JP2003504824A - 直角型高周波コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる複数の方向にケーブルを導出させることが可能な直角型コネクタを提供すること。 【解決手段】本発明は、受容されるプラグ用のキー部（９，１０）が配置されたプラグ受容体（８）と、接続手段（３，４；７）が収容されたソケットハウジング（１，２）とを具備する直角型高周波コネクタに関する。本発明によれば、プラグ受容体（８）を異なる位置でソケットハウジング（１，２）内に挿入することが可能になるので、同軸線（５）を異なる方向に向けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、相手プラグ用のキー部材付きプラグ受容体と、同軸ケーブル用の接
続手段を有するソケットハウジングとを具備する直角型高周波コネクタに関する
。

【０００２】 自動車に広く使用される直角型高周波コネクタは、所定の角度に固定された相
補的キー部材を有するプラグを具備する。直角型コネクタを用いて同軸ケーブル
を導出すべき方向に依存して直角型コネクタのプラグ受容体のキー角度位置が固
定されるので、異なる直角型コネクタが必要になる。このようなコネクタ配置で
は、ケーブルを左、右及び中央に導出するために、異なる３個の直角型コネクタ
が必要になる。

【０００３】 従って、本発明は、異なる方向のケーブル導出が可能な直角型コネクタを提供
することを目的とする。

【０００４】 上記及び他の目的は、ソケットハウジングとは別体に構成されたプラグ受容体
を有し、所望の方向にケーブルを導出することを可能にするためにソケットハウ
ジング上の種々の位置に実装できる本発明による直角型高周波コネクタによって
達成される。

【０００５】 従来の直角型コネクタの場合、異なる３方向のケーブル導出を得るためには３
設備が必要である。他方、本発明による直角型コネクタの場合、プラグ受容体及
びソケットハウジングを製造するためには２設備のみが必要となる。しかし、本
発明による直角型コネクタは、３方向のケーブル導出に限定されず、他の所望の
角度にケーブルを導出することができる。

【０００６】 好適な一実施形態によれば、受容されるプラグを固定するラッチ装置は、プラ
グ受容体上に配置される。このラッチ装置は、受容されるプラグ用にプラグ受容
体に設けられる付加的なキーリブ及び溝のいずれか一方又は両方でも可能である
が、受容されるプラグ用のキーを構成してもよい。

【０００７】 本発明の一実施形態は以下に詳細に説明され、添付図面に示される。図１は、
本発明の直角型コネクタの分解図である。図２は、分離状態のプラグ受容体及び
ソケットハウジングの斜視図である。図３ないし図５は、互いに異なる角度で実
装されたプラグ受容体を有する直角型コネクタの斜視図である。

【０００８】 図１は、本発明による直角型コネクタの分解図である。このコネクタは、２部
品に分割されたソケットハウジング、即ち上部ソケットハウジング１及び下部ソ
ケットハウジング２を有する。上部圧接装置３及び下部圧接装置４は、上部ソケ
ットハウジング１及び下部ソケットハウジング２にそれぞれ挿入され、高周波（
ＨＦ）同軸ケーブル５の外部導体と接触する。圧着部７は、Ｌ字状の内部導体リ
セプタクルコンタクト６を有し、同軸ケーブル５の内部導体と接触する。プラグ
受容体８は、高周波プラグを受容ために上部ソケットハウジング１上に実装可能
である。受容されるプラグ用のキー部はプラグ受容体８上に形成される。同軸ケ
ーブル５が左、右又は中央のいずれに導出されるかによって、プラグ受容体８は
、上部ソケットハウジング１上の対応する所望の位置に実装することができる。

【０００９】 図１に示される位置においてプラグ受容体８の頂部に配置されるのは、受容さ
れるプラグを固定するためのラッチ装置９である。ラッチ装置９は、図３ないし
図５に示される付加キー溝１０と共にキーを構成し、これによりプラグ受容体８
の位置が決定される。組立後において、圧接装置３，４及び同軸ケーブル５を受
容したソケットハウジング１，２は、クリップ付きキャップ１１により遮蔽され
る。

【００１０】 図２は、プラグ受容体８及び上部ソケットハウジング１を示す拡大斜視図であ
る。ここで、プラグ受容体８及びソケットハウジングはまだ分離された状態であ
る。プラグ受容体８を上部ソケットハウジング１に実装可能にするために、プラ
グ受容体８の外周に対して内方に後退した略矩形の中間部１２が、上部ソケット
ハウジング１を向いたプラグ受容体８の側面に設けられる。中間部１２上に配置
されるのは、側面で中間部１２を超えて突出する、同様に略矩形である板１３で
ある。中間部１２及び矩形板１３は共に、中央に円形の貫通開口１４を有する。
圧接装置３の上部の外部導体は開口１４を通過し、リセプタクルコンタクト６の
内部導体は開口１４を貫通して延びる。

【００１１】 凹部１５は、ラッチ装置９の反対側にいた１３の中心線に沿って形成される。
凹部１５は、貫通開口１４から板１３を貫通して外側に延び、圧接装置の上部３
を受容するのに用いられる。図１に示されるように、圧接装置の上部３には、外
部導体ソケット１７に合体する連結部１６が配置される。実装の際、外部導体ソ
ケット１７は貫通開口１４を通って挿入され、連結部１６は板１３の凹部１５内
に受容される。

【００１２】 図３ないし図５は、組立完了後の直角型コネクタを示す斜視図である。ここで
、プラグ受容体８は、異なる角度方向で上部ソケットハウジング１上に実装され
る。図３において同軸ケーブル５はラッチ装置９又はキー溝１０とは反対側で導
出されるが、図４では右に、図５では左に導出される。

【００１３】 Ｕ字状受容部１８は、上部ソケットハウジング１の両側面に形成され、上部ソ
ケットハウジング１の端面に向かって開口する。プラグ受容体８の板１３はＵ字
状受容部１８内に挿入されてその両側で板１３を取り囲むので、プラグ受容体８
は上部ソケットハウジング１にしっかりと結合される。プラグ受容体８を上部ソ
ケットハウジング１にラッチするラッチ手段は、プラグ受容体８に形成される。
また、相補的なラッチ手段は上部ソケットハウジングに形成される。例示された
実施形態によれば、プラグ受容体８のラッチ手段は中間部１２上の突起１９の形
態をとり、相補的なラッチ手段はＵ字状受容部１８の上側突出部２１内の凹部２
０の形態をとる。突起１９はいずれの場合においても、中間部１２の対称線に沿
って凹部１５の３箇所に設けられる。

【００１４】 Ｕ字状受容部１８の２個の凹部２０はＵ字状受容部１８の上側突出部２１の対
向する両側に形成されるので、プラグ受容体８が上部ソケットハウジング１内に
挿入されると、角度位置にかかわらず、２個の突起１９が凹部２０にラッチする
。

【００１５】 また、プラグ受容体８のラッチ装置９は、回動可能に支持されたラッチフック
２２を有する。ラッチフック２２は、プラグ受容体８からプラグを外すために、
手動操作可能なボタン２３によってラッチ位置から外れるよう移動することがで
きる。

【００１６】 本発明は、例示された実施形態に限定されず、例えばボタン２３がプラグ受容
体８の接続面を超えて上部ソケットハウジング１まで突出せず、同軸ケーブル５
がラッチ装置９の方向に導出されるように、中間部１２及び板１３が設計される
ことも可能である。

【００１７】 さらに図示されていない実施形態において、板１３が矩形としてではなく六角
形又は八角形として設計されることにより、六角形の場合は６０°毎に、八角形
の場合は４５°毎に同軸ケーブル５を導出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の直角型コネクタの分解図である。

【図２】分離状態のプラグ受容体及びソケットハウジングの斜視図である
。

【図３】ある角度で実装されたプラグ受容体を有する直角型コネクタの斜
視図である。

【図４】別の角度で実装されたプラグ受容体を有する直角型コネクタの斜
視図である。

【図５】さらに別の角度で実装されたプラグ受容体を有する直角型コネク
タの斜視図である。

【符号の説明】

１，２ ソケットハウジング ３，４ 圧接接続部 ５ 同軸ケーブル ７ 圧着部 ８ プラグ受容体 ９ ラッチ装置 １０ キー溝 １２ 中間部 １３ 板 １５ 凹部 １８ Ｕ字状受容部 １９ 突起 ２０ 凹部 ２２ ラッチフック ２３ ボタン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘリン、フランク ベルギー国 ベー−8500 コルトリーク ミンデタエイラーン ５ (72)発明者 ノイバウアー、シュテファン ドイツ国 デー−67166 オッターシュタ ット ミッテルガッセ 10 Ｆターム(参考） 5E087 EE02 EE08 GG08 HH04 MM08 QQ04 RR25 RR29

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受容されるプラグ用のキー部材（９，１０）が配置されたプラグ受容体（８）
   と、同軸ケーブル（５）用の接続手段（３，４；７）が収容されたソケットハウ
   ジング（１，２）とを具備し、前記プラグ受容体（８）が前記ソケットハウジン
   グ（１，２）上の種々の位置に実装可能であることを特徴とする直角型高周波コ
   ネクタ。
2. 【請求項２】 前記受容されるプラグを固定するためのラッチ装置（９）が、前記プラグ受容
   体（８）に配置されることを特徴とする請求項１記載の直角型高周波コネクタ。
3. 【請求項３】 前記ラッチ装置（９）は前記受容されるプラグ用のキー部材を構成することを
   特徴とする請求項２記載の直角型高周波コネクタ。
4. 【請求項４】 前記プラグ受容体（８）にキー溝（１０）又はキーリブが設けられ、 該キー溝又はキーリブは、前記受容されるプラグの対応するキーリブ又はキー
   溝と協働することを特徴とする請求項１ないし３のうちいずれか１項記載の直角
   型高周波コネクタ。
5. 【請求項５】 前記プラグ受容体（８）が前記ソケットハウジング（１，２）上の異なる３位
   置に実装可能であることにより、前記ラッチ装置（９）は、前記ソケットハウジ
   ング（１，２）の左、右及び端面のいずれかの配置されることを特徴とする請求
   項２ないし４のうちいずれか１項記載の直角型高周波コネクタ。
6. 【請求項６】 前記ソケットハウジング（１，２）に対する前記プラグ受容体（８）の接続側
   に、前記プラグ受容体（８）の領域よりも小さい中間部（１２）が配置され、 該中間部（１２）に、側面に前記中間部を超えて横方向に突出する板（１３）
   が配置され、 前記ソケットハウジング（１，２）に、前記板（１３）が挿入可能である、対
   向するＵ字状受容部（１８）が形成されていることを特徴とする請求項１ないし
   ５のうちいずれか１項記載の直角型高周波コネクタ。
7. 【請求項７】 前記板（１３）は、略矩形であると共に、ケーブル配索用の凹部（１５）を有
   することを特徴とする請求項６記載の直角型高周波コネクタ。
8. 【請求項８】 前記プラグ受容体（８）にラッチ手段が設けられ、 前記ソケットハウジング（１，２）に相補的なラッチ手段が設けられているこ
   とを特徴とする請求項１ないし７のうちいずれか１項記載の直角型高周波コネク
   タ。
9. 【請求項９】 前記ラッチ手段は前記中間部（１２）の突起（１９）の形態をとり、 前記相補的なラッチ手段は前記ソケットハウジング（１，２）の凹部の形態を
   とることを特徴とする請求項８記載の直角型高周波コネクタ。
10. 【請求項１０】 前記プラグ受容体（８）の前記ラッチ装置（９）は、ボタン（２３）によって
    手動解除可能なラッチフック（２２）の形態をとることを特徴とする請求項２な
    いし９のうちいずれか１項記載の直角型高周波コネクタ。
11. 【請求項１１】 前記ソケットハウジング（１，２）内の、前記同軸ケーブル（５）の外部導体
    用の前記接続手段は、圧接接続部（３，４）の形態をとり、 前記同軸ケーブル（５）の内部導体用の前記接続手段は圧着接続部（７）の形
    態をとることを特徴とする請求項１ないし１０のうちいずれか１項記載の直角型
    高周波コネクタ。