JP2003500450A - 陽電子放射断層撮影法のための表皮成長因子受容体に結合する新規化合物 - Google Patents

陽電子放射断層撮影法のための表皮成長因子受容体に結合する新規化合物

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Abstract

(57)【要約】 次式で表される放射性同位体で標識された化合物であって、 【化1】 式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩からなる群から選択され、かつ、A、B、CおよびDはそれぞれ独立して、水素および電子吸引基からなる群から選択され、A、B、CおよびDのうちの少なくとも1つは[18]フッ素である、化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景および概要 本発明は陽電子放射断層撮影法(PET)用新規フッ素系生体マーカー、そし
て具体的には表皮成長因子受容体チロシンキナーゼを定量するためのフッ素系生
体マーカーに関する。
【0002】 ヒトの体内の放射能分布を3次元的に定量することを可能にする核医学画像技
術の1つである陽電子放射断層撮影法(PET)は、健康な状態および病理学的
な状態の両者において、生理学的、生化学的および薬理学的機能を分子レベルで
測定するためのますます重要な手段に成りつつある。PETは被検者に陽電子を
放射する核種(ラジオトレーサー)、たとえば半減期がそれぞれ2,10,20
および110分の15O,13N,11Cおよび18Fを投与することを要求す
る。
【0003】 成長因子、識別因子およびホルモンのようなポリペプチドは、細胞内に内在す
るタンパク質チロシンキナーゼ活性を持つ細胞表面受容体に結合し、活性化して
それらの多面的な作用をしばしば媒介する。表皮成長因子受容体−チロシンキナ
ーゼ(EGFR−TK)は、胸部癌やその他の新生物中に過剰発現される。EG
FR−TKに結合する適当なラジオトレーサーは、PETのような核医学画像技
術によって、この受容体−キナーゼをマッピングし定量することを可能にするか
もしれない。このことはホルモン療法やその他の化学療法への応答の監視を含め
、この受容体の発現レベルの変化を研究することを可能にし、治療行為の過程の
中でより良い患者の管理と識別をもたらしてくれるかもしれない。
【0004】 最近、99mTcで標識したアンチEGFR抗体が合成され、ヒトに対して生
体分布と線量測定が行われた[1,2]。しかし、この標識された抗体は、他の
タンパク質放射性医薬品と同様、肝臓中に放射能を高レベルで長期間にわった保
持され、そのことが臨床への応用における大きな問題を成している。また、これ
らの研究者は、バックグラウンドの放射能が変動するために、正常な器官中の腫
瘍、特に無気肺と腫瘍との区別ができなかった肺の病変の放射能を正確に定量す
ることは困難であることを見いだした。
【0005】 EGF自身は、核医学画像診断のために、99mTc[3,4]および111 In[5,6]を含むγ線放射核種および陽電子放射核種76Br[7,8]で
標識されている。正常ラットにおける後者、[76Br]EGF(マウス)の生
体分布が報告されたが[8]、実験動物およびヒトによる生体での研究でそれ以
外のものは報告されていない。
【0006】 4−アニリノキナゾリン類はEGFR−TK上の内部膜ATP結合部位に可逆
的に結合することによってEGFR−TK活性を効果的かつ選択的に阻害するこ
とが明らかにされており、このような化合物の原型は小さい分子PD15303
5[9]およびAG1478[10](後記表1を参照)。MDAー486細胞
による生体内結合に関する研究を含む、PD153035の放射性ヨウ素アナロ
ーグの報告が出されている[11]。ヒトの神経芽細胞腫異種移植片(SH−S
Y5Y)を移植したラットで、6,7−位のメトキシ基を11Cで標識したPD
153035が、評価されているが、ブロッキングの研究では比摂取量は決定さ
れなかった[12]。PD153035の7−メトキシ位が特異的に11Cで標
識され、正常マウスで生体分布実験が行われたが、PD153035の酵素ブロ
ック量を投与すると、研究された組織のトレーサー摂取量が増加したため、摂取
特異性を証明することはできなかった[13]。同じ抄録は、7−(2−フルオ
ロエトキシ)PD153035アナローグの18Fによる標識を報告したが、こ
のトレーサーを使った生物学的な実験は記載されなかった。その上、2−[18 F]フルオロエチル基は、速い速度で[18F]フッ化水素の脱離を受け、相当
するアルケンエーテルを生成するため、骨に高いレベルで18Fが摂取される可
能性があり、その結果、鮮明な生体画像を得ることが困難になるかもしれない。
また、これらのきわめて強力な(IC50<30pM)阻害剤は、生化学的な変
化よりも、単に流れまたは浸透表面積を測定するのかもしれない[14]。また
、PD153035は4種類の化合物に代謝され、その内の2種類はEGFR−
TK阻害の能力を保持している6−又は7−モノデメチル化誘導体化合物として
同定されている[15]。このように、前記のように6位または7位のアルコキ
シ基を標識すると、EGFR−TKを結合しない放射性代謝物になるだろう。
【0007】 EGFR−TK PETトレーサーとしての小さい分子への別のアプローチは
、アニリン環上を18Fで標識された4−アニリノキナゾリン誘導体である(参
照文献[16]を参照)。PD153035アリールフルオロ誘導体の代謝がP
D153035自身と同様であると仮定すると、このアプローチで放射能標識を
保持し、EGFR−TKの親和性を保持するはずである。標的に結合する能力を
持った3種類の化合物が血中に存在することは、速度論的な区画モデル化(co
mpartmental modeling)を複雑にするが、標的中の放射能
の蓄積の可能性を高めるであろう。11Cの半減期より5倍長い18Fの半減期
は、PETの測定に対して11Cよりも広い時間窓を与え、その結果、血中放射
能の消失と、ラジオトレーサーの非特異的な結合の洗い出し(washout)
の後の画像撮影に有利性を与える可能性がある。PD153035の血漿中のレ
ベルは、約3時間後に最大値から最大値の2%まで減少するため、その後の画像
撮影、おそらく1時間またはそれよりもっと後の注入(11Cではほとんど不可
能)は、EGFR−TKの存在を示すより純粋なシグナルを与える。さらに、ア
ニリン環の標識は、たとえば、骨への非特異的な放射能の摂取が低く、生来代謝
に対して安定なトレーサーとなる。その他の関連する先行技術は米国特許第5,
710,158号;EP第566226B1号およびCA2,086,968に
開示されている。
【0008】 以上述べてきたように、前記の制約を持たない新規なフッ素系PET生体マー
カーに対する必要性は広く認識されており、そうしたマーカーを持つことは非常
な利点となろう。
【0009】発明の開示 本発明の1つの面によれば、次式で表される化合物
【化5】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコ
キシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩か
ら成る群から選択され;そして、 A,B,CおよびDはそれぞれ独立に水素および電子吸引基から成る群から選択
され、かつA,B,CおよびDのうちの少なくとも1つは電子吸引基である)が
提供される。
【0010】 好ましい実施例に記載されている別の特徴によれば、AおよびBはそれぞれ塩
素原子、Cは水素原子そしてDはフッ素原子である。
【0011】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、Aはフッ素原子、
BおよびDはそれぞれ水素原子、そしてCはCF基である。
【0012】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、Aはフッ素原子、
そしてB、CおよびDはそれぞれ水素原子である。
【0013】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、Bはフッ素原子、
そしてA、CおよびDはそれぞれ水素原子である。
【0014】 本発明の別の面によれば、表皮成長因子受容体を前記の、そしてさらに以下に
記載される化合物にさらす過程を含む、表皮成長因子受容体のチロシンキナーゼ
活性を阻害する方法が提供される。
【0015】 本発明のさらに別の面によれば、前記の化合物を患者に投与する過程を含む、
表皮成長因子受容体チロシンキナーゼの活性が損なわれた患者を治療する方法が
提供される。
【0016】 本発明のさらに別の面によれば、次式で表される放射性同位体で標識された化
合物
【化6】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコ
キシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩か
ら成る群から選択され;そして、 A,B,CおよびDはそれぞれ独立に水素および電子吸引基から成る群から選択
され、かつA,B,CおよびDのうちの少なくとも1つは[18]フッ素である
)が提供される。
【0017】 後で述べる本発明の好ましい実施例に記載されている別の特徴によれば、Aお
よびBはそれぞれ塩素原子、Cは水素原子、そしてDは[18]フッ素である。
【0018】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、Aは[18]フッ
素、BおよびDはそれぞれ水素原子、そしてCはCF基である。
【0019】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、Aは[18]フッ
素、そしてB、CおよびDはそれぞれ水素原子である。
【0020】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、Bは[18]フッ
素、そしてA、CおよびDはそれぞれ水素原子である。
【0021】 後で述べる本発明の好ましい実施例に記載されている別の特徴によれば、電子
吸引基はハロゲン、SOH、NO、CNおよびCFから成る群から選択さ
れる。
【0022】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、ハロゲンはヨウ素
、塩素、臭素およびフッ素から成る群から選択される。
【0023】 本発明のさらに追加される別の面によれば、(a)前記の放射能標識化合物を
患者に投与する過程と、体内または身体の一部に存在する前記化合物の分布を監
視するために核画像法を使用する過程とを含む、患者体内の表皮成長因子受容体
レベルを監視するための方法が提供される。
【0024】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、その方法は、陽電
子放射断層撮影法である。
【0025】 好ましい実施例に記載されているさらに別の特徴によれば、ここに記載されて
いる化合物は、表皮成長因子受容体チロシンキナーゼの活性の阻害に対して0.
1ないし120nMのIC50値を有する。
【0026】 本発明のさらに追加される別の面によれば、活性成分として本明細書に記載の
化合物のいずれかと、医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物が提供される
【0027】 本発明のさらに追加される別の面によれば、次式で表される化合物を合成する
方法であって
【化7】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコ
キシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩か
ら成る群から選択され;そして、A,B,CおよびDはそれぞれ独立に水素およ
び電子吸引基から成る群から選択され、かつA,B,CおよびDのうちの少なく
とも1つは電子吸引基である)であった、その方法は、6−R1,7−R2で誘
導体化された4−クロロキナゾリンと、前記のA,B,CおよびDで誘導体化さ
れたアニリンとをカップリングさせる過程を含む。
【0028】 本発明のさらに追加される別の面によれば、次式で表される化合物を合成する
方法であって
【化8】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコ
キシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩か
ら成る群から選択され;そして、A,B,CおよびDはそれぞれ独立に水素およ
び電子吸引基から成る群から選択され、かつA,B,CおよびDのうちの少なく
とも1つは[18]フッ素である)、前記方法は、6−R1,7−R2で置換さ
れた4−クロロキナゾリンを、前記のA,B,CおよびDで誘導体化されたアニ
リンとをカップリングさせる過程を含む。
【0029】 本発明は、PETに対する新規の生体マーカーを提供することにより、現時点
で知られている技術水準の欠点にうまく取り組む。
【0030】図面の簡単な説明 本発明は、単に例として、付属図面を参照してここに記載される: 図1は本発明による4種類のフッ素化化合物(化合物1〜4)と、参照のため
の2種類の化合物に対する自己リン酸化阻止曲線である。
【0031】発明の実施の形態 本発明は表皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤として使用することがで
きる新規化合物に関する。具体的には、新規化合物は放射能標識された形で、陽
電子放射断層撮影法(PET)を使って表皮成長因子受容体チロシンキナーゼを
定量するための生体マーカーとして使用することができる。
【0032】 本発明の原理と操作は、図面と付記した説明を参照することによってより良く
理解することができよう。
【0033】 本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明するに先立ち、本発明はその
応用において、以下の説明に述べられ、あるいは図に説明されている構成要素の
構成と配置の詳細に限定されないことを理解しなければならない。本発明は他の
実施形態を具体化することができ、またはさまざまな方法で実施することができ
る。さらに、本明細使用に使用される表現および用語は、説明を目的とするもの
であり、本発明の範囲を限定するものではないことを理解しなければならない。
【0034】 本発明の1つの面によれば、次式の化合物
【化9】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコ
キシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩か
ら成る群から選択され;そして、 A,B,CおよびDはそれぞれ独立に水素および電子吸引基から成る群から選択
され、かつA,B,CおよびDのうちの少なくとも1つは電子吸引基である)が
提供される。
【0035】 上式に合致する数個の化合物を合成した。表皮成長因子受容体チロシンキナー
ゼ活性に関するIC50値は0.1〜120nMの範囲にあった。それゆえ、本
発明は具体的には、0.1〜120nM、好ましくは0.1〜60nM、より好
ましくは0.1〜30nM、さらに好ましくは0.1〜15nM、そしてさらに
好ましくは0.1〜10nM、そしてさらに好ましくは0.1〜5nM、そして
さらに好ましくは0.1〜1nM、そしてさらに好ましくは0.1〜0.5nM
の範囲のIC50値、そして最も好ましくは0.3nM以下のIC50値を有す
る化合物に向けられる。
【0036】 このようにして合成され、以下で化合物4の名称で呼ばれる化合物は、Aおよ
びBがそれぞれ塩素原子、Cが水素原子、そしてDがフッ素原子である。表皮成
長因子受容体チロシンキナーゼ活性に対する化合物4のIC50値の測定値は、
0.22±0.18nMであった。
【0037】 このようにして合成され、以下で化合物3の名称で呼ばれる別の化合物は、A
がフッ素原子、BおよびDがそれぞれ水素原子、そしてCがCF基である。表
皮成長因子受容体チロシンキナーゼ活性に対する化合物3のIC50値の測定値
は、116±14nMであった。
【0038】 このようにして合成され、以下で化合物2の名称で呼ばれる別の化合物は、A
がフッ素原子、そしてB、CおよびDがそれぞれ水素原子である。表皮成長因子
受容体チロシンキナーゼ活性に対する化合物2のIC50値の測定値は、19.
8±8.2nMであった。
【0039】 このようにして合成され、以下で化合物1の名称で呼ばれる別の化合物は、B
がフッ素原子、そしてA、CおよびDがそれぞれ水素原子である。表皮成長因子
受容体チロシンキナーゼ活性に対する化合物1のIC50値の測定値は、76.
1±3.2nMであった。
【0040】 化合物1〜4のR1およびR2はメトキシ基である。しかし、当業者であれば
、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ
、カルボアルコキシおよびそれらの塩のような他の基を有する化合物は、以下に
記載する手順に従って容易に合成できることを、認めることができよう。
【0041】 R1およびR2の選択は、化合物の親水性に影響を及ぼし、脂肪中での分布に
影響する。脂肪に吸着される可能性がより低い化合物の方が今のところ好ましい
。一対のヒドロキシル基を有する化合物は疎水性がより小さく、それゆえ脂肪へ
の吸着はより小さくなるものと予想される。
【0042】 本明細書に記載の化合物は表皮成長因子受容体チロシンキナーゼ活性を阻害す
るために使用することができ、その活性が損なわれている場合は、典型的には自
己リン酸化および活性化をもたらす。そのようなものとして、これらの化合物は
、たとえば過剰発現の結果として表皮成長因子受容体チロシンキナーゼ活性が上
昇することを特徴とする癌または新生物の治療に使用することができる。
【0043】 本明細書において使用される「治療する(treat)」という用語、または
それと等価な「治療すること(treating)」という用語は、病気の進行
を実質的に阻止すること、遅らせることまたは反転させること、病気の臨床的な
症状を実質的に改善すること、または病気の臨床的な症状の出現を実質的に防止
することを含む。
【0044】 本発明の別の面によれば、次式で表される放射能標識化合物:
【化10】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコ
キシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩か
ら成る群から選択され;そして、 A,B,CおよびDはそれぞれ独立に水素および電子吸引基から成る群から選択
され、かつA,B,CおよびDのうちの少なくとも1つは[18]フッ素である
)が提供される。
【0045】 合成された上記の式に合致する数個の化合物(下記の表1を参照)。
【0046】 このようにして合成され、以下で[18F]化合物4の名称で呼ばれる化合物
は、AおよびBがそれぞれ塩素原子、Cが水素原子、そしてDが[18F]フッ
素である。
【0047】 このようにして合成され、以下で[3’18F]化合物3の名称で呼ばれる別
の化合物は、Aが[18]フッ素、BおよびDがそれぞれ水素原子、そしてCが
CF基である。
【0048】 このようにして合成され、以下で化合物2の名称で呼ばれる別の化合物は、A
が[18F]フッ素、そしてB、CおよびDがそれぞれ水素原子である。
【0049】 このようにして合成され、以下で[18F]化合物1の名称で呼ばれる別の化
合物は、Bが[18]フッ素、そしてA、CおよびDがそれぞれ水素原子である
【0050】 ここに記載する各化合物において、電子吸引基は、ハロゲン(ヨウ素、塩素、
臭素およびフッ素)、SOH、NO、CNおよびCFであることができる
。電子吸引基の数、種類および位置は、たとえばIC50によって決定されるよ
うに、受容体に対する化合物の親和性に影響を及ぼす。
【0051】 本明細書に記載の放射能標識化合物は、そのいずれかを患者に投与し、体内ま
たはその一部の中の化合物の分布を監視するために核画像法、たとえば陽電子放
射断層撮影法を使用することによって、患者体内の表皮成長因子受容体のレベル
を監視するための方法を実施するために使用することができる。
【0052】 本明細書に記載の非標識化合物および放射能標識化合物のいずれであっても、
病気の治療または核画像法のために使用することができる医薬組成物に、配合す
ることができる。このような組成物は、活性成分として、本明細書に記載の非標
識化合物または放射能標識化合物のいずれかと、医薬的に許容される単体とを含
む。
【0053】 このように、病気、障害または医学的状況の治療または予防処置のため、また
は核画像法のために、本発明の化合物を、従来の技術でよく知られている増粘剤
、担体、緩衝剤、希釈剤、表面活性剤、保存剤などを含む医薬組成物に、配合す
ることができる。医薬組成物には、本明細書に記載の化合物に加えて、消炎剤、
抗微生物剤、麻酔薬などの活性成分を1つまたは複数含むことができるが、これ
らに限られるものではない。
【0054】 医薬組成物は、局部的または全身的な治療か投与かによって、そして治療また
は診断される部位によって、1つまたは複数の方法で投与することができる。投
与は局所(眼、膣、直腸、鼻内)、経口、吸入、非経口、たとえば静脈内への滴
注または腹腔内、皮下、筋肉内または静脈への注射によって行うことができる。
【0055】 局所投与のための配合物としてはローション、軟膏、ゲル、クリーム、坐薬、
点滴薬、液剤、噴霧剤および散剤をあげることができるが、もちろんこれに限定
されるものではない。通常の医薬担体、水性、粉末または油性の基剤、増粘剤な
どが必要または望ましいことがあるかもしれない。
【0056】 経口投与のための組成物としては粉末または顆粒、水または非水媒質懸濁液ま
たは溶液、香粉(sachets)、カプセルまたは錠剤をあげることができる
。場合によっては、増粘剤、希釈剤、賦香剤、分散剤、乳化剤または結合剤の使
用が望ましいかもしれない。
【0057】 非経口投与のための配合物としては、緩衝剤、希釈剤およびその他の適当な添
加物を含んでもよい滅菌水をあげることができるが、もちろんこれに限定される
ものではない。遅い徐放性組成物も治療のために考えられる。
【0058】 核画像化のための投与量は化合物の受容体に対する親和性、使用される同位体
および標識の比活性に依存する。当業者であれば、核画像化のための適正量およ
び投与方法を容易に決定することができる。
【0059】 治療のための投与は治療すべき状態の重篤度と応答性に依存するが、数日から
数か月、または治癒または病気の軽快が達成されるまで続く治療過程に合わせて
、1日当たり1回または複数回行われる。当業者であれば最適投与量、投与およ
びくり返し率を容易に決めることができる。
【0060】 本発明の追加的な目的、利点および新規な特徴は、次にあげる限定されないこ
とを意図される実施例を精査すれば、通常の当業者にとって明らかに成るであろ
う。加えて、上で説明し特許請求の範囲に記載された本発明の様々な例及び側面
の各々は次の実施例において実験的サポートを見出せる。
【0061】 実施例 次にあげる実施例を参照しながら、前記の説明と合わせて本発明を説明するが
、もちろんそれは本発明の範囲を限定するものではない。
【0062】 材料および実験方法 4−アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン(AG 1477)[18]およ
び3−フルオロ−5−トリフルオロメチルアニリン[17]は文献記載の方法に
よって合成した。他のすべての薬品はシグマ・ケミカル社(セントルイス、ミズ
ーリ州)、フィッシャー・サイエンテイフィック社(ピッツバーグ、ペンシルバ
ニア州)、アルドリッチ社(ミルウォーキ、ウィスコンシン州)またはカルロ・
エルバ社から購入した。DMSO以外の薬品は入手したものをそのまま使用した
。DMSOは使用前に活性なモレキュラーシーブ上で少なくとも1日保存した。
加熱には500W(最大出力)の通常の電子レンジ(BR 740XL、Bro
ther)を使用した。質量分析には、ハダッサ・ヘブライ大学の質量分析施設
のLKB 2091型ガスクロマトグラフ−質量分析計を使用してEIモードで
測定した。H−NMRスペクトルは、テトラメチルシランを内部標準として、
ブルーカ AMX 400MHzで測定した。元素分析はヘブライ大学微量分析
実験室で行った。
【0063】 [18F]フッ化物イオンは、ハダッサ・ヘブライ大学のIBA 18/9サ
イクロトロン(ベルギー)を使用し、〜350μlの[18O]濃縮水(同位体
純度97%、ローテム、イスラエル)を標的として、18O(p,n)18F核
反応によって合成した。反応性有機[18F]フッ化物イオンは、10〜50μ
Lの照射した標的水を水−アセトニトリル中のKryptofix(登録商標)
2.2.2(10mg,27μl)およびKCO(1mg)に加えて調製し
た。アセトニトリル中の水分は窒素気流下に加熱して共沸除去した。つづいて、
放射能標識に使用するために、Kryptofix(登録商標)2.2.2−[ 18 F]フッ化カリウムを300μLの無水DMSOに溶解した。
【0064】 HPLCは、Varian 9012Qポンプ、Varian 9050波長
可変UV検出器(使用波長254nm)およびNaI結晶搭載のBioscan フローカウント放射能検出器を使って行った。標識化合物はシリカカラム(5
μm、250×10mm,Primesphere、フェノメネクス社)と次に
あげる移動相系を使用する順相クロマトグラフィによって精製した: ヘキサン
−ジクロロメタン−メタノール,50:48:2;10分後に35:60:5ま
で30分間でグラジエント;5mL/分。溶出したフラクション(2.5mL)
はフラクションコレクター(FC205、Gilson社)で集めた。配合され
たラジオトレーサーは、C18カラム(5μm、250×4.6mm,Econ
osil,Alltech社)と次にあげる移動相を使用する逆相系で分析した
:水−メタノール、20:80;1ml/分。
【0065】 ラジオトレーサーの配合は次のようにして行った:選択された半分取フラクシ
ョンをガラス製フラスコに移し、溶液を真空で濃縮し乾固させた。残留物を0.
5mlのエタノールと0.5mlの等張食塩水に溶解した。溶液をエタノールで
湿らせたMillex−FGフィルター(0.2μm、ミリポア社)で濾過し、
さらに4mlの食塩水でフラスコを洗浄し濾過して、5mlの10%エタノール
、90%食塩水配合物を得た。
【0066】 4−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−6,7−ジメトキシキナゾリン(
化合物1)の合成: 4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(50 mg,0.22 mmol
)および4−フルオロアニリン(21μL,0.22 mmol)を乾燥した2
口フラスコに入れ、冷却器を調整した。DMF(6mL)を加え、混合物を13
0゜Cに30分加熱した。冷却した後、沈殿を濾過しエタノールで洗い、真空乾
燥機(50゜C)で乾燥した。生成物を塩酸塩として収率94%(70mg)で
得た。H NMR[((CDSO)δ9.47(s,1H),8.42
(s,1H),7.8(s,1H),7.77(m,2H),7.23(m,2
H),7.17(s,1H),3.94(s,3H),3.91(s,3H)。 MS,m/e:300(M),299[(M−H)]。元素分析:C1615FClNとしての計算値:C,57.14;H,4.46;N,1
2.50。測定値:C,57.16;H,4.49;N,12.38。
【0067】 4−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−6,7−ジメトキシキナゾリン(
化合物2)の合成: 化合物と同じ方法を使用し、4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(11
3 mg,0.5 mmol)および3−フルオロアニリン(48μL,0.5 mmol)から化合物2を塩酸塩として98%収率(166 mg)で得た。 H NMR[((CDSO)δ11.59(s,1H),8.85(s
,1H),8.43(s,1H),7.7(m,1H),7.6(m,1H),
7.5(m,1H),7.4(s,1H),7.1(s,1H),4.1(s,
3H),3.96(s,3H)。 MS,m/e:300(M),299[(
M−H)]。元素分析:C1615FClNとしての計算値:C,5
7.14;H,4.46;N,12.50。測定値:C,57.09;H,4.
53;N,12.49。
【0068】 4−[(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]−6,7
−ジメトキシキナゾリン(化合物3)の合成: 4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(113.5mg,0.5mmol
)および3−フルオロ−5−トリフルオロアニリン[17](93mg,0.5
2mmol)を乾燥した2口フラスコに入れ、冷却器を調整した。エタノール(
8mL)を加え、混合物を60分間還流させた。冷却した後、沈殿を濾過しエタ
ノールで洗い、真空乾燥機(50゜C)で乾燥した。生成物を塩酸塩として収率
78%(159.5mg)で得た。H NMR[((CDSO)δ8.
71(s,1H),8.09(m,1H),7.64(s,1H),7.3(b
s,1H),7.1(m,1H),7.0(m,1H),4.05(s,3H)
,3.90(s,3H)。 MS,/e:368(M)。元素分析:C17 14ClNとしての計算値:C,50.49;H,3.46;N,1
0.39。測定値:C,50.47;H,3.59;N,10.34。
【0069】 3,4−ジクロロ−6−フルオロアニリン(化合物8)の合成: 9:1エタノール−水(7mL)中の3,4−ジクロロ−6−フルオロニトロベ
ンゼン(化合物9,474mg)を500μLの水和ヒドラジンと、7mLのエ
タノール−水9:1に入れた60 mgのラネー(登録商標)ニッケルとの還流
混合物に滴下した。滴下終了後、さらに25分間還流を続けた。室温まで冷却し
た後、混合物を濾過し、溶媒を蒸発させた。シリカのフレッシュクロマトグラフ
ィで精製し、192.5 mgの純粋な化合物8を得た。H NMR[((C
DCl)δ7.1(d,J=11 Hz,1H),6.8(d,J=11 H
z,1H)。 MS,m/e:179([M−H])。
【0070】 4−[(3,4−ジクロロ−6−フルオロフェニル)アミノ]−6,7−ジメ
トキシキナゾリン(化合物4)の合成: 4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(128.3mg,0.56mmo
l)および3,4−ジクロロ−6−フルオロアニリン(化合物8,88.5 m
g,0.49 mmol)を乾燥した2口フラスコに入れ、冷却器を調整した。
イソプロピルアルコール(6mL)を加え、混合物を85゜Cに加熱し、5μL
の濃HCLで処理した。30分間還流を続けた。冷却した後、沈殿を濾過しエタ
ノールで洗い、真空乾燥機(50゜C)で乾燥した。生成物を塩酸塩として収率
84%(167.5 mg)で得た。H NMR[(CDCl)δ8.91
(d,J=8Hz,1H),8.7(s,1H),7.29(d,J=10Hz
,1H),7.28(s,1H),6.9(s,1H),4.04(s,3H)
,4.02(s,3H)。 MS,m/e:369(M)。元素分析:C1613FClとしての計算値:C,47.4;H,3.21;N,1
0.4。測定値:C,47.65;H,3.21;N,10.08。
【0071】 自己リン酸化の実験: EGFR−TK源:EGFR−TK源として、A431ヒト類表皮癌細胞のリ
ゼイトを使用した。10%ウシ胎児血清および抗生物質(ペニシリンおよびスト
レプトマイシン)を含むDMEM中でA431細胞を増殖させた。数日後に37
゜CでPBS/1mM EDTA緩衝液と1時間インキュベートすることにより
細胞をフラスコから取り出した。細胞懸濁液を遠心分離(室温で600g×5分
間)にかけて得られたペレットを再度溶解緩衝液(0.02M Hepes p
H7.4、0.125M NaCl,1%Triton X−100,10%グ
リセロール)に懸濁させ、10分間氷中に放置した。さらに遠心分離(4゜Cで
10,000rpm×10分間)にかけて細胞リゼイトを得た。上清を集め、ア
リコート量に分け、−70゜Cで凍結させた。
【0072】 ELISA検定:EGFR−TK自己リン酸化のIC50値はELISA検定
法によって決定した。次に述べるインキュベーション操作はすべて室温で連続的
に振とうしながら行った。各段階を終えるたびにプレートを水(5×)およびT
BST緩衝液(1×)で洗った。各ウェルの最終体積は150μlとした。コー
ニング製96穴ELISAプレートは、PBS(pH8.2)で希釈したモノク
ロナルアンチEGFR抗体m108(Sugen Inc.)で被覆し、4゜C
で一晩保存した。
【0073】 結合しなかったm108を取り除いた後、プレートを洗い、それからブロック
(25分)するために5%ミルク(1%脂肪)を含むPBSを加えた。1アリコ
ートのA431細胞リゼイトを解凍し、プレートに加えた。A431細胞リゼイ
ト中のm108の量とEGFR−TKの量の最適比率を決定するため、阻害剤な
しで行った前の試験によって、リゼイトの量を決定した。
【0074】 25分後に、各阻害剤について7種類の異なる濃度を加え、各ケースに対して
1つのウェルを対照用として残した。すべての阻害剤はTBS/DMSOで希釈
し、各ウェルの最終濃度は(対象も含め)0.05%とした。
【0075】 25分後に、プレートを洗わないで、各ウェルにATP/MnCl溶液を加
えた。最終濃度は3μM ATP/5mM MnClとした。この段階の温度
は26゜Cに保ち、プレートは常に振とうした。ATP/MnClとのインキ
ュベーションは5分間行った。
【0076】 次に、リン酸化を停止させるため、EDTAを加え(pH8、各ウェルの最終濃
度は20mM)、1分後にすべてのプレートを洗った。
【0077】 それから、ポリクロナル抗ホスホチロシン血清(Sugen Inc.)を加え
た(抗体を5%ミルクを含むTBSTで希釈)。45分間インキュベートした。
【0078】 EGFR−TK中のホスホチロシンを呈色によって検出するため、TAGO
抗ウサギペルオキシダーゼ共役抗体(Sugen Inc.)をTBST/5%
ミルク溶液中に加えた(45分)。
【0079】 洗浄した後、クエン酸塩−リン酸塩緩衝液中のABST/Hを加えて呈
色反応を行った。5〜10分したら、プレートをDynaytec MR 50
00 ELISA読み取り装置にかけ、405nmで測定した。
【0080】 データの解析は「Regression(回帰分析)」ソフトウェアを使って
行った。
【0081】 基本溶液中のm108の正確な濃度も細胞リゼイト中のEGFR−TK濃度も
不明であったので、m108基本溶液とリゼイトの最適希釈率を決定する実験を
行った。m108基本液(約0.2〜0.5μg/μl)はPBSで1:400
,1:600,1:800および1:1000に希釈し、A431細胞リゼイト
は1:2,1:4,1:6,1:8および1:10に希釈した。実験の終わりに
選んだ対照群(m108とリゼイトの希釈率を同じにし、リン酸化のためのAT
Pを加えないで行った)の光学密度が約1.2〜1.4および0.09〜0.1
を示す希釈率をm108とA431細胞リゼイトの希釈率とした。
【0082】 4−[(4−[18F]フルオロフェニル)アミノ]−6,7−ジメトキシキ
ナゾリン([18F]化合物1)の合成: 前記のKryptofix(登録商標)2.2.2−[18F]フッ化カリウム
−DMSO溶液をねじ蓋式試験管(8ml、Corning)中の2〜3 mg
の1,4−ジニトロベンゼンに加えた。試験管に蓋をして振り混ぜマイクロ波で
3.5分間加熱した。環境温度の水浴で冷却した後、バイアルの内容物を10m
Lの水で希釈し、活性化(エタノール)させ、平衡化(水)させたC18 Se
p−Pak(classic,short bodyタイプ、ウォーターズ製)
に注入した。カートリッジを水(10mL)で洗浄し、所望の中間体4−[18 F]−フルオロ−1−ニトロベンゼンをエタノール(2mL)で溶出させガラス
製小試験管に集めた。ガラス製の平底バイアル(25mL)に、少数個のホウケ
イ酸ガラス球、100μlの4:1エタノール−水、250μLのラネー(登録
商標)ニッケル・スラリーおよび60μLのヒドラジン一水和物を順次加えて、
還元反応器を準備した。セプタムを備えたねじ蓋をした後(径の大きな針で大気
に開放)、バイアルを振とうし、40゜Cの加熱ブロック内に置いた。4−[
F]−フルオロ−1−ニトロベンゼンのエタノール溶液を0.5mLの水で希
釈し、徐々に還元反応器に加えた。5分後に反応器を環境温度の水浴中で冷やし
、それからバイアル内容物を0.45μmのフィルター(Puradisc、ポ
リプロピレン製、ワットマン社)で別の25mL平底バイアルに濾過した。濾液
に8mLの水と10mLのエーテルを加え、蓋をしたのち、数回反転をくり返し
て混合し、還元生成物である4−[18F]フルオロアニリンをエーテル層に抽
出した。8mLのねじ蓋式試験管に4〜5mgのAG1477と300μLの2
−プロパノールを入れた。放射性アニリンのエーテル溶液をMgSO(2g)
および新しい0.45μmフィルターを通して試験管に加えた。環境温度の水浴
で試験管を温めながらヘリウム雰囲気下でエーテルを除いた。濃塩酸(1μl)
を加え、それからねじ蓋試験管を110゜Cの油浴で15分間加熱した。環境温
度の水浴で試験管を冷却した後、50μLの5M水酸化ナトリウム溶液を加えて
酸を中和し、塩基を遊離させた。ジクロロメタン(0.3mL)およびヘキサン
(0.3mL)を試験管に加え、0.2μmのフィルター(Acrodisc、
ナイロン製、ゲルマン社)で溶液を濾過し、前記の半分取用順相HPLCシステ
ムに注入した。[18F]化合物1はt=33.7分で溶出し、[18F]フ
ッ化カリウムから11%の収率記述のように配合された。次に、この配合物を逆
相HPLC(t=8.76分;化学的純度=89%;放射化学純度>95%)
で分析した。配合状態で[18F]化合物1の比放射能は363Ci/mmol
(13GBq/μmol)であった。
【0083】 4−[(3−[18F]フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)アミノ
]−6,7−ジメトキシキナゾリン([3’−18F]化合物3)の合成: 一般的な手順は、以下の点を除いて、[18F]化合物1の合成に使用したもの
と同様であった:1,4−ジニトロベンゼンの代わりに2〜3mgの3,5−ジ
ニトロベンゾトリフルオリドを[18F]フッ化物イオンと反応させ、3−[ F]フルオロ−5−ニトロベンゾトリフルオリドを得た。還元工程のあとに続
く液液抽出に代わって第2のC18 Sep−Pakによる抽出を使用し、3−
18F]フルオロ−5−トリフルオロメチルアニリンの抽出には2 mlのエ
ーテルを使用した。順相の半分取用HPLC(t=36.4分)によって([
3’−18F]化合物3)を得た。配合された([3’−18F]化合物3)(
通算収率7%)は逆相HPLCで分析した(t=11.6分)。配合状態での
放射化学純度>95%;化学的純度>95%;比放射能は460Ci/mmol
(17GBq/μmol)であった。
【0084】 4−[(3,4−ジクロロ−6−[18F]フルオロフェニル)アミノ]−6
,7−ジメトキシキナゾリン([18F]化合物4)の合成: 一般的な手順は、以下の点を除いて、[18F]化合物3の合成に使用したもの
と同様であった:3,5−ジニトベンゾトリフルオリドの代わりに2〜3mgの
1,2−ジクロロ−4,5−ジニトロベンゼンを[18F]フッ化物イオンと反
応させ、1,−ジクロロ−4−[18F]フルオロ−5−ニトロベンゼンを得た
。順相の半分取用HPLC(t=31.7分)によって([18F]化合物4
)を得た。配合された([18F]化合物4)(通算収率4%)は逆相HPLC
で分析した(t=9.1分)。放射化学純度>95%、化学的純度〜90%お
よび比放射能は430Ci/mmol(16GBq/μmol)であった。
【0085】 実験結果 18 F標識EDFR−TK PETトレーサーを求めて、4種類の化合物1
〜4をこの後の18F放射能標識のための候補物質として合成した(表1)。
【0086】
【表1】 * 表に示した数値はすべて同一の方法で決定され、平均値±SEMで表してあ
る。かっこ内の数字は分析のくり返し回数である。
【0087】 4種類の化合物はすべて4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリンと対応す
るアニリン誘導体とをDMF、EtOHまたは酸性iPrOH中でカップリング
させて合成した(反応式1)。
【化11】
【0088】 30〜60分間還流させたのち、最終生成物は塩酸塩として約80〜90%の
収率で得られた。化合物3の場合は、ジニトロ誘導体(化合物6)と、フッ化カ
リウムおよびKryptofix(登録商標)2.2.2相間移動触媒とを、D
MSO中で反応させて最初に3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ニトロベ
ンベンゼン(化合物5)を合成した(反応式2)[17]。
【化12】 次に、シントン(化合物5)をヒドラジン水和物とラネー(登録商標)ニッケル
のエタノール溶液で還元し、70%収率で3−フルオロ−5−トリフルオロメチ
ル−アニリン(化合物7)を得た(反応式3)[17]。
【化13】
【0089】 3’−塩素を含むAG1478の阻害活性が高いことと、放射性同位体合成に
使用される出発物質、1,2−ジクロロ−4,5−ジニトロベンゼンの分子構造
が対称的で、18Fの組み込みを容易にすると考えられることから、化合物4が
選択された。アニリン誘導体(化合物8)は対応するニトロベンゼン(化合物9
)から、前記(反応式3)と同じ条件で還元して得られた。
【0090】 PETトレーサーとしての有効性を決定するため、4種類のフッ素化合物につ
いて、EGFR−TK自己リン酸化IC50値を測定した。その方法には抗EG
FR抗体に基づくELISA検定法を使用した。阻害曲線の例を図1に、また結
果を表1に示す。化合物1の場合、アニリン環のパラ位をフッ素原子で置換した
結果、活性は中程度(PD153035またはAG1478と比較して)のIC 50 =76nMであった。フッ素原子をメタ位に導入すると、生物活性は強くな
り、化合物2の場合IC50=19.8nMの値が測定された。しかしこの値は
、塩素または臭素のようなより重いハロゲンがアニリン環のメタ位に結合したA
G1478およびPD153035より2桁大きかった。生物活性な化合物のア
リール基部分にトリフルオロメチル基を導入すると多くの場合生物活性が強まる
ことが知られている。しかし、今回の研究で取り上げた、メタ位のフッ素に加え
て、5位にトリフルオロメチル基を含む化合物3に対して測定したIC50値は
、化合物2(116nM)と比べて大きくなった。自己リン酸化のIC50値か
ら見た場合、化合物4はIC50=0.22nMの最も強力な阻害物質であるこ
とがわかった。このことは、メタ位に塩素原子が存在することが重要であること
を反映している。パラ位に塩素原子、6位にフッ素を導入した場合、化合物4の
効力に貢献し、そのIC50値はAG1478のIC50値より小さい。
【0091】 化合物1,2,3および4は、それぞれ非標識化合物を作るために使用した同
じ合成戦略による反応式4に従って合成した。
【化14】
【0092】 アリールジニトロ誘導体をDMSO中で有機[18F]フッ化物と反応させる
と対応するアリール[18F]フルオロニトロ誘導体が30%(化合物2)また
は60〜80%(化合物1および3〜4)の推定収率で生成した。反応混合物の
加熱には一般的な電子レンジを使用した。C18固相抽出操作に続いてニトロ残
留物をラネー(登録商標)ニッケルで40゜Cでアミノ残留物に還元した。中庸
の温度と短い反応時間(5分)が重要で、それより高い温度および長い時間は明
らかにラネー(登録商標)ニッケル上で[18F]フルオロアニリンの還元の行
き過ぎと放射能の低下を招いた。生成した[18F]フルオロアニリンは濾過と
、C18固相抽出または液液抽出のいずれかで単離した(化合物1および3〜4
の収率は、平均して約75%、化合物2の収率はそれより低かった)。最終混合
物は、4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリンのiPrOH溶液に放射能標
識アニリンの乾燥エーテル溶液を加えて調製した。室温でヘリウムガスを流しな
がらエーテルを蒸発させ除去した。エーテルと放射能標識アニリンの溶液だけを
、真空(回転式蒸発器を使用)またはヘリウムガスを流しながら、加熱してまた
は加熱しないで蒸発させようとすると、放射能標識アニリンは、かなりの量、ま
たは全量がエーテルと一緒に蒸発してしまった。したがって、エーテルを蒸発さ
せる時にはiPrOHを存在させておくことが不可欠であった。反応混合物を酸
性にしたあと、反応は最終標識トレーサーである[18F]化合物1、[18
]化合物2、[3’−18F]化合物3および[18F]化合物4に向かって進
行し、放射性崩壊に対する補正を加えない通算収率([18F]フッ化カリウム
から、最終配合生成物に対して計算)は、化合物2に対して約1%、化合物1お
よび3〜4に対して4〜12%であった。放射性核種生成の全過程は〜120〜
150分以内に終了した。いずれのケースでも生成物は放射化学的に純粋であっ
た。HPLCにより254nmで測定した各配合物の化学純度は、89ないし>
95%の高い値を示した。配合状態で測定した比放射能は363〜460 Ci
/mmol(13〜17 GBq/mol)であった。
【0093】 以上述べてきたように含フッ素EFGR−TK ATP部位阻害剤合成法を開
発した。3種類の化合物は中程度の効力を有し、残りの1種、化合物4は効力の
非常に高いEGFR−TK自己リン酸化阻害剤であった。さらに生物用トレーサ
ーとして使用するため、効力の高い化合物4を含め、4種類の化合物を妥当な収
率で18Fで放射能標識することができた。したがって、これらの化合物は、i
n vitroおよびin vivoでEGFR−TKの発現およびATP結合
部位の占有率(fractional occupancy)の違いを測定する
ために使用することができるし、たとえばPETとして、癌の診断、進行度の判
定および治療プロトコルの選択、たとえばどの患者が、抗EGF抗体、EGF指
向融合トキシンまたはEGFR−TK阻害剤に基づく治療法のようなEGF指向
治療法の恩恵を受けるかを予想するのに使用することもできる。
【0094】 本発明は具体的な実施例をまじえて説明してあるが、もちろん当業者にとって
、本発明の範囲から逸脱することなく多くの代替や改変が可能であることは言う
までもない。したがって、本発明は付属する特許請求の範囲と精神の中におさま
るあらゆるそのような代替および改変を包含する。
【参考文献】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明による4種類のフッ素化化合物(化合物1〜4)と、参照のため
の2種類の化合物に対する自己リン酸化阻止曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 イッサム リサーチ ディベロップメント カンパニー オブ ザ ヘブリュー ユ ニバーシティ オブ エルサレム イスラエル,92182 エルサレム,ヤボチ ンスキー ストリート 46 (72)発明者 ミシャニ, イヤル イスラエル, 90805 メヴァセレト ジ オン, ハギルボア ストリート 11 (72)発明者 ボナセラ, トマス イスラエル, 91120 イェルサレム, パインズ ストリート 11/5 (72)発明者 オルトゥ, ジュゼピナ イスラエル, 91120 イェルサレム, パインズ ストリート 11/5 (72)発明者 ロゼン, ユリア イスラエル, 97350 イェルサレム, ネエヴェ−ヤコブ 412/25 (72)発明者 ガゼィト, アヴィヴ イスラエル, 96190 イェルサレム, ノフ ハイム 14 (72)発明者 レヴィツキ, アレグザンダー イスラエル, 93714 イェルサレム, ブルラ ストリート 11 Fターム(参考) 4C085 HH03 KA29 KB20 KB56 LL18 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC46 MA01 MA04 NA14 ZB26 ZC20

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式で表される化合物であって、 【化1】 式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アル
    コキシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩
    からなる群から選択され、かつ、 A、B、CおよびDはそれぞれ独立して、水素および電子吸引基からなる群から
    選択され、A、B、CおよびDのうちの少なくとも1つは電子吸引基である、化
    合物。
  2. 【請求項2】 前記電子吸引基はハロゲン、NH、SOH、NO、C
    NおよびCFからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲンはヨウ素、塩素、臭素およびフッ素からなる群
    から選択される、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 AおよびBはそれぞれ塩素原子であり、Cは水素原子であり
    、かつDはフッ素原子である、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Aはフッ素原子であり、BおよびDはそれぞれ水素原子であ
    り、かつCはCF基である、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Aはフッ素原子であり、B、CおよびDはそれぞれ水素原子
    である、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Bはフッ素原子であり、A、CおよびDはそれぞれ水素原子
    である、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 表皮成長因子受容体のチロシンキナーゼの活性の阻害に対す
    るIC50値が0.1乃至120nMである、請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 活性成分として、請求項1に記載の化合物および医薬的に許
    容される担体を含む、医薬組成物。
  10. 【請求項10】 前記表皮成長因子受容体を請求項1に記載の化合物にさら
    すステップを含む、表皮成長因子受容体のチロシンキナーゼ活性を阻害する方法
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の化合物を患者に投与するステップを含む
    、表皮成長因子受容体チロシンキナーゼの活性が損なわれた患者を治療する方法
  12. 【請求項12】 次式で表される放射性同位体で標識された化合物であって
    、 【化2】 式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アル
    コキシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩
    からなる群から選択され、かつ、 A、B、CおよびDはそれぞれ独立して、水素および電子吸引基からなる群から
    選択され、A、B、CおよびDのうちの少なくとも1つは[18]フッ素である
    、化合物。
  13. 【請求項13】 前記電子吸引基はハロゲン、SOH、NO、CNおよ
    びCFからなる群から選択される、請求項12に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 前記ハロゲンはヨウ素、塩素、臭素およびフッ素からなる
    群から選択される、請求項13に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 AおよびBはそれぞれ塩素原子であり、Cは水素原子であ
    り、かつDは前記[18]フッ素原子である、請求項12に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Aは前記[18]フッ素であり、BおよびDはそれぞれ水
    素原子であり、かつCはCF基である、請求項12に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 Aは前記[18]フッ素であり、B、CおよびDはそれぞ
    れ水素原子である、請求項12に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 Bは前記[18]フッ素であり、A、CおよびDはそれぞ
    れ水素原子である、請求項12に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 表皮成長因子受容体のチロシンキナーゼの活性の阻害に対
    するIC50値が0.1乃至120nMである、請求項12に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 活性成分として請求項12に記載の化合物および医薬的に
    許容される担体を含む、医薬組成物。
  21. 【請求項21】 (a)請求項12に記載の化合物を患者に投与するステッ
    プと、 (b)体内または身体の一部内への化合物の分布を監視するために陽電子放射断
    層撮影法を使用するステップとを含む、 患者体内の表皮成長因子受容体レベルを監視する方法。
  22. 【請求項22】 次一般式で表される化合物を合成する方法であって、 【化3】 式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アル
    コキシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩
    からなる群から選択され、かつ、A、B、CおよびDはそれぞれ独立して、水素
    および電子吸引基からなる群から選択され、A、B、CおよびDのうちの少なく
    とも1つは電子吸引基であり、6−R1,7−R2で誘導体化された4−クロロ
    キナゾリンを、前記A、B、CおよびDで誘導体化されたアニリンとカップリン
    グさせるステップを含む方法。
  23. 【請求項23】次式で表される化合物を合成する方法であって、 【化4】 式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アル
    コキシ、ハロ、ハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシおよびそれらの塩
    からなる群から選択され、かつ、A、B、CおよびDはそれぞれ独立して、水素
    および電子吸引基からなる群から選択され、A、B、CおよびDのうちの少なく
    とも1つは[18]フッ素であり、6−R1,7−R2で置換された4−クロロ
    キナゾリンを、前記A、B、CおよびDで誘導体化されたアニリンとカップリン
    グさせるステップを含む方法。
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