JP2003346227A - 商品販売システムおよび自動販売機 - Google Patents

商品販売システムおよび自動販売機

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JP2003346227A JP2002148084A JP2002148084A JP2003346227A JP 2003346227 A JP2003346227 A JP 2003346227A JP 2002148084 A JP2002148084 A JP 2002148084A JP 2002148084 A JP2002148084 A JP 2002148084A JP 2003346227 A JP2003346227 A JP 2003346227A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な作業を要することなく、しかも導入コ
ストが高くなる事態を招来することなく商品の販売促進
を図ること。 【解決手段】 自動販売機20を通じて商品の販売を行
う商品販売システムにおいて、予め管理装置30におい
て登録処理を行うことにより、該管理装置30から提供
された少なくともユーザの識別情報を含んだ出力情報フ
ァイルを保持する携帯端末機器10を備え、自動販売機
20は、購入者の所有する携帯端末機器10が登録処理
を行ったものである場合、当該携帯端末機器10が保持
した出力情報ファイルに含まれる固有の出力データに従
って情報出力部27から情報の出力を行うようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機を通じ
て商品の販売を行う商品販売システムおよびこのシステ
ムで適用される自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金銭の投入に応じて購入者の所望とする
商品、例えば飲料やタバコを販売する自動販売機は、多
種多様なものが開発されており、商品購入の手軽さや管
理の容易さ、僅かな設置面積、販売に要する人件費の削
減等の理由により、各地に数多く普及している。
【0003】しかしながら、商品の販売を促進させる上
で他の自動販売機と差別化を図ることが困難であり、同
様の商品の販売を行う自動販売機間において、いずれを
利用するかは、購入者側の一方的な事情に委ねられてい
るのが一般的である。
【0004】このため、自動販売機を通じて商品を販売
するシステムにおいては、従来より商品の販売促進を図
るための方法が種々提供されている。
【0005】例えば、自動販売機に表示器やステッカー
を設け、これらを通じて購入意欲をそそるような表示を
行うようにしたものや、商品の販売時に抽選を実施し、
当たりとなった場合に追加の商品を購入者に与えるよう
にしたものがある。
【0006】しかしながら、これらの方法は、いずれの
購入者に対しても同様の効果をもたらすものに過ぎな
い。従って、購入者は、他の購入者に対して特異性や優
位性を感じることもなく、意図するほどには商品の販売
促進を図ることができていないのが実情である。
【0007】こうした実情に鑑み、従来においては、商
品に貼り付けられた応募シールを所定枚数集めてシステ
ム運営者に郵送することにより所定の賞品と交換を行う
システム、あるいは自動販売機用の磁気カードを発行す
るとともに、自動販売機での商品販売に応じて磁気カー
ドにポイントを加算し、累積したポイントが所定の値に
達した場合にこれを賞品と交換を行うシステムも提供さ
れている。
【0008】この方法によれば、自動販売機で多くの商
品を購入した者に対してのみ、他の者では得ることので
きない賞品を提供するものであるため、当該購入者に他
の購入者に対する特異性や優位性を感じさせることがで
きるようになり、その購入意欲を刺激して商品の販売促
進を具現化することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
システムにあっては、商品の購入者が応募シールを収集
しておかなければならないばかりか、集めた応募シール
を応募用紙に貼り付けてシステム運営者に郵送しなけれ
ばならない等、購入者に煩雑な作業を強いることにな
る。また、システム運営者にとっても郵送された多数の
応募用紙毎に応募シールを数える等の処理を行わなけれ
ばならず、こちらの作業もきわめて煩雑となる。
【0010】一方、後者のシステムにあっては、磁気カ
ードの発行に費用が掛かることや、カードリーダ、カー
ドライタ、カード発行機等の機器を併設しなければなら
ないため、システムを導入するためのコストが著しく高
くならざるを得ない。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みて、煩雑な作業
を要することなく、しかも導入コストが高くなる事態を
招来することなく商品の販売促進を図ることのできる商
品販売システムおよび自動販売機を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る商品販売システムは、自動
販売機を通じて商品の販売を行う商品販売システムにお
いて、予め登録処理を行うことにより、少なくとも登録
ユーザの識別情報を含んだ出力情報ファイルを保持する
携帯端末機器を備え、自動販売機は、購入者の所有する
携帯端末機器が前記登録処理を行ったものである場合、
当該携帯端末機器が保持した出力情報ファイルに基づく
固有データに従って情報出力を行うことを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項2に係る商品販売シ
ステムは、自動販売機を通じて商品の販売を行う商品販
売システムにおいて、出力情報に応じた情報の出力を行
う情報出力手段を有するとともに、予め登録処理を行う
ことにより、少なくとも登録ユーザの識別情報を含んだ
出力情報ファイルを保持する携帯端末機器を備え、自動
販売機は、購入者の所有する携帯端末機器が前記登録処
理を行ったものである場合、前記出力情報ファイルに基
づく固有データに従った情報出力を、前記携帯端末機器
の情報出力手段を通じて行うためデータを当該携帯端末
機器に送出することを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項3に係る商品販売シ
ステムは、上記請求項1または2において、自動販売機
が、前記出力情報ファイルに含まれる固有の出力データ
に従って情報出力に関わる処理を行い、かつ情報出力に
関わる処理を行った後に該出力データを更新処理する一
方、前記携帯端末機器は、自動販売機によって更新処理
された後の出力データを含む出力情報ファイルを保持す
ることを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項4に係る商品販売シ
ステムは、上記請求項3において、自動販売機が、販売
商品あるいは商品の販売履歴に応じて前記出力データの
更新処理を行うことを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項5に係る商品販売シ
ステムは、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、
登録要求が与えられた場合に出力情報ファイルを生成
し、該生成した出力情報ファイルを登録要求毎に自己の
メモリに格納するとともに、その登録要求元に当該出力
情報ファイルを提供する管理装置を備えることを特徴と
する。
【0017】また、本発明の請求項6に係る商品販売シ
ステムは、上記請求項5において、前記出力情報ファイ
ルが、自動販売機での商品販売に応じて更新処理される
商品販売履歴情報を含み、前記管理装置が、所定の条件
を満たす更新要求が与えられた場合、前記メモリに格納
した対応する出力情報ファイルの更新処理を行うことを
特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項7に係る商品販売シ
ステムは、上記請求項6において、前記管理装置が、前
記出力情報ファイルに含まれる商品販売履歴情報に基づ
いて賞品の発送要求を行う賞品発送要求手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項8に係る商品販売シ
ステムは、上記請求項6または7において、前記出力情
報ファイルを暗号化した状態で携帯端末機器に保持さ
せ、自動販売機および/または前記管理装置が、前記携
帯端末機器から出力情報ファイルが与えられた場合にこ
れを復号化して処理することを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項9に係る自動販売機
は、購入者を特定可能な固有データが与えられた場合
に、この固有データに従った情報の出力を行う情報出力
手段を備えたことを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項10に係る自動販売
機は、上記請求項9において、前記情報出力手段が、予
め登録処理を行った購入者の所有する携帯端末機器から
与えられた出力情報ファイルに基づく固有データに従っ
て情報出力を行うことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係る商品販売システムの好適な実施の形態について
詳細に説明する。
【0023】<実施の形態1>図1は、本発明の実施の
形態1である商品販売システムの構成を示したブロック
図である。ここで例示する商品販売システムは、商品の
購入者が所有する携帯端末機器10と、適所に設置した
複数の自動販売機20と、インターネット等のネットワ
ークに接続した管理装置30とを備えて構成したもので
ある。
【0024】携帯端末機器10は、携帯電話等のように
購入者が携帯することのできる大きさを有したもので、
図2に示すように、端末主制御部11、無線通信処理部
12、端末入力部13および端末出力部14を備えてい
る。
【0025】端末主制御部11は、ROM(Read Only
Memory)やRAM(Random AccessMemory)等のメモリ
15に格納されたプログラムおよびデータに基づいて携
帯端末機器10の動作を統括的に制御するためのもので
ある。
【0026】無線通信処理部12は、自動販売機20お
よび管理装置30との間の無線によるデータの送受信を
制御するものである。特に、本実施の形態1の無線通信
処理部12では、自動販売機20との間においてデータ
の送受信を行う場合と、管理装置30との間においてデ
ータの送受信を行う場合とで、それぞれ異なる無線周波
数を用いるようにしている。この場合、無線通信処理部
12には、自動販売機20および管理装置30のそれぞ
れに対応してアンテナを個別に設けるようにしても構わ
ない。また、無線通信処理部12としては、後述する自
動販売機20の無線通信処理部24との間の距離が予め
設定した通信可能距離以下となった場合に当該自動販売
機20の無線通信処理部24との間において、公衆回線
を要することなく自動的に通信状態を確立し、相互にデ
ータの送受信を行えるものを適用している。具体的に
は、赤外線を用いた通信方式、あるいはブルートゥース
等のように微弱電波を用いた通信方式を適用することが
好ましい。
【0027】端末入力部13は、所有者が所望の操作を
入力するためのものであり、例えば押ボタンスイッチや
ダイヤルスイッチによって構成してある。
【0028】端末出力部14は、端末主制御部11から
与えられた各種の情報を所有者に各種情報を出力するた
めのものであり、具体的には、液晶表示器やスピーカに
よって構成してある。
【0029】自動販売機20は、飲料やタバコ等の商品
を販売するためのもので、図3に示すように、自販機主
制御部21および販売動作制御部22を備えている。
【0030】自販機主制御部21は、ROMやRAM等
のメモリ23に格納されたプログラムおよびデータに基
づいて自動販売機20の動作を統括的に制御するための
ものである。
【0031】販売動作制御部22は、商品の販売に関わ
る制御を行うもので、貨幣処理部22a、操作部22b
および商品収納部22cを有している。より詳細には、
販売動作制御部22は、貨幣処理部22aにおいて投入
された貨幣の合計額が商品販売価格に達した場合に操作
部22bを操作可能状態とする。その後、購入者によっ
て操作部22bが選択操作された場合に対応する商品を
商品収納部22cから払い出す処理を主機能とするもの
である。
【0032】また、上記自動販売機20には、無線通信
処理部24、暗号処理部25、出力情報ファイル処理部
26および情報出力部27が設けてある。
【0033】無線通信処理部24は、上述したように、
携帯端末機器10との間の無線によるデータの送受信を
制御するものである。
【0034】暗号処理部25は、自販機主制御部21か
ら与えられたデータ、具体的には後述する出力情報ファ
イルに対して暗号化もしくは復号化を行うためのもので
ある。この暗号処理部25には、予め暗号化および復号
化をおこうなための暗号キーが設定してある。
【0035】出力情報ファイル処理部26は、暗号処理
部25において復号化されたデータに対して特定の処理
を行うためのものである。
【0036】情報出力部27は、自販機主制御部21か
ら与えられた各種のデータに基づいて外部に情報を出力
するためのもので、例えば、画像や文字の表示を行う表
示器および/または楽曲や音声を発するスピーカによっ
て構成してある。この情報出力部27としては、上述し
た表示器やスピーカと共に、あるいはこれらに換えて、
機械的な動きを通じて外部に情報を出力するもの(以
下、単に機械的動作部ともいう)を適用するようにして
も良い。
【0037】管理装置30は、システム運営者側の管理
下にあるもので、図4に示すように、管理制御部31、
通信処理部32、出力情報ファイル作成部33、暗号処
理部34、出力情報ファイル更新部35、ポイント数出
力部36および賞品交換処理部37を備えている。
【0038】管理制御部31は、ROMやRAM等のメ
モリ38に格納されたプログラムおよびデータに基づい
て管理装置30の動作を統括的に制御するためのもので
ある。
【0039】通信処理部32は、ネットワーク(インタ
ーネット等)を通じたデータの送受信を制御するもので
ある。
【0040】出力情報ファイル作成部33は、管理制御
部31からの指示に基づいて出力情報ファイルを作成す
るものである。ここでいう出力情報ファイルとは、出力
情報ファイルであることを示す情報、ユーザを識別する
ための情報(以下、単にユーザ識別情報ともいう)、住
所や氏名等のユーザの個人情報、ユーザ毎に設定される
固有の出力データ、商品の販売履歴情報、等々の情報を
含むものである。出力データは、自動販売機20の情報
出力部27を通じて出力するためのデータを含んだもの
である。より詳細には、情報出力部27の表示器を通じ
て表示するためのキャラクターや文字列のデータ、ある
いは情報出力部27のスピーカを通じて発せられる楽曲
や音声のデータ、さらには情報出力部27が機械的動作
部を有している場合にはその動作パターンを示すデータ
等、購入者に対して情報を認識させることのできるデー
タを適宜組み合わせることにより、あるいはこれらデー
タのいずれかひとつを選択することにより、ユーザ毎に
固有となる態様で構成されたものが出力データである。
これらのデータは、システム運営者側が予め管理装置3
0に用意したものであっても良いし、ユーザ自らが作成
して管理装置30にアップロードしたものであっても良
い。商品の販売履歴情報は、商品を販売した日時、商品
を販売した自動販売機の識別情報、同自動販売機の設置
場所、販売商品名称、販売商品価格等々、商品の販売に
関する情報を含んだものである。出力情報ファイル作成
部33によって作成された出力情報ファイルは、例えば
ユーザ識別情報をキーとしてデータベース化され、メモ
リ38に格納されることになる。
【0041】暗号処理部34は、出力情報ファイルに対
して暗号化もしくは復号化を行うためのものである。こ
の暗号処理部34には、自動販売機20の暗号処理部2
5に設定された暗号キーと同一の暗号キーが予め設定し
てある。
【0042】出力情報ファイル更新部35は、管理制御
部31を通じて更新要求が与えられた場合に出力情報フ
ァイルの更新処理を行うためのものである。
【0043】ポイント数出力部36は、管理制御部31
を通じて照会要求が与えられた場合に、対応する出力情
報ファイルを読み出し、その販売履歴情報に基づいてポ
イントの累計数(以下、累計ポイント数ともいう)を算
出するとともに、その算出結果を管理制御部31に転送
するためのものである。ポイントとは、商品の種類や販
売価格に応じて予めシステム運営者側が設定した基準単
位であり、商品を購入した場合に購入者に付加価値とし
て付与される。
【0044】賞品交換処理部37は、管理制御部31を
通じて交換要求が与えられた場合に、対応する出力情報
ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累計ポイ
ント数が、交換要求対象となる賞品の交換許容ポイント
数に達しているか否かを判断し、その判断結果を管理制
御部31に返送するためのものである。
【0045】上記のように構成した商品販売システム
は、管理装置30において登録処理を行ったユーザ(以
下、単に登録ユーザともいう)が、対応する自動販売機
20で商品を購入する場合に、当該自動販売機20が登
録ユーザに応じた情報を出力するようにしたものであ
る。以下、この商品販売システムの運用方法について詳
述する。
【0046】図5は、図1に示した商品販売システムに
おいて、ユーザの登録処理を説明するためのフローチャ
ートであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部
11が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置30
の管理制御部31が実施する処理内容を示したものであ
る。まず、これらのフローチャートを参照しながらユー
ザの登録処理について説明する。
【0047】商品販売システムのユーザになろうとする
者が、ネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機
器10を管理装置30に接続し、端末入力部13から登
録に必要となるユーザ登録情報、例えば住所や氏名等の
情報を入力すると、携帯端末機器10の端末主制御部1
1は、入力されたユーザ登録情報および登録要求を無線
通信処理部12を通じて管理装置30に送出し(ステッ
プS101,ステップS102)、その後、管理装置3
0からの情報取得待機状態となる(ステップS10
3)。
【0048】ネットワークを通じて携帯端末機器10か
らのユーザ登録情報および登録要求を受信した管理装置
30の管理制御部31は、ステップS111において手
順をステップS112に進め、さらに所定の登録条件、
例えばユーザ登録処理に必要となるすべての情報を受信
したことを条件に手順をステップS113に進め、出力
情報ファイル作成部33を通じて初期出力情報ファイル
の作成処理を行う。具体的には、新規のユーザ識別情報
を付与し、このユーザ識別情報をキーとして出力情報フ
ァイルをメモリ38に格納する。
【0049】次いで管理装置30の管理制御部31は、
メモリ38に格納した出力情報ファイルと同一内容のも
のを暗号処理部34に与え、該暗号処理部34を通じて
出力情報ファイルの暗号化を行う(ステップS11
4)。
【0050】暗号処理部34において出力情報ファイル
の暗号化を行った後、管理装置30の管理制御部31
は、暗号化した出力情報ファイル、並びに出力情報ファ
イルに含まれる出力データに基づいて自動販売機20が
情報出力を行うための自販機用情報出力プログラム、さ
らには携帯端末機器10が自動販売機20との間で無線
通信を行うための通信プログラムをネットワークにおい
てユーザ登録の要求元である携帯端末機器10からダウ
ンロード可能となる状態に保持し(ステップS11
5)、今回の処理を終了する。なお、ステップS115
においては、暗号化した出力情報ファイル、並びに自販
機用情報出力プログラムおよび通信プログラムをネット
ワークにおいてダウンロード可能となる状態に保持する
代わりに、通信処理部32を通じてユーザ登録の要求元
である携帯端末機器10に直接送出するようにしても良
い。
【0051】一方、携帯端末機器10では、ステップS
103において初期出力情報ファイル、自販機用情報出
力プログラムおよび通信プログラムを取得すると、端末
主制御部11によってこれら出力情報ファイル、自販機
用情報出力プログラムおよび通信プログラムをメモリ1
5に格納する処理が行われ(ステップS104)、今回
の処理が終了する。
【0052】この結果、登録処理を行ったユーザは、後
述するように、携帯端末機器10のメモリ15に格納し
た初期出力情報ファイル、自販機用情報出力プログラム
および通信プログラムを用いて本商品販売システムに参
加することができるようになる。
【0053】なお、上述した登録処理においては、携帯
端末機器10を用いて直接ユーザ登録を行うようにして
いるが、例えば、商品販売システムのユーザになろうと
する者が、ネットワークを通じて自身の所有するパーソ
ナルコンピュータを管理装置30に接続してユーザ登録
を行い、その後、パーソナルコンピュータが取得した初
期出力情報ファイル等を携帯端末機器10に転送するよ
うにしても良い。
【0054】図6は、図1に示した商品販売システムに
おいて、商品購入時の処理を説明するためのフローチャ
ートであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部
11が実施する処理内容を示し、(b)は自動販売機2
0の自販機主制御部21が実施する処理内容を示したも
のである。以下、これらのフローチャートを参照しなが
ら自動販売機20において商品を購入する(自動販売機
20側からは商品を販売する)場合の処理について説明
する。
【0055】まず、商品を購入しようとする登録ユーザ
が自動販売機20に近づくと、この登録ユーザが所有す
る携帯端末機器10の無線通信処理部12と自動販売機
20の無線通信処理部24との間において自動的に通信
状態が確立し、相互間においてデータの送受信を行うこ
とが可能となる。
【0056】自動販売機20との間においてデータの送
受信を行うことが可能になったことを確認した携帯端末
機器10の端末主制御部11は、先にメモリ15に格納
した通信プログラムにより、無線通信処理部12を通じ
てメモリ15に格納してある出力情報ファイルおよび自
販機用情報出力プログラムを自動販売機20に送出し
(ステップS201)、その後、自動販売機20からの
受信待機状態となる(ステップS202)。自動販売機
20に対して出力情報ファイルを送出する場合には、無
線通信処理部12を通じて出力情報ファイルに一時的な
乱数をセッションキーとして付加する処理が施される。
【0057】なお、携帯端末機器10のメモリ15に格
納した出力情報ファイルおよび自販機用情報出力プログ
ラムを自動販売機20に送出する方法としては、必ずし
も上述したものに限らず、登録ユーザが端末入力部13
を操作することによって行うようにしてももちろん良
い。
【0058】一方、自動販売機20の自販機主制御部2
1は、携帯端末機器10から出力情報ファイルおよび自
販機用情報出力プログラムを受信すると、ステップS2
11において手順をステップS212に進めてこれらを
メモリ23に格納し、その後、暗号処理部25を通じて
出力情報ファイルの復号化を行う(ステップS21
3)。
【0059】次いで、出力情報ファイルを復号化した自
販機主制御部21は、出力情報ファイル処理部26を通
じて当該出力情報ファイルに含まれる出力データを読み
出すとともに、先にメモリ23に格納した自販機用情報
出力プログラムにより、情報出力部27を通じて当該出
力データに基づく情報の出力を行う(ステップS21
4)。つまり、情報出力部27の表示器を通じてキャラ
クターや文字列が表示され、および/または情報出力部
27のスピーカを通じて楽曲や音声が発せられ、および
/または情報出力部27が機械的動作部を有している場
合にはこれが所定の動作パターンで動作されることにな
る。
【0060】この情報出力は、出力データそのものを用
いて行っても良いが、出力情報ファイルに含まれる販売
履歴情報に応じて出力態様を変更するようにしても良
い。例えば、同一のキャラクターを表示する場合であっ
ても、しばらく商品の購入がなかった登録ユーザに対し
てはゆっくりと動くように表示する一方、最近頻繁に商
品を購入している登録ユーザに対しては素早く動くよう
に表示するようにしても良い。さらに、本来、出力デー
タに文字列や音声のデータが含まれていない場合であっ
ても、上述したキャラクターの表示に対して前者では
「ひさしぶり」という文字列や音声を、後者では「また
来てくれてありがとう」という文字列や音声を、それぞ
れ重畳させるようにしても良い。これら販売履歴情報に
応じた出力態様の変更は、予め自販機用情報出力プログ
ラムにロジックとして組み込んでおけば容易に実現する
ことが可能である。
【0061】上述した情報出力の間、自販機主制御部2
1は、販売動作制御部22による商品の販売処理が終了
するのを待つ(ステップS215)。すなわち、登録ユ
ーザによる貨幣の投入および操作部22bを通じた選択
操作の後、商品収納部22cから商品が払い出される処
理が終了するのを待つ。この場合、販売処理の際に販売
動作制御部22に与えられる情報、例えば貨幣処理部2
2aを通じて与えられる入金額情報や操作部22bを通
じて与えられる選択操作情報、等々に応じて上述した情
報出力の態様を変更するようにしても良い。
【0062】商品の販売処理が終了すると、自動販売機
20の自販機主制御部21は、出力情報ファイル処理部
26を通じて出力情報ファイルに商品販売に応じた処理
を行う(ステップS216)。具体的には、商品を販売
した日時、商品を販売した自動販売機の識別情報、同自
動販売機の設置場所、販売商品名称、販売商品価格等
々、今回の商品販売に関する販売履歴情報の追記処理を
行う。また、ステップS216においては、これらの処
理と同時に、出力データを変更(追記・更新)する処理
を実施するようにしても良い。この場合、販売した商
品、あるいは商品の販売履歴に基づいて出力データの変
更を行っても良し、それぞれの自動販売機20の固有情
報に応じて出力データの変更を行うようにしても良い。
自動販売機20の固有情報とは、予めメモリ23に格納
したデータ、あるいはそのデータに基づいてソフトウェ
ア的に都度生成されるデータである。例えば、自動販売
機20毎に固有となるキャラクターデータ(あるいはそ
れを生成するためのデータ)を予めメモリ23に格納し
ておき、商品の販売に応じてそのキャラクターデータ、
もしくはその一部を出力データに追記する処理を行うよ
うにしても良い。
【0063】さらに、自動販売機20の自販機主制御部
21は、暗号処理部25を通じて出力情報ファイルに暗
号化処理を施し(ステップS217)、その後、無線通
信処理部24を通じて出力情報ファイルを携帯端末機器
10に返送し(ステップS218)、今回の処理を終了
する。出力情報ファイルを携帯端末機器10に返送する
場合には、無線通信処理部24を通じて、先に携帯端末
機器10から受信したセッションキーを付加する処理を
行う。
【0064】一方、ステップS202において自動販売
機20から出力情報ファイルを受信した携帯端末機器1
0の端末主制御部11は、出力情報ファイルに付加され
たセッションキーがステップS201で付加したものと
一致するか否かを判断する(ステップS203)。
【0065】セッションキーが一致する場合には、受信
した出力情報ファイルを有効なものと判断し、メモリ1
5に格納してある出力情報ファイルに今回受信した出力
情報ファイルを上書きする処理を実行する(ステップS
204)。
【0066】これに対してセッションキーが一致しない
場合には、受信した出力情報ファイルを無効なものと判
断し、ステップS204の手順を経ることなく今回の処
理を終了する。従って、仮に自動販売機20の近傍に登
録ユーザが複数存在する状況下においても、該当する登
録ユーザが所有する携帯端末機器10の出力情報ファイ
ルのみが上書き処理されることになる。
【0067】以降、自動販売機20で商品を購入するた
びに上述した処理が繰り返し実行されることになる。こ
の結果、商品を購入した登録ユーザの携帯端末機器10
には、自身の購入商品に応じた最新の販売履歴情報が格
納されることになる。
【0068】ここで、上述のステップS214において
自動販売機20の情報出力部27から出力される情報
は、登録ユーザの携帯端末機器10に格納された出力情
報ファイルに含まれる固有の出力データに基づくもので
ある。つまり、同じ自動販売機20から商品を購入した
場合にも、登録ユーザが異なれば、その情報出力も登録
ユーザに応じて異なるものとなる。
【0069】従って、登録ユーザに対しては、出力情報
の特異性から自動販売機20に対して「個性のある自動
販売機」、「my自動販売機」等々、親近感を抱かせる
ことができるとともに、自動販売機20の利用に面白さ
を感じさせることができるようになる。この結果、登録
ユーザが同じ商品を購入するのであれば、自ずと本商品
販売システムの自動販売機20を選択するようになり、
他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具現化
することが可能となる。
【0070】一方、非登録ユーザに対しては、利用する
登録ユーザ毎に異なる情報を出力する自動販売機20を
実際に目にした場合、あるいは他の者からその存在を聞
いた場合、当該自動販売機20に対する興味、ひいては
商品販売システムに対する興味を著しく刺激することが
できるようになる。特に、自動販売機20は、その設置
場所が公衆の面前である場合が多いため、非登録ユーザ
に対するアピール効果もきわめて大きなものとなる。こ
の結果、システム運営者には、何等のコストも要するこ
となく、より多くの登録ユーザを獲得することが可能と
なり、これに応じて商品販売数の大幅な増大を期待する
ことができるという利点がある。
【0071】さらに、上述したように、販売履歴情報に
応じて出力態様を変更すれば、登録ユーザに対して、あ
たかも自動販売機20とコミュニケーションをしている
かのような印象を与えることも可能になり、商品の販売
促進をより一層確実なものとすることができる。
【0072】しかも、上述した自動販売機20による情
報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器10から
与えられた出力情報ファイルの出力データに応じて行わ
れるものであり、購入者である登録ユーザやシステム運
営者に煩雑な作業を強いるものではない。さらに、携帯
端末機器10と自動販売機20との間の通信において
は、公衆回線を利用しないため、登録ユーザおよびシス
テム運営者の双方に通信費用の負担が及ぶこともない。
また、システムを具現化するに当たっては、自動販売機
20に情報出力部27を設けるだけでよいため、カード
リーダ、カードライタ、カード発行機等の機器を併設し
なければならない磁気カードを用いたシステムに比べて
導入コストを低減することができる。さらに、自動販売
機20をネットワークに接続する必要もないため、自動
販売機20にネットワーク通信機能を設ける必要がない
ばかりでなく、自動販売機20の設置場所を著しく制限
したり、設置作業の煩雑化をする事態を招来することも
なく、商品販売システムを早期に、かつ広範に普及させ
ることも可能になる。
【0073】なお、商品の購入を繰り返すうちに出力情
報ファイルの容量が携帯端末機器10のメモリ容量を越
えてしまった場合には、従前の販売履歴情報を管理装置
30のメモリ38に格納した後に、新たな出力情報ファ
イルを作成し、これを携帯端末機器10に与えるように
すればよい。
【0074】図7は、図1に示した商品販売システムに
おいて、携帯端末機器10から出力情報ファイルの更新
要求を行った場合の処理を説明するためのフローチャー
トであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部1
1が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置30の
管理制御部31が実施する処理内容を示したものであ
る。以下、これらのフローチャートを参照しながら出力
情報ファイルの更新要求に関わる処理について説明す
る。
【0075】まず、出力情報ファイルを更新しようとす
る登録ユーザが、ネットワークを通じて自身の所有する
携帯端末機器10を管理装置30に接続し、端末入力部
13から更新要求の入力を行うと、携帯端末機器10の
端末主制御部11は、更新要求および出力情報ファイル
を無線通信処理部12を通じて管理装置30に送出し
(ステップS301,ステップS302)、その後、管
理装置30からの情報取得待機状態となる(ステップS
303)。
【0076】一方、管理装置30の管理制御部31は、
携帯端末機器10から更新要求および出力情報ファイル
を受信すると、ステップS311において手順をステッ
プS312に進め、暗号処理部34を通じて出力情報フ
ァイルの復号化を行い、その後、この復号化した出力情
報ファイルの内容をチェックする。具体的には、出力情
報ファイルのユーザ識別情報がユーザ登録されたもので
あるか否かを判断し(ステップS313)、さらに出力
情報ファイルの最終更新日時が前回の更新日時よりも新
しいものであるか否かを判断する(ステップS31
4)。
【0077】ステップS313あるいはステップS31
4の判断においていずれか一方がNOであった場合、管
理装置30の管理制御部31は、受信した出力情報ファ
イルが例えばコピーされた無効なものであると判断して
これを破棄し(ステップS315)、その後、出力情報
ファイルの更新結果、つまり更新しなかった旨の情報を
携帯端末機器10に対して送出する(ステップS31
7)。
【0078】これに対してステップS313およびステ
ップS314の判断がいずれもYESであった場合、つ
まりユーザ識別情報がユーザ登録されたものであり、か
つ受信した出力情報ファイルの最終更新日時が前回の更
新日時よりも新しいものであった場合、管理装置30の
管理制御部31は、受信した出力情報ファイルが有効な
ものであると判断し、出力情報ファイル更新部35を通
じてメモリ38に格納してあった出力情報ファイルを、
受信した出力情報ファイルに更新する処理を行う(ステ
ップS316)。その後、管理装置30の管理制御部3
1は、出力情報ファイルの更新結果、つまり更新が完了
した旨の情報を携帯端末機器10に対して送出し(ステ
ップS317)、今回の処理を終了する。なお、ステッ
プS317においては、出力情報ファイルの更新を行っ
た場合、その更新結果のみならず、更新した後の販売履
歴情報に基づいて算出される累計ポイント数を携帯端末
機器10に対して送出するようにしても良い。
【0079】ステップS303において管理装置30か
ら更新結果の情報を受信した携帯端末機器10の端末主
制御部11は、端末出力部14を通じて更新結果を表示
し(ステップS304)、今回の処理を終了する。
【0080】この結果、登録ユーザは、上述した更新要
求を行うことにより、管理装置30に管理されている出
力情報ファイルを任意のタイミングで更新することが可
能となる。
【0081】一方、システムの運営者は、登録ユーザの
更新要求によって販売履歴情報を収集することができ、
さらにこの販売履歴情報に基づいて登録ユーザの購入行
動や嗜好を分析することが可能となる。この結果、例え
ば自動販売機20の設置場所に応じて適切な商品を配置
することができるようになる、多くの購入者に好まれる
商品開発を行うことができるようになる、等々の利点が
ある。
【0082】なお、上述した更新処理においては、携帯
端末機器10を用いて直接出力情報ファイルを管理装置
30に送信するようにしているが、例えば、携帯端末機
器10の出力情報ファイルを一旦自身の所有するパーソ
ナルコンピュータに転送し、このパーソナルコンピュー
タからネットワークを通じて出力情報ファイルを管理装
置30に送信するようにしても良い。
【0083】図8は、図1に示した商品販売システムに
おいて、携帯端末機器10から出力情報ファイルの照会
要求を行った場合の処理を説明するためのフローチャー
トであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部1
1が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置30の
管理制御部31が実施する処理内容を示したものであ
る。以下、これらのフローチャートを参照しながら出力
情報ファイルの照会要求に関わる処理について説明す
る。
【0084】まず、出力情報ファイルを照会しようとす
る登録ユーザが、ネットワークを通じて自身の所有する
携帯端末機器10を管理装置30に接続し、端末入力部
13から照会要求の入力を行うと、携帯端末機器10の
端末主制御部11は、照会要求とともに照会に必要とな
る情報、例えばユーザ識別情報を無線通信処理部12を
通じて管理装置30に送出し(ステップS401,ステ
ップS402)、その後、管理装置30からの情報取得
待機状態となる(ステップS403)。
【0085】一方、管理装置30の管理制御部31は、
携帯端末機器10から照会要求および照会情報を受信す
ると、ステップS411において手順をステップS41
2に進め、ユーザ識別情報がユーザ登録されたものであ
るか否かの判断を行う。
【0086】ステップS412の判断においてユーザ識
別情報がユーザ登録されたものでなかった場合、管理装
置30の管理制御部31は、後述する処理を実施するこ
となく今回の処理を終了する。
【0087】これに対してユーザ識別情報がユーザ登録
されたものであった場合、管理装置30の管理制御部3
1は、メモリ38から対応する出力情報ファイルを読み
出す(ステップS413)。さらにこの読み出した出力
情報ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累計
ポイント数情報を、ポイント数出力部36を通じてネッ
トワークから閲覧可能な状態に保持するとともに、この
累計ポイント数情報を携帯端末機器10から閲覧するた
めの情報を当該携帯端末機器10に送出し(ステップS
414)、今回の処理を終了する。なお、出力情報ファ
イルの販売履歴情報に後述する「賞品への交換済み」と
いう情報があった場合、当該賞品に対応するポイント数
を減算した値が累計ポイント数となる。また、ステップ
S414においては、読み出した出力情報ファイルの販
売履歴情報に基づいて算出される累計ポイント数情報を
直接照会の要求元である携帯端末機器10に送出するよ
うにしても良い。
【0088】ステップS403において管理装置30か
ら送出された情報を受信した携帯端末機器10の端末主
制御部11は、端末出力部14を通じてポイント数情報
を表示し(ステップS404)、今回の処理を終了す
る。
【0089】この結果、登録ユーザは、上述した照会要
求を行うことにより、商品の購入に応じて自身が獲得し
た累計ポイント数を任意のタイミングで確認することが
可能となる。
【0090】なお、上述した照会処理においては、携帯
端末機器10を用いて直接累計ポイント数を確認するよ
うにしているが、例えば、パーソナルコンピュータから
ネットワークを通じて照会要求を行うとともに、このパ
ーソナルコンピュータ上において累計ポイント数を確認
するようにしても良い。
【0091】図9は、図1に示した商品販売システムに
おいて、登録ユーザが自身の獲得したポイントを所定の
賞品と交換する際の処理を説明するためのフローチャー
トであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部1
1が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置30の
管理制御部31が実施する処理内容を示したものであ
る。以下、これらのフローチャートを参照しながら獲得
したポイントを賞品に交換する処理について説明する。
【0092】まず、獲得したポイントを賞品に交換しよ
うとする登録ユーザが、ネットワークを通じて自身の所
有する携帯端末機器10を管理装置30に接続し、端末
入力部13から交換要求の入力を行うと、携帯端末機器
10の端末主制御部11は、交換要求とともに交換に必
要となる情報、例えば出力情報ファイルを無線通信処理
部12を通じて管理装置30に送出し(ステップS50
1,ステップS502)、その後、管理装置30からの
受信待機状態となる(ステップS503)。
【0093】一方、管理装置30の管理制御部31は、
携帯端末機器10から交換要求および交換情報を受信す
ると(ステップS511)、メモリ38に格納してある
出力情報ファイルを読み出し(ステップS512)、そ
の後、賞品交換処理部37を通じてこの読み出した出力
情報ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累計
ポイント数が交換要求対象となる賞品の交換許容ポイン
ト数以上であるか否かを判断する(ステップS51
3)。なお、ステップS502において交換要求ととも
に携帯端末機器10から出力情報ファイルを送信した場
合には、上述した更新処理を実施した後、更新された出
力情報ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累
計ポイント数が交換許容ポイント数以上であるか否かの
判断を行う。
【0094】出力情報ファイルから算出した累計ポイン
ト数が交換許容ポイント数未満であった場合には、以降
の手順を経ることなく今回の処理を終了する。この場
合、登録ユーザの要求する賞品への交換はできなかった
ものの、その他の賞品への交換が可能である場合には、
交換要求元に対してこれを報知するようにしても良い。
また、交換対象となる賞品は必ずしも有形のものである
必要はなく、無形のもの、例えば最新の出力データ、通
常時には取得できない特別な出力データ、あるいは他の
一般購入者では得ることのできない有益な情報等のデジ
タルコンテンツであっても構わない。この場合、賞品と
なるデジタルコンテンツは、携帯端末機器10の端末出
力部14を通じて登録ユーザに提供しても良いし、自動
販売機20が印字手段を具備していれば、この印字手段
を通じて登録ユーザに提供するようにしても良い。
【0095】一方、出力情報ファイルから算出した累計
ポイント数が、登録ユーザの要求する賞品の交換許容ポ
イント数以上であった場合、管理装置30の管理制御部
31は、出力情報ファイルに対して賞品への交換済みで
ある情報を追記する処理を実施する(ステップS51
4)。その後、出力情報ファイルのユーザ識別情報を新
たなユーザ識別情報に更新し、このユーザ識別情報をキ
ーとして出力情報ファイルをメモリ38に格納する(ス
テップS515)。
【0096】次いで管理装置30の管理制御部31は、
メモリ38に格納した出力情報ファイルと同一内容のも
のを暗号処理部34に与え、該暗号処理部34を通じて
出力情報ファイルの暗号化を行う(ステップS51
6)。
【0097】暗号処理部34において出力情報ファイル
の暗号化を行った後、管理装置30の管理制御部31
は、交換要求元である携帯端末機器10に対して暗号化
した出力情報ファイルを送出する処理を行う(ステップ
S517)。
【0098】その後、管理装置30の管理制御部31
は、商品販売システムの管理下にある管理するセンター
(図示せず)に賞品交換を行う旨の情報と、賞品を受け
取る購入者のユーザ登録に関する情報(氏名、住所等)
とを送出する(ステップS518)。センターにおいて
は、管理装置30から受信した情報に基づいて賞品を発
送する処理が行われ、この結果、交換要求を行った登録
ユーザに所望の賞品が配送されることになる。
【0099】一方、ステップS503において管理装置
30から出力情報ファイルを受信した携帯端末機器10
の端末主制御部11は、メモリ15に格納してある出力
情報ファイルを、受信した出力情報ファイルに置換し
(ステップS504)、今回の処理を終了する。
【0100】ここで、上述した登録ユーザに対して賞品
を与える処理においても、登録ユーザが自身の所有する
携帯端末機器10を通じて交換要求を行うだけであり、
商品に貼り付けられた応募シールを所定枚数集めてシス
テム運営者に郵送する等の煩雑な作業を要しない。ま
た、システム運営者においても、管理装置30からの賞
品発送要求に応じて賞品の発送を行えばよいため、郵送
された多数の応募用紙毎に応募シールを数える等の処理
を行なう必要がない。
【0101】以上説明したように、実施の形態1に係る
商品販売システムによれば、登録ユーザの携帯端末機器
10に格納された出力情報ファイルに含まれる固有の出
力データに基づいて自動販売機20の情報出力部27か
ら情報を出力するようにしているため、同じ自動販売機
20から同一の商品を購入した場合にも、登録ユーザが
異なれば、その情報出力も登録ユーザに応じて異なるも
のとなる。
【0102】従って、登録ユーザに対しては、出力情報
の特異性から自動販売機20に対して親近感や面白さを
感じさせることができるようになり、他の自動販売機と
の差別化から商品の販売促進を具現化することが可能と
なる。
【0103】さらに、販売履歴情報に応じて自動販売機
20の情報出力部27から出力する情報の態様を変更す
れば、登録ユーザに対して、あたかも自動販売機20と
コミュニケーションをしているかのような印象を与える
ことが可能になり、商品の販売促進をより一層確実なも
のとすることができる。
【0104】しかも、上述した自動販売機20による情
報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器10から
与えられた出力情報ファイルの出力データに応じて行わ
れるものであり、購入者である登録ユーザやシステム運
営者に煩雑な作業を強いるものではない。また、システ
ムを具現化するに当たっては、自動販売機20に情報出
力部27を設けるだけでよく、導入コストが著しく増大
する事態を招来する虞れもない。さらに自動販売機20
をネットワークに接続する必要もないため、自動販売機
20にネットワーク通信機能を設ける必要がないばかり
でなく、自動販売機20の設置場所を著しく制限した
り、設置作業の煩雑化をする事態を招来することもな
く、商品販売システムを早期に、かつ広範に普及させる
ことが可能になる。
【0105】また、販売履歴情報は、常に購入者である
登録ユーザの携帯端末機器10において集計された状態
となるため、任意のタイミングで管理装置30に送信す
れば良く、購入者およびシステム運営者の双方において
通信費用が嵩むという問題が発生する虞れもない。この
場合、出力情報ファイルを暗号化した状態で携帯端末機
器10に保持させるようにしているため、携帯端末機器
10からその内容を解読することが困難であり、出力情
報ファイルの内容、特に販売履歴情報が改竄される虞れ
がない。
【0106】なお、上述した実施の形態1においては、
商品購入の際に、携帯端末機器10から自動販売機20
に出力情報ファイルを直接送出するようにしているが、
携帯端末機器10から例えばパーソナルコンピュータ等
の端末機器に出力情報ファイルを送出し、この端末機器
から自動販売機20に出力情報ファイルを送出しても良
い。この場合、無線通信を適用する必要もなく、有線で
通信を行うようにしても構わない。
【0107】また、上述した実施の形態1においては、
自動販売機20の暗号処理部25と、管理装置30の暗
号処理部34とで、予め同一の暗号キーを設定するよう
にしているが、必ずしもこれに限定されず、例えば以下
に記載するようにしても構わない。
【0108】すなわち、自動販売機20の暗号処理部2
5および管理装置30の暗号処理部34のそれぞれに予
め同一の共通キーのみを設定しておき、この共通キー
と、携帯端末機器10に設定された識別コードとから特
定の演算によって暗号キーを自動生成するようにしても
良い。この場合、携帯端末機器10から自動販売機20
および管理装置30に対して出力情報ファイルの送信処
理を行う際に自身の識別コードを送信すれば、送信先と
なるそれぞれの暗号処理部25,34において都度暗号
キーが生成され、この暗号キーを用いて出力情報ファイ
ルの暗号化や復号化を行うことができるようになる。こ
のような暗号キーを適用した場合、自動販売機20およ
び管理装置30のそれぞれの暗号処理部25,34にお
いては、出力情報ファイルが登録を受けた携帯端末機器
10から送出されたもの以外を復号化することができ
ず、つまり無効なものとして処理することができる。こ
のため、出力情報ファイル毎にこれを扱うことのできる
携帯端末機器10を制限することが可能になる。
【0109】さらに、上述した実施の形態1では、販売
履歴情報に応じて出力態様を変更するようにしている
が、例えば出力情報ファイルに含まれる登録ユーザの個
人情報や自動販売機20の設置場所に応じて出力態様を
変更するようにしても構わない。
【0110】<実施の形態2>上述した実施の形態1で
は、情報出力を自動販売機において実施するようにして
いるが、出力情報ファイルを携帯端末機器で読込、更
新、暗号化/復号化できるように構成すれば、例えば、
出力情報ファイルを携帯端末機器で読込、更新、暗号化
/復号化するためのプログラムを含めるようにすれば、
以下に記載する実施の形態2のように、携帯端末機器に
おいて情報出力を行うように構成することも可能であ
る。
【0111】図10は、実施の形態2に係る商品販売シ
ステムにおいて、商品購入時の処理を説明するためのフ
ローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制
御部が実施する処理内容を示し、(b)は自動販売機の
自販機主制御部が実施する処理内容を示したものであ
る。以下、これらのフローチャートを参照しながら自動
販売機において商品を購入する(自動販売機側からは商
品を販売する)場合の処理について説明する。なお、携
帯端末機器、自動販売機および管理装置の構成に関して
は、同様の構成を有したものであるため、同一の符号を
付してそれぞれの詳細説明を省略する。また、登録処
理、更新処理、照会処理、交換処理に関しても実施の形
態1と同様である。
【0112】まず、商品を購入しようとする登録ユーザ
が自動販売機20に近づくと、該登録ユーザが所有する
携帯端末機器10の無線通信処理部12と自動販売機2
0の無線通信処理部24との間において自動的に通信状
態が確立し、相互間においてデータの送受信を行うこと
が可能となる。
【0113】自動販売機20との間においてデータの送
受信を行うことが可能になったことを確認した携帯端末
機器10の端末主制御部11は、先にメモリ15に格納
した通信プログラムにより、無線通信処理部12を通じ
てメモリ15に格納してある出力情報ファイルを自動販
売機20に送出し(ステップS601)、その後、自動
販売機20からの受信待機状態となる(ステップS60
2)。自動販売機20に対して出力情報ファイルを送出
する場合には、無線通信処理部12を通じて出力情報フ
ァイルに一時的な乱数をセッションキーとして付加する
処理が施される。
【0114】なお、携帯端末機器10のメモリ15に格
納した出力情報ファイルを自動販売機20に送出する方
法としては、必ずしも上述したものに限らず、登録ユー
ザが端末入力部13を操作することによって行うように
してももちろん良い。
【0115】一方、自動販売機20の自販機主制御部2
1は、携帯端末機器10から出力情報ファイルを受信す
ると、ステップS611において手順をステップS61
2に進めてこれをメモリ23に格納し、その後、暗号処
理部25を通じて出力情報ファイルの復号化を行う(ス
テップS613)。
【0116】出力情報ファイルを復号化した後、自販機
主制御部21は、販売動作制御部22による商品の販売
処理が終了するのを待つ(ステップS614)。すなわ
ち、登録ユーザによる貨幣の投入および操作部22bを
通じた選択操作の後、商品収納部22cから商品が払い
出される処理が終了するのを待つ。
【0117】商品の販売処理が終了すると、自動販売機
20の自販機主制御部21は、出力情報ファイル処理部
26を通じて出力情報ファイルに商品販売に応じた処理
を行う(ステップS615)。具体的には、商品を販売
した日時、商品を販売した自動販売機の識別情報、同自
動販売機の設置場所、販売商品名称、販売商品価格等
々、今回の商品販売に関する販売履歴情報の追記処理を
行う。また、ステップS615においては、これらの処
理と同時に、出力データを変更(追記・更新)する処理
を実施するようにしても良い。この場合、販売した商
品、あるいは商品の販売履歴に基づいて出力データの変
更を行っても良し、それぞれの自動販売機20の固有情
報に応じて出力データの変更を行うようにしても良い。
自動販売機20の固有情報とは、予めメモリ23に格納
したデータ、あるいはそのデータに基づいてソフトウェ
ア的に都度生成されるデータである。例えば、自動販売
機20毎に固有となるキャラクターデータ(あるいはそ
れを生成するためのデータ)を予めメモリ23に格納し
ておき、商品の販売に応じてそのキャラクターデータ、
もしくはその一部を出力データに追記する処理を行うよ
うにしても良い。
【0118】さらに、自動販売機20の自販機主制御部
21は、暗号処理部25を通じて出力情報ファイルに暗
号化処理を施し(ステップS616)、その後、無線通
信処理部24を通じて出力情報ファイルを携帯端末機器
10に返送し(ステップS617)、今回の処理を終了
する。出力情報ファイルおよび情報出力要求を携帯端末
機器10に返送する場合には、無線通信処理部24を通
じて、先に携帯端末機器10から受信したセッションキ
ーを付加する処理を行う。
【0119】一方、ステップS602において自動販売
機20から出力情報ファイルおよび情報出力要求を受信
した携帯端末機器10の端末主制御部11は、出力情報
ファイルに付加されたセッションキーがステップS60
1で付加したものと一致するか否かを判断する(ステッ
プS603)。
【0120】セッションキーが一致する場合には、受信
した出力情報ファイルを有効なものと判断し、メモリ1
5に格納してある出力情報ファイルに今回受信した出力
情報ファイルを上書きする処理を実行する(ステップS
604)。
【0121】その後、携帯端末機器10の端末主制御部
11は、自動販売機20から与えられた情報出力要求に
応じてメモリ15に格納した出力情報ファイルを復号化
し(ステップS605)、該復号化した出力情報ファイ
ルに含まれる出力データを読み出すとともに、端末出力
部14を通じて当該出力データに基づく情報の出力を行
う(ステップS606)。つまり、端末出力部14の表
示器を通じてキャラクターや文字列が表示され、および
/または端末出力部14のスピーカを通じて楽曲や音声
が発せられることになる。
【0122】この情報出力は、出力データそのものを用
いて行っても良いが、実施の形態1と同様に、出力情報
ファイルに含まれる販売履歴情報に応じて出力態様を変
更するようにしても良い。
【0123】情報出力を終了した端末主制御部11は、
メモリ15に格納した出力情報ファイルを暗号化し(ス
テップS607)、今回の処理を終了する。
【0124】これに対してセッションキーが一致しない
場合には、受信した出力情報ファイルおよび情報出力要
求を無効なものと判断し、上述したステップS604〜
ステップS607の手順を経ることなく今回の処理を終
了する。従って、仮に自動販売機20の近傍に登録ユー
ザが複数存在する状況下においても、該当する登録ユー
ザが所有する携帯端末機器10の出力情報ファイルのみ
が上書き処理されることになるとともに、該当する登録
ユーザが所有する携帯端末機器10の端末出力部14か
らのみ情報出力が行われることになる。
【0125】以降、自動販売機20で商品を購入するた
びに上述した処理が繰り返し実行されることになる。こ
の結果、商品を購入した登録ユーザの携帯端末機器10
には、自身の購入商品に応じた最新の販売履歴情報が格
納されることになるとともに、商品の購入に応じて情報
が出力されることになる。
【0126】ここで、上述のステップS605において
携帯端末機器10の端末出力部14から出力される情報
は、メモリ15に格納された出力情報ファイルに含まれ
る固有の出力データに基づくものであり、しかも、本商
品販売システムに対応した自動販売機20で商品を購入
した場合にのみ実施されるものである。
【0127】従って、登録ユーザに対しては、自動販売
機20の利用に面白さを感じさせることができるように
なる。この結果、登録ユーザが同じ商品を購入するので
あれば、自ずと本商品販売システムの自動販売機20を
選択するようになり、他の自動販売機との差別化から商
品の販売促進を具現化することが可能となる。
【0128】さらに、上述したように、販売履歴情報に
応じて出力態様を変更すれば、登録ユーザに対して、あ
たかも自動販売機20とコミュニケーションをしている
かのような印象を与えることも可能になり、商品の販売
促進をより一層確実なものとすることができる。
【0129】しかも、上述した携帯端末機器10による
情報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器10の
メモリ15に格納された出力情報ファイルの出力データ
に応じて行われるものであり、購入者である登録ユーザ
やシステム運営者に煩雑な作業を強いるものではない。
さらに、携帯端末機器10と自動販売機20との間の通
信においては、公衆回線を利用しないため、登録ユーザ
およびシステム運営者の双方に通信費用の負担が及ぶこ
ともない。また、システムを具現化するに当たっては、
自動販売機20に情報出力部27を設ける必要もなくな
るため、実施の形態1に比べても導入コストを低減する
ことができる。さらに、自動販売機20をネットワーク
に接続する必要もないため、自動販売機20にネットワ
ーク通信機能を設ける必要がないばかりでなく、自動販
売機20の設置場所を著しく制限したり、設置作業の煩
雑化をする事態を招来することもなく、商品販売システ
ムを早期に、かつ広範に普及させることも可能になる。
【0130】なお、上述した実施の形態1および2で
は、いずれも携帯端末機器を介して自動販売機に購入者
を特定可能な固有データ(出力情報ファイル)を与え、
この固有データに従った情報の出力を行うようにしてい
るが、必ずしも携帯端末機器から固有データを与える必
要はなく、例えば自動販売機に設けた入力手段を通じて
該自動販売機に固有データを与えるようにしても構わな
い。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、予め登録処理を行うことにより、少なく
とも登録ユーザの識別情報を含んだ出力情報ファイルを
保持する携帯端末機器を備え、自動販売機は、購入者の
所有する携帯端末機器が前記登録処理を行ったものであ
る場合、当該携帯端末機器が保持した出力情報ファイル
に基づく固有データに従って情報出力を行うようにして
いるため、同じ自動販売機から商品を購入した場合に
も、登録ユーザが異なれば、その情報出力も登録ユーザ
に応じて異なるものとなる。従って、登録ユーザに対し
ては、出力情報の特異性から自動販売機に対して親近感
を抱かせることができるとともに、自動販売機の利用に
面白さを感じさせることができるようになる。この結
果、登録ユーザが同じ商品を購入するのであれば、自ず
と本商品販売システムの自動販売機を選択するようにな
り、他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具
現化することが可能となる。しかも、自動販売機による
情報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器から与
えられた出力情報ファイルに応じて行われるものであ
り、購入者である登録ユーザやシステム運営者に煩雑な
作業を強いるものではない。さらに、システムを具現化
するに当たっては、自動販売機に情報出力を行う手段を
設けるだけでよいため、カードリーダ、カードライタ、
カード発行機等の機器を併設しなければならない磁気カ
ードを用いたシステムに比べて導入コストを低減するこ
とができる。
【0132】また、請求項2に記載の発明によれば、出
力情報に応じた情報の出力を行う情報出力手段を有する
とともに、予め登録処理を行うことにより、少なくとも
登録ユーザの識別情報を含んだ出力情報ファイルを保持
する携帯端末機器を備え、自動販売機は、購入者の所有
する携帯端末機器が前記登録処理を行ったものである場
合、前記出力情報ファイルに基づく固有データに従った
情報出力を、前記携帯端末機器の情報出力手段を通じて
行うためデータを当該携帯端末機器に送出するようにし
ているため、同じ自動販売機から商品を購入した場合に
も、登録ユーザが異なれば、携帯端末機器において実施
される情報出力も登録ユーザに応じて異なるものとな
る。従って、登録ユーザに対しては、自動販売機の利用
に面白さを感じさせることができるようになる。この結
果、登録ユーザが同じ商品を購入するのであれば、自ず
と本商品販売システムの自動販売機を選択するようにな
り、他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具
現化することが可能となる。しかも、携帯端末機器によ
る情報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器に保
持された出力情報ファイルに応じて行われるものであ
り、購入者である登録ユーザやシステム運営者に煩雑な
作業を強いるものではない。さらに、システムを具現化
するに当たっては、自動販売機に情報出力を行う手段を
設ける必要もなくなるため、導入コストを一層低減する
ことができる。
【0133】また、請求項3に記載の発明によれば、自
動販売機が、出力情報ファイルに含まれる固有の出力デ
ータに従って情報出力に関わる処理を行い、かつ情報出
力に関わる処理を行った後に該出力データを更新処理す
る一方、前記携帯端末機器は、自動販売機によって更新
処理された後の出力データを含む出力情報ファイルを保
持するようにしているため、自動販売機の利用に応じて
情報出力が変化するようになり、登録ユーザに対して、
あたかも自動販売機とコミュニケーションをしているか
のような印象を与えることも可能になり、自動販売機に
対する親近感がより一層大きなものとなる。
【0134】また、請求項4に記載の発明によれば、自
動販売機が、販売商品あるいは商品の販売履歴に応じて
出力データの更新処理を行うようにしているため、商品
の販売に応じて情報出力が変化するようになり、商品の
販売促進をより一層確実なものとすることができる。
【0135】また、請求項5に記載の発明によれば、登
録要求が与えられた場合に出力情報ファイルを生成し、
該生成した出力情報ファイルを登録要求毎に自己のメモ
リに格納するとともに、その登録要求元に当該出力情報
ファイルを提供する管理装置を備えるようにしているた
め、システム運営者にとっては、管理装置を通じて商品
販売システムを管理することが可能になる。
【0136】また、請求項6に記載の発明によれば、出
力情報ファイルが、自動販売機での商品販売に応じて更
新処理される商品販売履歴情報を含み、管理装置が、所
定の条件を満たす更新要求が与えられた場合、メモリに
格納した対応する出力情報ファイルの更新処理を行うよ
うにしているため、登録ユーザ毎に販売履歴情報を管理
することができるようになる。
【0137】また、請求項7に記載の発明によれば、管
理装置が、出力情報ファイルに含まれる商品販売履歴情
報に基づいて賞品の発送要求を行う賞品発送要求手段を
備えるようにしているため、煩雑な作業を要することな
く登録ユーザに対して賞品という付加価値を与えること
ができるようになる。
【0138】また、請求項8に記載の発明によれば、出
力情報ファイルを暗号化した状態で携帯端末機器に保持
させ、自動販売機および/または管理装置は、携帯端末
機器から出力情報ファイルが与えられた場合にこれを復
号化して処理するようにしているため、当該出力情報フ
ァイルに対する不正な改竄を防止することができるよう
になる。
【0139】また、請求項9に記載の発明によれば、購
入者を特定可能な固有データが与えられた場合に、この
固有データに従った情報の出力を行う情報出力手段を備
えるようにしているため、同じ自動販売機から商品を購
入した場合にも、購入者が異なれば、その情報出力も購
入者に応じて異なるものとなる。従って、購入者に対し
ては、出力情報の特異性から自動販売機に対して親近感
を抱かせることができるとともに、自動販売機の利用に
面白さを感じさせることができるようになる。この結
果、購入者が同じ商品を購入するのであれば、自ずと本
自動販売機を選択するようになり、他の自動販売機との
差別化から商品の販売促進を具現化することが可能とな
る。さらに、自動販売機には、情報出力手段を設けるだ
けでよいため、導入コストを低減することができる。
【0140】また、請求項10に記載の発明によれば、
情報出力手段が、予め登録処理を行った購入者の所有す
る携帯端末機器から与えられた出力情報ファイルに基づ
く固有データに従って情報出力を行うようにしているた
め、購入者に対して固有データの入力といった煩雑な作
業を強いることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である商品販売システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した商品販売システムで適用する携帯
端末機器の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した商品販売システムで適用する自動
販売機の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した商品販売システムで適用する管理
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示した商品販売システムにおいて、ユー
ザの登録処理を説明するためのフローチャートであり、
(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内
容を示し、(b)は管理装置の管理制御部が実施する処
理内容を示したものである。
【図6】図1に示した商品販売システムにおいて、商品
購入時の処理を説明するためのフローチャートであり、
(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内
容を示し、(b)は自動販売機の自販機制御部が実施す
る処理内容を示したものである。
【図7】図1に示した商品販売システムにおいて、携帯
端末機器から更新要求を行った場合の処理を説明するた
めのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端
末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は管理装
置の管理制御部が実施する処理内容を示したものであ
る。
【図8】図1に示した商品販売システムにおいて、携帯
端末機器から照会要求を行った場合の処理を説明するた
めのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端
末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は管理装
置の管理制御部が実施する処理内容を示したものであ
る。
【図9】図1に示した商品販売システムにおいて、登録
ユーザが自身の獲得したポイントを所定の賞品と交換す
る際の処理を説明するためのフローチャートであり、
(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内
容を示し、(b)は管理装置の管理制御部が実施する処
理内容を示したものである。
【図10】実施の形態2に係る商品販売システムにおい
て、商品購入時の処理を説明するためのフローチャート
であり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施す
る処理内容を示し、(b)は自動販売機の自販機制御部
が実施する処理内容を示したものである。
【符号の説明】
10 携帯端末機器 11 端末主制御部 12 無線通信処理部 13 端末入力部 14 端末出力部 15 メモリ 20 自動販売機 21 自販機主制御部 22 販売動作制御部 22a 貨幣処理部 22b 操作部 22c 商品収納部 23 メモリ 24 無線通信処理部 25 暗号処理部 26 出力情報ファイル処理部 27 情報出力部 30 管理装置 31 管理制御部 32 通信処理部 33 出力情報ファイル作成部 34 暗号処理部 35 出力情報ファイル更新部 36 ポイント数出力部 37 賞品交換処理部 38 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 正実 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 山崎 康宏 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3E044 AA01 BA01 CA10 DE04 EA20 EB01 EB08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動販売機を通じて商品の販売を行う商
    品販売システムにおいて、 予め登録処理を行うことにより、少なくとも登録ユーザ
    の識別情報を含んだ出力情報ファイルを保持する携帯端
    末機器を備え、 自動販売機は、購入者の所有する携帯端末機器が前記登
    録処理を行ったものである場合、当該携帯端末機器が保
    持した出力情報ファイルに基づく固有データに従って情
    報出力を行うことを特徴とする商品販売システム。
  2. 【請求項2】 自動販売機を通じて商品の販売を行う商
    品販売システムにおいて、 出力情報に応じた情報の出力を行う情報出力手段を有す
    るとともに、予め登録処理を行うことにより、少なくと
    も登録ユーザの識別情報を含んだ出力情報ファイルを保
    持する携帯端末機器を備え、 自動販売機は、購入者の所有する携帯端末機器が前記登
    録処理を行ったものである場合、前記出力情報ファイル
    に基づく固有データに従った情報出力を、前記携帯端末
    機器の情報出力手段を通じて行うためデータを当該携帯
    端末機器に送出することを特徴とする商品販売システ
    ム。
  3. 【請求項3】 自動販売機は、前記出力情報ファイルに
    含まれる固有の出力データに従って情報出力に関わる処
    理を行い、かつ情報出力に関わる処理を行った後に該出
    力データを更新処理する一方、前記携帯端末機器は、自
    動販売機によって更新処理された後の出力データを含む
    出力情報ファイルを保持することを特徴とする請求項1
    または2に記載の商品販売システム。
  4. 【請求項4】 自動販売機は、販売商品あるいは商品の
    販売履歴に応じて前記出力データの更新処理を行うこと
    を特徴とする請求項3に記載の商品販売システム。
  5. 【請求項5】 登録要求が与えられた場合に出力情報フ
    ァイルを生成し、該生成した出力情報ファイルを登録要
    求毎に自己のメモリに格納するとともに、その登録要求
    元に当該出力情報ファイルを提供する管理装置を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の
    商品販売システム。
  6. 【請求項6】 前記出力情報ファイルは、自動販売機で
    の商品販売に応じて更新処理される商品販売履歴情報を
    含み、 前記管理装置は、所定の条件を満たす更新要求が与えら
    れた場合、前記メモリに格納した対応する出力情報ファ
    イルの更新処理を行うことを特徴とする請求項5に記載
    の商品販売システム。
  7. 【請求項7】 前記管理装置は、前記出力情報ファイル
    に含まれる商品販売履歴情報に基づいて賞品の発送要求
    を行う賞品発送要求手段を備えることを特徴とする請求
    項6に記載の商品販売システム。
  8. 【請求項8】 前記出力情報ファイルを暗号化した状態
    で携帯端末機器に保持させ、自動販売機および/または
    前記管理装置は、前記携帯端末機器から出力情報ファイ
    ルが与えられた場合にこれを復号化して処理することを
    特徴とする請求項6または7に記載の商品販売システ
    ム。
  9. 【請求項9】 購入者を特定可能な固有データが与えら
    れた場合に、この固有データに従った情報の出力を行う
    情報出力手段を備えたことを特徴とする自動販売機。
  10. 【請求項10】 前記情報出力手段は、予め登録処理を
    行った購入者の所有する携帯端末機器から与えられた出
    力情報ファイルに基づく固有データに従って情報出力を
    行うことを特徴とする請求項9に記載の自動販売機。
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