JP2003510528A - 直線往復運動から回転運動への変換 - Google Patents

直線往復運動から回転運動への変換

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JP2003510528A
JP2003510528A JP2001525088A JP2001525088A JP2003510528A JP 2003510528 A JP2003510528 A JP 2003510528A JP 2001525088 A JP2001525088 A JP 2001525088A JP 2001525088 A JP2001525088 A JP 2001525088A JP 2003510528 A JP2003510528 A JP 2003510528A
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フォッジア、アンドレア ディ
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フォッジア、アンドレア ディ
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/32Engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding main groups
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01BMACHINES OR ENGINES, IN GENERAL OR OF POSITIVE-DISPLACEMENT TYPE, e.g. STEAM ENGINES
    • F01B9/00Reciprocating-piston machines or engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding groups
    • F01B9/02Reciprocating-piston machines or engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding groups with crankshaft
    • F01B9/026Rigid connections between piston and rod; Oscillating pistons

Abstract

(57)【要約】 外歯(27)又は内歯(1)を持つリングギヤ(1、27)と係合する遊星ホイール(3)に取り付けられたコネクティングロッド(4)を含み、往復直線運動を回転運動に、かつその逆に変換するための装置。リングホイール(1、27)及び遊星ホイール(3)のピッチ円の半径は歯車比2:1をもたらす。コネクティングロッド(4)のコネクティングロッドピン(15)は直線運動を実行し、これにより特に内燃機関で幾つかの利点を得ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、往復直線運動を回転運動に、かつその逆に変換するために、古典的
クランク機構の代わりに使用することのできる装置に関する。
【0002】 具体的には、本装置は往復容積型内燃機関又は圧縮器に適用することができる
が、そのような用途に限定されない。
【0003】
【背景技術】
内燃機関の従来のクランク機構には幾つかの欠点がある。
【0004】 前記欠点の1つは、ピストンの摺動運動中にピストンの側方表面とシリンダの
壁との間に働き、コネクティングロッドの推力への反応に起因する、簡単に「F
ia」と表わされる摩擦力である。
【0005】 結果として、全種類の容積型往復機関は前記力によるエネルギ消失によって生
じる大きい効率低下を示し、特に2行程式(2サイクル)機関では、優れた作動
及び摺動を確保するべくガソリンに大量のオイル(2%)を添加するため、その
燃焼により高い汚染レベルを引き起こす。
【0006】 更なる欠点は、コネクティングロッドによってピストンに横倒し力が働くため
に、ピストンは焼付きを防止するだけの長さを持たなければならない。しかし、
サイズが大きくなると、重量も大きくなり、その結果として高い慣性につながっ
て効率が低下する。
【0007】 小さいシリンダ内径及び大きい行程を使用して特定の排気量を得ることが可能
であるならば、機構の構成部品の顕著な軽量化ばかりでなく、シリンダの冷却効
率も高めることができる。この点に関して、古典的クランク機構は、一般的に運
動中に並進運動しかつ同時に揺動するコネクティングロッドを備えているため、
それにより空間(障害)の問題による行程の特定の限界を超えることが妨げられ
るので、特定の限界を持つ。
【0008】 本発明の目的は、コネクティングロッドの端が回転運動を実行する代わりに直
線に沿って運動するという全く異なる原理に基づいて、直線往復運動を回転運動
に変換するのに適した装置を実現することである。
【0009】 本発明のさらなる目的は、内燃機関に適用した場合に、周知の技術の上述した
不利益を除去した装置を実現することである。
【0010】 特に、該装置は、ずっと有利である機関のモーメント図を各サイクルで生成す
ることによって、燃焼室内で生成された力をピストンがより効率的に駆動軸に伝
達することを可能にする。機関出力は角速度とトルクの積によって瞬時に与えら
れるので、総合出力を増加することができる。
【0011】 本発明の追加の目的は、直線往復運動を回転運動に変換するための装置を実現
するために、回転運動を実行し、かつそれらの形状のために自然に平衡する部材
又は構成部品を使用することである。したがって、それらは釣合い錘を追加する
必要が無い。
【0012】 非常に高いrpm値で回転が行われる場合でも、駆動軸の振動は極度に低減さ
れ、運動は非常に滑らかである。
【0013】
【発明の開示】
本発明は、 −コネクティングロッドと、 −コネクティングロッド回転軸を含む回転子であって、そこから又はそこへ動力
が直接的又は間接的に例えば同期軸によって引き出され又は伝達される回転子と
、 −コネクティングロッドが一方向に回転するときに、回転子がこの角度の2分の
1だけ逆方向に回転するように、コネクティングロッド及び回転子に回転運動を
させるための手段と を備えた、直線往復運動を回転運動に、かつその逆に変換するための装置によっ
て、上述の目的を達成する。
【0014】 内燃機関に関する適用例では、コネクティングロッドピンは、ロッド又はバー
によってシリンダのピストンに接続される。該コネクティングロッドピンは直線
又はほぼ直線の往復運動を実行する。運動が直線である場合、ロッド又はバーは
必ずしも関節式継手の形でピストンに接続する必要はなく、そこに剛結合するこ
とができる。
【0015】 したがって、可動部材への接続のための前記ロッド又はバーは「プランジャ」
と呼ぶこともできる。
【0016】 内燃機関の場合、可動部材は往復直線運動を実行するピストンである。それは
明らかに、ピストンの行程がピストン径よりずっと大きくなるかもしれないこと
につながる。これは、ピストンに働く力に対して装置の構成部品の大きさを選ぶ
(選択する)ことを可能にし、それは小さいシリンダ内径及び大きい行程を有す
る排気量の場合、低下される。したがって、エンジン重量は低減される。コネク
ティングロッド及び回転子に上述の相対運動を強いるための前記手段は、ギヤホ
イールによって実現されることが好ましい。
【0017】 請求項2に従って、クラウンホイール又は遊星ホイールのピッチ円の直径は「
フェロー」ホイール(内歯又は外歯を持つリングギヤ)のピッチ円の直径の半分
に等しい場合に、コネクティングロッドをクラウンホイールに取り付けることに
より、クラウン又は遊星ホイールのそれ自体の軸を中心にして角度2aの回転を
得ることが可能である。同時に、回転子及び遊星ホイールの中心(又はコネクテ
ィングロッドの中心)は、回転子の中心の周りに反対方向に角度aだけ運動し、
後者は例えば(内燃機関に関する適用例では)直接又は間接的に機関駆動軸に接
続された回転部材である。
【0018】 それによって得られ、かつ本発明の実際の目標である効果は、コネクティング
ロッドピンがほぼ直線の経路に沿って運動することであり、請求項6に従って、
2つの係合するホイール(遊星ホイール及び中継ホイール又はリングギヤ)の中
心が、コネクティングロッドピンと遊星ホイール(クラウンホイール)の中心と
の間の距離に厳密に対応する、遊星ホイールの回転の中心の軌跡の半径に等しい
線分を規定することを前提として、前記経路は完全に直線である。
【0019】 ギヤホイールによる装置の実現は、請求項3及び請求項4に示す通り、内歯の
代わりに外歯を持つ「中継ホイール」又はリングギヤを利用することもできる。
どちらの場合も、中継ホイール歯の直径(ピッチ円直径)は常に遊星ホイール(
遊星ホイール歯)の直径の2倍に等しいことが第一に重要である。
【0020】 請求項7によると、本発明の概念に従って設計された同種の幾つかの装置を使
用して、装置の様々な回転子に同時に係合する単一駆動軸によって動力が引き出
される(集められる)機械を組み立てることができる。発明及びその幾つかの利
点は、その好適な実施形態の幾つかについての以下の詳細な説明を考察すること
によって、いっそう容易に理解されるであろう。
【0021】 本発明を今から、解説のために非限定目的で、図面に示す2つの好適な実施形
態に関連して説明する。
【0022】
【発明を実施する最良の態様】
本発明の基礎となる原理は、古典的クランク機構のアームを2つの関節式(蝶
着)部品に分割し、運動中にそれらに、1回転が他の部品の回転の2倍となる反
対方向の回転を強いることである。
【0023】 この原理をよりよく説明するために、図1に、コネクティングロッドとクラン
クによって作成された、それぞれTDC(上死点)位置及び一般位置にある、容
積型往復機関の古典的システムを図の左側に示す一方、右側には同じ機関である
が、クランクが線分OC及びCBに対応する2つの部分に分割されてCで相互に
蝶着され、線分CBが運動中に線分OCによってカバーされる角度の2倍の角度
だけヒンジCを中心に反対方向に回転する機関を示す。
【0024】 どちらの図でも、中心Oは駆動軸の軸線(というより、この軸線と図面の紙面
との交点)を表わす。
【0025】 各々の場合について、図1の上部に示したTDC位置の後に続いて、一般位置
を考慮する。古典的クランク機構では、クランクピンBは、ピストンの特定の変
位sのために、半径OBの円形軌跡tに沿って角度aだけ移動する。本発明によ
る構成では、ピストンの同じ変位sの間に、線分OCは軸Oを中心に時計方向(
反時計方向)に角度bだけ回転し、線分BCはヒンジCを中心に反時計方向(時
計方向)に回転する。
【0026】 この相対運動はコネクティングロッドピン(点B)の軌跡を生成し、それは一
般的にほぼ直線であり、線分BCの長さが線分OCのそれより大きいか小さいか
によって、ピストンの軸線XXに対して右向き又は左向きにわずかに凸性を持つ
(図1ではBCはOCより大きく、軌跡は図示する通り、右側に凸性を持つ)。
【0027】 明らかに、OC=CBである場合、点Bの軌跡は完全に直線となり、中心Oを
通過する。この原理の実現のために、ギヤホイールを使用することができ、それ
により、運動中にそれらの歯車比によって、線分OCがその中心Oの周りに角度
bをカバーするときに、線分CBが回転の反対方向にその角度の2倍の角度をカ
バーする制約を実現することが可能になる。
【0028】 比較的短いピストン行程の場合、顕著な抵抗の機械的部材を持つために、内歯
2を持つ中継ホイール又はリングギヤ1、及び遊星ホイール又はクラウンホイー
ル3(図2参照)を、前者のピッチ円の直径が後者のピッチ円の直径の2倍にな
るように構成して使用することが望ましい。
【0029】 図2は、それらの相対運動を使用して所望の往復運動を生成する基本的部材又
は構成部品の配置を概略的に示す。
【0030】 この図で、図1の右側と比較することによって、リングホイール1の中心01
が点Oに対応し、遊星ホイール3の中心02が点Cに対応し、最終的に、遊星ホ
イールと一体的なコネクティングロッド4が線分CBによって概略的に表わされ
、その点03が点Bに対応し、上死点TDCで歯2、5の2つのピッチ円が相互
に接する点Tを「カバー」し、すなわち点Tと一致することが分かる。
【0031】 今、線分01〜02を中心01の周りに一般角aだけ右側(時計方向)に回転
させ、リングギヤ1の位置が図3に示すように常に同一平面内にあると推測でき
る。
【0032】 リングギヤ1と係合する遊星ホイール3は、その中心02が01の周りを回転
するため、その軸02を中心にしても回転し、遊星ホイールの前記回転は(歯車
速度伝達比が2:1であるので)角度2aに対応し、反対方向(反時計方向)に
発生する。上述の通り、遊星ホイール3と一体的なコネクティングロッド4は、
遊星ホイール3と同じ角度だけ回転し、それによりその点03が再び図2の軸X
に沿って移動する。
【0033】 図4には、運動の力学をよりよく示すために、回転中にシステムが取ることの
できる無限数の位置の幾つかが示され、同図はまた、行程の終わりの位置に対応
する2つの点S及びIをも示す。
【0034】 図5に示すように、02に対して特定の角度2aだけ回転し、03と同一円周
上に位置する一般点04を円板上に固定することによって、同じく遊星ホイール
と一体的な円板6を図2のコネクティングロッド4の代わりに使用する場合、前
記点は、回転中に、第1軌跡(x軸)に対してある角度だけ傾斜した、異なる直
線軌跡に沿って移動することに注目することは興味深い。
【0035】 結論として、直線往復運動を行い、相互に任意の角度だけ位相がずれた複数の
可動部材を円板6に接続することができる。
【0036】 この時点で、明確にするために、それらの機能に従って、線分AB(図1)を
「プランジャ」として、線分BCを「コネクティングロッド」として、Oを通過
する軸を有し、図面の平面とCで交差する軸線を含むシリンダを「回転子」とし
て定義することが望ましい。
【0037】 図6aは、幾つかの可能な実施形態の中から選択され、ピストンの行程が制限
されているときに使用することが好ましい、装置の第1実施形態の断面図を示す
【0038】 図6bは、図6aと同じ実施形態にわずかな変形を施して、分解組立斜視図に
よって示す。
【0039】 図6aでは、リングギヤ1は、カバー8を備えたブロック又はフレーム7の内
部に受容される。
【0040】 半径R/2の遊星ホイール3は事実上回転子30の内部に導入され、図6bに
最もよく示されるように、回転子は円筒形シート(cylindrical seat)9を装備
する。数字5で表わされる遊星ホイール3の歯は、遊星ホイール3のそれに対し
て2重半径(Rに等しい)の内歯を持つ中継ホイール又はリングギヤ1と係合す
る。
【0041】 図6bでは、特に、円筒形シート9が不連続性を有することに気付く。すなわ
ち、それが回転子30の長手方向の伸長全体に沿って伸長しないので、遊星ホイ
ール3の歯5は、歯が2によって表わされる中継ホイール又はリングギヤ1と係
合することができる。
【0042】 また、図6aにおいて、半径R/2の遊星ホイール3が、回転子30の伸長の
内部に収容された一体的ハブ11を有することにも気付くことができる。
【0043】 ハブ11は軸受又は軸受金(斜線部分)の内部に受容される。
【0044】 また、遊星ホイール3及び回転子30は、それぞれ12及び13によって示さ
れる軸受又は軸受金によって支持される。
【0045】 壁8に隣接する、数10によって示した回転子30の部分は、図6bの変形例
ではギヤホイールを形成することができ、そこでは前記ギヤホイール14はむき
出しのままであり(図6aの上壁7が省かれている)、複数の装置から動力を引
き出しかつ集める同期軸(図示せず)を通して、図6bに示したものと同種の幾
つかの装置の同期化のために使用することができる。
【0046】 図6aに対するさらなる変形では、機構の抵抗を増加するために、さらなる遊
星ホイール3´を第2回転子30の内部に導入できるという意味で、本発明の装
置は、コネクティングロッド4のコネクティングロッドピン15に対して対称的
に「二重化される」(図6b参照)。
【0047】 図6aにおいて、駆動軸は数16によって表わされ、回転子30と一体的であ
る。それは壁8から突出する。また、駆動軸16が軸受金17によって支持され
ることも観察することができる。
【0048】 図6aにおいて、軸18、19、20がそれぞれ構成部品16、3、15の軸
を示すことは明らかである。2つ以上の機構が同一機関内に一緒に組み立てられ
る場合、これらの機構を同期させる必要があることを思い出し、強調することが
適切である。
【0049】 これは次のように達成することができる。 −ギヤホイール14を剛結合し、例えば楔止するか、あるいは各回転子30上に
直接形成し、前記ギヤホイールの各々が他のギヤホイールと同一ピッチ円直径を
持つようにする(例えば図6aで、リングホイール1とカバー8との間の領域、
回転子30の部分10を参照されたい)。 −装置(機構)の数に対応する多数のギヤホイールを持つ横方向シャフトを組立
体に追加し、横方向シャフトのギヤホイールの各々が対応するギヤホイール14
と係合するようにする。
【0050】 当然であるが、追加シャフトは同期化の機能以外に、各機構によって行われる
仕事を集合するタスクをも達成するので、フレームの出力に機関又は機械の単一
の動力取出し部を提供する。
【0051】 これまで行なった説明は、回転中に線分OC及びCB(図1)がそれぞれの中
心の周りの角度をカバーし、それらが相互に反対方向であり、かつそれらの一方
が他方の半分であることを課すことに存在する、動作原理を実現するために使用
される多数の可能な実現例の1つについて言及している。
【0052】 図2から分かるように、上記説明は、リングギヤ及び遊星ホイールを含む解決
策を利用しており、それは上述の通り、かなりの抵抗を持つ機械的部材を比較的
短いピストン行程に使用する可能性を提供する。長いピストン行程の場合、図7
の解決策によって同様の結果を達成することができる。
【0053】 後者は、上述の運動原理を実現することを目的とする多くの設計案の中の1つ
の提案にすぎない。
【0054】 図7は、次の基本的要素を示す。 −それぞれの軸受金(斜線)内部で自由に可動な2つのシャフト22、23をそ
の中に受容する機構の支持体21。 −それぞれ半径R2、R3の2つのギヤホイール24、25と一体的な一次同期
シャフト22。 −それぞれ半径R4及びR1の2つのさらなるギヤホイール26、27と一体的
な二次同期シャフト23。 −半径R5のギヤホイール28と一体的な回転子30。 −「プランジャ」に接続するためのピン又はシャフト15を有するコネクティン
グロッド4、及び前記コネクティングロッドと一体的な半径R6のさらなるギヤ
ホイール29。
【0055】 さらに、各ギヤホイールは、次の値のピッチ円半径を持たなければならない。 R1=2r R2=3r R3=4r R4=2r R5=3r R6=r ここでrは任意である。
【0056】 要素30が任意の方向に角度aだけ回転すると仮定する。その場合、それと一
体的な半径R5のギヤホイール28は、R5及びR2が歯車比=1を有するので
、反対方向の同じ回転を半径R2のギヤホイール24に、かつ、したがってギヤ
ホイール25(R3)にも伝達する。したがって、半径R3んギヤホイール25
は角度−aだけ回転する。この後者のギヤホイールは半径R4のギヤホイール2
6と係合し、それに対してこの後者の角度の2倍に相当し、かつ反対方向の回転
を伝達する。それは、それらの間の歯車比が2:1であるので、角度2aの回転
である。
【0057】 ギヤホイール26と一体的な(剛結合された)ギヤホイール27は角度2aだ
け回転し、それにより、回転を引き起こす要素30であって角度a−だけ回転し
た要素30に対して2a−a=a−に等しい相対回転を実行する。
【0058】 ギヤホイール29及びしたがってそれと一体的なスピンドル又はピン15(図
1の線分CB)を備えたコネクティングロッドは、ギヤホイールR1と係合し、
その回転の中心を要素30上に持つことによって、角度−2aだけ回転し、前記
回転は要素23及び30の回転の相対角度aに対して大きさが2倍(歯車比2:
1)であり、反対方向である。
【0059】 結論として、要素30(回転子)が角度aだけ回転すると、要素4(コネクテ
ィングロッド)は反対方向に2aに等しい、すなわち2倍の大きさの角度だけ回
転することが示され、それにより上記の原理が確認された。
【0060】
【産業上の利用性】
クランクとコネクティングロッドから成る従来のシステムでは絶対に達成不可
能である幾つかの目的は、直線往復運動を回転運動に変換するように設計された
新しい装置によって達成することができる。
【0061】 要するに、これらの目的の幾つかは次の通りである。 −Mm(機関のトルク)の値を増加する。 −運動に抗して作用する最も有害な力の中の1つであり、クランクの推力に対す
る反応のため、ピストンの摺動運動中にピストンの側方表面とシリンダ壁との間
で働く摩擦力を表わす従来の力(Fia)の完全な除去。この事実の直接の結果
として、前記壁を潤滑するために使用される油の量にかなりの低減がある。 −機関の容積を過度に増大させることなく、大きい排気量及び小さいシリンダ内
径を使用することができる。その結果として、非常に大きい行程を得ることがで
き、したがってこれらの行程に随伴して非常に長い側方シリンダ表面も得ること
ができ、この理由から、発生した熱をずっと効果的に消散することが可能になる
。 −装置の構成部品の重量が顕著に低下する(前段落の直接の結果)。 −この装置では、回転する構成部品又は部材はそれらの形状のため、自然に平衡
する。したがって、前記構成部品はこのシステムのために釣合い錘を必要としな
い。
【0062】 実地試験は、従来の機関と比較して、同一定排気量に対して、より高い出力が
得られ、振動が大きく低減して駆動軸の回転がずっと平滑に(規則正しく)なる
ことを示した。
【0063】 最後に、「プランジャ」(図1の線分AB)の端に配置されたピストンを、こ
のためにいかなる種類のヒンジも必要とすることなく、プランジャ自体に剛結合
することができ、前記ピストンは、ピストンリングの装備を確実にするのにちょ
うど充分な大きさでしかない最小の長手方向のサイズを持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 古典的クランク機構と比較した本発明の装置の作動原理の略図で
ある。
【図2】 往復直線運動を有する可動部材の上死点(TDC)に対応する位
置に、内歯を持つリングギヤ又は中継ホイールによって、コネクティングロッド
と一体的な遊星ホイールによって、かつコネクティングロッド自体によって形成
される組立体の図であり、装置の実現のために2つのギヤホイールを使用するこ
とを示している。
【図3】 遊星ホイールの中間位置に、相対回転の角度に関する作動原理の
条件がいかに満たされるか、かつ、コネクティングロッドピンが直線(X軸)に
沿っていかに運動するかを示す、図2に示した組立体の図である。
【図4】 4つの異なる位置による遊星ホイール(クラウンホイール)の運
動の順序を示す。
【図5】 位相が相互にずれた「往復」直線軌跡に対応する座を持つ複数の
ピンを設けるために、コネクティングロッドの代わりに円板を使用する適用例を
示す。
【図6a】 直線往復運動を実行する比較的小さい行程の可動部材に特に適
した、本発明による装置の第1の可能な実施形態の図である。
【図6b】 図6aの実施形態の分解組立斜視図である。
【図7】 シリンダ内のより大きい行程のピストンに特に適しており、中継
ホイール又はリングギヤが外歯を有する、本発明による装置の第2の可能な実施
形態の断面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年11月26日(2001.11.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 3H003 AA02 AB00 AC01 CB02 3J062 AA31 AA43 AB06 AB29 AC07 BA12 BA25 BA33 CB06 CB14 CB23 CB32 CB41 CG02 CG13 CG85 CG95

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特に容積型内燃機関用及び圧縮器用の回転運動を往復直線運
    動に、かつその逆に変換するための装置であって、 コネクティングロッド(4)と、 コネクティングロッド(4)の回転軸を含み、そこへ又はそこから回転運動の
    エネルギを直接又は間接的に伝達することのできる回転子(30)と、 コネクティングロッド(4)が一方向に回転を実行するときに、前記回転子(
    30)がその角度の半分だけ反対方向に回転するように、コネクティングロッド
    (4)及び回転子(30)に回転運動をさせる手段(1、3、22、24、25
    、23、26、27、29)と を含むことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 コネクティングロッド(4)が、その中継ホイール又はリン
    グギヤ(1、27)の直径の半分に等しい直径を持つ遊星ホイール(3)上に取
    り付けられるか、又はそれと一体的であることを特徴とする、請求項1に記載の
    装置。
  3. 【請求項3】 前記中継ホイール又はリングギヤ(1)が内歯を持つギヤホ
    イールであることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記中継ホイール又はリングギヤが外歯(27)を持つギヤ
    ホイールであることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  5. 【請求項5】 2つの係合するギヤホイールすなわち中継ホイール(1、2
    7)及び遊星ホイール(3)の中心が、遊星ホイール(3)及びしたがってそれ
    と一体的なコネクティングロッド(4)の回転の中心の軌跡の半径に等しい線分
    を規定し、前記線分がコネクティングロッドピン(15)と遊星ホイール(3)
    の中心との間の距離と等しいか、それより小さいか、又はそれより大きいことを
    特徴とする、請求項3又は4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記線分がコネクティングロッドピン(15)と遊星ホイー
    ル(3)の中心との間の前記距離に等しいときに、該コネクティングロッドピン
    (15)が該装置の運動中に完全に直線的な往復運動を行なうことを特徴とする
    、請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 該装置が同種の幾つかの装置を含む機械の構築に使用するこ
    とができ、それらが、各々の前記装置の回転子(30)を同時に係合するシャフ
    トによって相互に同期化され、前記シャフトの軸線が各装置のコネクティングロ
    ッドピン(15)の直線往復運動を妨げないように配置されることを特徴とする
    、請求項1ないし6のいずれかに記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記シャフトが、様々な装置の同期化を実行する以外に、各
    装置のトルクをも集合してそれらを単一の動力取出し部から出力することを特徴
    とする、請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 円板周縁部に対して内側に、円板(6)の中心(02)に対
    し前記遊星ホイール(3)のピッチ円半径に等しい特定の距離に、相互に対して
    任意の角度だけ位相がずれており別個の往復直線運動を個々に実行する幾つかの
    「コネクティングロッド」ピン(04)を設けることができるように、コネクテ
    ィングロッド(4)の代わりに、円板(6)が前記遊星ホイール(3)に剛直に
    取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし8に記載の装置。
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