩壊剤である。好ま
しい成形体は、そのようなセルロース系崩壊剤を成形体全体に対して0.5〜5
0重量%、好ましくは3〜30重量%含有する。純粋なセルロースは実験式(C 6105)nを有し、形式的に、グルコース2分子から成るセロビオースのβ−1
,4−ポリアセタールである。適当なセルロースは約500〜5000のグルコ
ース単位から成り、平均分子量が50000〜500000である。本発明の目
的のために使用し得る他のセルロース系崩壊剤は、ポリマー類似反応によってセ
ルロースから誘導し得るセルロース誘導体である。そのような化学的に修飾した
セルロースは、例えばエステル化またはエーテル化によってヒドロキシル水素原
子を置換した生成物を包含する。しかし、ヒドロキシル基を、酸素原子を介して
結合していない官能基で置き替えたセルロースも、セルロース誘導体として使用
し得る。そのようなセルロース誘導体の群は、例えばアルカリ金属セルロース、
カルボキシメチルセルロース(CMC)、セルロースエステルおよびエーテル、
並びにアミノセルロースを包含する。
【0069】 前記セルロース誘導体は、セルロース系崩壊剤として単独で使用するよりもセ
ルロースと混合して使用することが好ましい。そのような混合物のセルロース誘
導体含量は、セルロース系崩壊剤に対して、好ましくは50重量%未満、とりわ
け20重量%未満である。崩壊剤として、セルロース誘導体を含まない純粋なセ
ルロースを使用することが特に好ましい。
【0070】 崩壊助剤として使用するセルロースは好ましくは、微細な形態で使用するので
はなく、より粗い形態に変換してから(例えば造粒または圧縮による)、圧縮す
るプレミックスに加える。そのような崩壊剤の粒子サイズは、概ね200μmを
を越え、好ましくは少なくとも90重量%の粒子が300〜1600μmであり
、とりわけ少なくとも90重量%の粒子が400〜1200μmである。本発明
の崩壊助剤は例えば、Rettenmaier からArbocel(登録商標)の名称で市販さ
れている。好ましい崩壊助剤の例は、Arbocel(登録商標)TF−30−HGで
ある。
【0071】 更なるセルロース系崩壊助剤として、または該成分の一部として、微結晶セル
ロースを使用し得る。微結晶セルロースを得るには、セルロースの非晶部分(セ
ルロース全体の約30%)にのみ作用して完全に溶解し、結晶部分(約70%)
には影響を及ぼさない条件下にセルロースを部分加水分解する。その後、この加
水分解により生成した微細なセルロースをばらして、一次粒子サイズ約5μm(
圧縮して例えば平均粒子サイズ200μmの粒子とし得る)の微結晶セルロース
を得る。適当な微結晶セルロースは、例えば商品名Avicel(登録商標)として
市販されている。
【0072】 本発明により、成形体の他の成分を予め造粒することによっても、成形体の溶
解促進を達成し得る。
【0073】 他の成分 本発明の成形体は、前記成分に加えて、そのような組成物用の既知の活性成分
、添加剤および助剤をも含有し得る。本発明の成形体は多くの場合、少なくとも
1種の界面活性剤を含有する。原則として、アニオン性、双性イオン性、両性、
ノニオン性およびカチオン性界面活性剤のいずれも適当である。しかし、多くの
場合、アニオン性、双性イオン性またはノニオン性界面活性剤から選択すること
が有利であるとわかった。
【0074】 本発明の組成物に適当なアニオン性界面活性剤は、人体に対する使用に適した
アニオン性界面活性物質である。そのような物質は、可溶化アニオン基、例えば
カルボキシレート、スルフェート、スルホネートまたはホスフェート基と、炭素
原子数約10〜22の親油性アルキル基とを有する。更に、グリコールまたはポ
リグリコールエーテル基、エステル基、エーテル基およびアミド基、並びにヒド
ロキシル基も、分子中に存在し得る。ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム
塩並びにモノ−、ジ−およびトリアルカノールアンモニウム塩(アルカノール基
の炭素原子数は2または3)の形態の、適当なアニオン性界面活性剤の例を次に
挙げる:
【0075】 ・炭素原子数10〜22の直鎖脂肪酸(石鹸)、 ・式: R−O−(CH2−CH2O)x−CH2−COOH[式中、Rは炭素原子数
10〜22の直鎖アルキル基であり、x=0または1〜16である。]で示され
るエーテルカルボン酸、 ・アシル基の炭素原子数10〜18のアシルサルコシド、 ・アシル基の炭素原子数10〜18のアシルタウリド、 ・アシル基の炭素原子数10〜18のアシルイセチオネート、 ・アルキル基の炭素原子数8〜18のスルホコハク酸モノ−およびジアルキル
エステル、およびアルキル基の炭素原子数8〜18/オキシエチル基数1〜6の
スルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル、 ・炭素原子数12〜18の直鎖アルカンスルホネート、 ・炭素原子数12〜18の直鎖α−オレフィンスルホネート、 ・炭素原子数12〜18の脂肪酸のα−スルホ脂肪酸メチルエステル、
【0076】 ・式: R−O−(CH2−CH2O)x−SO3H[式中、Rは好ましくは直鎖の炭
素原子数10〜18のアルキル基であり、x=0または1〜12である。]で示
されるアルキルスルフェートおよびアルキルポリグリコールエーテルスルフェー
ト、 ・DE−A−3725030による界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物
、 ・DE−A−3723354による硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレンお
よび/またはヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル、 ・DE−A−3926344による炭素原子数12〜24/二重結合数1〜6
の不飽和脂肪酸のスルホネート、 ・炭素原子数8〜22の脂肪アルコールにエチレンオキシドおよび/またはプ
ロピレンオキシド約2〜15分子が付加した生成物の形態のアルコールと酒石酸
およびクエン酸とのエステル。
【0077】 好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルポリグリ
コールエーテルスルフェートおよびエーテルカルボン酸(アルキル基の炭素原子
数10〜18、分子中のグリコールエーテル基数12までのもの)、とりわけ飽
和および特に不飽和C8-22カルボン酸(例えばオレイン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸およびパルミチン酸)の塩である。
【0078】 ノニオン性界面活性剤は、例えば、ポリオール基、ポリアルキレングリコール
エーテル基、またはポリオール/ポリグリコールエーテル基組み合わせを、親水
性基として有する。そのような化合物の例を、次に挙げる: ・炭素原子数8〜22の直鎖脂肪アルコール、炭素原子数12〜22の脂肪酸
、およびアルキル基の炭素原子数8〜15のアルキルフェノールの、エチレンオ
キシド2〜30モルおよび/またはプロピレンオキシド0〜5モル付加物、 ・グリセロールのエチレンオキシド1〜30モル付加物の、C12-22脂肪酸モ
ノエステルおよびジエステル、 ・C8-22アルキルモノ−およびオリゴグリコシド並びにそれらのエトキシル化
類似体、 ・ヒマシ油および水素化ヒマシ油のエチレンオキシド5〜60モル付加物。
【0079】 好ましいノニオン性界面活性剤は、式: R1O−(Z)x で示されるアルキルポリグリコシドである。このような化合物は、例えばHenkel
からPlantacare(登録商標)の名称で市販されており、以下のパラメータによっ
て特徴付けられる。 アルキル基R1は、炭素原子数6〜22で、直鎖および分枝状のいずれであっ
てもよい。第一級直鎖基および2位でメチル分枝した脂肪族基が好ましい。その
ようなアルキル基の例は、1−オクチル、1−デシル、1−ラウリル、1−ミリ
スチル、1−セチルおよび1−ステアリルである。1−オクチル、1−デシル、
1−ラウリルおよび1−ミリスチルが特に好ましい。いわゆる「オキソアルコー
ル」を出発物質とした場合には、アルキル鎖の炭素原子数が奇数である化合物が
主として生成する。
【0080】 本発明に従って使用し得るアルキルポリグリコシドは、例えばアルキル基R1
を1種のみ有してよい。しかし、そのような化合物は通例、天然脂肪および油ま
たは鉱油から製造するのであり、そのような場合、アルキル基Rは、出発物質ま
たは化合物処理に応じた混合物となる。 特に好ましいアルキルポリグリコシドにおいて、R1は、 ・実質的にC8およびC10アルキル基、 ・実質的にC12およびC14アルキル基、 ・実質的にC8−C16アルキル基、または ・実質的にC12−C16アルキル基 から成る。
【0081】 糖形成ブロックZとしては、任意の単糖またはオリゴ糖を用い得る。通例、炭
素原子数5または6の糖および対応するオリゴ糖を使用する。そのような糖の例
は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、リボース、キシ
ロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、グロース、イドー
ス、タロースおよびスクロースである。好ましい糖形成ブロックはグルコース、
フルクトース、ガラクトース、アラビノースおよびスクロースである。グルコー
スが特に好ましい。 本発明に従って使用し得るアルキルポリグリコシドは、平均1.1〜5の糖単
位を有する。x値1.1〜1.6のアルキルポリグリコシドが好ましい。x値1.
1〜1.4のアルキルグリコシドが特に好ましい。
【0082】 アルキルグリコシドは界面活性剤として作用するほか、毛髪への香料成分の固
定を改善するためにも使用し得る。従って、毛髪に対する香油の作用を毛髪処理
時間よりも延長したい場合、本発明の組成物の更なる成分としてアルキルグリコ
シドを好ましく使用し得る。本発明において特に好ましいアルキルグルコシドは
、市販生成物Plantacare(登録商標)1200Gである。 上記アルキルポリグリコシドのアルコキシル化類似体も本発明に従って使用し
得る。そのような同族体は、アルキルグリコシド単位当たり平均10単位までの
エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド単位を有し得る。
【0083】 双性イオン性界面活性剤も、特に補助界面活性剤として使用し得る。双性イオ
ン性界面活性剤は、少なくとも1個の第四級アンモニウム基および少なくとも1
個の−COO-または−SO3 -基を分子中に有する界面活性化合物である。特に
適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えばN−アルキル−N
,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アルキルジメチルアンモ
ニウムグリシネート)、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウ
ムグリシネート(例えばヤシ油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリ
シネート)、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリンであって、アルキルまたはアシル基の炭素原子数8〜18のもの
、並びにヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネ
ートである。好ましい双性イオン性界面活性剤は、INCI名Cocamidopropyl
Betaineとして知られる脂肪酸アミド誘導体である。
【0084】 両性界面活性剤も補助界面活性剤として適当である。両性界面活性剤は、C8- 18 アルキルまたはアシル基に加えて、少なくとも1個の遊離アミノ基および少な
くとも1個の−COOHまたは−SO3H基を分子中に有し、分子内塩を形成し
得る界面活性化合物である。適当な両性界面活性剤の例は、N−アルキルグリシ
ン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノ
ジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン
、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピ
オン酸およびアルキルアミノ酢酸(アルキル基の炭素原子数約8〜18のもの)で
ある。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロピオネー
ト、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオネート、およびC12-18アシルサ
ルコシンである。
【0085】 本発明によるとカチオン性界面活性剤としては特に、第四級アンモニウム化合
物タイプ、エステルクォート(esterquat)タイプおよびアミドアミンタイプの
ものを使用する。 好ましい第四級アンモニウム化合物は、次のようなハロゲン化アンモニウム(
とりわけ、塩化および臭化アンモニウム)である: アルキルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメ
チルアンモニウムクロリド、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウム
クロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジル
アンモニウムクロリドおよびトリセチルメチルアンモニウムクロリド。他の好ま
しい第四級アンモニウム化合物は、INCI名Quaternium−27およびQuater
nium−83として知られるイミダゾリウム化合物である。上記界面活性剤の長鎖
アルキル鎖は、10〜18個の炭素原子を有することが好ましい。
【0086】 エステルクォートは、少なくとも1個のエステル官能基と少なくとも1個の第
四級アンモニウム基との両方を構造要素として有する既知の物質である。好まし
いエステルクォートは、脂肪酸とトリエタノールアミンとの第四級化エステル塩
、脂肪酸とジエタノールアルキルアミンとの第四級化エステル塩、および脂肪酸
と1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンとの第四級化エステル塩であ
る。そのような生成物は、例えば、Stepantex(登録商標)、Dehyquart(登録
商標)およびArmocare(登録商標)の名称で市販されている。そのようなエス
テルクォートの例は、生成物Armocare(登録商標)VGH−70、N,N−ビス
−(2−パルミトイルオキシエチル)−ジメチルアンモニウムクロリド、並びに
Dehyquart(登録商標)F−75およびDehyquart(登録商標)AU−35であ
る。
【0087】 アルキルアミドアミンは通例、天然または合成の脂肪酸および脂肪酸フラクシ
ョンをジアルキルアミノアミンでアミド化することによって調製する。本発明の
目的に特に適当なこの群の化合物は、Tegoamid(登録商標)S18の名称で入
手し得るステアラミドプロピルジメチルアミンである。 本発明に従って使用し得る他のカチオン性界面活性剤は、第四級化タンパク質
加水分解物である。
【0088】 本発明によるとカチオン性シリコーン油も適当で、その例は、市販品であるQ
2−7224(製造者: Dow Corning; 安定化したトリメチルシリルアモジメ
チコン)、Dow Corning 929 Emulsion(Amodimethiconeとしても知ら
れるヒドロキシアミノ修飾シリコーンを含有)、SM−2059(製造者: Gen
eral Electric)、SLM−55067(製造者: Wacker)、並びにAbil(登
録商標)−Quat3270および3272(製造者: Th.Goldschmidt; ジ第四
級ポリジメチルシロキサン、Quaternium−80)である。 カチオン性界面活性剤として使用し得る第四級糖誘導体の一例は、市販生成物
Glucquat(登録商標)100(INCI名:Lauryl Methyl Gluceth-10 Hydroxypro
pyl Dimonium Chloride)である。
【0089】 界面活性剤として使用するアルキル基を有する化合物は、単一の化合物であっ
てよい。しかし、通例、そのような化合物は好ましくは天然の植物性または動物
性原料から製造するので、原料に応じてアルキル鎖長の異なる化合物の混合物と
して得られる。 脂肪アルコールのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加物
、またはそのような付加物の誘導体である界面活性剤は、「通常の」同族体分布を
有する生成物、および狭い同族体分布を有する生成物のいずれであってもよい。
「通常の」同族体分布を有する生成物は、触媒としてアルカリ金属、アルカリ金属
水酸化物またはアルカリ金属アルコラートを使用して、脂肪アルコールとアルキ
レンオキシドとの反応によって得る同族体混合物であると理解される。一方、狭
い同族体分布は、例えばヒドロタルサイト、エーテルカルボン酸のアルカリ土類
金属塩、アルカリ土類金属酸化物、水酸化物またはアルコラートを触媒として使
用した場合に得られる。同族体分布の狭い生成物を使用することが有利であり得
る。
【0090】 更に、本発明の成形体は、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、アル
キルアミドアミン、パラフィン油、植物油および合成油から成る群から選択する
コンディショニング活性成分を含有することも有利であり得る。カチオン性界面
活性剤については上記を参照し得る。 コンディショニング剤としてカチオン性ポリマーを使用することが有利であり
得る。カチオン性ポリマーは通例、第四級窒素原子を、例えばアンモニウム基と
して有する。
【0091】 好ましいカチオン性ポリマーの例を次に挙げる: ・Celquat(登録商標)およびPolymer JR(登録商標)の名称で市販されて
いる第四級化セルロース誘導体。好ましい第四級化セルロース誘導体は、Celqu
at(登録商標)H100、Celquat L200およびPolymer JR(登録商標
)400である。 ・ジメチルジアリルアンモニウム塩のポリマー、並びにアクリル酸とのそのコポ
エリマー、およびアクリル酸およびメタクリル酸のエステルおよびアミドとのそ
のコポリマー。このようなカチオン性ポリマーの例は、Merquat(登録商標)1
00(ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド))、Merquat(登録商標
)550(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー
)、およびMerquat(登録商標)280(ジメチルジアリルアンモニウムクロリ
ド/アクリル酸コポリマー)の名称の市販品である。 ・ビニルピロリドンとジアルキルアミノアクリレートおよびメタクリレートの第
四級化誘導体とのコポリマー、例えば硫酸ジエチルで第四級化したビニルピロリ
ドン/ジメチルアミノメタクリレートコポリマー。このような化合物は、Gafqu
at(登録商標)734およびGafquat(登録商標)755の名称で市販されてい
る。 ・Luviquat(登録商標)の名称で市販されているようなビニルピロリドン/メ
トイミダゾリニウムクロリドコポリマー。 ・第四級化ポリビニルアルコール。 ・Polyquaternium 2、Polyquaternium 17、Polyquaternium 18、お
よびPolyquaternium 27の名称で知られる、ポリマー主鎖に第四級窒素原子
を有するポリマー。
【0092】 上記の最初の4群のカチオン性ポリマーが特に好ましく、Polyquaternium
2、Polyquaternium 10およびPolyquaternium 22がより一層好ましい。
【0093】 他の適当なコンディショニング活性成分は、シリコーン油であり、より詳細に
は、ジアルキルシロキサンおよびアルキルアリールシロキサンであり、例えば、
ジメチルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキサンならびにそのアル
コキシル化および第四級化類似体である。そのようなシリコーンの例は、DC190
、DC200、DC344、DC345およびDC1401の名称でDow Corningによって販売されてい
る製品であり、市販製品のQ2-7224(製造者:Dow Corning;安定化されたトリメ
チルシリルアモジメチコン)、Dow Corning(登録商標)929エマルション(ヒド
ロキシルアミノ修飾型シリコーンを含有し、これはアモジメチコンとしても知ら
れている)、SM-2059(製造者:General Electric)、SLM-55067(製造者:Wack
er)、ならびにAbil(登録商標)Quat3270および3272(製造者:Th. Goldschmid
t;ジ第四級ポリジメチルシロキサン、Quaternium-80)である。
【0094】 他の適当なコンディショニング活性成分は、パラフィン油、合成的に製造した
アルケンのオリゴマー、並びに植物油、例えばホホバ油、ヒマワリ油、オレンジ
油、アーモンド油、小麦麦芽油および杏仁油である。 リン脂質、例えば大豆レシチン、卵レシチンおよびケファリンも適当なヘアコ
ンディショニング化合物である。
【0095】 更に、本発明に従って使用する組成物は、少なくとも1種の油成分を含有する
ことが好ましい。 本発明の目的に適当な油成分は、原則的に任意の水不溶性油および脂肪化合物
並びにそれらと固体パラフィンおよびワックスとの混合物である。本発明におい
て水不溶性物質は、20℃で水に対する溶解度が0.1重量%未満の物質である
と定義される。
【0096】 好ましい油成分群は植物油である。その例は、ヒマワリ油、オリーブ油、大豆
油、ナタネ油、アーモンド油、ホホバ油、オレンジ油、小麦麦芽油、杏仁油、お
よびヤシ油の液体フラクションである。 他のトリグリセリド油、例えば牛脂の液体フラクションおよび合成トリグリセ
リド油も適当である。
【0097】 本発明に従って油成分として使用するのに特に適当な他の化合物群は、液体パ
ラフィン油および合成炭化水素およびジ−n−アルキルエーテル(総炭素原子数
12〜36、とりわけ12〜24のもの)、例えばジ−n−オクチルエーテル、
ジ−n−デシルエーテル、ジ−n−ノニルエーテル、ジ−n−ウンデシルエーテ
ル、ジ−n−ドデシルエーテル、n−ヘキシル−n−オクチルエーテル、n−オ
クチル−n−デシルエーテル、n−デシル−n−ウンデシルエーテル、n−ウン
デシル−n−ドデシルエーテルおよびn−ヘキシル−n−ウンデシルエーテル、
並びにジ−t−ブチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ−3−エチルデシ
ルエーテル、t−ブチル−n−オクチルエーテル、イソペンチル−n−オクチル
エーテルおよび2−メチルペンチル−n−オクチルエーテルである。市販の1,
3−ジ−(2−エチルヘキシル)−シクロヘキサン[Cetiol(登録商標)S]
およびジ−n−オクチルエーテル[Cetiol(登録商標)OE]が有利であり得
る。
【0098】 本発明に従って使用し得る他の油成分は、脂肪酸および脂肪アルコールのエス
テルである。脂肪酸と炭素原子数3〜24のアルコールとのモノエステルが好ま
しい。この群の物質は、炭素原子数6〜24の脂肪酸、例えばカプロン酸、カプ
リル酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、
エレオステアリン酸、アラキン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸、および
それらの工業用混合物(例えば、天然脂肪および油の加圧分解、Roelenのオキ
ソ合成由来のアルデヒドの酸化、または不飽和脂肪酸の二量化において得られる
もの)と、アルコール、例えばイソプロピルアルコール、カプロンアルコール、
カプリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラ
ウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチル
アルコール、パルミトレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリ
ルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルア
ルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリルアル
コール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エ
ルシルアルコール、ブラシジルアルコールおよびそれらの工業用混合物(例えば
、脂肪および油由来の工業用メチルエステル、またはRoelenのオキソ合成由来
のアルデヒドを高圧水素化することにより得られ、また、不飽和脂肪アルコール
の二量化においてモノマーフラクションとして得られるもの)との、エステル化
生成物を包含する。本発明によると、イソプロピルミリステート、イソノナン酸
16-18アルキルエステル[Cetiol(登録商標)SN]、ステアリン酸2−エチ
ルヘキシルエステル[Cetiol(登録商標)868]、セチルオレエート、グリ
セロールトリカプリレート、ヤシ油脂肪アルコールカプレート/カプリレート、
およびn−ブチルステアレートが特に好ましい。
【0099】 本発明に従って使用し得る他の油成分は、ジカルボン酸エステル、例えばジ−
n−ブチルアジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)−アジペート、ジ−(2−
エチルヘキシル)−スクシネート、およびジイソトリデシルアセラート、並びに
ジオールエステル、例えばエチレングリコールジオレエート、エチレングリコー
ルジイソトリデカノエート、プロピレングリコールジ−(2−エチルヘキサノエ
ート)、プロピレングリコールジイソステアレート、プロピレングリコールジペ
ラルゴネート、ブタンジオールジイソステアレート、およびネオペンチルグリコ
ールジカプリレート、並びに複合エステル、例えばジアセチルグリセロールモノ
ステアレートである。
【0100】 更に、炭素原子数8〜22の脂肪アルコールも、本発明に従って油成分として
使用し得る。脂肪アルコールは、飽和または不飽和、直鎖または分枝状であって
よい。本発明に従って使用し得る脂肪アルコールの例は、デカノール、オクタノ
ール、オクテノール、ドデセノール、デセノール、オクタジエノール、ドデカジ
エノール、デカジエノール、オレイルアルコール、エルシルアルコール、リシノ
リルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルア
ルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール
、カプリルアルコール、カプリンアルコール、リノレイルアルコール、リノレニ
ルアルコールおよびベヘニルアルコール、並びにそれらのゲルベアルコールであ
るが、これらは例示に過ぎず、本発明を制限するものではない。脂肪アルコール
は好ましくは天然脂肪酸に由来するものであり、通例、脂肪酸エステルを還元し
分離することにより製造し得る。天然トリグリセリド(例えば牛脂、パーム油、
ピーナツ油、ナタネ油、綿実油、大豆油、ヒマワリ油およびアマニ油)またはア
ルコールによるそのエステル交換生成物から生成した脂肪酸エステルの還元によ
り得られる脂肪アルコールフラクション、また、種々の脂肪アルコールの混合物
も、本発明に従って使用し得る。 油成分は本発明の成形体中に、好ましくは0.05〜10重量%、とりわけ0
.1〜2重量%の量で使用する。
【0101】 本発明の好ましい態様においては、成形体が水に溶解するとゲルが生成する。
この目的のために、増粘剤、例えば寒天、グアーガム、アルギネート、キサンタ
ンガム、アラビアガム、インドガム、イナゴマメ粉、アマニガム、デキストラン
、セルロース誘導体(例えばメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース
およびカルボキシメチルセルロース)、デンプンフラクションおよび誘導体(例え
ばアミロース、アミロペクチンおよびデキストリン)、クレー(例えばベントナイ
ト)、シリケート[例えばOptigel(登録商標)(Sued-Chemie)、またはLaponite
(登録商標)(Solvay)の名称で市販されているもの]または純合成ヒドロコロ
イド(例えばポリビニルアルコール)を成形体に加える。特に好ましい増粘剤は、
キサンタン、アルギネート、および置換度の高いカルボキシメチルセルロースで
ある。
【0102】 他の活性物質、助剤および添加剤を、次に例示する: ・双性イオン性および両性ポリマー、例えばアクリルアミドプロピル−トリメ
チルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、およびオクチルアクリル
アミド/メチルメタクリレート/t−ブチルアミノエチルメタクリレート/2−
ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、 ・アニオン性ポリマー、例えばポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸、ビニル
アセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコ
ポリマー、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコ
ポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、およびアクリル
酸/エチルアクリレート/N−t−ブチルアクリルアミドターポリマー、
【0103】 ・構造剤、例えばマレイン酸および乳酸、 ・タンパク質加水分解物、とりわけエラスチン、コラーゲン、ケラチン、乳タ
ンパク質、大豆タンパク質および小麦タンパク質加水分解物、それらと脂肪酸と
の縮合生成物、並びに第四級化タンパク質加水分解物、 ・香油、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリン、 ・溶媒および溶解促進剤、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール
、グリセロールおよびジエチレングリコール、 ・繊維構造改善活性成分、とりわけ単糖、二糖およびオリゴ糖、例えばグルコ
ース、ガラクトース、フルクトース、果糖およびラクトース、 ・第四級化アミン、例えばメチル−1−アルキルアミドエチル−2−アルキル
イミダゾリニウムメトスルフェート、
【0104】 ・抑泡剤、例えばシリコーン、 ・組成物に着色するための色素、 ・フケ防止活性成分、例えばPiroctone Olamine、Zinc Omadine、およ
びClimbazol、 ・光保護剤、とりわけ誘導体化したベンゾフェノン、ケイ皮酸誘導体およびト
リアジン類、 ・pH値調節のための物質、例えば通常の酸、とりわけ可食酸および塩基、 ・活性物質、例えばアラントイン、ピロリドンカルボン酸およびその塩並びに
ビサボロール、 ・ビタミン、プロビタミンおよびビタミン前駆物質、とりわけA、B、B 、B、C、E、FおよびH群のもの、
【0105】 ・植物抽出物、例えば緑茶、オーク樹皮、イラクサ、ハマメリス、ホップ、カ
モミール、ゴボウ、トクサ、サンザシ、ライム花、アーモンド、アロエベラ、ト
ウヒ針葉、セイヨウトチノキ、ビャクダン、ジュニパー、ココナツ、マンゴ、ア
プリコット、ライム、小麦、キウィ、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、セ
ージ、ローズマリー、樺、アオイ、タネツケバナ、イブキジャコウソウ、ノコギ
リソウ、タイム、バーム、ハリシュモク、フキタンポポ、ウスベニタチアオイ、
メリステム、チョウセンニンジンおよびショウガ根の抽出物、 ・コレステロール、 ・コンシステンシー調節剤、例えば糖エステル、ポリオールエステルまたはポ
リオールアルキルエーテル、
【0106】 ・脂肪および蝋、例えば鯨蝋、蜜蝋、モンタン蝋およびパラフィン、 ・脂肪酸アルカノールアミド、 ・錯化剤、例えばEDTA、NTA、β−アラニン二酢酸、およびホスホン酸
、 ・膨潤および浸透剤、例えばグリセロール、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、カーボネート、水素カーボネート、グアニジン類、尿素類、第一、第
二および第三ホスフェート、 ・乳濁剤、例えばラテックス、スチレン/PVPおよびスチレン/アクリルア
ミドコポリマー、 ・真珠光沢剤、例えばエチレングリコールモノ−およびジステアレート、並び
にPEG−3−ジアステレート、 ・顔料、 ・酸化剤用の安定剤、 ・抗酸化剤。 他の任意成分およびその使用量に関する情報は、当業者に知られた文献、例え
ばKh. Schrader、Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika、第2版、Huethig
Buch Verlag、ハイデルベルク、1989から得ることができる。
【0107】 個々の活性成分を成形体中に組み合わせる前に別々にカプセル封入することも
本発明に有利であり得る;すなわち例えば、特に反応性の高い成分または香料を
カプセル封入した形態で使用することが考えられる。
【0108】 成形体の幾何学的構造 本発明の成形体は、どのような幾何学的形状をとってもよく、例えば、凹形、
凸形、両凹形、両凸形、立方体形、正方晶形、斜方晶形、円柱形、球形、円柱セ
グメント様形、円板形、四面体形、十二面体形、八面体形、円錐形、角錐形、長
円体形、五角柱形、七角柱形、八角柱形、および菱面体形であり得る。全く不規
則な形の部分、例えば矢印形、動物形、木形、雲形などを設けることもできる。
バー、ロッドまたはインゴット、キューブ、ブロック、および平らな側面を有す
る対応する立体要素として形成すること、とりわけ断面が円形または卵形の円柱
形デザインが本発明に好ましい。この円柱形デザインは、錠剤ないし圧縮円柱セ
クション(高さ対直径比が1を越える)を包含する。基本成形体が角およびエッ
ジを有する場合は、丸みを付けることが好ましい。更なる外観の変形として、丸
みを付けた角および斜角を付けた(面取りした)エッジを有する態様が好ましい
【0109】 第一の好ましい態様においては、予め決定した染料および/または酸化剤の用
量に相当する各要素が互いに分離した圧縮物ポーションを形成し得る。しかし、
一つの圧縮物中にそのような単位を複数個連ねた圧縮物を製造することも可能で
あり、とりわけ、より小さいポーション単位を所定の破断部によって容易に分離
する。圧縮物ポーションを円柱またはブロック形の錠剤として製造することが有
利であり得、その直径/高さ比は約0.5:2ないし2:0.5であることが好
ましい。特にそのような圧縮物を製造するために、市販の液圧プレス、偏心プレ
スまたは回転式プレスが適当である。
【0110】 本発明の成形体の好ましい立体形状は、矩形底面を有し、成形体高さは底面の
小さい方の辺よりも短い。この提供形態では、角に丸みを付けることが好ましい
【0111】 製造し得る他の好ましい成形体は、厚く長いセグメントと薄く短いセグメント
とが交互に連なったプレート状またはバー状構造を有し、各セグメントは、所定
の破断部(短く薄いセグメント)においてこの「スラブ」から分断して、小分け
使用することができる。この「スラブ状」成形体の原理は、他の幾何学形状(例
えば一つの面に沿ってのみ連結した垂直に立つ三角形)にも応用することができ
る。
【0112】 第二の好ましい態様においては、複数成分を圧縮して均一な錠剤とするのでは
なく、2層またはそれ以上(すなわち少なくとも2層)を有する成形体を製錠す
る。これに関連して、異なる層が異なる溶解速度を有することも可能である。こ
れによって成形体の有利な性能を達成し得る。例えば成形体中に互相に負の作用
を及ぼし合う成分を配合する場合、一成分を溶解の速い方の層中に配し、他方の
成分をより溶解の遅い層中に配することによって、溶解操作中の相互作用を回避
することができる。
【0113】 本発明によると、成形体が少なくとも3つの層から成る場合、第1層(A)が
染料製剤およびアルカリ性化剤を含有し、第2層(B)が不活性中間層をなし、
第3層(C)が酸化剤製剤を含有することが特に好ましい。
【0114】 成形体の層構造は積層状であり得、この場合、中間層の溶解は、外側の層がま
だ完全に溶解していない間は成形体の側面から起こる。(A)、(B)、(C)
の順で積層することが好ましい。積層状配置の場合、積層軸は錠剤軸に対して任
意に取ってよい。すなわち例えば、円柱形錠剤の場合、積層軸は円柱高さ方向に
対して平行または垂直であり得る。
【0115】 しかし、他の態様では、内層を外層で完全に被覆することも有利であり得、こ
の場合、内層成分の早期の溶解を回避することができる。層(A)を層(B)で
完全に被覆し、それを層(C)で完全に被覆した成形体が好ましい。層(C)を
層(B)で完全に被覆し、それを層(A)で完全に被覆した成形体も有利であり
得る。
【0116】 圧縮する組成物の個々の成分、または成形体全体をコーティングすることによ
っても同様の効果を達成し得る。これに関連して、コーティングする成形体に例
えば水性の溶液もしくはエマルジョンを噴霧するか、またはホットメルトコーテ
ィング法によってコーティングを形成し得る。
【0117】 圧縮後、成形体は非常に安定である。円柱成形体の破断強さは、直径破断応力
のパラメータから求めることができる。この直径破断応力は、式:
【数1】 [式中、σは直径破断応力(DFS)(Pa)であり、Pは力(N)であり、こ
の力は錠剤の破壊を引き起こす、成形体にかかる圧力となり、Dは成形体直径(
m)であり、tは成形体高さである。」 によって求めることができる。 本発明の成形体は好ましくは密度が0.3〜2.0g/cm、とりわけ0.
5〜1.1g/cmである。
【0118】 第三の好ましい態様においては、本発明の成形体は、既知の製錠法で製造され
、「基本成形体」と称される成形体から成り、くぼみを有する。好ましくは、基
本成形体をまず製造し、更なる加工工程において基本成形体上または基本成形体
中に更なる加圧された部分を設ける。その結果得られる生成物を以下一般に「く
ぼみ成形体」または「くぼみ錠剤」と称する。
【0119】 本発明によると、基本成形体は原則としていずれの可能な立体形状をとっても
よい。特に好ましいものは先に述べた立体形状である。くぼみの形状は任意に選
択し得、本発明によると、少なくとも1個のくぼみが凹形、凸形、立方体形、正
方晶形、斜方晶形、円柱形、球形、円柱−セグメント様形、円板形、四面体形、
十二面体形、八面体形、円錐形、角錐形、長円体形、五角柱形、七角柱形、八角
柱形、および菱面体形であり得る成形体が好ましい。全く不規則なくぼみの形、
例えば矢印形、動物形、木形、雲形などにすることも可能である。基本成形体の
ように、くぼみは、丸みを付けた角とエッジ、または丸みを付けた角と斜角をつ
けたエッジを有することが好ましい。
【0120】 成形体全体に対するくぼみの大きさは、意図する生成体の用途に応じて決める
。この第二の圧縮部分に入れようとする活性物質の量の多さに応じて、くぼみの
大きさを変化し得る。意図した用途にかかわらず、基本成形体とくぼみ充填物と
の重量比が1:1ないし100:1、好ましくは2:1ないし80:1、より好
ましくは3:1ないし50:1、とりわけ4:1ないし30:1の成形体が好ま
しい。
【0121】 成形体の総表面積のうちの基本成形体が占める表面積とくぼみ充填物が占める
表面積に関しても同様のことが当てはまり得る。この場合、圧縮くぼみの充填物
の表面積が充填済基本成形体の総表面積の1〜25%、好ましくは2〜20%、
より好ましくは3〜15%、とりわけ4〜10%を占める成形体が好ましい。
【0122】 例えば成形体全体の寸法が20×20×40mmで総表面積が40cmの場
合、くぼみ充填物の表面積は0.4〜10cm、好ましくは0.8〜8cm 、より好ましくは1.2〜6cm、とりわけ1.6〜4cmであることが好
ましい。
【0123】 くぼみ充填物および基本成形体は、視覚的に識別できるように着色することが
好ましい。視覚的識別に加えて、くぼみ錠剤は、成形体の更なる部分が異なる溶
解性を有することにより、また、成形体の異なる部分に分けて活性成分を貯蔵で
きることによって、性能上の利点をも有する。
【0124】 本発明によると、圧縮くぼみの充填物が基本成形体よりも遅く溶解する成形体
が好ましい。一方では、ある種の成分を組み合わせることによって、くぼみ充填
物の溶解性を所望のように調節することができる;また、くぼみ充填物からのあ
る種の成分の放出が染色過程に有利な作用をもたらし得る。くぼみ充填物中に(
少なくとも部分的に)配することが好ましい成分の例は、コンディショニング活
性成分、油性物質、ビタミンおよび植物活性成分(後述)である。
【0125】 製錠 本発明の成形体は、まず成分(そのうちの一部または全部を予め造粒しておい
てもよい)を乾燥混合し、次いで混合物を成形し(とりわけ圧縮によって錠剤と
し)、この場合既知の方法に従うことができる。本発明の成形体を製造するため
に、プレミックスを2個のパンチの間の「ダイ」内で圧縮して固形圧縮物を形成
する。この手順(以下、単に製錠と称する)は、計量、圧縮(弾性変形)、塑性
変形および排出の4部分に分けられる。
【0126】 まず、プレミックスをダイに充填する。充填レベル、すなわち重量と、形成す
る成形体の形状とは、下パンチの位置および圧縮具の形状によって決まる。成形
体処理量が多い場合でも、プレミックスの体積測定によって一定の計量を達成す
ることが好ましい。製錠においては続いて、上パンチをプレミックスと接触させ
、更に下パンチの方向に下降させる。この圧縮によって、パンチ間の充填物内の
間隙を連続的に減らしながらプレミックスの粒子を互いに密に詰める。上パンチ
がある位置まで達したら(すなわちある圧力がプレミックスにかけられたら)、
塑性変形が始まって、粒子が合体し、成形体が生成する。プレミックスの物理的
性質に応じて、プレミックス粒子の一部は破砕をも起こし、より一層高い圧力下
にはプレミックスの焼結も起こる。圧縮速度を高めると(すなわち処理量が多い
と)、弾性変形相は短くなり、その結果、生成する成形体の間隙はより大きくま
たはより小さくなり得る。製錠の最終段階においては、生成した成形体を下パン
チによってダイから排出し、次の輸送手段によって運び去る。この時点では、成
形体の重量だけが最終的に決定されているが、これは、その圧縮物は物理的過程
(弾性弛緩、結晶学的効果、冷却など)の結果として、依然形状および大きさの
変化を起こし得るからである。
【0127】 製錠は通常の市販の錠剤プレスによって行い、錠剤プレスは原則として、パン
チが1個または2個のものであってよい。後者の場合、圧力をかけるのは上のパ
ンチだけではない。圧縮工程において上のパンチが下方に圧力をかけると共に、
下のパンチも上のパンチに向って移動する。小規模の製造には、偏心錠剤プレス
を使用することが好ましい。このプレスにおいては、特定の速度で回転する軸に
偏心ディスクが取り付けられ、ディスクにパンチが取り付けられている。この圧
縮パンチの動きは、通常の4サイクルエンジンの操作に匹敵する。1個の上パン
チと1個の下パンチによって圧縮が起こり得るが、複数のパンチが1個の偏心デ
ィスクに取り付けられていてもよく、その場合、ダイ腔の数も対応して増える。
偏心プレスの処理量は、その種類によって、1時間当たり数百ないし最高300
0錠の間で変化する。
【0128】 処理量をより多くするには、「ダイテーブル」周縁に比較的多数のダイを配置
した回転式錠剤プレスを選択する。ダイの数はプレスの種類によって6〜55の
間で異なるが、より多数のダイを有するものも市販されている。ダイテーブル上
のダイはそれぞれ、上と下のパンチを有し、圧力は上または下のパンチのみによ
ってかけても、両方のパンチによってかけてもよい。ダイテーブルとパンチとは
共通の垂直軸の回りを移動し、パンチは回転する間にレール型カムトラックによ
って、充填、圧縮、塑性変形および排出の位置に導かれる。パンチのかなりの上
げ下げを要する位置(充填、圧縮、排出)においては、カムトラックは更なる低
圧操作、低圧レールおよび排出トラックによって補助される。ダイへの充填は、
プレミックス貯蔵容器に連結した固定供給手段(「フィリングシュー」)によっ
て行う。いずれの場合も、プレミックスにかかる圧縮力は、圧縮路によって上パ
ンチおよび下パンチで個別に調節可能であり、圧力は、可動圧力ロールを通して
パンチシャフトヘッドの回転動によってかける。
【0129】 回転式プレスには、処理量増加のために、2個のフィリングシューを配置して
もよく、この場合、1個の錠剤を製造するのに半周するだけでよい。二つまたは
それ以上の層を有する成形体を製造するために、複数のフィリングシューを次々
と配置して、軽度に圧縮した第一層を排出することなく更なる充填を行う。適当
な方法によって、被覆錠または嵌め込み錠(タマネギ皮様構造を有する)を製造
することも可能である。嵌め込み錠の場合、コアまたはコア層の上面は被覆され
ないので、外から見える。回転式錠剤プレスに1個または複数個の用具を設置で
きるので、例えば50個の腔を有する外周および30個の腔を有する内周を同時
に圧縮に使用し得る。現代の回転式錠剤プレスの処理量は、1時間当たり成形体
100万個以上に及ぶ。
【0130】 回転式プレスで製錠する場合、錠剤重量の変動を最小限にして有利に製錠でき
ることがわかった。このようにして錠剤硬度の変動も小さくすることができる。
わずかな重量変動は次のようにして達成される: ・厚さ公差の少ないプラスチックインサートの使用 ・低いローター速度 ・大きいフィリングシュー ・ローター速度に対するフィリングシュー翼回転速度の適合 ・一定粉体高さのフィリングシュー ・フィリングシューと粉体充填物との結合防止
【0131】 パンチ上でのケーキングを防止するために、当分野で知られるあらゆる抗付着
コーティングが入手可能である。プラスチックコーティング、プラスチックイン
サート、またはプラスチックパンチが特に好ましい。回転式パンチも有利であり
、この場合、可能ならば上パンチおよび下パンチが回転可能な構造を有するべき
である。回転式パンチの場合、プラスチックインサートは通例使用しなくてよい
。この場合、パンチ表面を電解研磨すべきである。
【0132】 圧縮時間の長いことが好ましいこともわかった。そのような時間は、加圧レー
ル、複数の加圧ロール、または低ローター速度によって達成し得る。圧縮力の変
動が錠剤硬度の変動をもたらすので、圧縮力を制御する系を使用すべきである。
この場合、弾性パンチ、空気圧補正装置、または杵路のばね要素を使用すること
が可能である。また、加圧ロールがばね設計されていてもよい。
【0133】 本発明の目的に適当な製錠機は、例えば次のような会社から入手可能である:
Apparatebau Holzwarth GbR, Asperg, Wilhelm Fette GmbH, Schwarzenbek, Fan
n Instruments Company, Houston, Texas (USA), Hofer GmbH, Weil, Horn & No
ack Pharmatechnik GmbH, Worms, IMA Verpackungssysteme GmbH Viersen, KILI
AN, Koeln, KOMAGE, Kell am See, KORSCH Pressen AG, Berlin, および Romaco
GmbH, Worms。更なる供給者の例は、Dr. Herbert Pete, Vienna (AT), Mapag M
aschinenbau AG, Bern (CH), BWI Manesty, Liverpool (GB), I. Holand Ltd.,
Nottingham (GB), Courtoy N.V., Halle (BE/LU) および Mediopharm Kamnik (S
I)である。特に適当な装置は、例えば、LAEIS,D.の液圧ダブルプレスHPF63
0である。製錠用具は、例えば次のような会社から入手可能である:Adams Tabl
ettierwerkzeuge, Dresden, Wilhelm Fett GmbH, Schwarzenbek, Klaus Hammer,
Solingen, Herber % Soehne GmbH, Hamburg, Hofer GmbH, Weil, Horn & Noack
, Pharmatechnik GmbH, Worms, Ritter Pharamatechnik GmbH, Hamburg, Romaco
, GmbH, Worms および Notter Werkzeugbau, Tamm。更なる供給者の例は、Senss
AG, Reinach (CH) および Medicopharm, Kamnik (SI)である。
【0134】 しかし、成形体の製造方法は、1種のみの粒子状プレミックスを圧縮して成形
体とすることに限定されない。むしろ製造方法は、既知の方法で、2種またはそ
れ以上のプレミックスを調製し、一方を他方の上に圧縮することによって多層成
形体を製造することをも包含し得る。この場合、充填した第一のプレミックスを
少し予め圧縮して、成形体底面と平行で滑らかな上面を形成し、第二のプレミッ
クスを充填した後、最終圧縮を行って最終成形体を形成する。3層またはそれ以
上の成形体の場合は、プレミックスを1種充填する毎に前圧縮を行い、最後のプ
レミックスを充填した後、成形体の最終圧縮を行う。
【0135】 粒子状組成物のくぼみ内への圧縮も、製錠プレス上での基本成形体の製造と同
様に行い得る。好ましい方法においては、まずくぼみを有する基本錠剤を形成し
、次いで更に充填を行い圧縮する。これは、第1の製錠プレスから基本成形体を
排出し、それに充填し、それを第2の製錠プレスに入れ、最終圧縮を行うことに
よって実施し得る。あるいは、コンベヤベルト上に配置した成形体の上を回転す
る加圧ロールによって最終圧縮を行うこともできる。しかし、回転式製錠プレス
に異なるパンチ組を設置することもでき、この場合、第1のパンチ組は成形体に
くぼみを形成し、第2のパンチ組は、充填後の後圧縮によって成形体に平らな面
を形成する。
【0136】 包装 前述のように、本発明に従って製造した成形体の全体または一部にコーティン
グを施し得る。後処理において、充填くぼみを配した成形体面にコーティング層
を適用するか、または成形体全体にコーティング層を適用する方法が、本発明に
おいて好ましい。
【0137】 本発明の成形体は製造後に包装し得る。ある種の包装システムを使用すると、
成分の貯蔵安定性を高め、また、くぼみ充填物がある場合にその長期付着を顕著
に改善することができるので、特に有利であることがわかった。本発明の目的の
ためには、「包装システム」なる用語は常に、成形体の一次包装(すなわち、包
装内側が成形体表面と直接接触する包装)を特徴付ける。二次包装を行う場合、
それについて制限はなく、任意の材料およびシステムを使用し得る。
【0138】 本発明によると、水分透過率の非常に低い包装システムが好ましい。このよう
にして、例えば吸湿性成分を成形体中に使用した場合にも、本発明の成形体の染
色性を長期間維持することができる。包装システムを23℃および相対平衡湿度
85%で保管した場合の水蒸気透過率が0.1〜20g/m/日である包装シ
ステムが特に好ましい。該温度および湿度の条件はDINスタンダード5312
2に指定された試験条件であり、若干の偏差が許容される(23±1℃、相対湿
度85±2%)。包装システムまたは材料の水蒸気透過率は、更なる標準的方法
に従って調べることができ、例えばASTMスタンダードE−96−53T(「
シート状材料の水蒸気透過測定試験」)、およびTAPPIスタンダードT46
4m−45(「高い温度および湿度におけるシート材料の水蒸気透過性」)にも
記載されている。
【0139】 各方法に共通する測定原理は、無水塩化カルシウムの水吸収に基づく。塩化カ
ルシウムを容器に入れ、適当な雰囲気中に置き、容器上部を試験材料で閉じる。
試験材料で閉じた容器部分の面積(透過面積)、塩化カルシウムの重量増加、お
よび曝露時間から、次式に従って水蒸気透過率を算出することができる:
【数2】 [式中、Aは試験材料面積(cm)であり、xは塩化カルシウムの重量増加(
g)であり、yは曝露時間(h)である。]。
【0140】 本発明において水蒸気透過率を測定する際の相対平衡湿度(しばしば「相対雰
囲気湿度」とも称される)は、23℃で85%である。空気の水蒸気吸収能は、
温度と共に増加し、飽和量と称されるある最大量に至る(g/m)。例えば1
の空気は、17°では水蒸気14.4gで飽和し、11°では水蒸気ちょう
ど10gで飽和に達する。相対雰囲気湿度は、ある温度において飽和量に対する
実際の水蒸気量の割合であって、%で表される。例えば17°の空気が水蒸気1
2g/mを含有するならば、相対雰囲気湿度(RH)=(12/14.4)×
100=83%である。この空気を冷却すると、露点として知られる温度(この
例では14°)で飽和(100%RH)に達し、すなわち更に冷却するとミスト
(露)の形で液体が生成する。湿度は湿度計および乾湿計で定量的に測定する。
【0141】 23℃で85%の相対平衡湿度は、例えば、湿度調整した実験室内で、装置の
種類によって±2%RHに正確に実現し得る。更に、一定の充分定められた相対
雰囲気湿度を、ある塩の飽和溶液上で与えられた温度で閉鎖系内で実現する。こ
の湿度は、水の分圧、飽和溶液および沈殿物の相平衡に由来する。
【0142】 成形体と包装システムの組み合わせは、二次包装(例えば箱またはトレー)内
に当然包装し得る。二次包装については制限はない。すなわち、二次包装は行っ
てもよいが、不可欠でもない。
【0143】 本発明の態様に応じて、包装システムは1個またはそれ以上の成形体を含有す
る。本発明によると、成形体を1適用単位の染料を含有するように設計し、個別
に包装するか、または全部で1適用単位を成す複数の成形体を1包装単位内に包
装することが好ましい。この原理は当然、本発明に従って、組み合わせが3個、
4個、5個またはそれ以上の成形体を1包装単位中に含有し得るようにも適用し
得る。1包装単位内の2個またはそれ以上の成形体は当然、異なる組成のもので
あってもよい。このようにして、ある種の成分どうしを互いに空間的に分離して
、例えば安定性の問題を解消することができる。
【0144】 本発明の組み合わせの包装システムは、非常に多様な材料から成っていてよく
、任意の所望の外形を取り得る。しかし、費用と加工し易さとの点で、包装材料
が軽量で、加工が容易で、費用と生態学的な面で適合性である包装システムが好
ましい。
【0145】 本発明に好ましい第一の組み合わせにおいては、包装システムは単層または積
層紙および/またはポリマーフィルムのバッグまたはポーチから成る。これに関
連して、成形体(複数)を上記材料製のポーチに、分別せずに、すなわちばらの
個体として入れることができる。しかし、審美的理由から、および組み合わせを
二次包装内で分別するために、成形体を個別に、または2もしくはそれ以上の群
に分けて、バッグまたはポーチに入れることが好ましい。そのような包装システ
ムは次いで、場合により、外装中に(やはり好ましくは分別して)包装して、成
形体のコンパクトな供給形態を強調し得る。
【0146】 包装システムとして使用するのに好ましい単層または積層紙またはポリマーフ
ィルム製のバッグまたはポーチは、非常に多様にデザインし得、例えば中央に継
ぎ目のないふくらんだポーチとして、または中央の継ぎ目が熱(高温溶融)、接
着剤または粘着テープで封じられたポーチとしてデザインし得る。単層ポーチお
よびバッグ材料は、既知の紙(場合により含浸し得る)、およびポリマーフィル
ム(場合により同時押出し得る)である。本発明において包装システムとして使
用し得るポリマーフィルムは、例えば Hans Domininghaus “Die Kunststoffe u
nd ihre Eigenschaften”、第3版、VDI Verlag、デュッセルドルフ、19
88、第193頁に記載されている。その中の第111図は、上記材料の水蒸気
透過性も示している。
【0147】 前記フィルムおよび紙に加えて、ボール紙包装の形態のワックスコーティング
紙を成形体の包装システムとして使用することも可能であるが、本発明において
は包装システムはワックスコーティング紙製の段ボール箱を含まないことが好ま
しい。 場合により使用する二次包装には何ら制限はなく、すなわちいずれの通常の材
料およびシステムを使用してもよい。
【0148】 また、包装システムが再封止可能な構造を有する態様が好ましい。例えば、再
封止可能なガラス、ブラスチックまたは金属製の小型チューブを包装システムと
して使用することが実用的であることがわかった。このようにして、染毛生成物
の計量性を最適化することが可能であり、すなわち例えば、定められた毛髪長さ
単位当たり成形体1個を使用するように消費者に指示することができる。細かい
パーフォレーションを有する包装システムを本発明に従って好ましく実現するこ
ともできる。
【0149】 本発明は第二に、ケラチン繊維染色製剤を調製するための前記成形体の使用に
も関する。 本発明は第三に、ケラチン繊維の染色方法であって、1個またはそれ以上の成
形体を水に溶解し、得られた製剤を繊維に適用し、ある接触時間の後、濯ぎ落と
すことを含んで成る方法にも関する。
【0150】 原則的に、染毛に必要な活性成分は溶媒以外はすべて形成体中に含ませること
が好ましいが、錠剤を水に溶解することによって得られた製剤に更なる活性成分
を加えることも本発明において有利であり得る。例えば、更なる色の調節のため
のある種の染色成分、または更なる脱色のための更なる酸化成分を加えるよう消
費者に指示し得る。本発明によると、成形体中に安定に組み合わせることができ
ない更なる活性成分、例えばある種の酵素製剤または液体ケア成分を、上記製剤
に適用直前に加えることも有利であり得る。
【0151】 これに関連して、適用温度は15〜40℃の範囲、好ましくは頭皮の温度であ
り得る。接触時間は通例、約5〜45分間、好ましくは15〜30分間である。
界面活性剤含量の高い担体を使用したのでない場合は、上記のように処理した頭
をシャンプーで洗うことが有利であり得る。
【0152】 実施例 実施例に挙げる量はいずれも重量%で表す。 下記の染毛成形体を製造した。 実施例1 1 ラウリルスルフェート・ナトリウム塩 (粉末; INCI 名: sodium lauryl sulf
ate) (HENKEL)2 微結晶セルロース (FMC Corporation)3 合成マグネシウムフィロシリケート (Sued Chemie)4 改質デンプン (INCI 名: Corn Starch modified) (National Starch)5 ヒドロキシプロピルグアー (INCI 名: Hydroxypropyl Guar) (Rhodia)6 ポリビニルピロリドン (INCI 名: PVP) (BASF)
【0153】 7 尿素−過酸化水素 (INCI 名: Urea Peroxide) (Peroxid Chemie)
【0154】 相1の製剤1.8gを、Fann Instrument Company の製錠機の圧縮シリンダー
に入れ、パンチで軽く圧縮した。次いで、相1を相2(0.2g)で覆い、同様
にパンチで軽く圧縮した。その後、その圧縮物を相3(2.0g)で覆い、同様
に軽く圧縮した。
【0155】 最後に、錠剤全体を13.3KNの圧縮力で30秒間圧縮した後、プレスから
取り出した。これは、錠剤直径2.9cmに対して、2013N/cm錠剤面
の圧力に相当する。錠剤密度は0.86g/cmである。
【0156】 染色: このように製造した錠剤を室温で20mlの水に2分間にわたって攪拌(ガラ
ス棒で)しながら溶解して、染色ゲルを生成した。攪拌なしでは、錠剤の完全な
溶解に4分間を要した。得られたゲルを、標準化した80%灰色の特に前処理し
ていない長さ5cmの人毛房(Kerling)に適用した。32℃で30分間の接触
時間後、毛髪を濯ぎ、市販の洗髪剤で洗い、乾燥した。繊維は中間ブロンドに染
まった。
【0157】 実施例2
【0158】 実施例1と同様の製造法で錠剤を圧縮し、染色ゲルを調製し、それを用いて同
様の人毛房を染色した。人毛房はヘーゼルナッツ褐色に染まった。
【0159】 実施例3
【0160】 実施例1と同様の製造法で錠剤を圧縮し、染色ゲルを調製し、それを用いて同
様の人毛房を染色した。人毛房は中間ブロンドに染まった。
【0161】 実施例4
【0162】 実施例1と同様の製造法で錠剤を圧縮し、染色ゲルを調製し、それを用いて同
様の人毛房を染色した。人毛房は高純度の赤色に染まった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブリッタ・ボスマン ドイツ連邦共和国デー−40699エルクラー ト、ノイエンハウスシュトラーセ111番 (72)発明者 デトレフ・ホレンベルク ドイツ連邦共和国デー−40699エルクラー ト、フリーダーヴェーク31番 (72)発明者 ミヒャエル・ドレヤ ドイツ連邦共和国デー−50931ケルン、ヴ ァイヤータル106番 Fターム(参考) 4C083 AB352 AB372 AB411 AB412 AC552 AC581 AC582 AC641 AC642 AC782 AC851 AC852 AD072 AD202 AD242 AD262 AD352 AD411 BB24 BB43 BB60 CC36 DD05 DD21 DD41 EE03 EE07 EE26 4H057 AA01 BA09 CA07 CA38 CB15 CB18 CB34 CB36 CB45 CB46 CC02 DA01 DA21

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の染料前駆物質および酸化剤を化粧用に許容
    し得る担体中に含有するケラチン繊維染色用成形体であって、少なくとも1種の
    アルカリ性化剤をも含有する成形体。
  2. 【請求項2】 アルカリ性化剤が固体である請求項1に記載の成形体。
  3. 【請求項3】 アルカリ性化剤がアミノ酸またはオリゴペプチドで、少なく
    とも1個のアミノ基およびカルボキシルまたはスルホ基を有し、濃度2.5%の
    その水溶液のpHが9.0よりも大きいものである請求項1または2に記載の成形
    体。
  4. 【請求項4】 固体アルカリ性化剤がα−アミノ酸である請求項3に記載の
    成形体。
  5. 【請求項5】 アルカリ性化剤がアルギニンである請求項4に記載の成形体
  6. 【請求項6】 染料前駆物質として少なくとも1種のデベロッパー成分を含
    有する請求項1〜5のいずれかに記載の成形体。
  7. 【請求項7】 染料前駆物質としてインドールおよび/またはインドリンの
    誘導体を含有する請求項1〜6のいずれかに記載の成形体。
  8. 【請求項8】 酸化剤として過酸化水素の付加物を含有する請求項1〜7の
    いずれかに記載の成形体。
  9. 【請求項9】 酸化剤としてパーカルバミドを含有する請求項8に記載の成
    形体。
  10. 【請求項10】 溶解促進剤を含有する請求項1〜9のいずれかに記載の成
    形体。
  11. 【請求項11】 溶解促進剤が崩壊助剤である請求項10に記載の成形体。
  12. 【請求項12】 少なくとも3つの層から成り、第1層(A)は染料製剤お
    よびアルカリ性化剤を含有し、第2層(B)は不活性中間層をなし、第3層(C
    )は酸化剤製剤を含有する請求項1〜11のいずれかに記載の成形体。
  13. 【請求項13】 (A)、(B)、(C)の順の積層状の層構造を有する請
    求項12に記載の成形体。
  14. 【請求項14】 層(A)を層(B)で完全に被覆し、それを層(C)で完
    全に被覆した請求項12に記載の成形体。
  15. 【請求項15】 層(C)を層(B)で完全に被覆し、それを層(A)で完
    全に被覆した請求項12に記載の成形体。
  16. 【請求項16】 圧縮する組成物の個々の成分、または成形体全体をコーテ
    ィングした請求項1〜15のいずれかに記載の成形体。
  17. 【請求項17】 溶解するとゲルを形成する請求項1〜16のいずれかに記
    載の成形体。
  18. 【請求項18】 一次包装で包装した請求項1〜17のいずれかに記載の成
    形体。
  19. 【請求項19】 ケラチン繊維染色製剤を調製するための請求項1〜18の
    いずれかに記載の成形体の使用。
  20. 【請求項20】 ケラチン繊維の染色方法であって、請求項1〜18のいず
    れかに記載の1個またはそれ以上の成形体を水に溶解し、得られた製剤を繊維に
    適用し、ある接触時間の後、濯ぎ落とすことを含んで成る方法。
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