JP2003513894A - プロドラッグ効力の増強 - Google Patents

プロドラッグ効力の増強

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JP2003513894A JP2001536098A JP2001536098A JP2003513894A JP 2003513894 A JP2003513894 A JP 2003513894A JP 2001536098 A JP2001536098 A JP 2001536098A JP 2001536098 A JP2001536098 A JP 2001536098A JP 2003513894 A JP2003513894 A JP 2003513894A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、重大な副作用を生じさせることなくプロドラッグの活性を統計学的に有意に増強する方法であって、ポリアニオンをこのプロドラッグとともに投与することを含む方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 発明の属する分野 本発明はプロドラッグの治療的使用に関する。より具体的には、本発明はプロ
ドラッグの効力を増強する方法に関する。
【0002】関連技術の要旨 多くの潜在的医薬物質が、過剰な毒性または限定されたバイオアベイラビリテ
ィーのせいで治療的に用いることができない。いくつかの例では、これらの限定
要因はこの医薬物質を修飾してプロドラッグを創出することにより軽減できる。
このプロドラッグはその後、身体により医薬的に活性な物質に変換される。
【0003】 国際出願番号PCT/US97/14751は、ホスホジエステル結合の非架
橋酸素をカバーするエステルまたはアミド修飾を有するオリゴヌクレオチドプロ
ドラッグの製造を開示している。Kuhn, Oncology, Supplement No. 6, 39-42 (1
998) は、CPT−11(カンプトサル (Camptosar))が抗新生物プロドラッグ
であり、これは肝臓および他の組織におけるカルボキシルエステラーゼ活性によ
って活性物質SN−38に変換されることを開示している。Cerosimo, The Anna
ls of Pharmacotherapy 32: 1324-1333 (1998) は、CPT−11の親化合物、
カンプトセシン(captothecin)は、その深刻な毒性ゆえ医薬品として開発され
得なかったことを教示している。
【0004】 肝臓および他の組織におけるカルボキシルエステラーゼおよびアミダーゼのお
かげで、付加エステルまたはアミド基を有するプロドラッグの作成能は一般化さ
れた現象である。しかし、これらの化合物は一般に、プロドラッグが迅速に分解
されるせいで親化合物の少なくともいくつかの毒性を保持する。Kuhn 上記は、
SN−38(CPT−11の活性代謝産物)が依然として下痢(これは親化合物
、カンプトセシンの限定的毒性である)を生じさせることを開示している。
【0005】 したがって、プロドラッグを、重大な毒性を回避しつつその効力を最大にする
様式で投与する方法が必要である。理想的には、このような方法は、身体がプロ
ドラッグをプロセッシングする様式に影響するはずであり、したがって広い範囲
のプロドラッグに適用可能であるだろう。
【0006】発明の簡単な要約 本発明は、プロドラッグをその効力を最大にする様式で投与する方法を提供し
、これにより用いられるべきより低く、少ない毒性の投与を可能にする。本発明
の方法は、身体がプロドラッグを活性化合物にプロセッシングする能力およびプ
ロドラッグまたは活性化合物のいずれかを一掃する能力を調節する種々の機構を
通じて作用し、したがって広い範囲のプロドラッグに適用可能である。
【0007】 本発明の方法は、プロドラッグ、好ましくはエステルまたはアミドプロドラッ
グ、およびポリアニオン、好ましくはポリサルフェートをともに患者に投与する
ことを含む。好ましいプロドラッグには、抗癌剤、例えばカンプトサルおよびカ
ンプトサルアナログのエステルまたはアミドが含まれるがこれらに限定されない
。好ましいポリアニオンには、ヘパリン、デキストランサルフェート、スラミン
サルフェート、シクロデキストリンサルフェートおよびオリゴヌクレオチド、特
にオリゴヌクレオチドホスホロチオエートまたはホスホロジチオエートが含まれ
るがこれらに限定されない。
【0008】好ましい態様の詳細な説明 本発明はプロドラッグの治療的使用に関する。より具体的には、本発明はプロ
ドラッグの効力を増強する方法に関する。本明細書中に引用される特許および刊
行物はこの技術分野の知識水準を反映し、引用により本明細書中に包含されるも
のである。これらの参考文献と本明細書の教示内容の任意の矛盾は、後者を選択
することにより解決されるだろう。
【0009】 本発明は、プロドラッグをその効力を最大にする様式で投与する方法を提供し
、これにより用いられるべきより低く、少ない毒性の投与を可能にする。本発明
の方法は、身体がプロドラッグを活性化合物にプロセッシングする能力およびプ
ロドラッグまたは活性化合物のいずれかを一掃する能力を調節する種々の機構を
通じて作用し、したがって広い範囲のプロドラッグに適用可能である。
【0010】 第一の側面では、本発明は、重大な副作用を生じさせることなくプロドラッグ
の活性を統計学的に有意に増強する方法であって、ポリアニオンをこのプロドラ
ッグとともに投与することを含む方法を提供する。本明細書中で用いられる「プ
ロドラッグ」とは、開裂可能な結合によって他の部分と共有結合した活性化合物
を含む化合物であり、ここに活性化合物の薬理活性はプロドラッグの薬理活性よ
り大きく、そしてこの活性化合物は開裂可能な結合の開裂により身体内で生産さ
れるものである。「活性化合物」とは、薬理活性を有する分子である。「薬理活
性」とは、1またはそれ以上の疾患または疾患症状の処置において有用な活性で
ある。「部分」とは、化学基または構造である。「開裂可能な結合」とは、身体
内の酵素活性によって開裂可能な共有結合である。用語「重大な副作用を生じさ
せることなく」とは、ポリアニオンの存在下で観察される任意の毒性の徴候また
は症状が、このプロドラッグとポリアニオンの組み合わせが規制認可を得ること
ができない程度に、ポリアニオンの不存在下で観察されるものより大きくないこ
とを意味する。用語「ともに投与」とは、このプロドラッグまたはこのポリアニ
オンのいずれかが他の物質の停止後に継続される処置計画を含むことを意図する
【0011】 好ましいプロドラッグには、活性化合物のアミドおよびエステルが含まれる。
このような活性化合物には、抗癌化学治療剤、抗炎症剤、抗感染剤、抗ウイルス
剤および心臓血管薬物が含まれるがこれらに限定されない。多数のプロドラッグ
が当分野において周知である(例えば Singh et al., J. Sci. Ind. Res. 55:49
7-510 (1996) を参照のこと)。好ましい活性化合物の非限定的な例には、SN
−38がある。具体的には、好ましいプロドラッグの非限定的な例には、カンプ
トサル((7−エチル−10−(−4−ピペリジノール)−1−ピペリジノカルボ
ニルオキシ−カンプトセシン、(7-ethyl-10-(-4-piperidinol)-1-piperidnocarb
onyloxy-camptothecin;CPT−11)およびカンプトサルアナログおよびフォ
スカルナート(foscarnate)が含まれる。プロドラッグから開裂される部分は、
好ましくは、エステルおよびα−アシルオキシアルキルエステル(カルボキシ官
能基に関して);アミド、エステル、カルボナートエステル(carbonate sters
)、ホスフェートエステル、エーテルおよびα−アシルオキシアルキルエーテル
(ヒドロキシ官能基に関して);チオエステル、α−アシルオキシアルキルチオ
エステルおよびジスルフィド(スルフヒドリル官能基に関して);ケタール、イ
ミン、エノールエステル、オキサゾラジン、およびチアゾリジン(カルボニル官
能基に関して);アミド、カルバメート、イミン エナミン N−マンニッヒ塩基
およびN−アシルオキシアルコキシカルボニル誘導体(アミノ官能基に関して)
;N−アシルオキシアルキル誘導体(第4級アミノ官能基に関して);N−スル
ホニルイミデート(エステルまたはスルホンアミド官能基に関して);N−マン
ニッヒ塩基(NH−酸性官能基に関して);およびN−アシルオキシアルキル誘
導体(ヘテロサイクリックアミノ官能基に関して)から選択される。
【0012】 好ましいポリアニオンには、ポリサルフェートおよびオリゴヌクレオチドが含
まれるがこれらに限定されない。好ましいポリサルフェートには、ヘパリン、デ
キストランサルフェート、スラミンサルフェート、シクロデキストリンサルフェ
ートおよびオリゴヌクレオチドホスホロチオエートまたはホスホロジチオエート
が含まれる。本発明の目的では、用語「オリゴヌクレオチド」には、2またはそ
れ以上のデオキシリボヌクレオチド、または任意の修飾ヌクレオシド、例えば2
'−ハロ−ヌクレオシド、2'−O−置換リボヌクレオシド、3'−O−置換ヌク
レオシド、デアザヌクレオシド(deazanucleosides)またはそれらの任意の組み
合わせのポリマーが含まれる。このようなモノマーは、多数の既知のヌクレオシ
ド間結合のいずれかにより互いにカップリングさせることができる。特定の好ま
しい態様では、これらのヌクレオシド間結合は、ホスホジエステル、ホスホトリ
エステル、ホスホロチオエート、またはホスホルアミデート結合またはそれらの
組み合わせであってよい。この結合は任意の構成であり得、これには、5'−3'
、5'−2'、5'−5'、3'−3'、3'−5'、2'−5'またはそれらの任意の組
み合わせが含まれるがこれらに限定されない。用語「オリゴヌクレオチド」はま
た、化学修飾された塩基または糖を有し、ならびに/あるいは付加置換基、例え
ば脂溶性基、コレステロール、葉酸、インターカレート剤、ジアミンおよびアダ
マンタン(これらに限定されない)を有するこのようなポリマーを含む。オリゴ
ヌクレオチドはまた、例えばシクロデキストリンおよび/またはリポソーム中で
製剤化することができる。本発明の目的では、用語「2'−O−置換」および3'
−O−置換とはそれぞれ、ペントース部分の2'または3'位がハロゲン(好まし
くはCl、Br、またはF)、または1−6飽和または不飽和炭素原子を含む−
O−低級アルキル基、または2−6炭素原子を有する−O−アリールまたはアリ
ル基(ここにこのようなアルキル、アリールまたはアリル基は、非置換であるか
、あるいは、例えばハロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、
アシル、アシルオキシ、アルコキシ、カルボキシル、カルボアルコキシル、また
はアミノ基で置換されていてもよい)で置換されていることを意味し;あるいは
このような2'置換はヒドロキシ基(リボヌクレオシドを生じさせる)、アミノ
またはハロ基での置換であってよいが、2'−H基を用いるものではない。特定
の好ましい態様では、2'−O−置換リボヌクレオシドは2'−O−メチルリボヌ
クレオシドおよび2'−O−メトキシエトキシリボヌクレオシドから選択される
。特定の好ましい態様では、3'−O−置換リボヌクレオシドは3'−O−メチル
リボヌクレオシドおよび3'−O−メトキシエトキシリボヌクレオシドから選択
される。特定の態様では、すべてのヌクレオシドは2'−O−置換、好ましくは
2'−O−アルキルであってよい。本発明の方法で用いられるオリゴヌクレオチ
ドはまた、二本鎖オリゴヌクレオチド(ヘアピンオリゴヌクレオチドを含む)な
らびに環状オリゴヌクレオチドを含む。
【0013】 特定の好ましい態様において、本発明に用いるためのオリゴヌクレオチドは、
内因性または外因性の核酸配列、好ましくは疾患に関与する核酸に対して相補的
であろう。用語「相補的」は、生理的条件下でゲノム領域、遺伝子、またはそれ
らのRNA転写物に対してハイブリダイズする能力を有することを意味する。こ
のようなハイブリッド形成は、他の様式の水素結合および塩基スタッキングもま
たハイブリッドを形成させることができるが、通常、相補的なストランド間の塩
基に特異的な水素結合によりもたらされ、好ましくはワトソン−クリック型塩基
対またはフーグスティーン型塩基対を形成する。実際に、このようなハイブリッ
ド形成は特定の遺伝子発現を阻害するという観察から推測することができる。改
変されたオリゴヌクレオチド配列が相補的である核酸配列は、改変が求められる
生物学的作用に依存するだろう。特定の特に好ましい態様について、オリゴヌク
レオチドは、mdm−2、PKA、PKC、raf−キナーゼ、bcl−2、H
−ras、c−myc、DNAメチルトランスフェラーゼ、ヒストンデアセチラ
ーゼおよびVEGFから選択される遺伝子に対して相補的である。特定の好まし
い態様について、このようなオリゴヌクレオチドは5'−UGACACCTGT
TCTCACUCAC−3'の配列を有する。しかし、他の好ましい態様におい
て、この配列を有するオリゴヌクレオチドは特に除かれ、そして幾つかの好まし
い態様においては、mdm−2遺伝子に対して相補的であるオリゴヌクレオチド
が特に除かれる。特定の態様において、本発明に基づく方法に用いられるオリゴ
ヌクレオチドは、配列に依存しない様式でプロドラッグの活性を増強することが
できるために、アンチセンスオリゴヌクレオチドが特に除かれる。
【0014】 アンチセンス態様におけるオレゴヌクレオチドは、長さ約13〜約100ヌク
レオチドが好ましく、約15〜約50がより好ましく、約15〜約35が最も好
ましい。非アンチセンス態様におけるオリゴヌクレオチドは、この範囲内であっ
ても良いが、長さ約5〜約15ヌクレオチドもまた好ましいであろう。好ましく
は、本発明に基づく方法に用いられるオリゴヌクレオチドには、1つまたはそれ
以上の改変されたヌクレオシド間の結合が含まれ、場合によってはデオキシリボ
ヌクレオシド、リボヌクレオシドまたは2'−O−置換リボヌクレオシドのいず
れか、或いはそれらの任意の組合せが含まれ得る。本発明のこの側面に基づく特
に好ましいアンチセンスオリゴヌクレオチドには、キメラオリゴヌクレオチドお
よびハイブリッドオリゴヌクレオチドを含む、混合型バックボーンオリゴヌクレ
オチドが含まれる。
【0015】 本発明の目的について、「混合型バックボーンオリゴヌクレオチド」とは、バ
ックボーン置換基のタイプ、例えば、オリゴヌクレオチドを含む種々のヌクレオ
シド間の糖および/またはヌクレオシド間の結合における差異を1つ以上有する
オリゴヌクレオチドである。
【0016】 本発明の目的について、「キメラオリゴヌクレオチド」は、ヌクレオシド間の
結合のタイプを1つ以上有するオリゴヌクレオチドを意味する。このようなキメ
ラオリゴヌクレオチドの好ましい側面の1つには、ホスホロチオエート、ホスホ
ジエステルまたはホスホロジチオエート領域を含み、好ましくは約2〜約12ヌ
クレオチド、および非イオン領域、好ましくはアルキルホスホナートまたはアル
キルホスホノチオエート領域を含む、キメラオリゴヌクレオチドがある。好まし
くは、このようなキメラオリゴヌクレオチドには、ホスホジエステルおよびホス
ホロチオエート結合から選択される、少なくとも3つの連続したヌクレオシド間
の結合、またはそれらの組合せが含まれる。
【0017】 本発明の目的について、「ハイブリッドオリゴヌクレオチド」は、ヌクレオシ
ドのタイプを1つ以上有するオリゴヌクレオチドを意味する。このようなハイブ
リッドオリゴヌクレオチドの好ましい態様の1つには、リボヌクレオチドまたは
2'−O−置換リボヌクレオチド領域が含まれ、好ましくは約2〜約12の2'−
O−置換ヌクレオチドおよびデオキシリボヌクレオチド領域が含まれる。好まし
くは、このようなハイブリッドオリゴヌクレオチドには、少なくとも3つの連続
したデオキシリボヌクレオシドが含まれ、リボヌクレオシド、2'−O−置換リ
ボヌクレオシドまたはそれらの組合せが含まれよう。好ましい側面について、デ
オキシヌクレオチド領域は、2'−O−置換領域がいずれかのサイドにフランキ
ングしている。特に好ましい態様の1つについて、2'−O−置換領域は2'−O
−メチル領域であり、4つの2'−O−メチルヌクレオシドを有することが最も
好ましい。特定の好ましい態様について、オリゴヌクレオチド全体のバックボー
ンは、ホスホロチオエートバックボーンである。特に好ましいハイブリッドオリ
ゴヌクレオチドには、1つまたはそれ以上の2'−O−メチルリボヌクレオシド
または2'−O−メトキシエトキシリボヌクレオシドが含まれる。
【0018】 オリゴヌクレオチド合成は、現在、ごく普通に行なうことができる。Methods
in Molecular Biology, Vol 20: Protocols for Oligonucleotides and Analogs
pp.165-189 (S. Agrawal, Ed., Humana Press, 1993); Oligonucleotides and
Analogues: A Practical Approach, pp.87-108 (F. Eckstein, Ed., 1991);およ
びUhlmann and Peyman, supra. Agrawal and Iyer, Curr. Op. in Biotech. 6:
12(1995);およびAntisense Research and Applications (CrookeおよびLebleu,
Eds., CRC Press, Boca Raton, 1993)を参照のこと。
【0019】 第2の側面について、本発明は重篤な副作用を生じることなく、統計学上有意
にプロドラッグの活性を強力化するための方法であって、プロドラッグを投与す
る前に、ポリアニオンを投与することを含む方法を提供する。プロドラッグを投
与する前に、ポリアニオンを投与することは、プロドラッグの投与と同時か、あ
るいはその後にポリアニオンを投与した場合より、プロドラッグをさらに強力に
することを意外にも発見した。
【0020】 理論による結び付けを望まないが、プロドラッグの強力化(増強)には、1つ
またはそれ以上の以下の機構が含まれると考えられる: 腫瘍組織を含む肝臓および他の組織における、プロドラッグの保持時間を調
節すること、 開裂酵素または他の肝臓の酵素、例えば、カルボキシルエステラーゼ、アミ
ダーゼ、または他のエステラーゼと競合すること、 肝臓由来の輸送因子、例えばCPT−11についてのcMOATと競合する
こと、 血清タンパク質の結合に対して競合すること、 内皮細胞壁の結合と競合すること、 共有結合性修飾、例えばグルクロン酸抱合(glucouronidation)に対して競
合すること、 活性代謝物質が血液循環中に連続的に放出されるように、プロドラッグの加
水分解を遅延させること 薬物の活性型を安定化すること、例えばCPT−11についてのラクトン形
成。
【0021】 これらの機構のいずれかは、プロドラッグを投与する前に、ポリアニオンを用
いて系を飽和させることにより利益を得ることができるのだろう。
【0022】 本発明のこの側面における好ましい態様には、本発明の第1の側面について述
べた種々の態様の全てが含まれ、本発明の第1の側面について記載した定義が含
まれる。
【0023】 第3の側面について、本発明は重篤な副作用を生じることなく、統計学上有意
にプロドラッグの活性を強力化するための方法であって、プロドラッグと共にポ
リアニオンを共に投与することを含む(ここには、ポリアニオンが存在しない場
合には、治療的に有効ではないであろう量のプロドラッグが存在する)方法を提
供する。本発明のこの側面に基づく方法は、プロドラッグまたは活性化合物が毒
性で、投与が制限される場合に、特に有用である。従って、本発明に基づくこの
方法は、プロドラッグの治療指数を増加させることができる。
【0024】 本発明のこの側面の好ましい態様には、本発明の第1および第2の側面につい
て述べた種々の態様の全てが含まれ、本発明の第1および第2の側面について記
載した定義が含まれる。
【0025】 以下の実施例は、本発明の特に好ましい態様をさらに例示するものであって、
本発明の範囲を制限するつもりのものではない。
【0026】 実施例1 大腸ガン腫瘍保有マウスの処置 雌性NCr−ヌードマウス(6〜8週齢)に水(逆浸透、0.17%Cl)お
よびオートクレーブ処理した標準げっ歯類食餌(NIH31、タンパク質18%
、脂肪5%、繊維5%、灰分8%およびミネラル3%)を自由摂取させた。マイ
クロアイソレーター中で、12時間照明、22℃、湿度40〜60%で飼育した
。マウスのわき腹に、わき腹のHCT−116ヒト大腸癌腫断片1mmを皮下
移植した。最初は、週に2回腫瘍をモニターし、腫瘍重量がおよそ100mgに
到達した時点で毎日モニターした。腫瘍が40〜221mgの重量(計算重量)
に到達した時点で、動物を一対組合わせ(pair−matched)で種々の
処置群に組分けした。推定腫瘍重量は以下の等式に従い決定した: 腫瘍重量=(w×l)/2: [式中、w=HCT−116腫瘍の幅(mm)、およびl=HCT−116腫瘍
の長さ(mm)]。末端5’位に2個および末端3’位に4個の2’−O−メチ
ルリボヌクレオシドを有するホスホロチオエートオリゴヌクレオチド(オリゴ1
)または末端5’位および末端3’位に4個の2’−O−メチルリボヌクレオシ
ドを有するホスホロチオエートオリゴヌクレオチド(オリゴ2)を、標準的な方
法にしたがって調製し、中性緩衝化生理食塩水に溶解した。オリゴ1は以下の配
列:
【数1】 (これはmdm−2に相補的である) を有し、オリゴ2の配列は以下の通りである:
【数2】 (これはHIV−1 gag遺伝子に相補的である)。カンプトサル(Camp
tosar)はPharmacia&Upjohnから購入した。
【0027】 1日目に動物を12グループ(1グループあたり9匹)に組分けした。オリゴ
1またはオリゴ2を、5/2/5/2/5/2/5スケジュール(すなわち、5
日間投薬、2日間休憩の反復)で、10mg/kg投薬で腹腔内投与した。3週
間の間、週に1回、25または50mg/kgの投薬量でカンプトサルを静脈内
投与した。併用療法については、オリゴ1を5または10mg/kgでカンプト
サル25mg/kgとともに腹腔内投与するか、あるいはオリゴ1を10mg/
kgでカンプトサル50mg/kgとともに腹腔内投与した。オリゴ2は10m
g/kgで25または50mg/kgのカンプトサルとともに腹腔内投与した。
5/2/5/2/5/2/5スケジュールで、ビヒクルを用いてコントロール動
物を処置した。研究は56日目に終了した。
【0028】 結果は、腫瘍増殖遅延(TGD)終点法を使用して測定した。各マウスを、そ
れらのHCT−116腫瘍が重量1.5gに達した時点で安楽死させた。これは
癌死として採用した。平均生存日数(Mean Day of Serviva
l;MDS)は、以下の式の計算上の死亡日に基づき各グループで計算した: 終点までの時間(計算上)=終点を超えるまでの時間(観察上)− (Wt−終点の重量)/(Wt−Wt)/(D−D) [式中、終点を超えるまでの時間(観察上)とは、各腫瘍が終点(カットオフ)
重量を超えて増殖するためにかかった(マウスを安楽死させた)日数であり、D はマウスを安楽死させた日であり、Dは腫瘍が終点に到達する前にカリパー
測定した最終日であり、WtはDでの腫瘍重量(mg)であり、WtはD での腫瘍重量(mg)であり、そして終点重量とは用いるモデルに対して予め
決定していた「カットオフ」腫瘍重量である]。統計分析に関しては、不対t検
定およびマン・ホイットニーのU検定(それぞれ、平均値および中央値を分析す
る)を用いて、グループ間における生存時間の差異の統計的有意性を決定した。
これらの分析はPrism(GraphPad)version3.0を用いて
0.05のp値(両側)で行った。
【0029】 9匹のビヒクルコントロールのうち、8匹の腫瘍が21.5日のMDS値で1
.5gの終点に到達した。1匹の腫瘍は完全に退行しており、これはおそらく腫
瘍取りこみが不充分(poor tumor take)なためである。カンプ
トサル25mg/kgにより31.1日のMDS値が生じ、カンプトサル50m
g/kgにより42.6日のMDS値が生じた。オリゴ1またはオリゴ2はいず
れも単独ではMDSの延長を生じなかった。しかしながら、10mg/kgオリ
ゴ1を25mg/kgカンプトサルとともに投与するとMDSはビヒクルコント
ロールよりも24.4日延長し、25mg/kgカンプトサル単独で処置したマ
ウスよりも14.8日延長した。これらの延長はそれぞれ統計的に有意である(
p<0.0001;不対t検体)。5mg/kgおよび25mg/kgのオリゴ
1で処置したマウスは37.4日のMDS値を達成し、これはビヒクルコントロ
ールよりも統計的に有意であり(p<0.0005;不対t検体)および25m
g/kgカンプトサル単独で処置したマウスよりも統計的に有意である(p<0
.046;不対t検体)。10mg/kgオリゴ2を25mg/kgカンプトサ
ルとともに腹腔内投与することにより39.7日のMDS値を生じ、これはビヒ
クルコントロールおよび25mg/kgカンプトサール単独で処置したマウスよ
りも統計的に有意であった(p<0.0009;不対t検体)。10mg/kg
オリゴ2を50mg/kgカンプトサルとともに腹腔内投与することにより42
.6日のMDS値を生じ、これは50mg/kgカンプトサル単独で処置したマ
ウスよりも統計的に有意な傾向にある(p<0.08;不対t検定)。これらの
結果は、オリゴ1およびオリゴ2の両方が、統計的に有意かつ用量依存的な様式
でカンプトサル有効性の活性を強化しうること、ならびにこの効果の少なくとも
一部はオリゴヌクレオチド配列には無関係であることを示唆する。これらの研究
の結果を図1〜4にまとめる。
【0030】 オリゴ1によるカンプトサルの効力強化の、オリゴ2によるカンプトサル効力
強化に対する比較は、オリゴ1に有利な統計的な有意差が存在することを示す(
p<0.0074;不対t検定)。この差異は、mdm−1オンコジーンの発現
に対する、mdm−1オンコジーンに対して相補的なオリゴ1のアンチセンス効
果から生じているかもしれない。
【0031】 実施例2 膵臓ガン腫瘍保有マウスの処置 オリゴ1およびオリゴ2の間の差異がオリゴ1のアンチセンス効果から生じる
かどうかを試験するために、類似の研究を膵臓ガン(Panc1腫瘍)に対する
マウスモデルで行った。Panc1腫瘍は変異型(非機能型)p53遺伝子を有
する。mdm−1に対するアンチセンス効果は主にp53発現のアップレギュレ
ーションにより機能すると考えられているので、オリゴ1はこのモデルに対して
アンチセンス特異的な効果を生じないはずである。しかしながら、p53変異型
細胞株においてmdm−2標的型オリゴヌクレオチドがp53とは独立した機構
により機能し得ることは可能である。
【0032】 Panc−1腫瘍を用いたこと、各10匹4グループのマウスを使用したこと
、および下記のオリゴ1およびオリゴ2を20mg/kgの投薬量で与えたこと
を除いて、実施例1に記載のように、実験を行った。カンプトサルは100mg
/kgで与え、腫瘍「カットオフ」は1.2gであり、実験は67日目に終了し
た:
【数3】 (式中、末端5’位に2個の2’−O−メチルリボヌクレオシドおよび末端3’
位に4個の2’−O−メチルリボヌクレオシドを有する)。
【0033】 オリゴ1およびオリゴ2は、両方とも統計的に有意なカンプトサル効力の強化
を示した(p<0.05、不対t検定)。オリゴ1およびオリゴ2の強化効果は
、互いに比較すると、統計的には区別できなかった。これらの結果は、オリゴヌ
クレオチドが、オリゴヌクレオチドの配列とは無関係にカンプトサルに対して統
計的に有意な強化効果を生じることを示す。さらに、これらの研究においては、
カンプトサル単独での処置は、ビヒクルでの処置よりも統計的に有意に良好なも
のではなかった。それゆえ、これらの結果はオリゴヌクレオチドがカンプトサル
の有効性を強化し得、その結果としてさもなくば治療的用量未満のカンプトサル
が治療的に有効になることを示す。
【0034】 実施例3 オリゴヌクレオチド投与のタイミングおよび経路の影響 オリゴヌクレオチドは1日目に最初に投与するが、カンプトサルは3日目まで
は投与しなかったこと以外は、実施例1の実験を反復した。驚くべきことに、こ
の投与スケジュールはやはりなお有効であった(図5を参照のこと)。また、オ
リゴヌクレオチドを経口投与すること以外は、実施例1の実験を繰り返した。こ
の投与経路は等しく有効であった(図6を参照のこと)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はオリゴ1を用いるHCT116実験でのマウスに関する生
存時間を示す。
【図2】 図2はオリゴ2を用いるHCT116実験でのマウスに関する生
存時間を示す。
【図3】 図3はオリゴ1を用いるHCT116実験でのマウスに関する K
aplan-Meier 生存プロットを示す。
【図4】 図4はオリゴ2を用いるHCT116実験でのマウスに関する K
aplan-Meier 生存プロットを示す。
【図5】 図5はマウスの生存時間に対するオリゴヌクレオチド投与時間の
効果を示す。
【図6】 図6はマウスの生存時間に反映されるオリゴヌクレオチド経口投
与の効力を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00 43/00 121 43/00 121 123 123 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C084 AA19 NA05 NA06 ZB261 ZB262 ZC752 4C086 AA01 AA02 CB22 EA16 EA26 EA27 MA02 MA04 NA05 NA06 NA07 ZB26 ZC75

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重大な副作用を生じさせることなくプロドラッグの活性を統
    計学的に有意に増強する方法であって、2個の5'および4個の3'2'−O−メ
    チルリボヌクレオシドを有し、配列5'−UGACACCTGTTCTCACU
    CAC−3'を有するオリゴヌクレオチドではないポリアニオンをこのプロドラ
    ッグとともに投与することを含む方法。
  2. 【請求項2】 プロドラッグが活性化合物のエステルまたはアミドである、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 活性化合物が抗癌剤である、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 抗癌剤がSN−38である、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 プロドラッグがカンプトサルである、請求項4に記載の方法
  6. 【請求項6】 ポリアニオンがポリサルフェートおよびオリゴヌクレオチド
    から選択される、請求項1−5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 ポリサルフェートがヘパリン、デキストランサルフェート、
    スラミンサルフェート、シクロデキストリンサルフェートおよびオリゴヌクレオ
    チドホスホロチオエートまたはホスホロジチオエートから選択される、請求項6
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 オリゴヌクレオチドが2'−O−置換リボヌクレオシドを含
    む、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 2'−O−置換リボヌクレオシドが2'−O−メチルリボヌク
    レオシドおよび2'−O−メトキシエトキシリボヌクレオシドから選択される、
    請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 重大な副作用を生じさせることなくプロドラッグの活性を
    統計学的に有意に増強する方法であって、ポリアニオンをこのプロドラッグとと
    もに投与し、ここにこのポリアニオンはこのプロドラッグより前に投与すること
    を含む方法。
  11. 【請求項11】 プロドラッグが活性化合物のエステルまたはアミドである
    、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 活性化合物が抗癌剤である、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 抗癌剤がSN−38である、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 プロドラッグがカンプトサルである、請求項13に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 ポリアニオンがポリサルフェートおよびオリゴヌクレオチ
    ドから選択される、請求項10−14のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 ポリサルフェートがヘパリン、デキストランサルフェート
    、スラミンサルフェート、シクロデキストリンサルフェートおよびオリゴヌクレ
    オチドホスホロチオエートまたはホスホロジチオエートから選択される、請求項
    15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 オリゴヌクレオチドが2'−O−置換リボヌクレオシドを
    含む、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 2'−O−置換リボヌクレオシドが2'−O−メチルリボヌ
    クレオシドおよび2'−O−メトキシエトキシリボヌクレオシドから選択される
    、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 重大な副作用を生じさせることなくプロドラッグの活性を
    統計学的に有意に増強する方法であって、ポリアニオンをこのプロドラッグとと
    もに投与し、ここにこのプロドラッグがこのポリアニオンの不存在下で治療的に
    有効ではないであろう量で存在することを含む方法。
  20. 【請求項20】 プロドラッグが活性化合物のエステルまたはアミドである
    、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 活性化合物が抗癌剤である、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 抗癌剤がSN−38である、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 プロドラッグがカンプトサルである、請求項22に記載の
    方法。
  24. 【請求項24】 ポリアニオンがポリサルフェートおよびオリゴヌクレオチ
    ドから選択される、請求項19−23のいずれかに記載の方法。
  25. 【請求項25】 ポリサルフェートがヘパリン、デキストランサルフェート
    、スラミンサルフェート、シクロデキストリンサルフェートおよびオリゴヌクレ
    オチドホスホロチオエートまたはホスホロジチオエートから選択される、請求項
    24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 オリゴヌクレオチドが2'−O−置換リボヌクレオシドを
    含む、請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 2'−O−置換リボヌクレオシドが2'−O−メチルリボヌ
    クレオシドおよび2'−O−メトキシエトキシリボヌクレオシドから選択される
    、請求項26に記載の方法。
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