JP2003344503A - 電子部品検査装置の配線構造及び電子部品検査装置 - Google Patents

電子部品検査装置の配線構造及び電子部品検査装置

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JP2003344503A JP2002155921A JP2002155921A JP2003344503A JP 2003344503 A JP2003344503 A JP 2003344503A JP 2002155921 A JP2002155921 A JP 2002155921A JP 2002155921 A JP2002155921 A JP 2002155921A JP 2003344503 A JP2003344503 A JP 2003344503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査の準備時間や労力を軽減することが可能
な電子部品検査装置及びその配線構造を提供する。 【解決手段】 プローブ部2には、各プローブ端子にそ
れぞれ接続されて相互に略平行に延びるプローブ配線1
01r〜228bと、プローブ配線101r〜228r
を連結する第1の引出配線205aと、プローブ配線1
01g〜228gを連結する第2の引出配線206a
と、プローブ配線101b〜228bを連結する第3の
引出配線207aとが備えられてなるることを特徴とす
る電子部品検査装置1を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品検査装置
の配線構造及び電子部品検査装置に関するものであり、
特に液晶表示パネルや半導体素子のように多数の端子を
備えた電子部品の検査に好適に用いられる検査装置及び
その配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コモン電極とセグメント電極を交差させ
てなるパッシブ型の液晶表示装置が携帯電話等に使用さ
れている。近年の液晶表示装置の高品位化に対応すべ
く、コモン電極やセグメント電極を微細に形成する必要
があるが、これに伴い、各電極の断線又は短絡等の不良
が発生する場合がある。従って、これら不良の検査、不
良箇所の検出を行う必要がある。
【0003】上記の検査方法としては、液晶表示パネル
を動作状態で検査又は修正すべく、液晶表示パネルの多
数の駆動信号入力用の端子列に対応したプローブ端子を
装着固定したプローブ基板を用意し、このプローブ基板
よりプローブ端子を介して駆動信号を印加して検査又は
修正する方法が行われている。
【0004】一般的に、液晶表示パネルの検査を行う場
合、コモン電極の奇数又は偶数端子にのみ検査信号を入
力する偶奇点灯表示検査や、カラー液晶表示パネルのカ
ラーフィルタの色相に対応して赤、緑、青の単色を表示
させる単色点灯表示検査があるが、画素欠陥や検査時間
の制約から、通常は、単色点灯表示検査が行われてい
る。単色点灯表示検査では、点灯絵素がすべて同色であ
り、電極間又は絵素間の短絡がある場合には周辺とは異
なる色の絵素が点灯状態になるため、欠陥検出が早くな
る。従って、単色点灯表示検査は視認性がよく、検査時
間も短く電極間又は画素間の短絡検出には最適の方法で
ある。
【0005】液晶表示パネルのセグメント電極は、カラ
ーフィルタに対応して赤、緑、青の順に繰り返し連続配
置されているから、単色点灯表示検査のためには、プロ
ーブ基板よりこの順番にプローブ端子をグループ化して
信号を印加する必要がある。通常、プローブ端子の他端
側にはプローブ基板上に形成された配線パターンが接続
され、この配線パターンを介して液晶表示パネルを動作
状態で検査又は修正を行うための検査信号が印加される
ようになっている。
【0006】図7に、従来の液晶表示パネルの検査に用
いられる検査装置を示す。この検査装置は、液晶表示パ
ネル310の端子部310aに接続される多数のプロー
ブ端子を有するプローブ基板303と、プローブ基板3
03からの配線を駆動用IC基板307の駆動用IC3
07aに各々接続するための接続配線を備えた配線基板
304と、別の配線基板308を介して駆動用IC基板
307に駆動電力を供給するLC回路309a等を備え
た電源回路基板309と、電源回路基板309にケーブ
ル305を介して接続されるコントローラ306とから
構成されている。
【0007】液晶表示パネル310の端子部310cに
は、コモン電極及びセグメント電極の端子が形成されて
おり、通常、この端子の数は数十〜数百個にのぼる。プ
ローブ基板303には、この端子の数に対応した多数の
プローブ端子が備えられており、各プローブ端子から引
き出された多数の配線が、上記の配線基板304、駆動
用IC基板307及び電源回路基板309を介してコン
トローラ306に各々接続されている。従って配線基板
304、駆動用IC基板307及び電源回路基板309
には、プローブ端子に対応した数の配線が各々設けられ
ている。
【0008】図7に示す液晶表示パネルの検査装置にお
いては、液晶表示パネル310のセグメント電極の端子
にプローブ端子を各々接続し、各セグメント電極に検査
信号を流して検査を行うようになっている。尚、検査信
号は、コントローラからの駆動信号を受けた制御用IC
基板307上の制御用IC307aが発振するようにな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の液晶表
示パネルの検査装置では、プローブ基板303、配線基
板304、駆動用IC基板307及び電源回路基板30
9並びにコントローラ306の各部同士の接続が、上記
のプローブ端子の数に対応した多数の配線によりなされ
ているため、検査の準備の過程においては、各配線の接
続を配線毎に確認する必要があり、検査の準備に膨大な
時間を要するといった問題があった。また、検査を行う
過程で液晶表示パネル310に表示欠陥が発見された場
合でも、この表示欠陥が液晶表示パネル310自体の不
良によるものか、検査装置の各部分における配線接続不
良によるものかを直ちに判別できず、表示欠陥の確認に
長時間を要するといった問題があった。
【0010】上記の問題を解決には、プローブ基板から
コントローラまでの配線数を減らす必要がある。しか
し、先に述べたように、セグメント電極は、カラーフィ
ルタに対応して赤、緑、青の順に繰り返し連続配置され
ているため、各色毎に配線を纏めるためには、別の配線
と絶縁を保ちながら交差させる必要がある。このため、
プローブ基板に接続される配線基板を多層化したり、配
線基板の両面に配線パターンを形成して各配線パターン
をスルーホールで接続するといったことが行われている
が、この場合は配線基板のコスト高になるといった問題
があった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、配線基板等のコストを増やすことなく配線数
を減らすことにより、検査の準備時間や労力を軽減する
ことが可能な電子部品検査装置及びその配線構造を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の電子部
品検査装置の配線構造は、電子部品の複数の端子にプロ
ーブ部のプローブ端子をそれぞれ接触させるとともに該
プローブ端子を介して前記電子部品に検査信号を印加す
る電子部品検査装置の配線構造であり、前記プローブ部
には、各プローブ端子にそれぞれ接続されて相互に略平
行に延びる複数のプローブ配線と、前記複数のプローブ
配線を2本おきに連結して該プローブ部から引き出す第
1の引出配線と、前記第1の引出配線とは別個に前記複
数のプローブ配線を2本おきに連結して該プローブ部か
ら引き出す第2の引出配線と、前記第1及び前記第2の
引出配線とは別個に前記プローブ配線を2本おきに連結
して該プローブ部から引き出す第3の引出配線とが備え
られ、前記プローブ部は一対の基板が重ね合わされて構
成されるとともに、一方の基板に前記複数のプローブ配
線と前記第1の引出配線が形成されるとともに、他方の
基板に前記第2及び第3の引出配線がそれぞれ形成さ
れ、各基板を重ね合わせた際に前記複数のプローブ配線
と前記第2及び第3引出配線とがそれぞれ接続されるこ
とを特徴とする。
【0013】係る配線構造によれば、複数のプローブ配
線を3つの引出配線に纏めることができるので、配線数
を減らすことができる。また、一方の基板に第1の引出
配線が配置され、他方の基板に第2,第3の引出配線が
配置されるので、平行に並んだ複数のプローブ配線を3
つのグループにまとめ、しかも各グループの配線を相互
に接触させることなくプローブ部の外部に引き出すこと
ができる。
【0014】また、本発明の電子部品検査装置の配線構
造は、先に記載の電子部品検査装置の配線構造であり、
前記一方の基板には、前記複数のプローブ配線及び前記
第1の引出配線を覆う一方の絶縁層が形成されるととも
に、該一方の絶縁層に一方の開口部が設けられ、前記他
方の基板には、前記第1、第2の引出配線を覆う他方の
絶縁層が形成されるとともに、該他方の絶縁層に他方の
開口部が設けられ、前記一対の基板を重ねる際に前記一
方及び前記他方の開口部が相互に重ね合わされて、前記
各開口部を介して前記複数のプローブ配線と前記第2及
び第3の引出配線とが各々接続されることを特徴とす
る。
【0015】係る配線構造によれば、一対の基板を重ね
る際に各開口部が相互に重ね合わせることで、複数のプ
ローブ配線と第2及び第3の引出配線とを各々接続する
ため、スルーホール等を設ける必要がなく、配線構造を
簡素化することができる。
【0016】また、本発明の電子部品検査装置の配線構
造は、先に記載の電子部品検査装置の配線構造であり、
前記第2の引出配線は、前記プローブ配線の形成位置に
対応するとともにその一部が前記他方の開口部内に位置
する複数の接続配線と、前記接続配線を前記他方の基板
の一端側で相互に連結する渡り配線とからなり、前記第
3の引出配線は、前記プローブ配線の形成位置に対応す
るとともにその一部が前記他方の開口部内に位置する複
数の接続配線と、前記接続配線を前記他方の基板の他端
側で相互に連結する渡り配線とからなり、前記第2、第
3の引出配線の各接続配線が相互に平行に配置されるこ
とによって前記第2、第3の引出配線が相互にかみ合う
形で配置されることを特徴とする。
【0017】係る電子部品検査装置の配線構造によれ
ば、前記第2、第3の引出配線が相互にかみ合う形で配
置されるので、各引出配線を相互に接触させることなく
プローブ部の外部に引き出すことができる。
【0018】また、本発明の電子部品検査装置の配線構
造は、先に記載の電子部品検査装置の配線構造であり、
前記の接続配線が前記一方及び前記他方の開口部を介し
て前記複数のプローブ配線に接続されることを特徴とす
る。係る電子部品検査装置の配線構造によれば、各開口
部を介して接続配線をプローブ配線に接続するので、ス
ルーホール等を設ける必要がなく、配線構造を簡素化す
ることができる。
【0019】次に本発明の電子部品検査装置は、先に記
載の配線構造を具備してなることを特徴とする。係る電
子部品検査装置によれば、上記の配線構造を備えている
ので、複数のプローブ配線を3つの引出配線に纏めるこ
とができ、配線数を減して検査装置の配線構造を簡素化
し、検査の準備時間を短縮するとともに、検査の精度を
高めることができる。
【0020】また本発明の電子部品検査装置において
は、前記電子部品が液晶表示パネルであることが好まし
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の電子
部品検査装置及びその配線構造を図面を参照して説明す
る。尚、本実施形態においては、電子部品検査装置とし
て液晶表示パネルの検査装置を例にして説明する。図1
に、本発明の液晶表示パネルの検査装置の構成を説明す
るための斜視図を示し、図2に、本発明の実施形態であ
る液晶表示パネルの検査装置の配線構造を説明するため
模式図を示す。
【0022】図1に示すように、本実施形態の液晶表示
パネルの検査装置1は、液晶表示パネル10の端子部1
0aに接続される多数のプローブ端子を有するプローブ
部2と、プローブ部2にケーブル5を介して接続される
コントローラ6から構成されている。プローブ部2は、
多数のプローブ端子が備えられたプローブ基板(一方の
基板)3と、プローブ基板3の一面3aの一部に重ね合
わされた配線基板(他方の基板)4とから構成されてい
る。配線基板4にはコネクタ4aが備えられており、こ
のコネクタ4aにケーブル5が接続されている。
【0023】コントローラ6は、検査信号を発振するも
ので、液晶駆動波形形成回路と、液晶駆動波形形成回路
の出力側に設けられ、液晶駆動波形形成回路から出力さ
れた駆動波形をコモン信号及びセグメント信号に分けて
検査信号として出力する信号切換回路と、信号切換回路
に切換信号を送るショート検出回路と、ショート検出回
路並びに液晶駆動波形形成回路を制御するCPUとを具
備して構成されている。CPUの指令によって液晶駆動
波形形成回路から駆動波形が出力し、この駆動波形を信
号切換回路によりコモン信号及びセグメント信号に分け
て検査信号として発振する。このような構成により、従
来のコントローラに制御用ICの構成を加えたものとす
ることができる。
【0024】液晶表示パネル10は、第1基板10aに
第2基板10bが重ね合わされて構成され、各基板10
a、10bの間には図示略の液晶層が封入されている。
第1基板10aの液晶層側には図示略の複数のセグメン
ト電極が形成され、また第2基板10bの液晶層側には
図示略の複数のコモン電極が形成されており、これらセ
グメント電極とコモン電極とが液晶層を挟んで相互に直
交するように配置されている。また、セグメント電極
は、カラーフィルタに対応して赤、緑、青の順に繰り返
し連続配置されている。
【0025】また、第1基板10aには端子部10c、
10cが形成されている。この端子部10c、10cに
は、セグメント電極及びコモン電極の端子が引出されて
配列されている。
【0026】図2には、液晶表示パネル10に、6つの
プローブ部2を接続した状態の配線模式図を示す。液晶
表示パネル10の両側(端子部10c、10c)には、
COM1〜COM88及びCOM’1〜COM’88で
表される合計176個のコモン端子(端子)と、SEG
-R1〜SEG-B128及びSEG-R’1〜SEG-
B’128で表される合計768個のセグメント端子
(端子)とが設けられている。尚、コモン端子は、液晶
表示パネル10のコモン電極に各々接続され、セグメン
ト端子(端子)はセグメント電極に各々接続されてい
る。また、SEG-R1〜SEG-R128はカラーフィ
ルタの赤色に対応するセグメント電極の端子であり、S
EG-G1〜SEG-R128は緑色に対応するセグメン
ト電極の端子であり、SEG-B1〜SEG-B128は
青色に対応するセグメント電極の端子である。そして図
2に示すようにこれらセグメント端子は、SEG-R
1、SEG-G1、〜SEG-B12…の順に連続配列さ
れている。
【0027】COM1〜COM44にはプローブ部2a
が取り付けられ、COM45〜COM90にはプローブ
部2bが取り付けられ、SEG-R1〜SEG-B128
にはプローブ部2cが取り付けられている。また、CO
M’1〜COM’44にはプローブ部2dが取り付けら
れ、COM’45〜COM’90にはプローブ部2eが
取り付けられ、SEG-R’1〜SEG-B’128には
プローブ部2fが取り付けられている。
【0028】プローブ部2aには、コモン端子COM1
〜COM44に各々接続する図示略の多数のプローブ端
子が備えられるとともに、各プローブ端子を介してコモ
ン端子COM1〜COM44に接続されるプローブ配線
101c〜144cが設けられている。そして、奇数番
目のプローブ配線101c、103c…、143cが1
本の引出配線201aに纏められ、偶数番目のプローブ
配線102c、104c…、144cが別の引出配線2
02aに纏められている。
【0029】同様に、プローブ部2bには、コモン端子
COM45〜COM88に各々接続する図示略の多数の
プローブ端子が備えられるとともに、各プローブ端子を
介してコモン端子COM45〜COM88に接続される
プローブ配線145c〜188cが設けられている。そ
して、奇数番目のプローブ配線145c、147c…、
187cが1本の引出配線203aに纏められ、偶数番
目のプローブ配線146c、148c…、188cが別
の引出配線204aに纏められている。
【0030】更に、プローブ部2cには、セグメント端
子SEG-R1〜SEG-B128に各々接続する図示略
の多数のプローブ端子が備えられるとともに、各プロー
ブ端子を介してセグメント端子SEG-R1〜SEG-B
128に接続されるプローブ配線101r〜228bが
設けられている。そして、赤色に対応するプローブ配線
101r〜228rが1本の引出配線205aに纏めら
れ、緑色に対応するプローブ配線101g〜228gが
1本の引出配線206aに纏められ、青色に対応するプ
ローブ配線101b〜228bが1本の引出配線207
aに纏められている。
【0031】このように、コモン電極COM1〜COM
88は、プローブ部2a、2b内で最終的に4本の引出
配線201a〜204aに纏められ、セグメント電極S
EG-R1〜SEG-B128は、プローブ部2c内で最
終的に3本の引出配線205a〜207aに纏められら
れる。従って、プローブ部2からコントローラまでの配
線数は、コモン電極用のプローブ部2a、2bの場合に
プローブ部1つ当たり2本、セグメント電極用のプロー
ブ部2cの場合にプローブ部1つ当たり3本となる。以
上、液晶表示パネル10の片側に位置するプローブ部2
a〜2cの配線構造を模式的について説明したが、液晶
表示パネル10のもう片方に位置するプローブ部2d〜
2fの配線構造についても上記とほぼ同じ構成である。
【0032】次に図3〜図6により、プローブ部2の詳
細な構造を説明する。尚、ここではプローブ部2の一例
として、セグメント端子に接続されるプローブ部2cを
例にして説明する。図3には液晶表示パネルの検査装置
の配線構造の要部であるプローブ部の拡大断面図を示
し、図4には液晶表示パネルの検査装置の配線構造の要
部であるプローブ部の分解斜視図を示し、図5にはプロ
ーブ部を構成するプローブ基板の要部であって配線基板
との接続部分の拡大平面図を示し、図6にはプローブ部
を構成する配線基板の要部であってプローブ基板との接
続部分をフレキシブル基板41側から見た拡大平面図を
示す。
【0033】図1及び図3に示すように、セグメント電
極に接続されるプローブ部2cは、プローブ基板(一方
の基板)2aと配線基板(他方の基板)2cとから構成
されている。プローブ基板3は、フレキシブル基板31
と、このフレキシブル基板31上に形成されたプローブ
配線101r〜228bと、第1の引出配線205a
と、フレキシブル基板31及びプローブ配線101r〜
228bを覆う絶縁層32とから構成されている。絶縁
層32には開口部32aが設けられており、この開口部
32aによって、プローブ配線101r〜228bの一
部が絶縁層32により被覆されない状態になっている。
【0034】次に配線基板4は、フレキシブル基板41
と、このフレキシブル基板41上に形成された引出配線
205a〜207aと、第2,第3の引出配線206
a、207aと、フレキシブル基板41及びプローブ配
線205a〜207aを覆う絶縁層42とから構成され
ている。絶縁層42には開口部42aが設けられてお
り、この開口部42aによって、各引出配線206a、
207aの一部が絶縁層42により被覆されない状態に
なっている。
【0035】そして、プローブ基板3の絶縁層32側に
対して、配線基板4が絶縁層42をプローブ基板3側に
向けて重ね合わされている。この時、プローブ基板3の
絶縁層32の開口部32aと、配線基板4の絶縁層42
の開口部42aとが重ね合わされる。そして、開口部3
2a及び開口部42aには異方性導電樹脂21が充填さ
れており、この異方性導電樹脂21を介してプローブ配
線101r〜228bと第2,第3の引出配線206a
〜207aとが電気的に接続される。また、異方性導電
樹脂21を設けず、プローブ基板3の開口部31aに配
線基板4の開口部41aを押し当てても良く、この場合
はプローブ配線101r〜228bと第2,第3の引出
配線205a〜207aとが直接的に接触して電気的に
接続される。
【0036】次に、プローブ配線101r〜228bと
第1〜第3の引出配線205a〜207aの詳細な構造
を図4〜図6により説明する。プローブ基板3において
は、図4及び図5に示すように、フレキシブル基板31
上にプローブ配線101r〜228bが相互に平行にな
って櫛歯状に連続的に配列されている。また、プローブ
配線101r〜228b上には絶縁層32が形成されて
いる。ここで、プローブ配線101r〜228rは、プ
ローブ端子を介して赤色のセグメント電極に接続される
配線であり、プローブ配線101g〜228gは、プロ
ーブ端子を介して緑色のセグメント電極に接続される配
線であり、プローブ配線101b〜228bは、プロー
ブ端子を介して青色のセグメント電極に接続される配線
である。そして、各プローブ配線101r〜228b
が、赤、緑、青の順に配列されている。即ち、各色のプ
ローブ配線が2つおきに配置されている。
【0037】赤色用のプローブ配線101r〜228r
は、フレキシブル基板31の端面31a側まで延長して
形成されており、このため他の色のプローブ配線よりも
長く形成されている。そして、フレキシブル基板31上
には、各プローブ配線101r〜228rを連結する渡
り配線205b(第1の引出配線205a)が端面31
aに沿って形成されている。また、この渡り配線205
bの端部205cが絶縁層31の開口部32aから露出
するようになっている。このように、赤色用のプローブ
配線101r〜228rを他の色のプローブ配線101
g〜228bよりも長く形成し、更に渡り配線205b
を端面31aに沿って形成するので、渡り配線205b
が他のプローブ配線101g〜228bと接触すること
がない。
【0038】次に緑色用のプローブ配線101g〜22
8gは、赤色用のプローブ配線101r〜228rの隣
に位置してほぼ平行に形成されており、各プローブ配線
の端部101g1〜228g1が開口部32aから露出す
るようになっている。また、青色用のプローブ配線10
1b〜228bは、赤色及び緑色用のプローブ配線10
1r〜228bの間に位置してこれらのプローブ配線に
対してほぼ平行に形成されており、各プローブ配線の端
部101b1〜228b1が開口部32aから露出するよ
うになっている。
【0039】次に、配線基板4においては、図4及び図
6に示すように、フレキシブル基板41上に第2、第3
の引出配線206a、207aが形成されている。ま
た、フレキシブル基板41上には第1の引出配線205
aの一部が形成されている。更に、各引出配線205
a、206a、207a上には絶縁層42が形成されて
いる。
【0040】配線基板4側の第1の引出配線205a
は、その一端部205a1が絶縁層42の開口部42a
から露出するとともに、他端部205a2がフレキシブ
ル基板41を貫通する図示略のスルーホールを介してコ
ネクタ4aに接続されている。また、この引出配線20
5aの一端部205a1は、プローブ基板3と配線基板
4とを重ね合わされた際にプローブ配線側の渡り配線2
05b(第1の引出配線205a)の端部205cと重
なるように、渡り配線105bの端部205cに対応す
る位置に形成されている。
【0041】次に、第2,第3の引出配線206a及び
207aは、それぞれ、櫛歯状に配置された複数の接続
配線と各接続配線を連結する渡り配線とから構成され、
各引出配線206a、207aが絶縁層42の開口部4
2aを基準にして相互にかみ合うように形成されてい
る。
【0042】即ち、第2の引出配線206aは、複数の
接続配線206a1〜206a228と、各接続配線206
1〜206a228をフレキシブル基板41の一端面41
b側(一端側)で相互に連結する渡り配線206bとか
ら構成されている。接続配線206a1〜206a228
は絶縁層42の開口部42aから露出するとともに、フ
レキシブル基板41の一端面41b側に向けて延びてお
り、各接続配線206a1〜206a228が相互に間隔を
空けて平行に配置されている。また、渡り配線206b
は一端面41bに沿って形成されるとともに、その一端
206b1がフレキシブル基板41を貫通する図示略の
スルーホールを介してコネクタ4aに接続されている。
更に接続配線206a1〜206a228は、プローブ基板
3と配線基板4とを重ね合わされた際に緑色用のプロー
ブ配線の端部101g1〜228g1と重なるように、プ
ローブ配線の端部101g1〜228g1に対応する位置
に形成されている。
【0043】また、第3の引出配線207aは、複数の
接続配線207a1〜207a228と、各接続配線207
1〜207a228をフレキシブル基板41の他端面41
c側(他端側)で相互に連結する渡り配線207bとか
ら構成されている。接続配線207a1〜207a228
は絶縁層42の開口部42aから露出するとともに、フ
レキシブル基板41の他端面41c側に向けて延びてお
り、各接続配線207a1〜207a228が相互に間隔を
空けて平行に配置されている。また、渡り配線207b
は他端面41cに沿って形成されるとともに、その一端
207b1がフレキシブル基板41を貫通する図示略の
スルーホールを介してコネクタ4aに接続されている。
更に接続配線207a1〜207a228は、プローブ基板
3と配線基板4とを重ね合わされた際に青色用のプロー
ブ配線の端部101b1〜228b1と重なるように、プ
ローブ配線の端部101b1〜228b1に対応する位置
に形成されている。
【0044】このように、第2,第3の引出配線206
a、207aを構成する渡り配線206b、207b
が、開口部42aを基準として基板41の一端面41b
及び他端面41cに沿って配置されているので、引出配
線206a、207a同士が相互に接触することがな
い。
【0045】また、プローブ基板3と配線基板4とを重
ね合わされた際に、配線基板4側の第1の引出配線20
5aが、プローブ基板3側の赤色用の渡り配線205b
(第1の引出配線205a)に接続されるので、全ての
赤色用のプローブ配線101r〜228rがこの第1の
引出配線205aによって一つに纏められる。同様に、
プローブ基板3と配線基板4とを重ね合わされた際に、
接続配線206a1〜206a228が、プローブ基板3側
のプローブ配線101g〜228gに接続されるので、
緑色用のプローブ配線101g〜228gがこの第2の
引出配線206aによって一つに纏められる。更に同様
に、プローブ基板3と配線基板4とを重ね合わされた際
に、接続配線207a1〜207a228が、プローブ基板
3側のプローブ配線101b〜228bに接続されるの
で、青色用のプローブ配線101b〜228bがこの第
3の引出配線207aによって一つに纏められる。
【0046】また、プローブ基板3側の赤色、緑色、青
色用の各プローブ配線101r〜228bは、絶縁層3
2、42によって引出配線206aから絶縁されるの
で、各プローブ配線101r〜228bと引出配線20
6aとが短絡するおそれがない。同様に、プローブ基板
3側の赤色用の渡り配線205bは、絶縁層32、42
によって引出配線207aから絶縁されるので、渡り配
線205bが引出配線207aと短絡するおそれがな
い。
【0047】以上説明したように、上記の配線構造によ
れば、プローブ基板及び配線基板上に形成した配線パタ
ーンを重ね合わせるだけで、3つのグループの複数本の
プローブ配線をそれぞれ1本に纏めることができる。ま
た、上記の液晶表示パネルの検査装置によれば、プロー
ブ部とコントローラとの間の配線数を大幅に減らすこと
ができるので、検査の準備に手間取ったり、検査結果の
確認が遅れるおそれがない。
【0048】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば本実施形態では電子部品として液晶表示パネルを例
にして説明したが、本発明の適用範囲はこれに留まら
ず、例えば半導体素子を樹脂で封止してなるICチップ
の検査にも好適に用いることができる。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
電子部品検査装置の配線構造によれば、複数のプローブ
配線を3つの引出配線に纏めることができるので、配線
数を減らすことができる。また、一方の基板に第1の引
出配線が配置され、他方の基板に第2,第3の引出配線
が配置されるので、平行に並んだ複数のプローブ配線を
3つのグループにまとめ、しかも各グループの配線を相
互に接触させることなくプローブ部の外部に引き出すこ
とができる。
【0050】また、本発明の電子部品検査装置の配線構
造によれば、一対の基板を重ねる際に各開口部が相互に
重ね合わせることで、複数のプローブ配線と第2及び第
3の引出配線とを各々接続するため、スルーホール等を
設ける必要がなく、配線構造を簡素化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である液晶表示パネルの検
査装置の構成を説明するための斜視図。
【図2】 本発明の実施形態である液晶表示パネルの
検査装置の配線構造を説明するため模式図。
【図3】 本発明の実施形態である液晶表示パネルの
検査装置の配線構造の要部の断面図。
【図4】 本発明の実施形態である液晶表示パネルの検
査装置の配線構造の要部の分解斜視図。
【図5】 本発明の実施形態である液晶表示パネルの
検査装置のプローブ基板の要部を示す拡大平面図。
【図6】 本発明の実施形態である液晶表示パネルの
検査装置の配線基板の要部を示す拡大平面図。
【図7】 従来の液晶表示パネルの検査装置の構成を
説明するための模式図。
【符号の説明】
1 液晶表示パネルの検査装置(電子部品検査装置) 2、2a、2b、2c、2d、2e、2f プローブ部 3 プローブ基板(一方の基板) 4 配線基板(他方の基板) 10 液晶表示パネル(電子部品) 32 一方の絶縁層 32a 開口部 41b 一端面(基板の一端側) 41c 他端面(基板の他端側) 42 他方の絶縁層 42a 開口部 101r〜228r プローブ配線 101g〜228g プローブ配線 101b〜228b プローブ配線 205a 第1の引出配線 206a 第2の引出配線 206a1〜206a228 接続配線 206b 渡り配線 207a 第3の引出配線 207a1〜207a228 接続配線 207b 渡り配線 COM1〜COM88 コモン端子(端子) COM’1〜COM’88 コモン端子(端子) SEG-R1〜SEG-B128 セグメント端子(端
子) SEG-R’1〜SEG-B’128 セグメント端子
(端子)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の複数の端子にプローブ部の
    プローブ端子をそれぞれ接触させるとともに該プローブ
    端子を介して前記電子部品に検査信号を印加する電子部
    品検査装置の配線構造であり、 前記プローブ部には、各プローブ端子にそれぞれ接続さ
    れて相互に略平行に延びる複数のプローブ配線と、前記
    複数のプローブ配線を2本おきに連結して該プローブ部
    から引き出す第1の引出配線と、前記第1の引出配線と
    は別個に前記複数のプローブ配線を2本おきに連結して
    該プローブ部から引き出す第2の引出配線と、前記第1
    及び前記第2の引出配線とは別個に前記プローブ配線を
    2本おきに連結して該プローブ部から引き出す第3の引
    出配線とが備えられ、 前記プローブ部は一対の基板が重ね合わされて構成され
    るとともに、一方の基板に前記複数のプローブ配線と前
    記第1の引出配線が形成されるとともに、他方の基板に
    前記第2及び第3の引出配線がそれぞれ形成され、各基
    板を重ね合わせた際に前記複数のプローブ配線と前記第
    2及び第3引出配線とがそれぞれ接続されることを特徴
    とする電子部品検査装置の配線構造。
  2. 【請求項2】 前記一方の基板には、前記複数のプロ
    ーブ配線及び前記第1の引出配線を覆う一方の絶縁層が
    形成されるとともに、該一方の絶縁層に一方の開口部が
    設けられ、 前記他方の基板には、前記第1、第2の引出配線を覆う
    他方の絶縁層が形成されるとともに、該他方の絶縁層に
    他方の開口部が設けられ、 前記一対の基板を重ねる際に前記一方及び前記他方の開
    口部が相互に重ね合わされて、前記各開口部を介して前
    記複数のプローブ配線と前記第2及び第3の引出配線と
    が各々接続されることを特徴とする請求項1に記載の電
    子部品検査装置の配線構造。
  3. 【請求項3】 前記第2の引出配線は、前記プローブ
    配線の形成位置に対応するとともにその一部が前記他方
    の開口部内に位置する複数の接続配線と、前記接続配線
    を前記他方の基板の一端側で相互に連結する渡り配線と
    からなり、 前記第3の引出配線は、前記プローブ配線の形成位置に
    対応するとともにその一部が前記他方の開口部内に位置
    する複数の接続配線と、前記接続配線を前記他方の基板
    の他端側で相互に連結する渡り配線とからなり、 前記第2、第3の引出配線の各接続配線が相互に平行に
    配置されることによって前記第2、第3の引出配線が相
    互にかみ合う形で配置されることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の電子部品検査装置の配線構造。
  4. 【請求項4】 前記の接続配線が前記一方及び前記他
    方の開口部を介して前記複数のプローブ配線に接続され
    ることを特徴とする請求項3に記載の電子部品検査装置
    の配線構造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに
    記載の配線構造を具備してなることを特徴とする電子部
    品検査装置。
  6. 【請求項6】 前記電子部品が液晶表示パネルである
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子部品検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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