JP2003504492A

JP2003504492A - 布地処理アプリケータ

Info

Publication number: JP2003504492A
Application number: JP2001509464A
Authority: JP
Inventors: デイビッド、ロイ、サンドバッチ; ジャン、ウェーバーズ
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1999-07-12
Filing date: 2000-07-11
Publication date: 2003-02-04
Also published as: ES2265954T3; US6832867B2; EP1196538A1; AU6209900A; CN1360627A; DE60028775D1; CN1245494C; EP1069180A1; CA2378513C; US20020090251A1; DE60028775T2; MXPA02000505A; CA2378513A1; WO2001004260A1; EP1196538B1; ATE329999T1

Abstract

(57)【要約】本発明は、布地処理組成物用のアプリケータおよびその塗布に関する。より詳しくは、本発明は、万能の、効果的な、塗布し易い布地処理アプリケータに関する。ペン先（１０）を含んでなり、漂白剤および界面活性剤をさらに含んでなるアプリケータを特許権請求し、説明する。本発明は効果的な機械的染み除去および効果的な化学的染み除去を組み合わせている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の分野】

本発明は、布地処理組成物用のアプリケータおよびその組成物の塗布に関する
。より詳しくは、本発明は、塗布用のペン先、および界面活性剤および過酸化物
漂白剤を含んでなる布地処理組成物を含んでなる、持ち運びに便利な布地処理ア
プリケータに関する。

【０００２】

【発明の背景】

洗濯前に塗布する、洗濯後に塗布する、または新しい染みに塗布するための、
液体組成物用の携帯用染み除去装置は公知の製品である。同様に、他の液体組成
物を塗布するための、例えばインク消しの分野における、携帯用アプリケータも
公知である。この分野における先行技術には下記の文献が挙げられる。

【０００３】米国特許第５，２８８，４２０号明細書は、洗濯の前処理で布地の選択された
区域に塗布できる、固体状の棒の形態にある染み除去組成物を開示している。界
面活性剤、酵素およびグリコールを含んでなる各種の組成物が開示されている。
米国特許第３，７４８，２６８号明細書は、エーロゾル処方物用の界面活性剤を
含んでなる、特にカーペットおよび室内装飾品用の染み除去組成物を開示してい
る。ヨーロッパ特許第０２０５９９９号明細書は、固体状の棒の形態にある洗濯
用前処理組成物を記載している。国際特許第ＷＯ８５／００７８２号明細書は、
着色液体およびこれらの液体用の消去剤を含んでなる、衣類を包含する様々な材
料に使用できるキットを開示している。

【０００４】独国特許第２４２２１９１号明細書は、フェルト挿入物を備えたアプリケータ
の中に入れた染み抜き用の溶液を開示している。独国特許第１９５３６７１４号
明細書は、ペンの形態を取る、染み除去液用のアプリケータを開示している。国
際特許第ＷＯ９９／０２７６９号明細書は、界面活性剤を含んでなる、衣類や室
内装飾品から染みを洗浄するための含浸タウェレット(towellette)を開示してい
る。

【０００５】上記布地処理組成物のどれも漂白剤を含んでいない。その上、これらの特許は
各種のアプリケータをどの様に使用するかを記載していない。

【０００６】漂白剤を含んでなるアプリケータは、布地処理以外の分野で公知であり、米国
特許第５，３２４，１３１号明細書は、強調(emphasising)インクを消去または
除去するための液体漂白剤用のアプリケータを開示している。アプリケータはフ
ェルト製の先端またはローラーを備えることができる。米国特許第５，６１１，
６８７号明細書は、例えば歯またはガム用の口腔用液体、およびその液体用の、
幅の広い繊維チップまたはローラーボールを含んでなるアプリケータを開示して
いる。

【０００７】各組成物の塗布に関してある程度詳細に記載している先行技術の文献には、下
記の文献が挙げられる。

【０００８】米国特許第５，７６５，４０７号明細書は、４個のスポンジを含んでなる、染
みの上に直接使用する染み除去キットを記載し、十分な結果を得るための４工程
染み除去手順を開示している。

【０００９】米国特許第５，１２２，１５８号明細書は、洗濯前処理で使用するための、酵
素含有液体洗剤用のアプリケータを開示している。このアプリケータは、合成プ
ラスチック材料で製造された多孔質本体を含んでなる。布地に塗布する際にアプ
リケータの摩擦により発生する熱が、より急速な酵素反応に貢献すると考えられ
る。

【００１０】漂白剤および界面活性剤を含んでなる布地処理アプリケータは下記の文献から
公知である。

【００１１】国際特許第ＷＯ９７／２００９９号明細書は、漂白剤および界面活性剤を含ん
でなる、布地の洗濯後の処理に使用するアプリケータを記載している。このアプ
リケータは家庭で使用する様に設計されており、好ましい実施態様では液体供給
用の開いた通路を含んでなる。布地の片側にアイロンを使用し、布地の反対側に
吸収性の層を使用する２工程方法を開示している。アイロンにより熱および／ま
たは圧力を作用させることにより、染みの付いた布地の物理的性質、例えばその
粘度、に影響を及ぼすと考えられる。

【００１２】米国特許第５，８７２，０９０号明細書は、漂白剤および界面活性剤を含んで
なる布地処理組成物用のスタンプ状のアプリケータを開示しており、組成物は揺
り動かす動作により布地に塗布される。処理は、好ましくは卓上で、好ましくは
布地の下に吸収性染み除去材料を配置して行い、その後に熱風布地乾燥機中で後
処理を行う。

【００１３】上記の先行技術から、特に持ち運びに、および新しい染みにすぐに塗布するの
に都合の良い、非常に繊細な布地にも好適な、効率的な染み除去アプリケータを
提供するする必要性があると考えられる。

【００１４】そこで、本発明の主目的は、機械的な染み除去を効率的に行える、布地処理組
成物用アプリケータを提供することである。

【００１５】本発明のさらに別の目的は、多種多様な染みおよび布地に効果的に使用できる
、布地処理組成物用アプリケータを提供することである。

【００１６】本発明のさらに別の目的は、容易に使用できる、布地処理組成物用アプリケー
タを提供することである。

【００１７】本発明のさらに別の目的は、保管および携帯に便利な、布地処理組成物用アプ
リケータを提供することである。

【００１８】本発明のさらに別の目的は、長期間保管しても乾燥しない、布地処理組成物用
アプリケータを提供することである。

【００１９】本発明の別の目的は、１回の工程で塗布できる、布地処理組成物用アプリケー
タを提供することである。

【００２０】本発明のさらに別の目的は、自己洗浄特性を有する、布地処理組成物用アプリ
ケータを提供することである。

【００２１】本発明の別の目的は、布地の濯ぎや他の後処理を行わなくても、残留物を残さ
ない、布地処理組成物用アプリケータを提供することである。

【００２２】これらの、および多の目的は、下記の説明から明らかな様に、本発明により達
成される。

【００２３】

【発明の概要】

本発明は、布地処理組成物用のアプリケータおよびその組成物の塗布に関する
。より詳しくは、本発明は、万能の、携帯および塗布し易い布地処理アプリケー
タに関する。ペン先（１０）を含んでなり、漂白剤および界面活性剤を含んでな
る布地処理組成物をさらに含んでなるアプリケータを特許権請求し、説明する。

【００２４】発明の詳細な説明本発明は、有利な布地処理アプリケータおよび有利な布地処理組成物を組み合
わせる。本発明により、布地処理アプリケータはペン先（１０）を含んでなる。
好ましい布地処理組成物は漂白剤および界面活性剤を含んでなる。

【００２５】効果的な機械的染み除去を効果的な化学的染み除去と組み合わせることにより
、優れた布地処理、特に染み除去を達成できることが分かった。本発明により、
効果的な機械的染み除去は、布地処理アプリケータにペン先（１０）を取り入れ
ることにより達成できる。これによって、布地に温和な化合物を少量で使用する
ことができ、絹を包含する繊細な布地にも本発明を適用できる。

【００２６】本発明の別の態様では、布地処理アプリケータは自己洗浄特性を有することが
分かった。ペン先（１０）は、従来の布地処理アプリケータ中に存在する場合、
汚れや染み物質を、特に処理している染み除去組成物から捕獲する傾向がある。
その様な染み物質は、後で処理する布地上に再付着する可能性がある。ここで分
かる様に、その様な染み物質は、布地処理組成物中に漂白剤を配合することによ
り、効果的に除去する、および／または目に見え難くすることができる。これに
よって、布地処理アプリケータの機能、美観的な外観、および消費者の評判が格
段に良くなる。

【００２７】好ましい布地処理組成物本発明の布地処理組成物は、漂白剤および界面活性剤を含んでなる。これらの
組成物は以下に挙げる他の多くの成分も含むことができる。重要なことは、布地
処理組成物が残留物を最少に抑えることである。

【００２８】以下、染み除去組成物と呼ぶ公知の布地処理組成物に関連する一つの問題は、
布地表面上に目に見える残留物を残すことである。本発明の方法は通常の浸漬ま
たは濯ぎ工程を包含しないので、その様な残留物は問題であり、回避するのが好
ましい。従って、本発明の染み除去組成物は、最も好ましくは、各種のポリアク
リレート系乳化剤、重合体状帯電防止剤、無機ビルダー塩、および他の残留物
を形成する材料を、最終的な組成物の０．１〜０．３％、好ましくは０％の低レ
ベルを除いて、実質的に含まないのが最も好ましい（ここで使用する％は、１０
０％活性の重量％を意味する）。組成物に使用する水は、好ましくは蒸留、脱イ
オン、または残留物形成材料を含まない様に処理すべきである。

【００２９】従って、本発明の好ましい態様では、処理した布地上に目に見える残留物を残
す材料を実質的に含まない染み除去組成物を提供する。これは必然的に、好まし
い染み除去組成物が高レベルの揮発性材料、好ましくは水、を好ましくは９５％
、洗浄溶剤、例えばＢＰＰ、を低いが有効な量で、典型的には１％〜４％、好ま
しくは２％、過酸化水素を１％〜３％、好ましくは２％、および界面活性剤を０
．１％〜１％の量で含むことを意味する。有利なことに、この様に処方した場合
、その様な組成物は、懸濁液またはエマルションではなく、相が安定した水溶液
として存在する。これによって、その様な組成物は、他の乳化剤、増粘剤、懸濁
剤、等（これらはすべて好ましくない目に見える残留物を布地上に形成すること
がある）を使用する必要がない。

【００３０】実際、全体として、染みを除去し、全体的な洗浄および／または回復機能を与
えるのに使用する化学的組成物は、安全で、意図する用途に効果的であり、上記
の様に、過剰量の目に見える残留物を布地上に残さない成分を含んでなる。従来
の洗濯用洗剤が典型的には綿および綿／ポリエステル混紡布地に対して良好な洗
浄性能を与える様に処方するのに対し、本発明の組成物は、ウール、絹、レーヨ
ン、レーヨンアセテート、等の布地も安全に、効果的に洗浄し、回復させる様に
処方しなければならない。さらに、本発明の組成物は、浮遊する、固定されてい
ない染料が洗浄している布地の染み区域から除去されるか、または移動するのを
最少に抑える様に特別に選択され、処方された成分を含んでなる。本発明の好ま
しい組成物は、これらの問題を最少に抑えるか、または回避する様に処方される
。

【００３１】本組成物の染料除去特性は、写真または測光による測定を使用して、あるいは
簡単ではあるが、効果的な目視等級付け試験である、下記の染料除去試験を使用
して、この分野で公知の洗浄剤と比較することができる。

【００３２】上記の重要性に加えて、ここで使用する組成物は、容易に供給することができ
、染み除去アプリケータが取扱い難くなる、または使用し難くなる程粘性または
自己接着性にならない様に処方するのが好ましい。好ましくは、ここに記載する
布地処理組成物は、液体布地処理組成物として処方する。一態様では、組成物を
ゲルとして提供することができる。本発明の染み除去組成物は下記の成分を含ん
でなる。

【００３３】（ａ）漂白剤本発明の組成物は、０．００１〜９９．９９重量％、好ましくは
０．００１〜７重量％の漂白剤、好ましくは過酸化物漂白剤、最も好ましくは過
酸化水素を含んでなる。より好ましいスポットクリーナーは０．５〜３％の過酸
化水素を含んでなる。無論、Ｈ_２Ｏ_２以外の過酸化水素供給源もここで使用する
ことができる。例えば、洗剤分野で公知の各種の過酸、過酸塩、過漂白剤、等を
使用することができる。しかし、その様な材料は高価であり、液体製品に処方す
るのが困難であり、布地上に残留物を残すことがあり、本発明の様式で使用した
場合に、Ｈ_２Ｏ_２を凌ぐ特別な優位性は無い。

【００３４】（ｂ）界面活性剤本発明の組成物は、０．００１〜９９．９９重量％、好まし
くは０．０５〜５重量％、より好ましくは０．０５〜２重量％の界面活性剤、例
えばエトキシル化アルコールまたはアルキルフェノール、アルキルサルフェート
、ＮａＡＥＳ、ＮＨ4ＡＥＳ、アミンオキシド、およびそれらの混合物、を含ん
でなる。上記の様に、ある種の染料および布地には、これらの範囲の下限に制限
された界面活性剤を使用するのが好ましい。典型的には、ＢＰＰ溶剤：界面活性
剤の重量比は約１０：１〜約１：１である。好ましい組成物の一種は、２％ＢＰ
Ｐ／０．８％ＡＥＳを含んでなる。また、非イオン系材料、例えばエトキシル化
Ｃ10〜Ｃ16アルコール、例えばNEODOL 23-6.5、を組成物中に使用することがで
きる。洗浄剤として、および水性組成物を安定化させるために使用することがで
きるアルキルサルフェート界面活性剤は、Ｃ8〜Ｃ18第１級（「ＡＳ」、Ｃ10〜
Ｃ14、ナトリウム塩が好ましい）、並びに分岐鎖状およびランダムＣ10〜Ｃ20ア
ルキルサルフェート、および式ＣＨ3（ＣＨ2）x（ＣＨＯＳＯ3-Ｍ+）ＣＨ3およ
びＣＨ3（ＣＨ2）y（ＣＨＯＳＯ3-Ｍ+）ＣＨ2ＣＨ3（式中、ｘおよび（ｙ＋１）
は少なくとも７、好ましくは少なくとも９の整数であり、Ｍは水溶性を付与する
陽イオン、特にナトリウムである）のＣ10〜Ｃ18第２級（２，３）アルキルサル
フェート、並びに不飽和サルフェート、例えばオレイルサルフェートである。こ
こで使用するアルキルエトキシサルフェート（ＡＥＳ）界面活性剤は、通常、式
Ｒ（ＥＯ）xＳＯ3Ｚを有する物質として表され、式中、ＲはＣ10〜Ｃ16アルキル
、ＥＯは−ＣＨ2ＣＨ2−Ｏ−であり、ｘは１〜１０であり、通常平均値として例
えば（ＥＯ）2.5、（ＥＯ）6.5、等として表示される混合物を包含することがで
き、Ｚは陽イオン、例えばナトリウム、アンモニウムまたはマグネシウム（Ｍｇ
ＡＥＳ）である。Ｃ12〜Ｃ16アルキルジメチルアミンオキシド界面活性剤も使用
できる。

【００３５】（ｃ）溶剤本組成物は、０〜９９．９９重量％、好ましくは０〜１０重量％、
のブトキシプロポキシプロパノール（ＢＰＰ）溶剤または他の、ここに記載する
様な溶剤を含んでなることができる。本組成物で使用するには有機溶剤が好まし
い。好ましいスポットクリーナーは１〜４％のＢＰＰを含んでなるが、これはほ
ぼ等量の異性体の混合物として市販されている。異性体、およびそれらの混合物
がここで有用である。異性体の構造を以下に示す。

【００３６】

【化１】他の有用な溶剤は、ヒドロトロピー剤、例えばトルエンスルホン酸ナトリウム
およびクメンスルホン酸ナトリウム、短鎖アルコール、例えばエタノールおよび
イソプロパノール、等である。溶剤は組成物中に溶剤のみで、または他の溶剤と
の組合せで存在することができる。

【００３７】（ｄ）水好ましい低残留物組成物は、０〜９９．９９重量％、好ましくは７０
〜９９．９９重量％、より好ましくは９０〜９９．９重量％、最も好ましくは９
４．０〜９９．０重量％の水を含んでなることができ、従って、好ましくは水溶
液である。組成物に使用する水は、好ましくは蒸留、脱イオン、または残留物形
成物質を含まない様に処理する。

【００３８】（ｅ）他の所望により使用する成分本組成物は、酵素、保存剤、帯電防止剤、
香料、臭気吸収性成分、等を包含する、少量の様々な所望により使用する成分を
含んでなることができる。使用する場合、その様な所望により使用する成分は、
洗浄した布地上の残留物を考えて、典型的には組成物の０．０００１〜１０重量
％、より好ましくは０．０１〜２重量％、を構成する。好ましい所望により使用
する成分を以下に記載する。

【００３９】キレート化剤キレート化剤は、それ自体、水性Ｈ_２Ｏ_２中で安定しており、
浮浪する金属イオンをキレート化することによりＨ_２Ｏ_２を安定化させる物質
から選択する。その様なキレート化剤は典型的には、市販の過酸化水素供給源の
中に低い、過酸化物を安定化させる量（０．０１％〜１％）ですでに存在する。

【００４０】酵素本発明の染み除去組成物は、所望により使用する界面活性剤に加えて、
洗浄性能をさらに強化するために酵素を含むことができる。リパーゼ、アミラー
ゼおよびプロテアーゼ酵素またはそれらの混合物を使用することができる。使用
する場合、その様な酵素は組成物の０．００１〜５重量％、好ましくは０．０１
〜１重量％を構成する。市販の洗剤用酵素、例えばLIPOLASE、ESPERASE、ALCALA
SE、SAVINASEおよびTERMAMYL（すべてNOVO製）およびMAXATASEおよびRAPIDASE（
International Bio-Synthesis, Inc.製）、を使用できる。

【００４１】保存剤本組成物は、所望により、通常の保存剤、例えばKATHON（商品名）を
０．０００１〜１重量％の量で使用することにより、貯蔵用に保存することがで
きる。

【００４２】帯電防止剤帯電防止特性が望ましい場合、ここで使用する組成物は帯電防止
剤を含むことができる。使用する場合、その様な帯電防止剤は典型的には組成物
の少なくとも０．５重量％、典型的には２〜８重量％を構成する。好ましい帯電
防止剤には、National Starch and Chemical CompanyからVERSAFLEX 157、207、
1001、2004および7000として市販されているスルホン化重合体のシリーズが挙げ
られる。

【００４３】香料本発明の臭気吸収性組成物は、所望により、布地から悪臭が除去された
ことを知らせる快い香りの形態で「香気信号」を発することができる。香気信号
は、消散していく芳香を与える様に設計するのであって、臭気を圧倒する、また
は隠蔽する成分として使用する様に設計するのではない。香気信号として香料を
添加する場合、非常に低いレベル、例えば使用組成物の０〜０．５重量％、好ま
しくは０．００３〜０．３重量％、より好ましくは０．００５〜０．２重量％で
添加する。

【００４４】香料は、より強い臭気として製品中または表面上に加えることもできる。より
強いレベルの香料が好ましい場合、比較的高いレベルの香料を添加することがで
きる。本発明の組成物にはあらゆる種類の香料を配合することができる。

【００４５】臭気吸収成分本発明の組成物は、所望により使用するシクロデキストリンを
さらに含んでなることができる。シクロデキストリンは、組成物に臭気吸収特性
を与えるが、これは無生物表面上に塗布し、悪臭を抑制するのに特に有用である
。

【００４６】ここで使用する用語「シクロデキストリン」は、公知のシクロデキストリン、
例えば６〜１２グルコース単位を含む置換されていないシクロデキストリン、
特にアルファ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シ
クロデキストリンおよび／またはそれらの誘導体および／またはそれらの混合物
、のすべてを包含する。好ましいシクロデキストリンは、例えばCerestar USA,
Inc.およびWacker Chemicals (USA), Inc.から市販されている。

【００４７】使用条件で使用組成物に含まれるシクロデキストリンの典型的なレベルは、組
成物の０．０１〜５重量％、好ましくは０．１〜４重量％、より好ましくは０．
２〜２重量％である。

【００４８】染み除去組成物のｐＨ範囲を予め選択することは、存在する過酸化水素を安定
化させるのに役立ち、典型的には約３〜約８の酸性〜僅かに塩基性領域、好まし
くは約６にある。

【００４９】水、界面活性剤および漂白剤を含んでなる染み除去組成物は、多種多様な染み
を処理するのに効果的である。各種の油性の染みは界面活性剤により最も効果的
に処理され、他の一般的な染み、例えば草、トマトソースまたはワインからの染
みは漂白剤により最も効果的に処理され、水溶性の染みは一般的に水で効果的に
処理できることが知られている。

【００５０】染み除去組成物に関して説明しているが、ここに開示する組成物は、他の状況
、例えば染みの付いていない布地の漂白および／または殺菌、にも効果的に使用
できる。

【００５１】染み除去組成物の例上記のことから、染み除去組成物の好ましい例を以下に記載するが、これらに
限定するものではない。

【００５２】例１１００％活性成分処方物の重量％範囲ＢＰＰ１．０−２．０過酸化水素１．５−３．０アルキルサルフェート界面活性剤０．３−１．０香料０．００５−０．０１エタノール０．３−１．０ＥＤＴＡ＜０．０１水残り

【００５３】例２１００％活性成分処方物の重量％範囲ＢＰＰ１．０−２．０過酸化水素１．５−３．０ LIPOLASE ０．３−０．５アルキルサルフェート界面活性剤０．３−１．０香料０．００５−０．０１エタノール０．３−１．０ＥＤＴＡ＜０．０１水残り

【００５４】アプリケータ一般的に、ペン先（１０）を含んでなるすべてのアプリケータが本発明の範囲
内に入る。特定アプリケータの選択は、意図する用途により大きく左右される。
好ましいアプリケータの一つを図１および２に示す。

【００５５】その様なアプリケータは、組成物を貯蔵するための貯蔵部を含んでなるハウジ
ング（３０）を含んでなる。その様なハウジング（３０）は、あらゆる形状およ
び寸法のビンでよい。その様なハウジング（３０）に好ましい形状は、中空の円
筒形状であり、最も好ましくは、使用者の手で保持する、使用する、または保管
するのに都合が良い様に、直径と長さの比が１：３０〜１：２である。直径と長
さの比が１：２０〜１：５である、ペン、例えばボールペンまたはハイライター
ペン、の形状に似た、以下、ペン形状と呼ぶハウジング（３０）がより好ましい
。貯蔵部は、吸収性材料、例えば詰め綿、を充填するか、またはカートリッジ型
装置、例えば必要に応じて液体を放出できるインクペンに一般的に見られる装置
、でよい。ハウジング（３０）は、たわみ性でもよい固体の材料、例えばガラス
またはプラスチック材料、で製造することができる。好ましい材料はポリプロピ
レンである。

【００５６】ハウジング（３０）は、１個以上の塗布装置を有することができる。ここで使
用する用語塗布装置は、使用の際に、布地処理アプリケータを使用する表面と接
触し、その表面に布地処理組成物を供給する装置である。本発明では、少なくと
も１個の塗布装置はペン先（１０）である。他の好ましい塗布装置には、スポン
ジ、または、例えば多孔質パッドの形態にある、好ましくはフェルトまたは不織
材料から製造された発泡材料挿入物が挙げられる。他の好ましい塗布装置はロー
ラーボールである。他の好ましい塗布装置は、筆記液体を紙に塗布するすべての
装置、例えば万年筆に使用する様な装置である。ペン先以外の塗布装置を含まな
いアプリケータが好ましい。

【００５７】本発明により使用する用語ペン先（１０）は、布地処理組成物を供給するため
の単一の開口部または通路を含んでなるペン先（１０）は含まない。その様な開
口部または通路は、ペン先（１０）の様に布地処理組成物を制御された様式で供
給することができない。そのため、効果的な洗浄を行うには不十分な組成物が供
給されるか、または不必要に大量の組成物が供給されることがあり、後者の場合
には処理した布地の乾燥時間が長くなり、場合によっては残留物が生じることが
ある。その上、貯蔵部につながる開口部または通路は、貯蔵部中に収容されてい
る組成物の揮発性化合物の蒸発を促進し、さらに、布地処理アプリケータの輸送
時に漏れを誘発することもある。多孔質塗布装置、例えば多孔質パッド、にも同
じ欠点が伴う。そのため、本発明のペン先（１０）は、平均細孔径が３００μｍ
未満である。好ましくは、本発明のペン先（１０）中に存在し得る細孔は大きさ
が１μｍ〜２００μｍ、より好ましくは５μｍ〜１００μｍ、より好ましくは１
０μｍ〜５０μｍである。

【００５８】好ましくは、ペン先（１０）は以下に記載する様に円錐形である。円錐形ペン
先（１０）は、比較的狭い区域に圧力を加えることができ、機械的な染み除去に
有利であり、ハウジング（３０）に近い程太く、従って、より安定しているペン
先（１０）に損傷を引き起こすことがない。円錐形ペン先（１０）は、布地処理
組成物を選択された小さな区域に塗布することができるので、布地の濡れを少な
くし、残留物を少なくするのにも有利である。

【００５９】ペン先（１０）に関して使用する用語円錐形は、下記の様に定義する。下記の
様に定義する接触区域の中心を接触点と呼ぶ。この接触点と布地処理アプリケー
タの質量中心を結ぶ線が垂直軸を限定する。水平断面は、垂直軸に対して直角の
すべての平面に沿った断面である。ペン先（１０）の、ハウジング（３０）に最
も近いが、ハウジング（３０）のどの部分も含まない水平断面は、ロッド断面と
呼ぶ。ペン先（１０）の、ロッド断面中にある表面積（ロッド面積と呼ぶ）をペ
ン先（１０）の接触面積と比較する。ペン先（１０）の接触面積がロッド面積の
８０％未満である場合、ペン先（１０）は円錐形である。好ましいペン先（１０
）では、ロッド面積は６０％未満であり、より好ましくは４０％未満、さらに好
ましくはロッド面積の２０％未満である。ペン先（１０）はどの様な形状でもよ
いが、円錐形またはくさび形がペン先（１０）に好ましい。特に好ましい円錐形
ペン先（１０）は図２に示すくさび形である。

【００６０】ペン先（１０）および他の塗布装置は、貯蔵部と直接または間接的に接触し、
使用中に布地処理組成物をペン先（１０）に送ることができる様にすべきである
。ペン先（１０）は、合成または人造または天然材料、例えばフェルト、連続気
泡フォーム、独立気泡フォーム、ポリエチレン、ナイロン、等で製造することが
できる。ペン先（１０）に好ましい材料はフェルトであり、合成繊維から得られ
るフェルトが最も好ましい。ペン先（１０）は、ハウジング（３０）に保持され
ている時にハウジング（３０）の外に出る部分を有し、この部分の寸法は好まし
くは長さが３．０ｃｍ〜０．１ｃｍ、より好ましくは１．０ｃｍ〜０．２５ｃｍ
、最も好ましくは０．７５ｃｍ〜０．５ｃｍである。好ましくは、ペン先（１０
）のロッド断面（上に定義した）で測定した最大直径は１ｍｍ〜２０ｍｍ、より
好ましくは３ｍｍ〜１０ｍｍ、最も好ましくは５ｍｍ〜８ｍｍである。

【００６１】ペン先（１０）と平らな表面の間の、下記の様にして測定した接触面積は、好
ましくは０．２５ｍｍ^２〜４００ｍｍ^２、より好ましくは１ｍｍ^２〜１００ｍｍ ^２、最も好ましくは４ｍｍ^２〜１０ｍｍ^２である。その様な接触面積により、最
適な機械的染み除去を確実に行うことができ、選択された小さな区域に布地処理
組成物を塗布することができる。

【００６２】本発明の好ましい塗布装置は、下記の様にして測定した、特定の供給体積効率
も示す。供給体積効率は、単位時間に布地の単位面積に（ｓ^−１ｍｍ^−２）供給
される液体の量（ｍｌ）として定義される。適正な供給体積効率により、十分な
、ただし多過ぎない量の布地処理組成物が確実に供給され、十分で一定した流量
が得られ、使用していない間のペン先（１０）または貯蔵部の乾燥を回避するこ
とができる。供給体積効率は、好ましくは０．０００５ｍｌｍｍ^−２ｓ^−１〜０
．１ｍｌｍｍ^−２ｓ^−１、より好ましくは０．００１ｍｌｍｍ^−２ｓ^−１〜０．
０１ｍｌｍｍ^−２ｓ^−１である。

【００６３】アプリケータは、組成物の蒸発を阻止し、使用していない時にペン先（１０）
と物体が偶発的に接触するのを阻止するためのキャップを含んでなることもでき
る。

【００６４】図１は、キャップ（２０）を含んでなるペン形状のハウジング（３０）を備え
たアプリケータ（１００）を示す。図２から最も良く分かる様に、ペン先（１０
）は好ましいくさび形を有する。

【００６５】好ましい塗布方法ここに開示する組成物は、すべて布地の用語に包含される、人体と直接または
間接的に接触する材料のすべての表面に使用することができる。これらの表面は
典型的には軟質プラスチック材料、皮革および織物布地の様な材料に包含される
軟質表面である。織物布地は、シャツ、ネクタイ、ブラウス、靴下、スカート、
ズボン、ジャケット、下着、時計バンド、等を包含する衣類に見られる。

【００６６】その上、これらの組成物は、カーペット、カーテンまたは室内装飾品、等に含
まれる布地にも使用できる。

【００６７】ここに開示するアプリケータと組成物の使用は、アプリケータ自体およびアプ
リケータを使用する対象によっても異なる。

【００６８】ハウジング（３０）および塗布装置を含んでなる、図１に示す布地処理アプリ
ケータに関して、塗布装置を覆うキャップ（２０）が存在する場合、そのキャッ
プを取り外してから塗布する。次いで、塗布装置を布地の特定区域と接触させる
。ある種の塗布装置では、アプリケータから組成物を放出させるのに圧力をかけ
る必要がある場合がある。この目的に最初に必要になる圧力は、組成物の一定し
た流動を確保するのに必要な圧力よりも高くてよい。この区域のすべての部分に
組成物を供給し、一様に塗布するには、特定の塗布区域全体にわたって塗布装置
を擦り付けるか、または移動させることも必要になる。擦り付ける、すなわち布
地に圧力を作用させながら拭うことにより、染みを機械的に除去し易くなる。

【００６９】ここに開示するすべての組成物の塗布は、物体、すなわち布地、のより包括的
な処理の１工程でよい。例えば、染み除去組成物の塗布に続いて、洗濯前組成物
の塗布、洗濯を行うか、または濯ぎまたは乾燥工程を行うことができる。濯ぎ工
程は、濯ぎ専用組成物、例えばアルコール、グリコール、または純水、で行うこ
とができる。しかし、本発明の組成物の含水量のために、その様な追加の濯ぎ工
程は通常必要無い。乾燥工程は、乾いた、または僅かに湿ったワイプまたは吸収
性パッドによる処理でよい。しかし、ここに開示する組成物は迅速に乾燥し、こ
こに開示するアプリケータは小さな区域に塗布できるので、乾燥工程は一般的に
不要である。

【００７０】試験方法染料除去試験熟練した判定員が目視による等級付けを行う。例えば、その様な一試験では、
布地の細片を、代表的な染料区分、例えば反応性染料、硫黄系染料、バット染料
、ダイレクト染料およびアゾ系染料、から選択された染料で個別に染色する。各
布片の測定した区域を布地処理組成物で処理し、乾燥させる。布片の処理した区
域をその布片の周囲の未処理区域と比較することにより、処理した布片中の染料
除去を目視査定する。数値単位（０）両方の布地に差が無い、（１）差があると
思う、（２）確かに差がある、（３）大きな差がある、（４）非常に大きな差が
ある、を判定員が査定する。この試験をすべての布片に対して３回繰り返し、平
均値を計算する。

【００７１】接触面積の測定乾燥したペン先（１０）を含み、処理組成物を含まない布地処理アプリケータ
でペン先（１０）の接触面積を測定する。乾燥したペン先（１０）をインクスタ
ンプパッドに押し付けてインクを染み込ませ、次いで布地処理アプリケータをPl
int二重軸往復装置（例えばモデルTE75R, MRPRA RUBBER CONSULTANTS）の荷重ア
ームに取り付ける。Plint荷重アームを接触表面に向けて徐々に下げ、引き上げ
ることにより、ペン先（１０）の接触面積を代表するマークを接触表面上に付け
る。接触表面に対する布地処理アプリケータの角度を接触面積が最大になる様に
調節する。布地処理アプリケータの垂直軸（上に定義した）と接触表面の間の角
度が４５°未満になる様な、接触表面に対する布地処理アプリケータの角度は考
えない（というのは、この様な角度は消費者が好む塗布方法に典型的ではないた
めである）。接触時間は約１秒間であり、３Ｎの荷重をペン先（１０）に加える
。次いで、レチクルを備えた拡大レンズを使用し、決定されたマークの平均長さ
および幅から接触面積を計算することができる。最終測定位置にあるペン先（１
０）で測定を３回繰り返し、再現性を確認する。

【００７２】供給体積効率の測定ペン先（１０）を標準的な液体容器（例えばCorning製の５０ｍｌ遠心分離管N
o. 25330-50）の底を通して堅く挿入する。確実に堅く取り付けるために、ペン
先（１０）を挿入するオリフィスの大きさを塗布装置の大きさに切断し、シリコ
ーン系のシーラントを使用する。次いで、この装置をコンプレッサー装置（例え
ばLloyd LR5K Compressionメーター）の下に配置する。この配置により、消費者
にとって現実的な３Ｎの垂直荷重が得られる。ペン先（１０）を、綿毛状パルプ
基底層の上に２成分合成繊維最上層を含んでなる吸収性パッドと接触させる。パ
ッドは、濃度勾配を下げない様に、従って、流量を下げない様に、供給点から急
速に輸送することができる。次いで、容器に染み除去溶液（例えば例１）を２０
ｍｌのレベルまで充填する。一定時間の間に貯蔵部から失われる液体を観察する
ことにより、単位時間に流れる液体の量を測定する。次いで、ペン先（１０）と
布地の間の接触総表面積（ｍｍ^２）に対して流量を標準化することにより、供給
体積効率を計算する。測定は３回行い、再現性を確認する。

【図面の簡単な説明】

本発明は、上記の説明、並びに下記の図面から、より深く理解できると考えら
れる。

【図１】本発明の布地処理アプリケータの透視図である。

【図２】図１に示す布地処理アプリケータのペン先の拡大図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者デイビッド、ロイ、サンドバッチベルギー国ベー‐3090、オーベーリーゼ、ペナールドラーン、18 (72)発明者ジャン、ウェーバーズベルギー国ベー‐1840、ステーンフフェル、ハイデ、17 Ｆターム(参考） 4F042 AA01 CA00 FA23 FA24 FA30 4H003 AA01 AB31 AC24 BA21 BA28 DA01 DA03 DC02 EB04 EB16 EE01 EE03 EE04 FA26 【要約の続き】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ハウジング（３０）と、ペン先（１０）とを含んでなる塗布装置とを含んでな
り、前記前記ハウジング（３０）が布地処理組成物を含んでなり、前記布地処理組成物が少なくとも一種の漂白剤と、少なくとも一種の界面活性
剤とを含んでなる、布地処理アプリケータ。
【請求項２】前記漂白剤が過酸化物漂白剤を含んでなる、請求項１に記載の布地処理アプリ
ケータ。
【請求項３】前記布地処理組成物がブトキシプロポキシプロパノール、またはアルキルエト
キシサルフェート、または両方の混合物を含んでなる、請求項１または２に記載
の布地処理アプリケータ。
【請求項４】前記布地処理組成物が少なくとも７０％の水をさらに含んでなる、請求項１〜
３のいずれか一項に記載の布地処理アプリケータ。
【請求項５】前記布地処理組成物が０．５％〜３％の漂白剤と、０．０５％〜２％の界面活
性剤とを含んでなる、請求項１〜４のいずれか一項に記載の布地処理アプリケー
タ。
【請求項６】前記ペン先（１０）が合成繊維を含んでなる、請求項１〜５のいずれか一項に
記載の布地処理アプリケータ。
【請求項７】前記ペン先（１０）が円錐形状を有する、請求項１〜６のいずれか一項に記載
の布地処理アプリケータ。
【請求項８】前記ペン先（１０）が、細孔径が１μｍ〜２００μｍである細孔を含んでなる
、請求項１〜７のいずれか一項に記載のアプリケータ。
【請求項９】前記ハウジング（３０）がペンの形状である、請求項１〜８のいずれか一項に
記載のアプリケータ。