JP2003346809A - リチウムイオン二次電池用正極活物質及びその製造方法 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用正極活物質及びその製造方法

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Takahiro Fujii
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Takaharu Ichinomiya
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リチウムイオン二次電池の充電時の熱安定性
を改善し、さらに良好な充放電サイクル特性を両立する
正極活物質の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 一般式LiMO2(式中、MはCo、Ni、
Fe、MnおよびCrからなる群から選ばれる少なくと
も1種の重金属元素を表す。)で表されるリチウムイオ
ン二次電池用正極活物質の製造方法であって、短軸粒子
径/長軸粒子径の比率が0.5〜1.0の範囲である粒
子を熱分解することにより、一次粒子の粒径が0.01
〜0.5μmであり、二次粒子の粒径が0.1〜10.
0μmである重金属酸化物を得る工程と、該重金属酸化
物とリチウム塩の(リチウム)/(重金属)比が0.9
8〜1.01の混合原料を得る工程と、該混合原料を大
気雰囲気下において750〜1100℃で焼成する工程
と、を有するリチウムイオン二次電池用正極活物質の製
造方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次電池の正極活物質
に係り、特に、サイクル特性、及び熱安定性を向上でき
る非水系のリチウムイオン二次電池用正極活物質及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ一体形VTR、オーディオ
・ビデオ機器、ノート型パソコン、携帯電話などの新し
いコードレス型電子機器が次々と出現し、短期間で急速
に広く普及した。これら機器の小型・軽量化には、携帯
用電源である二次電池の高性能化は不可欠である。
【0003】非水系リチウムイオン二次電池は、電池電
圧が高く、高放電容量、及びサイクル特性などに優れ、
このような用途に合致し最近盛んに研究されている。
【0004】この電池の正極活物質にはコバルト酸リチ
ウム(LiCoO2)を代表とするLiの重金属酸塩L
iMO2(M=Co、Ni、Fe、Mn、Cr等)が使
用されている。
【0005】従来、LiMO2を正極活物質に用いた非
水系二次電池では、充放電サイクルを繰り返し行うこと
により、その電池放電容量が徐々に減少するというサイ
クル特性の劣化の問題があった。この原因は、LiMO
2の結晶が崩れることによると考えられていた。特に、
充放電を繰り返すことにより、正極活物質を構成する微
小粒子のc軸方向への膨張、収縮が起こり、多結晶体等
の場合は結晶子の界面が多いので、そこから結晶が崩
れ、正極の集電体からの正極活物質の剥離が起こること
がサイクル特性を劣化する原因とされていた。これに対
し、サイクル特性の改善のために、結晶を単結晶化さ
せ、かつc軸に垂直な方向((003)面)に配向する
扁平粒子を成長させる方法が特開平9−22693号公
報に提案されている。
【0006】また、正極活物質のLiCoO2のX線回
折線の(003)面と(104)面のピーク強度比を特
定の範囲に限定することにより、サイクル特性は向上す
ることが特開平5−258751号公報、特開平9−2
2692号公報、特開平9−22693号公報、及び特
開平8−55624号公報に記載されている。
【0007】さらに、リチウムイオン二次電池の正極活
物質は、高温空気中では安定であるが、充電状態におか
れることにより熱安定性が低下し、二次電池の電解液を
構成する有機溶媒を酸化分解し、場合によっては発火を
引き起こすという重大な問題が潜在している。
【0008】これまで、リチウムイオン二次電池用正極
活物質の特性については、充放電のサイクル特性を向上
するための研究が数々なされてきたが、充電時の熱安定
性についてはあまり触れられることはなかった。それは
充電時の熱安定性を改良すれば、充放電のサイクル特性
は低下するという相反する関係にあるとの見解が常識で
あったからである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に鑑みなされ、リチウムイオン二次電池の充電時の熱安
定性を改善し、さらに良好な充放電サイクル特性を両立
する正極活物質を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は正極活物質の
粒子形状及び構造について鋭意検討したところ、正極活
物質は、結晶子と呼ばれる微小な単結晶が集合した粒子
からなり、この結晶子及び一次粒子の大きさ或いは形状
がリチウムイオン電池の熱安定性及び充放電サイクル特
性に密接に関係することを見出し本発明を完成させるに
至った。
【0011】すなわち、本発明のリチウムイオン二次電
池用正極活物質は、一般式LiMO2で表現されるリチ
ウムイオン二次電池用正極活物質であって、その粒子構
造は、微小な結晶子を単位とする単結晶が集合した粒子
からなり、該結晶子及び該粒子の形状は立体的にほぼ等
方的形状であることを特徴とする。(但しMはCo、N
i、Fe、Mn、Crの群から選ばれる少なくとも一種
の重金属元素)
【0012】結晶子とは、単結晶と考えられる最大限の
集合を示し、XRD(X−raydiffractio
n)測定より、次のシェラーの式を用いることにより計
算できる。 <シェラーの式> 結晶子の大きさD(オングストローム)=Kλ/(βsi
nθ) K:シェラー定数 (βを積分幅より算出した場合K=
1.05) λ:使用X線管球の波長(CuKα1=1.54056
2オングストローム β:結晶子の大きさによる回折線の広がりの幅(rad
ian) θ:回折角2θ/2(degree)
【0013】ここでいう粒子とはSEMで結像する最小
の粒子を指し、粒子が1つの単結晶で構成されている場
合は結晶子径と粒子径は同じ大きさである。一つの粒子
に複数の単結晶を包含する場合、当然その大きさは一致
しない。
【0014】立体的にほぼ等方的形状とは、粒子に配向
性がなく、空間の全ての方向に等方的に成長した形状を
いい、典型的には球状であるが、必ずしも真球に限定す
るものではなく、ほぼ球状であるものも含む。通常の結
晶性のある物質はその結晶構造を反映したような粒子形
状を有する。これに対し、本発明において有用な正極活
物質はそのような配向性を有しない特別な形状であると
いうことができる。
【0015】該正極活物質の一次粒子を構成する結晶子
の立体形状を、層を重ねる方向((003)ベクトル方
向)、及びそれに垂直な方向((110)ベクトル方
向)で表現する場合、(110)ベクトル方向の結晶子
径に対する(003)方向の結晶子径の比率は、0.5
〜1.6の範囲であることが好ましい。層を重ねる方向
とは、正極活物質のLiMO2の基本格子は六方晶系で
あり、c軸方向を指す。従って、それに垂直な方向とは
a軸方向を指す。
【0016】該正極活物質の結晶子の(003)ベクト
ル方向の結晶子径は500〜750オングストロームの
範囲であることが好ましい。
【0017】該正極活物質の結晶子の(110)ベクト
ル方向の結晶子径は450〜1000オングストローム
の範囲であることが好ましい。
【0018】正極活物質の平均粒径は、空気透過法によ
り比表面積を測定し、一次粒子の粒径の平均値を求めた
ものであり、具体的にはフィッシャーサブシーブサイザ
ー(F.S.S.S.)を用いて測定した値である。
【0019】SEM観察による該粒子の長軸粒子径に対
する短軸粒子径の比率は0.5〜1.0の範囲であるこ
とが好ましい。次のようにして該比率を計算する。図1
に示すように、SEM写真からランダムに20個抽出し
た粒子像の個々の中心を求め、中心を通る最長径を決定
し、これを長軸粒子径と定義する。次に中心を通り長軸
に垂直な方向の径を短軸粒子径として定義する。得られ
た個々の粒子の短軸粒子径/長軸粒子径の比率の平均を
算出する。
【0020】本発明のリチウムイオン二次電池用正極活
物質の製造方法は、原料の重金属酸化物とリチウム塩を
Li/M比が0.98〜1.01の範囲となるように混
合して焼成する正極活物質の製造方法において、重金属
酸化物の粒子形状は、立体的にほぼ等方的形状を有する
一次粒子又は一次粒子が集合した二次粒子からなり、そ
の中心粒径は0.1〜10μmであることを特徴とす
る。(但しMはCo、Ni、Fe、Mn、Crの群から
選ばれる少なくとも一種の重金属元素)
【0021】原料の重金属酸化物の中心粒径は、電気抵
抗法の粒度分布測定装置を用いて測定される値であり、
ここではCoulter Multisizer2を用
いて測定した中心粒径である。これは測定原理から分散
状態にあるか凝集状態にあるかの知見を含んだ粒径とい
うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】<粒子形状>本発明に於いて、正
極活物質の粒子内の結晶子の成長度が、電池特性に影響
を及ぼすこと、また特定のベクトル方向への成長度が、
個々の特性と相関があることを見いだした。リチウムイ
オン二次電池の正極活物質であるLiMO2は本来層状
構造を有している。本発明の正極活物質の結晶子の粒子
形状は図2(a)に示すように空間に等方的に成長して
おり、(b)比較例のようなc軸配向のないものであ
る。そのことをシェラーの式による結晶子径を用いて表
現すると、(003)ベクトル方向に500〜750オ
ングストロームの範囲、(110)ベクトル方向に45
0〜1000オングストロームの範囲、(105)ベク
トル方向に500〜900オングストロームの範囲、
(113)ベクトル方向に450〜1000オングスト
ロームの範囲にあるということができる。
【0023】本発明において、(105)、(113)
ベクトル方向についても言及したが、これは、結晶が三
次元的に成長しているか否かを表現するための手段であ
り、層に平行、垂直でないような面であれば(104)
や(108)ベクトル方向の様な他の面方向をとって表
現してもかまわない。但し、これらの結晶子も大きすぎ
ると、Liイオンの拡散を阻害し、小さすぎると結晶の
崩れの原因となると考えられる。
【0024】<重金属酸化物原料>本発明のリチウムイ
オン二次電池用正極活物質は、上述したような粒子形状
に特徴がある。このような粒子構造とするためには、原
料として二次粒子が球状であり、一次粒子の結晶子径の
小さな重金属酸化物原料を選択する。正極活物質の粒子
形状は、原料の粒子形状をそのまま引き継ぎやすい。例
えば、重金属原料の二次粒子の形状が八面体構造である
場合、得られるLiMO2の結晶子及び粒子は八面体構
造となりやすく、また、重金属酸化物の形状が球状の場
合、得られるLiMO2の結晶子及び粒子は球状構造と
なりやすい。さらに、二次粒子の形状が六角板状構造の
場合、得られるLiMO2の結晶子及び粒子は六角板状
構造となりやすい。本発明は、六角板状の構造は除外さ
れる。特に、重金属元素MがCoであるCo3O4の場合
は、(222)ベクトル方向の結晶子のサイズが100
〜400オングストロームの範囲であることが好まし
い。
【0025】重金属酸化物は一次粒子の粒径が0.01
〜0.5μmのほぼ球状の形状であり、二次粒子の粒径
は0.1〜10.0μmの範囲が好ましい。例えば、M
がCoである場合、炭酸コバルトCoCO3であって、
短軸粒子径/長軸粒子径の比率が0.5〜1.0の範囲
である粒子を熱分解することで得ることができる。
【0026】重金属元素酸化物の二次粒子の短軸粒子径
/長軸粒子径の比率、重金属酸化物の二次粒子の中心粒
径を上記した範囲に選択するのは、それは前述したよう
に、M3O4の粒子構造がそのままLiMO2の粒子構造
に反映されるため、この原料粒子のパラメータの限定は
非常に重要となるからである。
【0027】<リチウム原料>本発明においてリチウム
二次電池に使用する原料のLi塩としては、種々検討し
た結果、融点が比較的高いLi2CO3、Li2(CO
O)2又はLiOHが好ましく使用できる。
【0028】<重金属原料とリチウムの混合>本発明に
おいて、M3O4とリチウム塩をLi/M比が0.98〜
1.01の範囲となるように混合する。それはLi/M
比がこの範囲から逸脱すると、過剰分が融剤として作用
することで粒子が異常成長し、粒子径及び粒子形状を制
御困難となるからである。
【0029】<焼成>得られた混合原料を大気雰囲気下
で、750〜1100℃で焼成する。融剤として、アル
カリ金属塩類や、Bさらには、Bi、Pb等を加える場
合、もしくは、造粒する場合は、(110)ベクトル方
向の成長を促進しやすくなり、サイクル特性を低下する
ので(110)ベクトル方向の成長を制御する必要があ
る。
【0030】
【作用】リチウムイオン二次電池の正極活物質は、充電
することによりLiが結晶中から脱離し、LixMO2
(x<1.0)の状態に変化し、六方晶系であるLiM
O2が単斜晶系へと転移する。この転移により結晶が崩
れることが正極活物質の充電時の熱安定性の最も大きな
低下要因である。これは次のようなメカニズムにより熱
安定性が低下する。
【0031】充電時に結晶が崩れると正極活物質から酸
素が遊離する。正極活物質はEC(エチレンカーボネー
ト)等の電解液に接触した状態で電池を構成している
が、この遊離酸素が電解液を酸化分解することによって
酸化反応が起こり、発熱し、場合によっては発火に至る
という重大な問題に発展する可能性がある。
【0032】<熱安定性>本発明において熱安定性が改
善されるのは次のような理由による。本発明の正極物質
のLiMO2は、基本的に結晶子の形状が空間に等方的
に成長した球状であり、しかも結晶子径を大きくしてい
る。結晶子の形状を球形の等方的構造とすることで、充
放電に伴うLiの移動による結晶の歪みの方向が全ての
空間方向に均等となるため、一定方向に配向した従来の
結晶構造に比べ、崩れを最小に抑えることが可能とな
る。また、結晶子を大きくすることによりLiイオンの
脱離時に生じる結晶構造の崩れを軽減できる。このよう
な理由で、(003)ベクトル方向の結晶子は500オ
ングストローム以上、(110)ベクトル方向の結晶子
は450オングストローム以上が好ましい。
【0033】本発明の正極活物質の熱安定性について次
のようにして測定した。充電を完了したリチウムイオン
二次電池をドライボックス中で分解し、正極板を取り出
して約10mgを切り出し測定試料とする。得られた測
定試料をThermal Gravimetric A
nalyzer(TGA)を用いて熱重量分析を行っ
た。(Solid State Ionics vol.69,No.3/4 Page 265-27
0(1994))基本的にはその試料の温度を外部から上昇さ
せながら試料の重量変化を引き起こす限界温度を測定す
る方法である。この重量変化は主として正極活物質から
酸素が遊離することによる重量減少に基づく。電池の電
解液中にこの酸素濃度が増加すると異常発熱の原因とな
る。従って、限界温度は高いほど異常発熱の問題は低下
し好ましい。
【0034】結晶子径と、TGA装置の限界温度の関係
について、ほぼ球状をした結晶子を有する正極活物質に
ついて測定し図3にプロットした。本発明の正極活物質
はほぼ球状であるのでの結晶子径はどのようなベクトル
方向で測定しても同等であるが、ここでは(003)ベ
クトル方向の結晶子径を上述したシェラーの式を用いて
計算した。図2よりLiMO2の充電時の熱安定性と一
次関数的に相関しており、結晶子径の大きい方が限界温
度が高くなり、すなわち熱安定性が向上していることが
理解できる。これは上述したように結晶子径が大きいと
充電時のLiの離脱による結晶の崩れの影響は小さくな
り、遊離酸素濃度が低下することによる。
【0035】<充放電サイクル特性>充放電サイクルに
ついては、(110)ベクトル方向への結晶子径が10
00オングストローム以上に成長し過ぎないことが重要
である。これは、(110)ベクトル方向に結晶を成長
し過ぎると、図2(b)に示すように、正極活物質にL
iを挿入(放電)する際、層に対して平行な方向しかL
iイオンが挿入できないため、相対的にLiイオン挿入
可能な面が減少し、粒子界面でのLiイオンの拡散が悪
化するためである。特に、高い電流密度で放電させた場
合、この傾向が顕著になる。
【0036】図4に本発明の正極活物質の結晶子径と1
00サイクル劣化率の関係をプロットした。ここで本発
明品は球形であることから、結晶子径はどの方向で評価
してもほぼ同じであるが、ここでは(110)ベクトル
方向の結晶子径に対してプロットした。図3より結晶子
径が500からおよそ1000オングストロームの範囲
ではサイクル特性はほぼ変化しないが、およそ1000
オングストロームを超えると後に定義する容量維持率は
低下することが分かる。
【0037】リチウム二次電池の充放電試験は次のよう
にして行う。先ず、正極としてLiMO2を70重量
部、アセチレンブラックを15重量部、PTFT(ポリ
テトラフルオロエチレン)15重量部をエタノールで混
合し練り延ばしたものをペースト状とし、SUSメッシ
ュ上に圧着し、それを乾燥して正極板を得る。これに対
し、Li金属を負極として、これら両電極をEC(エチ
レンカーボネート)、DEC(ジエチレンカーボネー
ト)及び電解質LiPCl4を混合した電解液に浸漬す
る。充電は0.2C(1Cは1時間で充電又は放電が終
了する電流負荷)の電流負荷に設定し、充電上限電圧を
4.20Vとする。放電は0.6C電流負荷に設定し、
下限電圧を2.75Vとし、100サイクルの充放電を
行う。容量維持率は(10回目の放電容量)/(1回目
の放電容量)×100の(%)式により算出する。
【0038】前述したように従来技術では、サイクル特
性を向上させるために、粒子を平板状単結晶にし、c軸
方向の粒子の伸縮を一定方向にすることにより、粒子の
崩れを防止し、集電体からの剥離を防止するとしてい
る。これに対し、本発明では逆に、結晶を配向性のない
球状に近い形状とした。そのことで、粒子そのものの集
電体への接着力が増大し、充放電サイクルによる正極活
物質の集電体からの剥離を防止し、さらに、粒子界面で
のLi挿入可能な面を増加させることにより、サイクル
特性が改善される。
【0039】
【実施例】本発明の実施例を正極活物質としてLiCo
O2について説明するが、この組成に限定するものでは
なく、LiMO2(但しMはCo、Ni、Fe、Crの
群から選ばれる少なくとも一種の重金属元素)の全ての
可能な組成についても同様である。
【0040】 [実施例1] <原料仕込み> ・四三酸化コバルト(Co3O4)・・・・・ 3.000kg ・炭酸リチウム(Li2CO3)・・・・・・ 1.380kg 四三酸化コバルトは(222)ベクトル方向の結晶子径
が200オングストロームであり、二次粒子の形状がほ
ぼ球状の多結晶の粒子である。二次粒子径について、C
oulter Multisizer2を用いて測定し
たところ中心粒径は5.0μmであった。上記原料のL
i/Coの仕込み比率は1.00である。これら原料を
セラミックポットに仕込み、ボールミルを行い正極活物
質の混合原料を得る。
【0041】得られた混合原料を空気中900℃で10
時間焼成し、粉砕し、目的とするLiCoO2を合成し
た。
【0042】得られたLiCoO2をCuKαを線源と
する粉末X線回折を測定し、シェラーの式を用いて計算
したところ、(003)ベクトル方向の結晶子径は60
6オングストローム、及び(110)ベクトル方向の結
晶子径は879オングストロームであり、その他(11
5)ベクトル方向の結晶子径は795オングストロー
ム、(113)ベクトル方向の結晶子径は848オング
ストロームであった。
【0043】LiCoO2正極活物質の粒子径につい
て、F.S.S.S.を用いて測定したところ平均粒径
は4.0μmであり、個々の粒子の短軸粒子径/長軸粒
子径の比率の平均を計算したところ0.9であった。S
EMに供する測定用試料を作製する場合、圧力を加えて
作製すると、本発明の等方的形状の粒子と見分けが付け
にくくなる。そこで、SEM測定試料を作製する場合、
粒子の形状を受けにくくするため試料面に圧力をかけな
いように準備した。
【0044】<サイクル特性>得られた正極活物質Li
CoO2を70重量部、アセチレンブラックを15重量
部、PTFT(ポリテトラフルオロエチレン)15重量
部をエタノールで混合し練り延ばしたものをペースト状
とし、SUSメッシュ上に圧着し、それを乾燥して正極
板を得る。これに対しLi金属を負極として、これら両
電極をEC(エチレンカーボネート)、DEC(ジエチ
レンカーボネート)及び電解質LiPCl4を混合した
電解液に浸漬する。充電は0.2C(1Cは1時間で充
電又は放電が終了する電流負荷)の電流負荷に設定し、
充電上限電圧を4.20Vとする。放電は0.6C電流
負荷に設定し、下限電圧を2.75Vとし、100サイ
クルの充放電を行う。容量維持率は(100回目の放電
容量)/(1回目の放電容量)×100の式により求め
た結果95.2%であった。
【0045】<熱安定性>得られた正極活物質LiCO
2を使用し、サイクル特性測定と同じ条件の二次電池を
作製し、充電負荷0.2C、充電上限電圧4.20Vの
条件で充電を行い、次に、リチウムイオン二次電池をド
ライボックス中で分解し、正極板を取り出してその内の
約10mgを切り出し測定試料とする。得られた測定試
料をTGA装置を用いて熱重量分析を行った結果、21
8.0℃で酸素遊離に基づく重量変化が観測され、限界
温度はすなわち218.0℃であった。
【0046】[比較例1]四三酸化コバルト粒子はSE
Mによる観察によると六角板状粒子であり、(222)
ベクトル方向の結晶子径が100オングストローム、C
oulter Multisizer2を用いて測定し
た二次粒子の中心粒径が6.2μmであるものを使用す
る以外実施例1と同じ条件で原料を混合し、焼成するこ
とでLiCoO2を合成した。
【0047】得られたLiCoO2を実施例1と同様に
してシェラーの式を用いて計算したところ、(003)
ベクトル方向の結晶子径は649オングストローム、及
び(110)ベクトル方向の結晶子径は1150オング
ストロームであり、その他(115)ベクトル方向の結
晶子径は798オングストローム、(113)ベクトル
方向の結晶子径は868オングストロームであった。
【0048】LiCoO2正極活物質の粒子径について
F.S.S.S.を用いて測定したところ平均粒径は
3.5μmであった。
【0049】さらに、SEM観察によるLiCoO2の
粒子の長軸粒子径に対する短軸粒子径の比率は0.3で
あった。
【0050】<サイクル特性>得られた正極活物質を使
用する以外実施例1と同様にして二次電池を作製し、1
00サイクル充放電を行った。容量維持率は85.0%
であった。
【0051】<熱安定性>得られた正極活物質LiCO
2を使用し、実施例1と同様にしてTGAを用いて熱重
量分析を行った結果、酸素遊離に基づく重量変化が観測
される限界温度は190.8℃であった。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の正極物質
のLiMO2は、基本的に結晶子の形状が空間に等方的
に成長した球状であり、しかも結晶子径を大きくしてい
る。結晶子の形状を球形の等方的構造とすることで、充
放電に伴うLiの移動による結晶の歪みの方向が全ての
空間方向に均等となるため、一定方向に配向した従来の
結晶構造に比べ、崩れを最小に抑えることが可能とな
る。また、さらに結晶子を特定の範囲に大きくすること
によりLiイオンの脱離時に生じる結晶構造の崩れを軽
減できる。これらの点で本発明品は従来品に比べ正極活
物質の熱安定性及びサイクル特性を著しく改善すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】SEM写真による長軸粒子径、短軸粒子径の評
価方法を示す模式図。
【図2】(a)本発明品及び(b)比較品の正極活物質
の粒子形状の比較を示す拡大模式図。
【図3】結晶子径と限界温度の関係を示す特性図。
【図4】容量維持率と結晶子径の関係を示す特性図。
【符号の説明】
1・・・・・・・Liイオンが挿入可能な面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C01G 51/00 C01G 51/00 A 53/00 53/00 A H01M 10/40 H01M 10/40 Z (72)発明者 藤野 賢治 徳島県阿南市上中町岡491番地100 日亜化 学工業株式会社内 (72)発明者 藤井 孝浩 徳島県阿南市上中町岡491番地100 日亜化 学工業株式会社内 (72)発明者 一ノ宮 敬治 徳島県阿南市上中町岡491番地100 日亜化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4G002 AA06 AB01 AE05 4G048 AA04 AB01 AC06 AD03 AE05 5H029 AJ05 AJ14 AK03 AL12 AM03 AM05 AM07 CJ02 CJ28 DJ16 EJ04 EJ12 HJ02 HJ05 HJ14 5H050 AA07 AA19 BA17 CA07 CA08 CA09 CB12 EA10 EA24 FA17 GA02 GA27 HA02 HA05 HA14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式LiMO2(式中、MはCo、N
    i、Fe、MnおよびCrからなる群から選ばれる少な
    くとも1種の重金属元素を表す。)で表されるリチウム
    イオン二次電池用正極活物質の製造方法であって、短軸
    粒子径/長軸粒子径の比率が0.5〜1.0の範囲であ
    る粒子を熱分解することにより、一次粒子の粒径が0.
    01〜0.5μmであり、二次粒子の粒径が0.1〜1
    0.0μmである重金属酸化物を得る工程と、該重金属
    酸化物とリチウム塩の(リチウム)/(重金属)比が
    0.98〜1.01の混合原料を得る工程と、該混合原
    料を大気雰囲気下において750〜1100℃で焼成す
    る工程と、を有するリチウムイオン二次電池用正極活物
    質の製造方法。
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