JP2013522166A - 多孔質溶解性固体基材、及び感水活性物質を含有する表面常在コーティング - Google Patents

多孔質溶解性固体基材、及び感水活性物質を含有する表面常在コーティング Download PDF

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Abstract

本発明は、パーソナルケア組成物、特に多孔質溶解性固体基材であるパーソナルケア物品の形態のパーソナルケア組成物に関する。多孔質溶解性固体基材は、消費者利益を提供することができる感水活性物質を含有する表面常在コーティングを有する。

Description

本発明はパーソナルケア組成物に関し、特に多孔質溶解性固体基材と、感水活性物質を含有する表面常在コーティングとを含む物品の形態でパーソナルケア利益を提供するパーソナルケア組成物に関する。
パーソナルケア組成物は、従来、液体製品として販売されてきた。これらの液体パーソナルケア製品は、一般に、処方の中に相当量の水を含む。従来、液体製品の水溶環境の性質上、化学的に互換性のない又は加水分解的に感応する、感水活性物質を配合することは困難であった。本発明のパーソナルケア製品は、水性環境(溶媒)の排除によって、化学的に互換性のない又は加水分解的に感応する、感水活性物質における貯蔵性を向上させた。消費者は使用中にパーソナルケア製品に水を加えて感水活性物質を活性化させ、所定の時点で製品を塗布して所望の利益を享受できる。
加えて、本発明のパーソナルケア製品は、配合者が採用できる美容活性物質の数及び種類を拡張し、新たな消費者利益をもたらすことを可能にし、これは、かつては二重コンパートメントのパッケージなしでは達成困難であり、消費者が異なる組成物を多段階製造方法で混合することを余儀なくなされていた。そのような消費者利益は「水での活性化」であり、製品の自己泡立ち(発泡)、自動加温、段階的な毛髪淡色化/金髪化、毛髪の段階的染色、及び可視変色を含むがこれらに限定されない。
本発明は前述の要求を満たす。本発明は、多孔質溶解性固体基材を単位用量パーソナルケア物品の形態で提供することによって消費者が手の平で首尾良く素早く溶かし液体パーソナルケア組成物を再構成して毛髪に容易に塗布できるようにすると共に、消費者が新たな利益を享受できるよう感水活性物質を配合した。
(i)約10%〜約75%の界面活性剤と、(ii)約10%〜約50%の水溶性高分子と、(iii)約1%〜約30%の可塑剤とを含む多孔質溶解性固体基材、及び約10%〜約100%の1種以上の感水活性物質を含有する表面常在コーティングを含み、多孔質溶解性固体基材と表面常在コーティングとの比率が約110:1〜約0.1:1であるパーソナルケア物品。
パーソナルケア物品の製造方法であって、この方法は、粉末状の感水活性物質を含有する表面常在コーティングを、約10%〜約75%の界面活性剤と、約10%〜約50%の水溶性高分子と、約1%〜約30%の可塑剤と、を含む多孔質溶解性固体基材に適用することを含む。
パーソナルケア物品の製造方法であって、この方法は、約5%〜約50%の界面活性剤と、約5%〜約35%の水溶性高分子と、約0.5%〜約20%の可塑剤とを含む加工混合物を調製すること、ガスを加工混合物に導入することにより加工混合物をエアレーションして、湿潤気泡化混合物を形成すること、湿潤気泡化混合物を1つ以上の所望の形状に形成すること、湿潤気泡化混合物を乾燥させて多孔質溶解性固体基材を形成すること、及び粉末状の感水活性物質を含有する表面常在コーティングを、多孔質溶解性固体基材に適用することを含む。
本明細書は、本発明を特定して指摘し明確に請求する請求項で完結しているが、本発明は、実施形態の以下の説明を、類似の参照番号が類似の要素を特定する添付図面と併せ読むことにより、より良好に理解されると考えられる。
感水活性物質を含有する表面常在コーティングを施した多孔質溶解性固体基材1個の概略図。 感水活性物質を含有する表面常在コーティングを施した多孔質溶解性固体基材2個の概略図。 くぼみの内部に、感水活性物質を含有する表面常在コーティングが施されている、くぼみのある多孔質溶解性固体基材の概略図。 くぼみの内部に、感水活性物質を含有する表面常在コーティングが施されている、くぼみのある多孔質溶解性固体基材の概略図。 感水活性物質を含有する表面常在コーティングを封入するように二つ折りにされている、多孔質溶解性固体基材の概略図。 L値を表したグラフ。
本発明の全ての実施形態において特に断らない限り、百分率は全て、組成物全体の重量を基準としている。特に別段の指定がない限り、比率は全て、重量比率である。全ての範囲は、包括的及び結合可能である。有効数字の数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。特に断らない限り、数量はいずれも、「約」という語によって修飾されているものと理解される。特に指示がない限り、全ての測定は、25℃において周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、約1気圧及び相対湿度約50%における条件を意味する。列挙される成分についてのこうした重量は全て活性レベルに基づいたものであり、特に断らない限り、市販の物質に含有される可能性のある基剤又は副生成物は含まれない。
I.用語の定義
本明細書で使用されるとき、用語「パーソナルケア組成物」は、過度の望ましくない影響なしに哺乳動物の毛髪及び皮膚に適用されることがある組成物を意味する。
本明細書で使用している用語「感水活性物質を含有する表面常在コーティング」とは、多孔質溶解性固体基材の固体/空気界面の少なくとも一部分に吸着された感水活性物質を含有する表面常在粉末コーティングを指す。得られた表面常在コーティングは、製品の製造中及び製品の有効期間中の両方、並びに消費者の使用中にパーソナルケア物品が水と接触する前に、感水活性物質と溶解性多孔質固体のバルクとの間の物理的相互作用を最小にする。
本明細書で使用している用語「表面常在コーティング」とは、多孔質溶解性固体基材の固体/空気界面の少なくとも一部分に吸着されたコーティングを指す。
本明細書で使用している「パーソナルケア物品」とは、表面常在コーティングと共に、界面活性剤、水溶性高分子、及び可塑剤を含む、多孔質溶解性固体基材を意味する。パーソナルケア物品は、本明細書で「物品」と呼ばれることがある。
本明細書で使用するとき、「溶解性」は、多孔質溶解性固体基材が、本明細書に記載の「手溶解方式試験」を満足する溶解度を有することを意味する。
本明細書で使用されるとき、「多孔質溶解性固体基材」は、周囲大気のガス(通常は、空気)を含む空間又は気泡の相互接続網を定義する固体高分子含有マトリックスを意味する。その構造物の相互結合性は、星形体積、構造モデル指数(SMI)、又は開放気泡含有率によって記載され得る。
II.パーソナルケア物品
本発明の提供するパーソナルケア物品は、パーソナルケア製品に含まれる水の存在下では感水活性物質が概して不安定なため、以前は配合が困難だった感水活性物質の送達を可能にしたことで、消費者が泡立ち/洗浄製品から新たな利益を享受できるようにする。
これを達成するために、製造工程中に、多孔質溶解性固体基材内への感水活性物質の配合を試みずにむしろ、感水活性物質を多孔質溶解性固体基材上に表面常在コーティングとして配合する。何らかの好適な塗布方法を用いて感水活性物質を含有する表面常在コーティングを多孔質溶解性固体基材に塗布することによって、感水活性物質を含有する表面常在粉末コーティングを形成でき、この表面常在粉末コーティングは多孔質溶解性固体基材の固体/空気界面の少なくとも一部分に吸着される。一実施形態において感水活性物質を含有する表面常在コーティングは、粉末コーティングの形態で、多孔質溶解性固体基材の表面に塗布される。因習的に、感水活性物質及び水が一緒になって組成物中に結合したときに、感水活性物質は、安定した状態を維持しない(即ち感水活性物質は劣化又は分解するか、若しくは製品の製造工程中又は貯蔵寿命中に不活性化する)。したがって、消費者がパーソナルケア製品を使用すると、感水活性物質は意図された活性を失う。この現象は、塗布前に水に素早く溶ける本発明のパーソナルケア物品において依然として起こリ得るが、感水活性物質が水(溶媒)に最初に接触したときに、ターゲット基材(即ち毛髪又は皮膚)が存在するので、感水活性物質の意図された効果を消費者が享受できる機会が広がる。
A.多孔質溶解性固体基材
多孔質溶解性固体基材は、界面活性剤、水溶性高分子、及び可塑剤を含む。多孔質溶解性固体基材は、消費者の手の平で便利かつ素早く溶解して、その結果、液体パーソナルケア組成物が得られるように調製することができる。溶解した後、このパーソナルケア組成物は、従来の液体パーソナルケア組成物と同じように使用することができ、即ち、頭皮及び/又は毛髪に適用することができる。多孔質溶解性固体基材は、最大気泡壁の厚さを有する。多孔質溶解性固体基材は、約0.02mm〜約0.15mm、一実施形態では約0.025mm〜約0.12mm、別の実施形態では約0.03mm〜約0.09mm、及び更に別の実施形態では約0.035mm〜約0.06mmの気泡壁厚さを有する。多孔質溶解性固体基材は、気泡間に最低レベルの相互接続性を有し、この相互接続性は、星形体積、構造モデル指数(SMI)及び連続気泡含有率によって定量化される。多孔質溶解性固体基材は、約1mm3〜約90mm3、一実施形態では約1.5mm3〜約60mm3、別の実施形態では約2mm3〜約30mm3、及び更に別の実施形態では約2.5mm3〜約15mm3の星形体積を有する。多孔質溶解性固体基材は、約0.0〜約3.0、一実施形態では約0.5〜約2.75、及び別の実施形態では約1.0〜約2.50の負でない構造モデル指数を有する。多孔質溶解性固体基材は、約80%〜100%、一実施形態では約85%〜約97.5%、及び別の実施形態では約90%〜約95%の連続気泡含有率を有する。多孔質溶解性固体基材は、また、最小の比表面積を有する。多孔質溶解性固体基材は、約0.03m2/g〜約0.25m2/g、一実施形態では約0.035m2/g〜約0.22m2/g、別の実施形態では約0.04m2/g〜約0.19m2/g、及び更に別の実施形態では約0.045m2/g〜約0.16m2/gの比表面積を有する。多孔質溶解性固体基材が、約125g/m2〜約3,000g/m2の坪量、一実施形態では約300g/m2〜約2,500g/m2の坪量、別の実施形態では約400g/m2〜約2,000g/m2の坪量、別の実施形態では約500g/m2〜約1,500g/m2の坪量、別の実施形態では約600g/m2〜約1,200g/m2の坪量、別の実施形態では約700〜約1,000g/m2の坪量を有する。多孔質溶解性固体基材は、約0.03g/cm3〜約0.40g/cm3、一実施形態では約0.05g/cm3〜約0.35g/cm3、別の実施形態では約0.08g/cm3〜約0.30g/cm3、別の実施形態では約0.10g/cm3〜約0.25g/cm3、及び別の実施形態では約0.12g/cm3〜約0.20g/cm3の固体密度を有する。
一実施形態では、本発明の多孔質溶解性固体基材は、パッド、ストリップ又はテープの形の平らで柔軟な基材であり、また、以下の方法によって測定されるときに、約0.5mm〜約10mm、一実施形態では約1mm〜約9mm、別の実施形態では約2mm〜約8mm、更に別の実施形態では約3mm〜約7mmの厚さを有する。別の実施形態において本発明の多孔質溶解性固体基材は、溶解性繊維ウェブ構造の形態も取り得る。
1.界面活性剤
本発明の多孔質溶解性固体基材は、消費者の適切な使用指示の下で泡立ち性でもよく、比非泡立ち性でもよい。多孔質溶解性基材は、乾燥(凝固)前に安定した発泡固体を生成するために加工助剤として少なくとも1つの界面活性剤を含み、泡立ち基材の場合には、界面活性剤は、発泡及び/又は洗浄剤として二重の働きを提供してもよい。
a.泡立ち多孔質溶解性固体基材
泡立ち及び/又は清浄用の泡立ち多孔質溶解性固体基材は、パーソナルケア物品に対して、約10重量%〜約75重量%、一実施形態では約30重量%〜約70重量%、及び別の実施形態では約40重量%〜約65重量%の界面活性剤を含み、界面活性剤は、グループIからの1つ以上の界面活性剤を含み、グループIは、ヘアケア又は他のパーソナルケア組成物で使用するのに適したアニオン性界面活性剤と、必要に応じてグループIIからの1つ以上の界面活性剤とを含み、グループIIは、ヘアケア又は他のパーソナルケア組成物で使用するのに適した両性、双性イオン及びこれらの組み合わせからなる群から選択される界面活性剤を含み、グループIとグループIIとの界面活性剤の比率は、約100:0〜約30:70である。本発明の別の実施形態においては、グループIとグループIIの界面活性剤の比は、約85:15〜約40:60である。本発明の更に別の実施形態においては、グループIとグループIIの界面活性剤の比は、約70:30〜約55:45である。
アニオン性界面活性剤の非限定的な例は、米国特許第2,486,921号、同第2,486,922号、及び同第2,396,278号に記載されている。アニオン性界面活性剤は、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、硫酸化モノグリセリド、スルホン化オレフィン、アルキルアリールスルホン酸塩、第1級又は第2級アルカンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、タウリン酸、イセチオン酸、アルキルグリセリルスルホン酸塩、スルホン化メチルエステル、スルホン化脂肪酸、アルキルリン酸、アシルグルタミン酸塩、アシルサルコシネート、乳酸アルキル、アニオン性フルオロ界面活性剤、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されることができる。
好適な双性イオン性又は両性界面活性剤の非限定例は、米国特許第5,104,646号(Bolich Jr.ら)、同第5,106,609号(Bolich Jr.ら)に記載されている。
更なる適切なグループIとグループIIの界面活性剤には、米国特許出願第61/120,765号に開示された界面活性剤と、McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers,North American Edition(1986),Allured Publishing Corp.、McCutcheon’s,Functional Materials,North American Edition(1992),Allured Publishing Corp.、及び米国特許第3,929,678号(Laughlinら)に開示された界面活性剤が挙げられる。適切な界面活性剤の他の非限定的な例は、米国特許出願第61/120,790号に含まれる。
b.非泡立ち多孔質溶解性固体基材
非泡立ち多孔質溶解性固体基材は、パーソナルケア物品の約10重量%〜約75重量%、別の実施形態では約15重量%〜約60重量%、及び別の実施形態では約20重量%〜約50重量%の界面活性剤を含み、界面活性剤は、以下に述べる界面活性剤の1つ以上を含む。
(i)アニオン性界面活性剤
本発明の多孔質溶解性固体基材が、非泡立ち性の場合、基材は、主に安定した発泡固体を製造する際の加工助剤として使用される最高レベル10%(又は、10%未満)のアニオン性界面活性剤を含んでもよい。乾燥前に安定した発泡固体を生成する界面活性剤レベルに達するように、追加の非イオン性界面活性剤をアニオン性界面活性剤と組み合わせることができる。
(ii)カチオン性界面活性剤
一実施形態では、カチオン性界面活性剤は、安定した多孔質溶解性固体基材を製造する際の加工助剤として含まれる。本発明の組成物に使用するのに好適なカチオン性界面活性剤活性物質は、アミノ又は四級アンモニウム親水性部分を含み、この親水性部は組成物中に溶解したときに正に帯電する。
本明細書に供する好適な四級アンモニウム陽イオン界面活性剤としては、式(I):
Figure 2013522166
(式中のR1、R2、R3、及びR4はそれぞれ独立して、(a)1〜22個の炭素原子の脂肪族基、又は(b)最高22個までの炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール若しくはアルキルアリール基から選択され、Xは塩生成アニオンであって、例えばハロゲンラジカル(例えば塩化物、臭化物)、アセテートラジカル、シトレートラジカル、ラクテートラジカル、グリコレートラジカル、ホスフェートラジカル、ニトレートラジカル、サルフェートラジカル、及びアルキルサルフェートラジカルから選択されるものである)を有するものが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態においてアルキルサルフェートラジカルは、メトサルフェート及び/又はエトサルフェートである。
脂肪族基は、炭素及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。長鎖の脂肪族基、例えば炭素数が約12個以上の脂肪族基は、飽和又は不飽和であるか分枝又は非分枝であり得る。一実施形態において一般式(I)のカチオン性界面活性剤の部類であるR1及びR2はそれぞれ独立してR1及びR2の両方に少なくとも1つのエステル結合を含むC16〜C22のヒドロカルビルから選択され、R3及びR4はそれぞれ独立してCH3及びCH2CH2OHから選択される。別の実施形態において一般式(I)のカチオン性界面活性剤の部類のR1及びR2はそれぞれ独立してC16〜C22(飽和又は不飽和)から選択され、R3及びR4はそれぞれ独立してCH3、CH2CH2OH、及びCH3から選択される。別の実施形態において一般式(I)のカチオン性界面活性剤の部類のR1はC16〜C22のアルキル鎖であり、R2、R3及びR4はそれぞれ独立してCH3、CH2CH2OH、及びCH3から選択される。
好適な一般式(I)の四級アンモニウムカチオン性界面活性剤には、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド(BTAC)、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、タロートリメチルアンモニウムクロリド、ココトリメチルアンモニウムクロリド、ジパルミトイルエチルジメチルアンモニウムクロリド、PEG−2オレイルアンモニウムクロリド、及びこれらの塩を挙げることができ、クロライドはハロゲン(例えば臭素)、酢酸塩、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェートニトレート、サルフェート、又はアルキルサルフェートで置換される。
特定の実施形態において本発明に用いられる四級アンモニウム陽イオン界面活性剤は市販のセチルトリメチルアンモニウムクロリドであり、例えば、GENAMIN CTAC(供給元:Clariant)やArquad 16/29(供給元:Akzo Nobel)、GENAMIN KDMP(供給元:Clariant)などのベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド(BTMAC)、GENAMIN DSAP(供給元:Clariant)などのジステアリルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。上記材料のいずれの混合物も好適であり得る。好ましい実施例において四級アンモニウム陽イオン性界面活性剤は、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド(BTMAC)である。
他の好適なカチオン性界面活性剤コンディショナー活性物質としては一級、二級、三級脂肪族アミンの塩類を挙げることができる。一実施形態では、このようなアミンのアルキル基は、約12〜約22個の炭素原子を有し、置換若しくは非置換であることができる。これらのアミンは、カチオン種を得るために、通常、酸と組み合わせて使用される。
本明細書に供する好適なアルキルアミン塩類としては、一般式(II):
1−C(O)−N(H)−R2−N(R3)(R4
(式中のR1は炭素原子が12〜22個の脂肪酸鎖であり、R2は炭素原子が1〜4個のアルキレン基であり、R3及びR4は独立して炭素原子が1〜4個のアルキル基である)を有するアルキルアミン類に対応する塩類が挙げられるが、これらに限定されない。R1は飽和又は不飽和であり、かつ分枝又は非分枝であり得る。
一般式(II)の好適な材料は、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン及びジエチルアミノエチルステアルアミドである。
他の好適なアルキルアミン塩類としては、ジメチルステアルアミン、ジメチルソイアミン、ソイアミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロープロパンジアミン、エトキシル化(5モルのエチレンオキシドが付加された)ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン及びアラキジルベヘニルアミンを挙げることができる。好ましい実施形態において、アルキルアミン塩は、ステアルアミドプロピルジメチルアミンである。上記材料のいずれの混合物も好適であり得る。
カチオン界面活性剤活性物質を提供するために用いる酸は、任意の有機酸、又は遊離アミン窒素を中和できる十分な酸強度の鉱酸とすることができる。そのような酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、グルコン酸、グリコール酸、及びプロピオン酸、又はそれらの組み合わせが挙げられる。一実施形態では、アミドアミン化合物を中和できる十分な量の酸を添加し、組成物の最終pHを約2.5〜約6の範囲に収まるように、別の実施形態では約3〜約5の範囲に収まるように、調整する。一実施形態においてプロトン化可能なアミン基と酸からのH+とのモル比は約1:0.3〜約1:1.2であり、別の実施形態においては約1:0.5〜約1:1.1である。上記のカチオン性界面活性剤のいずれの混合物も、好適であり得る。
(iii)非イオン性界面活性剤
一実施形態では、非イオン性界面活性剤は、安定した多孔質溶解性固体基材を製造する際の加工助剤として含まれる。本発明で使用される適切な非イオン性界面活性剤には、McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers,North American edition(1986),Allured Publishing Corp.、及びMcCutcheon’s Functional Materials,North American edition(1992)に記載されているものが挙げられる。本発明のパーソナルケア組成物での使用に好適な非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン化アルキルフェノール、ポリオキシエチレン化アルコール、ポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコール、アルカン酸のグリセリルエステル、アルカン酸のポリグリセリルエステル、アルカン酸のプロピレングリコールエステル、アルカン酸のソルビトールエステル、アルカン酸のポリオキシエチレン化ソルビトールエステル、アルカン酸のポリオキシエチレングリコールエステル、ポリオキシエチレン化アルカン酸、アルカノールアミド、N−アルキルピロリドン、アルキルグリコシド、アルキルポリグルコシド、アルキルアミンオキシド、及びポリオキシエチレン化シリコーンが挙げられるが、これらに限定されない。
(iv)高分子界面活性剤
高分子界面活性剤は、また、本発明の多孔質溶解性固体基材を製造する際の加工助剤として単独又はイオン性及び/又は非イオン性界面活性剤と組み合わせて使用される界面活性剤でもよい。本発明のパーソナルケア組成物での使用に好適な高分子界面活性剤としては、限定するものではないが、エチレンオキシドと脂肪族アルキル残基(fatty alkyl residues)とのブロックコポリマー、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマー、疎水調整ポリアクリレート、疎水調整セルロース、シリコーンポリエーテル、シリコーンコポリオールエステル、ジ四級ポリジメチルシロキサン、及び共修飾されたアミノ/ポリエーテルシリコーンが挙げられる。
2.水溶性ポリマー(「高分子構造化剤」)
多孔質溶解性固体基材は、構造化剤として機能する水溶性高分子を含む。本明細書で使用するとき、用語「水溶性ポリマー」は、広義に水溶性及び水分散性ポリマーの両方を含み、25℃で測定される少なくとも約0.1グラム/リットル(g/L)の水溶性を備えるポリマーとして定義される。幾つかの実施形態において、このポリマーは25℃にて測定されたときに、約0.1グラム/リットル(g/L)〜約500グラム/リットル(g/L)の水溶性を有する。(これは、生成される溶液が巨視的に等方性であるか、又は透明、有色若しくは無色であることを示す。)これらの固体物を作製するためのポリマーは、人工又は天然由来でもよく、かつ化学反応の方法によって調整されてもよい。それは皮膜形成であってもよく、そうでなくてもよい。ポリマーは、生理学的に許容可能であるべきであり、つまり皮膚、粘膜、毛髪及び頭皮に適合すべきである。
1つ以上の水溶性高分子は、多孔質溶解性固体基材の約10重量%〜約50重量%、一実施形態では、多孔質溶解性固体基材の約15重量%〜約40重量%、及び更に別の実施形態では多孔質溶解性固体基材の約20重量%〜約30重量%存在してもよい。
本発明の1つ以上の水溶性ポリマーを、重量平均分子量が約40,000〜約500,000、1つの実施形態においては約50,000〜約400,000、更に別の実施形態においては約60,000〜約300,000、及び更に別の実施形態においては約70,000〜約200,000であるように選択する。重量平均分子量は、各高分子原料の平均分子量に多孔質溶解性固体基材内にある高分子の全重量の相対重量パーセントを掛けたものを加算することにより計算される。
一実施形態では、1つ以上の水溶性高分子の少なくとも1つは、約2重量%の水溶性高分子溶液が、20℃で約4センチポワズ〜約80センチポワズ、代替実施形態では約5センチポワズ〜約70センチポワズ、及び別の実施形態では約6センチポワズ〜約60センチポワズの粘度を示すように選択される。
本発明の水溶性高分子には、米国特許第5,582,786号及び欧州特許第A−397410号に記載されたようなエチレン不飽和カルボン酸単量体とエチレン不飽和単量体等のアクリル単量体から誘導された高分子を含む、米国特許出願第61/120,786号に記載されたような合成高分子が挙げられるが、これらに限定されない。適切な水溶性高分子は、また、米国特許出願第61/120,786号に記載された植物起源の例のものを含む天然原料の高分子から選択されてもよい。また、改質された天然高分子が、本発明の水溶性高分子として有効であり、米国特許出願第61/120,786号に含まれる。一実施形態では、本発明の水溶性高分子には、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、アクリル酸及びメチルアクリレートの共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレンオキシド、デンプン及びデンプン誘導体、プルラン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースが挙げられる。別の実施形態では、本発明の水溶性高分子には、ポリビニルアルコール、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられる。好適なポリビニルアルコールには、セラニーズ・コーポレーション(Celanese Corporation)(テキサス州ダラス市(Dallas,TX))から商標名CELVOL(登録商標)として入手可能なものが挙げられる。適切なヒドロキシプロピルメチルセルロースには、Dow Chemical Comapny(Midland,MI)から商標名METHOCEL(登録商標)として入手可能なものが挙げられる。
特定の実施形態では、前述の水溶性高分子は、本明細書に記載されたような必須の構造と物理的/化学的特性を備えるパーソナルケア物品を提供するのに役立つ限り、必要とされる水溶性高分子の量の全体的レベルを下げるために、充填材として任意の単一のデンプン又はデンプンの組み合わせと混合されてもよい。
そのような例では、水溶性高分子とデンプンベースの材料との組み合わせの重量パーセントは、一般に、多孔質溶解性固体基材の全重量に対して約10重量%〜約50重量%、一実施形態では約15重量%〜約40重量%、及び特定の実施形態では約20重量%〜約30重量%の範囲である。デンプンをベースとする材料に対する水溶性ポリマーの重量比は、一般に約1:10〜約10:1、1つの実施形態においては約1:8〜約8:1、更に別の実施形態においては約1:7〜約7:1、更にまた別の実施形態においては約6:1〜約1:6の範囲であることができる。
デンプンベースの材料の典型的な供給源としては、穀物、塊茎、根、豆果及び果実を挙げることができる。天然供給源としては、トウモロコシ、豆、ポテト、バナナ、大麦、小麦、米、サゴ、アマランス、タピオカ、アロールート、カンナ、サトウモロコシ、及びそれらのろう質又は高級アミラーゼ類が挙げられる。また、デンプンベースの材料は、米国特許出願第61/120,786号に記載されたものを含む、当該技術分野で既知の任意の改質を使用して改質された天然デンプンを含んでもよい。
3.可塑剤
本発明の多孔質溶解性固体基材は、パーソナルケア組成物で使用するのに適した水溶性可塑剤を含む。一実施形態では、1つ以上の可塑剤は、多孔質溶解性固体基材の約1重量%〜約30重量%、別の実施形態では約3重量%〜約25重量%、別の実施形態では約5重量%〜約20重量%、及び更に別の実施形態では約8重量%〜約15重量%存在してもよい。水溶性可塑化剤の非限定的な例としては、ポリオール、コポリオール、ポリカルボン酸、ポリエステル及びジメチコンコポリオールが挙げられる。有用なポリオールの例としては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール(200〜600)、ソルビトール、マニトール、ラクチトール及び他のモノ−及び多価低分子量アルコール(例、C2〜C8アルコール)のような糖アルコール類;フルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、及び高級フルクトースコーンシロップ固形物並びにアスコルビン酸のようなモノ、ジ−及びオリゴ糖が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用されるポリカルボン酸の適切な例は、米国特許出願第61/120,786号に開示されている。
一実施形態では、可塑剤は、グリセリン又はプロピレングリコール及びこれらの組み合わせを含む。欧州特許第283165(B1)号は、プロポキシル化グリセロールなどのグリセロール誘導体が挙げられる、他の好適な可塑剤を開示している。
4.任意成分
多孔質溶解性固体基材は、本明細書に記載の特定の必須材料と適合するか又はパーソナルケア組成物の性能を過度に損なわないという条件で、パーソナルケア組成物で使用でき、あるいは有用であることが知られている他の任意成分を更に含んでもよい。
かかる任意成分とは、最も典型的には、化粧品での使用が認可され、CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition,The Cosmetic,Toiletries,and Fragrance Association,Inc.1988,1992のような参考文献に記載されている物質である。そのような任意成分の例は、2003年3月18日に出願された米国特許出願第12/361,634号、同第10/392422号と、2003年11月20日付けの米国特許公開第2003/0215522A1号に開示されている。
他の任意成分には、高分子構造化剤用の可溶化剤と乾燥促進剤とに有用な有機溶媒、特に水混和性溶媒及び共同溶媒が挙げられる。適切な有機溶媒の例は、米国特許出願第12/361,634号に開示されている。他の任意成分には、ラテックス又はエマルジョン高分子、水溶性高分子等の増粘剤、クレー、シリカ、二ステアリン酸エチレングリコール、コアセルベート形成成分を含む付着補助剤が挙げられる。追加の任意成分には、米国特許公開第2003/0215522A1号に開示されたジンクピリチオン、硫化セレン及びそれらの活物質を含むがこれらに限定されない、ふけ防止活物質がある。
B.感水活性物質を含有する表面常在コーティング
一実施形態では、多孔質溶解性固体基材は、吸着又は分散されて大きな表面積の薄いコーティングが作られる感水活性物質を含有する表面常在コーティング用の連続的でアクセス可能な大きな表面積の「足場(scaffold)」(「支柱(struts)」の三次元網)を提供する。この位置決めによって、使用中に水にすぐ接触できる所定位置にコーティングが配置される。
本発明の表面常在コーティングとしては、表面常在コーティング自体に配合された1種以上の感水活活性物質が挙げられるが、これらに限定されない。そのような感水活活性物質は、水性環境内では化学的に不安定になるか、水性環境内の他の活性物質と組み合わせて用いたときに化学的に不安定になる。
一実施形態では、表面常在コーティングは、約10%〜約100%、別の実施形態では約25%〜約100%、及び更に別の実施形態では約40%〜約100%の、1つ以上の感水活性物質を含有する。一実施形態では、多孔質溶解性固体基材と感水活性物質を含有する表面常在コーティングとの比率は、約110:1〜約0.1:1、別の実施形態では約20:1〜約0.2:1、別の実施形態では約10:1〜約0.3:1、及び更に別の実施形態で約1:1〜約0.4:1である。
感水活性物質は、1種以上の他の感水活性物質の反応性を修正し得る化学アジュバント(pH緩衝剤、キーラント、抗酸化剤その他)から選択されてもよい。これにより、製品の貯蔵寿命中に(潜在的残留湿気レベルの存在下で)安定性プロファイルを改善するか、又は消費者の使用中に基材(皮膚、又は毛髪)上の1種以上の感水活性物質の意図された活性を減衰若しくは強調するか、さもなければ改善する。
本発明の感水活性物質としては、酸化漂白剤及び染色化合物、例えば、顕色剤染料化合物、カップラー染料化合物、酸化剤、キーラント、pH調節剤及び緩衝剤、カーボネートイオン源、ラジカルスカベンジャー系、ペルオキシド安定剤、発泡剤、加温剤、及び変色指示薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。
1.酸化染料化合物
本発明の組成物は、一次中間体又はカップラーの形態の酸化染料化合物を包含してよい。本発明の組成物で使用するのに好適な化合物(任意に加えるものを含む)は、それらが塩基である場合に限り、遊離塩基として、又は、例えば、塩酸、臭化水素酸、クエン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、酒石酸若しくは硫酸などの、生理学的に適合性のある、それらの有機酸塩若しくは無機酸塩の形態で使用してもよく、あるいは、それらが芳香族ヒドロキシル基を有する場合に限り、塩基塩、例えばアルカリフェノレートの形態で使用してもよい。
これらの化合物は、当該技術分野において周知であり、芳香族ジアミン類、アミノフェノール類、芳香族ジオール類、及びこれらの誘導体が挙げられる(酸化性染料前駆体の代表的ではあるが非包括的なリストは、Cosmetic Science and Technology、Sagarin著、Interscience、特別版、第2巻、308〜310頁に見ることができる)。以下に述べる前駆体は、例示のためだけのものであり、本発明における組成物及びプロセスを限定する目的でないことを理解すべきである。これらは、1,7−ジヒドロキシナフタレン(1,7−NAPHTHALENEDIOL);1,3−ジアミノベンゼン(m−PHENYLENEDIAMINE);1−メチル−2,5−ジアミノベンゼン(TOLUENE−2,5−DIAMINE);1,4−ジアミノベンゼン(p−PHENYLENEDIAMINE);1,3−ジヒドロキシベンゼン(RESORCINOL);1,3−ジヒドロキシ−4−クロロベンゼン(4−CHLORORESORCINOL);1−ヒドロキシ−2−アミノベンゼン(o−AMINOPHENOL);1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン(m−AMINOPHENOL);1−ヒドロキシ−4−アミノ−ベンゼン(p−AMINOPHENOL);1−ヒドロキシナフタレン(1−NAPHTHOL);1,5−ジヒドロキシナフタレン(1,5−NAPHTHALENEDIOL);2,7−ジヒドロキシナフタレン(2,7−NAPHTHELENEDIOL);1,4−ジヒドロキシベンゼン(HYDROQUINONE);1−ヒドロキシ−4−メチルアミノベンゼン(p−METHYLAMINOPHENOL);6−ヒドロキシベンゾ−モルホリン(HYDROXYBENZOMORPHOLINE);1−メチル−2−ヒドロキシ−4−アミノベンゼン(4−AMINO−2−HYDROXY−TOLUENE);1−メチル−2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン(2−METHYL−5−HYDROXY−ETHYLAMINO−PHENOL);1,2,4−トリヒドロキシベンゼン(1,2,4−TRIHYDROXYBENZENE);1−フェノール−3−メチルピラゾール−5−オン(PHENYLMETHYLPYRAZOLONE);1−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)−2,4−ジアミノベンゼン(2,4−DIAMINOPHENOXY−ETHANOL HCL);1−ヒドロキシ−3−アミノ2,4−ジクロロベンゼン(3−AMINO−2,4−DICHLORO−PHENOL);1,3−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼン(2−METHYLRESORCINOL);1−アミノ−4−ビス−(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン(N,N−BIS(2−HYDROXY−ETHYL)−p−PHENYLENE−DIAMINE);2,4,5,6−テトラアミノピリミジン(HC Red 16);1−ヒドロキシ−3−メチル−4−アミノベンゼン(4−AMINO−m−CRESOL);1−ヒドロキシ−2−アミノ−5−メチルベンゼン(6−AMINO−m−CRESOL);1,3−ビス−プロパン(2,4−ジアミノフェノキシ)(1,3−BIS−(2,4−DIAMINO−PHENOXY)PROPANE);1−(2’−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン(HYDROXYETHYL−p−PHENYLENE DIAMINE SULPHATE);1−メトキシ−2−アミノ−4−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン(2−AMINO−4−HYDROXYETHYLAMINOANISOLE);1−ヒドロキシ−2−メチル−5−アミノ−6−クロロベンゼン(5−AMINO−6−CHLORO−o−CRESOL);1−ヒドロキシ−2−アミノ−6−メチルベンゼン(6−AMINO−o−CRESOL);1−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン(HYDROXYETHYL−3,4−METHYLENEDIOXY−ANILINE HCl);2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン(2,6−DIHYDROXY−3,4−DIMETHYLPYRIDINE);3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジン(2,6−DIMETHOXY−3,5−PYRIDINEDIAMINE);5,6−ジヒドロキシインドール(5,6−DIHYDROXY−INDOLE);4−アミノ−2−アミノメチルフェノール(2−AMINOETHYL−p−AMINO−PHENOL HCl);2,4−ジアミノ−5−メチルフェネトール(2,4−DIAMINO−5−METHYL−PHENETOLE HCl);2,4−ジアミノ−5−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)トルエン(2,4−DIAMINO−5−METHYLPHENOXYETHANOL HCl);5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール(5−AMINO−4−CHLORO−o−CRESOL);1,3−ビス(N(2−ヒドロキシエチル)N(4−アミノ−フェニル)アミノ)−2−プロパノール(HYDROXYPROPYL−BIS−(N−HYDROXY−ETHYL−p−PHENYLENEDIAMINE)HCL);6−ヒドロキシインドール(6−HYDROXY−INDOLE);2,3−インドリンジオン(ISATIN);3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン(HC BLUE NO.7);1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン(2,4−DIHYDRO−5−METHYL−2−PHENYL−3H−PYRAZOL−3−ONE);2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン(2−AMINO−3−HYDROXYPYRIDINE);5−パラアミノサリチル酸;1−Methyl−2,6−ビス(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)ベンゼン(2,6−HYDROXYETHYLAMINO−TOLUENE);4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン(2,5,6−TRIAMINO−4−PYRIMIDINOL SULPHATE);2,2’−[1,2−エタンジイル−ビス−(オキシ2,1−エタンジイルオキシ)]−ビス−ベンゼン−1,4−ジアミン(PEG−3,2’,2’−DI−p−PHENYLENEDIAMINE);5,6−ジヒドロキシインドリン(DIHYDROXYINDOLINE);N,N−ジメチル−3−ウレイドアニリン(m−DIMETHYL−AMINO−PHENYLUREA);2,4−ジアミノ−5−フッ化トルエンサルフェート水和物(4−FLUORO−6−METHYL−m−PHENYLENEDIAMINE SULPHATE);1−アセトキシ−2−メチルナフタレン(1−HYDROXYYETHYL−4,5−DIAMINOPYRAZOLE SULPHATE);1−アセトキシ−2−メチルナフタレン(2−METHYL−1−NAPHTHOL);2−アミノ−5−エチルフェノール(2−AMINO−5−ETHYLPHENOL);2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール(3−AMINO−2,4−DICHLOROPHENOL);及びp−アニリノアニリン(N−PHENYL−P−PHENYLENEDIAMINE)である。
これらは、分子形態又は過酸化物適合性塩の形態で使用することができる。
2.酸化剤
本発明の組成物は、毛髪中のメラニン色素を漂白するために、及び/又は酸化染料前駆体(存在する場合、顕色剤及び/又はカップラーを含む)から染料発色団の形成を引き起こすために十分な量で存在する酸化剤を含有してもよい。水性媒質中で過酸化水素を生じさせることができる無機過酸素物質が好ましく、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物(例えば、過ヨウ素酸ナトリウム及び過酸化ナトリウム)、有機過酸化物(例えば、過酸化尿素、過酸化メラミン)、一水和物、四水和物等として組み込まれてもよい無機過水和塩漂白化合物(例えば、過ホウ酸、過炭酸、過リン酸、過ケイ酸、及び過硫酸のアルカリ金属塩、好ましくはそれらのナトリウム塩)、アルカリ金属臭素酸塩、酵素、並びにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において本発明の酸化剤は、過炭酸塩(例えば、過炭酸ナトリウム、アンモニウム過炭酸塩、及び過炭酸カリウム)、並びにペルオキソ硫酸塩(例えば、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、及び過硫酸カリウム)から選択される。別の実施形態では、本発明の酸化剤は、過炭酸ナトリウム及び過硫酸アンモニウムから選択される。
3.pH調整剤及び緩衝剤
本発明の組成物は、該組成物のpHを約3〜約13、約8〜約12、更には約8〜約11の範囲内になるように調節するのに十分な有効量のpH調整剤及び/又は緩衝剤を含んでもよい。幾つかの実施形態では、本明細書に後述されているように、カーボネートイオン源のpH範囲は8.5〜9.5、好ましくは8〜9である。本明細書で使用するのに好適なpH調整剤類及び/又は緩衝剤類としては、次のもの:アンモニア、アルカノールアミン類(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3,−プロパンジオール並びにグアニジウム塩類)、水酸化アルカリ金属及び水酸化アンモニウム並びに炭酸アルカリ金属及び炭酸アンモニウム、好ましくは水酸化ナトリウム及び炭酸アンモニウム、並びに有機酸類及び無機酸類などの弱酸性物質類、例えば、ホスホン酸、酢酸、アスコルビン酸、クエン酸、又は酒石酸、塩酸、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
4.炭酸イオン供給源
本発明の組成物は、一実施形態において過酸化水素供給源とカーボネートイオン供給源とから、好ましくはその場(in situ)で、形成されたペルオキシモノカーボネートイオン源を、少なくとも1つ更に含んでもよい。ゆえに、本発明によれば、組成物は、また、少なくとも、カーボネートイオン源、若しくはカルバミン酸イオン源、若しくは炭酸水素イオン源、又はこれらのいずれかの混合物を含んでもよい。これらイオン類のいかなる供給源を利用してもよい。本明細書に用いるのに好適な供給源としては、炭酸イオン、カルバミン酸イオン、及び炭酸水素イオンのナトリウム塩、カリウム塩、グアニジン塩、アルギニン塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、及びアンモニウム塩、並びにこれらの混合物、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸グアニジン、炭酸水素グアニジン、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、及びこれらの混合物が挙げられる。炭酸イオンの供給源と酸化剤の双方をもたらすために、過炭酸塩を使用してもよい。カーボネートイオン、カルバミン酸イオン、及び炭酸水素イオンの好適な供給源としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、カルバミン酸アンモニウム、及びこれらの混合物が挙げられる。
5.ラジカルスカベンジャー系
本発明の組成物は、酸化漂白又は着色プロセス中の毛髪の損傷を軽減するのに十分な量のラジカルスカベンジャーを含有してもよい。ラジカルスカベンジャーは、アルカリ化剤と同一種にならないように選択するのが好ましい。ラジカルスカベンジャーは、炭酸塩ラジカルと反応してその炭酸ラジカルを一連の高速反応によって、より反応性の低い種に変換させることのできる種である。好ましいラジカルスカベンジャーは、アルカノールアミン、アミノ糖、アミノ酸及びこれらの混合物の部類から選択されてよく、これらに限定するものではないが、モノエタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、5−アミノ−1−ペンタノール、1−アミノ−2−プロパノール、1−アミノ−2−ブタノール、1−アミノ−2−ペンタノール、1−アミノ−3−ペンタノール、1−アミノ−4−ペンタノール、3−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール、3−アミノプロパン−1,2−ジオール、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、グリシン、アルギニン、リジン、プロリン、グルタミン、ヒスチジン、セリン、トリプトファン、並びに上記のもののカリウム塩、ナトリウム塩及びアンモニウム塩、並びにそれらの混合物が挙げられる。他の好ましいラジカルスカベンジャー化合物としては、ベンジルアミン、グルタミン酸、イミダゾール、ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン、ヒドロキノン、カテコール及びこれらの混合物が挙げられる。
6.キレート剤
本発明の組成物は、配合成分、特に酸化剤、特に過酸化物との相互作用に利用可能な金属の量を減少させるのに十分な量のキレート剤を含有してもよい。本発明での使用に適したキレート剤としては、ジアミン−N,N’−ジポリ酸、モノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸、及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸キレート剤(好ましくは、EDDS(エチレンジアミンジコハク酸))、カルボン酸(好ましくは、アミノカルボン酸)、ホスホン酸(好ましくは、アミノホスホン酸)、並びにポリリン酸(特に、直鎖のポリリン酸)、それらの塩並びに誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
7.発泡性の活性物質
本発明の発泡剤は、発泡能力のある組成物を含む。本明細書で定義されている「発泡剤」という用語は、液体環境にて気泡を形成する能力を有する何らかの製品を意味し、液体環境の内部又は外部にて二酸化炭素を遊離する能力を有する何らかの製品と見なし得る。同様に、「発泡」とは液体環境にて気泡を形成すること、又は液体環境の内部又は外部にて二酸化炭素を遊離することを意味する。
ある実施形態において気泡の存在は、二酸化炭素の形成に起因する。例えば、少なくとも1種の酸及び少なくとも1種の塩の混合物を水などの液体に添加すると、化学反応が発生し、二酸化炭素が遊離する。一態様においては酸及び塩が両方とも、無水形態であってもよい。
これらの例示の実施形態に供する好適な酸の実施例としては、酒石酸、クエン酸、フマル酸、アジピン酸、リンゴ酸、シュウ酸、又はスルファミン酸の単独使用若しくは組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。一般的に、これらの実施形態の発泡剤は、クエン酸、又はクエン酸及び酒石酸の混合物から調合される。
例示の実施形態に供する好適な塩類の実施例としては、アルカリ金属塩類が挙げられるが、これらに限定されない。炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム及び重炭酸カルシウムを全て用いてもよい。
他の実施形態において特定の酸類及び/又は塩類の選択、並びにそれらの割合は、少なくとも部分的に、二酸化炭素の放出量の要件に依存する。幾つかの実施形態においては、発泡剤の約10重量%〜約60重量%の量の酸を添加すると共に、発泡剤の約10%〜60重量%の量のアルカリ金属塩を添加してもよい。
8.加温活性物質
加温活性物質としては、塗布時に水を混合したときに発熱反応(熱生成)を通して熱を放出する熱生成剤、又は熱生成粉末が挙げられる。本発明の熱生成剤は、無機塩、グリコール、微粉固体吸着材料、及び鉄レドックス系が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において加温活性物質としては、無水無機塩類(塩化カルシウム、塩化マグネシウム、酸化カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない)からなる群から選択される。更に別の実施形態において本発明の加温活性物質は、無水塩化カルシウム、無水塩化マグネシウム、無水硫酸マグネシウム及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
9.変色指示薬
本発明の表面常在コーティングは、変色指示薬も含有していてよい。そのような変色指示薬は、指示薬が水に接触したときに可視変色に帰結するに十分な量で存在し得る。「可視変色」という用語は、人間の目単独で、又は不可視光線などのエネルギー供給源を用いて検出可能な色変化を指す。本発明の変色指示薬としては、pH指示薬、光活性色素、サーモクロマティック顔料、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるものを挙げることができるが、これらに限定されない。別の実施形態では赤から青、他の実施形態では赤から黄色、更に他の実施形態では黄色から緑、更に他の実施形態では無色から有色、更に他の実施形態では有色から無色に色が変化する。
一実施形態において色変化は、pH感応型の変色成分である。変色指示薬は、ブロモクレゾールグリーン、フェノールフタレイン、σ−クレゾールフタレイン、チモールフタレイン、クマリン、2,3−ジオキシキサントン、クマル酸、6,8−ジニトロ−2,4(1H)キナゾリンジオン、エチル−ビス(2,4−ジメチルフェニル)エタン酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択し得る。
10.任意成分:
本発明の表面常在コーティングには、任意成分も含まれてよい。任意成分としては、単独で使用しても又は上述した酸化染料と組み合わせて使用してもよい非酸化的毛髪染料、即ち直接染料が挙げられる。適した直接染料としては、アゾ若しくはアントラキノン染料及びベンゼン系のニトロ誘導体及び又はメラニン前駆体、並びにこれらの混合物が挙げられる。このような直接染料は、色相改質又は強調表示を送達するのに特に有用である。とりわけ実施形態としては、ベーシックレッド51、ベーシックオレンジ31、ベーシックイエロー87及びこれらの混合物がある。
本発明の表面常在コーティングは、非吸湿性溶媒を含有してもよい。非吸湿性溶媒を含有させると環境からの湿気が緩和されて感水活性物質(単数又は複数)間での尚早反応が促進され、その後にこれらの化学的成分が液体と接触するようになる。非吸湿性溶媒は、環境から湿気を取らない任意の化合物として、本明細書に定義されている。一部の実施形態において非吸湿性溶媒は、少なくとも少量の他の物資を溶解又は分散する能力を有する。そのような非吸湿性溶媒としては、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、及び少なくとも数種のエステル系溶剤(例えば、アジピン酸ジオクチル、及びステアリン酸ブチル)が挙げられるが、これらに限定されない。他の実施形態において非吸湿性溶媒は、無極性(非プロトン性)でもよい。
本発明の表面常在コーティングは、少なくとも部分的に無水油及び/又はワックスでコーティングされた粒状形態の感水活性物質を含んでもよい。ワックスの実施例としては、天然ワックス、この種のワックスの誘導体(動植物由来)及び合成ワックスが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の表面常在コーティングは、廉価な貯水器としてバーミキュライトなどの水吸収材を含んでもよい。バーミキュライトは、アルミニウム鉄ケイ酸マグネシウムである。系によっては、塩化ナトリウムなどの塩類を用いることによって、更に反応の助けになりうる。保存期間の間、空気から製品を封止する化粧用の製品ディスペンサーが好ましい。
本発明の表面常在コーティングは、多孔質溶解性固体基材に塗布される。一実施形態では、表面常在コーティングは、微粉の形である。図1で分かるように、本発明の特定の実施形態では、パーソナルケア物品10は、多孔質溶解性固体基材14の表面の少なくとも一部分に配置された表面常在コーティング12を含む。表面常在コーティング12は、必ずしも多孔質溶解性固体基材14に隣接していなくてもよいことは理解されよう。特定の実施形態では、表面常在コーティング12は、多孔質溶解性固体基材14に全体又は一部分が浸透してもよい。
あるいは、表面常在コーティングは、パーソナルケア物品又はその部分内に含まれ(例えば、間に挟まれるか又は封入される)てもよい。そのような表面常在コーティングは、デポジタ(depositor)、シフタ、又は粉体床の使用によるような任意の他の適切な手段によって、噴霧され(sprayed)、散布され(dusted)、散在され(sprinkle)、コーティングされ、表面印刷され(例えば、所望の装飾、化粧又はパターンの形状に)、注がれ(poured on)、内部に注入され、又は浸漬されてもよい。図3A、図3B及び図4によって示された実施形態では、パーソナルケア物品10は、多孔質溶解性固体基材の表面の下にあってもよい表面常在コーティングを含む。パーソナルケア物品10の断面図である図3Bで分かるように、表面常在コーティング24は、多孔質溶解性固体基材26のくぼみ部22内にある。
次に図2を参照すると、特定の実施形態では、粉末が、後で接合される2つの多孔質溶解性固体基材の間に挟まれる(例えば、多孔質溶解性固体基材を実質的に溶解させないように、隣接面又は縁を水の薄層及び/又は可塑剤と印加圧力で封止して接着することによって)。この実施形態では、パーソナルケア物品10は、2つの多孔質溶解性固体基材16及び18を含み、その間に表面常在コーティング20が配置される。
あるいは、特定の実施形態では、粉末は、折り畳まれて粉末を封入するポーチを形成する1つのパーソナルケア物品上にあってもよい。図4に示したように、パーソナルケア物品10は、折り畳まれた多孔質溶解性固体基材34内に閉じ込められた表面常在コーティング32を含む。
パーソナルケア物品は、テクスチャ化され、くぼみが付けられ、又は他の方法でパターン形成された、文字、ロゴ又は図を含む1つ以上の面を含んでもよい。テクスチャ化された基材は、その基材の最も外側の表面がその表面の他の領域に対して隆起している部分を含む、基材の形状によって生じ得る。隆起部分は、パーソナルケア物品の形成された形状によるものでもよく、例えば、パーソナルケア物品は、最初にくぼみ付きパターン又は格子パターンで形成されてもよい。隆起部分は、また、クレーピング加工、コーティングの刻印、パターンのエンボス加工、隆起部分を有する他の層への積層、又は多孔質溶解性固体基材自体の物理的形状の結果として得られてもよい。テクスチャ化は、また、1つの多孔質溶解性固体基材を、テクスチャ化された第2の多孔質溶解性固体基材に積層する結果として得られてもよい。特定の実施形態では、穴又はチャネルが多孔質固体の中に入り込む又は中を貫通する状態でパーソナルケア物品に穿孔することができる。
III.パーソナルケア物品の製品形態
パーソナルケア物品は、単独で使用されるか又は他のパーソナルケア構成要素との組み合わせで使用される感水活性物質を含有する表面常在コーティングと共に多孔質溶解性固体基材を含む、様々な製品形態のいずれでも製造することができる。製品形態に関係なく、本明細書で検討される製品形態の実施形態は、多孔質溶解性固体基材と、感水活性物質を含有する表面常在コーティングとの組み合わせを含む、選択され定義されたパーソナルケア物品を含む。
一実施形態では、パーソナルケア物品は、ユーザーが容易に取り扱うことができるようにする適切なサイズの1つ以上の平坦なシート又はパッドの形態である。それは、正方形、長方形又は円盤状又はその他のいかなる好適な形状であってよい。パッドは、また、穿孔及び又は切断メカニズムによって1つずつ取り出せる単独の部分を備えるテープ状ロールのディスペンサーで供給されているものを含む、連続的なストリップの形態であることができる。あるいは、パーソナルケア物品は、1つ以上の円筒状物体、球状物体、管状物体、又は任意の他の形状の物体の形である。
パーソナルケア物品は、テクスチャ化され、くぼみが付けられ、又は他の方法でパターン形成された、文字、ロゴ又は図を含む1つ以上の面を含んでもよい。テクスチャ化された基材は、その基材の最も外側の表面がその表面の他の領域に対して隆起している部分を含む、基材の形状によって生じ得る。隆起部分は、パーソナルケア物品の形成された形状によるものでもよく、例えば、パーソナルケア物品は、最初にくぼみ付きパターン又は格子パターンで形成されてもよい。隆起部分は、また、クレーピング加工、コーティングの刻印、パターンのエンボス加工、隆起部分を有する他の層への積層、又は多孔質溶解性固体基材自体の物理的形状の結果として得られてもよい。テクスチャ化は、また、1つの多孔質溶解性固体基材を、テクスチャ化された第2の多孔質溶解性固体基材に積層する結果として得られてもよい。特定の実施形態では、穴又はチャネルが多孔質固体の中に入り込む又は中を貫通する状態でパーソナルケア物品に穿孔することができる。
IV.製造方法
パーソナルケア物品は、(1)界面活性剤と、溶解高分子構造化剤と、可塑剤と、を含む加工混合物を調製すること、(2)ガスを加工混合物に導入することにより加工混合物をエアレーションして、湿潤気泡化混合物を形成すること、(3)湿潤気泡化混合物を1つ以上の所望の形状に形成すること、(4)湿潤気泡化混合物を乾燥させて多孔質溶解性固体基材を形成すること、及び(5)粉末状の感水活性物質を含有する表面常在コーティングを、多孔質溶解性固体基材に適用すること、を含むプロセスによって調製することができる。
A.加工混合物の調製
加工混合物は、一般に、加熱によって水、可塑剤、界面活性剤及び他の任意成分がある状態で高分子構造化剤を溶解させ、その後で冷却することによって調製される。このことは、任意の好適な熱せられたバッチ攪拌システムにより、又は単軸押出機若しくは双軸押出機若しくは熱交換器を、高剪断又は静的混合に使用する任意の好適な連続的なシステムにより達成することができる。任意の工程は、ポリマーが水、界面活性剤、可塑剤、及び成分の任意の組み合わせのプレミックス部分による段階的加工を含む他の任意成分の存在下で、最終的に溶解するように想定され得る。
本発明の加工混合物は、乾燥前に約15重量%〜約60重量%、一実施形態では約20重量%〜約55重量%、別の実施形態では約25重量%〜約50重量%、更に別の実施形態では約30重量%〜約45重量%の固体の加工混合物を含み、また約2,500cps〜約150,000cps、一実施形態では約5,000cps〜約100,000cps、別の実施形態では約7,500cps〜約75,000cps、及び更に別の実施形態では約10,000cps〜約60,000cpsの粘度を有する。
固形分率含有量は、水及び低沸騰アルコールのような明らかに揮発性のいずれの物質も除く、固形分、半固形分及び液体成分の全ての総加工混合物の重量による重量パーセントの合計である。加工混合物粘度値は、直径4.0cmの平行平板及びギャップが1,200マイクロメートルのTA InstrumentsのAR500 Rheometerを剪断速度1.0レシプロカル秒で30秒間、23℃で用いることにより測定する。
B.加工混合物の気泡化
加工混合物のエアレーションは、混合物にガスを導入することによって行われる。一実施形態では、これは、機械的混合エネルギーによって行われる。別の実施形態では、これは、化学的手段により達成されてもよい。気泡化は、任意の好適な機械的加工方法によって達成されてもよく、その方法には、(i)遊星ミキサー又は他の好適な混合容器を含む機械的混合によるバッチタンク気泡化、(ii)食品業界で使用される(加圧及び非加圧)半連続的又は連続的気泡化装置、若しくは(iii)多孔質固体物を形成するために熱を有している金型内などで圧縮され得る気泡化ビーズ又は粒子を形成するために、加工混合物をスプレー乾燥させる工程、が挙げられるが、それらに限定されない。
特定の実施形態において、食品業界でマシュマロの製造で従来利用されていた連続加圧式エアレーター内でパーソナルケア物品を調製できることが分かった。好適な連続的加圧エアレーターには、Morton泡たて器(Morton Machine Co.、Motherwell,Scotland)、Oakes連続自動ミキサー(E.T.Oakes Corporation(Hauppauge,New York)、Fedco連続ミキサー(Peerless Group,Sidney,Ohio)、及びPreswhip(Hosokawa Micron Group,Osaka,Japan)が挙げられる。
エアレーションは、沸騰システムによる現場ガス発生によって(二酸化炭素(CO2(g))の発生を含む1つ以上の成分の化学反応によって)化学発泡剤により達成されもよい。更に他の選択肢は、イソペンタン、ペンタン、イソブテン、エタノールなどが挙げられるが、これらに限定されない、低沸点炭化水素やアルコールなどの揮発性発泡剤によるエアレーションである。
一実施形態では、予混合物は、エアレーションプロセスの直前に、周囲温度より高いが、成分のいずれかの望ましくない劣化を引き起こす温度より低い温度で予熱される。一実施形態では、予混合物は、約40℃より高く約99℃より低い温度、別の実施形態では約50℃より高く約95℃より低い温度、別の実施形態では約60℃より高く約90℃より低い温度で維持される。一実施形態では、周囲温度での予混合物の粘度は、約20,000cps〜約150,000cpsであり、任意選択の連続加熱は、エアレーション工程前に利用されなければならない。別の実施形態では、エアレーション中に高温を維持しようとするためにエアレーションプロセス中に追加の熱が加えられる。これは、1つ以上の面からの伝導加温、蒸気の注入、周囲湯浴、又は他の加工手段によって行うことができる。
一実施形態では、気泡化予混合物の湿潤密度範囲は、約0.12g/cm3〜約0.50g/cm3、別の実施形態では約0.15g/cm3〜約0.45g/cm3、別の実施形態では約0.20g/cm3〜約0.40g/cm3、更に別の実施形態では約0.25g/cm3〜約0.35g/cm3である。
C.湿潤気泡化加工混合物の形成
湿潤気泡化加工混合物の形成は、(i)気泡化混合物を、アルミニウム、テフロン(登録商標)、金属、HDPE、ポリカーボネート、ネオプレン、ゴム、LDPE、ガラスなどを含む非干渉性かつ非粘着性の表面を含む所望の形状とサイズの型に付着させること、(ii)他の場合にはデンプン成形技術として知られる、気泡化混合物を浅いトレーに収容された乾燥粒状デンプンに刻み込まれたキャビティ内に付着させること、並びに(iii)気泡化混合物を、後で打ち抜き、切断し、エンボス加工し、又はロールで貯蔵できる非干渉性又は非粘着性の材料のテフロン(登録商標)、金属、HDPE、ポリカーボネート、ネオプレン、ゴム、LDPE、ガラスなどを含む連続したベルト又はスクリーン上に付着させることが挙げられるが、これらに限定されない、所望の形状の混合物を形成するのに適した任意の手段によって達成されてもよい。
D.多孔質溶解性固体基材内への湿潤気泡化加工混合物の乾燥
形成された湿潤気泡化加工混合物の乾燥は、(i)制御された温度と圧力又は雰囲気条件を有する空間を有する乾燥室、(ii)制御された温度と必要に応じて湿度を有する非対流又は熱対流炉を含む炉、(iii)トラック/箱型乾燥機、(iv)多段直列乾燥機、(v)衝突炉、(vi)回転炉/乾燥機、(vii)直列焙焼炉、(viii)高速伝熱炉及び乾燥機、(ix)デュアルプレナム焙焼炉、及び(x)コンベヤ乾燥機、並びにこれらの組み合わせを限定なしに含む任意の適切な手段によって達成されてもよい。凍結乾燥法を含まない任意の好適な乾燥手段を使用できる。
乾燥温度は、約40℃〜約200℃の範囲でよい。一実施形態では、乾燥環境は、100℃〜150℃の温度に加熱される。1つの実施形態では、乾燥温度は、105℃〜145℃である。別の実施形態では、乾燥温度は、110℃〜140℃である。更なる実施形態では、乾燥温度は、115℃〜135℃である。
他の好適な乾燥環境としては、マイクロ波乾燥及び高周波(RF)乾燥などの高周波電磁界を用いる「体積測定加熱」技術が挙げられる。これらの技術を用い、伝導又は対流によるよりもむしろ、湿潤気泡化プレミックスを通して電磁的にエネルギーを伝える。
上述の4種の加工工程のいずれかの間に、又は乾燥工程の後でも任意成分を与えることができる。
E.感水活性物質を含有する表面常在コーティングの調合
感水活性物質を含有する表面常在コーティングを調合には、任意の好適な、機械的手段、化学的手段、又は本明細書に記載の任意材料を含む感水活性物質を含有する微粒子組成物を生成するための手段を含む。
粒経は、感水活性物質の潜在的な反応表面積に対して直接的な影響力を有することが公知であり、感水活性物質を水で希釈したときに、意図された有益な効果が発揮される速度にかなり影響する。この意味で、粒経の小さい感水活性物質は、効果が瞬時に発揮されて持続時間が短い傾向があるのに対して、粒経の大きい感水活性物質は効果がゆっくり発揮されて持続時間が長い傾向がある。一実施形態では、本発明の表面常在コーティングは、約1μm〜約200μm、別の実施形態では約2μm〜約100μm、及び更に別の実施形態では約3μm〜約50μmの粒径を有してもよい。
幾つかの実施形態では、研削プロセスにて、例えば商標名DRY−FLO(登録商標)PCでAkzo Nobelから入手可能なオクテニルコハク酸デンプンアルミニウムなどの不活性充填剤を、粉末の流れ特性を改善しかつ粉末の製作又は取り扱い中の粒子間の固着又は凝集を減らすのに十分なレベルで含めると有用である。本明細書に記載されている他の任意の賦形剤、又は美容活性物質は、粉末調合(例えば、研削、ミリングなど)の工程中又は工程後に配合できる。結果として生成された粉末には、水吸収粉末など、本明細書に記載されている不活性材料又は他の粉末状活性物質複合体の不活性粉体をほかにも混合し得る。
一実施形態において感水活性物質は、本明細書で定義されている非吸湿性溶媒、無水油及び/又はワックスで、表面がコーティングされていてもよい。これには、(i)感水粉末を非吸湿性溶媒、無水油及び/又はワックスでコーティングする工程と、(ii)コーティングの塗布前、塗布中、又は塗布後に、既知の機械的手段を使用して、感水活性物質粒子の粒経を所定のサイズ又は選択されたサイズ分布に縮小する工程と、(iii)結果として生成されたコーティング済み粒子を粒状形態の他の任意成分と混合する工程と、が含まれてもよい。別の態様では、表面常在コーティング組成物の感水活性物質に加えて、非吸湿性溶媒、無水油及び/又はワックスのコーティングを同時に他の任意成分に塗布し、後で上記の手順に従って微粉化してもよい。
F.感水活性物質を含有する表面常在コーティングと多孔質溶解性固体基材との組み合わせ
感水活性物質を含有する表面常在コーティングをパーソナルケア物品に適用して、パーソナルケア物品の一部を形成するために、任意の適切な適用方法を使用することができる。例えば、多孔質溶解性固体基材は、感水活性物質を含有する表面常在コーティングが多孔質固体に付着し易くするために、粉末の適用前に多孔質溶解性固体基材の表面を特定の水分含量まで乾燥させることによって、粘着面を有することができる。一実施形態では、多孔質溶解性固体基材は、約0.1%〜約25%、一実施形態で約3%〜約25%、別の実施形態では約5%〜約20%、及び更に別の実施形態では約7%〜約15%の含水率に乾燥される。あるいは、前もって乾燥した溶解性多孔質固体基材の表面を、粉末の適用前に、平衡状態に達するまでの特定の時間期間、制御された湿度環境内で所望レベルの大気水分を可逆的に吸収させることができる。一実施形態では、湿度環境は、相対湿度約20%〜約85%、別の実施形態では相対湿度約30%〜約75%、及び更に別の実施形態では相対湿度約40%〜約60%に制御される。
別の実施形態では、多孔質溶解性固体基材は、粉末を収容するバッグ、トレー、ベルト、若しくはドラム内に入れられるか又は別の方法で粉末にさらされ、粉末を適用し分散させるために、バッチ方式又は連続生産方式で攪拌され、回転され、ブラシ掛けされ、振動され、又は揺すられる。他の粉末適用方法には、粉末ふるい、静電塗装、トライボ・チャージング(tribo charging)、流動床式、粉体被覆ガン、コロナ・ガン、タンブラ、静電気流動床、静電磁気ブラシ、及び/又は粉末噴霧室がある。感水活性物質を含有する表面常在コーティングは、多孔質溶解性固体基材の外側面の一部分又は全領域に適用されてもよく、また例えば修飾し、化粧し、ロゴを形成し、デザインするように適用されてもよい。
V.試験方法
A.溶解率
本発明のパーソナルケア物品は、水と共に使用する際にパーソナルケア物品が素早く崩壊できるようにする溶解速度を有する。パーソナルケア物品の溶解速度は、下記の方法により決定される。
手溶解法:0.5〜1.5g(厚さ3〜10mmのシート/パッド形態の場合、約10〜20平方センチメートル)のパーソナルケア物品(本明細書の実施例に記載されたような)を、ニトリル手袋をはめたままの手の平に置く。パーソナルケア組成物に、7.5cm3の水道のお湯(約30℃〜約35℃まで)を注射器で素早く加える。円運動を用いて、溶解が発生するまで1度に2ストローク、手の平をこすり合わせる(30ストロークまで)。手溶解値は、完全に溶解するのに要するストローク数として、又は最大30ストロークとして記録する。後者のシナリオの場合、不溶解材料の重さを更に記録する。
本発明のパーソナルケア物品は、約1〜約30ストローク、一実施形態では約2〜約25ストローク、別の実施形態では約3〜約20ストローク、及び更に別の実施形態では約4〜約15ストロークの手溶解値を有する。
B.厚さ
パーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の厚さは、Mitutoyo Corporation Digital Disk Stand Micrometer Model Number IDS−1012E(Mitutoyo Corporation,965 Corporate Blvd,Aurora,IL,USA 60504)等のマイクロメーター又は厚さ計を使用して得られる。このマイクロメーターは直径2.54cm(1インチ)かつ重さ約32gのプラテンを装填し、約40.7φ(6.2E−6Pa(6.32gm/cm2))の適用圧力にて厚さが測定されるようになっている。
パーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の厚さは、プラテンを上げ、プラテンの下のスタンド上に試料の一部分を配置し、プラテンを試料と接触するまで注意深く下げ、プラテンを解放し、試料の厚さを数値表示装置上でミリメートル単位で測定することによって測定される。試料は、平坦でない剛性の高い試料の場合を除き、厚さができるだけ低い表面圧力で測定されるように、プラテンの全ての縁まで完全に延在されなければならない。完全には平坦でない剛性の高い試料の場合、試料の平らな部分上で衝突するプラテンの一部分だけを使用して試料の平坦な縁が測定される。パッド又はストリップに対して、第3次元以上を備える円筒状、球状、又は他の物体の場合は、厚さは、最短寸法の最大距離、つまり、例えば球状又は円筒状の直径、として取られ、厚さの範囲は上述と同じである。
C.坪量
パーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の基本重量は、特定のパーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の単位面積当たりのパーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の重量として計算される(グラム/m2)。面積は、パーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の外縁に垂直な平坦面上の投影面積として計算される。平らな物体に対しては、面積は、したがって試料の外側周囲内に取り囲まれている面積に基づいて計算される。球状物体に対しては、面積は、したがって3.14×(直径/2)2として平均直径に基づいて計算される。円筒状物体に対しては、面積は、したがって直径x長さとして平均直径及び平均長さに基づいて計算される。イレギュラーな形状の3次元物体に対しては、面積は、この側面に直角に方向付けられた平坦表面上に投影される最大の外側寸法を備える側面に基づいて計算される。
D.固体密度
本明細書に記載されたパーソナルケア組成物の多孔質溶解性固体基材は、固体密度を決定する観点から特徴付けることができる。
多孔質溶解性固体基材の固体密度は、固体の重量を固体の既知の体積で割ることによって決定することができる。固体の既知の体積は、乾燥プロセス中の収縮又は膨張を考慮するために、既知のx−y寸法の型内で固体を生産しかつ得られた厚さを測定することを含む、幾つか技法によって決定することができる。また、固体は、円形又は正方形の打抜型の既知の直径を使用し、次に厚さを測定することによって、既知のx−y寸法に切断されてもよい。あるいは、大きな厚さの変化がない場合は、式:計算密度=多孔質固体の基本重量体/(平均多孔質固体厚さ×1,000)によって密度を計算することができる。
E.気泡間結合性
本発明のパーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材は、高度の気泡間接続性を有し、即ち、大部分が独立気泡固形発泡体と反対に大部分が連続気泡固形発泡体である。気泡間結合性は、光学顕微鏡、走査電子顕微鏡、マイクロ計算断層撮影パラメーター(星形体積及びSMI指数)、ガスピクノメトリーパラメーター(開放気泡含有百分率)又は他の好適な方法により評価することができる。
気泡間接続性を決定する定性的方法は、光学顕微鏡によるものである。これは、通常のx−y最大面を横切って測定されたパーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の幅2〜3mmのスライバ(sliver)を、はさみ又は鋭利な刃物を用いてz方向に切断し、得たスライバを90度回転させて、新しく切断された断面領域の内部気泡構造を明らかにすることによって行われる。この断面領域は接近しての目視観察か、又はより正確にはOlympus America Inc.,Center Valley,PAから入手可能なSZX12 Stereo microscopeなどの立体顕微鏡での倍率を選択することで評価することができる。本発明の連続気泡パーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材は、断面の深さを通る第3次元を含んで互いに相互接続される支柱のまわりの空所を有する、大部分に支柱の三次元網を含む断面領域の内部を調べることによって容易に識別することができる。対照的に、独立気泡の発泡体内部断面は別個の気泡として現れることがあり、別個の気泡は横切って切断されて、切断プロセスは切断領域の露出を生じさせるという理由から、次に断面表面でのみ二次元で内部結合される。
気泡相互接続性を決定する別の手段は、星形体積と構造モデル指数によるものである。マイクロ計算断層撮影システム(μCT80、SN 06071200、Scanco Medical AG)を用いて直径およそ4cm、高さ3〜7mmの円盤状サンプルをスキャンする。各試料を、円筒型の管の底の上に平らに位置している間に撮像する。画像取得のパラメーターは、45kVp、177μA、51.2mmの視野、集積時間800ms、1000投影である。スライスの数は、試料の高さをカバーするように調節する。再生されるデータセットは、25μmの等方性解像度を備える各2048×2048ピクセルの画像の積み重ねから構成される。データ分析には、表面領域を避けて十分に試料内に入るように対象とする体積を選択する。典型的には、対象とする体積は1028×772×98ボクセルである。
構造モデル指数(SMI)は、Scanco Medicalの骨梁形態計測評価を用いて閾値17で測定する。この指数で、骨梁の構造概観が数量化される(T.Hildebrand,P.Ruegsegger、Quantification of bone microarchitecture with the structure model index,Comp Meth Biomech Biomed Eng 1997;1:15〜23を参照のこと)三角表面は極く僅かに正常方向に拡張され、かつ新しい骨表面及び体積が計算される。これにより、骨表面の誘導体(dBS/dr)を決定する。次いでSMIは以下の等式によって表される。
Figure 2013522166
SMIは、モデルタイプに対する構造物の凸性に関連する。理想的な(平らな)プレートは、0のSMI(プレートの拡張を備える表面変化が全く無い)を有するのに対して、理想的な円筒型の棒は3のSMI(棒の拡張を備える表面の線形増加)を有する。丸い球体は4のSMIを有する。凹性構造物は、負のdBSを提示し、その結果負のSMI値をもたらす。対象とする体積のエッジでの人工的な境界は、計算には含まれず、したがって抑制されている。
Scanco医療分析に加えて、星形体積測定を行う。星形体積は、二相構造物内の空隙の開放度の測定である。対象とする相(本発明の場合、これは背面である)においてランダムに均一に分配した点のセットを選択することにより、これらの点それぞれからランダムな方向に線を延ばすことができる。それらの線が最前面相に触れるまで延ばす。次いでそれらの各線の長さを記録する。それらのランダムな点を、各方向毎に(x/y/z)に10点サンプリングし、各点で10の角度をランダムに選択する。線が対象とするのROIの境界にまで伸びた場合には、その線は棄却される(表面相と実際に交差する線を受け入れたいだけである)。最終的な式は、骨における星形体積の研究で発表された研究:A histomorphometric analysis of trabecular bone structure using vertical sections;Vesterby,A.;Anat Rec.;1993 Feb;235(2):325〜334に基づく。
Figure 2013522166
「dist」とあるのは単独の距離であり、Nは調べる線の数である。
開放気泡含有百分率は、ガス比重びん法を通して測定される。ガス比重びん法は、体積を正確に測定するガス置換法を用いる一般的な分析技術である。置換媒体としてヘリウム又は窒素のような不活性ガスを使用する。試料を既知の体積の計器コンパートメント内に密閉し、適切な不活性ガスを入れ、次に別の精密な内部体積へと拡張する。拡張前後の圧力を測定し、試料体積を計算するのに使用する。この体積を試料重量で割って、気体置換密度を得る。
ASTM標準試験方法D2856は、気体比重びん(Air Comparison Pycnometer)の古いモデルを用いて開放気泡の割合を決定する手順を提供する。この装置はもはや製造されていない。しかしながら、MicromeriticsのAccuPyc比重びんを用いるテストを実施することにより便利にかつ精密に開放気泡百分率を決定することができる。ASTM手順D2856は、発泡材料の開放気泡の割合を決定するための5つの方法(A、B、C、D及びE)を説明する。
これらの実験のために、窒素ガスを用い、Accupyc 1340を使用して、ASTM foampycソフトウェアにより、試料を分析することができる。ASTM手順書の方法Cは、開放気泡百分率を計算するために使われるべきである。この方法は、キャリパー及び標準体積計算を用いて決定される幾何学量を、Accupycによって決定される純粋体積と単純に比較する。これらの測定は、Micromeretics Analytical Services,Inc.(One Micromeritics Dr,Suite 200,Norcross,GA 30093)により行うことを薦める。この技術に関するより多くの情報は、Micromeretics Analytical Servicesのウェブサイト(www.particletesting.com or www.micromeritics.com)上で入手可能であり、あるいはClyde Orr及びPaul Webbによる本「Analytical Methods in Fine particle Technology」に公開されている。
F.気泡壁の厚さ
パーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の気泡壁の厚さは、本明細書に記載されたようなマイクロコンピュータ断層撮影システム(μCT80,SN 06071200,Scanco Medical AG)により走査画像から計算される。その気泡壁の厚さは、スキャンコ・メディカル(Scanco Medical)の骨梁形態計測評価を用いて骨梁の厚さの測定のために定められている方法に従って決定される。Scancoユーザーマニュアルから引用されるような骨梁の厚さの定義:骨梁の厚さは、ユークリッドの(Euclidean)距離変換(EDM)を用い、それは最前面相内の任意の点から背面の最も近い点までのユークリッド距離を計算する。骨梁の厚さは、EDMの極大に関連付けられる中心線の値の2倍を表し、それは物体の中心までの距離(この距離の2倍が厚さを表す)を表す。
G.比表面積
パーソナルケア物品及び/又は多孔質溶解性固体基材の比表面積は、気体吸着技術によって測定される。表面積は、分子規模の固体試料の露出した表面の測定値である。BET(Brunauer,Emmet and Teller)理論は、表面積を決定するのに用いられる最もよく知られているモデルであり、ガス吸着等温線に基づいている。ガス吸着は、物理的な吸着及び毛管凝縮を用いてガス吸着等温線を測定する。この技術は、以下の工程によって要約される。試料を試料管に入れ、真空下又は流れるガス下で熱して試料の表面上の汚染物を除去する。試料重量は、脱ガスされた試料+試料管の重量−空の試料管重量により得られる。次に試料管を分析ポート上に置き、分析をスタートする。この分析方法の最初の工程は、試料管の排気であり、次に液体窒素温度でヘリウムガスを用いて試料管内の空き空間体積を測定する。次に試料に2度目の排気をし、ヘリウムガスを除去する。計器は次に、要求される圧力測定値が達成されるまで、ユーザーが特定する間隔でクリプトンガスを投与することによって吸着等温線を収集し始める。
試料調製(脱ガス):吸収した汚染物質を適切に洗浄していない試料は分析中にガスを放出し、表面の一部は、測定のためのアクセスが不可能になる。脱ガスの目的は、分析に先立って試料の表面からこれらの吸着された分子を除去することである。吸着性分子は、曝露される純表面積について表面の全部分に到達しなければならない。試料を加熱すると共に同時に試料管を排気することにより、試料を調製する。
これらの実験では、一晩室温にて排気下において、試料を脱ガスする。試料を次に、クリプトンガス吸着でASAP 2420を用いて分析することができる。クリプトンガスは液体窒素温度において窒素のおよそ1/300の飽和圧力を有する(クリプトン:0.33kPa(2.5トール);窒素:101.32kPa(760トール))ので、クリプトンガスが窒素ガスよりも好ましい。したがって、窒素と比較して、試料上の空き領域に、同一の相対圧にて約1/300の数のクリプトン分子が存在する。単層を形成するには、およそ同数のクリプトン及び窒素分子が必要なので、この数は、窒素の場合よりもはるかに大きな比率の投与量を表す。これらの測定は、Micromeretics Analytical Services,Inc.によって行うことができる(One Micromeritics Dr,Suite 200,Norcross,GA 30093)。この技術に関するより多くの情報は、Micromeretics Analytical Servicesのウェブサイト(www.particletesting.com or www.micromeritics.com)上で入手可能であり、あるいはClyde Orr及びPaul Webbによる本「Analytical Methods in Fine particle Technology」に公開されている。
H.表面常在コーティングの評価
本発明の感水活性物質を含有する表面常在コーティングの存在は、幾つかの技術によって判定することができる。微粒子又は粉体被覆を検出するために、適用面並びに多孔質溶解性固体基材のより大きい面に垂直な断面を、微視的手法によって調べることができる。そのような微視的手法には、光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡(SEM)が挙げられる。光学顕微鏡法には、明視野、暗視野、又は共焦点顕微鏡法が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されない。断面上のシリコーン等の固有の元素又は四級アンモニウム基などの特殊な官能基をマッピングする他の技術には、飛行時間型二次イオン質量分光法(ToF−SIMS)又は赤外線顕微鏡法が挙げられる。
試料を切断せずに多孔質溶解性固体基材の表面から内部までの粒子の分布を調べることができる方法には、マイクロコンピュータ断層撮影法(マイクロCT)、核磁気共鳴映像法(MRI)、音響映像法、共焦点蛍光顕微鏡法、共焦点ラマン分光法、及び共焦点赤外線反射分光法が挙げられる。
切断された多孔質溶解性固体基材上の表面常在コーティング粒子の決定は、多孔質固体の切断面全体にわたる粒子の分布を比較することによって行うことができる。具体的には、表面常在コーティング粒子は、元の固体/空気界面にはあるが、固体の露出した新しく切断された断面内部を分析することによって確認できるように、固体気泡壁の露出した断面内部にはないはずである。多孔質固体の切断プロセスの結果として、新しく切断された断面固体気泡壁内部の汚染が起こることがあることに注意されたい。しかしながら、圧倒多数の表面常在コーティング粒子分布(一実施形態では、約50%〜約100%)が、気泡壁の露出した切断面内部ではなく元の固体/空気界面に生じる。
また、本発明の表面常在コーティング粒子が、一般に、全ての露出した固体/空気界面全体に均一に広がらないことに注意されたい。より正確に言うと、本発明の表面常在コーティングが、一般に、重力によってコーティング適用点からキャビティ内に約0.5〜約3.0mm広がることが分かった。したがって、(前述したような)本発明の美容活物質の表面常在粒子の決定は、多孔質固体の上から下と縁から縁の様々な断面全体に行われなければならない。存在する場合には、表面常在美容活物質粒子は、一般に、コーティングが最初に適用された表面の近傍領域内(表面から約0.5〜約3.0mm以内まで)にある。
IV.使用方法
本発明の組成物は、毛髪及び/又は頭皮などの哺乳類ケラチン組織を処理するために使用され、また迅速なすすぎ性能を提供することがある。毛髪を調製する方法は、a)有効量のパーソナルケア製品を手に適用する工程、b)パーソナルケア製品を水で濡らし擦って固体を溶かす工程、c)溶けた物質を処理する毛髪又は頭皮に適用する工程、及びd)薄めた処理剤を水を使用して毛髪又は頭皮からすすぐ工程を含んでもよい。これらの工程は、所望のトリートメント効果を達成するために所望に応じて何度でも繰り返すことができる。
以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明し、かつ実証する。これら実施例は、例示目的のためにのみ提供され、しかも、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、それらの多くの変更が可能であることから、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。別段の指定がない限り、例示される量は全て、全組成物の重量を基準とした濃度、即ち、重量/重量百分率である。
実施例1:多孔質溶解性固体基材シャンプーの調合
次の多孔質溶解性基材は、本発明に従い、次の加工混合物から調合される。
Figure 2013522166
1 セラネーズ社(Celanese Corporation)(テキサス州ダラス市(Dallas,Texas))から入手可能なCELVOL(登録商標)523
適度なサイズ及び洗浄された容器内に、蒸留水及びグリセリンを、100〜300rpmでかき回して加える。CELVOL(登録商標)523を重さを量って好適な容器に入れ、目に見える塊が形成されるのを避ける一方でへらを用いてかき回し続けながら少しずつ主混合物にゆっくりと加える。混合速度は泡の形成を最小限に抑えるように調整する。混合物を、75℃までゆっくりと熱し、その後アンモニウムラウレス−3サルフェート及びアンモニウムラウリルサルフェートを加える。混合物を再び75℃に到達させ、そしてセチルアルコール及びコカミドMEAを追加する。混合物を次に、かき回し続けながら85℃に熱し、そして次に常温まで冷却する。最終的なpHは5.2〜6.6の間であり、必要であればクエン酸で調整するか又は水酸化ナトリウムで希釈する。混合物の粘度は、1s−1でおよそ12,000cps〜15,000cps(12Pa〜15Pa)である。
250グラムの上記混合物を、平らな回転刃の取り付け物が装着されたKITCHENAID(登録商標)ミキサーモデルK5SS(Hobart Corporation、Troy,OHから入手可能)の4.7L(5クウォート)のステンレススチール製ボウルに移す。混合物を90秒間激しく高速に曝気して約0.19g/cm3の湿潤フォーム密度にする。次いで、結果として生じた曝気済み混合物をへらで高密度ポリエチレン製の金型に引き延ばした。この金型は長さ150mm×幅87mm×深さ5mmの長方形形状の内部空洞、及び波形「ウォッシュボード」パターンの底面を具備し、約3mm隆起した逆V型の列からなり、各列の谷は約4.5mmおきに均等に離間して配置されている。結果として生じた曝気済み混合物の一部をへらで引き延ばし、更なる構造測定用に直径4.2cm、深さ0.6cmの円形テフロン(登録商標)金型にした。
分離された金型を次に30分間75℃の対流式オブンに入れ、次に一晩乾燥させるために40℃の対流式オブンに入れる。翌日、その結果生じる基材を薄いへらとピンセットを使って金型から取り除く。多孔質固体を計量したところ、近似の平均乾燥密度が約0.06g/cm3(1平方メートルあたり360グラムの坪量)を示した。含水率を0重量%〜10重量%と想定したときに推定の界面活性剤濃度は48重量%〜64重量%、推定のポリマー濃度は19%〜26%である。
結果として生じた多孔質溶解性固体基材シャンプーの構造及びパフォーマンス測定値を、下表2に示す。SEM及びマイクロCT画像を撮影し、添付図面で参照する。データは本明細書に記載の方法によって収集された。
Figure 2013522166
上記のデータと参考画像は、実施例1の多孔質溶解性固体基材シャンプーが、大部分連続気泡でありかつ良好な物理完全性を有することを示す。同様に、本明細書に記載されている方法論で測定されるように、多孔質溶解性固体基材は、高速な溶解性能を示すと共に泡立ち量も十分である(即ち、泡立ち量が65mL、手溶解値が9ストロークである)。
実施例2:自動加温多孔質溶解性固体基材シャンプーポーチ。ポーチ内部に、無水硫酸マグネシウムの表面常在粉末コーティングを含む。
例1の波形金型から取り出した多孔質溶解性固体基材の一部をはさみで約85mm×43mmの長方形に切断し、波形化された表面を下向きにして計量ボートに入れた。切断された基材の重量は、0.8グラム〜0.9グラムの範囲である。無水MgSO4粉末(日本の徳島県にあるTomita Pharmaceutical Co.,Ltd.から入手可能)を約2.4グラム、基材の露出上表面の中央領域に添加した。次いで、(粉末をこぼすことのないよう)基材を注意深く半分に折り畳んでポーチ内部に粉末を塗って調合し、それによって最も短い2つの側面を合体させ、湿ったポリウレタン製キッチンスポンジを用いて3つの端部を水で軽く湿らして、封水が形成されるまで端部を押圧した。
25mLのガラス製ビーカーを約15mLの微温の水道水で満たしたところ、温度計の目盛が約30℃を指した。無水硫酸マグネシウムの表面常在コーティングを含有する多孔質溶解性固体基材ポーチを水に添加し、へらで穏やかにかき混ぜて溶解した。水温が急激に17℃上昇し、最終的な読みが47℃に達した。
実施例3:ポーチ内部に、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムを配合した表面常在粉末コーティングを含む発泡性の多孔質溶解性固体基材シャンプーポーチ
重炭酸ナトリウム及びクエン酸を含有する発泡性の粉末を、Flacktek Speedmixer(商標)DAC400FV(HAUSCHILD,Waterkamp 1,509075 Hamm,Germany社製)、及び小数点以下2桁目までの計量秤を用いて調合した。(Sigma Aldrich社製のカタログ番号S6297の)炭酸水素ナトリウム4.02グラム、及び(Sigma Aldrich社製のカタログ番号251275の)クエン酸4.16グラムを計量して、Flacktek Speedmixer 60 maxジャーに入れた。次いで、ジャーを対応する蓋で閉じて密封し、2750rpmにて約35秒間スピードミックスして、発泡性の粉末の調合を終了する。
例1の波形金型から取り出した多孔質溶解性固体基材の一部をはさみで約5.08mm×3.18mm(2インチ×1.5インチ)の長方形に切断し、波形化された表面を下向きにして計量ボートに入れた。切断された基材の重量は、0.8グラム〜約1.0グラムの範囲である。上記の調合済み重炭酸ナトリウム及びクエン酸を含有する発泡性粉末、約2.3グラムを、基材の露出された上表面の中央領域に添加した。次いで、(粉末をこぼすことのないよう)基材を注意深く半分に折り畳んでポーチ内部の粉末と共に調合し、それによって最も短い2つの側面を合体させ、湿ったポリウレタン製キッチンスポンジを用いて3つの端部を水で軽く湿らして、封水が形成されるまで端部を押圧した。
50mLのガラス製メスシリンダー2本をそれぞれ微温の水道水約12〜14mLで満たした。シリンジを用いて第1のメスシリンダー内の水に、2.5mLの小売液体シャンプーコントロール(Pantene Pro−V)を添加し、へらで穏やかに攪拌した。第2のメスシリンダー内の水に、重炭酸ナトリウム及びクエン酸の粉末を配合した表面常在コーティングを含有する多孔質溶解性固体基材シャンプーポーチを添加し、へらで穏やかに攪拌して溶解させた。第1のメスシリンダー内には気泡の発生が目視で確認されなかったのに対して、第2のシリンダー内には気泡が即座に発生した。結果として生じた気泡は、メスシリンダーの縁の上まで浮かび上がった。
実施例4:毛髪脱色用の表面常在漂白剤粉末コーティングを含有する多孔質溶解性固体基材
下掲の乾燥原料を混ぜ合わせた後、小型のBlack & Decker(登録商標)コーヒーミルで微細粉末に粉砕し、2〜3分にわたってパルス操作を繰り返して、4種の代表的な毛髪脱色粉末を調合した(粉末調合ごとに約10グラム)。選択された代表的な漂白剤粉末の全てに過炭酸ナトリウムが含まれるほか、アンモニウム硫酸塩又は過硫酸アンモニウムのどちらかが含まれ、任意にグリシンをフリーラジカルスカベンジャーとして更に含める。いずれの化学薬品も、Sigma−Aldrich,Milwaukee,WI社から入手できる。粉末組成物を表3に示す。パーセンテージは全て、粉末組成物の総量の重量百分率である。
Figure 2013522166
実施例1の多孔質溶解性固体基材上の上記の漂白剤粉末の表面常在コーティングの影響を評価する場合、約2.3グラムの(約60重量%の界面活性剤を含有する)基材を、平均100グラムの毛髪に塗布する用量(毛髪1グラムに対して溶解性多孔質シャンプー固形物0.023グラム)と同等であると想定する。テスト目的に、長さ17.78cm(7インチ)1.5グラムのバージンブラウン毛髪スイッチ2個(毛髪の総合重量3グラム)に対して各製品の漂白性能を評価する。この理由から、基材をはさみで切断して、基材用量を約0.07グラム(毛髪1グラムに対して固形シャンプー0.23グラム)まで減量する。次いで、基材の切断片の露出表面を各粉末約0.2グラムで注意深くコーティングして、各漂白剤粉末を塗布する。Minolta社製スペクトルフォトメーターを用いて、毛髪スイッチのそれぞれに対してベースラインL、a、b、c、hの色の読みを得て平均した。評価用に、毛髪スイッチ2個を一緒にシンクに掛け、0.09L/秒(1分につき1.5ガロン)の速度で貫流する38℃(100°F)の水道水で湿らせた。漂白処理ごとに、表面吸着漂白剤粉末を含む切断基材を連結スイッチの中央に塗布し、固形物の溶解を促すために更に2cm3の水をシリンジで固形物の上に塗布した。次いで、スイッチに石鹸泡を塗り、30秒間繰り返し両手を使って押し動作をして毛髪スイッチをこすり搾った。5分の時間が経過した後、30秒間スイッチを水道水で十分にすすいただ。上記の漂白処理は合計14回行い、各処理の合間にはスイッチを乾燥させた。各スイッチに対する漂白処理を2回終えるたびにL、a、b、c、hの色の読みを記録して平均した。L、a、b、c、h値は下表に示すとおりであり、L値(メラニン脱色又は毛髪淡色化を示す)のグラフも図5で参照できる。
毛髪淡色化のデータ(L、a、b、c、h値)
実施例1:表面常在コーティングを施した多孔質溶解性固体基材シャンプー4−1
(過炭酸ナトリウム56%/アンモニウム硫酸塩33%/グリシン9%)
Figure 2013522166
毛髪淡色化のデータ(L、a、b、c、h値)
実施例1:表面常在コーティングを施した多孔質シャンプー固形物4−2
(過炭酸ナトリウム63%/アンモニウム硫酸塩37%)
Figure 2013522166
毛髪淡色化のデータ(L、a、b、c、h値)
実施例1:表面常在コーティングを施した多孔質シャンプー固形物4−3
(過炭酸ナトリウム55%/アンモニウム硫酸塩32%/グリシン13%)
Figure 2013522166
毛髪淡色化のデータ(L、a、b、c、h値)
実施例1:表面常在コーティングを施した多孔質シャンプー固形物4−4
(過炭酸ナトリウム48%/過硫酸アンモニウム52%)
Figure 2013522166
本明細書に開示された任意の活性物質及び/又は組成物は、以下の米国特許出願:米国特許第61/229981号、同第61/229986号、同第61/229990号、同第61/229996号、同第61/230000号、同第61/230004号、並びに、これらに優先権を主張する任意の出版物に開示されている物品、特に家庭用ケア物品、の内部で及び/又はそれらと共に使用できることに留意すべきである。そのような物品は、洗浄剤性界面活性剤、可塑剤、酵素、泡立ち抑制剤、泡立ち促進剤、漂白剤、漂白安定剤、キーラント(chelant)、洗浄溶剤、向水性剤、二価イオン、繊維柔軟剤(例えば、第4級アンモニウム化合物)、非イオン性界面活性剤、香料、及び/又は香料送達システムのうちの1つ以上を含んでもよい。このような物品は、洗濯機に投入して布地を洗浄及び/又は処理すること、食器洗浄機に投入して食器を洗浄及び/又は処理すること、並びに、水に投入して布地及び/又は硬質表面を洗浄及び/又は処理すること、が挙げられるがこれらに限定されない方法において利用され得る。
本明細書に開示した寸法及び値は、記述された正確な数値に厳しく限定されるものと理解すべきでない。むしろ、特に言及しない限り、そのようなそれぞれの寸法は、記述された値と、その値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

Claims (15)

  1. a.)多孔質溶解性固体基材であって、
    i.約10%〜約75%の界面活性剤と、
    ii.約10%〜約50%の水溶性高分子と、
    iii.約1%〜約30%の可塑剤と
    を含有する多孔質溶解性固体基材、及び
    b.)約10%〜約100%の感水活性物質を1種以上含有する表面常在コーティング
    を含有し、前記多孔質溶解性固体基材と前記表面常在コーティングとの比率が、約110:1〜約0.1:1である、パーソナルケア物品。
  2. 前記感水活性物質が、酸化漂白化合物、染色化合物、発泡剤、加温剤、及び変色指示薬剤から選択され、酸化漂白剤及び染色化合物が顕色剤染料化合物、カップラー染料化合物、酸化剤、キーラント、pH調節剤、緩衝剤、カーボネートイオン源、ラジカルスカベンジャー系、ペルオキシド安定剤、及びこれらの混合物から選択され、前記発泡剤が、双方ともに前記発泡剤の、約10重量%〜約60重量%のアルカリ金属塩及び約10重量%〜約60重量%の酸を含有する混合物から選択され、アルカリ金属塩が炭酸ナトリウム又は重炭酸ナトリウムから選択され、前記酸がクエン酸から選択される、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  3. 前記酸化剤が、過炭酸ナトリウム、アンモニウムカーボネート、過炭酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、及びこれらの混合物から選択される、請求項2に記載のパーソナルケア物品。
  4. 前記加温剤が無機塩、グリコール、微粉固体吸着材料、鉄レドックス系、及びこれらの組み合わせから選択され、前記無機塩が、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、酸化カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、及びこれらの組み合わせを含む無水無機塩から選択され、前記無水無機塩が無水塩化カルシウム、及び無水硫酸マグネシウム、並びにこれらの混合物から選択される、請求項2に記載のパーソナルケア物品。
  5. 前記変色指示薬剤がpH指示薬から選択され、前記pH指示薬が、ブロモクレゾールグリーン、フェノールフタレイン、σ−クレゾールフタレイン、チモールフタレイン、クマリン、2,3−ジオキシキサントン、クマル酸、6,8−ジニトロ−2,4(1H)キナゾリンジオン、及びエチル−ビス(2,4−ジメチルフェニル)エタン酸塩から選択される、請求項2に記載のパーソナルケア物品。
  6. 前記界面活性剤が、少なくとも1つのグループIの界面活性剤を含み、前記グループIの界面活性剤が、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、硫酸化モノグリセリド、スルホン化オレフィン、アルキルアリールスルホン酸塩、第1級又は第2級アルカンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、タウリン酸、イセチオン酸、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩、スルホン化メチルエステル、スルホン化脂肪酸、アルキルリン酸、アシルグルタミン酸塩、アシルサルコシネート、乳酸アルキル、アニオン性フルオロ界面活性剤、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるアニオン性界面活性剤である、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  7. 前記界面活性剤が、グループIIの界面活性剤を更に含み、前記グループIIの界面活性剤が、両性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載のパーソナルケア物品。
  8. 前記界面活性剤が、(i)0.1%〜約10%のイオン性界面活性剤、(ii)非イオン性界面活性剤、(iii)高分子界面活性剤、及び(iv)これらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  9. 前記多孔質溶解性固体基材と前記表面常在コーティングとの比率が、約20:1〜約0.2:1、好ましくは約10:1〜約0.3:1の比率、更に好ましくは約1:1〜約0.4:1の比率である、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  10. 前記感水活性物質を含有する前記表面常在コーティングが、粉末である、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  11. 前記パーソナルケア物品が、2つの多孔質溶解性固体基材を含み、前記感水活性物質を含有する前記表面常在コーティングが、2つの多孔質溶解性固体基材の間に位置する層である、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  12. 前記多孔質溶解性固体基材が、約125g/m2〜約3,000g/m2の坪量、約0.5mm〜約10mmの厚さを有する、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  13. 前記多孔質溶解性固体基材が、約0.03m2/g〜約0.25m2/gの比表面積を含む、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  14. 前記多孔質溶解性固体基材が、約80%〜約100.0%の連続気泡含有率を含む、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
  15. 前記多孔質溶解性固体基材が、約0.02mm〜約0.15mmの気泡壁厚を含む、請求項1に記載のパーソナルケア物品。
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