JP2003515064A - ウォーム/ウォームギア変速装置 - Google Patents

ウォーム/ウォームギア変速装置

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JP2003515064A
JP2003515064A JP2001532007A JP2001532007A JP2003515064A JP 2003515064 A JP2003515064 A JP 2003515064A JP 2001532007 A JP2001532007 A JP 2001532007A JP 2001532007 A JP2001532007 A JP 2001532007A JP 2003515064 A JP2003515064 A JP 2003515064A
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worm gear
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ヤコフ・フライトマン
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    • F16H3/72Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion with a secondary drive, e.g. regulating motor, in order to vary speed continuously

Abstract

(57)【要約】 本発明によるウォーム/ウォームギア変速装置10,16は、鼓形ねじ12により形成された24枚より少ない歯を有する鼓形ウォームギア16を備えている。鼓形ねじ12の1周当たりの包囲角は15°より大きい。改変ウォームねじによって、異なる形状のウォームギア16が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して減速装置に関するものであり、より詳しくは、従来の変速装
置より高いトルクを伝達でき、かつ、より高い伝達効率を実現可能である超低ギ
ア比のユニークなウォーム/ウォームギア変速装置に関するものである。本発明
はまた、機械的入力を一方向に伝達して出力する組合せ変速システムに関するも
のでもある。このような目的のために、主として2つのシステムを提供する。 (i)機械的振動エネルギが入力され、変速装置が一方向のエネルギを出力する
。 (ii)連続的な一方向の機械的エネルギが入力され、変速装置が速度を変えて出
力する。これらは、2種類のエネルギ源、すなわち直流及び交流を利用して一方
向に回転するモータのように、電気エネルギの類型として捉えることができる。
【0002】
【従来の技術】
変速装置は、種々の目的で回転運動を伝達するために利用されている。本願に
おいて用いる“変速装置”という用語は必ずしも自動車用の変速機を意味するも
のではないが、それらも含んでいる。本発明は、駆動源から駆動部材を通じて被
駆動部材へと伝動が行われるいかなるシステムをも含むものである。この種の変
速装置の用途の一例は、ヘリコプターのロータ駆動部である。公知のように、ヘ
リコプターのロータ駆動部における最大の問題点の1つは騒音である。従来の斜
交軸式ギア変速装置と比較して、ウォーム/ウォームギアタイプの変速装置が発
する騒音は小さい。しかしながら、従来のウォーム/ウォームギア変速装置では
効率が低くかつ伝達可能トルクが小さかったので、ヘリコプターの動力伝達シス
テムに用いることはできなかった。
【0003】 ウォーム/ウォームギア変速装置、特に鼓形減速装置または円錐駆動式ウォー
ム/ウォームギア装置は機械的動力伝達装置の分野では周知である。ウォームギ
アは、それと歯合するウォームが回転することによって駆動される。ウォームギ
アに取付けられた軸の回転速度は、ウォームギア上の歯数とウォーム上のねじ数
とで決定される。ウォームには、1条または復数条のねじを設けることができる
。従来のウォーム/ウォームギア変速装置は、24枚またはそれ以上の歯を有す
るウォームギアを備えている。特に、米国国家規格“工業用鼓形ウォームギア設
計”(ANSI/AGMA-6030-C87)は、ギア歯数の最小値として24枚を推奨している
。さらに、公知のウォームギアにおいてウォームねじ1周当たりの包囲角が15
°以上であるものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
標準的な全ての鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置において、鼓形ウォーム
ギアの面は、ウォームの鼓形ねじ形状によって形成されている。ここで“形成”
という用語は、ウォームギアの歯形状が、どのように規定されるかということを
意味している。ウォームギアの歯形状は、鼓形ウォームねじ面を表す式に基づい
て数式で表現すること、ウォームねじ形状を有する工具でギア素材をホブ加工す
ること、あるいは、コンピュータモデル上で3次元中実ウォームギアを3次元中
実ウォームねじの形状で切削することによって形成可能である。従来の鼓形ウォ
ーム/ウォームギア変速装置においては、歯元部にアンダーカットが生じるため
に、歯数が24より少ない鼓形ギア歯を有するウォームギアは用いられていない
。ウォームの包囲角は、ウォーム上のねじとウォームギア上の歯との間の接触領
域がなす角度である。包囲角は、ウォームギアの中心に対してウォームねじの両
端がなす角度である。1周のねじを有するウォームの場合、歯合するギア歯の最
大数は2である。公知であるように、ねじ包囲角は次式により計算できる。 ψ=360°/N ここでNはウォームギアの歯数である。
【0005】 従って、歯数24の場合、ψ24=15°である。同様に、歯数12の場合、ψ 12 =30°である。この角度はウォームギアの角度ピッチにも等しい。
【0006】 2条ねじウォームの場合には、包囲角はウォームギアの角度ピッチの2倍とな
る。例えば、歯数6のウォームギアに対する1条ねじウォームの包囲角は60°
であるが、歯数6のウォームギアに対する2条ねじウォームの包囲角は120°
である。従って、多条ねじウォームの場合の包囲角は、式:ψ=t*360°で
計算される。ここで、tはねじ条数である。
【0007】 標準的な全ての鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置では、ウォームねじとウ
ォームギア歯との間の接触は線接触に限定されている。
【0008】 さらに、標準的な鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置におけるギア比は、5
またはそれ以上に限られてきた。このようにギア比が高いので、ウォームギアを
被駆動部材として用い、ウォームを駆動部材として用い、ウォームギアからウォ
ームへと動力を伝達することは実用的ではないと考えられてきた。
【0009】 ウォーム/ウォームギア変速装置のセルフロック機構を用いることにより、エ
ネルギを一方向に連続的に伝達し、かつ変速を行う技術においては、従来種々の
改良が行われてきた。
【0010】 概して言えば、従来は、直線状ウォームとウォームギアに差動手段を組合せて
用いてきた。
【0011】 この種の変速装置は、Elseに付与された米国特許第2,853,140号明細書、Korff
に付与された米国特許第2,225,957号明細書、Butterbaughに付与された米国特許
第3,208,305号明細書、Harryに付与された米国特許第4,346,728号明細書、Lusiu
sに付与された米国特許第4,917,200号明細書、Sulzerに付与された米国特許第4,
346,728号明細書、Bauschに付与された米国特許第4,987,788号明細書、Leeに付
与された米国特許第4,973,295号明細書、Johnshoyに付与された米国特許第Re33,
278号明細書、Horvathに付与された米国特許第3,220,284号明細書、Freyに付与
された米国特許第5,033,996号明細書、Freyに付与された米国特許第5,015,898号
明細書に開示されている。
【0012】 セルフロック機構を利用するためには、1条のみのねじを有するウォームを用
いることが好ましい。なぜなら、この場合リード角が小さくなるからである。直
線状ウォームを用いた従来技術では、1周を超えるねじを形成することによって
セルフロック作用を奏することができる。このような構成の場合、2つのウォー
ムギア歯のみがねじと歯合する。ウォームギアの歯数が24より多い場合、各歯
が小さくなり、伝達可能負荷が制限される。1条ねじを備えた従来のセルフロッ
ク式ウォームシステムにおける最小ギア比は24である。このようなシステムを
用いた場合、ウォームの速度はウォームギアの速度の24倍である。これが、従
来技術の実用化を妨げてきた原因である。ウォームのピッチ円直径をウォームギ
アのピッチ円直径に合わせて大きくすることもまた実用的ではない。なぜなら、
ウォーム本体の大きなサイズに対してねじが極めて小さくなるからである。ウォ
ームギアの歯数が24より多く、ウォームねじ1周当たりの包囲角が15°より
小さい標準的な鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置は、同様の問題を包含して
いる。特に、小さくて強度の低い歯、ウォームねじに対するウォームギア歯のギ
ア比が24より大きいことが問題である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
歯数が24より少ない鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置は、ウォームギア
歯の歯元部にアンダーカットが生じるために製造不可能であると考えられてきた
ため、一般市場で使用されたことはない。今日まで、当業者は、歯数が24より
少ない鼓形ウォームギアが適切に機能するということに懐疑的であり、克服でき
ない障壁が存在すると信じてきた。これに対し、本発明が提供する鼓形ウォーム
/ウォームギア変速装置は、ウォームねじ1周当たりの包囲角を大きくすること
により、ギア歯にアンダーカットを生じないウォームギアを用いている。
【0014】 歯数を24より少なくし、ねじ1周当たりの包囲角を従来の鼓形ウォーム/ウ
ォームギア変速装置と比較して大きくとることにより、本発明は、99%の効率
を確保しながら、1条ねじの場合の最小ギア比を2まで減少させることを可能に
した。これに対し、従来の鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置における最小ギ
ア比は、1条ウォームの場合で24、5条ウォームの場合で5である。この新し
い鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置における効率は、低ギア比の直交駆動系
に使用される周知のハイポイドギア装置の場合よりもなお高い。本発明による装
置は、ギア比が低いので、多くの用途においてハイポイドギア装置またはベベル
ギア装置の代用として用いることができる。加えて、この新しい鼓形ウォーム/
ウォームギア変速装置では、ウォームギアからウォームへとトルクを伝達する逆
駆動が可能である。同じサイズで比較すれば、本発明の装置は、従来のハイポイ
ドギア装置と比較して2倍以上の動力伝達容量を有している。
【0015】 本願発明では、ウォームギア歯とウォームねじとの間で“面−面”接触を実現
することができ、これにより、鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置のトルク伝
達容量が向上する。このような作用は、ウォームねじ1周当たりの包囲角を15
°以上とすることによって得られる。標準的な全ての鼓形ウォーム/ウォームギ
ア変速装置(1994年 New Jersey州Englewood Cliff所在PTR Prentice Hallにお
けるFaydor Litvinの講演“Gear Geometry and Applied Theory”参照)では、
ねじとウォームギア歯との間、または、ねじとねじフォロワとの間においては線
接触しか得られない。面接触が得られるという物理的特性は新規であり、予期さ
れ得ない結果である。
【0016】 本発明におけるウォームは、分割ウォームの半分、または半分以下の部分であ
って、ただ1つの支持軸を有する形態であってもよい。さらに、ウォームギアは
、分割ウォームギアの半分、または半分以下の部分であって、ただ1つの支持軸
を有する形態であってもよい。分割ウォームギアまたは分割ウォームの半分、ま
たは半分以下の部分を用いることによって、ウォームとウォームギアの組付けが
容易になる。
【0017】 本発明は、ウォームとウォームギアとの間に実現され1方向クラッチとして利
用される“セルフロック”作用について記載する。本出願において本発明のウォ
ームとウォームギアとの組合せを記述するために用いる“セルフロック”という
用語は、ウォームと歯合しているウォームギアの歯がウォーム軸回りにウォーム
を回転させることができない状態を意味する。ウォームの歯はねじ上で滑らない
ので、ねじが、ねじ軸回りに回転することがない。歯及びねじそれぞれの材料、
及びそれぞれの角度を慎重に選択することにより、当業者であればセルフロック
作用を実現することができる。従来、一般的に、ウォームの自由回転は電気モー
タによって実現されてきた。これはトルク伝達方向を逆にするために重要である
が、ウォームは、ウォームギアの歯とウォームのねじとの間のギア比に応じて回
転しなければならない。本発明は、オン/オフ−クラッチ及びウォームギアによ
って駆動される駆動列の入力部と、駆動列の出力部によって駆動されるウォーム
と、を備えた新規なギア列またはプーリ式駆動装置(場合によってはフレキシブ
ルシャフトを含む)を提供する。
【0018】 ウォームとウォームギアとの組合せがシステム内に組込まれ、ウォームはロー
タ内で回転するように支持される。ロータは駆動ウォームギアを囲繞している。
ウォームギアには回転入力が与えられる。ウォームギアの歯はウォーム上のねじ
と歯合し、ウォーム及びロータはウォームギアの軸回りに回転する。この回転は
、歯合しているウォームねじとウォームギア歯との間の相対運動なしに行われる
【0019】 好ましくは、ロータ上に補助モータ(またはオン/オフ−クラッチ)が取付け
られ、ウォームギアに対してウォームを回転させ、ウォームギアを元の位置に復
帰させたり、振動入力の場合には、ウォームギアをウォームに対して回転させた
りする。振動入力が与えられた場合、ウォームとロータは機械的ダイオードとし
て機能し、一方向出力を実現する。オン/オフ−クラッチを備えたギア列の代わ
りにモータを用いる場合、クラッチのオン/オフ作用をウォームギアの振動に同
期させなければならない。
【0020】 次に、異なる種類の変速装置について述べるが、この場合、ウォームを保持し
ているロータが接地されていることが基本構成となっている。そのため、作動部
材が360°を超えて自在に回転しても作動部材への電気接続に問題は生じない
。ロータのバランス取りも容易になる。ウォームギアをスパイダ型差動装置及び
ベベルギア型差動装置の異なる部材に取付ける種々の構成は本発明の基盤となる
。そのような構成を組合せることによって、異なる速度比を有する変速装置が提
供される。本出願において開示する実施形態は、親出願には記載されていない。
本発明は、振動入力を利用して回転を伝達する場合だけでなく、従来の動力伝達
装置のようにトルクを伝達する場合にも応用できる。例えば、本システムは、自
動車のトランスミッションの一部として、あるいは、速度比が可変であるギアボ
ックスの一部として利用可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明のさらなる用途は、以下の詳細説明から明らかになる。しかしながら、
本発明の好ましい実施形態に関する詳細説明及び特定の形態は、説明の便宜上、
記載したものに過ぎないことを理解されたい。なぜなら、当業者が詳細説明を読
めば、本発明の範囲内で種々の変更及び改良を加えることが可能であるからであ
る。
【0022】 添付図面を参照しながら以下の詳細説明を読むことにより、本発明をより深く
理解することができる。
【0023】 本発明によるウォーム/ウォームギア変速装置8の一実施形態を図1に示す。
この変速装置は、少なくとも1条のねじ12を有する鼓形ウォーム10を備えて
いる。鼓形ウォーム10は軸13上に支持されている。ねじ12は、3枚の歯1
4を有する鼓形ウォームギア16における少なくとも1枚の歯14と歯合してい
る。図1に示すように、好ましい実施形態では、鼓形ウォーム10は1条のねじ
12を備え、鼓形ウォームギア16は、その外周上に互いに離隔配置された3枚
の歯を備えている。図示するように、ウォームギア16のいずれの歯も、鼓形ウ
ォーム10のねじとの間にギャップ“G”を有している。鼓形ウォーム10はウ
ォームギア16を包含し、ウォームギア16もまた鼓形ウォーム10を包含して
いる。
【0024】 本発明の思想によれば、ウォームギア上の歯数と、ウォームにおける1条のね
じとで定まる最小ギア比は2である。従って、ウォームギアの回転によってウォ
ームは、より速い速度で回転する。ウォームギア16及びウォーム10は、好ま
しくは、図1に示さないハウジング内に収容される。一般的に、ハウジングは金
属から形成され、ユニットを構成するギア、ベアリング、及びシールを潤滑しか
つ冷却するための潤滑材を収容するリザーバを形成する。ハウジングは、ギア、
ベアリング、シール、及び関連部材(図示せず)を固定支持する。
【0025】 図17は、1条のねじ12を有する鼓形ウォーム10と、3枚のギア歯14を
有する鼓形ウォームギア16とを備えた図1に示すウォーム/ウォームギア変速
装置8の斜視図である。図から分かるように、ウォーム10が矢印Aの方向に回
転すると、歯14aと歯合しているねじ12が歯14aを下方に押圧し、ウォー
ムギア16を矢印“B”で示す方向に回転させる。ウォームギア16が回転する
と、次いでギア歯14bがねじ12と歯合し、ギア歯14aがねじ12との歯合
から解放される際に、ギア歯14bによって回転が継続される。
【0026】 鼓形ウォームギアを用いる理由は、この種のウォームギアが他のねじフォロワ
とは異なる自然な形状の歯面を有しているためである。ウォームギアの歯の形状
は、ウォームが有する1条または多条のねじの形状によって規定される。ウォー
ムギアが有するウォームギア歯の形状を形成するためにコンピュータモデルシミ
ュレーションを利用することができる。次いで、ウォームギアは、ホブ加工また
は鋳造といった公知の技術を用いて形成することができる。ウォームギア歯が、
同じ包囲角に対して長さの異なる(短い)ねじを有するウォームのねじ形状によ
って形成される場合、ウォーム歯の形状は異なったものとなる。
【0027】 鼓形ウォームギアを用いることによる主要な利点は、より大きなトルク伝達容
量を得られることである。ウォームのねじはウォームギアの歯と転がり接触関係
にあり、これによって効率の向上を図ることができる。さらに、ウォームの中心
部におけるピッチ円直径が、ウォームギアの中心におけるピッチ円直径と同じオ
ーダーになることも好ましいことである。標準的設計のウォームでは、2条以上
のねじを設け大きな包囲角を設けた場合、ウォームとウォームギアとの組付けが
困難になることが大きな障害であると考えられてきた。本発明によるウォームと
ウォームギアの場合、ウォームのねじとウォームギアの歯を図51に示すように
適切に配置することにより、ウォームとウォームギアとを容易に組付けることが
できる。この図では特に、ウォームギアの歯164がウォームのねじ162に対
し半径方向から直接歯合し、隣接する2つウォームギア歯166,168につい
ては、ウォームギア170のギア歯166,168の一面(166A,168A
)がねじ162と部分的にのみ歯合するように、2条のねじ162を有するウォ
ーム160が配置された状態を示している。2つのねじ162間の距離は、ウォ
ームギア170を直接歯合させる際にウォームギア170を受入れるのに十分な
大きさとなっている。
【0028】 本発明によるウォーム/ウォームギア変速装置20の他の実施形態を図2に示
している。この変速装置は、2条の同一ねじ24を有する鼓形ウォーム22を備
えている。これらのねじ24は、6枚の歯28を有する鼓形ウォームギア26の
少なくとも1枚の歯と歯合する。ウォームギア26は軸30に接続され、一方、
ウォーム22は軸32に接続されている。図3では、ウォームギア26を断面で
示している。図4は、2条の同一ねじ24を有する鼓形ウォーム22及び支持軸
32を示す側面図である。
【0029】 図18は、2条のねじ24を有する鼓形ウォーム22と、それに歯合する6枚
の歯28を有する鼓形ウォームギア26とを備えた図2に示すウォーム/ウォー
ムギア変速装置に対応する斜視図である。
【0030】 図5は、ウォームギア26上に6枚の歯28を形成するために用いられる鼓形
ウォームねじ24の包囲角が120°であることを示している。この鼓形ウォー
ムねじ24は、1周、すなわちウォームの回転軸周りに360°にわたって形成
されている。鼓形ウォームねじが1周にわたって形成されているということは、
この例を用いて次のように説明することができる。ウォームねじの両端部は同一
断面を有するが、一の位置と、そこから120°離れた別の位置とに配置されて
いる。ウォームねじの断面は、ウォームの断面を、ウォームの一端からウォーム
ねじ24に沿ってウォームの他端へと移動させることによって重ねることができ
る。その場合、ウォームの断面は、軸32の回転軸回りに360°回転する。
【0031】 本発明によるウォーム/ウォームギア変速装置は、24枚より少ない歯を有す
るウォームギアを提供し、さらに、図21,22に示すように、ウォームのねじ
とウォームギアの歯との間に面接触を実現する。図21は、6枚の歯28を有す
るウォームギア26における2つの面接触領域100a,100bを示している
。図22は、2条のねじ24を有するウォーム22における2つの面接触領域1
02a,102bを示している。
【0032】 図6は、ウォームギアの歯を形成するためのウォームねじ38を示している。
これは、120°の包囲角を有するねじを短く切った一部である。
【0033】 図7は、6枚の歯28を有する鼓形ウォームギア26の側面図である。図8は
、6枚の歯34を有する鼓形ウォームギア44の側面図である。鼓形ウォームギ
ア44は、図7に示すウォームギア26のギア部を、駆動軸46周りの回転のた
めの軸に沿って短縮したものである。実用上、ウォームギア44を長手方向に分
割して2つの半体とし、一方の半体のみを用いてもよい。あるいは、素材から、
もともと短縮されたウォームギアを形成してもよい。改変ウォームギア44は、
1段減速ユニットにおいて組立てが容易である。このことは、ギアの圧力角が小
さく、鼓形ウォームを鼓形ウォームギアに組付けることが難しい場合に極めて重
要である。多くの用途において、改変ウォームギア44は十分機能する。鼓形ウ
ォームギア44は、ウォームギア44を一方向からのみ支持する駆動軸46に接
続可能である。あるいは、鼓形ウォームギア44を両端で支持してもよい。
【0034】 鼓形ウォームギア26,44の本体は軸方向に延在する端部フランジを備え、
両端部フランジは隣接するカラーのフランジに係止され、こうしてウォームギア
が所定位置に保持される。ウォーム本体、ウォームギア本体の一方、または双方
は、駆動、または被駆動のため、軸に対してキー止め、またはその他の手段で固
定される。ウォーム、ウォームギアの一方、または双方の比較的小さい長手方向
の移動によって、ウォームギア、カラー、軸を全て分解することが可能となって
いる。
【0035】 本発明においては、ウォームギア16が有する歯14の数とウォーム10が有
するねじ12の数との比は、11:1またはそれ以下であることが好ましい。最
も好ましいギア比は、図示のように3またはそれ以下である。ウォームギア16
の歯14は2枚だけ使用することも可能である。本出願におけるウォーム/ウォ
ームギア変速装置はセルフロック機構を有している。
【0036】 本出願において本発明のウォームとウォームギアとの組合せを記述するために
用いる“セルフロック”という用語は、ウォームと歯合しているウォームギアの
歯がウォーム軸回りにウォームを回転させることができない状態を意味する。歯
14はねじ12上で滑らないので、ねじ12が、ねじ軸回りに回転することがな
い。歯14とねじ12それぞれの材料、及びそれぞれの角度を慎重に選択するこ
とにより、当業者であればセルフロック作用を実現することができる。本発明に
よるウォーム/ウォームギア変速装置は、純粋な摩擦式セルフロック装置とは異
なり、幾何学的にセルフロック作用を実現する。
【0037】 図9は、短縮鼓形ウォーム50を鼓形ウォームギア52と共に示している。鼓
形ウォームギア52は、ウォームギア26(図2,7に示す)の歯28と数は同
じであるが異なる形状の歯53を有している。歯の形状が異なっているのは、短
縮鼓形ウォーム50の短縮鼓形ウォームねじ54によって形成されたためである
【0038】 図10において、鼓形ウォーム50は、ウォーム50を一方向から支持する駆
動軸56に接続されている。図11は、2条のねじ61を有する改変鼓形分割ウ
ォーム60を備えたウォーム/ウォームギア変速装置を示している。ここで、改
変鼓形分割ウォーム60は、6枚の歯63を有する鼓形ウォームギア62に対し
てオフセンター位置に配置されている。
【0039】 図12は、2条のねじ61を有する2つの改変ウォーム60を備えたウォーム
/ウォームギア変速装置の側面図である。ここで、2つの改変ウォーム60はオ
フセンター位置に配置され、それぞれが異なる駆動軸62,64に接続されかつ
ウォームギア62と歯合している。
【0040】 図13は、オフセンター位置で同一回転軸上に配置され同一駆動軸32に接続
された2つの改変ウォーム60を備えたウォーム/ウォームギア変速装置を示し
ている。
【0041】 改変ウォームが異なるねじ位相角で共通軸に接続されている場合、作動状態で
は、一方のウォームのねじがウォームギアの歯と歯合し始める際に、他方のウォ
ームのねじが異なるタイミングで歯合から解放されることを意味する。異なる位
相角とする目的は、かみあい率を増大させて滑らかなかみあいを実現するためで
ある。
【0042】 図14は、ウォームねじ68を有しそれぞれが異なる回転軸上に配置され異な
る駆動軸70,72に接続された2つの改変ウォーム60を備えたウォーム/ウ
ォームギア変速装置を示している。各ウォーム60は、歯64を有するウォーム
ギア62と歯合している。
【0043】 図15は、図14に示すウォーム60の鼓形ねじ68によって形成された異な
る形状の歯64を有する鼓形ウォームギア62の側面図である。
【0044】 図16は、対応するウォームねじ24を有しそれぞれが異なる回転軸上に配置
され各駆動軸32に接続された2つの鼓形ウォーム22を備えたウォーム/ウォ
ームギア変速装置を示している。各ウォーム22は鼓形ウォームギア26と歯合
している。
【0045】 図19は、10枚の歯82を有するウォームギア80と、ねじ86を有しウォ
ームギア80に歯合する鼓形分割ウォーム84とを備えたウォーム/ウォームギ
ア変速装置の斜視図である。
【0046】 図20は、3条のねじ96を有する改変鼓形分割ウォーム94と歯合し9枚の
歯92を有するウォームギア90の斜視図である。
【0047】 図23は、図20に示すウォーム/ウォームギア変速装置と一般的なハイポイ
ド型ギア装置106との大きさの違いを示す図である。
【0048】 本出願において説明する本発明では、2種類の異なる作動が考えられる。ウォ
ーム/ウォームギア変速装置がセルフロック作用を有していない場合、駆動軸か
ら鼓形ウォーム12、鼓形ウォームギア16を介して出力軸へと運動を伝達する
ことができ、また逆に、出力軸から駆動軸32へと運動を伝達することができる
。図示する他の実施形態においても同様に、駆動軸から被駆動軸への運動の伝達
、あるいは、被駆動軸から駆動軸への運動の伝達が可能である。
【0049】 ウォーム/ウォームギア変速装置がセルフロック作用を有している場合、運動
は、駆動軸から鼓形ウォーム、鼓形ウォームギアを介して出力軸へと伝達するこ
とだけが可能である。ウォームに接続された独立駆動軸を備えた図12,14,
16に示すウォーム/ウォームギア変速装置をヘリコプター駆動部の動力分割変
速装置に用いて、高速エンジンからロータ駆動軸へとエネルギを伝達することが
できる。この場合、ウォームギアを直接(またはギア列を介して)ヘリコプター
ロータの駆動軸に接続し、ウォームを直接(またはギア列を介して)ヘリコプタ
ーのエンジンの出力軸に接続することができる。ヘリコプター駆動系の設計によ
っては、本発明のウォーム/ウォームギア変速装置をベベルギアの代用として用
いることができる。
【0050】 本発明によれば、ウォームねじ1周当たりの包囲角が大きいので、ウォームギ
アの歯にアンダーカットが生じない。
【0051】 本発明の一形態によれば、ウォームギア歯と1条のウォームねじとの間におい
て最小のギア比で回転を伝達するために、ウォームとウォームギアの組合せを利
用することができる。過去においては、ダブル鼓形ウォーム/ウォームギアの組
合せの場合、ウォームギアには最小で24枚の歯が必要であると考えられてきた
。しかしながら、本発明の場合、従来のウォーム/ウォームギアとの相違点は、
歯数のみではなく、ウォームギア歯の形状を形成するために用いられるウォーム
ねじの包囲角も異なる。この包囲角は、ウォームギアの歯数が2の場合、ねじ1
周当たり180°まで実現可能であるが、好ましくは15°以上である。
【0052】 本発明においては、セルフロック式ウォーム/ウォームギアの組合せの場合、
ウォームギアからウォームへのギア比は、好ましくは10またはそれ以下である
【0053】 上述ようなウォーム/ウォームギアの組合せシステムは、従来のシステムと比
較した場合、非常に高いトルクを伝達できるという点で好ましい。
【0054】 過去においては、ウォーム及びウォームギアは低摩擦材料から形成され、一般
的にウォームギアは青銅のみから形成されてきた。しかしながら、本発明におい
ては、ウォーム及びウォームギアは、鋼のような強靭な材料から形成することが
できる。ウォームギア及びウォームの歯及びねじの好ましい形状は添付図面に示
しているが、変更することもできる。その場合でも、当業者であれば、他の形状
も本発明の範囲に含まれることを理解できるであろう。
【0055】 本出願においては、ウォームギアの歯とウォームねじとの間の面−面転がり接
触によって、鼓形ウォーム/ウォームギア変速装置のトルク容量が増大する。こ
のことは、ウォームギア歯を形成するためのウォームねじの包囲角が15°、あ
るいは30°以上の場合に可能となる。本発明のウォーム/ウォームギア変速装
置の効率は、低ギア比の直交駆動装置に用いられる周知のハイポイドギア装置の
場合と同等か、それ以上である。逆駆動、すなわち、ウォームギアが駆動部材、
ウォームが被駆動部材である場合でも、本発明のウォーム/ウォームギア変速装
置は、ハイポイドギア装置の場合と比較して高い効率を示す。
【0056】 本発明の装置が多くの用途においてハイポイドギア装置またはベベルギア装置
の代用として使用可能であることは、本発明による鋼製ウォーム/ウォームギア
変速装置のダイナモ試験で確認された。本発明のウォーム/ウォームギア変速装
置は、ハイポイドギア式変速装置またはベベルギア式変速装置と比較して低騒音
であるので、特にヘリコプターまたは自動車の駆動系に本発明のウォーム/ウォ
ームギア変速装置を用いることの利点は大きい。同じサイズで比較すれば、本発
明の装置は、ハイポイドギア装置の場合の2倍以上のトルク伝達容量を有する。
この場合、ハイポイドギアは24枚以上の歯を有する。本発明の装置は、ハイポ
イドギア装置と同じ輪郭であれば歯数が少ないので、それぞれの歯が厚くなり、
従って、歯の強度が高い。図23に示すように、3条のねじ96を有する改変ウ
ォーム94は、ハイポイド変速装置におけるピニオンと類似の形状及びサイズを
有していることが分かる。改変ウォーム94とハイポイドギア106のピニオン
とが同じサイズである場合、ハイポイドギア106はウォームギア90に対して
2倍の直径を有する。今日まで、当業者は、24枚より少ない歯を有する鼓形ウ
ォームギアが機能するということに懐疑的であって、及び/または、商用化には
越え難い障壁が存在すると考えてきた。
【0057】 図47〜図50を参照すると、これらの図には、鼓形ウォームギア204と歯
合するねじ202を有する芯無し鼓形ウォーム200を示している。鼓形ウォー
ム200のねじ202は、その対向端部(202A,202B)において支持部
材206に支持されている。ねじ202は、鋳造または機械加工によって支持部
材206と一体に形成可能であり、あるいは、溶接またはその他公知の手法で支
持部材206に取付けてもよい。図47,48に示す実施形態におけるウォーム
は、支持部材206に接続されたねじ202を有する完全鼓形ウォームである。
図49は、ねじ202両端部(202A、202B)の中間位置でねじ同士を接
続するための付加的支持ディスク208を示している。支持ディスク208によ
って、ねじ202の強度及び剛性が向上する。
【0058】 図50は、ベース支持部材216と端部支持部材218とに接続されたねじ2
14を有する芯無し鼓形分割ウォーム212を示している。芯無し鼓形分割ウォ
ーム212は、ベース支持部材216に支持されて回転する。このように構成さ
れた芯無し鼓形ウォーム212は、ウォーム/ウォームギア変速装置への捩り衝
撃を吸収することができる柔軟性ウォームを提供する。加えて、芯無し鼓形ウォ
ームの形態では、ねじの全長にわたって潤滑が向上する。
【0059】 本発明による基本システムは、多様な機械的変速装置に応用することができる
。例えば、本装置は、自動車のフロントアクスル駆動部または差動式リヤアクス
ル駆動部、あるいは、パワーウィンド、エスカレータ駆動部等に用いることがで
きる。
【0060】 上述の鼓形ウォーム及びウォームギアは、図24に示すように、振動入力を用
いて回転を伝達する装置に利用することができる。この装置は、ロータ112内
に収容されたウォーム111を備えている。ロータ112は、ベアリングを取付
けるための剛体支持部を構成している。最良の結果を得るために、ウォーム11
1はウォームギア113を取囲むように配置される。ウォームギア113もまた
、ウォーム111を取囲むように配置される。ウォーム111が回転する際、ウ
ォームギア113は低速で回転する。ウォームギアの歯と、ウォーム111上に
設けられた1条のウォームねじとで定まる最小のギア比は2である。一方、ウォ
ームギア113の回転によってウォーム111は、より速い速度で回転する。本
発明では、ウォームギア113に対してウォーム111をその回転軸回りに回転
させる手段が設けられている。前記手段は、補助モータ、あるいは、ギア116
,117からなりオン/オフ−クラッチ118を含むハイポイドギアセット、螺
旋状ギアセット、ベベルギアセット、またはヘリコンギアセットを備えたギア列
で構成することができる。駆動列の入力部はウォームギア113によって入力軸
114から駆動され、ウォーム111は駆動列の出力部(オン/オフークラッチ
)によって駆動される。ロータ112は出力軸115に接続されている。オン/
オフークラッチ118は、“オン”、“オフ”状態を有する電気機械式摩擦クラ
ッチで構成することができる。駆動列のギア比は、ウォームギア113の歯数と
ウォーム111のねじ条数とで定まるギア比に等しいか、それ以上である。ウォ
ーム111及びウォームギア113はセルフロック作用を有している。
【0061】 ウォームギア113に対してウォーム111をその回転軸回りに回転させる駆
動手段の例を図25,26に示している。図25に開示する手段は、平ギア11
9,120と、フレキシブルシャフト121と、オン/オフークラッチ118と
を備えている。図26に開示する駆動手段は、ベルト162を備えたプーリ16
0,161と、フレキシブルシャフト121と、オン/オフークラッチ118と
を備えたプーリ駆動手段である。フレキシブルシャフト121を備えた駆動手段
は、1段減速装置において組立てが容易である。ウォーム111の軸周り方向に
予荷重を与え、ウォームギア113の歯とウォーム111のねじとの間のバック
ラッシュを除去するためには、補助モータを用いることが望ましい。
【0062】 ロータ112が接地される場合、ウォームギア113は差動ギアセットを構成
する部材の1つに接続される。図27に示す差動ギアセットは、スパイダギア1
24を有するサンギア122,123と、ハウジング125と、キャリア126
とを備え、サンギア122がウォームギア113に接続されているスパイダ型差
動装置である。説明の簡略化のため、駆動手段は補助モータ127である。
【0063】 図28に示す差動ギアセットは、サンギア123と、スパイダギア130を有
するリングギア128と、ハウジング125と、キャリア126とを備え、サン
ギア123がウォームギア113に接続されているスパイダ型差動装置である。
【0064】 図29に示す差動ギアセットは、サンギア123と、スパイダギア130を有
するリングギア128と、ハウジング125と、キャリア126とを備え、リン
グギア128がウォームギア113に接続されているスパイダ型差動装置である
【0065】 図30に示す差動ギアセットは、ダブルスパイダギア124を有するサンギア
122,123と、ハウジング125と、キャリア126とを備え、キャリア1
26がウォームギア113に接続されているスパイダ型差動装置である。
【0066】 図31に示す差動ギアセットの例は、サンギア123と、スパイダギア130
を有するリングギア128と、ハウジング125と、キャリア126とを備え、
キャリア126がウォームギア113に接続されているスパイダ型差動装置であ
る。
【0067】 図32に示す差動ギアセットは、アイドラべベルギア131を有するベベルギ
ア129,134と、ハウジング132と、キャリア133とを備え、ベベルギ
ア134がウォームギア113に接続されているベベルギア型差動装置である。
【0068】 図33に示す差動ギアセットは、アイドラべベルギア131を有するベベルギ
ア129,134と、ハウジング132と、キャリア133とを備え、キャリア
133がウォームギア113に接続されているベベルギア型差動装置である。
【0069】 図34に示す差動ギアセットは、スパイダべベルギア131を有するベベルギ
ア129,134と、ハウジング132と、キャリア133とを備え、キャリア
133がウォームギア136に接続されているベベルギア型差動装置である。ベ
ベルギア134はウォームギア113に接続されている。追加シャフト138に
よって反対方向の回転が可能となっている。簡略化のために、駆動手段は補助モ
ータ127,137である。
【0070】 変速装置のギア比を変更するため、または、回転方向を逆にするためには、ロ
ータ112,127を有する一対のウォーム111,135を、各ウォームギア
113,136と共に独立軸114,115によって駆動し、ウォームギアを差
動装置の部材に接続するように差動装置を介在させることができる。
【0071】 図35に示す差動ギアセットは、スパイダギア139を有するサンギア122
,123,128と、ハウジング125と、キャリア126とを備え、サンギア
128が第2ウォームギア136に接続され、キャリア126が第1ウォームギ
ア113に接続されているスパイダ型差動装置である。簡略化のため、駆動手段
は補助モータ127,137である。
【0072】 図36に示す差動ギアセットは、サンギア122,123と、リングギア12
8と、ハウジング125と、スパイダギア124と、キャリア126とを備え、
サンギア123が第1ウォームギア113に接続され、リングギア128が第2
ウォームギア136に接続されているスパイダ型差動装置である。簡略化のため
、駆動手段は補助モータ127,137である。
【0073】 図37に示す差動ギアセットは、サンギア122,123と、リングギア12
8と、ハウジング125と、スパイダギア124と、キャリア126とを備え、
キャリア126が第1ウォームギア113に接続され、リングギア128が第2
ウォームギア136に接続されているスパイダ型差動装置である。簡略化のため
、駆動手段は補助モータ127,137である。
【0074】 図38に示す差動ギアセットは、スパイダギア139を有するサンギア122
,123,128と、ハウジング125と、キャリア126とを備え、サンギア
128が第2ウォームギア136に接続され、キャリア126が第1ウォームギ
ア113に接続されているスパイダ型差動装置である。第1駆動装置は、オン/
オフ−クラッチ118を有するギア116,117であり、第2駆動装置は、補
助モータ127である。
【0075】 図39に示す差動ギアセットは、サンギア122,123と、リングギア12
8と、ハウジング125と、スパイダギア124と、キャリア126とを備え、
キャリア126が第1ウォームギア113に接続され、リングギア128が第2
ウォームギア136に接続されているスパイダ型差動装置である。第1駆動装置
は、オン/オフ−クラッチ118を有するギア116,117であり、第2駆動
装置は、補助モータ127である。
【0076】 図40に示す差動ギアセットは、サンギア122,123と、リングギア12
8と、ハウジング125と、スパイダギア124と、キャリア126とを備え、
キャリア126が第1ウォームギア113に接続され、リングギア128が第2
ウォームギア136に接続されているスパイダ型差動装置である。第1駆動装置
は、オン/オフ−クラッチ118を有するギア116,117であり、第2駆動
装置は、オン/オフ−クラッチ142を有するギア140,141である。
【0077】 図41は、図24と図33との組合せである。図41に示す差動ギアセットは
、アイドラべベルギア131を有するベベルギア129,134と、ハウジング
132と、キャリア133とを備え、キャリア133がウォームギア113及び
ウォームギア136に接続されているベベルギア型差動装置である。ロータ11
2は接地されている。
【0078】 図42に示す差動ギアセットは、サンギア122,123と、ハウジング12
5と、キャリア126とを備えたスパイダ型差動装置、及びベベルギア129,
134と、アイドラべベルギア131とを備えたベベルギア型差動装置であり、
キャリア126がウォームギア113に接続され、サンギア122が第2ウォー
ムギア136及びキャリア133に接続されている。第1駆動装置は、オン/オ
フ−クラッチ118を有するギア116,117であり、第2駆動装置は、補助
モータ127である。
【0079】 図43は、ロータ144内に収容された分割ウォーム143と、補助モータ1
45とを開示している。バランス取りのために、ロータ144の本体は、取外し
可能なバランス部材146を保持している。半体、または半体より小さいウォー
ム143は、ウォームギア147に容易に組付けることができる。
【0080】 図44は、ウォーム半体143のランド部の面、及びそれに適合するウォーム
ギア147の歯の面とを示す断面図である。
【0081】 図45は、捩りばね148と摩擦クラッチ149とからなる部材列を含む半体
ウォーム143及びウォームギア147を示す断面図である。
【0082】 図46は、捩りばね148と摩擦クラッチ149とからなる部材列、及び捩り
ばね151と摩擦クラッチ152とからなる部材列という2つの部材列を含む2
つの半体ウォーム143及び1つのウォームギア147を示す断面図である。
【0083】 図24に示すように、入力軸114はウォームギア113を駆動する。出力軸
115はロータ112を回転させる。オン/オフ−クラッチ118あるいは補助
モータには電力が供給される。本出願における発明の一環としてブラシ整流子を
利用することができる。制御システム(図示せず)が電源と補助モータまたはオ
ン/オフ−クラッチとの間で電流を制御する。通常状態が“オン”状態であるオ
ン/オフ−クラッチの場合、電流を通じた場合に“オフ”状態に変化する。
【0084】 入力軸114を正回転させる場合、クラッチ118は“オフ”状態とされる。
ウォームギア113と共に軸114を正方向に回転させると、ウォーム111は
、ウォームギア113の回転軸回りにロータ112と共に回転する。この回転の
際には、ウォーム111とウォームギア113との相対運動はない。すなわち、
ウォームギア113の歯がウォーム111のねじと直接歯合し、この動力伝達の
際に相対運動は発生しない。この回転は、ウォームギアの歯からウォームのねじ
へと作用する垂直力によって実現される。相対運動が発生しないので、効率は最
大となる。こうして、出力軸115の回転が実現される。この回転は、前述した
ように、歯とねじとが“セルフロック”作用を奏するように構成された場合に実
現される。当業者であれば、どのようにしてセルフロック式ギアセットを構成す
るればよいか、分かるはずである。入力軸114を逆回転させる場合、クラッチ
118は“オン”状態とされる。軸114を回転させると、ギア116,117
及びウォーム111も回転する。この回転は、ウォーム111のねじがウォーム
ギア113の歯から力を受けず、ウォーム111及びロータ112に回転が伝達
されない形態で実現される。ギア列のギア比がウォームギア/ウォームのギア比
より大きい場合であっても、クラッチ118が滑りを許容するのでギア列の破壊
は防止される。入力軸114の回転は出力軸115に伝達されない。
【0085】 ウォームギア113の歯とウォーム111との間に所定のギャップを設けると
好ましい。このギャップは、回転の伝達に先立って解消され、接触は低いトルク
負荷から始まることが望ましい。これらの特徴については、上記親出願において
、より詳しく説明されている。
【0086】 一例を挙げると、図25,26に示すウォーム111は、フレキシブルシャフ
ト121を通じて回転が伝達されて回転する。この構成によれば、スペースが小
さくて済む。ウォーム111とウォームギア113との間のギア比によっては、
ウォーム111を回転させてウォームギア113の歯との相互作用を回避するた
めに、補助モータまたはギア列が必要であるが、このような相互作用の回避は、
入力速度が非常に高い場合には現実的ではない。ウォームとウォームギアとの間
のギア比は、12より小さくすることが最も好ましい。ウォームギア113上の
2枚の歯のみを用いることも可能である。上述したように、ウォームギア113
からウォーム111への動力伝達は、通常のウォームとウォームギアとの組合せ
の場合に生じる相対運動なしに行われる。すなわち、ウォームギア113の歯が
ウォーム111のねじに接触させられ、ウォームギア113は、それ自体の軸回
りに回転することが阻止される。ウォームギア113に力が伝達され、ウォーム
ギア113はウォーム111をウォームギア113の軸回りに回転させ、こうし
てロータ112が回転する。
【0087】 本発明におけるウォーム及びウォームギアは、歯とねじとが相互歯合する通常
のギアセットとは異なる使われ方をしているので、部材のために選択される材料
は、これまで用いられてきたものとは異なる。これまで、ウォーム及びウォーム
ギアは、低摩擦係数の材料から形成され、一般的には潤滑が必要であった。本発
明においては、潤滑は不要である。加えて、ウォーム及びウォームギアは、鋼の
ような強靭な材料から形成される。歯及びねじ、ウォーム及びウォームギアの形
状は、セルフロック作用を実現するように形成される。さらに、歯及びねじには
摩擦を増大させる材料を付着させてもよい。再度述べるが、目標は、ウォームと
ウォームギアとの間の滑らかな動きを実現することではなく、セルフロック作用
を実現することである。ウォームギア上の歯数を減少させるとウォームギアの慣
性も減少する。こうして、振動入力に対してウォームギアがシフトすることので
きる速度が増大する。最後に、ウォームギアの歯数を単純に減少させるのではな
く、ウォームねじの厚さを減少させることによって所定のギャップを形成するこ
とができる。
【0088】 ギア列、補助モータまたはオン/オフ−クラッチを備えたプーリ式駆動装置は
、比較的低トルク用のものである。その機能は、ウォームギアの歯に対する相互
作用なしにウォームを回転させること、及び、過負荷の際には、ウォームがウォ
ームギアによって固定されていても停止することである。従って、高トルク用の
のモータまたはオン/オフ−クラッチを用いる必要はない。このような理由によ
り、オン/オフ−クラッチまたは補助モータを作動させるために必要な電気エネ
ルギはわずかである。
【0089】 オン/オフ−クラッチまたは補助モータを回転させるために電気エネルギを供
給することは不都合を招く場合がある。それ以外に、多くの用途において、伝達
トルク及び回転速度を変更したり、回転方向を変更したりする必要がある。この
ような目的のために、本発明では2自由度の差動装置を用いている。1自由度を
取去る(拘束する)ことによって、差動装置は遊星ギア伝動装置となる。このよ
うな構成に関する異なる実施形態を図27〜図33に示す。
【0090】 図27,30は、入力軸114の正回転または逆回転をトルクを変更しながら
伝達したり、出力軸115を入力軸114から分離したりする変速装置を示して
いる。ギア比は、ギア122,123が有する歯の数に依存する。
【0091】 図28,29,31は、入力軸114から入力される回転の方向を変更しかつ
トルクを変更したり、出力軸115を入力軸114から分離したりする変速装置
を示している。ギア比は、ギア128,123が有する歯の数に依存する。
【0092】 図32,33は、トルクを変更することなく入力軸114から入力される回転
の方向を変更したり、出力軸115を入力軸114から分離したりする変速装置
を示している。
【0093】 ウォームギアを差動装置の部材に接続するために、一対のウォーム111,1
35と、手段(補助モータ127及び補助モータ137、ギア116,117及
びオン/オフ−クラッチ118を備えたギア列、または、ギア140,141及
びオン/オフ−クラッチ142を備えたギア列)を備えたロータ112,133
と、それぞれが独立の入力軸によって駆動されるウォームギア113,136と
を差動装置に追加することによって、ギア比を第1ギア比から第2ギア比へと変
更したり、回転の方向を変更したりすることが可能である。
【0094】 図34は、軸114から軸115,138へと回転方向を変更したり、出力軸
115を入力軸114から分離したりする変速装置を開示している。ウォームギ
ア113がウォーム111によって保持された場合、軸138は入力軸114と
同方向に回転する。ウォームギア136がウォーム135によって保持された場
合、軸115は入力軸114と逆方向に回転する。
【0095】 図35〜図40は、ウォームギア136がウォーム135によって保持された
場合に入力軸114と出力軸115とが接続され、ギア比が1となる変速装置を
開示している。これらの構成は、ウォームギア113がウォーム111によって
保持された場合に入力軸114と出力軸115の速度比を変更するために、ある
いは、ウォームギア113及びウォームギア136がフリー状態の場合に入力軸
114を出力軸115から分離するためにも応用される。図35〜図37は、ウ
ォーム111,135を回転させるために用いられている駆動手段の点で、図3
8〜図40とは異なっている。
【0096】 図24〜図40に示す変速装置を組合せることにより、多様な変速装置を構成
することができる。そのような構成の例を図41,42に示す。図41は図24
の装置と図33の装置との組合せである。ロータ113のみが接地されている。
図42においては、ロータ113,133が接地されている。ウォーム135が
ウォームギア136を保持した場合、入力軸114と出力軸115の速度比は1
になる。ウォーム111がウォームギア113を保持した場合、入力軸114と
出力軸115の速度比は−1(マイナス1)になる。
【0097】 鼓型ウォームが大きな包囲角を有する場合、ウォームをウォームギアに組付け
る作業が複雑になる。ウォームの回転軸方向で半分、または半分以下とされた鼓
型分割ウォームを用いることによって組付けは容易になる(図43)。半体ウォ
ームのランド部の面及びそれに適合するウォームギアの歯の面が傾斜しており、
ウォームギアの一方向への回転に対してウォームが自由回転でき、ウォームギア
の逆方向への回転に対してはロック作用が得られる場合、ギア列または補助モー
タを備えた複雑な手段を用いる必要はない。この場合(図45)、半体または半
体より小さい分割ウォーム143に、捩りばね148と摩擦クラッチ149とか
らなる部材列を含む手段を設けることができる。ここで、ウォーム143は捩り
ばね148に取付けられ、摩擦クラッチ149はロータ144に取付けられる。
捩りばね148は、入力軸114の回転方向が変化する都度、ウォーム143の
ねじとウォームギア147の歯との間の隙間を除去するように機能する。図46
は、前述したウォーム143,150とウォームギア147との組合せが、非常
に高いトルクを伝達できることを示している。
【0098】 以上説明した全ての構成は、本発明の変速装置が、軸114への振動入力を単
一方向の回転として出力軸115に伝達するために利用できるだけでなく、従来
の装置と比較してさらなる機能を有していることを示している。概して鼓型ウォ
ーム及び鼓型ウォームギアを説明する図24〜図46に示された実施形態におい
ては、ウォーム及びウォームギアは、好ましくは、鼓型完全ウォーム及びウォー
ムギア及び鼓型分割ウォーム及びウォームギアを含み、図1〜図23に開示され
た種類のものであることを理解されたい。
【0099】 以上説明した全ての構成は、本発明の変速装置が、軸114への振動入力を単
一方向の回転として出力軸115に伝達するために利用できるだけでなく、従来
の装置と比較してさらなる機能を有していることを示している。変速装置におい
て速度を調節するために本発明を用いる場合、本発明は主として差動システムと
して作動する。このようなシステムは、入力部材と、出力部材と、制御部材とを
備えている。これらの部材をウォームギアに接続する種々の組合せによって、異
なる性能及び特性が実現される。入力動力は、入力部材から差動装置の出力部材
へと伝達される。制御部材は、内的反作用の際には通常静止している。差動装置
の入力部材が、一定速度で一方向に回転する機械的エネルギ源に接続された場合
、出力部材の速度は、差動装置の制御部材の速度に依存する。制御部材を作動さ
せるためには、ウォームに内的反作用が作用している状態で補助モータがウォー
ムを回転させて(内的反作用の方向に反する方向ではない)ウォームギアのロッ
ク状態を解除する。負荷作用状態でウォームギアのロック状態を解除するために
必要な動力は、作動装置の入力部材から出力部材へと伝達される動力と比較する
と小さい。鼓型ウォーム及びウォームギアのギア比が低い場合、補助モータから
大きな動力を供給する必要はない。
【0100】 以上説明した発明は種々の利点を奏する。振動運動を伝達するために、本発明
の装置は、補助モータによって回転方向を変更することで出力軸の速い逆転運動
を実現する。本装置は、作動部材間に、ほとんど、あるいは全く潤滑剤を必要と
しない。なぜなら、ウォームとウォームギアは、ウォームが負荷から解放されウ
ォームとウォームギアとの間のバックラッシュが除去された際にのみ相対運動を
するからである。種々の伝達速度で速度調節を行うために、本装置は、セルフロ
ック作用(ウォーム/ウォームギア変速装置のセルフロックジオメトリによる)
を失うことなく、作動部材間の潤滑を許容する。従って、ウォームのロック解除
運動を生じさせるために必要な動力が低減され、効率が向上する。
【0101】 本発明に関して種々の実施形態を開示した。当業者であれば、ある種の変更形
態も本発明の範囲に含まれることを理解できるであろう。
【0102】 以上本発明を説明したが、同一の作用を種々の形態で実現可能であることは明
らかである。そのような変更形態は、本発明の思想及び範囲を逸脱するものでは
なく、当業者にとって明らかであるそのような変更形態は、本出願における特許
請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の思想に従い3枚の歯を有するウォームギアを備えたウォ
ーム/ウォームギア変速装置の断面図である。
【図2】 本発明の思想に従い6枚の歯を有するウォームギアを備えたウォ
ーム/ウォームギア変速装置の側面図である。
【図3】 ウォームギアを断面で示すウォーム/ウォームギア変速装置の側
面図である。
【図4】 2条のねじを備え、ウォームギアの形状形成に用いられる鼓形ウ
ォームの側面図である。
【図5】 ウォームギアの歯の形状形成に用いられる鼓形ねじを説明するた
めの図である。
【図6】 ウォームギアの歯の形状形成に用いられる鼓形ねじの一部を示す
図である。
【図7】 本発明の思想に従う鼓形ウォームギアの側面図である。
【図8】 ウォームギアの一側で支持された駆動軸を有する変更形態のウォ
ームギアを示す側面図である。
【図9】 変更形態のウォームを備えたウォーム/ウォームギア変速装置の
側面図である。
【図10】 ウォームの一側で支持された駆動軸を有するウォーム/ウォー
ムギア変速装置の側面図である。
【図11】 オフセンター位置にある変更形態のウォームを備えたウォーム
/ウォームギア変速装置の側面図である。
【図12】 オフセンター位置にある変更形態のウォームを2つ備えたウォ
ーム/ウォームギア変速装置の側面図である。
【図13】 同一回転軸上に配置され同一駆動軸に接続された2つの変更形
態のウォームを備えたウォーム/ウォームギア変速装置の側面図である。
【図14】 異なる回転軸上に配置された2つの変更形態のウォームを備え
たウォーム/ウォームギア変速装置の側面図である。
【図15】 異なる歯形状を有する鼓形ウォームギアを示す図である。
【図16】 異なる回転軸上に配置された2つの鼓形ウォームを備えたウォ
ーム/ウォームギア変速装置の側面図である。
【図17】 3枚の歯を有するウォームギアを備え図1に示されるウォーム
/ウォームギア変速装置の斜視図である。
【図18】 6枚の歯を有するウォームギアと2条のねじを有するウォーム
とを備え図2に示されるウォーム/ウォームギア変速装置の斜視図である。
【図19】 10枚の歯を有するウォームギアと1条のねじを有するウォー
ムとを備えたウォーム/ウォームギア変速装置の斜視図である。
【図20】 9枚の歯を有するウォームギアと3条のねじを有する変更形態
のウォームとを備えたウォーム/ウォームギア変速装置の斜視図である。
【図21】 6枚の歯を有するウォームギアの斜視図であり、歯合するウォ
ームとの接触面を歯面上に黒塗り部で示している。
【図22】 2条のねじを有するウォームの斜視図であり、歯合するウォー
ムギアとの接触面をねじ面上に黒塗り部で示している。
【図23】 図20に示すウォーム/ウォームギア変速装置と一般的なハイ
ポイド型ギア装置との大きさの違いを示す図である。
【図24】 オン/オフ−クラッチを有するギア列を備えた本発明によるウ
ォーム/ウォームギア変速装置の断面図である。
【図25】 オン/オフ−クラッチとフレキシブルシャフトとを有するギア
列を備えた本発明によるウォーム/ウォームギア変速装置の断面図である。
【図26】 オン/オフ−クラッチとフレキシブルシャフトとを有するプー
リ駆動装置を備えた本発明によるウォーム/ウォームギア変速装置の断面図であ
る。
【図27】 本発明の思想を組込んだウォーム/ウォームギア変速装置に接
続されたサンギアを備えたスパイダ型差動装置の断面図である。
【図28】 本発明の思想を組込んだウォーム/ウォームギア変速装置のウ
ォームギアに接続されたサンギアとリングギアとを備えたスパイダ型差動装置の
断面図である。
【図29】 本発明の思想を組込んだウォーム/ウォームギア変速装置のウ
ォームギアに接続されたリングギアを備えたスパイダ型差動装置の断面図である
【図30】 本発明の思想を組込んだウォーム/ウォームギア変速装置のウ
ォームギアに接続されたキャリアを備えたスパイダ型差動装置の断面図である。
【図31】 本発明の思想を組込んだウォーム/ウォームギア変速装置のウ
ォームギアに接続されたキャリアを有するリングギアを備えたスパイダ型差動装
置の断面図である。
【図32】 本発明の思想を組込んだウォーム/ウォームギア変速装置のウ
ォームギアに接続されたベベルギアを備えたベベルギア型差動装置の断面図であ
る。
【図33】 本発明の思想を組込んだウォーム/ウォームギア変速装置のウ
ォームギアに接続されたキャリアを備えたベベルギア型差動装置の断面図である
【図34】 本発明の思想を組込んだ一対のウォーム/ウォームギア変速装
置の第1ウォームギアに接続されたキャリアと第2ウォームギアに接続されたベ
ベルギアとを備えたベベルギア型差動装置の断面図である。
【図35】 本発明の思想を組込んだ一対のウォーム/ウォームギア変速装
置の第1ウォームギアに接続されたキャリアと第2ウォームギアに接続されたサ
ンギアとを備えたスパイダ型差動装置の断面図である。
【図36】 本発明の思想を組込んだ一対のウォーム/ウォームギア変速装
置の第1ウォームギアに接続されたサンギアと第2ウォームギアに接続されたリ
ングギアとを備えたスパイダ型差動装置の断面図である。
【図37】 本発明の思想を組込んだ一対のウォーム/ウォームギア変速装
置の第1ウォームギアに接続されたキャリアと第2ウォームギアに接続されたリ
ングギアとを備えたスパイダ型差動装置の断面図である。
【図38】 本発明の思想を組込みかつオン/オフ−クラッチを有するギア
列を備えた一対のウォーム/ウォームギア変速装置の第1ウォームギアに接続さ
れたキャリアと第2ウォームギアに接続されたサンギアとを備えたスパイダ型差
動装置の断面図である。
【図39】 本発明の思想を組込みかつオン/オフ−クラッチを有するギア
列と補助モータとを含む装置を備えた一対のウォーム/ウォームギア変速装置の
第1ウォームギアに接続されたキャリアと第2ウォームギアに接続されたサンギ
アとを備えたスパイダ型差動装置の断面図である。
【図40】 本発明の思想を組込んだ一対のウォーム/ウォームギア変速装
置の第1ウォームギアに接続されたサンギアと第2ウォームギアに接続されたリ
ングギアとを備えたベベルギア型差動装置の断面図である。
【図41】 本発明の思想を組込み1つの固定ロータを備えた一対のウォー
ム/ウォームギア変速装置の第1ウォームギア及び第2ウォームギアに接続され
たベベルギア型差動装置の断面図である。
【図42】 本発明の思想を組込み2つの固定ロータを備えた一対のウォー
ム/ウォームギア変速装置の第1ウォームギア及び第2ウォームギアに接続され
たスパイダ型差動装置とベベルギア型差動装置とを示す断面図である。
【図43】 本発明の思想を組込んだウォーム/ウォームギア変速装置の分
割ウォームの一部に形成されたねじと歯合する歯を有するウォームギアの断面図
である。
【図44】 ウォーム半体のランド部の面、及びそれに適合するウォームギ
アの歯の面とを示す断面図である。
【図45】 摩擦クラッチを備えた捩りばね列を含む分割ウォーム及びウォ
ームギアを示す断面図である。
【図46】 摩擦クラッチを備えた捩りばね列を含む2つの分割ウォーム及
び1つのウォームギアを示す断面図である。
【図47】 芯無しウォームを備えたウォーム/ウォームギア変速装置の側
面図である。
【図48】 図47に示す芯無し鼓形ウォームの側面図である。
【図49】 ウォームねじを支持するための支持部材を備えた芯無し鼓形ウ
ォームの側面図である。
【図50】 ウォームねじの両端部を支持するための支持部材を備えた分割
ウォームの芯無し部を示す側面図である。
【図51】 ウォーム/ウォームギア変速装置においてウォームとウォーム
ギアとの歯合配置関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
8,20…ウォーム/ウォームギア変速装置; 10,22,50,94,1
60…鼓形ウォーム; 12,24,38,96,162,202…ウォームの
ねじ; 14,28,34,53,63,64,82,92,164,166,
168 …ウォームギアの歯; 16,26,44,52,54,62,80,
90,170…鼓形ウォームギア; 32,46,56,62,64…駆動軸;
50,60,84,94…短縮ウォーム(分割ウォーム); 111,135
…ウォーム; 112,127…ロータ; ウォームギア113,136,14
7; 114…入力軸; 115…出力軸; 118,142…オン/オフ−ク
ラッチ; 122,123…サンギア; 124…ダブルスパイダギア124;
125,132…ハウジング; 126,133…キャリア; 127,13
7…補助モータ; 128…リングギア; 129,134…ベベルギア; 1
31…アイドラべベルギア; 143…半体ウォーム; 148,151…捩り
ばね; 149,152…摩擦クラッチ147; 200…芯無し鼓型ウォーム
; 202…芯無し鼓型ウォームのねじ; 202A,202B…ウォームねじ
の両端部; 208…付加的支持ディスク(中間支持部材); 212…芯無し
鼓形分割ウォーム; 216…ベース支持部材216; 218…端部支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,C Z,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH ,GM,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 24枚より少ない歯(14)を有する鼓形ウォームギア(1
    6)と; 前記鼓形ウォームギア(16)の少なくとも1枚の歯(14)と歯合する少な
    くとも1条のねじ(12)を有する鼓形ウォーム(10)と;を備えていること
    を特徴とするウォーム/ウォームギア変速装置。
  2. 【請求項2】 前記鼓形ウォームギア(16)は、12枚より少ない歯を有
    していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記鼓形ねじ(12)の形状によって形成された前記鼓形ウ
    ォームギア(16)の歯の面は、前記少なくとも1条のねじ1周当たり15°よ
    り大きい包囲角を有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記鼓形ねじ(12)の形状によって形成された前記鼓形ウ
    ォームギア(16)の歯の面は、前記少なくとも1条のねじ1周当たり30°よ
    り大きい包囲角を有していることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記鼓形ウォーム(10)の回転軸とは異なる回転軸上に第
    2の鼓形ウォーム(10)設けられ、前記鼓形ウォームギア(16)には、前記
    第2の鼓形ウォーム(10)の少なくとも1条のねじ(12)が歯合しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記鼓形ウォームは、分割ウォーム(50)の一部であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記鼓形ウォームは、一側のみから前記ウォームを支持する
    駆動軸(56)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記鼓形ウォームギアは、一側のみから前記鼓形ウォームギ
    アを支持する駆動軸(46)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    の装置。
  9. 【請求項9】 前記鼓形ウォーム(84)は、前記鼓形ウォームギア(80
    )に対してオフセンター位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    の装置。
  10. 【請求項10】 第1入力部材と第2入力部材(114)と出力部材(11
    5)とを含む差動ギアセットと; 前記差動ギアセットの第1入力部材に接続されかつ24枚より少ない歯を有す
    る鼓型ウォームギア(113)と; 前記鼓型ウォームギア(113)と歯合しかつ前記鼓型ウォームギア(113
    )からの駆動に対して前記鼓型ウォームギア(113)と共にセルフロック作用
    を奏する鼓型ウォーム(111)と; 前記鼓型ウォーム(111)を前記鼓型ウォームギア(113)に対して回転
    させてロック解除動作を実現する手段(127)と;を備えていることを特徴と
    する変速装置。
  11. 【請求項11】 前記差動ギアセットは、2つのサンギア(122,123
    )と、前記サンギア(122,123)と歯合する少なくとも1つの遊星ピニオ
    ンギア(124)を支持する遊星ギアキャリア(126)と、を備えていること
    を特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記差動ギアセットは、サンギア(123)と、前記サン
    ギア(123)と歯合する少なくとも1つの遊星ピニオンギア(130)を支持
    する遊星ギアキャリア(126)と、前記少なくとも1つの遊星ピニオンギア(
    130)と歯合するリングギア(128)と、を備えていることを特徴とする請
    求項10に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記差動ギアセットは、前記2つのサイドギア(129,
    134)と歯合する一対のピニオンギア(131)を回転自在に支持するキャリ
    ア(133)を備えたべベルギア型差動装置であることを特徴とする請求項10
    に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記鼓型ウォームは、分割ウォーム(143)の一部であ
    ることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  15. 【請求項15】 ウォームギア(204)と; 前記ウォームギア(204)が有する歯の少なくとも1つと歯合する少なくと
    も1条のねじ(202)を有する芯無し鼓型ウォーム(200)と;を備えてい
    ることを特徴とするウォーム/ウォームギア変速装置。
  16. 【請求項16】 前記芯無し鼓型ウォーム(200)の少なくとも1条のね
    じ(202)の両端部は、第1・第2支持部材(206)に接続されていること
    を特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記芯無し鼓型ウォーム(200)は少なくとも2条のね
    じ(202)を備え、該少なくとも2条のねじ(202)の各々の両端部は一対
    の支持部材(206)に接続され、さらに、前記少なくとも2条のねじ(202
    )の両端部の中間には、前記少なくとも2条のねじ(202)間に延在する中間
    支持部材(208)が設けられていることを特徴とする請求項15に記載の装置
  18. 【請求項18】 前記芯無し鼓型ウォーム(212)は、分割ウォームの一
    部であることを特徴とする請求項15に記載の装置。
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