JP2003504131A - 仮想メイクオーバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 顧客の顔の仮想カラーメイクオバー用の方法および装置を提供する。顧客の顔のデジタル画像を撮る。顔に沿う少なくとも二つの異なる部位間の微分解析によって自然な肌の色を決定して、彩色を伴わない領域を特定する。次に、特定した彩色を伴わない領域を、自然な肌の色で顧客の顔を映すためのベースとして用いる。次に、測定した自然な肌の色に合う予めプログラムされたカラーパレットからのコンサルタントの選択を顔画像に投影する。コンサルタントの選択カラーパレットを修正するために、流行の装い、自然な装いまたは通勤用の装いなどの顧客の個人的な選択を登録することができる。その後、選択されたカラーパレットは、彩色化粧品セットとして特定することができ、これが顧客に提供される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、販売時、消費者が、彩色化粧品を購入する前に彼女たちの視覚的な
顔画像について評価することができるための方法および装置に関する。

【０００２】 （発明の背景および先行技術） 彩色化粧品には、特に、リップスティック、アイライナー、頬紅、リップライ
ナー、アイシャドーおよびフェイシャルファンデーションが含まれる。消費者は
、膨大な数の色およびぼかしを利用することができる。消費者は、この膨大な数
の選択肢の中から選択することは難しいと感じることが多々ある。実際に肌に塗
った時に特定の色およびぼかしがどのように見えるのかを決めることは難しい。
評価することがさらになお難しいのは、フェイシャルファンデーション、リップ
スティックおよびアイシャドーなどの彩色化粧品の組み併さって特定の個人に対
してどのように働くかということである。

【０００３】 その決定過程を助けるためのシステムが開発されている。Ｃｌｉｎｉｑｕｅお
よびＣｌａｒｉｏｎは、販売用カウンターに消費者が使用するためのコンピュー
タを設置した。色合い、油性および消費者の肌のその他の性質についての情報を
コンピュータに打ち込むと、そのコンピュータが、その社の最も厳密に適合する
製品を決定する。

【０００４】 販売技術のもう一つのポイントは、特注ブレンドの技術である。二つの主要な
会社、Ｐｒｅｓｃｒｉｐｔｉｖｅｓ（Ｅｓｔｅｅ Ｌａｕｄｅｒの部門）および
Ｖｉｓａｇｅ（Ｒｅｖｌｏｎの部門）は、被験者の肌の色を手作業で評価するこ
とによる販売を開始した。この時、販売員は、既存の仕上げファンデーションを
調整して、評価した肌の色を仕上げ用フェイシャルファンデーションに合わせる
。残念ながら、このシステムは、時間がかかり、広い範囲にわたって訓練された
販売員を必要とし、また再現性が劣る。

【０００５】 米国特許第５，８５４，８５０号、米国特許第５，８２５，９４１号、および
米国特許第５，６８７，２５９号（すべて、Ｌｉｎｆｏｒｄらに対して発行され
、Ｍｉｒｒｏｒ Ｓｏｆｔｗａｒｅ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎに譲渡された）は
、特定の人の顔のデジタル画像取り込み用システムおよび顔面構造を処理するソ
フトウエアを開示している。このシステムは、再建プラスチック手術のためのも
のである。

【０００６】 比較的複雑でないシステムを色合わせ用に利用できることは明白である。この
技術は、個人の顔のデジタル記録用にも存在する。今までのところ、デジタル画
像を化粧品に利用するシステムの開示はない。消費者が、彼女たち自身の顔に対
する異なる彩色化粧品の効果を見ることができる消費者の画像の仮想メイクオー
バーを達成するためのいかなるシステムも報告されていない。

【０００７】 従って、本発明の利点は、最良の色の組み合わせを選択することができるよう
に画像モニター上に人の顔の仮想メイクオーバーを形成するための方法および装
置を提供することである。

【０００８】 本発明のもう一つの目的は、基準となる自然な肌の色の画像を得る前に、メー
キャップを実際に取る必要なく、消費者の画像にカラーメイキャップを電子的に
ペイントすることができる、販売用カウンターの時点での仮想メイクオーバー用
の方法および装置を提供することである。

【０００９】 本発明のこれらおよびその他の目的は、以下の要約および詳細な説明からより
明らかになろう。

【００１０】 （発明の開示） 第一の側面に従って、本発明は、 （ｉ）その人の顔にデジタルカメラの照準を合わせて、少なくともその一部分
の画像を登録すること； （ｉｉ）画像の二つ以上の領域のカラーパラメータを計算して、肌の自然色を
特定すること； （ｉｉｉ）顔を表示するためのモニターに画像を送信すること； （ｉｖ）自然な肌の色を、計算された自然な肌の色に該当する所定のパレット
の色と相関させること； （ｖ）彩色化粧品を塗布するための顔の領域を選定すること； （ｖｉ）選定された領域に所定のカラーパレットをのせた顔画像を表示するこ
と；および （ｖｉｉ）任意に、所定のカラーパレットに対応する彩色化粧品の注文を出す
こと を含む、人の顔に仮想メイクオーバーを施す方法を提供する。

【００１１】 さらなる側面に従って、本発明は、 （ｉ）その人の顔画像に関する情報を得るためのデジタルカメラ； （ｉｉ）普通は化粧品によって覆われない顔画像の二つ以上の異なる領域に関
する色を計算して、その人の肌の自然色を特定するプログラム； （ｉｉｉ）顔画像を表示するモニター； （ｉｖ）普通は彩色化粧品処理を受ける一定の選定された顔の領域に、自然な
肌の色と相関する所定のカラーパレットをペイントするプログラム；および （ｖ）所定のカラーパレットのプリントアウトを出力するプリンター を具備する、人の顔に仮想メイクオーバーを施す装置を提供する。

【００１２】 （発明の詳細な説明） 顧客のために彩色化粧品を視覚化する先行の試みに伴う問題は、彼女たちの自
然な肌の色を決定することが不可能であることだった。今般、顔画像の少なくと
も二つの異なる領域に関するＬ^＊ａ^＊ｂ明度を比較することによるデジタル映像
によって自然な肌の色を決定することができるということが判った。消費者は、
彼女たちの顔の１００％を超えてメーキャップを施してはいない。デジタルスキ
ャンは、メーキャップによって覆われない肌の領域を特定し、その領域に色値を
与えて、モニター上に化粧品を取り除いた顔を再び映像化するための基準色とし
てその値を用いる。

【００１３】 本システムにとってのもう一つの挑戦は、彩色化粧品を電子的に塗布すること
ができる顔の領域を選定することであった。本プログラムは、唇、頬および目な
どの必要な領域に色を配置する。

【００１４】 顧客の顔のデジタル画像を、販売時、百貨店のカウンターで撮って中央記録装
置に保管して、その後、ウェブサイトで利用可能にすることができる。画像は、
店で、または化粧品供給業者のイントラネットシステム内で、局所的に保管する
こともできる。顧客が彼女たちのホームコンピュータから彼女たち自身の実際の
画像をスキャンするという別の可能性も想像される。これら顧客の多くは、今や
、パーソナルコンピュータに接続して機能することが可能な比較的安価なデジタ
ル映像カメラを所有しており、それによってインターネットに直接接続すること
ができる。

【００１５】 一旦、自然な肌の色が特定されると、コンサルタントの選択は、ソフトウェア
に保管されたその人の肌のタイプに合う１２〜２０色のセットから自動的に決定
される。これによって、カラーメイクオーバーの第一段階を作るための色の合っ
たフェイシャルファンデーションが提供される。次に、顧客自身の嗜好について
のフィードバックがプログラムに受け入れられる。例えば、これらの嗜好は、流
行のタイプ、自然なタイプまたは通勤用のタイプなどの三つの可能な「装い」に
関するものであることができる。

【００１６】 この時、リップスティックは、コンサルタントの最良の選択として提供するこ
とができる。顧客が彼女の好きな色をインプットすることもできる。選択は、自
然な装いであってもよいし、ドラマティックな装いであってもよい。そして、こ
れらの選択は、モニターに顔を表示するためのプログラムに直接フィードされる
。

【００１７】 同じコンサルタントの選択および消費者の嗜好のフィードバックモードで、そ
の他の彩色化粧品を塗布することができる。これらの化粧品には、アイシャドー
、アイライナー、リップライナーおよび頬紅が挙げられる。モニターは、ノーメ
イクからすべての製品での完全メーキャップまでの画像、すなわちその間のあら
ゆる段階を表示することができる。

【００１８】 必要な彩色化粧品すべてを備える特定の装いが選択された時、プリンターは、
選択された化粧品用の注文票を伴って作動する。顧客は、番号によって特定され
、選択された製品には、製品を顧客と相関させるバーコード符号またはその他の
記号が付与される。

【００１９】 顧客の画像をインターネットサイト上に置くことができる。その後、しばらく
、顧客は、インターネットサイトを見ることができ、彼女たちの所有する端末か
ら心地よく彼女たちの顔についての多様なメイクオーバーを評価することができ
る。実際のメイクオーバーを達成するための化粧品は、この時、ウェブサイトで
、またはその他なんらかの手段よって注文することができる。

【００２０】 本方法のための装置は、幾つかの供給源から入手することができるデジタルカ
メラを備える。Ｎｉｋｏｎは、１０８０×９６０ピクセル、ＶＧＡモード６４０
×４８０の画像サイズを提供する、適する高解像度デジタルカメラを、商品名Ｃ
ｏｏｌｐｉｃ ９００（商標）で供給している。利用することができる別のデジ
タルカメラは、Ａｇｆａ ＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎによってｅＰＨＯＴＯ １６
８０カメラとともに販売されているＰｈｔｏＧｅｎｉｅ（商標）である。画像サ
イズは、１２８０×１２００ピクセル、ＶＧＡモード６４０×４８０である。本
システムを操作するためのソフトウエアは、シアトルのＴｏｒｃｈｌｉｇｈｔ
Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手することができる。このソフトウエアをベース
にするプログラムは、米国特許第５，８５４，８５０号、米国特許第５，８２５
，９４１号、および米国特許第５，６８７，２５９号の中で見出すことができる
。これらの特許すべてを本明細書中に引例として取り入れる。

【００２１】 前記明細書は、本発明の選択した実施態様を説明しており、それらに鑑みて、
変型および改造を当業者に示唆するであろう。こうしたものすべてが本発明の範
囲内である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年７月３日（２００１．７．３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ， ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ， ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，Ｋ Ｒ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 人の顔に仮想メイクオーバーを施す方法であって、 （ｉ）その人の顔にデジタルカメラの照準を合わせて、少なくともその一部分
   の画像を登録すること； （ｉｉ）画像の二つ以上の領域についてカラーパラメータを計算して、肌の自
   然色を特定すること； （ｉｉｉ）顔を表示するためのモニターに画像を送信すること； （ｉｖ）自然な肌の色を、計算された自然な肌の色に該当する所定のパレット
   の色と相関させること； （ｖ）彩色化粧品を塗布するための顔の領域を選定すること； （ｖｉ）選定された領域に所定のカラーパレットをのせた顔画像を表示するこ
   と；および （ｖｉｉ）任意に、所定のカラーパレットに対応する彩色化粧品の注文を出す
   こと を含む、前記方法。
2. 【請求項２】 人の顔に仮想メイクオーバーを施す装置であって、 （ｉ）その人の顔画像に関する情報を得るためのデジタルカメラ； （ｉｉ）普通は化粧品によって覆われない顔画像の二つ以上の異なる領域に関
   する色を計算して、その人の肌の自然色を特定するプログラム； （ｉｉｉ）顔画像を表示するモニター； （ｉｖ）普通は彩色化粧品処理を受ける一定の選定された顔の領域に、自然な
   肌の色と相関する所定のカラーパレットをペイントするプログラム；および （ｖ）所定のカラーパレットのプリントアウトを出力するプリンター を具備する、前記装置。