JP2003348889A - 駆動切替装置用アクチュエータ - Google Patents

駆動切替装置用アクチュエータ

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JP2003348889A JP2002156174A JP2002156174A JP2003348889A JP 2003348889 A JP2003348889 A JP 2003348889A JP 2002156174 A JP2002156174 A JP 2002156174A JP 2002156174 A JP2002156174 A JP 2002156174A JP 2003348889 A JP2003348889 A JP 2003348889A
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司 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数をできるだけ増大させることなく、
FETが正常か否かを判断することが可能な駆動切替装
置用アクチュエータを提供すること。 【解決手段】 駆動切替装置用アクチュエータの制御機
構40を構成するCPU41は、手動スイッチ50によ
り車両の駆動状態を切替える要求が検出されないとき
に、リレー43Aがオンとなり且つFET44がオフと
なるように指示し、電流検出回路45が電流を検出した
場合には、FET44がオン故障していると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータへの通電を
制御することによって車両の駆動状態を2輪駆動から4
輪駆動、或いは4輪駆動から2輪駆動に切替える駆動切
替装置のアクチュエータに関するものであり、特に、モ
ータへの通電を制御する機構の故障の検出に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の駆動切替装置用アクチュエータと
して、特開平8−223983号公報に開示される技術
がある。この公報には、通電電流に応じた出力トルクを
発生するモータと、軸方向に往復動するロッドと、モー
タの出力トルクを軸方向の推力に変換してロッドに伝達
し、モータへの通電が停止するとロッドに掛る負荷によ
ってモータを逆回転させる動力伝達機構と、モータへの
通電を所定時間(1秒)に設定するとともに、モータに
所定値以上の電流が流れると電流をPWM(パルス幅変
調)制御して所定トルク以上の出力トルクとならないよ
うに通電電流を制限するモータ駆動回路とを備える推力
アクチュエータを、2輪駆動と4輪駆動とを切替える切
替装置のアクチュエータとして採用した技術が開示され
ている。
【0003】この技術によると、モータに流れる通電電
流が制限されてモータの出力トルクが抑えられるので、
ロッドや動力伝達機構に大きな負荷が掛らなくなって、
動力伝達機構や構成部品の小型化が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示される
形式の駆動輪切替装置用アクチュエータにおいて、モー
タ駆動回路中のリレー及びパワースイッチング素子が正
常にオン・オフしているか否かを監視する場合には、モ
ータへの非通電時に所定のタイミングでスイッチングパ
ワー素子をオン・オフ制御して、監視回路によってスイ
ッチングパワー素子が正常か否かを判断していた。
【0005】しかしながら上記した監視回路は、スイッ
チングパワー素子が正常か否かを判断するため設けられ
た回路であり、監視回路を設けることによって部品点数
が増加してしまう、という問題がある。
【0006】そこで本発明は、上記の問題を解決すべ
く、部品点数をできるだけ増大させることなく、スイッ
チングパワー素子が正常か否かを判断することが可能な
駆動切替装置用アクチュエータを提供することを技術的
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、通電電流に応じて回転駆動するモ
ータと、該モータの出力軸の回転トルクを出力する出力
機構と、該出力機構を介して前記モータの回転トルクに
応じた推力が伝達されるとともに位置の変位に応じて車
両の駆動状態を切替え可能な出力部材と、車両の駆動状
態を切替える要求があるか否かを検出する切替要求検出
機構と、該切替要求検出機構からの出力に基づいて前記
モータの駆動を制御する制御機構と、を備える駆動切替
装置用アクチュエータであって、該制御機構は、バッテ
リーから供給される電圧を所定の駆動電圧に変換する電
源回路と、前記モータに流れる電流を検出する電流検出
回路と、前記電源回路と前記モータとの間に配設され前
記モータの通電・非通電を切替可能な通電切替回路と、
前記電流検出回路が検出する電流に基づいて前記モータ
を駆動するべく、前記通電切替回路を作動する演算処理
装置とを備えており、前記通電切替回路は、リレーとス
イッチングパワー素子を有し、該リレーと該スイッチン
グパワー素子とが共にオンのときにのみ前記モータが通
電し、前記リレーと前記スイッチングパワー素子の少な
くともいずれかがオフのときには前記モータが非通電と
なるように前記リレーとスイッチングパワー素子とが配
設されており、前記演算処理装置は、前記切替要求検出
機構により車両の駆動状態を切替える要求が検出されな
いときに、前記リレー或いは前記スイッチングパワー素
子の一方がオンとなり且つ前記リレー或いは前記スイッ
チングパワー素子の他方がオフとなるように指示し、前
記電流検出回路が電流を検出した場合には、前記リレー
或いは前記スイッチングパワー素子の他方が故障してい
ると判断することを特徴とする、駆動切替装置用アクチ
ュエータとした。
【0008】請求項1における駆動切替装置用アクチュ
エータの作動について説明する。切替要求検出機構によ
り駆動状態の切替えが要求されると、演算処理装置によ
り通電切換回路が作動されてモータへの通電が行われ、
出力軸から出力機構を介して出力部材に回転トルクを伝
達する。このとき、駆動状態の切替えが円滑に行われず
に、出力部材が作動しなくなったり過剰な負荷を受けな
がら作動したりする場合が考えられる。このような場合
にモータへの通電を継続しているとモータが過剰に発熱
してしまうが、本発明では、電流検出回路が検出する電
流に基づいて演算処理装置がリレーやパワースイッチン
グ素子をオン・オフ操作することで、モータへの通電電
流が制限される。したがって、モータには過電流が流れ
ることなく、モータの発熱が抑えられる。通電電流の制
限について更に説明すると、リレーに対するスイッチン
グパワー素子のオン・オフ作動周期は非常に小さいた
め、駆動状態の切替途中の段階では、リレーはオン状態
を維持した状態でスイッチングパワー素子のオン・オフ
を繰り返し切替えることにより、モータへの通電電流を
制限する。そして、駆動状態の切替えが完了すると、リ
レーとスイッチングパワー素子の両方をオフするように
通電切替回路が作動される。
【0009】ここで、通電切替回路は、リレー及びスイ
ッチングパワー素子が故障していなければ、リレー或い
はスイッチングパワー素子のうち少なくとも一方がオフ
されたときにはモータに電流が流れない構成となってい
る。このような構成のアクチュエータに対して、リレー
或いはスイッチングパワー素子の一方をオン、他方をオ
フにした状態でモータに電流が流れることが検出される
場合には、リレー或いはスイッチングパワー素子の他方
が、オンを維持したままオフに操作されない故障(以
下、オン故障と称す)状態であるとみなすことができ
る。
【0010】このように、請求項1によると、駆動状態
の切替時におけるモータの通電制御のための通電切替回
路にはリレーとスイッチングパワー素子が用いられてお
り、このリレーとスイッチングパワー素子のオン・オフ
を操作することで、新たに監視回路を設けることなくリ
レー或いはスイッチングパワー素子のオン故障を検出す
ることができ、これらの故障の検出に際して部品点数が
増加することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1に本実施の形態における駆動
切換装置用アクチュエータを採用した駆動切換装置10
の断面図を示す。図1では各構成が見難くならないよう
に一部の構成を除いてハッチングを省略している。
【0012】駆動切替装置10は変速機(図示せず)の
出力である入力軸24と車両の前輪駆動軸12と後輪駆
動軸11との間に配設されており、後述する駆動切替装
置用アクチュエータの作動によって車両の駆動状態を2
輪駆動、4輪駆動(センターデフロック)及び4輪駆動
(センターデフフリー)の3つの状態に切替える装置で
あり、駆動切替装置用アクチュエータはアクチュエータ
部30と制御機構40と、乗員による操作に応じて車両
の駆動状態を切替える要求があるか否かを検出する切替
要求検出機構としての手動スイッチ50とにより構成さ
れている。尚、本実施の形態における駆動切替装置10
は、これらの3つの状態に加え、減速機23によって4
輪駆動時における終減速比をハイギヤとローギヤに切替
可能な構成となっている。ハイ&ローシフトレバー20
を運転席から手動で切替えることによってハイギヤとロ
ーギヤとの切替えが行われる。後輪駆動軸11には入力
軸24を介して回転駆動力が伝達され、後輪駆動軸11
の回転駆動力はセンターデフユニット13からサイレン
トチェーン19を介して前輪駆動軸12に伝達可能に構
成されている。センターデフユニット13は前輪駆動軸
12と後輪駆動軸11との間の回転数の差を吸収する装
置であり、遊星歯車機構によって構成されている。
【0013】駆動切替装置10の構成について説明す
る。駆動切替装置10は、駆動切替装置用アクチュエー
タのアクチュエータ部30の出力部材であるロッド33
に連結される第1シャフト14と、第1シャフト14と
並行に配設される第2シャフト15と、第1シャフト1
4及び第2シャフト15に対して所定の範囲内で軸方向
に移動可能に配設される2駆−4駆切替シフトフォーク
16及びセンターデフロックシフトフォーク17と、各
シフトフォーク16、17の端部に固定されるスリーブ
16A、17Aとを備えている。第1シャフト14及び
第2シャフト15には、各シャフト14、15に対する
シフトフォーク16、17の軸方向の移動可能な範囲を
規定するために複数の大径部14A、15Aが形成さ
れ、第1シャフト14が軸方向へ移動して各シフトフォ
ーク16、17が大径部14A、15Aに引っ掛かるこ
とでシフトフォーク16、17のそれぞれの軸方向位置
が規定される。
【0014】駆動切替装置10による駆動状態の切替に
ついて説明する。本実施の形態の駆動切替装置はロッド
33の位置に応じて車両の駆動状態を2輪駆動、4輪駆
動(センターデフロック)及び4輪駆動(センターデフ
フリー)の3つの状態に切替え、ロッド33の位置に応
じて第1シャフト14が軸方向に移動されることで各シ
ャフト14、15に配設される2駆−4駆切替シフトフ
ォーク16及びセンターデフロックシフトフォーク17
が軸方向に移動して、各シフトフォーク16、17の端
部に設けられたスリーブ16A、17Aが軸方向に移動
される。これによって車両の駆動状態が切替えられる。
4輪駆動(センターデフフリー)状態では、前輪駆動軸
12側の部材とセンターデフユニット13とが連結され
て、遊星歯車機構の遊星歯車作用によって両駆動軸1
1、12の回転数の差を吸収しながら後輪駆動軸11の
回転駆動力がサイレントチェーン19を介して前輪駆動
軸12に伝達される。4輪駆動(センターデフロック)
状態ではスリーブ17Aが図面上側の位置となってセン
ターデフユニット13の遊星歯車機構がロックされ、前
輪駆動軸12と後輪駆動軸11とが直結状態となり、両
駆動軸11、12は同じ回転数で回転駆動する。また、
2輪駆動の状態では前輪駆動軸12側の部材とセンター
デフユニット13が連結されずに、後輪駆動軸11のみ
に入力軸24の回転駆動力が伝達される。
【0015】次に、駆動切替装置用アクチュエータを構
成するアクチュエータ部30について詳細に説明する。
図2は本実施の形態におけるアクチュエータ部30の断
面図、図3は図2のA視図である。アクチュエータ部3
0は、通電電流に応じて回転駆動するモータ31と、モ
ータ31の出力軸31Aの回転トルクを軸方向の推力に
変換して出力する出力機構32と、出力機構32を介し
てモータ31の回転トルクに応じた推力が伝達され、伝
達された推力に応じて位置が変位する出力部材としての
ロッド33と、モータ31の出力軸31Aと出力機構3
2との間に配設されロッド33側から出力軸31A側へ
伝達される動力により出力軸31Aが回転するのを禁止
する逆転禁止機構としてのサイクロイドギヤ34と、サ
イクロイドギヤ34と出力機構32との間に配設され、
モータ31の回転時且つロッド33の往復動不可時にお
けるモータ31の回転を吸収する回転吸収機構35と、
回転吸収機構35と出力軸31Aとの間に配設され、出
力軸31Aの回転角度を検出するリミットスイッチ36
とをハウジング37内に配設している。尚、サイクロー
ドギア34の代わりにウォームギアを用いてもよい。更
に駆動切替装置用アクチュエータは、外部からの信号を
入力して車両の駆動状態を選択し、選択された駆動状態
となるべくモータ31への通電を出力する制御機構40
をハウジング37の外部に備えている。制御機構40の
回路構成を図4に示す。
【0016】回転吸収機構35は、サイクロイドギヤ3
4を介してモータ31の出力軸31Aの回転を伝達可能
なモータ側回転部材35Aと、一端がモータ側回転部材
35Aに固定され且つモータ側回転部材35Aの回転方
向に弾縮可能な弾性部材としてのスパイラルスプリング
35Bと、スパイラルスプリング35Bの他端に固定さ
れるとともに出力機構32に回転力を伝達可能な出力側
回転部材35Cと、モータ側回転部材35Aと出力側回
転部材35Cとの間に配設されるプレート35Dと、を
備えている。
【0017】リミットスイッチ36は4つの端子a、
b、c、dを有し、出力軸31Aの回転角度に応じて各
端子における接点の接触・非接触の組み合せが変化して
出力軸31Aの回転角度を検出するものであり、3つの
駆動状態に対応したロッド33の位置及び各位置の中間
位置が検出可能である。表1はリミットスイッチ36の
各端子a、b、c、dの接触状態と車両の駆動状態の設
定位置との関係を示す表である。表1において○は接点
の接触時を示し、空欄は非接触時を示している。
【0018】
【表1】 表1に示すように4つの端子a、b、c、dの接触状態
が変化することでリミットスイッチ36の設定位置I〜
Vを検出し、更に設定位置がI〜Vのどの位置にあるか
によって車両の駆動状態の設定位置A〜C、及びそれら
の中間位置が検出される。ここで、設定位置Aは2輪駆
動、設定位置Bは4輪駆動(センターデフフリー)、設
定位置Cは4輪駆動(センターデフロック)に対応する
ロッド33の軸方向位置を示している。尚、リミットス
イッチ36の端子aはアースであり、常時接触してい
る。
【0019】アクチュエータ部30とともに駆動切換装
置用アクチュエータを構成する制御機構40について説
明する。制御機構40は、バッテリーBATから供給さ
れる電圧を所定の駆動電圧に変換する電源回路48と、
モータ31に流れる電流を検出する電流検出回路45
と、電源回路48とモータ31との間に配設されモータ
31の通電・非通電を切替可能な通電切替回路42と、
電流検出回路45が検出する電流に基づいてモータ31
を駆動するべく、通電切替回路42を作動する演算処理
装置としてのCPU41を備えている。
【0020】通電切替回路42は、リレー43A、43
Bとスイッチングパワー素子であるFET44を有して
おり、リレー43AとFET44とが共にオン、或いは
リレー43BとFET44とが共にオンのときにのみモ
ータ31が通電し、リレー43AとFET44の少なく
ともいずれかがオフのとき、或いはリレー43BとFE
T44の少なくともいずれかがオフのときにはモータ3
1が非通電となるようにリレー43A、43BとFET
44とが配設されている。本実施の形態では、通電切換
回路42は2つのリレー43A、43Bを有している
が、これは、モータ31を正転方向に回転させるときに
オンするリレー43Aと、モータ31を逆転方向に回転
させるときにオンするリレー43Bであり、駆動状態の
切替時に2つのリレー43A、43Bが同時にオンする
ことはない。また、FET44はモータ31とアースと
の間に設けられることにより、1つのFETで2つのリ
レー43A、43Bに対応した構造となっている。尚、
図4に示す構成以外にも、リレー43Aとリレー43B
とでそれぞれのFETが対応するようにFETを2個配
設してもよい。
【0021】電流検出回路45は、抵抗47に流れる電
流をオペアンプ46にて基準電流値I0、第1所定電流
値I1、第2所定電流値I2と比較することで、モータ
31に流れる電流がこれら電流値に達しているか否かを
検知している。尚、基準電流値I0は、CPU41が検
出可能な電流のうち最も小さな値である。
【0022】CPU41は、電源回路48、車速、手動
スイッチ50のオン・オフ、リミットスイッチ36の各
端子b、c、dの接触・非接触、及び電流検出回路が検
出する電流を入力して、これら入力された信号に応じた
駆動状態となるようにモータ31の回転方向及び通電電
流を算出し、この算出された回転方向及び電流値を出力
すべくリレー43A、43B及びFET44のオン・オ
フを出力する。モータ31に流れる電流に関しては、抵
抗47に流れる電流をオペアンプ46にて各電流値と比
較することで、モータ31に流れる電流が基準電流値I
0、第1所定電流値I1、或いは第2所定電流値I2に
達しているか否かを検知している。
【0023】駆動切替装置用アクチュエータの故障の検
出について、図5のフローチャートを用いて説明する。
電源回路48からCPU41に電圧が供給されてイグニ
ッションスイッチIGがオンされると図5のフローチャ
ートがスタートする。先ず、ステップS10でリレー4
3Aをオンするとともにリレー43Bをオフする。そし
てステップS11にてFET44をオフする。次に、ス
テップS12に進んでモータ31に流れる電流Iが基準
電流値I0より大きいか否かを判断する。FET44が
CPU41の指示通りにオフされていればモータ31に
は電流が流れないので、FET44がオン故障していな
い限り電流Iは基準電流値I0より大きくならない。F
ET44がオン故障しておらず、ステップS12で電流
Iが基準電流値I0以下であると判断された場合にはス
テップS13に進み、リレー43Aをオフするとともに
リレー43Bをオンする。そして、ステップS14に
て、ステップS12と同様に電流Iが基準電流値I0よ
り大きいか否かを判断する。ステップS14の実行時に
はFET44がオフされているので、FET44がオン
故障していない限り電流Iは基準電流値I0より大きく
ならない。FET44がオン故障しておらず、ステップ
S14で電流Iが基準電流値I0以下であると判断され
た場合にはステップS15に進む。
【0024】ステップS16に進むとリレー43A、4
3Bをともにオフし、ステップS17にてFET44を
オンする。そして、ステップS17に進み、ステップS
12及びステップS14と同様に電流Iが基準電流値I
0より大きいか否かを判断する。ステップS17の実行
時にはリレー43A、43Bがともにオフされているた
め、リレー43A或いはリレー43Bのいずれかがオン
故障していない限り、モータ31に電流は流れない。リ
レー43A、43Bがともにオン故障しておらず、ステ
ップS17で電流Iが基準電流値I0以下であると判断
されると、ステップS19に進んで後述する通常通電制
御を実行する。
【0025】ここで、FET44がオン故障している場
合には、モータ31に電流が流れてステップS12にて
電流Iが基準電流値I0より大きいと判断され、ステッ
プS18に進む。FET44がオン故障している場合に
は、モータ31に電流が流れてステップS14にて電流
Iが基準電流値I0より大きいと判断され、ステップS
18に進む。また、リレー43A、43Bのいずれかが
オン故障している場合にも、モータ31に電流が流れて
ステップS17にて電流Iが基準電流値I0より大きい
と判断され、FET44のオン故障時と同様にステップ
S18に進む。ステップS18では、運転者による駆動
状態の切替要求があってもモータ31に通電しないよう
に、リレー43A、43B及びFET44をオフする。
そして、リレー43A、43B或いはFET44がオン
故障していることを運転者に知らせるべく、図示しない
インジケータを点灯させる。
【0026】次に、ステップS19の通常通電制御につ
いて、図6のフローチャート及び図7〜図10のタイム
チャートを用いて説明する。本実施の形態では、車両の
駆動状態が4輪駆動(センターデフフリー)から4輪駆
動(センターデフロック)へ切替わるときの各構成の作
動を用いて説明する。図7および図9はモータ31に流
れる電流と時間、図8および図10はロッド33のスト
ロークと時間の関係をそれぞれ示している。
【0027】制御がスタートすると、先ずステップS1
00に進んで、駆動切替装置10に切替の要求があった
か否かを判断すべく、手動スイッチ50がオンされたか
否かを判定する。手動スイッチ50がオンされたと判定
されると、切替要求有りと判断してYesと判定されて
ステップS110に進んでCPU41がリレー43A、
43B及びFET44のオン・オフ信号を出力し、モー
タ31への通電を開始する(t0)。
【0028】そして、ステップS120に進んで、モー
タ31への通電開始によりモータ31に流れる突入電流
を意図的に抑える制御(突入制御)が完了したか否かを
判断する。このステップS120では、実際にはステッ
プS110でモータ31への通電が開始されてから所定
の時間(t1)が経過したか否かを判定している。ステ
ップS120は、時間(t1)が経過するまで繰り返し
処理される。
【0029】ステップS120でYesと判定される
と、ステップS130に進んでモータ31を常時通電す
る制御を実行する。ステップS130の常時通電が開始
すると、安定した電流I2がモータ31に流れて出力軸
31Aが回転駆動し、出力機構32を介してロッド33
が軸方向に変位する。時間t0〜t2まではロッド33
の軸方向の変位は規制されることなく時間に比例してロ
ッド33がストロークする。尚、時間t0〜t2の間で
スパイラルスプリング35Bに作用する荷重は各部材の
摺動抵抗だけである。
【0030】次に、ステップS140にて、表1で示し
たリミットスイッチ36の設定位置に基づいて、ロッド
33の移動が完了したか(ロッド33が所望の位置に移
動したか)否かを判定する。ここで、ロッド33のスト
ロークに伴うセンターデフロックシフトフォーク17の
軸方向の変位に際して、スリーブ17Aの内外周に形成
されたスプラインとセンターデフユニット13に形成さ
れたスプラインとが噛合うと、センターデフユニット1
3の遊星歯車機構が作用しないようにスリーブ17Aが
遊星歯車機構を一体回転させてセンターデフロック状態
となって、ロッド33の移動が完了する。しかしなが
ら、スリーブ17Aが軸方向に変位してもセンターデフ
フリーの状態では遊星歯車機構が作用しているためにス
リーブ17Aの内外周に形成されたスプラインとセンタ
ーデフユニット13に形成されたスプラインとは直ぐに
は噛合わず、スリーブ17Aのスプラインとセンターデ
フユニット13のスプラインとが噛合ってロッド33の
移動が完了するまでは、スパイラルスプリング35Bが
弾縮した状態(以下、待ち状態と称す)を保持してい
る。この待ち状態には、ロッド33が軸方向に変位でき
ない状態(第1状態)と、ロッド33が所定の負荷を受
けながら軸方向に変位する状態(第2状態)の2つの状
態があり、これらの状態の下では、モータ31に流れる
電流値は徐々に大きくなる。
【0031】ロッド33の移動が完了していないときに
はステップS140でNoと判定されて、ステップS1
50に進む。ステップS150にて、モータ31に流れ
る電流が第2所定電流値I2以上であるか否かが判定さ
れる。上述した第1状態或いは第2状態の下ではスプラ
インが正常に噛合っていないためモータ31に負荷がか
かり、モータ31に流れる電流は第2所定電流値I2以
上になる。尚、第2所定電流値I2は、スプラインが正
常に噛合った状態でロッド33が余分な負荷を受けるこ
となく移動するときにモータ31に流れる電流値Isよ
りも若干大きい電流値に設定されており、電流値Is
は、時間t1からt2の範囲においてモータ31に流れ
る電流値と同等の値である。
【0032】モータ31に流れる電流が第2所定電流値
I2以上であると、ステップS150でYesと判定さ
れて、ステップS160に進む。ステップS160で
は、モータ31に流れる電流が第1所定電流値I1(I
1>I2)より小さいか否かが判定される。尚、第1所
定電流値I1は、モータ31への通電が行われているに
もかかわらずスプラインが噛合わずにロッド33がロッ
ク状態となってロッド33が作動不可となる第1状態に
おいて、モータ31に流れる電流値となるように設定さ
れている。つまり、第1所定電流値I1は、モータ31
の出力軸31Aが回転できない状態でモータ31への通
電が制限されないとき(常時通電時)に、モータ31を
流れるであろうと推測される電流値である。
【0033】ステップS160においてモータ31の電
流が第1所定電流値I1以上である場合(図6の時間t
3)には、ステップS160にてNoと判定され、ステ
ップS180へと進む。この場合には、スプラインが噛
合わずにロッド33がロック状態となってロッド33が
作動不可となる第1状態と判断される(図7の時間t2
からt5)。
【0034】ステップS180に進むと、モータ31の
発熱を抑えるべく、モータ31の通電電流を制限する。
ステップS180では、PWM制御によりモータ31に
流れる電流を第3所定電流I3(I1>I3>I2)に
設定するとともにON・OFF制御により電流の通電・
非通電を行うように設定されている。具体的には、一旦
ステップS180が実行されると、PWM制御にてモー
タ31の電流を第3所定電流値I3とし、カウンタを1
つインクリメントする。ステップS180が実行される
とステップS140に戻り、再びロッド33の移動が完
了したか否かを判定する。ステップS180の処理はロ
ッド33の移動が完了しないかぎり繰り返し実行され、
カウンタの値がN1になるまでモータへの通電電流は第
3所定電流値I3を維持し続ける。カウンタの値がN1
になるとカウンタをクリアし、通電電流のON制御から
OFF制御に切替わる。その後、ステップS180を実
行するときにはモータ31への通電を停止するとともに
カウンタを1つインクリメントする。ロッド33の移動
が完了、或いはモータ31に流れる電流の値が変化しな
いかぎり更にステップS180が繰り返し実行され、カ
ウンタの値がN2になるまでモータへの通電は行われな
い。そして、カウンタの値がN2になるとカウンタをク
リアし、電流のOFF制御から再びON制御に切替わ
る。このように、ロッド33の移動が完了することなく
ステップS180が繰り返し(N1+N2以上)実行さ
れると、モータ31への通電電流のPWM制御およびO
N・OFF制御が行われて、過電流によるモータ31の
発熱を抑える。ここで、ステップS180の実行によっ
て図6の時間t3〜t5であらわされるPWM制御及び
ON・OFF制御を併せて間欠通電制御1と称する。
尚、出力軸31Aはサイクロイドギヤ34を介して回転
吸収機構35に連結されているので、モータ31が非通
電(OFF制御中)になっても出力軸31Aが逆方向に
回転することはなく、電流の通電・非通電のON・OF
F制御が可能になる。
【0035】ステップS160においてモータ31の電
流が第1所定電流値I1より小さい場合(図8の時間t
3)には、ステップS160でYesと判定され、ステ
ップS170へと進む。ステップS160でYesと判
定されたときには、モータ31を流れる電流は第2所定
電流値I2と第1所定電流値I1との間である。この場
合には、ロッド33は作動しているが、モータ31の出
力軸31Aには負荷がかかっている第2状態と判断され
る(図9の時間t3からt4)。この第2状態は、例え
ば、スプラインが完全には噛合っていないがモータ31
の駆動により得られるロッド33の推力によってゆっく
りとスプラインが噛合っていく場合や、遊星歯車機構の
作動により遊星歯車機構のスプラインの側面とロッド3
3のスプラインの側面との摺接時の負荷が大きい場合な
どが考えられる。ステップS170では、ステップS1
50でYesと判定されてからの時間が、所定時間ts
以上であるか否かを判定している。つまり、モータ31
が第2状態になってからの時間が所定時間tsを経過し
たか否かを判定している。ステップS170における所
定時間tsは、モータ31の第2状態が継続されたとき
のモータ31の発熱量が、モータ31の許容発熱量を越
えない範囲となるようにあらかじめ設定されており、モ
ータ31に流れる電流の値に応じて設定されている。モ
ータ31が第2状態であるが所定時間tsを越えていな
ければ、ステップS170にてNoと判定され、ステッ
プS130に戻りモータ31へ常時通電する。第2状態
が所定時間ts以上継続されると(図8の時間t4)、
ステップS170にてYesと判定され、ステップS1
90に進む。
【0036】ステップS190に進むと、モータ31の
発熱を抑えるべく、モータ31の通電電流を制限する。
ステップS190では、PWM制御によりモータ31に
流れる電流を第2所定電流I2に設定するとともにON
・OFF制御により電流の通電・非通電を行うように設
定されている。具体的には、一旦ステップS190が実
行されると、PWM制御にて第2所定電流値I2を維持
し、カウンタを1つインクリメントする。ステップS1
90が実行されるとステップS140に戻り、再びロッ
ド33の移動が完了したか否かを判定する。ステップS
190の処理はロッド33の移動が完了しないかぎり繰
り返し実行され、カウンタの値がN3になるまでモータ
への通電電流は第2所定電流値I2を維持し続ける。カ
ウンタの値がN3になるとカウンタをクリアし、通電電
流のON制御からOFF制御に切替わる。その後、ステ
ップS190を実行するときにはモータ31への通電を
停止するとともにカウンタを1つインクリメントする。
ロッド33の移動が完了、或いはモータ31に流れる電
流の値が変化しないかぎり更にステップS190が繰り
返し実行され、カウンタの値がN4になるまでモータへ
の通電は行われない。そして、カウンタの値がN4にな
るとカウンタをクリアし、電流のOFF制御から再びO
N制御に切替わる。このように、ロッド33の移動が完
了することなくステップS190が繰り返し(N3+N
4以上)実行されると、モータ31への通電電流のPW
M制御およびON・OFF制御が行われて、過電流によ
るモータ31の発熱を抑える。ここで、ステップS19
0の実行によって図8の時間t4〜t5であらわされる
PWM制御及びON・OFF制御を併せて間欠通電制御
2と称する。
【0037】第1状態から間欠通電制御1を行った後に
スリーブ17Aのスプラインとセンターデフユニット1
3のスプラインとが噛合ってロッド33が所望の位置に
近づく、或いは第2状態から間欠通電制御2を行った後
にロッド33が徐々に動作して所望の位置に近づくと、
スパイラルスプリング35Bは弾縮状態から非弾縮状態
に移行していくので、スパイラルスプリング35Bの荷
重が小さくなる。したがって、モータ31の出力軸31
Aにかかる負荷は小さくなり、モータ31を流れる電流
は第3所定電流値I3或いは第2所定電流値I2より小
さくなる(図6および図8の時間t5)。そしてモータ
31を常時通電する制御を実行(時間t6)する。この
状態で常時通電が開始されると安定した電流Isがモー
タ31に流れて出力軸31Aが回転駆動し、スリーブ1
7Aがスプラインに沿って駆動状態の切替え完了の位置
まで変位する(時間t6からt7)。ロッド33の移動
が完了するとリミットスイッチ36が所望の位置に切替
えられるので、ステップS140にて、ロッド33の移
動が完全に完了したと判断されて、ステップS220に
進んでモータ31への通電を停止するとともに、本制御
を一旦終了する。このように、上述した各ステップが実
行されることで、モータ31の発熱を抑えながら駆動切
替装置の4輪駆動(センターデフフリー)から4輪駆動
(センターデフロック)への切替えが完了する。
【0038】上述した実施の形態では、FET及びリレ
ーのオン故障を検出してから通常通電制御を実行するよ
うにしたが、本発明は、上述した実施形態に限定される
ものではなく、これ以外にも以下のオン故障の検出が考
えられる。一般的にスイッチング素子がオン・オフする
のに要する時間は、リレーがオン・オフするのに要する
時間に比べて非常に短い。したがって、例えば通常通電
制御中に切替要求があった後、リレーがオンに移行する
までのリレーがオフとなっている間にスイッチング素子
をオンすることで、リレーのオン故障を検出することが
できる。具体的には、ステップS110とステップS1
20との間に、ステップS15からS17の処理を実行
するようにして達成される。これによると、駆動切替装
置用アクチュエータの応答性を損なうことなく、且つ切
替要求が有る度にリレーのオン故障を検出することがで
きるので、好適である。
【0039】更に、例えばFETのオン故障を検出する
際に、リレー43A、2を同時にオンするとともにFE
Tをオフし、モータ31に電流が流れていればFETの
いずれかがオン故障していると判断するようにしてもよ
い。具体的にはステップS10でリレー43A、2を同
時にオンし、ステップS13とステップS14を省略す
ることで達成される。これによると、FETのオン故障
の検出に要する処理が少なくなって、好適である。
【0040】
【発明の効果】本発明によると、駆動状態の切替時にお
けるモータの通電制御に用いられているリレーとFET
のオン・オフを操作することで、新たに監視回路を設け
ることなくリレー或いはFETのオン故障を検出するこ
とができ、これらの故障の検出に際して部品点数が増加
することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における駆動切換装置の断
面図である。
【図2】本実施の形態における駆動切替用アクチュエー
タの断面図である。
【図3】図2のA視図である。
【図4】本実施の形態における制御機構の回路図であ
る。
【図5】本実施の形態における制御機構による故障検出
の処理を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態における制御機構による通常通電
制御を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態における駆動切替用アクチュエー
タに係るタイムチャートである。
【図8】本実施の形態における駆動切替用アクチュエー
タに係るタイムチャートである。
【図9】本実施の形態における駆動切替用アクチュエー
タに係るタイムチャートである。
【図10】本実施の形態における駆動切替用アクチュエ
ータに係るタイムチャートである。
【符号の説明】
10・・・駆動切替装置 30・・・アクチュエータ部 31・・・モータ 32・・・出力機構 33・・・ロッド(出力部材) 34・・・サイクロイドギヤ(逆転禁止機構) 35・・・回転吸収機構 36・・・リミットスイッチ 40・・・制御機構 41・・・CPU(演算処理装置) 42・・・通電切替回路 43A、43B・・・リレー 44・・・FET(FET) 45・・・電流検出回路 48・・・電源回路 50・・・手動スイッチ(切替要求検出機構) BAT・・・バッテリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D036 AA07 GA14 GA26 GA32 GB05 GB06 GD09 GF10 GH05 GH10 GH14 GJ17 5H571 AA03 BB07 BB10 CC02 DD01 EE02 GG04 HA09 HB01 HD01 JJ03 LL22 MM01 MM08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電電流に応じて回転駆動するモータ
    と、 該モータの出力軸の回転トルクを出力する出力機構と、 該出力機構を介して前記モータの回転トルクに応じた推
    力が伝達されるとともに位置の変位に応じて車両の駆動
    状態を切替え可能な出力部材と、 車両の駆動状態を切替える要求があるか否かを検出する
    切替要求検出機構と、 該切替要求検出機構からの出力に基づいて前記モータの
    駆動を制御する制御機構と、 を備える駆動切替装置用アクチュエータであって、 該制御機構は、バッテリーから供給される電圧を所定の
    駆動電圧に変換する電源回路と、前記モータに流れる電
    流を検出する電流検出回路と、前記電源回路と前記モー
    タとの間に配設され前記モータの通電・非通電を切替可
    能な通電切替回路と、前記電流検出回路が検出する電流
    に基づいて前記モータを駆動するべく、前記通電切替回
    路を作動する演算処理装置とを備えており、 前記通電切替回路は、リレーとスイッチングパワー素子
    を有し、該リレーと該スイッチングパワー素子とが共に
    オンのときにのみ前記モータが通電し、前記リレーと前
    記スイッチングパワー素子の少なくともいずれかがオフ
    のときには前記モータが非通電となるように前記リレー
    とスイッチングパワー素子とが配設されており、 前記演算処理装置は、前記切替要求検出機構により車両
    の駆動状態を切替える要求が検出されないときに、前記
    リレー或いは前記スイッチングパワー素子の一方がオン
    となり且つ前記リレー或いは前記スイッチングパワー素
    子の他方がオフとなるように指示し、前記電流検出回路
    が電流を検出した場合には、前記リレー或いは前記スイ
    ッチングパワー素子の他方が故障していると判断するこ
    とを特徴とする、駆動切替装置用アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記演算処理装置が前記リレー或いは前
    記スイッチングパワー素子が故障していると判断した場
    合には、前記切替要求検出機構による車両の駆動状態の
    切替え要求が検出された場合であっても、前記モータへ
    の通電を行わないことを特徴とする、請求項1に記載の
    駆動切替装置用アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記演算処理装置は、前記切替要求検出
    機構により車両の駆動状態を切替える要求が検出されな
    いときに、前記リレーがオンとなり且つ前記スイッチン
    グパワー素子がオフとなるように指示し、前記電流検出
    回路が電流を検出した場合には、前記スイッチングパワ
    ー素子の他方が故障していると判断し、 前記切替要求検出機構により車両の駆動状態を切替える
    要求が検出されると、前記リレーがオフとなり且つ前記
    スイッチングパワー素子がオンとなるように指示し、前
    記電流検出回路が電流を検出した場合には、前記リレー
    が故障していると判断することを特徴とする、請求項1
    あるいは請求項2に記載の駆動切替装置用アクチュエー
    タ。
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