JP2003513096A - スルタムおよびスルトンから誘導された抗生物質オキサゾリジノン - Google Patents

スルタムおよびスルトンから誘導された抗生物質オキサゾリジノン

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JP2003513096A
JP2003513096A JP2001535359A JP2001535359A JP2003513096A JP 2003513096 A JP2003513096 A JP 2003513096A JP 2001535359 A JP2001535359 A JP 2001535359A JP 2001535359 A JP2001535359 A JP 2001535359A JP 2003513096 A JP2003513096 A JP 2003513096A
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デイビッド・ジョン・アンダーソン
ジャクソン・ビー・ヘスター・ジュニア
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式I: 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、スルタムおよびスルトンから誘導されたオキサゾリジノンを提供し
、より詳細には、本明細書中に後記される式(I)の化合物を提供する。これら
の化合物は抗生物質薬剤として有用である。
【0002】 本発明のオキサゾリジノン抗菌剤は、多剤耐性のブドウ球菌および連鎖球菌な
どのグラム陽性好気性細菌、H.influenzaeおよびM.catarr
halisのごときグラム陰性好気性細菌、ならびにバクテロイドおよびクロス
トリジウム種などの嫌気性細菌、ヒト結核菌(Mycobacterium t
uberculosis)およびトリ結核菌(Mycobacterium a
vium)のごとき抗酸性細菌を含む多数のヒト病原体および家畜病原体に対す
る強力な活性を有する新規なクラスの合成抗菌剤である。
【0003】 (情報の開示) 国際特許出願公開WO97/09328には、4員〜8員の複素環状環に対し
てC−C結合を有する、抗菌剤として有用なフェニルオキサゾリジノン類が開示
されている。
【0004】 米国特許第4,709,026号には、増感剤または色素として有用なケトス
ルタムが開示されている。
【0005】 J.Org.Chem.1991、56、3549〜3556には、置換され
たδ−スルタムおよびδ−スルトンの合成におけるビニルスルホニルエステルお
よびビニルスルホニルアミドが開示されている。
【0006】 (発明の概要) 本発明は、式I:
【化4】 [式中、Wは、構造iまたは構造ii:
【化5】 であり; Rは、 (a)H、 (b)所望により、1ないし3個のF、Cl、OH、OC(=O)C1−4
ルキルまたはOC1−4アルキルで置換されていてもよいC1−8アルキル、 (c)C3−6シクロアルキル、 (d)アミノ、 (e)C1−8アルキルアミノ、 (f)C1−8ジアルキルアミノ、または (g)OC1−8アルキル であり: RはHまたはFであり; RはOまたはNRであり; Rは、 (a)H、 (b)所望により、1ないし3個のF、Cl、OH、CN、NH、OC(=
O)C1−4アルキルまたはOC1−4アルキルで置換されていてもよいC1− アルキル、 (c)C3−8アルケン、または (d)C(=O)NR であり; RおよびRは独立して、 (a)H、または (b)所望により、1ないし3個のF、Cl、OH、CNまたはNHで置換
されていてもよいC1−8アルキル であり; YはOまたはSであり;そしてnは0または1である] で表される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0007】 また、もう一つの態様において、本発明には: 式Iの化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される賦形剤を
含む医薬組成物(好ましくは、該組成物は有効量の該化合物または塩を含む)、 皮膚感染および眼感染を含めた哺乳動物における細菌感染を治療または予防す
る方法であって、かかる治療を必要とする該哺乳動物に、式(I)の化合物また
はその医薬上許容される塩を投与することを特徴とする該方法、および 医学的処置(例えば、細菌感染の治療または予防)において用いられる式(I
)の化合物またはその医薬上許容される塩 が含まれる。 また、本発明は、式Iの化合物を製造するのに有用である本明細書中に開示さ
れた新規な中間体および製法を提供する。
【0008】 (発明の詳細な説明) 本発明の化合物は、一般的には、IUPACまたはCASの命名法に従って命
名されている。当業者にはよく知られている略語を用いることができる(例えば
、「Ph」はフェニルを表し、「Me」はメチルを表し、「Et」はエチルを表
し、「h」は時間を表し、「rt」は室温を表わす)。
【0009】 種々の炭化水素含有基の炭素原子含量が、該基の炭素原子の最少数および最大
数を示す接頭辞によって示され、すなわち、接頭辞Ci〜jは、包括的に整数「
i」ないし整数「j」個の炭素原子の基を示す。従って、例えば、C1−7アル
キルは、包括的に1ないし7個の炭素原子のアルキルをいう。
【0010】 基、置換基および範囲について下記に列記された特定の好ましい値は、単なる
例示であり;それらは、他の規定される値、または基および置換基について規定
された値に含まれる他の値を除外するものではない。
【0011】 特記しない限りは、以下の定義が用いられる。
【0012】 アルキルとは、直鎖状または分岐鎖状の基の双方を示すが;「プロピル」のご
とき個々の基への言及は直鎖の基だけを含み、「イソプロピル」のごとき分岐鎖
の異性体は、特に言及される。特に、C1−8アルキルは、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、3
−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、およびそれらのその異性体形態で
あり得る。特に、C1−4アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびそれらのその異性体形態で
あり得る。
【0013】 アルケンとは、少なくとも1つの二重結合を有する直鎖状および分岐鎖状の双
方の基を示す。特に、C1−3アルケンは、アリル、ブテニル、ペンテニル、ヘ
キセニル、ヘプテニル、オクテニル、およびそれらのその異性体形態であり得る
【0014】 C3−6シクロアルキルとは、3ないし6個の炭素原子を有するシクロアルキ
ルを示す。特に、C3−6シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり得る。
【0015】 哺乳動物とは、ヒトおよび他の温血動物を示す。 医薬上許容される塩とは、本発明の化合物を投与するのに有用なそれらの塩を
示し、これには、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、
酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、メシレート、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、コ
ハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、2−ヒドロキシエチルスルホン酸塩、フマル
酸塩、メタンスルホン酸塩などが含まれる。
【0016】 本発明の化合物は、医薬上許容される塩の形態であってもよい。 本発明は、いずれのラセミ体の、光学活性な、多形性の、互変異性体のまたは
立体異性体の形態またはその混合物も含むと理解されるべきである。
【0017】 Rについての特定の値はHである。 Rについての特定の値は、所望により、1ないし3個のF、Cl、OH、O
C(=O)C1−4アルキルまたはOC1−4アルキルで置換されていてもよい
1−8アルキルである。 Rについての特定の値は、C3−6シクロアルキルである。 Rについての特定の値は、アミノ、C1−8アルキルアミノ、C1−8ジア
ルキルアミノである。 Rについての特定の値は、OC1−8アルキルである。 Rについての好ましい値はメチルである。 Rについての特定の値はFである。
【0018】 Xについての特定の値はOである。 Xについての特定の値はNRであり;ここに、RはHである。 Xについての特定の値はNRであり;ここに、Rは、所望により、1ない
し3個のF、Cl、OH、CN、NH、OC(=O)C1−4アルキルまたは
OC1−4アルキルで置換されていてもよいC1−8アルキルである。
【0019】 Xについての特定の値はNRであり;ここに、RはC3−8アルケンであ
る。 Xについての特定の値はNRであり;ここに、RはC(=O)NR であって、RおよびRは、独立して、H、あるいは所望により、1ないし3
個のF、Cl、OH、CNまたはNHで置換されていてもよいC1−8アルキ
ルである。 Xについての好ましい値はOである。 Xについてのもう一つの好ましい値はNHである。 Xについてのもう一つの好ましい値はNCHである。
【0020】 Yについての特定の値はOである。 Yについての特定の値はSである。 nについての特定の値は0または1である。 nについての好ましい値は1である。
【0021】 好ましい構造は、構造I−A:
【0022】
【化6】
【0023】 である。 本発明の例には: a)N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1,1−
ジオキシド−2−(2−プロペニル)−2H−1,2−チアジン−4−イル]フ
ェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミド、 b)N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−1,1−
ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−5
−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミド、 c)N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−1,1−
ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−5
−オキサゾリジニル]メチル]エタンチオアミド、 d)N−[[(5S)−3−[−フルオロ−4−(テトラヒドロ−2−メチル
−1,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−
オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]エタンチオアミド、 e)N−[[(5S)−3−[4−(2,2−ジオキシド−1,2−オキサチ
アン−5−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニ
ル]メチル]エタンチオアミド、 f)N−[[(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−4−イソチアゾリ
ジニル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチ
ル]エタンチオアミド、または g)N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−2−メチ
ル−1,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2
−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミド が含まれる。
【0024】 下記の反応図式は、本発明の化合物の製法を記載する。全ての出発物質は市販
されているか、あるいはこれらの反応図式に記載された手順によって、または有
機化学における当業者によく知られている手順によって調製される。反応図式中
で用いられた変数は、前記定義または特許請求の範囲内に同じである。
【0025】 6員環スルタム(n=1、X=NR、Rは前記定義に同じ)は、反応図式
1に概説されたごとく調製できる。Morrisら、J.Org.Chem.1
991、56、3549も参照。塩基の存在下におけるアリール酢酸エステル2
のビニルスルホンアミド3への付加により、付加物4が得られる。トリフルオロ
酢酸で4から保護基を除くことにより、5が得られる。水素化ナトリウムでの5
の閉環により、6が得られ、これは、今度は、ホウ水素化ナトリウム−トリフル
オロ酢酸を用いて還元して、スルタム7を得ることができる。スルタム環の窒素
原子をアリル基で保護して8を得、続いて、8のニトロ基は、ホウ水素化ナトリ
ウム−臭化第一銅;硫化ジメチル錯体で還元して、アミン9を得ることができる
【0026】 アミン9はCBZ誘導体10として保護でき、それを今度は、塩基の存在下で
アミドエポキシド11と反応させて、オキサゾリジノン12を得ることができる
。N−アリル基の除去を、エタノール中の三フッ化ホウ素エーテラートの存在下
でパラジウム担持炭素で行うことができ、13が得られる。当業者に知られてい
る方法を用いるHのRでの置換は、化合物14を供する。最後に、チオアミド
15は、アミド14をLawesson試薬で処理することによって調製できる
【0027】 6員環スルトン(n=1、X=O)はスルタムと同様に製造でき、該合成は反
応図式IIに概説されている。塩基の存在下でのアリール酢酸メチル2のビニル
スルホナートへの付加により、付加物16が得られる。DIBALを用いて16
のエステルの還元は、アルコール17を与え、これを水素化ナトリウムの存在下
でスルトン18に環化できる。反応図式I中のスルタムについて概説されている
工程に類似する一連の工程により、18はスルトンオキサゾリジノン19に変換
される。
【0028】 5員環スルタムの製造は反応図式IIIに概説される。ブロモメチルスルホン
アミド20でのアリール酢酸メチル2のアルキル化により、付加物21が得られ
、これは、塩基存在下で22に環化できる。反応図式Iに概説されるごとき類似
する一連の工程により、22はスルタムオキサゾリジノン23に変換される。D
uPriestら、J.Med.Chem.、1991、34、3229、およ
びMorrisら、J.Org.Chem.、1991、56、3549参照。
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】 本発明の化合物およびそれらの製法は、下記の実施例と関連してより良く理解
されるが、それは例示を意図し、本発明の範囲に対する限定ではない。
【0033】 (実施例) 実施例1 N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1
,1−ジオキシド−2−(2−プロペニル)−2H−1,2−チアジン−4−イ
ル]フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミドの
調製
【0034】
【化10】
【0035】 工程1 α−[2−[[ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ]ス
ルホニル]エチル]−2−フルオロ−4−ニトロベンゼン酢酸メチルの調製 2−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)酢酸メチル(25.0g、117
.4ミリモル)、ビニルスルホンアミド(35.0g、100.9ミリモル)、
無水炭酸カリウム(10.0g、72.5ミリモル)および18−クラウン−6
(2.64g、10.0ミリモル)をトルエン(250ml)中で3時間にわた
って加熱還流する。冷却後、酢酸エチル(500ml)および水(300ml)
を加える。有機層をブライン(200ml)で洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ
過して蒸発させる。得られた油状物を、25%〜50%酢酸エチル−ヘキサンで
溶出するシリカゲル(1kg)でのクロマトグラフィー処理に供する。表題化合
物を白色結晶(45.8g、81%)として得る。融点:79℃。
【0036】 工程2 α−[2−(アミノスルホニル)エチル]−2−フルオロ−4−ニト
ロベンゼン酢酸メチルの調製 α−[2−[[ビス[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ]スルホニル
]エチル]−2−フルオロ−4−ニトロベンゼン酢酸メチル(41.6g、74
.3ミリモル)を塩化メチレン(200ml)およびトリフルオロ酢酸(50m
l)に溶解する。溶液を2日間攪拌し、次いで、溶媒を蒸発させる。残渣を酢酸
エチル(750ml)に溶解し、炭酸水素ナトリウム溶液(200ml)および
ブライン(100ml)で洗浄する。乾燥(MgSO)、ろ過および蒸発を行
った後、表題化合物を固体(20.5g、86%)として得る。融点:99℃〜
101℃。
【0037】 工程3 4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ジヒドロ−2H−1,2
−チアジン−3(4H)−オン 1,1−ジオキシドの調製 60%水素化ナトリウムの油懸濁物(520mg、13.0ミリモル)をヘキ
サンで洗浄(5mlで3回)し、次いで、乾燥テトラヒドロフラン(30ml)
を加える。この混合物を氷冷下で攪拌しながら、これに、乾燥テトラヒドロフラ
ン(30ml)中のα−[2−(アミノスルホニル)エチル]−2−フルオロ−
4−ニトロベンゼン酢酸メチル(3.20g、10.0ミリモル)の溶液を加え
る。3時間攪拌した後、水素化ナトリウム(300mg、6.5ミリモル)をさ
らに加える。さらに20時間後にメタノール(5ml)を加えて、反応物を蒸発
乾固する。残渣を5%メタノール−クロロホルム(150ml)と1N・HCl
(50ml)との間に分配して、褐色固体をろ過する。この固体を、50%アセ
トン−ヘキサンで溶出するシリカゲル(150g)でのクロマトグラフィー処理
に供する。アセトン−ヘキサンから再結晶することにより、表題化合物を固体と
して得る。融点:218℃〜219℃。
【0038】 工程4 4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)テトラヒドロ−2H−1
,2−チアジン1,1−ジオキシドの調製 4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ジヒドロ−2H−1,2−チアジ
ン−3(4H)−オン1,1−ジオキシド(2.43g、8.44ミリモル)お
よびホウ水素化ナトリウム(3.83g、101.3ミリモル)を窒素下に置き
、乾燥THF(70ml)を加える。氷冷した懸濁物にトリフルオロ酢酸(7.
8ml、101.3ミリモル)を5分間にわたって加える。16時間攪拌した後
、さらなるトリフルオロ酢酸(20.0ml、260ミリモル)を加え、続いて
、メタノール(20ml)を加える。溶液を蒸発させて、残渣を酢酸エチル(1
50ml)に溶解し、炭酸水素ナトリウム溶液(100mlで3回)およびブラ
イン(50ml)で洗浄する。蒸発により、黄色ゴム状物を得、これを、1%〜
3%メタノール−クロロホルムで溶出するシリカゲル(90g)でのクロマトグ
ラフィー処理に供する。表題化合物をゴム状物(1.99g、86%)として得
る:C1011FNSとして 計算値:C、43.79;H、4.04
;N、10.21。実測値:C、43.72;H、4.07;N、10.11。
【0039】 工程5 4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)テトラヒドロ−2−(2
−プロペニル)−2H−1,2−チアジン 1,1−ジオキシドの調製 無水炭酸カリウム(3.6g、26.1ミリモル)を、乾燥アセトニトリル(
25ml)中の4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)テトラヒドロ−2H
−1,2−チアジン 1,1−ジオキシド(1.795g、6.54ミリモル)
および臭化アリル(2.0ml、23.1ミリモル)の溶液に加える。混合物を
5分間加熱還流して、次いで、冷却する。ろ過および蒸発を行った後、残渣を、
0%〜1%メタノール−クロロホルムで溶出するシリカゲル(150g)でのク
ロマトグラフィー処理に供する。表題化合物をフレーク(1.70g、83%)
として得る。融点:121℃。
【0040】 工程6 3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−2−(2
−プロペニル)−2H−1,2−チアジン−4−イル]ベンゼンアミンの調製 4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)テトラヒドロ−2−(2−プロペ
ニル)−2H−1,2−チアジン 1,1−ジオキシド(1.303g、4.1
5ミリモル)および臭化第一銅:硫化ジメチル錯体(0.855g、4.15ミ
リモル)を乾燥THF(30ml)中において氷温下で攪拌する。ホウ水素化ナ
トリウム(1.25g、33.07ミリモル)を加え、混合物を20分間攪拌す
る。メタノール(10ml)を30分間にわたって注意深く加え、続いて、塩化
アンモニウム溶液(50ml)を加える。混合物を塩化メチレン(100mlで
2回)で抽出し、水(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(
MgSO)し、蒸発させて、生成物をクリーム色固体(1.178g、100
%)として得る。融点:96℃。
【0041】 工程7 [3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−2−(
2−プロペニル)−2H−1,2−チアジン−4−イル]フェニル]カルバミン
酸フェニルメチルの調製 3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−2−(2−プロペ
ニル)−2H−1,2−チアジン−4−イル]ベンゼンアミン(1,154g、
4.06ミリモル)をTHF(15ml)に溶解し、これに、クロロギ酸ベンジ
ル(765mg、4.48ミリモル)を加え、続いて、水(10ml)中の炭酸
水素ナトリウム(700mg、8.33ミリモル)の溶液を加える。2時間攪拌
した後、大部分のTHFを蒸発させて、残渣を酢酸エチル(100ml)で抽出
する。水(25ml)およびブラインで洗浄した後、溶液を乾燥(MgSO
し、蒸発させて、表題化合物を白色結晶(1.70g、100%)として得る。
融点:138℃〜140℃。
【0042】 工程8 N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1,
1−ジオキシド−2−(2−プロペニル)−2H−1,2−チアジン−4−イル
]フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミドの調
製 [3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−2−(2−プロ
ペニル)−2H−1,2−チアジン−4−イル]フェニル]カルバミン酸フェニ
ルメチル(1.70g、4.07ミリモル)を窒素下で乾燥THF(18ml)
に溶解して、−78℃に冷却する。ヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6M
溶液(2.7ml、4.32ミリモル)を加えて、1時間攪拌する。乾燥THF
(6.5ml)中のN−[(2S)オキシラニルメチル]アセトアミド11(9
60mg、8.35ミリモル)の溶液を加え、混合物を攪拌しながら一晩25℃
とする。溶媒を蒸発させ、残渣をクロロホルム(100ml)と塩化アンモニウ
ム溶液(50ml)との間に分配する。有機層をブライン(40ml)で洗浄し
、乾燥(MgSO)して、蒸発させる。残渣を、2%〜4%メタノール−クロ
ロホルムで溶出するシリカゲル(150g)でのクロマトグラフィー処理に供し
て、オキサゾリジノンを白色フォーム(1.275g、73%)として得る。H
RMS(FAB):m+Hとして 計算値=426.1499;実測値:426
.1506。
【0043】 実施例2 N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−1
,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−オキ
ソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミドの調製
【0044】
【化11】
【0045】 N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1,1−ジオ
キシド−2−(2−プロペニル)−2H−1,2−チアジン−4−イル]フェニ
ル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミド(350mg
、0.82ミリモル)、10%パラジウム担持炭素(500mg)、三フッ化ホ
ウ素エーテラート(179mg、1.26ミリモル)および無水エタノール(8
ml)を5時間加熱還流する。冷却して、懸濁物をろ過し、蒸発させる。2%〜
6%メタノール−クロロホルムで溶出するシリカゲル(55g)でのクロマトグ
ラフィーにより、表題化合物をフォーム(186mg、59%)として得る。H
RMS(FAB):m+Hとして 計算値=386.1186;実測値:386
.1194。
【0046】 実施例3 N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−1
,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−オキ
ソ−5−オキサゾリジニル]メチル]エタンチオアミドの調製
【0047】
【化12】
【0048】 N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−[テトラヒドロ−1,1−ジオ
キシド−2H−1,2−チアジン−4−イル]フェニル]−2−オキソ−5−オ
キサゾリジニル]メチル]アセトアミド(180mg、0.47ミリモル)、L
awesson試薬(310mg、0.77ミリモル)およびジオキサン(10
ml)を1時間加熱還流する。冷却後、溶媒を蒸発させ、残渣を、2%〜4%メ
タノール−クロロホルムで溶出するシリカゲル(40g)でのクロマトグラフィ
ー処理に供して、表題化合物をフォーム(173mg、92%)として得る。H
RMS(FAB):m+Hとして 計算値=402.0957;実測値:402
.0954。
【0049】 実施例4:N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−2
−メチル−1,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル
]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミドの調製
【0050】
【化13】
【0051】 N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−1,1−ジオ
キシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オ
キサゾリジニル]メチル]アセトアミド(200mg、0.52ミリモル)、粉
末化炭酸カリウム(85mg、0.62ミリモル)およびヨウ化メチル(88m
g、0.62ミリモル)を、窒素下、乾燥DMF(1mL)中において24時間
攪拌した。溶媒を蒸発させた後、残渣をクロロホルム(65mL)と水(15m
L)との間に分配する。クロロホルムを乾燥(MgSO)し、ろ過して、蒸発
させる。残渣を、2%〜6%メタノール−クロロホルムで溶出するシリカゲルで
のクロマトグラフィー処理に供する。生成物を白色フォーム(156mg、75
%)として得る。HRMS(FAB):M+Hとして 計算値=400.134
2;実測値:400.1343。
【0052】 実施例5:N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−2
−メチル−1,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル
]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]エタンチオアミドの調製
【0053】
【化14】
【0054】 N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−2−メチル−
1,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−オ
キソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミド(100mg、0.25ミ
リモル)およびLawesson試薬(122mg、0.30ミリモル)を窒素
下でジオキサン(10mL)に溶解した。反応物を100℃に20分間加熱し、
次いで、周囲温度に冷却して蒸発させる。残渣を酢酸エチル(150mL)と水
(50mL)との間に分配する。有機相を水(50mL)およびブライン(50
mL)で3回洗浄し、次いで、MgSOで乾燥し、ろ過して、ほとんど無色の
ガラス状物になるまで蒸発する。生成物を、0%〜10%メタノール−塩化メチ
レンで溶出するシリカゲルでのラジアルクロマトグラフィーにより精製して、白
色フォーム(89mg、85%)として得る。融点:95℃〜98℃(分解)。
【0055】 本発明の医薬組成物は、標準的技術および従来技術を用いて、本発明の式Iの
化合物を、固体または液体の医薬上許容される担体と、および所望により、医薬
上許容される補助剤および賦形剤と組み合わせることによって調製できる。固体
形態組成物には、粉剤、錠剤、分散顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐薬が
含まれる。固体担体は、希釈剤、香味剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁剤、結合剤、
錠剤崩壊剤およびカプセル化剤としても機能し得る少なくとも1つの物質であり
得る。不活性な固体担体には、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、
タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セル
ロース系物質、低融点ワックス、カカオ脂などが含まれる。液体形態の組成物に
は、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。例えば、所望により好適な通常の着色
剤、香味剤、安定化剤および増粘剤を含有していてもよい水系および水−プロピ
レングリコール系および水−ポリエチレングリコール系に溶解された本発明の化
合物の溶液が提供され得る。
【0056】 好ましくは、該医薬組成物は、有効量または適切な量の活性成分(すなわち、
本発明による式Iの化合物)を含有する単位投薬形態で従来技術を使用して提供
される。
【0057】 医薬組成物およびその単位投薬形態における活性成分(すなわち、本発明によ
る式Iの化合物)の量は、特定の適用、特定の化合物の効力、および所望する濃
度に依存して広範囲に変更できるか、または調節できる。一般的には、活性成分
の量は、組成物の0.5重量%〜90重量%の間の範囲にわたる。
【0058】 ヒトおよび他の温血動物における細菌感染を処置または治療するための治療上
の使用において、該化合物またはその医薬組成物は、抗菌的に効果的である、処
置を受けている哺乳動物における活性成分の濃度、量または血中レベルをもたら
し、それらを維持するための投薬量にて、経口的、局所的、経皮的および/また
は非経口的に投与されるであろう。一般的には、活性成分の投薬量のかかる抗菌
的な有効量は約0.1〜約100mg/kg体重/日の範囲であり、より好まし
くは約3.0〜約50mg/kg体重/日の範囲である。投薬量は、患者の要求
、処置されるべき細菌感染の重篤度、および用いられるべき特定の化合物に依存
して変化し得ると理解すべきである。また、投与される初期の投薬量は、所望の
血中レベルを迅速に達成するために上記の上限レベルよりも増大できるか、また
は初期の投薬量は最適値よりも小さくでき、毎日の投薬量は、特定の状況に依存
して処置の途中で徐々に増大させることができると理解すべきである。また、所
望する場合には、日用量は投与のために複数の用量に、例えば、1日に2回〜4
回に分けることができる。
【0059】 また、本発明による式Iの化合物は、非経口的に、すなわち、注射によって、
例えば、静脈内注射によって、または他の非経口的な投与経路によって投与され
る。非経口投与のための医薬組成物は、一般的には、式Iによる化合物の医薬上
許容される量を、医薬上許容される液体担体(例えば、注射用水、および例えば
約3.5〜6のpHを有する好適に緩衝化された等張性溶液を供する緩衝液)に
溶解された可溶性の塩(酸付加塩または塩基塩)として含有する。好適な緩衝化
剤には、少数の代表的な緩衝化剤を挙げれば、例えば、オルトリン酸三ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、N−メチルグルカミン、L(+
)−リシンおよびL(+)−アルギニンが含まれる。式Iによる化合物は、一般
的には、約1〜約400mg/mlの溶液の範囲にある医薬上許容される注射可
能な濃度をもたらすのに十分な量で担体に溶解される。得られた液体医薬組成物
は、前記の抗菌的に有効量の投薬量が得られるように投与されるであろう。本発
明による式Iの化合物は、有利には、固体および液体の投薬形態で経口投与され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/04 A61P 31/04 C07D 413/10 C07D 413/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ジャクソン・ビー・ヘスター・ジュニア アメリカ合衆国49053ミシガン州ゲイルズ バーグ、イースト・エムエル・アベニュー 9219番 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB06 CC64 DD52 EE01 4C086 BC87 GA09 GA10 MA01 MA04 MA17 MA22 MA23 MA31 MA35 MA37 MA41 MA43 MA52 MA60 MA63 MA66 NA14 ZA33 ZA90 ZB35

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、Wは、構造iまたは構造ii: 【化2】 であり; Rは、 (a)H、 (b)所望により、1ないし3個のF、Cl、OH、OC(=O)C1−4
    ルキルまたはOC1−4アルキルで置換されていてもよいC1−8アルキル、 (c)C3−6シクロアルキル、 (d)アミノ、 (e)C1−8アルキルアミノ、 (f)C1−8ジアルキルアミノ、または (g)OC1−8アルキル であり; RはHまたはFであり; XはOまたはNRであり; Rは、 (a)H、 (b)所望により、1ないし3個のF、Cl、OH、CN、NH、OC(=
    O)C1−4アルキルまたはOC1−4アルキルで置換されていてもよいC1− アルキル、 (c)C3−8アルケン、または (d)C(=O)NR であり; RおよびRは、独立して、 (a)H、または (b)所望により、1ないし3個のF、Cl、OH、CNまたはNHで置換
    されていてもよいC1−8アルキル であり; YはOまたはSであって; nは0または1である] で表される化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 【請求項2】 式I−A: 【化3】 である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rがメチルである請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Yが酸素原子である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Yが硫黄原子である請求項3記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rがフッ素原子である請求項3記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Xが酸素原子である請求項3記載の化合物。
  8. 【請求項8】 XがNHである請求項3記載の化合物。
  9. 【請求項9】 XがNCHである請求項3記載の化合物。
  10. 【請求項10】 nが1である請求項3記載の化合物。
  11. 【請求項11】 a)N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−[テト
    ラヒドロ−1,1−ジオキシド−2−(2−プロペニル)−2H−1,2−チア
    ジン−4−イル]フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]ア
    セトアミド、 b)N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−1,1−
    ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−5
    −オキサゾリジニル]メチル]アセトアミド、 c)N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−1,1−
    ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−5
    −オキサゾリジニル]メチル]エタンチオアミド、 d)N−[[(5S)−3−[−フルオロ−4−(テトラヒドロ−2−メチル
    −1,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2−
    オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]エタンチオアミド、 e)N−[[(5S)−3−[4−(2,2−ジオキシド−1,2−オキサチ
    アン−5−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニ
    ル]メチル]エタンチオアミド、 f)N−[[(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−4−イソチアゾリ
    ジニル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチ
    ル]エタンチオアミド、または g)N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(テトラヒドロ−2−メチ
    ル−1,1−ジオキシド−2H−1,2−チアジン−4−イル)フェニル]−2
    −オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミド である化合物。
  12. 【請求項12】 哺乳動物における細菌感染を治療する方法であって、それ
    を必要とする該哺乳動物に、有効量の請求項1記載の式Iの化合物を投与するこ
    とを特徴とする該方法。
  13. 【請求項13】 式Iの該化合物が、医薬組成物において、経口的、非経口
    的、経皮的または局所的に投与されることを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 該化合物が、約0.1ないし約100mg/kg体重/日
    の量で投与されることを特徴とする請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 該感染が皮膚感染であることを特徴とする請求項12記載
    の細菌感染を治療する方法。
  16. 【請求項16】 該感染が眼感染であることを特徴とする請求項12記載の
    細菌感染を治療する方法。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の式Iの化合物と医薬上許容される賦形剤と
    を含む医薬組成物。
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