JP2003345100A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003345100A
JP2003345100A JP2002153994A JP2002153994A JP2003345100A JP 2003345100 A JP2003345100 A JP 2003345100A JP 2002153994 A JP2002153994 A JP 2002153994A JP 2002153994 A JP2002153994 A JP 2002153994A JP 2003345100 A JP2003345100 A JP 2003345100A
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charging
image forming
toner
forming apparatus
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Yoshikuni Ito
善邦 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーナレスのタンデムカラー機において、
再転写による現像器内への他色トナー混入による色味変
動を防止する。 【解決手段】 耐久による色味変動を予測(または検
知)して、カラーマスキングのパラメータを画像形成枚
数に応じて変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触帯電方式、ク
リーナレスプロセスの複写機・プリンタ等の画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の画像形成部(または「ステ
ーション」と称する)を備え、各画像形成部でそれぞれ
色の異なったトナー像を形成し、そのトナー像を同一記
録材上に順次重ね合わせて転写してカラー画像を形成す
る画像形成装置が種々提案されている。
【0003】このような状況のなかで、無端状の記録材
担持部材を用いた多色電子写真方式のカラー複写機が高
速記録に用いられている。
【0004】カラー電子写真記録装置の一例を図3に基
づいて簡単に説明すると、装置内には第1、第2、第
3、第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが併設さ
れ、各々異なった色のトナー像が潜像、現像、転写のプ
ロセスを経て形成される。
【0005】画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、そ
れぞれ専用の像担持体、本例では電子写真感光ドラム3
a、3b、3c、3dを具備し、各感光ドラム3a、3
b、3c、3d上に各色のトナー像が形成される。各感
光ドラム3a、3b、3c、3dに隣接して記録材担持
体(以下、転写ベルトと称する)130が設置され、感
光ドラム3a、3b、3c、3d上に形成された各色の
トナー像が、転写ベルト130上に担持し搬送される記
録材P上に転写される。さらに各色のトナー像が転写さ
れた記録材Pは、定着部9で加熱及び加圧によりトナー
像を定着した後、記録画像として装置外に排出される。
【0006】感光ドラム3a、3b、3c、3dの外周
には、それぞれドラム帯電器2a、2b、2c、2d、
現像器3a、3b、3c、3d、転写帯電器21a、2
1b、21c、21dが設けられ、装置の上方部にはさ
らに光源装置およびポリゴンミラー117が設置されて
いる。
【0007】光源装置から発せられたレーザー光をポリ
ゴンミラー117を回転して走査し、その走査光の光束
を反射ミラーによって偏向し、fθレンズにより感光ド
ラム3a、3b、3c、3dの母線上に集光して露光す
ることにより、感光ドラム3a、3b、3c、3d上に
画像信号に応じた潜像が形成される。
【0008】現像器3a、3b、3c、3dには、現像
剤としてそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラ
ックのトナーが、図示しない供給装置により所定量充填
されている。現像器3a、3b、3c、3dは、それぞ
れ感光ドラム3a、3b、3c、3d上の潜像を現像し
て、シアントナー像、マゼンタトナー像、イエロートナ
ー像及びブラックトナー像として可視化する。
【0009】記録材Pは記録材カセット10に収容さ
れ、そこから複数の搬送ローラ及びレジストローラ12
を経て転写ベルト130上に供給され、転写ベルト13
0による搬送で感光ドラム3a、3b、3c、3dと対
抗した転写部に順次送られる。転写ベルト130は、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂シート(PET樹脂)
や、ポリフッ化ビニリデン樹脂シート、ポリウレタン樹
脂シートなどの誘導体樹脂のシートからなっており、そ
の両端部を互いに重ね合わせて接合し、エンドレス形状
にしたものか、あるいは継ぎ目を有しない(シームレ
ス)ベルトが用いられている。
【0010】さて、この転写ベルト130が回転し、所
定の位置にあることが確認されると、記録材Pがレジス
トローラ12から転写ベルト130に送り出され、記録
材Pが第1画像形成部Paの転写部へ向けて搬送され
る。これと同時に画像書き出し信号がオンとなり、それ
を基準としてあるタイミングで第1画像形成部Paの感
光ドラム3aに対し画像形成を行う。
【0011】そして感光ドラム3aの下側の転写部で転
写帯電器2 1aが電界または電荷を付与することによ
り、感光ドラム3a上に形成された第1色目のトナー像
が記録材P上に転写される。この転写により記録材Pは
転写ベルト130上に静電吸着力でしっかりと保持さ
れ、第2画像形成部Pb以降に搬送される。
【0012】第2〜第4画像形成部Pb〜Pdでの画像
形成、転写も第1画像形成部Paと同様に行われる。次
いで4色のトナー像を転写された記録材Pは、転写ベル
ト130の搬送方向下流部で末端から離脱する。離脱し
た記録材Pは、搬送部62により定着装置9へ搬送され
る。
【0013】転写ベルト130上に残留したトナー及び
その他の異物は、転写ベルト130の表面にクリーニン
グウエブ(不織布)19を当接した転写クリーニング部
で拭い取るようにしている。
【0014】定着装置9は、定着ローラ51、加圧ロー
ラ52と、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニ
ング部材54、55とローラ51、52内に設置された
ローラ加熱ヒータ56、57と、定着ローラ51にジメ
チルシリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する塗布
ローラ50と、そのオイルの溜め53と、加圧ローラ5
2の表面の温度を検知して定着温度を制御するサーミス
タ58とから構成されている。
【0015】4色のトナー像を転写された記録材Pは、
定着によりトナー像の混色及び記録材Pへの固定が行わ
れ、フルカラーのコピー画像が形成され、排紙トレイ6
3に排出される。
【0016】転写が終了した感光ドラム3a、3b、3
c、3dは、それぞれのドラム帯電器(または、「帯電
部」と称する)2a、2b、2c、2dにより転写残ト
ナーを回収する。同時に帯電部2a、2b、2c、2d
は引き続き次の潜像の形成以下に備えられる。画像形成
終了後や連続画像形成時の紙間時等の非画像形成時に、
帯電部2a、2b、2c、2dは回収した転写残トナー
を感光ドラム3a、3b、3c、3d上に各々吐き出
す。吐き出されたトナー(以下、「吐き出しトナー」と
称する)は現像器に回収されて次工程以後再利用され
る。
【0017】次に、画像処理部のマスキング処理につい
て詳細に説明する。ここでは、フルカラー画像としてイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の三原色
およびブラック(K)の多値の階調信号について説明す
る。
【0018】複写機の読取り部やホストコンピュータか
らの入力画像信号は、画像処理部により黒抽出、マスキ
ング、ガンマ変換等の処理をされ、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの多値の画像信号となる。マスキ
ング処理法としては一般的に次式に示すようなマトリク
スIを作成し、各色を他の色の関数で求める方法があ
る。
【外1】
【0019】マトリクスIを用いて、各色Y、M、C、
Kを次式のように、Y′、M′、C′、K′に補正す
る。
【0020】 Y′=a11・Y+a12・M+a13・C+a11fn(K) M′=a21・Y+a22・M+a23・C+a21fn(K) C′=a31・Y+a32・M+a33・C+a31fn(K) K′=a41・Y+a42・M+a43・C+a41fn(K) ただし、fn(K)はK信号に関するn次の多項式であ
る。
【0021】マトリクスIは、トナーの色味やフルカラ
ー時のトナーの最大載り量等を考慮して予め設定してや
れば、入力画像信号に対して最適な色再現を得ることが
出来る。
【0022】次に、接触帯電方式による帯電部について
詳細に説明する。
【0023】電子写真方式や静電記録方式の画像形成装
置において、電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担
持体、その他の被帯電体を所定の極性・電位に帯電処理
する帯電手段としては、従来より一般にコロナ帯電器が
使用されてきた。これは感光体にコロナ帯電器を非接触
に対向配置して、コロナ帯電器から放出されるコロナに
感光体面をさらして感光体面を所定の極性・電位に帯電
させるものである。近年は、上記の非接触タイプのコロ
ナ帯電器による場合に比べて低オゾン・低電力等の利点
を有することから、前記のように、被帯電体としての感
光体に電圧(帯電バイアス)を印加した帯電部材(接触
帯電部材)を当接させて感光体面を所定の極性・電位に
帯電させる接触方式の帯電装置の実用化がなされてきて
いる。特に、帯電部材として導電ローラ(帯電ローラ)
を用いたローラ帯電方式の装置が帯電の安定性という点
から好ましく用いられている。
【0024】また、接触帯電部材として、磁性粒子を担
持体に磁気拘束させた磁気ブラシ部を具備させた磁気ブ
ラシ帯電部材(帯電磁気ブラシ、以下、磁気ブラシ帯電
器と記す)を用い、該磁気ブラシ帯電器の磁気ブラシ部
を感光体に接触させる磁気ブラシ帯電方式の装置も帯電
装置の安定性という点から好ましく用いられる。磁気ブ
ラシ帯電器は、導電性の磁性粒子を直接にマグネット
に、あるいはマグネットを内包するスリーブ上に磁気的
に拘束させて磁気ブラシ部を形成具備させたものであ
り、停止あるいは回転させて磁気ブラシ部を感光体に接
触させ、これに電圧を印加することによって感光体の帯
電を開始させる。
【0025】また、導電性の繊維をブラシ状に形成具備
させたもの(ファーブラシ帯電部材、帯電ファーブラ
シ)、導電性ゴムをブレード状にした導電ゴムブレード
(帯電ブレード)等も接触帯電部材として好ましく用い
られている。
【0026】接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、
帯電原理)にはコロナ帯電系と電荷注入(直接帯電)系
の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配的で
あるかにより各々の特性が現れる。
【0027】コロナ帯電系は接触帯電部材と感光体との
微小間隙に生じるコロナ放電現象による放電生成物で感
光体表面が帯電する系である。コロナ帯電は接触帯電部
材と感光体に一定の放電しきい値を有するため、帯電電
位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要があ
る。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少な
くないけれども放電生成物を生じる。電荷注入帯電系
は、接触帯電部材から感光体に直接に電荷が注入される
ことで感光体表面が帯電する系である。より詳しくは、
中抵抗の接触帯電部材が感光体表面に接触して、放電現
象を介さずに、つまり放電を基本的に用いないで感光体
表面に直接電荷注入を行うものである。よって、接触帯
電部材への印加電圧が放電しきい値以下の印加電圧であ
っても、感光体を印加電圧相当の電位に帯電することが
できる。この電荷注入帯電系はイオンの発生を伴わな
い。しかし電荷注入帯電であるため、接触帯電部材の感
光体への接触性が帯電性に大きく効いている。そこで接
触帯電部材はより密に構成し、また感光体との速度差を
多く持ち、より高い頻度で感光体に接触する構成をとる
必要があり、この点において接触帯電部材として特に磁
気ブラシ帯電器は安定した帯電を行うことができる。
【0028】磁気ブラシ帯電器による電荷注入帯電は抵
抗とコンデンサーの直列回路と等価であると見ることが
できる。理想的な帯電プロセスでは感光体表面のある点
が磁気ブラシと接触している時間(帯電ニップ×感光体
の周速)にコンデンサーが充電され、感光体表面電位が
印加電圧とほぼ同値になる。
【0029】導電性の接触部材に電圧を印加し感光体の
表面にあるトラップ準位に電荷を注入して感光体の接触
帯電を行う方法がある。また、感光体として通常の有機
感光体上に導電性微粒子を分散させた表層(電化注入
層)を有するものや、アモルファスシリコン感光体など
を用いると、接触帯電部材に印加したバイアスのうちの
直流成分と略同等の帯電電位を被帯電体表面に得ること
が可能である(特開平6−3921号公報)。
【0030】注入帯電方式は、環境依存性が少ないだけ
でなく、放電を用いないため、接触帯電部材に対する印
加電圧は感光体電位と同程度で十分であり、また、オゾ
ンを発生しない利点があり、完全なオゾンレスかつ低電
力消費型帯電が可能となる。次にクリーナレスプロセス
について説明する。
【0031】また、近年、画像形成装置は小型化が進ん
できたが、帯電・露光・現像・転写・定着・クリーニン
グ等の作像プロセスの各手段・機器が夫々小型になるだ
けでは画像形成装置の全体的な小型化には限界があっ
た。また、転写後の感光体上の転写残トナー(残留現像
剤)はクリーニング手段(クリーナ)によって回収され
て廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面から
も出ないことが好ましい。そこで、クリーナを取り外
し、感光体上の転写残トナーは現像手段によって「現像
同時クリーニング」で感光体上から除去し現像手段に回
収・再用する装置構成にした「クリーナレスプロセス」
の画像形成装置も出現している。現像同時クリーニング
とは、転写後に感光体上に若干残留したトナーを次工程
以後の現像時にかぶり取りバイアス(現像手段に印加す
る直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり
取り電位差Vback)によって回収する方法である。
この方法によれば、転写残トナーは現像手段に回収され
て次工程以後用いられるため、廃トナーをなくし、メン
テナンスに手を煩わせることも少なくすることができ
る。また、クリーナレスであることでスペース面での利
点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるように
なる。また、感光体の帯電装置が接触帯電性の場合には
感光体に接触している帯電部材に転写残トナーを一旦回
収させ、それを再び感光体上に吐き出させ現像装置で回
収させる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】接触帯電方式・クリー
ナレスプロセスの転写式画像形成装置においては、現像
器で回収されるトナーは当該現像器から現像されたトナ
ーである。しかし、前述のような複数色の画像形成部を
備えたタンデム型の多重転写フルカラー画像形成装置に
おいては、上流ステーションで現像、転写されたトナー
が下流ステーションで再転写することがある。
【0033】再転写したトナーは、当該ステーションの
転写残トナーと同じく、接触帯電部で一旦回収、吐き出
され、現像器にて回収される。そのため、現像器には、
当該現像器から現像されて再度回収される転写残トナー
と、上流ステーションからの再転写トナーの2種類のト
ナーが入ることになる。つまり、下流の現像器には上流
の現像器の他色のトナーが混入することになる。
【0034】このことから再転写性が悪い場合、三原色
のイエロー、マゼンタ、シアンの色味が変動してしま
い、フルカラーの色再現性が悪くなってしまうことがあ
る。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
特徴とする画像形成装置である。
【0036】像担持体と、該像担持体に当接する帯電部
材を有して像担持体を帯電する帯電手段と、該像担持体
に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像を現
像剤により顕像化する現像手段とを各々複数備え、か
つ、記録材を担持する記録材担持体と、該複数の像担持
体表面の現像剤像を該記録材に転写させる転写手段を備
えるカラー画像形成装置において、転写手段により記録
材に転写せずに像担持体表面に残留した現像剤を前記帯
電部材に一旦回収させ、その回収現像剤を帯電部材から
吐き出させて、現像手段にて再回収させる方式であっ
て、作像回数に応じて画像処理パラメータを設定するこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0037】(作用)現像器内の他色のトナーの混入量
に応じて、最適にマスキングパラメータを設定してやる
ことで、クリーナレスのタンデム型フルカラー画像形成
装置であっても、最適な色再現性を得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1の実施例) (1)画像形成装置例(図5、6) 図5、6は画像形成装置の概略構成図を示す。図5はタ
ンデム型画像形成装置の画像形成部、図6は画像形成部
の1つを詳細に示したものである。本実施例の画像形成
装置は転写式電子写真プロセス利用、電荷注入帯電方
式、クリーナレスプロセスのレーザービームプリンタで
ある。図5のように、上流から順にイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4つの画像形成部からなるフル
カラー画像形成装置である。
【0039】図6の3は像担持体としての回転ドラム型
の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)である。
本実施例の感光ドラム3は負帯電性・電荷注入帯電性の
OPC感光体(有機光導電性感光体)であり、矢示の時
計方向にaに150mm/sec.のプロセススピード
(周速度)で回転駆動される。
【0040】2は感光ドラム3の面を所定の極性・電位
に一様に帯電処理する接触帯電装置である。本実施例で
は磁気ブラシ帯電装置であり、回転する感光ドラム3の
面はこの磁気ブラシ帯電装置2によりほぼ−700Vに
電荷注入帯電方式で一様に帯電処理される。
【0041】111は画像情報露光手段(露光装置)で
あり、本実施例ではレーザービームスキャナーである。
このレーザービームスキャナー111は、半導体レーザ
ー、ポリゴンミラー、Fθレンズ等を有してなり、CC
D等の光電変換素子を有する原稿読み取り装置、電気計
算機、ワードプロセッサー等の不図示のホスト装置から
入力する目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号
に対応して変調されたレーザー光Lを射出して、回転感
光体ドラム3の一様帯電処理面をレーザー光走査露光す
る。このレーザー光走査露光により回転感光ドラム3の
周面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0042】1は現像装置である。本実施例では、重合
法で作成した、転写残トナーの少ない高離型性球形トナ
ーと、磁性キャリアを混合した現像剤による2成分接触
現像方式の現像装置を用いている。そして、回転感光ド
ラム3面の静電潜像をトナー像として反転現像させてい
る。
【0043】24は感光ドラム3の下側に配置した転写
装置であり、本実施例の該転写装置は転写ベルトタイプ
である。130は無端状の転写ベルト(例えば、膜厚7
5μmのポリイミドのベルト)であり、駆動ローラ13
と従動ローラ14、15間に懸回張設されていて、感光
ドラム3の回転方向に順方向に感光ドラム3の回転速度
とほぼ同じ周速度で回動される。25は転写ベルト13
0の内側に配設した導電性ブレードであり、転写ベルト
130の上行側ベルト部分を感光ドラム3の下面部分を
加圧して転写部位としての転写ニップ部Tを形成させて
いる。
【0044】10は給紙カセットであり、紙等の被転写
材Pを積載収納させてある(図3参照)。給紙ローラの
駆動により給紙カセット10内に積載収納の被転写材P
が1枚分離給紙され、搬送ローラ12等を含むシートパ
スを通って所定の制御タイミングにて回転感光ドラム3
と転写装置24の転写ベルト130との間の転写ニップ
部Tに給送される。
【0045】転写ニップ部Tに給送された被転写材Pは
回転感光ドラム3と転写ベルト130の間を挟持搬送さ
れ、その間、導電性ブレード25に不図示の転写バイア
ス印加電源から所定の転写バイアスが印加されて、被転
写材Pの裏面からトナーと逆極性の帯電がなされる。こ
れにより、転写ニップ部Tを通る被転写材Pの表面側に
回転感光ドラム3面側のトナー像が順次に静電転写され
ていく。
【0046】転写ニップ部Tを通ってトナー像の転写を
受けた被転写材Pは回転感光ドラム3面から順次に分離
されて次のステーション(下流側のステーション)の転
写ニップ部へ送られる。次のステーションでは上流側の
ステーションで転写されたトナー像の上に重ねて転写さ
れる(「多重転写」と称する)。
【0047】4つのステーションの転写を受けた被転写
材は定着装置9に導入されてトナー像の定着処理を受け
て混色、定着されプリントアウトされる。
【0048】本実施例のプリンタはクリーナレスプロセ
スであり、転写ニップ部Tで被転写材Pに転写されずに
回転感光ドラム3の表面に残ったトナーを除去する専用
のクリーナは配置していないが、転写残トナーは、後述
するように、引き続く感光ドラム3の回転で磁気ブラシ
帯電装置2の位置に至り、感光ドラム3に接触している
接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラ
シ部に一時的に回収され、その回収トナーが再び感光ド
ラム3面に吐き出されたあと、現像器で回収される。
【0049】(2)画像形成装置例(図2) 図2は上記プリンタの動作シーケンス図である。
【0050】a.前多回転工程:プリンタの始動動作期
間(起動動作期間、ウォーミング期間)である。メイン
電源スイッチ−オンにより、装置のメインモータを駆動
させて感光体ドラムを回転駆動させ、所定のプロセス機
器の準備動作を実行させる。 b.前回転工程:プリント前動作を実行させる期間であ
る。個の前回転工程は前多回転工程中にプリント信号が
入力したときには前多回転工程に引き続いて実行され
る。プリント信号の入力がないときには前多回転工程の
終了後にメインモータの駆動が一旦停止されて感光体ド
ラムの回転駆動が停止され、プリンタはプリント信号が
入力されるまでスタンバイ(待機)状態に保たれる。プ
リント信号が入力すると、前回転工程が実行される。
【0051】c.印字工程(画像形成工程、作像工
程):所定の前回転工程が終了すると、引き続いて回転
感光ドラムに対する作像プロセスが実行され、回転感光
ドラム面に形成されたトナー像の被転写材への転写、定
着手段によるトナー像の定着処理がなされて画像形成物
がプリントアウトされる。連続印字(連続プリント)モ
ードの場合は上記の印字工程が所定の設定プリント枚数
分繰り返して実行される。 d.紙間工程:連続印字モードにおいて一の被転写材の
後端部が転写ニップ部を通過した後、次の被転写材の先
端部が転写ニップ部に到達するまでの間の、転写ニップ
部における被転写材の非通紙状態期間である。この期間
に転写ニップを通過する回転感光体の領域がその前に帯
電ニップ部を通過する間は、帯電バイアスのAC成分の
印加を停止させ、磁気ブラシ帯電部材で一時的に回収し
た転写残トナーを回転感光体ドラム面に吐き出す。
【0052】e.後回転工程:最後の被転写材の印字工
程が終了した後もしばらくの間メインモータの駆動を継
続させて感光体ドラムを回転駆動させ、所定の後動作を
実行させる期間である。この期間においても紙間工程と
同様に帯電バイアスのAC成分の印加を停止させること
で、磁気ブラシ帯電部材で一時的に回収した転写残トナ
ーを回転感光体ドラム面に吐き出す。
【0053】f.スタンバイ:所定の後回転工程が終了
すると、メインモータの駆動が停止され感光体ドラムの
回転駆動が停止され、プリンタは次のプリントスタート
信号が入力するまでスタンバイ状態に保たれる。
【0054】1枚だけのプリントの場合は、そのプリン
ト終了後、プリンタは後回転工程を経てスタンバイ状態
になる。スタンバイ状態においてプリントスタート信号
が入力すると、プリンタは前回転工程に移行する。
【0055】cの印字工程時が画像形成時であり、aの
前多回転工程、bの前回転工程、dの紙間工程、eの後
回転工程が非画像形成時(非作像時)になる。
【0056】(3)感光体ドラム(図7) 本実施例の感光ドラム3は前述したように負帯電性・電
荷注入性のOPC感光体であり、図7に層構成模型図を
示したように、φ30mmのアルミニウム製のドラム基
体3a上に第1〜第5の機能層3b〜3fを下から順に
設けたものである。
【0057】第1層3b:下引き層であり、アルミニウ
ムドラム基体の欠陥などをならすため、またレーザー露
光の反射によるモアレの発生を防止するために設けられ
ている厚さ約20μmの導電層である。
【0058】第2層3c:正電荷注入防止層であり、ア
ルミニウムドラム基体3aから注入された正電荷が感光
体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割
を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンに
よって106 Ω・cm程度に、抵抗調整された厚さ約1
μmの中抵抗層である。
【0059】第3層3d:電荷発生層であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザー露光を受けることによって正負の電荷体を
発生する。
【0060】第4層3e:電荷輸送層であり、ポリカー
ボネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷
はこの層を移動することはできず、電荷発生層3dで発
生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができ
る。
【0061】第5層3f:電荷注入層であり、バインダ
ーとしての光硬化性のアクリル樹脂に光透過性の導電フ
ィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導
電化)した粒径0.03μmの酸化錫SnO2 の超微粒
子を樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の約
3μmの塗工層である。この電荷注入層3fの電気抵抗
値は、充分な帯電性と画像流れを起こさない条件である
1×1010〜1×10 14Ω・cmである必要がある。本
実施例では、表面抵抗が1×1011Ω・cm感光ドラム
を用いた。
【0062】(4)磁気ブラシ帯電装置2(図6) 本実施例の磁気ブラシ帯電装置2は、大きく分けて、磁
気ブラシ帯電部材(磁気ブラシ帯電器)2A、該磁気ブ
ラシ帯電器2Aと導電性磁性粒子(帯電キャリア)2d
を収容させた容器(ハウジング)2B、磁気ブラシ帯電
器2Aに対する帯電バイアス印加電源E2等からなる。
【0063】磁気ブラシ帯電器2Aは本実施例のものは
スリーブ回転タイプであり、マグネットロール(磁石)
2aとこのマグネットロールに外嵌させた非磁性ステン
レス製スリーブ(電極スリーブ、導電スリーブ、帯電ス
リーブなどと称される)2bと、該スリーブ2bの外周
面にスリーブ内部のマグネットロール2aの磁気力で磁
気拘束させて形成保持させた磁性粒子2dの磁気ブラシ
部2cからなる。マグネットロール2aは非回転の固定
部材であり、スリーブ2bはこのマグネットロール2a
の外回りを矢印bの方向に不図示の駆動系により所定の
周速度、本実施例では225mm/sec.の周速で回
転駆動される。また、スリーブ2bは感光体ドラム1に
対してスペーサーコロなどの手段で500μm程度の隙
間を保たせて配設してある。2eは容器2Bに取り付け
た、非磁性ステンレス製の磁気ブラシ層厚規制ブレード
であり、スリーブ2b表面とのギャップが900μmに
なるように配置されている。容器2B内の磁性粒子2d
はその一部がスリーブの2b外周面にスリーブ内部のマ
グネットロール2aの磁気力で磁気拘束されて磁気ブラ
シ部2cとして保持される。磁気ブラシ部2cはスリー
ブの回転駆動に伴い、スリーブ2bと一緒にスリーブ2
bと同方向に回転する。このとき磁気ブラシ部2cの層
厚はブレード2eにより均一厚さに規制させる。そし
て、その磁気ブラシ部2cの規制層厚はスリーブ2bと
感光ドラム3との対向隙間部の間隔より大きいから、磁
気ブラシ部2cはスリーブ2bと感光体ドラム1との対
向部において感光ドラム3に対して所定幅のニップ部を
形成して接触する。この接触ニップ部が帯電ニップ部N
である。従って、回転感光ドラム3は帯電ニップ部Nに
おいて磁気ブラシ帯電器2Aのスリーブ2bの回転に伴
い回転する磁気ブラシ部2cで摺擦される。この場合、
帯電ニップ部Nにおいて感光ドラム3の移動方向と磁気
ブラシ部2cの移動方向は逆方向となり、相対移動速度
は速くなる。スリーブ2bと磁気ブラシ層厚規制ブレー
ド2eには電源E2から所定の帯電バイアスが印加され
る。而して、感光ドラム3が回転駆動され、磁気ブラシ
帯電器2Aのスリーブ2bが回転駆動され、電源E2か
ら所定の帯電バイアスが印加されることで、回転感光ド
ラム3の周面が本実施例の場合は注入帯電方式で所定の
極性・電位に一様に接触帯電処理される。スリーブ2b
内に固定配置されているマグネットロール2aは、スリ
ーブ2bと感光体ドラムの最近接位置cとの角度θを感
光ドラム回転方向上流側20°から下流側10°の範囲
に入るようにすることが望ましく、上流側15°〜0°
であればさらによい。それより下流だと主極位置に磁性
粒子が引きつけられ、帯電ニップ部Nの感光体ドラム回
転方向下流側に磁性粒子の滞留が発生しやすくなり、ま
た上流すぎると、帯電ニップ部Nを通過した磁性粒子の
搬送性が悪くなり、滞留が発生しやすくなる。また、帯
電ニップ部Nに磁極がない場合は、磁性粒子に働くスリ
ーブ2bへの拘束力が弱くなり、磁性粒子が感光ドラム
3に付着しやすくなるのは明らかである。ここで述べて
いる帯電ニップ部Nは、帯電時に磁性ブラシ部2cの磁
性粒子が感光ドラム3と接触している領域を示す。本実
施例では、上流側10°の位置に約900Gの磁極を配
置した。
【0064】帯電バイアスは電源E2によってスリーブ
2bと規制ブレード2eに印加される。本実施例ではD
C成分にAC成分が重畳しているバイアスを用いてい
る。
【0065】帯電ニップ部Nにおける、磁気ブラシ帯電
器2Aの磁気ブラシ部2cによる感光ドラム3面の摺擦
と、磁気ブラシ帯電器2Aへの帯電バイアスの印加によ
り、磁気ブラシ部2cを構成している帯電用磁性粒子2
dから電荷が感光ドラム3上に与えられ、感光ドラム3
面が所定の極性・電位に一様に接触帯電される。本例の
場合は前述したように、感光ドラム3はその表面に電荷
注入層3fを具備させたものであるから、電荷注入帯電
により感光ドラム3の帯電処理がなされる。即ち、感光
ドラム3面が帯電バイアスDC+ACのDC成分に対応
した電位に帯電される。スリーブ2bは回転速度が速い
ほど帯電均一性が良好になる傾向にある。
【0066】画像形成時(作像時)におけるAC成分
は、そのピーク間電圧Vppは、100V以上、200
0V以下、特に300V以上、1200V以下が好まし
い。ピーク間電圧Vppがそれ以下では、帯電均一性、
電位の立ち上がり向上の効果が薄く、それ以上では、磁
性粒子の滞留や感光体ドラムへの付着が悪化する。周波
数は100Hz以上5000Hz以下、特に500Hz
以上2000Hz以下が好ましい。それ以下では、磁性
粒子の感光ドラムへの付着悪化や、帯電均一性、電位の
立ち上がり性向上の効果が薄くなり、それ以上でも帯電
均一性、電位の立ち上がり性向上の効果が得られにくく
なる。ACの波形は矩形波、三角波、sin波などがよ
い。本実施例ではピーク間電圧Vppは700Vを用い
た。
【0067】磁気ブラシ部2cを構成させる磁性粒子2
dは、本実施例では、焼結した強磁性体(フェライト)
を還元処理をしたものを用いたが、他に樹脂と強磁性体
粉を混練して粒子状に成形したもの、もしくはこれに抵
抗値調節のために導電性カーボン等を混ぜたものや、表
面処理を行ったものも同様に用いることができる。磁気
ブラシ部2cの磁性粒子2dは感光体ドラム表面のトラ
ップ準位に電荷を良好に注入する役割と、感光体上ドラ
ム上に生じたピンホールなどの欠陥に帯電電流が集中し
てしまうことに起因して生じる帯電部材及び感光体の通
電破壊を防止する役割を兼ね備えていなければならな
い。従って、磁気ブラシ帯電器2Aの電気抵抗値は1×
104 Ω〜1×109 Ωであることが好ましく、特には
1×104Ω〜1×107 Ωであることが好ましい。磁
気ブラシ帯電器2Aの電気抵抗値が1×104 Ω未満で
はピンホールリークが生じやすくなる傾向があり、1×
10 9 Ωを超えると良好な電荷の注入がしにくくなる傾
向にある。また、抵抗値を上記範囲内に制御するために
は、磁性粒子2dの体積抵抗値は1×104 Ω・cm〜
1×109 Ω・cmであることが望ましく、特には1×
104 Ω・cm〜1×107 Ω・cmであることがより
好ましい。
【0068】本実施例で用いた磁気ブラシ帯電器2Aの
電気抵抗値は、1×106 Ω・cmであり、帯電バイア
スのDC成分として−700Vを印加することで、感光
ドラム3の表面電位も、−700Vとなった。
【0069】磁性粒子2dの平均粒径及び粒度分布測定
におけるピークは5〜100μmの範囲にあることが、
粒子表面の汚染による帯電劣化防止、及び、磁性粒子の
感光ドラム3表面への付着防止の観点から好ましい。磁
性粒子2dの平均粒径は、水平方向最大弦長で示し、測
定法は顕微鏡法により磁性粒子300個以上をランダム
に選び、その径を実測して算術平均をとる。
【0070】(5)現像装置1(図6) 静電潜像のトナー現像方法としては、一般に次のa〜d
の4種類に大別される。
【0071】a.非磁性トナーについてはブレード等で
スリーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁気力によ
ってコーティングして搬送し感光体に対して非接触状態
で現像する方法(1成分非接触現像)。
【0072】b.上記のようにしてコーティングしたト
ナーを感光体に対して接触状態で現像する方法(1成分
接触現像)。
【0073】c.トナー粒子に対して磁性のキャリアを
混合したものを現像剤として用いて磁気力によって搬送
し感光体に対して接触状態で現像する方法(2成分接触
現像)。
【0074】d.上記の2成分現像剤を非接触状態にし
て現像する方法(2成分非接触現像)。
【0075】このなかで、画像の高画質化や高安定性の
面から、cの2成分接触現像法が多く用いられている。
【0076】本実施例における現像装置4は重合法で作
成した高離型性球形非磁性トナーと磁性キャリア(現像
用磁性粒子、現像キャリア)を混合したものを現像剤と
して用い、該現像剤を現像剤担持体(現像部材、現像
器)に磁気力によって磁気ブラシ層として保持させて現
像部に搬送し感光体ドラム面に接触させて静電潜像をト
ナー像として現像する2成分磁気ブラシ接触現像方式の
反転現像装置である。
【0077】1aは現像容器、1bは現像剤担持体とし
ての現像スリーブ、1cはこの現像スリーブ1b内に固
定配置された磁界発生手段としての磁石(マグネットロ
ーラ)、1dは現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成
するための現像剤層厚規制ブレード、1eは現像剤撹拌
搬送スクリュー、1fは現像剤容器1a内に収容した2
成分現像剤であり、上記のように非磁性トナーtと現像
キャリアcを混合したものである。
【0078】現像スリーブ1bは少なくとも現像時にお
いては、感光ドラム3に対し最近接距離(隙間)が約5
00μmになるように配置され、該現像スリーブ1bの
外面に担持させた現像剤磁気ブラシ薄層1f′が感光ド
ラム3の面に接触するように設定されている。この現像
剤磁気ブラシ薄層1f′と感光ドラム3の接触ニップ部
mが現像領域(現像部)である。
【0079】現像スリーブ1bは内部の固定磁石1cの
外回りを矢印の反時計方向に所定の回転速度で駆動され
現像容器1a内においてスリーブ外面に固定磁石1cの
磁力により現像剤1f(t+c)の磁気ブラシが形成さ
れる。その現像剤磁気ブラシはスリーブ1bの回転とと
もに搬送され、ブレード1dにより層厚規制を受けて所
定層厚の現像剤磁気ブラシ薄層1f′として現像容器外
に持ち出されて現像部mへ搬送されて感光ドラム3面に
接触し、引き続くスリーブ1bの回転で再び現像容器1
a内に戻し搬送される。
【0080】現像スリーブ1bには現像バイアス印加電
源E1によりDC成分とAC成分を重畳した所定の現像
バイアスが印加される。本実施例での現像特性は、感光
ドラム3の帯電電位(−700V)と現像バイアスのD
C成分値の差が200V以下であるとかぶりが生じ、3
50V以上であると現像キャリアcの感光ドラム3への
付着が生じたので、現像バイアスのDC成分は−400
Vとした。
【0081】現像容器1a内の現像剤1f(t+c)の
トナー濃度(現像キャリアcとの混合割合)はトナー分
が静電潜像の現像に消費されて逐次消費されていく。現
像容器1a内の現像剤1fのトナー濃度は不図示の検知
手段により検知されて所定の許容下限濃度まで低下する
とトナー補給部1gから現像容器1a内の現像剤1fに
トナーtの補給がなされて現像容器1a内の現像剤1f
のトナー濃度を常に所定の許容範囲内に保つようにトナ
ー補給制御される。
【0082】(6)クリーナレスプロセス 本実施例のプリンタは、クリーナレスプロセスであるか
ら、被転写材Pに対するトナー像転写後の感光体ドラム
3に残留したトナー(転写残トナー)は感光体ドラム3
の帯電ニップ部Nに持ち運ばれて磁気ブラシ接触帯電装
置2の磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cに混入
して一時的に回収される。感光ドラム3上の転写残トナ
ーは転写時の剥離放電などにより、極性が正のものと負
のものが混在していることが多い。この極性が混在した
転写残トナーが磁気ブラシ帯電器2Aに至って磁気ブラ
シ部2c内に混入して一時的に回収される。この転写残
トナーの磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cへの
取り込みは、磁気ブラシ帯電器2AにAC成分を印加す
ることで、磁気ブラシ帯電器2A感光体ドラム3間の振
動電界効果によってより効果的に行わせることができ
る。そして、磁気ブラシ部2c内に取り込まれた転写残
トナーは極性がすべて負に帯電されて感光体ドラム3上
に吐き出される。極性が揃えられて感光体ドラム3上に
吐き出された転写残トナーは現像部mに至って現像装置
4の現像1bにより現像時のかぶり取り電界によって現
像同時クリーニングで回収される。この転写残トナーの
現像同時回収は、回転方向の画像領域が、感光体ドラム
3の周長よりも長い場合には、その他の帯電、露光、現
像、転写といった画像形成工程と同時進行で行われる。
これにより転写残トナーは現像装置4内に回収されて次
工程以後も用いられるため、廃トナーをなくすことがで
きる。また、スペースの面での利点も大きく、画像形成
装置の大幅な小型化が可能となる。
【0083】現像剤のトナーtとして重合法で作成した
高離型性球形トナーを用いることで、転写残トナーの発
生量を少なくすることができるし、また、磁気ブラシ帯
電器2Aから吐き出されたトナの現像装置4への回収性
を向上させることができる。2成分接触現像方式の現像
装置4を用いることでも磁気ブラシ帯電器2Aから吐き
出されたトナーの現像装置4への回収性を向上させてい
る。ここで、通常、トナーは電気抵抗が比較的高いか
ら、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cにそのよ
うなトナー粒子が混入することは磁気ブラシ部2cの電
気抵抗を上昇させて帯電能を低下させる因子であり、混
入トナー量が比較的多い場合は、非作像時に大量のトナ
ーを吐き出すことで、良好な帯電を維持することができ
る。
【0084】また、磁気ブラシ部2cから感光体ドラム
3へ吐き出されたトナーはきわめて均一な散布状態にあ
り、また、その量も少量であるため、次の像露光過程に
実施体的に悪影響を及ぼすことはない。また、転写残ト
ナーパターンに起因するゴースト像の発生もない。
【0085】(7)再転写と色味変動(図1、図4、図
8〜図10) タンデム方式のクリーナレスシステムの画像形成装置の
場合、前述の通り再転写による色味変動が引き起こされ
る。この現象について、以下の検討を行った。再転写率
ηrtr[%]は、再転写後の記録材上の単位面積当たり
のトナー量をa[g/cm2 ]、感光ドラム上に再転写
された単位面積当たりのトナー量をb[g/cm2 ]と
し、 ηrtr=100×b/(a+b) と定義している。
【0086】また、転写効率ηtr[%]は転写後の記録
材上の単位面積当たりのトナー量をa′[g/cm2
]、感光ドラム上に残った単位面積当たりのトナー量
をb′[g/cm2 ]とし、 ηtr=100×a′/(a′+b′) と定義している。図4には第3ステーションの転写と、
第4ステーションの再転写の様子を模式的に示してい
る。
【0087】本検討では、まずイエロー(第1ステーシ
ョン)と他色(第2〜4ステーション)の関係について
説明する。初期状態では、他色の現像器にはイエロート
ナーは全く混入していない。この時の第2〜4ステーシ
ョンにおいて転写電流10μA設定のときの転写効率は
94%、再転写率は6%であった。この状態から、画像
比率が全色共に6%の画像を1000枚ごとに色味をチ
ェックしながら50000枚まで画像形成した。色味
は、色度計を用いて単色、2色ベタ、肌色のL、a*
*を測定し、初期状態との色差を計算した。図8は、
画像形成枚数とa*、b*空間の色味の変化を示したグラ
フである。画像形成枚数が増すにつれて、色差が大きく
なり、本検討で許容値とした色差6.5を越えてしまっ
た。レッドR、ブルーB、グリーンGの2色ベタおよび
肌色(Skin)の色味も変動している。また、図9は
画像形成枚数とマゼンタ単色の色差ΔEを示している。
画像形成枚数が増すにつれて、色差が大きくなるが、そ
の変化量は減少し収束していった。これはイエロートナ
ーのマゼンタへの混入とともに、画像形成により消費さ
れていくためと考えられる。
【0088】以上の検討より本タンデム方式のクリーナ
レスシステムの画像形成装置では、再転写トナーが現像
器で回収されることにより、許容値以上の色味変動が起
きてしまうことがわかった。
【0089】さらに、初期状態で転写電流8μAのとき
の転写効率は92%、再転写効率は3%、転写電流12
μAのときの転写効率は98%、再転写率は9%であっ
た。図9には、この状態で上記実験と同様に50000
枚まで画像形成した結果が示してある。以上の検討か
ら、再転写率が大きいと色味変動が大きくなることがわ
かった。
【0090】次に、マゼンタ現像器内のイエロートナー
混入比率と色味の関係を調べるために、故意にマゼンタ
現像器内にイエロートナーを混入させてマゼンタ単色の
色味の変化を測定した。図10は、混入比率とマゼンタ
の初期状態との色差を示したグラフである。混入比率に
ほぼ比例して、色差が大きくなっている。
【0091】以上の結果から、マゼンタステーションの
再転写と色味変動およびトナー混入比率の関係が明らか
になった。
【0092】シアンステーションについても同様に検討
することができる。イエローステーションは、再上流ス
テーションなので他色の混入は無い。ブラックステーシ
ョンは、イエロー、マゼンタ、ブラックが同じ確率で混
入すると考えられるため色味変動は無いと考えてよい。
【0093】これらの結果から、転写効率95%、再転
写率3%の設定で、マスキングパラメータのマトリクス
Iを10000枚ごとに最適化し、初期パラメータI
ini、10000枚目のパラメータI10k、20000枚
目のパラメータI20k、30000枚目のパラメータI
30k、40000枚目のパラメータI40kと設定した。こ
の設定により、10000枚ごとにマスキングのマトリ
クスIを変更しながら50000枚まで画像形成した結
果を図1に示す。図1のように、従来の図9に比べ通紙
枚数が増加しても色差の大きさは徐々にしか増えず、5
0000枚通紙後でも色差ΔE=3程度で、色差の許容
値内に収まった。以上のように、画像形成枚数に応じて
マスキングパラメータを変更することで前述のような色
味変動を抑えることができた。
【0094】(第2の実施例)第1の実施例では、平均
的な画像比率で設定したマスキングパラメータでフィー
ドフォワード制御していたが、本例では画像比率を積算
してマスキングパラメータにフィードバックする制御を
行う。
【0095】n枚目までの画像比率の積算値Sn、n枚
目の画像比率をdnとして、Sn=Σdnとし、Snが
閾値Sth1を越えたところでマスキングのマトリクスI
を変更する。マトリクスIを変更したら、積算値Snを
リセットし、次の閾値Sth2を越えるまで積算する。マ
トリクスIは、実施例1の要領で画像比率積算値に対応
させて予め最適値を設定しておけばよい。
【0096】積算値は、全色の合計でもよい、各色毎に
積算して制御してもよい。
【0097】以上のように制御することで、より色再現
性が安定する場合もある。
【0098】(第3の実施例)第3の実施例では、現像
器内に色味検知手段を設け、色味検知手段の検知信号に
応じてマスキングパラメータを制御する方法である。
【0099】光学センサー及びカラーフィルター等から
なる色味検知手段を現像器内に設置し、現像剤の色味を
モニターする。初期の色味から色差が所定値を越えたと
きにマスキングのマトリクスIを変更する。
【0100】以上のように制御することで、より色再現
性が安定する場合もある。
【0101】以上、1〜3の実施例においては、大気環
境(温湿度)に応じて再転写率が異なる場合は、環境検
知手段を設け、環境で制御してもよい。
【0102】また、制御する画像処理パラメータは、カ
ラーマスキングのみならず、ガンマ変換や黒抽出等を含
めてもよく、より色再現性がよくなる場合もある。
【0103】以上、第1〜3の実施例においては、中間
転写体方式においても実施できる。
【0104】
【発明の効果】本発明において画像形成装置として上記
の構成をとることにより、安定した良好な画像形成を継
続して行うことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜3の実施例における色味変動の説明図。
【図2】画像形成装置の動作シーケンス図。
【図3】従来の画像装置例の概略構成図。
【図4】転写、再転写を模式的に示した説明図。
【図5】第1〜3の実施例における画像形成装置例の概
略構成図。
【図6】画像形成部の拡大横断面模型図。
【図7】感光体の層構成模型図。
【図8】第1〜3の実施例における色味変動の説明図。
【図9】第1〜3の実施例における色味変動の説明図。
【図10】第1〜3の実施例における色味変動の説明
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AA37 AC16 AD06 AD31 AD36 DA01 DA22 DB25 GA04 GA13 2H300 EB04 EB07 EB12 EF02 EF07 EF14 EG02 EG04 EG05 EH16 EJ09 EJ33 EJ35 EK03 EM03 EM05 FF05 GG12 GG18 GG39 PP06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体に当接する帯電
    部材を有して像担持体を帯電する帯電手段と、該像担持
    体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像を
    現像剤により顕像化する現像手段とを各々複数備え、か
    つ、記録材を担持する記録材担持体と、該複数の像担持
    体表面の現像剤像を該記録材に転写させる転写手段を備
    えるカラー画像形成装置において、 転写手段により記録材に転写せずに像担持体表面に残留
    した現像剤を前記帯電部材に一旦回収させ、その回収現
    像剤を帯電部材から吐き出させて、現像手段にて再回収
    させる方式であって、作像回数に応じて画像処理パラメ
    ータを設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 該画像処理パラメータが色味調整に関す
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 該画像処理パラメータがカラーマスキン
    グパラメータであることを特徴とする請求項1、2に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像比率を算出する手段を設け、該画像
    比率の算出値により色味調整を行うことを特徴とする請
    求項1〜3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像手段内の現像剤の色味を検知する手
    段を設け、該色味検知信号により色味調整を行うことを
    特徴とする請求項1〜4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 帯電部材が磁性粒子と磁性粒子担持体か
    らなることを特徴とする請求項1〜5に記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 像担持体が電子写真感光体であることを
    特徴とする請求項1〜7に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8416452B2 (en) 2008-03-26 2013-04-09 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus that adjusts color mixing

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