JP2003514801A - 家畜の生産を改善するためのインダゾリルオキシプロパノールアミン - Google Patents

家畜の生産を改善するためのインダゾリルオキシプロパノールアミン

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、構造式(I): 【化66】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景技術) 酪農の重要な目標は、家畜から得られる肉の量を増大したり、該肉の質を改善
することができる生物学的に活性な薬物を開発することである。
【0002】 家畜から得られる食料の「量を増大すること」とは、とりわけ家畜の成長を促
進すること、家畜を飼育するのに利用する飼料の効率を増大すること、および/
または家畜の徐脂肪体重の産生を増大することを意味する。これらの性質を有す
る生物学的に活性な薬物は、通常「タンパク同化性薬物」と呼ばれる。
【0003】 家畜から得られる食料の「質を改善すること」とは、とりわけ食肉および鳥肉
の皮下脂肪の量、並びに腹部の「脂肪パッド」の大きさを減少させることを意味
する。皮下脂肪は、大量の肉を消費する個体のコレステロールおよび中性脂肪の
レベルを上昇させ、最小限の栄養値となり、そして肉の総量を減少させ得る。従
って、肉からこの種の脂肪を減少させたり、または除去することが望ましい。一
方で、通常「霜降り」と呼ばれる筋肉内の脂肪は、肉の風味にプラスに寄与し、
高品質を保つ。従って、霜降りは望ましい品質と考えられる。脂肪分解性である
生物学的に活性な薬物は、皮下脂肪を減少させるが、筋肉内の脂肪を保つことが
できる。
【0004】 アリールプロパノールアミンを一般的に開示するある刊行物(例えば、米国特
許第5,013,761号およびWO97/10825)が、通常発行されてい
る。肉の生産の経済性を改善するために、家畜から得られる肉の量を増大させた
り、該肉の質を改善することによって、タンパク同化性(anabolic)であって脂
肪分解性である薬物の開発についての要求が存在し続ける。収益性の更なる上昇
は、長時間持続するタンパク同化性/脂肪分解性の薬物を開発することによって
達成することができる。その理由としては、該薬物は投与回数が少なくてよく、
使用するのに便利で且つ経済的であるからである。
【0005】 (発明の概要) 下記の構造式(I)および(III)で示すインダゾリルオキシプロパノール
アミンは、家畜に投与した場合に(実施例7および表1)、タンパク同化性およ
び脂肪分解性の両方であることを見出した。これらの化合物のタンパク同化性効
果および脂肪分解性効果は他のアリールオキシプロパノールアミンよりも長い時
間持続することをも見出した。具体的に、本発明のインダゾリルオキシプロパノ
ールアミンを用いて処置した子牛における、48時間後の血清尿素窒素(SUN
)レベルの減少率および24時間後の非エステル化の脂肪酸(NEFA)レベル
の増加率が、他のアリールオキシプロパノールアミンを投与した場合(実施例8
および表2)よりも有意に大きいことを見出した。SUNの減少率はタンパク同
化活性の指標であり、NEFAの増加率は脂肪分解性効果の指標である。これら
の結果に基づいて、新規な化合物および家畜からの肉の生産を改善する新規な方
法を本明細書に開示する。
【0006】 本発明の1態様は、構造式(I):
【化38】 で示される化合物、およびその生理学的に許容し得る塩である。 該式中、R1およびR2は独立して、−HまたはC1〜C4の直鎖もしくは分
枝のアルキル基である。 環A、環Bおよび環Cは独立して、置換または無置換である。しかしながら、
但し、環Cは、構造式(II):
【化39】 [式中、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
ルであるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香族性のヘ
テロ環を形成する。そして、 環Dは、0、1、2または3個の更なる置換基で置換される] で示される基によってパラ位では置換されない。
【0007】 本発明の別の実施態様は、構造式(III):
【化40】 で示される化合物、およびその生理学的に許容し得る塩である。 該式中、R1およびR2は独立して、−HまたはC1〜C4の直鎖もしくは分
枝のアルキル基である。 環A、環B、環Cおよび環Eは独立して、置換または無置換である。しかしな
がら、但し環Eは、−N−についてメタ位であって酸素と結合した炭素について
オルト位では−CONR3R4によって置換されない。ここで、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
ル基であるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香族性の
ヘテロ環を形成する。
【0008】 本発明の別の実施態様は、家畜から得られる肉の量を増大したり、該肉の質を
改善する方法である。該方法は、該動物に1つ以上の構造式(I)で示される化
合物の有効量を投与することを含む。本発明の別の実施態様は、家畜動物から得
られる肉の量を増加したり、該肉の質を改善する方法である。該方法は、該動物
に、1つ以上の構造式(III)で示される化合物の有効量を投与することを含
む。
【0009】 本発明のインダゾリルオキシプロパノールアミンは、タンパク同化活性および
脂肪分解活性の両方を有し、従ってそのものは肉の産出量を増大し、その脂肪含
有量を減少するために、該家畜に投与することができる。その上、これらイミダ
ゾリルオキシプロパノールアミンのタンパク質同化活性および脂肪分解活性の期
間は、他の構造的に関連するアリールオキシプロパノールアミンよりもインビボ
でより長い。結論として、インダゾリルオキシプロパノールアミンは少ない回数
および/またはより少ない用量で投与すればよいために、インダゾリルオキシプ
ロパノールアミンは、他のアリールオキシプロパノールアミンよりも使用するの
に便利で且つ経済的である。本発明の化合物は、健康な動物を処置することを目
的とする。
【0010】 (詳細な説明) 本発明は、構造式(I)および(II)で示される化合物に関する。本発明は
また、1つ以上の本発明の化合物を家畜に投与することによって、家畜の生産を
改善する方法をも含む。
【0011】 好ましい実施態様において、化合物は構造式(IV):
【化41】 [式中、 環A、環B、環C、R1およびR2は、構造式(I)において上記の通りであ
る。 環Eは、置換または無置換である。そして、 Xは、−CN−または−N−である] で示される。
【0012】 構造式(IV)において、R1およびR2はメチルであって、環A〜Cは更に
置換基を有しないことが好ましい。
【0013】 好ましい実施態様において、本発明の化合物は構造式(V):
【化42】 で示される。 該式中、Xは−CH−または−N−である。 環Eは、置換または無置換である。環Eの適当な置換基の例としては、ハロ、
−CN、−OR5、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、−CO
5、−CONR6R7、−CONH(C1〜C4アルキル)、−SR5、−CS
N6R7、−CSN6R7、−SOR5、−SONR6R7、−SOR5お
よび−NR6R7を含む。好ましい置換基は、−CN、−CONH、−SO CHおよび−SONHであるか、または構造式(VI)もしくは(VII
):
【化43】 で示される。 −SOCHはより好ましい置換基である。 R5は、−HまたはC1〜C4アルキルもしくはアリールである。 R6およびR7は、独立して−H、C1〜C4アルキル、アリールもしくは−
(CHアリールであるか、またはそれらの各々が結合した窒素原子と一緒
になってモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルもしくはピペラジニルであ
る。 nは、0、1、2または3である。
【0014】 別の好ましい実施態様において、本発明の化合物は、構造式(IV)または(
V)で示される。しかしながら、但し環Eは−X−についてメタ位であって酸素
に結合した炭素についてオルト位では、−CONR3R4によって置換されない
。ここで、R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C
4アルキル基であるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳
香族性のヘテロ環を形成する。
【0015】 表1および2に示す化合物1〜5も本発明に含む。
【0016】 構造式(I)、(III)、(IV)、(V)で示す化合物、並びに表1およ
び表2に示す化合物1〜5を含めた、本明細書に開示する該化合物の生理学的に
許容し得る塩を含む。塩は、適当な塩基と反応させることによって、酸性の官能
基を含む化合物から生成することができる。それらの塩は、無機塩基(例えば、
アンモニウム、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸
水素塩など)から誘導される塩、並びに塩基性の有機アミン(例えば、脂肪族性
および芳香族性のアミン、脂肪族性ジアミン、ヒドロキシアルカアミンなど)か
ら誘導される塩を含む。従って、本発明の塩を製造するのに有用なそれら塩基は
、例えば水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カル
シウム、メチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、シクロヘキシルア
ミンおよびエタノールアミンなどを含む。
【0017】 アミン部分のために、本明細書で開示する化合物の塩は、適当な酸と反応させ
ることによっても製造することができる。該塩を得るのに通常使用する酸は、無
機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸およびリン酸)、有機酸
(例えば、パラ−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、パラ−ブ
ロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、酢酸)、並び
に関連する無機酸および有機酸の塩を含む。従って、それら医薬的に許容し得る
塩としては例えば、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩
、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸ニ水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、
塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸
塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シ
ュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩
、2−ブチン−1,4−二酸塩、3−ヘキシン−2,5−二酸塩、安息香酸塩、
クロロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、
キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪
酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、馬尿酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩
、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフ
タレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、マンデル酸塩など
の塩を含む。
【0018】 置換されている場合には、環A〜Eは、構造式(I)〜(V)に示す置換基に
加えて、1、2または3個の置換基を有することができる。適当な置換基として
は、化合物のタンパク同化性および脂肪分解性を有意に低下させない置換基であ
る。適当な置換基の例としては、ハロゲン、ヒドロキシ、−OR’、−SR’、
−S(O)R’、−S(O)R’、−COOR’、−C(O)R’、−CN、
−NO、−OCONR’R’’、−OCONHR’、−NHCOOR’、−N
R’’COOR’、−NHR’、−NR’R’’、−CN、C1〜C4アルキル
、C1〜C4ハロアルキル、−CONRR’R’’、−CONHR’、−CSN
R’R’’、−CSNR’R’’、−SONR’R’’を含む。R’およびR
’’は独立して、−H、C1〜C4アルキルまたはアリールである。加えて、R
’およびR’’が同じ窒素原子に結合している場合(例えば、−NR’R’’、
−CONR’R’’または−OCONR’R’’)には、RおよびR’はそれら
が結合している窒素原子と一緒になって非芳香族性のヘテロ環を形成することが
できる。
【0019】 アリール基としては、例えば炭素環式芳香族基(例えば、フェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル、1−アントラシルおよび2−アントラシル)およびヘテロ
アリール基(例えば、N−イミダゾリル、2−イミダゾリル、2−チエニル、3
−チエニル、2−フラニル、3−フラニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−
ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、2−ピラニル、3−ピラニル
、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−ピラジニル、2−チ
アゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾ
リルおよび5−オキサゾリルを含む)を含む。
【0020】 アリール基はまた、炭素環式環またはヘテロアリール環が1つ以上の他のヘテ
ロアリール環と縮合した、縮合多環芳香環式をも含む。例えば、1−ベンゾイミ
ダゾリニル、2−ベンゾイミダゾロニル、1−ベンゾイミダチオアゾリニル、2
−ベンゾイミダチオアゾロニル、1−カルバゾリル、2−カルバゾリル、3−カ
ルバゾリル、4−カルバゾリル、3−インダゾリル、4−インダゾリル、5−イ
ンダゾリル、6−インダゾリル、2−ベンゾチエニル、3−ベンゾチエニル、2
−ベンゾフラニル、3−ベンゾフラニル、2−インドリル、3−インドリル、2
−キノリニル、3−キノリニル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾオキサゾリ
ル、2−ベンゾイミダゾリル、2−キノリニル、3−キノリニル、1−イソキノ
リニル、3−キノリニル、1−イソインドリルおよび3−イソインドリルを含む
。本明細書で使用する通り、用語「アリール」の範囲には、1つ以上の炭素環式
芳香環および/またはヘテロ芳香環がシクロアルキルまたは非芳香族性ヘテロ環
と縮合した基も含む。
【0021】 非芳香族性ヘテロ環とは、安定な構造を与えるであろう環内に窒素、酸素およ
び硫黄から選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含む、非芳香族性の炭素環
である。該環は、5、6、7または8員環である。例えば、2−テトラヒドロフ
ラニル、3−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロチオフェニル、3−テト
ラヒドロチオフェニル、2−モルホリノ、4−モルホリノ、2−チオモルホリノ
、3−チオモルホリノ、4−チオモルホリノ、1−ピロリジニル、2−ピロリジ
ニル、3−ピロリジニル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、1−ピペリジ
ニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニルおよび4−チア
ゾリジニルを含む。
【0022】 本明細書で使用する通り、脂肪族基は完全に飽和であるか、または1、2もし
くは3個の不飽和部分を含む、直鎖、分枝または環状のC1〜C20炭化水素を
含む。
【0023】 脂肪族基、アリール基(これは炭素環、またはヘテロアリールである)、非芳
香族性ヘテロ環またはベンジル基上の適当な置換基とは、該化合物のタンパク同
化効果を有意に低下しないか、または脂肪分解効果を変えない置換基である。例
えば、−OH、ハロゲン(−Br、−Cl、−Iおよび−F)、−OR、−O−
COR、−CN、−NO、−COOH、−NH、−NHR、−NR、−C
OOR、−COR、−CHO、−CONH、−CONHR、−CONR、−
SH、−SRおよび−NH−C(=NH)−NHを含む。Rは、C〜C
ルキル、ベンジルまたはフェニルである。
【0024】 置換された非芳香族性ヘテロ環はまた、=O、=S、=NHまたは−NR(こ
こで、Rは置換基として上で定義する通りである)も含むことができる。置換さ
れた脂肪族基、置換された芳香族基、置換された非芳香族性ヘテロ環または置換
されたベンジル基は、1、2または3個の置換基を有することができる、
【0025】 本明細書に示す構造式において、化学基もしくは化学部分が該分子もしくは化
合物の残りと連結する際の結合は、記号:
【化44】 によって示す。
【0026】 例えば、構造式(II)における該対応する記号は、ピリジルオキシ基の酸素
が構造式(I)の環Cに連結する際の結合を示す。
【0027】 本発明は、構造式Iの化合物の溶媒和物およびその生理学的に許容し得る塩を
含む。本発明のある化合物またはその生理学的に許容し得る塩は、水または通常
の有機溶媒との溶媒和物を形成することができる。該溶媒和物は、本発明の化合
物の範囲内に含まれる。
【0028】 加えて、ジアステレオマーが構造式Iの化合物として存在し、且つ置換基に応
じて更なるジアステレオマーが存在し得ることが認められるであろう。本発明の
化合物としては、2個以上のジアステレオマー、および個々の独立した立体異性
体を含む。
【0029】 いくつかのヘテロ環が互変異の形態で存在し得ることも認められるであろう。
全てのそれらの形態は、本発明の範囲内に含まれる。
【0030】 本明細書で使用する用語「結晶化させる」とは、インダゾリルオキシプロパノ
ールアミン化合物が非常に可溶であって、且つそのアンモニウム塩が不溶である
かまたはわずかに可溶であるような溶媒または溶媒の混合物を与えることを意味
する。該化合物を溶媒または溶媒混合物に溶解し、次いで少なくとも1当量の適
当な酸を添加させることによってアンモニウム塩に変換し、その後該アンモニウ
ム塩を沈降させる。沈降生成物の混入を最小限にするために、約1.0〜約1.
1当量の酸を使用することが好ましい。インダゾリルオキシプロパノールアミン
に存在する不純物は溶媒または溶媒混合物に非常に可溶であることは好ましく、
沈降前の遊離塩と比べて精製される沈降する塩を得る。該沈降した化合物は結晶
性であることが好ましい。
【0031】 酸(または塩基)による抽出による精製は、アミンなどの塩基性官能基を有す
る化合物(または、カルボン酸などの酸性官能基を有する化合物)を、水性また
はアルコール性の酸(または、酸性官能基を有する化合物の場合には、水性また
はアルコール性の塩基)中に溶解することを意味する。次いで、該水溶液を水と
混和しない有機溶媒を用いて洗浄して有機不純物を除くことができる。次いで、
溶液のpHを該化合物の等電点に調節し、そのことによって該化合物を沈降した
り、または有機溶媒中に抽出することが可能となる。
【0032】 等電点での沈降することによる精製は、酸性および塩基性の官能基の両方を有
する化合物(例えば、アミノ酸)の水溶液のpHをその等電点に調節し、そのこ
とによって、該化合物を溶液から沈降させることを意味する。「等電点のpH」
とは、化合物が電気的に中性であり、従って水溶液にごくわずかに可溶であるp
Hである。該化合物に存在する不純物は等電点では非常に可溶であることが好ま
しい。結果として、該沈降した化合物は、沈降前の化合物と比べて精製される。
該沈降した化合物は結晶性であることがより好ましい。場合により、酸性および
塩基性の官能基の両方を有する化合物は、酸(または塩基)による抽出およびそ
の等電点での沈降の両方によって、精製することができる。
【0033】 家畜とは、食料生産のために飼育されている動物である。反芻動物または「食
い戻して噛む(cud-chewing)」動物(例えば、雌牛、雄牛、若雌牛、去勢牛、
羊、バッファロー、バイソン、ヤギおよびアンテロープ)は家畜の例である。家
畜の他の例としては、ブタ、トリ(家禽)(例えば、ニワトリ、カモ、シチメン
チョウおよびガン)を含む。家畜の更に他の例としては、水産養殖で飼育されて
いる魚、貝類および甲殻綱を含む。食料生産のために用いられる外来性の動物(
例えば、ワニ、水牛または走きん類(例えば、エミュー、アメリカダチョウまた
はガチョウ))をも含む。本発明の方法は、トリについて使用することが好まし
い。
【0034】 本発明の化合物の「有効な量」とは、家畜に投与した場合に、該動物から得ら
れる肉の量を増大したり、および/または該肉の質を上昇する量である。
【0035】 得られる肉の量を増大することとは、処置をしない場合と比較して処置した動
物のより大きな成長量を促進することを意味する。あるいは、得られる肉の量を
増大することとは、徐脂肪体重の産生を促進することを意味する。徐脂肪体重の
産生は、例えば処置しない場合よりも処置の結果として脂肪に対する筋肉の比率
が非常に高い場合に促進される。あるいは、得られる肉の量を増大することとは
、食料の利用の効率を改善することを意味する。食料の利用は、処置のない場合
よりも、処置の結果として動物によって消費される飼料のある量当たりの体重の
増加がより大きい場合により効率的である。従って、家畜から得られる肉の量を
増大することは、通常経済性の改善、例えば肉の生産の利益率の上昇を生じる。
【0036】 肉の質を改善することとは、動物の死体の質の改善を意味する。死体の質を改
善することとは、例えば脂肪組織(皮下脂肪)が少ないこと、家禽の脂肪パッド
の大きさが減少することおよび/または脂肪のない肉が増加すること(量を改善
すること)を意味する。従って、子牛の質を改善することにより、消費するのに
より健康的であり、例えばコレステレロールまたは中性脂肪のレベルを上昇させ
ることが少ないであろう肉を得る。高品質の肉は市場でより高い売値で占めるこ
とができるので、肉の質を改善することにより、経済性を改善し、そして肉の生
産の利益率を上昇することもできる。
【0037】 投与するのに有効な量とは、処置するある動物の種類および使用するある活性
成分に応じていくらか変わるであろうが、そのものは通常、1日当たりの食料摂
取の総量の約0.5〜約1000百万分率(ppm;食料(kg)当たりの化合
物のミリグラム)であろう。該量は、約0.02〜約50mg/kgの用量を示
すであろう。好ましい実施態様は約0.5〜約200ppmを使用し、約1〜約
40ppmであることがより好ましい。例えば、家禽などの動物に該方法を実施
する場合には、該化合物を1日当たりの飼料の約2〜約100ppmの割合で1
日当たりの飼料に加えられる。
【0038】 本発明の方法は、該家畜に有効な量の本発明の化合物を経口投与することによ
って実施することが好ましい。他の投与経路、例えば鼻腔内(例えば、鼻腔内混
合装置)、卵内もしくは皮下、筋肉内もしくは静脈内注射を使用することができ
るが、しかしながらそれらの経路は実際的に劣る。
【0039】 経口投与の場合には、本発明の化合物は、動物の管理において通常使用される
適当な担体または希釈剤と混合されることが好ましい。本発明の化合物を含む動
物の飼料原料は、本発明の更なる実施態様として示される。それらの飼料原料に
通常用いられる典型的な担体および希釈剤としては、コーンミール、コーンの穂
軸のグリット、大豆ミール、アルファルファミール、もみ殻、ミル操作した大豆
、綿実油ミール、骨粉、コーン粉、コーンの穂軸のミール、小麦の2号粉(midd
lings)、石灰石、リン酸二カルシウム、塩化ナトリウム、ウレア、蒸留した(d
istillers)乾燥穀類、ビタミンおよび/またはミネラル混合物、サトウキビ(c
ane)の糖蜜、あるいは他の液体希釈物などを含む。それら担体は、活性成分の
均一な分布を容易にし、そのものは典型的に約20〜約98重量%である。
【0040】 本発明の化合物を経口投与する好ましい方法は、1日の飼料による方法である
が、該化合物を塩ブロックおよびミネラルリック(licks)に封入し、そしてま
たリンクタンク製剤に直接的に加えるかまたは便利な経口消費のために水を飲む
ことができる。該化合物を更に、多形性の物質、ワックスおよび長時間放出を制
御するためのものなどと一緒に製剤化したり、該動物に活性成分について望まれ
る1日の支出を保つのに必要なだけボーラスまたは錠剤としてのみ投与すること
ができる。該化合物はガバージュ処置によって経口投与したり、および/または
経皮塗布することもできる。
【0041】 非経口投与の場合には、本発明の化合物を通常の担体(例えば、水、プロプレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、n−メチルピロリドン、ギ酸グリセロ
ール、コーン油、ゴマ油、ステアリン酸カルシウム、高分子物質など)と混合す
ることができる。それらの製剤を成型してペレットにすることができ、そして注
射として、または除放性皮下インプラント、持続性の反芻胃運搬装置もしくは鼻
腔内装置として投与することができる。成長促進の望む速度、並びに脂肪のない
肉および食料効率の改善を得るために、活性成分の適当な投与を確認するのに必
要なだけの回数で、該投与を実施することができる。
【0042】 本発明の化合物は、WO97/10825号、BellらによるWO98/096
25号、並びにCrowellらによる米国特許第5,808,080号および第6,
046,227号に開示されている方法によって製造することができる。これら
は本明細書の一部を構成する。これらの化合物を製造するための反応式を以下に
示す。
【化45】 反応式中、Xおよび環Dは上記の通りである。
【0043】 該反応式におけるエポキシドのアミノ化は、この種類の反応について当該分野
で知られている条件下で行なう。例えば、該エポキシドを、アルコール(エタノ
ールが好ましい)中、室温から反応混合物の還流温度でアミンと混合することが
できる。例えば、該反応をAtkinsらによるTetrahedron Letters, 27; 2451 (198
6) (これは、本明細書の一部を構成する)に一般的に記載される条件下で行な
う。エポキシドをアミンと反応させるための具体的な条件の例を、実施例6に示
す。
【0044】 該反応式に示す反応を妨害する置換基は、最初に保護される形に変換されると
いう条件で存在することができる。適当な保護基は当該分野の当業者によって知
られており、GreenおよびWutsによる「Protecting Groups in Organic Synthesi
s」,John Wiley and Sons, 1991(これは、本明細書の一部を構成する)に開示
されている。
【0045】 本発明の化合物を製造するための別の方法は、ヒドロキシ置換基を現わすため
に環状のスルフェート含有化合物を脱保護することを含み、そして該環状のスル
フェート含有化合物をトリアルキルシリルハライドと一緒に十分な時間、溶媒中
で混合してヒドロキシル基を脱保護することを含む。
【0046】 具体的には、該方法は式(VIII):
【化46】 の化合物をハロゲン化チオニルと一緒に十分な時間、溶媒中で反応させて、式(
IX):
【化47】 (式中、環Aおよび環Bは上記の通りである) のスルファイト化合物を得ることを含む。
【0047】 適当なハロゲン化チオニルとしては、臭化チオニルおよび塩化チオニルを含む
。塩化チオニルが好ましい。典型的には、化合物(VIII)のモル当たり2当
量のハロゲン化チオニルを使用する。
【0048】 該反応を妨害しない限り、いずれかの溶媒をこの工程で使用することができる
。THFを使用することが好ましい。該反応は典型的に、生成物が得られるまで
行ない、通常約120〜240分間(180分間が好ましい)行なう。該反応を
いずれかの温度で行なうことができるが、通常約0℃より低い温度で行ない、約
−10℃〜0℃が好ましく、約−10℃〜−5℃がより好ましく、約−9℃〜−
8℃が最も好ましい。
【0049】 好ましい実施態様において、1H−インダゾール環中のNH基は該化合物を対
応するスルフェートに変換する前に、最初にN−保護する。該保護基の選択は、
ヒドロキシ基を現わすためにスルフェート基を除くのと同じ条件下で除くことが
できるように選択することが好ましい。
【0050】 窒素原子をN−保護する条件は、選択したある保護基に依存する。適当な反応
条件は、Peter G. M. Wuts(編)の「Protective Groups in Organic Synthesis
」, Theodora W. Greene, 3版(1999年4月)Vch Pubに記載されている。
【0051】 その後、化合物(IX)は、式(X):
【化48】 (式中、環Aおよび環Bは上記の通りである) の対応するスルフェート化合物に変換することができる。
【0052】 適当に、該変換はスルファイト化合物(IX)を触媒量のルテニウム化合物お
よび酸化剤と一緒に十分な時間、溶媒中で混合して、該スルファイト化合物(I
X)をスルフェート化合物(X)に酸化することを含む。
【0053】 適当なルテニウム化合物としては、塩化ルテニウムまたは酸化ルテニウムを含
む。一般的に、スルファイト化合物(IX)のモル当たり、約0.001〜0.
25当量のルテニウム化合物を使用する。
【0054】 適当な酸化剤としては、過ヨウ素酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、臭素
酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、塩素酸ナトリウムまたはオゾンを含む。
一般的に、スルファイト化合物(IX)のモル当たり約2.0より大きい当量(
2.5当量が好ましい)の酸化剤を使用する。
【0055】 該変換は、典型的に反応を妨害しないであろういずれかの溶媒(例えば、CC
、CHClもしくは水、またはそれらの混合物)中で行なう。該変換は典
型的に、約30〜120分間(60分間が好ましい)行なう。該変換は、CHC
、CHCNおよび水の混合物中で行なうことが好ましい。該変換は典型的
に、約−10℃〜約25℃の温度で行なう。
【0056】 その後、該スルフェート化合物(X)を、式(XI):
【化49】 (式中、環Cおよび環Eは上記の通りである) の1級アミンと一緒に十分な時間、溶媒中で反応させて、式(XI):
【化50】 の化合物を得ることができる。
【0057】 典型的に、スルフェート化合物(X)のモル当たり、約0.9〜2.0当量の
アミンを使用する。約0.9〜1.1当量を使用することが好ましい。約1.0
当量(化学量論量)のアミンを使用することが最も好ましい。
【0058】 典型的に、該反応を妨害しない限り、いずれかの溶媒をこの工程で使用するこ
とができる。該反応はCHCN中で行なうことが好ましい。該反応は典型的に
約60〜180分間(120分間が好ましい)、約78〜85℃の温度で行なう
【0059】 最後に、該化合物(XII)をトリアルキルシリルハライドと一緒に十分な時
間、溶媒中で混合して、化合物(IV):
【化51】 (式中、R1、R2、X、環A、環B、環Cおよび環Eは、上記の通りである)
を得ることができる。
【0060】 適当なトリアルキルシリルハライドとは、トリアルキルシリルヨード、トリア
ルキルシリルブロミドまたはトリアルキルシリルクロリドを含む。トリアルキル
シリルハライドはトリメチルシリルヨードが好ましい。
【0061】 溶媒が反応を妨害しない限り、該反応はいずれかの溶媒中で行なうことができ
る。該溶媒は非プロトン性溶媒(例えば、四塩化炭素、アセトニトリル、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、スルホン、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキ
サン、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエンもしくはアセトン、またはそれ
らの混合物)であることが好ましい。
【0062】 該反応は典型的に、5〜25分間(15分間が好ましい)、0℃より低い温度
で(−10〜0℃が好ましく、−9〜−8℃が最も好ましい)行なう。
【0063】 本発明の化合物を製造するための方法は、アミン基が2−[4−[2−イル−
2−メトキシプロピル)フェノキシ]ピリジン−カルボン酸アルキル基で置換さ
れている、新規なインダゾリルオキシプロパノールアミンの塩(以後、「インダ
ゾリルオキシ プロパノールアミンエステル」と呼ぶ)を製造することを含む。
これらのインダゾリルオキシプロパノールアミンエステルは高収率で且つ高純度
で容易に結晶化することができ、エポキシドの前駆体は実質的にない(典型的に
、1ppmよりも少ない)。加えて、インダゾリルオキシプロパノールアミンエ
ステルの対応するカルボン酸(以後、「インダゾリルオキシプロパノールアミン
カルボン酸」と呼ぶ)を、それらの等電点で沈降させることによって高収率およ
び高純度で精製することができる。インダゾリルオキシプロパノールアミンのエ
ステルおよびカルボン酸の両方を、入手可能な出発物質から高収率で製造するこ
とができる。
【0064】 この方法は、構造式(XIII):
【化52】 で示されるインダゾリルオキシプロパノールアミンエステル、およびそのアンモ
ニウム塩を製造するのに使用することができる。 ここで、R8は、C1〜C6の直鎖もしくは分枝のアルキル基、またはC7〜
C9の置換もしくは無置換のアラルキル基である。R8は、メチルまたはエチル
であることが好ましい。
【0065】 該方法は、エポキシド出発物質をアミン出発物質と反応させる工程を含む。該
エポキシド出発物質は、構造式(XIV):
【化53】 で示され、該アミン出発物質は構造式(XV):
【化54】 で示される。
【0066】 この方法はまた、構造式(XIII)で示されるインダゾリルオキシプロパノ
ールアミンエステルから、インダゾリルオキシプロパノールアミンカルボン酸ま
たはそのカルボン酸塩を製造するのにも使用することができる。該インダゾリル
オキシプロパノールアミンカルボン酸は、構造式(XVI):
【化55】 によって示される。
【0067】 該方法は、インダゾリルオキシプロパノールアミンエステルの−COOR8基
を加水分解する工程を含む。
【0068】 本明細書に開示するインダゾリルオキシプロパノールアミンエステルに存在す
るアミン部分のために、これらの化合物のアンモニウム塩を適当な酸と反応させ
ることによって製造することができる。それらの塩を通常製造するのに使用する
酸は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸およびリン酸)
、および有機酸(例えば、パラ−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュ
ウ酸、パラ−ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸
および酢酸)、並びに関連する無機酸および有機酸を含む。従って、それらの医
薬的に許容し得る塩としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜
硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロ
リン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、
カプリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シュウ
酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、ギ酸塩、リンゴ
酸塩、2−ブチン−1,4−二酸塩、3−ヘキシン−2,5−二酸塩、安息香酸
塩、クロロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸
塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニ
ル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、馬尿酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール
酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナ
フタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩およびマンデル酸
塩を含む。
【0069】 カルボン酸塩は、適当な塩基と反応させることによって、カルボン酸官能基を
有する本明細書に開示するインダゾリルオキシプロパノールアミン酸から生成す
ることができる。それらの塩としては、無機塩基(例えば、アンモニウム、アル
カリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩など)から誘
導される塩、並びに塩基性の有機アミン(例えば、脂肪族アミン、芳香族アミン
、脂肪族ジアミン、ヒドロキシアルキルアミンなど)から誘導される塩を含む。
従って、本発明の塩を製造するのに有用なそれらの塩基としては、水酸化アンモ
ニウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、メチルアミン、ジエチルアミン、エチ
レンジアミン、シクロヘキシルアミン、エタノールアミンなどを含む。
【0070】 構造式(XVI)で示す化合物の好ましい炭酸塩は、アルカリ金属炭酸塩(例
えば、炭酸ナトリウム塩、炭酸カリウム塩および炭酸リチウム塩)を含む。
【0071】 それぞれ、構造式(XIV)および(XV)で示されるエポキシドおよびアミ
ンからの、構造式(XIII)で示されるインダゾリルオキシプロパノールアミ
ンエステルの製造は、室温から該反応混合物の還流温度までの温度で溶媒中で通
常行なう。40〜140℃の温度が通常好ましい。該反応において使用すること
ができる溶媒としては、アルコール性溶媒(例えば、メタノール、エタノールま
たはイソプロパノール)(エステル交換を防止するために、エステルに対応する
溶媒を該反応で使用することが好ましい);芳香族性溶媒(例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、他のハロ芳香族性物
質、ニトロベンゼン、ベンゾニトリルまたはトリフルオロメチルベンゼン);も
しくは極性非プロトン性溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N
,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)またはN,N−ジメチルホルムアミド
);または試薬が可溶であり、温度を上記の範囲にまで上昇することができる他
の溶媒を含む。エポキシドおよびアミンの当モル量を使用することができる。あ
るいは、1つの試薬の約5倍までの過剰量を使用する。しかしながら、エポキシ
ドに対して約1.1〜約2.0当量のアミンが好ましい。
【0072】 上記の通り製造される、インダゾリオルオキシプロパノールアミンエステルを
、いずれかの適当な方法によって精製することができ、該方法は上記の通り、適
当なアンモニウム塩に変換して結晶化することを含む。
【0073】 アミン出発物質は、通常実施例3および4に記載する通りに製造することがで
きる。構造式(XVII)で示されるアルキルアミノフェノールのフェノキシド
塩を、構造式(XVIII):
【化56】 で示される2−ハロピリジンエステルと反応させる。 構造式(XVIII)におけるR8は、構造式(XIII)において記載する
通りである。Xは、ハロ基である。該カップリング反応および構造式(XVII
)で示される化合物の製造法は、上記のWO97/10825号、Bellらによる
WO98/09625号、並びにCrowellらによる米国特許第5,808,08
0号および第6,046,227号に記載されている方法に従って行なうことが
できる。
【0074】 一般的に、該反応はアルキルアミノフェノールを、2−ハロピリジンエステル
の存在下でアミンと混合することによって行なうことができる。等モル量の出発
物質を使用することが好ましい。しかしながら、他方と比べて一方の出発物質が
約5または約10倍までのモル過剰量を使用することができる。該カップリング
反応は、適当な溶媒または溶媒系中でアミノフェノールを塩基と混合することに
よって行なう。該反応は室温と同じくらい低い温度で行なうことができるが、脱
保護工程の間に生成する水を共沸除去しながら、該混合物を加熱還流することに
よって行うことが好ましい。次いで、2−ハロピリジンエステルを加え、反応が
完結するまで該反応を続ける。
【0075】 適当な溶媒としては、極性で非プロトン性のエーテル性溶媒および芳香族性の
溶媒、並びにそれらの組み合わせを含む。極性の非プロトン性溶媒としては、D
MSO、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリンジノン(DMI)、1,3−ジメチル−3,4,5,
6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)などの溶媒、および
水を共沸除去するためのより低沸点の溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、イソ
オクタン、キシレン)または水と二成分の共沸体を形成することができるが反応
条件下で不活性である他の溶媒を含む。水の共沸除去に適当な他の化合物は、Ad
vances In Chemistry Series 116−Azeotropic Data III, 米国化学会、Washing
ton D. C. 1973で知ることができる。エーテル性溶媒としては、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンおよび1,2−ジメトキシエタンを含む。芳香族性溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、アニソールおよび1,2−クロロベ
ンゼンを含む。0.1〜10当量の極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N−ジ
メチルアセトアミド)を含有するクロロベンゼンなどの芳香族性溶媒を使用する
ことが好ましい。適当な塩基としては、アルカリ金属アルコキシド(例えば、ア
ルカリ金属メトキシド、エトキシドおよびtert−ブトキシド)(エステル交
換を防止するために、エステルのアルキル基に対応することが好ましい)、アル
カリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カ
リウム)またはアルカリ金属炭酸塩(例えば、NaCOまたはKCO
を含む。少なくとも約10倍までの過剰量の塩基を使用することができるが、化
学量論量の水酸化物もしくはアルコキシドの塩基、または1.5〜5当量のK COを使用することが好ましい。
【0076】 構造式(XIV)で示されるエポキシド出発物質の製造は、不活性溶媒(例え
ば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)またはDMF)および塩基
の存在下で、4−ヒドロキシインダゾールを(2S)−(+)−グリシジル3−
ニトロベンゼンスルホネートと反応させることによって行なうことができる。ほ
ぼ等モル量の出発物質が好ましいが、他方の出発物質に対して一方の出発物質が
約5〜約10倍までのモル過剰量も使用することができる。適当な塩基としては
、非求核性塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムおよびアルカリ金属の
アルコキシド)を含む。炭酸カリウムが好ましい。過剰量の塩基を使用すること
ができるが、約1.05〜約1.50当量のKCOを使用することが好まし
い。該反応は、ほぼ周囲温度から約40℃の範囲の温度(約30℃が好ましい)
で行なう。他のスルホネートエステル(例えば、トシレート、ノシレート(nosy
late)またはメシレート)、並びにハライド(例えば、エピブロモヒドリンまた
はエピクロロヒドリン)も使用することができる。ノシレートが好ましい。具体
的な反応条件を、実施例1および実施例2に記載する。
【0077】 構造式(XIII)で示されるインダゾリルオキシプロパノールアミンエステ
ルを加水分解して、構造式(XVI)で示されるカルボン酸またはそのカルボン
酸塩を得る反応は、Larock, R. C.によるComprehensive Organic Transformatio
ns; VCH: New York, 1989, 981-985頁; Marchによる「Advanced Organic Chemis
try], 3版, John Wiley & Sons (1985), 375-76頁、およびそれらが引用する文
献(これらは、本明細書の一部を構成する)に開示されている方法を含む、いず
れかの適当な方法によって行うことができる。この反応は、本明細書で「加水分
解反応」と呼ぶ。
【0078】 加水分解反応は、アルコール性塩基(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウムまたは水酸化カリウム)のメタノールまたはエタノール中で行なうことが好
ましい。メタノール性の水酸化ナトリウムが好ましい。該加水分解反応は、イン
ダゾリルオキシプロパノールアミンエステルに対して1当量の塩基を用いて行な
うことができる。あるいは、過剰量の塩基(例えば、約10〜約20倍までの過
剰量)を使用してカルボン酸塩を得ることができる。過剰量の塩基は約0〜約3
0%であることが好ましい。通常、該反応温度は室温から溶媒の還流温度まで変
えられ、典型的には40〜70℃である。該カルボン酸生成物(またはそのカル
ボン酸塩)を通常の方法(例えば、溶媒の真空除去)によって単離する。
【0079】 該インダゾリルオキシプロパノールアミンカルボン酸またはそのカルボン酸塩
は、塩基(または酸)による抽出、例えば塩基の水溶液(例えば、水酸化ナトリ
ウム水溶液、水酸化カリウム水溶液または水酸化リチウム水溶液)に溶解し、お
よび/またはその等電点で沈降することによって精製することができる。該水溶
液は、不純物を除去するために水と混和しない有機溶媒の1つ以上を用いて抽出
することが好ましい。次いで、該水溶液のpHを、酸水溶液(例えば、HCl、
SO、酢酸またはスルホン酸の水溶液)を用いてその等電点にまで調節し
、そのことによって、インダゾリルオキシプロパノールアミンカルボン酸が沈降
する。
【0080】 該インダゾリルオキシプロパノールアミンカルボン酸またはそのカルボン酸塩
もまた、カチオン性イオン交換樹脂(例えば、AMB15(H型)、50WX2
−400(H型)またはIR50S(H型))を使用し、アルカリ金属酢酸塩(
例えば、6%w/vの酢酸ナトリウムのメタノール溶液)などのアルコール性溶
液を用いて抽出するか、またはアニオン性イオン交換樹脂(例えば、IRA90
0(クロリド型)またはA21(酢酸型))を使用し、水とアルコールまたはア
セトニトリルの塩基性溶液を用いて抽出することによって精製することもできる
【0081】 本発明によって製造される個々の光学活性な異性体を、上記の方法によってそ
れらのそれぞれの光学活性な前駆体から製造することができたり、またはそのラ
セミ混合物を分割することによって製造することができる。この分割は、キラル
試薬を用いて誘導化し、続いてクロマトグラフィー精製または再結晶化によって
行なうことができる。標準的な方法によってキラル補助薬を除去することにより
、本発明の化合物の実質的に光学的に純粋な異性体またはその前駆体を得る。分
割に関する更なる詳細は、JacquesらによるEnantiomers, Racemates, and Resol
utions, John Wiley & Sons, 1981で知ることができる。
【0082】 本発明の化合物の製造において初期の出発物質として使用する化合物はよく知
られており、商業的に入手できない場合は、当該分野の当業者によって通常使用
される標準的な方法によって容易に製造される。
【0083】 本発明を以下の実施例によって例示するが、それらは限定することを意図する
ものではない。
【0084】 実施例 実施例1:4−ヒドロキシインダゾールの製造
【化57】 4−ヒドロキシインダゾールは、DaviesによるJ. Chem. Soc., 1955: 2412 (1
955) およびH. D. PorterおよびW. D. Petersonによる「Organic Synthesis」,
Collective Volume III, 660頁(これらは、本明細書の一部を構成する)に開示
された方法にしたがって製造した。4−ヒドロキシインダゾールの製造に関する
具体的な条件については、以下に示す。
【0085】 A.2−メチル−3−ニトロアニリンからの4−ニトロインダゾールの製造
【化58】 亜硝酸ナトリウム(20g、0.29mol)を水(150mL)に溶解した
。この溶液の全てを、ほぼ0℃の2−メチル−3−ニトロアニリン(20g、0
.13mol)の氷酢酸溶液に1回で加えた。該反応液をオーバーヘッドスタラ
ーを用いて激しく撹拌した。亜硝酸ナトリウムの溶液を加えると、中間体の沈降
物が生成した。該反応液を室温とし、終夜撹拌した。該沈殿物をろ過することに
よって除き、該ろ液を真空下で濃縮した。該暗橙色固体を水に懸濁し、ろ過し、
乾燥して暗橙色固体(14〜21g、収率99%)を得た。
【0086】 B.4−ニトロインダゾールからの4−アミノインダゾールの製造
【化59】 4−ニトロインダゾール(12g)を、パール水素添加反応装置中で加温しな
がらエタノール(300mL)に溶解した。5%パラジウム/炭素(12g)を
該容器に加えた。該反応容器を50PSIにまで加圧し、1時間振りまぜた。T
LCは、生成物の生成および出発物質の消失を示した。該反応混合物をセライト
を通してろ過した。該触媒をメタノールを用いて十分に洗浄し、すべての生成物
をフラッシュして除いた。該ろ液を濃縮して暗灰色の固体を得て、このものを酢
酸エチルに溶解し、シリカゲルパッドを通してろ過した。該ろ液を濃縮して褐色
がかった固体(9.6g、収率97%)を得た。
【0087】 C.4−アミノインダゾールからの4−ヒドロキシインダゾールの製造
【化60】 4−アミノインダゾール(9.6g、0.072mol)を濃硫酸(7.2g
)の水(75mL)を含有するガラス反応容器中で溶解した。このものを、ステ
ンレスオートクレーブに封し、終夜170℃まで加熱した。該反応混合物を分液
ろうと中で酢酸エチルおよび水を用いて希釈し、分配した。該水相を酢酸エチル
を用いて数回抽出し、全ての生成物を水性画分から取り出した。該有機画分を合
わせてブラインを用いて洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過し、濃
縮して暗褐色または黒色の油状物を得た。該生成物をシリカゲルパッド(50%
酢酸エチル/ヘキサン混合物を使用)を通すことによって、オフホワイト色固体
(3.3g、収率33%)を得た。
【0088】 実施例2:(S)−3−(インダゾール−4−イルオキシ)−1,2−エポキシ
プロパンの製造
【化61】 炭酸カリウム(6.8g、0.05mol)を、4−ヒドロキシインダゾール
(3.3g、0.025mol)および(2S)−(+)−グリシジル 3−ニ
トロベンゼンスルホネート(6.5g、0.025mol)のアセトン溶液に室
温で加えた。該反応液を還流温度まで3時間加熱した。TLC(50%酢酸エチ
ル/ヘキサン)は、出発物質がほとんど残っていないが、明るいUV生成物のス
ポットが出発物質の間に現れたことを示した。該反応液をろ過し、濃縮して暗緑
色油状物を得た。該油状物を酢酸エチルに溶解し、水と一緒に3回分配した。該
有機物を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過し、濃縮して緑色油状物を得た
。該油状物をシリカゲルのパッド(40%酢酸エチル/ヘキサン混合物を使用)
を通してろ過して、明緑色油状物(4.1g、88%)を得た。
【0089】 室温でまたは溶液中で長時間放置すると、該生成物は不安定であり、通常冷蔵
庫に保存するかまたはエポキシド開環反応に直ぐに使用する。収率は50〜80
%であった。NMRは、目的物の生成と一致した。
【0090】 実施例3:4−(2−メチル−2−ニトロプロピル)フェノールの製造
【化62】 4−ヒドロキシベンジルアルコール(100.08g、806mol)、2−
ニトロプロパン(400mL、4.45mol)およびジグライム(800mL
)混合物を38℃まで加熱した。t−ブトキシカリウム(45.29g、403
.6mmol)を加え、該混合物を132℃でディーンスタークトラップを用い
て加熱還流した。水を該トラップ中に集め始め、速い速度で約1.5時間続けた
。水の収集が遅くなると(約2.5時間後)、一部の溶媒(各々30〜40mL
)を30分間毎に除去した。水の収集および溶媒の除去の間に、温度は132℃
〜149℃まで上昇した。4時間後、HPLC分析により、1%より少ない4−
ヒドロキシベンジルアルコールが残っていた。加熱用マントルを取り除き、該反
応混合物を冷却した。温度が100℃の時に、水(200mL)を加え、該溶液
を室温まで冷却した。溶媒を回転蒸発機を用いて真空下で除いて、溶液(593
g)が残った。水(500mL)および酢酸エチル(500mL)を加え、相分
離した(相分離は乏しいが、20%NaCl水溶液を加えることは効果がない)
。該水相を酢酸エチル(200mL)を用いて抽出し、該有機抽出相を1N H
Cl(500mL)および水(300mL)を用いて抽出した。該有機相を真空
下で蒸留して油状物(261g)を得て、このものに酢酸エチル(160mL)
を加えた。ヘプタン(3.4L)を激しく撹拌しながら30分間かけて速く加え
、該生成物を結晶化してベージュ色固体(112.36g、収率71%、HPL
C分析による純度>98%)を得た。濃縮し、該固体をろ過するか、または濃縮
し、ヘプタンを加えて結晶化させることによって、別のクロップの結晶を得るこ
とができる。
【0091】 実施例4:4−(2−アミノ−2−メチルプロピル)フェノール・酢酸塩の製造
【化63】 1ガロンの高圧反応容器を4−(2−メチル−2−ニトロプロピル)フェノー
ル(120g、614mmol)、酢酸(35.2mL、614mmol)、2
B3エタノール(60mL)を用いて湿らせた5%パラジウム/炭素(24g)
およびメタノール(1230mL)で満たした。該混合物を撹拌(600rpm
)しながら50℃まで加熱し、該反応容器をN2を用いてパージし、H(50
psiまで)を用いて加圧した。15.5時間後、該反応容器をNを用いてパ
ージし、該冷却した混合物をろ過した。該ろ過ケーキをメタノールを用いて洗浄
し、該ろ液を回転蒸発器を用いて濃縮して、スラリー(514g)を得た。この
スラリーに、激しく撹拌しながら酢酸エチル(2L)を加えた。1時間撹拌後、
得られた結晶をろ過し、少量の酢酸エチルを用いて洗浄した。該生成物を45℃
の真空オーブン中で終夜乾燥して小さい白色針状結晶の生成物(118.83g
、収率86%)(mp 211〜216℃(分解))を得た。この物質をHPL
C分析により99%純度であると決定した。更なる物質(9.00g)を母液か
ら得られるが、そのものはわずかに88%の純度であった。
【0092】 実施例5:4−(2−アミノ−2−メチルプロピル)フェノキシ)−4−(メチ
ルスルホニル)ベンゼンの製造
【化64】 4−(2−アミノ−2−メチルプロピル)フェノール・酢酸塩(45.06g
、200mmol)、粉末のKCO(69.1g、500mmol)、4−
クロロメチルスルホニルベンゼン(200mmol)、DMAC(622mL)
およびイソオクタン(70mL)の混合物をゆっくりと140℃で加熱還流した
。4−(2−アミノ−2−メチルプロピル)フェノール・酢酸塩を実施例3およ
び4に記載の方法にしたがって製造した。
【0093】 イソオクタンで満たした水のトラップを、反応中に生成する水を集めるのに使
用し、還流を5.5時間維持した。該混合物を室温まで冷却し、該固体をろ過し
、酢酸エチルを用いて洗浄した。該ろ液を真空下で濃縮して固体を得て、このも
のを酢酸エチル(500mL)に溶解した。この溶液に、水(800mL)、1
N HCl(200mL)およびメタノール(50mL)を加えた。この混合物
のpHを、濃HClを用いて7.2にまで調節し、該水相を分離し、メチルt−
ブチルエーテル(500mL)を用いて洗浄した。10N NaOH(20mL
)を加え、pHを11にまで上昇させることによって、生成物を結晶化させた。
このpHを、結晶化の間(90分間)に必要なだけ10N NaOHを加えて保
った。融点は85.3〜85.5℃であった。NMRは、目的の生成物と一致し
た。
【0094】 実施例6:化合物5の製造
【化65】 実施例2に記載の通り製造した(S)−3−(4−インダゾリルオキシ)−1
,2−エポキソプロパン(2.5g、0.013mol)、および実施例5に記
載の通り製造した(4−(2−アミノ−2−メチルプロピル)フェノキシ)−4
−(メチルスルホニル)ベンゼン(4.5g、0.014mol)の無水メタノ
ール(75mL)混合物を、24時間還流した。次いで、該反応混合物を真空下
で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー精製(2%水酸化アンモニ
ウム、15%メタノール、83%酢酸エチルを使用)を行なうことによって精製
して、白色発泡体(1.8g、収率31%)を得た。
【0095】 本発明の他の化合物は、上記の方法にしたがって、(S)−3−(4−インダ
ゾリルオキシ)−1,2−エポキシプロパンと適当なアミン出発物質と反応させ
ることによって製造した。該アミン出発物質を、実施例5に記載の方法にしたが
って、適当に置換したクロロベンゼンまたはクロロピリジン(化合物1の場合は
、6−クロロニコチンアミド;化合物2の場合には、2−クロロニコチンアミド
;化合物3の場合には、2−クロロ−5−シアノピリジン;および化合物4の場
合には、N−[6−クロロー3−ピリジルカルボニル]モルホリンである)を用
いて製造する。6−クロロ−3−ピリジルカルボン酸を塩化チオニルと反応させ
て対応する酸クロリドを得て、次いでこのものをモルホリンを用いてアミド化す
ることによって、N−[6−クロロ−3−ピリジルカルボニル]モルホリンを製
造した。
【0096】 化合物は、エレクトロスプレーイオン化質量分析法(ESIMS)によって確
認した。分子量イオンピークは、化合物1の場合には476.2(理論的な分子
量は475.55amu)であり;化合物2の場合には476.0(理論的な分
子量は457.55amu)であり;化合物3の場合には、458.0(理論的
な分子量は457.53amu)であり;化合物4の場合には、546.0(理
論的な分子量は545.64amu)であり;そして化合物5の場合には、51
0.0(理論的な分子量は509.62amu)であった。
【0097】 実施例7:ウシへの本発明の化合物の静脈内投与 本発明の化合物の子牛への静脈内投与は、血清中非エステル化脂肪酸レベルを
増加させ、そして血清中尿素窒素のレベルを低下させることが分かった。アンガ
ス/アンガス交配去勢子牛、若雌牛および去勢牛の両方(これらの研究期間中、
体重は開始時に282ポンド(128kg)であり、788ポンド(358kg
)までである)を1オリ当たり、5頭の子牛をオリに入れた。該子牛を研究の開
始前の少なくとも1週間、オリに慣らした。
【0098】 子牛は1日に2回自由に摂食させた(約6〜15ポンド(2.7〜6.8kg
)/日)。午前の処置期間中、全ての動物が処置物を投与する約1時間前に摂食
したことを確認するために、その給餌時間をずらした。午後の処置期間では、該
子牛を午後の注射を与えた直後に摂食させた。
【0099】 各動物から処置前(T=0)の血液試料を採取後、試験化合物(kg当たり4
0μg)を、午前6時30分および午後2時30分に頚動脈内に静脈内投与した
。各試験化合物を、ポリエチレングリコール200/水が50/50の混合物で
ある処置ビヒクルに濃度が約1.00〜約1.25mg/mLで投与した。
【0100】 血液試料を、処置の約15分後(T+15分)に採取した。子牛を次の処置(
約8時間後)までそれぞれのオリに戻した。翌朝6時30分に、血液試料を処置
24時間後(T+24時間)に全ての子牛から集めた。全ての血液試料について
、非エステル化脂肪酸レベル(NEFA)および血清尿素窒素レベル(SUN)
を分析した。各個体の動物における処置後のNEFAおよびSUNレベルを、処
置前に得たレベルと比較した。該結果を表1に示す。
【表1】 * 処置15分後の各個体についての、ベースライン(T=0)のNEFA値
と比較した、表中に示した試験化合物を用いて処置した動物の血液中のNEFA
(μmol/L)値の増加量(ΔNEFA=T+15分後のNEFA値−T=0
時のNEFA値)。得られた値は5動物の平均値である。 ** 処置24時間後の各個体についての、ベースライン(T=0)のNEF
A値と比較した、表中に示した試験化合物を用いて処置した動物の血液中のNE
FA(μmol/L)値の増加量(ΔNEFA=T+24時間後のNEFA値−
T=0時のNEFA値)。得られた値は5動物の平均値である。 *** 処置24時間後の各個体についての、ベースライン(T=0)のSU
N値と比較した、表中に示した試験化合物を用いて処置した動物の血液中のSU
N値の減少率。得られた値は5動物の平均値である。
【数1】
【0101】 表1に示すデータから、化合物1〜5がタンパク同化活性および脂肪分解活性
の両方を有することを知ることができる。
【0102】 実施例8:ウシヘの本発明の化合物の経口投与 本発明のインダゾリルオキシプロパノールアミンは、ウシに経口投与した場合
には、他のアリールオキシプロパノールアミンを用いて得られる活性よりも、よ
り長く作用するタンパク同化活性を示すことガ分かった。この例の場合に、アン
15頭のアンガス/アンガス交配去勢子牛(体重が最初に484ポンド(220
kg)であり、これら3個の実験の終わりには604ポンド(約274kg)で
ある)を、1オリ当たり5子牛で畜牛設備中のオリに入れた。標準的なワクチン
接種およびコクシジウム(coccidal)コントロールを投与した。
【0103】 子牛は、1日に2回、約10〜15ポンド(4.54〜6.81kg)/日を
自由に摂食させた。全ての子牛が処置物を投与する約1時間前に摂食したことを
確認するためにその給餌時間をずらし、血液試料を得た。午前の処置期間には、
+180分時の血液試料を集めるまで、該ウシが食事に戻らないようにした。
【0104】 処置物は、経口ガバージュによって1日に1回投与した。該処置物は、体重の
kg当たり試験化合物の1mgを含み、50/50のPEG200/水ビヒクル
で投与し、続いて50/50PEG200/水(200mL)の流れと一緒に投
与した。
【0105】 ベースライン血液試料(T=0)を、経口ガバージュ処置を投与する直前に採
取した。処置の90分後(T+90分)に、別の血液試料を採取した。ウシを処
置の180分後(T+180分)までそれぞれの指定のオリに戻し、その後に3
回目の血液試料を集めた。180分後の血液試料を集めるのが完了するまで、該
子牛を餌に接近させないようにした。更なる血液試料を、処置の24時間後およ
び48時間後の各子牛から集めた。
【0106】 全ての血液試料を頚動脈から採取し、血清チューブ中に入れた。血清をILモ
ナルヒ(Monarch)分析機を用いて分析した。血液試料を処置前(T=0)、処
置90分後(T=90分)、処置180分後(T=180分)、処置24時間後
(T+24時間)、および処置48時間後(T=48時間)に集めた。T=0、
T+90分、T+180分、T+24時間、およびT=48時間での血清を、N
EFAおよびSUNについて分析した。該結果を以下の表2に示す。
【表2】
【表3】
【表4】 * 処置24時間後の各個体についての、ベースライン(T=0)のSUN値
と比較した、表中に示した試験化合物を用いて処置した動物の血液中のSUN値
の減少率。得られた値は5動物の平均値である。 ** 処置48時間後の各個体についての、ベースライン(T=0)のSUN
値と比較した、表中に示した試験化合物を用いて処置した動物の血液中のSUN
値の減少率。得られた値は5動物の平均値である。 *** 処置24時間後の各個体についての、ベースライン(T=0)のNE
FA値と比較した、表中に示した試験化合物を用いて処置した動物の血液中のN
EFA(μmol/L)値の増加量(ΔNEFA=T+24時間後のNEFA値
−T=0時のNEFA値)。得られた値は5動物の平均値である。
【0107】 %ΔSUNは、実施例7に記載の通り算出した。
【0108】 表2に示したデータから、ウシに経口投与した場合には、化合物1〜5のイミ
ダゾリルオキシプロパノールアミンはタンパク同化活性を少なくとも48時間、
脂肪分解活性を少なくとも24時間保つが、他のアリールオキシプロパノールア
ミンのタンパク同化活性および脂肪分解活性はかなり短時間だけ保つことが分か
る。
【0109】 実施例9:ニワトリヘ投与した場合の化合物1〜5のタンパク同化効果 約1500のペターソン−フバード(Peterson-Hubbard)初生雄性ヒナを、タ
ンダム化した完全ブロック設計中で用い、6処置(コントロール;1PPMのク
レンブテロール;3および15PPM(mg/飼料のkg)の化合物1;並びに
3および15ppMの化合物5)とし、ブロック要素として納屋のオリ敷地を用
いた。処置をランダムに各ブロック中のオリに分配し、各ブロック当たり総計6
個のオリとし、各翼は6個のブロックを有する。実験期間中、各処置は6個のオ
リを含み、各オリは10匹のトリを有する。
【0110】 初生のトリは、パインマナーハチェリー(Pine Manor Hatchery)(ゴヤン(G
oshen), IN)から入手した。レセプト時には、オリ当たり約40匹のトリをラン
ダムに用意した。成長期後の30日目にすべてのトリについて体重をはかり、ブ
ロック平均に最も近い15羽を選別した。これらのトリを35日齢まで慣らした
。この日に、残りの全てのトリについて再び体重を量り、ブロック平均に最も近
い10羽/オリを処置段階のために移した。トリに該実験中、自由に飼料および
水を与えた。全てのトリに18日齢まで、23%の粗プロテインコーン−大豆飼
料を給餌した。該飼料は、18日〜49日まで20%の粗プロテインコーン−大
豆飼料に変えた。該処置飼料を、20%の粗プロテインコーン−大豆基礎飼料と
混合した。処置は、35日〜49日の飼料に投与した。飼料消費(feed consumt
ion)は、完全な14日処置期間について計算した。トリを、実験の完結時(4
9日)に体重を測り、50日目に屠殺および屠体の測定のためにパジュー大学肉
研究所に移した。新しい(hot)屠体、脂肪パッドおよび内臓を全ての重量を全
ての動物について測った。胸部中の骨および胸部上の皮膚の重量、並びに四肢中
の骨および四肢上の皮膚の重量を、コントロール処置、および高用量の両実験化
合物の場合についてのみ測った。
【0111】 化合物1は、15PPM処置の場合には、コントロールよりも11.50%(
p=0.0009)の体重の増加を示した。3PPM処置での同一の化合物は、
コントロールよりも3.54%(p=0.2209)の増加を示した。15PP
M処置の場合にはコントロールよりも8.85%(p=0.0065)の増加を
示したので、化合物5は化合物1と同様な反応性を示した。化合物5の3PPM
処置の場合には、コントロールよりも2.65%(p=0.5491)の増加を
示した。クレンブテロールで処置したトリは、14日の処置期間中、コントロー
ルよりも3.54%(p=0.02090)の増加を示した。15PPM処置の
場合に、化合物1および5はそれぞれ、食料の効率を4.67%(p=0.19
56)および3.27%(p=0.3652)だけ改善する傾向を有していた。
3PPM処置の場合には、食料の効率はいずれかの化合物の場合にも改善されな
かった。クレンブテロールで処置した動物は、コントロールと比べて食料転換の
改善を示さなかった。
【0112】 以下の製剤例は、単なる例示であって、本発明の範囲を限定することを意図す
るものではない。当然に、「活性成分」とは、構造式Iの化合物、またはその生
理学的に許容し得る塩もしくは溶媒和物を意味する。
【0113】 実施例10:ニワトリ用のプレミックス
【表5】
【0114】 実施例11:反芻動物用のプレミックス
【表6】
【0115】 実施例12:ブタ用のプレミックス
【表7】
【0116】 上記の成分を均一に混合して乾燥流動性プレミックスを得て、このものを最終
的飼料中で活性成分が約200mgとなる割合で、典型的な動物用飼料と混合す
ることができる。例えば、ブタヘの活性成分の便利な経口投与のために、該プレ
ミックスをブタ成長飼料に加えることができる。
【0117】
【表8】 プレミックス(各kg)は、マンガン(硫酸マンガンとして)を50g、亜
鉛(炭酸亜鉛として)を100g、鉄(硫酸第一鉄として)を50g、銅(酸化
銅として)を5g、ヨウ素(ヨウ化カリウムとして)を1.5g、およびカルシ
ウム(炭酸カルシウムとして)を最大限で150g、最小限で130gを含む。 プレミックス(各Kg)は、ビタミンD2を77,161IU、ビタミンE
を2,205IU、リボフラビンを441mg、パントテン酸を1,620mg
、ナイアシンを2,505mg、ビタミン12を4.4mg、ビタミンKを44
1mg、コリンを19,180mg、葉酸を110mg、ピロリドキシンを16
5mg、チアミンを110mgおよびビオチンを22mgを含む。 プレミックス(各Kg)は、ビタミンAを6,613,800IUだけ含む
プレミックス(各Kg)は、セレン(亜セレン酸ナトリウムとして)を20
0mgだけ含む。
【0118】 実施例13:子羊用の食料配給
【表9】 微量のミネラルプレミックスは、2.5%のマンガン(酸化マンガンとして
)、0.07%のヨウ素(ヨウ化カリウムとして)、0.3%のコバルト(炭酸
コバルトとして)、0.5%の銅(酸化銅として)および20.0%の亜鉛(硫
酸亜鉛として)を含む。 ビタミンAおよびD3プレミックス(各ポンド)は、ビタミンAを2,00
0,000USP、およびビタミンD3を225,750USPだけ含む。 ビタミンEのプレミックス(各ポンド)は、ビタミンEを20,000IU
だけ含む。
【0119】 実施例14:ブロイラーの最終的な仕上げ用飼料
【表10】 ビタミンプレミックスは、完全飼料kg当たり、ビタミンAを3000IU
、ビタミンD3を900ICU、ビタミンEを40mg、ビタミンKを0.7m
g、コリンを1000mg、ナイアシンを70mg、パントテン酸を4mg、リ
ボフラビンを4mg、ビタミンB12を100mcg、ビオチンを100mcg
およびエトキシクインを125mgだけ含む。 微量のミネラルプレミックスは、完全食料kg当たり、マンガンを75mg
、亜鉛を50mg、鉄を25mgおよびヨウ素を1mgだけ含む。
【0120】 当該分野の当業者は、通常の実験方法だけを用いて、本明細書に記載する本発
明の具体的な実験態様についての多数の均等物を認識したり、または確認するこ
とができるであろう。それらの均等物は、特許請求の範囲に含まれることを意図
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/00 171 A61P 3/00 171 5/00 5/00 C07D 401/12 C07D 401/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ランドール・ブルース・ホプキンズ アメリカ合衆国46219インディアナ州イン ディアナポリス、ノース・オーデュボン・ ロード956番 (72)発明者 マイケル・ユージーン・クインビー アメリカ合衆国46220インディアナ州イン ディアナポリス、ノース・セントラル・ア ベニュー6281番 (72)発明者 アンドリュー・ジェイソン・ウースリッチ アメリカ合衆国61614イリノイ州ペオリア、 ノース・ロックベイル・ドライブ7121番 Fターム(参考) 2B150 AA05 AB02 AB05 DB14 DB24 DB40 4C063 AA01 BB07 CC22 DD12 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC37 BC73 GA07 GA08 GA09 MA01 MA04 NA14 ZC02 ZC21 ZC61

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式: 【化1】 で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩。 [式中、 環A、環Bおよび環Cは独立して、置換または無置換である。 R1およびR2は独立して、−HまたはC1〜C4の直鎖もしくは分枝のアル
    キル基である。 但し、環Cは構造式: 【化2】 (式中、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
    ル鎖であるか、あるいはそれらが結合する窒素原子と一緒になって非芳香族性の
    ヘテロ環を形成する。そして、 環Dは、0、1、2または3個の置換基で更に置換される) で示される基によってパラ位では置換されない]
  2. 【請求項2】 構造式: 【化3】 [式中、 R1、R2、A、BおよびCは、請求項1において定義する通りである。 環Eは、置換または無置換である。そして、 Xは−CHまたは−N−である] で示される化合物である、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 化合物は構造式: 【化4】 [式中、 X、A、BおよびEは請求項1において定義する通りである] で示される、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 構造式: 【化5】 [式中、 環Eは、置換または無置換である。そして、 Xは、−CH−または−N−である。 但し、環Eは、−X−についてメタ位であって酸素に結合した炭素についてオ
    ルト位では−CONR3R4によって置換されない。 ここで、R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C
    4アルキルであるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香
    族性のヘテロ環を形成する] で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩。
  5. 【請求項5】 式中、環Eは、ハロ、−CN、−OR5、C1〜C4アルキ
    ル、C1〜C4ハロアルキル、−COR5、−CONR6R7、−CONH(
    C1〜C4アルキル)、−SR5、−CSNR6R7、−CSNR6R7、−S
    R5、−SONR6R7、−SOR5および−NR6R7からなる群から
    独立して選ばれる1つ以上の置換基で置換され; R5は、−H、C1〜C4アルキルまたはアリールであり; R6およびR7は、独立して−H、C1〜C4アルキル、アリールもしくは−
    (CHアリールであるか、またはその各々が結合した窒素原子と一緒にな
    ってモリホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルもしくはピペラジニルを形成し
    ;そして、 nは0、1、2または3である、 請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 環Eは、−CN、−CONH、−SOCH、−SO NH、式: 【化6】 または式: 【化7】 で置換された、請求項4に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 構造式: 【化8】 で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩。
  8. 【請求項8】 構造式: 【化9】 で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩。 [式中、 環A、環B、環Cおよび環Eは独立して、置換または無置換である。 R1およびR2は独立して、−HまたはC1〜C4の直鎖もしくは分枝のアル
    キル基である。 但し、環Eは、−N−についてメタ位であって酸素に結合した炭素についてオ
    ルト位では−CONR3R4によって置換されない。ここで、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
    ル基であるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香族性の
    ヘテロ環を形成する]
  9. 【請求項9】 家畜から得られる肉の量を増大するか、または該肉の質を改
    善する方法であって、該動物に構造式: 【化10】 で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩の有効な量を投与するこ
    とを含む方法。 [式中、 環A、環Bおよび環Cは独立して、置換または無置換である。 R1およびR2は独立して、−HまたはC1〜C4の直鎖もしくは分枝のアル
    キル基である。 但し、環Cはパラ位で構造式: 【化11】 (式中、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
    ル基であるか、もしくはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香族性の
    ヘテロ環を形成する。そして、 環Dは、0、1、2または3個の置換基で更に置換される) で示される基によって置換されない]
  10. 【請求項10】 家畜の成長を促進し、家畜に給餌するのに使用される飼料
    の効率を増大し、および/または家畜の徐脂肪体重の産生を増大する、請求項9
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 動物はトリである、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 動物は、ニワトリ、シチメンチョウ、ガンまたはカモであ
    る、請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 化合物は、構造式: 【化12】 で示される化合物またはその生理学的に許容し得る塩である、請求項12に記載
    の方法。 [式中、 環A、環Bおよび環Cは独立して、置換または無置換である。 R1およびR2は独立して、−HまたはC1〜C4の直鎖もしくは分枝のアル
    キル基である。 但し、環Cは、構造式: 【化13】 (式中、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
    ル基であるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香族性の
    ヘテロ環を形成する。そして、 環Dは、0、1、2または3個の置換基で更に置換される) で示される基によってパラ位で置換されない]
  14. 【請求項14】 化合物は、構造式: 【化14】 で示される化合物またはその生理学的に許容し得る塩である、請求項12に記載
    の方法。 [式中、 環A、環Bおよび環Cは独立して、置換または無置換である。 R1およびR2は独立して、−HまたはC1〜C4の直鎖もしくは分枝のアル
    キル基である。 但し、環Cは構造式: 【化15】 [式中、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
    ル基であるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香族性の
    ヘテロ環を形成する。そして、 環Dは、0、1、2または3個の置換基で更に置換される) で示される基によってパラ位では置換されない]
  15. 【請求項15】 家畜から得られる肉の量を増大するか、または該肉の質を
    改善する方法であって、該動物に構造式: 【化16】 [式中、 環Eは、置換または無置換である。 Xは、−CH−または−N−である。 但し、環Eは−X−についてメタ位であって酸素に結合した炭素についてオル
    ト位では−CONR3R4によって置換されない。ここで、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
    ル基であるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香族性の
    ヘテロ環を形成する] で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩の有効な量を投与するこ
    とを含む方法。
  16. 【請求項16】 家畜の成長を促進し、家畜に給餌するのに使用する飼料の
    効率を増大し、および/または家畜の徐脂肪体重の産生を増大する、請求項15
    の記載の方法。
  17. 【請求項17】 動物はトリである、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 動物は、ニワトリ、カモ、ガンまたはシチメンチョウであ
    る、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 式中、環Eは、ハロ、−CN、−OR5、C1〜C4アル
    キル、C1〜C4ハロアルキル、−COR5、−CONR6R7、−CONH
    (C1〜C4アルキル)、−SR5、−CSNR6R7、−CSNR6R7、−
    SOR5、−SONR6R7、−SOR5および−NR6R7からなる群か
    ら独立して選ばれる1つ以上の置換基によって置換され; R5は、−H、C1〜C4アルキルまたはアリールであり; R6およびR7は、独立して−H、C1〜C4アルキル、アリールもしくは−
    (CHアリールであるか、またはその各々が結合する窒素原子と一緒にな
    ってモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルもしくはピペラジニルであり;
    そして、 nは0、1、2または3である、 請求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 環Eは、−CN、−CONH、−SOCH、−SO NH、式: 【化17】 または 【化18】 で置換される、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 家畜から得られる肉の量を増大するか、または該肉の質を
    改善する方法であって、該動物に構造式: 【化19】 で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩の有効な量を投与するこ
    とを含む方法。
  22. 【請求項22】 家畜の成長を促進し、該家畜に給餌するのに使用する飼料
    の効率を増大し、および/または家畜の徐脂肪体重の産生を増大する、請求項2
    1に記載の方法。
  23. 【請求項23】 動物はトリである、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 動物は、ニワトリ、カモ、ガンまたはシチメンチョウであ
    る、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 実施例1〜9のいずれかを参照する通り、本明細書に実質
    的に記載する、式(I)の化合物。
  26. 【請求項26】 活性成分として請求項1〜8のいずれかに記載する化合物
    を、生理学的に許容し得る希釈物または担体と一緒に含む、医薬組成物。
  27. 【請求項27】 タンパク同化性薬物として使用するための、請求項1〜8
    のいずれかに記載の化合物。
  28. 【請求項28】 脂肪分解性薬物として使用するための、請求項1〜8のい
    ずれかに記載の化合物。
  29. 【請求項29】 家畜から得られる肉の量を増大するか、または該肉の質を
    改善するための薬物の製造における、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物ま
    たはその生理学的に許容し得る塩の使用。
  30. 【請求項30】 家畜から得られる肉の量を増大するか、または該肉の質を
    改善するための、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物の使用。
  31. 【請求項31】 請求項1〜8のいずれかに記載の化合物の製造法であって
    、構造式: 【化20】 で示されるエポキシドを、構造式: 【化21】 [式中、 環Eは独立して、置換または無置換である。 Xは、−CH−または−N−である。 但し、環Eは、−X−についてメタ位であって酸素に結合した炭素についてオ
    ルト位では−CONR3R4によって置換されない。ここで、 R3およびR4は、独立して−Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキ
    ルであるか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって非芳香族性のヘ
    テロ環を形成する] で示されるアミンを用いてアミノ化し、 その後所望するならば医薬的に許容し得る塩を形成することを含む製造法。
  32. 【請求項32】 請求項1〜8のいずれかに記載の化合物の製造法であって
    、 (a)式(VIII): 【化22】 の化合物を十分な時間、溶媒中でハロゲン化チオニルと反応させて式(IX): 【化23】 のスルファイト化合物を得て; (b)該スルファイト化合物(IX)を式(X): 【化24】 のスルフェート化合物に変換して; (c)該スルフェート化合物(X)を十分な時間、溶媒中で式(XI): 【化25】 の1級アミンと反応させて化合物(XII): 【化26】 を得て;そして、 (d)該化合物(XII)を十分な時間、溶媒中でトリアルキルシリルハライ
    ドと混合させて、式(IV): 【化27】 [式中、 環A、環B、環Cおよび環Eは独立して、置換または無置換である。 R1およびR2は独立して、−HまたはC1〜C4の直鎖もしくは分枝のアル
    キル基である。そして、 Xは、−CH−または−N−である。 但し、環Cは構造式: 【化28】 (式中、 R3およびR4は、独立して−H−または直鎖もしくは分枝のC1〜C4アル
    キル基であるか、あるいはそれらが結合する窒素原子と一緒になって非芳香族性
    のヘテロ環を形成する。そして、 環Dは、0、1、2または3個の置換基で更に置換される) で示される基によってパラ位では置換されない] の化合物を得て、 その後所望すれば、医薬的に許容し得る塩を得る製造法。
  33. 【請求項33】 請求項1〜8のいずれかに記載の化合物の製造法であって
    、エポキシド出発物質をアミン出発物質と反応させて、構造式: 【化29】 [式中、 R8は、C1〜C6の直鎖もしくは分枝のアルキル基、または置換もしくは無
    置換のC7〜C9アラルキル基である] で示されるインダゾリルオキシプロパノールアミンエステルを得て、 その後、所望すれば医薬的に許容し得る塩を得ることを含み、ここで 該エポキシド出発物質は構造式: 【化30】 で示され、そして 該アミン出発物質は構造式: 【化31】 で示される製造法。
  34. 【請求項34】 請求項1〜8のいずれかに記載の化合物の製造法であって
    、 (a)エポキシド出発物質をアミン出発物質と反応させて、構造式: 【化32】 [式中、 R8は、C1〜C6の直鎖もしくは分枝のアルキル基、または置換もしくは無
    置換のC7〜C9アラルキル基である] で示されるインダゾリルオキシプロパノールアミンエステルを得て; (ここで、該エポキシド出発物質は、構造式: 【化33】 で示され、そして 該アミン出発物質は構造式: 【化34】 で示される) (b)インドゾリルオキシプロパノールアミンエステルの−COOR8基を加
    水分解し、そのことによって構造式: 【化35】 で示されるインダゾリルオキシプロパノールアミンカルボン酸を得て、 その後、所望すれば医薬的に許容し得る塩を得ることを含む製造法。
  35. 【請求項35】 請求項1〜8のいずれかに記載の化合物またはその生理学
    的に許容し得る塩もしくは溶媒和物を適当な担体と一緒に含む、動物の飼料プレ
    ミックス。
  36. 【請求項36】 化合物は、構造式: 【化36】 で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩もしくは溶媒和物である
    、請求項36に記載の動物の飼料プレミックス。
  37. 【請求項37】 請求項1〜8のいずれかに記載の化合物、またはその生理
    学的に許容し得る塩もしくは溶媒和物を適当な担体と一緒に含む、動物の飼料組
    成物。
  38. 【請求項38】 化合物は、構造式: 【化37】 で示される化合物、またはその生理学的に許容し得る塩もしくは溶媒和物である
    、請求項38に記載の動物飼料組成物。
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