JP2003507423A - 生物の寄生虫感染症を治療するためのエステルを含有する組成物 - Google Patents

生物の寄生虫感染症を治療するためのエステルを含有する組成物

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Abstract

(57)【要約】 生物の外寄生の治療を目的とした薬剤の処方では,Yが1〜4個の炭素原子,1個のヒドロキシル基,1個のアミン基,1個のハライデ基又はニトロ基を有するアルコキシ基で,Xがヒドロキシル基,アミン基,ハライデ基,ニトロ基,アルコキシ基又はエステル基であり,nが0又は1であるような,一般式(1)を有する化合物の使用法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感染症の改善された治療法のための化合物、それも特に、限定され
るものではないが貯蔵穀物や羊及び家禽類などの農作物や家畜及び飼育動物など
の感染症の改善された治療法のための化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多くの種類の昆虫やダニが、寄生種であり、家畜と飼育動物の双方に感染し、
治療せずに放置しておくなら動物に対する深刻な健康上の問題を引き起こす原因
となる。一部の寄生種は、動物の皮膚に潜伏し、また他の寄生種は、皮膚を貫通
して刺激や炎症を引き起こす。このような傷口は、さらに真菌に感染したり、虫
による二次的寄生虫感染症を受けやすくなる。したがって、抗真菌作用もしくは
制真菌作用をも発揮するような、昆虫及びダニによる感染症に対する治療法が必
要である。昆虫及び/又はダニによる感染症、並びに農作物、貯蔵穀物及び食物
の真菌感染も経済的に深刻な影響を与えている。
【0003】 Psoroptes ovisは、羊の外部寄生虫で、寄生部位の炎症、表皮
の液浸出、重篤な掻傷、抜け毛、落ち着きのなさ、感染部位の噛み傷及び引っ掻
き傷などを生じさせ、最終的には4〜6週間という短い期間に羊が死に至る。別
の種類のダニ、すなわちVarroaは、蜂の巣に寄生し、世界中の多くの国々
でミツバチを苦しませている。
【0004】 従来、寄生虫感染症の治療には、有機リン酸塩と効力増強剤であるピレトリン
が使用されてきた。しかし、有機リン酸塩は、人体における医学的病態に因果関
係があることが示唆されており、取り扱いには厳重な注意が必要とされている。
効力増強剤であるピレトリンは、一般に有機リン酸塩に比べはるかに安全な代替
物であると考えられているが、このような化合物は、特に水系に侵入することが
許されている場合には、環境に対する有害な影響と結び付けられてきた。
【0005】 動物、それも特に羊は、クロバエ(ovine mysiasis)の寄生に
も苦しめられることがある。ovineによる主な寄生は、飼育されている羊の
グリーンボトル(Ovis aries)の幼虫による皮膚寄生である。ハエの
幼虫は動物の組織や分泌物に寄生し、これらを好んで食する。英国本島などの温
暖な地域では、このような経皮寄生虫感染症種として最も一般的なものが、主な
寄生種のLucilia sericata Meigen( Diptera:
Calliphoridae)である。クロバエが寄生しているにもかかわらず
、治療しないまま放置された動物は、慢性的アンモニア毒性によって苦しめられ
、最終的には死に至る可能性がある。イングランド及びウェ−ルズ地方では、年
間に農場の80%がこの外部寄生虫の影響を受け、毎年羊全体の1.6%が感染
している。このように、この経皮寄生虫感染症は、家畜にとって重大な脅威とな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、安全に使用できしかも環境に対する影響が少ない、寄生虫感
染症の改善された治療のための化合物を提供することにある。
【0007】 本発明の別の目的は、寄生虫感染症に対する治療だけでなく、二次的な真菌寄
生虫感染症に対する治療のための化合物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
したがって、本発明は、生物の寄生虫感染症の治療薬の製造において、寄生虫
感染治療のための化合物を提供し、この化合物は、次の一般式
【0009】
【化2】 (ここにおいてYは、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、ヒドロキシル
基、アミン基、ハライド基又はニトロ基を、Xはヒドロキシル基、アミノ基、ハ
ライド基、ニトロ基、アルコキシ基又はエステル基を、nは0又は1を示す) を有するもので、生物に対する寄生感染の治療のための医薬の製造に用いられる
【0010】 好ましい化合物は、トランス−ケイ皮酸エチルエステルである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の化合物は、Psoroptes cuniculi、Psoropt
es ovis、Acarus siro、Varroa jacobsoni o
udeman、Dermanyssus gallinae、Sarcopte
s sp.及びKnemido−Kopres spなどのようなダニ並びに、例
えば、クロバエ、例えばLucilia sericataの卵といった昆虫を
はじめとする、多数の各種寄生種に対して効果があることが実証されている。さ
らに、これら化合物は、殺真菌剤として有効であることも判明している。したが
って、この化合物は、家禽類、羊及び蜜蜂などの広範囲に渡る生物における一連
の寄生虫感染症の治療に使用でき、しかも、同時に二次真菌寄生虫感染症症例の
減少及び又は予防を実現することができる。
【0012】 本発明化合物は、その意図した用途に従って様々な形式で投与することが可能
である。例えば、化合物を、水及び/又はラウリル硫酸ナトリウムやレシチンな
どといった適切な乳化剤と混合した希釈可能なエマルジョンとして提供すること
ができる。このようなエマルジョンは、例えば、ダニやLucilia ser
icataなどのようなクロバエの卵が寄生した生物を治療するためのスプレ−
として使用したり、特に羊を対象とした治療のための浸薬として使用することが
できる。
【0013】 浸薬エマルジョンには、0.1〜10%の濃度の活性化合物が含有されている
ことが好ましい。
【0014】 濃縮製剤は、少なくとも40質量%が活性化合物で、少なくとも40質量%が
水であることが好ましい。製剤の50質量%が活性化合物で構成されていればさ
らに好ましい。1〜5質量%のトリトンX−100又は粉末(脱脂)レシチンが
製剤に含有されていると好ましく、3質量%であればなお好ましい。レシチンを
使用する場合には、化学的加水分解によってまたは酵素によって加水分解された
レシチン種を使用することが好ましい。イソプロピルアルコ−ルやポリエチレン
グリコ−ルエステルなどといった他の化合物も、製剤に使用してもよい。この場
合、濃縮エマルジョンは、目的とする用途に適切なように希釈してもよい。
【0015】 製剤には、少量のアスコルビン酸か、できれば、ブチル化ヒドロキシトルエン
(BHT)などが好ましいような抗酸化剤及び/又はニパギン(Nipgin)、プロ
ピオン酸又はパラベンなどといった防腐剤を含有することが好ましい。
【0016】 あるいは、例えば、貯蔵穀物などの処置に対しては、固形製剤を提供してもよ
い。化合物は、珪砂などの不活性担体と混合してもよい。
【0017】 あるいは、ウイックをベースとする蒸発器を用いて、寄生種を殺傷するに十分
な濃度で、被寄生生物に対しては毒性効果を与えないように揮散噴射し、感染さ
れた生物が生息する地域に化合物を導入してもよい。化合物は、また、寄生虫汚
染地域にゆっくりと放出されるように、物質に吸収または吸着させてもよい。あ
るいは、動物の局所治療のため油軟膏又は水性クリ−ムに化合物を混ぜてもよい
【0018】 活性化合物は、プロピオン酸アリルなどの他の薬剤と併用して、その活性を増
大してもよい。
【0019】 本発明について、ダニ(Psoroptes cuniculi)を抑えるこ
とを目的とした本発明の好ましい化合物の使用に関して実施例1、ダニ(Aca
rus siro)を抑えることを目的とした本発明の好ましい化合物の使用に
関して実施例2、ダニ(Varroa jacobsoni oudemans)
における本発明の好ましい化合物の使用に関して実施例3、羊におけるLuci
lia sericataの感染症を抑えることを目的とした本発明の好ましい
化合物の使用法に関して実施例4、本発明の好ましい化合物の抗菌作用に関して
実施例5の、各実施例を用い、以下の添付図面を参照しながらさらに詳しく説明
する。 く説明する。
【0020】
【実施例】
トランスケイ皮酸エチルエステルの処方: トランスケイ皮酸エチルエステルは、下式1に図示されているように、エタノ
−ルおよび触媒量の硫酸と、ケイ皮酸とのエステル化から、従来の方法で処方す
る。
【式1】
【0021】 実 施 例 1 一連のインビトロ(in vitro)検定を行い、ダニ(Psoropte
s cuniculi)に対するトランス−ケイ皮酸エチルエステル化合物の効
果を調査した。このダニはウサギに感染し、これは羊に感染して掻傷を引き起こ
すダニ(Psoroptes ovis)と非常によく似ている。
【0022】 感染したウサギの耳からこのダニを採取し、24時間、10%、1%又は0.
1%の濃度(V/V)の活性化合物に曝した。これらの濃度の化合物は、0.0
5%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)で、化合物を連続希釈することにより
得られた。添付の図面の図1に示されているように、対照化合物(0.05%
SDSのみ)に曝した後の8%に比べ、それぞれ100%、74%及び20%の
ダニが死滅した。
【0023】 ダニを10%及び1%の濃度のエチルエステルに曝した結果、0.1%の化合
物(V/V)又は対照化合物(0.05% SDSのみ)に曝してから約2.5
日後にLT50に至ったのに比べ、それぞれ0.5日後と1日後に50%の致死
率(LT50)に至った。これは、添付の図面の図2に示されているとおりであ
る。ダニを化合物に1分、30分又は90分間浸した結果、浸してから24時間
後のLT50又は死亡率に有意な差は認められなかったので、1分間化合物にダ
ニを曝しただけで90分間曝した場合と同程度の効果があることが実証された。
【0024】 エチルエステルに曝してから24時間後のLC50(致死率を50%にするの
に必要な濃度)は、以下の表1に示されているとおり、2.21%(95%の信
頼区間で1.73〜2.92%)であった。LC95は6.29%(95%の信
頼区間で4.98〜8.88%)であった。
【0025】
【表1】
【0026】 添付の図面の図3には、ライフサイクルの各段階におけるダニの平均LT50 (±s.e)が示されている。第1行目には、成体の雄ダニが表され、第2行目
には成体の雌のダニが表され、第3行目には若い雌のダニが表されている。ダニ
のライフサイクルの各段階における致死率には、化合物に曝してから最初の24
時間後には有意な差は見られなかった。ただし、その結果から、成長した雄ダニ
又は雌ダニよりも、若い雌のダニのほうが最初の24時間を超えると低い致死率
を示すことが明らかとなった。
【0027】 このように、トランス−ケイ皮酸エチルエステルは、2.2%(V/V)の濃
度では、短い接触時間(1分)後にP.cuniculiのライフサイクルのす
べての段階で、24時間内に50%程度の致死率を超えた。1分の接触時間では
、95%を超える致死率に達するのに、6%(V/V)より濃い濃度が必要であ
る。シミュレ−ションモデル(Wall、未発表)を使用した最近の論理的解析
では、P.ovisの増殖を抑止するには、1日につき50%を超える致死率を
維持せねばならない。したがって、P.ovisに対する効果的抑止剤としての
、現在の剤型における化合物の使用法では、比較的高い濃度(>6% V/V)
で処方するか、又は低い濃度でこれを使用する場合には、宿主動物に対する現在
の継続的残留活量に基づいて処方する必要があろう。
【0028】 実 施 例 2 ダニ(Acarus siro)に対するトランス−ケイ皮酸エチルエステル
の効果を、残留フィルタ紙による生検を用いて検査した。7種類の0.01gの
培養ダニを7,90mmのワットマン(Whatman:登録商標)ろ紙上に採
取した。各フィルタ紙は、それぞれ76.64μl〜7.64×10−4μl/
ペトリ皿の範囲の濃度のトランス−ケイ皮酸エチルエステルを含有する745μ
lの溶液で前処理しておき、15分間乾燥した。エタノ−ル(HPLC等級)を
サンプル希釈剤として使用する点を除き、この対照剤を同じ方法で処理した。J
ournal of Economic Entomology(1925)18
,265−267に掲載の、W.S.Abbot著,A Method of C
omputing the Effectiveness of an Insec
ticideに記載されているとおりに百分比対照を計算した。
【0029】 以下の表2aは、インビトロ(in vitro)におけるダニに対する化合
物の効果を示している。7.64μl/ペトリ皿の濃度で、トランス−ケイ皮酸
エチルエステルが100%の百分比対照を生じる効果を示した。
【0030】
【表2a】
【0031】 穀物/花ダニ(Acarus siro)に対する珪酸エチルの効果を調査す
るために、残留ろ紙による生検を用いて、さらに実験を行った。25℃±85%
の相対湿度で生育したコロニーから得られたダニを、スパチュラを使用して取り
除きペトリ皿に入れた。6ウエル(17mL)の細胞培養プレ−トの1ウエルの
ろ紙に、275μのケイ皮酸塩を置き、同様にして275μのDHOを2番目
のウエルの4cmのワットマンろ紙の別の断片上に置いた。様々な年齢の混合ダ
ニ(雄と雌)を各ウエルに追加した。混合ダニの実数は、いずれの場合も未知で
あった。というのは、実験では、駆除効果(撲滅)によって測定した活性の有無
を確定することだけを追究したためである。実験期間は、5±日であった。どち
らの処理でも、25℃±85%の相対湿度環境で培養し、各ウエルを毎日4回点
検した。両方の処理で、イ−スト菌20B及び小麦肺芽を3:1の割合で混ぜた
少量の食物をろ紙上に置いた。
【0032】 この処理法は後で修正した。すなわち10cmのワットマンろ紙2枚を直径3
cmに切り、ダニの培養器に置いた。10分後にピンセットを用いてこれらを取
り出した。
【0033】 次に、それぞれの処理法でダニを各ウエルに払い落とした。ケイ皮酸塩は非常
にグルテン分が多い(粘性が高い)ので希釈して使用することができなかった。
したがって、これを10倍の希釈度のエタノ−ルで溶解した。このように、10 −4 の範囲まで、ケイ皮酸塩30μ:エタノ−ル270μの比率であった。対照
剤は、エタノ−ルであった。
【0034】 上記の実験を繰り返した。結果は、以下の表2bに示すとおりである。
【0035】
【表2b】
【0036】 上記の結果は、極めて納得いくものである。珪酸エチルは、10−4の希釈で
あってもダニに対し毒性を有している。現在、珪酸エチルを、希釈せずにAca
rus siroに約15分より短い間投与した場合、100%の致死率に達し
得ることが明らかとなった。
【0037】 さらに、珪酸エチルは、昆虫、少なくともゴミムシダマシの幼虫(T.mol
ibr)に対し毒性を示すことも明らかとなった。ただし、試験した濃度は、1
−1:10−2であった。5匹のゴミムシダマシの幼虫を各前処理したろ紙処
上に採取した。すべてが同じ混合種であったにもかかわらず、10−1のダニは
それぞれわずかに大きめであった。これらは、死滅しなかったが2日間脱皮した
後に10−7が死滅した。したがって、幼虫の大きさが重要であると考えられる
【0038】 実 施 例 3 トランス−ケイ皮酸エチルエステルは、世界中の多くの国々におけるミツバチ
(Apis mellifera)を悩ましているダニ(Varroa jac
obsoni oudemans)によって生じる蜂の巣におけるダニの感染を
抑止する目的で使用してもよい。この化合物は、ダニを殺傷するが、ハチに対し
ては毒性を示さない一定濃度の蒸気を、ナッセンハイダー エバポレーター(N
assenheider Evaporator)などのような単純なウイック
を使用した蒸発器を用いてハチの巣に吹き込んでもよい。化合物は、ストラック
スオイル(Storax Oil)や他の植物性の物質に天然に見出すことがで
きるので、ピレトリン相乗剤を使用するよりもダニを抑制するための使用法とし
て、より安全であると考えられる。
【0039】 人体におけるこの化合物の安全性についても、4種類の動物種を用いた、LD 50 検定によって判定した。以下の表3は、検定の結果を表している。
【0040】 さらに、エチルエステル化合物は、25名の任意協力者に対する24時間密閉
パッチテスト後にも、何ら感作することはなかった(Kligman 1973
)。この化合物は、多年に渡って安全上の問題なく食品産業で使用されてきてお
り、食品化学インデックス(Food Chemical Index)にも掲載
されている物質である。
【0041】
【表3】
【0042】 実 施 例 4 L.sericataの卵の孵化に対する化合物トランス−ケイ皮酸エチルエ
ステルの効果を調べるため、一連のインビトロ(in vitro)実験を実施
した。
【0043】 培養クロバエ(SurreyのWeybridgeを根拠地とするCentr
al Veterinary Laboratoryから入手)を実験に使用した
。培養前の成体のハエはいずれも、まだ殺虫剤に曝されたり、これに抵抗力を示
すものはなかった。生まれてから10±2時間後のクロバエの卵を、プロレン4
/0ペイントブラシを用いてブタの肝臓上で塊として収穫し、単対物双眼顕微鏡
下でその適正を調べた。これら卵を取得するのに使用した成体の雌は8時間光に
当て、温度20℃、相対湿度70±5%の環境下で維持された。次に、30個1
組として、卵集団を直接プラスチック製のペトリ皿内の9cmのワットマンろ紙
に移した。1.0%、2.5%、5.0%、7.5%及び10.0% V/Vの
範囲内の濃度の2mLのケイ皮酸エチルエステルをペトリ皿に静かに注ぎ、その
中に卵を浸した。事前に20℃で暖めておいた20.0% W/Vのレシチン水
溶液内で活性化合物を希釈することによって、各濃度に調合しておいた。混合物
を2分間超音波に当てた。1分間超音波に当てた後に、試験溶液を注意して注ぎ
出し、ブタの肝臓の洗浄液でろ紙を飽和した7mLのポリエチレン製容器に個別
に卵を戻した。Lの幼虫を、2cmの木綿の断片を用いて逃げないように保護
し、空気が侵入するように4mmの四角い穴を開けたコンテナの下で固定した。
処理後の卵を温度25℃、相対湿度70±2%の環境で培養し、8時間の間光に
当てた。一般に、処理後12時間内に孵化がおこった。
【0044】 各濃度で2回繰り返した。被検体は、レシチン溶液だけを使用して処理した。
さらに、30分と90分それぞれ液に曝して、実験全体を繰り返した。毎日、新
しいレシチン溶液を調合して、バクテリアの活性が結果に影響を与えないように
した。
【0045】 適合曲線図形分析法を用いて、デ−タを解析した。LC50値をこれらのデ−
タから計算した。1分間曝した実験から収集したデ−タも、プロビット変換法を
用いて示した。ただし、実験から収集したその他のデ−タは、卵の致死率が高か
ったためにこのような解析を行わなかった。
【0046】 デ−タはすべて、アボット(Abbot W.S.,1925 J.Econ.
Ent.18、265−267)に準じて処理し、修正済み致死率として表現し
たが、1分間曝した事例を除き、プロビット解析を行わなかった。
【0047】 適合曲線を使用し、1.0%〜10.0% V/Vの範囲の溶液内に卵を浸し
た後で取得したデ−タを用いて、卵の50%を殺傷するのに必要な濃度(LC5
0)を計算した。中央致死濃度(LC50)とLC95の濃度を以下の表4に示
す。
【0048】
【表4】
【0049】 添付の図面の図4、5及び6は、L. sericataの卵に対して1分間
、30分間、90分間のそれぞれの間溶液に曝した後の化合物の効能を表してい
る。グラフは、繰り返した処理すべてを表しており、濃度と曝した時間が増える
に伴って致死率が増加する傾向を示している。2.91% V/Vの濃度に卵を
曝すと、90分では95%の致死率に達する。
【0050】 化合物の溶液に浸した後で死滅した卵の割合を、複数の偏差解析法(ANOV
A)を用いて解析した。補正致死率デ−タを変換する逆正弦変換後に、係数とし
て濃度と曝した時間の両方を用いた。濃度と曝した時間は共に有意であった(い
ずれの場合もそれぞれP=<0.001である)。
【0051】 このように、この化合物はクロバエの卵に対しても有効である。ただし、クロ
バエと幼虫のライフサイクルの全段階に対してこの薬剤が効果を示すわけではな
いことも判明した。このように、この化合物がハエの卵に対し効果を有するとい
うことは期待できない。この化合物は、明らかに殺卵剤としては使用されていな
かった。動物の治療に対する殺卵剤としてのその使用は、主としてクロバエの幼
虫に対して行われるので、動物の皮膚や組織に対する害を最低限度に抑えるとい
う点で従来の治療法に比べ大きな利点を有する。
【0052】 実 施 例 5 多数の様々な真菌に対するトランス−ケイ皮酸エチルの抗菌活性を、簡単な生
育抑止試験で調査した。以下の量のトランスケイ皮酸エチルを50ml L−1
4ml L−1、2ml L−1、1ml L−1、400μl L−1、200μ
l L−1及び40μl L−1のサブローデキストロース(SAB)寒天に添加
した。トランス−ケイ皮酸エチルを添加しても培地のpHには影響を与えなかっ
た。次に、これらをオートクレーブし、標準のペトリ皿に注いだ。オートクレー
ブ処理時に蒸発によるトランス−ケイ皮酸エチルの損失は些少なものであること
が判明した。各濃度の複製プレ−トとSAB寒天だけを含有する被検プレ−トに
4種類の真菌、すなわちAspergillus nidulans、Peni
cillium digitatum、Rhizopus arrhizus及び
Fusarium culmorumを個別に接種した。
【0053】 接種は、各ペトリ皿の中央部に穿刺して行った。次に、プレ−トを6日間30
℃で培養し、マイコバクテリアの成長の毎日の測定が24時間ごとに行われた。
Penicillium digitatumの場合には、この種がはっきりし
た放射状の生育を示すに伴い、成長の有無を記録した。
【0054】 トランス−ケイ皮酸エチルの試験濃度における各種の生育レベルは、以下の表
5a−5dに示すとおりである。
【0055】
【表5a】
【0056】
【表5b】
【0057】
【表5c】
【0058】
【表5d】
【0059】 上記の表5a−5dに示されている結果から、トランス−ケイ皮酸エチルに試
験した4種類の真菌すべてに対し抗菌効果があることは明らかである。50ml
−1レベルでは、4種類の真菌すべてで生育が完全に抑止されている。さら
に別の実験では(デ−タを提示せず)、同じ効果が、この場合より高い投与量で
8日間継続した。さらに、4種類すべての真菌の生育では、明らかに投与量に対
する変化が見られた。これは特に、A.nidulansとR.arrhizu
sの24時間の生育で明らかであり、成長レベルが増加したことを示している。
【0060】 デ−タから、速度が遅いにもかかわらず、実験中すべての菌が生育し続けたの
で(50ml L−1未満)、トランス−ケイ皮酸エチルは、抗菌剤というよりむ
しろ、少なくとも低い投与量では制菌剤であると考えられる。このことはさらに
、R.arrhizusの速い成長により、2ml L−1の投与量でわずか2日
後にプレ−トいっぱいになった一方で、A.nidulansの低い成長とF.
culmorumの極めて低い成長ではこの成長レベルには到達し得なかったた
め、トランス−ケイ皮酸エチルは、速い生育種に対してはあまり効果がないこと
が実証されている。
【0061】 したがって、トランス−ケイ皮酸エチルは、50ml L−1以上の投与量では
抗菌効果が非常に高いという結論に達することができる。投与量を減らすとこの
ような効果は低くなると予測されるが、それでもなお40μl L−1という低
い投与量でも一定の効果は認められる。このように、本発明の化合物は、多数の
各種生物における寄生虫感染症を抑止する効果的手段を提供する。特に、この化
合物は、疥癬ダニの感染症及びハエの感染症のみならず、真菌による二次的感染
症などの、併合治療にも利用できる。さらに、これらの化合物は非毒性で環境に
優しいために、感染を治療するのにかつて使用されていた化合物に比べ、非常に
改善されている。この化合物は特に、投薬治療しても羊の病変部の治癒が特に妨
げられず、また毒性効果も生じないために、羊のPsorptesまたはSar
coptes(疥癬)に対する感染を予防又は低く抑える目的で、羊の浸液に混
合するのに特に有効である。さらに、この化合物は環境に対して無害である。有
機リン酸塩やピレトリンなどのような寄生虫感染症を治療するための羊の浸液に
かつて含まれていた多くの化学物質が環境毒性があるので、このことは重要であ
る。
【0062】 活性化合物は、その意図した目的に従って様々な処方で提供できる上、低毒性
と環境に対する影響が少ないことから、食品、飼料および動物に使用するのに適
している。例えば、羊の浸液などに使用するための濃縮エマルジョンには、50
%(w/w)のトランス−ケイ皮酸エチルエステルと47%の水並びに3%のト
リトンX(Triton−X)−100又は粉末(脱脂)レシチンを含有しても
よい。このような処方では通例は、少量の抗酸化剤(アスコルビン酸やブチル化
ヒドロキシトルエンなど)及び防腐剤(ニパジン、プロピオン酸又はパラベン)
を混合する。エマルジョンは、Ultra−Turrexホモゲナイザなどのよ
うな高速ブレンダ内で各種の量を混合することによって処方してもよい。高濃度
のエマルジョンを入手した場合には、この液体は用途に合うように希釈するのに
適している。固体の処方も、例えば貯蔵穀物の処置などのために行うことができ
る。活性化合物は、珪砂などのような挿入担体と混合するが、この場合、この化
合物は粒子に均等に吸着されて、塵芥や粉のように完全に混合し、活性化する。
さらに、活性化合物は、油軟膏や水溶性クリ−ムに混ぜて家畜及び飼育動物また
はそのどちらかの局部治療にも用いてもよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明は、特に動物や昆虫に決定的影響を与えるクロバエの幼虫などの、広範
囲に渡る寄生種に対する効果的治療法を提供する。さらに、本発明は、抗菌作用
も発揮する治療法も提供する。
【0064】 トランスケイ皮酸エチルエステル化合物もしくは珪酸エチルは、羊、ウサギ及
びミツバチなどといった多様な生物におけるダニの寄生虫感染症抑制に使用され
てきた。
【0065】 該化合物は、羊における経皮寄生虫感染症を引き起こす卵L.sericat
aに対しても効果を示す。該化合物は、動物の皮膚を傷付けずに傷口や開裂した
部位に使用できるという利点がある。しかし、通常、有機エステルが、傷口や開
裂部位の治癒を妨げたり、動物に対する毒性効果を呈するので、これは期待でき
ない。該化合物は、治療対象となる生物によって、様々な組成で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、一連の濃度のトランスケイ皮酸エチルエステル化合物に
浸した後の、ダニ(Psoroptes cuniculi)の中間LT50を
表した図である。
【図2】 図2は、一連の濃度のトランスケイ皮酸エチルエステルに浸して
から24時間後に死滅した(±s.e.)P.cuniculiの比率を表す図
である。
【図3】 図3は、ダニ(P.cuniculi)に関する、成体の雄ダニ
(1)、成体の雌ダニ(2)及び若い雌のダニの中間LT50(±s.e)を表
す図である。
【図4】 図4は、プロビットトランスフォ−メ−ション法を使用して表現
した、1分間曝した後の、羊ハエ蛆症の一次作用種の卵(Lucilia Se
ricata)に対するトランスケイ皮酸エチルエステル化合物の効果を表した
図である。
【図5】 図5は、プロビットトランスフォ−メ−ション法を使用せずに1
分間曝した後の、羊ハエ蛆症の一次作用種の卵(Lucilia Serica
ta)に対するトランスケイ皮酸エチルエステル化合物の効果を表した図である
【図6】 図6は、30分間曝した後の、羊ハエ蛆症の一次作用種の卵(L
ucilia Sericata)に対するトランスケイ皮酸エチルエステル化
合物の効果を表した図である。
【図7】 図7は、90分間曝した後の、ハエ蛆症の一次作用種の卵(Lu
cilia Sericata)に対するトランスケイ皮酸エチルエステル化合
物の効果を表した図である。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 33/00 A61P 33/00 33/14 33/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中Yは1〜4の炭素原子を有するアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ
    基、ハライド基又はニトロ基を、Xはヒドロキシル基、アミノ基、ハライド基、
    ニトロ基、アルコキシ基又はエステル基を、nは0又は1を示す) で表される化合物の生物の寄生虫感染症の治療のための医薬製造についての使用
  2. 【請求項2】 ダニ、昆虫及び/又は真菌による感染症の治療のための、請
    求項1に記載の化合物の使用。
  3. 【請求項3】 ダニと昆虫による感染症の併合治療のための、請求項2に記
    載の化合物の使用。
  4. 【請求項4】 Psoroptes、sp.、Sarcoptes sp.
    、Acarus、Siro、Dermanyssus gallinae、Kn
    emidokoptes sp.及びVarroajacobsoni oude
    mansよりなる群から選ばれる、ダニによる感染症を治療するための、請求項
    2又は請求項3に記載の化合物の使用。
  5. 【請求項5】 飼育動物に対する、Psoroptes sp.及びSar
    coptes sp.、による昆虫感染症を併合治療するための、請求項4に記
    載の化合物の使用。
  6. 【請求項6】 クロバエの卵によって生じる感染症を治療するための、請求
    項2又は請求項3に記載の化合物の使用。
  7. 【請求項7】 疥癬ダニによる感染症及びハエの寄生を併合治療するための
    、請求項4に付随する請求項6に記載の化合物の使用。
  8. 【請求項8】 Aspergillus、nidulans、Penici
    llium digitatum、Phizopus,arrhizus及びF
    usarium,culmorumよりなる群から選ばれる、真菌による感染の
    治療のための、請求項2に記載の化合物の使用。
  9. 【請求項9】 真菌、昆虫及び/又はダニによる感染症の同時治療のための
    、請求項2ないし8のいずれかにに記載の化合物の使用。
  10. 【請求項10】 化合物がトランス−ケイ皮酸エチルエステルである、先行
    請求範囲のいずれかに記載の化合物の使用。
  11. 【請求項11】 化合物が希釈可能なエマルジョンとして提供される、先行
    特許請求の範囲のいずれかに記載の化合物の使用。
  12. 【請求項12】 エマルジョンの濃縮製剤が、少なくとも40質量%の化合
    物及び少なくとも40質量%の水よりなる、請求項11に記載の化合物の使用。
  13. 【請求項13】 製剤が少なくとも50wt.%の化合物で構成されるよう
    な、請求項12に記載の化合物の使用。
  14. 【請求項14】 乳化剤がラウリル硫酸ナトリウム、トリトン‐X‐100
    又はレシチンである、請求項11、12又は13のどれかに記載の化合物の使用
  15. 【請求項15】 乳化剤が0〜5質量%の量で含有されている、請求項14
    に記載の化合物の使用。
  16. 【請求項16】 製剤の3質量%が乳化剤である、請求項15に記載の化合
    物の使用。
  17. 【請求項17】 エマルジョンがスプレーとして提供される、請求項11〜
    16のどれかに記載の化合物の使用。
  18. 【請求項18】 エマルジョンを浸液として適用する、請求項11〜16の
    どれかに記載の化合物の使用。
  19. 【請求項19】 希釈浸液エマルジョンが0.1〜10%の濃度の活性化合
    物を含有している、請求項18に記載の化合物の使用。
  20. 【請求項20】 化合物が局部適用のため油軟膏又は水性クリームに含有さ
    れている、請求項1〜10のどれかに記載の化合物の使用。
  21. 【請求項21】 ウイックをベースとする蒸発器によって、寄生種を殺傷す
    るのに十分な濃度で、かつ、被感染生物に対しては毒性効果を与えないように被
    寄生生物に化合物が導入される、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物の使
    用。
  22. 【請求項22】 他の活性剤との併用による、先行の特許請求の範囲のいず
    れかに記載の化合物の使用。
  23. 【請求項23】 他の薬剤がプロピオン酸アリルである、請求項22に記載
    の化合物の使用。
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