JP2003500028A - 家畜小屋用の無人車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、牛舎の様な家畜小屋での使用に適した無人車両に関する。無人車両（１）は、おがくず或いは藁などの物質を収容するホッパ（５）を備え、更に物質を散布するための散布手段（７）備える。散布手段（７）は、散布用の物質を計量するために計量手段（８）を備える。本発明の第一実施形態において、散布手段（７）は圧縮空気ユニット（９）を備え、第二実施形態においては、散布手段（７）は送風機（１９）を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、牛舎の様な家畜小屋での使用に適した無人車両に関する。

【０００２】 従来、そのような車両は、通常は家畜小屋の床の清掃に使われている。

【０００３】 本発明は、多機能無人車両を提供することを目的とする。本発明によれば、上
記目的は以下の如く達成される。

【０００４】 該無人車両はホッパに接続され且つ／又はおがくず或いは藁などの物質を収容
するホッパを備え、更に該物質を散布するための散布手段を備える。その結果、
該無人車両は、家畜小屋の区画部分におがくず、藁、或いはその床を覆うのに適
した他の物質の層を作ることが出来る。

【０００５】 本発明の特徴として、該散布手段は、散布用の該物質を計量するために計量手
段を備える。該計量手段により、該家畜小屋内のある床面域全体に均一な物質層
を形成可能である。

【０００６】 本発明の実施形態によれば、該散布手段は、吹き飛ばしにより該物質を散布す
る送風機を備える。

【０００７】 更に、該散布手段は、圧縮空気により該物質を散布するために、圧縮空気ユニ
ットを備えていてもよい。

【０００８】 また、発明の特徴として、該散布手段は、該物質を一定の面域に均一に散布す
るために分散口を備える。該分散口により、該物質の散布パターンが正確に定め
られる。

【０００９】 該散布手段を更に有効に使用するために、発明の特徴として、該散布手段は、
該無人車両に回転可能に配設されている。

【００１０】 また、本発明の他の特徴として、該無人車両は、該無人車両を家畜小屋内で案
内する航行手段を有する。

【００１１】 また、本発明の更なる特徴として、該無人車両は、散布用の該物質で覆われた
面域を判断する検知手段を有する。

【００１２】 また、本発明によれば、該航行手段及び／又は該検知手段はカメラを備える。
該航行手段には、該カメラに加えて例えばレーダ或いは超音波センサ等を備えて
も良い。更に、上述以外の検知手段及びその他のセンサを設けることも可能であ
る。

【００１３】 また、発明の特徴として、該無人車両は、下肥滑りの様な下肥転置装置を備え
る。下肥転置装置により、最初に上記区画部分の清掃が可能であり、その後、散
布用の該物質が該区画部分に散布される。

【００１４】 図面を参照して、以下に本発明を更に詳細に説明する。図１は、下側に、電気
モータ４により個々に駆動可能な２つの車輪３の付いたフレーム２を備えた無人
車両１の第一実施形態を示している。該フレーム２上にはカバー６付きのホッパ
５が配設されている。該ホッパ５は円錐形である。ホッパ５内にはその下側付近
に散布手段７が設けられており、それにより、ホッパ５に入れられた例えばおが
くず或いは藁などの物質が家畜小屋の床全体に散布される。該散布手段７は計量
ユニット８を備え、本実施形態において、該計量ユニットはベンチュリ（絞り式
）である。該散布手段７は、更に、配管１１が接続された圧縮空気貯槽１０の設
けられた圧縮空気ユニット９を備えている。該配管１１には弁（不図示）が設け
られている。該物質は、該計量ユニット８を経て分散口１２から散布される。分
散口１２にはガイド部材１３が設けられており、該物質の散布方向が規定される
べくガイド部材１３を調整可能である。

【００１５】 該無人車両１の車輪３により支持された構成とは別に、該無人車両１には下肥
転置装置１４が設けられている。本実施形態において、該下肥転置装置１４は例
えば下肥滑り１５を備えている。該無人車両１は、更に回動ガイド／保護ブラケ
ット１６を備える。

【００１６】 図２は、無人車両１の第二実施形態を示し、第一実施形態と同一要素には同一
番号が付されている。本発明の第二実施形態においては、該散布手段７がカム回
転機構１７で構成される計量ユニット８を備える。該散布手段７は、更に、一端
に送風機１９が接続された案内路１８を備える。該送風機１９により、空気が案
内路１８に吹き込まれる。カム回転機構１７を介してホッパ５内の物質は該案内
路１８に送られる。該案内路１８の他端には、先端に分散口１２が設けられた延
長片２０が接続されている。図２に示される如く、該延長片２０は制御シリンダ
２１により上方に回動可能である。

【００１７】 本発明の第一及び第二実施形態において、該散布手段７は制御手段（不図示）
により該フレーム２に対して回転可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第一無人車両の側面図である。

【図２】 本発明の第二無人車両の側面図である。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 家畜小屋用の無人車両で、例えば牛舎で使用され、以下を特
   徴とする： 該無人車両（１）はホッパに接続され且つ／又はおがくず或いは藁などの物
   質を収容するホッパ（５）を備え、更に該物質を散布するための散布手段（７）
   備える。
2. 【請求項２】 請求項１記載の無人車両で、以下を特徴とする： 該散布手段（７）は、散布用の該物質を計量するために計量手段（８）を備
   える。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載の無人車両で、以下を特徴とする
   ： 該散布手段（７）は、送風機（１９）を備える。
4. 【請求項４】 請求項１又は請求項２記載の無人車両で、以下を特徴とする
   ： 該散布手段（７）は、圧縮空気ユニット（９）を備える。
5. 【請求項５】 上記請求項の何れかに記載の無人車両で、以下を特徴とする
   ： 該散布手段（７）は、散布用の該物質を分散するための分散口（１２）を備
   える。
6. 【請求項６】 上記請求項の何れかに記載の無人車両で、以下を特徴とする
   ： 該散布手段（７）は、該無人車両（１）に回転可能に配設されている。
7. 【請求項７】 上記請求項の何れかに記載の無人車両で、以下を特徴とする
   ： 該無人車両（１）は、該無人車両（１）を家畜小屋内で案内する航行手段を
   有する。
8. 【請求項８】 上記請求項の何れかに記載の無人車両で、以下を特徴とする
   ： 該無人車両（１）は、散布用の該物質で覆われた面域を判断する検知手段を
   有する。
9. 【請求項９】 請求項７又は請求項８記載の無人車両で、以下を特徴とする
   ： 該航行手段及び／又は該検知手段はカメラを備える。
10. 【請求項１０】 上記請求項の何れかに記載の無人車両で、以下を特徴とす
    る： 該無人車両（１）は、下肥滑り（１５）の様な下肥転置装置（１４）を備え
    る。