JP2003344752A - 合焦検出装置 - Google Patents

合焦検出装置

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JP2003344752A
JP2003344752A JP2002152791A JP2002152791A JP2003344752A JP 2003344752 A JP2003344752 A JP 2003344752A JP 2002152791 A JP2002152791 A JP 2002152791A JP 2002152791 A JP2002152791 A JP 2002152791A JP 2003344752 A JP2003344752 A JP 2003344752A
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detecting
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JP2002152791A
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Masaya Okazaki
賢哉 岡咲
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、簡便にして容易に、信頼性の高い
安定した合焦位置の検出を実現し得るようにすることの
ある。 【解決手段】測定対象11からの反射光を集光点Qに対
して前側及び後側、集光点Qにおいて分割して、これら
の光量の光強度を第1乃至第3の受光素子20、22、
18で検出して信号処理系23で、変位信号(A−B)
/(A+B)及び除算信号(A−B)/Cを生成し、そ
の除算信号と第1のしきい値T1に基づいて、合焦動作
範囲を判定し、この動作範囲判定後、上記除算信号と第
2のしきい値T2に基づいて合焦不能の有無を判定し、
合焦可を判定した状態で、変位信号に基づいて合焦位置
を検出して測定対象11の合焦位置を検出し、測定対象
11との合焦を制御するように構成し、所期の目的を達
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば顕微鏡等
の測定対象の高さを測定するのに用いられる合焦検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の合焦検出装置として
は、特開平8―304019号公報に開示される技術が
知られている。即ち、この公報には、図8に示すように
半導体レーザ1aから出射された測定光は、偏光ビーム
スプリヅタ1bで反射された後、1/4波長板1c及び
結像レンズ1d、対物レンズ1eを介して、測定対象1
の表面(例えば、IC基板表面又は材料の加工表面等)に
集光される。測定対象1の表面で反射した反射光は、対
物ンンズ1e、結像レンズ1d及び1/4波長板1cか
ら偏光ビームスプリッタ1fを透過して、ビームスプリ
ッタ1gによって2方向に振り分けられる。このビーム
スプリッタ1gを透過した反射光は、ビームスプリッタ
1hによってさらに2方向に振り分けられる。
【0003】ビームスプリッタ1hを透過した反射光
は、集光点Qよりも前側に配置された第1の絞り3aを
介して第1の受光素子3bに照射され、その他方の反射
光は、ビームスプリッタ1hから反射した後、集光点Q
よりも後側に配置された第2の絞り2aを介して第2の
受光素子2bに照射される。
【0004】また、上記ビームスプリッタ1gで反射さ
れた反射光は、集光点Qに配置された第3の受光素子4
に照射される。上記第1、第2及び第3の受光素子3
b、2b、4は、受光した光量に対応した電気信号A、
B、Cを信号処理系5に出力する。
【0005】信号処理系5は、入力した各信号に対して
所定の演算を施して、測定対象1の表面の変位に対応し
た変位信号(A−B)/(A+B)及び除算信号(A+
B)/Cを生成して出力する機能を有する。第1及び第
2の受光素子3b、2bから、図9(a)に示すような
特性を有する電気信号A、Bが出力された場合、信号処
理系5は、これら電気信号A,Bに対して(A−B)/
(A+B)なる演算を実行する。この結果、信号処理系
5からは、図9(b)に示すような特性を有する変位信号
(即ち、合焦時に信号レベルが0(ゼロ)になる変位信号)
が図示しない制御部に出力される。制御部(図示せず)
は、変位信号が0となる、即ち、(A−B)/(A十
B)=0を満たす位置に測定対象1の表面が来るよう
に、上記測定対象1自体若しくは、焦点検出装置を移動
制御することにより、該測定対象1の表面に対する合焦
動作が行われる。
【0006】ところで、このような信号処理系5で生成
した変位信号は、その自体にノイズ成分を含んでいるた
め0になることはない。そこで、上記制御部(図示せ
ず)は、予め上限しきい値、下限しきい値を設定し、こ
れら上限・下限しきい値で挟まれる領域を合焦動作範囲
とし、変位信号が前記合焦動作範囲内にあるとき、合焦
と判断する方法が採用されている(図9(c)参照)。
【0007】しかしながら、上記合焦検出装置にあって
は、測定対象1の表面の反射率や表面状態により合焦位
置の誤検出(擬合焦)が発生するという不都合を有する。
これを防ぐため信号処理系5において、第3の受光素子
4からの電気信号Cに基づいて除算信号(A+B)/C
信号を生成し、この信号があるしきい値(T)以下の場
合は、センサ出力を無効と判断することにより、擬合焦
を回避する方法が採られている。
【0008】しかしながら、上記擬合焦を回避する手段
では、測定対象1として、モールド表面等、表面の荒れ
ものを測定した場合、合焦近傍までは合焦動作を行える
が合焦付近において、測定光のスポット径が小さくな
り、その粗い表面により、測定光が対物レンズ1eのN
A外に反射されてしまい、合焦が困難となるという不具
合を有する。
【0009】即ち、合焦付近では、図10に示すように
上記第1及び第2の受光素子3b、2bの信号レベルが
低下し、合焦付近において、除算信号(A+B)/Cが
しきい値(T)より低くなると、擬合焦と誤検出してしま
い、合焦位置の検出が困難となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の合焦検出装置では、信号レベルの低下により、擬合
焦と誤検出して、合焦不能となるという不具合を有す
る。
【0011】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、簡便にして容易に、信頼性の高い安定した合焦位
置の検出を実現し得るようにした合焦検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、測定光を測
定対象に照射し、該測定対象からの反射光を集光する光
学系と、この光学系で取得した反射光の集光位置に対し
て前側及び後側の各光強度を検出する第1及び第2の光
検出手段と、前記光学系で取得した反射光の集光位置の
光強度を検出する第3の光検出手段と、前記第1及び第
2の光検出手段で検出した光強度情報に基づいて変位信
号を算出し、前記第1乃至第3の光検出手段で検出した
光強度情報に基づいて除算信号を算出する信号処理手段
と、この信号処理手段で算出した除算信号と予め設定し
た擬合焦検出用の第1のしきい値に基づいて合焦動作範
囲を判定し、合焦動作範囲判定後、前記除算信号と、予
め設定した合焦検出用の第2のしきい値に基づいて合焦
不能の有無を判定し、合焦可を判定した後、前記変位信
号に基づいて前記測定対象の位置を検出して合焦制御す
る制御手段とを備えて合焦検出装置を構成した。
【0013】上記構成によれば、第1乃至第3の光検出
手段で検出した光強度情報より算出した除算信号と第1
のしきい値に基づいて、合焦動作範囲を判定し、この動
作範囲判定後、上記除算信号と第2のしきい値に基づい
て合焦不能の有無を判定し、合焦可を判定した状態で、
第1及び第2の光検出手段で検出した光強度情報より算
出した変位信号に基づいて合焦位置を検出して測定対象
の位置を検出し、測定対象との合焦を制御している。従
って、擬合焦の誤判定の防止が図れ、安定した合焦位置
の検出が可能となる。
【0014】また、発明は、前記測定対象に照射する測
定光のスポット径を可変制御するスポット調整手段を備
え、前記制御手段で合焦位置の判定が困難な状態で、前
記スポット調整手段を駆動制御してスポット径を大きく
して位置の検出を行うように構成した。
【0015】上記構成によれば、合焦位置の判定が困難
な状態で、測定光のスポット径を大きくして合焦位置の
検出が行われる。従って、合焦不能の防止が図れ、安定
した合焦位置の検出が可能となる。
【0016】また、この発明は、前記制御手段で、合焦
位置の判定が困難な状態で、前記変位信号に基づいて合
焦前位置及び合焦後位置を検出して焦点位置を推定し、
焦点位置を推定して前記測定対象の位置を検出して制御
するように構成した。
【0017】上記構成によれば、変位信号に基づいて合
焦前位置及び合焦後位置を検出して焦点位置を推定し、
この焦点位置に基づいて合焦位置が検出される。従っ
て、さらに、合焦不能の防止が図れて安定した合焦位置
の検出が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は、この発明の一実施の形態に係る合
焦検出装置を示すもので、集光用光学系を構成する対物
レンズ10は、測定対象11に対向配置される。この対
物レンズ10には、半導体レーザ12から出射された測
定光が偏光ビームスプリッタ13、1/4波長板14及
び結像レンズ15を介して導かれ、該測定光を上記測定
対象11の表面に集光照射する。
【0020】上記偏向ビームスプリッタ13の透過光路
上には、反射光を3分割する3分割手段を構成する第1
及び第2のビームスプリッタ16、17が順に配され
る。そして、この第1のビームスプリッタ16の反射光
路上の集光点(集光位置)Qには、光検出手段を構成す
る第3の受光素子18が配される。
【0021】また、第2のビームスプリッタ17の透過
光路上の集光点(集光位置)Qの前側には、第1の絞り
19を介して光検出手段を第1の受光素子20が配され
る。そして、この第2のビームスプリッタ17の反射光
路の集光点(焦点位置)Qの後側には、第2の絞り21
を介して第2の受光素子22が配される。
【0022】上記第1乃至第3の受光素子20、22、
18は、それぞれ信号処理系23に接続され、入力した
光量に応じて図2(a)に示す電気信号A、B、Cを信
号処理系23に出力する。
【0023】信号処理系23は、減算器231、加算器
232、第1の除算器233、第2の除算器234を備
え、上記第1及び第2の受光素子20、22から出力さ
れた電気信号A,Bが減算器231及び加算器232に
入力される。ここで、減算器231は、電気信号A、B
を減算処理して減算信号(A−B)を算出して第1の除
算器233に出力する。同時に、加算器232には、電
気信号A、Cを加算処理して加算信号(A+B)を算出
して第1及び第2の除算器233、234に出力する。
【0024】第1の除算器233は、減算信号(A−
B)と加算信号(A+B)を除算処理を施して図2
(b)に示す変位信号(A−B)/(A+B)を算出す
る。同時に、第2の除算器234には、第3の受光素子
18から出力された電気信号Cが入力され、この電気信
号Cと上記加算信号(A+B)とを除算処理して図2
(c)に示す除算信号(A+B)/Cを算出する。
【0025】上記信号処理系23には、制御手段を構成
するコントローラ24が接続され、このコントローラ2
4に対して変位信号(A−B)/(A+B)及び除算信
号(A+B)/Cを出力する。このコントローラ24に
は、例えば対物レンズ移動調整用の駆動モータ25が接
続され、入力した除算信号(A+B)/C及び変位信号
(A−B)/(A+B)に基づいて後述するように変位
の判断及び合焦判定を実行して駆動信号を生成し、該駆
動モータ25を駆動制御して対物レンズ10を移動制御
し、測定対象11との合焦位置を制御する。
【0026】ここで、上記コントローラ24の変位の判
断及び合焦判定を説明する。このコントローラ24は、
予め擬合焦判定用の第1のしきい値T1及び合焦不能
(合焦エラー)検出用の第2のしきい値T2が設定され
ており(図2(c)参照)、信号処理系23より変位信
号(A−B)/(A+B)及び除算信号(A+B)/C
が入力されると、その第1のしきい値T1に基づいて除
算信号(A+B)/Cのうち、該第1のしきい値T1以
上になる領域を合焦動作範囲として判定する。
【0027】そして、この合焦動作範囲を検出した後、
上記変位信号(A−B)/(A+B)が0になる合焦位
置を検出する。この際、コントローラ24は、合焦動作
範囲を検出する際に除算信号がしきい値T1以下の領域
を、擬合焦として判定し、その判定後は、除算信号(A
+B)/Cが第1のしきい値T1以下になっても擬合焦
として判定しないように動作する。
【0028】そして、コントローラ24は、合焦動作範
囲判定後、変位信号(A−B)/(A+B)が0になる
合焦位置を探す際に除算信号(A−B)/Cが、上記第
1のしきい値T1より小さな値の第2のしきい値T2を下
回ると、合焦精度が悪化すると判断して合焦不能(エラ
ー)を判定する。例えば、合焦位置検出時、コントロー
ラ24は、合焦不能の有無検出/合焦検出を選択的に実
行する。
【0029】これにより、コントローラ24は、測定対
象22が例えばモールドで、その表面が荒れていて、上
記図10に示す変位信号(A−B)/(A+B)を入力
された場合、擬合焦と判断することなく合焦位置を検出
する。そして、例えば図3(a)に示す電気信号A、
B、Cに基づく変位信号(A−B)/(A+B)(図3
(b)参照)及び除算信号(A−B)/C(図3(c)
参照)の如く焦点位置に幅を有するような場合は、合焦
検出に幅を持ち精度が悪化するため合焦不能と判断す
る。これら機能により、表面の荒れた測定対象のように
焦点付近の信号レベルが低下する場合であっても、精度
の高い合焦検出が可能となり、しかも、合焦精度が悪化
する場合、合焦不能処理することにより、信頼性の高い
合焦動作が可能となる。
【0030】上記構成により、測定対象11から反射し
た反射光は、対物レンズ10、結像レンズ15及び1/
4波長板14から偏光ビームスプリッタ13を経た後、
第1のビームスプリッタ16によって直交する2方向に
振り分けられる。この第1のビームスプリッタ16で振
り分けられた一方の反射光は、第3の受光素子18に照
射され、その他方が、さらに第2のビームスプリッタ1
7に導かれて、さらに直交する2方向に振り分けられ
る。
【0031】この第2のビームスプリッタ17により振
り分けられた反射光は、第1及び第2の絞り19、21
を介して第1及び第2の受光素子20、22にそれぞれ
照射される。
【0032】ここで、上記第1乃至第3の受光素子1
8、20、22は、それぞれ受光した光量に対応した電
気信号A、B、Cを信号処理系23に出力する。する
と、信号処理系23は、第1及び第2の受光素子20、
22から出力された電気信号A、Bを減算器231で減
算処理を施して減算信号(A−B)を算出し、その加算
器232で電気信号A,Bを加算処理を施して加算信号
(A+B)を算出し、これら減算信号(A−B)及び加
算信号(A+B)を第1の除算器233で除算処理し
て、変位信号(A−B)/(A+B)を求めてコントロ
ーラ24に出力する。同時に、信号処理系23は、第2
の除算器234で、電気信号Cと加算器232から出力
された加算信号(A+B)を除算処理を施して除算信号
(A+B)/Cを算出し、上記コントローラ24に出力
する。
【0033】コントローラ24は、信号処理系23から
の変位信号及び減算信号に基づいて上述したように先ず
予め設定される第1のしきい値T1に基づいて除算信号
(A+B)/Cのうち、該第1のしきい値T1以上にな
る領域(合焦動作範囲)を判定する。次に、この合焦動
作範囲を検出後、変位信号(A−B)/(A+B)が0
になる合焦位置を検出する。この際、コントローラ24
は、合焦動作範囲を検出する際に除算信号がしきい値T
1以下の領域を、擬合焦として判定し、その判定後は、
除算信号(A+B)/Cがしきい値T1以下になっても
擬合焦として判定しないように動作する。
【0034】そして、コントローラ24は、合焦動作範
囲判定後、変位信号(A−B)/(A+B)が0になる
合焦位置を探す際に除算信号(A−B)/Cがエラーし
きい値T2を下回ると、合焦精度が悪化すると判断して
合焦不能(エラー)を判定する。例えば、合焦位置検出
時、コントローラ24は、合焦不能の有無検出/合焦検
出を選択的に実行し、合焦位置を検出した状態で、この
合焦位置情報に基づいて上記駆動モータ25を駆動し、
対物レンズ10を測定対象方向に動作させて合焦位置に
移動制御する。
【0035】このように、上記合焦検出装置は、測定対
象11からの反射光を集光点Qに対して前側及び後側、
集光点Qにおいて分割して、これらの光量の光強度を第
1乃至第3の受光素子20、22、18で検出して信号
処理系23で、変位信号(A−B)/(A+B)及び除
算信号(A−B)/Cを生成し、その除算信号と第1の
しきい値T1に基づいて、合焦動作範囲を判定し、この
動作範囲判定後、上記除算信号と第2のしきい値T2に
基づいて合焦不能の有無を判定し、合焦可を判定した状
態で、変位信号に基づいて合焦位置を検出して測定対象
11の合焦位置を検出し、測定対象11との合焦を制御
するように構成した。
【0036】これによれば、測定対象11の表面が荒れ
ている例えばモールド等で、上記図10に示す変位信号
が入力された場合にも、効果的に擬合焦の防止が図れ、
安定した合焦制御が実現される。そして、コントローラ
24は、上述したように図3に示す変位信号の場合は、
合焦検出に幅を持ち精度が悪化すると判断して、合焦不
能と判断することが可能となる。
【0037】この結果、表面の荒れた測定対象11に対
しても精度の高い合焦検出が可能となり、しかも、その
機能選択により合焦精度が悪化する場合は、合焦不能処
理することにより、信頼性の高い安定した合焦位置の検
出が実現される。
【0038】また、この発明は、上記実施の形態に限る
ことなく、その他、図4に示すように構成することで、
さらに有効な効果が期待される。但し、図4において
は、上記図1と同一部分について、同一符号を付して、
その詳細な説明について省略する。
【0039】図4の実施の形態においては、測定光のス
ポット径を可変調整するスポット系調整手段を備えて構
成したものである。このスポット調整手段は、半導体レ
ーザ12と偏向ビームスプリッタ13との間にコリメー
タレンズ26を矢印方向に移動調整自在に配する。この
コリメータレンズ26には、スポット制御部27が接続
され、このスポット制御部27には、コントローラ24
が接続される。このスポット制御部27は、コントロー
ラ24からの制御信号に応動してコリメータレンズ26
を矢印D、E方向に移動制御して焦点位置における半導
体レーザ12からの測定光のスポット径を可変制御す
る。
【0040】即ち、コントローラ24は、図5に示すよ
うにステップS1において、合焦検出中に合焦検出の失
敗の有無を判断し、NOを判定すると、ステップS2に
移行して合焦を完了する。
【0041】また、ステップS1において、例えば除算
信号(A+B)/Cが、第2のしきい値T2を下回り合
焦不能となったりして,YESを判定すると、ステップ
S3に移行してスポット径を大きくするスポット制御信
号を生成してスポット制御部27に出力する。すると、
スポット制御部27は、コリメータレンズ26を矢印D
方向に移動させ、半導体レーザ12からの測定光のスポ
ット径を大きく設定し、再度合焦動作行い合焦位置を検
出する(ステップS4)。
【0042】そして、ステップS5において、再び、合
焦検出の失敗の有無を判定し、NOを判定すると、上記
ステップS2に移行して合焦を完了する。また、ステッ
プS5における合焦検出の失敗の有無の判定において、
YESを判定すると、合焦エラーとして合焦不可となる
(ステップS6)。
【0043】このようなスポット調整手段を備えること
により、例えば測定対象11の表面が粗かったりして、
合焦検出できなかった場合にも測定光のスポット径を変
更することで第1乃至第3の受光素子20、22、18
からの電気信号A、B、Cを効率良く取得することが可
能となる。
【0044】この結果、合焦精度が悪かったり、合焦不
能な表面の粗い測定対象11に対しても合焦検出するこ
とができて、さらに表面形状が荒れた測定対象の合焦検
出が可能となる。そして、これによれば、合焦位置の安
定した検出が可能となり、その仕様形態の多様化が図れ
る。
【0045】なお、上記実施の形態では、コリメータレ
ンズ26を用いてスポット調整手段を構成した場合で説
明したが、これに限ることなく、その他、各種の構成が
可能である。
【0046】さらに、この発明は、上記各実施の形態に
限ることなく、例えば図6(a)に示す従来の手段では
合焦不能な電気信号A、B、Cが信号処理系23に入力
され、算出した変位信号(A−B)/(A+B)(図6
(b)参照)がエラー情報となり、上記実施の形態で説
明したスポット調整手段で測定光のスポット径を大きく
設定しても合焦位置(Z)の判定が困難な場合、合焦前
・後情報に基づく合焦推定を行う処理を付加するように
構成してもよい。
【0047】この合焦推定を行う処理を付加した実施の
形態によれば、さらに合焦位置(Z)の確実な取得が実
現されることにより、さらに仕様形態の多様化の促進に
寄与される。
【0048】即ち、コントローラ24は、図7に示す処
理手順で測定対象11の表面に対する合焦位置(Z)を
推定する。但し、図7においては、上記図5に示すステ
ップS5までは同様の手順で実行し、このステップS5
の合焦の失敗の有無の判定において、YESを判定した
状態で、合焦位置(Z)の推定を行う。但し、図7にお
いては、図5と同一ステップについて同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0049】上記ステップS5において、合焦検出の失
敗のYESを判定した状態で、ステップS7に移行す
る。このステップS7において、図7に示すようにエラ
ー発生位置から上下方向に変位信号が予め設定された第
1の変位信号(A−B)/(A+B)(S1)と一致す
る位置(合焦前位置(Z1)を特定(複数存在した場合
は、エラー発生位置に最も近い位置を合焦前位置(Z
1)とする))する。同時に、ステップS7において、
第2の変位信号(A−B)/(A+B)(S2)と一致
する位置(合焦後位置(Z2)を特定(複数存在した場
合は、エラー発生位置に最も近い位置を合焦後位置(Z
2)とする))する。
【0050】次に、ステップS8に移行して、図6
(b)に示すように合焦前位置(Z1)と合焦後位置
(Z2)に基づいて合焦位置(Z)を推定し、合焦検出
を終了する。この推定した合焦位置(Z)に基づいてコ
ントローラ24は、この合焦駆動信号を生成して上記駆
動モータ25を駆動制御し、対物レンズ10を測定対象
11に対する合焦位置(Z)に移動制御する。
【0051】ここで、第1の変位信号(A−B)/(A
+B)出力(S1)、第2の受光素子22の出力(S2)
と合焦前位置(Z1)、合焦後位置(Z2)の関係は、予
め実測してコントローラ24に記憶される。
【0052】なお、上記各実施の形態においては、対物
レンズ10を移動制御して測定対象11に対する合焦を
行うように構成した場合で説明したが、これに限ること
なく、装置全体を移動制御して測定対象11に対する合
焦位置を制御するように構成することも可能である。
【0053】よって、この発明は、上記各実施の形態に
限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。
さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含ま
れており、開示される複数の構成要件における適宜な組
合せにより種々の発明が抽出され得る。
【0054】例えば各実施形態に示される全構成要件か
ら幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しよう
とする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で
述べられている効果が得られる場合には、この構成要件
が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、簡便にして容易に、信頼性の高い安定した合焦位置
の検出を実現し得るようにした合焦検出装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る合焦検出装置の
配置構成を構成図である。
【図2】図1の第1乃至第3の受光素子の出力より生成
される変位信号及び除算信号を示した特性図である。
【図3】図1のコントローラの変位の判断及び合焦判定
動作を説明するために示した特性図である。
【図4】この発明の他の実施の形態に係る合焦検出装置
の配置構成を構成図である。
【図5】図4の合焦判定動作を示したフローチャートで
ある。
【図6】この発明の他の実施の形態に係る合焦検出装置
の合焦位置の推定動作を説明するために示した特性図で
ある。
【図7】図6の合焦位置推定動作を示したフローチャー
トである。
【図8】従来の合焦検出装置の配置構成を示した構成図
である。
【図9】図8で取得される変位信号、除算信号及び合焦
判定動作を示した特性図である。
【図10】図8の問題点を説明するために示した特性図
である。
【符号の説明】
10 … 対物レンズ 11 … 測定対象 12 … 半導体レーザ 13 … 偏向ビームスプリッタ 14 … 1/4波長板 15 … 結像レンズ 16 … 第1のビームスプリッタ 17 … 第2のビームスプリッタ 18 … 第3の受光素子 19 … 第1の絞り 20 … 第1の受光素子 21 … 第2の絞り 22 … 第2の受光素子 23 … 信号処理系 231 … 減算器 232 … 加算器 233 … 第1の除算器 234 … 第2の除算器 24 … コントローラ 25 … 駆動モータ 26 … コリメータレンズ 27 … スポット制御部 A、B、C … 電気信号 Q … 集光点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光を測定対象に照射し、該測定対象
    からの反射光を集光する光学系と、 この光学系で取得した反射光の集光位置に対して前側及
    び後側の各光強度を検出する第1及び第2の光検出手段
    と、 前記光学系で取得した反射光の集光位置の光強度を検出
    する第3の光検出手段と、 前記第1及び第2の光検出手段で検出した光強度情報に
    基づいて変位信号を算出し、前記第1乃至第3の光検出
    手段で検出した光強度情報に基づいて除算信号を算出す
    る信号処理手段と、 この信号処理手段で算出した除算信号と予め設定した擬
    合焦検出用の第1のしきい値に基づいて合焦動作範囲を
    判定し、合焦動作範囲判定後、前記除算信号と、予め設
    定した合焦検出用の第2のしきい値に基づいて合焦不能
    の有無を判定し、合焦可を判定した後、前記変位信号に
    基づいて前記測定対象の位置を検出して合焦制御する制
    御手段とを具備することを特徴とする合焦検出装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記測定対象に照射する測定光
    のスポット径を可変制御するスポット調整手段を備え、
    前記制御手段で合焦位置の判定が困難な状態で、前記ス
    ポット調整手段を駆動制御してスポット径を大きくして
    位置の検出することを特徴とする請求項1記載の合焦検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、合焦位置の判定が困難
    な状態で、前記変位信号に基づいて合焦前位置及び合焦
    後位置を検出して焦点位置を推定し、前記測定対象の位
    置を検出して合焦制御することを特徴とする請求項1又
    は2記載の合焦検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013509617A (ja) * 2009-10-29 2013-03-14 アプライド プレシジョン インコーポレイテッド 光学機器の連続的で非同期のオートフォーカスのためのシステムおよび方法

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