JP2007059211A - カラー受像管装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価で成形性の良好なシャドウマスクを具備し、画面の平面感を劣化させることなく、ドーミングによる色純度の劣化を抑制する。
【解決手段】 シャドウマスク7は鉄を95%以上含む材料からなり、多数の電子ビーム通過孔が縦横方向に配列形成されたほぼ矩形状の有孔部71を備える。有効部71の長軸端PMhから対角軸端PMdまでの距離をLMl、有効部71の中央PMcに対する長軸端PMh、対角軸端PMdでのZ軸方向の落ち込み量を順にZMh、ZMdとしたとき、(ZMd−ZMh)/LMl>0.03を満足する。水平偏向コイルが発生する水平偏向磁界を打ち消すように電子ビームに作用する磁界を発生する一対の永久磁石が、短軸及び管軸を含む面を挟んで、長軸及び管軸を含む面上に配置されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、鉄を95%以上含む材料からなるシャドウマスクを備え、パネル外面の曲率半径が10,000mm以上のカラー受像管装置に関する。
一般にカラー受像管装置は、図1に示すように、有効部1の周辺に側壁部2が設けられたパネル3、及び側壁部2に接合された漏斗状のファンネル4からなる外囲器を有するカラー受像管と、ファンネル4の外周面上に搭載された偏向装置13とからなる。パネル3のほぼ矩形状の有効部1の内面には、黒色非発光層と、黒色非発光層の非形成領域に形成された青、緑、赤に発光する3色蛍光体層とからなる蛍光体スクリーン5が形成されいている。蛍光体スクリーン5に対向して、多数の電子ビーム通過孔6が縦横方向に配列形成されたほぼ矩形の有孔部を有するシャドウマスク7が配置されている。シャドウマスク7は、ほぼ矩形枠状のマスクフレーム8により保持されている。シャドウマスク7及びマスクフレーム8からなるシャドウマスク構体9は、マスクフレーム8の各コーナー部あるいは短辺中央及び長辺中央に略V字状の弾性支持体15の一端を取り付け、この弾性支持体15の他端をパネル3の側壁部2の内壁に植設されたスタッドピン16に係止することにより、パネル3に対して脱着可能に支持されている。ファンネル4のネック10内に3電子ビーム11R,11G,11Bを放出する電子銃12が配設されている。この電子銃12から放出される3電子ビーム11R,11G,11Bをファンネル4の外側に装着された偏向装置13が発生する磁界により偏向し、シャドウマスク7を介して蛍光体スクリーン5を水平方向及び垂直方向に走査させることによりカラー画像を表示する。
偏向装置13は、3電子ビーム11R,11G,11Bを水平方向に偏向させる一対の水平偏向コイルと、3電子ビーム11R,11G,11Bを垂直方向に偏向させる一対の垂直偏向コイルと、磁性材料からなるコアとを少なくとも備える。
電子銃12を、同一水平面上を通るように3電子ビーム11R,11G,11Bを放出するインライン型としたとき、3電子ビーム11R,11G,11Bの蛍光体スクリーン5での集中(コンバージェンス)特性は、偏向装置13が発生する磁界によりほぼ決定される。一般に、一対の水平偏向コイルが発生する水平偏向磁界をピンクッション形にし、一対の垂直偏向コイルが発生する垂直偏向磁界をバレル形にすれば、自己集中性が得られることが知られている。
図12に、偏向装置13が発生する水平偏向磁界及び垂直偏向磁界の管軸方向の分布の一例を示す。図12の横軸は管軸方向位置を示し、紙面左側は電子銃12側、右側は蛍光体スクリーン5側である。図示したように、実際には、蛍光体スクリーン5上での電子ビームスポットが有するコマ収差を補正する等のため、水平偏向磁界27を電子銃側でバレル形にし、蛍光体スクリーン側でピンクッション形にして、全体としてピンクッション形とし、垂直偏向磁界28を電子銃側でピンクッション形にし、蛍光体スクリーン側でバレル形にして、全体としてバレル形とするのが通例である。
垂直偏向磁界28が全体としてバレル形であることにより、左右のラスタはピンクッション形に歪む。有効部1が平坦化されること等によりこの歪量が大きい場合は、通常、偏向電流波形を補正することによりこのピンクッション歪が補正される。
一般に、カラー受像管の蛍光体スクリーン5上に色ズレのない画像を表示するためには、シャドウマスク7に形成されている電子ビーム通過孔6を通過する3電子ビーム11R,11G,11Bが蛍光体スクリーン5の3色蛍光体層にそれぞれに均等に正しくランディングしなければならない。
そのためには、パネル3の有効部1の内面とシャドウマスク7との間隔(q値)を正しく保つことが必要である。
図13に示すように、蛍光体スクリーン5は、シャドウマスク7をマスクとして使用して、露光装置の光源29R、29G、29Bからの光線を3電子ビームの軌道に近似させてパネル3の内面に照射する露光工程を経て形成される。図13において、qはパネル3とシャドウマスク7との間隔(q値)、PHはシャドウマスク7に形成された電子ビーム通過孔6の長軸方向(X軸)の配列ピッチ、Dは電子ビーム通過孔6の長軸方向(X軸)の開口幅である。
図14(A)に示すように、赤Rの蛍光体ストライプの中心線と青Bの蛍光体ストライプの中心線との間隔をd、赤R、緑G、青Bの3色蛍光体ストライプの配列ピッチをPHpとしたとき、q値をd=2/3PHpとなるように設定することで、均一な蛍光体ストライプが得られる。
しかし、q値が適正に設定されていない場合、間隔dとピッチPHpとの適切な関係が崩れ、図14(B)及び図14(C)に示すように黒色非発光層17の幅を十分に確保することができない。このような場合、カラー受像管動作時に電子ビームの照射位置がずれると、電子ビームが所望する色以外の色の蛍光体ストライプを照射して(この現象を「他色打ち」という)、色純度の劣化を招きやすい。ピッチPHpを大きくすれば、黒色非発光層17の幅を十分に確保できるので、他色打ちを低減することができるが、解像度が劣化する。
近年、カラー受像管の視認性向上のために、パネル3の有効部1の外面が略平面となるように、その曲率半径を大きくすることが要求されてきている。これに伴い、防爆上の点および視認性の点からも、パネル3の有効部1の内面の曲率半径も大きくすることが必要となる。
さらに、このパネル1の内面に電子ビームを所望の位置に適切にランディングさせるためにはパネル3とシャドウマスク7との間隔qを適切に設定する必要があり、シャドウマスク7の電子ビーム透過孔6が形成された有孔部の曲率半径もパネル3の内面の曲率半径に合わせて大きくしなければならない。
シャドウマスク型カラー受像管では、その動作原理上、シャドウマスク7の電子ビーム通過孔6を通過して蛍光体スクリーン5に到達する電子ビームは、電子銃12から放出される全電子ビーム量の1/3以下であり、他の電子ビームはシャドウマスク7に衝突して熱エネルギーに変換される。従って、シャドウマスク7が加熱され、その結果生ずる熱膨張により、シャドウマスク7は蛍光体スクリーン5側に膨出するように変形する、いわゆるドーミングをおこす。このドーミングにより、蛍光体スクリーン5とシャドウマスク7との間隔qが許容範囲を超えると、蛍光体スクリーン5に対する電子ビームのランディング位置がずれ、色純度が劣化する。
このシャドウマスク7の熱膨張による電子ビームのランディング位置ずれの大きさは、表示される画像パターンの輝度およびそのパターンの継続時間などにより大きく異なる。特に局部的に高輝度画像パターンを表示した場合は、局部的なドーミングが生じ、短時間のうちに局部的なランディング位置ずれが生じる。この局部的なドーミングではランディング位置ずれ量も大きい。
図15に示すように、カラー受像管の管軸をZ軸、Z軸に直交しパネル3の有効部1の長辺方向と平行な軸をX軸(長軸)、Z軸及びX軸に直交し有効部1の短辺方向と平行な軸をY軸(短軸)とする。パネル3の有効部1においてZ軸が交差する点を有効部1の中央PPc、X軸と有効部1の周縁との交点を長軸端PPh、中央PPcと長軸端PPhとのX軸に沿った距離をLPhとする。上記の局部的なドーミングは、高輝度パターンを、中央PPcから(2/3)×LPhだけ離れたX軸上の位置(以下「中間位置」という)PPmを含む楕円状の領域30に表示した場合に最も大きく現れ、この領域30内で電子ビームのランディング位置ずれが最も大きくなる。
シャドウマスク7の有孔部の曲率半径が大きくなるとドーミング量が大きくなるため、電子ビームのランディング位置ずれ量も大きくなり、色純度が大幅に劣化する。このため、パネル3の有効部1の外面がほぼ平坦なカラー受像管では、ドーミングを抑制するため、シャドウマスク7の材料として、一般に、熱膨張係数の低い、鉄およびニッケルを主成分とする合金が使用されている。例えば36Niインバー合金(後述する表1を参照)などの鉄−ニッケル系合金が使用される。このような合金の熱膨張係数は0〜100℃で1〜2×10-6であり、ドーミング抑制に対しては有効である反面、高コストであり、更に、鉄−ニッケル系合金は焼鈍後に大きな弾性を有するため、曲面成型加工が難しく、所望の曲面を得るのが難しい。例えば、900℃もの高温で焼鈍しても降伏点強度は28×107N/m2程度であり、一般に成型加工が容易であるとされる降伏点強度である20×107N/m2以下にするためにはかなりの高温処理が必要になる。特に、パネル外面が平坦なカラー受像管においては、シャドウマスク7の曲率半径が一般に大きいため、成型加工はさらに難しい。
成型加工が不十分で、且つ成型後に不所望な応力がシャドウマスク7に残留している場合、カラー受像管の製造工程の中で残留応力がシャドウマスク7の形状変化を生じさせ、これが電子ビームのランディング位置ずれを招き、色純度が大きく劣化することになる。
一方、高純度の鉄を主成分とするアルミキルド鋼であれば、800℃程度の焼鈍で降伏点強度を20×107N/m2以下にすることができるため、成型加工は非常に容易である。従って、インバー合金では必須である成型加工時の金型温度を高温に保つ必要がなく、生産性も良好である。
しかし、アルミキルド鋼は、熱膨張係数が0〜100℃で約12×10-6と大きいので、ドーミングに対しては不利であり、特にパネル3の有効部1の外面がほぼ平面であるカラー受像管に適用した場合には、色純度が著しく劣化し、大きな問題となる。
特許文献1には、外面が平坦なパネルに適用されるシャドウマスクの曲率半径を小さくして強度を改善する手法が開示されている。しかしながら、この手法はインバー合金からなるシャドウマスクには有効であるが、高純度の鉄を主成分とする材料からなるシャドウマスクのドーミングを抑制する効果は得られない。また、特許文献1には、蛍光体スクリーン側から見た偏向装置13の正面図である図16に示すように、偏向装置13の大径側端近傍で且つ水平軸上に、3電子ビームがアンダーコンバーゼンスとなるような磁界を発生する一対の永久磁石32a,32bを配置することが開示されている。この構成では、q値は、シャドウマスクの有孔部の長軸端よりも対角軸端で小さくする必要があるため、ドーミング抑制に対して最も重要であるY軸方向の曲率半径が大きくなってしまう。また、適正なq値を得るためにパネル内面の曲面形状を修正すると、有効部の長軸端と対角軸端とでパネルの厚み差が大きくなってしまい、画面の平面感が低下する。画面の平面感を確保できるようにシャドウマスクの曲面形状を設計すると、設計の自由度が小さくなり、ドーミングを十分に抑制することができない。
また、特許文献2には、シャドウマスクの有孔部の対角軸端及び長軸端での各落ち込み量と、中央から対角軸端までの距離及び長軸端から対角軸端までの距離との関係を規定することで、シャドウマスクの強度と視認性とを向上させたカラー陰極線管が記載されている。しかしながら、この構成では、高純度の鉄を主成分とする材料からなるシャドウマスクのドーミングを抑制する効果は得られない。
特開2000−195438号公報 特開2004−185981号公報
上述したように、視認性向上のため外面の曲率半径を大きくしたパネルを有するカラー受像管において、パネルの有効部の内面の曲率半径に対応するようにシャドウマスクの曲率半径を大きくする場合、シャドウマスクの材料として鉄およびニッケルを主成分とする合金を使用すると曲面成型が難しく、所望の曲面が得られないことがあり、一方、安価で成形性の良好な鉄材を使用するとカラー受像管の動作時のシャドウマスクの局部的ドーミングにより、電子ビームのランディング位置ずれが生じ、ついには黒色非発光層を越えて所望する蛍光体とは異なる蛍光体を発光させ、カラー受像管の色純度が劣化する。
本発明は、画面の平面感を劣化させることなく上記の従来の問題を解決し、安価なシャドウマスクを具備するカラー受像管装置を提供することを目的とする。
本発明のカラー受像管装置は、ほぼ矩形状の有効部の内面に蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、前記パネルに保持された略矩形枠形状のマスクフレームと、前記マスクフレームと一体化されたシャドウマスクと、電子ビームを放出する電子銃と、偏向装置とを備える。
前記パネルの前記有効部の外面の曲率半径は10,000mm以上である。
前記蛍光体スクリーンは、黒色非発光層と、前記黒色非発光層の非形成領域に形成された蛍光体層とからなる。
前記シャドウマスクは鉄を95%以上含む材料からなる。前記シャドウマスクは、前記蛍光体スクリーンと対向する主面部と、前記主面部の周囲に設けられ、前記主面部に対して折り曲げられたスカート部とを有し、前記主面部は、多数の電子ビーム通過孔が縦横方向に配列形成されたほぼ矩形状の有孔部と、前記有孔部を取り囲むようにその周囲に配置された無孔部とを有する。
前記偏向装置は、前記電子ビームを水平方向に偏向させる一対の水平偏向コイルと、前記電子ビームを垂直方向に偏向させる一対の垂直偏向コイルとを備える。
管軸をZ軸、前記Z軸と直交し前記有孔部の長辺方向と平行な軸をX軸、前記Z軸と直交し前記有孔部の短辺方向と平行な軸をY軸とし、前記Z軸が交差する前記有孔部上の点を中央、前記X軸及び前記Z軸を含む面と前記有孔部の周縁とが交差する点を長軸端、前記有孔部の長辺と短辺とが交差する点を対角軸端とし、前記長軸端から前記対角軸端までの距離をLMl、前記中央に対する前記長軸端、前記対角軸端での前記Z軸方向の落ち込み量を順にZMh、ZMdとしたとき、(ZMd−ZMh)/LMl>0.03を満足する。
前記水平偏向コイルが発生する水平偏向磁界を打ち消すように前記電子ビームに作用する磁界を発生する一対の永久磁石が、前記Y軸及び前記Z軸を含む面を挟んで、前記X軸及び前記Z軸を含む面上に配置されている。
本発明によれば、安価で成形性の良好なシャドウマスクを具備し、画面の平面感を劣化させることなく、ドーミングによる色純度の劣化が抑制されたカラー受像管装置を提供することができる。
以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカラー受像管装置の断面図である。カラー受像管装置は、画像が表示されるほぼ矩形の有効部1の周辺に側壁部2が設けられたパネル3、及び側壁部2に接合された漏斗状のファンネル4からなる外囲器を有するカラー受像管と、ファンネル4の外周面上に搭載された偏向装置13とからなる。パネル3のほぼ矩形状の有効部1の内面には、黒色非発光層と、黒色非発光層の非形成領域に形成された青、緑、赤に発光する3色蛍光体層とからなる蛍光体スクリーン5が形成されいている。蛍光体スクリーン5に対向して、多数の電子ビーム通過孔6が縦横方向に配列形成されたほぼ矩形の有孔部を有するシャドウマスク7が配置されている。シャドウマスク7は、略L字状の断面を有する、ほぼ矩形枠状のマスクフレーム8により保持されている。シャドウマスク7及びマスクフレーム8からなるシャドウマスク構体9は、マスクフレーム8の各コーナー部あるいは短辺中央及び長辺中央に略V字状の弾性支持体15の一端を取り付け、この弾性支持体15の他端をパネル3の側壁部2の内壁に植設されたスタッドピン16に係止することにより、パネル3に対して脱着可能に支持されている。ファンネル4のネック10内に3電子ビーム11R,11G,11Bを放出する電子銃12が配設されている。この電子銃12から放出される3電子ビーム11R,11G,11Bをファンネル4の外側に装着された偏向装置13が発生する磁界により偏向し、シャドウマスク7を介して蛍光体スクリーン5を水平方向及び垂直方向に走査させることによりカラー画像を表示する。
偏向装置13は、図2に示すように、上下一対の水平偏向コイル(図示せず)と、磁性体コア30にトロイダル状に巻回された左右一対の垂直偏向コイル31a、31bと、偏向装置13の小径側端近傍に配置された上下一対のコマフリーコイル32a、32bと、偏向装置13の大径側端近傍に配置された上下一対のNSマグネット33a、33bとを備えている。
NSマグネット33a、33bは、センタービーム11Gとこの両側のサイドビーム11B,11Rとからなる3電子ビームの配列方向(X軸方向)の間隔(Sg)が相対的に小さい、偏向装置13の大径側に配置されているので、これらが発生する磁界は3電子ビームに対してほぼ均等に作用する。従って、コンバーゼンス特性に対してほとんど影響を及ぼさない。また、画面の対角軸端に向かう3電子ビームに対しては、その軌道がNSマグネット33a、33bから遠いので、NSマグネット33a、33bの磁界が及ぼす影響は弱い。従って、NSマグネット33a、33bは、図3に示す上下のラスター歪20を効果的に補正することができる。NSマグネット33a、33bで補正されない左右のラスター歪19は、水平偏向電流を垂直偏向周期で、画面の上下方向の両端で小さく、中心で大きくなるように変調することにより補正される。
図4はシャドウマスク7の斜視図である。シャドウマスク7は、蛍光体スクリーン5と対向する主面部70と、主面部70の周囲に設けられ、主面部70に対して折り曲げられたスカート部73とを備える。主面部70は、多数の電子ビーム通過孔(図示せず)が縦横方向に配列形成されたほぼ矩形状の曲面からなる有孔部71と、有孔部71を取り囲むようにその周囲に配置された無孔部72とを備える。スカート部73をマスクフレーム8の内側に嵌め込んで、両者を溶接することにより、シャドウマスク7はマスクフレーム8と一体化される。このようなシャドウマスク7は、エッチングにより電子ビーム通過孔を形成した金属平板をプレス成形することにより作成される。
説明の便宜のために、カラー受像管の管軸方向軸をZ軸、Z軸と直交しシャドウマスク7の有孔部71の長辺方向と平行な軸をX軸、Z軸と直交し有孔部71の短辺方向と平行な軸をY軸とする。図4に示すように、Z軸が交差する有孔部71上の点を中央PMc、X軸及びZ軸を含む面(XZ面)と有孔部71の周縁とが交差する点を長軸端PMh、有孔部71の長辺と短辺とが交差する点を対角軸端PMdとする。
図5は、パネル3の内面形状を示した透視図である。図示したように、パネル3の内面において、Z軸が交差する有効部1の中央をPPc、X軸及びZ軸を含む面(XZ面)と有効部1の周縁とが交差する位置を長軸端PPh、有効部1の長辺と短辺とが交差する点を対角軸端PPdとする。ここで、「有効部1」とは、赤、緑、青の3色蛍光体層が形成されたパネル3の内面上の領域、又はこの領域に対応するパネル3の外面上の領域を意味する。
本発明のカラー受像管を構成するパネル3の有効部1の外面は、視認性を向上させるために、曲率半径が10,000mm以上のほぼ平面である。従って、外囲器の大気圧に対する強度および視認性の観点から、有効部1の内面の曲率半径も大きくする必要がある。
カラー受像管の蛍光体スクリーン5上に色ズレのない画像を表示するためにはシャドウマスク7に形成されている電子ビーム通過孔6を通過する3電子ビーム11R,11G,11Bが蛍光体スクリーン5の3色蛍光体層にそれぞれ正しくランディングしなければならない。このためには、パネル3とシャドウマスク7との相対的位置を正しく保つことが必要である。
従って、有効部1の内面の曲率半径を大きくすることにともない、シャドウマスク7の有孔部71の曲率半径も大きくすることが必要となる。一般に、シャドウマスク7の有孔部71の曲率半径を大きくすると、有孔部71の曲面の成形が困難になる。そこで、本発明では、シャドウマスク7の材料として、鉄を95%以上含む材料を使用する。これにより、低コストで曲面の成形性を大幅に改善することが出来る。
しかし、このような材料は熱膨張係数が大きいために、局部的な高輝度画像パターンを表示したとき、局部的なドーミングが生じ、短時間で電子ビームの局部的なミスランディング量が大きくなる。
この対策として、シャドウマスク7の有孔部71の曲率半径を小さくし、これに対応してパネル3の有効部1の内面の曲率半径をできるだけ小さくすることが考えられる。しかし、この場合、パネル3の周辺の肉厚が大きくなることにより、製造過程で熱応力によりパネル3に割れが生じたり、画面周辺で輝度が劣化したり、重量が増加したりするなどの問題が生じる。
本発明はこのような問題を解決する。その一実施例を、対角寸法51cm、アスペクト比4:3、パネル3の有効部1の外面の曲率半径が20,000mmのカラー受像管装置の場合で説明する。以下、このカラー受像管装置を「実施例」という。
実施例に係るカラー受像管のパネル3の有効部1の外面は上記のように十分に平坦化されており、シャドウマスク7は、熱膨張係数が0〜100℃で12×10-6の高純度の鉄からなる表1に示すアルミキルド脱炭鋼からなる。従って、安価でありながら十分な成型性を確保している。
Figure 2007059211
蛍光体スクリーン側から見た偏向装置13の正面図である図6に示すように、偏向装置13の磁性体コア30よりも大径側(偏向装置13の大径側端近傍)に、YZ面を挟んで、XZ面上に一対の永久磁石18a、18bが配置されている。この一対の永久磁石18a,18bは、3電子ビーム11R,11G,11BがX軸上においてオーバーコンバーゼンスとなるような磁界を発生する。すなわち、3電子ビームがX軸方向の一方に水平偏向されたとき、一対の永久磁石18a、18bのうち偏向された3電子ビームに近い側の永久磁石が水平偏向コイルが発生する水平偏向磁界を打ち消すような磁界を3電子ビームに作用させる。
本発明では、シャドウマスク7の有効部71の曲面形状、及びパネル3の有効部1の内面の曲面形状を、それぞれ中央PMc,PPcに対する各位置でのZ軸方向の変位量である「落ち込み量」により表現する。図4に示すように、シャドウマスク7の有孔部71の中央PMcに対する長軸端PMh及び対角軸端PMdでのZ軸方向の変位量(落ち込み量)をZMh,ZMdとする。また、図5に示すように、パネル3の有効部1の内面の中央PPcに対する長軸端PPh及び対角軸端PPdでのZ軸方向の変位量(落ち込み量)をZPh,ZPdとする。本実施例では、
(ZMd−ZMh)/(ZPd−ZPh)=1.08
を満足する。
比(ZMd−ZMh)/(ZPd−ZPh)は、上下のラスター歪みを補正するNSマグネット33a、33b等の作用を考慮して0.9程度以下であるのが一般的であり、対角寸法51cm、アスペクト比4:3、パネル3の有効部1の外面の曲率半径が20,000mmの従来のカラー受像管装置では0.81であった。これに対して、本実施例では、シャドウマスク7の有孔部71の短辺近傍でのY軸方向の曲率半径が小さく設定されている。すなわち、パネル3の有効部1の内面とシャドウマスク7との間隔であるq値に関して、対角軸端でのq値に対して長軸端でのq値は、本実施例では従来に比べてより小さい。これを以下に説明する。
図7(A)は、従来のカラー受像管装置における3電子ビーム軌道25R、25G、25Bを示した図、図7(B)は本発明の一実施形態に係るカラー受像管装置における3電子ビーム軌道24R、24G、24Bを示した図である。いずれもXZ面上での電子ビーム軌道を示している。これらの図において、21は、一対の永久磁石18a、18bが配置されたXY面と平行な面の位置を示し、22は、コンバーゼンス補正面を示す。本発明では、一対の永久磁石18a、18bが、その配置面21での3電子ビームのX軸方向間隔が従来に比べて小さくなるように(すなわち、オーバーコンバーゼンスとなるように)、3電子ビーム軌道24R、24G、24Bを補正する。従って、これより前段のコンバーゼンス補正面22では、本発明では、3電子ビーム軌道24R、24G、24BのX軸方向間隔を、従来に比べて大きく設定できる。この結果、本発明での3電子ビーム軌道24R、24G、24BのX軸方向間隔Sg2は、従来の3電子ビーム軌道25R、25G、25BのX軸方向間隔Sg1より大きくなり、長軸端でのq値は、本発明では従来に比べて小さくなる。従って、対角軸端でのq値に対して長軸端でのq値は、本実施例では従来に比べてより小さい。
これにより、シャドウマスク7の有孔部71の短辺及びその近傍でのY軸方向の曲率半径が小さくなる。従って、局部的なドーミングが最も発生しやすいパネル3の中間位置PPm(図15参照)に対応するシャドウマスク7上の位置においても、Y軸方向の曲率半径を小さくすることができ、ドーミングを抑制することが可能である。
シャドウマスク7のX軸方向の曲率半径は、Y軸方向に並んだ複数の電子ビーム通過孔からなる電子ビーム通過孔列のX軸方向のピッチを調整すれば、比較的容易に変更することができる。電子ビーム通過孔列のX軸方向のピッチを、有孔部71の中央PMcでPHc、長軸端PMhでPHhとしたとき、例えばPHh/PHc=1.2とすれば、シャドウマスク7のX軸方向の曲率半径を簡単に小さくすることができる。ところが、シャドウマスク7の有孔部71のY軸方向の曲率半径を小さくするためには、一般にパネル3の有効部1の内面の曲率半径も小さくする必要があるために、従来はこれを実現することは容易ではなかった。本発明によれば、Y軸方向を含むシャドウマスク7の有孔部71全体の曲率半径を小さくすることができるので、ドーミングをより効果的に抑制することができる。
X軸方向とY軸方向とで落ち込み量が同じであれば、Y軸(短軸)方向の曲率半径はX軸(長軸)方向の曲率半径よりも小さくなる。本発明では有孔部71のY軸方向の曲率半径を小さくすることができるので、効率よくドーミングを抑制することができ、大きな効果が得られる。
図8は、シャドウマスク7の有孔部71の短辺に沿った落ち込み形状とドーミングとの関係を示した図である。ここで、「有孔部71の短辺に沿った落ち込み形状」とは、長軸端PMh及び対角軸端PMdでの落ち込み量ZMh,ZMd、及び長軸端PMhと対角軸端PMdとの間のY軸方向の距離LMlを用いて定義される(ZMd−ZMh)/LMlであり、図8ではこれを横軸としている。また、「ドーミング」とは、図15に示した中間位置PPmを含む楕円状の領域30に所定の電流にて高輝度パターンを表示した場合の、領域30内で電子ビームのランディング位置ずれ量であり、図8ではこれを縦軸としている。図8より、(Zmd−Zmh)/Lmlが大きくなると、局部的なドーミングが抑制されることがわかる。(ZMd−ZMh)/LMl>0.03を満足すると、色純度の劣化を防止できる。
上述したように、本発明によれば、シャドウマスク7の有孔部71の短辺に沿った落ち込み形状、即ち、有孔部71の短辺近傍のY軸方向の曲率半径を小さくすることで、色純度の劣化を抑制できる。従って、パネル3の内面の有効部1の短辺近傍のY軸方向の曲率半径を大きくすることができる。パネル3の内面の有効部1の短辺近傍のY軸方向の曲率半径は、画面の平面感に大きく影響し、これが大きいと画面の平面感は向上する。従って、パネル3の有効部1の平面感の低下をあまり考慮せずにシャドウマスク7の設計を行うことができ、設計の自由度が拡大し、色純度劣化防止に効果的な曲面形状を容易に製作できる。
図5に示すように、パネル3の有効部1の内面の長軸端PPh及び対角軸端PPdでの落ち込み量をZPh,ZPd、長軸端PPhと対角軸端PPdとの間のY軸方向の距離をLPlとすると、(ZPd−ZPh)/LPl≦0.06を満足することが好ましい。これにより、画面の平面感が向上する。
図9は、左右ラスタのピンクッション歪みとパネル3の内面の有効部1の短辺に沿った落ち込み形状との関係を示した図である。ここで、「パネル3の内面の有効部1の短辺に沿った落ち込み形状」とは、上記の(ZPd−ZPh)/LPlである。図9より、左右ラスタのピンクッション歪みが大きいほど、(ZPd−ZPh)/LPlが小さくなり、画面の平面感が向上することが分かる。本発明では、画面の平面感を向上させるために、(ZPd−ZPh)/LPlが小さくなるようにパネル3を設計する。これにより発生する左右ラスタのピンクッション歪みは、上述したように水平偏向電流を垂直偏向周期で、画面の上下方向の両端で小さく、中心で大きくなるように変調することで容易に補正できる。実施例では、画面の平面感を優先することにより発生した約5%の左右ラスタのピンクッション歪みを補正回路にて補正した。
また、電子ビームスポットの形状に関しては、本発明は、水平偏向により発生する歪みを補正する作用を有するので、電子ビームスポットの形状を良好に維持することができる。
シャドウマスク7の電子ビーム通過孔列のX軸方向のピッチを、中央PMcでPHc、中央PMcと長軸端PMhとの距離の2/3だけ中央PMcからX軸方向に離れた地点PMmhでPHmh、Y軸と対角端PMdとの距離の2/3だけY軸からX軸方向に離れた長辺上の地点PMmdでPHmdとすると、PHc<PHmh≦PHmdを満足することが好ましい。
PHmh≦PHmd、即ち、長辺上の地点PMmdでのピッチPHmdが、局部的ドーミングが最も発生しやすいX軸上の地点PMmhでのピッチPHmhと同等又はこれより大きいことにより、一対の永久磁石18a、18bによる地点PMmh及びその近傍でのY軸方向の曲率半径を小さくする作用が得られやすくなり、局部的ドーミングを効果的に抑制することができる。
また、PHc<PHmh、即ち、中央PMcでのピッチPHcを周辺でのピッチに比べて小さくすることにより、周辺でのq値を大きくすることができ、有孔部71のX軸方向の曲率半径を小さくすることができる。
実施例では、PHc=0.76mm、PHmh=0.87mm、PHmd=0.88mmとした。図10に、実施例のシャドウマスク7の電子ビーム通過孔列のX軸方向ピッチの、X軸及び有孔部71の長辺に沿った変化を示す。図10において、横軸の原点は、Y軸を意味する。
以上のように、本発明によれば、パネル3の内面の有効部1の短辺近傍のY軸方向の曲率半径を大きくして画面の良好な平面感を得ながら、シャドウマスク7の有孔部71のY軸方向の曲率半径を小さくすることができる。従って、安価でありながらドーミングによる色純度の劣化が抑制されたカラー受像管を実現できる。
シャドウマスクが、成型が困難で弾性係数の小さいインバー合金はなく、鉄を95%以上含む材料(例えばアルミキルド鋼)からなることにより、ドーミングによる色純度の劣化が抑制された曲面形状を有しながら、インバー合金からなる場合と同等以上の機械的強度を有している。
具体的には、実施例のシャドウマスク7は245m/s2の加速度まで耐えたのに対して、対角軸端PMdでの落ち込み量ZMdが実施例と同等のインバー合金からなる従来のシャドウマスクは200m/s2程度の加速度までしか耐えられなかった。
図11に示すように、垂直偏向コイル31a,31bの漏洩磁束を収集しスクリーン側へ放出することで、Z軸方向において蛍光体スクリーン側の垂直偏向磁界をピンクッション形とする磁性体片23を取り付けてもよい。これにより、上述した一対の永久磁石18a、18bによりシャドウマスク7の有孔部71のY軸方向の曲率半径を小さくすることができる効果を大きく損なうことなく、左右のラスタ歪を補正することができる。従って、左右のラスタ歪を補正する回路は従来のままで、本発明のドーミングによる色純度劣化の抑制効果を得ることができる。
本発明では、シャドウマスク7の有孔部71に酸化ビスマスなどのドーミング抑制のためのコーティングを施してもよく、これによりドーミングによる色純度劣化を更に抑制することができる。
本発明に係るカラー受像管は、パネルの有効部の外面がほぼ平面であり、コストを抑えるために鉄を95%以上含む材料からなるシャドウマスクを備えながら、ドーミングによる色純度の劣化を抑制することができるので、良好なカラー表示を行うことができるカラー受像管装置として広く利用することができる。
カラー受像管装置の概略構成を示した断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラー受像管装置に搭載される偏向装置を示した斜視図である。 上下のラスター歪及び左右のラスター歪を示した図である。 本発明の一実施形態に係るカラー受像管装置に搭載されるシャドウマスクの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラー受像管装置において、パネルの内面をし示した透視図である。 本発明の一実施形態に係るカラー受像管装置において、偏向装置の大径側に配置されるマグネットを示した正面図である。 図7(A)は、従来のカラー受像管装置における電子ビーム軌道を示した図、図7(B)は本発明の一実施形態に係るカラー受像管装置における電子ビーム軌道を示した図である。 シャドウマスクの有孔部の短辺に沿った落ち込み形状とドーミングとの関係を示した図である。 左右ラスタのピンクッション歪みとパネルの内面の有効部の短辺に沿った落ち込み形状との関係を示した図である。 本発明の実施例に係るカラー受像管において、シャドウマスクの電子ビーム通過孔列のX軸方向ピッチの、X軸及び有孔部の長辺に沿った変化を示した図である。 本発明の一実施形態に係るカラー受像管装置に搭載される偏向装置の別の例を示した斜視図である。 偏向装置が発生する水平偏向磁界及び垂直偏向磁界の管軸方向の分布の一例を示した図である。 蛍光体スクリーンの形成方法を示した断面図である。 図14(A)は蛍光体スクリーンの拡大正面図、図14(B)及び図14(C)は不適切な蛍光体スクリーンの拡大正面図である。 シャドウマスクの局部的なドーミングが発生しやすい表示パターンの一例を示した図である。 従来のー受像管装置に搭載される偏向装置に設けられる永久磁石の配置を示した正面図である。
符号の説明
1 有効部
2 側壁部
3 パネル
4 ファンネル
5 蛍光体スクリーン
6 電子ビーム通過孔
7 シャドウマスク
8 マスクフレーム
9 シャドウマスク構体
10 ネック
11R,11G,11B 電子ビーム
12 電子銃
13 偏向装置
15 弾性支持体
16 スタッドピン
17 黒色非発光層
18a,18b 永久磁石
27 水平偏向磁界
28 垂直偏向磁界
30 磁性体コア
31a,31b 垂直偏向コイル
32a,32b コマフリーコイル
33a,33b NSマグネット
70 主面部
71 有孔部
72 無孔部
73 スカート部

Claims (2)

  1. ほぼ矩形状の有効部の内面に蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、前記パネルに保持された略矩形枠形状のマスクフレームと、前記マスクフレームと一体化されたシャドウマスクと、電子ビームを放出する電子銃と、偏向装置とを備えたカラー受像管装置であって、
    前記パネルの前記有効部の外面の曲率半径は10,000mm以上であり、
    前記蛍光体スクリーンは、黒色非発光層と、前記黒色非発光層の非形成領域に形成された蛍光体層とからなり、
    前記シャドウマスクは鉄を95%以上含む材料からなり、
    前記シャドウマスクは、前記蛍光体スクリーンと対向する主面部と、前記主面部の周囲に設けられ、前記主面部に対して折り曲げられたスカート部とを有し、前記主面部は、多数の電子ビーム通過孔が縦横方向に配列形成されたほぼ矩形状の有孔部と、前記有孔部を取り囲むようにその周囲に配置された無孔部とを有し、
    前記偏向装置は、前記電子ビームを水平方向に偏向させる一対の水平偏向コイルと、前記電子ビームを垂直方向に偏向させる一対の垂直偏向コイルとを備え、
    管軸をZ軸、前記Z軸と直交し前記有孔部の長辺方向と平行な軸をX軸、前記Z軸と直交し前記有孔部の短辺方向と平行な軸をY軸とし、前記Z軸が交差する前記有孔部上の点を中央、前記X軸及び前記Z軸を含む面と前記有孔部の周縁とが交差する点を長軸端、前記有孔部の長辺と短辺とが交差する点を対角軸端とし、前記長軸端から前記対角軸端までの距離をLMl、前記中央に対する前記長軸端、前記対角軸端での前記Z軸方向の落ち込み量を順にZMh、ZMdとしたとき、
    (ZMd−ZMh)/LMl>0.03
    を満足し、
    前記水平偏向コイルが発生する水平偏向磁界を打ち消すように前記電子ビームに作用する磁界を発生する一対の永久磁石が、前記Y軸及び前記Z軸を含む面を挟んで、前記X軸及び前記Z軸を含む面上に配置されていることを特徴とするカラー受像管装置。
  2. 前記電子ビーム通過孔の前記X軸方向のピッチを、前記中央でPHc、前記中央と前記長軸端との間の距離の2/3だけ前記中央から前記X軸方向に離れた地点でPHmh、前記Y軸と前記対角端との間の距離の2/3だけ前記Y軸から前記X軸方向に離れた長辺上の地点でPHmdとすると、
    PHc<PHmh≦PHmd
    を満足する請求項1に記載のカラー受像管装置。
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