JP2003347281A - 絶縁膜のエッチング方法および半導体装置のコンタクト形成方法 - Google Patents
絶縁膜のエッチング方法および半導体装置のコンタクト形成方法Info
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Abstract
エッチストップを起こさずにエッチングすることのでき
る絶縁膜のエッチング方法を提供する。また、所望の形
状を有するコンタクト孔を形成することのできるコンタ
クト形成方法を提供する。 【解決手段】 絶縁膜3上に開口部5を有するレジスト
膜4を形成し、レジスト膜4をマスクとして、C
5F8、ArおよびO2からなる第1のエッチングガス
を用いて第1のエッチングを行った後、C4F8、C
O、ArおよびO2からなる第2のエッチングガスを用
いて第2のエッチングを行う。絶縁膜3がシリコン酸化
膜である場合には、第1のエッチングでエッチング量が
1100nmに達するまでエッチングした後に第2のエ
ッチングを行う。
Description
グ方法および半導体装置のコンタクト形成方法に関し、
より詳しくは、絶縁膜上に所定の開口を有するレジスト
膜を形成し、該レジスト膜をマスクとして前記絶縁膜の
エッチングを行う絶縁膜のエッチング方法および半導体
基板上に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜上に所定の
開口を有するレジスト膜を形成する工程と、該レジスト
膜をマスクとして前記絶縁膜をエッチングする工程とを
有する半導体装置のコンタクト形成方法に関する。
工程では、半導体基板上で下層の配線または半導体基板
の拡散領域を、層間絶縁膜を介して上層の配線と電気的
に接続することが必要となる。具体的には、層間絶縁膜
を貫通して下層の配線または拡散領域を露出させるコン
タクト孔を開口した後、コンタクト孔に導電体を埋め込
むことによりコンタクトを形成する。そして、コンタク
トと接続するように上層の配線を形成することによっ
て、コンタクトを介して下層の配線または基板の拡散領
域が上層の配線と接続される。
について説明する。図4の例では、半導体基板としてシ
リコン基板10を用い、シリコン基板10の表面に不純
物をイオン注入して拡散領域11を形成する。続いて、
シリコン基板10の上に層間絶縁膜としてシリコン酸化
膜12を形成し、さらにその上にレジスト膜13を形成
して図4(a)に示す構造とする。次に、フォトリソグ
ラフィ法によりレジスト膜13をパターニングすること
によって、図4(b)に示すようなコンタクト孔に対応
する開口部14をレジスト膜13に形成する。そして、
シリコン酸化膜12に対して反応性を有するエッチング
ガスを用いた反応性イオンエッチング法(RIE法)に
より、レジスト膜13をマスクとしてシリコン酸化膜1
2を拡散領域11までエッチングする。以上の操作によ
り図4(c)に示すコンタクト孔15が形成される。
コンタクト形成方法では、形成されたコンタクト孔の断
面にボーイングと呼ばれる形状異常が見られるという問
題があった。図5を用いて、ボーイング形状について説
明する。図5に示すように、ボーイング形状が発生する
とコンタクト孔16の断面が弓状に膨らむ。すなわち、
開口径(マスク開口寸法)L1に対して、例えばコンタ
クト孔16の断面中程での開口径L2が大きくなる。コ
ンタクト孔16がこのようなボーイング形状に形成され
ると、後工程において、コンタクト孔16を介して拡散
領域17に接続する上層の図示しない配線層を良好なカ
バレージで形成することが困難となる。その結果、例え
ばボイド(空隙)を生じるなどして素子特性に悪影響を
及ぼすこととなる。
する際に、エッチングマスクであるレジストがエッチン
グされて無くなることによりコンタクト孔の開口部付近
の形状が変化して、図6に示すようにコンタクト孔18
の開口寸法L3が設定寸法よりも大きくなるという問題
もあった。このような現象は対レジスト選択比が小さい
場合に見られることから、対レジスト選択比を大きくす
る必要がある。尚、この場合の対レジスト選択比とは、
(絶縁膜のエッチング速度)/(レジスト膜のエッチン
グ速度)をいう。特に、配線パターンの微細化に伴い露
光技術の面からレジストの薄膜化が求められる昨今にあ
っては、対レジスト選択比の向上が一層必要とされてい
る。
スト選択比は、使用するエッチングガスの種類によって
異なることが知られている。例えば、従来より一般に用
いられているエッチングガスとしては、C4F8、C
O、ArおよびO2の混合ガス(以下、C4F8/CO
/Ar/O2系ガスという)、C5F8、ArおよびO
2の混合ガス(以下、C5F8/Ar/O2系ガスとい
う)などが挙げられる。しかしながら、C4F8/CO
/Ar/O2系ガスは、ボーイング形状の発生を抑制す
る効果はあるが、対レジスト選択比が小さくなる。一
方、C5F8/Ar/O2系ガスは、対レジスト選択比
は大きいが、ボーイング形状を発生し易い。したがっ
て、従来のコンタクト形成方法では、ボーイング形状の
発生を抑制しつつ対レジスト選択比を大きくすることは
困難であった。すなわち、C4F8/CO/Ar/O2
系ガスを用いた場合とC5F8/Ar/O2系ガスを用
いた場合とではエッチング特性がトレードオフの関係に
あり、ボーイング形状の発生を抑制しようとすると対レ
ジスト選択比が小さくなるためにコンタクト孔開口部付
近の開口寸法が大きくなり、一方、レジスト選択比を大
きくして所望の形状の開口部を有するコンタクト孔を形
成しようとするとボーイング形状が著しくなるという問
題があった。
スを用いた場合には、エッチング中にある深さの所でエ
ッチングが停止する現象(以下、エッチストップとい
う)が見られるという問題もあった。
たものである。即ち、本発明は、ボーイング形状の発生
を抑制するとともに、エッチストップを起こさずにエッ
チングすることのできる絶縁膜のエッチング方法を提供
するものである。また、本発明は、所望の形状を有する
コンタクト孔を形成することのできるコンタクト形成方
法を提供するものである。
定の開口を有するレジスト膜を形成し、レジスト膜をマ
スクとして絶縁膜のエッチングを行う絶縁膜のエッチン
グ方法において、この絶縁膜のエッチングが、C
5F8、ArおよびO2からなる第1のエッチングガス
を用いる第1のエッチングと、C4F8、CO、Arお
よびO2からなる第2のエッチングガスを用いる第2の
エッチングとを含むことを特徴とする。絶縁膜がシリコ
ン酸化膜である場合には、第1のエッチングでエッチン
グ量が1100nmに達するまでエッチングした後に第
2のエッチングを行う。
形成する工程と、絶縁膜上に所定の開口を有するレジス
ト膜を形成する工程と、レジスト膜をマスクとして絶縁
膜をエッチングする工程とを有する半導体装置のコンタ
クト形成方法において、この絶縁膜をエッチングする工
程が、C5F8、ArおよびO2からなる第1のエッチ
ングガスを用いる第1のエッチング工程と、C4F8、
CO、ArおよびO2からなる第2のエッチングガスを
用いる第2のエッチング工程とを含むことを特徴とす
る。絶縁膜がシリコン酸化膜である場合には、第1のエ
ッチング工程でエッチング量が1100nmに達するま
でエッチングした後に第2のエッチング工程を行う。
ング工程は同一のチャンバ内で行ってもよく、第1のエ
ッチング工程を第1のチャンバ内で行った後に第2のエ
ッチング工程を第2のチャンバ内で行ってもよい。
ング工程を同一のチャンバ内で行う場合には、第1のエ
ッチングガスのチャンバ内への供給を停止しチャンバ内
のガスを排気した後に第2のエッチングガスをチャンバ
内へ供給して第2のエッチング工程を行ってもよい。ま
た、第1のエッチング工程の終了前に第1のエッチング
ガスのチャンバ内への供給量を減らすとともに第2のエ
ッチングガスのチャンバ内への供給を開始し、第1のエ
ッチング工程の終了時に第1のエッチングガスのチャン
バ内への供給を完全に停止して第2のエッチング工程を
行ってもよい。
を参照して詳細に説明する。
態によるコンタクト形成方法について説明する。まず、
半導体基板として例えばシリコン基板1を用い、この表
面に不純物をイオン注入して拡散領域2を形成する(図
1(a))。ここで、拡散領域2の形成には、例えばn
型のヒ素(As)やp型のホウ素(B)を不純物として
用いることができる。次に、シリコン基板1の上に層間
絶縁膜としてシリコン酸化膜3を形成する。例えば、C
VD法(化学気相成長法)により、シリコン基板1の上
にシリコン酸化膜3を堆積させることができる。その
後、シリコン酸化膜3の上にレジスト膜4を形成して、
図1(b)の構造とする。続いて、フォトリソグラフィ
法を用いてレジスト膜4をパターニングし、開口部5を
レジスト膜4に形成する(図1(c))。
膜を形成し、エッチングガスとしてC4F8/CO/A
r/O2系ガスまたはC5F8/Ar/O2系ガスを用
いてシリコン酸化膜をエッチングしたときのエッチング
量とボーイング量との関係を示したものである。ここ
で、ボーイング量とは、コンタクト孔の最も膨らんでい
る部分での開口寸法と開口部での開口寸法の差をいう。
例えば、図5ではL2−L1がボーイング量である。
口寸法は160nmである。また、C4F8/CO/A
r/O2系ガスを用いる場合の対レジスト選択比は5.
0であり、C5F8/Ar/O2系ガスを用いる場合の
対レジスト選択比は7.0である。
100nmに達するまではC4F8/CO/Ar/O2
系ガスおよびC5F8/Ar/O2系ガスともにボーイ
ング量はゼロ(0nm)であり、コンタクト孔にボーイ
ング形状は発生していない。その後、エッチング量の増
加とともにボーイング現象がいずれのガスを用いた場合
でも見られるようになる。しかし、C5F8/Ar/O
2系ガスではボーイング量は一次関数的に増加するのに
対し、C4F8/CO/Ar/O2系ガスでのボーイン
グ量の増加はC5F8/Ar/O2系ガスよりも小さ
い。また、C4F 8/CO/Ar/O2系ガスでは、エ
ッチング量が1600nmに達するまでのボーイング量
の増加が特に小さい。エッチング量が1600nmに達
したときのボーイング量を比較すると、C5F8/Ar
/O2系ガスでは約11nmであるのに対し、C4F8
/CO/Ar/O2系ガスでは約3nmである。一方、
対レジスト選択比はC4F8/CO/Ar/O2系ガス
よりもC5F8/Ar/O2系ガスの方が大きい。した
がって、本発明においては、図1(d)に示すように、
まず、対レジスト選択比が大きく、エッチストップの起
こらないC5F8/Ar/O2系ガスを用いて第1のエ
ッチングを行う。次に、ボーイング量の小さいC4F8
/CO/Ar/O2系ガスを用いて第2のエッチングを
行う。
1600nmの膜厚をエッチングしようとする場合、エ
ッチング量が1100nmに達するまではC4F8/C
O/Ar/O2系ガスおよびC5F8/Ar/O2系ガ
スともにボーイング量はゼロであるので、対レジスト選
択比が大きくてエッチストップの発生もないC5F8/
Ar/O2系ガスを用いてエッチングする。これにより
所望の形状の開口部を有するコンタクト孔の形成を進め
ることができる。エッチング量が1100nmに達した
ところでC5F8/Ar/O2系ガスの供給を止めてエ
ッチングを停止する。続いて、図示しないエッチング装
置のチャンバ内のガスを排気する。その後、C5F8/
Ar/O2系ガスに変えてC4F8/CO/Ar/O2
系ガスをチャンバ内に供給し、残りのエッチングをC4
F8/CO/Ar/O2系ガスで行う。これによりボー
イング量を低減して、断面が略垂直形状であるコンタク
ト孔6を形成することができる。エッチング量の制御
は、例えばエッチング時間を制御することにより行う。
た場合のボーイング量を、C4F8/CO/Ar/O2
系ガスのみを用いてエッチングした場合のボーイング量
およびC5F8/Ar/O2系ガスのみを用いてエッチ
ングした場合のボーイング量と比較した結果を示す。但
し、表1の各ボーイング量は、被エッチング量1600
nmに対して1.35倍のオーバーエッチ(エッチング
量にして2160nm)を行った場合の値である。表1
より、本実施の形態によるエッチングで発生するエッチ
ング量はC4F8/CO/Ar/O2系ガスを用いた場
合と同程度であり、良好な断面を有するコンタクト孔が
形成されていることがわかる。
グを2段階に分けて行うことにより、ボーイング形状の
発生を抑制しつつ所望の開口寸法を有するコンタクト孔
を形成することができる。すなわち、ボーイング現象が
発生しないエッチング量までは対レジスト選択比の大き
いガスを用いて第1のエッチングを行う。これにより、
レジスト膜がエッチングされることによるレジスト膜の
消失を防いで、所望の形状を有する開口部を形成するこ
とができる。また、同時にコンタクト孔の断面を垂直に
するエッチングを行うことができる。次に、ボーイング
現象を抑制するエッチングガスを用い、絶縁膜の残りの
部分について第2のエッチングを行う。これにより、ボ
ーイング量を低減して断面を略垂直に維持したままエッ
チングを進めることができる。以上の操作により、ボー
イング形状の発生を抑制しつつ所望の形状の開口部を有
するコンタクト孔を形成することができる。また、エッ
チストップを起こさないC5F8/Ar/O2系ガスで
先にエッチングを行った後、残りをC4F8/CO/A
r/O2系ガスでエッチングするので、全体にエッチス
トップを起こすことなくエッチングを進めることができ
る。
アッシャー処理によりレジスト膜4を除去して図1
(e)の構造とする。さらに、フッ酸等を用いてコンタ
クト孔6底部のシリコン基板1上に形成された図示しな
い酸化膜を除去した後、例えばチタン(Ti)7をスパ
ッタ法により堆積し、続いて、例えば窒化チタン(Ti
N)8を反応性スパッタ法により堆積する。その後、配
線金属9を堆積し、フォトリソグラフィ法により配線パ
ターンを形成して、図1(f)の構造とする。
を形成したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、配線層が形成された半導体基板の上に層間
絶縁膜を形成してもよい。層間絶縁膜の上にコンタクト
孔に対応するパターンを有するレジスト膜を形成し、本
実施の形態による第1のエッチングおよび第2のエッチ
ングを行って、配線層に到達する開口部を層間絶縁膜に
形成することができる。
シリコン酸化膜を用いたが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば、シリコン窒化膜などの他の無機
絶縁膜を用いてもよく、ポリイミドなどの有機絶縁膜を
用いてもよい。また、無機絶縁膜と有機絶縁膜との積層
構造であってもよい。
グと第2のエッチングを同一のチャンバ内で行ったが、
別々のチャンバ内で行ってもよい。例えば、C5F8/
Ar/O2系ガスを用いてエッチング量が1100nm
となるまで第1のチャンバ内で第1のエッチングを行
う。次に、半導体基板を第1のチャンバから搬出し、第
2のチャンバ内へ搬入する。その後、第2のチャンバ内
でC4F8/CO/Ar/O2系ガスを用いて第2のエ
ッチングを行う。このように、第1のエッチングと第2
のエッチングをチャンバを別にして行うことにより、同
一のチャンバ内でエッチングを行う際に生じ得る残留ガ
スによるエッチング特性の変化やパーティクルの増加等
の問題を解消することができる。
5F8/Ar/O2系ガスによる第1のエッチング後、
C5F8/Ar/O2系ガスの供給を完全に止めてチャ
ンバ内のガスを排気した後、C4F8/CO/Ar/O
2系ガスを供給して第2のエッチングを行った。本実施
の形態においては、第1のエッチングから第2のエッチ
ングへの切り替えを、チャンバ内へのC5F8/Ar/
O2系ガスの供給を徐々に少なくする一方で、C4F8
/CO/Ar/O2系ガスの供給を徐々に多くすること
によって行うことを特徴としている。
クト形成方法について説明する。まず、半導体基板とし
て例えばシリコン基板1を用い、この表面に不純物をイ
オン注入して拡散領域2を形成する(図1(a))。こ
こで、拡散領域2の形成には、例えばn型のヒ素(A
s)やp型のホウ素(B)を不純物として用いることが
できる。次に、シリコン基板1の上に層間絶縁膜として
シリコン酸化膜3を形成する。例えば、CVD法(化学
気相成長法)により、シリコン基板1の上にシリコン酸
化膜3を堆積させることができる。その後、シリコン酸
化膜3の上にレジスト膜4を形成して、図1(b)の構
造とする。続いて、フォトリソグラフィ法を用いてレジ
スト膜4をパターニングし、開口部5をレジスト膜4に
形成する(図1(c))。
/Ar/O2系ガスおよびC4F8/CO/Ar/O2
系ガスを用いて、シリコン酸化膜3のエッチングを行
う。本実施の形態においては、まず、図示しないエッチ
ング装置のチャンバ内にC5F 8/Ar/O2系ガスを
供給して第1のエッチングを行う。エッチング量が11
00nm近傍に達したところでチャンバ内に供給するC
5F8/Ar/O2系ガスの流量を減少させる。また、
これと同時にC4F8/CO/Ar/O2系ガスをチャ
ンバ内に徐々に供給する。エッチング量が1100nm
に達したところでC5F8/Ar/O2系ガスの供給を
完全に停止するとともに、C4F8/CO/Ar/O2
系ガスの流量がエッチングに適した所定の流量となるよ
うに調節して第2のエッチングを行う。第1のエッチン
グの際にC5F8/Ar/O2系ガスの流量を減少させ
るとともにC4F8/CO/Ar/O2系ガスの供給を
開始するタイミングおよびこれらのガスの流量変化につ
いては、ボーイング量の変化から適当な条件を設定す
る。C4F8/CO/Ar/O2系ガスの供給が早すぎ
ると、レジスト膜がエッチングされてコンタクト孔開口
部付近での開口寸法が大きくなるので、できるだけエッ
チング量が1100nmに達する直前で行うのがよい。
エッチング量の制御は、例えばエッチング時間を制御す
ることにより行う。図3にエッチング量に対するC5F
8/Ar/O2系ガスとC4F8/CO/Ar/O2系
ガスの流量変化の一例を示す。
グを2段階に分けて行うことにより、ボーイング形状の
発生を抑制しつつ所望の開口寸法を有するコンタクト孔
を形成することができる。すなわち、ボーイング現象が
発生しないエッチング量までは対レジスト選択比の大き
いガスを用いて第1のエッチングを行う。これにより、
レジスト膜がエッチングされることによるレジスト膜の
消失を防いで、所望の形状を有する開口部を形成するこ
とができる。また、同時にコンタクト孔の断面を垂直に
するエッチングを行うことができる。次に、ボーイング
現象を抑制するエッチングガスを用い、絶縁膜の残りの
部分について第2のエッチングを行う。これにより、ボ
ーイング量を低減して断面を略垂直に維持したままエッ
チングを進めることができる。以上の操作により、ボー
イング形状の発生を抑制しつつ所望の形状の開口部を有
するコンタクト孔を形成することができる。また、エッ
チストップを起こさないC5F8/Ar/O2系ガスで
先にエッチングを行った後、残りをC4F8/CO/A
r/O2系ガスでエッチングするので、全体にエッチス
トップを起こすことなくエッチングを進めることができ
る。
チングガスを用いた第1のエッチングと第2のエッチン
グを連続して行うことにより、エッチング工程に要する
時間を短くすることができる。すなわち、第1のエッチ
ングを行った後チャンバ内のガスを排気することなく第
2のエッチングを行うので、エッチングガスの切り替え
に特別な時間を要することがない。また、同一のチャン
バ内でエッチングを行うので半導体基板の搬送も不要で
ある。したがって、全体の処理時間を短くしてスループ
ットを高めることができる。
アッシャー処理によりレジスト膜4を除去して図1
(e)の構造とする。さらに、フッ酸等を用いてコンタ
クト孔6底部のシリコン基板1上に形成され図示しない
酸化膜を除去した後、例えばチタン(Ti)7をスパッ
タ法により堆積し、続いて、例えば窒化チタン(Ti
N)8を反応性スパッタ法により堆積する。その後、配
線金属9を堆積し、フォトリソグラフィ法により配線パ
ターンを形成して、図1(f)の構造とする。
を形成したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、配線層が形成された半導体基板の上に層間
絶縁膜を形成してもよい。層間絶縁膜の上にコンタクト
孔に対応するパターンを有するレジスト膜を形成し、本
実施の形態による第1のエッチングおよび第2のエッチ
ングを行って、配線層に到達する開口部を層間絶縁膜に
形成することができる。
シリコン酸化膜を用いたが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば、シリコン窒化膜などの他の無機
絶縁膜を用いてもよく、ポリイミドなどの有機絶縁膜を
用いてもよい。また、無機絶縁膜と有機絶縁膜との積層
構造であってもよい。
2段階に分けて行うことにより、ボーイング形状の発生
を抑制しつつ所望の開口寸法を有するコンタクト孔を形
成することができる。また、エッチストップを起こすこ
と無しにエッチング工程を進めることができる。
と第2のエッチングをチャンバを別にして行うことによ
り、同一のチャンバ内でエッチングを行う際に生じ得る
残留ガスによるエッチング特性の変化やパーティクルの
増加等の問題を解消することができる。
グを行った後チャンバ内のガスを排気することなく第2
のエッチングを行うことにより、全体の処理時間を短く
してスループットを高めることができる。
図である。
F8/Ar/O2系ガスを用いた場合のエッチング量と
ボーイング量との関係を示す図である。
るC5F8/Ar/O2系ガスとC4F8/CO/Ar
/O2系ガスの流量変化の一例を示す図である。
る。
いた場合のコンタクト孔の形状異常を説明する図であ
る。
域、 3,12 シリコン酸化膜、 4,13 レジス
ト膜、 5,14 開口部、 6,15,16,18
コンタクト孔、 7 チタン、 8 窒化チタン、 9
配線金属。
Claims (8)
- 【請求項1】 絶縁膜上に所定の開口を有するレジスト
膜を形成し、該レジスト膜をマスクとして前記絶縁膜の
エッチングを行う絶縁膜のエッチング方法において、 前記エッチングは、C5F8、ArおよびO2からなる
第1のエッチングガスを用いる第1のエッチングと、C
4F8、CO、ArおよびO2からなる第2のエッチン
グガスを用いる第2のエッチングとを含むことを特徴と
する絶縁膜のエッチング方法。 - 【請求項2】 前記絶縁膜はシリコン酸化膜であって、
前記第1のエッチングでエッチング量が1100nmに
達するまでエッチングした後に前記第2のエッチングを
行う請求項1に記載の絶縁膜のエッチング方法。 - 【請求項3】 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
と、該絶縁膜上に所定の開口を有するレジスト膜を形成
する工程と、該レジスト膜をマスクとして前記絶縁膜を
エッチングする工程とを有する半導体装置のコンタクト
形成方法において、 前記絶縁膜をエッチングする工程は、C5F8、Arお
よびO2からなる第1のエッチングガスを用いる第1の
エッチング工程と、 C4F8、CO、ArおよびO2からなる第2のエッチ
ングガスを用いる第2のエッチング工程とを含むことを
特徴とする半導体装置のコンタクト形成方法。 - 【請求項4】 前記絶縁膜はシリコン酸化膜であって、
前記第1のエッチング工程でエッチング量が1100n
mに達するまでエッチングした後に前記第2のエッチン
グ工程を行う請求項3に記載の半導体装置のコンタクト
形成方法。 - 【請求項5】 前記第1のエッチング工程および前記第
2のエッチング工程を同一のチャンバ内で行う請求項3
または4に記載の半導体装置のコンタクト形成方法。 - 【請求項6】 前記第1のエッチング工程を第1のチャ
ンバ内で行った後に前記第2のエッチング工程を第2の
チャンバ内で行う請求項3または4に記載の半導体装置
のコンタクト形成方法。 - 【請求項7】 前記第1のエッチングガスの前記チャン
バ内への供給を停止し前記チャンバ内のガスを排気した
後に前記第2のエッチングガスを前記チャンバ内へ供給
して前記第2のエッチング工程を行う請求項5に記載の
半導体装置のコンタクト形成方法。 - 【請求項8】 前記第1のエッチング工程の終了前に前
記第1のエッチングガスの前記チャンバ内への供給量を
減らすとともに前記第2のエッチングガスの前記チャン
バ内への供給を開始し、前記第1のエッチング工程の終
了時に前記第1のエッチングガスの前記チャンバ内への
供給を完全に停止して前記第2のエッチング工程を行う
請求項5に記載の半導体装置のコンタクト形成方法。
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JP2002154976A JP4120272B2 (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 絶縁膜のエッチング方法および半導体装置のコンタクト形成方法 |
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JP2002154976A JP4120272B2 (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 絶縁膜のエッチング方法および半導体装置のコンタクト形成方法 |
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