JP2003348760A - 放電回路、および放電制御方法 - Google Patents

放電回路、および放電制御方法

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JP2003348760A JP2002148991A JP2002148991A JP2003348760A JP 2003348760 A JP2003348760 A JP 2003348760A JP 2002148991 A JP2002148991 A JP 2002148991A JP 2002148991 A JP2002148991 A JP 2002148991A JP 2003348760 A JP2003348760 A JP 2003348760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池電圧を正確に測定して電池電圧が基準電
圧になるまで電池に蓄積された電力を放電する放電回路
を提供する。 【解決手段】 放電回路10は、電圧検出手段3と、放
電手段7と、カレントトランス8と、放電抵抗9とを備
える。カレントトランス8は、電池電圧Eの配線抵抗1
1,12による電圧降下を補償する。電圧検出手段3
は、カレントトランス8によって電圧降下分を補償され
た本来の電池電圧Eを検出する。放電手段7は、電圧検
出手段3によって検出された電池電圧Eが基準電圧E0
に一致するまで電池13に蓄積された電力を放電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電池電圧が基準
電圧に一致するまで電池に蓄積された電力を放電する放
電回路および放電制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、環境に配慮した自動車としてハイ
ブリッド自動車(Hybrid Vehicle)およ
び電気自動車(Electric Vehicle)が
大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車
は、一部、実用化されている。
【0003】このハイブリッド自動車は、従来のエンジ
ンに加え、直流電源とインバータとインバータによって
駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つま
り、エンジンを駆動することにより動力源を得るととも
に、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流
電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回
転することによって動力源を得るものである。また、電
気自動車は、直流電源とインバータとインバータによっ
て駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
【0004】このようなハイブリッド自動車または電気
自動車においては、複数の電池を直列に接続した直流電
源から直流電圧をインバータに供給し、インバータは、
供給された直流電圧を交流電圧に変換してモータを駆動
する。そして、直流電源は、複数の電池の各々が有する
電池容量(SOC:State Of Charge)
を相互に等しくする均等化回路を備えている。
【0005】すなわち、ハイブリッド自動車または電気
自動車は、特開2002−8732号公報に開示された
直流電源を搭載している。図8を参照して、特開200
2−8732号公報に開示された直流電源について説明
する。
【0006】直流電源300は、電池301A,301
B,・・・,301Nと、バイパス抵抗302と、スイ
ッチ303と、電圧検出回路304と、マイクロコンピ
ュータ5とを備える。バイパス回路302、スイッチ3
03および電圧検出回路304は、電池301A,30
1B,・・・,301Nの各々に対して設けられる。バ
イパス抵抗302およびスイッチ303は、電池301
A,301B,・・・,301Nの各々に対して並列に
接続される。
【0007】電圧検出回路304は、電池301A,3
01B,・・・,301Nの各々の電池電圧を検出し、
その検出した電池電圧をマイクロコンピュータ305へ
出力する。マイクロコンピュータ305は、各電圧検出
回路4から受ける電池301A,301B,・・・,3
01Nの各電圧データ、直流電源300の充放電電流を
検出する電流センサー(図示せず)から受ける電流デー
タ、直流電源300の温度を検出する温度センサー(図
示せず)から受ける温度データに基づいて、直流電源3
00を構成する各電池301A,301B,・・・,3
01NのSOCを算出し、その算出したSOCに基づい
て直流電源300の充放電を制御する。
【0008】より具体的には、マイクロコンピュータ3
05は、電池301A,301B,・・・,301Nに
おける電池電圧の変動が小さい場合には、電池間の電圧
差に基づいて電圧差が大きい電池のみスイッチ303を
閉じてバイパス抵抗302を介して放電を行ない、電池
301A,301B,・・・,301Nにおける電池電
圧の変動が大きい場合には、電池間のSOC差に基づい
てSOC差が大きい電池のみスイッチ303を閉じてバ
イパス抵抗302を介して放電を行なう。
【0009】このようにして、複数の電池の各々が有す
る電池容量が均等化される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開2002
−8732号公報に開示された直流電源においては、各
電池電圧を検出する際に、電池と電圧検出回路との間の
配線抵抗による電圧降下を考慮せずに電池電圧を検出し
ており、正確な電池電圧を検出することが困難である。
その結果、複数の電池を直列に接続した場合に各電池に
流れる均等化電流を大きくすることができないという問
題がある。
【0011】そこで、この発明は、かかる問題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、電池電圧を
正確に測定して電池電圧が所定電圧になるまで電池に蓄
積された電力を放電する放電回路を提供することであ
る。
【0012】また、この発明の別の目的は、電池電圧を
正確に測定して電池電圧が所定電圧になるまで電池に蓄
積された電力を放電する放電回路における放電動作を制
御する放電制御方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明によれば、放電回路は、単一電池の電池電圧を検出す
る電圧検出手段と、電圧検出手段により検出される電池
電圧の配線抵抗による電圧降下を補償する電圧補償手段
と、電圧検出手段により検出された電池電圧が所定電圧
よりも高いとき検出された電池電圧が所定電圧に一致す
るまで電池に蓄積された電力を放電させる放電手段とを
備える。
【0014】好ましくは、電圧補償手段は、放電電流に
比例した電圧を補償する。好ましくは、電圧補償手段
は、定電圧源から成る。
【0015】この発明による放電回路においては、電圧
補償手段は、電池電圧の配線抵抗による電圧降下分を補
償し、電圧検出手段は、配線抵抗による電圧降下を補償
された本来の電池電圧を検出する。そして、検出された
電池電圧が所定電圧よりも高いとき電池電圧が所定電圧
に一致するまで電池に蓄積された電力が放電される。
【0016】したがって、この発明によれば、配線抵抗
による電圧降下を除去して電池電圧を正確に検出でき
る。その結果、複数の電池の各々から出力される直流電
流を大きくして複数の電池の電圧を均等化できる。
【0017】また、放電電流に比例した電圧を補償する
ことにより、実際に流れる電流に比例した電圧降下を補
償できる。
【0018】さらに、電圧補償手段として定電圧源を用
いることにより放電回路を小型化できる。
【0019】また、この発明によれば、放電回路は、単
一電池の電池電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出
手段により検出された電池電圧が所定電圧よりも高いと
き検出された電池電圧が所定電圧に一致するまで電池に
蓄積された電力を放電させる放電手段とを備え、電圧検
出手段は、放電手段と同じ回路内に設けられる。
【0020】電圧検出手段および放電手段が1つの回路
内に設けられ、電池電圧を検出する動作、および検出さ
れた電池電圧が所定電圧に一致するまで電池に蓄積され
た電力を放電する放電動作が1つの回路において行なわ
れる。
【0021】したがって、この発明によれば、電池に蓄
積された電力の放電を迅速に行なうことができる。ま
た、放電回路をコンパクト化できる。
【0022】さらに、この発明によれば、放電制御方法
は、単一の電池に蓄積された電力を放電させる放電回路
における放電動作を制御する放電制御方法であって、単
一の電池から放電回路に流れる電流に比例した電圧降下
を補償して電池の電池電圧を検出するステップと、検出
された電池電圧が所定電圧よりも高いとき検出された電
池電圧が所定電圧に一致するまで電池に蓄積された電力
を放電させるステップとを含む。
【0023】放電回路に流れる電流量に応じて放電回路
における放電動作が制御される。したがって、この発明
によれば、放電回路に実際に流れる電流量によって放電
動作を制御できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0025】図1を参照して、この発明の実施の形態に
よる放電回路10は、電圧検出手段3と、放電手段7
と、カレントトランス8と、放電抵抗9とを備える。電
圧検出手段3は、直列に接続された抵抗1,2から成
る。抵抗1,2は、それぞれ一定の抵抗値を有し、抵抗
1の抵抗値と抵抗2の抵抗値との比は、たとえば、抵抗
1の抵抗値:抵抗2の抵抗値=1:10に設定される。
【0026】放電手段7は、ツェナーダイオード4と、
比較器5と、スイッチ6とを含む。ツェナーダイオード
4は、基準電圧E0を比較器5の他方端子へ出力する。
比較器5は、ノードN4における電圧V1を一方端子に
受け、ツェナーダイオード4からの基準電圧E0を他方
端子に受ける。そして、比較器5は、電圧V1を基準電
圧E0と比較し、電圧V1が基準電圧E0よりも高いと
きH(論理ハイ)レベルの信号をスイッチ6へ出力し、
電圧V1が基準電圧E0以下であるときL(論理ロー)
レベルの信号をスイッチ6へ出力する。スイッチ6は、
比較器5からのHレベルの信号に応じてオンされ、比較
器5からのLレベルの信号に応じてオフされる。
【0027】カレントトランス8および電圧検出手段3
の抵抗1,2は、ノードN1とノードN2との間に直列
に接続され、カレントトランス8は、ノードN1側に配
置される。そして、カレントトランス8は、電池13か
らの放電電流Iに比例した電圧Vcを発生する。この場
合、電圧Vcは、ノードN1からノードN3に向かって
高くなる極性を有し、カレントトランス8のコイルは、
このような電圧Vcを発生する方向に巻かれている。
【0028】放電回路10は、配線抵抗11,12を介
して電池13と接続される。配線抵抗11は、配線抵抗
12の抵抗値rと同じ抵抗値rを有する。電池13から
の放電電流Iは、電池13、配線抵抗11、放電抵抗
9、スイッチ6および配線抵抗12から成る経路を流
れ、カレントトランス8および電圧検出手段3の抵抗
1,2を介してノードN1からノードN2に到る経路に
は流れない。これは、電圧検出手段3は、電流が流れな
い状態で電圧を検出する必要があるからである。
【0029】放電電流Iが矢印14の方向に流れると、
ノードN1とノードN2との間に印加される電圧V2
は、電池13の本来の電池電圧Eよりも配線抵抗11,
12による電圧降下分だけ低いE−2Irになる。この
発明においては、配線抵抗11,12の抵抗値rを予め
測定し、カレントトランス8が発生する電圧Vcが配線
抵抗11,12による電圧降下分2Irに等しくなるよ
うにカレントトランス8のコイルの巻数を決定する。し
たがって、カレントトランス8は、ノードN3における
電圧がノードN1における電圧よりも高くなる方向に電
圧Vc=2Irを発生し、ノードN3とノードN2との
間には、ノードN1とノードN2との間に印加される電
圧E−2Irよりも電圧Vc=2Irだけ高い電圧V3
=E−2Ir+2Ir=Eが印加される。つまり、ノー
ドN3とノードN2との間には、電池13の本来の電池
電圧Eが印加される。
【0030】このように、カレントトランス8は、配線
抵抗11,12による電圧降下を補償する機能を果た
し、電圧補償手段を構成する。上述したように、カレン
トトランス8は、放電電流Iに比例した電圧Vcを発生
するので、放電電流Iが配線抵抗11,12を流れるこ
とによる電圧降下を補償することができる。その結果、
電圧検出手段3には、電池13の本来の電池電圧Eが印
加される。
【0031】抵抗1の抵抗値と抵抗2の抵抗値との比
は、上述したように1:10に設定されるので、ノード
N4とノードN2との間に印加される電圧V4は、V4
=0.9E≒Eである。抵抗1の抵抗値に対する抵抗2
の抵抗値の比をさらに大きくし、抵抗1の抵抗値:抵抗
2の抵抗値=1:100に設定すれば、ノードN4とノ
ードN2との間の電圧V4をさらに電池電圧Eに近づけ
ることができる。したがって、電圧検出手段3は、電池
13の本来の電池電圧Eを検出し、その検出した電池電
圧Eを比較器5の一方端子へ出力する。
【0032】そうすると、比較器5は、その一方端子に
電圧検出手段3から電池電圧Eを受け、他方端子にツェ
ナーダイオード4から基準電圧E0を受ける。そして、
比較器5は、電池電圧Eを基準電圧E0と比較し、電池
電圧Eが基準電圧E0よりも高いときHレベルの信号を
スイッチ6へ出力し、電池電圧Eが基準電圧E0以下で
あるときLレベルの信号をスイッチ6へ出力する。
【0033】スイッチ6は、Hレベルの信号に応じてオ
ンされ、Lレベルの信号に応じてオフされるので、放電
手段7は、電池電圧Eが基準電圧E0よりも高いとき放
電電流Iを電池13、配線抵抗11、放電抵抗9、スイ
ッチ6、および配線抵抗12から成る経路に流して電池
13に蓄積された電力を放電させ、電池電圧Eが基準電
圧E0に等しくなった時点で放電を停止する。
【0034】このように、放電回路10は、電池電圧E
の配線抵抗11,12による電圧降下を正確に補償し、
電池電圧Eが基準電圧E0よりも高いとき電池電圧Eが
基準電圧E0に一致するまで電池13に蓄積された電力
を放電させる。
【0035】図2を参照して、放電回路10における放
電方法について説明する。放電動作がスタートすると、
電池13から放電回路10に流れる電流Iに比例した電
圧降下を補償して電池13の電池電圧V4が検出される
(ステップS1)。そして、電池電圧V4が所定電圧よ
りも高いか否かが判定され(ステップS2)、電池電圧
V4が所定電圧よりも高いとき、電池電圧V4が所定電
圧に一致するまで電池13に蓄積された電力が放電され
る(ステップS3)。そして、ステップS3の後、また
はステップS2において電池電圧V4が所定電圧よりも
高くないと判定されたとき、放電動作が終了する。
【0036】したがって、放電回路10は、図2に示す
フローチャートに従って電池13に蓄積された電力の放
電動作を制御する。図2に示すフローチャートにおいて
は、電池13から放電回路10に流れる電流Iに比例し
て配線抵抗11,12による電池電圧の電圧降下が補償
され、その補償された電池電圧に基づいて放電動作が制
御されるので、放電回路10は、放電回路10に流れる
電流量に応じて電池13に蓄積された電力の放電動作を
制御する。したがって、この発明による放電制御方法
は、放電回路に流れる電流量に応じて電池に蓄積された
電力の放電動作を制御することを特徴とする。
【0037】また、この発明による放電回路は、図3に
示す放電回路20であってもよい。図3を参照して、放
電回路20は、放電回路10のカレントトランス8を電
圧補償手段17および反転器18に代えたものであり、
その他は放電回路10と同じである。電圧補償手段17
は、NPNトランジスタ14,15と定電圧源16とか
ら成る。
【0038】NPNトランジスタ14は、ノードN1と
ノードN4との間に接続される。NPNトランジスタ1
5および定電圧源16は、ノードN1とノードN4との
間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタ1
4は、NPNトランジスタ15および定電圧源16に対
して並列に接続される。
【0039】NPNトランジスタ14は、そのベースに
反転器18からの信号を受け、NPNトランジスタ15
は、そのベースに比較器5からの信号を受ける。定電圧
源16は、放電電流Iが配線抵抗11,12を流れるこ
とによる電圧降下分2Irに等しい電圧Vcを出力す
る。したがって、電圧補償手段17は、NPNトランジ
スタ14がオフされ、NPNトランジスタ15がオンさ
れると、配線抵抗11,12による電圧降下を補償して
ノードN3とノードN2との間に電池電圧Eを印加す
る。反転器18は、比較器5からの信号を受け、その受
けた信号を反転してNPNトランジスタ14のベースへ
出力する。
【0040】電池電圧Eが基準電圧E0よりも高いと
き、比較器5は、Hレベルの信号をスイッチ6、NPN
トランジスタ15のベースおよび反転器18へ出力す
る。そして、スイッチ6はオンされ、反転器18は、H
レベルの信号を反転してLレベルの信号をNPNトラン
ジスタ14のベースへ出力する。
【0041】そうすると、NPNトランジスタ14はオ
フされ、NPNトランジスタ15はオンされる。そし
て、定電圧源16は、配線抵抗11,12による電圧降
下を補償し、電圧検出手段3は、電池電圧Eを検出して
比較器5へ出力する。
【0042】したがって、電池電圧Eが基準電圧E0よ
りも高いとき、電池13に蓄積された電力は放電抵抗9
を介して放電され、この放電は、電池電圧Eが基準電圧
E0に一致するまで継続される。そして、電池電圧Eが
基準電圧E0に一致すると比較器5は、Lレベルの信号
をスイッチ6、NPNトランジスタ15のベースおよび
反転器18へ出力する。
【0043】そうすると、スイッチ6はオフされ、放電
は停止される。そして、反転器18はLレベルの信号を
反転してHレベルの信号をNPNトランジスタ14のベ
ースへ出力し、NPNトランジスタ14はオンされ、N
PNトランジスタ15はオフされる。したがって、放電
が停止された状態では、電池13の本来の電池電圧Eが
NPNトランジスタ14を介してノードN3とノードN
2との間に印加される。
【0044】このように、放電回路20は、放電回路1
0と同じように、電池電圧Eの配線抵抗11,12によ
る電圧降下を正確に補償し、電池電圧Eが基準電圧E0
よりも高いとき電池電圧Eが基準電圧E0に一致するま
で電池13に蓄積された電力を放電させる。そして、放
電回路20は、定電圧源16によって配線抵抗11,1
2による電圧降下を補償するので、カレントトランス8
によって配線抵抗11,12による電圧降下を補償する
放電回路10に比べ小型化が可能である。
【0045】上述したように、この発明による放電回路
10,20は、電池電圧Eの配線抵抗11,12による
電圧降下を補償して電池電圧Eを正確に検出し、その検
出した電池電圧Eが基準電圧E0に一致するまで電池1
3に蓄積された電力を放電するので、電池電圧Eが基準
電圧E0に一致するときの放電電流を大きく設定でき
る。つまり、配線抵抗11,12による電圧降下を補償
した場合、電圧検出手段3が検出する電圧は、電圧降下
を補償しない場合に検出する電圧E−2Irよりも高い
電池電圧Eであるため、放電終了時の電流を大きく設定
できる。
【0046】これにより、従来、配線抵抗11,12に
よる電圧降下分も含めて放電することができなかった不
感帯を除去することができる。
【0047】上述した放電回路10,20は、電圧検出
手段3と放電手段7とを1つの回路内に設けたことも特
徴とする。つまり、この発明による放電回路は、1つの
回路内に設けられた電圧検出手段3と放電手段7とを備
えるものであればよい。
【0048】このように、電圧検出手段3と放電手段7
とを1つの回路内に設けることにより、電池13に蓄積
された電力を迅速に放電させることができるとともに、
電池13、電圧検出手段3および放電手段7の相互の配
線を短くして放電回路をコンパクトにできる。
【0049】次に、この発明による放電回路10,20
をハイブリッド自動車または電気自動車のモータ駆動装
置に応用した例について説明する。
【0050】図4を参照して、この発明による放電回路
10,20を備えたモータ駆動装置100は、直流電源
Bと、電圧センサー21,23と、システムリレーSR
1,SR2と、コンデンサC1,C2と、昇圧コンバー
タ22と、インバータ24と、電流センサー28と、制
御装置30とを備える。
【0051】交流モータM1は、ハイブリッド自動車ま
たは電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生
するための駆動モータである。あるいは、このモータは
エンジンにて駆動される発電機の機能を持つように、そ
して、エンジンに対して電動機として動作し、たとえ
ば、エンジン始動を行ない得るようなものとしてハイブ
リッド自動車に組み込まれるようにしてもよい。
【0052】昇圧コンバータ22は、リアクトルL1
と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD
1,D2とを含む。リアクトルL1の一方端は直流電源
Bの電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジス
タQ1とNPNトランジスタQ2との中間点、すなわ
ち、NPNトランジスタQ1のエミッタとNPNトラン
ジスタQ2のコレクタとの間に接続される。NPNトラ
ンジスタQ1,Q2は、電源ラインとアースラインとの
間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ
1のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトランジ
スタQ2のエミッタはアースラインに接続される。ま
た、各NPNトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミ
ッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダ
イオードD1,D2がそれぞれ配置されている。
【0053】インバータ24は、U相アーム25と、V
相アーム26と、W相アーム27とから成る。U相アー
ム25、V相アーム26、およびW相アーム27は、電
源ラインとアースとの間に並列に設けられる。
【0054】U相アーム25は、直列接続されたNPN
トランジスタQ3,Q4から成り、V相アーム26は、
直列接続されたNPNトランジスタQ5,Q6から成
り、W相アーム27は、直列接続されたNPNトランジ
スタQ7,Q8から成る。また、各NPNトランジスタ
Q3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側か
らコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれ
ぞれ接続されている。
【0055】各相アームの中間点は、交流モータM1の
各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流
モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,
W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成
され、U相コイルの他端がNPNトランジスタQ3,Q
4の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタ
Q5,Q6の中間点に、W相コイルの他端がNPNトラ
ンジスタQ7,Q8の中間点にそれぞれ接続されてい
る。
【0056】直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウ
ムイオン等の二次電池から成る。直流電源Bの詳細につ
いては後述する。電圧センサー21は、直流電源Bから
出力される電圧Vbを検出し、その検出した電圧Vbを
制御装置30へ出力する。システムリレーSR1,SR
2は、制御装置30からの信号SEによりオンされる。
コンデンサC1は、直流電源Bから供給された直流電圧
を平滑化し、その平滑化した直流電圧を昇圧コンバータ
22へ供給する。
【0057】昇圧コンバータ22は、コンデンサC1か
ら供給された直流電圧を昇圧してコンデンサC2へ供給
する。より具体的には、昇圧コンバータ22は、制御装
置30から信号PWUを受けると、信号PWUによって
NPNトランジスタQ2がオンされた期間に応じて直流
電圧を昇圧してコンデンサC2に供給する。この場合、
NPNトランジスタQ1は、信号PWUによってオフさ
れている。また、昇圧コンバータ22は、制御装置30
から信号PWDを受けると、コンデンサC2を介してイ
ンバータ24から供給された直流電圧を降圧して直流電
源Bを充電する。
【0058】コンデンサC2は、昇圧コンバータ22か
らの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をイ
ンバータ24へ供給する。電圧センサー23は、コンデ
ンサC2の両端の電圧、すなわち、インバータ24への
入力電圧IVVを検出し、その検出した入力電圧IVV
を制御装置30へ出力する。
【0059】インバータ24は、コンデンサC2から直
流電圧が供給されると制御装置30からの信号PWMI
に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM
1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク
指令値TRによって指定されたトルクを発生するように
駆動される。また、インバータ24は、モータ駆動装置
100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動
車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を
制御装置30からの信号PWMCに基づいて直流電圧に
変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介し
て昇圧コンバータ22へ供給する。なお、ここで言う回
生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運
転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場
合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しな
いものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回
生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)さ
せることを含む。
【0060】電流センサー28は、交流モータM1に流
れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ
電流MCRTを制御装置30へ出力する。
【0061】制御装置30は、外部に設けられたECU
(Electrical Control Unit)
から入力されたトルク指令値TRおよびモータ回転数M
RN、電圧センサー21からの電圧Vb、電圧センサー
23からの入力電圧IVV、および電流センサー28か
らのモータ電流MCRTに基づいて、後述する方法によ
り昇圧コンバータ22を駆動するための信号PWUとイ
ンバータ24を駆動するための信号PWMIとを生成
し、その生成した信号PWUおよび信号PWMIをそれ
ぞれ昇圧コンバータ22およびインバータ24へ出力す
る。
【0062】信号PWUは、昇圧コンバータ22がコン
デンサC1からの直流電圧を入力電圧IVVに変換する
場合に昇圧コンバータ22を駆動するための信号であ
る。そして、制御装置30は、昇圧コンバータ22が直
流電圧を入力電圧IVVに変換する場合に、入力電圧I
VVをフィードバック制御し、入力電圧IVVが指令さ
れた電圧指令になるように昇圧コンバータ22を駆動す
るための信号PWUを生成する。信号PWUの生成方法
については後述する。
【0063】また、制御装置30は、ハイブリッド自動
車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示
す信号を外部のECUから受けると、交流モータM1で
発電された交流電圧を直流電圧に変換するための信号P
WMCを生成してインバータ24へ出力する。この場
合、インバータ24のNPNトランジスタQ4,Q6,
Q8は信号PWMCによってスイッチング制御される。
すなわち、交流モータM1のU相で発電されるときNP
NトランジスタQ6,Q8がオンされ、V相で発電され
るときNPNトランジスタQ4,Q8がオンされ、W相
で発電されるときNPNトランジスタQ4,Q6がオン
される。これにより、インバータ24は、交流モータM
1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コン
バータ22へ供給する。
【0064】さらに、制御装置30は、ハイブリッド自
動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを
示す信号を外部のECUから受けると、インバータ24
から供給された直流電圧を降圧するための信号PWDを
生成し、その生成した信号PWDを昇圧コンバータ22
へ出力する。これにより、交流モータM1が発電した交
流電圧は、直流電圧に変換され、降圧されて直流電源B
に供給される。
【0065】さらに、制御装置30は、システムリレー
SR1,SR2をオンするための信号SEを生成してシ
ステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0066】図5を参照して、直流電源Bは、電池B1
〜Bn(nは自然数)と、放電回路D1〜Dnとを含
む。放電回路D1〜Dnは、電池B1〜Bnに対応して
設けられる。放電回路D1〜Dnの各々は放電回路10
または放電回路20から成る。放電回路D1〜Dnの各
々は、それぞれ、電池B1〜Bnの電池電圧Eが基準電
圧E0になるまで電池B1〜Bnに蓄積された電力を放
電する。したがって、電池B1〜Bnの各々は、電池電
圧Eが基準電圧E0に一致するときの直流電流を出力す
る。
【0067】なお、電池B1〜Bnのうちいずれかの電
池が基準電圧E0よりも低い電池電圧を出力する場合、
その低い電池電圧を出力する電池の電池電圧が基準電圧
E0よりも高くなるように電池B1〜Bnの全体を充電
する。そうすると、放電回路D1〜Dnは、電池B1〜
Bnの電池電圧Eが基準電圧E0に一致するように対応
する電池B1〜Bnに蓄積された電力を放電するので、
電池B1〜Bnの各々は、電池電圧Eが基準電圧E0に
一致するときの直流電流を出力する。
【0068】このように、直流電源Bは、電池B1〜B
n間で均等化された直流電流を出力する。
【0069】図6は、制御装置30の機能ブロック図で
ある。図6を参照して、制御装置30は、モータトルク
制御手段301と、電圧変換制御手段302とを含む。
モータトルク制御手段301は、トルク指令値TR、直
流電源Bの出力電圧Vb、モータ電流MCRT、モータ
回転数MRNおよびインバータ24の入力電圧IVVに
基づいて、交流モータM1の駆動時、後述する方法によ
り昇圧コンバータ22のNPNトランジスタQ1,Q2
をオン/オフするための信号PWUと、インバータ24
のNPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフするため
の信号PWMIとを生成し、その生成した信号PWUお
よび信号PWMIをそれぞれ昇圧コンバータ22および
インバータ24へ出力する。
【0070】電圧変換制御手段302は、回生制動時、
ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モード
に入ったことを示す信号RGEを外部のECUから受け
ると、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に
変換するための信号PWMCを生成してインバータ24
へ出力する。
【0071】また、電圧変換制御手段302は、回生制
動時、信号RGEを外部のECUから受けると、インバ
ータ24から供給された直流電圧を降圧するための信号
PWDを生成して昇圧コンバータ22へ出力する。この
ように、昇圧コンバータ22は、直流電圧を降圧するた
めの信号PWDにより電圧を降下させることもできるの
で、双方向コンバータの機能を有するものである。
【0072】図7は、モータトルク制御手段301の機
能ブロック図である。図7を参照して、モータトルク制
御手段301は、モータ制御用相電圧演算部40と、イ
ンバータ用PWM信号変換部42と、インバータ入力電
圧指令演算部50と、フィードバック電圧指令演算部5
2と、デューティー比変換部54とを含む。
【0073】モータ制御用相電圧演算部40は、インバ
ータ24への入力電圧IVVを電圧センサー23から受
け、交流モータM1の各相に流れるモータ電流MCRT
を電流センサー28から受け、トルク指令値TRを外部
ECUから受ける。そして、モータ制御用相電圧演算部
40は、これらの入力される信号に基づいて、交流モー
タM1の各相のコイルに印加する電圧を計算し、その計
算した結果をインバータ用PWM信号変換部42へ供給
する。インバータ用PWM信号変換部42は、モータ制
御用相電圧演算部40から受けた計算結果に基づいて、
実際にインバータ24の各NPNトランジスタQ3〜Q
8をオン/オフする信号PWMIを生成し、その生成し
た信号PWMIをインバータ24の各NPNトランジス
タQ3〜Q8へ出力する。
【0074】これにより、各NPNトランジスタQ3〜
Q8は、スイッチング制御され、交流モータM1が指令
されたトルクを出すように交流モータM1の各相に流す
電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が制
御され、トルク指令値TRに応じたモータトルクが出力
される。
【0075】一方、インバータ入力電圧指令演算部50
は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づ
いてインバータ入力電圧の最適値(目標値)、すなわ
ち、電圧指令を演算し、その演算した電圧指令をフィー
ドバック電圧指令演算部52へ出力する。
【0076】フィードバック電圧指令演算部52は、電
圧センサー23からのインバータ24の入力電圧IVV
と、インバータ入力電圧指令演算部50からの電圧指令
とに基づいて、後述する方法によってフィードバック電
圧指令を演算し、その演算したフィードバック電圧指令
をデューティー比変換部54へ出力する。
【0077】デューティー比変換部54は、電圧センサ
ー21からのバッテリ電圧Vbと、フィードバック電圧
指令演算部52からのフィードバック電圧指令とに基づ
いて、電圧センサー23からの入力電圧IVVを、フィ
ードバック電圧指令演算部52からのフィードバック電
圧指令に設定するためのデューティー比を演算し、その
演算したデューティー比に基づいて昇圧コンバータ22
のNPNトランジスタQ1,Q2をオン/オフするため
の信号PWUを生成する。そして、デューティー比変換
部54は、生成した信号PWUを昇圧コンバータ22の
NPNトランジスタQ1,Q2へ出力する。
【0078】なお、昇圧コンバータ22の下側のNPN
トランジスタQ2のオンデューティーを大きくすること
によりリアクトルL1における電力蓄積が大きくなるた
め、より高電圧の出力を得ることができる。一方、上側
のNPNトランジスタQ1のオンデューティーを大きく
することにより電源ラインの電圧が下がる。そこで、N
PNトランジスタQ1,Q2のデューティー比を制御す
ることで、電源ラインの電圧を直流電源Bの出力電圧以
上の任意の電圧に制御可能である。
【0079】再び、図4を参照して、モータ駆動装置1
00における全体動作について説明する。全体の動作が
開始されると、制御装置30は、信号SEを生成してシ
ステムリレーSR1,SR2へ出力し、システムリレー
SR1,SR2がオンされる。そして、直流電源Bは、
直流電圧をシステムリレーSR1,SR2を介して昇圧
コンバータ22へ出力する。
【0080】電圧センサー21は、直流電源Bからの出
力電圧Vbを検出し、その検出した電圧Vbを制御装置
30へ出力する。また、電圧センサー23は、コンデン
サC2の両端の電圧、すなわち、インバータ24への入
力電圧IVVを検出し、その検出した入力電圧IVVを
制御装置30へ出力する。さらに、電流センサー28
は、交流モータM1に流れるモータ電流MCRTを検出
して制御装置30へ出力する。そして、制御装置30
は、外部ECUからトルク指令値TR、モータ回転数M
RNを受ける。
【0081】そうすると、制御装置30は、電圧Vb、
入力電圧IVV、モータ電流MCRT、トルク指令値T
Rおよびモータ回転数MRNに基づいて、上述した方法
により信号PWMIを生成し、その生成した信号PWM
Iをインバータ24へ出力する。また、制御装置30
は、インバータ24が交流モータM1を駆動するとき、
電圧Vb、入力電圧IVV、モータ電流MCRT、トル
ク指令値TR、およびモータ回転数MRNに基づいて、
上述した方法により昇圧コンバータ22のNPNトラン
ジスタQ1,Q2をスイッチング制御するための信号P
WUを生成し、その生成した信号PWUを昇圧コンバー
タ22へ出力する。
【0082】そうすると、昇圧コンバータ22は、信号
PWUに応じて、直流電源Bからの直流電圧を昇圧し、
その昇圧した直流電圧をコンデンサC2に供給する。コ
ンデンサC2は、昇圧コンバータ22からの直流電圧を
平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ24に
供給する。そして、インバータ24は、コンデンサC2
によって平滑化された直流電圧を制御装置30からの信
号PWMIによって交流電圧に変換して交流モータM1
を駆動する。これによって、交流モータM1は、トルク
指令値TRによって指定されたトルクを発生する。
【0083】また、モータ駆動装置100が搭載された
ハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、制
御装置30は、外部ECUから信号RGEを受け、その
受けた信号RGEに応じて信号PWMC,PWDを生成
し、その生成した信号PWMCをインバータ24へ出力
し、信号PWDを昇圧コンバータ22へ出力する。
【0084】そうすると、インバータ24は、交流モー
タM1が発電した交流電圧を信号PWMCに応じて直流
電圧に変換し、その変換した直流電圧を昇圧コンバータ
22に供給する。昇圧コンバータ22は、インバータ2
4からの直流電圧を信号PWDによって降圧し、その降
圧した直流電圧を直流電源Bに供給する。これにより、
交流モータM1によって発電された電力が直流電源Bに
充電される。
【0085】上記においては、この発明による放電回路
10,20をハイブリッド自動車または電気自動車に搭
載されるモータ駆動装置に応用した例について説明した
が、放電回路10,20は、モータ駆動装置に限らず、
その他の装置にも応用できる。一般的には、放電回路1
0,20は、複数の電池において、各電池から出力され
る直流電流を均等化する場合に用いられるものである。
【0086】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態による放電回路の回路
図である。
【図2】 図1に示す放電回路における放電動作を説明
するためのフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態による放電回路の他の
回路図である。
【図4】 この発明による放電回路を備えたモータ駆動
装置の概略ブロック図である。
【図5】 図4に示す直流電源の回路ブロック図であ
る。
【図6】 図4に示す制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図7】 図6に示すモータトルク制御手段の機能を説
明するための機能ブロック図である。
【図8】 従来の直流電源の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1,2 抵抗、3 電圧検出手段、4 ツェナーダイオ
ード、5 比較器、6スイッチ、7 放電手段、8 カ
レントトランス、9 放電抵抗、10,20,D1〜D
n 放電回路、11,12 配線抵抗、16 定電圧
源、17 電圧補償手段、18 反転器、21,23
電圧センサー、22 昇圧コンバータ、24 インバー
タ、25 U相アーム、26 V相アーム、27 W相
アーム、28 電流センサー、30 制御装置、40
モータ制御用相電圧演算部、42インバータ用PWM信
号変換部、50 インバータ入力電圧指令演算部、52
フィードバック電圧指令演算部、54 デューティー比
変換部、100 モータ駆動装置、301 モータトル
ク制御手段、302 電圧変換制御手段、B,300
直流電源、B1〜Bn,13 電池、SR1,SR2
システムリレー、C1,C2 コンデンサ、L1 リア
クトル、Q1〜Q8,14,15 NPNトランジス
タ、D1〜D8 ダイオード、M1 交流モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/44 ZHV H01M 10/44 ZHVP Fターム(参考) 2G016 CA04 CB13 CC01 CC02 CC04 CC05 CC07 CC12 CC23 CD04 CD09 CD10 CD14 CF07 5G003 AA07 BA03 DA07 FA06 FA08 GA01 GC05 5H030 AA01 AS08 BB10 BB21 FF42 FF43 FF44 5H115 PA08 PA11 PG04 PI16 PI21 PO02 PU01 PU08 PU21 PV09 PV23 QN02 QN09 RB22 SE06 TI01 TI05 TI06 TR19 TU16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一電池の電池電圧を検出する電圧検出
    手段と、 前記電圧検出手段により検出される電池電圧の配線抵抗
    による電圧降下を補償する電圧補償手段と、 前記電圧検出手段により検出された電池電圧が所定電圧
    よりも高いとき前記検出された電池電圧が前記所定電圧
    に一致するまで前記電池に蓄積された電力を放電させる
    放電手段とを備える放電回路。
  2. 【請求項2】 前記電圧補償手段は、放電電流に比例し
    た電圧を補償する、請求項1に記載の放電回路。
  3. 【請求項3】 前記電圧補償手段は、定電圧源から成
    る、請求項1に記載の放電回路。
  4. 【請求項4】 単一電池の電池電圧を検出する電圧検出
    手段と、 前記電圧検出手段により検出された電池電圧が所定電圧
    よりも高いとき前記検出された電池電圧が前記所定電圧
    に一致するまで前記電池に蓄積された電力を放電させる
    放電手段とを備え、 前記電圧検出手段は、前記放電手段と同じ回路内に設け
    られる、放電回路。
  5. 【請求項5】 単一の電池に蓄積された電力を放電させ
    る放電回路における放電動作を制御する放電制御方法で
    あって、 前記単一の電池から前記放電回路に流れる電流に比例し
    た電圧降下を補償して前記電池の電池電圧を検出するス
    テップと、 前記検出された電池電圧が所定電圧よりも高いとき前記
    検出された電池電圧が前記所定電圧に一致するまで前記
    電池に蓄積された電力を放電させるステップとを含む放
    電制御方法。
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