JP2003515005A - ワイヤーロープ潤滑 - Google Patents

ワイヤーロープ潤滑

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JP2003515005A
JP2003515005A JP2001538693A JP2001538693A JP2003515005A JP 2003515005 A JP2003515005 A JP 2003515005A JP 2001538693 A JP2001538693 A JP 2001538693A JP 2001538693 A JP2001538693 A JP 2001538693A JP 2003515005 A JP2003515005 A JP 2003515005A
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ベルティーニ、グレン・ジェイ
ソロモン、ジェラルド・エス
ジェッセン、グレン・エス
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ユティルクス・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寿命が延長されたワイヤーロープを提供する。 【解決手段】 複数のストランド(12)を備えるワイヤーロープ(10)。ストランドは、個々のワイヤーまたはフィラメント(14)から形成される。ストランドは、中心軸の周りに巻かれている。また導管(16)が、前記中心軸に沿って延びている。導管の壁には孔が開いており、潤滑油が径方向に流れるようになっている。潤滑化合物を、導管によって規定される経路(18)内に導入する。潤滑化合物は、導管壁のオリフィスを通って、そこから径方向外側に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本出願は、米国特許出願第09/441,407号(1999年11月16日に出願)の一部継続
出願であり、この文献は本明細書において参照により明白に取り入れられている
【0002】 本発明は、ワイヤーロープに関し、より詳細にはワイヤーロープの潤滑方法お
よび装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、ワイヤーロープは複数のワイヤーまたはフィラメントを備え、これらを
巻きまたは撚って多重ワイヤーストランドとし、この多重ワイヤーストランドを
互いの周りに撚ってワイヤーロープが形成されている。ワイヤーロープは種々の
用途で用いられ、例えばドラッグライン、エレベーター、橋、ホイスト、および
船舶用引綱などである。ワイヤーロープは、応力が加わり緩むことが、その寿命
サイクルの間に数多くある。またワイヤーロープは、真っ直ぐ引っ張ると摩擦応
力をある程度まで受けるが、滑車に掛けた場合またはドラム上に巻いた場合に、
より摩擦応力を受ける。その結果、ワイヤーおよびストランドが互いに対して動
き、ロープが摩耗する。ワイヤーロープを潤滑することで、ロープの自由な動き
、最小限の疲労および摩擦摩耗が促進される。また潤滑によって、錆および腐食
に対する保護がなされる。
【0004】 ワイヤーロープは通常、外側から潤滑材料(オイルまたはグリースなど)によ
って潤滑される。ワイヤーロープを潤滑するために、オイルをロープ上に落とし
またはロープをオイル浴に通して引っ張ることが普通である。またグリースの厚
いコートがワイヤーロープに外側から塗布されることもある。これはグリースが
ロープ内部に浸透することを期待するものである。これらの潤滑方法は、長期に
渡る解決方法ではない。というのは、通常の使用中に、潤滑剤が蒸発しまたは拭
き取られるからである。
【0005】 近年、ワイヤーロープの製造業者は、他の方法を試みてワイヤーロープを潤滑
しようとしている。例えば、固体コアを多孔質ポリマーまたは他の吸収性材料か
ら作り、ワイヤーロープ中に配置している。固体コアは、ポリマーおよび潤滑剤
からなる。コアに応力が加わると、潤滑材料が固体コアから押し出される。この
潤滑技術は期間が限定されている。コア中の潤滑剤の貯蔵量に限界があるからで
ある。ロープに潤滑剤を補充するために、追加の潤滑剤をロープ上に注ぐかまた
はロープを浴に通して引っ張ることが試みられている。これらの方法によってワ
イヤーロープの寿命がかなりの時間延びるということは、まだ証明されていない
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、寿命が延長されたワイヤーロープ、および寿命を延長するた
めのワイヤーロープの潤滑方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、従来技術のワイヤーロープ潤滑方法の欠点を解決するために、ワイ
ヤーロープとして、1または複数の経路または導管がワイヤーロープの軸方向に
延びるものを提供する。導管は、潤滑剤またはその他の性能増大(performance
enhancing)材料を受け入れて運ぶことができる。潤滑剤は、例えば、経路に沿
って軸方向に導入される。潤滑剤は、導管の外へ拡散して、ワイヤーロープを構
成するフィラメントおよびストランド間の領域に入り、ワイヤーロープをその使
用サイクルの間、潤滑する。好ましい実施形態においては、潤滑されるワイヤー
ロープは、複数の耐力(load bearing)ストランドが中心の細長い軸の周りに巻
かれている。第1の導管が、複数の耐力ストランド内に物理的に配置される。第
1の導管は、潤滑化合物がこの導管の中を通って流れるように適合されている。
この導管は、潤滑化合物に対して透過性であり、化合物の所定部分(portion)
が、第1の導管を通って拡散してストランドおよびストランドを構成するフィラ
メントと接触して、それらを潤滑することができるようになっている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の前述した態様および付随する利点の多くは、以下の詳細な説明ととも
に添付の図面を参照することで、より良好に理解される。
【0009】 図1を参照して、ワイヤーロープ10は、複数の耐力ストランド12を備えて
いる。耐力ストランド12を、互いおよび中心軸の周りに巻くことで、耐力ワイ
ヤーロープ10が形成される。典型的な構成では、各ストランドは複数のワイヤ
ーまたはフィラメント14から構成される。最初にこれらのワイヤーまたはフィ
ラメントを互いの周りに巻いてストランドを形成し、複数のストランドからワイ
ヤーロープ10を製造する。本明細書で用いるように、用語ストランドは、単一
のワイヤーもしくはフィラメントを備える構造、または複数のワイヤーもしくは
フィラメントを備える構造の両方を指す。
【0010】 本発明の好ましい実施形態によれば、柔軟な導管16が、ワイヤーロープ10
の軸に沿って配置される。導管16は、中心の経路18を、潤滑化合物を受け入
れるために有する。この実施形態においては、導管16はワイヤーロープ10の
軸に沿って延び、ストランド12は導管16の周りに巻かれている。
【0011】 導管16は、ポリエチレン、ナイロン、芳香族ポリアミド(例えばケブラーR
)、ポリテトラフルオロエチレン、またはその他の好適なポリマー材料から形成
することができる。導管16は、柔軟で性能増大化合物に対して透過性となるよ
うに製造する。その結果、性能増大化合物は導管壁を通って径方向外側に拡散で
きるため、潤滑材料がストランド12と接触することができる。また導管は、そ
の他の多孔性(perforated)または有孔性(foraminous)材料、例えば焼結金属
から形成することができる。有孔性導管は、複数の小さい開口部またはオリフィ
スを有する導管である。
【0012】 導管16の透過率は、ポリマー材料製造業の当業者によって変更可能であり、
異なる用途において要求されるワイヤーロープの潤滑を満たす透過率にすること
ができる。性能増大化合物が導管壁を通って拡散する速度は、当業者によって容
易に調整することができる。これは、以下のものを選択的に選ぶかまたは変更す
ることによってなされる。潤滑化合物の分子サイズまたは構造(その結果、拡散
率または溶解度が変わる)、導管の厚み、流体を送る圧力、最後にワイヤーロー
プの動作温度。
【0013】 導管16は、ワイヤーロープ10に導管16を取り込むための十分な物理的強
度と、ワイヤーロープ10を用いる可能性がある最高および最低の熱環境で導管
16を用いるための適切な熱特性とを有していなければならない。好ましくは、
導管16の壁は、潤滑化合物を収容し自由な流れにできる範囲で可能な限り薄く
する。また導管16は、ワイヤーロープの通常の動作温度に耐えることができな
ければならない。限定を意味しない例として、導管16の壁の厚みは、1/64
〜1/32インチが適している。円筒またはほぼ円筒の幾何形状が導管16に対
する好ましい幾何形状であるが、その他の中空の幾何形状も本発明の範囲に含ま
れることが明らかである。
【0014】 様々な種類の性能増大材料を、導管16を通して導入することができる。これ
らには以下のものが含まれる(しかし限定されるわけではない)。潤滑剤、腐食
防止剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、發水剤、防水剤、水分スカベンジャー(wa
ter scavengers)、イオンスカベンジャー、ならびにその他の性能改善材料およ
び化合物。当業者であれば、本発明の有用性をいったん理解すれば、本発明に基
づく様々な種類のその他の性能増大材料または化合物を容易に導入できるであろ
う。
【0015】 本発明において特に有用な潤滑化合物には、経路18を流れ導管16を通って
拡散できる様々な種類の既存の潤滑剤が含まれる。通常の石油系潤滑剤を、多孔
質または有孔性導管とともに用いることができる。またモノマー、オリゴマー、
および低分子量ポリマーのシランおよびシロキサンを用いることもできる。これ
らは、選択された固体ポリマーチューブの壁を通って拡散することができる。
【0016】 導管16が有孔性でも焼結でもない場合、潤滑材料は、ポリマー導管壁を透過
するように十分に低分子量でなければならない。低分子量の潤滑剤には、潤滑す
べき表面での存在寿命が短いという欠点がある。これは、低分子量の潤滑剤の粘
度が低いために、揮発性であり表面輸送が早いからである。本発明には、有機シ
リコーン(organosilicone)流体を用いることが含まれる。この材料には以下の
一般式のシランが含まれる。
【0017】 (RO)SiR’R’’R’’’(4−x−y−z) ここで、Rは、脂肪族、芳香族、または芳香族炭化水素の基であって、1〜12
の炭素原子、好ましくは1〜2の炭素原子を有するものを意味し、R’は、脂肪
族、芳香族、または芳香族炭化水素の基であって、1〜12の炭素原子を有する
ものを意味し、R’’は、脂肪族、芳香族、または芳香族炭化水素の基であって
、1〜12の炭素原子を有するものを意味し、R’’’は、脂肪族、芳香族、ま
たは芳香族炭化水素の基であって、1〜12の炭素原子を有するもの、および混
合物、ならびにその部分加水分解物を意味する。次のことを理解されたい。本発
明の範囲においては、炭素原子=0のときには、R’、R’’、R’’’は原子
価が−1となり得る原子、たとえば水素、フッ素、塩素、臭素である。
【0018】 さらに上式を参照して、下付き文字「x」は1〜4であるが、好ましくは2で
ある。下付き文字「y」および「z」は0〜4であるが、x、y、zおよび4−
x−y−zの合計は4でなくてはならない。脂肪族、芳香族、または芳香族炭化
水素の基は、ハロゲン、ヒドロキシ、またはその他の基と、本発明の趣旨から逸
脱しない範囲で、置換しても良い。このような置換を用いて、透過速度を制御す
ることができる。また置換によって、官能基(functionality)たとえば紫外線
安定化または酸化防止またはその他のワイヤーロープの寿命を延ばすのに望まし
い特性を付加することができる。この一般式に含まれる材料の例は以下の通りで
ある。ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルメチル
ジメトキシシラン、ナフチルメチルジエトキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、ブロモフェニルエチルジエトキシシラン。
【0019】 アルコキシ官能基および特にジアルコキシ官能基(x=2)は、前述の一般式
では、 (RO)x として示されるが、これらによって、潤滑剤の揮発性が非常に高くて粘度が非常
に低いという問題が解決される。このアルコキシ官能基によって、水分との加水
分解反応および縮合反応が起こる。水分は、液体または気体の何れかの状態で、
ワイヤーロープを用いる環境の至る所に存在する。そのため、より長鎖のオリゴ
マーまたはポリマーが、供給された潤滑剤が導管16の外へ拡散した後に短時間
で形成される。主にモルベースでX=2の化合物からなり、これより小さいモル
量のx=1の化合物を含む混合物を用いることで、成長するオリゴマー鎖を末端
封鎖(end-block)して、十分に加水分解した材料の過剰な粘度を防止できる。
例えば、x=2対x=1のモル比が50対1ならば、結果として生じるシロキサ
ン混合物は、平均重合度が25となるであろう。
【0020】 その代わりに、大きな粘度増加を促進することもある。それは用途が高粘度を
必要とする場合、たとえば動作温度が非常に高い場合であり、粘度を増加させる
ために小さいモル比でx=3またはx=4の材料の混合物を含む。アルコキシ官
能基が2を超えると、オリゴマー鎖の架橋によってゲル状またはグリース状のコ
ンシステンシーが生じる可能性がある。例えば、75〜99重量%のジメチルジ
メトキシシランと1〜25重量%のメチルトリメトキシシランとの混合物から作
製される潤滑剤は、架橋鎖構造をなし、レオロジーは、ワイヤーロープ製造業で
現在用いられているグリースに類似する。したがって混合物を、主成分がx=2
である材料から形成することができ、これより少ない量のx=1および/または
x=3もしくは4をブレンドすることで、所望するどんなレオロジーも得ること
ができる。
【0021】 重合速度および重合度を制御する他の方法は、当該技術分野で知られる種々の
加水分解触媒および/または縮合触媒の何れかを、導管16の表面上、ワイヤー
ロープストランドの表面上、または潤滑剤グリース混合物73の中に含めること
である。潤滑剤グリース混合物73は、ロープの製造中にストランドの隙間スペ
ースに含まれる(図9を参照)。触媒は、チタネートを含む群から選択しても良
く、たとえばテトライソプロピルチタネートである。
【0022】 当該技術分野で知られるその他の低粘度・低分子量有機潤滑剤およびその他の
合成潤滑剤を用いることもできる。
【0023】 製造および使用中に、導管16が締め付けられまたは押し潰される可能性があ
ることが予想される。開口する経路18を導管16内に保持する1つの方法は、
製造プロセス中に流体を管内に加圧下で導入することである。こうすることによ
って、中心の導管に対する内部圧力を通常のストランド圧縮処理の際にバランス
させて、導管の変形または潰れを防ぐ。またこの技術によって、ぎっしりと詰め
る作業またはスエージ加工(swaging)作業中にチューブが潰れることが防止さ
れる。
【0024】 図2Bを参照して、第1の代替的な実施形態であるワイヤーロープ30には本
発明のコンセプトが取り入れられている。ワイヤーロープ30は6つのストラン
ド32を備えており、これらは中心のコアストランド34の周りに巻かれている
。ストランド34は、複数の別個のワイヤーまたはフィラメントからなり、これ
らは中心のチューブまたは導管36の周りに巻かれている。導管36は中心の経
路を有し、この経路内に性能増大材料または化合物を導入することができる。性
能増大材料は、導管36を通過して径方向外側に移動して、最初に中心ストラン
ド34、次に外部ストランド内32へ入っていく。
【0025】 図2Cを参照して、ワイヤーロープ40は6つの外部ストランド42を備え、
これらは中心ストランド46の周りに巻かれている。中心ストランド46も複数
のさらに小さいストランドからなり、これらはポリエチレンジャケット内にカプ
セル封入されている。中心ストランドを構成するストランドおよびジャケットの
タイプについては、図3A〜3Dに関連して、より詳細に説明する。ここでの実
施形態においては、6つの外部ストランド42は中心導管48を保持し、中心導
管48内に、性能増大流体または材料を導入することができる。この性能増大材
料は、この場合もワイヤーまたはフィラメント(個々のストランド42を構成す
る)を通って外側に移動する。
【0026】 図2Dを参照して、ワイヤーロープ50は、6つの外部ストランド52を備え
、これらは中心コアストランド54の周りに巻かれている。外部ストランド52
は1つ置きに、中心導管56の周りに巻かれたワイヤーからなる。中心ストラン
ド54も同様に中心導管58を保持する。性能増大材料を導管56および58内
部に導入することができ、前述と同様の方法で可能である。
【0027】 最後に、図2Eを参照して、さらに他の実施形態であるワイヤーロープ60は
6つの外部ストランド62を備え、これらは中心コアストランド64の周りに巻
かれている。この実施形態では、導管64を個々のストランド内に配置せず、三
角形状の空洞(2つの隣接する外部ストランドと内部ストランド64との間に形
成される)内に配置している。これらの6つの空洞によって6本の導管64が保
持されている。この場合も、性能増大材料をこれらの導管64内に導入すること
が、前述と同様に可能である。
【0028】 図3Aを参照して、クッションされたコアロープ20が示されている。典型的
なクッションされたコアロープの製造方法は、通常のワイヤーロープの場合と同
様である。この実施形態においては、ロープは、中心ストランド24の周りに巻
かれたストランド22を備える。ポリエチレンジャケット26が、ワイヤーロー
プ全体の周りに押出し成形されている。ポリエチレンジャケットの目的は、ある
程度のクッショニングおよび潤滑を、個々のストランド22へ付与するためであ
る。ポリエチレンジャケットを、クッションされたコアロープ20の周りに形成
する際、ポリマー材料がストランド22の個々のフィラメント間の間隙スペース
または間隙28の中へ流れていかないように注意する。これらの間隙によって形
成される複数の経路は、クッションされたコアロープ20の全長に沿って軸方向
にらせん状である。本発明によれば、性能増大材料をこれらの間隙28を通して
軸方向に導入することで、付加的な潤滑を、クッションされたコアロープに付与
することができる。
【0029】 次に図3Bを参照して、クッションされたコアタイプのワイヤーロープ70(
図3Aに関連して説明したもの)は中心導管72を有し、この導管72はロープ
70の中心ストランド74内に配置されている。中心ストランド74の個々のワ
イヤーは、中心導管72の周りに巻かれている。性能増大材料を導管72内に導
入することが、前述と同様に可能である。
【0030】 図3Cを参照して、クッションされたコアワイヤーロープ80は、図3Bに示
したものと同様である。しかしこの実施形態は図3Bのそれとは異なり、外部ス
トランド92と内部ストランド94との間の間隙スペースには、クッショニング
材料が充填されている。さらに中心導管72が、ワイヤーまたはフィラメント8
2に入れ替わっている。導管84は、三角形状の領域(2つの隣接する外部スト
ランド86と内部ストランド82との間に形成される)に1つ置きに配置されて
いる。この実施形態においては、3本の導管84が使用され、三角形状の領域に
1つ置きに配置されている。性能増大材料をこれらの導管内に導入することが、
前述と同様に可能である。
【0031】 最後に、図3Dを参照して、クッションされたコアロープ90は、上記図3B
に関連して説明したものと同様である。しかしこの実施形態は図3Bのそれとは
異なり、外部ストランド92と内部ストランド94との間の間隙スペースには、
クッショニング材料が充填されている。導管96が中心ストランド94の中心に
配置されており、導管96は中心のワイヤーと製造中に入れ替えられる。性能増
大材料を導管96内に導入することが、前述と同様に可能である。
【0032】 当業者であれば、多くの能率的な方法を考案して、材料を、図1〜図2−2の
ワイヤーロープの経路18内へ、または図3Aおよび3Bのクッションされたコ
アワイヤーロープ20の間隙28の中を通して、導入することができるであろう
。流体を電気ケーブル内へ導入するための種々の接続装置が、同時継続中の仮特
許出願第60/155,27号(1999年10月11日に出願、代理人整理番号UTLX-1-14551)
に開示されている。これらの接続装置は、ワイヤーロープとともに使用するよう
に、容易に適合させることができる。
【0033】 図4を参照して、本発明に従って形成される代替的な実施形態であるワイヤー
ロープ110が示されている。ワイヤーロープ110は、材料および動作におい
て、前述した好ましい実施形態と、以下のことを除いて同一である。導管16の
代わりに、この代替的な実施形態は多孔性導管116を備えている。多孔性導管
116は、好適であればどんな材料から形成することもできるが、金属またはプ
ラスチック材料が好ましい。導管は、複数の円形または不規則な孔130を有し
、これらの孔130は機械的または熱的に、規則的または不規則なパターンで開
けられている。円形または不規則な孔130には最小直径dminがあり、これは
、材料を潤滑することが球状の粒子(直径がdminよりもわずかに小さくてワイ
ヤーロープストランド112へ通過する)を用いて可能になる直径である。
【0034】 ワイヤーロープ潤滑剤の多くは、固体粒子たとえば(これに限定されないが)
、グラファイト、二硫化モリブデン、テフロン(登録商標)、窒化チタンを、そ
れらの配合の中に含んでいる。これらの固体潤滑剤を有孔性導管と組み合わせて
用いようとする場合には、固体粒子の大部分は平均直径がdminよりも小さくな
ければならない。dminはワイヤーロープの張力の増加に比例して変化するため
、潤滑剤を選ぶときには、このdminの変化を考慮に入れなければならない。d
minを通過する粒子に基づく潤滑剤の分布に加えて、潤滑剤のレオロジーを、導
管の幾何形状に適合するように変えることができる。レオロジーは、潤滑系の性
能と経済性とを最適化するように選ばなければならない。
【0035】 潤滑剤として、せん断降伏(yield shear)がゼロよりも大きいもの、たとえ
ばビンガムプラスチックおよびチキソトロープ流体が、有孔性導管と組み合わせ
る場合に有効である。潤滑剤として、径方向の流れ抵抗が軸方向の流れ抵抗より
大きいものを用いると、潤滑がワイヤーロープの長さに沿ってより均一になる。
理想的なのは、潤滑系のせん断降伏を超える臨界的な圧力がワイヤーロープの全
長に沿って到達されるまで、径方向の流速がゼロに等しく、たとえ導管の長さに
沿った静水頭(static head differential)が著しい場合でも(例えば、垂直な
坑道での用途)、これが成り立つことである。化合物としてせん断降伏がゼロよ
り大きいものが好ましいが、その他の化合物、たとえばせん断降伏がゼロに等し
い化合物も、本発明の範囲内である。せん断降伏がゼロに等しい化合物の限定を
意味しない例は、モーター油である。
【0036】 次に図5を参照して、本発明に従って形成される別の代替的な実施形態である
ワイヤーロープ210を、より詳細に説明する。ワイヤーロープ210は、材料
および動作において、前述した代替的な実施形態と、以下のことを除いて同一で
ある。図5から分かるように、導管116の代わりに非重複(non-overlapping
)スプリング導管216が用いられている。導管216は、円柱状、矩形状、ま
たは偏平な円柱状のワイヤーを巻いたスプリングから形成される。潤滑剤は、ワ
イヤーの隣接する部分間に位置するシーム230を通過する。潤滑剤は、シーム
230を通って径方向に分布し、ワイヤーロープストランド212を潤滑する。
各シーム230は、直径が各シーム230よりもわずかに小さい球状の粒子を有
する潤滑材料を通過させる最小限のスペースを有している。非重複スプリング導
管230は、張力を受けると不均一に伸びる。その結果、一様でない隙間がスプ
リングの伸びた部分間に形成されるため、シームを通る一様でない潤滑剤の流れ
が可能になる。
【0037】 非重複スプリング導管が適しているが、その他の実施形態も本発明の範囲にあ
ることが明らかである。限定を意味しない例として、図7を参照して、一様に分
布する潤滑剤の流れが必要な場合には、非重複コイルスプリング導管416は、
コイルスプリング420を覆うエラストマー外面418を備えていても良い。エ
ラストマー外面418は、スプリング導管416が緩和状態にあるときに、圧縮
変形状態にある。エラストマー外面418によって、導管416の張力が増加し
た際のシーム変化が低減されるため、潤滑剤の導管416からの一様な流出が可
能になる。
【0038】 次に図6を参照して、本発明に従って形成される他の代替的な実施形態である
ワイヤーロープ310を、より詳細に説明する。ワイヤーロープ310は、材料
および動作において、前述した代替的な実施形態のワイヤーロープ210と、以
下の点を除いて同一である。ワイヤーロープ310は、重複スプリング導管31
6を備えている。
【0039】 重複スプリング導管316は、金属、プラスチック、エラストマー、またはラ
ミネートのストリップから形成され、このストリップを巻いて、重複するらせん
にする。潤滑剤は、重複する部分間のスペース330を通過して、ストリップ幅
×重複率に等しい距離だけ進む。限定を意味しない例として、スプリングが1イ
ンチのストリップから形成され重複が40%であった場合、潤滑剤は、導管を出
る前に、らせん間を0.4インチの距離だけ滲む。重複は0%〜99%で変えて
も良いが、好ましい実施形態は、20%〜70%である。例えば、50%重複し
ているらせんの場合、隣接するらせん間にわずかでも隙間が生じる前に、ほぼ1
00%伸ばすことができる。
【0040】 重複するスプリング導管316を、種々の多くの潤滑剤粒子サイズと所望する
潤滑剤レオロジーとに適合するように変えることができる。導管316の以下の
特性を調整することができる。ストリップ幅、らせんの重複部分、重複部分の堅
さおよび許容誤差、重複しているらせん間の接触面の性質、スプリング材料の機
械特性、導管と周囲のワイヤーロープの幾何形状との相互作用。重複部分の堅さ
および表面許容誤差は、滲出速度に影響する。それは、2つのプレート間の微細
な流路によって、このプレート間の最小距離が実際上変わるからである。例えば
、表面が粗いと、表面が滑らかな場合よりも多量に流すことができる。
【0041】 次に図8を参照して、本発明に従って形成される他の代替的な実施形態である
ワイヤーロープ510を、より詳細に説明する。ワイヤーロープ510は、材料
および動作において、前述した代替的な実施形態であるワイヤーロープ310と
、以下のことを除いて同一である。ワイヤーロープ510は、中心に位置する重
複スプリング導管516を有し、スプリング導管516は、層518と金属製ス
プリングベース520とを備える。好ましくは、層518は、エラストマー材料
であり、スプリングベース520の一方の面に付着していることが好ましい。ス
プリングベース520の一方の面に層518がコートされているが、他の実施形
態たとえば層518をスプリングベース520の両面に有するものも、本発明の
範囲内である。
【0042】 前述したように、重複するらせん間の接触面の性質を用いて滲出特性を制御す
ることもできる。限定を意味しない例として、金属/エラストマーラミネートか
らなる重複スプリングによって、流体の流れが、金属対金属の接触面を重複部分
間に有するスプリングの場合よりも大きく制限される。スプリング材料の機械特
性、および導管とワイヤーロープストランドとの相互作用の両方が、導管内部の
潤滑剤の内部圧力が増加したときの潤滑剤の径方向の流れに影響する。弾力性が
大きい材料ほど、内部圧力が増加したときに変形する傾向がある。導管が変形を
始めると、ワイヤーロープストランドのレイアウトが、潤滑剤の径方向の流れに
影響する可能性がある。限定を意味しない例として、重複スプリングの撚りを右
巻きにし、ストリップ幅と重複部分とを、オーバーレイするワイヤーストランド
の撚り角度と一致するように選択し、ストランドも右巻きにした場合には、内部
圧力の増加によって導管が変形し、より多くの潤滑剤を流すことができる。導管
の撚りを右巻きから左巻きへ変えれば、オーバーレイするストランドによって重
複スプリング導管の変形が制限される。その結果、同じ機械特性のスプリングを
通過する径方向の流れが減少する。
【0043】 前述した導管を2つ以上組み合わせて用いることで、特定のデザインの利点を
高め、その他の欠点を制限することができる。限定を意味しない例として、複合
導管616(図10に最も良く示される)が、ポリマー製重複スプリング導管6
22を備える外部導管と、内部の非重複スプリング導管620とを含んでいても
良い。ポリマー製重複スプリング導管622のデザインを、安定した径方向の流
量が、高ワイヤーロープ張力(非重複スプリング導管620の隙間を非常に大き
くする場合がある)の下でも得られるようにすることができる。しかし金属製の
非重複スプリング導管620によって、外部のポリマー製導管が支持され、この
ポリマー製導管を、押し潰されたり捩じれたりすること(ワイヤーロープストラ
ンドの張力によって起こる)から保護する径方向の圧縮強さが得られる。
【0044】 本発明の好ましい実施形態を例示し説明してきたが、本発明の趣旨および範囲
から逸脱することなく種々の変更を行なえることが理解される。限定を意味しな
い例として、前述したロープを、合成ポリマー材料たとえばナイロンまたはケブ
ラーRのストランドから形成しても良い。さらに他の実施形態においては、ロー
プを、天然材料たとえば綿または麻のストランドから作製しても良い。結果とし
て、前述の説明はワイヤーロープに適用可能であるとして記載してきたが、合成
または天然材料のストランドからなるその他のタイプのロープも、本発明の範囲
内であることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1つの実施形態に従って製造されたワイヤーロープを示す斜視図。
【図2−1】 図1のワイヤーロープの断面図。
【図2−2】 図2−1とともに示し説明したワイヤーロープの代替的な実施形態を示す図。
【図3−1】 図1ないし図2−2のワイヤーロープの代替的な実施形態の断面図。
【図3−2】 図3−1とともに示し説明したワイヤーロープの代替的な実施形態を示す図。
【図4】 図1のワイヤーロープの代替的な実施形態であり、ワイヤーロープ内に軸方向
に配置された多孔性導管を示す図。
【図5】 図4のワイヤーロープの代替的な実施形態であり、ワイヤーロープ内に軸方向
に配置された非重複スプリング導管を示す図。
【図6】 図5のワイヤーロープの代替的な実施形態であり、ワイヤーロープ内に軸方向
に配置された重複スプリング導管を示す図。
【図7】 図5のワイヤーロープの代替的な実施形態であり、ワイヤーロープ内に軸方向
に配置された多重非重複スプリング導管を示す図。
【図8】 図6のワイヤーロープの代替的な実施形態であり、ワイヤーロープ内に軸方向
に配置された多重重複スプリング導管を示す図。
【図9】 図3Bのワイヤーロープの代替的な実施形態であり、ワイヤーロープの隙間内
に配置された触媒を示す図。
【図10】 図6のワイヤーロープの代替的な実施形態であり、重複スプリング導管内に配
置された非重複スプリング導管を示す図。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60、70、80、90、110、210、
310、510…ワイヤーロープ 12、22、32、34、212…ストランド 14、82…フィラメント 16、36、48、56、58、64、72、84、96、116…導管 18…経路 24、34、46、54、74、94…中心ストランド 26…ポリエチレンジャケット 42、52、62、92…外部ストランド 73…潤滑剤グリース混合物 130…孔 216、230、416、620…非重複スプリング導管 316、516…重複スプリング導管 418…エラストマー外面 420…コイルスプリング 520…金属製スプリングベース 616…複合導管 622…ポリマー製重複スプリング導管
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月3日(2001.12.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ジェッセン、グレン・エス アメリカ合衆国、ワシントン州 98208 エベレット、ナンバーエイチ204、ナイン ティーンス・アベニュー・エス・ダブリュ 11225 Fターム(参考) 3B153 AA08 AA14 AA38 AA47 CC52 CC75 FF03 FF04 FF18 GG05 GG07 3F305 BB02 BB14

Claims (75)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)中心軸の周りに巻かれた複数の耐力ストランドと、 (b)前記耐力ストランド内に配置された第1の導管とを備え、 第1の導管は、性能増大化合物がこの導管を通って流れるように適合され、前
    記化合物に対して透過性であり、化合物の所定部分が第1の導管を通って外側に
    拡散してストランドと接触可能となっていることを特徴とするワイヤーロープ。
  2. 【請求項2】 前記第1の導管は前記中心軸に沿って配置され、複数のスト
    ランドは前記導管の周りに巻かれていることを特徴とする請求項1に記載のワイ
    ヤーロープ。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤーロープは、中心ストランドの周りに巻かれた複
    数のストランドを備え、前記第1の導管は前記中心ストランド内に埋め込まれ、
    前記中心ストランドのワイヤーが前記導管の周りに巻かれていることを特徴とす
    る請求項1に記載のワイヤーロープ。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤーロープは、中心ストランドの周りに巻かれた複
    数のストランドを備え、前記第1の導管は、少なくとも1つの前記外部ストラン
    ド内に配置され、前記少なくとも1つの外部ストランドのワイヤーが前記導管の
    周りに巻かれていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーロープ。
  5. 【請求項5】 中心ストランドの周りに巻かれた複数のストランドをさらに
    備え、第1の導管は前記中心ストランド内に埋め込まれ、前記中心ストランドの
    ワイヤーが前記第1の導管の周りに巻かれ、第2の導管が少なくとも1つの前記
    外部ストランド内に埋め込まれ、前記外部ストランドのワイヤーが前記第2の導
    管の周りに巻かれていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーロープ。
  6. 【請求項6】 中心ストランドの周りに巻かれた複数の外部ストランドを備
    え、前記ストランドは、三角形状の断面のスペースを2つの隣接する外部ストラ
    ンドと中心ストランドとの複数の交点の間に形成し、少なくとも1つの導管が、
    前記三角形状のスペースの1つに配置されて前記ワイヤーロープの長さに沿って
    延びていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーロープ。
  7. 【請求項7】 前記第1の導管が前記ロープの製造および使用中に潰れない
    ように、前記第1の導管には所定の圧力に加圧された流体が充填されていること
    を特徴とする請求項1に記載のワイヤーロープ。
  8. 【請求項8】 前記ストランドの周りに配置されたポリマージャケットをさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーロープ。
  9. 【請求項9】 前記化合物が、前記ストランド間のスペースの少なくとも一
    部に充填されていることを特徴とする請求項8に記載のワイヤーロープ。
  10. 【請求項10】 ワイヤーロープであって、 (a)複数の多重フィラメントストランドであってそのフィラメント間の間隙
    がワイヤーロープの長さに沿って軸方向に延びているストランドと、 (b)ワイヤーロープの周囲に配置されたポリマージャケットと、 (c)前記ワイヤーロープの前記隙間内に導入された性能増大化合物と を備えることを特徴とするワイヤーロープ。
  11. 【請求項11】 中心軸の周りに巻かれた複数の多重フィラメントストラン
    ドを備え、ポリマージャケットが周囲に配置され、前記ストランドはそのフィラ
    メント間に隙間を有するワイヤーロープの性能を増大させる方法であって、 性能増大化合物を前記ワイヤーロープの間隙内に軸方向に沿って導入する工程
    を含むことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 軸の周りに巻かれた複数のストランドを備え、軸方向に延
    びる少なくとも1つの経路がその中に込み込まれたワイヤーロープの性能を増大
    させる方法であって、 (a)性能増大化合物をワイヤーロープの軸方向の経路内に導入する工程と、 (b)前記化合物を前記経路から径方向外側に拡散させて、ワイヤーロープの
    個々のストランドおよびフィラメントを潤滑する工程と を含むことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 潤滑剤、腐食防止剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、發水剤
    、防水剤、水スカベンジャー、イオンスカベンジャー、およびこれらの混合物か
    らなる群から選択されることを特徴とする請求項1、10、11、または12に
    記載の性能増大化合物。
  14. 【請求項14】 石油ベースの潤滑剤、有機シリコーン流体、およびこれら
    の混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項13に記載の化合物
  15. 【請求項15】 前記有機シリコーン流体には、以下の式のシランが含まれ
    ることを特徴とする請求項14に記載の化合物。 (RO)SiR’R’’R’’’(4−x−y−z) ここで、Rは、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化
    水素の基を含み、 R’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化水素
    の基を含み、 R’’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化水
    素の基を含み、 R’’’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化
    水素の基、および混合物、ならびにその部分加水分解物を含み、 xは1〜4、yおよびzは0〜4であり、x、y、zおよび4−x−y−zの
    合計は4である。
  16. 【請求項16】 xは2であることを特徴とする請求項15に記載の化合物
  17. 【請求項17】 ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
    フェニルメチルジメトキシシラン、ナフチルメチルジエトキシシラン、メチルト
    リメトキシシラン、ブロモフェニルエチルジエトキシシラン、および混合物、な
    らびにその部分加水分解物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1
    5に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 (a)中心軸の周りに巻かれ、その間に複数の間隙スペー
    スを有する複数の耐力ストランドと、 (b)複数の耐力ストランド内に配置され、性能増大化合物がその中を通って
    流れて複数の耐力ストランドと接触するように適合されている第1の導管と を備えることを特徴とするワイヤーロープ。
  19. 【請求項19】 第1の導管は複数の貫通孔を備え、各貫通孔のサイズは、
    性能増大化合物の所定部分が各貫通孔を通って複数の耐力ストランドと接触でき
    るような大きさであることを特徴とする請求項18に記載のワイヤーロープ。
  20. 【請求項20】 第1の導管は、管状スプリングを形成するように材料が巻
    かれたストランドであり、管状スプリングは外面と、内面と、外面と内面との間
    に延びる複数のシームとを有し、性能増大化合物の所定部分が複数のシームを通
    って耐力ストランドと接触可能となっていることを特徴とする請求項18に記載
    のワイヤーロープ。
  21. 【請求項21】 管状スプリングは非重複スプリングであることを特徴とす
    る請求項20に記載のワイヤーロープ。
  22. 【請求項22】 管状スプリングは、重複部分および長さを有する重複スプ
    リングであることを特徴とする請求項20に記載のワイヤーロープ。
  23. 【請求項23】 管状スプリングの重複部分は、管状スプリングの長さに及
    ぶらせん状シームを形成し、性能増大化合物の所定部分がらせん状シームを通過
    可能となっていることを特徴とする請求項22に記載のワイヤーロープ。
  24. 【請求項24】 非重複スプリングは、その周りに配置されたエラストマー
    材料を備え、性能増大化合物が非重複スプリングを通って一様に流出可能となっ
    ていることを特徴とする請求項21に記載のワイヤーロープ。
  25. 【請求項25】 重複スプリングは、その周りに配置された第1のエラスト
    マー材料層を備えて、重複スプリングを通過する性能増大化合物の流れを選択的
    に制限することを特徴とする請求項23に記載のワイヤーロープ。
  26. 【請求項26】 触媒が、性能増大化合物の重合を制御するためにワイヤー
    ロープの複数の間隙スペース内に加えられていることを特徴とする請求項18に
    記載のワイヤーロープ。
  27. 【請求項27】 触媒は第1の導管の表面に加えられていることを特徴とす
    る請求項26に記載のワイヤーロープ。
  28. 【請求項28】 触媒はテトライソプロピルチタネートであることを特徴と
    する請求項26に記載のワイヤーロープ。
  29. 【請求項29】 性能増大化合物が、せん断降伏が少なくともゼロである潤
    滑剤であることを特徴とする請求項18に記載のワイヤーロープ。
  30. 【請求項30】 性能増大化合物は、せん断降伏がゼロよりも大きい潤滑剤
    であることを特徴とする請求項18に記載のワイヤーロープ。
  31. 【請求項31】 第1の導管は中心軸に沿って配置され、複数のストランド
    は第1の導管の周りに巻かれていることを特徴とする請求項18に記載のワイヤ
    ーロープ。
  32. 【請求項32】 第1の導管は複数の貫通孔を含み、各貫通孔のサイズは、
    性能増大化合物の所定部分が各貫通孔を通って複数の耐力ストランドと接触でき
    るような大きさであることを特徴とする請求項31に記載のワイヤーロープ。
  33. 【請求項33】 第1の導管は、管状スプリングを形成するように材料が巻
    かれたストランドであり、管状スプリングは外面と、内面と、外面と内面との間
    に延びる複数のシームとを有し、性能増大化合物の所定部分が複数のシームを通
    って耐力ストランドと接触可能となっていることを特徴とする請求項31に記載
    のワイヤーロープ。
  34. 【請求項34】 管状スプリングは非重複スプリングであることを特徴とす
    る請求項33に記載のワイヤーロープ。
  35. 【請求項35】 管状スプリングは、重複部分および長さを有する重複スプ
    リングであることを特徴とする請求項33に記載のワイヤーロープ。
  36. 【請求項36】 管状スプリングの重複部分は、管状スプリングの長さに及
    ぶらせん状シームを形成し、性能増大化合物の所定部分がらせん状シームを通過
    可能となっていることを特徴とする請求項35に記載のワイヤーロープ。
  37. 【請求項37】 複数の耐力ストランド内に配置された第2の導管をさらに
    備え、第2の導管は、性能増大化合物がこの導管を通って流れて複数の耐力スト
    ランドと接触するように適合されていることを特徴とする請求項18に記載のワ
    イヤーロープ。
  38. 【請求項38】 第1の導管は、管状スプリングを形成するように材料が巻
    かれたストランドであり、管状スプリングは外面と、内面と、外面と内面との間
    に延びる複数のシームとを有し、性能増大化合物の所定部分が複数のシームを通
    って耐力ストランドと接触可能となっており、第2の導管は、重複部分および長
    さを有する重複スプリングであり、重複部分は重複スプリングの長さに及ぶらせ
    ん状シームを形成し、性能増大化合物の所定部分がらせん状シームを通って複数
    の耐力ストランドと接触可能となっていることを特徴とする請求項37に記載の
    ワイヤーロープ。
  39. 【請求項39】 第1の導管は、第2の導管内に同軸に収容されていること
    を特徴とする請求項38に記載のワイヤーロープ。
  40. 【請求項40】 前記有機シリコーン流体には、以下の式のシランが含まれ
    ることを特徴とする請求項18に記載のワイヤーロープ。 (RO)SiR’R’’R’’’(4−x−y−z) ここで、Rは、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化
    水素の基を含み、 R’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化水素
    の基を含み、 R’’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化水
    素の基を含み、 R’’’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化
    水素の基、および混合物、ならびにその部分加水分解物を含み、 xは1〜4、yおよびzは0〜4であり、x、y、zおよび4−x−y−zの
    合計は4である。
  41. 【請求項41】 xは2であることを特徴とする請求項40に記載のワイヤ
    ーロープ。
  42. 【請求項42】 (a)中心軸の周りに巻かれた複数の耐力ストランドと、 (b)複数の耐力ストランド内に配置され、性能増大化合物がその中を通って
    流れるように適合されている導管とを備え、 導管は複数の貫通孔を有し、性能増大化合物の所定部分が複数の貫通孔を通っ
    て外側に拡散して複数の耐力ストランドと接触可能となっていることを特徴とす
    るワイヤーロープ。
  43. 【請求項43】 (a)中心軸の周りに巻かれ、その間に複数の間隙スペー
    スを有する複数の耐力ストランドと、 (b)複数の耐力ストランド内に配置され、性能増大化合物がその中を通って
    流れるように適合されている導管とを備え、 導管はスプリングであって、性能増大化合物の所定部分がスプリングを通って
    外側に流出して複数の耐力ストランドと接触可能となっていることを特徴とする
    ワイヤーロープ。
  44. 【請求項44】 スプリングは、その周りに配置されたエラストマー材料層
    を備え、性能増大化合物がスプリングから一様に流出可能となっていることを特
    徴とする請求項43に記載のワイヤーロープ。
  45. 【請求項45】 スプリングは、長さおよび重複部分を有する管状の重複ス
    プリングであることを特徴とすることを特徴とする請求項43に記載のワイヤー
    ロープ。
  46. 【請求項46】 スプリングは、その周りに配置された第1のエラストマー
    材料層を備えて、スプリングを通過する性能増大化合物を選択的に制御すること
    を特徴とする請求項45に記載のワイヤーロープ。
  47. 【請求項47】 スプリングの重複部分は、スプリングの長さに及ぶらせん
    状シームを形成し、性能増大化合物の所定部分がらせん状シームを通過可能とな
    っていることを特徴とする請求項45に記載のワイヤーロープ。
  48. 【請求項48】 性能増大化合物が、せん断降伏がゼロよりも大きい潤滑剤
    であることを特徴とする請求項43に記載のワイヤーロープ。
  49. 【請求項49】 性能増大化合物が、せん断降伏が少なくともゼロである潤
    滑剤であることを特徴とする請求項43に記載のワイヤーロープ。
  50. 【請求項50】 ワイヤーロープを潤滑する方法であって、 (a)性能増大化合物を、軸の周りに巻かれた複数の耐力ストランドと複数の
    ストランド内に配置された第1の導管とを備え、さらに耐力ストランド間に複数
    の間隙スペースを備えるワイヤーロープ内に導入する工程と、 (b)触媒を、ワイヤーロープの複数の間隙スペース内に、性能増大化合物の
    重合を制御するために加える工程と を含む方法。
  51. 【請求項51】 触媒を、第1の導管の表面に加えることを特徴とする請求
    項50に記載のワイヤーロープ。
  52. 【請求項52】 触媒がチタネートであることを特徴とする請求項50に記
    載のワイヤーロープ。
  53. 【請求項53】 触媒がテトライソプロピルチタネートであることを特徴と
    する請求項50に記載のワイヤーロープ。
  54. 【請求項54】 ワイヤーロープを潤滑する方法であって、 (a)性能増大化合物を、軸の周りに巻かれた複数の耐力ストランドと複数の
    ストランド内に配置された第1の導管とを備え、第1の導管は管状スプリングを
    形成するように材料が巻かれたストランドであり、管状スプリングは外面と、内
    面と、外面と内面との間に延びる複数のシームとを有するワイヤーロープ内に導
    入する工程と、 (b)性能増大化合物を、第1の導管から複数のシームを通して滲出させて、
    複数のストランドを潤滑する工程と を含むことを特徴とする方法。
  55. 【請求項55】 性能増大化合物が、せん断降伏が少なくともゼロである潤
    滑剤であることを特徴とする請求項54に記載の方法。
  56. 【請求項56】 性能増大化合物は、せん断降伏がゼロよりも大きい潤滑剤
    であることを特徴とする請求項54に記載の方法。
  57. 【請求項57】 性能増大化合物が、少なくとも1種のジメチルジメトキシ
    シラン、ジメチルジメトキシシランの部分加水分解物、ジメチルジメトキシシラ
    ンの加水分解物、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジエトキシシランの部分
    加水分解物、ジメチルジエトキシシランの加水分解物、フェニルメチルジメトキ
    シシラン、フェニルメチルジメトキシシランの部分加水分解物、フェニルメチル
    ジメトキシシランの加水分解物、ナフチルメチルジエトキシシラン、ナフチルメ
    チルジエトキシシランの部分加水分解物、ナフチルメチルジエトキシシランの加
    水分解物、メチルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシランの部分加水分
    解物、メチルトリメトキシシランの加水分解物、ブロモフェニルエチルジエトキ
    シシラン、ブロモフェニルエチルジエトキシシランの部分加水分解物、ブロモフ
    ェニルエチルジエトキシシランの加水分解物、およびこれらの混合物であること
    を特徴とする請求項54に記載の方法。
  58. 【請求項58】 (a)中心軸の周りに巻かれ、その間に複数の間隙スペー
    スを有する複数の耐力ストランドと、 (b)複数の耐力ストランド内に配置され、性能増大化合物がその中を通って
    流れて複数の耐力ストランドと接触可能となるように適合されている第1の導管
    と を備えることを特徴とするロープ。
  59. 【請求項59】 第1の導管は複数の貫通孔を含み、各貫通孔のサイズは、
    性能増大化合物の所定部分が各貫通孔を通って複数の耐力ストランドと接触でき
    るような大きさであることを特徴とする請求項58に記載のロープ。
  60. 【請求項60】 第1の導管は、管状スプリングを形成するように材料が巻
    かれたストランドであり、管状スプリングは外面と、内面と、外面と内面との間
    に延びる複数のシームとを有し、性能増大化合物の所定部分が複数のシームを通
    って耐力ストランドと接触可能となっていることを特徴とする請求項58に記載
    のロープ。
  61. 【請求項61】 管状スプリングは非重複スプリングであることを特徴とす
    る請求項60に記載のロープ
  62. 【請求項62】 管状スプリングは、重複部分および長さを有する重複スプ
    リングであることを特徴とする請求項60に記載のロープ。
  63. 【請求項63】 管状スプリングの重複部分は、管状スプリングの長さに及
    ぶらせん状シームを形成し、性能増大化合物の所定部分がらせん状シームを通過
    可能となっていることを特徴とする請求項62に記載のロープ。
  64. 【請求項64】 非重複スプリングは、その周りに配置されたエラストマー
    材料を備え、性能増大化合物が非重複スプリングを通って一様に流出可能となっ
    ていることを特徴とする請求項61に記載のロープ。
  65. 【請求項65】 重複スプリングは、その周りに配置された第1のエラスト
    マー材料層を備えて、重複スプリングを通過する性能増大化合物の流れを選択的
    に制限することを特徴とする請求項63に記載のロープ。
  66. 【請求項66】 触媒が、性能増大化合物の重合を制御するためにワイヤー
    ロープの複数の間隙スペース内に加えられていることを特徴とする請求項58に
    記載のロープ。
  67. 【請求項67】 触媒は第1の導管の表面に加えられていることを特徴とす
    る請求項66に記載のロープ。
  68. 【請求項68】 触媒はテトライソプロピルチタネートであることを特徴と
    する請求項66に記載のロープ。
  69. 【請求項69】 性能増大化合物が、せん断降伏が少なくともゼロである潤
    滑剤であることを特徴とする請求項58に記載のロープ。
  70. 【請求項70】 性能増大化合物は、せん断降伏がゼロよりも大きい潤滑剤
    であることを特徴とする請求項58に記載のロープ。
  71. 【請求項71】 複数の耐力ストランド内に配置された第2の導管をさらに
    備え、第2の導管は、性能増大化合物がこの導管を通って流れて複数の耐力スト
    ランドと接触するように適合されていることを特徴とする請求項58に記載のロ
    ープ。
  72. 【請求項72】 第1の導管は、管状スプリングを形成するように材料が巻
    かれたストランドであり、管状スプリングは外面と、内面と、外面と内面との間
    に延びる複数のシームとを有し、性能増大化合物の所定部分が複数のシームを通
    って耐力ストランドと接触可能となっており、第2の導管は、重複部分および長
    さを有する重複スプリングであり、重複部分は重複スプリングの長さに及ぶらせ
    ん状シームを形成し、性能増大化合物の所定部分がらせん状シームを通って複数
    の耐力ストランドと接触可能となっていることを特徴とする請求項71に記載の
    ロープ。
  73. 【請求項73】 第1の導管は、第2の導管内に同軸に収容されていること
    を特徴とする請求項72に記載のロープ。
  74. 【請求項74】 前記有機シリコーン流体には、以下の式のシランが含まれ
    ることを特徴とする請求項58に記載のロープ。 (RO)SiR’R’’R’’’(4−x−y−z) ここで、Rは、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化
    水素の基を含み、 R’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化水素
    の基を含み、 R’’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化水
    素の基を含み、 R’’’は、1〜12の炭素原子を有する脂肪族、芳香族、または芳香族炭化
    水素の基、および混合物、ならびにその部分加水分解物を含み、 xは1〜4、yおよびzは0〜4であり、x、y、zおよび4−x−y−zの
    合計は4である。
  75. 【請求項75】 xは2であることを特徴とする請求項73に記載のロープ
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