JP7232440B2 - 固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は固定装置に関する。
医療用チューブに代表される体内と体外とを連通する生体に挿通される管状体は、挿通対象に保持するための保持構造によって生体に保持される。
このような保持構造として、例えば特許文献1に記載の保持構造組立体のように、皮膚に固定される固定部材に管状体を液密に保持させる保持構造が開示されている。この保持構造は、チャック部材の固定部材側当接部が挿通部の挿通部傾斜面に当接した状態で、挿通部の雌ネジ部に対してネジ部材の雄ネジ部を螺合させることで、固定部材と管状体との高い密着性を実現している。
特開2017-104437号公報
このような保持構造組立体は、生体に固定される部位である固定部が、生体適合性の良好なチタン繊維などの細胞の侵入が可能な多孔性材料で表面が形成され、固定部と皮膚との密着性による生体への定着が図られている。しかし、多孔性材料は、細胞が侵入しやすい一方で細菌等の生体への定着を阻害する物質も侵入しやすく、生体を阻害する物質が侵入してしまった場合には、生体組織に炎症を生じやすい。そのため、多孔性材料を生体へ定着させるためには、炎症を生じる原因となる細菌が接触しないようにフィルムで覆うなどの特別な保護を用いた管理が必要となる。このような管理では日常生活に支障をきたしやすい為に、特別な保護を必要とすることなく、簡単な生体への固定によって多孔性材料が生体に定着するような固定装置が望まれている。
本発明の目的は、簡単な固定によって、炎症を生じることなく生体の定着が可能な固定装置を提供することにある。
本発明の固定装置は、生体の皮下において固定される固定装置であって、細胞を誘導可能な多孔部と細胞が付着可能な平坦部とを有し、前記多孔部と前記平坦部とは隣接して設けられ、前記多孔部の仮想表面と平坦部の表面とが略面一である。
本発明の固定装置によれば、簡単な固定によって、炎症を生じることなく生体の定着が可能となる。
本発明の一実施形態にかかる固定装置を含む、保持機構組立体の全体的な構成を示した側面一部断面図である。 図1の保持機構組立体の組立斜視図である。 図1の保持機構組立体の保持構造の断面一部拡大図である。 本発明の一実施形態の固定装置の上面図である。 図4の固定装置に皮膚が固定された状態を示す模式図である。
以下、添付図面を参照し、本発明の一実施形態の固定装置を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明の固定装置は、以下の実施形態に限定されるものではない。
まず、本発明の一実施形態の固定装置を含む、保持機構組立体について説明する。
保持機構組立体とは、挿通対象に挿通される挿通部材を保持するための構造である。ここで、挿通とは、長さを持つ部材である挿通部材が、少なくとも保持機構組立体の内部と外部とに亘って存在する状態とすることを意味する。挿通部材は、挿通対象に挿入されていれば、挿通対象を貫通してもよいし、貫通しなくてもよい。挿通対象は、挿通部材を挿通される孔が形成される。挿通部材は、長さを持つ部材である。
前記挿通部材は、一例として可撓性を有する医療用チューブを用いることができる。本実施形態においては、医療用チューブの一種であるドライブラインが用いられている。このドライブラインは、皮膚等の生体の外側の組織から臓器等の体内側に挿通される。なお、挿通部材は、ドライブラインに限定されず、例えば、カテーテルや、その他の医療用チューブ、または中実の医療用ケーブルであってもよく、長さを有する他の部材であってもよい。
<保持機構組立体の構成>
次に、保持機構組立体の全体構成について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示されるように、保持機構組立体1は、挿通部材であるドライブライン2と、ドライブライン2を皮膚Sに固定する固定装置3と、固定装置3にドライブライン2を液密に保持させる保持構造4とを備えている。ここで、固定装置3は、皮膚Sの一部が固定装置3の表面にアンカリングする(定着する)ことにより固定装置3が皮膚Sに固定される。
ドライブライン2は、筒状の部材である。ドライブライン2の外表面は、繊維によって被覆されている。ドライブライン2の体内側の端部は体内に配置された図示せぬ医療用機器に連結されており、ドライブライン2の体外側端部は、体外に配置された図示せぬ機器に連結されている。ドライブライン2の体外側端部には、図示せぬ機器に連結するための図示せぬコネクタが取り付けられてもよい。コネクタの外径は、ドライブライン2の外径よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
本実施形態においては、体内に配置された医療用機器は、補助人工心臓である。補助人工心臓は、体内の血液を循環させるポンプを有する部材である。体外に配置された機器は、前記ポンプを冷却するための冷却水を送り出す圧送ポンプと、ポンプへ電力を送る電源とを含む。ドライブライン2は、内部に前記圧送ポンプと前記補助人工心臓との間で冷却水を循環させる冷却水循環通路21と、前記電源と前記ポンプとを連結する電源ケーブル22とを有する。なお、ドライブライン2の構成はこれに限定するものではなく、公知の構成を採用できる。例えば、ドライブライン2は、電源ケーブルのみを有する構成としても良いし、冷却水循環路のみを有する構成としてもよいし、他の機能を有する部材などを有する構成としてもよい。ドライブライン2は、内側に水を含む冷却水循環通路21と電源ケーブル22とを含み、可撓性と剛性とを有する医療用チューブとして用いられる。
固定装置3は、皮膚Sに固定される固定部31と、ドライブライン2が挿通される連通部32とを有する。固定装置3の固定部31については後述する。
連通部32は、生体内と生体外とを連通する。本実施形態では、連通部32は、ドライブライン2等の挿通部材が挿通される部分であり、略円筒状に構成されている。連通部32は、生体内側の開口と生体外側の開口とを有している。連通部32は、第一開口部321と、第二開口部322と、第一開口部321と第二開口部322とを連通する連通路323と、連通路323の内面において第一開口部321から第二開口部322に向かって内径が縮径するように設けられた連通部傾斜面323aと、前記第一開口部321の内周面に設けられた雌ネジ部323bとを有する。なお、各図面においては、雌ネジ部323bのネジ溝等の図示は省略している。
第一開口部321は、連通部32の体外側に設けられた開口部であり、第二開口部322は、体内側に設けられた開口部である。第一開口部321は、開口面が連通部32の軸方向に対して直交するように形成されている。第二開口部322は、開口面が連通部32の軸方向に対して非直交となるように形成されている。第一開口部321の断面は円形状に形成されており、断面直径は、後述するネジ部材42の外径と略同じ長さとなるように形成されている。第二開口部322の断面は楕円形状に形成されており、第二開口部322の断面積は、ドライブライン2を第二開口部322と平行な方向に切断した時の断面積よりも大きくなるように形成されている。
連通路323は、第一開口部321と第二開口部322とを連通する通路であり、断面視円形状に形成されている。連通路323は、中心軸が一つの直線となるように構成されている。なお、連通路323は、中心軸が一つの直線となるように形成されているがこれに限定されるものではなく、例えば、中途部において屈曲または屈折するように形成されていても良い。また、本実施形態においては、連通路323が固定部31に対して傾斜するように構成されているが、傾斜角度は特に限定されない。また、連通路は、対象に対して直交するように形成してもよい。
連通部傾斜面323aは、連通路323の内面に設けられた部分であり、第一開口部321から第二開口部322に向かって内径が縮径するように設けられる。連通部傾斜面323aは、傾斜角度が一定となるように設けられている。すなわち、連通部傾斜面323aは、図1に示す断面が直線状となるように構成されている。なお、連通部傾斜面323aは、傾斜角度が一定となるように形成されているが、本実施形態に限定されるものでなく、例えば、第二開口部322に向かって傾斜角度が大きくなるように形成することもできる。この場合、連通部傾斜面は、図1に示す断面が曲線状となるように構成される。
雌ネジ部323bは、第一開口部321の内周面に設けられた部分である。雌ネジ部323bは、後述する雄ネジ部42cと螺合する。
本実施形態において、保持構造4は、固定装置3がドライブライン2を液密に保持させるための構造であり、体内側が液密に保たれるための構造である。保持構造4は、チャック部材41と、ネジ部材42と、シール部材43とを備える。
チャック部材41は、ドライブライン2のような挿通部材を締め付けて把持するための部材である。チャック部材41は、一方の端部側の外周面に設けられ、連通部傾斜面323aと当接する固定装置側当接部41aと、他方の端部側の外周面に設けられ、ネジ部材42と当接するネジ部材側当接部41bと、内側に設けられ、ドライブライン2の外周に対して密着して嵌合する嵌合部41cと、シール部材43と当接するシール部材側当接部41dとを有する。チャック部材41は、連通部32の内周面とドライブライン2の外周面との間に配置される部材であり、保持構造4において、ドライブライン2を締め付けることにより保持する役割と、液密を達成する役割とを有する部材である。チャック部材の材料は、特に限定されるものではないが、挿通対象を保持する役割と液密を達成する役割とを達成できる材料として、ドライブライン2を締め付けることができる程度の微小な変形が可能な材料を用いることができる。本実施形態におけるチャック部材41は、耐食性の高い金属であって固定装置3を形成する材料と同等の硬度を持つまたは固定装置3を形成する材料より低い硬度を持つ金属で形成されている。耐食性の高い金属とは、例えば、チタンやチタン合金等である。
固定装置側当接部41aは、チャック部材41が連通部32に配置された状態において、第二開口部322側の端部に設けられた当接部であり、連通部傾斜面323aと当接する部分である。固定装置側当接部41aは、連通部傾斜面323aと当接して、チャック部材41が縮径する方向の力(ドライブライン2側への向きの力)が連通部傾斜面323aよりチャック部材41に対して与えられるように構成されている。本実施形態では、固定装置側当接部41aは、連通部傾斜面323aと傾斜角度が同一の傾斜面で構成されている。言い換えれば、固定装置側当接部41aが、連通部傾斜面323aとの面接触によって、連通部傾斜面323aと当接するように構成されている。すなわち、固定装置側当接部41aには、連通部傾斜面323aと傾斜角度が同一の傾斜面が少なくとも一部分に形成されていることが好ましい。
ネジ部材側当接部41bは、チャック部材41が連通部32に配置された状態において、第一開口部321側の端部に設けられた当接部であり、ネジ部材42と当接する部分である。ネジ部材側当接部41bは、チャック部材41の第一開口部321側に形成された傾斜面の一部として構成されている。ネジ部材側当接部41bは、ネジ部材42の後述する先端当接部42aと当接して、チャック部材41が縮径する方向の力(ドライブライン2側への向きの力)が先端当接部42aよりチャック部材41に対して与えられるように構成されている。また、ネジ部材42の先端当接部42aも、ネジ部材42の径方向外側へ向かう力をネジ部材側当接部41bから受けることとなる。本実施形態では、ネジ部材側当接部41bは、傾斜面である先端当接部42aと傾斜角度が同一の傾斜面で構成されている。言い換えれば、ネジ部材側当接部41bが、先端当接部42aとの面接触によって、先端当接部42aと当接するように構成されている。すなわち、ネジ部材側当接部41bには、先端当接部42aと傾斜角度が同一の傾斜面が少なくとも一部分に形成されていることが好ましい。
なお、ネジ部材側当接部41bは、傾斜面で構成されるが、これに限定されるものではなく、少なくともネジ部材42からチャック部材41を第二開口部322側へ押す方向の力を受けることができる形状であればよい。
嵌合部41cは、ドライブライン2の外周に対して密着して嵌合する部分である。ここでは、嵌合部41cは、チャック部材41の内周面全体である。チャック部材41は、第一開口部321側となる開口部と第二開口部322側となる開口部とを連通する連通孔を有し、ドライブライン2がこれらの開口部から延出するように、ドライブライン2を把持するのであるが、本実施形態においては、嵌合部41cはチャック部材41の前記連通孔の内周面全体である。
嵌合部41cは、図1における断面円形状に設けられており、断面の直径が均一となるように形成されている。なお、嵌合部41cは、断面の直径が均一となるように形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば中央部において、断面の直径が拡大されるように形成された段部を有してもよい。
シール部材側当接部41dは、チャック部材41が連通部32に配置された状態において、第一開口部321側の端部に設けられた当接部であり、シール部材43と当接する部分である。シール部材側当接部41dは、チャック部材41の第一開口部321側に形成された傾斜面の一部と、連通部32の径方向に平行な面とで構成されており、ネジ部材側当接部41bと連続して形成されている。なお、シール部材側当接部41dは、チャック部材41の第一開口部321側に形成された傾斜面の一部と、連通部32の径方向に平行な面とで構成されるが、これに限定されるものではなく、シール部材43からチャック部材41を第二開口部322側へ押す方向の力を受けることができる形状であればよい。
本実施形態におけるチャック部材41は、図2に示すように、径方向に分割され、一体的に合わせられることで略筒状体となる第一チャック部材411と第二チャック部材412とから構成される。第一チャック部材411の接合面411aと第二チャック部材412の接合面412aとが接合することによりチャック部材41が形成される。また、チャック部材41は、外周面に凹部41eが設けられている。凹部41eは、チャック部材41を挿通対象に取り付ける際の滑り止めのために設けられた部分である。なお、チャック部材41の構造は、径方向に分割できる構造に限られず、軸方向に分割できる構造や、分割できない構造としてもよい。
ネジ部材42は、第一開口部321の内周面に設けられた雌ネジ部323bと螺合して第一開口部321を遮蔽するとともにドライブライン2を保持する部材である。ネジ部材42は、ドライブライン2が挿通されるネジ部材挿通路42bと、外周面に設けられた雄ネジ部42cと、連通部32に挿入される先端部42dと、先端部42dの内側に設けられネジ部材側当接部41bと当接する先端当接部42aと、シール部材43と嵌合するネジ部材嵌合部42eとを有する。ネジ部材42は、連通部32の内周面と、シール部材43の外周面及びチャック部材41の外周面との間に配置される部材であり、保持構造4において、第一開口部321を遮蔽する役割と、チャック部材41及びシール部材43を押圧する役割と、ドライブライン2を保持する役割とを有する部材である。ネジ部材の材料は、第一開口部321を遮蔽する役割と、チャック部材41及びシール部材43を押圧する役割と、挿通対象を保持する役割とを達成できる材料であれば特に限定されない。本実施形態においては、ネジ部材42は、耐食性の高い金属であって固定装置3を形成する材料と同等の硬度を持つ、または、固定装置3を形成する材料より低い硬度を持つ金属で形成されている。耐食性の高い金属とは、例えば、チタンやチタン合金等である。
ネジ部材挿通路42bは、ネジ部材42の内部に設けられるドライブライン2を挿通するための通路である。ネジ部材挿通路42bは、体外側の端部から中途部まで設けられており、ドライブライン2の外径とほぼ同じ直径で構成されている。
雄ネジ部42cは、ネジ部材42の外周面に設けられる部分であり、雌ネジ部323bと螺合する部分である。
先端部42dは、固定装置3の連通部32に挿入される部分であり、その外周面に雄ネジ部42cが設けられる。なお、各図面においては、雄ネジ部42cのネジ山等の図示は省略している。
先端当接部42aは、先端部42dの内周面に設けられ、ネジ部材側当接部41bと当接する部分である。先端当接部42aは、チャック部材41を構成するネジ部材側当接部41bと当接する部分であり、ネジ部材側当接部41bの傾斜面の傾斜角度と同一の傾斜角度を有する傾斜面で構成されている。先端当接部42aは、ネジ部材嵌合部42eと連続して形成されている。なお、先端当接部42aは、ネジ部材側当接部41bの傾斜面の傾斜角度と同一の傾斜角度を有する傾斜面で構成されるが、これに限定されるものではない。先端当接部42aの形状は、先端当接部42aの少なくとも一部がネジ部材側当接部41bと当接することで、ネジ部材42からチャック部材41を第二開口部322側へ押す方向の力を伝えることができる形状であればよい。
ネジ部材嵌合部42eは、シール部材43と嵌合する部分である。ネジ部材嵌合部42eには、ドライブライン2の軸方向にシール部材43を押圧する押圧面Saが設けられる。ネジ部材嵌合部42eは、図3に示すように、第一開口部321側に径方向と平行な押圧面Saと、シール部材43の外周面と平行な当接面Sbと、第一開口部321側から第二開口部322側へ向かうにつれて内径が縮径するように設けられた当接面Scとを有する。なお、ネジ部材嵌合部の構成は、シール部材と嵌合し、かつ、押圧面を有する構成であればよく、その構成は、本実施形態に示される構成に限定されない。
また、ネジ部材42は、シール部材43が押圧されて変形した際に、シール部材43の変形した部分を収納する収納部42fを有する。収納部42fは、ネジ部材嵌合部42eの第一開口部321側であって、径方向内側(ネジ部材挿通路42b側)に設けられている。
また、ネジ部材42の外周には、Oリング5を配置するための凹部42gが設けられている。凹部42gは、先端部42dの外周面に設けられている。Oリング5は、ネジ部材42の外周面と連通部32の内周面との間に設けられており、ネジ部材42と連通部32との間の液密を補助する役割を有する部材である。なお、Oリング5はネジ部材42の外周ではなく、連通部32の内周面に取り付けられてもよい。
シール部材43は、ドライブライン2の外周を弾性的に押圧する挿通部材側押圧部43aと、ネジ部材42と嵌合するシール部材嵌合部43bと、チャック部材41に対してドライブライン2の周回り方向に接触するチャック部材側接触面43cとを有する。シール部材43は、ネジ部材42の内周面とドライブライン2の外周面との間に配置される部材であり、保持構造4において、ドライブライン2を締め付けることにより保持する役割と、液密を達成する役割とを有する部材である。シール部材の材料は、挿通対象を締め付けることにより保持する役割と、液密を達成する役割とを有することが可能な材料であればよく、代表的には弾性を有する材料を用いることができる。例えば、シール部材43の材料は、弾性を有する樹脂材料であることが好ましく、弾性を有するシリコン樹脂などの単独組成の合成樹脂や、合成樹脂と無機化合物との混合物などが挙げられる。
挿通部材側押圧部43aは、ドライブライン2の外周面と接触し弾性的に押圧することで、液密を保持するための部材である。ここでは、挿通部材側押圧部43aは、ドライブライン2の外周面と平行な面で構成されている。
シール部材嵌合部43bは、ネジ部材42の内周面と当接する部分である。シール部材嵌合部43bは、ネジ部材42のネジ部材嵌合部42eと当接する部分であり、第一開口部321側に形成された押圧面Saと平行な当接面と、ネジ部材嵌合部42eの当接面Sbと平行な当接面と、第一開口部321側から第二開口部322側へ向かうにつれて内径が縮径するように設けられた当接面とを有する。
チャック部材側接触面43cは、チャック部材41に対して接触する部分である。チャック部材側接触面43cは、シール部材側当接部41dと当接する部分であり、チャック部材41の第一開口部321側に形成された傾斜面の一部と対向する傾斜面と、連通部32の径方向に平行な面とで構成されており、シール部材嵌合部43bと連続して形成されている。なお、チャック部材側接触面43cは、チャック部材41の第一開口部321側に形成された傾斜面の一部と対向する傾斜面と、連通部32の径方向に平行な面とで構成されるが、これに限定されるものではない。チャック部材側接触面43cの形状は、チャック部材側接触面43cの少なくとも一部がチャック部材41に対して接触することで、シール部材43からチャック部材41を第二開口部322側へ押す方向の力を伝えることができる形状であればよい。
<ドライブラインの保持構造の組立>
次に、保持機構組立体1の組立方法について、図1から図3を用いて説明する。
ドライブライン2は、固定装置3の連通部32に挿通される。例えば、皮膚Sに設けられた孔から体外側へ延出したドライブライン2を固定装置3の第二開口部322から第一開口部321側へ挿通することで固定装置3の連通部32に挿通される。
また、チャック部材41がドライブライン2の外周に配置される。具体的には、チャック部材41を構成する第一チャック部材411の嵌合部41cとドライブライン2の外周とを当接しつつ、第二チャック部材412の嵌合部41cをドライブライン2の外周と当接させる。第一チャック部材411の接合面411aと第二チャック部材412の接合面412aとを合わせることにより、チャック部材41がドライブライン2の外周に配置される。
チャック部材41は、第一開口部321側から連通部32内に挿入される。ここでは、連通部32内に挿入されたチャック部材41の固定装置側当接部41aは、連通部32の連通部傾斜面323aに当接するが、この時点では、必ずしも連通部32の連通部傾斜面323aに当接していなくともよい。次に、ドライブライン2の外周に、シール部材43が、シール部材43がチャック部材41の上側(第一開口部321側)となるように嵌められる。その後、ドライブライン2の外周に、Oリング5を嵌めたネジ部材42が、ネジ部材42がシール部材43の上側(第一開口部321側)となるように嵌められる。そして、連通部32の雌ネジ部323bに対してネジ部材42の雄ネジ部42cを螺合させる。雌ネジ部323bが雄ネジ部42cと螺合されることにより、ネジ部材42は固定装置3の第二開口部322側へと移動する。
連通部32の雌ネジ部323bに対してネジ部材42の雄ネジ部42cを螺合させていくことにより、ネジ部材42の先端当接部42aを第二開口部322の方向へ移動し、先端当接部42aがチャック部材41のネジ部材側当接部41bを押圧する。なお、シール部材43のチャック部材側接触面43cがチャック部材41のシール部材側当接部41dを押圧する。このとき、連通部32の連通部傾斜面323aに当接していない場合には、チャック部材41が第二開口部322側へ移動し、チャック部材41の固定装置側当接部41aが連通部32の連通部傾斜面323aに当接する。そして、雌ネジ部323bに対する雄ネジ部42cの螺合を進めていくと、チャック部材41の移動が規制されることで、固定装置3に対してドライブライン2を密着して保持する力が発生する。これにより、密着性の高い保持構造4を備えた保持機構組立体1を組立てることができる。
なお、上記の組立手順は一例であり、連通部32の雌ネジ部323bに対してネジ部材42の雄ネジ部42cを螺合させるまでの組立手順は特に限定されない。
なお、上述した保持機構組立体1の構造はあくまで一例であり、保持機構組立体の構造は本実施形態に限定されるものではない。
つぎに、本実施形態の固定装置3についてより詳細に説明する。
固定装置3は、生体の皮下において固定される。上述したように、本実施形態の固定装置3は、図1に示されるように、皮膚Sの一部が固定装置3の表面にアンカリングする(定着する)ことにより、生体の皮下において皮膚Sに固定される。固定装置3は、本実施形態では、上述したように、ドライブライン2を生体内に配置するために用いられるが、固定装置3の用途は、生体の皮下において固定されるものであれば、特に限定されない。本実施形態では、固定装置3は、ドライブライン2等の挿通部材(以下、挿通部材2ともいう)によって、生体外から生体内へのアクセスが可能なように生体内と生体外とをつないで皮膚Sに固定されるアクセスポートとして機能することもできる。固定装置3は、挿通部材を挿通するために生体に形成された孔の周囲において、切開された皮膚Sの下方に配置される。固定装置3は、切開された皮膚Sの皮膚組織を固定装置3に誘導して、生体の皮下に固定される。
固定装置3は、本実施形態では、図1及び図2に示されるように、皮膚Sに固定される固定部31と、挿通部材2が挿通され、生体内と生体外とを連通する連通部32とを有している。連通部32は一例として上述した構造とすることができるが、連通部32は上述した構造に限定されるものではない。
固定装置3の固定部31は、切開された皮膚Sの皮膚組織が誘導されて、皮膚Sが固定される。本実施形態では、図1、図2及び図4に示されるように、固定部31は、連通部32の生体側の端部において連通部32より径方向外側に延出するように設けられている。本実施形態では、固定部31は、連通部32の周囲を取り囲むフランジ状に形成されている。固定部31は、連通部32の連通路323が貫通して設けられた板状に形成されている。固定部31は、図1及び図2に示されるように、第一開口部321側の第1の面に、凹部である皿孔部33が複数設けられている。皿孔部33は、凹部の凹み部分の空間に皮膚組織が入り込むことが可能であり、すり鉢状の皿孔部33が設けられている。
固定装置3の固定部31は、図4及び図5に示されるように、空間に細胞を誘導可能な多孔部31aと細胞が付着可能な平坦部31bとを有している。
多孔部31aは、細胞を誘導する孔径の孔を多数有している。多孔部31aは、固定部31のうち、細胞が入り込んで定着することが可能な孔が多数形成された部位である。多孔部31aは、細胞が入り込むことが可能な単孔が複数設けられていてもよいが、複数の孔が3次元的に連通した多孔層を有していることが好ましい。多孔部31aに形成される孔(空隙)に細胞を多孔部31aの厚さ方向に(図5における下方向に)誘導されることにより、多孔部31aは、皮膚Sが定着する。多孔部31aは、細胞が侵入して増殖可能であれば、その材料や孔の大きさは特に限定されない。多孔部31aは、例えば、メッシュ状のチタン繊維など、医療分野において公知の多孔質材料を用いることができる。多孔部31aは、固定装置3の皮膚への固定に関する部位であるため、硬質部材であることが好ましく、チタン等の金属製であることがより好ましい。また、多孔部31aは、固定部31と一体的に構成されていることが好ましく、固定装置3と一体的に構成されていることがより好ましい。
平坦部31bは、表面が略平坦であり、主として細胞を平坦部31bの表面に付着させる機能を有している。なお、細胞の「付着」とは、平坦部31bにおいて、多孔部31aのように固定部31の厚さ方向で細胞が奥深く浸入せず、平坦部31bの表面に沿って(図5における左方向へと)細胞が成長して、平坦部31bの表面SF2(図5参照)に細胞が付着することをいう。平坦部31bは、細胞が入り込んで定着できる孔を有さず、多孔状の表面を有していない。平坦部31bと細胞組織との付着は、付着した組織に荷重を掛けて分離させた場合、細胞組織が破壊されずに平坦部31bと細胞組織との界面から分離可能な付着をする。また、平坦部31bは、略平坦であるために、皮膚組織が平坦部31bの表面SF2に沿って成長することが阻害されない。平坦部31bは、多孔質な多孔部31aとは異なり、平坦部31bの表面SF2にほぼ凹凸がない平滑な面であるか、または表面処理によって平坦部31bの表面SF2に微細な凹凸が形成される。平坦部31bの表面SF2に凹凸が形成される場合の凹凸の高さは、平坦部31bの表面SF2に沿って細胞が成長することが阻害されなければ、特に限定されない。平坦部31bは、凹部の底と凸部の頂点との中間の位置から、凹部の底または凸部の頂点までの距離が例えば、100μm以下とすることが好ましい。平坦部31bの材料は、細胞が平坦部31bの表面SF2に付着することができれば特に限定されないが、例えば、チタンまたはチタン合金等、生体適合性の高い材料により構成される。また、平坦部31bは、生体適合性の高い材料に鏡面加工や、ブラスト加工(特にグリッドブラスト加工)など、公知の表面処理を施すことにより、所望の表面状態とされ得る。なお、平坦部31bは、多孔部31aとは異なり、例えば、平坦部31bの表面SF2に沿って中実な部分を有するか、または全体を中実とすることができる。平坦部31bは、皮膚組織と平坦部31bの密着状態を確保できる面積がある。本実施形態では、平坦部31bは、多孔部31aと平坦部31bとの境界から多孔部31aと反対側に幅として0.2mm~0.3mm延びているが、この幅は0.1mm以上あればよく、1mm以上あれば付着性が向上する。また、固定装置3の用途や適用部位に応じて、平坦部31bの幅は適宜設定することができる。
図4及び図5に示されるように、多孔部31aと平坦部31bとは隣接して設けられ、多孔部31aの仮想表面SF1(図5参照)と平坦部31bの表面SF2とが略面一である。なお、多孔部31aは多孔質であるため、厳密に言うと多孔部31aの表面は孔の深さ方向に奥行きを有し、微視的には平坦ではなく三次元的な構造を有している。多孔部31aの仮想表面SF1とは、多孔質な多孔部31aの表面の最外部(図5における上端)を水平方向に結んだ仮想的な表面であり、多孔部31aを巨視的に捉えた場合の外側としての概形的な面をいう。平坦部31bの表面SF2は、平坦部31bが凹凸を有する場合は、凹凸の頂部を結んだ仮想的な表面である。また、「略面一」とは、隣接して配置された多孔部31aと平坦部31bとの間の境界において、明らかな段差が形成されておらず、多孔部31aから平坦部31bに向かって、細胞が成長することが阻害されない程度の面を形成していることをいう。多孔部31aと平坦部31bとの境界においては、表面SF1とSF2に沿って細胞が成長することを阻害する段差が設けられていない。
固定部31において、図5に示されるように、多孔部31aと平坦部31bとは隣接して、略面一に配置されている。これにより、多孔部31aによって多孔部31aの厚さ方向(多孔部31aの仮想表面SF2に垂直な方向)に皮膚組織を誘導して、固定装置3の皮膚Sとの密着性を高める。さらに、平坦部31bによって、皮膚Sの固定部31の表面SF2に沿った成長を促進させることができる。平坦部31bは、多孔部31aと異なり、細菌の繁殖や異物が定着する多孔を有していないので、細菌や異物などの細胞に炎症を生じさせる物体による炎症を細胞組織が生じることが抑制される。多孔部31aによる固定装置3の皮膚Sへの定着性の向上と、皮膚Sの表皮層S1など、皮膚Sの先端の平坦部31bの表面SF2に沿う成長の促進とを両立することができる。例えば、多孔部31aにおいては、図5に矢印A1で示すように、多孔部31aの厚さ方向に真皮層S2の組織が侵入して、アンカリング効果が高まる。平坦部31bは、細胞組織が表面に付着しているために、細菌や異物などの細胞に炎症を生じさせる物体の多孔部31aへの到達を抑制することができる。さらに、皮膚Sの表皮層S1の甘皮状の先端部(ケラチン)が平坦部31bに位置することにより、皮膚組織は平坦部31bの厚さ方向よりも、図5に矢印A2で示すように、表面SF2に沿って成長が促進される。また、手術等によって固定装置3を皮下に取り付けた直後は、多孔部31aの大部分または全てが皮膚Sにより覆われる。外部環境に対して露出した平坦部31bは多孔質ではなく(例えば中実の材料により形成され)、平坦部31bの表面SF2に皮膚Sが付着している。したがって、外部からの細菌は真皮層S2まで到達しにくいと考えられる。そのため、本実施形態の固定装置3の場合、外部環境から侵入する細菌による皮膚の炎症反応が生じにくく、固定装置3を皮下に取り付けた後の皮膚の状態を良好に維持することができると考えられる。
本実施形態では、図4に示されるように、多孔部31aは、所定の基準位置を中心として、平坦部31bの外側に設けられ、多孔部31aと平坦部31bとはそれぞれ周方向に連続して設けられている。すなわち、図4に示されるように、所定の基準位置を中心として周方向に連続した環状の平坦部31bが設けられ、平坦部31bの外側に周方向に連続した環状の多孔部31aが設けられている。平坦部31bは、皮膚が生成する方向に対して、多孔部31aの外側に設けられているのが好ましい。多孔部31aは、基準位置から離れる方向で平坦部31bに対して連続して設けられている。所定の基準位置は、例えば固定装置3の中央部など、固定装置3が皮下に固定される際に、挿通部材2が挿通される生体の孔の位置に対応する位置とすることができる。本実施形態では、平坦部31bの内側に生体内と生体外とを連通する連通部32が設けられており、所定の基準位置は、連通部32が設けられた位置となっている。
本実施形態では、多孔部31aが所定の基準位置を中心として平坦部31bの外側に設けられている。この場合、固定装置3を皮下に固定した際に、固定装置3の固定部31の外側に設けられた多孔部31aの位置においては皮膚組織が、多孔部31aの厚さ方向に浸入・誘導されて、固定装置3が皮下に定着する。多孔部31aは、固定装置3を生体に固定するのに必要な定着力を得るのに必要な範囲で設けられている。また、本実施形態では、図4に示されるように、多孔部31aは平坦部31bの外側において周方向に連続している。この場合、固定装置3の外周から所定の幅を有する所定の帯状領域で、多孔部31aと皮膚Sとが密着して、固定装置3を皮下で安定させる。さらに、多孔部31aの内側に位置する平坦部31bにおいては、皮膚Sの先端部が所定の基準位置(本実施形態では連通部32側)に向かって平坦部31bに付着しながら成長していく。したがって、固定装置3を皮下に取り付けた後、皮膚Sが連結部32など固定装置3の中央部に向かって成長しやすく、早期に皮膚Sによって固定装置3の固定部31を覆うことができ、傷口の治療が促進される。
1 保持機構組立体
2 ドライブライン(挿通部材)
21 冷却水循環通路
22 電源ケーブル
3 固定装置
31 固定部
31a 多孔部
31b 平坦部
32 連通部
321 第一開口部
322 第二開口部
323 連通路
323a 連通部傾斜面
323b 雌ネジ部
33 皿孔部
4 保持構造
41 チャック部材
41a 固定装置側当接部
41b ネジ部材側当接部
41c 嵌合部
41d シール部材側当接部
41e 凹部
411 第一チャック部材
411a 接合面
412 第二チャック部材
412a 接合面
42 ネジ部材
42a 先端当接部
42b ネジ部材挿通路
42c 雄ネジ部
42d 先端部
42e ネジ部材嵌合部
42f 収納部
42g 凹部
43 シール部材
43a 挿通部材側押圧部
43b シール部材嵌合部
43c チャック部材側接触面
5 Oリング
S 皮膚
S1 表皮層
S2 真皮層
Sa 押圧面
Sb 当接面
Sc 当接面
SF1 多孔部の仮想表面
SF2 平坦部の表面

Claims (3)

  1. 生体の皮下において固定される固定装置であって、細胞を誘導可能な多孔部と細胞が付着可能な平坦部とを有し、前記多孔部と前記平坦部とは隣接して設けられ、
    前記多孔部は、所定の基準位置を中心として、前記平坦部の外側に設けられ、前記多孔部と前記平坦部とはそれぞれ周方向に連続して設けられ、
    前記多孔部の仮想表面と平坦部の表面とが略面一であり、
    前記平坦部は、全体が中実に構成され、
    前記平坦部は、前記平坦部の表面に沿って皮膚が付着するように構成され、
    前記平坦部の表面に沿って付着した皮膚が、前記平坦部と前記皮膚の細胞組織との界面から分離できるように、前記平坦部は、前記平坦部の表面にほぼ凹凸がない平滑な面によって構成されてい
    固定装置。
  2. 生体の皮下において固定される固定装置であって、細胞を誘導可能な多孔部と細胞が付着可能な平坦部とを有し、前記多孔部と前記平坦部とは隣接して設けられ、
    前記多孔部は、所定の基準位置を中心として、前記平坦部の外側に設けられ、前記多孔部と前記平坦部とはそれぞれ周方向に連続して設けられ、
    前記多孔部の仮想表面と平坦部の表面とが略面一であり、
    前記平坦部は、全体が中実に構成され、
    前記平坦部は、前記平坦部の表面に沿って皮膚が付着するように構成され、
    前記平坦部の表面に沿って付着した皮膚が、前記平坦部と前記皮膚の細胞組織との界面から分離できるように、前記平坦部は、凹部の底と凸部の頂点との中間の位置から凹部の底または凸部の頂点までの距離が100μm以下である微細な凹凸によって構成されている
    固定装置。
  3. 前記平坦部の内側に、生体内と生体外とを連通する連通部が設けられた請求項1または2に記載の固定装置。
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