JP2003514080A - 湿気硬化性、溶融加工性グラフトエチレン共重合体 - Google Patents

湿気硬化性、溶融加工性グラフトエチレン共重合体

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JP2003514080A JP2001537373A JP2001537373A JP2003514080A JP 2003514080 A JP2003514080 A JP 2003514080A JP 2001537373 A JP2001537373 A JP 2001537373A JP 2001537373 A JP2001537373 A JP 2001537373A JP 2003514080 A JP2003514080 A JP 2003514080A
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glycidyl
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に低濃度のグリシジルアクリレートターモノマーを有するシリルグラフトエチレン共重合体を含有する高性能ワイヤおよびケーブル組成物ならびにホットメルト接着剤に関する。ポリマー主鎖内に共重合した好ましいエポキシメタクリル酸グリシジルがアミノシランにグラフト部位を提供する。この熱的に安定なグラフト共重合体のシリル部位でのその後の湿気架橋が、ワイヤおよびケーブル用セミコン、絶縁材、ジャケット、ならびにホットメルト接着剤用に魅力的な物理特性を有する組成物を提供する。好ましいアミノシランはN−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシランである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 発明の分野 本発明は、著しく低い濃度のグリシジルアクリレートターモノマーを有するシ
リルグラフトエチレン共重合体を含有する高性能ワイヤおよびケーブル用樹脂お
よびホットメルト接着剤に関する。
【0002】 関連技術の説明 米国特許第5,389,728号および第5,484,847号は、その後N
−t−ブチルアミノプロピルトリメトキシシランから選択される特定のグラフト
剤とさらに反応させるグリシジル含有コモノマーを共重合した、ある種のエチレ
ン共重合体を反応させることによって得られる湿気硬化性、溶融加工性のグラフ
ト共重合体の調製および使用を開示している。この特種なグラフト共重合体は、
共押出し可能なホットメルト接着剤用途に十分安定であると述べられている。こ
の特別な種類については、ワイヤおよびケーブル用途も述べられている。さらに
上記の特許開示ではまた、特定の置換アミノプロピルトリメトキシシラングラフ
トエチレン共重合体(直接共重合体としてはエチレン/アクリル酸アルキル/メ
タクリル酸グリシジル)は、ホットメルト接着剤の使用条件下で熱的に不安定で
あるため、ホットメルト接着剤用途には特に不適当であると明確に述べられてい
る。グラフト剤として用いられた特に不適当なシランのリストには、N−シクロ
ヘキシルアミノプロピルトリメトキシシランおよびその他多くのものが含まれる
。米国特許第5,389,728号の比較例2は、N−シクロヘキシルアミノプ
ロピルトリメトキシシランをグラフトしたエチレン、アクリル酸アルキルおよび
グリシジルターモノマーを有する共重合体が不適当であることを明確に示してい
る。ホットメルト接着剤用の唯一の適当なN−アルキルアミノプロピルトリメト
キシシランは、特許されたt−ブチル誘導体であった。他の不適当な比較例も開
示されている。
【0003】 本発明者等は、本発明における特定の低範囲のグリシジルモノマーによって、
特許請求のグラフト共重合体をその中に有するホットメルト接着剤組成物につい
て熱的安定性が達成されることを見出した。
【0004】 一方、酢酸ビニル含有共重合体については、米国特許第5,484,847号
は、他のN−置換アミノプロピルトリメトキシシランを示すどんな具体的な比較
例も開示しておらず、EVA11.1重量%およびメタクリル酸グリシジル7.
4重量%を含有しN−t−ブチルアミノプロピルトリメトキシシランをそこにグ
ラフトしたエチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体を唯一具体
的に開示した。この特許開示は、酢酸ビニル含有エチレン共重合体に他のN−置
換アミノプロピルトリメトキシシランをグラフト剤として使用すること、または
使用する可能性について何も教示しておらず、N−t−ブチルアミノプロピルト
リメトキシシラン以外の任意の試薬についてのすべての比較例および/または教
示は、アクリル酸アルキル含有共重合体を対象としていた。
【0005】 上記の特許開示はどちらも、コモノマーとしてアクリル酸アルキルまたは酢酸
ビニルを有し、さらにグリシジル含有コモノマーを有し、これに引き続いて特定
のt−ブチルアミノプロピルトリメトキシシラン以外のアミノシランをグラフト
する、エチレン共重合体の使用または使用可能性を遠ざけることを、明示的にま
たは暗黙的に教示している。
【0006】 さらに、上記の特許開示は、開示された組成物中のグリシジル部分の低い百分
率(6パーセント以下)で、グラフト反応を加速するためにグラフト触媒が必要
であることを示唆している。一方、本発明者等は、驚くべきことに、このような
低い百分率のグリシジルモノマーでグラフト反応を行わせるのに触媒が不要であ
ること、さらに湿気硬化触媒も不要であることを見出した。
【0007】 本発明者等は、モノマーの1つが酢酸ビニルである直接共重合体の相対組成物
が、これをベースとするワイヤおよびケーブル用途のグラフト共重合体の適性に
影響することも見出した。発明者等は、狭い、特定範囲のグリシジルコモノマー
を有し、その後押出し機中で(N−t−ブチル以外の)N−置換アミノプロピル
トリメトキシシランをグラフトし、引き続きワイヤまたはケーブル用コーティン
グ(またはワイヤおよびケーブル用コーティングを形成するための適当な材料)
を形成するエチレン酢酸ビニル共重合体が、優れた湿気硬化熱硬化性を有する特
に有効なワイヤおよびケーブル用コーティングを提供すること、したがって有効
なワイヤおよびケーブル製品をさらに提供することを見出した。
【0008】 極限温度または幅広い温度変化でも信頼できる物理的性質を絶えず必要とする
ホットメルト接着剤ならびにワイヤおよびケーブル用途において優れた性能を提
供し、かつ押出し機で容易に製造できる、新たな共重合体の開発に対するニーズ
がある。さらに、従来技術の熱硬化性樹脂は、高性能の熱硬化性を付与するため
に一般に連続加硫(CV)管および/または照射設備を必要とする。また、既知
のビニルシラン湿気硬化システムでは、一般に過酸化物、触媒、ならびに望まし
くない副架橋反応および化合物粘度の上昇をもたらすおそれのある高いグラフト
温度が必要である。本発明者等は、以前は不適当と思われたN−シクロヘキシル
アミノプロピルトリメトキシシラン、または他のN−アルキル−もしくはN−ア
ルキルアリールアミノプロピルトリメトキシシランを含有し、CV管、過酸化物
、押出し機での触媒添加、または高いグラフト温度を必要としない、グリシジル
部分を有する熱的に安定なグラフト3元共重合体を発見した。
【0009】 (発明の簡単な概要) 本発明は、ランダムな順序で式E/X/Y−(G)の単位を有するグラフト高
分子化合物を含み、または主としてこのグラフト高分子化合物からなり、 式中、 Eはエチレンであり、 Xは、E/X/Yの総重量に対して約8〜70重量パーセント、好ましくは約
8〜50重量パーセント、より好ましくは約8〜46重量パーセントであり、C 1 〜C8のアクリル酸アルキル、C1〜C8のメタクリル酸アルキル、または酢酸ビ
ニルからなる群から選択され、 Yは、E/X/Yの総重量に対して約0.5〜9重量パーセント、好ましくは
約1〜4重量パーセントの、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択されるグリシジル含有モノ
マーを含み、 Gは、グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の約15〜150パー
セントの、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(OCH33の2級アミノ
シラン化合物を含み、式中、Rは、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカルから選択される
。ただし、R1、R2、またはR3は非置換でもよく、あるいはC1〜C4のアル
キルから選択される置換基で置換してもよい。 このグラフト高分子化合物は熱的に安定であり、メルトインデックスが1から
2000の範囲にある。メルトインデックスは、ワイヤおよびケーブル用途が1
から60、ホットメルト接着剤用が50から2000であることが好ましい。
【0010】 本発明はまた、下記(A)と(B)との反応生成物を含む、熱的に安定な溶融
加工性、湿気硬化性グラフト共重合体を含むものである。 (A)下記モノマーを含むモノマーからの直接共重合体: (i)エチレン、 (ii)8〜70重量%の、C1〜C8のアクリル酸アルキルもしくはメタクリ
ル酸アルキル、または酢酸ビニル、 (iii)0.5〜9重量%の、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシ
ジル、およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択されるグリシジル含
有モノマー、および (B)グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の15から150パー
セントの、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(OCH33の2級アミノ
シラン。ただし、Rは、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカルから選択される
。ただし、R1、R2、またはR3は、非置換でもよく、またはC1〜C4のアル
キルから選択される置換基で置換してもよい。このグラフト高分子化合物は、メ
ルトインデックスが1から2000であり、熱的に安定である。
【0011】 本発明はまた、前記グラフト共重合体を含有するまたは含むホットメルト接着
剤組成物またはワイヤおよびケーブル組成物に関し、前記ポリマーの押出し後、
加水分解後架橋変型を含むホットメルト接着剤組成物および/またはワイヤおよ
びケーブルに関する。
【0012】 本発明はまた、ワイヤをコーティングする改良された方法に関し、この方法は
、 (a)エポキシド基含有直接エチレン共重合体とグラフト化合物の混合物をワ
イヤの周りに押し出すステップであって、前記直接エチレン共重合体が、 (i)エチレンと、 (ii)8〜70重量パーセントの、C1〜C8のアクリル酸アルキルもしく
はメタクリル酸アルキル、または酢酸ビニルと、 (iii)0.5から9重量パーセントの、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル、およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択される
グリシジル含有モノマーとを含むモノマーから誘導され、 前記グラフト化合物が、グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の約
15から150重量パーセントの、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(
OCH33の2級アミノシランを含み、 式中、Rが、 (i)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、
それぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択
され、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラ
ジカル、または (ii)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12
のアルキル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6
のアルキル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカルから選択
される(ただし、R1、R2、またはR3は、非置換でもよく、あるいはC1
4のアルキルから選択される置換基で置換してもよい)ステップと、 (b)コートされたワイヤを水、または相対湿度が50%より高い空気と接触
させることによってワイヤ上のコーティングを硬化させるステップとを含む。
【0013】 本発明はまた、N−(置換)アミノプロピルトリメトキシシラングラフトエチ
レン共重合体の熱的安定性を改良する方法に関し、この方法は、上記(a)(i
)、(ii)、および(iii)から調製される直接共重合体を選択して、式R
−N(H)CH2−CH2CH2−Si(OCH33のN−(置換)アミノプロピ
ルトリメトキシシランと反応させ、熱的に安定なN−置換アミノプロピルトリメ
トキシシラングラフトエチレン共重合体を形成することを含む。ただし、Rは、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカルから選択される
。ただし、R1、R2、またはR3は、非置換でもよく、あるいはC1〜C4のア
ルキルから選択される置換基で置換してもよい。
【0014】 定義 用語「直接共重合体」は、個々のモノマー単位から作られる高分子鎖を言い、
ベースポリマーに共有結合したグラフト剤(またはその一部)を含む「グラフト
共重合体」のベースポリマーとしての役割を果たす。
【0015】 用語「グリシジル」は、2,3−エポキシ−1−プロパノールから誘導される
基を言い、グリシジルモノマーはエポキシ含有モノマーである。
【0016】 用語「熱的に安定な」は、本発明のグラフト共重合体が、特定のグラフト直接
共重合体を形成または使用するのに必要な温度で望ましくない架橋(または分解
)を行わないこと、ならびにベース直接共重合体の安定性またはグラフトポリマ
ーの安定性に、こうしたポリマーをホットメルト接着剤またはワイヤおよびケー
ブル組成物として満足に用いることができない程度のネガティブな影響を与える
ことがないことを意味する。上記の温度は、直接共重合体中の非エチレン成分(
例えば酢酸ビニルかアクリル酸アルキルか)に応じて異なる可能性があり、さら
にシラングラフト剤の性質に応じて左右される。
【0017】 ホットメルト接着剤としての適性としては、この組成物がホットメルト容器中
で長期間にわたり例えば温度摂氏135度で熱的に安定である必要がある。本発
明のグラフトポリマーは、これらの条件下で熱的に安定である。酢酸ビニル含有
ポリマーはワイヤおよびケーブル組成物として適切であり、ワイヤおよびケーブ
ル用途の組成物を(押出し機で)形成するために必要な条件下で安定である。
【0018】 (詳細な説明) 本発明の組成物は、ワイヤおよびケーブルならびにホットメルト接着剤用に適
切な高性能高分子組成物である。列挙した組成物は、ワイヤおよびケーブル組成
物ならびにホットメルト接着剤組成物に適切な、重要な熱硬化性を実現するため
に特別な装置(すなわちCV管)または過酸化物、押出し機触媒または高グラフ
ト温度を必要としない。
【0019】 驚くべきことに、本発明者等は、本明細書に記載の直接共重合体の低濃度GM
Aまたはグリシジル部分が、特定の種類のグラフト材料と協働して、グラフトが
起こる温度に影響すること(例えば、グラフトはより低温で起こることができる
)、およびグラフト濃度の点でグラフト反応の変動性に影響すること(例えば、
より均一でむらの少ないグラフト濃度をもたらす)を見出した。低温でのグラフ
トは、架橋副反応が最小に抑えられるので、ワイヤおよびケーブル組成物に最も
適当である。
【0020】 本発明の組成物は、熱的に安定なホットメルト接着剤組成物ならびにワイヤお
よびケーブル組成物を含む。熱的に安定なホットメルト接着剤組成物は、N−置
換アミノプロピルトリメトキシシラングラフトエチレンアクリル酸アルキルまた
はメタクリル酸アルキル共重合体であり、さらに第3コモノマーとしてグラフト
剤の窒素のベータに水酸基を含有するモノマーを低重量パーセントで含む。ワイ
ヤおよびケーブル組成物は、N−置換アミノプロピルトリメトキシシラングラフ
トエチレン酢酸ビニル共重合体であり、さらに第3コモノマーとしてグラフト剤
の窒素のベータに水酸基を含有するモノマーを低重量パーセントで含む。トリエ
トキシシラン組成物に基づく2級アミノシラン化合物も本発明に含まれる。
【0021】 本発明の組成物は、熱的に安定なグラフト共重合体であり、これは、エポキシ
ド基を含有する直接エチレン共重合体とグラフト化合物との反応生成物である。
このグラフト化合物は、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(OCH33
の2級アミノシラン化合物であり、式中、Rは、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している(結合炭素原子が線状である
のに対して)1級ラジカルから選択され、式中、R1、R2、またはR3は、非
置換でもよく、またはC1〜C4のアルキルから選択される置換基で置換してもよ
い。
【0022】 直接エチレン共重合体 ランダムな順序のEXYの単位で表される直接共重合体には、0.5から9重
量パーセント、好ましくは1から4重量パーセントの範囲の百分率で、上に定義
されたY成分としてグリシジルモノマーがそこに組み込まれる。グリシジルモノ
マーは、アクリル酸およびメタクリル酸のグリシジルエステルであり、さらにグ
リシジルビニルエーテルである。メタクリル酸グリシジルが特に好ましい。
【0023】 本発明のグラフト共重合体に熱的安定性を付与するためには、3元共重合体中
のグリシジルモノマーの百分率を注意深く制御する必要があり、0.5から9重
量パーセントの間であることが好ましく、グラフト剤がN−シクロヘキシルアミ
ノプロピルトリメトキシシランから選択される場合は、好ましい百分率はホット
メルト接着剤用途については約4重量%以下であり、ワイヤおよびケーブルにつ
いては2重量%以下である。驚くべきことに、グラフト共重合体を含有する熱硬
化組成物は、グラフトに触媒が不要であり、最後には湿気硬化する。
【0024】 直接エチレン共重合体のX成分は、アクリル酸n−ブチルまたはメタクリル酸
n−ブチルなどのC1〜C8アルキルアクリル酸から選択され、直接共重合体中の
他の成分との関係で8から70重量パーセント、好ましくは8から50重量パー
セント、より好ましくは8から46重量パーセントの重量百分率範囲で存在する
。X成分はまた、同じ重量範囲で酢酸ビニル部分からも選択される。
【0025】 一般に、E/X/Y成分を上記の重量百分率で含有するこれらの共重合体は、
こうした共重合体を調製する周知の方法によって調製される。一般に、これらの
方法は、米国特許第4,351,931号および第3,780,140号に記載
のように、高温および高圧の連続撹拌反応器を用いる。本明細書で前駆体として
用いられる直接共重合体のメルトインデックスは、1から2000のメルトイン
デックス範囲とすることができる。
【0026】 本発明で用いることができる、エチレンアクリル酸n−ブチルメタクリル酸グ
リシジルの重量%組成が66.75/28/5.25のE/X/Y3元共重合体
の調製は、一般に、20,000psiより高く、反応器温度が150℃より高
い撹拌オートクレーブ反応器中での重合を伴う。ランダムモノマー重合は過酸化
物フリーラジカルで開始される。アセトンなどのテロゲンを用いて分子量を所望
の範囲に制御する。高圧セパレータ、次いで低圧セパレータを用いて反応器圧力
を下げる。水中でメルトカットしたペレットとして樹脂を分離し、乾燥し、包装
する。本明細書に記載のポリマーは、デュポンからエルバロイ(登録商標)AM
樹脂として市販されており、メルトインデックスが12g/10分、結晶の融点
が72℃、および密度が0.94g/cm3である。引張速度2インチ/分での
ASTM D638による応力ひずみ特性は、引張強度750psi(5.2m
Pa)、破断伸び950%、およびショアAデュロメータ硬度73である。
【0027】 本発明で用いることができる、エチレン酢酸ビニルメタクリル酸グリシジルの
重量%組成が66.75/32/2のE/X/Y3元共重合体の調製は、圧力2
7,000psi、反応器温度168℃、および過酸化物フリーラジカル開始の
撹拌オートクレーブ中での重合によって行う。アセトンテロゲンを用いて分子量
を制御して、メルトインデックスが3〜50g/10分の範囲の樹脂を得、圧力
を下げた後分離して、メルト状でペレット化し、乾燥する。
【0028】 本発明で用いられる酢酸ビニル成分を有する直接共重合体は、メルトインデッ
クスが1から60g/10分の範囲であり、ワイヤおよびケーブル用途に適当で
ある。これらの直接共重合体から得られる調製されたグラフト共重合体は、前駆
体の直接共重合体とほぼ同じメルトインデックス範囲を有するはずである。グラ
フト時には、メルトインデックス特性の大きな変化は一般には起こらないはずで
ある。グラフトポリマーのメルトインデックスは、通常前駆体の共重合体と比べ
て20%を超えて異なることはない。
【0029】 グラフト剤 上記のように、グラフト剤は、N−置換アミノアルキルトリアルコキシシラン
から選択され、これは、グラフト後かつ湿気硬化で、ホットメルト接着剤または
ワイヤおよびケーブル組成物に対して良好な熱硬化および/または制御された架
橋を可能にする。一般に、これらの試薬は、市販されているか市販の前駆体から
作られる。
【0030】 適当なアミノシランは、式R−N(H)C1〜C6アルキル−Si(OC1〜C6 アルキル)3の化合物から選択される。ただし、Rは、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカルから選択され、
式中、R1、R2、またはR3は、非置換でもよく、またはC1〜C4のアルキル
から選択される置換基で置換してもよい。
【0031】 2級ラジカルは、例えば、イソプロピル、イソブチルまたはシクロヘキシルあ
るいはそのC1〜C4アルキル置換変型であり、ベンジル、フェネチルなどのアル
キルアリールからも選択される。1級ラジカルは、HHCC(CH32またはH
HC(C4〜C12)などの部分から選択される。好ましいアミノシランは、式R
−N(H)C1〜C6アルキル−Si(OC1〜C6アルキル)3の化合物から選択
され、式中、順番に、Rはシクロヘキシル(C6脂環式)、C1〜C6アルキルは
プロピル(C3アルキル)、およびOC1〜C6はOCH3(OC1アルキル)であ
る。
【0032】 得られたグラフトエチレン共重合体 本発明のグラフトエチレン共重合体は、直接共重合体と上記グラフト剤との反
応生成物から得られる。グリシジル基がアミノシランの2級アミン(アミノ)基
と反応する。グリシジル部分に対する2級アミノシランの化学量論的量は、重量
で15から150パーセントまで大きく変化させることができる。熟練した技能
者は、押出し後、加水分解後の製品の所望の架橋度に応じてこれを変化させるこ
とができる。得られる架橋は、高い耐熱性、耐油性、機械強度、優れた対摩耗性
、および切傷抵抗などをもたらす。
【0033】 一般に、任意の適当なミキサが考えられるが、例えば、適切な混合スクリュウ
を備えた押出し機などの高速せん断溶融ミキサ、またはバンバリ、ブラベンダ、
またはハーケミキサなど他の高速せん断ミキサ中で、直接共重合体とアミノシラ
ンとを接触させることによってグラフト反応が起こる。望ましくない副反応の恐
れを増大させずに十分急速な反応を可能にするために、110℃より高い溶融温
度を用いる。上記のように必要または必須ではないが、反応に触媒作用を及ぼす
ために、ステアリン酸およびトリフェニルホスフィンをさらにまたは追加して反
応系に添加することもできる。
【0034】 一般に、酢酸ビニルがポリマー中にある場合はポリマー分解の恐れがあるので
220℃を超える反応温度は適当でない。一般に溶媒は用いず、反応を完結させ
るのに必要な保持時間は、温度、せん断および/または存在する場合は触媒系に
応じて一般に約1から10分である。アミノシランとグリシジル部分はほぼ化学
量論的量であることが最も好ましいが、0.15/1から1.5/1のアミノシ
ラン/グリシジル比を用いることができる。調製のプロセスは、実施例に記載の
ものである。従来技術に記載のt−ブチル誘導体の使用と異なり、アミノシラン
をグラフトするのに高温は必要なかった。
【0035】 ワイヤおよびケーブル用途については、一般に、バンバリ、ブラベンダ、ハー
ケ、バス共ニーダー(Buss co−kneader)などの高速せん断ミキ
サ、あるいは1軸または2軸スクリュウ押出し機中で、110から200℃で、
温度に応じて約1〜10分間加熱することによって、エチレン酢酸ビニルおよび
エチレンアクリル酸n−ブチルなどのメタクリル酸グリシジルエポキシ含有ポリ
マーにアミノシランをグラフトする。グラフトはまた、メタクリル酸グリシジル
ポリマーとアミノシランの混合化合物を含有する板を圧縮成形または射出成形す
ることによっても行われる。N−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシ
ランとメタクリル酸グリシジルエポキシとの反応は急速であり150℃で完全で
あるが、110℃でも適度な速度で行われる。
【0036】 水分が存在しない状態では、架橋は行われず、グラフト化合物は再成形可能で
ある。グラフト化合物にフィラーとともに導入される十分な水分が存在すると、
スコーチまたは前硬化が起こって、化合物の粘度が上昇し、ワイヤへの押出しな
どその後の加工が困難になる。乾燥フィラーの使用または化合物成分の前乾燥に
よってスコーチのおそれを最小限にする。
【0037】 本発明のグラフト共重合体は、最終用途/製品に応じて単独で使用してもよく
、または他の成分と併用してもよい。例えば、これを、ホットメルト接着剤また
はワイヤおよびケーブル組成物で使用される粘着付与剤または可塑剤、あるいは
他の賦形剤とともに配合することができる。これらのグラフト共重合体は、混ぜ
もののない形で、あるいはホットメルト接着剤用またはワイヤおよびケーブル用
の上記賦形剤とブレンドして用いることができる。本発明のグラフト共重合体は
、湿気が避けられるならば110℃と170℃の間でさらに最終形態に加工およ
び再成形することができる。
【0038】 ホットメルト接着剤用途には、ホットメルト接着剤として純グラフト共重合体
を用いることができるが、配合することもできる。可能な配合は多いが、代表的
な配合には、ポリマー約3分の1、炭化水素ワックス(パラフィンまたはミクロ
ワックス)3分の1、粘着付与剤樹脂3分の1、およびppmレベルの酸化防止
剤パッケージ(例えば、フェノール系および亜リン酸エステル)が含まれる。ポ
リマー、粘着付与樹脂、および酸化防止剤のみを配合に含めることもある。通常
用いられる粘着付与剤樹脂は、C5およびC9の炭化水素樹脂およびロジンエステ
ルである。ホットメルト接着剤は、通常、シグマブレード、バンバリ、ブラベン
ダ、ハーケなどの高速せん断バッチミキサで製造される。湿気硬化性接着剤には
多くの用途があり、自動車ガスケット、自動車インテリアトリム、自動車ヘッド
ランプおよびテールランプ、エッジバンドを含めた家具の組立て、製本、および
一般製品の組立てが含まれる。
【0039】 ワイヤおよびケーブル用途については、グラフト共重合体は、ワイヤコーティ
ング押出し機内の混合化合物にアミノシランを添加することによって調製する。
温度150℃で滞在時間を一般に3〜5分とすると、ワイヤコーティング時に押
出し機内で2級アミノシランをグラフトするための好ましい条件になる。グラフ
ト反応に触媒は不要である。コートされたワイヤはリールに巻き取られ、次いで
75〜80℃の水に8から24時間浸漬して湿気硬化させることができる。硬化
前には、変形を避けるために取扱い上の注意が必要である。水がコーティングを
通って透過して2個の別のポリマー上のトリメトキシシラン基と反応し、メタノ
ールを脱離してSi−O−Si架橋結合を形成する。
【0040】 中および高電圧ケーブルについては、エチレン酢酸ビニル−またはアクリル酸
n−ブチル−メタクリル酸グリシジルセミコン化合物を、ワイヤライン押出し機
内に導入されたアミノシランをグラフトしながらワイヤ上に押し出す。同じ方法
によって、エチレンメタクリル酸グリシジルの絶縁化合物または他の湿気硬化性
ポリエチレン絶縁材を、再度アミノシランを導入してこのセミコン上に第2の押
出し機で押し出す。最後に第3の押出し機で、エチレン酢酸ビニル−メタクリル
酸グリシジルとアミノシランからなる第2の外部セミコンが、ワイヤコーティン
グ時に押し出され押出し機内でグラフトされる。これらの3層は、すべてグラフ
トアミノシランを含有しており、次いで温水に浸漬することによって同時に硬化
することができる。この湿気硬化技術は、セミコン化合物が比較的低濃度のフィ
ラーを含有し、PE絶縁材にはフィラーが入れてないので、化合物中の低水分含
有量のためにグラフト時の湿気架橋がきわめてわずかな電力ケーブルで特に有効
である。
【0041】 同じグリシジルエポキシ/アミノシラン技術は、湿気硬化性難燃性非ハロゲン
ジャケットおよび自動車用プライマリワイヤを提供する。これらの化合物は、高
濃度の鉱物フィラーを含有する点で電力ケーブルのセミコンとは異なる。したが
って、アミノシラングラフト時の前硬化を最小限にするために、より深い注意を
払って乾燥した化合物成分を確保しなければならない。エポキシ基を含有するど
んなワイヤおよびケーブル化合物セミコン、絶縁材、および/またはジャケット
−も、適当なアミノシランおよびワイヤラインコーティング時の押出し機条件で
グラフトし、引き続いて水で湿気硬化して、魅力的な物理特性を備えたケーブル
を提供することができる。
【0042】 本発明で得られるグラフト共重合体は、メルトインデックス(MI)が1から
2,000である。高メルトインデックスポリマーはホットメルト接着剤用に特
に適当であり、一方低メルトインデックスポリマー(例えば、酢酸ビニル含有ポ
リマー)はワイヤおよびケーブル用途に適当である。
【0043】 シラン基を介した直接ポリマーの架橋によって湿気硬化が起こる。湿気硬化時
の架橋が強度および弾性率の増大をもたらす。グラフト共重合体の湿気処理によ
る架橋反応は、室温および湿度50%以上で起こるが、より高い温度およびより
高い相対湿度で加速される。温水へのトータルな浸漬によって、コートされるワ
イヤの硬化速度は商業的に魅力的なものになる。
【0044】 試験方法 以下の実施例において、湿気硬化性エチレングラフト共重合体の調製を説明す
る。湿気硬化速度を粘度変化によって監視し、グラフト共重合体の熱的安定性を
求める。
【0045】 メルトインデックス(MI)は、ASTM D−1238(荷重2160g/
190℃、および単位g/10分の値)を用いて求める。
【0046】 135℃およびせん断速度0.1秒-1でブルックフィールド粘度計を用いて接
着剤の粘度安定性を測定した。ポリマーをオープンカップ中でこの温度に保持し
、粘度変化を連続的に監視した。この温度は、接着剤の一般的な溶融加工温度で
ある。接着剤については、溶融状態の保持時間が長いことが望ましい。試験では
、8時間で50%未満の粘度上昇が熱的安定性の目安とみなされ、接着剤に十分
使用できる。こうした試験はまた、高温暴露が一般に数分内外である押出しプロ
セスなどの、より高温でより短い保持時間の安定性の目安にもなる。
【0047】 硬化性−ポリマーの水分での架橋の容易さは以下のようにして求める。プレス
温度120℃、および荷重5,000ポンドを用いて、70ミル(1.778m
m)の圧縮成形板を調製した。この板を、70℃および相対湿度95%に保った
湿度室に配置した。24時間後、メルトインデックス試験を行う。この時間以降
のフローがわずかであるかフローしない状態は、良好な硬化速度を示唆する。
【0048】 ワイヤおよびケーブルの粘度安定性は、100℃で1+4分後の化合物を、大
ロータを付けたムーニー粘度計を用いてASTM D1646によって測定した
。化合物は23℃相対湿度50%に保管し、ムーニー粘度(ML)の経時上昇を
測定した。
【0049】 ワイヤおよびケーブルの硬化性は、ASTM D412によって成形試験板ま
たはコートしたワイヤの引張特性を測定することによって求めた。電力ケーブル
セミコンの重要な性質である体積抵抗はASTM D991によって測定した。
絶縁材料の体積抵抗はASTM D257によって測定した。絶縁耐力はAST
M D149によって、油中で500ボルト/秒の速度で電圧を上昇させること
によって測定した。誘電率および損失係数はASTM D150によって測定し
た。
【0050】 ワイヤおよびケーブルサンプルについては、アミノシランのグラフトは、15
0または180(または177)℃に5分加熱した圧縮成形2mm板で、または
ワイヤコーティング時に60〜150℃のワイヤライン押出し機で行われた。グ
ラフトアミノシランのシラン基を介する湿気架橋は、試験板およびコートしたワ
イヤを80℃で24時間水に浸漬することによって行った。
【0051】 (実施例) 下記の実施例は、置換N−アミノアルキルトリアルコキシシランをグラフトし
たエチレン/「アルキルアクリレート」3元共重合体でグリシジル部分の百分率
が低いものが、ホットメルト接着剤を示唆する物性を有することを実証する。
【0052】 実施例1−ホットメルト接着剤のグラフトエチレン/アクリル酸n−ブチル/
GMA GMA4重量%およびnBA30重量パーセントを含有しメルトインデックス
が1000のエチレン/アクリル酸n−ブチル/メタクリル酸グリシジル45g
を、ブラベンダーミキサ中160℃で10分間、N−シクロヘキシルアミノプロ
ピルトリメトキシシラン3.3gと反応させた。ロータ速度は100rpmとし
た。これで、アミノシランとグリシジル部分の化学量論的バランスが取れている
。グラフト生成物のMIは1098であった。これは、直接共重合体のものより
大きく、グラフト共重合体調製時にほどんどまたはまったく架橋が起こらなかっ
たことを示す。
【0053】 生成物の熱的安定性を求めた。初めのブルックフィールド粘度は33,600
センチポアズであった。粘度は8時間で約40%上昇した。これは、ホットメル
ト接着剤用に十分な熱的安定性を示唆する。硬化試験により、70℃24時間の
湿気処理後樹脂はフローしないことが分かり、湿気による架橋の有効性を示唆し
ている。湿気硬化またはグラフト生成物の調製に触媒は不要であった。
【0054】 比較例1 アクリル酸n−ブチル25重量%およびメタクリル酸グリシジル7.6重量%
を含有し、MIが900であるエチレン/アクリル酸−n−ブチル/メタクリル
酸グリシジル直接共重合体45gを、N−シクロヘキシルアミノプロピルトリメ
トキシシラン8.14gと、シランが30%モル過剰で反応させた。グラフト生
成物のメルトインデックスは1443であった。硬化は非常に優れており、樹脂
は上記条件下で24時間後フローを示さなかった。熱的安定性は許容できずまた
は劣っていた−粘度はわずか210分で22,000から100%上昇した。
【0055】 上記実施例は、3元共重合体中のメタクリル酸グリシジルの相対的百分率が、
そこから形成されるグラフト生成物の最終的な熱的安定性の著しい差をもたらす
ことを実証する。これらの実施例はまた、湿気硬化の能力は、グリシジル基の百
分率を低下させること、したがってグラフト部位または湿気硬化架橋部位の百分
率を減少させることによって否定的な影響を受けることはないことも実証する。
【0056】 実施例2−ワイヤおよびケーブルセミコンのグラフトエチレン/アクリル酸n
−ブチル/GMA アクリル酸n−ブチル28重量%およびGMA5.25重量%でメルトインデ
ックス12のエチレンアクリル酸n−ブチルメタクリル酸グリシジル(GMA)
(デュポンエルバロイ(登録商標)AM市販樹脂)ベースのセミコン化合物を、
ラボサイズのバンバリ密閉式ミキサで、Black Pearls 3200、
Cabot Corp.製の高純度細粒子サイズ導電ファーネスブラック、ステ
アリン酸、およびチバガイギー製のイルガノックス1010ヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤と混合した。化合物成分を121℃で混合し、2分保持し、取り
出し、シート化し、冷やす。化合物の配合をゴム100部あたりの部(phr)
で表1に示す。ステアリン酸は加工助剤であるが、グラフト反応の触媒作用も有
する。化学量論的量のn−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシランお
よび化学量論的量の38%(それぞれサンプル1および2)を、少量のカーボン
ブラックとともに90℃の2本ロールミルで化合物に添加し、これをバンバリミ
ックスから取り出して保管した。シクロヘキシルアミノシランはHuls Am
erica Inc.から入手のPSX5411であった。混合したストックを
、ムーニー粘度用および試験板調製用に同じ日にシート化した。
【0057】 ムーニー粘度ビスケットは、相対湿度50%のテストラボに23℃で保管し、
100℃のML−1+4を定期的に測定した。同じ日に加熱プレス内で150℃
(条件A)または180℃(条件B)で5分間かけて、厚み2mmの試験板をミ
ックスから成形して、ポリマーのGMAエポキシにアミノシランをグラフトさせ
た。試験板は、80℃の水浴に24時間浸漬することによって湿気硬化した。ム
ーニー粘度、オリジナルおよび熱老化後の引張試験、および体積抵抗の結果を表
1に示す。体積抵抗は、この用途についてセミコンの電気的適性の重要な判断基
準を提供する。
【0058】 ムーニーによって測定したストック粘度の上昇は、湿気硬化が相対湿度50%
の室温で徐々に起こることを示す。すべての化合物は、高引張強度値および低い
伸び値によって分かるようにしっかりと硬化している。グラフト反応は、180
℃で起こるだけでなく、150℃でも起こる。より高い伸びを示すより最適の硬
化が、メタクリル酸グリシジルがエルバロイ(登録商標)AMの5.25重量%
より少ない樹脂で可能である。体積抵抗の結果は、十分に電気導体セミコンの要
求性能内にある。
【0059】表1 化学量論的量および化学量論的量未満のn−シクロヘキシルアミノプロピルト
リメトキシシランを用いたエチレンアクリル酸n−ブチルメタクリル酸グリシジ
ルの湿気硬化セミコン phr 化合物 エルバロイ(登録商標)AM 100 100 Black Pearls 3200 75 75 ステアリン酸 1 1 イルガノックス1010 1.5 1.5 PSX5411 アミノシラン 10.14 3.87 試験板−2mm グラフト条件: A−150℃で5分のプレス B−180℃で5分のプレス 湿気硬化条件:80℃水浴中24時間 結果: 100℃のML−1+4 化合物 混合後1日 41 63 混合後2日 58 78 混合後8日 スケールオーバー スケールオーバー 応力/ひずみ 化合物1 化合物2 オリジナル 硬度、ショアA 87 91 91 89 TB、mPa 18.2 20.1 15.0 15.1 EB、% 56 58 83 84 熱老化150℃で7日 硬度、Pts.Chg. 0 −12 −8 −4 TB、保持% 96 95 127 132 EB、保持% 66 71 65 75 体積抵抗 オーム・メートル 7 8 211 8
【0060】 実施例3−ワイヤおよびケーブルセミコンのグラフトエチレン/酢酸ビニル/
GMA 酢酸ビニル32重量%およびGMA2.0重量%でメルトインデックスが26
のエチレン酢酸ビニルメタクリル酸グリシジル(GMA)ベースのセミコン化合
物を、今回もラボサイズのバンバリミキサで実施例2と同じ方法で同じ成分と混
合した。表2に記載の化合物に、化学量論的量のn−シクロヘキシルアミノプロ
ピルトリメトキシシランを前と同じ90℃2本ロールミルで添加した。混合した
ストックを今回も同じ日にムーニー粘度および試験板調製用にシート化した。結
果を表2に示す。
【0061】 ムーニー粘度上昇によって分かるように50%相対湿度中23℃で硬化は徐々
に行われ、一方、引張の結果によって分かるように80℃の水中で硬化は急速で
ある。今回も、グラフト反応は180℃と同様に150でも容易であった。この
ポリマー中のGMA濃度2%は、オリジナルの伸び値が100%をはるかに超え
ていることによって示唆されるように、1つのより最適な硬化状態を提供する。
【0062】表2 n−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシランを用いたエチレン酢酸
ビニルメタクリル酸グリシジルの湿気硬化セミコン phr 化合物 EVA GMA 100 Black Pearls 3200 75 ステアリン酸 1 イルガノックス1010 1.5 PSX5411 アミノシラン 3.87 試験板−2mm グラフト条件: A−150℃で5分のプレス B−180℃で5分のプレス 湿気硬化条件: 80℃水浴中24時間 結果: 100℃のML−1+4 混合後1日 56 混合後2日 60 混合後8日 74 混合後15日 スケールオーバー 応力/ひずみ オリジナル 硬度、ショアA 83 92 M100、mPa 13.0 13.2 TB、mPa 13.1 13.4 EB、% 153 145 熱老化150℃で7日 硬度、Pts.Chg. +4 0 M100、保持% 134 131 TB、保持% 140 137 EB、保持% 83 88 体積抵抗 オーム・メートル 3.3 1.3
【0063】 実施例4−ワイヤ上に押し出したグラフトエチレン/酢酸ビニル/GMAセミ
コン 酢酸ビニル32重量%およびGMA2.0重量%でメルトインデックス27の
エチレン酢酸ビニルメタクリル酸グリシジル(GMA)をベースとするセミコン
化合物を、実施例2および3と同じようにラボサイズのバンバリ密閉式ミキサで
同じ成分と混合した。化学量論的量のn−シクロヘキシルアミノプロピルトリメ
トキシシランを、前と同じ90℃の2本ロールミルで表3に記載の化合物に加え
た。しかしここでは、混合ストックを混合した同じ日にワイヤ上に押し出した。
低圧縮一般遷移スクリュウおよびワイヤコーティング用クロスヘッドを備えたロ
イヤル(Royal)のL/D=15/1、l−1/4インチ(0.635cm
)ゴム押出し機を用いた。押出し機温度プロフィルは60から150℃であった
。ブレーカープレートおよび60メッシュスクリーンパックを使用した。滑らか
な表面の厚み約1mmの化合物を、12ゲージのアルミニウム単線導体上に押出
し機13rpmおよびライン速度7m/分でコートした。GMAエポキシへのア
ミノシランのグラフトは、ワイヤコーティング時に押出し機内で行われる。化合
物の推定融点は少なくとも125℃であった。押出し機内での湿気硬化は、この
短い押出し運転中ヘッド圧が変化しなかったことによって示唆されるようにごく
わずかであると思われた。
【0064】 われわれの物理試験ラボに保管し定期的に経時試験を行った、コートした未硬
化ワイヤの弾性率および引張強度の増大ならびに伸びの減少によって示されるよ
うに、相対湿度50%、23℃で硬化は徐々に行われる(表3)。引張の結果が
示すように80℃の水中の硬化は急速である。このポリマーの2%のGMA濃度
および化学量論的量のアミノシランは、1つの最適な硬化状態濃度を提供する。
【0065】表3 ワイヤ上に押し出したn−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシラン
を用いたエチレン酢酸ビニルメタクリル酸グリシジルの湿気硬化セミコン phr 化合物 EVA GMA 100 Black Pearls 3200 75 ステアリン酸 1 イルガノックス1010 1.5 PSX5411 アミノシラン 3.87 ワイヤコーティング−1mm グラフト条件: ワイヤ上への押出し−押出し機プロフィル60〜150℃ 湿気硬化条件: 80℃水浴中24時間 結果: 未硬化ワイヤ(23℃、相対湿度50%) 混合後の日数 応力/ひずみ 15 M100、mPa 8.4 9.4 10.2 TB、mPa 9.3 10.1 11.1 EB、% 293 267 231 硬化ワイヤ(水80℃24時間) 応力/ひずみ(オリジナル) M100、mPa 12.7 TB、% 13.6 EB、% 184 応力/ひずみ(熱老化150℃で7日) M100、保持% 159 TB、保持% 151 EB、保持% 57
【0066】 実施例5−ワイヤおよびケーブル絶縁材のグラフトエチレン/GMA 非充填低密度ポリエチレンが、低および中電圧の電力ケーブルに用いられる。
メルトインデックス5のエチレンとメタクリル酸グリシジル1.8重量%の共重
合体をベースとする絶縁用化合物を、化学量論的量のn−シクロヘキシルアミノ
プロピルトリメトキシシランと、ラボサイズのブラベンダ中50rpmおよび1
10℃で樹脂ペレット溶融後5分間混合した。温度が132℃に上昇すると、明
らかにアミノシランのGMAへのある程度のグラフトがブラベンダ中で行われた
。177℃のプレスで5分間2mmの試験板を成形することによってグラフトが
完了した。試験板は、前と同じく80℃水浴に24時間浸漬することによって湿
気硬化した。表4に結果を示す。
【0067】 オリジナルの引張試験結果が示すように、絶縁用材料について適当な湿気硬化
が得られる。電気特性は、過酸化物硬化の中電圧絶縁材ほど優れていないが、そ
れにもかかわらず魅力的である。
【0068】表4 N−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシランを用いたエチレンメタ
クリル酸グリシジルの湿気硬化絶縁材 phr 化合物 EGMA 100 PSX5411 アミノシラン 3.48 試験板−2mm グラフト条件: プレス中177℃で5分 (ブラベンダ混合時おそらくある程度のグラフト) 湿気硬化条件: 80℃水浴中24時間 結果: 応力/ひずみ(オリジナル) 硬度、ショアA 93 M100、mPa 9.2 TB、mPa 11.7 EB、% 432 電気特性 体積抵抗、オーム・cm×1016 7.6 絶縁耐力(油)キロボルト/mm 27.2 (ボルト/ミル) 691 1mHzでの誘電率 2.39 1mHzでの損失係数 0.00254
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月11日(2001.12.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】 (発明の背景) 発明の分野 本発明は、著しく低い濃度のグリシジルアクリレートモノマーを有するシリル
グラフトエチレン共重合体を含有する高性能ワイヤおよびケーブル用樹脂および
ホットメルト接着剤に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】 (発明の簡単な概要) 本発明は、ランダムな順序で式E/X/Y−(G)の単位を有するグラフト高
分子化合物を含み、または主としてこのグラフト高分子化合物からなり、 式中、 Eはエチレンであり、 Xは、E/X/Yの総重量に対して8〜70重量パーセント、好ましくは8〜
50重量パーセント、より好ましくは8〜46重量パーセントであり、C1〜C8 のアクリル酸アルキル、C1〜C8のメタクリル酸アルキル、または酢酸ビニルか
らなる群から選択され、 Yは、E/X/Yの総重量に対して0.5〜5.25重量パーセント、好まし
くは1〜4重量パーセントの、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル
、およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択されるグリシジル含有モ
ノマーを含み、 Gは、グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の15〜150パーセ
ントの、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(OCH33の2級アミノシ
ラン化合物を含み、式中、Rは、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカルから選択される
。ただし、R1、R2、またはR3は非置換でもよく、あるいはC1〜C4のアル
キルから選択される置換基で置換してもよい。 このグラフト高分子化合物は熱的に安定であり、メルトインデックスが1から
2000の範囲にある。メルトインデックスは、ワイヤおよびケーブル用途が1
から60、ホットメルト接着剤用が50から2000であることが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】 本発明はまた、下記(A)と(B)との反応生成物を含む、熱的に安定な溶融
加工性、湿気硬化性グラフト共重合体を含むものである。 (A)下記モノマーを含むモノマーからの直接共重合体: (i)エチレン、 (ii)8〜70重量%の、C1〜C8のアクリル酸アルキルもしくはメタクリ
ル酸アルキル、または酢酸ビニル、 (iii)0.5〜5.25重量%の、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジル、およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択されるグリシ
ジル含有モノマー、および (B)グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の15から150パー
セントの、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(OCH33の2級アミノ
シラン。ただし、Rは、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカルから選択される
。ただし、R1、R2、またはR3は、非置換でもよく、またはC1〜C4のアル
キルから選択される置換基で置換してもよい。このグラフト高分子化合物は、メ
ルトインデックスが1から2000であり、熱的に安定である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】 本発明はまた、ワイヤをコーティングする改良された方法に関し、この方法は
、 (a)エポキシド基含有直接エチレン共重合体とグラフト化合物の混合物をワ
イヤの周りに押し出すステップであって、前記直接エチレン共重合体が、 (i)エチレンと、 (ii)8〜70重量パーセントの、C1〜C8のアクリル酸アルキルもしく
はメタクリル酸アルキル、または酢酸ビニルと、 (iii)0.5から5.25重量パーセントの、アクリル酸グリシジル、
メタクリル酸グリシジル、およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択
されるグリシジル含有モノマーとを含むモノマーから誘導され、 前記グラフト化合物が、グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の約
15から150重量パーセントの、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(
OCH33の2級アミノシランを含み、 式中、Rが、 (i)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、
それぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択
され、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラ
ジカル、または (ii)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12
のアルキル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6
のアルキル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカルから選択
される(ただし、R1、R2、またはR3は、非置換でもよく、あるいはC1
4のアルキルから選択される置換基で置換してもよい)ステップと、 (b)コートされたワイヤを水、または相対湿度が50%より高い空気と接触
させることによってワイヤ上のコーティングを硬化させるステップとを含む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】 直接エチレン共重合体 ランダムな順序のEXYの単位で表される直接共重合体には、0.5から5.
25重量パーセント、好ましくは1から4重量パーセントの範囲の百分率で、上
に定義されたY成分としてグリシジルモノマーがそこに組み込まれる。グリシジ
ルモノマーは、アクリル酸およびメタクリル酸のグリシジルエステルであり、さ
らにグリシジルビニルエーテルである。メタクリル酸グリシジルが特に好ましい
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】 本発明のグラフト共重合体に熱的安定性を付与するためには、3元共重合体中
のグリシジルモノマーの百分率を注意深く制御する必要があり、0.5から5.
25重量パーセントの間であることが好ましく、グラフト剤がN−シクロヘキシ
ルアミノプロピルトリメトキシシランから選択される場合は、好ましい百分率は
ホットメルト接着剤用途については約4重量%以下であり、ワイヤおよびケーブ
ルについては2重量%以下である。驚くべきことに、グラフト共重合体を含有す
る熱硬化組成物は、グラフトに触媒が不要であり、最後には湿気硬化する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】 本発明で用いることができる、エチレンアクリル酸n−ブチルメタクリル酸グ
リシジルの重量%組成が66.75/28/5.25のE/X/Y3元共重合体
の調製は、一般に、20,000psi(137.9mPa)(1,406kg
/cm2)より高く、反応器温度が150℃より高い撹拌オートクレーブ反応器
中での重合を伴う。ランダムモノマー重合は過酸化物フリーラジカルで開始され
る。アセトンなどのテロゲンを用いて分子量を所望の範囲に制御する。高圧セパ
レータ、次いで低圧セパレータを用いて反応器圧力を下げる。水中でメルトカッ
トしたペレットとして樹脂を分離し、乾燥し、包装する。本明細書に記載のポリ
マーは、デュポンからエルバロイ(登録商標)AM樹脂として市販されており、
メルトインデックスが12g/10分、結晶の融点が72℃、および密度が0.
94g/cm3である。引張速度2インチ/分(5.08cm/分)でのAST
M D638による応力ひずみ特性は、引張強度750psi(5.2mPa)
(52.7kg/cm2)、破断伸び950%、およびショアAデュロメータ硬
度73である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】 本発明で用いることができる、エチレン酢酸ビニルメタクリル酸グリシジルの
重量%組成が66.75/32/2のE/X/Y3元共重合体の調製は、圧力2
7,000psi(186.2mPa)(1,898kg/cm2)、反応器温
度168℃、および過酸化物フリーラジカル開始の撹拌オートクレーブ中での重
合によって行う。アセトンテロゲンを用いて分子量を制御して、メルトインデッ
クスが3〜50g/10分の範囲の樹脂を得、圧力を下げた後分離して、メルト
状でペレット化し、乾燥する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】 硬化性−ポリマーの水分での架橋の容易さは以下のようにして求める。プレス
温度120℃、および荷重5,000ポンド(2.27メートルトン)を用いて
、70ミル(1.778mm)の圧縮成形板を調製した。この板を、70℃およ
び相対湿度95%に保った湿度室に配置した。24時間後、メルトインデックス
試験を行う。この時間以降のフローがわずかであるかフローしない状態は、良好
な硬化速度を示唆する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョージ ワイアット プリジーン アメリカ合衆国 77632 テキサス州 オ レンジ シェークスピア 8509 Fターム(参考) 4J040 DL041 DL111 GA30 JB01 LA06 LA08 NA09 4J100 AA02P AG04Q AL03Q AL10R BA03H BA77H DA42 HA61 HC78 JA03 JA44 5G313 AA01 AA03 AB10 AC07 AD03 AE02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムな順序で式E/X/Y−(G)の単位を含む、熱的
    に安定なグラフト共重合体であって、 式中、Eがエチレンであり、 Xが、E/X/Yの総重量に対して8〜70重量パーセントであり、C1〜C8 のアクリル酸アルキル、C1〜C8のメタクリル酸アルキル、または酢酸ビニルか
    らなる群から選択され、 Yが、E/X/Yの総重量に対して約0.5から9重量パーセントの、アクリ
    ル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、およびグリシジルビニルエーテルか
    らなる群から選択されるグリシジル含有モノマーを含み、 Gが、グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の約15〜150パー
    セントの、式R−N(H)C1〜C6アルキル−Si(OC1〜C6アルキル)3
    2級アミノシラン化合物を含み、 式中、Rが、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
    ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
    、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
    ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
    キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
    キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカル(式中、R1、
    R2、またはR3は、非置換でもよく、あるいはC1〜C4のアルキルから選択さ
    れる置換基で置換してもよい)から選択される ことを特徴とするグラフト共重合体。
  2. 【請求項2】 メルトインデックスが約1から約2000の範囲であること
    を特徴とする請求項1に記載のグラフト共重合体。
  3. 【請求項3】 要素Xが酢酸ビニルであり、Yが約1から4パーセントの百
    分率範囲で存在することを特徴とする請求項1に記載のグラフト共重合体。
  4. 【請求項4】 要素XがC1〜C8のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸
    アルキルから選択され、Yが約1から4パーセントの百分率範囲で存在すること
    を特徴とする請求項1に記載のグラフト共重合体。
  5. 【請求項5】 GがN−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシラン
    であることを特徴とする請求項3または4に記載のグラフト共重合体。
  6. 【請求項6】 エポキシド基を含有する直接エチレン共重合体とグラフト化
    合物との反応生成物を含む熱的に安定な溶融加工性、湿気硬化性グラフト共重合
    体であって、前記グラフト化合物が、式R−N(H)C1〜C6アルキル−Si(
    OC1〜C6アルキル)3の2級アミノシラン化合物であることを特徴とするグラ
    フト共重合体。
  7. 【請求項7】 直接エチレン共重合体が、 (a)エチレンと、 (b)8〜70重量パーセントの、C1〜C8のアクリル酸アルキルもしくはメ
    タクリル酸アルキル、または酢酸ビニルと、 (c)0.5から9重量パーセントの、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
    グリシジル、およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択されるグリシ
    ジル含有モノマーと、 を含むモノマーから誘導されることを特徴とする請求項6に記載のグラフト共重
    合体。
  8. 【請求項8】 グラフト化合物が、グリシジル部分の重量を基準として化学
    量論的量の約15から150重量パーセントの、式R−N(H)CH2−CH2
    2−Si(OCH33の2級アミノシランを含み、 式中、Rが、 a)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、それ
    ぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択され
    、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラジカ
    ル、または b)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12のアル
    キル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6のアル
    キル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカル(式中、R1、
    R2、またはR3は、非置換でもよく、あるいはC1〜C4のアルキルから選択さ
    れる置換基で置換してもよい)から選択される ことを特徴とする請求項7に記載のグラフト共重合体。
  9. 【請求項9】 メルトインデックスが、約1から2000の範囲であること
    を特徴とする請求項8に記載のグラフト共重合体。
  10. 【請求項10】 直接共重合体がエチレン/アクリル酸n−ブチル/メタク
    リル酸グリシジルであり、2級アミノシランがN−シクロヘキシルアミノプロピ
    ルトリメトキシシランであることを特徴とする請求項8に記載のグラフト共重合
    体。
  11. 【請求項11】 直接共重合体がエチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリ
    シジルであり、2級アミノシランがN−シクロヘキシルアミノプロピルトリメト
    キシシランであることを特徴とする請求項8に記載のグラフト共重合体。
  12. 【請求項12】 得られる共重合体が架橋されるように押出しおよび加水分
    解した後の、請求項1または請求項8に記載の共重合体を含むことを特徴とする
    熱的に安定なホットメルト接着剤。
  13. 【請求項13】 得られる共重合体が架橋されるように押出しおよび加水分
    解した後の、請求項1または請求項8に記載の共重合体を含むことを特徴とする
    ワイヤおよびケーブル組成物。
  14. 【請求項14】 得られる共重合体が架橋されるように押出しおよび加水分
    解した後の、請求項1に記載の共重合体を含む物品であって、前記物品が、電力
    ケーブル、プライマリオートワイヤ、ワイヤジャケット、およびセミコンからな
    る群から選択されることを特徴とする物品。
  15. 【請求項15】 得られる共重合体が架橋されるように押出しおよび加水分
    解した後の、請求項8に記載の共重合体を含む物品であって、前記物品が、電力
    ケーブル、プライマリオートワイヤ、ワイヤジャケット、およびセミコンからな
    る群から選択されることを特徴とする物品。
  16. 【請求項16】 ワイヤをコーティングする方法であって、 (a)エポキシド基含有直接エチレン共重合体とグラフト化合物の混合物をワ
    イヤの周りに押し出すステップであって、前記直接エチレン共重合体が、 (i)エチレンと、 (ii)8〜70重量パーセントの、C1〜C8のアクリル酸アルキルもしく
    はメタクリル酸アルキル、または酢酸ビニルと、 (iii)0.5から9重量パーセントの、アクリル酸グリシジル、メタク
    リル酸グリシジル、およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択される
    グリシジル含有モノマーとを含むモノマーから誘導され、 前記グラフト化合物が、グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の約
    15から150重量パーセントの、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(
    OCH33の2級アミノシランを含み、 式中、Rが、 (i)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、
    それぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択
    され、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラ
    ジカル、または (ii)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12
    のアルキル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6
    のアルキル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカル(式中、
    R1、R2、またはR3は、非置換でもよく、あるいはC1〜C4のアルキルから
    選択される置換基で置換してもよい)から選択されるステップと、 (b)コートされたワイヤを水、または相対湿度が50%より高い空気と接触
    させることによってワイヤ上のコーティングを硬化させるステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 N−(置換)アミノプロピルトリメトキシシラングラフト
    エチレン共重合体の熱的安定性を改良する方法であって、 (a)(i)エチレンと、 (ii)8〜70重量パーセントの、C1〜C8のアクリル酸アルキルもしく
    はメタクリル酸アルキル、または酢酸ビニルと、 (iii)0.5から9重量パーセントの、アクリル酸グリシジル、メタク
    リル酸グリシジル、およびグリシジルビニルエーテルからなる群から選択される
    グリシジル含有モノマーとを含むモノマーから誘導される直接エチレン共重合体
    を選択するステップと、 (b)前記共重合体を、グリシジル部分の重量を基準として化学量論的量の約
    15から150重量パーセントの、式R−N(H)CH2−CH2CH2−Si(
    OCH33の2級アミノシランを含み、 式中、Rが、 (i)式HCR1R2の2級ラジカルであって、式中、R1およびR2は、
    それぞれ独立にC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のアルキルアリールから選択
    され、R1とR2を結合してC5〜C9の脂環式環を形成することができる2級ラ
    ジカル、または (ii)式HHCR3の1級ラジカルであって、式中、R3は、C3〜C12
    のアルキル基、またはC1〜C12のアルキルアリール基から選択され、C3〜C6
    のアルキル基の場合は、前記アルキル部分が分岐している1級ラジカル(式中、
    R1、R2、またはR3は、非置換でもよく、あるいはC1〜C4のアルキルから
    選択される置換基で置換してもよい)から選択されるグラフト化合物の共重合体
    と接触させる熱的に安定なN−(置換)アミノプロピルトリメトキシシラングラ
    フトエチレン共重合体を形成するステップと を含むことを特徴とする方法。
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