JP2003510061A - たばこ用ポーチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】充填状態に係わり無く、確実に閉成することの可能なたばこ用ポーチを提供する。 【解決手段】フラップを後壁に解放可能に接続することにより、タバコ用ポーチを閉成するために、フラップに取着された第１の部分と、前壁に取着された第２の部分とを有する。これら部分は、夫々フックを有する。前記第１の部分と、第２の部分とは、前記フラップが前壁に接続されているときに、長手方向が前記側エッジに少なくとも略平行に延びたストリップ形状の領域と、少なくとも略平行に延びたストリップ形状の領域とから夫々なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、プラスチックフイルムにより形成された前壁並びに後壁と、この後
壁に取着されたフラップとを有し、前記前壁と後壁とが側エッジで互いに接続さ
れたたばこ用ポーチであって、さらに、前記フラップを前壁もしくは後壁に解放
可能に接続することにより、タバコ用ポーチを閉成するための接続手段を具備し
、この接続手段は、前記フラップに取着された第１の部分と、前記前壁もしくは
後壁に取着された第２の部分とを有し、これら部分の一方には、２つの部分の他
方に設けられた共同手段に解放可能に留められ得るフックが設けられた、たばこ
用ポーチに関する

【０００２】

【従来の技術】

このような形式のたばこ用ポーチは、例えば、独国実用新案ＤＥ２９５１３８
９３により知られており、これは、ブロック底ポーチもしくはラッピングポーチ
として理解されている。この実用新案において、第１の部分は、長手方向が側エ
ッジに対して垂直に向いている矩形材で形成されている。この矩形材には、フッ
クが設けられている。さらに、第２の部分は、長手方向が側エッジに対して同様
に垂直に向いており、ループを有するフエルト状の材料で形成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

この既知のたばこ用ポーチの１つの欠点は、完全に充填されているポーチの場
合でも、ほとんど空になっているポーチの場合でも、たばこ用ポーチを閉成する
前に、第１の部分を第２の部分の上に容易に位置させることが簡単ではないとい
うことである。ささらに、ブロック底ポーチの形態で実現されている場合には、
たばこ用ポーチは、たばこ用ポーチが充分に充填されていないと、フラップは、
たばこ用ポーチを確実に閉成することができない。閉成された状態で、フラップ
は、前壁の同じ場所に近い各瞬間的な対向位置にあるので、ポーチの上側の開口
は、フラップによって確実には閉成されない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本発明に係われば、プラスチックフイルムにより形成された前壁並びに後壁と
、この後壁に取着されたフラップとを有し、前記前壁と後壁とが側エッジで互い
に接続されたたばこ用ポーチであって、さらに、前記フラップを前壁もしくは後
壁に解放可能に接続することにより、タバコ用ポーチを閉成するための接続手段
を具備し、この接続手段は、前記フラップに取着された第１の部分と、前記前壁
もしくは後壁に取着された第２の部分とを有し、これら部分の一方には、２つの
部分の他方に設けられた共同手段に解放可能に留められ得るフックが設けられた
、たばこ用ポーチにおいて、前記第１の部分と第２の部分との少なくとも一方は
、前記フラップが前壁に接続されているときに、長手方向が前記側エッジに少な
くとも略平行に延びたストリップ形状の領域からなることを特徴とするたばこ用
ポーチが提供される。

【０００５】 前記第１の部分と第２の部分との少なくとも一方は、前記フラップが前壁に接
続されているときに、長手方向が前記側エッジに少なくとも略平行に延びたスト
リップ形状の領域からなることにより、側エッジの方向から見たフラップは、た
ばこ用ポーチがブロック底ポーチの形態で実現された場合には、前壁に対して種
々の位置で前壁に接続され得る。換言すれば、ポーチの充填の程度に応じて、フ
ラップは、前記前壁に留められるために、大小の程度で前壁に重ねられ得る。本
発明に係われば、ポーチは、また同様に、ラッピングポーチとして使用され得る
。この場合に、フラップは、ポーチが閉成される前に、前壁に重なるように折ら
れ、さらに後壁に向かって前壁の下側で折り返され、続いて後壁に留められる。
そして、留め手段の第２の部分は、また後壁に留められる。好ましくは、前記共
同手段は、フックを有する。

【０００６】 前記第１の部分は、前記ストリップ形状の領域からなることが好ましい。さら
に、第２の部分は、長手方向が、前記側エッジに少なくともほぼ垂直に延びてい
るストリップ形状の領域から好ましくはなる。この後者の場合には、フラップ側
エッジに垂直な方向に折り重ねられ、前壁もしくは後壁に対して変位される。本
発明は、以下に図面を参照して詳細に説明される。

【０００７】

【発明の実施の形態】

図１において、本発明に係わるブロック底ポーチの形式のたばこ用ポーチが、
参照符号１で示されている。このたばこ用ポーチは、プラスチックフイルムによ
り形成された前壁２並びに後壁４と、この後壁に取着されたフラップ６とを有す
る。これら前壁２と後壁４とは、前壁２並びに後壁４の側エッジ８で互いに接続
されている。この例では、前記側エッジ８は、側壁１０を介して互いに接続され
ている。

【０００８】 このたばこ用ポーチは、フラップ６を前壁２に解放可能に留めることにより、
たばこ用ポーチを閉成するための留め手段１２，１４を有する。これら留め手段
は、前記フラップ６に取着された第１の部分１２と、前記前壁に取着された第２
の部分１４とを有する。この例では、第1の部分１２は、ストリップ形状の領域
により形成されている。この領域の破線により図面に示された長手方向は、フラ
ップが図２並びに図３に示されるように前壁に接続されているときには、フラッ
プの側エッジ８に少なくともほぼ平行となるように向いている。

【０００９】 ここでは、２つの部分の一方（この例では第1の部分１２）には、フック１８
が設けられている。これらフック１８は、２つの部分の他方（この例では第2の
部分１４）に設けられたフック２０に解放可能に接続され得る。これら留め手段
は、この例ではフックとループとのストリップとして知られ、ＶＥＬＣＲＯ（商
標名）のブランド名で市販されている材料のフック部分により形成されている。
しかし、このフックとループとのストリップのループ部分は、この例では使用さ
れていない。

【００１０】 この例では、第２の部分もまたストリップ形状の領域 で形成されている場合である。この領域の方向（破線２２により図面に示されて
いる）は、図２並びに図３に示されるように、フラップが前壁２に接続されてい
るときには、側エッジ８に少なくともほぼ垂直となるように向けられている。

【００１１】 この例では、第１の部分が、たばこ用ポーチの閉成状態では内側となる、フラ
ップの内面２４に取着されている場合である。さらに、第１の部分はフラップ６
の形態の外へと部分的に延出している場合である。

【００１２】 前記フラップは、前壁２に対して種々のホジションで閉成され得る。これらホ
ジションは、たばこ用ポーチの高さに、即ち、側エッジ８の方向に関連するよう
にして、変更され得る。例えば、たばこ用ポーチが図２に示されるようにほとん
ど空の場合には、フラップは、前壁２に充分に重なるように引っ張られることが
でき、また、たばこ用ポーチは、第１の部分を、即ち、第１の部分の一部を第２
の部分１４に接続することにより、閉成され得る。第１の部分１２は、ストリッ
プの形状にされているので、フラップが閉じられたときに第２の部分１４と接触
する第１の部分１２のセクションは常に存在する。

【００１３】 また、前記フラップ６が前壁２の全体に渡った引っ張られない場合には、ポー
チは、第１の部分１２を第２の部分１４に接続することにより閉成され得る。こ
れは、閉成状態で、第１の部分１２のストリップ形状の領域の長手方向１６は、
側エッジ８に少なくともほぼ平行となっているためである。さらに、第２の部分
の長手方向２２が側エッジ８に対して横方向に向いているので、第１の部分１２
は、この第１の部分１２が、即ち、フラップ６が、如何なる理由であろうとも、
前壁２の中央に正しくではなく、例えば側エッジ８の一方の方向に逸れていても
、前壁２を通り過ぎてしまうことがない。

【００１４】 換言すれば、フラップ６は、図１の矢印２６の方向で、前壁２に調節可能に接
続され得る。このことは、充填の度合いが変化してもたばこ用ポーチを確実に閉
成させることを可能にしている。さらに、フラップ６は、矢印２８の方向で変化
して前壁２に接続され得る。

【００１５】 図４並びに５において、たばこ用ポーチの異なる実施の形態が示されており、
この図で、前記図１ないし図３に対応する部品は同じ参照符号が付されている。 第２の部分１２は、これの全長に渡ってフラップ６の外形内に位置されている
。この場合、第２の部分１４は、たばこ用ポーチの上側に近くなるように配置さ
れ得るので、たばこ用ポーチが完全に充填されている場合でも、フラップ６が図
５に示されるようにたばこ用ポーチに接近するように使用するときに、第２の部
分１４上に容易に装着され得る。閉成状態において、第１の部分１２と第２の部
分１４との両方が視覚から隠されている場合があり、これは効果として認められ
得る。

【００１６】 図６並びに図７において、第１の部分１２は、たばこ用ポーチの閉成された状
態で形成されるフラップの外側面３０に取着されることができる。この場合、第
２の部分１４は、さらに、図１に示す場所に対して少し下方で前壁２に取着され
ている。これは、フラップ６の外形の外へと伸びた第１の部分１２のセクション
のみが、フラップ６に近づくように利用され得るという理由のためである。

【００１７】 また、図８並びに図９に係わる実施の形態に基づけば、第２の部分を、フラッ
プ６が前壁２に接続されているときに長手方向が側エッジ８にほぼ平行に延びて
いるストリップ形状の領域に構成されることができる。さらに、この実施の形態
において、同様に第１の部分も、フラップ６が閉成されているときに長手方向が
側エッジ８にほぼ垂直に延びているストリップ形状の領域に構成されることがで
きる。また、この実施の形態において、フラップは、たばこ用ポーチの充填状態
とフラップ６が折られる程度に応じて、前記両方向２６、２８に可変に閉じられ
得る。

【００１８】 図１０の（Ａ）ないし（Ｃ）に基づいて、本発明の適用は、いわゆるラッピン
グポーチの形態でたばこ用ポーチの場合に示されている。このラッピングポーチ
は、プラスチックフイルムにより形成された前壁２並びに後壁４と、この後壁に
取着されたフラップ６とを有する。この実施の形態では、前記前壁２と後壁４と
は、前壁２並びに後壁４の側エッジ８で互いに接続されている。前に説明した図
面に関連して説明されたのとほとんど同じ方法で、たばこ用ポーチは、フラップ
６に取着された第１の部分１２と、前壁２の代わりに後壁４に取着された第２の
部分１４とにより構成された留め手段をさらに有する。

【００１９】 再び、前記２つの部分１２，１４の両方は、互いに解放可能に接続され得るフ
ックを備えている。このために、図１０（Ｃ）に示されるように、フラップ６は
、前壁２全体に渡って折られ、そして後壁の方向へと前壁１２の下側で折られる
。この場合、留め手段の第1の部分１２は、続いて第２の部分１４に留められる
。フラップは、後壁に対して種々の位置で閉成され得る。この実施の形態におい
て、第１の部分は、長手方向が側エッジにほぼ平行なストリップ形状の領域を有
し、また、第２の部分は、破線２２により図面に示された長手方向が側エッジに
ほぼ垂直に向いたストリップ形状の領域を有し、両方とも、前の図面と関連して
説明されたものとほとんど同じである。図１０（Ｃ）から明かなように、このた
ばこ用ポーチは、これが完全に空の場合でも、部分的に充填されていても、完全
に充填されていても、常時確実に閉成され得る。また、第１の部分１２と第２の
部分１４との向きは、第１の部分１２が側エッジ８にほぼ垂直で、第２の部分１
４が側エッジ８にほぼ平行となるように逆にされ得る。

【００２０】 図１０（Ａ）ないし（Ｃ）に係わる実施の形態の効果は、前の図面と関連して
説明されたものとほとんど同じである。また、第１の部分１２は、図４並びに図
５に対して説明されたようにして、フラップに留められることが可能である。さ
らに、第１の部分１２は、図６並びに図７に関連して説明されたような方法でフ
ラップに留められ得る。最後に、第１の部分１２は、図８に関連して説明された
ような方法でフラップ６に留められ得る。一方、第２の部分１４は、前壁２と関
連してストリップ（第２の部分）１４に対して説明されたような方法で後壁４に
留められる。換言すれば、ストリップ１４は、破線２２がこの場合には垂直に向
いているようにして、たばこ用ポーチの上方に向かって同様に留められ得る。本
発明は、ここでは概略的に説明されたラッピングポーチ並びにブロック底ポーチ
の実施の形態に限定されることは無い。また、ポーチの他の実施の形態が、本発
明の範囲内にある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係わるたばこ用ポーチの第１の実施形態の開成された状態の図である
。

【図２】 たばこ用ポーチが部分的にのみ充填されて閉成されているときの図１に係わる
たばこ用ポーチを示す図である。

【図３】 たばこ用ポーチがほとんど充填されて閉成されているときの図１に係わるたば
こ用ポーチを示す図である。

【図４】 本発明に係わるたばこ用ポーチの第２の実施形態の開成された状態の図である
。

【図５】 閉成されている状態の図４に係わるたばこ用ポーチを示す図である。

【図６】 本発明に係わるたばこ用ポーチの第３の実施形態の開成された状態の図である
。

【図７】 閉成されている状態の図６に係わるたばこ用ポーチを示す図である。

【図８】 本発明に係わるたばこ用ポーチの第４の実施形態の開成された状態の図である
。

【図９】 閉成されている状態の図８に係わるたばこ用ポーチを示す図である。

【図１０】 （Ａ）は、本発明に係わるたばこ用ポーチの第５の実施の形態の開成された状
態の正面図であり、（Ｂ）は、（Ａ）に示すたばこ用ポーチの背面図であり、そ
して、（Ｃ）は、(Ａ)に示すたばこ用ポーチの閉成された状態の図である。

【符号の説明】

１…たばこ用ポーチ、２…前壁、４…後壁、６…フラップ、８…側エッジ、
１２，１４…留め手段（第１並びに第２の部分）、１８，２０…フック。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 バン・デン・ベルグ、エウード・アルフォ ンサス オランダ国、エヌエル−8453 ジェイジェ イ・オランジュード、ビー・オースティン グベーク １

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチックフイルムにより形成された前壁並びに後壁と、
   この後壁に取着されたフラップとを有し、前記前壁と後壁とが側エッジで互いに
   接続されたたばこ用ポーチであって、さらに、前記フラップを前壁もしくは後壁
   に解放可能に接続することにより、タバコ用ポーチを閉成するための接続手段を
   具備し、この接続手段は、前記フラップに取着された第１の部分と、前記前壁も
   しくは後壁に取着された第２の部分とを有し、これら部分の一方には、２つの部
   分の他方に設けられた共同手段に解放可能に留められ得るフックが設けられた、
   たばこ用ポーチにおいて、前記第１の部分と第２の部分との少なくとも一方は、
   前記フラップが前壁に接続されているときに、長手方向が前記側エッジに少なく
   とも略平行に延びたストリップ形状の領域からなることを特徴とするたばこ用ポ
   ーチ。
2. 【請求項２】 前記第１の部分は、前記ストリップ形状の領域からなること
   を特徴とする請求項１のたばこ用ポーチ。
3. 【請求項３】 前記第２の部分は、前記ストリップ形状の領域からなり、こ
   れの長手方向は、前記フラップが前記前壁もしくは後壁に接続されているときに
   、前記側エッジに少なくともほぼ垂直に延びていることを特徴とする請求項２の
   たばこ用ポーチ。
4. 【請求項４】 前記共同手段は、フックを有することを特徴とする請求項１
   ないし３のいずれか１のたばこ用ポーチ。
5. 【請求項５】 前記第１の部分は、たばこ用ポーチの閉成された状態での、
   フラップの内側に留められることを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１の
   たばこ用ポーチ。
6. 【請求項６】 前記第１の部分は、フラップ゜の外形内の全長に渡って位置
   されていることを特徴とする請求項５のたばこ用ポーチ。
7. 【請求項７】 前記第１の部分は、たばこ用ポーチの閉成された状態での、
   フラップの外側に留められることを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１の
   たばこ用ポーチ。
8. 【請求項８】 前記第１の部分は、前記フラップの外形から部分的に外方に
   延びていることを特徴とする請求項５もしくは８のたばこ用ポーチ。
9. 【請求項９】 ラッピングポーチの形態となっており、前記留め手段の第２
   の部分は、後壁に留められることを特徴とする請求項１ないし８のいずれか１の
   たばこ用ポーチ。
10. 【請求項１０】 ブロック底ポーチの形態となっており、前記留め手段の第
    ２の部分は、前壁に留められることを特徴とする請求項１ないし８のいずれか１
    のたばこ用ポーチ。