JP2003346350A - 光ピックアップ装置、光ピックアップ調整装置、および光ピックアップ装置の調整方法 - Google Patents
光ピックアップ装置、光ピックアップ調整装置、および光ピックアップ装置の調整方法Info
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- JP2003346350A JP2003346350A JP2002148189A JP2002148189A JP2003346350A JP 2003346350 A JP2003346350 A JP 2003346350A JP 2002148189 A JP2002148189 A JP 2002148189A JP 2002148189 A JP2002148189 A JP 2002148189A JP 2003346350 A JP2003346350 A JP 2003346350A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 受光素子が受光する光の信号特性が光の干渉
により低下することを防止する。 【解決手段】 光ディスクdにて反射した反射光を受光
し、受光した反射光を電気信号に変換する受光素子9を
備える光ピックアップ装置は、反射光の光ディスクdか
ら受光素子9までの光路長を変化させるように受光素子
9を移動させる受光素子移動手段を備えている。光路長
を変化させることにより、光の干渉を防止できるから、
光の干渉による信号特性の低下を防止することができ
る。
により低下することを防止する。 【解決手段】 光ディスクdにて反射した反射光を受光
し、受光した反射光を電気信号に変換する受光素子9を
備える光ピックアップ装置は、反射光の光ディスクdか
ら受光素子9までの光路長を変化させるように受光素子
9を移動させる受光素子移動手段を備えている。光路長
を変化させることにより、光の干渉を防止できるから、
光の干渉による信号特性の低下を防止することができ
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の記
録媒体にレーザ光等の光を照射し、その反射光から情報
を読み出す光ピックアップ装置と、該光ピックアップ装
置の調整を行なう光ピックアップ調整装置および調整方
法とに関するものである。
録媒体にレーザ光等の光を照射し、その反射光から情報
を読み出す光ピックアップ装置と、該光ピックアップ装
置の調整を行なう光ピックアップ調整装置および調整方
法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記光ピックアップ装置は、光ディスク
のトラックに対して、正確な位置に且つ焦点が合うよう
に光ビームを照射するために、トラッキングおよびフォ
ーカッシングを行なう必要があり、このため、トラッキ
ングエラー信号及びフォーカスサーボ信号を検出する必
要がある。
のトラックに対して、正確な位置に且つ焦点が合うよう
に光ビームを照射するために、トラッキングおよびフォ
ーカッシングを行なう必要があり、このため、トラッキ
ングエラー信号及びフォーカスサーボ信号を検出する必
要がある。
【0003】図4は、トラッキングエラー信号及びフォ
ーカスサーボ信号を検出する機能を有する従来の光ピッ
クアップ装置における光学系の一例を示している。光ピ
ックアップ装置の光学系は、レーザダイオード1、回折
格子2、ホログラム3、ビームスプリッタ4、コリメー
トレンズ5、対物レンズ6、受光素子7、受光レンズ
8、および受光素子9を備える。
ーカスサーボ信号を検出する機能を有する従来の光ピッ
クアップ装置における光学系の一例を示している。光ピ
ックアップ装置の光学系は、レーザダイオード1、回折
格子2、ホログラム3、ビームスプリッタ4、コリメー
トレンズ5、対物レンズ6、受光素子7、受光レンズ
8、および受光素子9を備える。
【0004】レーザダイオード1から出射されたレーザ
光は、回折格子2において、1つのメインビームS
0と、2つのサブビームS-1・S+1とに分離される(図
示せず)。分離された3個の光ビームは、ホログラム
3、ビームスプリッタ4、コリメートレンズ5、及び対
物レンズ6を介して光ディスクdに照射され、光ディス
クdにて反射される。
光は、回折格子2において、1つのメインビームS
0と、2つのサブビームS-1・S+1とに分離される(図
示せず)。分離された3個の光ビームは、ホログラム
3、ビームスプリッタ4、コリメートレンズ5、及び対
物レンズ6を介して光ディスクdに照射され、光ディス
クdにて反射される。
【0005】光ディスクdにて反射された3個の光ビー
ムは、対物レンズ6およびコリメートレンズ5を通っ
て、ビームスプリッタ4にて分離される。分離された光
ビームの一方は、ホログラム3にて回折されて受光素子
7に照射され、他方は、受光レンズ8を介して、平面P
上に配置された受光素子9に照射される。なお、受光素
子9の配置面である平面Pは、その法線が光軸と平行で
あり、ビームスプリッタ4からの距離が一定である平面
である。
ムは、対物レンズ6およびコリメートレンズ5を通っ
て、ビームスプリッタ4にて分離される。分離された光
ビームの一方は、ホログラム3にて回折されて受光素子
7に照射され、他方は、受光レンズ8を介して、平面P
上に配置された受光素子9に照射される。なお、受光素
子9の配置面である平面Pは、その法線が光軸と平行で
あり、ビームスプリッタ4からの距離が一定である平面
である。
【0006】受光素子7は、図5(a)に示すように、メ
インビームS0が照射される受光面A・Bを有してお
り、フォーカスエラー信号(A−B)を検出する。一
方、受光素子9は、同図(b)に示すように、メインビー
ムS0が照射される受光面C・D・E・Fと、サブビー
ムS-1・S+1のそれぞれが照射される受光面G・Hとを
有しており、光ディスク信号(C+D+E+F)及びト
ラッキングエラー信号(G−H)を検出する。
インビームS0が照射される受光面A・Bを有してお
り、フォーカスエラー信号(A−B)を検出する。一
方、受光素子9は、同図(b)に示すように、メインビー
ムS0が照射される受光面C・D・E・Fと、サブビー
ムS-1・S+1のそれぞれが照射される受光面G・Hとを
有しており、光ディスク信号(C+D+E+F)及びト
ラッキングエラー信号(G−H)を検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光学系を光ピックアップ装置に組み込んだ段階では、製
造された光学系の機械的な精度のバラツキによって、受
光素子9における光ビームの照射領域である光スポット
の面積にバラツキが生じることになる。このため、図6
(a)に示すように、CCDカメラ10を用いて平面P上の
光スポットを参照しつつ、受光レンズ8を光軸方向Kに
移動させることにより、受光素子9における光スポット
の面積を所望の面積に調整している。さらに、同図(b)
に示すように、検出されたトラッキングエラー信号(G
−H)の信号特性を、オシロスコープ等を用いて参照し
ながら受光素子9を平面P上の2方向J・Lに移動させ
ることにより、所望の信号特性となるように調整してい
る。
光学系を光ピックアップ装置に組み込んだ段階では、製
造された光学系の機械的な精度のバラツキによって、受
光素子9における光ビームの照射領域である光スポット
の面積にバラツキが生じることになる。このため、図6
(a)に示すように、CCDカメラ10を用いて平面P上の
光スポットを参照しつつ、受光レンズ8を光軸方向Kに
移動させることにより、受光素子9における光スポット
の面積を所望の面積に調整している。さらに、同図(b)
に示すように、検出されたトラッキングエラー信号(G
−H)の信号特性を、オシロスコープ等を用いて参照し
ながら受光素子9を平面P上の2方向J・Lに移動させ
ることにより、所望の信号特性となるように調整してい
る。
【0008】しかしながら、このようにビームスプリッ
タ4から受光素子9までの光路長が不変であるシステム
の場合、光ディスクdから対物レンズ6、コリメートレ
ンズ5、ビームスプリッタ4、および受光レンズ8を介
して受光素子9に照射される光と、この光が受光素子9
にて反射し、受光レンズ8、コリメートレンズ5、対物
レンズ6、または光ディスクdにて反射して再び受光素
子9に照射される戻り光とが干渉する場合がある。この
場合、光の干渉により光ディスク信号(C+D+E+
F)及びトラッキングエラー信号(G−H)の信号特性
が低下することになる。
タ4から受光素子9までの光路長が不変であるシステム
の場合、光ディスクdから対物レンズ6、コリメートレ
ンズ5、ビームスプリッタ4、および受光レンズ8を介
して受光素子9に照射される光と、この光が受光素子9
にて反射し、受光レンズ8、コリメートレンズ5、対物
レンズ6、または光ディスクdにて反射して再び受光素
子9に照射される戻り光とが干渉する場合がある。この
場合、光の干渉により光ディスク信号(C+D+E+
F)及びトラッキングエラー信号(G−H)の信号特性
が低下することになる。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、受光素子が受光する光の信号特性
が光の干渉により低下することを防止できる光ピックア
ップ装置と、該光ピックアップ装置の調整を行なう光ピ
ックアップ調整装置および調整方法とを提供することに
ある。
であり、その目的は、受光素子が受光する光の信号特性
が光の干渉により低下することを防止できる光ピックア
ップ装置と、該光ピックアップ装置の調整を行なう光ピ
ックアップ調整装置および調整方法とを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の光ピックアップ装置は、記録媒体にて反射
した反射光を受光し、受光した反射光を電気信号に変換
する受光素子を備える光ピックアップ装置において、前
記反射光の前記記録媒体から前記受光素子までの光路長
を変化させるように前記受光素子を移動させる受光素子
移動手段を備えることを特徴としている。
め、本発明の光ピックアップ装置は、記録媒体にて反射
した反射光を受光し、受光した反射光を電気信号に変換
する受光素子を備える光ピックアップ装置において、前
記反射光の前記記録媒体から前記受光素子までの光路長
を変化させるように前記受光素子を移動させる受光素子
移動手段を備えることを特徴としている。
【0011】上記の構成によると、受光素子移動手段が
受光素子を移動させることにより、記録媒体にて反射し
た反射光の前記記録媒体から受光素子までの光路長を変
化させることができる。これにより、記録媒体にて反射
した反射光と、受光素子にて反射した光が再び受光素子
に戻る戻り光との位相差が変化するから、両者の光の干
渉を防止することができ、光の干渉による信号特性の低
下を防止することができる。
受光素子を移動させることにより、記録媒体にて反射し
た反射光の前記記録媒体から受光素子までの光路長を変
化させることができる。これにより、記録媒体にて反射
した反射光と、受光素子にて反射した光が再び受光素子
に戻る戻り光との位相差が変化するから、両者の光の干
渉を防止することができ、光の干渉による信号特性の低
下を防止することができる。
【0012】さらに、本発明の光ピックアップ装置は、
上記の構成において、前記受光素子に前記反射光を導く
とともに、前記受光素子における前記反射光の照射領域
が所望の広さとなるように、前記反射光を集束または発
散させる受光レンズと、前記受光レンズを光軸方向に移
動させる受光レンズ移動手段とをさらに備えることを特
徴としている。
上記の構成において、前記受光素子に前記反射光を導く
とともに、前記受光素子における前記反射光の照射領域
が所望の広さとなるように、前記反射光を集束または発
散させる受光レンズと、前記受光レンズを光軸方向に移
動させる受光レンズ移動手段とをさらに備えることを特
徴としている。
【0013】上記の構成によると、光学系の製造のバラ
ツキにより、受光レンズにおける光スポットの面積にバ
ラツキが生じても、受光レンズ移動手段が受光レンズを
光軸方向に移動させることにより、光スポットの面積を
所望の面積に調整することができる。これにより、光ス
ポットの面積のバラツキを抑えることができる。
ツキにより、受光レンズにおける光スポットの面積にバ
ラツキが生じても、受光レンズ移動手段が受光レンズを
光軸方向に移動させることにより、光スポットの面積を
所望の面積に調整することができる。これにより、光ス
ポットの面積のバラツキを抑えることができる。
【0014】このとき、受光素子にて反射した光が再び
受光素子に戻る場合、光の干渉により信号特性が低下す
る場合がある。この場合であっても、受光素子移動手段
により受光素子を移動させることができるから、光の干
渉による信号特性の低下を確実に防止することができ
る。
受光素子に戻る場合、光の干渉により信号特性が低下す
る場合がある。この場合であっても、受光素子移動手段
により受光素子を移動させることができるから、光の干
渉による信号特性の低下を確実に防止することができ
る。
【0015】また、本発明の光ピックアップ調整装置
は、記録媒体にて反射した反射光を受光し、受光した反
射光を電気信号に変換する受光素子を備える光ピックア
ップ装置を調整する光ピックアップ調整装置であって、
前記反射光の前記記録媒体から前記受光素子までの光路
長を変化させるように前記受光素子を移動させる受光素
子移動手段を備えることを特徴としている。
は、記録媒体にて反射した反射光を受光し、受光した反
射光を電気信号に変換する受光素子を備える光ピックア
ップ装置を調整する光ピックアップ調整装置であって、
前記反射光の前記記録媒体から前記受光素子までの光路
長を変化させるように前記受光素子を移動させる受光素
子移動手段を備えることを特徴としている。
【0016】上記の構成によると、受光素子移動手段
は、前記反射光の光路長を変化させるように光ピックア
ップ装置の受光素子を移動させることができる。したが
って、光の干渉による信号特性の低下を観測すると、受
光素子を移動させる調整を行なうことにより、前述のよ
うに、光の干渉による信号特性の低下を防止することが
できる。
は、前記反射光の光路長を変化させるように光ピックア
ップ装置の受光素子を移動させることができる。したが
って、光の干渉による信号特性の低下を観測すると、受
光素子を移動させる調整を行なうことにより、前述のよ
うに、光の干渉による信号特性の低下を防止することが
できる。
【0017】さらに、本発明の光ピックアップ調整装置
は、上記の構成において、前記光ピックアップ装置は、
前記受光素子に前記反射光を導くとともに、前記受光素
子における前記反射光の照射領域が所望の広さとなるよ
うに、前記反射光を集束または発散させる受光レンズを
さらに備えており、前記光ピックアップ調整装置は、前
記受光レンズを通過した前記反射光を観測する観測手段
と、前記受光レンズを光軸方向に移動させる受光レンズ
移動手段とをさらに備えることを特徴としている。
は、上記の構成において、前記光ピックアップ装置は、
前記受光素子に前記反射光を導くとともに、前記受光素
子における前記反射光の照射領域が所望の広さとなるよ
うに、前記反射光を集束または発散させる受光レンズを
さらに備えており、前記光ピックアップ調整装置は、前
記受光レンズを通過した前記反射光を観測する観測手段
と、前記受光レンズを光軸方向に移動させる受光レンズ
移動手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0018】上記の構成によると、観測手段の観測結果
に基づいて、受光レンズ移動手段が受光レンズを移動さ
せることにより光スポットの面積のバラツキを調整する
ことができる。このとき、受光素子にて反射した光が再
び受光素子に戻る場合、光の干渉により信号特性が低下
する場合がある。この場合であっても、前記受光素子移
動手段が受光素子を移動させることができるから、前述
のように、光の干渉による信号特性の低下を確実に防止
することができる。
に基づいて、受光レンズ移動手段が受光レンズを移動さ
せることにより光スポットの面積のバラツキを調整する
ことができる。このとき、受光素子にて反射した光が再
び受光素子に戻る場合、光の干渉により信号特性が低下
する場合がある。この場合であっても、前記受光素子移
動手段が受光素子を移動させることができるから、前述
のように、光の干渉による信号特性の低下を確実に防止
することができる。
【0019】また、本発明の光ピックアップ装置の調整
方法は、記録媒体にて反射した反射光を受光し、受光し
た反射光を電気信号に変換する受光素子と、前記受光素
子に前記反射光を導くとともに、前記受光素子における
前記反射光の照射領域が所望の広さとなるように、前記
反射光を集束または発散させる受光レンズとを備える光
ピックアップ装置の調整方法であって、前記受光レンズ
を通過した前記反射光の観測に基づいて、前記受光レン
ズの光軸方向への移動調整を行ない、前記受光レンズの
移動により、前記受光素子にて変換された電気信号の信
号特性が低下したか否かを判断し、前記信号特性が低下
したと判断した場合には、前記反射光の前記受光素子ま
での光路長を変化させるように前記受光素子の移動調整
を行なった後、再度、前記観測に基づいて、前記受光レ
ンズの光軸方向への移動調整を行なうことを特徴として
いる。
方法は、記録媒体にて反射した反射光を受光し、受光し
た反射光を電気信号に変換する受光素子と、前記受光素
子に前記反射光を導くとともに、前記受光素子における
前記反射光の照射領域が所望の広さとなるように、前記
反射光を集束または発散させる受光レンズとを備える光
ピックアップ装置の調整方法であって、前記受光レンズ
を通過した前記反射光の観測に基づいて、前記受光レン
ズの光軸方向への移動調整を行ない、前記受光レンズの
移動により、前記受光素子にて変換された電気信号の信
号特性が低下したか否かを判断し、前記信号特性が低下
したと判断した場合には、前記反射光の前記受光素子ま
での光路長を変化させるように前記受光素子の移動調整
を行なった後、再度、前記観測に基づいて、前記受光レ
ンズの光軸方向への移動調整を行なうことを特徴として
いる。
【0020】上記の調整方法によると、受光レンズの移
動調整により、受光素子における信号特性が低下した場
合には、受光素子の移動調整を行なうことにより、前述
のように、光の干渉による信号特性の低下を防止するこ
とができる。また、受光素子の移動調整により、光スポ
ットの面積が所望の面積から外れた場合には、再度、受
光レンズの移動調整を行なうことにより、光スポットの
面積を所望の面積に合わせることができる。したがっ
て、本発明の調整方法を用いると、受光レンズおよび受
光素子を精度よく調整することができる。
動調整により、受光素子における信号特性が低下した場
合には、受光素子の移動調整を行なうことにより、前述
のように、光の干渉による信号特性の低下を防止するこ
とができる。また、受光素子の移動調整により、光スポ
ットの面積が所望の面積から外れた場合には、再度、受
光レンズの移動調整を行なうことにより、光スポットの
面積を所望の面積に合わせることができる。したがっ
て、本発明の調整方法を用いると、受光レンズおよび受
光素子を精度よく調整することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1〜図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。図
2は、本実施形態の光ピックアップ調整装置の概要を示
しており、図1は、前記光ピックアップ調整装置の要部
を示している。本実施形態において調整を行なう光ピッ
クアップ装置は、図4に示す従来の光ピックアップ装置
と比べて、受光素子9とは異なる構成の受光ブロックを
備えており、その他の構成は同様である。なお、図4〜
図6を参照して説明した光ピックアップ装置と同様の機
能を有する構成には、同一の符号を付している。
1〜図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。図
2は、本実施形態の光ピックアップ調整装置の概要を示
しており、図1は、前記光ピックアップ調整装置の要部
を示している。本実施形態において調整を行なう光ピッ
クアップ装置は、図4に示す従来の光ピックアップ装置
と比べて、受光素子9とは異なる構成の受光ブロックを
備えており、その他の構成は同様である。なお、図4〜
図6を参照して説明した光ピックアップ装置と同様の機
能を有する構成には、同一の符号を付している。
【0022】まず、本実施形態の光ピックアップ調整装
置の構成について図2に基づいて説明する。光ピックア
ップ調整装置20には、モータMの回転軸に光ディスクd
が取り付けられ、光ディスクdの記録面側に光ピックア
ップ装置21が配置される。光ピックアップ装置21は、光
ディスクdの記録面にレーザ光を照射するとともに、そ
の反射光から記録情報を読み出す装置である。光ピック
アップ調整21は、反射光を受光し、受光した反射光を電
気信号に変換する受光素子を備える受光ブロック90と、
反射光を受光素子に導く受光レンズ8を備える。なお、
光ピックアップ調整21の詳細な構成については後述す
る。
置の構成について図2に基づいて説明する。光ピックア
ップ調整装置20には、モータMの回転軸に光ディスクd
が取り付けられ、光ディスクdの記録面側に光ピックア
ップ装置21が配置される。光ピックアップ装置21は、光
ディスクdの記録面にレーザ光を照射するとともに、そ
の反射光から記録情報を読み出す装置である。光ピック
アップ調整21は、反射光を受光し、受光した反射光を電
気信号に変換する受光素子を備える受光ブロック90と、
反射光を受光素子に導く受光レンズ8を備える。なお、
光ピックアップ調整21の詳細な構成については後述す
る。
【0023】受光ブロック90は、第1支持アーム(受光
素子移動手段)22に取り付けられている。第1支持アー
ム22は、受光ブロック90を反射光の光軸方向Kとその垂
直方向Jとに移動させることができるように構成されて
おり、その2方向K・Jへの移動量は、第1支持アーム
22に設けられたつまみ23およびつまみ24によりそれぞれ
調整される。
素子移動手段)22に取り付けられている。第1支持アー
ム22は、受光ブロック90を反射光の光軸方向Kとその垂
直方向Jとに移動させることができるように構成されて
おり、その2方向K・Jへの移動量は、第1支持アーム
22に設けられたつまみ23およびつまみ24によりそれぞれ
調整される。
【0024】また、受光レンズ8は、第2支持アーム
(受光レンズ移動手段)25に取り付けられている。第2
支持アーム25は、受光レンズ8を反射光の光軸方向Kに
移動させることができるように構成されており、その移
動量は、第2支持アーム25に設けられたつまみ26により
調整される。
(受光レンズ移動手段)25に取り付けられている。第2
支持アーム25は、受光レンズ8を反射光の光軸方向Kに
移動させることができるように構成されており、その移
動量は、第2支持アーム25に設けられたつまみ26により
調整される。
【0025】なお、第1支持アーム22が受光ブロック90
を移動させる移動機構や、第2支持アーム25が受光レン
ズ8を移動させる移動機構には、例えば、光ピックアッ
プ装置を光ディスクdの径方向に移動させる摺動機構の
ような、公知のものが利用される。
を移動させる移動機構や、第2支持アーム25が受光レン
ズ8を移動させる移動機構には、例えば、光ピックアッ
プ装置を光ディスクdの径方向に移動させる摺動機構の
ような、公知のものが利用される。
【0026】また、光ピックアップ調整装置20には、C
CDカメラ10が、受光ブロック90における反射光の照射
領域である光スポットを観察できるように配置されてい
る。CCDカメラ10にて撮影された光スポットの映像
は、モニタ11にて表示されて観察される。また、受光ブ
ロック90の受光素子9から出力された電気信号は、オシ
ロスコープ27により観察される。
CDカメラ10が、受光ブロック90における反射光の照射
領域である光スポットを観察できるように配置されてい
る。CCDカメラ10にて撮影された光スポットの映像
は、モニタ11にて表示されて観察される。また、受光ブ
ロック90の受光素子9から出力された電気信号は、オシ
ロスコープ27により観察される。
【0027】次に、光ピックアップ装置の光学系の構成
について、図4に基づいて行なった前記の説明よりもさ
らに詳細に説明する。光ピックアップ装置の光学系に
は、発光素子であるレーザダイオード1と、レーザダイ
オード1から出射された光ビームが照射される光ディス
クdとの間に、回折格子2、ホログラム3、偏光ビーム
スプリッタ4、コリメートレンズ5、および対物レンズ
6が、それぞれ所定位置に配備される。
について、図4に基づいて行なった前記の説明よりもさ
らに詳細に説明する。光ピックアップ装置の光学系に
は、発光素子であるレーザダイオード1と、レーザダイ
オード1から出射された光ビームが照射される光ディス
クdとの間に、回折格子2、ホログラム3、偏光ビーム
スプリッタ4、コリメートレンズ5、および対物レンズ
6が、それぞれ所定位置に配備される。
【0028】レーザダイオード1から出射されたレーザ
光は、回折格子2において、信号の読出しおよびフォー
カッシングに用いられるメインビームS0と、トラッキ
ングに用いられる2個のサブビームS-1・S+1とに分離
される。
光は、回折格子2において、信号の読出しおよびフォー
カッシングに用いられるメインビームS0と、トラッキ
ングに用いられる2個のサブビームS-1・S+1とに分離
される。
【0029】分離された3個の光ビームは、ホログラム
3および偏光ビームスプリッタ4をそのまま透過し、コ
リメートレンズ5にて平行な光ビームに変換され、対物
レンズ6にて集束され、光ディスクdに照射されて反射
される。なお、光ディスクdのトラックの正確な位置に
且つ焦点が合うように光ビームを照射するために、対物
レンズ6は、アクチュエータ内に配備されている。
3および偏光ビームスプリッタ4をそのまま透過し、コ
リメートレンズ5にて平行な光ビームに変換され、対物
レンズ6にて集束され、光ディスクdに照射されて反射
される。なお、光ディスクdのトラックの正確な位置に
且つ焦点が合うように光ビームを照射するために、対物
レンズ6は、アクチュエータ内に配備されている。
【0030】光ディスクdにて反射された3個の光ビー
ムは、対物レンズ6およびコリメートレンズ5を透過し
て偏光ビームスプリッタ4に照射されると、一部が偏光
ビームスプリッタ4を透過し、残りの大部分が偏光ビー
ムスプリッタ4にて反射し、これにより光ビームが分離
される。
ムは、対物レンズ6およびコリメートレンズ5を透過し
て偏光ビームスプリッタ4に照射されると、一部が偏光
ビームスプリッタ4を透過し、残りの大部分が偏光ビー
ムスプリッタ4にて反射し、これにより光ビームが分離
される。
【0031】偏光ビームスプリッタ4を透過した光ビー
ムは、ホログラム3に入射され、その一部がホログラム
3のホログラム面にて回折されて、フォトダイオードな
どの受光素子7に集束される。受光素子7は、メインビ
ームS0が照射される受光面A・Bを有しており(図5
(a)を参照)、フォーカスエラー信号(A−B)を検出
する。
ムは、ホログラム3に入射され、その一部がホログラム
3のホログラム面にて回折されて、フォトダイオードな
どの受光素子7に集束される。受光素子7は、メインビ
ームS0が照射される受光面A・Bを有しており(図5
(a)を参照)、フォーカスエラー信号(A−B)を検出
する。
【0032】一方、偏光ビームスプリッタ4にて反射し
た光ビームは、図1に示すように、受光レンズである凹
レンズ8により発散されて受光ブロック90に照射され
る。受光ブロック90は、ハーフミラー91と受光素子9と
を一体に備える構成である。ハーフミラー91は、反射率
が95%となるように形成され、凹レンズ8を透過した
光ビームが照射される位置に配備される。
た光ビームは、図1に示すように、受光レンズである凹
レンズ8により発散されて受光ブロック90に照射され
る。受光ブロック90は、ハーフミラー91と受光素子9と
を一体に備える構成である。ハーフミラー91は、反射率
が95%となるように形成され、凹レンズ8を透過した
光ビームが照射される位置に配備される。
【0033】ハーフミラー91にて反射された光ビーム
は、受光素子9にて受光される。受光素子9は、メイン
ビームS0が照射される受光面C・D・E・Fと、サブ
ビームS-1・S+1のそれぞれが照射される受光面G・H
とを有しており(図5(b)を参照)、光ディスク信号
(C+D+E+F)及びトラッキングエラー信号(G−
H)を検出する。
は、受光素子9にて受光される。受光素子9は、メイン
ビームS0が照射される受光面C・D・E・Fと、サブ
ビームS-1・S+1のそれぞれが照射される受光面G・H
とを有しており(図5(b)を参照)、光ディスク信号
(C+D+E+F)及びトラッキングエラー信号(G−
H)を検出する。
【0034】一方、ハーフミラー91を透過した光ビーム
は、図1に示すように、CCDカメラ10に照射される。
CCDカメラ10は、ハーフミラー91上の光スポットを撮
影するように配置され、撮影により生成された映像信号
をモニタ11に出力する。これにより、モニタ11には、ハ
ーフミラー91上の光スポットが表示されることになる。
は、図1に示すように、CCDカメラ10に照射される。
CCDカメラ10は、ハーフミラー91上の光スポットを撮
影するように配置され、撮影により生成された映像信号
をモニタ11に出力する。これにより、モニタ11には、ハ
ーフミラー91上の光スポットが表示されることになる。
【0035】なお、図2に関して前述したように、凹レ
ンズ8は、第2支持アーム25によって、凹レンズ8を透
過して受光ブロック90に照射される光の光軸方向Kに移
動可能となっている。また、受光ブロック90は、第1支
持アーム22によって、前記光軸方向Kとその垂直な方向
Jとに移動可能となっている。なお、第1支持アーム22
は、図1に示すように、受光ブロック90を、前記2方向
K・Jに垂直な方向Lにも移動可能となっていてもよ
い。
ンズ8は、第2支持アーム25によって、凹レンズ8を透
過して受光ブロック90に照射される光の光軸方向Kに移
動可能となっている。また、受光ブロック90は、第1支
持アーム22によって、前記光軸方向Kとその垂直な方向
Jとに移動可能となっている。なお、第1支持アーム22
は、図1に示すように、受光ブロック90を、前記2方向
K・Jに垂直な方向Lにも移動可能となっていてもよ
い。
【0036】上記構成の光ピックアップ調整装置20にお
ける光ピックアップ装置21の調整処理について説明す
る。まず、レーザダイオード1を発光させるとともに、
フォーカスサーボ機構(図示せず)を動作させて、フォ
ーカッシングの調整を行なう。すなわち、光ディスクd
からの反射光は、対物レンズ6およびコリメートレンズ
5を透過して、偏光ビームスプリッタ4にて透過する光
と反射する光とに分離される。
ける光ピックアップ装置21の調整処理について説明す
る。まず、レーザダイオード1を発光させるとともに、
フォーカスサーボ機構(図示せず)を動作させて、フォ
ーカッシングの調整を行なう。すなわち、光ディスクd
からの反射光は、対物レンズ6およびコリメートレンズ
5を透過して、偏光ビームスプリッタ4にて透過する光
と反射する光とに分離される。
【0037】偏光ビームスプリッタ4にて透過した光
は、ホログラム3にて回折されて受光素子7にて受光さ
れる。これにより、フォーカスエラー信号(A−B)が
検出され、検出されたフォーカスエラー信号に基づいて
アクチュエータを駆動することにより、常に光ディスク
d上の所望位置に焦点位置がくるように対物レンズ6を
移動させることができる。
は、ホログラム3にて回折されて受光素子7にて受光さ
れる。これにより、フォーカスエラー信号(A−B)が
検出され、検出されたフォーカスエラー信号に基づいて
アクチュエータを駆動することにより、常に光ディスク
d上の所望位置に焦点位置がくるように対物レンズ6を
移動させることができる。
【0038】一方、偏光ビームスプリッタ4にて反射し
た光は、凹レンズ8を透過して、ハーフミラー91にて透
過する光と反射する光とに分離される。ハーフミラー91
にて反射した光は、受光素子9に照射される。これによ
り、光ディスク信号(C+D+E+F)及びトラッキン
グエラー信号(G−H)が検出される。一方、ハーフミ
ラー91を透過した光はCCDカメラ10に入射される。こ
れにより、ハーフミラー91上の光スポットがモニタ11に
表示される。
た光は、凹レンズ8を透過して、ハーフミラー91にて透
過する光と反射する光とに分離される。ハーフミラー91
にて反射した光は、受光素子9に照射される。これによ
り、光ディスク信号(C+D+E+F)及びトラッキン
グエラー信号(G−H)が検出される。一方、ハーフミ
ラー91を透過した光はCCDカメラ10に入射される。こ
れにより、ハーフミラー91上の光スポットがモニタ11に
表示される。
【0039】次に、トラッキングサーボ機構(図示せ
ず)を動作させて、図3に示すようなトラッキングの調
整を行なう。まず、モニタ11に表示される光スポットを
参照しながら第2支持アーム25のつまみ26を回すことに
より、該光スポットが所望の面積となるように凹レンズ
8を光軸方向Kに移動調整する(ステップS1)。
ず)を動作させて、図3に示すようなトラッキングの調
整を行なう。まず、モニタ11に表示される光スポットを
参照しながら第2支持アーム25のつまみ26を回すことに
より、該光スポットが所望の面積となるように凹レンズ
8を光軸方向Kに移動調整する(ステップS1)。
【0040】次に、第1支持アーム22のつまみ24を回す
ことにより、図5(b)および図6(b)に示すように、メ
インビームS0の照射領域が、受光面C・D・E・Fの
全体のほぼ中央に位置するように、かつ、各受光面の照
射面積がほぼ均等となるように、さらに、サブビームS
-1・S+1の照射領域が、それぞれ受光面G・Hのほぼ中
央に位置するように、受光ブロック90の位置を光軸と垂
直な方向Jに移動させて微調整する。
ことにより、図5(b)および図6(b)に示すように、メ
インビームS0の照射領域が、受光面C・D・E・Fの
全体のほぼ中央に位置するように、かつ、各受光面の照
射面積がほぼ均等となるように、さらに、サブビームS
-1・S+1の照射領域が、それぞれ受光面G・Hのほぼ中
央に位置するように、受光ブロック90の位置を光軸と垂
直な方向Jに移動させて微調整する。
【0041】次に、オシロスコープ27に表示される受光
素子9の信号特性を参照し、光ディスクdからの反射光
と、該反射光が受光素子9にて反射した光が再び受光素
子9に戻ってきた戻り光とが干渉することにより受光素
子9の信号特性が劣化(低下)しているか否かを判断す
る(ステップS2)。信号特性が劣化していない場合に
は、トラッキングの調整が終了する。
素子9の信号特性を参照し、光ディスクdからの反射光
と、該反射光が受光素子9にて反射した光が再び受光素
子9に戻ってきた戻り光とが干渉することにより受光素
子9の信号特性が劣化(低下)しているか否かを判断す
る(ステップS2)。信号特性が劣化していない場合に
は、トラッキングの調整が終了する。
【0042】一方、信号特性が劣化している場合には、
第1支持アーム22のつまみ23を回すことにより、前記反
射光の光ディスクdから受光素子9までの光路長を変化
させるように、すなわち本実施形態では光軸方向Kに受
光ブロック90を移動させる(ステップS3)。前記光路
長を変化させることにより、前記反射光と前記戻り光と
の位相差が変化して光の干渉を防止でき、光の干渉によ
る信号特性の劣化を防止することができる。
第1支持アーム22のつまみ23を回すことにより、前記反
射光の光ディスクdから受光素子9までの光路長を変化
させるように、すなわち本実施形態では光軸方向Kに受
光ブロック90を移動させる(ステップS3)。前記光路
長を変化させることにより、前記反射光と前記戻り光と
の位相差が変化して光の干渉を防止でき、光の干渉によ
る信号特性の劣化を防止することができる。
【0043】なお、受光ブロック90を移動させることに
より、凹レンズ8と受光ブロック90との位置関係が変化
する。このため、ステップS3の処理の後に、ステップ
S1と同様の処理を再度行なう。すなわち、凹レンズ8
の光軸方向Kへの調整と、受光ブロック90の光軸と垂直
な方向Jへの微調整とを再度行ない(ステップS4)、
その後、トラッキングの調整が終了する。
より、凹レンズ8と受光ブロック90との位置関係が変化
する。このため、ステップS3の処理の後に、ステップ
S1と同様の処理を再度行なう。すなわち、凹レンズ8
の光軸方向Kへの調整と、受光ブロック90の光軸と垂直
な方向Jへの微調整とを再度行ない(ステップS4)、
その後、トラッキングの調整が終了する。
【0044】したがって、本実施形態の光ピックアップ
調整装置は、第1支持アーム22が受光ブロック90を移動
させることにより、光ディスクdからの反射光の受光素
子9までの光路長を変化させることができる。これによ
り、前記反射光と、受光素子9にて反射した光が再び戻
ってくる戻り光との位相差が変化するから、両者の光の
干渉を防止することができ、光の干渉による受光素子9
の信号特性の劣化を防止することができる。
調整装置は、第1支持アーム22が受光ブロック90を移動
させることにより、光ディスクdからの反射光の受光素
子9までの光路長を変化させることができる。これによ
り、前記反射光と、受光素子9にて反射した光が再び戻
ってくる戻り光との位相差が変化するから、両者の光の
干渉を防止することができ、光の干渉による受光素子9
の信号特性の劣化を防止することができる。
【0045】なお、本実施形態では、受光素子9および
ハーフミラー91を一体に備えた受光ブロック90を用いて
いるが、凹レンズ8を透過して照射される光がCCDカ
メラ10にて観測可能であれば、任意形状の受光ブロック
を用いることができるし、また、受光素子9単独で構成
することも可能である。
ハーフミラー91を一体に備えた受光ブロック90を用いて
いるが、凹レンズ8を透過して照射される光がCCDカ
メラ10にて観測可能であれば、任意形状の受光ブロック
を用いることができるし、また、受光素子9単独で構成
することも可能である。
【0046】また、凹レンズ8および受光ブロック90を
それぞれ移動させる第2支持アーム25および第1支持ア
ーム22は、光ピックアップ装置21の調整後に取り外して
もよいし、取り付けたままにしておき、光ピックアップ
装置21の動作中に再調整を行なうようにしてもよい。両
移動装置を取り外した場合には、光ピックアップ装置22
の大型化を防止することができる。一方、再調整のため
に両移動装置を利用する場合には、光ディスクdに記録
された情報を精度よく読み出すことができる。
それぞれ移動させる第2支持アーム25および第1支持ア
ーム22は、光ピックアップ装置21の調整後に取り外して
もよいし、取り付けたままにしておき、光ピックアップ
装置21の動作中に再調整を行なうようにしてもよい。両
移動装置を取り外した場合には、光ピックアップ装置22
の大型化を防止することができる。一方、再調整のため
に両移動装置を利用する場合には、光ディスクdに記録
された情報を精度よく読み出すことができる。
【0047】また、本実施形態では、偏光ビームスプリ
ッタ4にて反射した光の光軸方向Kに受光ブロック90を
移動させることにより、受光素子9における信号特性の
劣化を防止しているが、光ディスクdにて反射した光の
受光素子9までの光路長を変化させることができるなら
ば、任意の方向に受光ブロック90を移動させることがで
きる。例えば、ハーフミラー91が配備される面を放物面
とすれば、受光ブロック90を上下方向(図1では方向
L)に移動させても、前記光路長を変化させることがで
き、したがって、受光素子9における信号特性の劣化を
防止することができる。
ッタ4にて反射した光の光軸方向Kに受光ブロック90を
移動させることにより、受光素子9における信号特性の
劣化を防止しているが、光ディスクdにて反射した光の
受光素子9までの光路長を変化させることができるなら
ば、任意の方向に受光ブロック90を移動させることがで
きる。例えば、ハーフミラー91が配備される面を放物面
とすれば、受光ブロック90を上下方向(図1では方向
L)に移動させても、前記光路長を変化させることがで
き、したがって、受光素子9における信号特性の劣化を
防止することができる。
【0048】また、本実施形態では、受光レンズ8とし
て凹レンズを用いているが、光ディスクdからの反射光
を受光素子9に導くとともに、受光素子9上の光スポッ
トを所望の面積とすることができるならば、凸レンズ、
シリンドリカルレンズなど、その他のレンズを使用する
ことができる。
て凹レンズを用いているが、光ディスクdからの反射光
を受光素子9に導くとともに、受光素子9上の光スポッ
トを所望の面積とすることができるならば、凸レンズ、
シリンドリカルレンズなど、その他のレンズを使用する
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の光ピックアップ
装置は、記録媒体にて反射した反射光を受光し、受光し
た反射光を電気信号に変換する受光素子を備える光ピッ
クアップ装置において、前記反射光の前記記録媒体から
前記受光素子までの光路長を変化させるように前記受光
素子を移動させる受光素子移動手段を備える構成であ
る。
装置は、記録媒体にて反射した反射光を受光し、受光し
た反射光を電気信号に変換する受光素子を備える光ピッ
クアップ装置において、前記反射光の前記記録媒体から
前記受光素子までの光路長を変化させるように前記受光
素子を移動させる受光素子移動手段を備える構成であ
る。
【0050】これにより、記録媒体にて反射した反射光
と、受光素子にて反射した光が再び受光素子に戻る戻り
光との位相差が変化するから、両者の光の干渉を防止で
き、光の干渉による信号特性の低下を防止できるという
効果を奏する。
と、受光素子にて反射した光が再び受光素子に戻る戻り
光との位相差が変化するから、両者の光の干渉を防止で
き、光の干渉による信号特性の低下を防止できるという
効果を奏する。
【0051】さらに、本発明の光ピックアップ装置は、
以上のように、上記の構成において、前記受光素子に前
記反射光を導くとともに、前記受光素子における前記反
射光の照射領域が所望の広さとなるように、前記反射光
を集束または発散させる受光レンズと、前記受光レンズ
を光軸方向に移動させる受光レンズ移動手段とをさらに
備える構成である。
以上のように、上記の構成において、前記受光素子に前
記反射光を導くとともに、前記受光素子における前記反
射光の照射領域が所望の広さとなるように、前記反射光
を集束または発散させる受光レンズと、前記受光レンズ
を光軸方向に移動させる受光レンズ移動手段とをさらに
備える構成である。
【0052】これにより、光スポットの面積のバラツキ
を調整することにより受光素子の信号特性が低下して
も、受光素子を移動させることにより、光の干渉による
信号特性の低下を確実に防止できるという効果を奏す
る。
を調整することにより受光素子の信号特性が低下して
も、受光素子を移動させることにより、光の干渉による
信号特性の低下を確実に防止できるという効果を奏す
る。
【0053】また、本発明の光ピックアップ調整装置
は、以上のように、記録媒体にて反射した反射光を受光
し、受光した反射光を電気信号に変換する受光素子を備
える光ピックアップ装置を調整する光ピックアップ調整
装置であって、前記反射光の前記記録媒体から前記受光
素子までの光路長を変化させるように前記受光素子を移
動させる受光素子移動手段を備える構成である。
は、以上のように、記録媒体にて反射した反射光を受光
し、受光した反射光を電気信号に変換する受光素子を備
える光ピックアップ装置を調整する光ピックアップ調整
装置であって、前記反射光の前記記録媒体から前記受光
素子までの光路長を変化させるように前記受光素子を移
動させる受光素子移動手段を備える構成である。
【0054】これにより、光の干渉による信号特性の低
下を観測すると、受光素子を移動させる調整を行なうこ
とにより、光の干渉による信号特性の低下を防止できる
という効果を奏する。
下を観測すると、受光素子を移動させる調整を行なうこ
とにより、光の干渉による信号特性の低下を防止できる
という効果を奏する。
【0055】さらに、本発明の光ピックアップ調整装置
は、以上のように、上記の構成において、前記光ピック
アップ装置は、前記受光素子に前記反射光を導くととも
に、前記受光素子における前記反射光の照射領域が所望
の広さとなるように、前記反射光を集束または発散させ
る受光レンズをさらに備えており、前記光ピックアップ
調整装置は、前記受光レンズを通過した前記反射光を観
測する観測手段と、前記受光レンズを光軸方向に移動さ
せる受光レンズ移動手段とをさらに備える構成である。
は、以上のように、上記の構成において、前記光ピック
アップ装置は、前記受光素子に前記反射光を導くととも
に、前記受光素子における前記反射光の照射領域が所望
の広さとなるように、前記反射光を集束または発散させ
る受光レンズをさらに備えており、前記光ピックアップ
調整装置は、前記受光レンズを通過した前記反射光を観
測する観測手段と、前記受光レンズを光軸方向に移動さ
せる受光レンズ移動手段とをさらに備える構成である。
【0056】これにより、光スポットの面積のバラツキ
を調整することにより受光素子の信号特性が低下して
も、受光素子を移動させる調整を行なうことにより、光
の干渉による信号特性の低下を確実に防止できるという
効果を奏する。
を調整することにより受光素子の信号特性が低下して
も、受光素子を移動させる調整を行なうことにより、光
の干渉による信号特性の低下を確実に防止できるという
効果を奏する。
【0057】また、本発明の光ピックアップ装置の調整
方法は、以上のように、記録媒体にて反射した反射光を
受光し、受光した反射光を電気信号に変換する受光素子
と、前記受光素子に前記反射光を導くとともに、前記受
光素子における前記反射光の照射領域が所望の広さとな
るように、前記反射光を集束または発散させる受光レン
ズとを備える光ピックアップ装置の調整方法であって、
前記受光レンズを通過した前記反射光の観測に基づい
て、前記受光レンズの光軸方向への移動調整を行ない、
前記受光レンズの移動により、前記受光素子にて変換さ
れた電気信号の信号特性が低下したか否かを判断し、前
記信号特性が低下したと判断した場合には、前記反射光
の前記受光素子までの光路長を変化させるように前記受
光素子の移動調整を行なった後、再度、前記観測に基づ
いて、前記受光レンズの光軸方向への移動調整を行なう
方法である。
方法は、以上のように、記録媒体にて反射した反射光を
受光し、受光した反射光を電気信号に変換する受光素子
と、前記受光素子に前記反射光を導くとともに、前記受
光素子における前記反射光の照射領域が所望の広さとな
るように、前記反射光を集束または発散させる受光レン
ズとを備える光ピックアップ装置の調整方法であって、
前記受光レンズを通過した前記反射光の観測に基づい
て、前記受光レンズの光軸方向への移動調整を行ない、
前記受光レンズの移動により、前記受光素子にて変換さ
れた電気信号の信号特性が低下したか否かを判断し、前
記信号特性が低下したと判断した場合には、前記反射光
の前記受光素子までの光路長を変化させるように前記受
光素子の移動調整を行なった後、再度、前記観測に基づ
いて、前記受光レンズの光軸方向への移動調整を行なう
方法である。
【0058】これによると、受光レンズの移動調整によ
り受光素子における信号特性が低下しても、受光素子の
移動調整を行なうことにより、光の干渉による信号特性
の低下を防止できるとともに、受光素子の移動調整によ
り光スポットの面積が所望の面積から外れても、再度、
受光レンズの移動調整を行なうことにより、光スポット
の面積を所望の面積に合わせることができるから、受光
レンズおよび受光素子を精度よく調整できるという効果
を奏する。
り受光素子における信号特性が低下しても、受光素子の
移動調整を行なうことにより、光の干渉による信号特性
の低下を防止できるとともに、受光素子の移動調整によ
り光スポットの面積が所望の面積から外れても、再度、
受光レンズの移動調整を行なうことにより、光スポット
の面積を所望の面積に合わせることができるから、受光
レンズおよび受光素子を精度よく調整できるという効果
を奏する。
【図1】本発明の一実施形態である光ピックアップ調整
装置の要部を示すブロック図である。
装置の要部を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の光ピックアップ調整装置の概要を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】本実施形態において、トラッキングの調整処理
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図4】従来の光ピックアップ装置における光学系の概
略構成を示すブロック図である。
略構成を示すブロック図である。
【図5】各受光素子の受光面の構成と光スポットとを示
すブロック図であり、同図(a)は、ホログラムを介して
受光する受光素子に関する図であり、同図(b)は、ビー
ムスプリッタを介して受光する受光素子に関する図であ
る。
すブロック図であり、同図(a)は、ホログラムを介して
受光する受光素子に関する図であり、同図(b)は、ビー
ムスプリッタを介して受光する受光素子に関する図であ
る。
【図6】同図(a)は、受光レンズと、受光レンズから平
面上に照射された光のスポット形状を観察するCCDカ
メラとを示す斜視図であり、同図(b)は、凹レンズと、
平面上を移動可能な受光素子とを示す斜視図である。
面上に照射された光のスポット形状を観察するCCDカ
メラとを示す斜視図であり、同図(b)は、凹レンズと、
平面上を移動可能な受光素子とを示す斜視図である。
8 凹レンズ(受光レンズ)
9 受光素子
10 CCDカメラ(観測手段)
11 モニタ(観測手段)
20 光ピックアップ調整装置
21 光ピックアップ装置
22 第1支持アーム(受光素子移動手段)
25 第2支持アーム(受光レンズ移動手段)
90 受光ブロック
d 光ディスク(記録媒体)
Claims (5)
- 【請求項1】記録媒体にて反射した反射光を受光し、受
光した反射光を電気信号に変換する受光素子を備える光
ピックアップ装置において、 前記反射光の前記記録媒体から前記受光素子までの光路
長を変化させるように前記受光素子を移動させる受光素
子移動手段を備えることを特徴とする光ピックアップ装
置。 - 【請求項2】前記受光素子に前記反射光を導くととも
に、前記受光素子における前記反射光の照射領域が所望
の広さとなるように、前記反射光を集束または発散させ
る受光レンズと、 前記受光レンズを光軸方向に移動させる受光レンズ移動
手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載
の光ピックアップ装置。 - 【請求項3】記録媒体にて反射した反射光を受光し、受
光した反射光を電気信号に変換する受光素子を備える光
ピックアップ装置を調整する光ピックアップ調整装置で
あって、 前記反射光の前記記録媒体から前記受光素子までの光路
長を変化させるように前記受光素子を移動させる受光素
子移動手段を備えることを特徴とする光ピックアップ調
整装置。 - 【請求項4】前記光ピックアップ装置は、前記受光素子
に前記反射光を導くとともに、前記受光素子における前
記反射光の照射領域が所望の広さとなるように、前記反
射光を集束または発散させる受光レンズをさらに備えて
おり、 前記受光レンズを通過した前記反射光を観測する観測手
段と、前記受光レンズを光軸方向に移動させる受光レン
ズ移動手段とをさらに備えることを特徴とする請求項3
に記載の光ピックアップ調整装置。 - 【請求項5】記録媒体にて反射した反射光を受光し、受
光した反射光を電気信号に変換する受光素子と、前記受
光素子に前記反射光を導くとともに、前記受光素子にお
ける前記反射光の照射領域が所望の広さとなるように、
前記反射光を集束または発散させる受光レンズとを備え
る光ピックアップ装置の調整方法であって、 前記受光レンズを通過した前記反射光の観測に基づい
て、前記受光レンズの光軸方向への移動調整を行ない、 前記受光レンズの移動調整により、前記受光素子にて変
換された電気信号の信号特性が劣化したか否かを判断
し、 前記信号特性が劣化したと判断した場合には、前記反射
光の前記記録媒体から前記受光素子までの光路長を変化
させるように前記受光素子の移動調整を行なった後、再
度、前記観測に基づいて、前記受光レンズの光軸方向へ
の移動調整を行なうことを特徴とする光ピックアップ装
置の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148189A JP2003346350A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 光ピックアップ装置、光ピックアップ調整装置、および光ピックアップ装置の調整方法 |
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