JP2003346674A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2003346674A
JP2003346674A JP2002149132A JP2002149132A JP2003346674A JP 2003346674 A JP2003346674 A JP 2003346674A JP 2002149132 A JP2002149132 A JP 2002149132A JP 2002149132 A JP2002149132 A JP 2002149132A JP 2003346674 A JP2003346674 A JP 2003346674A
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electron beam
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phosphor screen
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JP2002149132A
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Hiroyuki Oda
裕之 織田
Toru Takahashi
亨 高橋
Takuya Mashita
拓也 真下
Takeshi Nakayama
剛士 中山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示画像の色純度劣化を低減し、画像品位の向
上を図ることが可能なカラー陰極線管を提供する。 【解決手段】シャドウマスク7は、蛍光体スクリーン全
域に対向しているとともに多数の電子ビーム通過孔が形
成された有孔部を有した主マスク14と、短軸近傍領域
で主マスクに重ねて固定され、主マスクの電子ビーム通
過孔に対応した複数の電子ビーム通過孔を有する補助マ
スク20と、を備えている。主マスクの有孔部と補助マ
スクとが重なった重畳部において、主マスク表面と補助
マスク表面との管軸方向の最大間隔は、0.10mm以
下に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シャドウマスク
を備えたカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、内面に蛍光
体スクリーンが形成されたパネル、およびこのパネルに
一体に接合されたファンネルからなる外囲器を備えてい
る。蛍光体スクリーンに対向して、その内側には、電子
ビーム通過孔として機能する多数の開孔を有したシャド
ウマスクが配設されている。また、ファンネルのネック
内には、3電子ビームを放出する電子銃が配設されてい
る。そして、カラー陰極線管は、この電子銃から放出さ
れる3電子ビームをファンネルの外側に装着された偏向
ヨークの発生する水平および垂直偏向磁界により偏向
し、シャドウマスクを介して蛍光体スクリーンを水平、
垂直走査することにより、カラー画像を表示する。
【0003】シャドウマスクは、上記開孔が形成されて
いるとともに蛍光体スクリーンに対向したほぼ矩形状の
有孔面を有している。そして、開孔は、それぞれ有孔面
の長軸方向を幅方向とするほぼ矩形状に形成され、複数
個の開孔が、有孔面の短軸方向にブリッジを介して直線
状に配置され、この直線状に配置された複数個の開孔か
らなる開孔列が長軸方向に所定の配列ピッチで複数列配
置されている。開孔列の間隔は、画面長軸方向におい
て、有孔面中心から長軸端に向かって徐々に大きくなっ
ている。
【0004】シャドウマスクの開孔形状には、大別して
円形状と矩形状の2種類がある。文字や図形を表示する
ディスプレイ管には、主として円形状の開孔を有したシ
ャドウマスクが用いられ、一般家庭で用いられる民生用
カラー陰極線管には、主として矩形状の開孔を有したシ
ャドウマスクが用いられている。
【0005】近年、カラー陰極線管のパネル外面の曲率
半径は100m以上と実質平坦なフラット管が普及して
きている。これに伴い、パネルの内面曲率およびシャド
ウマスクの曲率も小さくしなければならない。このよう
にシャドウマスクの曲率が小さくなると、シャドウマス
ク自体がその自重または外力に対してマスク曲面を保持
することが難しくなる。すなわち、有孔部の曲率を小さ
くすると、マスク曲面の保持力(以下、マスク曲面強
度)が低下する。そして、マスク曲面強度が低い場合、
製造中、あるいは輸送中の微小な外力によってシャドウ
マスクの有効面が変形してしまう。この場合、シャドウ
マスクの電子ビーム通過孔とパネル内面との距離関係が
変動し、電子銃から放出された電子ビームが所定の蛍光
体層にランディングせず、色ずれの原因となる。
【0006】また、マスク曲面強度の低下は、シャドウ
マスクが変形まで到達しないまでも、テレビジョンセッ
トに組みこんだ際、音声などの振動により、マスク有効
面が共振し易くなり、画面上に不要な明暗を映し出して
しまう。
【0007】加えて、最近は高解像度ディスプレイの要
求も高まり、シャドウマスクの高精細化、すなわち開孔
の配列ピッチの微細化および開孔自体の微小化が要求さ
れている。現状のエッチング技術を用いてこのような要
求を満たすシャドウマスクを製造するためには、シャド
ウマスクの板厚を薄くしなければならない。しかし、シ
ャドウマスクの薄板化により、マスク強度が更に低下す
ることとなる。
【0008】このような問題を解決する手段として、特
願2000−392891には、シャドウマスクの中央
部に補助マスクを固定したシャドウマスクが提案されて
いる。補助マスクをシャドウマスク本体に固定すること
により、シャドウマスクの強度が増し、画面のフラット
化及び高解像度化に伴うシャドウマスク強度の劣化を防
ぐことが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シャド
ウマスクに補助マスクを固定する構成において、所望の
マスク強度を得るためには、補助マスクの形状を適当な
形状とする必要がある。また、補助マスクやシャドウマ
スク本体が初期からもつ歪みや、補助マスクをシャドウ
マスク本体に固定した時に生じる歪み等により補助マス
ク、シャドウマスク本体間に隙間が生じることでマスク
強度が低下し、適正な画面品位が得られない場合があ
る。
【0010】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、高いマスク曲面強度を有したシャドウ
マスクを備え画像品位の良好なカラー陰極線管を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の態様に係るカラー陰極線管は、内面に蛍
光体スクリーンが設けられたパネルと、上記蛍光体スク
リーンに向かって電子ビームを放出する電子銃と、上記
パネルの内側に上記蛍光体スクリーンに対向して配置さ
れ、互いに直交しているとともに管軸と直交した長軸お
よび短軸を備えたほぼ矩形状のシャドウマスクと、を備
えている。
【0012】上記シャドウマスクは、上記蛍光体スクリ
ーン全域に対向しているとともに多数の電子ビーム通過
孔が形成された有孔部を有した主マスクと、上記短軸近
傍領域で上記主マスクに重ねて固定され、上記主マスク
の電子ビーム通過孔に対応した複数の電子ビーム通過孔
を有する補助マスクと、を備え、上記主マスクの有孔部
と上記補助マスクとが重なった重畳部において、上記主
マスク表面と補助マスク表面との管軸方向の最大間隔
は、0.10mm以下に形成されている。
【0013】また、この発明の他の態様に係るカラー陰
極線管によれば、上記主マスクの有孔部と上記補助マス
クとが重なった重畳部において、上記主マスクおよび補
助マスクに設けられた電子ビーム通過孔の長軸方向に沿
ったピッチは、短軸方向中心部より短軸方向端部のほう
が大きい形成されている。
【0014】更に、この発明の他の態様に係るカラー陰
極線管によれば、上記主マスクの有孔部と上記補助マス
クとが重なった重畳部において、上記補助マスクの長軸
方向の幅は、補助マスクの短軸方向中心部より短軸方向
端部のほうが大きく形成されている。
【0015】以上のように構成されたカラー陰極線管に
よれば、主マスクに重ねて補助マスクを設けることによ
り、シャドウマスクの画面中央近傍の変形を抑制するこ
とが可能となり、結果的にマスク曲面強度を向上させる
ことができる。また、主マスクと補助マスクとが重なる
重畳部において、短軸方向中心部から短軸端部にかけ
て、電子ビーム通過孔の配列ピッチ、あるいは、補助マ
スクの幅が大きくなるように形成されている。そのた
め、マスク強度が弱い短軸方向端部において、主マスク
と補助マスクとの接触面積を大きくすることができる。
その結果、補助マスクによるシャドウマスクの強度アッ
プが適正に行なわれ、所望のマスク強度を得ることが可
能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係るカラー陰極線管について詳細に説
明する。図1および図2に示すように、カラー陰極線管
はガラスで形成された外囲器を備え、この外囲器は、周
縁部にスカート部2を有した矩形状のパネル1と、パネ
ル1のスカート部2に接合されたファンネル3と、ファ
ンネル3の小径部から伸びたネック4とを有している。
パネル1の内面には蛍光体スクリーン5が形成されてい
る。そして、外囲器は、パネル1の中心およびネック4
の中心を通る管軸Z、管軸と直交して延びた長軸(水平
軸)X、並びに、管軸および長軸と直交して延びた短軸
(垂直軸)Yを有している。
【0017】画面アスペクト比16対9で画面有効径7
6cmの32インチワイドタイプのカラー陰極線管を一
例とした場合、パネル1の外面は、曲率半径が100,
000mmと実質的に平坦となっている。また、パネル
1内面は、X軸上でX軸に沿った曲率半径が約7,00
0mm、Y軸上でY軸に沿った曲率半径が約1,500
mmと円筒状になっている。
【0018】外囲器内には、色選別電極であるシャドウ
マスク構体6が蛍光体スクリーン5に対向して配置され
ている。このシャドウマスク構体6は、電子ビーム通過
孔となる開孔が多数形成されたシャドウマスク7と、シ
ャドウマスク7の周辺部が固定された矩形枠状のマスク
フレーム8と、を有している。このシャドウマスク構体
6は、マスクフレーム8の側壁に設けられた弾性支持体
(図示せず)をパネル1のスカート部2に埋設されたス
タッドピン(図示せず)に係止することで、パネル1の
内側に支持されている。なお、シャドウマスク7に形成
された電子ビーム通過孔の開孔形状は、用途に応じて矩
形状または円形状に形成される。
【0019】ネック4内には長軸X上にインライン配列
された3本の電子ビーム9R、9G、9Bを放出する電
子銃10が配置されている。そして、上記カラー陰極線
管では、電子銃10から放出された電子ビーム9R、9
G、9Bをファンネル3の外側に取り付けられた偏向ヨ
ーク11により偏向し、シャドウマスク構体6を介し
て、蛍光体スクリーン5を水平、垂直走査することで画
像を表示する。
【0020】次に、シャドウマスク7の構成について詳
細に説明する。図3ないし図5に示すように、シャドウ
マスク7は、主マスク14と、この主マスクの一部に重
複して取付けられた補助マスク20と、を備え、部分的
に2重構造に構成されている。
【0021】主マスク14は、パネル1の内面と対向し
て配置されるとともに所定の曲面形状に形成されたほぼ
矩形状のマスク主面38と、マスク主面の周縁から管軸
Z方向に沿って電子銃側に延出したスカート部17と、
を一体に備えている。マスク主面38は、電子ビーム通
過孔として機能する多数の開孔12が形成された矩形状
の有孔部13と、有効部を囲むように位置しているとと
もに開孔を持たないほぼ矩形枠状の無孔部16と、を有
している。
【0022】主マスク14の各開孔12は、有孔部13
の長軸X方向を幅方向とするほぼ矩形状に形成されてい
る。そして、複数個の開孔12が有孔部13の短軸Y方
向にブリッジ15を介して直線状に配置されてなる開孔
列が、長軸X方向に所定の配列ピッチPHで多数列設け
られている。開孔列のピッチPHは、長軸X方向に対し
てマスク中心から周辺に向かって徐々に大きくなってい
る。
【0023】図6に示すように、各開孔12の断面形状
は、有孔部13の蛍光体スクリーン5側の表面に開口し
たほぼ矩形状の大孔19aと、有孔部の電子銃10側の
表面に開口したほぼ矩形状の小孔19bと、を連通した
連通孔によって構成されている。また、開孔12は、有
孔部13の周辺にいくにしたがって、大孔19aの中心
位置C1が小孔19bの中心位置C2に対して相対的に
有孔部周辺側にΔだけオフセットして形成され、いわゆ
るオフセンマスクを構成している。これは電子ビームが
小孔19bを通過した後に、主マスク14の板厚内の側
面で衝突して反射し、画面上に不要発光を生じるのを抑
制するためであり、大孔は短軸Y方向、長軸X方向とも
にオフセットさせている。
【0024】図3ないし図6に示すように、補助マスク
20は細長い帯状に形成され、主マスク14の外面側、
つまり、蛍光体スクリーン5側の表面上で、有孔部13
の全域ではなく短軸Y近傍の領域に重ねて固定されてい
る。そして、補助マスク20は、その長軸方向が、主マ
スク14の短軸Yと一致して設けられている。
【0025】補助マスク20は、電子ビーム通過孔とし
て機能する多数の開孔42が設けられた有孔部21と、
有孔部21の外側で補助マスクの長手方向両端部に位置
した無孔部23と、更に、各無孔部23から両端方向へ
延出した一対のスカート部24と、を一体に備えてい
る。主マスク14と同様に、補助マスク20の開孔42
は、それぞれ短軸Y方向にブリッジを介して複数個並べ
られた複数の開孔列を形成し、これらの開孔列が長軸X
方向に所定のピッチで配列されている。
【0026】そして、補助マスク20は、その有孔部2
1、無孔部23、スカート部24が主マスク14の有孔
部13、無孔部16およびスカート部17とそれぞれ重
なった状態で主マスクにレーザ溶接により固定されてい
る。これにより、主マスク14の短軸Y上の領域は全て
2重構造となっている。主マスク14と補助マスク20
とが重なった重畳部において、主マスク14の開孔12
と補助マスク20の開孔42とは、互いに対向して並ん
でいる。
【0027】また、図6に示すように、補助マスク20
と主マスク14とは、補助マスク20の小孔26b側と
主マスク14の大孔19a側とが密着するように接合さ
れている。なお、補助マスク20の周辺では、蛍光体ス
クリーン側の大孔26aの中心を電子銃側の小孔25b
の中心よりマスク周辺側にずらす、オフセンを行うこと
が好ましい。
【0028】補助マスク20を構成する素材は、主マス
ク14を構成する素材と熱膨張係数が近い方がよく、理
想としては同一の熱膨張係数の素材であることが望まし
い。そこで、主マスク14および補助マスク20は、例
えば、板厚0.18mmのインバー(Fe−Ni合金)
材で形成されている。そして、主マスク14および補助
マスク20は、所定のパターンを有した複数の溶接点で
レーザ溶接されている。
【0029】図7に示すように、補助マスク20と主マ
スク14とが重なる重畳部において、主マスクの有孔部
表面と補助マスクの有孔部表面との間には、主マスクや
補助マスクが初期からもつ歪みや、これらのマスクを固
定した時に生じる歪み等により、Z方向の隙間gが生じ
る。図8に示すように、マスク強度は、Z方向の隙間g
=0の時を1とした場合、隙間gが大きくなるほど低下
する。ここで、マスク強度とは、カラー陰極線管に外力
が作用した場合に、シャドウマスクが外力に耐え得るマ
スク曲面保持力を示している。
【0030】そして、隙間gが0.1mmより大きくな
ると、補助マスク20によるマスク強度の向上効果が半
減してしまう。そのため、本実施の形態において、この
隙間gは、0.10mm以下に設定されている。上記の
ような隙間gを得るため、短軸Y方向に沿った主マスク
14と補助マスク20との溶接点50の間隔dは、40
mm以下に設定されていることが望ましい。
【0031】また、図9に示すように、主マスク14と
補助マスク20との重畳部において、開孔12および4
2の長軸X方向に沿った配列ピッチPHは、重畳部の短
軸Y方向中心部から各短軸端部に行くに従って徐々に大
きくなるように設定されている。例えば、短軸Y方向中
心部における開孔の配列ピッチPHcは0.410m
m、短軸端部における開孔の配列ピッチPHeは0.4
17mmにそれぞれ設定されている。
【0032】このピッチPHは下記の6次式に従って変
化している。 PH=a+by+cy+dy ここで、a、b、c、dは係数、yは短軸Y方向中心位
置からの短軸端方向への距離をそれぞれ示している。
【0033】図3に示すように、開孔の配列ピッチPH
と同様に、長軸X方向に沿った補助マスク20の有孔部
21の幅は、短軸Y方向中心部から各短軸端部に行くに
従って徐々に大きくなるように形成されている。特に、
有孔部21の幅の増加率は、前述した重畳部における開
孔列間のピッチPHの増加率とほぼ同一に設定されてい
る。例えば、短軸Y方向中心部の幅Wc59.3mm、
各短軸端部の幅Weが60.3mmに形成されている。
【0034】以上のように構成されたシャドウマスク7
を製造する場合、まず、インバー材の薄板をエッチング
加工することにより、多数の開孔が所定の径およびピッ
チで形成された有孔部を有する平坦な主マスク用の第1
マスク基材を用意する。同様に、インバー材の薄板をエ
ッチング加工することにより、多数の開孔が所定の径お
よびピッチで形成された有孔部を有する平坦な補助マス
ク用の第2マスク基材を用意する。なお、これらの第1
および第2マスク基材は、プレス成形性の向上を図るた
め、アニール処理が施される。
【0035】続いて、第1および第2マスク基材を重ね
合わせ、互いに位置合わせした後、両マスク基材をレー
ザ溶接により互いに密着固定する。この場合、両マスク
基材は、有孔面内の全域で、ほぼ密着した状態で固定さ
れることが望ましい。その後、互いに固定された第1お
よび第2マスク基材を図示しないプレス装置に装填し、
同時にプレス成形する。プレス成形されたシャドウマス
クは通常のカラー受像管を製造する場合と同様に、表面
に酸化膜を形成するマスク黒化処理を経た後、マスクフ
レームと組合せればよい。
【0036】以上のように構成されたカラー陰極線管に
よれば、主マスク14に重ねて補助マスク20を設ける
ことにより、シャドウマスク7の最も変形しやすい画面
中央近傍の変形を抑制することが可能となり、結果的に
マスク曲面強度を向上させることができる。この際、主
マスク14と補助マスク20とが重なる重畳部の有孔面
内では、短軸Y方向中心部から短軸端部にかけて、開孔
12、42の配列ピッチPHおよび補助マスクの幅が大
きくなるように形成されている。そのため、マスク強度
が弱い短軸Y方向端部において、主マスク14と補助マ
スク20との接触面積を大きくすることができ、その結
果、補助マスクによるシャドウマスクの強度アップが適
正に行なわれ、所望のマスク強度を得ることが可能とな
る。これにより、シャドウマスクの変形や、振動による
画像の劣化を防止し、画像品位の向上したカラー陰極線
管を得ることができる。
【0037】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、上述した実施の形態では、補助マスクが
主マスクの蛍光体スクリーン側に配置された構成につい
て説明したが、補助マスクが主マスクの電子銃側に配置
された構成としても上記と同様の作用効果を得ることが
できる。また、補助マスクは1枚に限らず複数設けても
よい。更に、主マスクと補助マスクとの固定は、レーザ
溶接に限らず、圧着等の他の固定方法を使用しても良
い。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
補助マスクによりマスク強度を適正に向上させ、高いマ
スク曲面強度を有したシャドウマスクを備え画像品位の
良好なカラー陰極線管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカラー陰極線管の
長軸を含む断面図。
【図2】上記カラー陰極線管の短軸を含む断面図。
【図3】上記カラー陰極線管におけるシャドウマスクを
示す斜視図および電子ビーム通過孔を示す平面図。
【図4】図3に示すシャドウマスクの長軸方向に沿った
断面図。
【図5】図3に示すシャドウマスクの短軸方向に沿った
断面図。
【図6】上記シャドウマスクの主マスクおよび補助マス
クを拡大して示す断面図。
【図7】上記主マスクと補助マスクとの重畳部を拡大し
て示す断面図。
【図8】上記主マスクと補助マスクとのZ方向の隙間と
マスク強度との関係を示す図。
【図9】上記主スクと補助マスクとが重なる重畳部にお
ける短軸方向中心部と短軸方向端部との開孔列ピッチを
示す平面図。
【符号の説明】
1…パネル 5…蛍光体スクリーン 6…シャドウマスク構体 7…シャドウマスク 8…マスクフレーム 9B、9G、9R…電子ビーム 10…電子銃 14…主マスク 20…補助マスク 12、42…開孔 13、21…有孔部 17、24…スカート部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真下 拓也 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 中山 剛士 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 5C031 EE02 EH04 EH06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に蛍光体スクリーンが設けられたパネ
    ルと、 上記蛍光体スクリーンに向かって電子ビームを放出する
    電子銃と、 上記パネルの内側に上記蛍光体スクリーンに対向して配
    置され、互いに直交しているとともに管軸と直交した長
    軸および短軸を備えたほぼ矩形状のシャドウマスクと、
    を備え、 上記シャドウマスクは、上記蛍光体スクリーン全域に対
    向しているとともに多数の電子ビーム通過孔が形成され
    た有孔部を有した主マスクと、上記短軸近傍領域で上記
    主マスクに重ねて固定され、上記主マスクの電子ビーム
    通過孔に対応した複数の電子ビーム通過孔を有する補助
    マスクと、を備え、 上記主マスクの有孔部と上記補助マスクとが重なった重
    畳部において、上記主マスク表面と補助マスク表面との
    管軸方向の最大間隔は、0.10mm以下に形成されて
    いることを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】内面に蛍光体スクリーンが設けられたパネ
    ルと、 上記蛍光体スクリーンに向かって電子ビームを放出する
    電子銃と、 上記パネルの内側に上記蛍光体スクリーンに対向して配
    置され、互いに直交しているとともに管軸と直交した長
    軸および短軸を備えたほぼ矩形状のシャドウマスクと、
    を備え、 上記シャドウマスクは、上記蛍光体スクリーン全域に対
    向しているとともに多数の電子ビーム通過孔が形成され
    た有孔部を有した主マスクと、上記短軸近傍領域で上記
    主マスクに重ねて固定され、上記主マスクの電子ビーム
    通過孔に対応した複数の電子ビーム通過孔を有する補助
    マスクと、を備え、 上記主マスクの有孔部と上記補助マスクとが重なった重
    畳部において、上記主マスクおよび補助マスクに設けら
    れた電子ビーム通過孔の長軸方向に沿ったピッチは、短
    軸方向中心部より短軸方向端部のほうが大きく形成され
    ていることを特徴とするカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】上記主マスクの有孔部と上記補助マスクと
    が重なった重畳部において、上記主マスクおよび補助マ
    スクに設けられた電子ビーム通過孔の長軸方向に沿った
    ピッチは、短軸方向中心部から各短軸方向端部に向かっ
    て徐々に大きくなっていることを特徴とする請求項2に
    記載のカラー陰極線管。
  4. 【請求項4】上記主マスクの有孔部と上記補助マスクと
    が重なった重畳部において、上記主マスクおよび補助マ
    スクに設けられた電子ビーム通過孔の長軸方向に沿った
    ピッチPHは、a、b、c、dを係数、yを短軸方向中
    心位置からの短軸端方向への距離とすると、 PH=a+by+cy+dy で規定されていることを特徴とする請求項2に記載のカ
    ラー陰極線管。
  5. 【請求項5】上記主マスクの有孔部と上記補助マスクと
    が重なった重畳部において、上記補助マスクの長軸方向
    の幅は、補助マスクの短軸方向中心部より短軸方向端部
    のほうが大きく形成されていることを特徴とする請求項
    2ないし4のいずれか1項に記載のカラー陰極線管。
  6. 【請求項6】内面に蛍光体スクリーンが設けられたパネ
    ルと、 上記蛍光体スクリーンに向かって電子ビームを放出する
    電子銃と、 上記パネルの内側に上記蛍光体スクリーンに対向して配
    置され、互いに直交しているとともに管軸と直交した長
    軸および短軸を備えたほぼ矩形状のシャドウマスクと、
    を備え、 上記シャドウマスクは、上記蛍光体スクリーン全域に対
    向しているとともに多数の電子ビーム通過孔が形成され
    た有孔部を有した主マスクと、上記短軸近傍領域で上記
    主マスクに重ねて固定され、上記主マスクの電子ビーム
    通過孔に対応した複数の電子ビーム通過孔を有する補助
    マスクと、を備え、 上記主マスクの有孔部と上記補助マスクとが重なった重
    畳部において、上記補助マスクの長軸方向の幅は、補助
    マスクの短軸方向中心部より短軸方向端部のほうが大き
    く形成されていることを特徴とするカラー陰極線管。
  7. 【請求項7】上記主マスクの有孔部と上記補助マスクと
    が重なった重畳部において、上記補助マスクの長軸方向
    の幅は、補助マスクの短軸方向中心部から短軸方向端部
    に向かって徐々に増加していることを特徴とする請求項
    6に記載のカラー陰極線管。
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