JP2003344254A - 摩擦摩耗試験装置 - Google Patents

摩擦摩耗試験装置

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JP2003344254A JP2002158728A JP2002158728A JP2003344254A JP 2003344254 A JP2003344254 A JP 2003344254A JP 2002158728 A JP2002158728 A JP 2002158728A JP 2002158728 A JP2002158728 A JP 2002158728A JP 2003344254 A JP2003344254 A JP 2003344254A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の試験条件の変更が容易で試験範囲の拡
大が容易な摩擦摩耗試験装置を提供する。 【解決手段】 本発明の摩擦摩耗試験装置は、試験片を
内蔵する容器(3)を保持する枠体(4)を、試験片が
均一に配置された場合に使用する容器揺動型枠体モジュ
ール(4A)と、試験片が不均一に配置された場合に使
用する容器固定型枠体モジュール(4B)とに交換可能
となし、且つ、試験片に押圧力を作用させる負荷軸
(5)の応力作用軸も可変にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦摩耗試験装置
に関するもので、特に、潤滑油、材料の摩擦摩耗特性を
評価、判定するために用いられる摩擦摩耗試験機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より一般に使用されている摩擦摩耗
試験装置は、回転駆動される駆動軸と軸方向に負荷が与
えられる負荷軸とを同軸上に間隔を空けて対向させ、夫
々の軸の先端に一対の試験片を固定し、該一対の試験片
を所定の負荷で接触させ、駆動軸側の試験片の回転によ
って、負荷軸側の試験片との摩擦により該負荷軸側に発
生する回転トルクを、トルク測定用ロードセルで測定す
るものであって、前記負荷の値とトルクの値から摩擦係
数を算出する様に構成されている。
【0003】しかしながら、係る一般に使用されている
従来の摩擦摩耗試験装置の多くは規格化されておらず、
又、複雑な機械構成を有しており、トライボロジー特有
の特性を評価する事が困難であるという問題がある。例
えば、前述の摩擦摩耗試験装置では、駆動軸および従動
軸を支持する支柱及び基台に、環境ボックス、環境設定
器、駆動モータ、ギアボックス、負荷装置、コントロー
ラなどの機能の異なる装置が複雑に配置されており、組
立や配置の変更などが困難であり、又、試験条件の設定
及び変更が難しいという問題があった。更に、これらの
装置では、試験片の接触形態の変更や運転条件(試験雰
囲気,温度,潤滑条件,摩擦速度等)の変更が困難であ
った。
【0004】そこで、これらの問題を解決する装置とし
て、出願人は、先に特開2000−28507号に示さ
れる装置を提案した。この装置は、同公報に詳述されて
いる様に、各要素をモジュール化し、係るモジュールを
交換する事によって試験条件の変更を可能としたもので
ある。
【0005】この装置の概要を以下に説明する。該装置
の全体構成は、図1に示している様に、フレーム1と、
該フレーム1に保持されて回転する駆動軸2と、後述す
る試験モジュール11と、該試験モジュール11を内蔵
する容器3と、該容器3を保持する枠体4と、該枠体4
を保持する負荷軸5と、試験モジュール11の周囲を囲
繞して試験環境を調整するための環境槽6と、前記駆動
軸2に回転力を付与する駆動モジュール12と、前記試
験モジュール内の試験片に加わる負荷を調整する負荷モ
ジュール13と、前記環境槽6内の環境を設定する環境
モジュール14と、試験条件を設定し制御する制御モジ
ュール15とを備えている。
【0006】前記駆動軸2は、前記フレーム1の張出部
1aに取り付けられた軸受台21に回転自在に支持され
ている。一方、前記負荷軸5は、前記フレーム1の台部
1bに取り付けられたスライドベアリング付きの軸受台
22に軸方向に移動自在に支持されており、前記上側の
駆動軸2と前記下側の負荷軸5とは同軸に配設されてい
る。
【0007】前記負荷軸5の先端には枠体4が取り付け
られ、該枠体4には前記容器3が取り付けられ、該容器
3と前記駆動軸2の先端との間に、前記試験モジュール
11が交換可能に配設される構造となっている。又、前
記環境槽6は、前記上側の軸受台21と前記下側の軸受
台22の間に取り付けられ、前記試験モジュール11と
前記容器3と枠体4とが前記環境槽6の内部に位置する
様になっている。
【0008】次に、前記環境槽6内の構造について図2
の詳細断面図によって説明する。同図に示す様に、該環
境槽6は、開閉可能な窓部23がカップリング24によ
って装着され且つOリング25a,25bによって環境
槽本体に気密に取り付けられる様になっている。前記負
荷軸5は、環境維持のためのベローズ26を備えてお
り、摺動可能な該負荷軸5の周囲を外部環境から遮断す
る様になっている。係る構造を採用する事により、前記
試験モジュール11の部品の交換は、カップリング24
を外して前記窓部23を環境槽6本体から取り外す事に
より、該環境槽6内を開放して行う様になっている。
【0009】次に、前記枠体4の詳細構造を図13
(a),(b)に示している。同図において(a)は上
面図、(b)は側面図である。両図に示す如く、枠体4
は、クロスジョイントを介して容器を面揺動自在に取り
付けることができるジンバル構造になっている。即ち、
該枠体4は、負荷軸5に取り付けられる第1枠体31
と、一対の第1回転軸32aを有する第1ジョイント部
32を介して前記第1枠体31に対して揺動自在に支持
される第2枠体33と、該第2枠体33から吊り下げら
れる板バネ部材34と、該板バネ部材34の下側に配設
され且つ一対の第2回転軸35aを有する第2ジョイン
ト部35とを有しており、前記第1回転軸32aの軸芯
と前記第2回転軸35aの軸芯とが同一平面内で90度
でクロスする構造となっているため、前記第2回ジョイ
ント部35に取り付けられた容器3は、面揺動自在に枠
体4に取り付けられた構造となっている。
【0010】前記第1枠体31と負荷軸5の取付部分に
は、該負荷軸5の軸方向の負荷に応じた変形を許容する
するものの回転方向の変形が阻止された板バネ部材36
が配設されており、該板バネ部材36に歪みゲージ37
(負荷測定手段)を取り付けることにより、前記負荷軸
5による上下方向の負荷値が枠体4に直接的に及ぼす力
として測定できる様になっている。
【0011】又、前記第2ジョイント部35の回動を止
める様に、板部材38が前記第2枠体33から前記容器
3を保持した前記第2ジョイント部35に垂下されてお
り、前記容器3に及ぼすトルクは該板部材38の曲げと
なり、該板部材38に取り付けられた歪みゲージ39
(トルク測定手段)により、前記容器3が枠体4に直接
的に及ぼすトルクとして測定できる様になっている。
【0012】前記試験モジュール11は、図2に示され
ている様に、前記駆動軸2に着脱自在に装着されたチャ
ック部41と、一方の試験片となるディスク42と、他
方の試験片となるピン43と、該ピン43を保持し且つ
前記容器3の底部に着脱自在に固定される試験片ホルダ
ー44とを備えている。前記容器3は油容器となってお
り、前記一対の試験片42,43は、該容器3内に収容
されて、試験片に油を塗布しない無潤滑試験、又は、該
容器3内に油を充填して試験片を油に浸漬した油浴潤滑
試験のいずれかの試験環境を形成する事ができる様にな
っている。更に、前記容器3の底部の裏側には温度調節
手段としてのヒータ45が設けられており、該容器3、
即ち環境槽6の内部の温度環境も任意に設定できる構造
になっている。
【0013】又、図1に示している様に、負荷モジュー
ル13と駆動モジュール12は、前記フレーム1に交換
可能に支持されており、該負荷モジュール13は、負荷
スプリング51とジャッキ52と負荷モータ53とを共
通板54の上に搭載してユニット化した構造となってい
る。この負荷モジュール13は、前記フレーム1に揺動
自在に軸支された負荷レバー7の一端に前記負荷モータ
53で発生する負荷力を、前記ジャッキ52及び前記負
荷スプリング51を介して所定の押下力(負荷力)を与
える様になっており、一方、該負荷レバー7の他端に
は、前記負荷軸5の下端の中心位置が支持されており、
これにより該負荷軸5に対して所定の押上力(負荷力)
を及ぼす様になっている。この負荷モジュール13を一
体で交換する事により、負荷のレンジを高い側又は低い
側にシフトさせる事が可能となっている。
【0014】前記駆動モジュール12は、前記駆動軸2
に嵌入される第1プーリ56とベルト57と第2プーリ
58と駆動モータ59とフランジ60とを一体にユニッ
ト化にした構造である。前記駆動モータ59を変える場
合には、前記フレーム1に取り付けられるフランジ60
以降を交換すればよい。又、前記プーリ56,58とベ
ルト57は、負荷容量が足りない場合には、ベルト本数
を増やしたものに変更可能となっている。
【0015】前記環境モジュール14は、前記環境槽6
に至る配管のフランジ61以降が交換可能になってお
り、真空ポンプやガス置換装置をフランジ61に接続す
ることにより、前記環境槽6内を真空雰囲気又はガス雰
囲気に変える事ができる様になっている。
【0016】前記制御モジュール15は、前記駆動軸2
の回転数を制御すると共に、前記試験片の温度を調節す
る前記温度調節手段45、前記枠体4にかかるトルクを
測定するトルク測定手段39、及び軸方向に掛かる負荷
を測定する負荷測定手段37に接続されて各データを取
得する操作部62と、該操作部62に接続された演算制
御部63と、各データ処理を行うと共に、処理結果を出
力する出力手段としてのプリンタ64を備えている。
【0017】係る試験モジュール11の交換可能な形態
を図14(a)〜(d)に示している。同図において
(a)は、図2に示したものと同じピンタイプであっ
て、一方の試験片としてのディスク42と他方の試験片
としてのピン43によるピンオンディスク試験を行う場
合の例である。
【0018】次に、同図(b)は、ローラ46を他方の
試験片とするものであって、該ローラ46の接点を周方
向に配設する事により、ローラオンリング試験を行う場
合の例である。
【0019】次に、同図(c)は、ベーン47を他方の
試験片とするものであって、該ベーン47の長手方向を
放射状に配設する事により、ベーンオンディスク試験を
行う場合の例である。
【0020】次に、同図(d)は、球48を他方の試験
片とするものであって、下側の3個の球の上に1個の球
を載せる構造となし、その周囲をテーパ状の受けで覆っ
て互いに接触する3点接触の点接触試験を行う場合の例
である。
【0021】次に、上述した構造の摩擦摩耗試験装置に
よる試験の実施を図2により説明する。前記図14のう
ちの所定の形式の接触形態の試験モジュール11を、前
記駆動軸2の先端と前記容器3の底部とに固定して設置
する。次に、該容器3内を無潤滑又は油に浸漬した状
態、即ち油浴潤滑となし、続いて前記環境槽6に接続さ
れている前記環境モジュール14の設定を所定の値に変
え、真空雰囲気又はガス雰囲気等の所定の環境状況とな
す。
【0022】続いて前記操作部62により、前記負荷モ
ジュール13の出力を調整し、前記負荷軸5に所定の負
荷を与えると共に、前記操作部62により、前記駆動モ
ジュール12の出力を調整し、前記駆動軸2の回転を所
定の値に設定して摩擦摩耗試験を開始する。前記操作部
62には、負荷の値、トルクの値、容器内の温度、駆動
軸2の回転数が入力され、摩擦摩耗のデータが前記演算
制御部63で演算されてプリンタ64に出力される。
【0023】摩擦摩耗の接触形態の変更は、前記試験モ
ジュール11を変更する事により行われる。前記駆動力
のレンジの変更は、前記駆動モジュール12の変更によ
り行い、負荷のレンジの変更は、前記負荷モジュール1
3の一体の変更により行い、更に、環境の変更は、前記
フランジ61以降の前記環境モジュール14を変更する
事により行う。これにより、摩擦磨耗試験の試験範囲の
拡大や試験条件の変更等の試験に対する自由度が飛躍的
に大きくなってきた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】係る従来の試験装置を
用いて、図13に示した如く、試験片としての3本の試
験ピン43a,43b,43cを同心円上に均等配置し
て前記図14(a)に示した如きピンオンディスク試験
を行う場合においては、前記駆動軸2の回転方向を図中
の矢印aで示した時計方向の回転とすると、前記ディス
ク状試験片42(図14(a)参照)と前記3本の試験
ピン43a,43b,43cとの摩擦により、該試験ピ
ン43を保持した容器3には、矢印bで示した如く、回
転方向へのトルクF1が作用する。このトルクF1が、
前記該試験ピンを保持した容器3を経て、更に該容器3
を保持した前記第2ジョイント部35、該第2ジョイン
ト部35と前記第2枠体33とを接続する前記板部材3
8に作用し、該板部材38に配置された歪みゲージ(ト
ルク測定手段)39によって測定される事になるが、該
板部材38の剛性に比して前記トルクF1が大きい場合
には、前記第2回転軸35aを中心にして前記容器3が
大きく傾き、周辺部材に接触してしまう場合があった。
この様な状態になると、最早試験の続行は不可能とな
る。
【0025】又、1本のピン43のみを前記試験片ホル
ダー44に保持させて前述の場合と同様に前記図14
(a)に示した如きピンオンディスク試験を行う場合に
おいては(図13(a)のピン43aのみの場合)、前
記容器3の中心点Cと同軸に設定されている前記負荷軸
5の軸線と、前記ピン43の位置が異なる事になる。こ
の状態を図15に概念的に示している様に、前記負荷モ
ジュール13によって前記負荷レバー7に伝えられた負
荷力は、前記負荷軸5の中心線下端が該負荷レバー7の
支持点72で支持されているので、その軸線に沿った押
上力として前記容器3に伝達される事になるが、該容器
3自体は面揺動可能であり、しかも前記ピン43の位置
は、前記負荷軸5の軸線から外れているので、前記容器
3は一方に傾く事になる。加えて、前記容器3は、前記
第1回転軸32aと第2回転軸35aとによって、夫々
第1枠体31及び第2枠体33に支持されており、その
支持軸の中心は、容器中心点Cで交差する構造になって
いるが、この交点Cが前記ピンの位置と異なる事になる
ので、前記傾きの角度は更に増長される事になる。
【0026】この場合において、前記押上力が大きい場
合には、該容器3は、前述の場合と同様に周辺部材に接
したり、或いは該容器3内の前記試験片ホルダー44が
前記ディスク状試験片42に接触してしまう事になる。
この様な状態になると、最早試験の続行は不可能となる
のは前述の場合と同様である。
【0027】本発明は、上記した従来の技術の有する係
る問題点に鑑みてなされたものであり、1ピンの場合に
も複数のピンを均等配置した場合にも、データにバラツ
キのない正確な値が得られ、且つ複雑な機械構成を機能
別に単一化して全体の組立や配置の変更及び接触形態の
変更を含めた試験条件の変更が容易な摩擦摩耗試験機を
提供することを目的とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであり、本発明に係る摩擦摩耗試験装置は、前
記枠体4をも前記1ピンタイプの如何なる試験にも適用
可能なモジュールと、大きなトルクが発生する様な試験
にも適用可能なモジュールとにモジュール化して適宜交
換可能となすと共に、前記1ピンタイプの試験における
前記負荷軸の押上力の方向と前記ピンの位置とが一致す
る様に、該負荷軸の押上力の作用点をも変更可能にした
事を特徴とするものである。
【0029】具体的には、本発明に係る摩擦摩耗試験装
置は、回転駆動される駆動軸と、軸方向に負荷が与えら
れる負荷軸を同軸に間隔をあけて対向させ、一対の試験
片を夫々の軸の先端に直接又は間接に固定し、前記一対
の試験片を所定の負荷値で接触させ、前記駆動軸側の試
験片の回転によって前記負荷軸側の試験片に作用する回
転トルクを測定する摩擦摩耗試験機であって、前記一対
の試験片を保持し、一体として交換することにより前記
試験片の接触形態を変更可能とした試験モジュールと、
前記負荷軸に対して所定の負荷を与え、一体として交換
することにより前記負荷を変更可能とした負荷モジュー
ルと、前記駆動軸に対して所定の駆動力を与え、一体と
して交換することにより前記所定の駆動力を変更可能と
した駆動モジュールと、前記負荷軸の先端に取り付けら
れ且つ前記試験片を収容する容器を保持し、一体として
交換することにより前記試験片の種類に応じて前記容器
の保持形態を変更可能な枠体モジュールと、を備えると
共に、前記試験モジュールは、前記容器内に収容されて
前記駆動軸の先端に設置される様に構成されており、前
記枠体モジュールは、前記試験片が前記負荷軸の軸心に
対して均等配置されている場合に使用するための、前記
容器を面揺動自在にジンバル構造で保持する揺動型枠体
モジュールと、前記試験片が前記負荷軸の軸心に対して
不均一に配置されている場合に使用するための、前記容
器を固定して保持する固定型枠体モジュールとからな
り、前記負荷軸の下端は、前記負荷モジュールによって
所定の押上力が作用する負荷レバーによって支持されて
おり、該負荷レバーによる前記負荷軸の支持点を可変と
してなる事を特徴とするものである。
【0030】係る構成を採用することにより、試験モジ
ュールを交換することによって試験片の接触形態が変更
でき、又、負荷モジュールを交換することによって試験
片に作用する負荷のレベルも変更でき、更に、駆動モジ
ュールを交換することによって試験片に対する摩擦速度
のレベルを変更する事が可能となり、試験範囲や試験対
象物の大幅な拡大が可能となる。同時に、前記枠体モジ
ュールや前記負荷軸の支持点も変更可能にしているの
で、試験片の種類や配置状態或いは負荷力に応じて交換
すれば如何なる試験においても安定した試験結果が得ら
れる事になる。
【0031】前記揺動型枠体モジュールは、前記容器を
同一平面内で直交する第1回転軸と第2回転軸とにより
面揺動自在なジンバル構造によって構成されているのが
好ましく、具体的な構造としては、前記負荷軸の先端に
取り付けられた第1枠体と、該第1枠体に対して回転自
在な前記第1回転軸と、該第1回転軸を保持する第1ジ
ョイント部材と、該第1ジョイント部材に取り付けられ
た第2枠体と、該第2枠体に対して回転自在で且つ前記
容器に連結された前記第2回転軸と、該第2回転軸を保
持する第2ジョイント部材と、前記第2枠体から垂下さ
れて前記第2ジョイント部材とを連結し且つ対向する一
対の板バネ部材と、を有し、該板バネ部材には、夫々複
数のトルク測定用薄肉部と補強用厚肉部とが形成され、
該薄肉部にトルク測定用の歪みゲージが配置されてお
り、前記第1回転軸の軸心と前記第2回転軸の軸心の交
差位置が、前記容器内における前記試験片の配置中心と
同一垂直軸上に位置する様に構成されているものであ
る。
【0032】これにより、前記容器を保持する一対の板
バネ部材が、十分に補強されているので、大きなトルク
が発生する場合においても、該容器の傾きを適度に抑え
ることが可能となり、同時に、応力集中部としての薄肉
部に歪みゲージが配置されているので、発生するトルク
の値は正確に測定可能となる。
【0033】前記固定型枠体モジュールの具体的な構成
としては、前記負荷軸の先端に取り付けられた第1枠体
と、該第1枠体に対して直交する方向に固定配置された
第2枠体と、該第2枠体の垂直枠部材の下端に配置され
且つ前記容器を固定する容器固定部材と、前記該第2枠
体と前記容器との間に配置された板バネ部材と、を有
し、前記第2枠体の前記第1枠体に対する固定軸線と前
記容器の前記第2枠体に対する固定軸線との交点上に前
記負荷軸側に固定される試験片が位置しており、前記第
2枠体の垂直枠部材にトルク測定用の歪みゲージが配置
されている構造のものが好ましい。これにより、第1及
び第2枠体構成を前記揺動型枠体モジュールと同一とな
す事により、両枠体モジュールの交換が容易となる。
【0034】又、前記枠体モジュールの構造を、前記負
荷軸に取り付けられた第1枠体を除き、その他の部分が
一体として交換可能に構成するのが好ましく、これによ
り、該枠体モジュールの交換が一層容易となる。
【0035】又、前記負荷軸に作用する押上力の作用点
を変更する手段としては、次の構成が好ましい。即ち、
前記負荷軸の下端部には、該負荷軸を前記負荷レバー上
で支持する支持ピンを着脱自在に挿入するための複数の
ピン穴が形成され、前記負荷レバーには、前記ピン穴に
対応する位置に前記支持ピンの下端部を装入する凹部が
形成されており、前記容器内における前記試験片の配置
中心と前記支持ピンの軸心が一致する様に該支持ピンの
前記負荷軸への挿入位置を可変にしてなるものである。
これにより、支持ピンの挿入位置を変えるだけで、負荷
軸の押上力の作用点を容易に変更する事が可能となる。
【0036】又、前記負荷レバー側の構造としては、該
負荷レバーを、本体部とその先端に着脱自在に装着され
るアダプタとで構成し、該アダプタには、夫々異なった
位置に前記凹部が形成されており、該アダプタを取り替
える事によって、前記前記負荷レバーの前記凹部の位置
を変える様になす構成を採用する事も可能である。
【0037】又、前記負荷レバーの支点位置を可変とな
す事も可能であり、これにより、負荷モジュールを交換
する事なく、同一負荷モジュールで測定できる負荷力の
範囲を一層拡大する事が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。先ず、前述の3本のピンを前記容
器3内に均等に配置して行う3ピンオンディスク試験等
の試験片が、前記負荷軸5側に均等に配置されている際
の試験に使用するための、容器を枠体モジュールの面揺
動可能にジンバル構造で保持した揺動型枠体モジュール
の構成について説明する。図3及び図4は、該揺動型枠
体モジュール4Aの構成を示す三面図であり、(a)は
上面図、(b)は側面図、図4は縦断面図である。同図
において、前記負荷軸5に板バネ部材36を介して前記
第1枠体31が接続され、該第1枠体31には第1回転
軸32aを介して第1ジョイント部材32が揺動自在に
保持され、該第1ジョイント部材32には、前記第1枠
体31と直交する方向に配置された第2枠体33が保持
され、該第2枠体32には、第2回転軸35aを保持し
た第2ジョイント部材35が、対向する一対の板バネ部
材50を介して保持され、該第2回転軸35aには容器
3が面揺動自在に保持されている。この結果、該容器3
は、両回転軸32a,35aによって前後左右に面揺動
可能なジンバル構造で前記負荷軸5に保持されている。
【0039】次に、本発明の1つの特徴である前記対向
配置された一対の板バネ部材50の構造について説明す
ると、該板バネ部材50は、上下方向の2ケ所に形成さ
れたトルク測定用の薄肉部50aと、上下端部及び該薄
肉部50aの間に形成された補強用の厚肉部50bとを
有しており、前記薄肉部50aにトルク測定用の歪みゲ
ージ39が配置(図では4ケ所)されている。
【0040】係る構成の揺動型枠体モジュール4Aを前
述の通り試験装置本体に設置して、図示の如く3つの試
験ピン43a,43b,43cを容器3内に設置して前
述のピンオンディスク試験を行うと、前述の通り容器3
には、図中に矢印bで示した如く、前記負荷軸2の回転
方向のトルクが作用する。その結果、該容器3を垂下保
持した前記板バネ部材50には、該板バネ部材50を捩
じる方向に力が作用して該板バネ部材50は撓もうとす
るが、その上下端部の応力集中部には円弧状の肉厚部5
0bが形成され、更に中央部にも肉厚部50bが形成さ
れているので、殆ど変形する事なく、その応力(トル
ク)は薄肉部50aに集中する。従って、この薄肉部5
0aに設置した歪みゲージ39によってトルクの測定が
行われる。因みに、係る歪みゲージ39は、図3(b)
に示している如く、一方の板バネ部材50に4個配置さ
れているので、他方側の板バネ部にも配置されている4
個の歪みゲージを加えると、合計で8個配置されてい
る。この8つの歪みゲージの計測値は、全て同じ値であ
るのが好ましいが、夫々多少異なった値を示している場
合が多いので、トルクの計測に当たっては、その平均値
をトルクの値とするのが好ましい。これにより、バラツ
キの少ないトルクの計測が可能となる。
【0041】この場合の前記3つの試験ピン43a,4
3b,43cは、容器の中心点Cに対して均等配置され
ており、即ち、該中心点Cを中心とする円周上に均等配
置されているので、該3つのピンの仮想重心は容器の中
心点と一致している。又、前記負荷軸5の中心軸と該容
器の中心点Cも一致しており、前記負荷軸5からの押上
力も、該負荷軸5の中心軸と一致する様に、該負荷軸5
の下端中心位置が前記負荷レバー7で支持される構成と
なっている事は言うまでもない。
【0042】次に、該枠体モジュール4Aの取り替え構
造について図5によって説明する。図5は、該枠体4A
の前記第1枠体31と前記第1ジョイント部材32との
関係を示す概念図であり、同図の(a)は平面図,
(b)は側面図である。同図に示している様に、前記第
1枠体31の上面には上側が開放された軸受溝31bが
形成され、該溝31b内に前記第1回転軸32aを嵌着
させる構造となっている。即ち、該モジュール4Aは、
前記負荷軸5に固定された第1枠体31と、これ以外の
部品、即ち、該第1枠体に嵌着される前記第1回転軸3
2aを保持する第1ジョイント部材32,該第1ジョイ
ント部材に保持された第2枠体33,該第2枠体に垂下
された前記板バネ部材50を介して保持された第2ジョ
イント部材35,該第2ジョイント部材に保持された第
2回転軸35a,該第2回転軸に保持された容器3の2
つに区分され、前記第1枠体31を残して他の部材を一
体として、図中矢印で示している様に持ち上げて取り外
せる様になっている。従って、他の枠体モジュールと交
換する場合には、該第1枠体31以外の部品を一体化さ
れたものを交換する事になる。
【0043】次に、1つのピンのみを前記負荷軸5側に
装着して試験する1ピンオンディスク試験の如く、前記
容器3内に試験片が不均一に配置されている場合の試験
の際に使用する容器固定型枠体モジュールの構造につい
て、図6及び図7によって説明する。同図に示す様に、
前記負荷軸5に固定された第1枠体31と、該第1枠体
31に着脱自在に装着される保持軸32bと、該保持軸
32bを固着して保持する第1ジョイント部材32と、
該第1ジョイント部材32に固着され且つ前記第1枠体
31と直交する方向に配置された第2枠体33と、該第
2枠体33から垂下された板バネ部材70と、該板バネ
部材の下端に固着された第2ジョイント部材35と、該
第2ジョイント部材35に固着された第2保持軸35b
と、前記第2枠体33の垂直枠部材33bの下端に取り
付けられ両側から前記容器3を固定する容器固定部材8
1,82と、前記垂直枠部材33bに配置されたトルク
測定用の歪みゲージ39とから構成されている。
【0044】前記容器固定部材は、前記容器3の一方の
側に配置され、前記第2枠体33の一方の垂直枠部材3
3b側から前記容器3を他方に押圧するコイルバネ82
と、前記第2枠体33の他方の垂直枠部材33b側から
前記容器3に向かって進退するボルト部材81とからな
り、該ボルト81を前進させて前記容器3と一体的に形
成されている前記第2ジョイント部材35を押圧し、こ
の押圧力に前記コイルバネ82で対抗させる事によっ
て、該容器3をコイルバネ82とボルト81とで挟持し
た状態で固定する様になっている。これにより、前記板
バネ部材70によって垂下された構造の前記容器3が揺
動するのを防止する様になっている。
【0045】又、前記第1保持軸32bの軸線31aと
第2保持軸35bの軸線33aの交点C’は、前記容器
3内の前記1本のピン43の位置と一致する様に構成さ
れているので、前記負荷軸5から作用する押上力は、前
記容器3には上下方向の力のみとして伝達され、該容器
3に揺動力を与える事が防止されている。
【0046】又、この場合の前記負荷軸5に作用させる
押上力の軸線は、該ピン43の位置と一致する様に、前
記負荷レバー7の負荷軸5に対する作用点を変更する事
により行われる。この場合の例を図9によって説明す
る。図9の例では、負荷軸5の下端には支持ピン51が
挿入され、該支持ピン51の下端部が負荷レバー7に形
成された凹部72内に嵌着して、負荷レバー7から負荷
軸5に押上力を作用させる構造となっている。この場合
に、前記負荷軸5の下端には、前記支持ピン51を挿入
する2つのピン穴5a,5bが形成されており、且つ前
記負荷レバー7側には、該2つのピン穴5a,5bに対
応する位置に2つの凹部72a,72bが形成されてお
り、前記支持ピン51の挿入位置を変える事によって、
該負荷レバー7から負荷軸5への作用点を変えられる構
成となっている。
【0047】即ち、支持ピン51を負荷軸下端中央のピ
ン穴5aの挿入した場合には、前記負荷レバー7による
押上力の作用軸は負荷軸5の軸心と同一の作用軸P1と
なるが、前記支持ピン51を偏心位置のピン穴5bに挿
入すると、その作用軸はP2となる。
【0048】係る構造の試験装置により、1ピンオンデ
ィスク試験を行った場合の該ピン43と負荷軸5の力の
作用状態を図11に示している。同図に示されている通
り、前記負荷レバー7から負荷軸5に作用する押上力
は、前記ピン43の位置と同軸の前記作用軸P2である
ので、前記ピン43はその直下から押上力を受け、前記
ピンホルダー44即ち容器3には、従来の如き揺動力は
作用しない。従って、1ピンの試験においても問題なく
安定した試験を行う事が可能となる。
【0049】次に、図10は、前記支持軸5の作用点を
変更させる他の手段を示したものであり、本例において
は、負荷レバー7は、本体部7aと、先端の着脱可能な
アダプタとからなり、該アダプタは、前記負荷軸5の中
心位置に装着された支持ピンの位置に対応する凹部72
aを有する第1アダプタ7bと、前記偏心位置に装着さ
れる支持ピンの位置に対応する凹部72bを有する第2
アダプタ7cとが、適宜取り替え可能に構成されてい
る。従って、前記負荷軸5の支持ピン51の装着位置を
変更する際に、前記アダプタを対応するものに変更する
事になる。
【0050】尚、上述した容器固定型枠体モジュール4
Bを他のモジュールに交換する場合にも、図8に示して
いる様に、前述の図5に示した構造と同様に、該モジュ
ール4Bの第1枠体31に形成した上側が開放された矩
形の軸受溝31b内に、前記第1ジョイント部材32の
断面矩形の第1保持軸32bを嵌着する構造としておけ
ば、第1枠体31に対して第1ジョイント部材32を回
動不可能に連結すると共に、前記容器揺動型枠体モジュ
ール4Aと上記容器固定型枠体モジュール4Bとを交換
する場合にも、前記第1枠体31を残して他の部分を一
体化したものと取り替える事によって容易に交換が行え
る事になる。
【0051】次に、図12は、本発明で使用する負荷レ
バー7の他の例を示す概念図であり、該負荷レバー7の
支点位置73を変更可能にしたものである。即ち、該負
荷レバー7の中心に形成した支点位置73aで該負荷レ
バー7を支持した場合には、負荷モジュール13から負
荷レバー7に作用する押下力は、そのまま反転して負荷
軸5の押上力となるが、その支点の位置を他の支点位置
73b或いは73cに変更すると、支点から作用点まで
の距離に逆比例した値となるので、負荷モジュール13
を取り替える事なく負荷軸5に作用する力を広い範囲で
変化させる事が可能となり、試験範囲を更に拡大する事
が可能となる。
【0052】本発明は、以上に詳述した通り、試験片の
種類や条件に応じて容器を保持する枠体自体を容器揺動
型枠体モジュール4Aと容器固定型枠体モジュール4B
とにモジュール化して交換可能となしたものであり、こ
れに対応させて負荷軸5への負荷力の作用点も変化させ
ることができる様にしたものであって、本発明は、上記
した実施例に限定されることなく種々の応用例や変形例
が存在する事はいうまでもない。
【0053】例えば、容器揺動型枠体モジュール4Aを
用いる試験の例としては、上記3ピンオンディスク試験
に限定されるものではなく、図14(b)に示したロー
ラオンディスク試験や同図(c)に示したベーンオンデ
ィスク試験にも適用可能であり、要は、負荷軸側に装着
された試験片の配置が、容器中心に対して均一に配置さ
れており、その配置中心位置(仮想重心位置)が容器中
心位置に相当する場合には全て適用可能である。
【0054】同様に、容器固定型枠体モジュール4Bを
用いる試験においても、上述の1ピンオンディスク試験
に限定されるものではなく、前述のローラオンディスク
試験やベーンオンディスク試験にも適用可能であり、要
は、負荷軸側に装着された試験片の配置が、容器中心に
対して均一に配置されておらず、その配置位置或いは複
数の場合には配置中心位置が容器中心位置から外れてい
る場合には、その配置位置又は配置中心位置と前記負荷
軸の作用軸線が一致する様になし、更には、前記第1枠
体31と第2枠体33の保持軸32b,35bの軸線も
上記試験片の配置位置或いは配置中心位置と合致する様
にしておけば、1ピン試験片に限らず幅広く適用が可能
となる。
【0055】この意味から、該容器固定型枠体モジュー
ル4Bの前記第1枠体31に対する前記第1保持軸32
bの取付位置を固定点となすのではなく可変となし、同
時に前記第2枠体33に対する前記板バネ部材70の取
付位置も可変として、前記両保持軸32b,35bの軸
線の交点を可変となすのも好ましい変形例である。
【0056】更に、前記保持軸5の押上力の作用点も、
図8,9の例では2ケ所に変更可能にしているが、3ケ
所或いはそれ以上に変更可能な様に3ケ所以上のピン穴
或いは凹部を形成させておく事も可能である。更には、
前記負荷軸5と負荷レバー7に夫々連続した溝を形成し
ておき、該溝内で支持ピン51を任意の位置に動かせる
様になし、その位置で適宜固定できる様な構成を採用す
る事も可能である。
【0057】以上の通り、本発明には種々の変形例が存
在するが、要は、特許請求の範囲に記載された思想の範
囲内で、適宜設計変更を許容するもので或ることは言う
までもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、発明によると、試
験片の種類や条件に応じて、容器を保持する枠体自体を
容器揺動型枠体モジュール4Aと容器固定型枠体モジュ
ール4Bとにモジュール化して交換可能としているの
で、従来装置では困難であった高トルクの試験や1ピン
オンディスク試験の如き容器中心から偏心配置された試
験片を用いる試験も問題なく実施する事が可能となり、
この結果、試験範囲と試験対象材料の拡大が可能とな
り、工業的基礎データの緻密な採取が容易となり、工業
技術の進歩に大きく寄与する事が期待される。
【0059】又、試験片の位置或いは仮想重心位置に対
して、負荷軸5への押上力の作用点及び容器の保持軸
(回転軸)の軸心の交点を一致させる事が可能であるの
で、試験片が容器内に偏心して配置されている場合にお
いても、容器に不要な応力を作用させる事なく試験を行
う事が可能となり、試験データも真値を直接取得する事
が可能となる。
【0060】更に、試験モジュール11、負荷モジュー
ル13、駆動モジュール12、環境モジュールの如く試
験条件に影響する部分をモジュール化して交換可能に構
成しているので、試験片の接触形態や運転状況等の試験
条件の変更に幅広く対応する事が可能となり、摩擦摩耗
特性を幅広く判定、評価することができる。加えて、こ
れらモジュールによる組立式であるので、試験機の配置
の自由度が大きく、机上等の限られたスペースに配置す
る事も可能となっている。
【0061】特に、容器揺動型枠体モジュール4Aにお
いては、歪みゲージ39を配置する板バネ部材50に特
殊な形状を採用しているので、大きなトルクが作用する
様な場合においても、該板バネ部材50に大きな変形を
生じる事なく、安定したデータの採取が可能となってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の摩擦摩耗試験機の概略説明図
である。
【図2】図2は、図1の試験モジュール回りの断面図で
ある。
【図3】図3は、本発明に係る枠体モジュールの一例を
示す図である。
【図4】図4は、本発明に係る枠体モジュールの一例を
示す図である。
【図5】図5は、図3の要部説明図である。
【図6】図6は、本発明に係る枠体モジュールの他の例
を示す図である。
【図7】図7は、本発明に係る枠体モジュールの他の例
を示す図である。
【図8】図8は、図6の要部説明図である。
【図9】図9は、本発明で使用する負荷軸と負荷レバー
の位置関係の説明図である。
【図10】図10は、本発明で使用する負荷レバーの他
の構造例を示す概念図である。
【図11】図11は、本発明に係る摩擦摩耗試験装置に
おける負荷軸と試験片との関係の一例を示す概念図であ
る。
【図12】図12は、本発明で使用する負荷レバーの他
の構成例を示す概念図である。
【図13】図13は、従来の枠体の構造を示す二面図で
ある。
【図14】図14は、種々の試験モジュールを示す要部
断面図である。
【図15】図15は、従来の摩擦摩耗試験装置による負
荷軸と試験片との関係の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
2 駆動軸 3 容器 4 枠体(枠体モジュール) 4A 容器揺動型枠体モジュール 4B 容器固定型枠体モジュール 5 負荷軸 5a,5b 負荷軸のピン穴 6 環境槽 7 負荷レバー 7a 負荷レバー本体 7b,7c 負荷レバーのアダプタ 11 試験モジュール 12 駆動モジュール 13 負荷モジュール 14 環境モジュール 15 制御モジュール 31 第1枠体 32 第1ジョイント部材 32a 第1回転軸 33 第2枠体 35 第2ジョイント部材 35a 第2回転軸 36 板バネ部材 37 歪みゲージ(負荷測定用) 39 歪みゲージ(トルク測定用) 43 試験片(試験ピン) 50 板バネ部材 51 支持ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 和男 岐阜県大垣市本今町1682番地の2 神鋼造 機株式会社内 Fターム(参考) 2F051 AA00 AB09 BA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される駆動軸(2)と、軸方向
    に負荷が与えられる負荷軸(5)を同軸に間隔をあけて
    対向させ、一対の試験片を夫々の軸の先端に直接又は間
    接に固定し、前記一対の試験片を所定の負荷値で接触さ
    せ、前記駆動軸(2)側の試験片の回転によって前記負
    荷軸(5)側の試験片に作用する回転トルクを測定する
    摩擦摩耗試験機であって、 前記一対の試験片を保持し、一体として交換することに
    より前記試験片の接触形態を変更可能とした試験モジュ
    ール(11)と、 前記負荷軸(5)に対して所定の負荷を与え、一体とし
    て交換することにより前記負荷を変更可能とした負荷モ
    ジュール(13)と、 前記駆動軸(2)に対して所定の駆動力を与え、一体と
    して交換することにより前記所定の駆動力を変更可能と
    した駆動モジュール(12)と、 前記負荷軸(5)の先端に取り付けられ且つ前記試験片
    を収容する容器(3)を保持し、一体として交換するこ
    とにより前記試験片の種類に応じて前記容器の保持形態
    を変更可能な枠体モジュール(4)と、を備えると共
    に、 前記試験モジュール(11)は、前記容器(3)内に収
    容されて前記駆動軸(2)の先端に設置される様に構成
    されており、 前記枠体モジュール(4)は、前記試験片が前記負荷軸
    の軸心に対して均等配置されている場合に使用するため
    の、前記容器(3)を面揺動自在にジンバル構造で保持
    する容器揺動型枠体モジュール(4A)と、前記試験片
    が前記負荷軸の軸心に対して不均一に配置されている場
    合に使用するための、前記容器(3)を固定して保持す
    る容器固定型枠体モジュール(4B)とからなり、 前記負荷軸(5)の下端は、前記負荷モジュール(1
    3)によって所定の押上力が作用する負荷レバー(7)
    によって支持されており、 該負荷レバー(7)による前記負荷軸(5)の支持点
    (72)を可変としてなる事を特徴とする摩擦摩耗試験
    装置
  2. 【請求項2】 前記容器揺動型枠体モジュール(4A)
    は、前記容器(3)を、同一平面内で直交する第1回転
    軸(32a)と第2回転軸(35a)とにより面揺動自
    在なジンバル構造によって保持するものである請求項1
    に記載の摩擦摩耗試験装置
  3. 【請求項3】 前記容器揺動型枠体モジュール(4A)
    は、 前記負荷軸(5)の先端に取り付けられた第1枠体(3
    1)と、 該第1枠体(31)に対して回転自在な前記第1回転軸
    (32a)と、 該第1回転軸(32a)を保持する第1ジョイント部材
    (32)と、 該第1ジョイント部材(32)に取り付けられた第2枠
    体(33)と、 該第2枠体(33)に対して回転自在で且つ前記容器
    (3)に連結された前記第2回転軸(35a)と、 該第2回転軸(35a)を保持する第2ジョイント部材
    (35)と、 前記第2枠体(33)から垂下されて前記第2ジョイン
    ト部材(35)とを連結する対向する一対の板バネ部材
    (50)と、を有し、 該板バネ部材(50)は、夫々複数のトルク測定用薄肉
    部(50a)と補強用厚肉部(50b)とが形成され、
    該薄肉部(50a)にトルク測定用の歪みゲージ(3
    9)が配置されており、 前記第1回転軸(32a)の軸心と前記第2回転軸(3
    5a)の軸心の交差位置(C)が、前記容器(3)内に
    おける前記試験片の配置中心と一致する様に構成されて
    いる請求項2に記載の摩擦摩耗試験装置
  4. 【請求項4】 前記容器固定型枠体モジュール(4B)
    は、 前記負荷軸(5)の先端に取り付けられた第1枠体(3
    1)と、 該第1枠体(31)の長手方向に対して直交する方向に
    固定配置された第2枠体(33)と、 該第2枠体(33)の垂直枠部材(33b)の下端に配
    置され、且つ前記容器(3)を固定する容器固定部材
    (81,82)と、 前記第2枠体(33)と前記容器(3)との間に配置さ
    れた板バネ部材(70)と、を有し、 前記第2枠体(33)の前記第1枠体(31)に対する
    固定軸線(31a)と前記容器(3)の前記第2枠体
    (33)に対する固定軸線(33a)との交点上に前記
    負荷軸(5)側に固定される試験片の配置中心が位置し
    ており、 前記第2枠体(33)の垂直枠部材(33b)にトルク
    測定用の歪みゲージ(39)が配置されている構造のも
    のである請求項1に記載の摩擦摩耗試験装置
  5. 【請求項5】 前記枠体モジュール(4)は、前記負荷
    軸(5)に取り付けられた第1枠体(31)を除き、そ
    の他の部分が一体として交換可能に構成されている請求
    項3又は4に記載の摩擦摩耗試験装置
  6. 【請求項6】 前記負荷軸(5)の下端部には、該負荷
    軸(5)を前記負荷レバー(7)上で支持する支持ピン
    (51)を着脱自在に挿入するための複数のピン穴(5
    a,5b)が形成され、前記負荷レバー(7)には、前
    記ピン穴(5a,5b)に対応する位置に前記支持ピン
    (51)の下端部を装入する凹部(72a,72b)が
    形成されており、前記容器(3)内における前記試験片
    の配置中心と前記支持ピン(51)の軸心が一致する様
    に該支持ピン(51)の前記負荷軸(5)への挿入位置
    を可変にしてなる請求項1乃至5に記載の摩擦摩耗試験
    装置
  7. 【請求項7】 前記負荷レバー(7)は、本体部(7
    a)と、その先端に着脱自在に装着されるアダプタ(7
    b,7c)とからなり、該アダプタ(7b,7c)に
    は、夫々異なった位置に前記凹部(72a,72b)が
    形成されており、該アダプタ(7b,7c)を取り替え
    る事によって、前記前記負荷レバー(7)の前記凹部
    (72a,72b)の位置を変える様にしてなる請求項
    6に記載の摩擦摩耗試験装置
  8. 【請求項8】 前記負荷レバー(7)の支点位置(7
    3)を可変にしてなる請求項1乃至7のいずれかに記載
    の摩擦摩耗試験装置
  9. 【請求項9】 前記負荷モジュール(13)から前記試
    験片に作用する負荷力の測定手段が、前記負荷軸(5)
    が前記枠体モジュール(4)に与える負荷を測定する様
    に歪みゲージ(37)が配置されている請求項1乃至8
    のいずれかに記載の摩擦摩耗試験装置
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