JP2003348048A - 受信装置、および端末装置 - Google Patents

受信装置、および端末装置

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JP2003348048A
JP2003348048A JP2002155734A JP2002155734A JP2003348048A JP 2003348048 A JP2003348048 A JP 2003348048A JP 2002155734 A JP2002155734 A JP 2002155734A JP 2002155734 A JP2002155734 A JP 2002155734A JP 2003348048 A JP2003348048 A JP 2003348048A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同期信号を含む信号を送受信する際、基準クロ
ックに関する周波数誤差を補正可能な受信装置および端
末装置を提供する。 【解決手段】端末装置の基準クロックを生成する基準ク
ロック生成部320と、基地局から送信された同期信号
を含む信号をA/D変換するA/D変換部103と、同
期信号に応じてフレーム同期処理を行うフレーム同期部
311と、同期信号の誤差に応じて基地局の基準クロッ
クと端末装置の基準クロックの誤差を検出するクロック
オフセット検出部312と、その誤差とRF選局周波数
に応じたキャリアオフセットを計算するオフセット周波
数計算部321と、計算結果に応じたコントロールワー
ドを生成するコントロールワード変換部322と、コン
トロールワードに応じた搬送波を生成する数値制御発振
器323、SINROM324、COSROM325お
よび乗算器10601,10602とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のデータ通信
を行う通信システムの受信装置および端末装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信、たとえば、OFDM技術を用
いた無線通信では、無線送受信でのキャリア(搬送波)
周波数の誤差(オフセット)をいかに最小限に抑えるか
が、十分な伝送特性を得るための1つのキーポイントで
ある。受信側でのキャリア周波数再生は、パケットの先
頭のトレーニング信号(プリアンブル)を用いて行われ
るが、キャリア再生回路で補正できなかったキャリアの
残留成分は、FFT(Fast Fourier transform)処理を
行った後、パケットに埋め込まれているリファレンスシ
ンボルや各シンボルに埋め込まれているパイロットキャ
リアと呼ばれるリファレンスを用いて周波数軸上で補正
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、残留成分が
大きくなると、この周波数軸上での補正ができない、ま
たは補正はできても精度が不十分になってしまうという
問題点があった。この結果64QAMなどの多値変調で
は、同じS/Nの伝送でも残留キャリア周波数オフセッ
トの大きさによって、伝送ビットエラーレートが劣化し
てしまうという問題点が生じていた。
【0004】ところで、キャリア周波数のオフセットの
原因は、送受信のローカル周波数のずれ、つまり、たと
えば基地局と子機のローカル周波数のずれである。従
来、たとえばローカル周波数はリファレンス周波数を使
ったPLL等により設定される。上述の場合には、ずれ
の主原因はリファレンス用の局部発振器、たとえば水晶
発振器の発振周波数が送受信でずれているためである。
つまり、たとえば基地局と子機の局部発振器の発振周波
数がずれているためである。
【0005】従来、この種の問題点の対策には、TCX
O(Temperature compensated crystal oscillator)と
呼ばれる温度補正つきの高精度な水晶発振器が使用され
ていた。TCXOでは、発振周波数のずれは数ppm以
下に抑えられているが、部品コストの高さが問題となっ
ている。
【0006】本発明の目的は、所定の基準クロックに基
づいて生成された同期信号を含む信号を送受信する場合
に、送受信において基準クロックに関する周波数誤差を
補正することができる受信装置および端末装置を提供す
ることである。
【0007】なお、ここでいうクロックとは、たとえば
水晶発振器等のクロック生成部により生成された特定の
周期または周波数をもつ信号を意味する。このクロック
は、たとえば、方形波であったり正弦波であったりす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点は、第1の基準クロックに基づ
いて生成された同期信号を含む信号を受信する受信装置
であって、第2の基準クロックを生成する基準クロック
生成手段と、受信信号に含まれる同期信号、および前記
基準クロック生成手段から出力された第2の基準クロッ
クに基づいて、前記第1および第2の基準クロックに関
する周波数誤差を検出する誤差検出手段と、前記誤差検
出手段により検出された第1および第2の基準クロック
に関する周波数誤差に応じて、前記基準クロック生成手
段で生成される第2の基準クロックに基づく回路動作を
補正する補正手段とを有する。
【0009】上述の本発明の第1の観点によれば、基準
クロック生成手段では、第2の基準クロックが生成され
る。誤差検出手段では、第1の基準クロックに基づいて
生成された信号に含まれる同期信号、および基準クロッ
ク生成手段から出力された第2の基準クロックに基づい
て、第1および第2の基準クロックに関する周波数誤差
が検出される。補正手段では、誤差検出手段により検出
された第1および第2の基準クロックに関する周波数誤
差に応じて、基準クロック生成手段で生成される第2の
基準クロックに基づく回路動作が補正される。
【0010】好適には、前記受信信号は、前記第1の基
準クロックに基づいて生成された所定のフレーム同期信
号を含むフレーム構造を有し、前記誤差検出手段は、前
記受信信号に含まれる所定のフレーム同期信号、および
前記基準クロック生成手段から出力された第2の基準ク
ロックに基づいて、前記受信信号のフレーム周期の誤差
を検出するフレーム誤差検出手段と、前記フレーム誤差
検出手段から出力された前記所定のフレーム周期の誤差
に応じて、前記第1および前記第2の基準クロックの周
波数誤差を検出する基準クロック誤差検出手段とを含
み、前記補正手段は、前記第1および第2の基準クロッ
クの周波数誤差に応じて、前記受信信号の検波用の搬送
波の周波数を補正する搬送波補正手段を含む。
【0011】また、好適には、前記誤差検出手段は、所
定の時間、前記検出された第1および第2の基準クロッ
クに関する周波数誤差を積算する積算手段と、前記積算
手段により積算された第1および第2の基準クロックに
関する周波数誤差に基づいて、前記所定の時間、平均化
した前記第1および第2の基準クロックに関する周波数
誤差を出力する誤差平均化手段とを有する。
【0012】また、好適には、前記補正手段は、前記第
1および第2の基準クロックに関する周波数誤差を除去
するように、前記基準クロック生成手段から出力される
第2の基準クロックに基づく回路動作の補正を行う。
【0013】また、好適には、アナログ信号である前記
受信信号を、ディジタル信号に変換するアナログ−ディ
ジタル変換手段を有し、前記補正手段は、前記アナログ
−ディジタル変換手段から出力されたディジタル信号
に、前記所定の処理を行う。
【0014】また、好適には、前記誤差検出手段は、前
記同期信号に応じて相互相関演算を行い、前記第1およ
び第2の基準クロックに関する周波数誤差を検出する相
互相関演算手段を有し、前記補正手段は、前記積算手段
により前記第1および第2の基準クロックに関する周波
数誤差が積算されるまで、前記相関演算手段から出力さ
れた前記周波数誤差に基づいて前記第2の基準クロック
に基づく回路動作を補正する。
【0015】また、好適には、前記補正手段は、前記積
算手段により、前記所定の時間、前記第1および第2の
基準クロックに関する周波数誤差が積算されたときは、
前記誤差平均化手段から出力される前記第1および第2
の基準クロックに関する周波数誤差に基づいて前記第2
の基準クロックに基づく回路動作を補正する。
【0016】また、好適には、前記受信信号は、直交周
波数分割多重変調方式に基づいて変調されている。
【0017】また、好適には、前記補正された第2の基
準クロックに応じて、前記受信信号を離散フーリエ変換
して復調する復調部を有する。
【0018】上記目的を達成するために、本発明の第2
の観点は、第1の基準クロックに基づいて所定の処理を
行う基地局と、通信を行う端末装置であって、前記基地
局から送信された第1のクロックに基づいて生成された
所定のタイミングの同期信号を含む信号を受信する受信
手段と、第2の基準クロックを生成する基準クロック生
成手段と、前記受信手段で受信された受信信号に含まれ
る所定のタイミングの同期信号、および前記基準クロッ
ク生成手段から出力された第2の基準クロックに基づい
て、前記第1および第2の基準クロックに関する周波数
誤差を検出する誤差検出手段と、前記誤差検出手段によ
り検出された第1および第2の基準クロックに関する周
波数誤差に応じて、前記基準クロック生成手段で生成さ
れる第2の基準クロックに基づく回路動作を補正する補
正手段と、前記補正手段により補正された回路動作に基
づいて所定の信号を生成し送信する送信手段とを有す
る。
【0019】好適には、前記受信信号は、前記第1の基
準クロックに基づいて生成された所定のフレーム同期信
号を含むフレーム構造を有し、前記誤差検出手段は、前
記受信信号に含まれる所定のフレーム同期信号、および
前記基準クロック生成手段から出力された第2の基準ク
ロックに基づいて、前記受信信号のフレーム周期の誤差
を検出するフレーム誤差検出手段と、前記フレーム誤差
検出手段から出力された前記所定のフレーム周期の誤差
に応じて、前記第1および前記第2の基準クロックの周
波数誤差を検出する基準クロック誤差検出手段とを含
み、前記補正手段は、前記第1および第2の基準クロッ
クの周波数誤差に応じて、前記送信信号の搬送波の周波
数を補正する搬送波補正手段を含む。
【0020】また、好適には、前記誤差検出手段は、所
定の時間、前記検出された第1および第2の基準クロッ
クに関する周波数誤差を積算する積算手段と、前記積算
手段により積算された第1および第2の基準クロックに
関する周波数誤差に基づいて、前記所定の時間、平均化
した前記第1および第2の基準クロックに関する周波数
誤差を出力する誤差平均化手段とを有する。
【0021】また、好適には、前記補正手段は、前記送
信手段により送信される所定の信号の搬送波の周波数
と、前記受信信号の搬送波の周波数の誤差を除去するよ
うに、前記基準クロック生成手段から出力される前記第
2の基準クロックに基づく回路動作の補正を行う。
【0022】また、好適には、送信される所定のデータ
を含むベースバンド信号をアナログ信号に変換するディ
ジタル−アナログ変換手段を有し、前記補正手段は、前
記ディジタル−アナログ変換手段へ入力する前に、前記
所定の処理を行う。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を、図面に関連付けて説明する。
【0024】図1は、本発明に係る通信システムに係る
一実施の形態を示す図である。本実施の形態の通信シス
テム1は、図1に示すように、端末装置2−1〜2−
n、基地局(Hub)3とを有する。端末装置2−1〜
2−nの個々を区別しないときは、端末装置2と言う。
端末装置2と基地局3は、所定の周波数の搬送波を用い
て、データ通信を行う。
【0025】基地局3は、内部の局部発振器で生成され
た基準クロック(第1の基準クロックに相当する)fc
3に基づいて所定の処理を行う。たとえば、基地局3
は、基準クロックfc3に基づいてベースバンド信号の
処理等を行い、また基準クロックfc3に基づいて生成
された同期信号を含む信号を生成し、所定の周波数fw
3の搬送波を所定の変調方式で変調して端末装置2へ送
信する。
【0026】端末装置2は、内部発振器で生成された基
準クロック(第2の基準クロックに相当する)fc2に
基づいて所定の処理を行う。たとえば、端末装置2は、
基地局3から送信された信号(変調された搬送波fw
3)を受信し、基準クロックfc2に基づく再生搬送波
fw2によって、所定の同期信号を含む信号の検波を行
い、ベースバンド信号を出力し、また基準クロックfc
2に基づいて所定のベースバンド信号の処理等を行う。
【0027】しかし、基地局3と端末装置2の基準クロ
ックに誤差(オフセット)があることにより、基地局3
から送信される搬送波の周波数と、端末装置2で受信す
る際に再生される搬送波の周波数に誤差(オフセット)
が生じ、十分な伝送特性が得られないために、基準クロ
ックと、搬送波周波数のオフセットを最小限に抑えるこ
とが重要である。
【0028】このため、本実施の形態に係る端末装置2
は、受信信号に含まれる同期信号に基づいて、基準クロ
ックfc2を補正して、補正した基準クロックに基づい
て、所定の処理、たとえば搬送波周波数のオフセットを
最小限に抑える処理を行う。また、端末装置2は、基地
局3にデータ信号を送信する際には、受信信号に含まれ
る同期信号に基づいて、基準クロックfc3を推測し
て、基準クロックfc2に対する補正係数を求め、これ
によって所定の補正を行い、搬送波周波数fw3と一致
するような周波数の搬送波を生成して、ベースバンド信
号に応じて所定の変調方式で変調し送信する。
【0029】図2は、図1に示した基地局の一具体例を
示す図である。本実施の形態では、基地局3は一般的な
送受信系の構成を有し、基準クロックおよび搬送波周波
数の補正処理を行わない。また、本実施の形態の端末装
置2は、基地局3から送信された信号に応じて基準クロ
ックおよび搬送波周波数の補正を行う。
【0030】基地局3は、たとえば図2に示すように、
ベースバンドプロセッサ3001、発振器3002〜3
004、LPF(Low pass filter )3005,300
6、PLL(Phase-locked loop )3007,300
8、乗算器3009〜3012、増幅器3013〜30
16、BPF(Band pass filter)3017〜301
9、送受信スイッチT/RSW3020、アンテナ30
21を有する。
【0031】基地局3において、所定の信号を送信する
際には、ベースバンドプロセッサ3001に発振器30
02から出力される基準クロックfc3が供給されて、
所定のベースバンド信号が出力される。ベースバンド信
号は、LPF3005でフィルタリングされ、乗算器3
009、PLL3007、および発振器3003により
周波数変換され、BPF3017で帯域制限され、乗算
器3010、PLL3008、および発振器3004に
より周波数変換され、増幅器3014で増幅され、T/
RSW3020を介して、BPF3018で帯域制限
し、アンテナ3021から出力される。たとえば増幅器
3013はベースバンドプロセッサ3001によりコン
トロールされる。
【0032】基地局3において、所定の信号を受信する
際には、所定の受信信号は、アンテナ3021で受信さ
れ、T/RSW3020を介して、増幅器3015で増
幅され、乗算器3011、PLL3008、および発振
器3004により周波数変換され、BPF3019で帯
域制限され、増幅器3016たとえばAGC(Automati
c gain control)で一定の振幅に増幅され、乗算器30
12、PLL3007、および発振器3003により周
波数変換され、LPF3006により帯域制限され、ベ
ースバンドプロセッサに入力され、所定の処理が行われ
る。たとえば増幅器3016はベースバンドプロセッサ
3001によりコントロールされる。図1に示すよう
に、たとえば、一般的な基地局3は、20MHzの発振
器をRF/IFブロックおよびベースバンド信号処理部
の基準クロックfc3として使用している。
【0033】本実施の形態では、上述したように、たと
えば基地局3は内部の基準クロックに基づいて所定の送
受信処理を行う。端末装置2では、基地局3から送信さ
れた信号に応じて、内部の基準クロックの誤差を補正し
て、所定の送受信処理、たとえば搬送波のオフセットを
抑える処理を行う。
【0034】たとえば、ワイヤレス1394のシステム
の場合には、Hubとなる基地局3を基準として4ms
を1フレームとして定義している。TDMA(時分割多
重)システムの多くはこのようなフレーム構造を採用し
ており、フレーム内をいくつかの領域に分けて使用して
いる。フレームスタートパケットは、先頭のプリアンブ
ル部の構成が他のパケットと異なっており、この部分を
検出することでフレームスタートパケットとして検出さ
れる。
【0035】プリアンブルを使用した場合の同期検出に
ついては、プリアンブルの前半部分の自己検出により精
度の高いタイミング検出を行う。この相互相関検出をあ
る時間軸のウィンドウ内でのピーク検出で行うと精度の
高いタイミング検出が可能である。
【0036】このようなフレーム構造をもつシステムで
は、4ms毎に1回フレームスタートパケットが検出さ
れる。OFDMの1サンプルが20MHz(50nS)
なので、これを基準クロックとすると、80000クロ
ックに1回ということになる。フレームスタートパケッ
トの間隔をこの基準クロックでカウントすると、基地局
(Hub)3の基準クロックと端末装置(Leafまた
は移動局)2の基準クロックが完全に一致している場
合、間隔は常に80000となる。
【0037】基準クロックに水晶発振器や振動子を利用
すると、ばらつきは数十ppm程度ある。たとえばは2
5ppm程度のずれがあるとすると、検出されるフレー
ムスタートパケットの間隔は80000±2クロック程
度になる。この方法では、基準クロックのずれを1クロ
ック単位で観測しているので、1回の観測で検出可能な
ずれの最小単位は1クロックである。
【0038】しかし、フレームスタートパケットを連続
して観測すれば、検出可能なずれの最小単位をもっと小
さくすることができる。たとえば、0.4クロックのず
れがある場合、1フレームではずれ量の検出はできない
が、5フレーム連続で観測することで、合計2クロック
のずれが検出できる計算となる。
【0039】低S/Nやマルチパス環境などの劣化およ
びばらつき要因等を考えると、連続で観測すべきフレー
ム数、つまり平均回数はもっと大きくとる必要はある
が、一般的には平均回数に比例して、観測可能なずれの
最小単位は小さくなっていく。1回の観測で観測可能な
ずれの最小値は1クロック(12.5ppm)であるか
ら実用的な精度として、10秒程度(2500)フレー
ムの観測を行えば、0.1〜1ppm程度の精度で基準
クロックのずれを検出することができる。
【0040】基準クロックのずれ検出結果から、キャリ
ア周波数オフセットを補正する方法について以下に述べ
る。キャリア周波数オフセットの補正には、RF部の選
局PLL(Phase Locked Loop )の分周比設定を補正す
る方法と、ベースバンド信号処理部で複素乗算器を使用
して補正する方法がある。
【0041】たとえば、選局PLLを使用して補正した
場合には補正範囲が比較的広くとれ、IFフィルタなど
の周波数センタが正確に設定されるという長所がある
が、補正可能な最小単位(一般にステップサイズと言
う)は小さく取ることができない。
【0042】一方、ベースバンド信号処理で補正を行う
と、補正範囲はサンプリング周波数の制限を受けるもの
の、数値制御発振器(NCO)を使用することで、1H
z以下の精度で、キャリア周波数オフセットの補正を行
うことができる。
【0043】図3は、図1に示した端末装置の受信系の
ブロック構成図である。本実施の形態に係る通信システ
ム1は、たとえば端末装置2が、基地局3においてベー
スバンド信号に応じてOFDM変調された信号を送受信
する。図3を参照しながら本発明に係る端末装置2の受
信系の一実施の形態の概略を簡単に説明する。
【0044】端末装置2は、受信系2r(受信装置に相
当する)として、たとえば図3に示すように、A/D
(アナログ−ディジタル)変換部103、乗算器106
01,10602、ディジタルローパスフィルタLPF
1062,1063、FFT(Fast Fourier transfor
m)1071、位相誤差補償回路(Phase error compens
ate)301、デマッピング(Demapping )回路30
2、フレーム同期部311およびクロックオフセット検
出部312を含む誤差検出部310、ならびに基準クロ
ック生成部320、キャリアオフセット周波数計算部3
21、コントロールワード変換部322、数値制御発振
器(NCO)323、SINROM(Sin readonly mem
ory)324、およびCOSROM(Cosine read only
memory )325を有する。フレーム同期部311はフ
レーム誤差検出手段に相当し、クロックオフセット検出
部312は基準クロック誤差検出手段に相当する。
【0045】A/D変換部103は、不図示のアンテナ
で受信された信号が、不図示の受信回路により周波数変
換されたIF(Intermediate frequency)信号を、所定
のサンプリング周波数で、アナログ信号からディジタル
信号へ変換し出力する。
【0046】乗算器10601,10602は、A/D
変換部103から出力されたディジタル信号と、SIN
ROM324およびCOSROM325から出力された
SIN波およびCOS波を乗算し、LPF1062,1
063に出力する。LPF1062,1063は、乗算
器10601,10602から入力された信号の高周波
成分を除去してベースバンド信号として、FFT107
1、およびフレーム同期部311に出力する。
【0047】FFT1071は、LPF1062,10
63から入力されたOFDM信号を、高速離散フーリエ
変換して次段に出力する。位相誤差補償回路301は、
FFT1071から出力された信号の位相誤差を補正
し、デマッピング回路302に出力する。デマッピング
回路302は、位相誤差補償回路301から出力された
信号から所定の情報を復元し出力する。
【0048】フレーム同期部311は、基地局3から送
信された信号に含まれる同期信号(たとえばフレーム同
期信号)、および基準クロックに基づいて同期処理を行
い、同期信号のずれを検出し出力する。クロックオフセ
ット検出部312は、フレーム同期部311から出力さ
れフレーム同期信号の誤差(オフセット)に基づいて、
基地局3の基準クロックおよび内部の基準クロックとの
誤差(オフセット)(S310)を出力する。
【0049】基準クロック生成部320は、たとえば、
水晶発振器等により生成された特定の周期または周波数
の基準クロック信号fc2(クロックとも言う)を生成
する。たとえば、基準クロック信号fc2は方形波や正
弦波である。受信装置2は、この基準クロック信号fc
2に基いて動作を行う。
【0050】キャリアオフセット周波数計算部321
は、クロックオフセット検出部312から出力されたク
ロックオフセットを示すデータ、およびRF選局周波数
に基いてキャリアオフセットを計算し、キャリアオフセ
ットを示すデータをコントロールワード変換部322へ
出力する。
【0051】コントロールワード変換部322は、キャ
リアオフセット計算部321から出力されたキャリアオ
フセットを示すデータに基いて、キャリアオフセットを
キャンセルする信号を数値制御発振器323に発生させ
るコントロールワードを生成し、数値制御発振器323
に出力する。
【0052】数値制御発振器(NCO)323は、コン
トロールワード変換部322から出力されたコントロー
ルワードに基づいて、キャリアオフセットをキャンセル
する信号をSINROM324およびCOSROM32
5に出力する。ここで、たとえば、キャリアオフセット
はRF周波数×基準クロックオフセットである。
【0053】SINROM324およびCOSROM3
25は、数値制御発振器323から出力された信号に基
づいて、SIN波およびCOS波を生成し、乗算器10
601,10602に出力する。
【0054】図4は、図3に示した端末装置の受信系の
動作を説明するためのフローチャートである。図4を参
照しながら、受信系の動作を説明する。端末装置2で
は、内部の基準クロック生成部により基準クロックが生
成され、その基準クロックに基づいて所定の処理が行わ
れる。
【0055】ステップST1において、基地局3から送
信された同期信号を含む信号が受信され、不図示の周波
数変換回路によりIF信号に変換され、A/D変換器1
03でディジタル信号に変換され、乗算器10601,
10602で、SINROM324およびCOSROM
325から出力されたSIN波およびCOS波が乗算さ
れ、LPF1062,1963により帯域制限され、フ
レーム同期部311、およびFFT1071に出力され
る。FFT1071では、ディジタル信号が高速離散フ
ーリエ変換され、位相誤差補償回路301で所定の補正
が行われ、デマッピング回路302により所定の処理が
行われ、所定の情報が復元される。
【0056】一方、フレーム同期部311では、LPF
1062から入力された信号に含まれる同期信号(フレ
ーム同期信号)に基づいて、後述する所定の同期処理が
行われ(ST2)、基地局3から出力された信号の同期
信号の誤差が検出され、クロックオフセット検出器31
2に出力される(ST3)。
【0057】クロックオフセット検出器312では、フ
レーム同期部311から出力された、同期信号の誤差に
基づいて基地局3の基準クロックと、端末装置2の基準
クロックとの誤差(クロックオフセット)が計算され、
キャリアオフセット周波数計算部321へ出力される
(ST4)。
【0058】キャリアオフセット周波数計算部321で
は、クロックオフセット検出部312から出力されたク
ロックオフセットを示すデータ、およびRF選局周波数
に基づいて、キャリアオフセットが計算され、コントロ
ールワード変換部322へ出力される。
【0059】コントロールワード変換部322では、キ
ャリアオフセット周波数計算部321から出力されたキ
ャリアオフセットに基づいて、このキャリアオフセット
をキャンセルするために、数値制御発振器323に与え
るべきコントロールワードが生成される。
【0060】数値制御発振器323では、キャリアオフ
セット周波数計算部321から出力されたコントロール
ワードに応じて生成された信号が、SINROM324
およびCOSROM325に出力される。SINROM
324およびCOSROM325では数値制御発振器3
23から出力された信号に応じたSIN波およびCOS
波(キャリアオフセットに相当する信号)が、乗算器1
0601,10602に出力され、キャリア(搬送波)
周波数の補正が行われる(ST5)。
【0061】以上、説明したように本実施の形態に係
る、端末装置2の受信系は、基準クロックを生成する基
準クロック生成部320と、基地局3から送信された同
期信号を含む信号のIF信号をA/D変換するA/D変
換部103と、同期信号に基づいて同期処理を行うフレ
ーム同期部311と、フレーム同期部311から出力さ
れた同期信号の誤差(オフセット)に基づいて、基地局
3の基準クロックと、端末装置2の基準クロックの誤差
(オフセット)を計算するクロックオフセット検出部3
12と、RF選局周波数およびクロックオフセット検出
部312から出力されたクロックオフセットに基づい
て、キャリアオフセット周波数を計算するキャリアオフ
セット周波数計算部321と、キャリアオフセット周波
数に基づいて所定のキャリア周波数オフセットに相当す
る信号を生成する数値制御発振器323、SINROM
324、COSROM325、および乗算器1060
1,10602と、ベースバンド信号に基づいて所定の
処理を行うFFT1071、位相誤差補償回路301、
およびデマッピング回路302とを設けたので、基地局
3と、端末装置2の基準クロックの誤差(オフセット)
を推定することができ、この誤差に起因するキャリア
(搬送波)周波数オフセットを補正することができる。
【0062】また、一般的な端末装置が基準クロック生
成部に高価なTCXOを用いるのに対し、本実施の形態
に係る端末装置2では、基準クロック生成部に安価な水
晶振動子を用いた場合であっても、基準クロックを補正
することで、搬送波周波数のオフセットを抑えることが
できる。また、キャリア(搬送波)周波数のオフセット
をA/D変換後に行っているので、たとえば上述の構成
要素を半導体集積回路上に構成して、上述の所定の処理
を行うことがきる。
【0063】図5は、図1に示した端末装置の一実施の
形態を示す図である。本実施の形態に係る端末装置2a
の受信装置2raを、図5を参照しながら説明する。本
実施の形態では、図3に示した端末装置2の受信装置2
rとの相違点は、周波数オフセット検出器314が追加
されていることである。その他の構成要素については、
同様なので説明を省略する。
【0064】周波数オフセット検出器314は、後述す
るように、たとえば、受信信号に含まれる同期信号に対
して自己相関演算を行い、搬送波周波数のオフセットを
検出し加算器313に出力する。加算器313では、周
波数オフセット検出器314から出力された搬送波周波
数オフセットと、キャリア周波数オフセット計算部32
1から出力された搬送波周波数オフセットを加算し、数
値制御発振器323に入力される。以下の処理は同様で
ある。
【0065】受信装置2raでは、たとえば通信を開始
した当初は、フレーム同期部311によるずれ(オフセ
ット)検出が、後述するように十分に平均化されていな
いので、周波数オフセット検出器314により自己相関
演算により周波数オフセットを検出し、検出されたオフ
セットに基づいてキャリア周波数の補正を行う。そし
て、フレーム同期部311による平均化が進んだ段階
で、精度の不十分な自己相関演算からフレーム同期ベー
スの制御に切り替える。
【0066】上述したように、本実施の形態では、通信
を開始した所定の時間(フレーム同期処理が十分でない
場合)、周波数オフセット検出器314による基準クロ
ックおよびキャリア周波数の補正を行い、所定の時間経
過後(フレーム同期処理が十分である場合)は、フレー
ム同期部311により検出された周波数オフセットに応
じて、基準クロックおよびキャリア周波数の補正を行
う。こうすることで、フレーム同期処理が十分でない場
合であっても、基準クロックおよびキャリア周波数のオ
フセットの補正を行うことができる。また、RF周波数
が5GHzだとすると、基準クロックが20ppmずれ
ると100kHzのキャリアオフセットとなるが、たと
えば、ワイヤレス1394システムでは、1OFDMシ
ンボル=3.6μsなので、100kHzのキャリアオ
フセットによりシンボル内で120°の位相回転がある
ことになる。上述した構成の端末装置2では、100分
の1の位相回転に抑えることができ、位相補正の絶対値
の精度が大幅に向上することができる。
【0067】また、ベースバンド信号処理で補正を行っ
たので、補正範囲はサンプリング周波数の制限を受ける
ものの、数値制御発振器(NCO)を使用することで、
1Hz以下の精度で、キャリア周波数オフセットの補正
を行うことができる。
【0068】次に、図6〜図40を参照しながら、より
具体的に、端末装置2について説明する。図6は、図1
に示した端末装置の受信系の一実施の形態を示すブロッ
ク構成図である。
【0069】本実施の形態に係る端末装置2の受信系2
rは、図6に示すように、自動利得制御増幅部(AGC
AMP)101、受信信号電力観測部(POW)10
2、A/Dコンバータ(ADC)103、ディジタル/
アナログ(D/A)コンバータ(DAC)104、A/
Dコンバータ(ADC)105、受信信号処理部(RX
PRC)106、OFDM復調部(DEMOD)10
7、遅延部(DLY)108、バースト検出部(BD
T)109、タイミング制御部(TMG)110、およ
び増幅利得制御部(AGCTL)111を主構成要素と
して有している。
【0070】以下、本実施形態において採用する通信シ
ステム1の自動利得制御システム、送信(受信)信号、
FFTタイミングの最適化の概要、および図5の端末装
置2の受信系(受信装置)2rの各構成要素の具体的な
構成および機能について、順を追って説明する。
【0071】まず、5GHz帯無線LANシステムの端
末装置の自動利得制御システムについて説明する。
【0072】5GHz帯無線LANシステムは、広帯域
にわたって優れた通信性能を実現するため、OFDM変
調方式が採用されている。OFDM変調方式は、ゴース
トおよびマルチパスに対する強度が大きい反面、回路の
ノンリニアリティ(非線形性)に対する強度が弱い。こ
のため、A/Dコンバータ等の歪みが生じると、受信信
号品質の著しい劣化を招いてしまう。このため、5GH
z帯無線LANシステムでは、フレーム構造を有する変
調信号の先頭にプリアンブル信号と呼ばれる10〜20
μ秒のバースト信号を挿入し、この区間内でタイミング
同期をとる一方、A/Dコンバータ103に入力される
信号の電圧振幅を歪みの生じない信号許容範囲内にレベ
ル補足する必要がある。
【0073】また、プリアンブル信号の後半の数μ秒に
は、リファレンス信号と呼ばれる伝送路の周波数特性を
観測し、プリアンブル信号に続くデータ信号(実際の通
信データ)を補正するための基準信号が入っている。リ
ファレンス信号とデータ信号では、A/Dコンバータ1
03から出力されたディジタル信号のレベルを変動する
ことは許されず、自動利得制御増幅部101の利得を一
定に保つ必要がある。したがって、5GHz帯無線LA
Nシステムでは、10μ秒の時間で、歪みの生じない信
号許容範囲内にレベル補足する高速かつ高性能の自動利
得増幅方式が必要となる。本実施形態では、後述するよ
うに、上記のプリアンブル区間内で行う高速かつ高性能
なレベル補足を実現するため、3段階のレベル補足を行
う。
【0074】5GHz帯無線LANシステムとしては、
代表的なものに次の3つのシステムがある。 IEEE 802.11a、 BRAN、 Wireless 1394。
【0075】図7はIEEE802.11aシステムの
代表的なプリアンブル信号を示す図、図8はBRANシ
ステムの代表的なプリアンブル信号を示す図、図9はW
ireless1394システムの代表的なプリアンブ
ル信号を示す図である。
【0076】図7〜図9に示す各システムのプリアンブ
ル信号において、A16、B16等は、パターンの識別
とバースト周期を表し、IA16は、A16の位相反転
したパターンを表している。また、C64はリファレン
ス信号を表しており、C16およびC32はこのガード
インターバル部を示している。
【0077】IEEE802. 11aでは、パターンB
16が10回繰り返されているのに対して、BRANで
は最初の5周期が異なる(A16,IA16,A16,
IA16,IA16)。また、Wireless139
4では10周期全てが異なるパターンとなっている。具
体的には、A16,IA16,A16,IA16,A1
6,A16,IA16,A16,IA16,IA16の
パターンとなっている。
【0078】また、Wireless1394システム
では、同期転送モードをサポートしているため、映像信
号などの連続した信号を通信することができる。しかし
ながら、長期間におよぶデータ信号を通信しているとマ
ルチパス環境下では受信信号先頭のプリアンブル信号で
のリファレンス信号の受信時の伝送特性から伝送特性が
変化していってしまい、受信性能が劣化している。この
ため、一定期間以上のデータ信号区間には、図10に示
すように、リファレンス信号REFを挿入している。こ
れにより、このリファレンス信号ごとに伝送特性を測定
し直し、受信性能の劣化を防いでいる。
【0079】また、図11は、Wireless139
4システムにおけるフレーム構造を示す図である。Wi
reless1394システムでは、上述したように基
地局3やハブ(Hub)となる局を基準として4m秒
(ms)を1フレームとして定義している。Wirel
ess1394システムのようにTDMAシステムの多
くはこのようにフレーム構造を採用しており、図11に
示すように、フレーム内を幾つかの領域に分けて使用し
ている。
【0080】具体的には、1フレームには、図11に示
すように、フレームの先頭側から「フレーム・スタート
・パケットFSP(Frame Start Packet)」、サイクル
・リポート・パケットSRP(Cycle Report Packet
)」、「ステーション・シンク・パケットSSP(Sta
tion Sync Packet )」、「アイソクロナス・パケット
・エリアIPA(Isochronous Packet Area )」、「ア
シンクロナス・パケット・エリアAPA(Asynchronous
Packet Area)」、および「ギャップ(Gap )」の各領
域に区分けされている。そして、プリアンブル信号は、
先頭のフレーム・スタート・パケットFSPに配置され
る。
【0081】上記のようなバースト信号に対しては、受
信レベルの最適化(AGC)、受信周波数ずれの補正、
同期の検出を短時間に行う必要がある。本実施形態で
は、後述するように、受信開始の時点(バースト検出開
始時)は自動利得制御増幅部101の利得レベルは最大
にして待ち受けを行っており、信号を検出すると一定期
間の入力信号の大きさ(受信信号電力)を計測し、その
結果に基づいて前段の自動利得制御増幅部101の利得
レベルを調整する。次に、受信周波数ずれの検出と補正
が行われる。周波数ずれの検出は、自己相関、および上
述した同期処理結果を用いて行う。自己相関は相関器の
出力は繰り返し周期での位相回転に相当することを利用
する。同期の検出は、自己相関または相互相関を用いて
行う。検出された同期タイミングをもとにOFDMデー
タシンボルに対するFFTタイミングを決定する。
【0082】OFDMデータシンボルSYBLでは、図
12(A),(B)に示すように、データ部の前にその
データの最後の部分を繰り返すガードインターバルGI
を付加する手法(Cyclic Extension法)が用いられる。
これはマルチパスなどによるシンボル間干渉を最小限に
抑えるためである。この例では、3.2μsのデータ部
分に0.4μsガードインターバルが付加され、1シン
ボルの長さは3.6μsとなっている。
【0083】図13(A)〜(D)は、このような場合
のFFTへのデータ取り込みタイミングについての例を
示す図である。図13(B)の例は、FFTへのデータ
の取り込みのタイミングが早すぎる場合である。この例
では、マルチパスによる遅延波が存在する場合、1つ前
のシンボルのデータがFFT範囲内にかぶり(重な
り)、シンボル間干渉による劣化が生じる可能性があ
る。一方、図13(C)の例は、FFTへのデータの取
り込みのタイミングが遅すぎる場合である。この例のよ
うに、シンボルの最後方をFFTに取り込む設定にする
と、FFTタイミングが何らかの原因で後方にずれた場
合、やはりシンボル間干渉による劣化につながってしま
う。そこで、通常は図13(D)に示すようなタイミン
グに設定する。
【0084】以上からわかるように、FFTタイミング
を最適に設定することは、OFDMを用いた無線通信シ
ステムの受信装置においては重要である。本発明に係る
FFTタイミングの設定方法の概要を以下に述べる。
【0085】まず、プリアンブルの前半部を検出し、A
GCおよび周波数ずれの補正を行う。ここで、後半部分
で相互相関をとるための検出ウィンドウを生成する。こ
のウィンドウの設定には、たとえばプリアンブル前半部
の自己相関検出結果を使うことができる。自己相関検出
で十分な同期タイミング補足はできないことから、この
ウィンドウは十分なマージンを見込んで設定する。
【0086】このウィンドウ内で相互相関出力のピーク
サーチを行う。ピークサーチは、それまでの出力の最大
値と今回の入力の大小比較により行う。最大値が得られ
たウィンドウ内のタイミングを記憶しておくことで、ウ
ィンドウの最後でピーク位置が確定する。相互相関のピ
ークは、入力信号と期待値信号が時間軸上で一致した時
に得られるので、これをもとにFFTタイミングを生成
すれば、最適な動作を行うことができる。ただし、この
方法では、ウィンドウの最後のところでウィンドウ内で
のピークがどこだったかを示す位置情報しか得られな
い。そこで次のような方法でこれを時間軸上のタイミン
グに変換する。
【0087】まず、1シンボルをカウントするカウンタ
を用意する。このカウンタがある値になったときにFF
Tタイミング信号TFFTを発生するものとする。相互
相関のピーク位置と最適なFFTタイミングの関係はあ
らかじめわかっているので、検出ウィンドウの後方端
(エッジ)とピーク位置の相対的な関係がわかれば、1
シンボルカウンタの値を検出ウィンドウの後方エッジに
おいて最適にプリセットすることができる。一度プリセ
ットされたカウンタは、循環的に1シンボルの期間をカ
ウントしつづけ、毎シンボルごとに一定のタイミングで
FFTタイミングを出し続ける。
【0088】以上のように変調信号の先頭にプリアンブ
ル信号と呼ばれる10〜20μ秒の信号を含むバースト
信号部が挿入されて受信信号を最適なFFTタイミング
で復調する復調装置の各構成要素は、以下のような構成
および機能を有する。
【0089】自動利得制御増幅部101は、図示しない
アンテナで受信された受信信号RSをDAC104を介
して供給される増幅利得制御部111による利得制御信
号Vagc のレベルに基づいて自動利得制御し、所望レベ
ルの信号RXとしてA/Dコンバータ103に出力す
る。なお、自動利得制御増幅部101では、増幅利得制
御部111による利得制御信号Vagc により自動利得制
御を行う場合と制御利得を固定する場合に制御される。
【0090】図14は、自動利得制御増幅部101の具
体的な構成を示す回路図である。自動利得制御増幅部1
01は、図14に示すように、利得制御増幅器(GC
A)1011、局部発振器1012、乗算器1013、
増幅器1014、および帯域幅が数十MHzの帯域通過
フィルタ(BPF)1015を有する。これらの構成要
素のうち局部発振器1012および乗算器1013によ
り周波数変換回路が構成されている。局部発振器101
2は、たとえばキャリア周波数fCWの信号e〔j2πf
CWCt〕を乗算器1013に出力する。ただし、〔 〕
はeのべき乗を示している。
【0091】図14の自動利得制御増幅部101では、
受信信号(IF入力信号)RSは、利得制御増幅器10
11により利得制御信号Vagc により定まる利得をもっ
て増幅し、局部発振器1012および乗算器1013か
らなる周波数変換回路により周波数変換した後、BPF
1015で帯域制限して、出力信号(IF出力)RXを
得る。
【0092】また、図15は、図14の利得制御増幅器
1011の利得制御特性を示す図である。図15におい
て、横軸が利得制御信号Vagc を、縦軸が利得をそれぞ
れ示している。この例では、図15に示すように、利得
制御増幅器1011は、利得制御信号Vagc が0V〜1
Vの範囲で利得は0〜80dBまでリニア(線形)に変
化している。すなわち、この例では、制御利得範囲は8
0dBである。
【0093】受信信号電力観測部102は、図14に示
すように尖頭値検波回路としてのピーク検出回路(Peak
Det)1021を含み、受信信号RSのピーク電圧を測
定し、入力される受信信号レベルに応じた値をとる電圧
信号である電界強度信号RSSIに変換してA/Dコン
バータ105に出力する。ここでは、急激な信号変化に
対応するため、平均値ではなく尖頭値を検波する。な
お、バースト検出開始時にリセット信号を与え、ピーク
検出回路(Peak Det)1021をリセットし、それ以降の
最大ピーク値を観測するようにする。
【0094】図16は、受信信号の入力レベルに対する
受信信号電力観測部102の出力特性を示す図である。
図16において、横軸が入力レベルを、縦軸が電界強度
信号RSSIの電圧をそれぞれ示している。この例で
は、図16に示すように、入力レベルがが−70dBv
〜−20dBvの範囲で電界強度信号RSSIの電圧は
0V〜2Vまでリニア(線形)に変化している。
【0095】A/Dコンバータ103は、自動利得制御
増幅部101から出力されたアナログ受信信号RXをデ
ィジタル信号に変換し、ディジタル受信信号RXDとし
て受信信号処理部106に出力する。
【0096】D/Aコンバータ104は、増幅利得制御
部111で発生される利得制御信号Vagc をディジタル
信号からアナログ信号に変換して自動利得制御増幅部1
01に出力する。
【0097】A/Dコンバータ105は、受信信号電力
観測部102から出力された電界強度信号RSSIをア
ナログ信号からディジタル信号RSSIDに変換して増
幅利得制御部111に出力する。
【0098】受信信号処理部106は、ディジタル受信
信号RXDをベースバンド信号bb_re(実部)およ
びbb_im(虚部)に変換し、ベースバンド信号のサ
ンプリング周波数を低い周波数に変換し(ダウンサンプ
リングを行い)、バースト検出部109による誤差検出
周波数Δfに基づいて複素乗算を行って周波数オフセッ
トの補正を行って、信号S106(sy_reおよびs
y_im)を生成し、OFDM復調部107、遅延部1
08、およびバースト検出部109に出力する。
【0099】図17は、図5の受信信号処理部106の
具体的な構成例を示す回路図である。本受信信号処理部
106は、図17に示すように、ベースバンド変換回路
1061、ディジタルローパスフィルタ(LPF)10
62,1063、ダウンコンバート回路1064,10
65、および周波数オフセット補正回路1066により
構成されている。ベースバンド変換回路1061は、局
部発振器10611および乗算器10612,1061
3により構成されている。ベースバンド変換回路106
1では、受信信号RXD(if)に乗算器10612,
10613においてキャリア周波数fCWを乗算すること
で、式(1)に示すように、入力受信信号RXD(i
f)がベースバンド信号bb_re,bb_imに変換
され、それぞれLPF1062、1063に供給され
る。
【0100】
【数1】 bb_re=if×cos( 2πfCWt) bb_im=if×sin( 2πfCWt) …(1)
【0101】LPF1062および1063は、たとえ
ば直線位相FIR(Finite ImpulseResponse : 有限イ
ンパルス応答)のトランスバーサル型回路構成を有す
る。
【0102】LPF1062は、ベースバンド信号bb
_reの入力ラインに対して縦続接続されシフトレジス
タを構成する(n−1)個の遅延器1re−1〜1re
−n-1 と、入力されたベースバンド信号bb_reおよ
び各遅延器1re−1〜1re−n-1 の出力信号に対し
てそれぞれフィルタ係数h(0)〜h(n−1)を乗算
するn個の乗算器2re−1〜2re−nと、n個の乗
算器2re−1〜2re−nの出力信号を加算してダウ
ンコンバート回路1064に出力する加算器3reによ
り構成されている。
【0103】LPF1063は、ベースバンド信号bb
_imの入力ラインに対して縦続接続されシフトレジス
タを構成する(n−1)個の遅延器1im−1〜1im
−n-1 と、入力されたベースバンド信号bb_imおよ
び各遅延器1im−1〜1im−n-1 の出力信号に対し
てそれぞれフィルタ係数h(0)〜h(n−1)を乗算
するn個の乗算器2im−1〜2im−nと、n個の乗
算器2im−1〜2im−nの出力信号を加算してダウ
ンコンバート回路1065に出力する加算器3imによ
り構成されている。
【0104】これらLPF1062,1063、および
ダウンコンバート回路1064,1065によりベース
バンド信号bb_re,bb_imのサンプリング周波
数を、たとえば100MHzから25MHzの信号dc
_re,dc_imに変換する。このときLPF106
2,1063は、ベースバンド信号bb_re,bb_
imの帯域を制限して隣接キャリアが折り返らないよう
にしている。また、ダウンコンバート回路1064,1
065におけるダウンサンプリングのタイミングは、信
号Enの供給を受けてクロックを間引いている。
【0105】周波数オフセット補正回路1066は、局
部発振器10661、乗算器10662〜10665、
および加算器10666,10667により構成されて
いる。
【0106】周波数オフセット補正回路1066は、バ
ースト検出部109より与えられる誤差検出周波数Δf
を局部発振器10661の発振出力に反映させ、この発
振出力と信号dc_reとを乗算器10662,106
65で複素乗算し、発振出力と信号dc_imとを乗算
器10663,10664で複素乗算し、加算器106
66で乗算器10662と乗算器10663の出力を加
算し、加算器10667で乗算器10664と乗算器1
0665の出力を加算することにより、下記式(2),
(3)に示すような、信号sy_reおよびsy_im
を生成し、OFDM復調部107、遅延部108、およ
びバースト検出部109に出力する。
【0107】また、周波数オフセット補正回路1066
は、図3に示した、数値制御発振器323、SINRO
M324およびCOSROM325から出力される発振
信号が入力される。具体的には、たとえば、数値制御発
振器323ならびにSINROM324およびCOSR
OM325から出力されたCOS波が、乗算器1066
2,10664に入力され、数値制限発振器323なら
びにSINROM324およびCOSROM325から
出力されたSIN波が、乗算器10663,10665
に入力される。以下の処理は同様なので省略する。
【0108】
【数2】 sy_re=dc_re×cos( 2πfCWt) +dc_im×sin( 2πfCWt) …(2)
【0109】
【数3】 sy_im=dc_im×cos( 2πfCWt) −dc_re×sin( 2πfCWt) …(3)
【0110】図18は、図6のOFDM復調部の具体的
な構成例を示す回路図である。OFDM復調部107
は、受信信号処理部106の出力信号S106、すなわ
ち信号sy_reおよびsy_imを、図6および図1
8に示すように、タイミング制御部110により供給さ
れるFFTタイミング信号TFFTに同期してFFT処
理部1071において高速離散フーリエ変換してOFD
M信号を復調し、次段の処理回路に出力する。
【0111】遅延部108は、受信信号処理部106の
出力信号S106、すなわち信号sy_reおよびsy
_imを、バースト検出のためにバースト周期分遅延さ
せ、信号S108としてバースト検出部109に出力す
る。なお、IEEE802. 11aシステムのバースト
検出では、遅延部108の遅延量を16クロックとし
て、16クロック周期のバーストを検出する。BRAN
システムのバースト検出では、遅延部108の遅延量を
32クロックとして前半5周期分のバースト検出を行
い、遅延部108の遅延量を16クロック遅延とするこ
とで後半5周期分のバースト検出を行えるが、遅延量の
異なる遅延手段を2つ必要とする。Wireless1
394システムのバースト検出では、遅延部108の遅
延量を32クロックとすることで前半5周期分のバース
トを検出できる他、同じ遅延量で後半の5周期分のバー
スト検出も行うことができる。
【0112】バースト検出部109は、受信信号処理部
106による信号S106(sy_reおよびsy_i
m)と遅延部108による遅延信号S108との相関を
とり、通信システムの定めた周期のバースト信号を検出
し、パケットおよびフレーム構造に関するパラメータを
検出し、タイミング制御部110によるタイミング信号
TMNG(X,Y,C)に同期して同期タイミング窓信
号としての第1および第2の同期検出信号S109W
(xpulse,ypulse)を生成し、増幅利得制
御部111に出力する。また、バースト検出部109
は、相互相関結果のピーク値を検出するための同期タイ
ミング窓信号S109Cをタイミング制御部110に出
力する。また、バースト検出部109は、相関結果に基
づいて受信信号の実部と虚部の位相差から誤差周波数を
算出して誤差検出周波数Δfを生成し、受信信号処理部
106に出力する。
【0113】タイミング制御部110は、トリガ信号r
xwndwをトリガとしてバースト検出部109による
第1および第2の同期検出信号S109W(xpuls
e,ypulse)を生成するためのタイミング信号T
MNG(X,Y)をバースト検出部109に出力する。
また、タイミング制御部110は、バースト検出部10
9による相互相関結果からピークタイミングを観測し、
このピークタイミングから所定時間後に第3の同期検出
信号S110(cpulse)を増幅利得制御部111
に出力し、FFTタイミング信号TFFTをOFDM復
調部107に出力する。
【0114】図19は、図6のバースト検出部109お
よびタイミング制御部110の具体的な構成例を示す回
路図である。
【0115】バースト検出部109は、図5に示した周
波数オフセット検出器314に相当する。バースト検出
部109は、自己相関回路10901、相互相関回路1
0902、係数テーブル10903、遅延量が32クロ
ック分に設定された遅延部10904,10905、遅
延量が48クロック分に設定された遅延部10906〜
10908、移動平均回路10909〜10913、絶
対値計算回路10914〜10916、しきい値回路1
0917、比較回路10918、タイミング窓X回路1
0919、タイミング窓Y回路10920、検出窓回路
10921、周波数誤差検出回路10922、およびラ
ッチ回路10923を有している。また、タイミング制
御部110は、ピーク位置サーチ(検出)回路(PP
S)11001、位置/タイミング変換回路11002
(PTTC)およびタイミングカウンタ11003を有
している。
【0116】受信信号処理回路106から供給された信
号sy_reおよびsy_imは、自己相関回路109
01、相互相関回路10902、および絶対値計算回路
10916に入力される。また、信号sy_reは遅延
部108reで16クロック分だけ遅延されて自己相関
回路10901に入力される。同様に、信号sy_im
は遅延部108imで16クロック分だけ遅延されて自
己相関回路10901に入力される。
【0117】図20は、自己相関回路の構成例を示す回
路図である。自己相関回路10901は、図20に示す
ように、乗算器11〜14、および加算器15,16に
より構成されている。
【0118】自己相関回路10901は、受信信号の先
頭に付加されたプリアンブル信号の前半のX区間および
Y区間が16クロックの周期関数であることを利用し
て、入力信号sy_reおよびsy_imと16クロッ
クの遅延部108re,108imの出力sy_re*
およびsy_im* とを共役複素乗算して自己相関出力
acreおよびacimを得、遅延部10904〜10
907および移動平均回路10909〜10912に出
力する。
【0119】具体的には、入力信号sy_reと遅延信
号sy_re* とを乗算器11で複素乗算し、入力信号
sy_reと遅延信号sy_im* とを乗算器12で複
素乗算し、入力信号sy_imと遅延信号sy_re*
とを乗算器13で複素乗算し、入力信号sy_imと遅
延信号sy_im* とを乗算器14で複素乗算し、加算
器15で乗算器11の出力と乗算器14の出力とを加算
することにより自己相関出力信号acreを得、加算器
16で乗算器12の出力と乗算器13の出力とを加算す
ることにより自己相関出力信号acimを得る。
【0120】相互相関回路10902は、図21に示す
ように、信号sy_reの入力ラインに対して縦続接続
されシフトレジスタを構成する(m−1)個の遅延器2
1re−1〜21re−m-1 と、入力された信号sy_
reおよび各遅延器21re−1〜21re−m-1 の出
力信号に対してそれぞれ係数テーブル10903に設定
されている係数を乗算するm個の乗算器22re−1〜
22re−mと、m個の乗算器22re−1〜22re
−mの出力信号を加算して相互相関出力信号cc_re
を絶対値計算回路10916に出力する加算器23re
とを有している。さらに相互相関回路10902は、図
21に示すように、信号sy_imの入力ラインに対し
て縦続接続されシフトレジスタを構成する(m−1)個
の遅延器21im−1〜21im−m-1 と、入力された
信号sy_imおよび各遅延器21im−1〜21im
−m-1 の出力信号に対してそれぞれ係数テーブル109
03に設定されている係数を乗算するm個の乗算器22
im−1〜22im−mと、m個の乗算器22im−1
〜22im−mの出力信号を加算して相互相関出力信号
cc_imを絶対値計算回路10916に出力する加算
器23imとを有している。
【0121】相互相関回路10902は、入力信号sy
_reおよびsy_imをシフトレジスタに順次書き込
んでおき、各タップの値を係数テーブル10903の値
と各乗算器22re−1〜22re−m、22im−1
〜22im−mで乗算して相互相関出力cc_reおよ
びcc_imを得る。なお、本実施形態では、たとえば
シフトレジスタのタップ数を32とし、係数テーブルは
プリアンブル信号の後半のC64区間の前32クロック
のデータ値を格納している。
【0122】自己相関回路10901の出力信号acr
eは、移動平均回路10911に直接および遅延部10
906を介して48クロック分遅延されて入力され、平
均化されて(積分されて)、絶対値計算回路10915
に入力される。同様に、自己相関回路10901の出力
信号acimは、移動平均回路10912に直接および
遅延部10907を介して48クロック分遅延されて入
力され、平均化されて(積分されて)、絶対値計算回路
10915に入力される。そして、絶対値計算回路10
915で実部reと虚部imを2乗して絶対値(re2
+im2 )を計算することにより、自己相関電力ACP
が得られ、比較回路10918に出力される。
【0123】また、自己相関回路10901の出力信号
acreは、移動平均回路10909に直接および遅延
部10904を介して32クロック分遅延されて入力さ
れ、平均化されて(積分されて)、周波数誤差検出回路
10922に入力される。同様に、自己相関回路109
01の出力信号acimは、移動平均回路10910に
直接および遅延部10905を介して32クロック分遅
延されて入力され、平均化されて(積分されて)、周波
数誤差検出回路10922に入力される。
【0124】相互相関回路10902の出力信号cc_
reおよびcc_imは、絶対値計算回路10916で
実部reと虚部imを2乗して絶対値(re2 +im
2 )を計算することにより、相互相関電力CCPが得ら
れ、タイミング制御部110のピーク位置サーチ回路1
1001に出力される。
【0125】また、入力信号sy_reおよびsy_i
mは、絶対値計算回路10914で実部reと虚部im
を2乗して絶対値(re2 +im2 )が計算され、さら
に、移動平均回路10913に直接および遅延部109
08を介して48クロック分遅延されて入力され、平均
化されて(積分されて)、しきい値回路10917に入
力される。
【0126】しきい値回路10917は、自己相関のし
きい値th_acが規定され、これに応じた信号が比較
回路10918に供給される。
【0127】比較回路10918では、自己相関電力A
CPと自己相関しきい値th_acとが比較され、その
結果がタイミング窓X回路10919、タイミング窓Y
回路10920、および検出窓回路10921に出力さ
れる。これにより、タイミング窓X回路10919から
は、比較回路10918の比較結果にタイミング窓を掛
けて、第1の同期検出信号xpulseが増幅利得制御
部111に出力される。そして、タイミング窓Y回路1
0924からは、比較回路10918の比較結果にタイ
ミング窓を掛けて、第2の同期検出信号ypulseが
増幅利得制御部111に出力される。
【0128】検出窓回路10921は、タイミング制御
部110のピーク位置サーチ回路11001のピーク検
出を行うための検出ウィンドウDWを生成し、信号S1
09Cとしてピーク位置サーチ回路11001に設定す
る。本実施形態では、プリアンブル後半のC領域の前半
で相互相関検出が行われる。ピーク検出位置の理論値
は、C領域先頭から48サンプル目に設定されている。
検出ウィンドウは後半Y領域での自己相関結果があるし
きい値を越えた時点を基準に設定する。しきい値を使用
するため、受信状況などにより、この基準の信頼度は高
くない。そこで、本実施形態においては、検出ウィンド
ウDWは、基準から所定のサンプル数の時点を中心に前
後10クロック程度の範囲で設定する。この範囲は可変
とすることも可能である。
【0129】ピーク位置サーチ回路11001は、この
検出ウィンドウDW内の相互相関結果である相互相関電
力値CCPの最大値とその時の位置を求める。前述した
ように、ピークサーチは、それまでの出力の最大値と今
回の入力の大小比較により行う。最大値が得られた検出
ウィンドウDW内のタイミングを記憶しておくことで、
検出ウィンドウDWの最後でピーク位置が確定する。相
互相関のピークは、入力信号と期待値信号が時間軸上で
一致した時に得られるので、これをもとにFFTタイミ
ングを生成すれば、最適な動作を行うことができる。ピ
ーク位置から最適なFFTタイミングまでは32サンプ
ル(クロック)である。
【0130】ただし、ここでは、検出ウィンドウDWの
最後のところで検出ウィンドウDW内でのピークがどこ
だったかを示す位置情報しか得られない。そこで、位置
/タイミング変換回路(PTTC)11002は、以下
の手順で、ピーク位置サーチ回路11001により得ら
れた位置情報を時間軸上のタイミングに変換し、変換デ
ータに基づいて1シンボルをカウントするタイミングカ
ウンタ11003が最適なFFTタイミング信号TFF
Tを発生(出力)し得るデータを、タイミングカウンタ
11003にプリセットする。
【0131】位置/タイミング変換回路11002は、
相互相関のピーク位置と最適なFFTタイミングの関係
はあらかじめわかっているので、検出ウィンドウDWの
後方端(エッジ)とピーク位置の相対的な関係がわかれ
ば、1シンボルカウンタの値を検出ウィンドウDWの後
方エッジにおいて最適に、タイミングカウンタ1100
3をプリセットすることができる。一度プリセットされ
たカウンタ11003は、循環的に1シンボルの期間を
カウントしつづけ、毎シンボルごとに一定のタイミング
でFFTタイミングTFFTを出し続ける。
【0132】ここで、位置/タイミング変換回路110
02がカウンタ11003にプリセットするデータにつ
いて、図22(A)〜(D)に関連付けて説明する。
【0133】図22(A)〜(D)は、相互相関ピーク
位置とカウンタへのロードデータとの関係を示す図であ
る。図22(A)に示すDWは検出ウィンドウ、図22
(B)〜(D)に示すCCPは相互相関電力、CCはタ
イミングカウンタのカウンタ値を示している。図22
(A)〜(D)の例は、検出ウィンドウDWのウィンド
ウ幅WWが9サンプルに設定された場合である。タイミ
ングカウンタ11003はたとえば減算カウンタにより
構成され、ロードされるデータ値DTは、次式に基づい
て設定される。
【0134】
【数4】 DT=32−(WW−α) …(4)
【0135】図22(B)の例は、検出ウィンドウの前
方端から3サンプル目にピークが検出された場合であ
る。この場合、ウィンドウの後方端で32−(9−2)
=25をカウンタ11003にロードする。
【0136】図22(C)の例は、検出ウィンドウの前
方端から5サンプル目にピークが検出された場合であ
る。この場合、ウィンドウの後方端で32−(9−4)
=27をカウンタ11003にロードする。
【0137】図22(D)の例は、検出ウィンドウの前
方端から9サンプル目にピークが検出された場合であ
る。この場合、ウィンドウの後方端で32−(9−8)
=31をカウンタ11003にロードする。
【0138】なお、上記(4)式におけるαは、図22
(A)の例では検出ウィンドウの前方端からピークが検
出されるまでのサンプル数から1を減じた値に設定して
いるが、サンプル数をそのまま減じるようにすることも
可能である。
【0139】たとえば、検出ウィンドウDWの半値幅を
10サンプルとし、検出ウィンドウDWの前方端から7
サンプル目にピークが検出されたとすると、ウィンドウ
の後方端で32−(20−7)=19をロードする。ピ
ークが15サンプル目の場合は、32−(20−15)
=27をロードする。このようにすることで、ピークの
位置情報を実際のタイミング情報に変換することができ
る。なお、検出ウィンドウ幅WWは基準位置に対して前
後対称に設定することも可能である。
【0140】なお、相互相関値に下限を設け、相関値が
下限値以下の場合には、ピーク検出とみなさないように
構成することも可能である。たとえば、0がずっと入力
される場合、そのままだとピークがウィンドウ先頭また
は後端にあったことになってしまうことを防ぐことがで
きる。このような場合はピーク未検出とする。
【0141】また、カウンタをダウンカウンタで構成し
た場合、0までカウントダウンした後のロード値を変更
することで、データシンボルの間に再同期用のリファレ
ンスシンボルが挿入されたパケットに対しても、FFT
タイミングの最適化が行える。Wireless139
4システムの場合、プリアンブル後半のC領域は、図9
に示すように、16サンプルのガードインターバルC1
6と64サンプルのリファレンスデータC64が連続2
個繰り返す形式となっている。そこで、ピーク検出補正
後、カウンタが0に戻った後、63をロードする。一
方、通常のデータシンボルの領域では、71をロードす
る。
【0142】また、データシンボル中のリファレンスシ
ンボルへの対応として、リファレンスシンボル位置を計
算し、C領域と同様に1シンボルカウンタの調整を行
う。また、リファレンスシンボルとの境界では、1シン
ボルカウンタへは80をロードする。
【0143】図23(A)〜(D)は、タイミングカウ
ンタ(シンボルカウンタ)の動作タイミングを示す図で
ある。なお、図23(D)はカウンタ値TCVを示して
おり、、で示すタイミングが検出ウィンドウDWの
後方端でデータロードが行われるタイミングである。
【0144】また、タイミング制御部110では、ピー
ク位置サーチ回路11001により相互相関電力CCP
のピークタイミングを受けて、タイミングカウンタ11
003では、ピークタイミングから一定時間後に第3の
同期検出信号cpulseが増幅利得制御部111に出
力される。
【0145】図24(A)〜(G)は、バースト検出部
の自己相関処理から同期検出信号xpulseおよびy
pulseを出力するまでのタイミングチャートを示す
図である。図24(A)は入力信号S106(sy_r
e,sy_im)のプリアンブルおよびリファレンスの
部分を示し、図24(B)は遅延部108により信号S
106を遅延した遅延信号S108を示し、図24
(C)は自己相関電力ACPを示し、図24(D)はタ
イミング窓Xを示し、図24(E)はタイミング窓Yを
示し、図24(F)は第1の同期検出信号xpulse
を示し、図24(G)が第2の同期検出信号ypuls
eを示している。
【0146】Wireless1394のプリアンブル
信号は、図24(A)および(B)に示すように、16
クロック周期のX区間およびY区間がそれぞれ5周期あ
り、図24(C)に示すように、各XおよびY区間にて
自己相関電力ACPが上昇する。したがって、図24
(A),(B),(D)に示すように、前半のX区間に
タイミング窓Xを掛け、図24(A),(B),(E)
に示すように、後半のY区間にタイミング窓Yを掛ける
ことで、図24(F),(G)に示すように、各区間の
到来を検出して第1の同期検出信号xpulseおよび
第2の同期検出信号ypulseを出力できる。
【0147】図25(A)〜(G)は、バースト検出部
の相互相関処理から第3の同期検出信号cpulseお
よびFFTタイミング信号TFFTを出力するまでのタ
イミングチャートを示す図である。図25(A)は入力
信号S106(sy_re,sy_im)を示し、図2
5(B)は自己相関電力ACPを示し、図25(C)は
相互相関電力CCPを示し、図25(D)は検出ウィン
ドウDWを示し、図25(E)はカウンタへのロードデ
ータDTを示し、図25(F)は第3の同期検出信号c
pulseを示し、図25(G)がFFTタイミング信
号TFFTを示している。
【0148】本実施形態では、相互相関の係数テーブル
10903として、C64区間の前32クロック分のデ
ータ値を用いるので、図25(C)に示すように、C6
4区間の32クロック目に相互相関電力CCPが最大と
なる。図25(D)に示すように、相互相関電力CCP
が最大となるタイミングの前後に検出ウィンドウDWを
設定しておくことで、より正確なピーク検出ができる。
そして、図25(E)に示すように、検出ウィンドウD
Wの後方端のタイミングで位置/タイミング変換回路1
1002が、最適なFFTタイミング信号TFFTを発
生(出力)し得るデータを、タイミングカウンタ110
03にプリセットする。また、検出したピークタイミン
グより32クロック後に、図25(F)および(G)に
示すように、第3の同期検出信号cpulseおよびF
FTタイミング信号TFFTを出力する。その後、図2
5(G)に示すように、FFTタイミング信号TFFT
を64クロック後に出力し、その後は72クロック周期
で繰り返し出力する。
【0149】周波数誤差検出回路10922では、自己
相関出力信号の実部と虚部から位相差を求め、ここから
次式(5)に示すように、誤差周波数Δfを算出する。
【0150】
【数5】 Δf=tan-1(acim/acre)×(1/32)×20×106 (Hz) …(5)
【0151】増幅利得制御部111は、受信信号処理部
106からの自動利得制御増幅部101による利得制御
後のディジタル受信信号S106、A/Dコンバータ1
05による受信信号電力観測部102の受信信号RSの
ピークレベルを示すディジタル電界強度信号RSSI
D、バースト検出部109からの同期タイミング窓信号
としての第1および第2の同期検出信号S109W(x
pulse,ypulse)、並びにタイミング制御部
110による第3の同期検出信号S110(cpuls
e)に基づいて、以下に詳述するように、同期バースト
検出タイミングに合わせて、自動利得制御増幅部101
の利得を制御するための制御利得電圧Vagc を変化させ
て利得制御を行って受信信号が最適な信号レベルとなる
よう制御して、利得制御信号Vagc をD/Aコンバータ
104を介して自動利得制御増幅部101に出力する。
【0152】以下、増幅利得制御部111の利得制御動
作について、図26、図27、および図28のフローチ
ャートに関連付けて詳述する。本実施形態では、受信信
号のプリアンブル区間内で、高速かつ高性能なレベル補
足を実現するため、3段階のレベル補足を行う。
【0153】第1段階として、バースト検出開始時(S
T11)には、増幅利得制御部111より利得制御信号
Vagc を最大値で出力し(ST12)、自動利得制御増
幅部101の利得を最大(第1の利得)に設定し(ST
13)、遅延部108とバースト検出部109の組み合
わせによりバースト検出を行う。このとき、A/Dコン
バータ103の出力信号は歪んでしまうが、データ信号
では無いので受信信号品質の劣化は招かない。また、プ
リアンブル信号が歪んでいても、バースト検出部109
に自己相関回路10901を用いていることから、検出
率を低下させることなくバースト検出が可能である。
【0154】このようにして、受信信号RSの先頭のプ
リアンブル信号の到来を待つ(ST14)。これと並行
して、受信信号電力観測部102にて受信信号電力を観
測し、受信信号電力信号である電界強度信号RSSIを
A/Dコンバータ105を介してディジタル信号RSS
IDとして入力する(ST15)。ここでは、前述した
ように、急激な信号変化に対応するため、平均値ではな
く尖頭値(ピーク値)を検波する。なお、バースト検出
開始時にリセット信号を与え、尖頭値検波回路をリセッ
トし、それ以降の最大尖頭値を観測する。
【0155】第2段階として、バースト検出時(ST1
6)には、バースト検出部109による第1の同期検出
信号S109W(xpulse)を受けて(ST1
7)、ディジタル電界強度信号RSSIDのレベルに基
づいて利得を計算し(ST18)、利得制御信号Vagc
を計算値CV1に設定し(ST19)、D/Aコンバー
タ104を介して自動利得制御増幅部101の利得を計
算値CV1(第2の利得)に設定する(ST20)。
【0156】このときの制御利得CG1は、次式に基づ
いて計算される。
【0157】
【数6】 CG1〔dB〕=VRSSI〔dBv〕−Vref1〔dBv〕 …(6)
【0158】ここでVRSSIは受信信号電力観測部1
02で観測された受信信号電力値を、Vref1はA/Dコ
ンバータ103を歪ませない適切な値である第1の基準
信号電力値をそれぞれ示している。
【0159】ただし、このときに自動利得制御増幅部1
01の利得は、受信信号電力の尖頭値の算出過程にアナ
ログ信号処理を含んでおり、若干のバラツキが含まれて
おり、荒い利得制御となる。このため、この利得でA/
Dコンバータ103を無歪みで通した後に、増幅利得制
御部111にて受信信号のディジタル値を積分して正確
な信号電力を測定しておく(ST21)。
【0160】第3段階として、第2段階にてある程度時
間が経過した後、バースト検出部109による第2の同
期検出信号S109W(ypulse)を受けて(ST
22)、A/Dコンバータ103を無歪みで通した受信
信号S106のディジタル積分値に基づいて利得を計算
し(ST23)、利得制御信号Vagc を計算値CV2に
設定し(ST24)、D/Aコンバータ104を介して
自動利得制御増幅部101の利得を計算値CV2(第3
の利得)に設定し、最適化する(ST25)。
【0161】このときの制御利得CG2は、次式に基づ
いて計算される。
【0162】
【数7】 CG2〔dB〕=VI〔dBv〕−Vref2〔dBv〕 …(7)
【0163】ここでVIは増幅利得制御部111にて積
分したA/Dコンバータ103を通過後の受信信号電力
値を、Vref2は第2の基準信号電力値で、利得制御後の
受信信号電力の最適値をそれぞれ示している。
【0164】こうして、最適化された利得値はその後デ
ータ信号が終了し、次のバースト検出開始まで固定する
(ST26)。
【0165】そして、タイミング制御部110による第
3の同期検出信号S110(cpulse)が入力され
ると、上記ステップST11の処理に移行する。なお、
バースト検出を開始することになるため、受信信号電力
観測部102にリセット信号を与え、ピーク検出回路1
021をリセットし、それ以降の最大ピーク値を観測す
る。
【0166】以上により、最適な利得値への高速かつ正
確なレベル補足が実現できる。
【0167】図29は、図6の増幅利得制御部111の
具体的な構成例を示す回路図である。
【0168】増幅利得制御部111は、図29に示すよ
うに、初期利得テーブル11101、RSSI調整テー
ブル11102、乗算器11103,11104、加算
器11105〜11108、遅延量が48クロック分の
遅延部11109、遅延器11110、対数変換部11
111、ステートマシン回路11112、利得選択回路
11113、および制御利得調整テーブル11114を
有している。
【0169】この増幅利得制御部111は、同期検出の
タイミングパルス、すなわちトリガ信号rxwndw、
バースト検出部109による第1の同期検出信号xpu
lseおよび第2の同期検出信号ypulse、並びに
タイミング制御部110による第3の同期検出信号cp
ulseに基づくステートマシン構成をとっており、各
ステート0〜3において異なる自動利得制御増幅部10
1のゲインagcが出力されるように制御している。
【0170】図30(A)〜(H)は、図6の増幅利得
制御部の動作を説明するためのタイミングチャートを示
す図である。図30(A)は入力信号S106(sy_
re,sy_im)を示し、図30(B)はトリガ信号
rxwndwを示し、図30(C)は第1の同期検出信
号xpulseを示し、図30(D)は第2の同期検出
信号ypulseを示し、図30(E)は第3の同期検
出信号cpulseを示し、図30(F)はステートを
示し、図30(G)は利得制御信号Vagc を示し、図3
0(H)は自動利得制御増幅部101から出力される受
信信号RXを示している。
【0171】以下、図29の増幅利得制御部における各
ステートにおける動作を図30(A)〜(H)に関連付
けて説明する。
【0172】ステート0(初期モード、rxwndw待ち受け
モード) フラグ信号StationID に基づき初期利得テーブル111
01から適切な利得を選択する。本実施形態では、最大
利得となるように初期利得テーブル11101が設定さ
れている。そして、図30(B),(F),(G)に示
すように、トリガ信号rxwndwの立ち上がりタイミ
ングでこれを利得選択回路11113を通し、制御利得
調整テーブル11114から利得制御信号Vagc として
出力し、ステート1に移行する。
【0173】ステート1(xpulse待ち受けモー
ド) 図30(F),(G)に示すように、利得制御信号Vag
c として、初期利得テーブル11101で定まる初期利
得(最大利得)を出力する。A/Dコンバータ105を
介して電界強度信号RSSIを受けて受信信号電力に基
づくRSSI利得gain_rssiを加算器11108におい
て式(8)のように算出する。そして、図30(C),
(F),(G)に示すように、第1の同期検出信号xp
ulseの入力タイミングで、利得選択回路11113
の選択利得を初期利得から加算器11108によるRS
SI利得gain_rssi に切り替えて、制御利得調整テー
ブル11114から利得制御信号Vagc として出力し、
ステート2に移行する。
【0174】
【数8】 gain_rssi = rssiref - rssi + 40 …(8)
【0175】ここで、rssiref はRSSI基準値でビッ
ト幅を8ビットにする関係上あらかじめ40減算した値
としており、ゲイン計算時に40を加算して補正してい
る。
【0176】ステート2(ypulse待ち受けモー
ド) 図30(F),(G)に示すように、利得制御信号Vag
c として、RSSI利得gain_rssiを出力する。乗算器
11103で入力信号sy_reを二乗し、乗算器11
104で入力信号sy_imを二乗し、これらを加算器
11105で加算することにより入力受信信号の振幅を
求め、さらに、加算器11106、遅延部11109、
および遅延器11110を通してディジタル積分値を求
め、対数変換部11111において受信信号レベルad
ssiを式(9)のように算出する。
【0177】
【数9】 adssi=4×10log(re2 +im2 ) …(9)
【0178】そして、受信信号レベルadssiと利得
制御後の受信信号電力の最適値adssiref、および今選択
しているRSSI利得gain_rssiを用いて、adssi
利得gain_rssiを式(10)のように算出する。そし
て、図30(D),(F),(G)に示すように、第2
の同期検出信号ypulseの入力タイミングで、利得
選択回路11113の選択利得をRSSI利得gain_rs
siから加算器11107によるadssi利得gain_rs
siに切り替えて、制御利得調整テーブル11114から
利得制御電圧信号Vagc として出力し、ステート3に移
行する。
【0179】
【数10】 gain _adssi = adssiref - adssi + gain _rssi …(10)
【0180】ステート3(cpulse待ち受けモー
ド) 図30(F),(G)に示すように、利得制御信号Vag
c として、adssi利得gain_rssiを出力する。そし
て、図30(E),(F)に示すように、第3の同期検
出信号cpulseの入力タイミングでステート0に移
行する。ただし,利得制御電圧信号Vagc は、adss
i利得gain_rssiを保持する。
【0181】次に、図6の構成による動作を説明する。
【0182】まず、バースト検出を開始するに際して、
増幅利得制御部111よりトリガ信号rxwndwをトリガと
して利得制御信号Vagc が最大値に設定されて出力され
る。この利得制御信号Vagc は、D/Aコンバータ10
4でアナログ信号に変換されて自動利得制御増幅部10
1に供給される。自動利得制御増幅部101では、アナ
ログ信号である利得制御信号Vagc を受けて、利得が最
大の第1の利得に設定される。この状態において、受信
信号RSの入力待ち状態となる。
【0183】このような状態において、まず、受信信号
RSの先頭のプリアンブル信号が自動利得制御増幅部1
01に入力される。自動利得制御増幅部101では、受
信信号RSのプリアンブル信号の前半の略X区間が最大
利得をもって増幅され、信号RXとしてA/Dコンバー
タ103に出力される。これと並行して、受信信号RS
のプリアンブル信号が受信信号電力観測部102に入力
される。受信信号電力観測部102において、受信信号
RSの電力が観測されてピーク電圧が測定され、入力さ
れる受信信号レベルに応じた値をとる電圧信号である電
界強度信号RSSIに変換されてA/Dコンバータ10
5に出力される。この受信信号電力信号である電界強度
信号RSSIは、A/Dコンバータ105を介してディ
ジタル信号RSSIDとして増幅利得制御部111に入
力される。
【0184】A/Dコンバータ103では、受信信号R
Sのプリアンブル信号部分がアナログ信号からディジタ
ル信号に変換され信号RXDとして受信信号処理部10
6に供給される。このとき、A/Dコンバータ103の
出力信号は歪んでしまうが、データ信号では無いので受
信信号品質の劣化は招かない。
【0185】受信信号処理部106においては、入力し
たディジタル受信信号RXDがベースバンド信号bb_
re(実部)およびbb_im(虚部)に変換され、ベ
ースバンド信号のサンプリング周波数が低い周波数に変
換される。そして、このときはバースト検出部109に
よる誤差検出周波数Δfが供給されていないことから、
周波数オフセットの補正は行われず、信号S106(s
y_reおよびsy_im)が生成され、OFDM復調
部107、遅延部108、およびバースト検出部109
に出力される。
【0186】遅延部108では、受信信号処理部106
の出力信号S106、すなわち信号sy_reおよびs
y_imが、バースト検出のためにバースト周期分遅延
されて、信号S108としてバースト検出部109に出
力される。バースト検出部109では、受信信号処理部
106による信号S106(sy_reおよびsy_i
m)と遅延部108による遅延信号S108との自己相
関および相互相関がとられる。そして、自己相関結果に
基づいて、通信システムの定めた周期のバースト信号の
検出が行われ、まず、プリアンブル信号の前半X区間を
検出したことを示す第1の同期検出信号S109W(x
pulse)が生成されて、増幅利得制御部111に出
力される。なお、プリアンブル信号が歪んでいても、バ
ースト検出部109に自己相関回路を用いていることか
ら、検出率を低下させることなくバースト検出が可能で
ある。
【0187】また、バースト検出部109では、自己相
関結果に基づいて受信信号の実部と虚部の位相差から誤
差周波数が算出され誤差検出周波数Δfが生成されて、
受信信号処理部106に出力される。
【0188】増幅利得制御部111では、バースト検出
部109によるバースト同期検出信号S109W(xp
ulse)を受けて、ディジタル電界強度信号RSSI
Dのレベルに基づいて利得が計算されて、利得制御信号
Vagc が計算値CV1に設定される。この利得制御信号
Vagc は、D/Aコンバータ104でアナログ信号に変
換されて自動利得制御増幅部101に供給される。自動
利得制御増幅部101では、アナログ信号である利得制
御信号Vagc を受けて、利得が計算値の第2の利得に設
定される。ただし、このときに自動利得制御増幅部10
1の利得は、受信信号電力の尖頭値の算出過程にアナロ
グ信号処理を含んでおり、若干のバラツキが含まれてお
り、荒い利得制御となっている。
【0189】自動利得制御増幅部101では、受信信号
RSのプリアンブル信号の残りのX区間および後半のY
区間が受信信号レベルに応じた第2の利得をもって増幅
され、信号RXとしてA/Dコンバータ103に出力さ
れる。A/Dコンバータ103では、受信信号RSのプ
リアンブル信号部分がアナログ信号からディジタル信号
に変換され信号RXDとして受信信号処理部106に供
給される。このとき、A/Dコンバータ103の入力信
号はA/Dコンバータ103を歪ませない適切な値に基
づいた利得で増幅されていることから、A/Dコンバー
タ103の出力信号には歪みが発生しない。
【0190】受信信号処理部106においては、入力し
たディジタル受信信号RXDがベースバンド信号bb_
re(実部)およびbb_im(虚部)に変換され、ベ
ースバンド信号のサンプリング周波数が低い周波数に変
換される。そして、受信信号処理部106では、バース
ト検出部109による誤差検出周波数Δfに基づいて周
波数オフセットの補正が行われて、信号S106(sy
_reおよびsy_im)が生成され、OFDM復調部
107、遅延部108、およびバースト検出部109に
出力される。
【0191】遅延部108では、受信信号処理部106
の出力信号S106、すなわち信号sy_reおよびs
y_imが、バースト検出のためにバースト周期分遅延
されて、信号S108としてバースト検出部109に出
力される。バースト検出部109では、受信信号処理部
106による信号S106(sy_reおよびsy_i
m)と遅延部108による遅延信号S108との自己相
関および相互相関がとられる。そして、自己相関結果に
基づいて、通信システムの定めた周期のバースト信号の
検出が行われ、プリアンブル信号の後半Y区間を検出し
たことを示す同期検出信号S109W(ypulse)
が生成されて、増幅利得制御部111に出力される。
【0192】また、バースト検出部109では、自己相
関結果に基づいて受信信号の実部と虚部の位相差から誤
差周波数が算出され誤差検出周波数Δfが生成されて、
受信信号処理部106に出力される。
【0193】増幅利得制御部111においては、受信信
号電力に基づく利得でA/Dコンバータ103を無歪み
で通した信号S106を受けて、受信信号のディジタル
値が積分されて正確な信号電力が測定される。また、増
幅利得制御部111では、バースト検出部109による
第2の同期検出信号S109W(ypulse)を受け
て、A/Dコンバータ103を無歪みで通した受信信号
S106のディジタル積分値に基づいて利得が計算され
て、利得制御信号Vagc が計算値CV2に設定される。
【0194】この利得制御信号Vagc は、D/Aコンバ
ータ104でアナログ信号に変換されて自動利得制御増
幅部101に供給される。自動利得制御増幅部101で
は、アナログ信号である利得制御信号Vagc を受けて、
利得が最適な計算値の第3の利得に設定される。
【0195】自動利得制御増幅部101では、受信信号
RSのプリアンブル信号の残りのY区間およびC16以
降のリファレンスC64やデータが受信信号レベルに応
じた第3の利得をもって増幅され、信号RXとしてA/
Dコンバータ103に出力される。A/Dコンバータ1
03では、受信信号RSのリファレンスC64やデータ
部分がアナログ信号からディジタル信号に変換され信号
RXDとして受信信号処理部106に供給される。この
とき、A/Dコンバータ103の入力信号はA/Dコン
バータ103を歪ませない最適な値に基づいた利得で増
幅されていることから、A/Dコンバータ103の出力
信号には歪みが発生しない。
【0196】受信信号処理部106においては、入力し
たディジタル受信信号RXDがベースバンド信号bb_
re(実部)およびbb_im(虚部)に変換され、ベ
ースバンド信号のサンプリング周波数が低い周波数に変
換される。そして、バースト検出部109による誤差検
出周波数Δfに基づいて周波数オフセットの補正が行わ
れて、信号S106(sy_reおよびsy_im)が
生成され、OFDM復調部107、遅延部108、およ
びバースト検出部109に出力される。
【0197】遅延部108では、受信信号処理部106
の出力信号S106、すなわち信号sy_reおよびs
y_imが、バースト検出のためにバースト周期分遅延
されて、信号S108としてバースト検出部109に出
力される。バースト検出部109では、受信信号処理部
106による信号S106(sy_reおよびsy_i
m)と遅延部108による遅延信号S108との自己相
関がとられ、またプリアンブル後半のC領域の前半で相
互相関がとられる。また、バースト検出部109におい
ては、自己相関結果に基づいて検出窓回路10921に
よりタイミング制御部110のピーク位置サーチ回路1
1001のピーク検出を行うための検出ウィンドウDW
が生成され、タイミング制御部110のピーク位置サー
チ回路11001に設定される。そして、相互相関結果
である相互相関電力がタイミング制御部110に供給さ
れる。
【0198】ピーク位置サーチ回路11001では、こ
の検出ウィンドウDW内の相互相関結果である相互相関
電力値CCPの最大値とその時の位置が求められる。た
だし、ここでは、検出ウィンドウDWの最後のところで
検出ウィンドウDW内でのピークがどこだったかを示す
位置情報しか得られない。次いで、位置/タイミング変
換回路11002において、ピーク位置サーチ回路11
001により得られた位置情報が時間軸上のタイミング
に変換され、変換データに基づいて1シンボルをカウン
トするタイミングカウンタ11003が最適なFFTタ
イミング信号TFFTを発生(出力)し得るデータが、
タイミングカウンタ11003にプリセットされる。一
度プリセットされたカウンタ11003は、循環的に1
シンボルの期間をカウントしつづけ、毎シンボルごとに
一定のタイミングでFFTタイミング信号TFFTを出
し続ける。そして、ピークタイミングから所定時間後に
第3の同期検出信号S110(cpulse)が増幅利
得制御部111に出力され、プリセットデータがダウン
カウントされた時点でFFTタイミング信号TFFTが
OFDM復調部107に出力される。
【0199】第3の同期検出信号S110(cpuls
e)を受けた増幅利得制御部111では、初期モード、
すなわちトリガ信号rxwndwの待ち受けモードに戻
る。以降、最適化された利得値はその後データ信号が終
了し、次のバースト検出開始まで固定される。
【0200】OFDM復調部107では、受信信号処理
部106の出力信号S106、すなわち信号sy_re
およびsy_imがタイミング制御部110により供給
されるFFTタイミング信号TFFTに同期して高速離
散フーリエ変換されOFDM信号が復調される。
【0201】以上説明したように、バースト検出部10
9および増幅利得制御部111により受信信号(パケッ
ト)の先頭に付加されている同期用のトレーニング信号
(バースト信号)を用いてAGC制御と周波数オフセッ
ト補正を行い、引き続いて相互相関検出用の検出ウィン
ドウ期間を設けて、タイミング制御部110で検出ウィ
ンドウDW内で相互相関のピーク検出を行い、ウィンド
ウの最後部(後方端)においてOFDMシンボル区間を
カウントするカウンタ11003にピーク位置に対応し
たデータをロードするので、伝送路の状況によらずに、
最適なFFTタイミングを設定することが可能となる。
【0202】また、検出用のウィンドウ幅を状況に応じ
て可変とすることができ、これにより受信状況に応じて
その幅を設定することができ、効率良く伝送路に応じた
最適なFFTタイミングを設定することが可能となる。
【0203】また、相互相関値に下限を設け、相関値が
下限値以下の場合には、ピーク検出とみなさないように
構成することにより、たとえば、0がずっと入力される
場合、そのままだとピークがウィンドウ先頭または後端
にあったことになってしまうことを防ぐことができる。
【0204】また、カウンタをダウンカウンタで構成
し、0までカウントダウンした後のロード値を変更する
ことにより、データシンボルの間に再同期用のリファレ
ンスシンボルが挿入されたパケットに対しても、簡単に
FFTタイミングの最適化が行える。
【0205】また、バースト検出開始を示すトリガ信号
を受けると、最大値をもって増幅するように利得制御信
号を自動利得制御増幅部101に出力し、バースト検出
部109により第1のバースト同期検出信号を受ける
と、受信信号電力観測部102で検出された受信信号電
力値に基づいて第2の利得を計算し、当該第2の利得を
もって増幅するように利得制御信号を自動利得制御増幅
部101に出力し、第2の利得で増幅されたディジタル
受信信号を受けて積分し受信信号電力値を求め、バース
ト検出部109により第2のバースト同期検出信号を受
けると、求めた受信信号電力値に基づいて第3の利得を
計算し、当該第3の利得をもって増幅するように利得制
御信号を自動利得制御増幅部101に出力する増幅利得
制御部111を設けたので、以下の効果を得ることでき
る。
【0206】高速かつ正確なレベル補足を行うことが可
能となる。その結果、無線LAN等のバースト同期型通
信システムにおいて、高性能な受信品質を実現できる利
点がある。
【0207】また、プリアンブル信号が2段階に分けて
バースト検出できる場合には、最初のバースト検出時に
荒い利得制御を、次のバースト検出時に精密な利得制御
を行うことで、最初のバースト検出のタイミングが誤っ
た場合のリカバリーを行うことができる。また、ディジ
タル積分される信号のパターンを特定でき、より正確な
レベル補足ができる。また、最初のバースト検出が誤り
であった場合でも、2回目のバースト検出ができるか否
かで判別ができ、誤ったタイミングでのレベル補足を回
避できる。
【0208】なお、1回目のバースト検出の後、一定時
間たっても2回目のバースト検出がなされなかった場合
には、レベル補足をリセットして、レベル補足の第1段
階に戻るようにすることで、次に来るバースト信号をよ
り高確率で検出可能とすることができる。
【0209】また、同期転送モードをサポートしてい
て、データ信号中に一定期間ごとにリファレンス信号を
挿入してある場合には、リファレンス信号ごとにレベル
補足の微調整を行うことで、マルチパス環境下でのレベ
ル補足をより正確に実現することができる利点がある。
【0210】次に、図6に示した受信装置のバースト検
出部およびタイミング制御部に設けられたフレーム同期
機能を説明する。
【0211】具体的には、フレーム同期用のデータ(既
知)と入力データの相互相関を計算し、検出ウィンドウ
内でかつ検出しきい値を超えたものにつきピーク検出を
行い、同期が確立した後は、受信側(端末装置2または
移動局側)の基準クロックで数えたフレーム周期に基づ
いて検出ウィンドウを設定し、追従性と安定度の高いバ
ースト同期システムを構成することにより、受信信号の
復調タイミングのさらなる適正化を実現している。
【0212】図19に示したタイミング制御部110の
フレーム同期回路11004、フレーム同期システムの
基本原理の具体的な構成および機能について順を追って
説明する。フレーム同期回路11004は、図3に示し
たフレーム同期部311に相当する。
【0213】このような動作条件を備えたフレーム同期
システムを実現するには、 A)送信側(基地局3側)のフレーム周期を受信側(端
末装置2または移動局側)で忠実に再現する、 B)かつ、基地局のフレーム周期の変化に対する追従性
を高くする ということが必要である。
【0214】A)の条件を満たすには、フレーム同期タ
イミングのずれを多くのフレームにわたって平均化する
ことが必要である。実際に各フレームで検出できるずれ
は、1クロック単位であるが、これを多数集めて平均化
すると少数点以下の精度で送信側(基地局3側)の周期
を再現できる。しかし、このままだと、B)の条件、す
なわち基地局3側のフレーム周期が変化した場合に追従
することができない。これは平均化回路に大きなずれ量
が入力しても、平均結果にすぐに反映されないからであ
る。そこで、しきい値を超える相関値が得られた場合、
そのピークタイミングを使ってフレームカウンタ自体を
直接補正する。1フレーム当たりのフレーム周期の変化
量が検出ウィンドウ幅の半分以下であれば、相関検出で
きている限り追従することが可能である。
【0215】図31は、図19のフレーム同期回路の構
成例を示すブロック図である。このフレーム同期回路1
1004は、図31に示すように、ピーク検出回路20
1、同期判定回路202、フレーム周期カウンタ20
3、平均化回路204、および補正値セット回路として
の加算器205を有している。
【0216】ピーク検出回路201は、バースト検出部
109Aの相互相関用絶対値計算回路10916により
形成された相互相関電力CCPを入力し、フレーム周期
カウンタ203により設定される期待タイミングを中心
として設定した検出ウィンドウDTW内で、かつ検出し
きい値th_ccを超えたものにつきピーク検出を行
い、期待タイミングとピーク検出位置とのずれを信号S
201として平均化回路204に出力する。また、ピー
ク検出回路201は、検出ウィンドウDTW内でピーク
検出を行った場合に、そのピーク値が検出しきい値th
_ccを超えていない場合(小さい場合)には相関は未
検出と判定してずれ量を示す信号S201を平均化回路
204に出力しない。また、ピーク検出回路201は、
最初にフレーム同期を引き込む場合には、検出ウィンド
ウを常に開けた状態で相関ピーク検出を行い、最初に検
出しきい値th_ccを超えた時点を同期検出とみなし
て制御を開始する。
【0217】同期判定回路202は、ピーク検出回路2
01の出力信号S201aを受けて同期検出が行われた
か否かを判定し、同期検出が行われた場合に、ピーク検
出回路201の出力信号S201aによりフレーム周期
カウンタ203の、たとえば同期検出の期待タイミング
のカウント値(たとえば0)としてセットさせる。
【0218】フレーム周期カウンタ203は、自局の基
準クロックによってフレーム周期をカウントするカウン
タで、セットされるカウント値を動作周期とし、この動
作周期に基づいて、ピーク検出回路201に指示する検
出ウィンドウDTWの窓タイミングを生成する。なお、
同期が確立した後、受信側(端末装置2側)の基準クロ
ックで数えたフレーム周期に基づいて検出ウィンドウが
設定される。また、フレーム周期カウンタ203は、加
算器205の出力により補正値が信号S205としてロ
ードされてカウント値が補正される。そして、フレーム
周期カウンタ203は、補正されたカウント値に基づく
期待タイミングでFFTタイミング信号TFFTの出力
タイミングを微調整するように信号S203をタイミン
グカウンタ11003Aに出力する。
【0219】平均化回路204は、ピーク検出回路20
1により信号S201として入力されたフレーム同期の
ピーク検出結果とフレーム周期カウンタ203による同
期検出の期待タイミングのずれを平均化し、その結果を
補正値S204として加算器205に出力する。平均化
回路204は、積分回路を含み、出力のうちある範囲の
上位ビット(整数部)を第1の補正値ADJ1として、
この上位ビットを差し引いた下位ビット(小数部)部分
は符号を含めて積算回路によって毎フレームごとに積算
し、そのキャリィ周期に対応して第1の補正値ADJ1
に対してさらに第2の補正値ADJ2、たとえば±1の
補正を加え、補正値S204として加算器205に出力
する。
【0220】図32は、図31の平均化回路204の構
成例を示す回路図である。この平均化回路204は、図
32に示すように、遅延部2041,2042、加算器
2043,2044,2045、増幅器2046,20
47、絶対値計算回路2048、セレクタ2049,2
050、および数値制御発振器(NCO)2051を有
している。そして、遅延部2041,2042、加算器
2043,2044、および増幅器2046,2047
により積分回路が構成されている。
【0221】図32の平均化回路204は、ずれの値を
符号付8ビット、平均化回路204の出力を符号付17
ビットとした場合である。積分回路の直接および積分の
ゲイン設定にもよるが、上位7ビットを「整数」部分と
みなすと、最大9ビットシフトになるので500回程度
の平均に相当する。そして、下位ビットの部分を数値制
御発振器(NCO)2051に入力することで、少数点
以下のずれを足し合わせて、1クロック相当分になった
ところで、前述の整数部分とを加算器2045で合わせ
て補正データS204とする。
【0222】この構成により、上記の例では送信側(基
地局3)と受信側(端末装置2または移動局)の基準ク
ロック誤差を約1000分の1クロックの精度で補正で
きる。これは数百フレーム連続でフレーム同期の相関検
出ができない伝送状況が続いてもフレーム同期は保った
ままであることを意味する。伝送状況が回復後、直ちに
送受信動作に移ることができる。
【0223】図33は、図32の数値制御発振器(NC
O)の構成例を示す回路図である。この数値制御発振器
2051は、図33に示すように、加算器20511、
フリップフロップ(FF)20512,20513、オ
ーバーフロー検出回路20514を有している。すなわ
ち、数値制御発振器2051は、入力ビット幅と同じビ
ット幅の積分回路で構成されている。
【0224】図34(A),(B)は、下位ビットの積
算の様子を示す図である。図34(A)は入力ncoi
nが0より大きい場合、図34(B)は入力ncoin
が0より小さい場合をそれぞれ示している。符号を付け
て11ビットの入力ncoinが0より大きい場合、入
力ncoinは「010(16進数)」、「100(1
6進数)」の場合であり、入力ncoinが0より小さ
い場合、入力ncoinは「101(16進数)」、
「011(16進数)」の場合である。そして、オーバ
ーフロー、ゼロクロス時にキャリィを第2の補正値AD
J2(±1)として出力する。
【0225】図35は、図33の数値制御発振器のオー
バーフロー検出の状態を示す図である。図35に示すよ
うに、ディフォルトの場合、第2の補正値ADJ2は0
である。
【0226】「010」の場合、入力ncoin〔1
0〕が0、フリップフロップ20512の出力nco
〔10〕が1、フリップフロップ20513の出力ov
fが0である。この場合のncoステータスは、nco
in>0、かつ、ncoオーバーフローであり、第2の
補正値ADJ2は+1となる。
【0227】「011」の場合、入力ncoin〔1
0〕が1、フリップフロップ20512の出力nco
〔10〕が1、フリップフロップ20513の出力ov
fが0である。この場合のncoステータスは、nco
in<0、かつ、ncoゼロクロスであり、第2の補正
値ADJ2は−1となる。
【0228】「100」の場合、入力ncoin〔1
0〕が0、フリップフロップ20512の出力nco
〔10〕が0、フリップフロップ20513の出力ov
fが1である。この場合のncoステータスは、nco
in>0、かつ、ncoゼロクロスであり、第2の補正
値ADJ2は+1となる。
【0229】「101」の場合、入力ncoin〔1
0〕が1、フリップフロップ20512の出力nco
〔10〕が0、フリップフロップ20513の出力ov
fが1である。この場合のncoステータスは、nco
in<0、かつ、ncoアンダーフローであり、第2の
補正値ADJ2は−1となる。
【0230】加算器205は、平均化回路204による
補正値を基準の周期に加算し、フレーム周期の補正値と
してフレーム周期カウンタ203のカウント値としてセ
ットする。
【0231】次に、図31のフレーム同期回路1100
4の動作を、図36(A)〜(D)、図37(A)〜
(D)、および図38(A)〜(D)に関連付けて説明
する。
【0232】図36(A)〜(D)、図37(A)〜
(D)は、フレーム同期の動作タイミング例を示すタイ
ミングチャートである。なお、図36(A)は検出ウィ
ンドウDTW、図36(B)は相互相関電力CCP、図
36(C)はずれを示す信号S201、図36(D)は
フレーム周期カウンタ203のカウント値CNTをそれ
ぞれ示している。同様に、図37(A)は検出ウィンド
ウDTW、図37(B)は相互相関電力CCP、図37
(C)はずれを示す信号S201、図37(D)はフレ
ーム周期カウンタ203のカウント値CNTをそれぞれ
示している。
【0233】また、図38(A)〜(D)は、本第2の
実施形態に係るフレーム同期の初期引き込み時の動作タ
イミング例を示すタイミングチャートである。図38
(A)は検出ウィンドウDTW、図38(B)は相互相
関電力CCP、図38(C)は連続同期数CSW、図3
8(D)は同期フラグFLGをそれぞれ示している。
【0234】まず、図36(A)〜(D)に関連付けて
フレーム同期の動作について説明する。
【0235】この場合、検出ウィンドウDTWは、図3
6(A),(D)に示すように、カウンタ値100を中
心に幅7クロックで設定されている。この例では、実際
の相互相関電力(相関値)CCPのピークは、ピーク検
出回路201で、図36(B),(D)に示すように、
カウンタ値100ではなく2クロックずれた98で得ら
れている。これは基地局3の基準クロックでカウントし
たフレーム周期の方が端末装置2側の基準クロックでカ
ウントしたフレーム周期より長いことを意味する。すな
わち、端末装置2側の基準クロックの発振周波数が高
い。このような場合には、フレームカウンタの値を+2
してやれば、次回のフレームでは理想的には相関ピーク
は同じ位置98で得られる。このずれ量+2は、信号S
201として平均化回路204に入力されており、受信
フレーム数の増加につれて補正値出力は0から+2に近
づいていく。これにより、相関値のピーク検出は期待タ
イミングのカウンタ値100で得られるようになる。
【0236】次に、図37(A)〜(D)に関連付けて
フレーム同期の動作について説明する。これは、検出ウ
ィンドウ内で相関値がしきい値を超えなかった場合の動
作が示してある。
【0237】この状態は、たとえば受信状況が一時的に
悪化した場合などに生じる。このような場合、検出ウィ
ンドウDTW内での相関ピークは必ずしも意味のあるも
のではない。そのようなピーク検出タイミングに基づい
てフレーム周期カウンタを制御するとフレーム同期はず
れの原因となる。そのため、相関値がしきい値を超えな
い場合には、フレーム周期カウンタ203のカウント値
の修正および平均化回路204へのデータ入力は行わな
い。
【0238】次に、図38(A)〜(D)に関連付けて
初期引き込み時の動作を説明する。
【0239】最初にフレーム同期を引き込む場合には、
検出ウィンドウを常に開けた状態で相互相関値のピーク
検出を行い、最初にしきい値を超えた時点を同期検出と
みなして制御を開始する。この例では、連続3回の同期
検出で、同期確立と同期判定回路20により判定され
る。次回以降そのタイミングで相関値のピーク検出がで
きればフレーム同期がとれた状態であり、連続して同じ
タイミングで相関検出できなければ、最初の検出は誤検
出とみなされ、図38(C)に示すように、初期の相関
検出待ち状態に戻る。
【0240】上述したように、伝送路の状態が安定でな
い無線通信において、一度確立したフレーム同期を比較
的長い間保ち続けることができる。また、Wirele
ss1394のように基地局3のフレーム周期が他のシ
ステムに追従しなければならないような場合について、
同期の精度と追従性という本来相反する性能を両立させ
ることができるという利点がある。その結果、伝送路の
状況によらずに、最適なFFTタイミングを設定するこ
とが可能となる。
【0241】なお、上述したように、ピーク検出用のし
きい値として一つのしきい値を用いた場合を例に説明し
たが、複数のしきい値を用いてカウンタのセットやずれ
の平均化回路への取り込み制御を行う等、種々の態様が
可能である。たとえば第1のしきい値と、この第1のし
きい値より低い第2のしきい値を用い、相関値のピーク
が第1のしきい値より大きい場合には、カウンタのセッ
トおよびずれの取り込みを行い、第2のしきい値より小
さい場合には、カウンタのセットは行わないが、ずれの
取り込みは行うようにする等のより細かな制御を行うよ
うにすることも可能である。
【0242】上述したように、図31に示したフレーム
同期回路11004により、図3に示したフレーム同期
部311を構成することができる。また、上述したよう
に、図19に示したバースト検出部109は、図5に示
した周波数オフセット検出器314に相当する。
【0243】図39は、図31に示したフレーム同期回
路に含まれる平均化回路の変形例を示す回路図である。
この平均化回路204aは、図39に示すように、遅延
部401,402、増幅器403,404、および加算
器404,405を有している。
【0244】図39の平均化回路204aは、フレーム
周期の誤差を符号付き8ビット、平均化回路204aの
出力を符号付16ビットとした場合である。平均化回路
204aでは、上述したように、基地局3側の1フレー
ムと、端末装置2側の1フレームの誤差を基準クロック
単位でループフィルタに入力する。ループフィルタに完
全積分型の回路を使用すると誤差相当のデータが積分レ
ジスタに蓄積される。
【0245】誤差が符号付き整数8ビットで表現されて
いるとし、フィルタ出力の16ビットのうち上位8ビッ
トを整数プラス符号、下位の8ビットを小数点以下と考
えると、256回の平均を出力することに相当する。
【0246】このような構成における補正を、より具体
的には、たとえば次のように行う。1フレームをN(ク
ロック)16ビットの誤差出力をD(クロック)、RF
選局周波数をF(MHz)とすると、キャリア周波数の
オフセットΔFは、数式(11)で示すように表され
る。
【0247】
【数11】 ΔF=F×D÷N (MHz) …(11)
【0248】キャリアオフセット周波数計算部321
は、たとえば、上述した数式(11)で示した計算を行
う。一方、このオフセットΔFを補正するために、たと
えば、図3に示した数値制御発振器(NCO)323
を、16ビットのアキュムレータで構成してサンプリン
グ周波数S(MHz)で動作させ、コントロールワード
CWを設定すると、数式(12)に示すようなNCO周
波数を出力する。
【0249】
【数12】
【0250】コントロールワード変換部322は、数値
制御発振器(NCO)323のNCO周波数がキャリア
周波数オフセットΔFとなるようなコントロールワード
CWを計算して、数値制御発振器323にそのコントロ
ールワードCWを設定する。数値制御発振器323は、
たとえば、コントロールワードCWに基づいて、上述し
た数式12で示したNCO周波数(キャリアオフセット
となるような周波数)を生成させる信号をSINROM
324およびCOSROM325に出力することで、キ
ャリア周波数オフセットの補正を行うことができる。上
述の場合には、数値制御発振器323の分解能は、S/
15である。
【0251】たとえば、数値制御発振器323のサンプ
リング周波数Sを80MHzとすると、数値制御発振器
323の分解能は、約2.4kHzである。また、上述
の分解能は、必要に応じてループフィルタや数値制御発
振器323のビット数を増やすことで、分解能を改善さ
せることができる。また、サブキャリアの選局周波数が
あらかじめわかっていれば、誤差D以外の部分を計算し
て、その計算値をROM等に格納しておいてもよい。上
述したように、数値制御発振器(NCO)を使用するこ
とで、1Hz以下の精度で、キャリア周波数オフセット
の補正を行うことができる。
【0252】図40は、図1に示した端末装置の送信系
(送信装置)の構成を示すブロック図である。端末装置
2の送信系(送信装置)2tは、図40に示すように、
上述した第2の実施の形態に係る受信系と同様な処理を
行う。ただし、送信装置2tは、たとえば基地局(Hu
b)3側が受信したときに基地局3のキャリア周波数
と、送信装置2tが送信するキャリア周波数のキャリア
周波数オフセットが最小になるように、あらかじめ逆の
オフセットを印加して送信する。具体的には、基地局3
が送信する所定の信号のキャリア周波数と、送信信号の
キャリア周波数の誤差を除去するように、キャリア周波
数の補正を行う。
【0253】端末装置2の送信系(送信装置)2tは、
たとえば、図40に示すように、D/A(ディジタル/
アナログ)変換部103a、加算器10604、積算器
10601,10602、ディジタルローパスフィルタ
LPF1062,1063、アップサンプリング回路1
0605,10606、IFFT(Inverse fast Fouri
er transform)回路1071a、マッピング回路302
a、基準クロック生成部320、キャリアオフセット周
波数計算部321、コントロールワード変換部322、
数値制御発振器(NCO)323、SINROM32
4、およびCOSROM325を有する。
【0254】マッピング回路302aは、所定の情報を
符号化してベースバンド信号に変換し、IFFT回路1
071aに出力する。IFFT回路1071aは、マッ
ピング回路302aから出力された信号を、逆高速離散
フーリエ変換して、アップサンプリング回路1060
5,10606に出力する。
【0255】アップサンプリング回路10605,10
606では、IFFT回路1071aから出力された信
号を、たとえば20MHzから80MHzにアップサン
プリングして出力する。
【0256】キャリアオフセット周波数計算部321で
は、たとえば、上述した受信装置2rまたは2raの誤
差検出部310、具体的にはクロックオフセット検出部
312から出力された周波数オフセット(S310)に
基づいて、キャリアオフセット周波数が計算され、キャ
リアオフセットを示すデータがコントロールワード変換
部322に出力される。コントロールワード変換部32
2は、キャリアオフセットを示すデータに基づいて、基
地局3が送信する所定の信号のキャリア周波数と、送信
信号のキャリア周波数の誤差を除去するような信号、具
体的には逆のオフセットを数値制御発振器323に発生
させるコントロールワードを生成し、数値制御発振器3
23に出力する。数値制御演算器323は、コントロー
ルワード変換部322から入力されたコントロールワー
ドに応じた信号を生成し、SINROM324およびC
OSROM325に出力する。
【0257】加算器10604では、乗算器1060
1,10602で周波数変換された信号が加算されD/
A変換部103aに出力される。D/A変換部103a
は、所定のサンプリング周波数で、ディジタル信号から
アナログ信号へ変換し出力する。D/A変換部103a
から出力されたIF信号(20MHz)は、不図示の増
幅器により増幅され、アンテナから送信される。
【0258】上述したように、端末装置2の送信系(送
信装置2t)では、受信装置2rまたは2raから出力
された周波数オフセットに基づいて、搬送波周波数に周
波数オフセットを印加する方向に印加、具体的には基地
局3から送信される所定の信号の搬送波周波数と、送信
信号の搬送波周波数の誤差を除去するように搬送波を生
成し、乗算器10604,10605で搬送波が、マッ
ピング回路302a、IFFT回路1071a、アップ
サンプリング回路10605,10606から出力され
たベースバンド信号に応じて変調され、D/A変換部1
03aによりアナログIF信号に変換され、不図示の増
幅器により増幅され、アンテナから送信される。
【0259】以上、説明したように、端末装置2の送信
系(送信装置)2tは、基地局(Hub)3側が受信し
たときに、キャリア周波数オフセットを最小になるよう
に、あらかじめ逆のオフセットを印加してキャリア周波
数を補正して送信するので、基地局3では、搬送波周波
数オフセットが少ない信号を受信することができる。
【0260】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、任意好適な種々の改変が可能である。上述
の実施の形態では、基地局3とデータを送受信したが、
この形態に限られるものではない。たとえば、基地局
(Hub)3を介さずに、端末装置2間でデータ通信を
行ってもよい。たとえば、ワイヤレス1394を用いた
通信システムでは、基地局(Hub)3を経由せずにす
ることができる。この場合には、たとえば基地局(Hu
b)3の基準クロックに、それぞれの内部の基準クロッ
クを合わせることで、各端末装置間で同様に上述のキャ
リア周波数オフセットの補正を行うことができる。ま
た、ある一つの端末装置2の基準クロックに、他の端末
装置が内部の基準クロックを合わせることで、各端末装
置間で同様に上述のキャリア周波数オフセットの補正を
行うことができる。
【0261】また、時間分割多重(TDMA)システム
や、周波数多重(FDMA)システムでも、フレーム構
造を有するシステムでも同様に、キャリア周波数、およ
び基準クロックの周波数オフセットを検出し、検出結果
に応じてキャリア周波数、および基準クロックの補正を
行うことができる。
【0262】また、明確なフレーム構造を持たない場合
でも、定期的に時間情報を送信するようなシステム(た
とえば、IEEE802.11ワイヤレスLANのイン
フラストラクチャBSSモードのBeacon等)でも
同様に、キャリア周波数、および基準クロックの周波数
オフセットを検出し、検出結果に応じてキャリア周波
数、および基準クロックの補正を行うことができる。
【0263】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定の基準クロックに基づいて生成された同期信号を含
む信号を送受信する場合に、送受信において基準クロッ
クに関する周波数誤差を補正することができる受信装置
および端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信システムに係る一実施の形態
を示す図である。
【図2】図1に示した基地局の一具体例を示す図であ
る。
【図3】図1に示した端末装置の受信系のブロック構成
図である。
【図4】図3に示した端末装置の受信系の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】図1に示した端末装置に係る一実施の形態を示
す図である。
【図6】図1に示した端末装置の受信系の一実施の形態
を示すブロック構成図である。
【図7】IEEE802. 11aシステムの代表的なプ
リアンブル信号を含むバースト信号部を示す図である。
【図8】BRANシステムの代表的なプリアンブル信号
を含むバースト信号部を示す図である。
【図9】Wireless1394システムの代表的な
プリアンブル信号を含むバースト信号部を示す図であ
る。
【図10】Wireless1394システムにおいて
一定期間以上のデータ信号区間にリファレンス信号RE
Fを挿入している信号形態を示す図である。
【図11】Wireless1394システムにおける
フレーム構造を示す図である。
【図12】(A)および(B)は、OFDMデータシン
ボルにおいてデータ部の前にそのデータの最後の部分を
繰り返すガードインターバルを付加する手法(Cyclic E
xtension法)を説明するための図である。
【図13】(A)〜(D)は、FFTへのデータ取り込
みタイミングについての例を示す図である。
【図14】図6の自動利得制御増幅部の具体的な構成を
示す回路図である。
【図15】図14の利得制御増幅器の利得制御特性例を
示す図である。
【図16】受信信号の入力レベルに対する受信信号電力
観測部の出力特性を示す図である。
【図17】図6の受信信号処理部の具体的な構成例を示
す回路図である。
【図18】図6のOFDM復調部の具体的な構成例を示
す回路図である。
【図19】図6のバースト検出部およびタイミング制御
部の具体的な構成例を示す回路図である。
【図20】図19の自己相関回路の構成例を示す回路図
である。
【図21】図19の相互相関回路の構成例を示す回路図
である。
【図22】(A)〜(D)は、相互相関ピーク位置とカ
ウンタへのロードデータとの関係を示す図である。
【図23】(A)〜(D)は、タイミングカウンタ(シ
ンボルカウンタ)の動作タイミングを示す図である。
【図24】(A)〜(G)は、バースト検出部の自己相
関処理から同期検出信号xpulseおよびypuls
eを出力するまでのタイミングチャートを示す図であ
る。
【図25】(A)〜(G)は、バースト検出部の相互相
関処理から同期検出信号cpulseおよびFFTタイ
ミング信号TFFTを出力するまでのタイミングチャー
トを示す図である。
【図26】本発明に係る増幅利得制御部における利得制
御動作の第1段階を説明するためのフローチャートであ
る。
【図27】本発明に係る増幅利得制御部における利得制
御動作の第2段階を説明するためのフローチャートであ
る。
【図28】本発明に係る増幅利得制御部における利得制
御動作の第3段階を説明するためのフローチャートであ
る。
【図29】図6の増幅利得制御部の具体的な構成例を示
す回路図である。
【図30】図29の増幅利得制御部の動作を説明するた
めのタイミングチャートを示す図である。
【図31】図19のフレーム同期回路の構成例を示すブ
ロック図である。
【図32】図31の平均化回路の構成例を示す回路図で
ある。
【図33】図33の数値制御発振器(NCO)の構成例
を示す回路図である。
【図34】(A),(B)は、図33の数値制御発振器
(NCO)の下位ビットの積算の様子を示す図である。
【図35】図33の数値制御発振器のオーバーフロー検
出の状態を示す図である。
【図36】(A)〜(D)は、フレーム同期の動作タイ
ミング例を示すタイミングチャートである。
【図37】(A)〜(D)は、フレーム同期の動作タイ
ミング例を示すタイミングチャートである。
【図38】(A)〜(D)は、フレーム同期の初期引き
込み時の動作タイミング例を示すタイミングチャートで
ある。
【図39】図31に示したフレーム同期回路に含まれる
平均化回路の変形例を示す回路図である。
【図40】図1に示した端末装置の送信系(送信装置)
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…通信システム、2…端末装置、3…基地局(Hu
b)、101…自動利得制御増幅部(AGCAMP)、
102…受信信号電力観測部、103…A/Dコンバー
タ(ADC)、104…ディジタル/アナログ(D/
A)コンバータ(DAC)、105…A/Dコンバータ
(ADC)、106…受信信号処理部、107…OFD
M復調部(DEMOD)、108…遅延部(DLY)、
109,109A…バースト検出部(BDT)、11
0,110A…タイミング制御部(TMG)、111…
増幅利得制御部(AGCTL)、1071…FFT処理
部、201…ピーク検出回路、202…同期判定回路、
203…フレーム周期カウンタ、204…平均化回路、
301…位相誤差補償回路、302…デマッピング回
路、310…誤差検出部、311…フレーム同期部、3
12…クロックオフセット検出部、313…加算器、3
20…基準クロック生成部、321…キャリアオフセッ
ト周波数計算部、322…コントロールワード変換部、
323…数値制御発振器(NCO)、324…SINR
OM、325…COSROM、401,402…遅延
部、403,404…増幅器、404,405…加算
器、2041,2042…遅延部、2043〜2045
…加算器、2046,2047…増幅器、2048…絶
対値計算回路、2049,2050…セレクタ、205
1…数値制御発振器(NCO)、20511…加算器、
20512,20513…フリップフロップ(FF)、
20514…オーバーフロー検出回路、205…加算
器、3001…ベースバンドプロセッサ、3002〜3
004…発振器、3005,3006…LPF、300
7,3008…PLL、3009〜3012…乗算器、
3013〜3016…増幅器、3017〜3019…B
PF、3020…送受信スイッチT/RSW、3021
…アンテナ。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基準クロックに基づいて生成された
    同期信号を含む信号を受信する受信装置であって、 第2の基準クロックを生成する基準クロック生成手段
    と、 受信信号に含まれる同期信号、および前記基準クロック
    生成手段から出力された第2の基準クロックに基づい
    て、前記第1および第2の基準クロックに関する周波数
    誤差を検出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段により検出された第1および第2の基
    準クロックに関する周波数誤差に応じて、前記基準クロ
    ック生成手段で生成される第2の基準クロックに基づく
    回路動作を補正する補正手段とを有する受信装置。
  2. 【請求項2】前記受信信号は、前記第1の基準クロック
    に基づいて生成された所定のフレーム同期信号を含むフ
    レーム構造を有し、 前記誤差検出手段は、前記受信信号に含まれる所定のフ
    レーム同期信号、および前記基準クロック生成手段から
    出力された第2の基準クロックに基づいて、前記受信信
    号のフレーム周期の誤差を検出するフレーム誤差検出手
    段と、 前記フレーム誤差検出手段から出力された前記所定のフ
    レーム周期の誤差に応じて、前記第1および前記第2の
    基準クロックの周波数誤差を検出する基準クロック誤差
    検出手段とを含み、 前記補正手段は、前記第1および第2の基準クロックの
    周波数誤差に応じて、前記受信信号の検波用の搬送波の
    周波数を補正する搬送波補正手段を含む請求項1に記載
    の受信装置。
  3. 【請求項3】前記誤差検出手段は、所定の時間、前記検
    出された第1および第2の基準クロックに関する周波数
    誤差を積算する積算手段と、 前記積算手段により積算された第1および第2の基準ク
    ロックに関する周波数誤差に基づいて、前記所定の時
    間、平均化した前記第1および第2の基準クロックに関
    する周波数誤差を出力する誤差平均化手段とを有する請
    求項1に記載の受信装置。
  4. 【請求項4】前記補正手段は、前記第1および第2の基
    準クロックに関する周波数誤差を除去するように、前記
    基準クロック生成手段から出力される第2の基準クロッ
    クに基づく回路動作の補正を行う請求項1に記載の受信
    装置。
  5. 【請求項5】アナログ信号である前記受信信号を、ディ
    ジタル信号に変換するアナログ−ディジタル変換手段を
    有し、 前記補正手段は、前記アナログ−ディジタル変換手段か
    ら出力されたディジタル信号に、前記所定の処理を行う
    請求項1に記載の受信装置。
  6. 【請求項6】前記誤差検出手段は、前記同期信号に応じ
    て相互相関演算を行い、前記第1および第2の基準クロ
    ックに関する周波数誤差を検出する相互相関演算手段を
    有し、 前記補正手段は、前記積算手段により前記第1および第
    2の基準クロックに関する周波数誤差が積算されるま
    で、前記相関演算手段から出力された前記周波数誤差に
    基づいて前記第2の基準クロックに基づく回路動作を補
    正する請求項3に記載の受信装置。
  7. 【請求項7】前記補正手段は、前記積算手段により、前
    記所定の時間、前記第1および第2の基準クロックに関
    する周波数誤差が積算されたときは、前記誤差平均化手
    段から出力される前記第1および第2の基準クロックに
    関する周波数誤差に基づいて前記第2の基準クロックに
    基づく回路動作を補正する請求項6に記載の受信装置。
  8. 【請求項8】前記受信信号は、直交周波数分割多重変調
    方式に基づいて変調されている請求項1に記載の受信装
    置。
  9. 【請求項9】前記補正された第2の基準クロックに応じ
    て、前記受信信号を離散フーリエ変換して復調する復調
    部を有する請求項1に記載の受信装置。
  10. 【請求項10】第1の基準クロックに基づいて所定の処
    理を行う基地局と、通信を行う端末装置であって、 前記基地局から送信された第1のクロックに基づいて生
    成された所定のタイミングの同期信号を含む信号を受信
    する受信手段と、 第2の基準クロックを生成する基準クロック生成手段
    と、 前記受信手段で受信された受信信号に含まれる所定のタ
    イミングの同期信号、および前記基準クロック生成手段
    から出力された第2の基準クロックに基づいて、前記第
    1および第2の基準クロックに関する周波数誤差を検出
    する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段により検出された第1および第2の基
    準クロックに関する周波数誤差に応じて、前記基準クロ
    ック生成手段で生成される第2の基準クロックによる回
    路動作を補正する補正手段と、 前記補正手段により補正された、前記回路動作に基づい
    て所定の信号を生成し送信する送信手段とを有する端末
    装置。
  11. 【請求項11】前記受信信号は、前記第1の基準クロッ
    クに基づいて生成された所定のフレーム同期信号を含む
    フレーム構造を有し、 前記誤差検出手段は、前記受信信号に含まれる所定のフ
    レーム同期信号、および前記基準クロック生成手段から
    出力された第2の基準クロックに基づいて、前記受信信
    号のフレーム周期の誤差を検出するフレーム誤差検出手
    段と、 前記フレーム誤差検出手段から出力された前記所定のフ
    レーム周期の誤差に応じて、前記第1および前記第2の
    基準クロックの周波数誤差を検出する基準クロック誤差
    検出手段とを含み、 前記補正手段は、前記第1および第2の基準クロックの
    周波数誤差に応じて、前記送信信号の搬送波の周波数を
    補正する搬送波補正手段を含む請求項10に記載の端末
    装置。
  12. 【請求項12】前記誤差検出手段は、所定の時間、前記
    検出された第1および第2の基準クロックに関する周波
    数誤差を積算する積算手段と、 前記積算手段により積算された第1および第2の基準ク
    ロックに関する周波数誤差に基づいて、前記所定の時
    間、平均化した前記第1および第2の基準クロックに関
    する周波数誤差を出力する誤差平均化手段とを有する請
    求項10に記載の端末装置。
  13. 【請求項13】前記補正手段は、前記送信手段により送
    信される所定の信号の搬送波の周波数と、前記受信信号
    の搬送波の周波数の誤差を除去するように、前記基準ク
    ロック生成手段から出力される前記第2の基準クロック
    に基づく回路動作の補正を行う請求項10に記載の端末
    装置。
  14. 【請求項14】送信される所定のデータを含むベースバ
    ンド信号をアナログ信号に変換するディジタル−アナロ
    グ変換手段を有し、 前記補正手段は、前記ディジタル−アナログ変換手段へ
    入力する前に、前記所定の処理を行う請求項10に記載
    の端末装置。
  15. 【請求項15】前記誤差検出手段は、前記同期信号に応
    じて相互相関演算を行い、前記第1および第2の基準ク
    ロックに関する周波数誤差を検出する相互相関演算手段
    を有し、 前記補正手段は、前記積算手段により前記第1および第
    2の基準クロックに関する周波数誤差が積算されるま
    で、前記相関演算手段から出力された前記周波数誤差に
    基づいて前記第2の基準クロックを補正する請求項12
    に記載の端末装置。
  16. 【請求項16】前記補正手段は、前記積算手段により、
    前記所定の時間、前記第1および第2の基準クロックに
    関する周波数誤差が積算されたときは、前記誤差平均化
    手段から出力される前記第1および第2の基準クロック
    に関する周波数誤差に基づいて前記第2の基準クロック
    に基づく回路動作を補正する請求項15に記載の端末装
    置。
  17. 【請求項17】前記信号は、直交周波数分割多重変調方
    式に基づいて変調されている請求項10に記載の端末装
    置。
  18. 【請求項18】前記補正された第2の基準クロックに応
    じて、前記受信信号を逆離散フーリエ変換して変調する
    変調部を有する請求項10に記載の端末装置。
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