JP2003347283A - 真空処理装置 - Google Patents

真空処理装置

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JP2003347283A
JP2003347283A JP2002157613A JP2002157613A JP2003347283A JP 2003347283 A JP2003347283 A JP 2003347283A JP 2002157613 A JP2002157613 A JP 2002157613A JP 2002157613 A JP2002157613 A JP 2002157613A JP 2003347283 A JP2003347283 A JP 2003347283A
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gas
pressure
heat transfer
mounting table
valve
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JP2002157613A
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Atsushi Kobayashi
敦 小林
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハに対して真空処理例えばプラズ
マ処理を行うにあたり、載置台を冷却し、ウエハと載置
台との間に伝熱用ガスを介在させてウエハを冷却するよ
うにしているが、この場合に載置台を冷却する冷媒のチ
ラーユニットを小型化し、また伝熱用ガスの消費を抑え
ること。 【解決手段】 載置台4である静電チャック42の表面
に多数のガス供給孔61とガス排出孔71とを設け、タ
ンク65に貯留されている伝熱用ガスであるHeガスを
圧力コントローラ66により所定の圧力に調整し、ガス
供給孔61からウエハWの裏面側に供給する。このHe
ガスはターボ分子ポンプ74の吸引作用によりガス排出
孔71から吸引されてタンク65に戻る。タンク65内
の圧力が低くなると、ガス供給源64からHeガスがタ
ンク65に補給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、載置台に載置され
た被処理体と載置台との隙間に伝熱用ガスを供給しなが
ら真空雰囲気中で被処理体に対して所定の処理を行う真
空処理装置及び真空処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいては、半導体
ウエハ(以下ウエハという)に対して成膜処理やエッチ
ング処理などの種々の真空処理が行われる。真空処理を
行うためには通常静電チャックを備えた載置台上にウエ
ハを静電吸着するようにしているが、ウエハを処理に見
合った温度に正確に調整する必要があることから、載置
台を温調しかつ載置台の表面とウエハの裏面との間に伝
熱用ガス(バックサイドガス)を供給するようにしてい
る。
【0003】このような構成について、従来のエッチン
グ処理装置の一例の略解図である図6を参照しながら説
明する。1は気密な処理容器、11は下部電極を兼用す
る載置台、12は処理ガスを供給するための上部電極を
兼用するガスシャワーヘッドである。載置台11の内部
には温調用流体である冷媒の通流部13が設けられ、通
流部13から流出した冷媒は冷凍機などを含むチラーユ
ニット14により所定温度に冷却されて再び通流部13
に戻ってくるように構成されている。また載置台11は
表面部に図示しない静電チャックを備えており、処理容
器1内に搬入されたウエハWを載置台11上に静電吸着
するように構成される。
【0004】このエッチング装置においては、ガスシャ
ワーヘッド12から処理ガス例えばハロゲン系のガスが
処理容器1内に供給され、ガスシャワーヘッド(上部電
極)12と載置台(下部電極)11との間に高周波電力
を印加して処理ガスをプラズマ化し、ウエハW上の膜を
エッチングする。ここでウエハWの裏面及び載置台11
の表面は研磨精度の限界から微視的に見れば表面粗さが
存在し、またうねりがあることから両者の面の間に真空
の隙間が存在する。このため載置台11の表面に多数の
ガス孔を開けて各ガス孔を外部のガス供給管に連通させ
このガス供給管及びガス孔を通じて例えばヘリウムガス
からなる伝熱用ガス10を前記隙間に供給するようにし
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この伝熱用ガスの圧力
は処理雰囲気側の圧力よりも高く設定されているので、
僅かにその一部が前記隙間から処理容器11内に漏洩し
ているが、実質的にはウエハWの裏面で行き止まりとな
り、流れがない状態になっている。このため冷却効率が
悪く、例えばウエハWの温度を100℃に設定する場合
に、冷媒の温度を0℃に設定するようにしており、チラ
ーに要するコストが高いという課題があった。
【0006】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、温調された載置台の上に被処理体を載置しか
つ載置台と被処理体との間に伝熱用ガスを供給しながら
真空処理を行うにあたって、被処理体の温調効率が高
く、また伝熱用ガスの消費を抑えることのできる真空処
理装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の真空処理装置
は、気密な処理容器内に設けられ、載置台上に被処理体
を載置し、載置台の表面と被処理体の裏面との間に伝熱
用ガスを供給し、真空雰囲気下で被処理体に対して所定
の処理を行う真空処理装置において、前記載置台の表面
に開口するガス供給孔と、前記載置台の表面に開口する
ガス排出孔と、前記ガス供給孔に連通し、伝熱用ガスを
供給するためのガス供給路と、前記ガス排出孔に連通す
ると共に下流端が前記ガス供給路に接続されたガス循環
路と、を備え、ガス供給孔から被処理体の裏面側に供給
された伝熱用ガスが、ガス排出孔から排出されてガス供
給路に戻され再利用されることを特徴とする。
【0008】この発明に係る真空処理装置は、例えば載
置台を温調するための温調手段を備えており、伝熱用ガ
スにより載置台の温度が被処理体に伝熱される。また伝
熱用ガスを温調する温調手段を例えば載置台の外部に設
けるようにしてもよく、この場合載置台の温度を温調す
る温調手段を設けずに伝熱用ガスを温調し、温調された
伝熱用ガスを被処理体の裏面側に通流させるようにして
もよい。
【0009】この発明の具体例としては、ガス供給路に
は、処理雰囲気側の圧力よりも高い圧力に設定されるガ
ス貯留部とこのガス貯留部からの伝熱用ガスを予め設定
した圧力に調整するための圧力調整部とが上流側からこ
の順に設けられ、またガス循環路には、伝熱用ガスをガ
ス貯留部に戻すための吸引手段が設けられる。更に具体
的な構成の一例としては、ガス貯留部内の圧力を検出す
る圧力検出部と、ガス供給路におけるガス循環路との接
続点よりも上流側に設けられた第1のバルブと、ガス循
環路に設けられた第2のバルブと、前記圧力検出部の圧
力検出値が第1の設定圧力よりも低くなると第2のバル
ブ閉じかつ第1のバルブを開いて前記ガス貯留部内に伝
熱用ガスを補給し、前記圧力検出値が第2の設定圧力に
達すると第1のバルブを閉じかつ第2のバルブを開いて
伝熱用ガスの循環を行うように第1及び第2のバルブを
制御する制御部と、を備えた構成が挙げられる。吸引手
段は例えば真空排気用のポンプからなる。
【0010】この発明によれば、被処理体の裏側に伝熱
用ガスの流れを形成し、循環して再利用するようにして
いるため、被処理体の温調効率が高く、また伝熱用ガス
の消費を抑えることができる。
【0011】本発明の真空処理方法は、気密な処理容器
内に設けられ、温度調整された載置台上に被処理体を載
置し、載置台の表面と被処理体の裏面との間に伝熱用ガ
スを供給し、真空雰囲気下で被処理体に対して所定の処
理を行う真空処理方法において、処理雰囲気側の圧力よ
りも高い所定の圧力で貯留されているガス貯留部内の伝
熱用ガスを圧力調整して、前記載置台の表面に開口する
ガス供給孔を介して載置台の表面と被処理体の裏面との
間に供給する工程と、この工程にて載置台の表面と被処
理体の裏面との間に供給された伝熱用ガスを前記載置台
の表面に開口するガス排出孔を介して前記ガス貯留部内
に戻す工程と、ガス貯留部内の圧力が所定の圧力よりも
低くなったときに当該ガス貯留部内に伝熱用ガスを補給
してその圧力を高くする工程と、を含むことを特徴とす
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る真空処理装置の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は
本実施の形態に係る真空処理装置の全体構造を示す縦断
面図である。図中2は処理容器をなす真空チャンバであ
り、例えばアルミニウムにより気密構造をなすように形
成されており、接地されている。この真空チャンバ2内
には上部電極を兼用し、接地されたガスシャワーヘッド
3と、下部電極を兼ねる載置台4とが対向して設けられ
ており、底面には例えばターボ分子ポンプやドライポン
プなどからなる真空排気手段21と連通する真空排気路
である排気管22が接続されている。また真空チャンバ
2の側壁部には被処理体例えば半導体基板であるウエハ
(シリコンウエハ)Wを搬入出するための開口部23が
形成されており、ゲートバルブGにより開閉自在とされ
ている。この側壁部の外方には開口部23を上下に挟む
位置に、例えば夫々リング状をなす永久磁石24、25
が設けられている。
【0013】ガスシャワーヘッド3は、載置台4上のウ
エハWに対向する位置に多数の孔部31が形成され、上
部のガス供給管32から送られる処理ガスを当該孔部3
1を介してウエハWの表面へ均一に供給するように構成
されている。
【0014】載置台4は、例えばアルミニウムからな
り、真空チャンバ2に対して絶縁部材41aにより絶縁
された円柱状の本体部41と、この本体部41の上面に
設けられた静電チャック42と、この静電チャック42
の周囲を囲むリング状の導電部材である導電リング43
と、この導電リング43と本体部41との間に設けられ
たリング状の絶縁部材である絶縁リング43aとを備え
た構成とされている。載置台4の例えば本体部41に
は、コンデンサC1及びコイルL1を介して高周波電源
40が接続されている。なお導電リング43はウエハW
の周縁及びその近傍の濃いプラズマを拡散させ、プラズ
マの均一性を高める役割を果たすものである。また載置
台4の側壁部には、排気時においてウエハWの周方向に
均一な排気流を形成するためのバッフル板44が設けら
れている。
【0015】静電チャック42は例えばポリイミドなど
からなる絶縁層45内に箔状のチャック電極46を設け
てなり、チャック電極46は、スイッチ部SW1を介し
て直流電源47とアースとの間で切り換え接続できるよ
うに構成されている。
【0016】前記載置台4の内部には、外部の図示しな
い搬送アームとの間でウエハWの受け渡しを行うための
昇降部材である昇降ピン51が複数例えば3本突没自在
に設けられており、この昇降ピン51は連結部材52を
介して駆動機構53により昇降できるように構成されて
いる。54は昇降ピン51の貫通孔と大気側との間の気
密を保持するベローズである。また本体部41にはウエ
ハWの温度を所定の温度に調整するための温調用の媒体
である冷媒の通流室55が設けられており、冷媒が流入
管56から流入して通流室55を通り、流出管57から
流出されて図示しない温調ユニットであるチラーユニッ
トで冷却されて通流室55に戻り、こうして循環するよ
うになっている。この例では前記チラーユニット、通流
室55、流入管56、流出管57は載置台3を温調する
ための温調手段をなすものである。
【0017】更にまた載置台4には、載置台4の表面と
ウエハWの裏面との間に伝熱用ガスを供給するための構
造が設けられている。この構造は、図1〜図3に示すよ
うに載置台4の表面に各々開口する複数のガス供給孔6
1及びガス排出孔71を備えており、これらガス供給孔
61及びガス排出孔71は静電チャック42から本体部
41に跨って厚さ方向に形成されている。図1〜図3で
はガス供給孔61及びガス排出孔71を便宜的に図示し
ているが、実際にはこれら孔61、71の数及び配置パ
ターンなどについては、ウエハWの面内温度均一性が良
好に保てるように設定される。各ガス供給孔61は、本
体部41内に形成されたバッファ室62を介して例えば
配管などからなるガス供給路63に接続され、各ガス排
出孔71は、本体部41内に形成されたバッファ室72
を介して例えば配管などからなるガス循環路73に接続
されている。
【0018】次に伝熱ガスの供給系及び循環系に関して
図3を参照しながら説明する。ガス供給路63は、上流
側から伝熱ガスの供給源例えばヘリウム(He)ガスの
ガス供給源64、バルブV1、ガス貯留部である例えば
容積が約1リットルであるタンク65、バルブV2、圧
力調整部である圧力コントローラ66、バルブV3が設
けられている。ガス供給源64は例えばガスボンベから
のガスを減圧弁により減圧した状態で供給するものが挙
げられる。タンク65はガス供給源64から送られるヘ
リウムガスを一旦貯留し、バルブV1を閉じて当該タン
ク65から載置台4にヘリウムガスを供給するためのも
のであり、例えば内部圧力が設定圧力P1よりも低くな
るとバルブV1を開いてガス供給源63からヘリウムガ
スが設定圧力P2になるまで供給される。このため本装
置においては、タンク65内の圧力を検出する圧力検出
部67が設けられ、この圧力検出部67の圧力検出値を
制御部100に取り込み、後述のようにバルブの開閉制
御を行うようにしている。前記圧力コントローラ66
は、圧力検出部66aにてガス圧力を検出値し、その値
が設定圧力になるようにコントローラ66bによりバル
ブ66cの開度を調整するものである。
【0019】ガス循環路73は載置台4側(上流側)か
らバルブV4、真空排気手段であるターボ分子ポンプ
(TMP)74、バルブV5が設けられ、下流端はガス
供給路63におけるバルブV1とタンク65との間に接
続されている。この例では、バルブV1及びV5は夫々
特許請求の範囲に記載した第1のバルブ及び第2のバル
ブに相当する。またガス供給路63におけるバルブV3
の下流側は、真空チャンバ2に接続されている真空排気
路例えば排気管22にバルブVaを介して接続されてお
り、ガス循環路73におけるバルブV4の上流側は前記
真空排気路例えば排気管22にバルブVbを介して接続
されている。
【0020】次いで本実施の形態の作用について図4を
参照しながら説明する。先ずゲートバルブGを開き、図
示しない隣接する、例えば真空雰囲気になっているロー
ドロック室から図示しない搬送アームにより被処理体で
あるウエハWを真空チャンバ2内に搬入し、昇降ピン5
1との協働動作により載置台4の上につまり静電チャッ
ク42の上に載置される(ステップS1)。そしてスイ
ッチSW1を直流電源47側に切り替えて静電チャック
42をオンにし、ウエハWを載置台4の表面に吸着する
(ステップS2)。このときまでバルブVa、Vbが開
き、バルブV3、V4が閉じた状態になっており、載置
台4に設けられている伝熱用ガスのガス供給孔61及び
ガス排出孔71の中は真空チャンバ2内の圧力とほぼ同
じ圧力になっている。
【0021】ウエハWが載置台4に吸着された後、バル
ブVa、Vbを閉じ、バルブV3、V4を開く(ステッ
プS3)。この段階ではバルブV1は「閉」、バルブV
2、V3、V4、V5は「開」の状態になっており、タ
ンク65内に貯留されている伝熱用ガスが圧力コントロ
ーラ66により処理雰囲気側(ウエハWの表面側)の圧
力よりも高い所定の圧力、例えば7Torrから40T
orr(約933Pa〜5332Pa)に調整され、バ
ッファ室62を経てガス供給孔61からウエハWの裏面
と載置台4の表面との間に供給される。図5はこの様子
を示す図であり、ウエハWの裏面及び載置台4の表面は
既述のように微視的に見れば表面粗さが存在し、またう
ねりがあることから両者の面の間には隙間200が存在
し、この隙間200に伝熱用ガスが供給される。そして
載置台4の表面にはガス排出孔71が形成されていて、
ガス循環路73に設けられたターボ分子ポンプ74によ
り吸引して、ガス排出孔71内の圧力を処理雰囲気側よ
りも高いが、ガス供給孔61内の圧力よりも低くしてい
るので、前記伝熱用ガスはガス排出孔71から排出さ
れ、このため伝熱用ガスが前記隙間200を流れること
になる(ステップS4)。伝熱用ガスの圧力は、冷媒の
温度及びウエハWの設定温度などに応じて適切な熱伝達
が行われるように決定される。ターボ分子ポンプ74に
よりガス排気孔71から吸引された伝熱用ガスはガス循
環路73を介してタンク65内に送られる。
【0022】一方真空チャンバ2内はゲートバルブGを
閉じた後、例えば一旦排気管22を介して真空引きが行
われ、次いでガスシャワーヘッド3から処理ガスをウエ
ハWに供給して内部圧力が例えば30mTorr〜10
0mTorr(約4〜13.3Pa)に維持されるよう
に調節を行う。そして高周波電源40により下部電極を
なす載置台4と上部電極をなすガスシャワーヘッド3と
の間に高周波電圧を印加して、処理ガスをプラズマ化す
ると共に磁石24、25によりプラズマを高密度化し、
ウエハW表面の例えばシリコン酸化膜をエッチングする
(ステップS5)。ウエハWの表面はプラズマにより加
熱されるが、載置台4は通流室55内に例えば20℃に
調整された冷媒が供給されていて予め設定した温度に調
整されており、載置台4とウエハWとの間で伝熱用ガス
を介して熱伝達が行われ、ウエハWが所定温度例えばお
よそ100℃に調整される。
【0023】エッチングが終了すると、バルブV3、V
4を閉じ、バルブVa、Vbを開き(ステップS6)、
その後スイッチSW1をアース側に切り替えて静電チャ
ック42をオフにする(ステップS7)。このように静
電チャック42をオフにする前にバルブの切り替えを行
う理由は、ガス供給孔61及びガス排出孔71内の圧力
は処理雰囲気側の圧力よりも高いので、このまま静電チ
ャック42をオフにすると伝熱用ガスが飛び出してウエ
ハWが跳ねてしまうおそれがあることから、ガス供給孔
61及びガス排出孔71内の圧力を処理雰囲気側と同等
の圧力にするためである。静電チャック42をオフにし
た後、ゲートバルブGを開き、搬入時の逆の動作により
載置台4上のウエハWが真空チャンバ2から搬出される
(ステップS8)。
【0024】以上述べたようにタンク65内の伝熱用ガ
スは圧力コントローラ66からウエハWの裏面側に供給
され、ガス循環路73によりタンク65内に戻されて循
環し、再利用されているが、一部はウエハWの裏面側か
ら真空チャンバ2内に流出するため、再利用しているう
ちに減少し、タンク65内の圧力が小さくなってくる。
そこで制御部100により圧力検出部67からの圧力検
出値を取り込んでタンク65内の圧力を監視し、第1の
設定圧力P1以上であるか否かの判断が行われる(ステ
ップS9)。タンク65内の圧力がP1以上であれば終
了するが、タンク65内の圧力がP1よりも低ければ、
バルブV2、V5を閉じ、バルブV1を開く(ステップ
S10)。これによりガス供給源64からタンク65内
に伝熱用ガスが補給され、タンク65内の圧力が第2の
設定圧力P2に達したときにバルブV1を閉じ、バルブ
V2、V5を開く(ステップS11、S12)。この操
作は、制御部100が圧力検出部67の圧力検出値を監
視し、その値がP2に達したときにバルブ1、V2、V
5のアクチュエータに制御信号を送ることにより行われ
る。
【0025】ここで第1の設定圧力(下限圧力)P1及
び第2の設定圧力(上限圧力)P2は、この間の圧力か
ら外れると伝熱用ガスを圧力コントローラ66により所
定の圧力、この例では7Torrから40Torr(約
933Pa〜5332Pa)に設定できなくなる圧力と
して決定される。またタンク65内の圧力チェック及び
ガスの補給は、この例ではウエハWを搬出する度に行っ
ているが、ウエハWを所定枚数処理した後に行うように
してもよい。
【0026】上述の実施の形態によれば、載置台4から
供給された伝熱用ガスをウエハWの裏面側で止めないで
ガス排出孔71から吸引して伝熱用ガスの流れを形成し
ているので、ウエハWから伝熱用ガスに熱が伝わっても
そのガスは排出されて新たなガスが介在するため、載置
台4とウエハWとの間の伝熱効率が良く、このため載置
台4によるウエハWの温調効率、この例では冷却効率が
高い。従って載置台4に供給される冷媒の温度を高くで
きるので、冷媒のチラーユニットを小型化でき、設備コ
ストを抑えることができる。更にまた伝熱用ガスを循環
して再利用しているので、伝熱用ガスの消費量を低減で
き、運転コストを抑えることができる。
【0027】上述の実施の形態において、ガス貯留部例
えばタンク65に温調手段を設け、貯留されている伝熱
用ガスを所定温度に調整するように、この例では冷却し
てもよく、このようにすればウエハWからの伝熱による
伝熱用ガスの蓄熱が抑えられるので、結局載置台4によ
るウエハWの温調効率例えば冷却効率がより高いという
利点があり、これにより載置台4を冷却するためのチラ
ーユニットのより一層の小型化を図ることができる。伝
熱用ガスを温調する温調手段は、載置台4の外部におけ
るガス流路つまりガス供給路63あるいはガス循環路7
3の途中に設けてもよいが、載置台4に伝熱用ガスの専
用の温調手段を設けてもよい。
【0028】なお本発明は、載置台に加熱媒体を供給し
て加熱し、伝熱用ガスにより被処理体を加熱する場合に
も適用できる。そして本発明は、プロセスによっては載
置台4を温調せずに、温調された伝熱ガスにより被処理
体を温調するようにしてもよい。
【0029】また上述の例では静電チャックによりウエ
ハを載置台側に吸着しているが、メカ的なチャック例え
ばウエハの周縁を抑えるクランプ機構によりウエハを載
置台側に抑える装置に対しても適用できる。更に上述の
例では、真空処理の一例としてエッチングを挙げている
が、CVDやアッシング、スパッタ処理などの真空処理
を行う場合にも適用できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、載置台の
上に被処理体を載置しかつ載置台と被処理体との間に伝
熱用ガスを供給しながら真空処理を行うにあたって、被
処理体の裏側に伝熱用ガスの流れを形成し、循環して再
利用するようにしているため、被処理体の温調効率が高
く、また伝熱用ガスの消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る真空処理装置の全体
構成を示す縦断面図である。
【図2】上記真空処理装置における載置台の分解斜視図
である。
【図3】伝熱用ガスのガス供給路及びガス循環路に関連
する部位を示す説明図である。
【図4】本実施の形態の作用を説明するためのフロー図
である。
【図5】半導体ウエハと載置台の表面との間に伝熱用ガ
スが供給される状態を示す説明図である。
【図6】真空処理装置の従来の一例を示す略解断面図で
ある。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ 2 真空チャンバ 22 排気管 3 シャワーヘッド 4 載置台 41 本体部 42 静電チャック 55 冷媒の通流室 61 ガス供給孔 63 ガス供給路 65 タンク 66 圧力コントローラ 67 圧力検出部 71 ガス排出孔 73 ガス循環路 74 ターボ分子ポンプ 100 制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密な処理容器内に設けられ、載置台上
    に被処理体を載置し、載置台の表面と被処理体の裏面と
    の間に伝熱用ガスを供給し、真空雰囲気下で被処理体に
    対して所定の処理を行う真空処理装置において、 前記載置台の表面に開口するガス供給孔と、 前記載置台の表面に開口するガス排出孔と、 前記ガス供給孔に連通し、伝熱用ガスを供給するための
    ガス供給路と、 前記ガス排出孔に連通すると共に下流端が前記ガス供給
    路に接続されたガス循環路と、を備え、 ガス供給孔から被処理体の裏面側に供給された伝熱用ガ
    スが、ガス排出孔から排出されてガス供給路に戻され再
    利用されることを特徴とする真空処理装置。
  2. 【請求項2】 伝熱用ガスを温調するための温調手段を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の真空処理装
    置。
  3. 【請求項3】 ガス供給路には、処理雰囲気側の圧力よ
    りも高い圧力に設定されるガス貯留部とこのガス貯留部
    からの伝熱用ガスを予め設定した圧力に調整するための
    圧力調整部とが上流側からこの順に設けられ、またガス
    循環路には、伝熱用ガスをガス貯留部に戻すための吸引
    手段が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載の真空処理装置。
  4. 【請求項4】 ガス貯留部内の圧力を検出する圧力検出
    部と、 ガス供給路におけるガス循環路との接続点よりも上流側
    に設けられた第1のバルブと、 ガス循環路に設けられた第2のバルブと、前記圧力検出
    部の圧力検出値が第1の設定圧力よりも低くなると第2
    のバルブ閉じかつ第1のバルブを開いて前記ガス貯留部
    内に伝熱用ガスを補給し、前記圧力検出値が第2の設定
    圧力に達すると第1のバルブを閉じかつ第2のバルブを
    開いて伝熱用ガスの循環を行うように第1及び第2のバ
    ルブを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする請
    求項3記載の真空処理装置。
  5. 【請求項5】 気密な処理容器内に設けられ、載置台上
    に被処理体を載置し、載置台の表面と被処理体の裏面と
    の間に伝熱用ガスを供給し、真空雰囲気下で被処理体に
    対して所定の処理を行う真空処理方法において、 処理雰囲気側の圧力よりも高い所定の圧力で貯留されて
    いるガス貯留部内の伝熱用ガスを圧力調整して、前記載
    置台の表面に開口するガス供給孔を介して載置台の表面
    と被処理体の裏面との間に供給する工程と、 この工程にて載置台の表面と被処理体の裏面との間に供
    給された伝熱用ガスを前記載置台の表面に開口するガス
    排出孔を介して前記ガス貯留部内に戻す工程と、 ガス貯留部内の圧力が所定の圧力よりも低くなったとき
    に当該ガス貯留部内に伝熱用ガスを補給してその圧力を
    高くする工程と、を含むことを特徴とする真空処理方
    法。
  6. 【請求項6】 伝熱用ガスは温調されていることを特徴
    とする請求項5記載の真空処理方法。
  7. 【請求項7】 ガス排出孔からの伝熱用ガスは真空排気
    用のポンプからなる吸引手段によりガス貯留部に戻され
    ることを特徴とする請求項5または6記載の真空処理方
    法。
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